JP2015030144A - 液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】終端抵抗を有する複数のヘッドユニットにおいて、正常に差動信号を受信すること。
【解決手段】液体吐出装置は、差動信号を受信するための制御回路を有する複数のヘッドユニットと、差動信号を送信するための送信手段と、送信手段と複数のヘッドユニットそれぞれの制御回路とを接続する差動伝送線対と、差動信号を増幅するための増幅回路とを備える。差動伝送線対は、送信手段に接続された共通差動伝送線対と、共通差動伝送線対と複数のヘッドユニットそれぞれの制御回路とを接続するものであり、互いに並列に接続された複数の個別差動伝送線対とを有する。複数のヘッドユニットそれぞれの制御回路は、個別差動伝送線対の間に接続される終端抵抗を有し、終端抵抗間の電圧を検出する。増幅回路は、送信手段から送信される差動信号を増幅して複数のヘッドユニットそれぞれの制御回路に供給する。
【選択図】図6

Description

本発明は、液体を吐出する液体吐出装置に関する。
特許文献1には、所定数のノズル群を持つヘッドユニットを複数個有するフルライン記録ヘッドと、この記録ヘッドを駆動するヘッドドライバとを備えたライン式の記録装置(液体吐出装置)が開示されている。この記録装置において、ヘッドドライバと記録ヘッドとの間のデータ伝送には、LVDS(Low Voltage Differential Signaling)技術が利用されている。LVDS技術は、LVDSライン(差動伝送線対)と、LVDSラインの受信端側に接続された終端抵抗とを用い、LVDSラインの送信端側から送信された差動電流により終端抵抗の両端に電圧を生じさせることでデータを伝送する技術である。
特許文献1の記録装置では、記録ヘッドの各ヘッドユニットは、互いに並列接続されたLVDSレシーバを有している。そして、ヘッドドライバに接続されたLVDSトランシーバから送信されたシリアル信号(差動信号)を、LVDSラインを介して各ヘッドユニットのLVDSレシーバで受信可能にされている。
また、特許文献1には、LVDSの構成として、単一終端構成と複数接続とが開示されている。単一終端構成は、LVDSトランシーバを一端に設置し、もう一方の端部に向かってLVDSレシーバを接続し、最終端に終端抵抗を設置する構成である。複数接続は、両端に終端抵抗を配置し、LVDSトランシーバ、及びLVDSレシーバをその間に配置する構成である。
特開2008−100483号公報
ここで、1つの記録ヘッドを、記録媒体の搬送方向と交差する方向に走査しながら記録を行う所謂シリアル式の記録装置が知られている。このシリアル式の記録装置においても、この記録ヘッドとヘッドドライバとの間のデータ転送にLVDS技術を利用したものがある。この場合、上述のLVDSレシーバと終端抵抗とがこの1つの記録ヘッドに対して設けられることになる。
ところで、製造コストの削減等の観点から、複数のシリアル式の記録装置の記録ヘッドを、ライン式の記録装置の記録ヘッドの各ヘッドユニットなどに流用することが望まれる。しかしながら、複数のシリアル式の記録装置の記録ヘッドを、ライン式の記録装置の記録ヘッドのヘッドユニットなどに流用すると、ヘッドユニットそれぞれに対して終端抵抗が設けられることになるので、LVDSラインには複数の終端抵抗が並列接続されることになる。その結果、終端抵抗の両端に生じる電圧レベルの低下等の問題が生じることで、各ヘッドユニットのLVDSレシーバにおいて差動信号を正常に受信できなくなる虞がある。
そこで、本発明の目的は、終端抵抗を有する複数のヘッドユニットにおいて、正常に差動信号を受信することが可能な、液体吐出装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の液体吐出装置は、液体を吐出するための液体吐出部と、前記液体吐出部による液体の吐出を制御するための信号である吐出信号を含む差動信号を受信するための制御回路とを有する複数のヘッドユニットと、前記差動信号を送信するための送信手段と、前記送信手段と前記複数のヘッドユニットそれぞれの前記制御回路とを接続するものであって、前記送信手段から送信される前記差動信号を前記複数のヘッドユニットそれぞれの前記制御回路に伝送するための1対の伝送線である差動伝送線対と、前記送信手段から送信される前記差動信号を増幅するための増幅回路とを備え、前記差動伝送線対は、前記送信手段に接続された共通差動伝送線対と、前記共通差動伝送線対と前記複数のヘッドユニットそれぞれの前記制御回路とを接続するものであり、互いに前記共通差動伝送線対に対して並列に接続された複数の個別差動伝送線対とを有しており、前記増幅回路は、前記共通差動伝送線対における前記複数の個別差動伝送線対が接続されている位置よりも前記送信手段側の位置に設けられ、前記送信手段から送信される前記差動信号を増幅して前記複数のヘッドユニットそれぞれの前記制御回路に供給するためのものであり、前記複数のヘッドユニットそれぞれの前記制御回路は、前記個別差動伝送線対の間に接続される終端抵抗を有しており、前記終端抵抗間の電圧を検出することで、前記差動信号を受信することを特徴とする。
本発明によると、増幅回路により差動信号が増幅されるため、終端抵抗の両端に生じる電圧レベルを大きくすることができる。その結果、複数のヘッドユニットそれぞれの制御回路において、正常に差動信号を受信することができる。
インクジェットプリンタの概略側面図である。 インクジェットヘッドの構成を示す平面図である。 ヘッドユニットの流路を示す部分断面図である。 インクジェットプリンタの電気構成図である。 ドライバICの回路構成図である。 制御装置とドライバICとの接続構成を示す図である。 (a)は増幅回路を設けていない場合のドライバICで受信される差動信号の波形を示す図であり、(b)は増幅回路を設けた場合のドライバICで受信される差動信号の波形を示す図である。 増幅回路のLVDSドライバの回路図である。 変形例に係る、増幅回路とドライバICとの接続構成を示す図である。 変形例に係る、ドライバICで受信される差動信号の波形を示す図である。
本発明の好適な実施形態に係るインクジェットプリンタ101(以下、プリンタ101)の概略構成について説明する。
図1に示すように、プリンタ101は、直方体形状の筐体11を有する。筐体11の天板上部には、排紙部15が設けられている。筐体11の内部空間には、インクジェットヘッド(以下、ヘッド1)、用紙センサ5、プラテン9、給紙トレイ10、搬送機構30、制御装置100等が収容されている。筐体11の内部空間には、給紙トレイ10から排紙部15に向けて、図1に示す矢印に沿って、記録媒体である用紙Pが搬送される搬送経路が形成されている。また、また、筐体11内には、ヘッド1と所定の位置関係で、カートリッジ(不図示)が配置されている。カートリッジは、ヘッド1にチューブ(不図示)及びポンプ(不図示)を介して接続されている。このポンプは、ヘッド1にインクを強制的に送るとき(すなわち、パージ時や液体の初期導入時)に駆動される。これ以外は停止状態にあり、ポンプはヘッド1へのインク供給を妨げない。
ヘッド1は、図2に示すように、搬送方向(副走査方向)に沿って隣接配置された、主走査方向に長尺な2つのヘッド基板4と、6つのヘッドユニット3とを含む。本実施形態においては、6つのヘッドユニット3は、互いに離隔しつつ主走査方向に千鳥状に配列されている。具体的には、6つのヘッドユニット3は、2つのグループに分けられており、一方のグループに属する3つのヘッドユニット3は搬送方向上流側に配置されたヘッド基板4に設けられ、他方のグループに属する3つのヘッドユニット3は搬送方向下流側に配置されたヘッド基板4に設けられている。そして、同一のヘッド基板4に設けられた3つのヘッドユニット3は、副走査方向において同じ位置に配置されている。各ヘッドユニット3の下面は、複数の吐出口8が開口した吐出面2である。また、プリンタ101は、ヘッド1が固定された状態で記録を行う、ライン式のものである。ヘッド1の具体的な構成については、後に詳述する。
図1に戻って、プラテン9は、平板状の部材であり、ヘッド1と鉛直方向に対向している。プラテン9の上面とヘッド1の吐出面2との間には、画像記録(画像形成)に適した所定の間隙が形成されている。
用紙センサ5は、ヘッド1よりも、搬送機構30による用紙Pの搬送方向(以下、単に「搬送方向」と称す。)上流側に配置されている。用紙センサ5は、用紙Pの先端を検知し、検知信号を制御装置100に送信する。
給紙トレイ10は、上面が開口した箱であり、筐体11に対して着脱可能である。給紙トレイ10は、複数の用紙Pを収容可能である。
搬送機構30は、ピックアップローラ31、ニップローラ対32〜36を含む。ピックアップローラ31は、制御装置100による制御の下、給紙モータ6M(図4参照)の駆動により回転し、給紙トレイ10内で最も上方にある用紙Pを送り出す。ニップローラ対32〜36は、搬送経路に沿って、搬送方向上流側からこの順で配置されている。各ニップローラ対32〜36のうちの一方のローラは、制御装置100による制御の下、搬送モータ7M(図4参照)の駆動により回転する駆動ローラである。他方のローラは、上記駆動ローラの回転に伴って回転する従動ローラである。
制御装置100による制御の下、ピックアップローラ31により給紙トレイ10から送り出された用紙Pは、ニップローラ対32〜36に挟持されつつ、搬送方向に沿って搬送される。用紙Pがプラテン9の上面に支持されつつ各ヘッドユニット3の真下を通過する際に、制御装置100の制御により、吐出口8(図2参照)から用紙Pの表面に向けてブラックインクが吐出される。吐出口8からのインク吐出動作は、用紙センサ5から送信された検知信号に基づいて行われる。画像が形成された用紙Pは、筐体11上部に形成された開口から排紙部15に排出される。
次いで、図2及び図3を参照し、ヘッド1の具体的な構成について説明する。なお、図2では、各ヘッドユニット3と制御装置100との接続構成も示している。
6つのヘッドユニット3それぞれは、用紙Pの搬送方向と交差する方向に走査しながら記録を行う所謂シリアル式のインクジェットプリンタに用いられるインクジェットヘッド(記録ヘッド)である。6つのヘッドユニット3は、互いに同じ構成を有しており、図3に示すように、それぞれ、流路ユニット20、アクチュエータユニット24、2つのドライバIC25(25a,25b)(図2参照)、及びリザーバユニット(不図示)を含んでいる。リザーバユニットには、インクを一時的に貯留するリザーバを含む共通の液体流路が形成されており、カートリッジからインクが供給される。
流路ユニット20は、4枚の金属プレート20a,20b,20c,20dが積層された構造を有し、その内部にインク流路が形成されている。当該インク流路は、1のマニホールド流路21、及び、マニホールド流路21から分岐した複数の個別流路22を含む。個別流路22は、吐出口8毎に設けられており、マニホールド流路21の出口から圧力室23を介して吐出口8に至る。流路ユニット20の下面には複数の吐出口8が開口している。これら複数の吐出口8は、それぞれ主走査方向に延在し、且つ、副走査方向に並ぶ、複数の吐出口列を構成している。複数の圧力室23は、複数の吐出口8にそれぞれ連通している。リザーバユニットからマニホールド流路21に供給されたインクは、個別流路22を通って、吐出口8から吐出される。
アクチュエータユニット24は、複数の圧力室23を覆うように流路ユニット20の上面に配置された振動板26と、この振動板26の上面に、複数の圧力室23と対向するように配置された圧電層27と、圧電層27の上面に配置された複数の個別電極28とを備えている。
振動板26は、平面視で略矩形状の金属板である。この振動板26は、複数の圧力室23を覆った状態で流路ユニット20に接合されている。また、導電性を有する振動板26の上面は、圧電層27の下面側に配置されることによって、上面の複数の個別電極28との間で圧電層27に厚み方向の電界を生じさせる、共通電極を兼ねている。この共通電極としての振動板26は、ドライバIC25のグランドに接続されて、常にグランド電位に保持される。
圧電層27は、チタン酸鉛とジルコン酸鉛との固溶体であり強誘電体であるチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を主成分とする圧電材料からなる。この圧電層27は、振動板26の上面において、複数の圧力室23に跨って連続的に形成されている。また、この圧電層27は、少なくとも圧力室23と対向する領域において厚み方向に分極されている。
圧電層27の上面の、複数の圧力室23と対向する領域には、複数の個別電極28がそれぞれ配置されている。複数の個別電極28は、圧電層27の上面に固定され、複数の圧力室23のそれぞれと対向している。
アクチュエータユニット24は、フレキシブルプリント基板(FPC)に実装された2つのドライバIC25(25a,25b)に接続されている。さらに、この2つのドライバIC25は、制御装置100と接続されている。後ほど詳述するが、2つのドライバIC25は、制御装置100から送信される各種信号(CLK、FIRE、及びSIN:各信号の詳細については後述)に基づいて生成した、パルス状の駆動波形を有する駆動信号を、アクチュエータユニット24の複数の個別電極28にそれぞれ供給する。つまり、駆動波形に応じて、個別電極28の電位を、パルス高さに相当する所定の駆動電位とグランド電位の間で切り換える。尚、2つのドライバIC25の間で、駆動対象の個別電極28は当然ながら異なっており、一方のドライバIC25aは、アクチュエータユニット24の複数の個別電極28のうちの一部に接続され、他方のドライバIC25bが、残りの個別電極28に接続されている。
次に、インク吐出時におけるアクチュエータユニット24の作用について説明する。ある個別電極28に対してドライバIC25から駆動信号が供給され、個別電極28に駆動電位が付与されたときには、この駆動電位が付与された個別電極28とグランド電位に保持されている共通電極としての振動板26との間に電位差が生じ、個別電極28と振動板26の間に挟まれた圧電層27に厚み方向の電界が作用する。この電界の方向は圧電層27の分極方向と平行であるから、圧電層27の活性部が厚み方向と直交する面方向に収縮する。ここで、圧電層27の下側の振動板26は流路ユニット20の上面に固定されているため、この振動板26の上面に位置する圧電層27が面方向に収縮するのに伴って、振動板26の圧力室23を覆う部分が圧力室23側に凸となるように変形する(ユニモルフ変形)。このとき、圧力室23内の容積が減少するために圧力室23内のインク圧力が上昇し、この圧力室23に連通する吐出口8からインクが吐出される。本実施形態においては、アクチュエータユニット24が本発明の液体吐出部に相当し、ドライバIC25が本発明の制御回路に相当する。
なお、本実施形態のプリンタ101は、多階調表現を可能にして高画質の画像記録を実現するために、各吐出口8から吐出させる液滴のサイズ(液滴体積)を、3種類の中から選択できるようになっている。つまり、1つの吐出口8に対して、液滴を吐出しない態様と、液滴体積が異なる3種類の態様の、合計4種類の吐出態様から1つの吐出態様を選択的に取り得るように構成されている。
次いで、図2及び図4を参照し、プリンタ101の電気的構成について説明する。
制御装置100は、図4に示すように、CPU(Central Processing Unit)50、ROM(Read Only Memory)51、RAM(Random Access Memory)52、ASIC(Application Specific Integrated Circuit )53、バス54等を含む。ROM51には、CPU50が実行するプログラム、各種固定データ等が記憶されている。RAM52には、プログラム実行時に必要なデータ(画像データ等)が一時的に記憶される。ASIC53は、ヘッド制御回路55及び搬送制御回路56を含む。また、ASIC53は、入出力I/F(Interface)58を介して、PC(Personal Computer)等の外部装置59とデータ通信可能に接続されている。ヘッド制御回路55は、外部装置59から入力された記録指示(画像データを含む)に基づいて、ドライバIC25を制御する。搬送制御回路56は、外部装置59から入力された記録指示に基づいて、給紙モータ6M及び搬送モータ7Mを制御する。
ヘッド制御回路55は、制御信号生成回路55a及び制御信号出力回路55bを含む。制御信号生成回路55aは、RAM52に記憶された画像データに基づいて、アクチュエータユニット24を制御するための信号である、FIRE、SIN、CLK等の吐出信号を生成する。FIREは、上述した4種類の吐出態様にそれぞれ対応した4種類の波形データを示す信号である。SINは、ヘッドユニット3の動作を制御するための制御信号であり、具体的には、各吐出口8のそれぞれの吐出周期毎に、FIREの4種類の波形データから1種類の波形データを選択させるための波形データ選択信号である。CLKは、ヘッド制御回路55からドライバIC25へのデータ転送クロックである。なお、吐出周期は、用紙Pに記録される画像の解像度に対応する単位距離だけ用紙Pがヘッド1に対して相対移動するのに要する時間である。
制御信号出力回路55bは、制御信号生成回路55aで生成されたFIRE、SIN、CLK等の各種信号を各ヘッドユニット3に2つずつ設けられた、合計12個のドライバIC25に出力するためのLVDS送信回路である。ここで、FIRE、及びCLKは、12個のドライバIC25のそれぞれにおいて共通に使用されるものであるから、これらの信号は、制御信号出力回路55bから12個のドライバIC25に共通に入力される共通信号である。これに対して、SINは、制御信号出力回路55bから12個のドライバIC25に個別に入力される信号である。本実施形態においては、制御信号出力回路55bが本発明の送信手段に相当する。
FIREは、FIRE用信号線40(図2参照)を介して、制御信号出力回路55bから12個のドライバIC25それぞれに出力される。FIRE用信号線40は、制御信号出力回路55bには一本の信号線として接続されているが、12個のドライバIC25に向かう途中で12本の信号線に分岐し、これら12本の信号線が12個のドライバIC25のそれぞれに接続されている。CLKは、FIRE用信号線40と略同様な構成のCLK用信号線45(図5参照。図2では図示略)を介して、制御信号出力回路55bから12個のドライバIC25それぞれに出力される。
SINは、SIN用信号線46(図2参照)を介して、制御信号出力回路55bから12個のドライバIC25それぞれに出力される。SIN用信号線46は、制御信号出力回路55bと12個のドライバIC25のそれぞれとを個別に接続するものであり、制御信号出力回路55bには12本の信号線として接続され、これら12本の信号線が12個のドライバIC25のそれぞれに接続されている。
なお、FIRE、SIN、及びCLKは、信号線を介して、パルス状の差動信号として、制御信号出力回路55bから12個のドライバIC25のそれぞれに出力される。即ち、図2では各信号線40,45,46を1本の線で示しているが、これら信号線40,45,46はそれぞれ一対の伝送線で構成されている。図2において、FIREの差動信号はFIRE(+,−)、SINの差動信号はSIN(+,−)、CLKの差動信号はCLK(+,−)と示している。差動方式では、一対の伝送線の一方及び他方の伝送線にそれぞれ逆位相の信号(H信号及びL信号)を入力する。差動方式は、1本の伝送線だけで信号を入力するシングルエンド方式に比べ、ノイズに強く、参照電圧(例えば、1.25V)で小振幅(例えば、差動電圧で300mV)の信号でも伝送することができる。
次に、ドライバIC25について図5を参照しつつ詳細に説明する。6つのヘッドユニット3の各々に2つずつ設けられた12個のドライバIC25は、互いに同じ構成であり、それぞれ、図5に示すように、受信回路61a,61b,61c、シフトレジスタ62、ラッチ回路63、マルチプレクサ64、ドライブバッファ65、コマンド検出部66、及びFIRE復元回路67を含む。
受信回路61a,61b,61cは、それぞれ、FIRE、SIN、及びCLKの差動信号を受信して、シリアルデータに変換する。シフトレジスタ62は、受信回路61bから入力されたSINに係る吐出口8毎のシリアルデータをパラレルデータに変換し、当該パラレルデータを、CLKに同期させて、ラッチ回路63に入力する。ラッチ回路63は、所謂D−フリップフロップであり、シフトレジスタ62から入力されたパラレルデータを、後述のSTRB信号に同期させて、一斉にマルチプレクサ64に入力する。マルチプレクサ64は、ラッチ回路63から入力されたデータに基づいて駆動信号の波形パターンを複数の波形パターンから選択して波形信号を生成し、当該波形信号をドライブバッファ65に入力する。ドライブバッファ65は、マルチプレクサ64から入力された波形信号を増幅して駆動信号を生成し、当該駆動信号をアクチュエータユニット24の個別電極28のそれぞれに入力する。
コマンド検出部66は、受信回路61bから入力されたSINに係る吐出口8毎のシリアルデータをパラレルデータに変換するシフトレジスタ66a、及び、シフトレジスタ66aから上記パラレルデータが入力される論理回路66bを含む。論理回路66bには、さらに、SINとは異なる特殊な信号が入力される。論理回路66bは、当該特殊な信号が入力されると、ラッチ回路63に入力されるSTRB信号を出力する。
FIRE復元回路67は、受信回路61aから入力されたFIREに係るシリアルデータを、CLKに同期させて、駆動信号の波形パターンの数と同じ4つのパラレルデータに変換し、当該パラレルデータをマルチプレクサ64に入力する。
次に、制御装置100とドライバIC25との接続構成について、図6及び図7を参照しつつ説明する。なお、図6では、説明の便宜上、ドライバIC25の構成要素については、受信回路61aのみを図示している。また、以下では、FIREの送受信に係る、制御信号出力回路55bと、12個のドライバIC25との接続構成についてのみ説明する。
FIRE用信号線40は、図6に示すように、制御信号出力回路55bに接続された共通差動伝送線対41と、当該共通差動伝送線対41と12個のドライバIC25それぞれとを接続する12本の個別差動伝送線対42とを含む。12本の個別差動伝送線対42は、共通差動伝送線対41に対して並列に接続されている。
共通差動伝送線対41は、制御信号出力回路55bに接続された第1共通差動伝送線対41aと、当該第1共通差動伝送線対41aに接続された、上記ヘッドユニット3のグループ数に対応した2つの第2共通差動伝送線対41bとを有している。2つの第2共通差動伝送線対41bそれぞれは、同一のグループに属するヘッドユニット3のドライバIC25に接続された6つの個別差動伝送線対42に対して接続されている。この6つの個別差動伝送線対42は、第2共通差動伝送線対41bに対して順次接続(バス型接続)されている。即ち、6つの個別差動伝送線対42は、それぞれ、第2共通差動伝送線対41bにおける互いに異なる位置(接続点)に接続されている。
また、2つの第2共通差動伝送線対41bそれぞれにおける個別差動伝送線対42が接続されている位置よりも制御信号出力回路55b側の位置には、差動信号を増幅するための増幅回路70が設けられている。この増幅回路70は、2つのヘッド基板4にそれぞれ設けられている。第2共通差動伝送線対41bにおける、第1共通差動伝送線対41aとの接続位置と、増幅回路70が設けられた位置との間に配置される一部の伝送線対は、フレキシブルフラットケーブル(FFC)43上に形成される。増幅回路70については、後で詳細に説明する。
各ドライバIC25の受信回路61aは、個別差動伝送線対42の間に接続される終端抵抗75と、LVDS受信回路76とを有している。LVDS受信回路76は、終端抵抗75間の電圧差を検出することで、制御信号出力回路55bから出力された差動信号をシリアルデータに変換する。
ところで、LVDS受信回路76は、所定の参照電圧Vrefを中心とした振幅Vpを有する差動信号を受信することができるように規格されている。そして、制御信号出力回路55bは、FIRE用信号線40に一つの終端抵抗のみが接続されていると仮定したときにおいて、LVDS受信回路76において参照電圧Vrefを中心とした振幅Vpを有する差動信号が受信されるように、差動信号をFIRE用信号線40に出力する。
ここで、上述したように、本実施形態においては、FIRE用信号線40の個別差動伝送線対42それぞれの間には終端抵抗75が接続されている。即ち、制御信号出力回路55bに対して複数の終端抵抗75が並列に接続されている。このため、制御信号出力回路55bから出力された差動信号は、当該複数の終端抵抗により信号電圧が分圧されることになるので、図7(a)に示すように、各LVDS受信回路76において受信される差動信号の中心電圧Vcの電圧レベルは参照電圧Vrefよりも低く、且つ、当該差動信号の振幅Vnも振幅Vpよりも小さくなる。このため、各LVDS受信回路76において差動信号を正常に受信することができない。加えて、制御信号出力回路55bから出力された差動信号は、比較的長いFFC43上に形成された伝送線対を経た後に、個別差動伝送線対42を経てドライバIC25に出力される。このように制御信号出力回路55bからドライバIC25までの差動信号の伝送経路が長い場合、図7(a)に示すように、ノイズ等により差動信号の波形が乱れる場合がある。
そこで、本実施形態においては、増幅回路70が、制御信号出力回路55bから出力された差動信号を増幅して複数のヘッドユニット3それぞれの受信回路61aに供給するように構成されている。そして、増幅回路70は、各第2共通差動伝送線対41bにおける、FFC43上に形成された伝送線対よりも、個別差動伝送線対42との接続位置側に設けられている。
増幅回路70は、図6に示すように、第2共通差動伝送線対41bの間に接続される終端抵抗71と、LVDSドライバ72とを含むLVDSバッファ(差動増幅回路)である。LVDSドライバ72は、図8に示すように、入力端子72a,72b、出力端子72c,72d、トランジスタM1〜M4、及びバイアス回路73,74を含む。入力端子72a,72bには、制御信号出力回路55bから出力されて、第2共通差動伝送線対41bの一方及び他方の伝送線を伝送する第1信号Vin1及び第2信号Vin2が入力される。バイアス回路73,74それぞれは、バイアス電圧を印加するための回路である。バイアス回路73は高電位側に配置され、バイアス電圧Vbias_Hを生成する。バイアス回路74は低電位側に配置され、バイアス電圧Vbias_Lを生成する。
バイアス回路73及びバイアス回路74の間には、トランジスタM1及びトランジスタM2からなる直列回路、及びトランジスタM3及びトランジスタM4からなる直列回路が、互いに並列に接続されている。トランジスタM1及びトランジスタM3はPMOSトランジスタであり、トランジスタM2及びトランジスタM4はNMOSトランジスタである。また、トランジスタM1及びトランジスタM2それぞれのゲートは入力端子72aに接続されており、トランジスタM3及びトランジスタM4それぞれのゲートは入力端子72bに接続されている。トランジスタM1及びトランジスタM2の接続点は出力端子72cに接続され、トランジスタM3及びトランジスタM4の接続点は出力端子72cに接続されている。
以上の構成において、入力端子72aに入力される第1信号Vin1がハイレベル(H信号)であり、入力端子72bに入力される第2信号Vin2がローレベル(L信号)であると、トランジスタM2及びトランジスタM3がON状態となり、出力端子72dから各ドライバIC25の受信回路61aの終端抵抗75を経て出力端子72dに戻る方向に電流が流れる。これに対して、入力端子72aに入力される第1信号Vin1がローレベルであり、入力端子72bに入力される第2信号Vin2がハイレベルであると、トランジスタM1及びトランジスタM4がON状態となり、出力端子72cから各ドライバIC25の受信回路61aの終端抵抗75を経て出力端子72dに戻る方向に電流が流れる。これにより、終端抵抗75の両端において、差動信号が生成されることになる。
次に、バイアス回路73において生成されるバイアス電圧Vbias_H、及びバイアス回路74において生成されるバイアス電圧Vbias_Lの最適化条件について説明する。
上述したように、LVDS受信回路76は、参照電圧Vrefを中心とした振幅Vpを有する差動信号を受信することができるように規格されている。従って、増幅回路70は、各LVDS受信回路76において受信される差動信号が参照電圧Vrefを中心とした振幅Vpを有する差動信号となるように、制御信号出力回路55bから出力された差動信号を増幅する、即ち、増幅回路70の出力端子72c,72dから出力される差動信号の参照電圧Vref_O、及び振幅Vp_Oを最適化すればよい。参照電圧Vref_O、及び振幅Vp_Oの最適化条件は、増幅回路70の出力抵抗及び終端抵抗75の合成抵抗の関係に基づき、下記の式1及び式2により算出することができる。
Vref_O=Vref×(Rout+Rt/n)/(Rt/n)・・・式1
Vp_O=Vp×(Rout+Rt/n)/(Rt/n)・・・式2
ここで、Routは増幅回路70の出力抵抗である。
Rtは、各終端抵抗75の抵抗値である。
nは、同一のグループに属するヘッドユニット3のドライバIC25の数(終端抵抗75の並列数)である。
そして、バイアス電圧Vbias_H、及びバイアス電圧Vbias_Lの最適化条件は、上記式1及び式2により算出された参照電圧Vref_O及び振幅Vp_Oを用いて、下記式3及び式4により算出することができる。
Vbias_H=Vref_O+Vp_O/2・・・式3
Vbias_L=Vref_O―Vp_O/2・・・式4
以上のようにして算出された、バイアス電圧Vbias_H、及びバイアス電圧Vbias_Lをバイアス回路73,74において生成することで、各ヘッドユニット3それぞれのドライバIC25の終端抵抗75の両端に生じる電圧の電圧レベルを、複数のヘッドユニット3に対して1つの終端抵抗75のみがFIRE用信号線40の間に接続されていると仮定したときの当該終端抵抗75の両断に生じる電圧の電圧レベルと同じにすることができる。即ち、図7(b)に示すように、各LVDS受信回路76において受信される差動信号を、参照電圧Vrefを中心とした振幅Vpを有する差動信号とすることができる。これにより、各LVDS受信回路76において、制御信号出力回路55bから出力された差動信号を正常に受信することが可能となる。また、増幅回路70は、各第2共通差動伝送線対41bにおける、FFC43上に形成された伝送線対よりも、個別差動伝送線対42との接続位置側に設けられている。従って、制御信号出力回路55bから出力された差動信号が、FFC43上に形成された伝送線対を伝送される際にその波形が乱れたとしても、増幅回路70において波形を整えることができる。これにより、各ドライバIC25の受信回路61aにおいて受信される差動信号の波形が乱れることを抑制することができる。なお、図7(b)において、実線は、増幅回路70から距離が最も近いドライバIC25の受信回路61aにおいて受信される差動信号の波形を示し、点線は増幅回路70から距離が最も遠いドライバIC25の受信回路61aにおいて受信される差動信号の波形を示している。
ここで、増幅回路70により差動信号が増幅されると、第2共通差動伝送線対41bを流れる電流値も増幅されることになるため、差動信号伝送時に生じるノイズも大きくなる。その結果、各ドライバIC25において受信される差動信号の波形が乱れることになる。しかしながら、本実施形態においては、上述したように、6つのヘッドユニット3は2つのグループに分けられており、各グループに対応した2つの第2共通差動伝送線対41bそれぞれに増幅回路70が設けられている。このため、各増幅回路70において差動信号を増幅する増幅幅を小さくすることができるので、各ドライバIC25において受信される差動信号の波形が乱れることを抑制することができる。
以上、本実施形態によると、増幅回路70により制御信号出力回路55bから出力された差動信号が増幅されるため、各ドライバIC25の終端抵抗75の両端に生じる電圧レベルを大きくすることができる。その結果、複数のヘッドユニット3それぞれのドライバIC25において、正常に差動信号を受信することができる。
次に、本実施形態の変形例について、図7(b)、図9及び図10を参照しつつ説明する。なお、図9では説明の便宜上、FIRE用信号線40の一方の伝送線を点線で図示している。上述の実施形態では、個別差動伝送線対42それぞれは、第2共通差動伝送線対41bに対して順次接続(バス型接続)されている。即ち、ドライバIC25と増幅回路70との間の距離は、ドライバIC25毎に異なっている。このような構成では、図7(b)に示すように増幅回路70からの距離が最も近いドライバIC25では、他のドライバIC25と比べて、インピーダンス不整合等により差動信号の一部が反射されて生じるノイズが大きくなる。加えて、上述したように、増幅回路70により差動信号が増幅されると、差動信号伝送時に生じるノイズも大きくなる。このノイズの影響は、増幅回路70からの距離が最も近いドライバIC25が特に受けることになるため、当該ドライバIC25において正常に差動信号を受信することができない虞がある。
そこで、本変形例では、図9に示すように、複数の個別差動伝送線対42が、第2共通差動伝送線対41bにおける或る一つの接続点44と、同一のグループに属するヘッドユニット3それぞれのドライバIC25とを接続するように構成されている。これにより、図10に示すように、各ドライバIC25において受信される差動信号のノイズを、上記バス型接続のときに増幅回路70からの距離が最も近いドライバIC25において受信される差動信号のノイズよりも小さくすることができる。
また、本変形例では、接続点44は、第2共通差動伝送線対41bにおける増幅回路70の出力端子72c,72dの近傍に配置している。これにより、各個別差動伝送線対42を流れる電流の電流値を合算した電流値の電流が流れる、増幅回路70と接続点44との間の伝送経路の長さを短くすることができるので、差動信号の伝送時に生じるノイズを低減することができる。さらに、本変形例では、増幅回路70をヘッド基板4の主走査方向中央に配置し、且つ、接続点44もヘッド基板4の主走査方向中央に配置している。これにより、6本の個別差動伝送線対42の長さを互いに等しく、且つ短くすることができる。その結果、各ドライバIC25が受けるノイズの影響を低減することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、上述の実施形態では、6つのヘッドユニット3は2つのグループに分けられていたが、その総数よりも少ないグループ数に分けられていてもよい。例えば、複数のヘッドユニット3のそれぞれが、搬送方向において3つ以上の異なる位置の何れかに配置されている場合には、複数のヘッドユニット3を3つ以上のグループにグループ分けしてもよい。この場合、複数のヘッドユニット3それぞれは、同一のグループに属するヘッドユニット3とは搬送方向において同じ位置に配置され、異なるグループに属するヘッドユニット3とは搬送方向において異なる位置に配置されることになる。また、第2共通差動伝送線対41bをそのグループ数分だけ設け、第2共通差動伝送線対41bそれぞれを、同一のグループに属する複数のヘッドユニット3のドライバIC25に接続された個別差動伝送線対42に接続させる。そして、各第2共通差動伝送線対41bに増幅回路70を設けることが好ましい。
また、複数のヘッドユニット3はグループ分けされていなくてもよい。即ち、共通差動伝送線対41は、第2共通差動伝送線対41bを有しておらず、12本の個別差動伝送線対42が、一本の第1共通差動伝送線対41aに対して接続されていてもよい。この場合、第1共通差動伝送線対41aに1つの増幅回路70が設けられることになる。
また、上述の実施形態では、各ヘッドユニット3には2つのドライバIC25が設けられていたが、1つのドライバIC25のみ設けられていてもよく、3つ以上のドライバIC25が設けられていてもよい。
また、上述の実施形態では、ヘッドユニット3の数は6つであったが、これに限定されるものではなく、複数であればよい。
また、本実施形態は、本発明を、用紙にインクを吐出して画像などを記録するインクジェットプリンタに適用したものであるが、本発明の適用対象は、このような用途に使用されるものに限られない。すなわち、インク以外の様々な種類の液体をその用途に応じて対象に吐出する、種々の液滴吐出装置に本発明を適用することが可能である。
24 アクチュエータユニット(液体吐出部)
25 ドライバIC(制御回路)
40 FIRE用信号線(差動伝送線対)
41 共通差動伝送線対
42 個別差動伝送線対
45 CLK用信号線(差動伝送線対)
70 増幅回路
75 終端抵抗
101 インクジェットプリンタ(液体吐出装置)

Claims (7)

  1. 液体を吐出するための液体吐出部と、前記液体吐出部による液体の吐出を制御するための信号である吐出信号を含む差動信号を受信するための制御回路とを有する複数のヘッドユニットと、
    前記差動信号を送信するための送信手段と、
    前記送信手段と前記複数のヘッドユニットそれぞれの前記制御回路とを接続するものであって、前記送信手段から送信される前記差動信号を前記複数のヘッドユニットそれぞれの前記制御回路に伝送するための1対の伝送線である差動伝送線対と、
    前記送信手段から送信される前記差動信号を増幅するための増幅回路とを備え、
    前記差動伝送線対は、
    前記送信手段に接続された共通差動伝送線対と、
    前記共通差動伝送線対と前記複数のヘッドユニットそれぞれの前記制御回路とを接続するものであり、互いに前記共通差動伝送線対に対して並列に接続された複数の個別差動伝送線対とを有しており、
    前記増幅回路は、前記共通差動伝送線対における前記複数の個別差動伝送線対が接続されている位置よりも前記送信手段側の位置に設けられ、前記送信手段から送信される前記差動信号を増幅して前記複数のヘッドユニットそれぞれの前記制御回路に供給するためのものであり、
    前記複数のヘッドユニットそれぞれの前記制御回路は、
    前記個別差動伝送線対の間に接続される終端抵抗を有しており、
    前記終端抵抗間の電圧を検出することで、前記差動信号を受信することを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記増幅回路は、前記複数のヘッドユニットそれぞれの前記制御回路の前記終端抵抗の両端に生じる電圧の電圧レベルが、前記複数のヘッドユニットに対して1つの前記終端抵抗のみが前記差動伝送線対の間に接続されていると仮定したときの当該終端抵抗の両端に生じる電圧の電圧レベルと同じとなるように、前記差動信号を増幅することを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記複数の個別差動伝送線対は、前記共通差動伝送線対における或る1つの接続点と前記複数のヘッドユニットそれぞれの前記制御回路にそれぞれ接続されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記複数の個別差動伝送線対の長さが互いに等しいことを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記複数のヘッドユニットは、その総数よりも少ないグループ数のグループに分けられており、
    前記共通差動伝送線対は、
    前記送信手段に接続された第1共通差動伝送線対と、
    前記第1共通差動伝送線対に接続された、前記グループ数分の第2共通差動伝送線対と
    を有しており、
    前記第2共通差動伝送線対それぞれは、同一の前記グループに属する前記ヘッドユニットの前記制御回路に接続された前記個別差動伝送線対に接続されており、
    前記増幅回路を前記グループ数分有しており、
    前記増幅回路は、前記第2共通差動伝送線対それぞれにおける前記個別差動伝送線対が接続している位置よりも前記送信手段側の位置に設けられていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の液体吐出装置。
  6. 記録媒体を搬送方向に沿って搬送するための搬送機構を更に備えており、
    前記複数のヘッドユニットそれぞれは、前記搬送方向と直交する方向に並べて配置されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の液体吐出装置。
  7. 記録媒体を搬送方向に沿って搬送するための搬送機構を更に備えており、
    前記複数のヘッドユニットそれぞれは、同一の前記グループに属する前記ヘッドユニットとは前記搬送方向において同じ位置に配置され、異なる前記グループに属する前記ヘッドユニットとは前記搬送方向において異なる位置に配置されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の液体吐出装置。
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