JP2015032438A - 透明導電性シート、および透明導電性シートを用いたタッチパネル - Google Patents

透明導電性シート、および透明導電性シートを用いたタッチパネル Download PDF

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雅至 松本
洋介 柴田
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Abstract

【課題】可視光が銀ナノワイヤに当たっても、銀ナノワイヤが酸化しにくい透明導電性シートを提供する。
【解決手段】透明導電性シート1は、第1酸素不透過層2と、前記第1酸素不透過層2の上に積層される銀ナノワイヤ保持層3と、前記銀ナノワイヤ保持層の上に積層される銀ナノワイヤ4と、前記銀ナノワイヤの上に積層される第2酸素不透過層6とを備え、前記第1酸素不透過層2と前記第2酸素不透過層6の酸素透過率が200cc/m・24h・atm以下である透明導電性シートであるように構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、透明電極などに用いられる透明導電性シートに関するものであり、特に銀ナノワイヤを含む透明導電性シートに関するものである。
透明基材上に導電性の化合物の薄膜を形成した透明導電膜は、その導電性を利用した用途、例えば液晶ディスプレイ、ELディスプレイといったフラットディスプレイやタッチパネルの透明電極など電気、電子分野で広く使用されている。前記透明導電膜としては、透明基材の少なくとも片面に、酸化スズ(SnO) 、酸化インジウムスズ(ITO) や酸化亜鉛(ZnO) 等を、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法等のドライプロセスによって設けたものがよく知られている。
また、上記ドライプロセス以外にも、導電性高分子、CNT、例えば金属ナノワイヤなどの金属微粒子のネットワーク構造を使用したウエットプロセスによる透明導電膜も提案されている。
その中でも近年、可視光領域で透明な導電性材料として金属ナノワイヤが研究されている。金属ナノワイヤは直径が短いため、可視光領域での光透過性が高く、ITOに代わる透明導電膜としての応用が期待されている。このような金属ナノワイヤを用いたものとして、銀ナノワイヤを用いた透明導電膜が提案されている(例えば、特許文献1)。
しかし、銀ナノワイヤは実条件での使用においては、銀の酸化に起因する導電率の低下が問題となっている。これを防止するために、特許文献2には導電率の低下に対してオーバーコート層を設けたりすることが記載されている。しかし、単にオーバーコート層を設けただけでは、可視光が銀ナノワイヤに長時間当った場合、透明導電性シートの抵抗値が上昇すると問題がある。
特開2009−205924号 特開2004―1966923号
従って、本発明の目的は、長時間の間、可視光が銀ナノワイヤに当たった場合、透明導電性シートの抵抗値の上昇を抑制する透明導電性シートを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下のように構成する。
本発明の第1態様によれば、第1酸素不透過層と、前記第1酸素不透過層の上に積層される銀ナノワイヤ保持層と、前記銀ナノワイヤ保持層の上に積層される銀ナノワイヤと、前記銀ナノワイヤの上に積層される第2酸素不透過層とを備え、前記第1酸素不透過層と前記第2酸素不透過層の酸素透過率が200cc/m・24h・atm以下である透明導電性シートを提供する。
本発明の第2態様によれば、前記第1酸素不透過層と前記銀ナノワイヤ保持層との間に酸素透過率が1000cc/m・24h・atm以上の第1酸素透過層を備える透明導電性シートを提供する。
本発明の第3態様によれば、前記銀ナノワイヤと前記第2酸素不透過層との間に酸素透過率が1000cc/m・24h・atm以上の第2酸素透過層を備える透明導電性シートを提供する。
本発明の第4態様によれば、前記銀ナノワイヤ保持層と前記接着層の端面に前記銀ナノワイヤを封止するよう形成される第3酸素不透過層を備える透明導電性シートを提供する。
本発明の第5態様によれば、前記第1酸素不透過層と前記第2酸素不透過層がポリエチレンナフタレートである透明導電性シートを提供する。
本発明の第6態様によれば、前記第1酸素透過層と前記第2酸素透過層がシクロオレフィンポリマーである透明導電性シートを提供する。
本発明の第7態様によれば、前記銀ナノワイヤの直径が5nm〜500nmであり、長さが500nm〜50000nmである透明導電性シートを提供する。
本発明の第8態様によれば、前記銀ナノワイヤは、銀以外の金属でメッキされた透明導電性シートを提供する。
本発明の第9態様によれば、透明導電性シートを用いたタッチパネルを提供する。
本発明の透明導電性シートは、長時間の間、可視光が銀ナノワイヤに当たっても、透明導電性シートの抵抗値の上昇を抑制できる透明導電性シートである。
透明導電性シートの断面図である。 透明導電性シートの断面図である。 透明導電性シートの断面図である。 透明導電性シートの断面図である。 透明導電性シートの断面図である。 タッチパネルの斜視図である。 図2のA−A’断面図である。 図3のB−B’断面図である。 実施例1〜比較例3に使用した材料を示す図である。 導電性シートの抵抗値変化を示す図である。 導電性シートの抵抗値変化を示す図である。
下記で、本発明に係る実施形態を図面に基づいてさらに詳細に説明する。なお、本発明の実施例に記載した部位や部分の寸法、材質、形状、その相対位置などは、とくに特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではなく、単なる説明例にすぎない。
第1実施態様
図1に示すように、本発明の透明導電性シート1は、第1酸素不透過層2、銀ナノワイヤ保持層3、銀ナノワイヤ4、接着層5、第2酸素不透過層6がこの順番で積層された構成からなる。
[第1酸素不透過層、第2酸素不透過層]
第1酸素不透過層2と第2酸素不透過層6は、酸素透過率が200cc/m・24h・atm以下の材質から構成されれば特に制限はない。酸素透過率が200cc/m・24h・atm以下であると、透明導電性シート1内に酸素が侵入するのを抑制できる。そうすると、長時間の間、透明導電性シートに光が照射されても銀ナノワイヤが酸化されるのを抑制できる。その結果、透明導電性シート1の抵抗値を一定に保つことができる。
なお、酸素透過率が200cc/m・24h・atm以下のものとしては、例えば、ポリエチレンナフタレート(PET)、ポリイミド、ポリ塩化ビニリデン(PDVC)フィルム、アルミナ処理フィルムなどが挙げられる。
上記の中でも、第1酸素不透過層2と第2酸素不透過層6は、光学特性、コストの観点からポリエチレンナフタレートから構成されるのが好ましい。なお、透明性を重視する場合は、その全光線透過率が80%以上のものを用いることが好ましい。例えば、ガラス、ポリイミド、ポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリアクリロニトリル (PAN)、エチレンビニルアルコール (EVOH)共重合体、エチレンメタクリル酸 (EMAA)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリ塩化ビニリデン(PDVC)コートフィルムや、ケイ素、アルミニウム、マグネシウム、亜鉛、錫、ニッケル、チタン、炭化水素、またはこれらの酸化物、炭化物、窒化物の薄膜を蒸着させたフィルムなどである。なお、上記層の厚みは10μm〜10mmである。
[銀ナノワイヤ保持層]
銀ナノワイヤ保持層3は、銀ナノワイヤ4を第1酸素不透過層2上に保持できる部材であれば特に制限はない。銀ナノワイヤ保持層3を構成する部材としては、バインダー樹脂や感光性樹脂が挙げられる。なお、銀ナノワイヤ保持層3の厚みを薄くできるという観点から、感光性樹脂を用いることが好ましい。
バインダー樹脂としては、アクリル、ポリエステル、ポリウレタン、ニトロセルロース、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどの熱可塑性樹脂やメラミンアクリレート、ウレタンアクリレート、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂などの硬化性樹脂などを挙げることができる。
感光性樹脂としては、アクリル、ポリエステル、ポリウレタン、ニトロセルロース、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどの熱可塑性樹脂やメラミンアクリレート、ウレタンアクリレート、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂などの硬化性樹脂などを挙げることができる。
[銀ナノワイヤ]
銀ナノワイヤ4は、銀から構成される。なお、上記銀ナノワイヤ4は、銀ナノワイヤ4同士が絡みあい、それぞれの銀ナノワイヤ4が接触することで全体が導通する構成となっている。銀ナノワイヤ4の形状は、短軸方向の長さと長軸方向の長さの比(以下、アスペクトという) が10〜10000のものであることが好ましい。アスペクト比が10未満であると、透過率が低下し、10000を越えると物理的な強度と透導電性が低下する。
なお、銀ナノワイヤ4の短軸方向の長さは5nm〜500nmが好ましく、より好ましくは5nm〜100nmである。短軸方向の長さが500nmを超えると透明導電性シート1の透過率が低下する。また、短軸方向の長さが5nm未満であると銀ナノワイヤ4同士の接触が困難となり、透明導電性シート1の導電性が低下する。長軸方向の長さは500nm〜50000nmであることが好ましく、より好ましくは10000nm〜40000nmである。長軸方向の長さが500nm未満であると透明導電性シート1の導電性が低下し、50000nmを超えると透過率が低下する。
なお、銀ナノワイヤ4は、銀以外の金属でメッキされていることが好ましい。銀以外の金属でメッキされていると、銀ナノワイヤ4が可視光に照射されたとき、銀ナノワイヤ4の酸化を抑制できる。
[接着層]
接着層5は銀ナノワイヤ4と第2酸素不透過層6を接着する層である。接着層5を構成する部材としては、アクリル、ポリエステル、ポリウレタン、ニトロセルロース、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレン、ポリ塩化ビニルなどの熱可塑性樹脂やメラミンアクリレート、ウレタンアクリレート、エポキシ樹脂、ポリイミド樹脂などの硬化性樹脂などが挙げられる。
上記のように構成されていると、透明導電性シート1の表面には第1酸素不透過層2と第2酸素不透過層6が形成されているので、透明導電性シート1内に酸素が侵入するのを抑制できる。そうすると、長時間の間、透明導電性シート1に光が照射されても銀ナノワイヤ4が酸化されるのを抑制できる。その結果、透明導電性シート1の抵抗値を一定に保つことができる。
図2に示すように、さらに透明導電性シート1は、透明導電性シート1の端面に形成され、透明導電性シート1全体をシーリングする第3酸素不透過層7を備えていてもよい。第3酸素不透過層7は、第1酸素不透過層2、第2酸素不透過層6で挙げた部材を用いることができる。それ以外にも、ソアノール(日本合成化学製)、エポキシ樹脂も用いることができる。このように透明導電性シート1が構成されていると、透明導電性シート1の端面には第3酸素不透過層7が形成されているので、酸素が透明導電性シート1の端面から侵入するのを抑制できる。
第2実施態様
図3に示すように、本発明の第2実施態様の透明導電性シート10は、第1酸素不透過層11、接着層12、酸素透過層13、銀ナノワイヤ保持層14、銀ナノワイヤ15、接着層16、第2酸素不透過層17がこの順番で積層された構成からなる。第2実施態様の基本的な構成は、第1実施態様と同じであるので、下記では第2実施態様に特徴的な点について説明する。
図3に示すように、透明導電性シート10は、接着層12と銀ナノワイヤ保持層14の間に酸素透過層13を備えている。かかる場合、酸素透過層13と銀ナノワイヤ保持層14は、酸素透過率が1000cc/m・24h・atm以上の材質から構成される。そのような材質のものとしては、例えば、シクロオレフィンポリマー(COP)、シクロオレフィンコポリマー(COC)、ポリカーボネート(PC)、ポリプロピレン(PP)、トリアセチルセルロース(TAC)、シリコーンなどが挙げられる。
酸素透過層13と銀ナノワイヤ保持層14が上記のような部材から構成されると、酸素が透明導電性シート10の端面から銀ナノワイヤ15が形成された箇所に侵入してきたとき、上記酸素は、酸素透過層13と銀ナノワイヤ保持層14を介して、第1酸素不透過層11側に移動できる。その結果、上記酸素が銀ナノワイヤ15の形成された箇所に留まることはないので、透明導電性シート1に光が照射されたとき、上記酸素によって銀ナノワイヤ15が酸化されるのをさらに抑制できる。その結果、透明導電性シート10は、可視光に照射されても抵抗値をさらに一定に保つことができる。
図4に示すように、透明導電性シート10は、シートの端面に形成され、透明導電性シート10全体をシーリングする第3酸素不透過層18を備えていてもよい。第3酸素不透過層18は、第1酸素不透過層11、第2酸素不透過層17と同じ部材を用いることができる。このように透明導電性シート10が構成されていると、透明導電性シート10の端面には第3酸素不透過層18が形成されているので、酸素が透明導電性シート10の端面から侵入するのを抑制できる。
変形例
図5に示すように、本発明の第2実施態様の透明導電性シート10は、第1酸素不透過層11、銀ナノワイヤ保持層14、銀ナノワイヤ15、接着層12、酸素透過層13、接着層16、第2酸素不透過層17がこの順番で積層され、透明導電性シート10の端面には第3酸素不透過層18が形成された構成からなっていてもよい。かかる場合、酸素透過層13と銀ナノワイヤ保持層14は、酸素透過率が1000cc/m・24h・atm以上の材質から構成されていればよい。
[タッチパネル]
以下では、上記の透明導電性シートを用いて作成したタッチパネルについて説明する。
図6に示すように、タッチパネル100は、2枚の透明導電性シート20、30が接着層40を貼り合わされた構成からなる。図7に示すように、透明導電性シート20は、第1酸素不透過層21の上に接着層22、酸素透過層23、銀ナノワイヤ保持層24、銀ナノワイヤ25、接着層26、第2酸素不透過層27がこの順番で積層され、透明導電性シート20の端面には第3酸素不透過層28が形成された構成からなる。また、図6に示すように、銀ナノワイヤ25は、Y軸方向に複数配列され、タッチパネル100においてY電極を形成している。
図8に示すように、透明導電性シート30は、第1酸素不透過層31の上に接着層32、酸素透過層33、銀ナノワイヤ保持層34、銀ナノワイヤ35、接着層36、第2酸素不透過層37がこの順番で積層され、透明導電性シート30の端面には第3酸素不透過層38が形成された構成からなる。なお、銀ナノワイヤ35は、X軸方向に複数配列され、タッチパネル100においてX電極を形成している。
上記のようにタッチパネル100は、透明導電性シート20において、Y電極を構成する銀ナノワイヤ25が、第1酸素不透過層21と第2酸素不透過層28に挟まれ、上記銀ナノワイヤ25と接する銀ナノワイヤ保持層24の下には酸素透過層23が配置されている。これは、透明導電性シート30についても同様である。このようにタッチパネル100を構成されていると、銀ナノワイヤ25、35が形成された箇所に外部から酸素が侵入しにくくなる。さらに、上記箇所に酸素が侵入しても、酸素は接着層22、32、および酸素透過層23、33を介して、第1酸素不透過層21、31に移動可能となっている。そのため、長時間の間、タッチパネル100に可視光が照射されても、銀ナノワイヤが酸化しにくくなっている。その結果、タッチパネル100は、抵抗値が上昇しにくいタッチパネル100となっている。
<実施例1>
実施例1の透明導電性シートは以下のように作成した。
第1酸素不透過層として、酸素透過率が0.2cc/m・24h・atmである50μmのガラスを用いた。次に、第1酸素不透過層の上に銀ナノワイヤを含むドライフィルムをラミネートし、第1酸素不透過層の上に銀ナノワイヤ保持層と、銀ナノワイヤを形成した。その後、上記で作成したフィルムにUV照射、現像処理することで、電極が銀ナノワイヤからなるフィルムを作成した。次に、上記フィルムの銀ナノワイヤ保持層と銀ナノワイヤの上に、アクリル系樹脂(商品名:8146−2、住友3M社製)を用いて接着層を形成した。最後に、接着層の上に酸素透過率が12.4cc/m・24h・atmである50μmのPETフィルムを積層することで第2酸素不透過層を形成し透明導電性シートを得た。
<実施例2〜比較例3>
実施例2〜比較例3の透明導電性シートについては、第2酸素不透過層として、酸素透過率が異なる材料を使用したこと以外、実施例1と同様の方法で作成した。なお、図9に実施例1〜比較例3で使用した、第1酸素不透過層と第2酸素不透過層の酸素透過率、構成材料を示す。
<実施例4>
実施例4の透明導電性シートは、下記のように作成した。
まず、第1酸素不透過層として、酸素透過率が0.2cc/m・24h・atmである50μmのガラスを用いた。次に、第1酸素不透過層の上にアクリル系樹脂(商品名:8146−2、住友3M社製)を用いて接着層を形成した。
次に、接着層の上に、厚さが50μmであり、酸素透過率が3730cc/m・24h・atmであるCOPフィルムを積層し、酸素透過層を形成した。
次に、酸素透過層に銀ナノファイバーを含むドライフィルムをラミネートし、酸素透過層の上に銀ナノワイヤ保持層と、銀ナノワイヤを形成した。
その後、上記で作成したフィルムにUV照射、現像処理することで、電極が銀ナノワイヤからなるフィルムを作成した。次に、上記フィルムの銀ナノワイヤ保持層と銀ナノワイヤの上に、アクリル系樹脂(商品名:8146-2、住友3M社製)を用いて接着層を形成した。
最後に、接着層の上に酸素透過率が12.4cc/m・24h・atmである50μmのPETフィルムを積層することで第2酸素不透過層を形成し透明導電性シートを得た。
<実施例5〜7>
実施例5〜7の透明導電性シートについては、第2酸素不透過層として、酸素透過率が異なるものを使用したこと以外は、実施例4と同様の方法で作成した。なお、図9に実施例5〜7で使用した酸素透過層の酸素透過率、構成材料を示す。図9において、PETはポリエチレンテレフタラート、COPはシクロオレフィンポリマー、COCはシクロオレフィンコポリマーを示す。また、COP+HC+ITOはシクロオレフィンコポリマーからなるシートの片面にハードコート材料が塗布され、他の片面にITOが塗布されたシートを示し、COP+HCはシクロオレフィンコポリマーからなるシートの両面にハードコート材料が塗布されたシートを示す。COC+HCはシクロオレフィンコポリマーの両面にハードコート材料が塗布されたシートを示す。また、各酸素透過率は60℃の下で酸素圧力を1気圧とし測定した
<実施例1〜比較例3の抵抗値抑制効果の評価>
実施例1〜比較例3の透明導電性シートは、以下の基準に基づいて評価した。
キセノンウェザーメーター(SX−75、スガ試験機株式会社製)を用いて透明導電性シートに光を300時間照射した(試験条件はブラックパネル温度:60℃、湿度:50%)。途中、それぞれの時間における透明導電性シートのシート抵抗値を非接触抵抗計(NC−10E ナプソン製)を用いて測定した。測定は室温25℃の下で行った。
そして、R/R(抵抗値上昇率)を下記の算式に基づいて算出し、横軸に照射時間(h)、縦軸にR/R(抵抗値上昇率)をプロットした。その結果を図10、図11に示す。
R/R(抵抗値上昇率)=抵抗値(R)/初期抵抗値(R
最後に、光を照射してから300時間後のR/Rの値に基づき、以下の分類に従い評価した。その結果を図9に示す。
○:1.0≦R/R<1.2
△:1.2≦R/R<2.0
×:2.0≦R/R
図9に示すように、第1酸素不透過層と第2酸素不透過層に酸素透過率が160.6cc/m・24h・atm以下の部材を用いたとき、可視光を300時間照射しても透明導電性シートの抵抗値上昇率(R/R)を2.0未満に抑えることができた(実施例1〜7)。
さらに、第1酸素不透過層と第2酸素不透過層に酸素透過率が81.6cc/m・24h・atm以下の部材を用いた場合には、抵抗値上昇率(R/R)を1.2未満に抑えることができた(実施例2〜3)。また、第1酸素不透過層と第2酸素不透過層に、酸素透過率が160.6cc/m・24h・atmの部材を用いた場合であっても、透明導電性シートに酸素透過率が1378.7cc/m・24h・atm以上の酸素透過層を挿入すると、抵抗値上昇率(R/R)を1.2未満に抑えることができた(実施例4〜6)。
反対に、酸素透過率が81.6cc/m・24h・atmの酸素透過層を挿入すると、抵抗値上昇率(R/R)が上昇した(実施例7)。
上記より、第1酸素不透過層と第2酸素不透過層には、酸素透過率が160.6cc/m・24h・atm以下の部材を用いることが好ましく、酸素透過率が81.6cc/m・24h・atm以下の部材を用いることがさらに好ましいことが明らかになった。
また、透明導電性シートに酸素透過率が1378.7cc/m・24h・atm以上の酸素透過層を挿入することで、抵抗値上昇率(R/R)を抑えることができることが明らかになった。
1:透明導電性シート
2:第1酸素不透過層
3:銀ナノワイヤ保持層
4:銀ナノワイヤ
5:接着層
6:第2酸素不透過層
7:第3酸素不透過層
10:透明導電性シート
11:第1酸素不透過層
12:接着層
13:酸素透過層
14:銀ナノワイヤ保持層
15:銀ナノワイヤ
16:接着層
17:第2酸素不透過層
18:第3酸素不透過層
20:透明導電性シート
21:第1酸素不透過層
22:接着層
23:酸素透過層
24:銀ナノワイヤ保持層
25:銀ナノワイヤ
26:接着層
27:第2酸素不透過層
28:第3酸素不透過層
30:透明導電性シート
31:第1酸素不透過層
32:接着層
33:酸素透過層
34:銀ナノワイヤ保持層
35:銀ナノワイヤ
36:接着層
37:第2酸素不透過層
38:第3酸素不透過層
100:タッチパネル

Claims (9)

  1. 第1酸素不透過層と、
    前記第1酸素不透過層の上に積層される銀ナノワイヤ保持層と、
    前記銀ナノワイヤ保持層の上に積層される銀ナノワイヤと、
    前記銀ナノワイヤの上に積層される第2酸素不透過層とを備え、
    前記第1酸素不透過層と前記第2酸素不透過層の酸素透過率が200cc/m・24h・atm以下である透明導電性シート。
  2. 前記第1酸素不透過層と前記銀ナノワイヤ保持層との間に酸素透過率が1000cc/m・24h・atm以上の第1酸素透過層を備える請求項1の透明導電性シート。
  3. 前記銀ナノワイヤと前記第2酸素不透過層との間に酸素透過率が1000cc/m・24h・atm以上の第2酸素透過層を備える請求項1〜2の透明導電性シート。
  4. 前記銀ナノワイヤ保持層と前記接着層の端面に前記銀ナノワイヤを封止するよう形成される第3酸素不透過層を備える請求項1〜3の透明導電性シート。
  5. 前記第1酸素不透過層と前記第2酸素不透過層がポリエチレンナフタレートである請求項1〜3透明導電性シート。
  6. 前記第1酸素透過層と前記第2酸素透過層がシクロオレフィンポリマーである請求項1〜3透明導電性シート。
  7. 前記銀ナノワイヤの直径が5nm〜500nmであり、長さが500nm〜50000nmである請求項1〜6の透明導電性シート。
  8. 前記銀ナノワイヤは、銀以外の金属でメッキされた請求項1〜7の透明導電性シート。
  9. 請求項1から請求項8のいずれかに記載の透明導電性シートを用いたタッチパネル。
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