JP2015034578A - 円錐ころ軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】潤滑液体の攪拌抵抗をより効果的に低減できる円錐ころ軸受を提供すること
【解決手段】保持器30の柱部32を通過する径方向の断面において、外輪25の内周円錐軌道面41の小径側の端から大径側の端までの各軸方向の位置で、柱部32の径方向の厚さを、内周円錐軌道面41と内輪26の外周円錐軌道面42との径方向の距離の70%以上95%以下の長さとする。
【選択図】図3

Description

本発明は、円錐ころ軸受に関し、例えば、潤滑液体が内外輪の間を通過する環境下で使用されると好適な円錐ころ軸受に関する。また、本発明は、ディファレンシャルギア、トランスファまたはトランスアクスル等の車両用ピニオン軸支持装置で使用されると好適な円錐ころ軸受に関する。
従来、円錐ころ軸受としては、特開2012−163217号公報(特許文献1)に記載されているものがある。この円錐ころ軸受は、外輪と、内輪と、複数の円錐ころとを備え、複数の円錐ころは、外輪の内周円錐軌道面と、内輪の外周円錐軌道面との間に保持器によって保持された状態で周方向に互いに間隔をおいて位置している。この円錐ころ軸受は、オイルを、外輪の内周面と内輪の外周面との間を、内輪の外周円錐軌道面の軸方向の小径側の開口から大径側の開口まで流して、外輪、内輪および円錐ころの焼付を防止するようにしている。
この円錐ころ軸受は、保持器の各柱部の軸方向の小径側の内面が、径方向の内方に突出する突出部を有している。この突出部の内径は、軸方向の大径側に行くにしたがって大きくなっている。この円錐ころ軸受は、柱部の内面に軸方向の大径側に行くにしたがって内径が大きくなる突出部を形成することによって、オイルが、内輪の回転に基づく遠心力のポンプ効果によって、この突出部を伝って軸受外に円滑に流出するようにしている。このようにして、オイルの攪拌抵抗を低減して、トルクを低減するようにしている。
しかしながら、上記円錐ころ軸受では、柱部の突出部の内径が軸方向の大径側に行くにしたがって大きくなるから、軸方向の大径側かつ柱部の径方向の内方側に大きなスペースが存在する。したがって、この大きなスペースにオイルが停滞・滞留し易くなり、この大きなスペースに停滞・滞留したオイルに起因する攪拌抵抗によって、オイルの攪拌抵抗の低減が不十分である場合がある。
特開2012−163217号公報(第1図、第2図)
そこで、本発明の課題は、潤滑液体の攪拌抵抗をより効果的に低減できる円錐ころ軸受を提供することにある。
上記課題を解決するため、この発明の円錐ころ軸受は、
内周円錐軌道面を有する外輪と、
外周円錐軌道面を有する内輪と、
上記内周円錐軌道面と上記外周円錐軌道面との間に配置された複数の円錐ころと、
上記複数の円錐ころを保持する保持器と
を備え、
上記保持器は、上記内周円錐軌道面の軸方向の小径側に位置する小径環状部と、上記小径環状部の周方向に互いに間隔をおいた状態で上記小径環状部から上記内周円錐軌道面の軸方向の大径側に延在する複数の柱部とを有して、上記周方向に隣接する上記柱部の間に、上記各円錐ころが配置されると共に、上記軸方向の大径側が開口したポケットを有し、
上記各柱部の上記軸方向の大径側の端部は、上記周方向の一方側に突出する一方側突出部と、上記周方向の他方側に突出する他方側突出部とを有し、
上記柱部を通過する径方向の断面において、上記内周円錐軌道面の小径側の端から大径側の端までの上記各軸方向の位置で、上記柱部の上記径方向の厚さは、上記内周円錐軌道面と上記外周円錐軌道面との上記径方向の距離の70%以上95%以下の長さであることを特徴としている。
本発明によれば、保持器の柱部を通過する径方向の断面において、内周円錐軌道面の小径側の端から大径側の端までの各軸方向の位置で、柱部の径方向の厚さが、内周円錐軌道面と外周円錐軌道面との径方向の距離の70%以上95%以下の長さである。したがって、内外輪の間のスペースの大部分が、保持器で占められるから、内外輪の間において潤滑液体が存在し得るスペースが大幅に削減される。したがって、内外輪の間に存在する潤滑液体の量を大きく低減できて、潤滑液体を攪拌するときに生じる攪拌トルクを効果的に低減できる。
また、本発明によれば、円錐ころが配置されるポケットが、軸方向の大径側が開口していて、保持器が、大径側に環状部を有さないから、柱部の径方向の厚さが、内周円錐軌道面と外周円錐軌道面との径方向の距離の70%以上95%以下の長さにもなって、保持器の剛性が大きくなって保持器が変形しにくくなっても、円錐ころを、軸方向の大径側からポケット内に挿入できる。
また、本発明によれば、各柱部の軸方向の大径側の端部が、周方向の一方側に突出する一方側突出部と、周方向の他方側に突出する他方側突出部とを有するから、円錐ころが配置されるポケットが、軸方向の大径側が開口していたとしても、これらの一方側および他方側突出部で、円錐ころの軸方向の外方側への移動を有限の範囲に規制できる。したがって、ポケットに組み込まれた円錐ころが、保持器から離脱することを抑制できる。
また、一実施形態では、
上記断面において、上記内周円錐軌道面の小径側の端から大径側の端までの上記各軸方向の位置で、上記柱部の上記径方向の厚さは、上記内周円錐軌道面と上記外周円錐軌道面との上記径方向の距離の80%以上95%以下の長さである。
上記実施形態によれば、内外輪の間で保持器が占めるスペースが更に大きくなる。したがって、内外輪の間で潤滑液体が存在し得るスペースが更に小さくなって、潤滑液体の攪拌抵抗を更に低減できる。
また、一実施形態では、
上記各柱部において上記円錐ころを案内するころ案内面は、上記円錐ころの円錐外周面に対応する湾曲面であり、
上記一方側突出部および上記他方側突出部の夫々は、上記各柱部の上記径方向の外方側の端部から上記周方向に突出している。
上記実施形態によれば、各柱部において円錐ころを案内するころ案内面が、円錐ころの円錐外周面に対応する湾曲面であって、円錐ころの円錐外周面に沿った湾曲面であるから、内外輪の間で保持器が占めるスペースが更に大きくなる。また、上記一方側および他方側突出部の夫々が、柱部の径方向の外方側の端部から突出しているから、同じ位相の場合において径方向の外方側のスペースが大きくなることに基づき、一方側および他方側突出部が占めるスペースを大きくできる。したがって、内外輪の間で保持器が占めるスペースを更に大きくできて、潤滑液体の攪拌抵抗を更に低減できる。
本発明によれば、潤滑液体の攪拌抵抗をより効果的に低減できる円錐ころ軸受を実現できる。
本発明の一実施形態であるディファレンシャルギアのピニオン軸の中心軸を含む鉛直方向の断面図である。 上記ディファレンシャルギアが奏する円錐ころ軸受の軸方向の模式断面図であり、円錐ころの中心軸を通る断面での模式断面図である。 上記円錐ころ軸受の軸方向の模式断面図であり、柱部の周方向の中心位置を通過る断面での模式断面図である。 上記円錐ころ軸受の保持器を、軸方向の小径環状部側とは反対側から見たときの斜視図である。 上記保持器と複数の円錐ころとを、軸方向の小径環状部側とは反対側から見たときの斜視図である。
以下、本発明を図示の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態であるディファレンシャルギアのピニオン軸3の中心軸11を含む鉛直方向の断面図である。尚、図1において、矢印は、潤滑液体の一例としてのオイルの流れを示している。
このディファレンシャルギアは、ケース1と、差動機構2と、ピニオン軸3と、円錐ころ軸受5と、円錐ころ軸受7とを備える。上記差動機構2は、ケース1内に設けられている。上記差動機構2は、リングギヤ8、サイドギヤ(図示せず)等から成り、リングギヤ8は、ピニオン軸3のピニオンギヤ10に噛合している。上記差動機構2は、ドライブシャフトからの動力をピニオン軸3のピニオンギヤ10を介して受けて、差動機構2の図1の紙面の垂直な方向の両側方に一つずつ配置される2つの車輪軸(図示せず)の回転速度差を適宜調整するようになっている。
上記円錐ころ軸受5は、外輪15と、内輪16と、複数の円錐ころ17とを備える。上記外輪15は、ケース1内の内壁19に嵌合固定されている一方、内輪16は、ピニオン軸3に嵌合固定されている。上記複数の円錐ころ17は、外輪15の内周円錐軌道面と内輪16の外周円錐軌道面との間に保持器(図示せず)によって保持された状態で、周方向に互いに間隔をおいて配置されている。上記円錐ころ軸受5は、ピニオン軸3のヘッド側の部分、すなわち、ピニオン軸3のピニオンギヤ10側に配置されて、ピニオン軸3を回転自在に支持している。
一方、円錐ころ軸受7は、外輪25と、内輪26と、複数の円錐ころ27とを備える。上記複数の円錐ころ27は、外輪25の内周円錐軌道面と内輪26の外周円錐軌道面との間に保持器(図示せず)によって保持された状態で、周方向に互いに間隔をおいて配置されている。上記円錐ころ軸受7は、ピニオン軸3のテール側の部分、すなわち、ピニオン軸3における円錐ころ軸受5が配置されている部分よりもピニオンギヤ10から離れた側に配置されて、ピニオン軸3を回転自在に支持している。
上記ディファレンシャルギアは、図示しないエンジンと、このエンジンよりも低い位置に設置されている車輪の車軸との間に配置されており、ディファレンシャルギアは、ピニオン軸3におけるピニオンギヤ10側と反対側の一端の高さが、ピニオン軸3のピニオンギヤ10側の他端の高さよりも高くなっている。詳細には、ピニオン軸3の中心軸11が水平面Pと成す角度であるノーズ角θは、予め定められた設定ノーズ角に設定されている。
このディファレンシャルギアは、ピニオン軸3が回動している状態において、ケース1内のオイルを、ピニオン軸3のピニオンギヤ10と噛合しているリングギヤ8で上方に跳ね上げて、この上方に跳ね上げられたオイルを、ケース1内に形成されたオイル導入路を介してピニオンギヤ10、差動機構2のリングギヤ8、および、差動機構2のサイドギヤ等のギヤに供給して、これらのギヤの焼付を防止している。
また、上記リングギヤ8で上方に跳ね上げたオイルを、図1に、矢印a,b,c,d,e,f,g,h,i,j,kに示す方向に流動させて、円錐ころ軸受5および円錐ころ軸受7の夫々において、内輪16,26の外周円錐軌道面の小径側から大径側に流して、円錐ころ軸受5および円錐ころ軸受7を潤滑するようになっている。
図2は、上記円錐ころ軸受7の軸方向の模式断面図であり、円錐ころ27の中心軸を通る断面での模式断面図である。
図2に示すように、複数の円錐ころ27は、保持器30によって保持された状態で、外輪25の内周円錐軌道面41と内輪26の外周円錐軌道面42との間に配置されている。上記保持器30は、小径環状部31と、複数の柱部32とを有する。
上記小径環状部31は、内周円錐軌道面41の軸方向の小径側に位置している。上記複数の柱部32は、小径環状部31の周方向に互いに間隔をおいた状態で位置している。上記各柱部32は、小径環状部31から内周円錐軌道面41の軸方向の大径側に延在している。図2に示すように、上記保持器30は、周方向に隣接する柱部32の間に、円錐ころ27が配置されると共に軸方向の大径側が開口したポケット33を有している。
図3は、上記円錐ころ軸受7の軸方向の模式断面図であり、柱部32の周方向の中心位置を通過する断面での模式断面図である。
図3に示すように、上記各柱部32の内面は、内輪26の外周円錐軌道面42に沿った形状をしている。上記各柱部32は、外周円錐軌道面42に僅かな距離を介して外周円錐軌道面42の法線方向に対向している。尚、ここで、上記僅かな距離としては、100μm程度の距離を好適に使用でき、70μmから200μmの範囲の距離を好適に使用できる。また、上記各柱部32の外面は、外輪25の内周円錐軌道面41に沿った形状をしている。上記各柱部32の外面は、外輪25の内周円錐軌道面41に僅かな距離を介して内周円錐軌道面41の法線方向に対向している。
この実施形態では、上記柱部32を通過する径方向の断面において、内周円錐軌道面41の小径側の端から大径側の端までの各軸方向の位置で、柱部32の径方向の厚さは、内周円錐軌道面41と外周円錐軌道面42との径方向の距離の70%以上95%以下の長さとなっており、更に詳しくは、内周円錐軌道面41と外周円錐軌道面42との径方向の距離の80%以上95%以下の長さとなっている。
図3に示すように、各柱部32の軸方向の外方側の端部は、突出部38を有する。上記突出部38は、柱部32の径方向の外方側に位置している。上記突出部38は、柱部32の軸方向の外方側の端面37から略内周円錐軌道面41の延在方向に沿って軸方向の外方側に突出している。
図4は、上記保持器30を、軸方向の小径環状部31側とは反対側から見たときの斜視図である。
図4に示すように、上記各柱部32の軸方向の大径側の端部は、一方側突出部51と、他方側突出部52とを有する。上記一方側突出部51は、突出部38(図3参照)の周方向の一方側の端面から周方向の一方側に突出する一方、他方側突出部52は、突出部38の周方向の他方側の端面から周方向の他方側に突出している。上記一方側突出部51および他方側突出部52の夫々は、各柱部32の径方向の外方側の端部から周方向に突出している。
図5は、上記保持器30と複数の円錐ころ27とを、軸方向の小径環状部31(図4参照)側とは反対側から見たときの斜視図である。
図4および図5を参照して、各円錐ころ27は、ポケット33の軸方向の大径側の開口に、円錐ころ27の小径側の先端側を径方向の内方側から斜めに挿入することにより、ポケット33に収容するようになっている。また、各円錐ころ27は、一度ポケット33に収容されると、円錐ころ27の一部が、保持器30のころ案内面54の径方向の内方側の端部50(図4参照)に係止されることにより、ポケット33から径方向に離脱できないようになっている。
また、上記各柱部32の周方向の一方側の端面71と、各柱部32の周方向の他方側の端面72とは、円錐ころ27を案内するころ案内面54となっている。図5に示すように、各ころ案内面54は、円錐ころ27の転動面である円錐外周面83に対応する湾曲面となっている。また、図5に示すように、各一方側および他方側突出部51,52の夫々の一部と、円錐ころ27の軸方向の大径側の大端面88の一部とは、軸方向に重なっている。このようにして、各円錐ころ27が、ポケット33の軸方向の大径側の開口から離脱することを防止している。このことから、保持器30と複数の円錐ころ27とで一体の保持器アッセンブリ60を構成できるようになっている。
上記実施形態によれば、保持器30の柱部32を通過する径方向の断面において、内周円錐軌道面41の小径側の端から大径側の端までの各軸方向の位置で、柱部32の径方向の厚さが、内周円錐軌道面41と外周円錐軌道面42との径方向の距離の70%以上95%以下の長さである。したがって、内外輪25,26の間のスペースの大部分が、保持器30によって占められるから、内外輪25,26の間においてオイルが存在し得るスペースが大幅に削減される。したがって、内外輪25,26の間に存在するオイルの量を大きく低減できるから、オイルを攪拌するときに生じる攪拌トルクを効果的に低減できる。
また、上記実施形態によれば、柱部32の径方向の厚さが、内周円錐軌道面41と外周円錐軌道面42との径方向の距離の70%以上95%以下の長さにもなって、保持器30の剛性が大きくなって保持器30が変形しにくくなるが、円錐ころ27が配置されるポケット33が軸方向の大径側が開口していて、保持器30が大径側に環状部を有さないから、円錐ころ27を、軸方向の大径側からポケット33内に挿入できる。
また、上記実施形態によれば、各柱部32の軸方向の大径側の端部が、周方向の一方側に突出する一方側突出部51と、周方向の他方側に突出する他方側突出部52とを有するから、円錐ころ27が配置されるポケット33が、軸方向の大径側が開口していたとしても、これらの一方側および他方側突出部51,52で、円錐ころ27の軸方向の外方側への移動を有限の範囲に規制できる。したがって、ポケット33に組み込まれた円錐ころ27が、保持器30から離脱することを抑制できる。
また、上記実施形態によれば、上記保持器30の柱部32を通過する径方向の断面において、内周円錐軌道面41の小径側の端から大径側の端までの各軸方向の位置で、柱部32の径方向の厚さが、内周円錐軌道面41と外周円錐軌道面42との径方向の距離の80%以上95%以下の長さである。したがって、上記内外輪25,26の間で保持器が占めているスペースが更に大きくなるから、内外輪25,26の間でオイルが存在し得るスペースが更に小さくなって、オイルの攪拌抵抗を更に低減できる。
また、上記実施形態によれば、上記各柱部32において円錐ころ27を案内するころ案内面54が、円錐ころ27の円錐外周面83に対応する湾曲面であって、円錐ころ27の円錐外周面83に沿った湾曲面であるから、内外輪25,26の間において保持器30が占めるスペースが更に大きくなる。また、上記柱部32の軸方向の大径側の端部から周方向に突出する一方側および他方側突出部51,52の夫々が、柱部32の径方向の外方側の端部から突出しているから、同じ位相の場合において径方向の外方側のスペースが大きくなることに基づき、一方側および他方側突出部51,52が占めるスペースを大きくできる。したがって、内外輪25,26の間で保持器30が占めるスペースを更に大きくできて、オイルの攪拌抵抗を更に低減できる。
本発明者は、多数の試験で、攪拌抵抗が、円錐ころ軸受の摩擦トルクの30%程度にもなることを確認した。したがって、保持器の体積を本発明の程度まで大きくして、潤滑液体の存在可能スペースを従来と比較して大きく削減すると、攪拌抵抗を大幅に低減できて、摩擦トルクを急激に低減できるのである。
また、上記実施形態では、円錐ころ27の一部が、保持器30の柱部32の径方向の内方側の端部50(図4参照)に係止される等されて、円錐ころ27が、ポケット33から径方向に離脱できないようになっており、また、一方側および他方側突出部51,52の存在により、円錐ころ27が、ポケット33から軸方向に離脱できないようになっている。したがって、保持器30と複数の円錐ころ27とで一体の保持器アッセンブリ60を構成できて、内輪26を必要とすることなくアッシイを構成できる。したがって、円錐ころ軸受の組立性を格段に向上させることができると共に、円錐ころの製造コストを低減することができる。
仮に、保持器、複数の円錐ころおよび内輪でアッシイを構成しなければならないとすると、組立性の自由度が低くなって組立性が悪くなると同時に、内輪に小鍔が必要になるから、鍛造の際に内輪の削り代(取り代)が大きくなって、製造コストが大きくなるのである。
尚、上記実施形態では、柱部32を通過する径方向の断面において、内周円錐軌道面41の小径側の端から大径側の端までの各軸方向の位置で、柱部32の径方向の厚さは、内周円錐軌道面41と外周円錐軌道面42との径方向の距離の80%以上95%以下の長さであった。しかしながら、この発明では、柱部を通過する径方向の断面において、外輪の内周円錐軌道面の小径側の端から大径側の端までの各軸方向の位置で、柱部の径方向の厚さは、外輪の内周円錐軌道面と内輪の外周円錐軌道面との径方向の距離の70%以上80%未満の長さであっても良い。
また、上記実施形態では、上記一方側突出部51および他方側突出部52の夫々が、各柱部32の径方向の外方側の端部から周方向に突出したが、この発明では、一方側突出部および他方側突出部のうちの少なくとも一方は、各柱部の径方向の内方側の端部から周方向に突出しても良い。
また、上記実施形態では、潤滑液体が、オイルであったが、潤滑液体は、洗浄液等、潤滑性を有する液体であれば、如何なる液体であっても良い。
また、上記実施形態では、ディファレンシャルギアでは、ピニオン軸3上のピニオンギヤ10側とは反対側の円錐ころ軸受7を、本発明の一実施形態の円錐ころ軸受としたが、この発明の円錐ころ軸受は、ピニオン軸を支持している2つの円錐ころ軸受のうちの少なくとも一方に適用されることができる。また、ピニオン軸を支持している軸受のうちの一方が、円錐ころ軸受で、他方が玉軸受の場合には、その一方の円錐ころ軸受を、本発明の円錐ころ軸受で構成できる。
また、上記実施形態では、この発明の円錐ころ軸受7を備える車両用ピニオン軸支持装置が、ディファレンシャルギアであったが、この発明の円錐ころ軸受を備える車両用ピニオン軸支持装置は、トランスアクスルやトランスファであっても良い。また、自動車のディファレンシャルギア、トランスアクスルまたはトランスファのような車両用ピニオン軸支持装置のピニオン軸支持用の軸受を、本発明の円錐ころ軸受とすると好適であるが、円錐ころ軸受は、デファレンシャルギヤサイド等、車両用ピニオン軸支持装置以外のミッション系の装置で使用でき、ピニオン軸支持以外の如何なる用途でも使用できる。特に、比較的高粘度のオイルが多量に軸受内に流入して、攪拌抵抗が大きくなるような条件下に設置される軸受を、本発明の円錐ころ軸受にすると、攪拌抵抗を顕著に低減できて、本発明の円錐ころ軸受を備える機械の燃費を急激に低減できる。尚、上記実施形態および変形例で説明した構成のうちの二以上の構成を組み合わせて新たな実施形態を形成できることは、勿論である。
7 円錐ころ軸受
25 外輪
26 内輪
27 円錐ころ
30 保持器
31 小径環状部
32 柱部
33 ポケット
37 柱部の軸方向の外方側の端面
41 内周円錐軌道面
42 外周円錐軌道面
51 一方側突出部
52 他方側突出部
83 円錐ころの外周円錐面
88 円錐ころの大端面

Claims (3)

  1. 内周円錐軌道面を有する外輪と、
    外周円錐軌道面を有する内輪と、
    上記内周円錐軌道面と上記外周円錐軌道面との間に配置された複数の円錐ころと、
    上記複数の円錐ころを保持する保持器と
    を備え、
    上記保持器は、上記内周円錐軌道面の軸方向の小径側に位置する小径環状部と、上記小径環状部の周方向に互いに間隔をおいた状態で上記小径環状部から上記内周円錐軌道面の軸方向の大径側に延在する複数の柱部とを有して、上記周方向に隣接する上記柱部の間に、上記各円錐ころが配置されると共に、上記軸方向の大径側が開口したポケットを有し、
    上記各柱部の上記軸方向の大径側の端部は、上記周方向の一方側に突出する一方側突出部と、上記周方向の他方側に突出する他方側突出部とを有し、
    上記柱部を通過する径方向の断面において、上記内周円錐軌道面の小径側の端から大径側の端までの上記各軸方向の位置で、上記柱部の上記径方向の厚さは、上記内周円錐軌道面と上記外周円錐軌道面との上記径方向の距離の70%以上95%以下の長さであることを特徴とする円錐ころ軸受。
  2. 請求項1に記載の円錐ころ軸受において、
    上記断面において、上記内周円錐軌道面の小径側の端から大径側の端までの上記各軸方向の位置で、上記柱部の上記径方向の厚さは、上記内周円錐軌道面と上記外周円錐軌道面との上記径方向の距離の80%以上95%以下の長さであることを特徴とする円錐ころ軸受。
  3. 請求項1または2に記載の円錐ころ軸受において、
    上記各柱部において上記円錐ころを案内するころ案内面は、上記円錐ころの円錐外周面に対応する湾曲面であり、
    上記一方側突出部および上記他方側突出部の夫々は、上記各柱部の上記径方向の外方側の端部から上記周方向に突出していることを特徴とする円錐ころ軸受。
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