JP2015031058A - 木造軸組建築物の補強面材取り付け方法及びその構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】木造軸組建築物に関し、地震で激しく揺れたときの柱の割裂を防止できる補強面材の取り付け方法を提案する。
【解決手段】柱2に補強面材10a,10b,11a,11bの辺部を、ビス12によりそれぞれ留める工程と、柱2の内部でビス12と交差して延在するように、割裂防止専用のビスを、割裂防止施工箇所Cにおいて柱2の側面2bからねじ込む工程と、を含む。ビス12と交差して延在するビス20の存在で柱2の割裂が防止される。
【選択図】図1

Description

ここに開示する技術は、主に耐震性向上のために木造軸組建築物に取り付けられる補強面材(耐力壁)に関する。
近年、主に耐震性の向上を目的として、木造軸組工法の新築、あるいは既存建築物において、例えば特許文献1に開示されるように、軸組に合板等の補強面材を取り付けて補強する工法が使用されている。特許文献1では、特に、既存建築物において天井材や床材を取り外す必要の無い室内工法として、補強構造及び方法が開示されている。
特開2005−232713号公報
特許文献1に開示されるように、補強面材は、柱、梁、土台、これらの間の桟部材といった軸組の構造材に補強面材の各辺部(周縁部)を多数の固定金具、すなわち釘やビスで留めることで取り付けられ、耐力壁として機能する。しかし、実際に地震で激しい揺れに曝されたときに、構造材の揺れに抗する補強面材の耐力が高いために、構造材の方が耐えきれず、ほぼ1列になって補強面材を留めている固定具の打ち込み箇所から割れて裂けてしまう割裂現象が、主に柱に発生することが確認されている。この割裂現象を防止することが、新築、既存建築物にかかわらず、木造軸組建築物において重要である。
上記課題に対して提案する方法は、木造軸組建築物において構造材に補強面材を取り付ける補強面材取り付け方法であって、前記構造材に前記補強面材の辺部を、多数の固定金具によりそれぞれ留める工程と、前記構造材の内部で前記固定金具と交差して延在するように、割裂防止専用のビスを前記構造材の側面からねじ込む工程と、を含む。これら工程の順序は、どちらが先であっても構わない。
上記課題に対して提案する構造は、木造軸組建築物において構造材に補強面材を取り付けた補強面材取り付け構造であって、前記構造材に、前記補強面材の辺部が多数の固定金具によりそれぞれ留めてあり、且つ割裂防止専用とした所定長のビスが、前記固定金具と交差して前記構造材の内部に延在している、構造である。
上記提案に係る方法及び構造によれば、構造材に補強面材を留める固定金具と交差する長さをもつ割裂防止専用のビスが、補強面材を留めた面に対する側面から構造材中に延設される。このビスが、固定金具の打ち込み箇所から割裂しようとする構造材を繋ぎ止める抗割裂の機能を果たし、簡素な手法により割裂が防止されることとなる。
補強面材で補強した木造軸組建築物の要部を示す図。 図1中に示すA方向から見た側面図。 図1中に示すB−B線断面図。 割裂防止専用ビスの一例を示す図。
図1に示すように、ここに例示する木造軸組建築物は、構造材として土台1、柱2、梁3を組み付けて構成され、柱2の間に、天井桟部材4及び床桟部材5が構造材として設けられる。さらに、本例の場合、天井桟部材4と床桟部材5との間に、補強のための中間桟部材6が構造材として設けられている。
本例では、4枚の補強面材10a,10b,11a,11bが、その周縁部で、構造材中の柱2と桟部材4,5,6とに取り付けられる。天井側の横2枚の補強面材10a,10bの方が広面積で、この2枚は同形の合板であり、柱2にその左右の辺部が、且つ天井桟部材4及び中間桟部材6にその上下の辺部が、多数の固定金具としてのビス(木ネジ)12により留められる。床側の横2枚の補強面材11a,11bは、天井側補強面材10a,10bよりも狭面積の同形の合板であり、柱2にその左右の辺部が、且つ中間桟部材6及び床桟部材5にその上下の辺部が、多数のビス12により留められる。
天井桟部材4及び床桟部材5を利用して補強面材10a,10b,11a,11bを取り付けるので、既存建築物への施工においては、天井材及び床材を剥がす必要がなく、これらはそのままの状態として内壁材のみを剥がし、室内から補強工事を実施することができる。したがって、低コストで改修を行える。
このようにして軸組の構造材に取り付けられた補強面材10a,10b,11a,11bは、地震などに対する耐力壁として機能する。しかし、前述したように、構造材の揺れに抗する補強面材10a,10b,11a,11bの耐力が高いために、構造材の方が耐えきれず、特に、柱2に補強面材10a,10b,11a,11bを留めているほぼ1列となった左右のビス12の打ち込み箇所から(割裂発生箇所として矢示)、柱2が割れて裂けてしまう割裂現象が生じ得る。ただし、本例の場合、中央の柱2は、左右両側から互いの端面を当接させて補強面材10a,10bが取り付けられるので、割裂が発生しないことが確認されている。
この柱2の割裂を防止するため、割裂防止専用のビス20(図2〜図4)が数本、図1に示す割裂防止施工箇所Cで、補強部材10a,10b,11a,11bを留めた面2a(室内側の正面、あるいは他の例では屋外側の正面)に対する側面2bから、柱2にねじ込まれる。本例のように天井の懐が床下に比べ広い場合、柱2の割裂は天井側から発生することが分かっているので、図1に示すとおり、割裂防止施工箇所Cは、天井桟部材4の近くに多くし、床桟部材5の側には少なくすることができる。図2を参照すると、ビス20は、天井桟部材4と中間桟部材6との間で天井桟部材4の方に寄せて3本ねじ込まれ、そして、中間桟部材6と床桟部材5との間の概略中央に1本ねじ込まれる。
図2の例の場合、天井材及び床材を残した室内側からの施工なので、補強面材10a,10b,11a,11bを留める前に柱2の内方の側面2bからビス20をねじ込む。すなわち、室内施工の場合の補強面材10a,10b,11a,11bの取り付け方法では、補強面材10a,10b,11a,11bを柱2に留める前に、割裂防止施工箇所Cにおいて、柱2の内部で固定金具のビス12と交差して延在する状態が形成されるように、柱2の側面2bから割裂防止専用のビス20をねじ込む工程を実施し、この後、柱2に補強面材10a,10b,11a,11bの辺部を、多数のビス12によりそれぞれ留める工程を実施する。ただし、施工状況に応じて手順は臨機応変であり、ビス20は、反対の外方の側面2bからのねじ込みも可能である。また、天井桟部材4より上のいわゆる天井裏の部位に割裂防止用のビス20をねじ込むことなどもできる。
この補強材取り付け方法の結果、柱2に、補強面材10a,10b,11a,11bの辺部が多数のビス12によりそれぞれ留めてあり、且つ割裂防止専用とした所定長のビス20が、固定金具であるビス12と交差して柱2の内部に延在している構造が、形成される(図3)。すなわち、ビス20は、柱2において固定金具のビス12がねじ込まれる位置(つまり割裂発生箇所)を越えて延びる所定長をもち、このビス20をビス12のねじ込み深さdまでの範囲において側面2bからねじ込むと、該ビス20は、ビス12と交差して反対側の側面2bの方へ延伸する。ビス12と交差してその先まで延びることが必要なので、ビス20の長さは、ビス12のねじ込み位置に応じた適切な長さとし、特に柱2の幅の8〜9割あると好適である。
これら方法及び構造によれば、柱2に補強面材10a,10b,11a,11bを留めるビス12と交差する長さをもつ割裂防止専用のビス20が側面2bから柱2の内部に延設され、このビス20が、固定金具のビス12の打ち込み箇所から割裂しようとする柱2を繋ぎ止める抗割裂の機能を果たし、簡素な手法により割裂が防止される。
上記機能をもつ割裂防止専用のビス20は、図4に示す形態のものとすると好適である。このビス20は、先端側ネジ部21と頭側ネジ部22とを有し、その間に無ネジ部23が形成されている。先端側ネジ部21と頭側ネジ部22とはネジの螺旋方向が同じ(右ネジ)であり、且つ、先端側ネジ部21のネジピッチP1が頭側ネジ部22のネジピッチP2よりも大きい。したがって、ビス20を、頭部24が埋没するまで柱2へねじ込むと、ネジピッチP1,P2の差分に基づく圧縮力が柱2へ作用し、割裂防止に有利であり、また、ビス20自身も弛み難い。
図1の例を基にして説明したが、補強面材の取り付け形態は、軸組の構造に応じて多種多様であり、これに応じて割裂防止専用のビスのねじ込み形態も相応の態様があることは当然である。また、当該割裂防止対策は、柱、梁、桁などの構造材のいずれにも施工可能である。ただし、少なくとも柱に対して割裂防止対策を施しておくのが好適である。
1 土台
2 柱
2a 補強面材を留める面(正面)
2b 側面
3 梁
4 天井桟部材
5 床桟部材
6 中間桟部材
10a,10b,11a,11b 補強面材
12 固定金具(ビス)
20 割裂防止専用のビス
21 先端側ネジ部
22 頭側ネジ部
23 無ネジ部
24 頭部
C 割裂防止施工箇所(ビス20のねじ込み位置)

Claims (4)

  1. 木造軸組建築物において構造材に補強面材を取り付ける補強面材取り付け方法であって、
    前記構造材に前記補強面材の辺部を、多数の固定金具によりそれぞれ留める工程と、
    前記構造材の内部で前記固定金具と交差して延在するように、割裂防止専用のビスを前記構造材の側面からねじ込む工程と、
    を含む補強面材取り付け方法。
  2. 前記ビスとして、
    先端側ネジ部と、頭側ネジ部と、これら両ネジ部の間の無ネジ部と、を備え、前記先端側ネジ部と前記頭側ネジ部とはネジの螺旋方向が同じであり、且つ前記先端側ネジ部のネジピッチが前記頭側ネジ部のネジピッチよりも大きいビスを使用する、
    請求項1に記載の補強面材取り付け方法。
  3. 木造軸組建築物において構造材に補強面材を取り付けた補強面材取り付け構造であって、
    前記構造材に、前記補強面材の辺部が多数の固定金具によりそれぞれ留めてあり、且つ割裂防止専用とした所定長のビスが、前記固定金具と交差して前記構造材の内部に延在している、
    補強面材取り付け構造。
  4. 前記ビスは、先端側ネジ部と、頭側ネジ部と、これら両ネジ部の間の無ネジ部と、を備え、前記先端側ネジ部と前記頭側ネジ部とはネジの螺旋方向が同じであり、且つ前記先端側ネジ部のネジピッチが前記頭側ネジ部のネジピッチよりも大きい、
    請求項3に記載の補強面材取り付け構造。
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