JP2008208975A - 円すいころ軸受 - Google Patents

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隆 佐田
Hiroki Matsuyama
博樹 松山
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Abstract

【課題】円すいころの大端面と内輪の大つばのころ案内面との間に対する潤滑油の流れを円滑化し、低トルク化及び耐焼き付き性の向上を図ることができる円すいころ軸受を提供する。
【解決手段】内輪10、外輪20、複数個の円すいころ30及び保持器40を有する。保持器40は、大径側環状部41と、小径側環状部42と、これら両環状部を連結しかつ複数個の円すいころ30をそれぞれ保持するポケット43を区画形成する複数の柱部44とを有する。複数の柱部44は、その内径面45が複数個の円すいころ30の配設ピッチ円Aよりも中心側に設けられ、外径面46が外輪20の軌道面21に接近して設けられることで、隣接する円すいころ30の間の空間領域を塞ぐ構成にしてある。
【選択図】図3

Description

この発明は円すいころ軸受に関する。
従来、円すいころ軸受は、図6と図7に示すように、内輪210と外輪220の両軌道面211、221の間に転動可能に配設された複数個の円すいころ230の大端面232が内輪210の大つば212のころ案内面213に摺動案内され、複数個の円すいころ230の小端面233が内輪210の小つば215のころ案内面216に摺動案内され、両軌道面211、221の間に複数個の円すいころ230をそれぞれ保持するポケット243を有する保持器240が配設されている。
また、円すいころ軸受において、保持器240の柱部244の内径面245は、複数個の円すいころ230の配設ピッチ円(PCD)A’よりも半径方向外方に位置するように設定される。これによって、外輪220が取り外された状態であっても、内輪210の軌道面211側に複数個の円すいころ230を保持(一体化)して、容易に取り扱うことができるようになっている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−22821号公報
図6と図7に示すような円すいころ軸受においては、軸受回転時に、内輪210の小つば215側から大つば212側への流体の流れ(遠心力によるポンプ作用)が発生する。
このポンプ作用を利用して内輪210の小つば215側から軸受内部へ潤滑油が供給され、この潤滑油が内輪210の大つば212側から排出される。
ところが、高速回転時には、遠心力が大きくなり内輪210の小つば215側から軸受内部に供給された潤滑油が、図6の矢印P’に示すように流れ、保持器240のポケット243を通して外輪220側へ逃げやすくなる。このことから、円すいころ230の大端面232と内輪210の大つば212のころ案内面213との間に対する潤滑油の供給量が不足することが想定される。
特に、機械装置のトルク損失の低減に対応して円すいころ軸受の低トルク化を図るために、潤滑油の供給量を軽減すると、円すいころ230の大端面232と内輪210の大つば212のころ案内面213との間に対する潤滑油の供給量が不足しやすくなり、焼き付きが発生する恐れがある。
この発明の目的は、前記問題点に鑑み、円すいころの大端面と内輪の大つばのころ案内面との間に潤滑油を効率よく供給することができ、低トルク化及び耐焼き付き性の向上を図ることができる円すいころ軸受を提供することである。
前記目的を達成するために、この発明の請求項1に係る円すいころ軸受は、内輪と外輪の両軌道面の間に転動可能に配設された複数個の円すいころの大端面が前記内輪の大つばのころ案内面に摺動案内され、前記両軌道面の間に前記複数個の円すいころをそれぞれ保持する保持器が配設された円すいころ軸受であって、
前記保持器は、大径側環状部と、小径側環状部と、これら両環状部を連結しかつ前記複数個の円すいころをそれぞれ保持するポケットを区画形成する複数の柱部とを有し、
前記複数の柱部は、その内径面が前記複数個の円すいころの配設ピッチ円よりも中心側に設けられ、外径面が前記外輪の軌道面に接近して設けられることで、隣接する円すいころの間の空間領域を塞ぐ構成にしてあることを特徴とする。
前記構成によると、保持器の複数の柱部によって、複数個の円すいころの配設ピッチ円よりも中心側から外輪の軌道面に接近する範囲にわたって隣接する円すいころの間の空間領域が塞がれるため、遠心力が大きい高速回転時においても、保持器の各柱部の内径面に沿って流れる潤滑油が保持器のポケットを通して外輪側へ逃げることを可及的に抑制することができる。
仮に、潤滑油が保持器のポケットを通して外輪側へ逃げたしても、その潤滑油の逃げ量を極めて少量に抑えることができる。このため、内輪の小つば側に対する潤滑油の供給量が少ない場合におても、円すいころの大端面と内輪の大つばのころ案内面との間に潤滑油を効率よく供給することができる。この結果、潤滑油の供給量を軽減して円すいころ軸受の低トルク化を図ることが可能となると共に、潤滑油の不足による焼き付きの発生を防止することができる。
請求項2に係る円すいころ軸受は、請求項1に記載の円すいころ軸受であって、
保持器の大径側環状部には、内輪の大つばの外周面に接近して環状延出部が形成されていることを特徴とする。
前記構成によると、保持器の大径側環状部の環状延出部が内輪の大つばの外周面に接近することによって、各柱部の内径面の小径側から大径側に沿って流れた潤滑油が大径側環状部の環状延出部の内径面と、内輪の大つばの外周面との間を通って排出される。
これによって、円すいころの大端面と内輪の大つばのころ案内面との間に対する、潤滑油の供給がより一層円滑となると共に、大つばの冷却効果も期待でき、低トルク化及び耐焼き付き性に効果が大きい。
次に、この発明を実施するための最良の形態を実施例にしたがって説明する。
(実施例1)
この発明の実施例1を図1〜図4にしたがって説明する。
図1はこの発明の実施例1に係る円すいころ軸受を示す縦断面図である。図2は図1のII−II線に基づく横断面図である。図3は内輪、外輪、円すいころ及び保持器の組付状態を拡大して示す縦断面図である。図4は図3のIV−IV線に基づく横断面図である。
図1と図2に示すように、円すいころ軸受は、内輪10、外輪20、複数個の円すいころ30及び保持器40を備えて構成されている。
内輪10は、外周面に円すい状の軌道面11が形成され、軌道面11の両端部には大つば12と小つば15がそれぞれ形成されている。
外輪20の内周面には、内輪10の軌道面11に対向して円すい状の軌道面21が形成されている。そして、内輪10と外輪20の両軌道面11、21の間に複数の円すいころ30が転動可能に配設されると共に、これら複数の円すいころ30の大端面32が内輪10の大つば12のころ案内面13に摺動案内され、円すいころ30の小端面33が小つば15のころ案内面16に摺動案内されるようになっている。
図1と図2に示すように、内輪10と外輪20の両軌道面11、21の間に複数個の円すいころ30をそれぞれ保持する保持器40は、例えば、耐熱性、耐摩耗性を有する合成樹脂材の射出成形によって形成されると共に、両軌道面11、21の間に組込可能な円すい状に形成される。
さらに、保持器40は、大径側環状部41と、小径側環状部42と、これら両環状部41、42を連結しかつ複数個の円すいころ30をそれぞれ個別に保持するポケット43を区画形成する複数の柱部44とを有し、全体として略円すい状に形成されている。
図3と図4に示すように、保持器40の複数の柱部44の内径面45は、複数個の円すいころ30の配設ピッチ円(PCD)Aよりも中心側に配置されると共に、小径側環状部42から大径側環状部41に向けて傾斜状に形成されて潤滑油を内輪10の大つば12に向けて流動案内する。また、複数の柱部44の外径面46は、外輪20の軌道面21に接近して傾斜状に形成されている。
さらに、複数の柱部44の周方向両側部(ポケット43の両側壁面)には、隣接する円すいころ30の外周面に沿って接近又は接触する断面円弧状(又は湾曲状)のころ案内面47が形成されている。
そして、複数の柱部44によって、複数個の円すいころ30の配設ピッチ円Aよりも中心側から外輪20の軌道面21に接近する範囲にわたって隣接する円すいころ30の間の空間領域が塞がれるようになっている。
この実施例1に係る円すいころ軸受は上述したように構成される。
したがって、軸受回転時において、内輪10の小つば15側へ供給された潤滑油は、遠心力によるポンプ作用によって保持器40の各柱部44の内径面45に沿って小径側から外径側に向けて図3の矢印Pに示すように流れる。
図3と図4に示すように、保持器40の複数の柱部44の内径面45は、複数個の円すいころ30の配設ピッチ円(PCD)Aよりも中心側に設けられ、外径面46は、外輪20の軌道面21に接近して設けられる。そして、複数の柱部44によって、複数個の円すいころ30の配設ピッチ円Aよりも中心側から外輪20の軌道面21に接近する範囲にわたって隣接する円すいころ30の間の空間領域が塞がれる。
このため、遠心力が大きい高速回転時においても、保持器40の各柱部44の内径面45に沿って流れる潤滑油がポケット43を通して外輪20側へ逃げることを可及的に抑制することができる。
仮に、潤滑油がポケット43を通して外輪20側へ逃げたしても、その潤滑油の逃げ量を極めて少量に抑えることができる。このため、内輪10の小つば15側に対する潤滑油の供給量が少ない場合におても、円すいころ30の大端面32と内輪10の大つば12のころ案内面16との間に潤滑油を効率よく供給することができる。この結果、潤滑油の供給量を軽減して円すいころ軸受の低トルク化を図ることが可能となると共に、潤滑油の不足による焼き付きの発生を防止することができる。
(実施例2)
次に、この発明の実施例2を図5にしたがって説明する。
図5はこの発明の実施例2に係る円すいころ軸受の内輪、外輪、円すいころ及び保持器の組付状態を示す縦断面図である。
図5に示すように、この実施例2においては、保持器40の大径側環状部41に、内輪10の大つば12の外周面に接近して環状延出部41aが形成されている。
この実施例2のその他の構成は、実施例1と同様にして構成されるため、同一構成部分に対し同一符号を付記してその説明は省略する。
この実施例2に係る円すいころ軸受は上述したように構成される。
したがって、保持器40の大径側環状部41の環状延出部41aが内輪10の大つば12の外周面に接近することによって、軸受回転時には、各柱部44の内径面45の小径側から大径側に沿って流れた潤滑油が大径側環状部41の環状延出部41a内径面と内輪10の大つば12の外周面との間を通って排出される。
これによって、円すいころ30の大端面32と内輪10の大つば12のころ案内面13との間に対する、潤滑油の供給がより一層円滑となると共に、大つば12の冷却効果も期待でき、低トルク化及び耐焼き付き性に効果が大きい。
なお、この発明は前記実施例1及び2に限定するものではない。
例えば、前記実施例1及び2においては、保持器40が一部品によって形成される場合を例示したが、保持器40の複数のポケット43に円すいころ30をそれぞれ組み付ける際に、円すいころ30の組み付けが困難となる場合には、保持器40の複数の柱部44を中空状に形成し、弾性的に拡開しやすい構造にしてもよい。
この場合、保持器40をガスインジェクション成形等によって形成することが可能である。
また、保持器40を長手方向、あるいは半径方向に分割(例えば二分割)して形成し、これら分割体を一体に結合する際に、円すいころ30を組み付けるように構成することも可能である。
例えば、保持器40を長手方向に分割する場合、保持器40の複数の柱部44の長手方向中間部を分割面として分割したり、あるいは、保持器40の複数の柱部44と大径側環状部41との境界部を分割面として分割することが可能である。
また、保持器40を半径方向に分割する場合、複数個の円すいころ30の配設ピッチ円A上に沿って分割面を有する内径側の分割体と外径側の分割体とに分割することが望ましい。
そして、保持器40を複数(二つ)の分割体によって構成する場合には、各分割体の分割面の相互に、弾性的に係合するクリップ体と係止部とをそれぞれ形成することによって、これら各分割体を容易に結合して保持器40を構成することが可能となる。
また、前記実施例1及び2においては、保持器40が耐熱性、耐摩耗性を有する合成樹脂材の射出成形によって形成される場合を例示したが、金属板のプレス加工によって形成することも可能である。
この発明の実施例1に係る円すいころ軸受を示す縦断面図である。 同じく図1のII−II線に基づく横断面図である。 同じく内輪、外輪、円すいころ及び保持器の組付状態を拡大して示す縦断面図である。 同じく図3のIV−IV線に基づく横断面図である。 この発明の実施例2に係る円すいころ軸受の内輪、外輪、円すいころ及び保持器の組付状態を示す縦断面図である。 従来の円すいころ軸受の内輪、外輪、円すいころ及び保持器の組付状態を示す縦断面図である。 同じく図6のVII−VII線に基づく横断面図である。
符号の説明
10 内輪
11 軌道面
12 大つば
13 ころ案内面
20 外輪
21 軌道面
30 円すいころ
40 保持器
41 大径側環状部
42 小径側環状部
43 ポケット
44 柱部
45 内径面
46 外径面
47 ころ案内面

Claims (2)

  1. 内輪と外輪の両軌道面の間に転動可能に配設された複数個の円すいころの大端面が前記内輪の大つばのころ案内面に摺動案内され、前記両軌道面の間に前記複数個の円すいころをそれぞれ保持する保持器が配設された円すいころ軸受であって、
    前記保持器は、大径側環状部と、小径側環状部と、これら両環状部を連結しかつ前記複数個の円すいころをそれぞれ保持するポケットを区画形成する複数の柱部とを有し、
    前記複数の柱部は、その内径面が前記複数個の円すいころの配設ピッチ円よりも中心側に設けられ、外径面が前記外輪の軌道面に接近して設けられることで、隣接する円すいころの間の空間領域を塞ぐ構成にしてあることを特徴とする円すいころ軸受。
  2. 請求項1に記載の円すいころ軸受であって、
    保持器の大径側環状部には、内輪の大つばの外周面に接近して環状延出部が形成されていることを特徴とする円すいころ軸受。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015034578A (ja) * 2013-08-08 2015-02-19 株式会社ジェイテクト 円錐ころ軸受

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