JP2013052664A - 記録装置及びその処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録時間を増大させずに、電力利用の効率化と記録画像の高画質化を図る。
【解決手段】1走査させたときの記録素子の駆動回数をカウントするカウント手段と、1走査中の駆動回数に基づいて、直前の記録走査時の走査方向と同じ方向に記録ヘッドを走査させて記録を行なうことにより濃度むらを抑制する濃度むら制御を行なうか否かを判定する濃度むら制御判定手段と、1走査中の駆動回数に基づいて、1走査で記録を行なう際の消費電力を抑制するための消費電力制御を行なうか否かを判定する電力制御判定手段と、濃度むら制御判定手段及び電力制御判定手段の判定結果に基づいて記録動作を制御する記録制御手段とを具備し、濃度むら制御及び消費電力制御を行なうと判定された場合、同一記録領域に対する記録データを分割するとともに、該分割において、直前の記録走査と逆方向への走査時よりも、該直前の記録走査と同じ方向への走査時の分割量を多くする。
【選択図】図8

Description

本発明は、記録装置及びその処理方法に関する。
インクジェット記録方式を採用する記録装置が知られている。このタイプの記録装置においては、一般に、記録ヘッドが設けられており、当該記録ヘッドを記録媒体に対して相対走査することにより画像を記録する。
ここで、記録装置においては、ホストコンピュータから送られてくるデータの内容によって記録量が大きく異なってくる。また、所定領域内(例えば、記録媒体の1ページ分等)においても記録ドットの密度に分布がある。このような理由から、記録ヘッドの駆動に必要な電力や記録ヘッドの記録量は、変動する場合がある。
このような電力等の変動にかかわらず、常に均等な記録を可能とするためには、比較的大きな容量の電源と、当該大容量電源の入出力に耐える回路とを設ければ良いが、この場合、コストアップや装置の大型化が招かれる。
一般に、記録ヘッドの記録量の最大限で記録するような高密度の記録は、全体のごくわずかに過ぎず、大半は低密度の駆動出力で記録が行なわれる。そこで、安価で小型化を実現しようとする記録装置では、一定範囲の記録ドット数に応じて記録方法を切り替え、単位時間に使用する電気量の制限が行なわれている。
例えば、1回に記録できる領域のデータを複数に分割し、同一記録領域に複数回記録ヘッドを走査させて記録を行なう技術が知られている(特許文献1)。この技術では、所定のドットデューティを上回るドットデューティ検出領域が存在したとき、その同一記録領域に対する記録を複数の走査で行なっている。そして、この複数回の走査による記録の具体的な方法としては、偶数番目と奇数番目とに記録素子を分けて記録を行なう例や、記録ヘッドの全素子を上半分のブロックと下半分のブロックとに分けて記録を行なう例等が提案されている。
このような記録ヘッドを3〜4色分搭載し、フルカラー記録が可能な記録装置が知られている。例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の3原色又はこれら3原色にブランク(Bk)を含めた4色に対応する4種類の記録ヘッド及びインクタンクを搭載する機種等が知られている(吐出順はBk、C、M、Yで吐出される)。
フルカラーの記録装置を用いて、高速記録するための記録方法の一つとして、C、M、Y、Bkの横並び系ヘッドを用いた往復記録が挙げられる。このような記録方法を用いた場合、記録ヘッドが記録媒体に対して往路方向で記録する時の記録順は、Bk、C、M、Yとなり、復路方向で記録する時の記録順はY、M、C、Bkとなり、往路と復路とで記録順が異なってしまう。
ここで、往路及び復路での記録時の色ムラを抑制するために、記録データのデューティに応じて走査方向を決定する技術が開示されている(特許文献2)。この技術により、色順のノズルが走査方向に並んでいる記録ヘッドを用いて往復記録を行なった場合に生じる吐出色順の違いによる色むらを低減できる。
特開平6−47290号公報 特開2001−180017号公報
上述したような、電源容量を効率的に使用するための制御と、色ムラを低減するために記録データのデューティに応じて走査方向を決定する制御とを同時に行なった場合、記録時間が著しく増えてしまっていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、必要以上に記録時間を増大させずに、電力利用の効率化と記録画像の高画質化とを図れるようにした技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、インクを吐出する複数の吐出口に対応して記録素子が設けられる記録ヘッドを有し、該記録ヘッドを所定方向に沿って往復走査させながら、該複数の吐出口からインクを吐出して記録媒体上に画像を記録する記録装置であって、各記録素子に対応した記録データに基づいて前記記録ヘッドを1走査させたときの前記記録素子の駆動回数をカウントするカウント手段と、前記1走査中の駆動回数に基づいて、直前の記録走査時の記録ヘッドの走査方向と同じ方向に記録ヘッドを走査させて記録を行なうことにより濃度むらを抑制する濃度むら制御を行なうか否かを判定する濃度むら制御判定手段と、前記1走査中の駆動回数に基づいて、前記記録ヘッドにより1走査で記録を行なう際の消費電力を抑制するためにマルチパス記録を行なって消費電力制御を行なうか否かを判定する電力制御判定手段と、前記濃度むら制御判定手段及び前記電力制御判定手段の判定結果に基づいて前記記録ヘッドによる記録動作を制御して前記記録媒体上に画像を記録させる記録制御手段とを具備し、前記記録制御手段は、前記濃度むら制御及び前記消費電力制御を行なうと判定された場合、同一記録領域に対する記録データを分割するとともに、該分割において、直前の記録走査と逆方向への前記記録ヘッドの走査時よりも、該直前の記録走査と同じ方向への前記記録ヘッドの走査時の記録データの分割量を多くする。
本発明によれば、必要以上に記録時間を増大させずに、電力利用の効率化と記録画像の高画質化とを図れる。
本発明の一実施の形態に係わる記録装置10の構成の一例を示す図。 図1に示す記録装置10の制御系の構成の一例を示す図。 ヘッド電流−時間の関係の一例を示す図。 図1に示す記録装置10の記録制御の一例を示す図。 図1に示す記録装置10の記録制御の一例を示す図。 図1に示す記録装置10の処理の流れの一例を示すフローチャート。 図1に示す記録装置10の処理の流れの一例を示すフローチャート。 図1に示す記録装置10の記録制御処理の一覧を示す図。 図1に示す記録装置10の記録制御と従来構成との比較例を示す図。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。以下の説明においては、インクジェット記録方式を用いた記録装置を例に挙げて説明する。記録装置は、例えば、記録機能のみを有するシングルファンクションプリンタであっても良いし、また、例えば、記録機能、FAX機能、スキャナ機能等の複数の機能を有するマルチファンクションプリンタであっても良い。また、例えば、カラーフィルタ、電子デバイス、光学デバイス、微小構造物等を所定の記録方式で製造するための製造装置であっても良い。
なお、以下の説明において、「記録」とは、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わない。更に人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かも問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン、構造物等を形成する、又は媒体の加工を行なう場合も表す。
また、「記録媒体」とは、一般的な記録装置で用いられる紙のみならず、布、プラスチック・フィルム、金属板、ガラス、セラミックス、樹脂、木材、皮革等、インクを受容可能なものも表す。
更に、「インク」とは、上記「記録」の定義と同様広く解釈されるべきものである。従って、記録媒体上に付与されることによって、画像、模様、パターン等の形成又は記録媒体の加工、或いはインクの処理(例えば、記録媒体に付与されるインク中の色剤の凝固または不溶化)に供され得る液体を表す。
図1(a)は、本発明の一実施の形態に係わるインクジェット記録装置(記録装置)10の外観構成の一例を示す図である。
記録装置10は、インクジェット方式に従ってインクを吐出して記録を行なうインクジェット記録ヘッド(以下、記録ヘッドと呼ぶ)108をキャリッジ111に搭載し、当該キャリッジ111を所定方向(X方向:主走査方向)に往復走査させて記録を行なう。
キャリッジ111は、記録装置10が記録動作を行なっていない場合、又は記録ヘッド108の回復動作を行なう場合、図中の点線に示すホームポジションに待機するように制御される。ホームポジション(以下、HPと表記する場合もある)には、記録ヘッド108をキャッピングするキャッピング機構や、記録ヘッド108の回復機構を含んだ回復機構等が設けられる。また、キャリッジ111のレールに沿ってHPと反対方向の端部には、いわゆる、バックポジション(以下、BPと表記する場合もある)などと呼ばれ領域が設けられる。キャリッジ111は、このHPとBPとの間を往復走査する。
記録装置10は、記録媒体(本実施形態においては、ロール紙であり、以下、用紙と呼ぶ場合もある)Pを給紙ローラ105を用いて給紙し、記録位置まで搬送する。そして、その記録位置において各記録ヘッド108から用紙Pにインクを吐出することで記録を行なう。記録ヘッド108による1回の記録走査が終了すると、搬送ローラ103及び補助ローラ104が回転し、用紙Pは、記録ヘッド108の記録幅に対応した量だけ副走査方向(Y方向)に搬送される。このような記録走査と搬送動作とを繰り返すことにより、用紙Pに画像が記録される。
記録ヘッド108には、記録素子として、例えば、電気熱変換体(ヒータ)が設けられている。より具体的には、記録ヘッド108には、複数の吐出口が配列されており、各吐出口に対応して電気熱変換体が設けられている。このように本実施形態に係わる記録ヘッド108は、熱エネルギを利用してインクを吐出する。なお、本実施形態においては、インクの吐出方式として、ヒータを用いてインクを吐出する場合について説明するが、これに限定されない。例えば、ピエゾ素子を用いた方式、静電素子を用いた方式、MEMS素子を用いた方式など、様々なインクジェット方式を採用しても良い。
記録装置10のキャリッジ111には、記録ヘッド108の他、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)のインクをそれぞれ収容する4つのインクカートリッジ109が搭載される。インクカートリッジは、記録ヘッド108各々に対して供給するインクを貯留する。これら4つのインクカートリッジは、それぞれ独立して着脱できる。すなわち、記録ヘッド108は、カラー記録可能に構成されている。
ここで、図1(b)は、記録ヘッド108をZ方向から見た場合の概要図である。すなわち、記録ヘッド108の吐出口面の一例を示す図である。
記録ヘッドの吐出口面には、複数の吐出口110が設けられており、ここからインクが吐出される。この場合、吐出口列は、各色(Y、M、C、Bk)に対応して所定方向(Y方向:副走査方向)に沿って複数配置されており、この場合、1つの吐出口列は、1280個の吐出口群で形成されている。
図2は、図1に示す記録装置10の制御系の構成の一例を示す図である。
ここでまず、記録装置10の構成の説明に先立って、ホスト装置Hについて説明する。ホスト装置Hは、記録装置10に対して画像データを供給する供給源として機能し、記録処理に係わる画像等のデータ作成や処理等を行なうコンピュータで実現される。なお、ホスト装置Hは、画像取り込み用のリーダ部、又はデジタルカメラ等として実現されても良い。
続いて、記録装置10の構成について説明する。
記録ヘッド制御回路212は、記録ヘッド108の動作を統括制御する。より具体的には、記録ヘッド108を電気的に制御し、記録データ(各吐出口に対応したドットデータ)に応じて記録ヘッド108に配列された各吐出口からインクを吐出させる。機構制御回路221は、各種モータやアクチュエータ、各種センサ等を統括制御する。
CPU(Central Processing Unit)215は、記録装置10における各部の動作を統括制御する。ROM(Read Only Memory)222は、CPU215により実行されるプログラムを記憶する。なお、ROM222は、書き込み可能に構成されていても良い。
RAM(Random Access Memory)223は、各種データが一時的に格納される。例えば、CPU215により各種処理が実施される際には、ワーク領域として利用される。不揮発性メモリ224は、例えば、EEPROM等で実現され、電源オフ時にもその記憶内容を保持する。不揮発性メモリ224には、例えば、吐出検出状態等が保持される。
操作・表示部225は、ユーザインターフェースとして機能し、例えば、電源投入や、ホスト装置Hとのオンライン/オフラインの設定等、ユーザが所要の操作を行なうためのスイッチや、装置状態をユーザに提示するための表示器とを具備して構成される。
画像データ処理部220は、ホスト装置Hから送られてきた画像データに対して画像処理を行ない、処理後のデータをRAM223に格納する。これにより、各インク色のドットデータ(記録データ)が生成される。
I/F(インターフェース)226は、ホスト装置H等と通信を行なう通信インターフェースとして機能する。例えば、画像データ、各種コマンドやステータス信号等は、このI/F226を介して送受信される。
カウント部227は、RAM223に格納された記録データから1走査時に駆動される記録素子の駆動回数(ドット数)をカウントする。記録制御部234は、カウント部227のカウント値に基づいて記録制御を行なう。
記録方向判定部228は、記録時の記録ヘッド108の走査方向を判定する。記録方向判定部228においては、この判定結果に基づいて、後述する記録方向フラグに値を設定する。
前走査判定部229は、直前の記録領域に対する記録がマルチパス記録によって実行されたか否かを判定する。すなわち、直前の記録領域に対する記録時に記録ヘッド108が複数回走査されたか否かを判定する。前走査判定部229においては、この判定結果に基づいて、後述する前走査制御フラグに値を設定する。
色むら制御判定部230は、カウント部227によりカウントされた記録素子の駆動回数に基づいて、色むらを抑制するための色むら制御を行なうか否かを判定する。色むら制御判定部230においては、この判定結果に基づいて、後述する色むら制御フラグに値を設定する。なお、色むらの抑制は、例えば、直前の記録走査時の記録ヘッドの走査方向と同じ方向に記録ヘッドを走査させて記録を行なうことによりなされる。
電力制御判定部231は、カウント部227によりカウントされた記録素子の駆動回数に基づいて、記録ヘッド108により1走査で記録を行なう際の消費電力を抑制するための消費電力制御を行なうか否かを判定する。
電力制御判定部231には、1走査中の平均電流が平均用閾値(後述する閾値2)を越えているか否かを判定する平均電流判定部232と、1走査中の最大電流が最大用閾値(後述する閾値3)を越えているか否かを判定する最大電流判定部233とが設けられる。電力制御判定部231においては、これら判定結果に基づいて、後述する最大電流制御フラグ及び平均電流制御フラグに値を設定する。なお、消費電力の抑制は、例えば、記録対象となる記録データを分割し、当該分割したデータに基づいて同一記録領域に対してマルチパス記録を行なうことによりなされる。
記録制御部234は、各判定部による判定結果等に基づいて、記録ヘッドによる記録動作を制御して記録媒体上に画像を記録させる。
この他、記録装置10には、複数のモータ216〜218が設けられる。キャリッジモータ216は、図1に示すX方向(主走査方向)にキャリッジ111(記録ヘッド108)を走査させるための駆動源である。用紙搬送モータ217は、図1に示すY方向(副走査方向)に用紙Pを搬送するための駆動源である。回復動作モータ218は、回復処理ユニットを動作させるための駆動源である。以上が、記録装置10における制御系の構成の一例についての説明である。
次に、図3を用いて、上述した記録装置10記録制御の一例について説明する。図3には、ヘッド電流−時間の関係の一例を示す図である。
まず、本実施形態においては、1走査中のドット数に対して閾値1〜閾値3が設けられる。なお、詳細については後述するが、1走査中のドット数と、これら閾値1〜3との関係に応じて、色むら制御フラグ、平均電流制御フラグ、最大電流制御フラグのオン(「1」)及びオフ(「0」)が切り替えられることになる。
ここで、閾値1は、1走査中の各色のドット数の総和に対して設けられる。より具体的には、閾値1は、1走査中の各色のドット数に対して各色毎の係数を掛けることにより得られたドット数の総和に対して設けられる。当該ドット数の総和が閾値1を越えないようにすることで、色むらを抑制することができる。
閾値2は、1走査中に定常的に流れる電流値(すなわち、1走査中の平均電流)に対して設けられる。1ドット吐出させるときに消費する電流値が予め求められており、この平均電流は、この値(1ドットの吐出に使用される電流値)と1走査中のドット数とを乗算することにより算出される。すなわち、1走査中の平均電流が閾値2を越えるか否かは、1走査中のドット数に基づいて求められる。この平均電流値(算出結果)が閾値2を越えないようにすることで、1走査中の平均電流を抑制することができる。
閾値3は、瞬間的に流れる電流値(すなわち、1走査中の最大電流)に対して設けられる。この最大電流は、1ドットの吐出に使用される電流値と、同時に吐出されるドット数とを乗算することにより算出される。すなわち、1走査中の最大電流が閾値3を越えるか否かは、1走査中の各タイミングにおけるドット数に基づいて求められる。この最大電流値が閾値3を越えないようにすることで、1走査中の最大電流を抑制することができる。
次に、図4(a)及び図4(b)、及び図5(c)〜(e)を用いて、1走査中のドット数と閾値1〜閾値3との関係に基づいて決定される記録制御の一例について具体例を挙げて説明する。
図4(a)は、上述したドット数の総和が閾値1を越えない場合と越えた場合とにおける記録制御の一例について示している。この場合、直前の記録走査がBPからHPへ行なわれ、キャリッジ111がHP側にある場合について示している。
上記ドット数の総和が閾値1を越える場合、色むらを抑えるために、空走査を一つ挟んで記録が行なわれる。これは、直前に行なわれた記録と同じ方向へ記録走査することにより色むらを抑えるためである。
上記ドット数の総和が閾値1を越える場合には、HPからBPへ記録ヘッドを空走査させる。そして、BPからHPへの走査時に記録を行なうように記録制御する。なお、色むら制御フラグは、上記ドット数の総和が閾値1を越える場合「1」に設定され、閾値1を越えない場合「0」に設定される。このような図4(a)の記録制御により、色むらが抑制されるとともに、また、ヘッド電流−時間の関係に示すように、記録動作時の平均電流も少なくなることが分かる。
図4(b)は、1走査中の平均電流が閾値2で規定する電流値を越えない場合と越えた場合とにおける記録制御の一例について示している。
1走査中の平均電流値が閾値2を越える場合、電源の昇温(及び平均電流)を抑えるために、記録パス数を増やす。そのため、例えば、HPからBPへの走査時には、記録ヘッドに配列された上半分の吐出口群を用いて記録し、BPからHPへの走査時には、記録ヘッドに配列された下半分の吐出口群を用いて記録を行なうように記録制御する。すなわち、元のデータを2分割し、往路と復路との走査で記録動作を行なう。なお、平均電流制御フラグは、1走査中の平均の電流値が閾値2を越える場合「1」に設定され、閾値2を越えない場合「0」に設定される。この図4(b)の記録制御により、ヘッド電流−時間の関係に示すように、記録動作時の平均電流が少なくなることが分かる。
図5(c)は、1走査中の最大電流が閾値3で規定する電流値を越えない場合と越えた場合とにおける記録制御の一例について示している。
1走査中の最大電流が閾値3を越える場合、電源の瞬間最大電流を抑えるために、記録パス数を増やす。そのため、例えば、HPからBPへの走査時には、記録ヘッドに配列された上半分の吐出口群を用いて記録し、BPからHPへの走査時には、記録ヘッドに配列された下半分の吐出口群で記録を行なうように記録制御する。すなわち、元のデータを2分割し、往路と復路との走査で記録動作を行なう。なお、最大電流制御フラグは、1走査中の最大の電流値が閾値3を越える場合「1」に設定され、閾値3を越えない場合「0」に設定される。この図5(c)の記録制御により、ヘッド電流−時間の関係に示すように、記録動作時の最大電流を抑制できるとともに、また、平均電流も少なくなることが分かる。
ここで、上述した図4(b)及び図5(c)の条件が重なり、データの分割処理が重複してしまう場合、記録処理に余計な時間が掛かってしまう。そのため、本実施形態においては、データの分割処理が重複してしまった場合には、図5(d)に示す処理を行なう。
図5(d)は、ドット数が閾値1を越え、且つ、電流値が閾値2及び閾値3で規定する電流値を越えた場合を示している。この場合、直前の記録走査がBPからHPへ行なわれ、キャリッジ111がHP側にある場合について示している。
上述したように、ドット数が閾値1を越えた場合には、色むらを抑えるために、直前の記録走査と同じ方向へ記録方向が揃えられ、BPからHPへ記録ヘッドを走査する際に記録が行なわれることになる。しかし、この場合、電流値が閾値2及び閾値3を越えているため、電源の平均電流及び最大電流をも抑制する必要がある。
そのため、1走査中の各色のドット数を制御して、平均及び最大の電流値が閾値2及び閾値3を越えないようにする必要がある。この場合、本実施形態においては、記録パス数を増やし、直前の記録走査と逆方向への走査時には、比較的低い濃度で記録を行ない、直前の記録走査と同じ方向への走査時には、比較的濃い濃度で記録を行なう。より具体的には、HPからBPへの走査時(直前の記録走査と逆方向への走査時)には、閾値2又は閾値3を越えたドット数分(記録素子の駆動回数分)のデータ(濃度小)で記録を行なう。また、BPからHPへの走査時(直前の記録走査と同じ方向への走査時)には、閾値2又は閾値3の範囲内(閾値2又は閾値3に対応する消費電力)のドット数分のデータ(濃度大)で記録を行なう。この図5(d)の記録制御により、ヘッド電流−時間の関係に示すように、記録動作時の平均電流が少なくなり、また、色むらも抑えることができる。
このように色むら及び電力消費を抑えるために、記録パス数を増やすとともに、HPからBPへの走査時(直前の記録走査と逆方向への走査時)には、濃度の低い記録を行なう。また、BPからHPへの走査時(直前の記録走査と同じ方向への走査時)には、HPからBPへの走査時よりも濃度の濃い記録を行なう。これにより、画質の劣化を抑えることができる。
図5(e)は、ドット数が閾値1を越え、且つ、電流値が閾値2及び閾値3で規定する電流値を越えた場合を示している。この場合、直前の記録走査がHPからBPへ行なわれ、キャリッジ111がBP側にある場合について示している。
上述したように、ドット数が閾値1を越えた場合には、色むらを抑えるために、直前の記録走査と同じ方向へ記録方向が揃えられ、BPからHPへ記録ヘッドを走査する際に記録が行なわれることになる。しかし、この場合、電流値が閾値2及び閾値3を越えているため、電源の平均電流及び最大電流をも抑制する必要がある。
この場合、本実施形態においては、上述した通り、記録パス数を増やし、直前の記録走査と逆方向への走査時には、比較的低い濃度で記録を行ない、直前の記録走査と同じ方向への走査時には、比較的濃い濃度で記録を行なう。
より具体的には、BPからHPへの走査時(直前の記録走査と逆方向への走査時)には、閾値2又は閾値3を越えたドット数分のデータ(濃度小)で記録を行なう。また、HPからBPへの走査時(直前の記録走査と同じ方向への走査時)には、閾値2又は閾値3の範囲内のドット数分のデータ(濃度大)で記録を行なう。この図5(e)の記録制御により、ヘッド電流−時間の関係に示すように、記録動作時の平均電流が少なくなり、また、色むらも抑えることができる。
このように色むら及び電力消費を抑えるために、記録パス数を増やすとともに、BPからHPへの走査時(直前の記録走査と逆方向への走査時)には、濃度の低い記録を行なう。また、HPからBPへの走査時(直前の記録走査と同じ方向への走査時)には、HPからBPへの走査時よりも濃度の濃い記録を行なう。これにより、画質の劣化を抑えることができる。
次に、図6及び図7を用いて、上述した記録装置10における記録制御処理の流れの一例について説明する。まず、図6を参照しながら、記録装置10の記録制御処理について説明する。
この処理が始まると、記録装置10は、まず、記録制御部234において、記録方向フラグが「0」であるか否かを判定する。記録方向フラグは、「0」の場合、HPからBPへの記録走査を示し、「1」の場合、BPからHPへの記録走査を示す。
判定の結果、記録方向フラグが「0」の場合(S101でYES)、記録装置10は、記録制御部234において、色むら制御フラグが「0」であるか否かを判定する。色むら制御フラグは、「0」の場合、1走査中の各色のドット数の総和が閾値1を越えていないことを示し、「1」の場合、1走査中の各色のドット数の総和が閾値1を越えていることを示す。
ここで、色むら制御フラグが「0」であれば(S102でYES)、記録装置10は、記録制御部234において、最大電流制御フラグ、平均電流制御フラグ、及び前走査制御フラグの判定を行なう。最大電流制御フラグは、「0」の場合、1走査中の最大の電流値が閾値3を越えていないことを示し、「1」の場合、1走査中の最大の電流値が閾値3を越えていることを示す。平均電流制御フラグは、「0」の場合、1走査中の平均の電流値が閾値2を越えていないことを示し、「1」の場合、1走査中の平均の電流値が閾値2を越えていることを示す。前走査制御フラグは、「0」の場合、直前の記録領域への記録が1回の走査で行なわれたことを示し、「1」の場合、直前の記録領域への記録が2回以上の走査で行なわれたことを示す。
これらフラグを判定した結果、最大電流制御フラグ及び平均電流制御フラグがともに「0」であれば(S103でYES)、記録装置10は、記録制御部234において、1パス記録(HP→BP)を設定する(S106)。また、最大電流制御フラグが「0」であり、平均電流制御フラグが「1」であり、前走査制御フラグが「1」である場合にも(S103でNOの後、S104でYES)、記録装置10は、記録制御部234において、1パス記録(HP→BP)を設定する(S106)。これらフラグの値がそれ以外の場合には(S104でNO)、記録装置10は、記録制御部234において、分割記録→分割記録(HP→BP→HP)を設定する(S105)。すなわち、同一記録領域に対する記録データを分割し、当該同一の記録領域に対して複数の走査で記録を行なう。なお、最大電流制御フラグが「0」であり、平均電流制御フラグが「1」であり、更に、前走査制御フラグが「1」の場合には(S104でYES)、直前の走査で2回以上の走査で記録がなされており平均電流が低くなっている。そのため、本走査で1パス記録(HP→BP)を行なっても平均電流を抑えることができる。
一方、S102の判定の結果、色むら制御フラグが「1」であれば(S102でNO)、記録装置10は、記録制御部234において、最大電流フラグが「0」であるか否かを判定する。判定の結果、最大電流フラグが「0」であれば(S107でYES)、記録装置10は、記録制御部234において、空走査→1パス記録(HP→BP→HP)を設定する(S108)。また、最大電流フラグが「1」であれば(S107でNO)、記録装置10は、記録制御部234において、分割記録(濃度小)→分割記録(濃度大)(HP→BP→HP)を設定する(S109)。すなわち、同一記録領域に対する記録データを分割し、当該同一の記録領域に対して複数の走査で記録を行なう。このとき、直前の記録走査と逆方向への記録時に用いられる記録データよりも、直前の記録走査と同じ方向への記録時に用いられる記録データの方が分割量が多く設定される。
ここで、図7を用いて、S101の処理で記録方向フラグが「1」と判定された場合(S101でNO)の処理について説明する。この処理では、まず、記録装置10は、記録制御部234において、最大電流制御フラグ、平均電流制御フラグ、及び前走査制御フラグの判定を行なう。
これらフラグを判定した結果、最大電流制御フラグ及び平均電流制御フラグがともに「0」であれば(S201でYES)、記録装置10は、記録制御部234において、1パス記録(BP→HP)を設定する(S206)。また、最大電流制御フラグが「0」であり、平均電流制御フラグが「1」であり、前走査制御フラグが「1」である場合にも(S201でNOの後、S202でYES)、記録装置10は、記録制御部234において、1パス記録(BP→HP)を設定する(S206)。なお、最大電流制御フラグが「0」であり、平均電流制御フラグが「1」であり、更に、前走査制御フラグが「1」の場合には(S202でYES)、直前の走査で2回以上の走査で記録がなされており平均電流が低くなっている。そのため、本走査で1パス記録(HP→BP)を行なっても平均電流を抑えることができる。
これらフラグの値が上記以外の場合には(S202でNO)、記録装置10は、記録制御部234において、色むら制御フラグが「0」であるか否かの判定を行なう。判定の結果、色むら制御フラグが「0」であれば(S203でYES)、記録装置10は、記録制御部234において、分割記録→分割記録(BP→HP→BP)を設定する(S204)。色むら制御フラグが「1」であれば(S203でYES)、記録装置10は、記録制御部234において、分割記録(濃度大)→分割記録(濃度小)(BP→HP→BP)を設定する(S205)。
以上が、記録制御処理の一例である。なお、図8は、上記処理の一覧を表にまとめた図である。
次に、図9(a)及び図9(b)を用いて、上述した記録制御を行なった場合と行なわなかった場合とを比較して説明する。符号51は、上記記録制御を行なわない(すなわち、従来の構成)場合を示し、符号52は上記記録制御を行なった場合を示す。
符号51と符号52とに示す一覧を比較すると、まず、2パス目において両記録制御が大きく異なっている。2パス目は、ドット数が閾値1を越え、且つ、電流値が閾値2及び閾値3で規定する電流値を越えている場合の記録制御を示している。すなわち、色むら制御フラグ、平均電流制御フラグ、最大電流制御フラグが全てオン(「1」)となっている場合である。
この場合、符号51に示す従来構成の結果では、1パス目と同じ方向に記録走査を行なうため空走査が行なわれた後、消費電力を減らすため分割記録が行なわれる。その結果として、同一記録領域に対して合計4回の走査が行なわれることになる。すなわち、従来の構成では、各閾値を個別に判定していたため、色むらを抑えるための記録制御と、電流を下げるための記録制御とが別々に行なわれているのでこのような結果となる。
これに対して、本実施形態に係わる記録制御を行なった場合には、符号52の2パス目に示すように、1パス目と同じ方向への分割記録時には濃度を濃くして記録を行ない、1パス目と逆方向への分割記録時には濃度を薄くして記録を行なっている。これにより、同一記録領域に対して合計2回の走査により記録が行なわれ、従来構成よりも走査回数を2回減らすことができる。また、色むら及び消費電力の抑制も図れる。
また、5パス目においても両記録制御が大きく異なっている。5パス目は、直前の記録領域に対する記録が2回の走査で行なわれており、且つ、平均電流が閾値2を越えている場合の記録制御を示している。すなわち、前走査制御フラグ及び平均電流制御フラグがオン(「1」)となっている場合である。
この場合、符号51に示す従来構成の結果では、分割記録が行なわれ、同一記録領域に対して合計2回の走査が行なわれる。すなわち、従来の構成では、平均電流を下げるため分割記録が行なわれている。
これに対して、本実施形態に係わる記録制御を行なった場合には、符号52の5パス目に示すように、4パス目と逆方向への記録走査が1度行なわれる。これは、直前の記録領域に対する走査が2回以上の走査で行なわれているためである。これにより、電流を抑制しつつ、従来構成よりも走査回数を1回減らすことができる。
以上説明したように本実施形態によれば、1走査中の駆動回数(記録ヘッドを1走査させたときに複数の記録素子が駆動する回数の合計値)に基づいて、色むら制御及び消費電力制御を行なうか否かを判定し、各判定結果を総合的に見て最適な記録制御を行なう。
これにより、必要以上に記録時間を増大させずに、電力利用の効率化と記録画像の高画質化とを図れる。
以上が本発明の代表的な実施形態の一例であるが、本発明は、上記及び図面に示す実施形態に限定することなく、その要旨を変更しない範囲内で適宜変形して実施できるものである。
例えば、上述した実施形態においては、色むら制御と消費電力の制御とを同時に行なう場合に、濃度小の記録走査と濃度大の記録走査とを行なう場合について説明した。そして、このとき、濃度小では、閾値2又は閾値3を越えたドット数分のデータで記録を行ない、濃度大では、閾値2又は閾値3の範囲内のドット数分のデータで記録を行なっていたが、これに限られない。すなわち、直前の記録走査と逆方向への走査時よりも、直前の記録走査と同じ方向への走査時の記録画像の濃度を相対的に高くできればよく、その手法は特に上記例示に限られない。
また、例えば、上述した実施形態においては、消費電力制御として、1走査中の平均電流と最大電流との両方を監視して消費電量を抑制する場合について説明したが、これに限られない。すなわち、平均電流及び最大電流のいずれか一つを監視して消費電力の制御を行なっても良い。
また、例えば、上述した実施形態においては、カラーに対応した記録ヘッドを用いる場合について説明したが、これに限られない。例えば、モノクロの記録ヘッドを用いる場合に上述した技術を適用しても構わない。ここで、記録ヘッドを往復走査させて記録を行なう場合、記録ヘッドによる記録走査の方向が異なることにより、記録媒体上へのインクの着弾位置がずれ、濃度むら(すなわち、色むら)が発生する場合がある。そのため、モノクロの記録ヘッドを用いる場合であっても、上述した実施形態と同様に、記録走査の方向を合わせることで記録走査方向に起因したむらを抑制できることになる(濃度むら制御)。

Claims (6)

  1. インクを吐出する複数の吐出口に対応して記録素子が設けられる記録ヘッドを有し、該記録ヘッドを所定方向に沿って往復走査させながら、該複数の吐出口からインクを吐出して記録媒体上に画像を記録する記録装置であって、
    各記録素子に対応した記録データに基づいて前記記録ヘッドを1走査させたときの前記記録素子の駆動回数をカウントするカウント手段と、
    前記1走査中の駆動回数に基づいて、直前の記録走査時の記録ヘッドの走査方向と同じ方向に記録ヘッドを走査させて記録を行なうことにより濃度むらを抑制する濃度むら制御を行なうか否かを判定する濃度むら制御判定手段と、
    前記1走査中の駆動回数に基づいて、前記記録ヘッドにより1走査で記録を行なう際の消費電力を抑制するためにマルチパス記録を行なって消費電力制御を行なうか否かを判定する電力制御判定手段と、
    前記濃度むら制御判定手段及び前記電力制御判定手段の判定結果に基づいて前記記録ヘッドによる記録動作を制御して前記記録媒体上に画像を記録させる記録制御手段と
    を具備し、
    前記記録制御手段は、
    前記濃度むら制御及び前記消費電力制御を行なうと判定された場合、同一記録領域に対する記録データを分割するとともに、該分割において、直前の記録走査と逆方向への前記記録ヘッドの走査時よりも、該直前の記録走査と同じ方向への前記記録ヘッドの走査時の記録データの分割量を多くする
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 前記電力制御判定手段は、
    前記1走査中の駆動回数に基づいて前記記録ヘッドにより前記記録データを1走査で記録する際の平均電流を算出し、当該算出結果に基づいて同一記録領域に対してマルチパス記録を行なうか否かを判定する平均電流判定手段と
    前記1走査中の駆動回数に基づいて前記記録ヘッドにより前記記録データを1走査で記録する際の最大電流を算出し、当該算出結果に基づいて同一記録領域に対してマルチパス記録を行なうか否かを判定する最大電流判定手段と
    を具備することを特徴とする請求項1記載の記録装置。
  3. 前記平均電流判定手段は、
    前記平均電流が平均用閾値を越えた場合に、同一記録領域に対してマルチパス記録を行なうと判定し、
    前記最大電流判定手段は、
    前記最大電流が最大用閾値を越えた場合に、同一記録領域に対してマルチパス記録を行なうと判定し、
    前記記録制御手段は、
    前記直前の記録走査と同じ方向への前記記録ヘッドの走査時には、前記平均用閾値又は前記最大用閾値に対応する消費電力で可能な駆動回数分、前記記録素子を駆動させて記録を行ない、前記直前の記録走査と逆方向への前記記録ヘッドの走査時には、前記平均用閾値又は前記最大用閾値を越えた消費電力で可能な駆動回数分、前記記録素子を駆動させて記録を行なう
    ことを特徴とする請求項2記載の記録装置。
  4. 直前の記録領域に対する記録がマルチパス記録によって実行されたか否かを判定する前走査判定手段
    を更に具備し、
    前記記録制御手段は、
    前記平均電流判定手段により同一記録領域に対してマルチパス記録を行なうと判定された場合であっても、前記前走査判定手段により前記直前の記録領域に対する記録がマルチパス記録によって実行されたと判定されたときには、同一記録領域に対して前記記録ヘッドを1走査させて記録を行なう
    ことを特徴とする請求項2記載の記録装置。
  5. 前記記録ヘッドは、
    カラー記録可能に構成されており、前記所定方向に沿って各色に対応した吐出口列が複数配置されている
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の記録装置。
  6. インクを吐出する複数の吐出口に対応して記録素子が設けられる記録ヘッドを有し、該記録ヘッドを所定方向に沿って往復走査させながら、該複数の吐出口からインクを吐出して記録媒体上に画像を記録する記録装置の処理方法であって、
    カウント手段が、各記録素子に対応した記録データに基づいて前記記録ヘッドを1走査させたときの前記記録素子の駆動回数をカウントする工程と、
    濃度むら制御判定手段が、前記1走査中の駆動回数に基づいて、直前の記録走査時の記録ヘッドの走査方向と同じ方向に記録ヘッドを走査させて記録を行なうことにより濃度むらを抑制する濃度むら制御を行なうか否かを判定する工程と、
    電力制御判定手段が、前記1走査中の駆動回数に基づいて、前記記録ヘッドにより1走査で記録を行なう際の消費電力を抑制するためにマルチパス記録を行なって消費電力制御を行なうか否かを判定する工程と、
    記録制御手段が、前記濃度むら制御判定手段及び前記電力制御判定手段の判定結果に基づいて前記記録ヘッドによる記録動作を制御して前記記録媒体上に画像を記録させる工程と
    を含み、
    前記記録制御手段は、前記濃度むら制御及び前記消費電力制御を行なうと判定された場合、同一記録領域に対する記録データを分割するとともに、該分割において、直前の記録走査と逆方向への前記記録ヘッドの走査時よりも、該直前の記録走査と同じ方向への前記記録ヘッドの走査時の記録データの分割量を多くする
    ことを特徴とする処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017039205A (ja) * 2015-08-17 2017-02-23 ブラザー工業株式会社 画像処理装置、および、コンピュータプログラム
JP2017039206A (ja) * 2015-08-17 2017-02-23 ブラザー工業株式会社 画像処理装置、および、コンピュータプログラム

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