JP2015189123A - 半導体装置、液体吐出ヘッド、及び液体吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】残留振動の信号特性のよい回路をコンパクトに実現する。【解決手段】第1長辺の両端部、及び、第1長辺と反対側の第2長辺に沿って配置された複数の出力端子と、第1長辺の両端部の間に配置され、出力端子を介して駆動素子の残留振動信号を検出する検出回路と、検出回路への残留振動信号の印加を制御する複数の検出用スイッチと、第1長辺の一方の端部の検出用スイッチに共通に接続された第1信号配線と、第2長辺の検出用スイッチに共通に接続された第2信号配線と、第1長辺の他方の端部の検出用スイッチに共通に接続された第3信号配線と、を備え、残留振動信号の信号配線として、第1信号配線のうち検出回路に近い側の一端が検出回路に接続されており、第1信号配線の他端が、当該他端に近い側の第2信号配線の一端と接続されており、第2信号配線の他端が、当該他端に近い側の第3信号配線の一端と接続されている。【選択図】図12

Description

本発明は、半導体装置、液体吐出ヘッド、及び液体吐出装置に関する。
半導体装置として、液体吐出装置(例えばプリンター)のヘッド制御用に設けられたものが知られている。プリンターのヘッドには、ノズル毎に駆動素子(例えばピエゾ素子)が設けられており、ヘッド制御用の半導体装置は、これらの各ピエゾ素子への駆動信号の印加を制御している。より具体的には、半導体装置に設けられた吐出用スイッチにより駆動信号のパルスを選択して、ピエゾ素子に駆動信号を印加している。
また、駆動信号印加後の残留振動信号を検出することにより、ノズルの状態(不良ノズルなど)を検出するものが提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2004−276544号公報
従来、残留振動を検出するための検出用スイッチや検出回路は半導体装置とは別に設けられていた。このような検出回路をヘッド制御用の半導体装置に設けるとコストの低減や液体吐出装置のサイズの縮小を図ることができる。しかしこの場合、残留振動の信号特性の悪化やレイアウト面積(チップ面積)の増大が問題となる。また、駆動素子の数が多いとレイアウトが困難になる。
そこで、本発明は、残留振動の信号特性のよい回路をコンパクトに実現することを目的とする。
上記目的を達成するための主たる発明は、液体を吐出する複数のノズルにそれぞれ対応して設けられ、駆動信号の印加によって各ノズルから液体を吐出させる複数の駆動素子を制御する長方形状の半導体装置であって、前記半導体装置の入力側の第1長辺の両端部、及び、前記第1長辺と反対側の第2長辺に沿って配置され、前記複数の駆動素子にそれぞれ前記駆動信号を出力する複数の出力端子と、前記第1長辺の両端部の間に配置され、前記出力端子を介して前記駆動素子の残留振動信号を検出する検出回路と、複数の前記出力端子の各々に対応して設けられ、前記検出回路への前記残留振動信号の印加を制御する検出用スイッチと、前記第1長辺の一方の端部の前記検出用スイッチに共通に接続された第1信号配線と、前記第2長辺の前記検出用スイッチに共通に接続された第2信号配線と、前記第1長辺の他方の端部の前記検出用スイッチに共通に接続された第3信号配線と、を備え、前記残留振動信号の信号配線として、前記第1信号配線のうち前記検出回路に近い側の一端が前記検出回路に接続されており、前記第1信号配線の他端が、当該他端に近い側の前記第2信号配線の一端と接続されており、前記第2信号配線の他端が、当該他端に近い側の前記第3信号配線の一端と接続されていることを特徴とする半導体装置である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
プリンター1の構成のブロック図である。 プリンター1の斜視図である。 ヘッド41を下から見た図である。 ヘッド41の分解斜視図である。 ヘッド41の内部構成を説明するための概略断面図である。 ヘッド制御部HCのブロック図である。 各種信号の説明図である。 参考例の残留振動検出部60´の説明図である。 本実施形態の残留振動検出部60のブロック図である。 図9の回路図である。 ヘッド制御部HC及びフレキシブルプリント基板FPCの配線パターンの説明図である。 本実施形態のヘッド制御部HCのレイアウトの説明図である。 図13Aは出力端子Tの周辺の回路図であり、図13Bは出力端子Tの周辺のレイアウト図である。 ハイパスフィルターのコンデンサー部分の構成の説明図である。 残留振動検出部60の変形例の説明図である。 残留振動検出部60の別の変形例の説明図である。
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも、以下の事項が明らかとなる。
液体を吐出する複数のノズルにそれぞれ対応して設けられ、駆動信号の印加によって各ノズルから液体を吐出させる複数の駆動素子を制御する長方形状の半導体装置であって、前記半導体装置の入力側の第1長辺の両端部、及び、前記第1長辺と反対側の第2長辺に沿って配置され、前記複数の駆動素子にそれぞれ前記駆動信号を出力する複数の出力端子と、前記第1長辺の両端部の間に配置され、前記出力端子を介して前記駆動素子の残留振動信号を検出する検出回路と、複数の前記出力端子の各々に対応して設けられ、前記検出回路への前記残留振動信号の印加を制御する検出用スイッチと、前記第1長辺の一方の端部の前記検出用スイッチに共通に接続された第1信号配線と、前記第2長辺の前記検出用スイッチに共通に接続された第2信号配線と、前記第1長辺の他方の端部の前記検出用スイッチに共通に接続された第3信号配線と、を備え、前記残留振動信号の信号配線として、前記第1信号配線のうち前記検出回路に近い側の一端が前記検出回路に接続されており、前記第1信号配線の他端が、当該他端に近い側の前記第2信号配線の一端と接続されており、前記第2信号配線の他端が、当該他端に近い側の前記第3信号配線の一端と接続されていることを特徴とする半導体装置が明らかとなる。
このような半導体装置によれば、駆動素子の数が多くても残留振動の信号特性のよい回路をコンパクトに実現することができる。
かかる半導体装置であって、複数の前記出力端子を有し、各駆動素子に対してそれぞれ、前記出力端子を介して前記駆動信号を印加させる第1電圧系のドライバーブロックと、前記第1電圧系よりも低い第2電圧系の信号処理ブロックであって、前記ドライバーブロックとは分離して配置され、前記検出回路を有する信号処理ブロックと、前記ドライバーブロックと前記信号処理ブロックとの間に設けられたハイパスフィルターと、を備え、前記第1信号配線の前記一端は、前記ハイパスフィルターと接続されていることが望ましい。
このような半導体装置によれば、残留振動の検出の高精度化を図ることができる。
かかる半導体装置であって、前記ハイパスフィルターは、前記第1電圧系の電圧以上の耐圧を有するコンデンサーを備え、前記コンデンサーは、N型のウェルとポリゲートとによるMOSトランジスタ構造で形成されており、前記第1信号配線の前記一端は、前記N型のウェルと接続されていることが望ましい。
このような半導体装置によれば、N型のウェルと半導体基板との間の寄生容量による影響を抑制することができ、信号特性の向上を図ることができる。
また、液体を吐出する複数のノズルにそれぞれ対応して設けられた複数の駆動素子に、駆動信号を印加して各ノズルから液体を吐出させる液体吐出ヘッドであって、前記複数の駆動素子にそれぞれ前記駆動信号を出力する複数の出力端子と、前記出力端子を介して前記駆動素子の残留振動信号を検出する検出回路と、複数の前記出力端子の各々に対応して設けられ、前記検出回路への前記残留振動信号の印加を制御する検出用スイッチと、を有して、各ノズルから前記液体を吐出させる動作を行う前記複数の駆動素子を制御する長方形状の半導体装置を備え、前記複数の出力端子は、前記半導体装置の入力側の第1長辺の両端部、及び、前記第1長辺と反対側の第2長辺に沿って配置され、前記検出回路は、前記第1長辺の両端部の間に配置され、前記第1長辺の一方の端部の前記検出用スイッチに共通に接続された第1信号配線と、前記第2長辺の前記検出用スイッチに共通に接続された第2信号配線と、前記第1長辺の他方の端部の前記検出用スイッチに共通に接続された第3信号配線と、をさらに有し、前記残留振動信号の信号配線として、前記第1信号配線のうち前記検出回路に近い側の一端が前記検出回路に接続されており、前記第1信号配線の他端が、当該他端に近い側の前記第2信号配線の一端と接続されており、前記第2信号配線の他端が、当該他端に近い側の前記第3信号配線の一端と接続されていることを特徴とする液体吐出ヘッドが明らかとなる。
また、液体を吐出する複数のノズルにそれぞれ対応して設けられた複数の駆動素子に、駆動信号を印加して各ノズルから液体を吐出させる液体吐出装置であって、前記複数の駆動素子にそれぞれ前記駆動信号を出力する複数の出力端子と、前記出力端子を介して前記駆動素子の残留振動信号を検出する検出回路と、複数の前記出力端子の各々に対応して設けられ、前記検出回路への前記残留振動信号の印加を制御する検出用スイッチと、を有して、各ノズルから前記液体を吐出させる動作を行う前記複数の駆動素子を制御する長方形状の半導体装置を備え、前記複数の出力端子は、前記半導体装置の入力側の第1長辺の両端部、及び、前記第1長辺と反対側の第2長辺に沿って配置され、前記検出回路は、前記第1長辺の両端部の間に配置され、前記第1長辺の一方の端部の前記検出用スイッチに共通に接続された第1信号配線と、前記第2長辺の前記検出用スイッチに共通に接続された第2信号配線と、前記第1長辺の他方の端部の前記検出用スイッチに共通に接続された第3信号配線と、をさらに有し、前記残留振動信号の信号配線として、前記第1信号配線のうち前記検出回路に近い側の一端が前記検出回路に接続されており、前記第1信号配線の他端が、当該他端に近い側の前記第2信号配線の一端と接続されており、前記第2信号配線の他端が、当該他端に近い側の前記第3信号配線の一端と接続されていることを特徴とする液体吐出装置が明らかとなる。
以下の実施形態では、液体吐出装置としてインクジェットプリンター(プリンター1とする)に本発明の半導体装置を適用した場合を例に挙げて説明する。
===プリンターの基本構成===
まず、本実施形態の半導体装置(半導体チップIC:後述するヘッド制御部HC)を備えたプリンター1の構成について説明する。
図1は、プリンター1の構成のブロック図である。図2は、プリンター1の斜視図である。
プリンター1は、コントローラー10と、搬送ユニット20と、キャリッジユニット30と、ヘッドユニット40と、センサー群50とを有する。印刷制御装置であるコンピューター110から印刷データを受信したプリンター1は、コントローラー10によって各ユニットを制御する。
コントローラー10は、プリンター1の制御を行うための制御装置である。コントローラー10は、メモリー11に格納されているプログラムに従って、各ユニットを制御する。また、コントローラー10は、コンピューター110から受信した印刷データに基づいて、各ユニットを制御し、媒体Sに画像を印刷する。コントローラー10には、センサー群50が検出した各種の検出信号が入力している。
コントローラー10は、ピエゾ素子(後述)を駆動するための駆動信号(第1駆動信号COM_A、第2駆動信号COM_B)を生成する駆動信号生成回路12を備えている。駆動信号生成回路12の生成する駆動信号やピエゾ素子の駆動については後述する。
搬送ユニット20は、媒体S(例えば、紙、フィルムなど)を搬送方向に搬送させるための機構である。搬送方向は、キャリッジ31の移動方向と交差する方向である。
キャリッジユニット30は、キャリッジ31を移動方向に移動させるための機構である。キャリッジ31は、移動方向に沿って往復移動可能である。キャリッジ31には、ヘッドユニット40のヘッド41が設けられている。
ヘッドユニット40は、媒体Sにインクを吐出するためのものである。ヘッドユニット40は、ヘッド41と、ヘッド41を制御するためのヘッド制御部HCとを備えている。ヘッドユニット40には、コントローラー10からケーブルCBLを介して、ヘッド41を制御するために必要な各種信号が送られている。
図3は、ヘッド41を下から見た図である。ヘッド41は、6色(ブラックK、イエローY、濃マゼンタDM、淡マゼンタLM、濃シアンDC、淡シアンLC)のノズル列を備えている。6個のノズル列は、キャリッジ31の移動方向に沿って並んでいる。各ノズル列は、インクを吐出するための吐出口であるノズルを800個備えている。800個のノズルは、搬送方向に沿って1/300インチの間隔(300dpi)で並んでいる。
図4は、ヘッド41の分解斜視図である。図5は、ヘッド41の内部構成を説明するための概略断面図である。ヘッド41は、フレキシブルプリント基板FPCと、半導体装置(半導体チップIC)であるヘッド制御部HCとを有する。
ヘッド41は、流路形成基板100と、ノズルプレート200と、保護基板300と、コンプライアンス基板400とを備えている。流路形成基板100とノズルプレート200と保護基板300とは、流路形成基板100をノズルプレート200と保護基板300とで挟むように積み重ねられ、保護基板300上には、コンプライアンス基板400が設けられている。さらに、コンプライアンス基板400上には、保持部材であるケースヘッド600が設けられ、その上にホルダー部材700、中継基板800が設けられている。
流路形成基板100には、隔壁によって区画された複数の圧力発生室120が、その幅方向に並設された列として2列設けられている。ここで圧力発生室120は対をなして設けられている。
また、各列の圧力発生室120の長手方向外側の領域には連通部130が形成され、連通部130と各圧力発生室120とが、圧力発生室120毎に設けられたインク供給路140および連通路150を介して連通されている。連通部130は、保護基板300のリザーバー部310と連通して圧力発生室120の列毎に共通のインク室となるマニホールド900の一部を構成する。インク供給路140は、圧力発生室120よりも狭い幅で形成されており、連通部130から圧力発生室120に流入するインクの流路抵抗を一定に保持している。
一方、このような流路形成基板100の開口面とは反対側には、弾性膜170が形成され、この弾性膜170上には、絶縁体膜180が形成されている。さらに、この絶縁体膜180上には、白金(Pt)などの金属やルテニウム酸ストロンチウム(SrRuO)などの金属酸化物からなる下電極47aと、ペロブスカイト構造の圧電体層47bと、Au、Irなどの金属からなる上電極47cとが形成され、圧力発生素子としてのピエゾ素子47を構成している。ここで、ピエゾ素子47は、下電極47a、圧電体層47bおよび上電極47cを含む部分をいう。ピエゾ素子47は、圧力発生室120に対応して対をなしている。
フレキシブルプリント基板FPCは、第1の端部511と、第1の端部511の反対に位置する第2の端部512とを備えている。フレキシブルプリント基板FPCの第1の端部511は保護基板300に差し込まれ、第2の端部212は中継基板800と接続されている。なお、第1の端部511は対向するピエゾ素子47に向けて配置されている。
フレキシブルプリント基板FPCは、可撓性のある基板であり、第1の端部511は、内角θが鈍角になるように略L字型に曲げられている。略L字の内角θは95°以上で110°未満が好ましい。フレキシブルプリント基板FPCの第1の端部511側の配線520は、リード電極530を介して、ピエゾ素子47の上電極47cと電気的に接続されている。なお、第1の端部511の配線520とリード電極530は、図示しないACF(Anisotropic Condactive Film)接着剤を用いて圧力を加えて接合されている。
フレキシブルプリント基板FPCの第2の端部512は、ホルダー部材700のスリットおよび中継基板800のスリットに通されている。そして、第2の端部512の配線520は中継基板800の端子810に接合されている。
また、フレキシブルプリント基板FPCにはヘッド制御部HCが実装されており、このヘッド制御部HCによって各ピエゾ素子47は駆動することになる。
ケースヘッド600には、インクカートリッジ等のインク貯留手段からのインクをマニホールド900に供給するインク導入路(不図示)が設けられている。
このようなヘッド41では、インクカートリッジからインクを取り込み、マニホールド900からノズル開口210に至るまでの内部をインクで満たした後、ヘッド制御部HCからの信号に従い、圧力発生室120に対応するそれぞれの下電極47aと上電極47cとの間に電圧が印加される。この電圧の印加によって、弾性膜170および圧電体層47bがたわみ変形し、各圧力発生室120内の圧力が高まりノズル開口210からインク滴が吐出する。
図6は、ヘッド制御部HCのブロック図である。ヘッド制御部HCには、コントローラー10からケーブルCBLを介して、クロックCLK、ラッチ信号LAT、チェンジ信号CH、及び駆動信号COMが入力される。また、画素データSIと設定データSPとから構成される設定信号TDも、コントローラー10からケーブルCBLを介してヘッド制御部HCへ入力される。
なお、ヘッド制御部HCは、各色のノズル群(図3参照)に対して、それぞれ設けられている。各色のノズル群に対するヘッド制御部HCはどれも共通の構成である。
ヘッド制御部HCは、シフトレジスタ42(第1シフトレジスタ42A及び第2シフトレジスタ42B)と、ラッチ回路43(第1ラッチ回路43A及び第2ラッチ回路43B)と、信号選択部44と、レベルシフト回路45と、スイッチ46(印字用スイッチ46A、印字用スイッチ46B、及び、検出用スイッチ46C)と、制御ロジック48と、残留振動検出部60とを備えている。制御ロジック48と残留振動検出部60を除いた各部(すなわち、シフトレジスタ42、ラッチ回路43、信号選択部44、レベルシフト回路45、及びスイッチ46)は、それぞれピエゾ素子47毎(ノズル毎)に設けられる。制御ロジック48は、設定データSPを記憶するためのシフトレジスタ群482と、設定データSPに基づいて選択信号q0〜q3を生成する選択信号生成部484とを有している。
クロックCLKに同期して設定信号TDがヘッド制御部HCに入力されると、設定信号に含まれる画素データSIが第1シフトレジスタ42A及び第2シフトレジスタ42Bにそれぞれセットされ、設定データSPが制御ロジック48のシフトレジスタ群482にセットされる。なお、各ノズルに対して2ビットの画素データが割り当てられており、各ノズルにそれぞれ対応する2ビットの画素データの下位ビットは第1シフトレジスタ42Aにセットされ、2ビットの画素データの上位ビットは第2シフトレジスタ42Bにセットされる。
そして、ラッチ信号LATのパルス(図7参照)に応じて、2ビットの画素データが第1ラッチ回路43A及び第2ラッチ回路43Bにラッチされ、設定データSPが選択信号生成部484にラッチされる。なお、各ノズルにそれぞれ対応する2ビットの画素データの下位ビットは第1ラッチ回路43Aにラッチされ、2ビットの画素データの上位ビットは第2ラッチ回路43Bにラッチされる。
図7は、各種信号の説明図である。
2つの駆動信号COM(第1駆動信号COM_A、第2駆動信号COM_B)は、駆動信号生成回路12からヘッド制御部HCに入力される信号である。駆動信号COMは、繰返し周期Ts毎に繰り返し生成される。この繰返し周期Tsは、キャリッジ31が1画素分の距離を移動するのに要する期間である。キャリッジ31が所定距離移動する毎に、同じ波形の駆動信号COMが駆動信号生成回路12から繰り返し生成される。
ここでは、繰返し周期Tsを、5つの区間T11〜T15に分けることができる。駆動信号COMは、繰返し周期Ts毎に複数の駆動パルスを有する。第1駆動信号COM_Aは、第1区間T11の駆動パルスPA1と、第2区間T12の駆動パルスPA2と、第3区間T13〜第5区間T15の駆動パルスPA3とを有する。第2駆動信号COM_Bは、第1区間T11及び第2区間T12の駆動パルスPB1と、第3区間T13の駆動パルスPB2と、第4区間T14の駆動パルスPB3と、第5区間T15の駆動パルスPB4とを有する。各駆動パルスの波形は、ピエゾ素子に行わせる動作に基づいて定められている。
ラッチ信号LATは、繰返し周期Tsの開始タイミングを示す信号である。チェンジ信号CH(第1チェンジ信号CH_A、第2チェンジ信号CH_B)は、駆動信号COMに含まれる駆動パルスの区間を示す信号である。
選択信号q0〜q3は、選択信号生成部484(図6参照)から出力される信号である。各選択信号は、一対の信号(第1選択信号q_A、第2選択信号q_B)から構成されており、図7には、それぞれの信号に添字としてA又はBを付している。選択信号q0〜q3は、選択信号生成部484にラッチされた設定データSPに基づいて、繰返し周期Tsの5つの区間T11〜T15でHレベル又はLレベルを示す2値信号である。
選択信号q0〜q3は、信号選択部44(図6参照)に入力される。信号選択部44は、第1ラッチ回路43A及び第2ラッチ回路43Bにラッチされた2ビットの画素データに応じて、選択信号q0〜q3からいずれかの選択信号qを選択する。画素データが[00]の場合には選択信号q0(q0_A,q0_B)が選択され、画素データが[01]の場合には選択信号q1が選択され、画素データが[10]の場合には選択信号q2が選択され、画素データが[11]の場合には選択信号q3が選択される。選択された選択信号は、スイッチ信号SWとして信号選択部44から出力される。
図6に示すように、各ピエゾ素子47にはそれぞれ2つの印字用のスイッチ46(印字用スイッチ46A及び印字用スイッチ46B)が設けられており、印字用スイッチ46Aには第1駆動信号COM_Aが入力され、印字用スイッチ46Bには第2駆動信号COM_Bが入力される。信号選択部44は、選択信号を構成する一対の信号に従って2つのスイッチ信号SW(第1スイッチ信号SW_A及び第2スイッチ信号SW_B)を出力し、第1スイッチ信号SW_Aは印字用スイッチ46Aに入力され、第2スイッチ信号SW_Bは印字用スイッチ46Bに入力される。
スイッチ信号がHレベルのとき、スイッチ46はON状態になり、駆動信号COMがピエゾ素子47へ印加される。スイッチ信号SWがLレベルのとき、スイッチ46はOFF状態になり、駆動信号COMはピエゾ素子47へ印加されない。
この結果、画素データが[00]の場合、第2駆動信号COM_Bの第1区間T11及び第2区間T12の駆動パルスPB1がピエゾ素子47に印加される。ピエゾ素子47が駆動パルスPB1に応じて駆動すると、インクが吐出されない程度の圧力変動がインクに生じて、インクメニスカス(ノズル部分で露出しているインクの自由表面)が微振動する。この場合、媒体Sにはドットは形成されない。
画素データが[01]の場合、第1駆動信号COM_Aの第2区間T12の駆動パルスPA2がピエゾ素子47に印加される。ピエゾ素子47が駆動パルスPA2に応じて駆動すると、小程度の量(ここでは6ng)のインクが吐出され、媒体Sに小ドットが形成される。
画素データが[10]の場合、第1駆動信号COM_Aの第2区間T12の駆動パルスPA2と、第2駆動信号COM_Bの第3区間T13の駆動パルスPB2とがピエゾ素子47に印加される。ピエゾ素子47が駆動パルスPA2及び駆動パルスPB2に応じて駆動すると、中程度の量(ここでは12ng)のインクが吐出され、媒体Sに中ドットが形成される。
画素データが[11]の場合、第1駆動信号COM_Aの第1区間T11の駆動パルスPA1及び第2区間T12の駆動パルスPA2と、第2駆動信号COM_Bの第4区間T14の駆動パルスPB3及び第5区間T15の駆動パルスPB4とがピエゾ素子47に印加される。これにより、最大吐出量(ここでは24ng)のインクが吐出され、媒体Sに大ドット(最も大きいドット)が形成される。
残留振動検出部60(検出回路に相当)は、駆動信号印加後のピエゾ素子47の残留振動信号を検出することにより、ノズルの状態(不良ノズルなど)を検出する。残留振動検出部60の構成については後述する。残留振動検出部60と各ピエゾ素子47の間には検出用スイッチ46Cが設けられている。この検出用スイッチ46Cは、制御ロジック48から出力される検出スイッチ信号SW_Cによってオン・オフが制御されている。
レベルシフト回路45は、第1スイッチ信号SW_A、第2スイッチ信号SW_B、及び検出スイッチ信号SW_Cの供給ラインにそれぞれ設けられている。このレベルシフト回路45は、低電圧系(例えば3V)から高電圧系(例えば42V)に信号のレベルを変換するものである。
===残留振動検出部===
<参考例>
図8は、参考例の残留振動検出部60´の説明図である。
この例では、複数(ここでは800個)のピエゾ素子47のグランドGND側の電極(図5の下電極47a)に共通に接続された抵抗Raに並列にスイッチSaが設けられている。そして、その抵抗の両端に残留振動検出部60´が接続されている。
残留振動の検出時以外では、スイッチSaがオンに制御される。これにより、配線GNDがスイッチSaを介して接地される。言い換えるとピエゾ素子47の下電極47aが接地される。
一方、残留振動を検出する場合、ピエゾ素子47に駆動信号のパルスが印加された後に、スイッチSaがオフに切り替えられる。これにより、駆動されたピエゾ素子47の起電力により抵抗Raに電流が流れる。そして、残留振動検出部60´はその電流に基づきピエゾ素子47の残留振動を検出する。
この参考例のように、ピエゾ素子47のGND(VSS)側の下電極47aの残留振動を検出する場合、ピエゾ素子47の駆動信号の印加側の上電極47cとは反対側に検出用のスイッチSaや残留振動検出部60´を設けることになる。このため、印字用スイッチ46A、46Bが設けられた半導体チップ(ヘッド制御部HC)とは別に検出用スイッチや残留振動検出部60´用のチップを設けなければならない。
これに対し、ピエゾ素子47の駆動信号の印加側(上電極47c側)で残留振動を検出するようにすれば、残留振動検出部や検出用のスイッチをヘッド制御部HCに設けることができ、コストの低減やプリンターのサイズの縮小を図ることができる。しかしこの場合、残留振動の信号特性の悪化やレイアウト面積(チップ面積)の増大が問題となる。また、駆動素子の数が多いとレイアウトが困難になる。
また、ヘッド制御部HCにおいて、制御ロジック48などの信号処理を行う回路の電源は低電圧(例えば3V)であるのに対し、ピエゾ素子47の充放電を行うドライバー(例えば、吐出用スイッチ)はそれよりも高い高電圧(例えば42V)で駆動される。参考例の場合は、スイッチSaや残留振動検出部60´を全て低電圧系で構成することが可能であるが、残留振動検出部をヘッド制御部HCに設ける場合、42V系と3V系が同じ半導体チップに混在することになる。残留振動信号は信号レベルの小さい信号であるため、信号干渉などにより精度のよい検出ができないおそれがある。
そこで、本実施形態では、ヘッド制御部HCに残留振動検出部60を設けるとともに、信号特性の改善及びレイアウトの改善を図っている。また、42V系と3V系が混在することによる信号干渉を防止し、検出精度の向上を図っている。
<本実施形態>
図9は本実施形態の残留振動検出部60のブロック図であり、図10は図9の回路図である。本実施形態の残留振動検出部60はヘッド制御部HCに設けられている(図6参照)。
残留振動検出部60は、COMセレクタ61、バイアス抵抗R1、ハイパスフィルター(HPF)62A、62B、スイッチ63A、63B、差動アンプ(AMP)64、ローパスフィルター(LPF)65、トリミングアンプ66、バッファアンプ67、及び、出力スイッチ68を備えている。
なお、図9に示すヘッドドライバーには、図10の印字用スイッチ46A、46Bが含まれ、残留検出用セレクタには検出用スイッチ46Cが含まれる。また、図9のプリンタヘッド(アクチュエータ)には、図10のピエゾ素子47が含まれる。この印字用スイッチ46A、印字用スイッチ46B、検出用スイッチ46C、及び、ピエゾ素子47は、それぞれヘッド41の各ノズルと対応して(本実施形態では800個)設けられている。また、ピエゾ素子47を除いた部分はヘッド制御部HCに設けられており、ヘッド制御部HCから各ピエゾ素子47への出力端子Tも各ノズルと対応して設けられている。図10では一つのノズルに対応する部分の構成を示している。
図10に示すように、1つのピエゾ素子47に対して3つのスイッチが出力端子Tを介して並列に設けられている。
印字用スイッチ46Aは、出力端子Tを介して、ピエゾ素子47への第1駆動信号COM_Aの印加を制御する。なお、印字用スイッチ46Aは第1スイッチ信号SW_Aによってオン・オフが制御される。
印字用スイッチ46Bは、出力端子Tを介して、ピエゾ素子47への第2駆動信号COM_Bの印加を制御する。なお、印字用スイッチ46Bは第2スイッチ信号SW_Bによってオン・オフが制御される。
検出用スイッチ46Cは、出力端子Tを介して、残留振動検出部60(より具体的には、図の第2ラインL2)への残留振動信号の印加を制御する。
これらの各スイッチ(印字用スイッチ46A、印字用スイッチ46B、検出用スイッチ46C)は、後述するように、P型トランジスタとN型トランジスタとによるトランスファーゲート(トランスミッションゲートともいう)で構成されている。また、後述する他のスイッチもトランスファーゲートで構成されている。ただし、各スイッチの構成はトランスファーゲートには限られず、他の構成であってもよい。例えば、何れか一方のチャンネルのトランジスタで構成してもよい。
COMセレクタ61は、スイッチ61A、スイッチ61Bを有している。
スイッチ61Aは、第1駆動信号COM_Aの供給ラインと、残留振動検出部60の第1ラインL1の間に設けられている。
スイッチ61Bは、第2駆動信号COM_Bの供給ラインと、第1ラインL1の間に設けられている。
バイアス抵抗R1は、第2ラインL2(ノードN2)と、第1ラインL1(ノードN1)との間に設けられている。
ハイパスフィルター62は、第1ラインL1に設けられた第1ハイパスフィルター62Aと、第2ラインL2に設けられた第2ハイパスフィルター62Bを有している。各ハイパスフィルターはそれぞれコンデンサーと抵抗を有して構成されている。
そしてハイパスフィルター62は、検出用スイッチ46Cが接続される第2ラインL2の信号と、駆動信号(第1駆動信号COM_A、第2駆動信号COM_B)が供給される第1ラインL1の信号とを差動形式の入力信号とし、第1ハイパスフィルター62A及び第2ハイパスフィルター62Bにて、それぞれ低域周波数成分を減衰させた信号を差動アンプ64に出力する。このように低域の周波数成分を減衰させることにより、残留振動の検出精度を向上させることができる。また、ハイパスフィルター62(第1ハイパスフィルター62A、第2パイパスフィルター62Bは、それぞれ、コンデンサーによって第1ラインL1、第2ラインL2の信号の直流成分をカットする。
スイッチ63Aは、第1ハイパスフィルター62Aの抵抗と並列に設けられている、またスイッチ63Bは、第2ハイパスフィルター62Bの抵抗と並列に設けられている。また、スイッチ63Aとスイッチ63Bは同じタイミングでオン・オフが切り替わる。
差動アンプ64は、3個のオペアンプを用いて構成されたインスツルメンテーションアンプであり、高い同相除去比を有する。これにより、第1ラインL1と、第2ラインL2に同相ノイズが混入しても当該同相ノイズを抑圧することができる。
ローパスフィルター65は、差動アンプ64の出力の高域周波成分を減衰させる。この例のローパスフィルター65は、オペアンプを用いた多重帰還型であるが、残留振動の周波数帯域よりも高域周波成分を減衰させることができればどのような形式でもよい。これによりノイズ成分を除去することができる。
トリミングアンプ66は、ローパスフィルター65の出力のゲイン調整を行う。
バッファアンプ67は、インピーダンス変換をしてローインピーダンスの信号を出力する。この例のバッファアンプ67は、オペアンプを用いたボルテージフォロアで構成されている。
出力スイッチ68は、バッファアンプ67からの信号の出力のオン・オフを切り替えるものである。例えば、ヘッド41のノズル列ごとに設けられた残留振動検出部60の出力を切り替える。
ノズルの状態を検出する場合、まずピエゾ素子47に駆動信号を印加し、その後に残留振動を検出する。ピエゾ素子47に第1駆動信号COMを印加するときには、印字用スイッチ46Aをオン、印字用スイッチ46B、検出用スイッチ46Cをオフにする。また、このときスイッチ61A、61Bはオフ、スイッチ63A、63Bはオンにする。
そして、第1駆動信号COM_Aのパルス(例えば、実際にインクを吐出しない検出用パルス)がピエゾ素子47に印加された後、残留振動を検出するときには、検出用スイッチ46Cをオンにし、印字用スイッチ46Aをオフにする。さらに、スイッチ61Aをオン、スイッチ63A、63Bをオフにする。
これにより、第1駆動信号COM_Aを印加した後のピエゾ素子47に発生する起電力信号(残留振動信号)が、検出用スイッチ46C→第2ラインL2→第2ハイパスフィルター62Bの経路で伝送される。この際、印字用スイッチ46Aはオフ、スイッチ61Aはオンなので、第1ラインL1には第1駆動信号COM_Aが供給され、ノードN2の電位はバイアス抵抗R1によって第1駆動信号COM_Aの所定電位にバイアスされる。第1ラインL1、第2ラインL2の信号は、それぞれ第1ハイパスフィルター62A、第2ハイパスフィルター62Bを通り差動アンプ64に入力される。
そして、差動アンプ64で、この2つの入力信号から同相ノイズが抑制されたシングルエンド形式の信号が出力される。さらに、その信号は、ローパスフィルター65において高周波成分が減衰され、トリミングアンプ66でゲイン調整され、バッファアンプにおいて、インピーダンスが変換された後、出力スイッチ68を介して、例えばコントローラー10に設けられた異常判定部(不図示)に出力される。そして、異常判定部にて、残留振動検出部60で検出された信号の周波数、振幅、位相などに基づいて、ノズルの状態(気泡、インク固化、紙粉付着など)が判定される。なお、この異常判定部を残留振動検出部60に設けてもよい。
このように残留振動検出部60は、駆動信号を印加した後のピエゾ素子47に発生する残留振動信号を検出している。
また、本実施形態ではピエゾ素子47から見て印字用スイッチ46A、46Bと同じ側(ピエゾ素子47の上電極47c側)に検出用スイッチ46C及び残留振動検出部60を設けている。これにより検出用スイッチ46C及び残留振動検出部60を、印字用スイッチ46A、46Bと同じ半導体チップ(ヘッド制御部HC)に設けることができる。
===レイアウトについて===
<フレキシブルプリント基板FPCの配線パターン>
図11は、ヘッド制御部HC及びフレキシブルプリント基板FPCの配線パターンの説明図である。図11のフレキシブルプリント基板FPCは、半導体装置であるヘッド制御部HCを実装する基板である。フレキシブルプリント基板FPCにおける入力側端は、第2の端部512に相当し、出力側端は第1の端部511に相当する(図4、図5参照)。 フレキシブルプリント基板FPCには、ヘッド制御部HCに入力信号(例えばクロック信号CLK、ラッチ信号LAT、駆動信号COMなど)を入力するための入力側配線パターンと、ピエゾ素子(駆動素子)47を駆動するための出力信号をヘッド制御部HCから供給するための出力側配線パターンとが形成されている。
ヘッド制御部HCには、800個のピエゾ素子47へ信号を出力する出力端子Tが設けられているため、ヘッド制御部HCは、長細い形状(長方形状)になっている。以下の説明においてヘッド制御部HCの短辺方向のうち入力配線パターンが形成された側を入力側といい、その反対側を出力側という。この長方形状のヘッド制御部HCの長辺方向は、ノズルが並ぶノズル列方向(図3参照)と平行である。一方、ヘッド制御部HCの出力端子Tは、ヘッド制御部HCの長辺方向に沿って配置されている。このため、ヘッド制御部HCの出力端子Tの並ぶ方向は、ノズルが並ぶノズル列方向と平行になる。
ヘッド制御部HCは、複数の出力端子Tと、複数の入力端子Iとを有する。出力端子Tは、800個のピエゾ素子47にそれぞれ信号を出力する端子である。入力端子Iは、例えばクロック信号CLK、ラッチ信号LAT、駆動信号COMなどを入力するための端子である。ヘッド制御部HCには出力端子Tが800個あり、入力端子Iはこれよりも少ない。
そこで、本実施形態では図11に示すように長方形状のヘッド制御部HCにおいて、入力側の長辺(以下、入力側長辺という:第1長辺に相当)の中央部分に入力端子Iを配置している。そして、出力端子Tを出力側の長辺(以下、出力側長辺という:第2長辺に相当)のみでなく、入力側長辺の中央部分(入力端子Iが配置された領域)を挟む両側の端部にも配置している。ここで、入力側長辺の端部のうち、入力端子Iが配置された領域(中央部分)よりも長辺方向の一方側の端部のことを第1端部といい、他方側の端部のことを第2端部という。また、第1端部と第2端部を合わせて両端部という。
このため、フレキシブルプリント基板FPCには、ヘッド制御部HCの入力側長辺に設けられた出力端子Tから、一旦、入力側に導出させたのち、短辺の外側を回り込ませて出力側の端部まで出力用配線パターン(図中の回り込み配線)が設けられている。
ここで、入力端子Iの配置位置を入力側長辺の中央にしているのは、信号特性の改善を図るためである。もし仮に、入力端子Iの位置を入力側長辺の第1端部にした場合、回り込み配線が全て同一方向(長辺方向の他方側)へ回り込むことになり、配線長のばらつきが大きくなる。本実施形態のように入力端子Iを中央に配置し、それを挟むように出力端子Tを入力側長辺の両端部に配置することで、配線長のばらつきを低減させることができ信号特性の改善を図ることができる。
<ヘッド制御部HCのレイアウト>
また、図12は、本実施形態のヘッド制御部HCのレイアウトの説明図である。
本実施形態では、ヘッド制御部HCにはアナログブロックBa(信号処理ブロックに相当)とドライバーブロックBdの2つのブロックが形成されている。ドライバーブロックBdとアナログブロックBaは図のように分離して配置されている。そして、ドライバーブロックBdとアナログブロックBaとの境界にはハイパスフィルター(HPF)62が配置されている。
アナログブロックBaは、信号レベルが小さく、電源電圧として電圧VDD(例えば3V)が用いられる低電圧系(第2電圧系に相当)のブロックである。アナログブロックBaは、ヘッド制御部HCの入力側長辺の中央に配置されている。また、アナログブロックBaには、制御ロジック48及び残留振動検出部60などの回路や、入力端子Iなどが設けられている。
ドライバーブロックBdは、ピエゾ素子47を駆動させるため電源電圧として電圧VHV(例えば42V)が用いられる高電圧系(第1電圧系に相当)のブロックである。ドライバーブロックBdは、アナログブロックBaを挟む入力側長辺の両端部、及び、出力側長辺(第2長辺に相当)に配置されている。すなわち、ドライバーブロックBdは、入力側長辺の中央に配置されたアナログブロックBaを囲むように設けられている。
ドライバーブロックBdには、800個の出力端子Tが設けられている。この800個の出力端子Tのうち500個は出力側長辺に配置されており、残りは入力側長辺の第1端部と第2端部にそれぞれ配置されている。つまり、入力側長辺の両端部(第1端部と第2端部)にはそれぞれ150個の出力端子Tが配置されている。なお、本実施形態において第1端部は、アナログブロックBaの入力側長辺に並んだ入力端子Iのうちの一方側端(図の入力端子I1)よりも外側(一方側)の端部であり、第2端部は、他方側端(図の入力端子In)よりも外側(他方側)の端部である。
さらにドライバーブロックBdには、各出力端子Tにつきピエゾ素子47を駆動させるための印字用スイッチ46A、46Bと、残留振動検出部60への残留振動信号の印加を制御する検出用スイッチ46Cがそれぞれ設けられている(図12の点線で囲まれた部分)。
図13Aは出力端子Tの周辺の回路図であり、図13Bは出力端子Tの周辺のレイアウト図である。なお、図13Bは出力側長辺におけるレイアウト図である。入力側長辺のレイアウトの場合は、入力側と出力側の位置関係が逆になる。つまり、この場合、入力側の端部に出力端子Tが配置され、最も内側(出力側)に検出用トランジスタが配置される。
印字用スイッチ46A及び印字用スイッチ46Bは、それぞれ、図13Aに示すように、N型トランジスタとP型トランジスタとによるトランスファーゲートで構成されている。以下の説明において、印字用スイッチ46A、46Bを構成するこれらのトランジスタのことを印字用トランジスタともいう。また、検出用スイッチ46Cも同様にN型トランジスタとP型トランジスタによるトランスファーゲートで構成されており、検出用スイッチ46Cを構成するこれらのトランジスタのことを検出用トランジスタともいう。
図13Aに示すように、本実施形態では一つの出力端子T(言い換えるとピエゾ素子47)に対して、印字用スイッチ46A、印字用スイッチ46B及び検出用スイッチ46Cが並列に接続されている。ただし、出力端子Tに対してこれらのトランジスタを長辺方向に並列に並べると、狭い間隔で並ぶ出力端子Tの間に配置することが困難である。そこで、図13Bに示すように、出力端子Tの並ぶ方向(長辺方向)と直交する短辺方向に沿った細長い領域に印字用トランジスタと検出用トランジスタを並べて配置している。なお、検出用トランジスタは、印字用トランジスタよりもサイズ(短辺方向の長さ)が小さく、印字用トランジスタよりも出力端子Tから離れて奥側(ヘッド制御部HCの入力側)に配置している。これによりレイアウト面積の増大を抑制するとともに静電気に対する耐性の向上をはかることができる。このように短辺方向に沿った細長い領域に各トランジスタを配置することにより、狭い間隔で並ぶ出力端子Tのそれぞれに対し印字用トランジスタと検出用トランジスタを効率的にレイアウトすることができる。
また、検出用スイッチ46C(検出用トランジスタ)には検出出力(残留振動検出)用の信号配線として第2ラインL2が接続されている。
この第2ラインL2は、図12に示すように、出力端子Tの並び方向に沿ったライン部L2a(第1信号配線に相当)、ライン部L2b(第2信号配線に相当)、及び、ライン部L2c(第3信号配線に相当)を有している。
ライン部L2aは、入力側長辺の第1端部に設けられた150個の出力端子Tのそれぞれに対応する検出用スイッチ46Cと共通に接続されている。また、ライン部L2bは、出力側長辺に設けられた500個の出力端子Tのそれぞれ対応する検出用スイッチ46Cと共通に接続されている。また、ライン部L2cは、入力側長辺の第2端部の150個の出力端子Tのそれぞれに対応する検出用スイッチ46Cと共通に接続されている。
そして、残留振動信号の信号配線である第2ラインL2として、ライン部L2aのうち残留振動検出部60に近い側の一端が残留振動検出部60(より具体的には、ハイパスフィルター62)に接続され、その反対側の他端が当該他端に近い側のライン部L2bの一端と接続され、さらに、ライン部L2bの他端が、当該他端に近い側のライン部L2cの一端と接続されている。
このように第2ラインL2は、アナログブロックBaを囲むドライバーブロックBdの内部に引きまわされて配置されている。こうすることにより、効率的なレイアウトが可能になり、出力端子Tの数が多い場合においてもレイアウト(チップ)面積の縮小を図ることができる。
なお、前述した参考例の場合、ピエゾ素子47のGND側に流れる電流に基づいて残留振動を検出するので、残留振動検出部60´を低電圧系だけで構成できる。これに対し、本実施形態のヘッド制御部HCには、制御ロジック48などの低電圧(3V)系と、ピエゾ素子47の充放電を行うドライバーなどの高電圧(42V)系とが存在する。残留振動信号は信号レベルの小さい信号であるため、高電圧系との信号干渉などにより精度のよい検出ができないおそれがある。
このため、本実施形態のヘッド制御部HCでは、高電圧系のドライバーブロックBdと低電圧系のアナログブロックBaとに分離し、さらにその境界にハイパスフィルター62(第1ハイパスフィルター62A、第2ハイパスフィルター62B)を設けている。これにより残留振動の検出の高精度化を図ることができる。ハイパスフィルター62は、図10に示したようにコンデンサーと抵抗とによって構成されている。
図14は、ハイパスフィルター62のコンデンサー部分の構成の説明図である。なお、第1ハイパスフィルター62Aと第2ハイパスフィルター62Bは同じ構成である。ここでは、第2ハイパスフィルター62Bのコンデンサーについて説明する。
本実施形態の第2ハイパスフィルター62Bのコンデンサーは、耐圧が42V以上の高耐圧コンデンサーであり、図に示すように半導体基板に形成されたN型のウェル(導電領域)とポリゲートとを有し、N型のウェルとポリゲートとの間に絶縁膜(例えば酸化膜)が設けられた高耐圧MOSトランジスタ構造で構成されている。そして、このMOSトランジスタ構造のゲート容量を高耐圧コンデンサーとして用いる。
図14のN型のウェルは、コンデンサーの高電圧側の電極となっており、ドライブブロックRdからの第2ラインL2(具体的にはライン部L2aの一端)と接続される(図10、図12参照)。一方、ポリゲートは、コンデンサーの低電圧側の電極であり後段の差動アンプ64と接続される(図10参照)。コンデンサーをこのようなMOSトランジスタ構造とすることにより、高耐圧コンデンサー(及びハイパスフィルター62)を簡易に構成することができる。
なお、N型のウェルをコンデンサーの高電圧側の電極としているのは、N型のウェルと半導体基板との間に寄生容量が含まれるからである。このためN型のウェルを低電圧側(出力側)の電極にするよりも、高電圧側(入力側)の電極にする方が信号特性の向上を図ることができる。
以上説明したように、本実施形態のヘッド制御部HCは長方形状を有しており、入力側長辺の両端部(第1端部と第2端部)、及び、出力側長辺に沿って配置され、複数のピエゾ素子47にそれぞれ駆動信号COMを出力する複数の出力端子Tと、入力側長辺の第1端部と第2端部の間に配置され、出力端子Tを介してピエゾ素子47の残留振動信号を検出する残留振動検出部60と、複数の出力端子Tの各々に対応して設けられ、残留振動検出部60への残留振動信号の印加を制御する検出用スイッチ46Cとを備えている。
また、ヘッド制御部HCは、入力側長辺の第1端部の検出用スイッチ46Cに共通に接続されたライン部L2aと、出力側長辺の検出用スイッチ46Cに共通に接続されたライン部L2bと、入力側長辺の第2端部の検出用スイッチ46Cに共通に接続されたライン部L2cを有している。
そして、残留振動信号の信号配線(第2ラインL2)として、ライン部L2aのうち残留振動検出部60に近い側の一端が残留振動検出部60に接続されており、ライン部L2aの他端が、当該他端に近い側のライン部L2bの一端と接続されており、さらに、ライン部L2bの他端が、当該他端に近い側のライン部L2cの一端と接続されている。
このようなレイアウトにすることにより、残留振動の信号特性のよい回路をコンパクトに実現することができる。
===その他の実施の形態===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは言うまでもない。
<プリンター1について>
前述の実施形態では、液体吐出装置は、ヘッド41の移動するシリアル型プリンター(プリンター1)であったがこれには限られない。例えば、ヘッドの固定されたライン型プリンターであっても良い。また、液体吐出装置は、インクを吐出するプリンターに限られるものではない。例えば、液体吐出装置は、ノズルから加工液を吐出する加工装置でも良い。
<ピエゾ素子47について>
前述の実施形態では、ノズルからインクを吐出させる駆動素子としてピエゾ素子47が用いられていた。但し、ノズルからインクを吐出させる駆動素子は、ピエゾ素子47に限らず、他の圧電素子でも良い。
<出力端子について>
本実施形態ではヘッド制御部HCに設けられた出力端子Tの数は800個であったが、これには限られず、ピエゾ素子47(言い換えるとノズル)の数に応じて複数設けられていればよい。また、入力側長辺の両端部、及び、出力側長辺に配置される出力端子Tの数も前述した実施形態には限られない。また、検出用スイッチ46cや、印字用スイッチ46a、46bも複数の出力端子Tに対応してそれぞれ複数設けられていればよい。
<残留振動検出部60について>
残留振動検出部60の構成は前述したものには限られず、他の構成であってもよい。
図15は残留振動検出部60の変形例の説明図である。なお、図10と同一構成の部分には同一符号を付し説明を省略する。
この変形例では、図10と比べて第1ラインL1、第1ハイパスフィルター62A、スイッチ63Aが省略されており、ハイバスフィルターが第2ハイパスフィルター62Bのみで構成されている。そして、その後段のアンプとてシングル入力のトリミングアンプ66が用いられている。
また、図16は残留振動検出部60の別の変形例の説明図である。
この変形例では、図15と比べて、さらにローパスフィルター65が省略されている。
このような場合においても上述したようなレイアウトにすることにより、残留振動の信号特性のよい回路をコンパクトに実現することができる。
1 プリンター、10 コントローラー、
11 メモリー、12 駆動信号生成回路、
20 搬送ユニット、30 キャリッジユニット、31 キャリッジ、
40 ヘッドユニット、41 ヘッド、
42A 第1シフトレジスタ、42B 第2シフトレジスタ、
43A 第1ラッチ回路、43B 第2ラッチ回路、
44 信号選択部、45 レベルシフト回路、
46A 印字用スイッチ、46B 印字用スイッチ、46C 検出用スイッチ、
47 ピエゾ素子、47a 下電極、
47b 圧電体層、47c 上電極、
48 制御ロジック、
50 センサー群、
60 残留振動検出部、61 COMセレクタ、62 ハイパスフィルター、
62A 第1ハイパスフィルター、62B 第2ハイパスフィルター、
63A スイッチ、63B スイッチ、64 差動アンプ、
65 ローパスフィルター、66 トリミングアンプ、
67 バッファアンプ、68 出力スイッチ、
HC ヘッド制御部(半導体装置)、
CLK クロック信号、LAT ラッチ信号、CH チェンジ信号、
TD 設定信号、SI 画素データ、SP 設定データ、
COM_A 第1駆動信号、COM_B 第2駆動信号、
T 出力端子、I 入力端子、
Ba アナログブロック、Bd ドライバーブロック

Claims (5)

  1. 液体を吐出する複数のノズルにそれぞれ対応して設けられ、駆動信号の印加によって各ノズルから液体を吐出させる複数の駆動素子を制御する長方形状の半導体装置であって、
    前記半導体装置の入力側の第1長辺の両端部、及び、前記第1長辺と反対側の第2長辺に沿って配置され、前記複数の駆動素子にそれぞれ前記駆動信号を出力する複数の出力端子と、
    前記第1長辺の両端部の間に配置され、前記出力端子を介して前記駆動素子の残留振動信号を検出する検出回路と、
    複数の前記出力端子の各々に対応して設けられ、前記検出回路への前記残留振動信号の印加を制御する検出用スイッチと、
    前記第1長辺の一方の端部の前記検出用スイッチに共通に接続された第1信号配線と、
    前記第2長辺の前記検出用スイッチに共通に接続された第2信号配線と、
    前記第1長辺の他方の端部の前記検出用スイッチに共通に接続された第3信号配線と、
    を備え、
    前記残留振動信号の信号配線として、前記第1信号配線のうち前記検出回路に近い側の一端が前記検出回路に接続されており、前記第1信号配線の他端が、当該他端に近い側の前記第2信号配線の一端と接続されており、前記第2信号配線の他端が、当該他端に近い側の前記第3信号配線の一端と接続されている
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置であって、
    複数の前記出力端子を有し、各駆動素子に対してそれぞれ、前記出力端子を介して前記駆動信号を印加させる第1電圧系のドライバーブロックと、
    前記第1電圧系よりも低い第2電圧系の信号処理ブロックであって、前記ドライバーブロックとは分離して配置され、前記検出回路を有する信号処理ブロックと、
    前記ドライバーブロックと前記信号処理ブロックとの間に設けられたハイパスフィルターと、
    を備え、前記第1信号配線の前記一端は、前記ハイパスフィルターと接続されていることを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項2に記載の半導体装置であって、
    前記ハイパスフィルターは、前記第1電圧系の電圧以上の耐圧を有するコンデンサーを備え、
    前記コンデンサーは、N型のウェルとポリゲートとによるMOSトランジスタ構造で形成されており、
    前記第1信号配線の前記一端は、前記N型のウェルと接続されている
    ことを特徴とする半導体装置。
  4. 液体を吐出する複数のノズルにそれぞれ対応して設けられた複数の駆動素子に、駆動信号を印加して各ノズルから液体を吐出させる液体吐出ヘッドであって、
    前記複数の駆動素子にそれぞれ前記駆動信号を出力する複数の出力端子と、
    前記出力端子を介して前記駆動素子の残留振動信号を検出する検出回路と、
    複数の前記出力端子の各々に対応して設けられ、前記検出回路への前記残留振動信号の印加を制御する検出用スイッチと、
    を有して、各ノズルから前記液体を吐出させる動作を行う前記複数の駆動素子を制御する長方形状の半導体装置を備え、
    前記複数の出力端子は、前記半導体装置の入力側の第1長辺の両端部、及び、前記第1長辺と反対側の第2長辺に沿って配置され、
    前記検出回路は、前記第1長辺の両端部の間に配置され、
    前記第1長辺の一方の端部の前記検出用スイッチに共通に接続された第1信号配線と、
    前記第2長辺の前記検出用スイッチに共通に接続された第2信号配線と、
    前記第1長辺の他方の端部の前記検出用スイッチに共通に接続された第3信号配線と、
    をさらに有し、
    前記残留振動信号の信号配線として、前記第1信号配線のうち前記検出回路に近い側の一端が前記検出回路に接続されており、前記第1信号配線の他端が、当該他端に近い側の前記第2信号配線の一端と接続されており、前記第2信号配線の他端が、当該他端に近い側の前記第3信号配線の一端と接続されている
    ことを特徴とする液体吐出ヘッド。
  5. 液体を吐出する複数のノズルにそれぞれ対応して設けられた複数の駆動素子に、駆動信号を印加して各ノズルから液体を吐出させる液体吐出装置であって、
    前記複数の駆動素子にそれぞれ前記駆動信号を出力する複数の出力端子と、
    前記出力端子を介して前記駆動素子の残留振動信号を検出する検出回路と、
    複数の前記出力端子の各々に対応して設けられ、前記検出回路への前記残留振動信号の印加を制御する検出用スイッチと、
    を有して、各ノズルから前記液体を吐出させる動作を行う前記複数の駆動素子を制御する長方形状の半導体装置を備え、
    前記複数の出力端子は、前記半導体装置の入力側の第1長辺の両端部、及び、前記第1長辺と反対側の第2長辺に沿って配置され、
    前記検出回路は、前記第1長辺の両端部の間に配置され、
    前記第1長辺の一方の端部の前記検出用スイッチに共通に接続された第1信号配線と、
    前記第2長辺の前記検出用スイッチに共通に接続された第2信号配線と、
    前記第1長辺の他方の端部の前記検出用スイッチに共通に接続された第3信号配線と、
    をさらに有し、
    前記残留振動信号の信号配線として、前記第1信号配線のうち前記検出回路に近い側の一端が前記検出回路に接続されており、前記第1信号配線の他端が、当該他端に近い側の前記第2信号配線の一端と接続されており、前記第2信号配線の他端が、当該他端に近い側の前記第3信号配線の一端と接続されている
    ことを特徴とする液体吐出装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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