JP2015029847A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】板状部材20に配設される枠状装飾部材31は、板状部材20に開設した第1装着口28の内側に臨む枠状基部37を備える。枠状装飾部材31に、枠状基部37より開口部の中央部側に延在する光透過性の第3装飾部品55が配設される。設置部材19に、第3装飾部品55の後方に臨む発光装置74が配設される。発光装置74の発光基板76に、第3装飾部品55に向けて光を照射する第1発光体76aが実装される。発光基板76と第3装飾部品55とは、第1発光体76aの光軸に対して第3装飾部品55の裏面が傾斜するように配置される。
【選択図】図10
Description
遊技球が流下する遊技領域(21)が前側に設けられた板状部材(20)と、該板状部材(20)の裏側に取り付けられる設置部材(19)と、前記板状部材(20)に配設され、開口部(31a)を介して設置部材(19)に配設された図柄表示装置(18)の表示部を前側に臨ませる枠状装飾部材(31)とを備えた遊技機において、
前記枠状装飾部材(31)は、前記板状部材(20)に開設した貫通孔(28)の内側に臨む枠状基部(37)を備え、
前記枠状装飾部材(31)に設けられて、前記枠状基部(37)より前記開口部(31a)の中央部側に延在する光透過性の装飾部(55)と、
前記設置部材(19)に配設され、前記枠状基部(37)より前記開口部(31a)の中央部側に延出する延出部(76d)に、前記装飾部(55)を裏側から照明する発光体(76a)が実装された発光基板(76)とを備え、
前記発光基板(76)と装飾部(55)とは、発光体(76a)の光軸に対して装飾部(55)の裏面が傾斜するように配置されることを要旨とする。
請求項2の発明によれば、装飾部の支持部を利用して発光体の光を拡散して該装飾部を照明し得るので、別途拡散手段を設ける必要はなく、簡単な構成で発光演出効果を向上し得る。
請求項3の発明によれば、装飾部を照明する発光体の光によって板状部材の板側光透過部を照明することができ、部品点数を削減し得る。
実施例に係るパチンコ機10は、図1および図2に示すように、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、遊技盤Mを着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤Mの裏側に、各種図柄を変動表示可能な図柄表示装置18が着脱可能に配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤Mを透視保護するガラス板や透明な合成樹脂材により形成された透視保護板13bで前後に開口する窓部13aを覆うよう構成された前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前記前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。なお、実施例では、前記図柄表示装置18としては、各種図柄を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、ドラム式の図柄表示装置やドットマトリックス式の図柄表示装置等の各種図柄を停止および変動表示可能な従来公知の各種の図柄表示装置を採用し得る。また、前記上球受け皿14は、前記前枠13と別体に形成してもよい。なお、球受け皿については、上下2枚の球受け皿14,15を備えるものに限らず、1枚の球受け皿のみを設ける構成であってもよい。
本実施例では、所定板厚の略矩形状に形成された木材板の表面に各種絵柄等が描かれた合成樹脂シート(図示せず)等を貼付けて装飾した板状部材20と、該板状部材20の裏側に着脱自在に取り付けられる設置部材19とから遊技盤Mが構成されている(図4参照)。板状部材20の表面には、略円形状に湾曲形成された案内レール23が配設され、該案内レール23によってパチンコ球が流下可能な遊技領域21が画成されている。なお、前記図柄表示装置18は、設置部材19の裏側に取り付けられて、後述するように該設置部材19に設けた開口部19aおよび後述する枠状装飾部材31に設けた開口部31aを介して板状部材20の前側に臨むよう構成される。
前記板状部材20には、図4に示す如く、前後に貫通する装着口28が前記遊技領域21内に複数開設されて、各装着口28に対して各種遊技部品が前側から取り付けられると共に、遊技領域21の最下部位置には、該遊技領域21に開口する第1アウト口(アウト口)29が開設されており、遊技領域21に打ち出されて第1アウト口29に入球したパチンコ球が機外に排出されるよう構成される。また、前記板状部材20には、前記遊技領域21内に多数の遊技釘30が植設されており、遊技領域21を流下するパチンコ球が遊技釘30に接触することでパチンコ球の流下方向を不規則に変化させるようになっている。なお、前記装着口28の形成数は、板状部材20に対して取り付けられる各種遊技部品の個数や配設位置等により必要に応じて適宜決定される。
前記板状部材20には、図3に示す如く、前記枠状装飾部材31より右側に画成されている前記第2球流下経路21bに、パチンコ球が通過可能な球通過ゲート36が配設されている。球通過ゲート36には、該ゲート36をパチンコ球が通過したことを検知するゲートセンサ(図示せず)が配設される。そして、ゲートセンサが接続される図示しない制御装置は、該ゲートセンサの球検知に基づき前記第2始動入賞装置34の開閉部材35を開放するか否かの始動口開放抽選を行うよう構成されている。そして、始動口開放抽選に当選した場合に、制御装置は前記第2始動入賞装置34を制御して開閉部材35を開放するよう設定される。
前記枠状装飾部材31に配設した第2始動入賞装置34より下側の遊技領域21(第2球流下経路21b)の板状部材20に配設された前記特別入賞装置33は、特別入賞口33bが開閉体(開閉部材)33aで常には閉鎖されている。そして、前記図柄表示装置18での図柄変動の結果、図柄表示装置18の表示部に所定の図柄組み合わせ(例えば同一図柄の三つ揃い等)で図柄が停止表示されることで所謂「大当り」が発生した場合に、前記制御装置によって開閉体33aを開放するよう作動制御し、これにより遊技領域21(第2球流下経路21b)に開口した特別入賞口33bへの入賞により多数の賞球を獲得し得るように構成されている。特別入賞装置33には、前記特別入賞口33bより下側に、遊技領域21を流下するパチンコ球が入賞可能な普通入賞口50が設けられている(図3参照)。
前記板状部材20に配設される前記枠状装飾部材31は、図4に示す如く、前記板状部材20に開設された前記第1装着口28の内側に沿って延在する環状に形成された枠状基部37と、該枠状基部37に設けられて前記板状部材20の前面より前方に突出し、前記遊技領域21と図柄表示装置18の表示部(表示領域)を区切る庇状部38と、該庇状部38の後縁から外方に延出する薄板状の台板部39とを備える。そして、前記枠状基部37を第1装着口28に挿入すると共に台板部39を板状部材20の前面に当接した状態で、該台板部39をネジ等の固定手段で板状部材20に固定することで、枠状装飾部材31が板状部材20に取り付けられる。ここで、前記庇状部38は、図3に示す如く、前記枠状装飾部材31(枠状基部37)の左側縁の中間位置から上縁および右下縁に亘って連続して延在するよう設けられており、図柄表示装置18の前面側を横切ってパチンコ球が流下(落下)するのを規制している。
前記枠状装飾部材31の枠状基部37や庇状部38の前側に、各種の意匠が施された光透過性の装飾部品53,54,55,56が配設され、該装飾部品53,54,55,56および前記透明壁44によって前記図柄表示装置18の表示部を前側に臨ませる開口部31aが画成されている。図3に示す如く、枠状装飾部材31における開口部31aの上側に、該開口部31aの横幅寸法と略程度の横幅寸法に設定された大型の第1装飾部品53が配設されている。この第1装飾部品53は、裏側に配設された発光装置によって裏側から照明されるよう構成される。また、枠状装飾部材31における開口部31aの左側に、第1装飾部品53の左端から前記球導入部43までに至る第2装飾部品54が配設されており、該第2装飾部品54は、裏側に配設された発光装置によって裏側から照明されるよう構成される。第1装飾部品53および第2装飾部品54は、メッキ処理が施された非透明な部品を透明部材の前側に配設したり、または透明部材自体にメッキ処理を施して非透明部と透明部とを形成するよう構成され、透明部が裏側から照明されて明輝するよう構成される。なお、第1装飾部品53および第2装飾部品54に形成される透明部が、パチンコ機10のモチーフとなるキャラクタのロゴや関連する意匠を表わすようになっており、該透明部が明輝することで図柄表示装置18の表示部で実行される図柄変動演出を盛り上げ得るよう構成される。
前記第3装飾部品55は、全体が透明(透光性)の部材の表面に、非透明な部材を配設したり透明部材自体に塗料を塗布する等して非透明部と透明部とを形成したものであって、該透明部によってパチンコ機10のモチーフとなる意匠が表わされるようになっている。第3装飾部品55の表面および裏面に、後述する発光装置74の第1発光体76aから照射される光を拡散する凹凸による光拡散処理が施されている。なお、第3装飾部品55の表面と裏面とに施される光拡散処理による凹凸の形状が異なるように構成されている。
前記第4装飾部品56は、前記第3装飾部品55より小型の部材であって、全体が光透過性に形成されており、枠状装飾部材31の枠状基部37に設けた第2固定部62に対して第2取着部材63を介して着脱自在に取り付けられるよう構成される(図7参照)。この第2固定部62および第2取着部材63の構成は、前記第1固定部61および第1取着部材58の構成と同じであって、第2取着部材63は、第4装飾部品56および第2固定部62に対して夫々ネジを介して着脱自在に固定されるよう構成される。また、第4装飾部品56は、第3装飾部品55と同様に、前記板状部材20の裏側から各ネジにアクセスして枠状装飾部材31に対して取り付けたり取り外し得るよう構成される。なお、第4装飾部品56は、全体が光透過性の不透明に構成されて、後述する発光装置74から照射される光による明輝態様が、前記第3装飾部品55の明輝態様とは異なるようにしてある。
前記設置部材19は、前記板状部材20の外郭形状より僅かに小さな形状に形成された略矩形状の背面板45と、該背面板45の外周縁部から前方に突出する画壁部46とから前方に開口した箱状に形成されて、該画壁部46の開口前端部を板状部材20の裏面に当接させた状態で、当該板状部材20と設置部材19とがネジにより固定される。そして、設置部材19において板状部材20との間に画成される空間に、各種の可動演出装置71や各種の発光装置74等が設置されて、設置部材19を基材とする1つのユニットとして扱い得るようになっている(図4参照)。また、前記設置部材19の背面板45には、前記枠状装飾部材31の開口部31aと前後に整列する位置に、略矩形状の開口部19aが前後に開口するよう開設されると共に、該背面板45の裏側に前記図柄表示装置18が着脱自在に取り付けられて、該開口部19aを介して図柄表示装置18の表示部が板状部材20(遊技盤M)の前側に臨むようになっている。
前記設置部材19における右側の画壁部(側壁)46は、図6または図10に示す如く、前記背面板45の側端縁から前方に向けて延在する第1側壁46aと、該第1側壁46aの前端縁に連設されて外側(左側方)に延在する支持段部46bと、支持段部46bの延出端縁に連設されて前方に向けて延在する第2側壁46cとを備える。支持段部46bには、上下に離間して装置取着部(取着部)46d,46eが設けられており、該装置取着部46d,46eを介して後述する球排出経路部材67および発光装置74がネジ止め固定されるようになっている(図5参照)。実施例では、装置取着部46d,46eとして、上側にネジ孔が形成された位置決め用ネジボス部が設けられると共に、下側に位置決め用突部が設けられ、発光装置74に設けた対応する装置被取着部83a,83bを対応する位置決め用ネジボス部および位置決め用ネジ突部に位置決めした状態でネジ止め固定されるようになっている。
前記設置部材19には、前記第2始動入賞口34a、特別入賞口33b、普通入賞口50に入賞したパチンコ球(セーフ球)および第2アウト口52に入球したパチンコ球(アウト球)を排出案内する球排出経路部材67が配設されている。この球排出経路部材67には、第2始動入賞口34aに入賞したパチンコ球を排出案内する入賞球排出経路、特別入賞口33bに入賞したパチンコ球を排出案内する特別入賞球排出経路、普通入賞口50に入賞したパチンコ球を排出案内する普通入賞球排出経路および、第2アウト口52に入球したパチンコ球を排出案内するアウト球排出経路が形成される。また球排出経路部材67には、図5に示す如く、入賞球排出経路を第2始動入賞口34aに連通する入賞用開口67aおよびアウト球排出経路を第2アウト口52に連通するアウト用開口67bが前方に向けて開口すると共に、特別入賞球排出経路を特別入賞口33bに連通する特別用開口67cが上方に向けて開口している。また、普通入賞球排出経路を普通入賞口50に連通する普通用開口67dが前方に向けて開口している。
図5に示す如く、前記球排出経路部材67の上部右側に、磁気センサ68を着脱自在に取り付けるためのセンサ設置部69が一体的に設けられている。このセンサ設置部69には、固定手段としての皿ビス70を介して磁気センサ68が位置決め固定されるよう構成されており、球排出経路部材67を取り付けた設置部材19を板状部材20の裏側に取り付けた状態で、磁気センサ68が板状部材20の裏面に近接位置して(図10参照)、前記前枠13の透視保護板13bに磁石が近づけられたときに、該磁石の磁気を磁気センサ68で検出し得るよう構成される。なお、磁気センサ68は、前記制御装置に電気的に接続されて、該磁気センサ68が磁気を検出した際に、制御装置が警報を発するようにスピーカを制御したり、打球発射装置16の作動を停止制御するよう構成される。
前記設置部材19には、前記第2球流下経路21bの裏側に臨む部分に、左右方向に往復移動自在な可動体72を備えた可動演出装置71が配設されており、前記図柄表示装置18で行われる図柄変動演出に合わせて可動体72を作動させることで、遊技の興趣を向上するよう構成してある。可動体72は、前記背面板45における開口部19aの下端縁より上側に延在して、該背面板45の前面に沿って左右方向に直線的に往復移動可能に支持されている。また可動演出装置71は、図6に示す如く、前記背面板45における開口部19aの下端縁より下方に配設されて可動体72に連繋した駆動手段73を備え、該駆動手段73によって可動体72は、前記枠状装飾部材31の開口部31aに臨んで前側に露出する作動位置(開口部31aの中央部側の位置)と、開口部31aの中央側から作動位置より離れて枠状装飾部材31および板状部材20の裏側に隠れる待機位置(開口部31aの縁部側の位置)との間を往復移動するよう構成される。そして、可動体72は、図10,図11に示す如く、待機位置において背面板45と球排出経路部材67との間に画成される空間S1に下端部が収容されるようになっている。
前記球排出経路部材67の上端部には、待機位置に位置する可動体72の前方に臨む発光装置74が配設されている。発光装置74は、待機位置に位置する可動体72と前記枠状装飾部材31の第3装飾部品55、第4装飾部品56および発光装飾部64との間に臨んでおり(図12参照)、該発光装置74に設けた発光体76a,76b,76cを点灯することで、第3装飾部品55、第4装飾部品56および発光装飾部64を裏側から照らして明輝させ得るよう構成される。
次に、前述のように構成された実施例に係るパチンコ機10の作用につき説明する。
前記発光装置74の第1発光体76aを発光すると、該第1発光体76aの光は、前記第3装飾部品55に向けて照射される。第1発光体76aと第3装飾部品55との間には、図10,図11に示す如く、光拡散作用を奏する前記第1取着部材58が位置しているので、該第1取着部材58に照射された光が拡散することで第3装飾部品55を効果的に照明することができる。しかも、実施例では、第3装飾部品55に直接光を照射する第1発光体76aと、第1取着部材58に向けて直接光を照射する第1発光体76aとが設けられているので、第3装飾部品55において第1発光体76aからの光が直接照射される領域と、第1取着部材58を介して光が照射される領域とでの明輝態様が異なる。すなわち、第3装飾部品55において、明輝態様が異なる複数の領域を設けてあるので、全体が同じ形態で明輝する場合に比べて演出効果を向上することができる。また、第1取着部材58は、第3装飾部品55を枠状装飾部材31に取り付けるための部材であるので、専用の光拡散部材を用いる場合に比べて部品点数を低減し得ると共に構造の簡略化が可能となる。
図13は、別実施例に係るパチンコ機の要部を示すものであって、前述した実施例と異なる部分についてのみ説明し、同一部材には同じ符号を付して示すものとする。
本願は前述した実施例の構成に限定されるものではなく、その他の構成を適宜に採用することができる。
(1) 実施例では、枠状装飾部材における開口部の右側に第3装飾部品(装飾部)を配設したが、該第3装飾部品は、開口部の上側や右側等、任意の位置に設けることができる。
(2) 実施例では、第3装飾部品(装飾部)を枠状装飾部材に対して着脱自在に配設した場合で説明したが、該第3装飾部品を枠状装飾部材に一体で設ける構成を採用し得る。
(3) 第3装飾部品(装飾部)を枠状装飾部材に取り付ける第1取着部材として、図14に示す構造の変更例を採用することができる。この変更例に係る第1取着部材82には、第1取付基部59の前面における一対の第2固定ボス59a,59aの間に、前方に突出する支持片82aが突設されている。そして、第2取付基部60を介して第3装飾部品55を第1取着部材58に固定した際に、支持片82aが第3装飾部品55における第1固定ボス55aから離間した位置の裏面に当接して該第3装飾部品55を支持し得るよう構成される。すなわち、変更例の第1取着部材82によれば、第3装飾部品55を3箇所(第2取付基部60と第1固定ボス55a,55aとの当接部および支持片82aと第3装飾部品55の裏面との当接部)で安定して支持し得る。また、支持片82aは、第1取付基部59および第2取付基部60に対して異なる方向に向けて延在しているので、該支持片82aに光拡散処理を施すことで、第1発光体から照射される光をより多方向に拡散することができる。なお、図14に示す第1取着部材82では、実施例で説明した第1取着部材58と同じ部分については同じ符号を付している。
(5) 実施例では、発光基板を板状部材の板面に平行に延在するように配置するのに対し、第3装飾部品(装飾部)を板状部材の板面に対して傾斜(湾曲)するよう構成することで、第1発光体(発光体)の光軸と第3装飾部品(装飾部)の裏面とが傾斜するよう構成したが、第3装飾部品(装飾部)を板状部材の板面に平行に延在するように配置するのに対して、発光基板を板状部材の板面に対して傾斜するように配置する構成を採用し得る。また、板状部材の板面に対して発光基板および第3装飾部品(装飾部)の何れも傾斜するように配置することで、第1発光体(発光体)の光軸と第3装飾部品(装飾部)の裏面とが傾斜するようにしてもよい。
(6) 実施例では、複数の部材(第3装飾部品、第4装飾部品、発光装飾部)を照明する発光体を共通の発光基板に実装した場合で説明したが、各部材を照明する発光体を別々の発光基板に実装する構成を採用することができる。
(7) 実施例では、可動体を枠状装飾部材における開口部の右側後方から開口部中央に向けて移動可能に設けたが、該可動体を開口部の上側後方や右側後方から開口部中央に向けて移動可能に設ける構成を採用し得る。そして、可動体の配設位置に応じて、発光装置を片持ち支持する設置部材の側壁の位置を設定すればよい。
(8) 実施例では、発光装置を球排出経路部材にネジ止め固定して、該球排出経路部材と発光装置とを一体的に取り扱い得るよう構成したが、発光装置を単独で設置部材に対して着脱自在に構成することができる。
(9) 実施例において、第1取着部材にプリズムを設け、1つのフルカラーLEDからの光を分散して、第3装飾部品における各照射領域によって照明される色を異ならせるようにすることができる。
(10) 別実施例では、板状部材に設けた孔部に透明部材を配設して板側光透過部を構成したが、透明部材に代えて、外周端面から内部に導入される光が反射することで前側から視認可能となる図柄がレーザー彫刻方法等によって形成された透明パネルを配設するようにしてもよい。この透明パネルを用いることで、第1取着部材で反射した光が透明パネルの該第1取着部材を向く外周端面から内部に導入されることで、遊技領域において図柄が前側から視認可能となって浮き出るように表示され、演出効果を向上し得る。
(11) 実施例では、板状部材を木材板から構成した場合で説明したが、アクリル板等の透明板で構成したものであってもよい。この場合には、別実施例の板側光透過部を別途設ける必要はなく、板状部材における第1取着部材の側方に対応する領域を第1発光体によって明輝させることができる。
(12) 実施例では、遊技機としてパチンコ機を例示して説明したが、これに限られるものではなく、アレンジボール機やピンボール機、スロットマシン機等の各種遊技機を採用し得る。
(付記1)
請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機において、
前記装飾部(55)は、枠状基部(37)から離間するにつれて後側に向けて変位するように形成される。
付記1の遊技機によれば、装飾部の枠状基部から内側への突出寸法を抑えたもとで、装飾部によって広い範囲を光装飾できる。
請求項3に記載の遊技機において、
前記支持部(58,82)が発光体(76a)の光軸に対して傾斜して配置され、発光体(76a)から支持部(58,82)に向けて照射された光は、一部が支持部(58,82)を透過して前記装飾部(55)を照明すると共に、一部が基部側光透過部(79)に向けて反射するよう構成される。
付記2の遊技機によれば、装飾部の支持部を利用して装飾部および板側光透過部を照明し得る。
19 設置部材
20 板状部材
21 遊技領域
28 第1装着口(貫通口)
31 枠状装飾部材
31a 開口部
55 第3装飾部品(装飾部)
58 第1取着部材(支持部)
76 発光基板
76a 第1発光体(発光体)
76d 延出部
79 基部側光透過部
80 板側光透過部
82 第1取着部材(支持部)
Claims (3)
- 遊技球が流下する遊技領域が前側に設けられた板状部材と、該板状部材の裏側に取り付けられる設置部材と、前記板状部材に配設され、開口部を介して設置部材に配設された図柄表示装置の表示部を前側に臨ませる枠状装飾部材とを備えた遊技機において、
前記枠状装飾部材は、前記板状部材に開設した貫通孔の内側に臨む枠状基部を備え、
前記枠状装飾部材に設けられて、前記枠状基部より前記開口部の中央部側に延在する光透過性の装飾部と、
前記設置部材に配設され、前記枠状基部より前記開口部の中央部側に延出する延出部に、前記装飾部を裏側から照明する発光体が実装された発光基板とを備え、
前記発光基板と装飾部とは、発光体の光軸に対して装飾部の裏面が傾斜するように配置される
ことを特徴とする遊技機。 - 前記枠状基部から前記開口部の中央部側に突出して該枠状基部に前記装飾部を支持する支持部が、前記発光体の前側に位置し、該発光体から照射された光を支持部で拡散して装飾部を照明するよう構成される請求項1記載の遊技機。
- 前記枠状基部には、前記発光基板の前側に臨む部位に光を透過可能な基部側光透過部が設けられると共に、該基部側光透過部の外側に位置する前記板状部材に、光を透過可能な板側光透過部が設けられ、前記発光体から照射されて基部側光透過部を透過した光によって板状部材の板側光透過部が照明されるよう構成される請求項1または2記載の遊技機。
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