JP2015036242A - 透明導電性シート、および透明導電性シートを用いたタッチパネル - Google Patents

透明導電性シート、および透明導電性シートを用いたタッチパネル Download PDF

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Abstract

【課題】可視光が銀ナノワイヤに当たっても、銀ナノワイヤが酸化しにくい透明導電性シートを提供する。【解決手段】透明導電性シート1は、基体シート2と、前記基体シート2の上に設けられる銀ナノワイヤ4と、前記銀ナノワイヤ4の上に積層され、前記銀ナノワイヤ4の端部から中央部に近づくにつれて透過率が徐々に高くなるようグラデーションがかけられた断線抑制層7とを備えるように構成した。【選択図】図2

Description

本発明は、透明電極などに用いられる透明導電性シートに関するものであり、特に銀ナノワイヤを含む透明導電性シートに関するものである。
透明基材上に導電性の化合物の薄膜を形成した透明導電膜は、その導電性を利用した用途、例えば液晶ディスプレイ、ELディスプレイといったフラットディスプレイやタッチパネルの透明電極など電気、電子分野で広く使用されている。前記透明導電膜としては、透明基材の少なくとも片面に、酸化スズ(SnO) 、酸化インジウムスズ(ITO) や酸化亜鉛(ZnO) 等を、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等のドライプロセスによって設けたものがよく知られている。
また、上記ドライプロセス以外にも、導電性高分子、CNT、例えば金属ナノワイヤなどの金属微粒子のネットワーク構造を使用したウエットプロセスによる透明導電膜も提案されている。
その中でも近年、可視光領域で透明な導電性材料として金属ナノワイヤが研究されている。金属ナノワイヤは直径が小さいため、可視光領域での光透過性が高く、ITOに代わる透明導電膜としての応用が期待されている。このような金属ナノワイヤを用いたものとして、銀ナノワイヤを用いた透明導電膜が提案されている(特許文献1)。
図7は、透明導電膜に銀ナノワイヤを用いた透明導電性シート200の平面図である。図8は、図7のS−S’断面図である。図7に示すように、透明導電性シート200は、中央部C1と周縁部E1から構成されている。中央部C1は太線より内側の領域であり、周縁部E1は太線で囲まれた領域である。中央部C1には、Y軸方向に第1電極201が間隔を隔てて複数形成されている。周縁部E1には、第1電極201の端部と遮蔽部202が形成されている。なお、第1電極201の端部の上には遮蔽部202が積層されている。
図8に示すように、透明導電性シート200は、基体シート210、銀ナノ保持層211、銀ナノワイヤ212、接着層213、遮蔽層214、オーバーコート層215がこの順番で積層された構成からなる。また、上記において、銀ナノワイヤ212は第1電極201を構成し、遮蔽層214は遮蔽部202を構成している。
しかし、このように透明導電性シート200が構成されると、長時間の間、オーバーコート層215側から透明導電性シート200に光が照射された場合、遮蔽層214の端面Tに配置された銀ナノワイヤ212が、上記光によって酸化されてしまい、断線する。その結果、透明導電性シート200の抵抗値が上昇するという問題があった。
特開2009−205924号
従って、本発明の目的は、長時間の間、光が透明導電性シートに照射された場合でも、銀ナノワイヤが光によって酸化され、断線するのを抑制し、透明導電性シートの抵抗値の上昇を抑制する透明導電性シートを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の第1態様によれば、基体シートと、前記基体シートの上に設けられる銀ナノワイヤと、前記銀ナノワイヤの上に積層され、前記銀ナノワイヤの端部から中央部に近づくにつれて透過率が徐々に高くなるようグラデーションがかけられた断線抑制層とを備える透明導電性シートを提供する。
本発明の第2態様によれば、基体シートと、前記基体シートの中央部に設けられる銀ナノワイヤと、前記基体シートの端部に設けられ銀ナノワイヤと電気的に接続される引き回し回路と、前記引き回し回路と前記銀ナノワイヤの上に設けられ前記引き回し回路から前記銀ナノワイヤの中央部に近づくにつれて透過率が徐々に高くなるようグラデーションがかけられた断線抑制層とを備える透明導電性シートを提供する。
本発明の第3態様によれば、前記銀ナノワイヤの直径が5nm〜200nmであり、長さが500nm〜50000nmである透明導電性シートを提供する。
本発明の第4態様によれば、前記銀ナノワイヤは、銀以外の金属でメッキされた透明導電性シートを提供する。
本発明の第5態様によれば、X軸方向に所定間隔を隔てて並ぶように互いに平行に配置される複数の第1電極と、 複数の前記第1電極と電気的に接続される第1引き回し回路と、複数の前記第1電極と対向し、かつ、前記X軸方向に交差するY軸方向に所定間隔を隔てて並ぶように互いに平行に配置される複数の第2電極と、 複数の前記第2電極と電気的に接続される第2引き回し回路と、前記第1引き回し回路と前記第2引き回し回路が視認されないように前記第1引き回し回路と前記第2引き回し回路とを覆い、かつ、複数の前記第1電極と複数の前記第2電極のそれぞれの端部から中央部に近づくにつれて透過率が徐々に高くなるようグラデーションをかけて複数の前記第1電極と複数の前記第2電極とを覆う断線抑制層とを備える投影型静電容量方式のタッチパネルを提供する。
本発明の透明導電性シートは、長時間の間、光が透明導電性シートに照射された場合でも、銀ナノワイヤが酸化され、断線するのを抑制し、透明導電性シートの抵抗値の上昇を抑制できる。
透明導電性シートの平面図である。 図1のA−A’断面図である。 透明導電性シートの平面図である。 図4のB−B’断面図である。 透明導電性シートの断面図である。 タッチパネルの斜視図である。 従来の透明導電シートの平面図である。 図7のS−S’断面図である。
下記で、本発明に係る実施形態を図面に基づいてさらに詳細に説明する。なお、本発明の実施例に記載した部位や部分の寸法、材質、形状、その相対位置などは、とくに特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではなく、単なる説明例にすぎない。
第1実施態様
まず、本実施態様にかかる透明導電性シートについて説明する。
図1に示すように、平面視において、透明導電性シート1は、中央部Cと周縁部Eから構成されている。中央部Cは太線より内側の領域であり、周縁部Eは太線で囲まれた領域である。中央部Cには導電部Dが形成され、周縁部Eには導電部Dの端部と意匠部Mが形成されている。
図2に示すように、中央部Cには、基体シート2、銀ナノワイヤ保持層3、銀ナノワイヤ4、接着層5、オーバーコート層6が、この順番で配置されている。なお、銀ナノワイヤ4は上記導電部Dを構成している。
周縁部Eには、上記に加え、接着層5とオーバーコート層6の間に断線抑制層7が配置されている。断線抑制層7は上記意匠部Mを構成している。なお、断線抑制層7は透明導電性シート1の端部から中央部に近づくにつれて透過率が徐々に高くなるようグラデーションがかけられている。
このように、断線抑制層7にグラデーションがかけられていると、オーバーコート層6側から透明導電性シート1に光が照射された場合、上記で照射された光が断線抑制層7の形成された箇所と形成されていない箇所との境界領域Kで回折するのを抑制できる。
そうすると、オーバーコート層6側から透明導電性シート1に光が照射された場合、上記光のうち、銀ナノワイヤ4にプラズモン共鳴を引き起こす短波長(350〜410nm)の光と長波長(440〜700nm)の光は、境界領域Kに配置された銀ナノワイヤ4にムラなく当たる。
なお、短波長(350〜410nm)の光は、銀ナノワイヤ4にプラズモン共鳴を引き起こし、銀ナノワイヤ4と隣接する接着層5や銀ナノワイヤ保持層3を構成する樹脂(例えば、塩化ビニル)から電子を受け取るモードのエネルギーを銀ナノワイヤ4に与える光である。長波長(440〜700nm)の光は反対に、銀ナノワイヤ4と隣接する接着層5や銀ナノワイヤ保持層3を構成する樹脂(例えば、塩化ビニル)に電子を供与するモードのエネルギーを銀ナノワイヤ4に与える光である。
そのため、短波長(350〜410nm)の光と長波長(440〜700nm)の光が、境界領域Kに配置された銀ナノワイヤ4にムラなく当たると、透明導電性シート1に光が照射されたとき、境界領域Kにおいて銀ナノワイヤ4の酸化のみが一方的に進行する箇所がなくなる。その結果、本実施態様の透明導電性シート1は、光が照射されても銀ナノワイヤ4が断線しにくい、すなわち、長時間の間、光が照射されても抵抗値が上昇しにくいものとなっている。
なお、断線抑制層7にグラデーションがかけられていないと、透明導電性シート1に照射された光は、上記境界領域Kで回折する。上記の光の中でも長波長(440〜700nm)の光は顕著に回折し、短波長(350〜410nm)側の光はあまり回折しない。その結果、上記境界領域Kに配置された銀ナノワイヤ4において、長波長(440〜700nm)の光のみが当たる箇所がでてくる。そうすると、上記箇所では、銀ナノワイヤ4の酸化だけが進み、最終的には銀ナノワイヤ4が断線する。その結果、光が照射されると透明導電性シート1の抵抗は上昇する。本実施態様の透明導電性シート1では、断線抑制層7にグラデーションをかけることにより、境界領域Kで照射された光が回折しないようにすることで、境界領域Kにおいて長波長(440〜700nm)の光のみが当たる箇所が存在しないようにしている。そして、境界領域Kに配置された銀ナノワイヤ4が一方的に酸化されるのを抑制している。このように構成することで、本実施態様の透明導電性シート1は、長時間の間、光が照射されても、抵抗値が上昇しにくいものとなっている。
以下で、透明導電性シート1を構成する各部材について説明する。なお、銀ナノワイヤ保持層3、銀ナノワイヤ4、接着層5、オーバーコート層6、断線抑制層7の形成は、特に断らない限り、従来と同様の方法によって行うことができる。従来の方法の例には、グラビアコート法、ロールコート法、コンマコート法などのコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷法がある。
[基体シート]
基体シート2はシート状、フィルム状のものであれば特に制限はない。例えば、ガラス、アルミナなどのセラミックや、鉄、アルミ、銅等の金属、ポリエステル樹脂、セルロース樹脂、ビニルアルコール樹脂、塩化ビニル樹脂、シクロオレフィン系樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ABS樹脂等の熱可塑性樹脂、光硬化性樹脂、熱硬化性樹脂などが挙げられる。透明性を重視する場合は、その全光線透過率が80%以上であることが好ましく、例えばガラス、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、セルロース樹脂などが挙げられる。上記基材の厚みは10μm〜500μmである。
[銀ナノワイヤ保持層]
銀ナノワイヤ保持層3は、銀ナノワイヤ4を基体シート2上に保持できる部材であれば特に制限はない。銀ナノワイヤ保持層3を構成する部材としては、バインダー樹脂や感光性樹脂が挙げられる。なお、銀ナノワイヤ保持層3の厚みを薄くできるという観点から、感光性樹脂を用いることが好ましい。
バインダー樹脂としては、アクリル、ポリエステル、ポリウレタン、ニトロセルロース、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどの熱可塑性樹脂やメラミンアクリレート、ウレタンアクリレート、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂などの硬化性樹脂などを挙げることができる。
感光性樹脂としては、アクリル、ポリエステル、ポリウレタン、ニトロセルロース、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどの熱可塑性樹脂やメラミンアクリレート、ウレタンアクリレート、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂などの硬化性樹脂などを挙げることができる。
[銀ナノワイヤ]
銀ナノワイヤ4は、銀から構成される。なお、上記銀ナノワイヤ4は、銀ナノワイヤ4同士が絡みあい、それぞれの銀ナノワイヤ4が接触することで全体が導通する構成となっている。銀ナノワイヤ4の形状は、短軸方向の長さと長軸方向の長さの比(以下、アスペクトという) が10〜10000のものであることが好ましい。アスペクト比が10未満であると、透過率が低下し、10000を越えると物理的な強度と透導電性が低下する。
なお、銀ナノワイヤ4の短軸方向の長さは5nm〜200nmが好ましく、より好ましくは5nm〜100nmである。短軸方向の長さが200nmを超えると透明導電性シート1の透過率が低下する。また、短軸方向の長さが5nm未満であると銀ナノワイヤ4同士の接触が困難となり、透明導電性シート1の導電性が低下する。長軸方向の長さは500nm〜50000nmであることが好ましく、より好ましくは10000nm〜40000nmである。長軸方向の長さが500nm未満であると透明導電性シート1の導電性が低下し、50000nmを超えると透過率が低下する。
なお、銀ナノワイヤ4は、銀以外の金属でメッキされていることが好ましい。銀以外の金属でメッキされていると、銀ナノワイヤ4が可視光に照射されたとき、銀ナノワイヤ4の酸化を抑制できる。
[接着層]
接着層5は、銀ナノワイヤ4、オーバーコート層6、遮蔽層7を接着する層である。接着層5を構成する部材としては、アクリル、ポリエステル、ポリウレタン、ニトロセルロース、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどの熱可塑性樹脂やメラミンアクリレート、ウレタンアクリレート、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂などの硬化性樹脂などが挙げられる。
[オーバーコート層]
オーバーコート層6は、銀ナノワイヤを外部からの物理的、化学的刺激から保護できる部材であれば、特に制限されない。オーバーコート層を構成する部材としては、バインダー樹脂や感光性樹脂が挙げられる。なお、オーバーコート層を構成する部材としては、ポリエステル樹脂、セルロース樹脂、ビニルアルコール樹脂、ビニル樹脂、シクロオレフィン系樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル樹脂、ABS樹脂等の熱可塑性樹脂、光硬化性樹脂および熱硬化性樹脂などの公知のコーティング材料を用いることができる。
[断線抑制層]
断線抑制層7は、透明導電性シート1の周縁部Cに配置され、オーバーコート層6側から透明導電性シート1に光が照射された場合に、銀ナノワイヤ4が断線するのを抑制する層である。断線抑制層7の材質としては、着色インキや金属薄膜が挙げられる。着色インキを構成する部材としては、ポリビニル樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポリエステルウレタン樹脂、セルロースエステル樹脂、アルキッド樹脂などの樹脂をバインダーとし、適切な色の顔料または染料を着色剤として含有したものを用いる。金属薄膜としては、アルミニウム、ニッケル、スズ、亜鉛などを挙げることができる。上記金属薄膜は、真空蒸着法やスパッタリング法を用いることができる。
第2実施態様
第2実施態様にかかる透明導電性シートについて説明する。第2実施態様の基本的な構成は、第1実施態様と同じであるので、下記では第2実施態様に特徴的な点について説明する。
図3に示すように、透明導電性シート1は、中央部C’と周縁部E’から構成される。中央部C’は太線より内側の領域であり、周縁部E’は、太線で囲まれた領域である。中央部C’には、第1電極10がY軸方向に間隔を隔てて複数形成されている。第1電極10は、矩形状の電極から構成されている。周縁部E’には、上記第1電極10に加え、引き回し回路11と遮蔽部12が形成されている。引き回し回路11は、第1電極10で発生した電気信号を外部に取り出す回路であり、第1電極10のそれぞれと電気的に接続されている。遮蔽部12は、引き回し回路11が正面側からは視認されないように、引き回し回路11を覆っている。このように構成されることで、透明導電性シート1は、第1電極10で発生した電気信号を外部に取り出すことができつつも、透明導電性シート1の正面側からは引き回し回路11が視認されない意匠性の高い透明導電性シート1となっている。
図4に示すように、透明導電性シート1の中央部C’は、基体シート2、銀ナノワイヤ保持層3、銀ナノワイヤ4、接着層5、オーバーコート層6を備えている。これらの層は、上記で記載した順番で積層されている。なお、銀ナノワイヤ4は、上記の第1電極10を構成している。
再び図4に示すように、周縁部E’は上記部材に加え、断線抑制層7と、引き回し回路層8を備えている。なお、周縁部E’において、基体シート2の上には銀ナノワイヤ保持層3が積層され、銀ナノワイヤ保持層3の上には、銀ナノワイヤ4と引き回し回路層8が積層されている。そして、銀ナノワイヤ4と引き回し回路層8の上には、接着層5、断線抑制層7、オーバーコート層6が、この順番で積層されている。なお、引き回し回路層8は、上記の引き回し回路11を構成し、銀ナノワイヤ4で発生した電気信号を外部に取り出せるようになっている。また、断線抑制層7は上記の遮蔽部12を構成し、引き回し回路層8がユーザーに視認されないよう構成されている。
さらに、断線抑制層7は、透明導電性シート1の端部から中央部に近づくにつれて透過率が徐々に高くなるようグラデーションがかけられた構成からなっている。このように断線抑制層7にグラデーションがかけられていると、上述のように境界領域K’に配置された銀ナノワイヤ4は酸化されにくくなる。その結果、本実施態様の透明導電性シート1は、長時間の間、光が照射されても、抵抗値が上昇しにくいものとなっている。
すなわち、断線抑制層7が銀ナノワイヤ4と引き回し回路層8の上に設けられ、上記断線抑制層7が引き回し回路層8側から銀ナノワイヤ4側に近づくにつれて透過率が徐々に高くなるようグラデーションがかけられていることにより、引き回し回路層8がユーザーに視認されず、かつオーバーコート層6側からシート1に光が照射されても、断線抑制層7の境界領域K’に配置された銀ナノワイヤ4は断線しにくい透明導電性シート1となっている。
上記では、第1電極10がY軸方向に形成された例について示したが、第1電極10は、X軸方向に配列されていてもよい。また、上記では第1電極10の形状が矩形状の例について示したが、ダイヤ状であってもよい。また第1電極の他にダミーを備えていてもよい。
[引き回し回路層]
引き回し回路層8は、銀ペースト、カーボンペースト等の導電ペースト、または金属薄膜から構成される。引き回し回路層が金属薄膜から構成される場合、無電解または電解などのめっき法、真空蒸着法、スパッタリング法、およびフォトリソ法で形成するとよい。
変形例
なお、図5に示すように、上記透明導電性シート1において、正面側からオーバーコート層6、断線抑制層7、接着層5、基体シート2、銀ナノワイヤ保持層3、銀ナノワイヤ4、引き回し回路層8が、この順番で配置されていてもよい。
[タッチパネル]
以下では、上記の透明導電性シートを用いて作成したタッチパネルについて説明する。
図6に示すように、タッチパネル100は、透明導電性シート20と、透明導電性シート30と、断線抑制層40と、オーバーコート層50とを備えている。これらは、背面側から正面側に向かって記載の順に積層され、感圧接着剤(Pessure Sensitive Adheseive)などによって互いに貼り合わされている。
透明導電性シート20は、基体シート21と、基体シート21上に形成される銀ナノワイヤ保持層22と、銀ナノワイヤ保持層22の上に形成される複数(本例では8本)の第1電極23と、第1電極23と電気的に接続され第1電極23から発信された電気信号を外部に取り出す引き回し回路24とを有している。基体シート21、銀ナノワイヤ保持層22の構成については、上述と同様であるので説明を省略する。
第1電極23は、基体シート21おける正面側(オーバーコート層50側)の面に形成されている。複数の第1電極23は、X軸方向に所定間隔を隔てて並ぶように互いに平行に配置されている。第1電極23は、ストライプ状(一定幅を有する直線状)に形成されている。なお、第1電極23は、例えば波状やジグザグ状に形成されても良い。いずれにしても、第1電極23のそれぞれは、全体として、Y軸方向に沿って延在するように形成されている。なお、第1電極23を構成する材料については、上述の銀ナノワイヤと同様である。
引き回し回路24は、透明導電性シート20の一方端(本例では透明導電性シート20におけるY軸方向の左端)上に配置され第1電極23のそれぞれを制御部(図示しない)と接続している。第1電極23から延びるそれぞれの引き回し回路24には、スイッチが設けられている。スイッチは、主にスイッチング素子を用いて構成されている。なお、引き回し回路24を構成する材料については、上述の引き回し層と同様である。
透明導電性シート30は、基体シート31と、基体シート31の上に形成される銀ナノワイヤ保持層32と、銀ナノワイヤ保持層32の上に形成される複数(本例では8本)の第2電極33と、第2電極33と電気的に接続され第2電極33から発信された電気信号を外部に取り出す引き回し回路34とを有している。基体シート31、銀ナノワイヤ保持層32の構成については、上述と同様であるので説明を省略する。
第2電極33は、基体シート31における正面側(オーバーコート層50側)の面に形成されている。複数の第2電極33は、複数の第1電極23と厚み方向に所定間隔を隔てて対向するように配置されている。また、複数の第2電極33は、Y軸方向に所定間隔を隔てて並ぶように互いに平行に配置されている。第2電極33は、ストライプ状(一定幅を有する直線状)に形成されている。なお、第2電極33は、例えば波状やジグザグ状に形成されても良い。いずれにしても、第2電極33のそれぞれは、全体として、X軸方向に沿って延在するように形成されている。これにより、第1電極23と第2電極33とは、平面視で互いに交差(本例では直交)するように配置されている。
引き回し回路34は、透明導電性シート30の一方端(本例では透明導電性シート30におけるX軸方向の下端)上に配置され第2電極33のそれぞれを制御部(図示しない)と接続している。第2電極33から延びるそれぞれの引き回し回路34には、スイッチが設けられている。スイッチは、主にスイッチング素子を用いて構成されている。なお、引き回し回路34を構成する材料については、上述の引き回し層と同様である。
また、タッチパネル100において、第1電極23のそれぞれは、基体シート21上において、互いに接続されることなく離間して島状に配置されている。同様に、複数の第2電極33のそれぞれも、基体シート31上において、互いに接続されることなく離間して島状に配置されている。そして、これら複数の第1電極23及び複数の第2電極33は、全体として平面視で格子状をなすように配置されている。これら複数の第1電極23と複数の第2電極33とにより、一般的な静電容量方式のタッチパネルが構成されている。なお、第1電極23と第2電極33との間には基体シート21が存在しており、第1電極23と第2電極33とは厚み方向に第1基体シート21を介して配置されている。本実施形態では、第1電極23と第2電極33との間にはエアギャップが存在しないので、光学特性を向上させることができる。つまり、光の反射を抑えて、透過率の低下を抑えることができる。
断線抑制部材40は、透明導電性シート30とオーバーコート部材50の間に配置される部材である。断線抑制部材40は、枠状形状を有し、透明導電性シート20、30の端部(周縁部)を覆っている。すなわち、断線抑制部材40は透明導電性シート20の端部(周縁部)に形成された引き回し回路24と第1電極23の端部を覆っている。また同様に、断線抑制部材40は、引き回し回路34と第2電極33の端部を覆っている。上記のように断線抑制部材40が構成されることで、タッチパネル100をオーバーコート部材50側から見たとき、引き回し回路24、34が、ユーザーから視認されないようになっている。
さらに、断線抑制部材40は、透明導電性シート20の断面視において、第1電極23の端部から中央部に近づくにつれて透過率が徐々に高くなるようグラデーションがかけられている。これは、透明導電シート30における第2電極33についても同様である。
このように断線抑制層7が構成されると、上述のように透明導電性シート1に上記オーバーコート部材50側から光が照射された場合でも、上記境界領域に配置された第1電極23や第2電極33は酸化されにくくなる。その結果、タッチパネル100は、長時間の間、光が照射されても、抵抗値が上昇しにくいものとなっている。
オーバーコート層50は、その正面側の表面に操作面50aを有する。この操作面50aは、ユーザーがタッチパネル100に対して所定操作を入力する際に、ユーザーの指等によってタッチされる(操作対象となる)面である。本実施形態では、オーバーコート層50は、透明導電性シート20、30を保護する保護パネルとして機能している。
1:透明導電性シート
2:基体シート
3:銀ナノワイヤ保持層
4:銀ナノワイヤ
5:接着層
6:オーバーコート層
7:断線抑制層
8:引き回し回路層
10:第1電極
11:引き回し回路
12:遮蔽部
20:透明導電性シート
21:基体シート
22:銀ナノワイヤ保持層
23:第1電極
24:引き回し回路
30:透明導電性シート
31:基体シート
32:銀ナノワイヤ保持層
33:第1電極
34:引き回し回路
40:断線抑制部材
50:オーバーコート部材
50a:表面部
100:タッチパネル
200:透明導電性シート
201:中央部
202:周縁部
203:第1電極
204:遮蔽部
210:基体シート
211:銀ナノワイヤ保持層
212:銀ナノワイヤ
213:接着層
214:遮蔽層
215:オーバーコート層
C, C’:中央部
E, E’:周縁部
T:端面

Claims (5)

  1. 基体シートと、
    前記基体シートの上に設けられる銀ナノワイヤと、
    前記銀ナノワイヤの上に積層され、前記銀ナノワイヤの端部から中央部に近づくにつれて透過率が徐々に高くなるようグラデーションがかけられた断線抑制層とを備える透明導電性シート。
  2. 基体シートと、
    前記基体シートの中央部に設けられる銀ナノワイヤと、
    前記基体シートの周縁部に設けられ前記銀ナノワイヤと電気的に接続される引き回し回路と、
    前記引き回し回路と前記銀ナノワイヤの上に設けられ前記引き回し回路から前記銀ナノワイヤの中央部に近づくにつれて透過率が徐々に高くなるようグラデーションがかけられた断線抑制層とを備える透明導電性シート。
  3. 前記銀ナノワイヤの直径が5nm〜200nmであり、長さが500nm〜50000nmである請求項1〜2の透明導電性シート。
  4. 前記銀ナノワイヤは、銀以外の金属でメッキされた請求項1〜3の透明導電性シート。
  5. X軸方向に所定間隔を隔てて並ぶように互いに平行に配置される複数の第1電極と、
    複数の前記第1電極と電気的に接続される第1引き回し回路と、
    複数の前記第1電極と対向し、かつ、前記X軸方向に交差するY軸方向に所定間隔を隔てて並ぶように互いに平行に配置される複数の第2電極と、
    複数の前記第2電極と電気的に接続される第2引き回し回路と、
    前記第1引き回し回路と前記第2引き回し回路が視認されないように前記第1引き回し回路と前記第2引き回し回路とを覆い、かつ、前記第1電極と前記第2電極のそれぞれの端部から中央部に近づくにつれて透過率が徐々に高くなるようグラデーションをかけて複数の前記第1電極と複数の前記第2電極とを覆う断線抑制層と、
    を備える投影型静電容量方式のタッチパネル。
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