JP2015029649A - 内視鏡 - Google Patents

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Abstract

【課題】内視鏡の内部空間と外部空間とを遮断状態と連通状態とに切り換え可能な通気弁の誤操作による不具合発生を防止する。【解決手段】内視鏡の外表面が乾燥している状態では、ロック機構部51のアクチュエータ53が通電されず、復圧弁ユニット30の弁体31の下方向への動きを妨げない。一方、漏水検査、洗浄・消毒等で内視鏡が水や薬液等の液体に浸漬されると、内視鏡の外表面の液体分が液体検出部55で検出され、駆動制御部60によってロック機構部51のアクチュエータ53が通電・駆動されてロック板52がスライドし、ロック板52の開口孔52aが弁体31の下端位置から外れて非開口部分が弁体31の下端に位置し、弁体31の下方向への動きが阻止される。これにより、復圧弁ユニット30の誤操作による内視鏡内外の通気を阻止して内視鏡内部への液体の浸入を防止することができる。【選択図】図4

Description

本発明は、内部空間と外部空間とを遮断状態と連通状態とに切り換え可能な通気弁を備えた内視鏡に関する。
従来の内視鏡、特に外科用の内視鏡に対しては、使用前後に、簡易洗浄のあと、高温高圧の滅菌蒸気に晒すオートクレーブ滅菌や各種ガス滅菌等が実施される。このような各種滅菌消毒される内視鏡には、内部空間から外部空間に非可逆的に通気する逆止弁と、この逆止弁に隣接した通気弁とを備えるものがある。
例えば、特許文献1には、オートクレーブ装置に投入しても錆が発生し難く、摺動部が固着することを防止可能な連通制御装置を有する内視鏡が開示されており、この内視鏡においては、ライトガイドコネクタのコネクタケースに逆止弁ユニットと通気弁ユニットとからなる連通制御装置を設けている。
通気弁は、各種滅菌の際に内視鏡の内部が負圧とされるため、内視鏡使用前に内部圧力を大気圧と略同圧に戻すためのものであり、従来、逆止弁を備えた口金に取り付けたキャップを回動させて取り外すときに、このキャップの開口縁部で、周囲の外表面よりも突出している通気弁の弁体を押し下げ、内視鏡の内部空間と外部空間とを連通させるように構成されている。
特開2004−141335号公報
しかしながら、従来の内視鏡に設けられている通気弁は、弁体の頭部が周囲の外表面とりも突出しているため、漏水検査や洗浄・消毒等で水或いは薬液等の液体中に浸漬される際に、作業者が誤って通気弁の弁体を押し下げてしまう虞があり、内視鏡内部に液体が侵入する等して不具合が発生する可能性がある。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、内視鏡の内部空間と外部空間とを遮断状態と連通状態とに切り換え可能な通気弁の誤操作による不具合発生を防止することのできる内視鏡を提供することを目的としている。
本発明における一態様の内視鏡は、内視鏡の内部空間と外部空間とを仕切る外装部材に設けられ、前記内部空間と前記外部空間とを遮断状態と連通状態とに切り換え可能な通気弁機構部と、前記通気弁機構部の連通状態への動作を妨げる作動制限機構部と、前記外装部材の表面状態を検出する検出部と、前記検出部からの信号に基づいて前記作動制限機構部を駆動制御する駆動制御部と、を備えている。
本発明によれば、内視鏡の内部空間と外部空間とを遮断状態と連通状態とに切り換え可能な通気弁の誤操作により、内視鏡内部に液体が侵入する等の不具合発生を防止することができる。
内視鏡の全体図 通気口金及び復圧弁の構成を示す断面図 滅菌キャップの正面図 復圧弁作動制限装置の構成図 復圧弁ユニットの非ロック状態を示す説明図 復圧弁ユニットのロック状態を示す説明図 ロック機構部の変形例を示す説明図 ロック機構部の他の変形例を示す説明図 誤操作防止用の他の復圧弁ユニットの構成例を示す要部断面図 図9の復圧弁ユニットに対応する滅菌キャップの説明図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1に示す内視鏡1は体腔内等に挿入される細長の挿入部2と、この挿入部2の基端側に連設され、術者が把持して操作を行う操作部3と、この操作部3の側部から延出されるユニバーサルコード4とを備えて構成されている。尚、ここでは、内視鏡1は挿入部が可撓性を有する所謂軟性鏡として説明するが、これに限定されず、挿入部が硬質な所謂硬性鏡であっても良い。
挿入部2は、先端側から順に、照明光学系や対物光学系等を備えた硬質の先端部5と、所定の方向に湾曲自在な湾曲部6と、可撓性を有する可撓管部7とで構成されている。湾曲部6は、図示しない複数の湾曲駒を連設して構成され、湾曲操作ノブ8によって例えば上下方向に湾曲操作される。
操作部3は、湾曲部6を湾曲操作するための湾曲操作ノブ8を備えている。また、操作部3の前端付近には処置具挿入口9が設けられており、この処置具挿入口9から処置具を挿入することにより、その内部のチャンネルを介して処置具の先端を先端部5から突出させて生検或いは治療の処置等を行うことができる。
ユニバーサルコード4には、照明光を伝送するライトガイドファイバーや各種信号を伝送する信号ケーブル等が内蔵されている。ユニバーサルコード4の終端部には、外部の装置に接続するためのコネクタ10が取り付けられている。
コネクタ10は、コネクタケース10aと、コネクタケース10aの基端面から突出され、図示しない光源装置に着脱自在に接続されるライトガイド口金10bとを備えている。尚、コネクタケース10aの側方からは、ビデオケーブル(図示せず)が分岐して延出され、このビデオケーブルの終端部に例えばビデオプロセッサ等の信号処理装置に電気的に接続自在なコネクタが取り付けられている。
以上の内視鏡1は全体が気密構造に構成されており、オートクレーブ装置に投入してオートクレーブ滅菌を行う際、内視鏡1内部の圧力を調整する必要がある。このため、内視鏡1は、内部空間と外部空間とを仕切る外装部材の隔壁部分に、内視鏡1の内部空間から外部空間に非可逆的に通気する逆止弁ユニット20と、内視鏡1の内部圧力を外部と略同等の圧力に復圧させる復圧弁ユニット30とを備えている。
逆止弁ユニット20は、内部空間と外部との圧力差によって作動する。一方、復圧弁ユニット30は、本発明における通気弁機構部に該当し、内視鏡1の内部空間と外部空間とを遮断状態と連通状態とに切り換え可能であり、主として手動操作による外力が印加されたときに作動する。
これにより、内視鏡1をオートクレーブ装置に投入してオートクレーブ滅菌を行う際には、逆止弁ユニット20を介してオートクレーブ滅菌の陰圧工程時に気体を内視鏡1内部から外部へは通過させるが、外部の圧力の方が高いときには、外部から内視鏡1内部へは気体を侵入させない状態とする。また、オートクレーブ滅菌終了後には、復圧弁ユニット30を開放操作することにより、内視鏡1内外が通気して内視鏡1内部を外部圧と同等の圧力に復圧させ、オートクレーブ滅菌時の圧力差による内視鏡1の一部が破損することを防止するようにしている。
本実施の形態においては、内視鏡1の内部空間と外部空間とを仕切る外装部材として、コネクタ10のコネクタケース10aを用いている。そして、図2に示すように、コネクタケース10aに、逆止弁ユニット20と復圧弁ユニット30とを近接して配設し、内視鏡1内外の圧力差に対応するようにしている。。
更に、本発明においては、復圧弁ユニット30に対して、漏水検査、洗浄・消毒等で内視鏡1が水や薬液等の液体に浸漬される状況において、復圧弁ユニット30の作動を制限する復圧弁作動制限装置50を設けている。後述するように、復圧弁作動制限装置50は、内視鏡1の液体への浸漬時に、復圧弁ユニット30を誤操作して内視鏡1内外を連通させてしまい、内視鏡1内部に液体分が侵入することを防止するための安全装置であり、内視鏡1の液体への浸漬を検知し、復圧弁ユニット30を機械的にロックする。
以下、逆止弁ユニット20及び復圧弁ユニット30の詳細について説明し、その後、復圧弁作動制限装置50について説明する。
逆止弁ユニット20は、コネクタケース10aに貫挿配置される略円筒状の口金本体部21と、この口金本体部21のネジ部に内視鏡1の内部側から螺着してコネクタケース10aに口金本体部21を固定する固定部材の押さえナット22とを有している。尚、口金本体部21の外周には、気密封止するOリングが配設され、口金本体部21とコネクタケース10aとの間の気密および水密が確保されるようになっている。また、逆止弁ユニット20の各構成要素及びコネクタケース10aとの境界部には、適宜、気密水密を確保するOリングが設けられている。
口金本体部21の上部側は、拡径されており、その内側に内視鏡1の内部空間から外部に非可逆的に通気する弁体23が略環状の弁支持口金25に挿通配置されている。この弁体23は、内視鏡1の内部側となる下端にバネ押さえ24が螺着されている。尚、弁体23の外周部には、スプリング23aが外挿されている。このスプリング23aは、バネ押さえ24の上面と弁支持口金25の下面に当接するよう配置されており、弁体23を内視鏡1の内部側、つまり下方側へ付勢している。
通常の状態では、口金本体部21の通孔は、弁体23に設けられたOリング23bが弁支持口金25のテーパ部分に押し付けられて気密封止されたシール状態となっている。内視鏡の内部圧力が外部圧力よりも高くなった場合、弁体23が内視鏡1の外部方向となる上方に押し上げられ、通孔と弁体23との間に隙間が生じて内部の気体を外部に流出させ、内部圧力と外部圧力との差が小さくなるように作用する。
口金本体部21の中途外周部には、円環状の受環26がビス26aにより固定されている。また、口金本体部21には、口金本体部21の下部分及び受環26の外周下部を一体的に覆うように環状の補強部材27がビス27aにより固定されている。補強部材27の外周部には、図2中に破線で示す滅菌キャップ40のキャップ溝42に係合する回動規制ピン28が外周側に突出するように螺着されている。回動規制ピン28の外周部分には、弾性部材からなるピンキャップ29が装着されており、回動規制ピン28はピンキャップ29を介して滅菌キャップ40のキャップ溝42に係合される。
尚、滅菌キャップ40は、オートクレーブ滅菌時に装着され、オートクレーブ滅菌終了後に、復圧弁ユニット30を介して内視鏡1の内部圧力を開放させるためのキャップである(開放キャップとも言う)。
一方、復圧弁ユニット30は、弁体31、弁体31に対する弁座を形成する弁口金32、弁体31を一定の付勢力で弁座に付勢するコイルばね33、ばね押え34、固定部材である押えナット35を主として構成されている。弁口金32は、コネクタケース10aに嵌入されており、弁口金32の下方(内視鏡1の内部側)には雄ねじ部が形成され、この雄ねじ部に押えナット35が螺合されてコネクタケース10aに弁口金32が固定されている。
また、弁口金32の下方内部には、雌ねじ部が形成され、この雌ねじ部に、ばね押え34が螺合されている。弁体31は、上部のピン状の頭部31aがコネクタケース10aから突出した状態で弁口金32内に収容され、外周部に外挿配置されたコイルばね33により、内視鏡1の外部方向となる上部側に付勢されている。
尚、弁口金32の胴部には、複数の通気孔が周方向に略等間隔で形成されている。また、押えナット35には、弁口金32に螺合されたときに弁口金32の通気孔に対向する内周面に周溝が形成され、この周溝に連通する複数の通気口が上下方向(押えナット35の弁口金32への装着方向)に形成されている。つまり、復圧弁ユニット30の通気経路は、弁口金32の複数の通気孔、押えナット35の周溝及び複数の通気口によって形成されている。
通常の状態では、弁口金32の通孔は、弁体31の頭部31基部に形成されたテーパ部分に取り付けられたOリング31bが、コイルばね33の付勢力によって弁口金32内の弁座を形成するテーパ部分に押し付けられて気密封止されたシール状態となっている。弁体31の頭部31に、コイルばね33の付勢力に抗する外力が印加されて内視鏡1の内部方向となる下方に押し下げられると、弁体31が軸方向に移動して通孔との間に隙間が生じ、内視鏡1の内外が通気する連通状態に切り換えられる。
次に、滅菌キャップ40について説明する。図3に示すように、滅菌キャップ40は、逆止弁ユニット20に被せることによって装着されるキャップ本体41を備えている。このキャップ本体41の口元部には、逆止弁ユニット20の回動規制ピン28に係合して滅菌キャップ40の脱落を防止するためのキャップ溝42が形成されている。
また、キャップ本体41の口元部には、復圧弁ユニット30の弁体31を押し下げるための開口縁部45が設けられている。キャップ溝42は、滅菌キャップ40の下端に設けられた開口縁部45からキャップ本体41の上方に向けて開口された後、次にキャップ本体41の外周回りに所定の長さを有して横方向へ向かって開口され、最後に下方へ連続して開口された無底溝である。
ここで、内視鏡1をオートクレーブ装置にセットする際には、従来と同様に滅菌キャップ40を逆止弁ユニット20に装着する。ユーザは、滅菌キャップ40を逆止弁ユニット20に装着するとき、逆止弁ユニット20の回動規制ピン28を滅菌キャップ40のキャップ溝42に係入し、回動規制ピン28がキャップ溝42の端部に下方側に凹状形成された最奥部42aに嵌まり込むように滅菌キャップ40を回動させる。
この状態で、内視鏡1をオートクレーブ装置に投入し、このオートクレーブ装置内が負圧にとなると、内視鏡1の内部がオートクレーブ装置内の圧力よりも高くなり、両者の圧力差を解消するように逆止弁ユニット20の弁体23が上方に移動する。その結果、内視鏡1の内部の空気が排出されて内視鏡1内部の圧力が外部の圧力(オートクレーブ装置内の圧力)と略同じになる。
その後、装置内が再び大気圧と同等の常圧または加圧状態になると、逆止弁ユニット20の弁体23が下方に移動して弁支持口金25を介して口金本体部21に付勢され、シール部材であるOリング23bによってシールされる。これにより、内視鏡1内部への蒸気等の浸入が阻止される。
オートクレーブ装置から内視鏡1を取り出すと、内視鏡1の内部は負圧状態になっている。内視鏡1を取り出した後、滅菌キャップ40を逆止弁ユニット20に装着したときとは逆の手順で取り外す。すなわち、ユーザが滅菌キャップ40を逆止弁ユニット20から取り外すとき、キャップ溝42の最奥部42aに係入している回動規制ピン28の引っ掛かりを解除するため、一度、滅菌キャップ40を押し込んで回動させる。
滅菌キャップ40を回動させている状態では、滅菌キャップ40の開口縁部45が復圧弁ユニット30の弁体31の頭部31aに当接して弁体31を下方に押し下げ、Oリング31bでシールされている部分が開放されて連通状態となる。そして、内視鏡1の内部に外部から空気が入り込み、内視鏡1の内部が大気圧と均衡(略同一)した圧力状態となる。滅菌キャップ40を完全に取り外すと、復圧弁ユニット30の弁体31は、コイルばね33の付勢力を受けて上方に押し上げられて、内視鏡1の内部が気密(水密)状態に復帰する。
この場合、滅菌キャップ40を回動させる速度が速いと、復圧弁ユニット30の弁体31を下方に押し下げている時間が短くなり、内視鏡によっては、滅菌キャップ40を取り外した後に、内部圧力が十分に大気圧と均衡した圧力状態にされない可能性がある。特に、内部容積が大きい内視鏡においては、通気量が不足して、内視鏡の内部の圧力が負圧状態のままとなる可能性がある。
内視鏡の内部の圧力が負圧状態に保たれたまま内視鏡を使用すると、例えば、挿入部2の湾曲部6を被覆する柔らかい湾曲ゴムが金属でできた複数の湾曲駒に圧着し、湾曲部6を湾曲させた場合に各湾曲駒に噛み込んで損傷する虞がある。また、内視鏡1の操作部3の操作スイッチに被せられたゴム等の弾性体のスイッチカバーが操作スイッチを押し込み、内視鏡1の誤操作を起こす虞もある。
このため、本実施の形態においては、逆止弁ユニット20の回動規制ピン28は、ピンキャップ29を介して滅菌キャップ40のキャップ溝42に係合され、このピンキャップ29により、滅菌キャップ40を回動させる速度が速くなり過ぎないように調整される。ピンキャップ29は、樹脂等の弾性部材から形成され、回動規制ピン28に、ねじ込み接着などによって取り付けられている。
図3に示すように、回動規制ピン28に取り付けた状態でのピンキャップ29の外径bは、滅菌キャップ40のキャップ溝42の溝幅aに対して、b>aの関係で滅菌キャップ40の操作性を損なわない範囲で設定される。尚、b>aの関係は、キャップ溝42のキャップ本体41の外周回りの横方向の部分のみとしても良い。
このように、回動規制ピン28とキャップ溝42との間に弾性部材からなるピンキャップ29を介在させることにより、滅菌キャップ40を回動させる際の摺動抵抗が大きくなり、使い勝手を変更することなく、復圧弁ユニット30の弁体31を下方に押し下げる時間を従来よりも長くすることができる。その結果、内視鏡1の内部圧力を十分に大気圧と均衡した圧力状態にすることができる。
以上の内視鏡1のオートクレーブ滅菌に対して、内視鏡1の漏水検査や洗浄・消毒時には、逆止弁ユニット20及び復圧弁ユニット30は、両者とも閉状態に保持されて液体中に浸漬される。この場合、復圧弁ユニット30は、上述したように滅菌キャップ40の回動によって通気動作させるように構成されていることから、弁体31の頭部31aがコネクタケース10aよりも突出しており、内視鏡1の液体中への浸漬時に作業者が誤って弁体31の頭部31aを押し下げてしまい、内視鏡1内部に液体が浸入する虞がある。
このため、本実施の形態においては、内視鏡1の液体浸漬時に、復圧弁ユニット30の作動を制限する復圧弁作動制限装置50を備えている。次に、この復圧弁作動制限装置50について説明する。
図4に示すように、復圧弁作動制限装置50は、復圧弁ユニット30の連通状態への動作を妨げる作動制限機構部として電磁力で駆動されて復圧弁ユニット30の弁体31の動きを機械的にロックするロック機構部51、内視鏡1の外装部材の表面状態を検出する検出部として内視鏡1の外表面の液体分を検出する液体検出部55、液体検出部55からの信号に基づいてロック機構部51を駆動制御する駆動制御部60を備えて構成されている。
ロック機構部51は、図4においては、復圧弁ユニット30の弁体31の軸方向への移動を妨げる作動制限部材として弁体31の下方に配置される細長の板状のロック板52と、このロック板52を弁体31の軸方向と交差する方向に電磁力によって進退移動させる駆動部としてのアクチュエータ53とを主として構成されている。アクチュエータ53は、例えば、プル型(プッシュ型でも良い)の電磁ソレノイドで、非通電時にプランジャが初期位置に復帰するよう復帰スプリングを内蔵したソレノイドを採用する。
ロック板52は、復圧弁ユニット30の下部に、ガイド部材54を介して弁体31の軸方向と直交する方向に板状の平面部を配置して進退自在に保持され、細長の端部が電磁ソレノイドからなるアクチュエータ53のプランジャ53aに連結されている。このロック板52には、弁体31が挿通可能な開口孔52aが設けられ、アクチュエータ53が駆動されない通常の状態では、開口孔52aが弁体31の下端側に位置して弁体31の下方向への動きを妨げず、アクチュエータ53によって弁体31の軸方向と直交する方向にロック板52がスライドされたとき、ロック板52の開口孔52aが弁体31の下端位置から外れ、ロック板52の非開口部分で弁体31の下方向への動きが妨げられる。
液体検出部55は、内視鏡1の外表面の液体分を検知する接触式或いは非接触式のセンサを備えて構成される。液体分を検出する接触式のセンサとしては、例えば、所定の間隔で配置された一対の電極端子の電位差に基づいて液体分を検出するセンサを用いることができる。また、非接触で液体分を検出するセンサとしては、例えば、液体に吸収される光の波長から非接触で液体分を検出する光センサ等を用いることができる。これらのセンサは、内視鏡1の外表面の液体分を検出可能な任意の部位、例えば操作部3やコネクタケース10aに設けられる。
駆動制御部60は、液体検出部55からの信号を増幅するアンプ、アクチュエータ53を駆動する駆動回路、各部に電源を供給する電源回路等を有する制御回路部60aと、液体検出部55、アクチュエータ53、制御回路部60aに電力を供給する電源部60bとを有して構成されている。
制御回路部60aは、液体検出部55の信号に基づいて内視鏡1が液体に浸漬されたことを検知したとき、電源部60bからの電力でアクチュエータ53を駆動制御する。また、電源部60bは、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池等のバッテリ、或いは電気二重層コンデンサ等の大容量コンデンサを有し、アクチュエータ53を動作させるための駆動用電源、制御回路部60aを動作させるための制御用電源を供給する。
尚、電源部60bは、外部から充電可能な二次電池やコンデンサ等の蓄電体を有することが望ましい。電源部60bをコネクタ10の電源回路ラインに接続して内視鏡1の使用時に光源装置或いはビデオプロセッサから蓄電体に充電しておくことにより、内視鏡のリプロセス時には、蓄電体に蓄えた電力で、液体検出部55、制御回路部60a、アクチュエータ53を動作させることができる。
また、駆動制御部60の構成及び機能は、液体検出部55で用いるセンサの種類、アクチュエータ53の駆動電流の大きさ、艤装性、コスト等を考慮して適宜設定される。例えば、液体検出部55を一対の電極端子からなるセンサで構成し、一対の電極端子間を流れる電流でアクチュエータ53を駆動可能な場合には、一対の電極端子をスイッチとして用いてアクチュエータ53と電源部60bとの間に接続することにより、制御回路部60aを省略してコスト低減を図ることも可能である。
以上の復圧弁作動制限装置50は、内視鏡1の外表面が乾燥している状態では、ロック機構部51のアクチュエータ53が通電されず、復圧弁ユニット30の弁体31の下方向への動きを妨げない非ロック状態にある。すなわち、図5に示すように、ロック機構部51のロック板52は、開口孔52aが復圧弁ユニット30の弁体31を挿通可能な位置に保持されており、オートクレーブ滅菌の際の滅菌キャップ40の回動操作による内視鏡1内外の通気が可能となっている。
一方、漏水検査、洗浄・消毒等で内視鏡1が水や薬液等の液体に浸漬されると、内視鏡1の外表面の液体分が液体検出部55で検出され、駆動制御部60によってロック機構部51のアクチュエータ53が通電・駆動されてロック板52がスライドし、図6に示すようなロック状態となる。このロック状態では、ロック板52の開口孔52aが弁体31の下端位置から外れて非開口部分が弁体31の下端に位置するため、弁体31の下方向への動きが阻止される。
この場合、ロック状態に保持可能な時間は、アクチュエータ53の消費電力と電源部60bの電源容量に依存するが、内視鏡1全体が液体中に浸漬された後は、必ずしもロック状態を保持する必要はないため、少なくとも内視鏡1を液体中に浸漬するまでの所定時間だけロック状態を維持できるよう、アクチュエータ53の消費電力及び電源容量が設定される。また、駆動制御部60にタイマを備えて、内視鏡1の外表面の液体分を検出した後、予め設定した一定時間だけアクチュエータ53を駆動するようにしても良く、省エネルギーを図ることができる。
また、ロック機構部51は、上述した構成に限定されることなく、例えば、図7や図8に示すような種々の構成を採用することができる。
図7に示すロック機構部70は、ロック板52に代えて円筒状のロック筒71を採用し、このロック筒71の長手軸と直交する方向に、復圧弁ユニット30の弁体31が挿通可能な開口孔71aを設けている。ロック筒71の長手方向端部には、ステップモータやロータリソレノイド等のアクチュエータ72が回転軸を同軸として連結されている。
非ロック状態では、ロック筒71の開口孔71aは、その中心軸が弁体31の長手軸と略一致して弁体31を挿通可能な初期位置に保持されている。内視鏡1の外表面の液体分を検出してアクチュエータ72が駆動されると、ロック筒71が所定角度だけ回転され、弁体31の下方向への動きを阻止するロック状態となる。
また、図8に示すロック機構部75は、円、矩形、扇形等の所定の形状の平板で開口孔を有しないロック板76を採用する。ロック板76は、その一端を支点として弁体31の軸方向と直交する平面上で回転自在となるように軸支され、その回転軸がステップモータやロータリソレノイド等のアクチュエータ77に連結されている。
非ロック状態では、ロック板76は、弁体31の下端側から外れて弁体31の下方向への動きを阻害しない初期位置に保持されている。内視鏡1の外表面の液体分が検出されてアクチュエータ77が駆動されると、ロック板76が所定角度だけ回転されて弁体31の下端側を塞ぎ、下方向への動きを阻止するロック状態となる。
このように本実施の形態においては、漏水検査や洗浄・消毒工程等の内視鏡が水や薬液に浸漬される状況において、復圧弁作動制限装置50によって復圧弁ユニット30の誤操作による内視鏡内外の通気を阻止することができ、内視鏡内部への液体の浸入を防止することができる。
ところで、復圧弁ユニット30の誤操作を防止するためには、図9に示すように、弁体31のコネクタケース10aから突出部分を無くし、作業者が内視鏡1のコネクタ10を把持したときに弁体31を下方に押し下げられないようにしても良い。このような復圧弁ユニット30Aは、永久磁石の磁力を利用して作動させる構成とし、これに対応して滅菌キャップ40を若干変更する。
具体的には、復圧弁ユニット30Aは、弁口金32の外部頂面と略同一面の頭部を有する弁体31Aを用い、この弁体31Aの頭部に、永久磁石Maを埋め込んで接着剤等で固定する。また、滅菌キャップ40Aは、開口縁部45に永久磁石Mbを埋め込んで接着剤等で固定すると共に、キャップ溝42を若干変更したキャップ溝42A(図10参照)とする。他の構成は、復圧弁ユニット30、滅菌キャップ40と同様である。
弁体31Aに取り付けられた永久磁石Maと、滅菌キャップ40Aに取り付けられた永久磁石Mbとは、同じ極性の磁極が互いに向かい合うように取り付けられ、互いに反発力が作用するようにする。また、滅菌キャップ40Aのキャップ溝42Aは、滅菌キャップ40のキャップ溝42を若干変更し、開口縁部45から上方に向けて開口された後、次にキャップ本体41の外周回りに所定の長さを有して横方向へ向かって開口された溝とされ、最後の下方への溝を無くしている。
つまり、滅菌キャップ40Aは、逆止弁ユニット20に装着されたとき、滅菌キャップ40Aが押し込まれて開口縁部45が復圧弁ユニット30Aの弁体31A頭部に接近した状態に保持される。この滅菌キャップ40Aの逆止弁ユニット20への装着完了時には、滅菌キャップ40側の永久磁石Mbは弁体31A側の永久磁石Maの略直上には配置されないように設定されており、永久磁石Maと永久磁石Mbとの間に反発力が作用することはない。
永久磁石Maと永久磁石Mbとの間に反発力が作用するのは、滅菌処理が終了する等して滅菌キャップ40Aを回動させて逆止弁ユニット20から取り外すときである。このとき、永久磁石Mbが永久磁石Maの上を通過すると、両者の間に反発力が働き、この反発力によって復圧弁ユニット30Aの弁体31Aが押し下げられて、内視鏡の内外が連通する。
これにより、漏水検査や洗浄・消毒工程等の内視鏡が水や薬液に浸漬される状況において、復圧弁ユニット30の誤操作による内視鏡内外の通気を阻止することができ、内視鏡内部への液体の浸入を防止することができる。
尚、この滅菌キャップ40Aにおいても、逆止弁ユニット20の回動規制ピン28とキャップ溝42Aとの間には、弾性部材からなるピンキャップ29が介在するため、滅菌キャップ40Aを逆止弁ユニット20に装着完了したときに滅菌キャップ40Aが勝手に動いて誤作動することは無い。また、滅菌キャップ40Aを回動させる際の摺動抵抗を大きくして、復圧弁ユニット30Aの弁体31Aを下方に押し下げる時間を従来よりも長くすることができ、内視鏡の内外を確実に通気することができる。
1 内視鏡
10a コネクタケース
30 復圧弁ユニット
31 弁体
32 弁口金
33 コイルばね
50 復圧弁作動制限装置
51 ロック機構部
52 ロック板
53 アクチュエータ
55 液体検出部
60 駆動制御部
60b 電源部

Claims (13)

  1. 内視鏡の内部空間と外部空間とを仕切る外装部材に設けられ、前記内部空間と前記外部空間とを遮断状態と連通状態とに切り換え可能な通気弁機構部と、
    前記通気弁機構部の連通状態への動作を妨げる作動制限機構部と、
    前記外装部材の表面状態を検出する検出部と、
    前記検出部からの信号に基づいて前記作動制限機構部を駆動制御する駆動制御部と、
    を備えることを特徴とする内視鏡。
  2. 前記検出部は、前記外装部材の表面の液体分を検出することを特徴とする請求項1記載の内視鏡。
  3. 前記通気弁機構部は、前記外装部材に対して一定の付勢力で付勢される弁体を有し、前記付勢力に抗する外力の印加によって前記弁体が開放されて連通状態に切り換えられることを特徴とする請求項1又は2記載の内視鏡。
  4. 前記通気弁機構部は、弁座に対する前記弁体の軸方向への付勢力に抗する前記外力が印加されることで前記弁体が軸方向に移動し、連通状態に切り換えられることを特徴とする請求項3記載の内視鏡。
  5. 前記作動制限機構部は、前記弁体の軸方向への移動を妨げることを特徴とする請求項4記載の内視鏡。
  6. 前記作動制限機構部は、前記弁体の軸方向と交差する方向に移動可能な作動制限部材と、前記作動制限部材を電磁力によって移動させる駆動部とを有することを特徴とする請求項5記載の内視鏡。
  7. 前駆駆動制御部は、前記駆動部に電力を供給する電源部を有することを特徴とする請求項6記載の内視鏡。
  8. 前記電源部は、外部から充電可能な蓄電体を有することを特徴とする請求項7記載の内視鏡。
  9. 前記検出部は、一対の電極端子により前記外装部材の表面の液体分を検出し、
    前記駆動制御部は、前記液体分によって生じる前記一対の電極端子間の電位差により、前記駆動部を介して前記作動制限部材を移動させることを特徴とする請求項6〜8の何れかに記載の内視鏡。
  10. 前記駆動制御部は、前記一対の電極端子が電気的に導通したとき、前記駆動部を介して前記作動制限部材を移動させることを特徴とする請求項9記載の内視鏡。
  11. 前記駆動部は、ソレノイドであることを特徴とする請求項6記載の内視鏡。
  12. 前記蓄電体は、コンデンサであることを特徴とする請求項8記載の内視鏡。
  13. 前記蓄電体は、二次電池であることを特徴とする請求項8記載の内視鏡。
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