JP2015034031A - 収容箱 - Google Patents
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Abstract
【課題】輸送・保管時に積み重ねることができ、省資源であり、台上に載置した状態で注ぎ出し作業を効率的に行うことができる収容箱を提供する。【解決手段】注出口付きの内袋を収容するための収容箱であって、互いに対向する一対の側壁部113,114と、一対の側壁部と連接する正面壁部111と、一対の側壁部と連接し、かつ、正面壁部と対向する背面壁部112と、一対の側壁部、正面壁部及び背面壁部と連接する底面壁部と、底面壁部に対向する天面壁部とを有し、正面壁部は、収容箱の内側へ折り曲げ可能であり、かつ、注出口を突出させるための突出予定部52を含む注出口用パネル111aを有し、天面壁部は、注出口用パネルと連接する第一天面パネル131を有する。【選択図】図1
Description
本発明は、注出口付きの内袋を収容するための収容箱に関する。
従来、注出口付きの内袋を収容するための収容箱が知られている(例えば、特許文献1〜4を参照。)。
このような収容箱に求められる特性は、例えば、(1)輸送・保管時に積み重ねることができること、(2)省資源であること、(3)台上に載置した状態で注ぎ出し作業を効率的に行うことができることである。特許文献1の容器は、注出口が収容箱から常に突設しており、(1)の特性を達成できない。特許文献2の容器は、注ぎ出し作業時に作業者が収容箱内に手を挿入して内袋を持ち上げる形態(特許文献2の図6)では、(3)の特性を達成できない。また、収容箱内に傾斜面を形成する台座を配置した形態(特許文献2の図7)では、(2)の特性を達成できない。特許文献3の容器は、特許文献3の図8に示すように、収容箱とは別にライナ20を備えており、(2)の特性を達成できない。特許文献4の容器は、特許文献4の図5、図10に示すように、注ぎ出し作業を、内袋の把手を握って、容器を傾けて行うものであり、(3)の特性を達成できない。
本発明の目的は、(1)〜(3)の特性を備えている収容箱、すなわち、輸送・保管時に積み重ねることができ、省資源であり、台上に載置した状態で注ぎ出し作業を効率的に行うことができる収容箱を提供することである。
本発明に係る収容箱は、注出口付きの内袋を収容するための収容箱であって、互いに対向する一対の側壁部と、前記一対の側壁部と連接する正面壁部と、前記一対の側壁部と連接し、かつ、前記正面壁部と対向する背面壁部と、前記一対の側壁部、前記正面壁部及び前記背面壁部と連接する底面壁部と、該底面壁部に対向する天面壁部とを有し、前記正面壁部は、前記収容箱の内側へ折り曲げ可能であり、かつ、前記注出口を突出させるための突出予定部を含む注出口用パネルを有し、前記天面壁部は、前記注出口用パネルと連接する第一天面パネルを有することを特徴とする。
本発明に係る収容箱は、前記注出口用パネルは、前記正面壁部の上端辺と、前記正面壁部の上端辺に並列する斜面形成用第一折曲げ予定線と、前記正面壁部の上端辺の両端からそれぞれ前記斜面形成用第一折曲げ予定線に向かって延びる左側第一切断予定線及び右側第一切断予定線とで囲まれた部分であることが好ましい。
本発明に係る収容箱では、前記一対の側壁部のうち前記正面壁部に対して左側にある左側壁部は、該左側壁部の上端辺に左フラップを連接し、前記一対の側壁部のうち前記正面壁部に対して右側にある右側壁部は、該右側壁部の上端辺に右フラップ連接し、前記左フラップは、該左フラップを正面壁部側領域と背面壁部側領域とに分割可能な左側第二切断予定線を有し、前記右フラップは、該右フラップを正面壁部側領域と背面壁部側領域とに分割可能な右側第二切断予定線を有し、注ぎ出し作業を行うための状態とした時に、前記左フラップ及び前記右フラップの前記正面壁部側領域を折り込むことが好ましい。左側壁部及び右側壁部が補強され、注出時に収容箱を台上に、より安定して載置することができる。
本発明に係る収容箱では、前記注出口用パネルを前記収容箱の内側へ折り曲げたとき、少なくとも前記注出口用パネルを含む部分が斜面部を形成し、該斜面部を固定する固定手段を更に備えることが好ましい。注ぎ出し作業をより安定して行うことができる。
本発明に係る収容箱では、前記固定手段は、前記第一天面パネルに設けた第一押込片と前記左フラップ又は前記右フラップの少なくともいずれか一方に設けた第二押込片とを重ね合わせた状態で押し込んで固定することが好ましい。収容箱のブランクシートの外形を変更することなく、固定手段を形成することができる。
本発明に係る収容箱では、前記内袋が、前記注出口を前記正面壁部の上端辺に向けた状態、かつ、前記袋本体を前記正面壁部の下端辺の両端部と前記背面壁部の上端辺の両端部とを通る仮想切断面に沿わせた状態で配置されていることが好ましい。輸送・保管時に注ぎ口の傷つき及び意図しない開封を抑制することができる。収容箱を開封後、内袋を収容箱から取り出すことなく、注ぎ出し作業を行うための状態に変形させることができる。また、外箱を立方体に近づけることができ、外箱に使用する紙の使用量を少なくすることができる。更に天面壁の形状を長方形とすることができるため、包装箱を段積みする際の安定性を高めることができる。
本発明に係る収容箱では、前記第一天面パネルが、前記正面壁部の上端辺に並列する斜面形成用第二折曲げ予定線を有し、前記注出口用パネルを前記収容箱の内側へ折り曲げたとき、前記斜面形成用第二折曲げ予定線を山折りすると、該斜面形成用第二折曲げ予定線と前記斜面形成用第一折曲げ予定線との間に斜面部が形成されることが好ましい。収容箱を、保管・輸送状態から注ぎ出し作業を行うための状態へより容易に変形させることができる。
本発明に係る収容箱では、前記注出口用パネルを前記収容箱の内側へ折り曲げたとき、前記正面壁部の上端辺を谷折りすると、該正面壁部の上端辺と前記斜面形成用第一折曲げ予定線との間に斜面部が形成され、該斜面部を固定する固定手段を更に備えることが好ましい。注ぎ出し作業を行える状態としたとき、注ぎ口の位置をより高くすることができる。
本発明は、輸送・保管時に積み重ねることができ、省資源であり、台上に載置した状態で注ぎ出し作業を効率的に行うことができる収容箱を提供することができる。
次に、本発明について実施形態を示して詳細に説明するが本発明はこれらの記載に限定して解釈されない。本発明の効果を奏する限り、実施形態は種々の変形をしてもよい。
図1は、本実施形態に係る収容箱の一例の展開図である。図2は、本実施形態に係る収容箱の保管・輸送状態を示す斜視図である。図3は、本実施形態に係る収容箱の保管・輸送状態を示す右側面図である。図4は、本実施形態に係る収容箱を、注ぎ出し作業を行うための状態とした第一例を示す斜視図である。本実施形態に係る収容箱100は、図1〜図3に示すように注出口20付きの内袋1を収容するための収容箱であって、互いに対向する一対の側壁部113,114と、一対の側壁部113,114と連接する正面壁部111と、一対の側壁部113,114と連接し、かつ、正面壁部111と対向する背面壁部112と、一対の側壁部113,114、正面壁部111及び背面壁部112と連接する底面壁部120と、底面壁部120に対向する天面壁部130とを有する。正面壁部111は、収容箱100の内側へ折り曲げ可能であり、かつ、注出口20を突出させるための突出予定部52を含む注出口用パネル111aを有する。天面壁部130は、注出口用パネル111aと連接する第一天面パネル131を有する。
液体容器900は、図1〜図3に示すように注出口20付きの内袋1と内袋1を収容する外箱(本実施形態に係る収容箱)100とを備える。収容箱100は、正面壁部111、背面壁部112及び一対の側壁部113,114(以降、正面壁部111に対して左側にある側壁部113を左側壁部、正面壁部111に対して右側にある側壁部114を右側壁部という。)からなる角筒状の胴壁部110と、胴壁部110の下方に連接する底面壁部120と、少なくとも正面壁部の上端辺72に連接する第一天面パネル131を有する天面壁部130とからなる六面体形状を有することが好ましい。正面壁部111は、正面壁部の上端辺72と、正面壁部の上端辺72に並列する斜面形成用第一折曲げ予定線50と、正面壁部の上端辺72の両端からそれぞれ斜面形成用第一折曲げ予定線50に向かって延びる左側第一切断予定線53及び右側第一切断予定線54とで囲まれた部分として、注出口用パネル111aを有することが好ましい。注出口用パネル111aは、注出口20を突出させるための突出予定部52を有する。左側壁部113は、左側壁部の上端辺71に左フラップ133を連接することが好ましい。右側壁部114は、右側壁部の上端辺73に右フラップ134を連接することが好ましい。そして、注ぎ出し作業を行える状態とした時に、図4に示すように斜面形成用第一折曲げ予定線50よりも上方の部分を収容箱100の内側に押し入れて斜面部S1を形成し、突出予定部52から注出口20を突出させることが好ましい。
収容箱100は、図1に示すような1枚のブランクシート100Aを組み立てて形成することが好ましい。図1に示すブランクシート100Aは、糊代片115、背面壁部112、左側壁部113、正面壁部111及び右側壁部114が、順に連接している。正面壁部の上端辺72には第一天面パネル131が連接し、正面壁部の下端辺76には第一底面パネル121が連接している。背面壁部の上端辺70には第二天面パネル132が連接し、背面壁部の下端辺74には第二底面パネル122が連接している。左側壁部の上端辺71には左フラップ133が連接し、左側壁部の下端辺75には底左フラップ123が連接している。右側壁部の上端辺73には右フラップ134が連接し、左側壁部の下端辺77には底右フラップ124が連接している。
収容箱100の材質は、特に限定されないが、例えば段ボールである。段ボールは、特に限定されないが、例えば、Aフルート、Bフルート、Cフルート、Eフルート、Fフルート、Gフルートである。また、収容箱100の外寸法は、内部に収容する内袋1の満容量によって適宜設計する事項であり、特に限定されない。内部に収容する内袋1の満容量が2〜4リットルである場合を例にとると、収容箱100の外寸法は、例えば、幅(正面壁部111及び背面壁部112の幅)が150〜300mmであり、奥行き(左側壁部113及び右側壁部114の幅)が150〜250mmであり、高さが150〜250mmである。収容箱100が段ボール箱であるとき、段目の方向は、背面壁部112に示した仮想円V内に示すように、段目方向を容器の上下方向と平行にすることが好ましい。本明細書では、天面壁部130に向かう方向を上方向といい、底面壁部120に向かう方向を下方向という。
斜面形成用第一折曲げ予定線50は、収容箱を保管・輸送状態から注ぎ出し作業を行うための状態に変形させる者(以降、使用者という。)に折曲げを指示する線であり、例えば、折罫線、ミシン目線、ハーフカット線、印刷線である。左側第一切断予定線53及び右側第一切断予定線54は、例えば、ミシン目線、罫線、ハーフカット線、印刷線である。突出予定部52は、注出口20を突出させるための領域であり、例えば、ミシン目線、罫線、ハーフカット線、印刷線で囲まれている。突出予定部52の形状は、注出口20を突出させることができる孔を形成できればよく、図1では円形である形態を示したがこれに限定されない。
左フラップ133は、左フラップ133を正面壁部側領域133aと背面壁部側領域133bとに分割可能な左側第二切断予定線55を有し、右フラップ134は、右フラップ134を正面壁部側領域134aと背面壁部側領域134bとに分割可能な右側第二切断予定線56を有することが好ましい。左側第二切断予定線55及び右側第二切断予定線56は、使用者に切断を指示する線であり、例えば、ミシン目線、罫線、ハーフカット線、印刷線である。
第一天面パネル131は、正面壁部の上端辺72に並列する斜面形成用第二折曲げ予定線51を有することが好ましい。斜面形成用第二折曲げ予定線51は、使用者に折曲げを指示する線であり、例えば、折罫線、ミシン目線、ハーフカット線、印刷線である。
第二天面パネル132は、背面壁部の上端辺70に並列する切り取り予定線57を有することが好ましい。切り取り予定線57は、使用者に切り取りを指示する線であり、例えば、ミシン目線、罫線、ハーフカット線、印刷線である。
第一天面パネル131は、注ぎ出し作業を行うための状態において左フラップ133に重なる部分に、第一押込片30Aを有し、かつ、左フラップ133は、注ぎ出し作業を行うための状態において第一押込片30Aに重なる位置に第二押込片30Bを有することが好ましい。第一押込片30A及び第二押込片30Bは、それぞれ折罫線60,62と切目線61,63とで囲まれた領域として形成されている。
第二天面パネル132は、注ぎ出し作業を行うための状態において右フラップ134に重なる部分に、第三押込片31Aを有し、かつ、右フラップ134は、注ぎ出し作業を行うための状態において第三押込片31Aに重なる位置に第四押込片31Bを有することが好ましい。第三押込片31A及び第四押込片31Bは、それぞれ折罫線64,66と切目線65,67とで囲まれた領域として形成されている。
次に、図1に示すブランクシート100Aを組み立てて、図2に示す収容箱100を形成する手順の一例を説明する。
まず、背面壁部112、左側壁部113、正面壁部111及び右側壁部114を折り曲げて、糊代片115を右側壁部114の内壁面に貼着し、図2に示す角筒状の胴壁部110を形成する。次いで、底左フラップ123及び底右フラップ124を収容箱100の内側に向かって折り曲げ後、第一底面パネル121及び第二底面パネル122を収容箱100の内側に向かって折り曲げて、底壁部120を形成する。底壁部120は、粘着テープ又は接着剤などの封緘資材(不図示)で封緘する。この段階で、収容箱100は上方が開口した有底角筒状となり、上方の開口から内袋1を収容する。最後に、左フラップ133及び右フラップ134を収容箱100の内側に向かって折り曲げ後、第一天面パネル131及び第二天面パネル132を収容箱100の内側に向かって折り曲げて、図2に示す天面壁部130を形成する。天面壁部130は、粘着テープ又は接着剤などの封緘資材(不図示)で封緘する。収容箱100の外形は、図2に示すように六面体形状をなす。このため、輸送・保管時に積み重ねることができる。また、収容箱100の展開図は、図1に示すように、略長方形である。さらに、収容箱100は、ブランクシート100A以外の部品を必要としない。このため、収容箱100を形成するのに必要な紙の面積を最小限とすることができ、省資源である。
次に、図3を参照して、内袋1及び内袋1の収容箱100への収容について説明する。
内袋1は、図3に示すように、2枚のフィルム11,12を重ね合わせて周縁シール部13を設けてなる袋本体10と2枚のフィルム11,12の少なくともいずれか一方(図3ではフィルム11)に設けた注出口20とを備える包装袋に炭酸ガスを含有する液体を充填した耐圧包装袋であることが好ましい。収容箱を炭酸ガスを含有する液体のサーバーとして使用できる。
本明細書において、耐圧包装袋とは、瞬間耐圧強度が0.4MPa以上である包装袋をいう。耐圧包装袋の形態は、特に限定されないが、一例としては、次の(1)〜(5)の要件をすべて満たす包装袋である。
(1)瞬間耐圧強度が、0.4MPa以上であること。
(2)フィルム11及びフィルム12のそれぞれの引張強度が、いずれもMD方向及びTD方向ともに235N/15mm以上であること。
(3)周縁シール部13のシール強度が、190N/15mm以上であること。
(4)フィルム11及びフィルム12のそれぞれの厚さが、いずれも150μm以上230μm以下であること。
(5)フィルム11及びフィルム12のそれぞれのヤング率が、いずれも1200MPa以上1900MPa以下であること。
(1)瞬間耐圧強度が、0.4MPa以上であること。
(2)フィルム11及びフィルム12のそれぞれの引張強度が、いずれもMD方向及びTD方向ともに235N/15mm以上であること。
(3)周縁シール部13のシール強度が、190N/15mm以上であること。
(4)フィルム11及びフィルム12のそれぞれの厚さが、いずれも150μm以上230μm以下であること。
(5)フィルム11及びフィルム12のそれぞれのヤング率が、いずれも1200MPa以上1900MPa以下であること。
フィルム11,12は、例えば、ベースフィルム層とシーラント層とを有する積層フィルムである。ベースフィルム層の材質は、例えば、ポリアミド、ポリエステル、ポリプロピレンである。シーラント層の材質は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン‐酢酸ビニル共重合体である。ベースフィルム層又はシーラント層は、1層又は2層以上であってもよい。フィルム11,12は、ベースフィルム層及びシーラント層以外に、アルミニウム箔などの金属箔層、エチレン‐ビニルアルコール共重合体などのバリアフィルム層、酸化ケイ素若しくは酸化アルミニウムなどの蒸着層、接着剤層又はアンカーコート層を更に有していてもよい。フィルム11及びフィルム12は、同一の積層構造を有するか、又は異なる積層構造を有していてもよい。本実施形態ではフィルム11,12の積層構造は特に限定されない。
袋本体10は、図3に示すように、2枚のフィルム11,12同士を融着させて形成した平袋であるか、又は2枚のフィルム11,12の間にマチ部(不図示)を設けたガゼット袋であってもよい。周縁シール部13は、平面視で円形状に形成することが好ましい。円形とすることで、内圧による応力を分散して耐圧性をより高めることができる。また、周縁シール部13は、平面視で六角形以上の多角形(不図示)に形成しても、円形と同様に内圧による応力を分散する効果が得られる。
注出口20は、内容物を注出する部分である。図3では、注出口20をフィルム11に設けた形態を示したが、フィルム12に設ける形態(不図示)又はフィルム11及びフィルム12の両方にそれぞれ設ける形態(不図示)としてもよい。注出口20は、注出の開閉及び流量の調節が可能なコック21を有することが好ましい。また、コック21に代えて、キャップ(不図示)が取り付けられていてもよい。本実施形態は、注出口20の形態に制限されない。
包装袋1の満容量は、特に限定されないが、例えば、0.5リットル以上7リットル以下である。ここで、包装袋1の満容量とは、包装袋1に充填することができる最大の内容量をいう。
炭酸ガスを含有する液体は、例えば、ビール、発泡酒、ソーダ水、炭酸入りジュースである。
内袋1は、収容箱100内に全体が収容されていればよく、その収容状態は特に限定されないが、図3に示すように、注出口20を正面壁部の上端辺72に向けた状態、かつ、袋本体10を正面壁部の下端辺76の両端部と背面壁部の上端辺の両端部とを通る仮想切断面Pに沿わせた状態で配置されていることが好ましい。図3では、一例として内袋1が耐圧包装袋である場合を示した。注出口20を正面壁部の上端辺72に向けた状態とすることで、注ぎ口20と収容箱100の内壁面との間に隙間ができ、注ぎ口20と収容箱100の内壁面との干渉を最小限とすることができる。その結果、輸送・保管時に注ぎ口20の傷つき及び意図しない開封を抑制することができる。また、収容箱を開封後、内袋を収容箱から取り出すことなく、注ぎ出し作業を行うための状態に変形させることができる。袋本体10を正面壁部の下端辺76の両端部と背面壁部の上端辺の両端部とを通る仮想切断面Pに沿わせた状態とすることで、収容箱に使用する紙の使用量を少なくすることができる。更に、注出口20を天面壁部又は底面壁部に向けた状態で配置すると天面壁部の形状が正方形となり段積みする際に不安定となる場合があるところ、耐圧包装袋を仮想切断面Pに沿わせた状態で配置することで、天面壁部の形状を長方形とすることができるため、包装箱を段積みする際の安定性を高めることができる。
次に、図2〜図4を参照して、収容箱100を、保管・輸送状態から、注ぎ出し作業を行うための状態とする手順の一例について説明する。
まず、図2に示す保管・輸送状態において、第一天面パネル131を開封し、左側第一切断予定線53及び右側第一切断予定線54を切断する。さらに、第二天面パネル132を開封し、切り取り予定線57を切断して、領域132bを切除する。また、突出予定部52を切り抜いて孔を形成する。図3に示すように、内袋1の注ぎ口20が正面壁部の上端辺72に向けた状態となっていない場合は、内袋1を一旦取り出して、注ぎ口20が正面壁部の上端辺72に向けた状態に収容しなおす。
次いで、左側第二切断予定線55(図1に図示)及び右側第二切断予定線56(図1に図示)を切断して、図4に示すように、左フラップ133及び右フラップ134の正面壁部側領域133a,134aを折り込むことが好ましい。左側壁部113及び右側壁部114の内側に、それぞれ正面壁部側領域133a,134aが重なって二重となり、注ぎ出し作業時に収容箱を台上に、より安定して載置することができる。
次いで、図4に示すように、斜面形成用第一折曲げ予定線50を山折りして、斜面形成用第一折曲げ予定線50よりも上方の部分、より具体的には注出口用パネル111a及び第一天面パネル131(131a,131b)を収容箱100の内側に押し入れ、正面壁部の上端辺72を伸ばした状態又は山折りした状態とし、斜面形成用第二折曲げ予定線51を山折りする。そうすると、斜面部S1が、斜面形成用第二折曲げ予定線51と斜面形成用第一折曲げ予定線50との間に形成される。すなわち、斜面部S1は、注出口用パネル111aと第一天面パネル131の斜面形成用第二折曲げ予定線51よりも正面壁部111側の領域(以降、下方第一天面パネルということもある。)131aとで形成される。斜面部S1を形成する過程で、突出予定部52を切り抜いた孔52aから注出口20を突出させる。本明細書において、山折りとは、折目が収容箱100の外側に凸となるように折ることをいう。
最後に、斜面部S1を固定することが好ましい。斜面部S1の固定手段30は、第一天面パネル131に設けた第一押込片30A(図1に図示)と左フラップ133に設けた第二押込片30B(図1に図示)とを、図4に示すように重ね合わせた状態で押し込んで固定することが好ましい。収容箱のブランクシートの外形を変更することなく、固定手段30を形成することができる。また、第二天面パネル132(132a)の固定手段31を更に設けてもよい。第二天面パネル132(132a)の固定手段31は、第二天面パネル132(132a)に設けた第三押込片31A(図1に図示)と右フラップ134に設けた第四押込片31B(図1に図示)と重ね合わせた状態で押し込むことで、第二天面パネル132(132a)を右フラップ134に固定できる。また、図3に示すように、内袋1が耐圧包装袋であって、仮想切断面Pに沿わせた状態で配置した場合では、収容箱100の内寸法を耐圧包装袋が膨張した状態の外寸法に合わせて設定することで、耐圧包装袋が収容箱100の内壁面に接触して固定されるため、斜面部S1の固定手段30を設けずとも、斜面S1を維持することができる。
収容箱100へ内袋1を収容するタイミングは、内袋1内に内容物を充填後、内袋1を収容箱100に収容するか、又は内袋1を収容箱100に収容後、内袋1内に内容物を充填してもよい。
図5は、図4の収容箱を、注ぎ出し作業を行える状態とした図である。次に、図5を参照して、収容箱による注ぎ出し作業を説明する。
注ぎ出し作業を行うときは、図5に示すように、収容箱100を、底面壁部120を上側に向けて注出口20を下方に向けた状態で台上に載置する。使用者は、グラスなどの小分け容器を一方の手で持つか、又はグラスなどの小分け容器を台上に置き、他方の手でコック21を捻ることで、注ぎ出し作業を効率的に行うことができる。このとき、内袋は正面壁部111の斜面形成用第一折曲げ予定線50よりも下方の領域111b、斜面部(図4の符号S1)及び下方第一天面パネル(図4の符号131a)で支持される。斜面部(図4の符号S1)を設けることで、収容箱100が内袋を支える面積が多くなり、収容箱100への負荷を低減することができる。
図6は、本実施形態に係る収容箱を、注ぎ出し作業を行うための状態とした第二例を示す斜視図である。図4では、斜面形成用第二折曲げ予定線51を山折りし、斜面部S1が、斜面形成用第二折曲げ予定線51と斜面形成用第一折曲げ予定線50との間に形成される形態を示したが、斜面部S2は、図6に示すように、正面壁部の上端辺72を谷折りし、正面壁部の上端辺72と斜面形成用第一折曲げ予定線50との間に形成してもよい。正面壁部の上端辺72を谷折りすることで、注ぎ出し作業を行える状態としたとき、注ぎ口20の位置をより高くすることができる。本明細書において、谷折りとは、折目が収容箱100の内側に凸となるように折ることをいう。斜面部S2を、正面壁部の上端辺72を谷折りし、正面壁部の上端辺72と斜面形成用第一折曲げ予定線50との間に形成した形態では、斜面部S2の固定手段を更に備える。斜面部S2の固定手段は、正面壁部の上端辺72が谷折りの状態を保持することができればよく、特に限定されないが、例えば、左側壁部113若しくは右側壁部114のいずれか一方又は両方(左フラップ133及び右フラップ134の正面壁部側領域133a,134aを折り込んだ場合は、左フラップの正面壁部側領域133a若しくは左フラップの正面壁部側領域134aのいずれか一方または両方)を斜面S2側に向けて切起こして形成した、切起こし部(不図示)を設け、該切起こし部(不図示)に斜面部S2を係止する形態である。
図1では、背面壁部112、左側壁部113、正面壁部111及び右側壁部114が順に連接している形態を示したが、本実施形態はこの形態に限定されない。例えば、左側壁部113、正面壁部111、右側壁部114及び背面壁部112の順で連接させる形態、正面壁部111、右側壁部114、背面壁部112及び左側壁部113の順で連接させる形態、右側壁部114、背面壁部112、左側壁部113及び正面壁部111の順で連接させる形態としてもよい。また、天面壁部1が、第一天面パネル131、第二天面パネル132、左フラップ133及び右フラップ134からなる形態を示したが、本実施形態はこの形態に限定されない。例えば、天面壁部1が第一天面パネル131、左フラップ133及び右フラップ134からなる形態としてもよい。天面壁部1が第一天面パネル131、左フラップ133及び右フラップ134からなる場合は、第一天面パネル131の長さを第二天面パネル132の長さ分まで延長し、かつ、第一天面パネル131の正面壁部111とは反対側の辺に差込片(不図示)を連接することが好ましい。差込片(不図示)を第一天面パネル131と背面壁部112との間に差し込んで収容箱を封緘することができる。
図1では、底壁部が、底左フラップ123、底右フラップ124、第一底面パネル121及び第二底面パネル122で形成される形態を示したが、本実施形態はこの形態に限定されない。例えば、底壁部を、所謂ワンタッチ底構造としてもよい。
図1では、第一押込片30Aを左フラップ133に重なる部分に設けた形態を示したが、第一押込片30Aを右フラップ134に重なる部分に設けてもよい。第一押込片30Aを右フラップ134に重なる部分に設けた場合は、第二押込片30Bを右フラップ134の第一押込片に重なる位置に設ける。また、第三押込片31Aを右フラップ134に重なる部分に設けた形態を示したが、第三押込片31Aを左フラップ133に重なる部分に設けてもよい。第三押込片31Aを左フラップ133に重なる部分に設けた場合は、第四押込片31Bを左フラップ133の第三押込片に重なる位置に設ける。
1 内袋
10 袋本体
11,12 フィルム
13 周縁シール部
20 注出口
21 コック
30 固定手段
30A 第一押込片
30B 第二押込片
31 固定手段
31A 第三押込片
31B 第四押込片
50 斜面形成用第一折曲げ予定線
51 斜面形成用第二折曲げ予定線
52 突出予定部
53 左側第一切断予定線
54 右側第一切断予定線
55 左側第二切断予定線
56 右側第二切断予定線
57 切り取り予定線
60,62 折罫線
61,63 切目線
64,66 折罫線
65,67 切目線
70 背面壁部の上端辺
71 左側壁部の上端辺
72 正面壁部の上端辺
73 右側壁部の上端辺
74 背面壁部の下端辺
75 左側壁部の下端辺
76 正面壁部の下端辺
77 左側壁部の下端辺
100 収容箱
100A ブランクシート
110 胴壁部
111 正面壁部
111a 注出口用パネル
111b 下方の領域
112 背面壁部
113 左側壁部
114 右側壁部
115 糊代片
120 底面壁部
121 第一底面パネル
122 第二底面パネル
123 底左フラップ
124 底右フラップ
130 天面壁部
131 第一天面パネル
131a 下方第一天面パネル
132,132a 第二天面パネル
132b 領域
133 左フラップ
133a 正面壁部側領域
133b 背面壁部側領域
134 右フラップ
134a 正面壁部側領域
134b 背面壁部側領域
900 液体容器
P 仮想切断面
S1 斜面部
S2 斜面部
10 袋本体
11,12 フィルム
13 周縁シール部
20 注出口
21 コック
30 固定手段
30A 第一押込片
30B 第二押込片
31 固定手段
31A 第三押込片
31B 第四押込片
50 斜面形成用第一折曲げ予定線
51 斜面形成用第二折曲げ予定線
52 突出予定部
53 左側第一切断予定線
54 右側第一切断予定線
55 左側第二切断予定線
56 右側第二切断予定線
57 切り取り予定線
60,62 折罫線
61,63 切目線
64,66 折罫線
65,67 切目線
70 背面壁部の上端辺
71 左側壁部の上端辺
72 正面壁部の上端辺
73 右側壁部の上端辺
74 背面壁部の下端辺
75 左側壁部の下端辺
76 正面壁部の下端辺
77 左側壁部の下端辺
100 収容箱
100A ブランクシート
110 胴壁部
111 正面壁部
111a 注出口用パネル
111b 下方の領域
112 背面壁部
113 左側壁部
114 右側壁部
115 糊代片
120 底面壁部
121 第一底面パネル
122 第二底面パネル
123 底左フラップ
124 底右フラップ
130 天面壁部
131 第一天面パネル
131a 下方第一天面パネル
132,132a 第二天面パネル
132b 領域
133 左フラップ
133a 正面壁部側領域
133b 背面壁部側領域
134 右フラップ
134a 正面壁部側領域
134b 背面壁部側領域
900 液体容器
P 仮想切断面
S1 斜面部
S2 斜面部
Claims (8)
- 注出口付きの内袋を収容するための収容箱であって、
互いに対向する一対の側壁部と、前記一対の側壁部と連接する正面壁部と、前記一対の側壁部と連接し、かつ、前記正面壁部と対向する背面壁部と、前記一対の側壁部、前記正面壁部及び前記背面壁部と連接する底面壁部と、該底面壁部に対向する天面壁部とを有し、
前記正面壁部は、前記収容箱の内側へ折り曲げ可能であり、かつ、前記注出口を突出させるための突出予定部を含む注出口用パネルを有し、
前記天面壁部は、前記注出口用パネルと連接する第一天面パネルを有することを特徴とする収容箱。 - 前記注出口用パネルは、前記正面壁部の上端辺と、前記正面壁部の上端辺に並列する斜面形成用第一折曲げ予定線と、前記正面壁部の上端辺の両端からそれぞれ前記斜面形成用第一折曲げ予定線に向かって延びる左側第一切断予定線及び右側第一切断予定線とで囲まれた部分であることを特徴とする請求項1に記載の収容箱。
- 前記一対の側壁部のうち前記正面壁部に対して左側にある左側壁部は、該左側壁部の上端辺に左フラップを連接し、
前記一対の側壁部のうち前記正面壁部に対して右側にある右側壁部は、該右側壁部の上端辺に右フラップを連接し、
前記左フラップは、該左フラップを正面壁部側領域と背面壁部側領域とに分割可能な左側第二切断予定線を有し、
前記右フラップは、該右フラップを正面壁部側領域と背面壁部側領域とに分割可能な右側第二切断予定線を有し、
注ぎ出し作業を行うための状態とした時に、前記左フラップ及び前記右フラップの前記正面壁部側領域を折り込むことを特徴とする請求項1又は2に記載の収容箱。 - 前記注出口用パネルを前記収容箱の内側へ折り曲げたとき、少なくとも前記注出口用パネルを含む部分が斜面部を形成し、
該斜面部を固定する固定手段を更に備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の収容箱。 - 前記固定手段は、前記第一天面パネルに設けた第一押込片と前記左フラップ又は前記右フラップの少なくともいずれか一方に設けた第二押込片とを重ね合わせた状態で押し込んで固定することを特徴とする請求項4に記載の収容箱。
- 前記内袋が、前記注出口を前記正面壁部の上端辺に向けた状態、かつ、前記袋本体を前記正面壁部の下端辺の両端部と前記背面壁部の上端辺の両端部とを通る仮想切断面に沿わせた状態で配置されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の収容箱。
- 前記第一天面パネルが、前記正面壁部の上端辺に並列する斜面形成用第二折曲げ予定線を有し、
前記注出口用パネルを前記収容箱の内側へ折り曲げたとき、前記斜面形成用第二折曲げ予定線を山折りすると、該斜面形成用第二折曲げ予定線と前記斜面形成用第一折曲げ予定線との間に斜面部が形成されることを特徴とする請求項2〜6のいずれか一つに記載の収容箱。 - 前記注出口用パネルを前記収容箱の内側へ折り曲げたとき、前記正面壁部の上端辺を谷折りすると、該正面壁部の上端辺と前記斜面形成用第一折曲げ予定線との間に斜面部が形成され、
該斜面部を固定する固定手段を更に備えることを特徴とする請求項2〜6のいずれか一つに記載の収容箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013165442A JP2015034031A (ja) | 2013-08-08 | 2013-08-08 | 収容箱 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013165442A JP2015034031A (ja) | 2013-08-08 | 2013-08-08 | 収容箱 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015034031A true JP2015034031A (ja) | 2015-02-19 |
Family
ID=52542856
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013165442A Pending JP2015034031A (ja) | 2013-08-08 | 2013-08-08 | 収容箱 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015034031A (ja) |
-
2013
- 2013-08-08 JP JP2013165442A patent/JP2015034031A/ja active Pending
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