JP2015036256A - サイドエアバッグ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】斜め前方向からの側面衝突を含めた側面衝突に対して、乗員に加わる衝撃荷重を抑制し、乗員を適切に保護する。
【解決手段】サイドエアバッグ装置20は、シートバッグ10bのドア側に近い側方部に収納され、車両の衝突時に座席10に着座した乗員Mとドアとの間に膨張展開されるサイドエアバッグ22と、該サイドエアバッグ内に膨張用ガスを供給するインフレータ28とを備えている。サイドエアバッグ22は、インフレータ28から流通路30を介して直接膨張用ガスが供給され、乗員Mの肩部s、胸部b及び腹部cの側方とドアとの間に膨張展開する第1のチャンバー24と、乗員Mの肩部sに対応した高さに配置されると共に、第1のチャンバー24に対し車両走行方向前方に設けられ、第1のチャンバー24と通気孔を介して連通した追加チャンバー26とを備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の側面衝突時に、エアバッグを膨張させて乗員を保護するサイドエアバッグ装置に関する。
車両には、車体に衝撃が加わったとき、乗員を保護する安全装置のひとつとしてエアバッグ装置がある。エアバッグ装置は、エアバッグを膨張展開させる必要があるほどの衝撃が車体に加わると、インフレータが作動してエアバッグに膨張用ガスが供給され、エアバッグが瞬時に膨張展開して乗員を保護する。エアバッグ装置のうち、車両が側面衝突した時に対応するものとして、ドア側のシートバッグ側部に収納されたサイドエアバッグ装置がある。サイドエアバッグ装置は、側面衝突時にドアと乗員との間にエアバッグを膨張展開して乗員の肩部、胸部及び腹部等への衝撃を和らげ、乗員を保護する。
特許文献1には、膨張展開時に、乗員の胸部相応位置へ向けて斜め方向から乗員へ圧接可能となる平面視でV字状をなすサイドエアバッグを有するサイドエアバッグ装置が開示されている。このサイドエアバッグ装置によれば、胸部変位の上昇曲線を緩勾配とし、最大到達点に至る所要時間を長く、かつ胸部の変位量も低い値にできるとされている。
また、特許文献2には、エアバッグを複数の領域に区画し、これら領域間を流通する膨張用ガスの流れを制御する調圧弁を設けたサイドエアバッグ装置が開示されている。この装置では、前記調圧弁を膨張用ガスの供給期間の初期には閉弁させ、供給期間の途中から開弁させ、サイドエアバッグを介して乗員が受ける荷重特性を乗員の保護に好適な荷重特性としている。
特開2011−240807号公報 特開2012−046167号公報
図6は、ドア100に隣接した座席に座った乗員Mを示す。ドア100は、外側から内側へ向かってドアアウタパネル100a、ドアインナパネル100b及びドアトリム100cで構成されている。通常、人体は、胸部b、腹部c、腰部w及び腕部aより肩部sのほうが幅が広い。そのため、乗員が座席に座ったとき、ドア100との隙間は、肩部sが最も狭くなっている。
従って、図7に示すように、車両Vが例えば電柱などのポール形状構造物102に側面衝突したとき、側面衝突による衝撃荷重は肩部sに最も大きく作用する。そのため、肩部sを適切に保護するためには、サイドエアバッグをドア100と肩部sとの間に早期に膨張展開させる必要がある。
図8は、車両がポール形状構造物102に側面衝突したときの座席に座った乗員の挙動を示し、(A)は衝突前、(B)は衝突後を示している。サイドエアバッグ装置のサイドエアバッグ106は、シートバッグ104のドア側の側方部位に収納されている。車両がスリップなどで斜め前方向に進み、ポール形状構造物102に衝突した場合、乗員Mは走行方向前方へ移動する。即ち、車体はポール形状構造物102と衝突することで減速し、車体に固定されているシートバッグ104及びシートバッグ104に収納されたサイドエアバッグ106も減速する。
乗員Mは衝撃で膨張展開したサイドエアバッグ106により減速されるが、シートベルトをしていても、サイドエアバッグ106の反力が十分でないとき、斜め前方向へ構造物に向かってサイドエアバッグ106から逃げるように移動してしまう。そのため、サイドエアバッグ106が真横からの側面衝突を想定して設計されている場合、肩部sはサイドエアバッグ106の保護範囲から前方へ外れてしまう虞がある。
この対策のひとつとして、乗員Mの肩部sとドア100との距離を拡大することが考えられるが、この場合、車両サイズが拡大し、車両の重量やコストが増加するという問題がある。
別な対策として、サイドエアバッグ106の反力を増大させることが考えられるが、この場合、膨張展開時に人体に対する攻撃性が増すと共に、他の衝撃形態のときに人体に悪影響を及ぼす虞がある。
さらに、別な対策として、サイドエアバッグ106を大型化し、車両走行方向前方まで延設させることが考えられるが、この場合、コスト増になると共に、膨張展開後の形状制御が難しく、かつ他の衝撃形態のときの人体への悪影響が懸念される。
本発明は、前記の問題点に鑑みなされたものであり、斜め前方向からの側面衝突を含めた側面衝突に対して、乗員に加わる衝撃荷重を抑制し、乗員を適切に保護できるサイドエアバッグ装置を実現することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明のサイドエアバッグ装置は、シートバッグのドア側に近い側方部に収納され、車両の衝突時に座席に着座した乗員とドアとの間に膨張展開されるサイドエアバッグと、該サイドエアバッグ内に膨張用ガスを供給するインフレータとを備えたサイドエアバッグ装置であって、前記サイドエアバッグは、インフレータから直接膨張用ガスが供給され、少なくとも乗員の肩部、胸部及び腹部の側方とドアとの間に膨張展開する第1のチャンバーと、乗員の肩部に対応した高さに配置されると共に、第1のチャンバーに対し車両走行方向前方に設けられ、第1のチャンバーと第1の通気孔を介して連通した追加チャンバーとを備えている。
本発明によれば、真横からの側面衝突に対しては、第1のチャンバーが早期に膨張展開することで、衝撃吸収性能を確保できる。
斜め前方向からの側面衝突に対しては、第1のチャンバーにより真横からの衝撃吸収性を確保しつつ、第1のチャンバーから第1の通気孔を介して追加チャンバーに膨張用ガスが流入し、追加チャンバーが膨張することで、座席に座った乗員が斜め前方向へ移動しても、ドアと乗員の肩部との間に追加チャンバーが介在するため、乗員を衝撃から保護することができる。
本発明の一態様として、第1の通気孔を、乗員側よりドア側に近い第1のチャンバーの表面に設け、追加チャンバーを第1の通気孔を含む第1のチャンバーの外表面の一部を覆った状態で追加チャンバーの端縁を第1のチャンバーの外表面に接合し、第1のチャンバーと追加チャンバーとの接合部のうち、乗員側に近い接合部をドア側に近い接合部より車両走行方向前方に位置させることができる。
かかる構成とすれば、第1の通気孔から追加チャンバーに流入した膨張用ガスは、最初に追加チャンバー内のドア側に近い空間に流入し、追加チャンバーはドア側に近い領域が先に膨張する。その後、膨張用ガスは乗員側に近い空間に回り込むため、追加チャンバーの膨張展開後の形状は乗員の肩部を囲い、肩部の保護に好適な形状となる。また、第2の通気孔を、乗員側よりドア側に近い追加チャンバーの領域に設けることで、高温の膨張用ガスが乗員側に吹き出さないようにすることができる。
なお、さらに、追加チャンバーにシーム(縫い目)やテザー(隔壁部材)を適宜位置に設けることで、追加チャンバーの形状を肩部の保護に最適な形成にすることができる。
また、本発明の一態様として、追加チャンバーは外部に開口する第2の通気孔を有し、第2の通気孔を、乗員側よりドア側に近い領域に設けることができる。
このように、第2の通気孔を設け、第1の通気孔及び第2の通気孔の通気量を調整することで、第1のチャンバー及び追加チャンバーの膨張用ガス量を調整でき、第1のチャンバー及び追加チャンバーの衝撃吸収特性を最適なものに調整できる。さらに、第2の通気孔を、乗員側よりドア側に近い追加チャンバーの領域に設けることで、高温の膨張用ガスが乗員側に吹き出さないようにすることができる。
さらに、前記構成に加えて、第2の通気孔の開口面積を第1の通気孔の開口面積より小さくすれば、第1のチャンバー及び追加チャンバーの反力を高く維持でき、乗員に加わる衝撃を緩和できる。
本発明の一態様として、インフレータから直接膨張用ガスが供給され、乗員の腰部とドアとの間の空間に膨張展開する第2のチャンバーをさらに備えることができる。
これによって、第1のチャンバー及び第2のチャンバーを衝撃発生後早期に膨張展開できるため、真横からの側面衝突の場合、第1のチャンバー及び第2のチャンバーで衝撃吸収性能を確保できる。人体の胸部は腰部と比べて衝撃に弱い。本態様では、第1のチャンバーと別に第2のチャンバーを設けているので、夫々のチャンバーが保護する部位に合った反力を発揮させることができる。そのため、乗員の肩部、胸部、腹部及び腰部を適切に保護できる。
さらに、前記構成に加えて、第2のチャンバーに外部に開口する第3の通気孔を設け、第3の通気孔を乗員側よりドア側に近い領域に設けることができる。
これによって、第2のチャンバーに流入した膨張用ガスが第3の通気孔から外部へ流出することで、第1のチャンバー及び第2のチャンバーの反力を乗員に対する衝撃を吸収するのに最適な反力に調整できる。
また、第3の通気孔を乗員側よりドア側に近い領域に設けているので、高温の膨張用ガスが乗員側に吹き出すのを防止できる。
本発明によれば、乗員の肩部と対応した高さに配置され、第1のチャンバーに対し、車両走行方向前方に第1のチャンバーと第1の通気孔を介して連通した追加チャンバーを備えているので、斜め前方向からの側面衝突の場合に、座席に座った乗員が斜め前方向へ移動した場合であっても、乗員を衝撃荷重から有効に保護することができる。
本発明の第1実施形態に係る膨張展開後のサイドエアバッグ装置の側面視模式図である。 膨張展開前の前記サイドエアバッグ装置の平面視模式図である。 前記サイドエアバッグ装置で膨張展開したサイドエアバッグを示す模式図である。 (A)〜(D)は前記脱骨装置のエアバッグの膨張過程を順に示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係る膨張展開後のサイドエアバッグ装置の側面視模式図である。 乗員とドアとの位置関係を示す正面視模式図である。 (A)及び(B)は車両の側面衝突前後を示す平面視説明図である。 (A)及び(B)は側面衝突前後の乗員の挙動を示す平面視説明図である。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではない。
(実施形態1)
次に、本発明の第1実施形態に係るサイドエアバッグ装置を図1〜図4に基づいて説明する。図1はサイドエアバッグ22の膨張展開後の状態を示し、図2はサイドエアバッグ22の膨張展開前の状態を示している。図1及び図2において、座席10は、例えば、車両内の運転席の隣りに設けられた助手席であり、シート10a及びシートバッグ10bで構成されている。座席10の車体前方方向左隣りにはドア12が存在する。ドア12は、外側から内側へ向かってドアアウタパネル14、ドアインナパネル16及びドアトリム18で構成されている。
サイドエアバッグ装置20を構成するサイドエアバッグ22は、第1のチャンバー24及び追加チャンバー26で構成されている。サイドエアバッグ22は、膨張展開前、シートバッグ12bのドア14側の側方に収納されている。シートバッグ12bの内部には、車両が側面衝突を予知又は検出した場合に起動して、第1のチャンバー24に膨張用ガスを供給するインフレータ28が収納されている。
図1に示すように、第1のチャンバー24は、乗員Mの肩部s、胸部b及び腹部cに対応して、これら部位とドア12との間に膨張展開する。追加チャンバー24は、乗員Mの肩部sに対応する高さでかつ第1のチャンバー22の車体前方位置に膨張展開する。第1のチャンバー24には、インフレータ28から膨張用ガスが流通する流通路30が接続されている。
図3は、第1のチャンバー24及び追加チャンバー26が膨張展開した状態を示している。図中、xは乗員Mが座る側の領域を示し、yはドア側の領域を示している。
図3に示すように、追加チャンバー26は開口が形成されており、第1のチャンバー24の車体前方方向(矢印d方向)の部位は該開口から追加チャンバー26の内部に挿入されている。追加チャンバー26は、第1のチャンバー24の外表面のうち、車体前方方向(矢印d方向)領域を覆っており、追加チャンバー26の開口端縁は第1のチャンバー24の外表面に接合されている。追加チャンバー24で覆われた領域の第1のチャンバー24の外表面には通気孔32が形成されている。通気孔32はドア14側に近い領域に配置されている。
また、第1のチャンバー24の外表面に接合された追加チャンバー26の開口端縁の接合部は、座席10に近い側の領域の開口端縁26aがドア12に近い側の領域の開口端縁26bより車体前方方向の位置にある。
また、追加チャンバー24の隔壁に通気孔34が形成され、追加チャンバー24の内部は通気孔34を介して外部と連通している。通気孔34はドア14側に近い領域に配置されている。通気孔32は通気孔34の開口面積より大きい開口面積を有している。
かかる構成において、車両が斜め前方向のポール形状構造物102に対して衝突した場合、図4(A)に示すように、インフレータ28から第1のチャンバー24に膨張用ガスが供給され、まず、第1のチャンバー24が膨張展開する。そして、膨張展開した第1のチャンバー24は、ドア12に最も接近した位置にある乗員Mの肩部sに接触し、真横からの衝撃に対して衝撃吸収性能を確保する。
次に、図4(B)に示すように、第1のチャンバー22に肩部sが当り、第1のチャンバー24がある程度潰れると、通気孔32から追加チャンバー24へ膨張用ガスgが流入し(図3参照)、追加チャンバー26が膨張展開する。
追加チャンバー26が膨張展開することで、シート10aに座った乗員Mが斜め前方向へ移動しても、ドアと乗員Mとの間に追加チャンバー24が介在するため、乗員Mの肩部sに加わる衝撃荷重を緩和し、肩部sを衝撃から保護することができる。
図3に示すように、通気孔32及び34は座席10から遠くかつドア12に近い領域に配置され、かつドア12側へ向けられている。また、追加チャンバー26の開口端縁の第1のチャンバー24の外表面に対する接合部は、座席10に近い領域の開口端縁26aがドア12に近い領域の開口端縁26bより車体前方方向に位置している。そのため、通気孔32から追加チャンバー26に流入した膨張用ガスgは、まずドア側の領域に流入してドア側の領域を先に膨張展開させる。その後、乗員M側の領域に回り込む。そのため、追加チャンバー26は、膨張展開するにつれて乗員側へ向けて矢印e方向へ屈曲する。
従って、図4(C)に示すように、追加チャンバー26が膨張展開することで、第1のチャンバー24を乗員側へ向けて矢印a方向へ屈曲する。そして、第1のチャンバー24及び追加チャンバー26で乗員Mの肩部sを覆う形状となる。これによって、ポール形状構造物102に対して、乗員Mの肩部sを有効に保護することができる。
また、図4(D)に示すように、肩部sが第1のチャンバー24に対して前方へずれても、追加チャンバー26が肩部sを覆うように矢印e方向へ屈曲し、肩部sの保護に最適な形状となるので、肩部sを有効に保護できる。
なお、さらに、追加チャンバー26にシーム(縫い目)やテザー(隔壁部材)を適宜位置に設けることで、追加チャンバーの形状を所望の形成にすることができる。これによって、肩部sに対する衝撃吸収特性を最適にすることができる。
また、通気孔32及び34は、座席10側よりドア12側に近い領域に配置されているので、高温の膨張用ガスgが乗員M側に吹き出す虞がない。
また、通気孔32及び34を設けたことで、第1のチャンバー24及び追加チャンバー26の膨張用ガス量を調整でき、第1のチャンバー24及び追加チャンバー26の衝撃吸収特性を最適なものに調整できる。
さらに、通気孔34の開口面積が通気孔32の開口面積より小さいので、第1のチャンバー24及び追加チャンバー26の反力を調整でき、これらの反力を調整することで、乗員Mに加わる衝撃を緩和できる。
(実施形態2)
次に、本発明の第2実施形態を図5に基づいて説明する。本実施形態では、第1のチャンバー24及び追加チャンバー26のほかに、乗員Mの腰部に対応する位置に膨張展開する第2のチャンバー40を設けている。図5は、これら3個のチャンバーが膨張展開した後の状態を示している。第2のチャンバー40には、インフレータ28から膨張用ガスが直接流通する流通路42が接続されている。
また、第2のチャンバー40の隔壁に通気孔44が形成され、第2のチャンバー40の内部は通気孔44を介して外部と連通している。通気孔44は乗員Mから遠くドア12に近い領域に配置され、通気孔44はドア12側に向けられている。さらに、第1のチャンバー24と第2のチャンバー40とが互いに接した隔壁には、通気孔46が形成され、第1のチャンバー24と第2のチャンバー40とは通気孔46を介して連通している。その他の構成は前記第1実施形態と同一である。
本実施形態では、側面衝突時に、第1のチャンバー24で乗員Mの肩部s、胸部b及び腹部cを保護し、第2のチャンバー40で乗員Mの腰部wを保護することができる。胸部bは腰部wと比べて衝撃に弱い。本実施態様では、第1のチャンバー24と別に第2のチャンバー40を設けているので、夫々のチャンバーが保護する部位に合った反力を発揮させることができる。そのため、乗員の肩部、胸部、腹部及び腰部を適切に保護できる。
また、側面衝突時に第2のチャンバー40に流入した膨張用ガスが通気孔44から外部へ流出することで、乗員Mに対する衝撃吸収特性を向上できる。さらに、通気孔44はドア12側に近く配置され、ドア12側にむけて開口しているので、高温の膨張用ガスgが乗員M側に吹き出す虞がない。
さらに、通気孔46を設けたことで、第1のチャンバー24と第及びのチャンバー40の膨張用ガス量を調整でき、第1のチャンバー24及び第2のチャンバー40の衝撃吸収特性を最低なものに調整できる。
なお、前記第2実施形態において、第1のチャンバー24を乗員Mの肩部s、胸部b及び腹部cに夫々対応する位置に膨張展開する3個のチャンバーに分割することもできる。
本発明によれば、斜め前方向からの衝突を含めた側面衝突に対して、乗員に加わる衝撃荷重を抑制し、乗員を適切に保護できるサイドエアバッグ装置を実現できる。
10 座席
10a シート
10b、104 シートバッグ
12、100 ドア
14、100a ドアアウタパネル
16、100b ドアインナパネル
18、100c ドアトリム
20 サイドエアバッグ装置
22、106 サイドエアバッグ
24 第1のチャンバー
26 追加チャンバー
26a、26b 開口端縁
28 インフレータ
30、42 流通路
32 通気孔(第1の通気孔)
34 通気孔(第2の通気孔)
40 第2のチャンバー
44 通気孔(第3の通気孔)
46 通気孔
102 ポール形状構造物
M 乗員
a 腕部
b 胸部
c 腹部
s 肩部
w 腰部
g 膨張用ガス

Claims (6)

  1. シートバッグのドア側に近い側方部に収納され、車両の衝突時に座席に着座した乗員とドアとの間に膨張展開されるサイドエアバッグと、該サイドエアバッグの内部に膨張用ガスを供給するインフレータとを備えたサイドエアバッグ装置であって、
    前記サイドエアバッグは、
    前記インフレータから直接膨張用ガスが供給され、少なくとも前記乗員の肩部、胸部及び腹部の側方と前記ドアとの間に膨張展開する第1のチャンバーと、
    前記乗員の肩部に対応した高さに配置されると共に、前記第1のチャンバーに対し車両走行方向前方に設けられ、前記第1のチャンバーと第1の通気孔を介して連通した追加チャンバーとを備えていることを特徴とするサイドエアバッグ装置。
  2. 前記第1の通気孔は、前記乗員側より前記ドア側に近い前記第1のチャンバーの表面に設けられ、
    前記追加チャンバーは前記第1の通気孔を含む前記第1のチャンバーの外表面の一部を覆った状態で前記追加チャンバーの端縁が前記第1のチャンバーの外表面に接合され、
    前記第1のチャンバーと前記追加チャンバーとの接合部のうち、前記乗員側に近い接合部は前記ドア側に近い接合部より車両走行方向前方に位置していることを特徴とする請求項1に記載のサイドエアバッグ装置。
  3. 前記追加チャンバーは外部に開口する第2の通気孔を有し、
    前記第2の通気孔は、前記乗員側より前記ドア側に近い領域に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のサイドエアバッグ装置。
  4. 前記第2の通気孔の開口面積は前記第1の通気孔の開口面積より小さいことを特徴とする請求項3に記載のサイドエアバッグ装置。
  5. 前記インフレータから直接膨張用ガスが供給され、前記乗員の腰部と前記ドアとの間の空間に膨張展開する第2のチャンバーをさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載のサイドエアバッグ装置。
  6. 第2のチャンバーは外部に開口する第3の通気孔を有し、該第3の通気孔は乗員側よりドア側に近い領域に設けられていることを特徴とする請求項5に記載のサイドエアバッグ装置。
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