JPH10243914A - 内視鏡洗浄装置 - Google Patents

内視鏡洗浄装置

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JPH10243914A
JPH10243914A JP9053167A JP5316797A JPH10243914A JP H10243914 A JPH10243914 A JP H10243914A JP 9053167 A JP9053167 A JP 9053167A JP 5316797 A JP5316797 A JP 5316797A JP H10243914 A JPH10243914 A JP H10243914A
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JP
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endoscope
cleaning
airtightness
scope
airtight
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JP9053167A
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English (en)
Inventor
Naotake Mimori
尚武 三森
Eiji Mori
英次 森
Mitsuo Kondo
光夫 近藤
Masaaki Morizumi
雅明 森住
Osamu Kobayashi
理 小林
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Fujinon Corp
Original Assignee
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】各種部材が収納された内部が気密されて外表面
全体を洗浄水により洗浄することが可能な内視鏡を洗浄
する内視鏡洗浄装置において、何らかの損傷により前記
内視鏡の内部の気密が損なわれている場合に、洗浄を行
うことにより内部に洗浄水が浸水し、内視鏡の内部にま
で損傷がおよぶことを防止する内視鏡洗浄装置を提供す
る。 【解決手段】本発明に係る内視鏡洗浄装置は、内視鏡
(スコープ)を洗浄する場合、内視鏡の内部の気密チェ
ックを行ってから内視鏡の洗浄を実行する。気密チェッ
クは、内視鏡に設けられた通気アダプタを気密チェック
アダプタ22に接続することにより自動で実行される。
洗浄を開始する際に、内視鏡の通気アダプタが接続され
ていない場合や、気密チェックを行った結果、エラーが
発生した場合には、内視鏡の内部が浸水により損傷する
おそれがあるため洗浄作業を実行しないようする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は内視鏡洗浄装置に係
り、特に、内視鏡(スコープ)の内部の気密チェックが
可能な内視鏡洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内視鏡洗浄装置は、検査に使用されたス
コープを洗浄槽内に収納し、スコープ全体に洗浄水を流
し、又は、洗浄水や消毒液にスコープ全体を浸漬してス
コープの外表面等を洗浄・消毒する装置である。内視鏡
洗浄装置によって洗浄・消毒できるスコープは防水構造
に構成されており、スコープ内部に収納されている回路
部材やスコープ内部に挿通されるライトガイド、信号ケ
ーブル等が浸水しないようにスコープ内部は気密保護さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、何らか
の原因によりスコープの外表面等が損傷し、スコープ内
部の気密性が損なわれる場合があり、このような場合に
スコープを洗浄すると、この損傷部分からスコープ内部
に水が流れ込み、内部部材までが損傷して修復に多大な
費用を要することがある。このため、洗浄を行う場合に
は予めスコープ内部の気密性が保持されているか否かを
検査する必要がある。
【0004】従来の内視鏡洗浄装置において、スコープ
内部に加圧空気を送り込んだ状態でスコープを水に浸
し、スコープから泡が発生しないかを検査することによ
りスコープ内部が気密に保持されているかを調べる気密
チェック機能を備えているものがある。しかしながら、
従来の内視鏡洗浄装置では、このような気密チェック
は、洗浄作業とは別の作業として独立して行われるた
め、スコープ内部の気密性が損なわれている場合にでも
洗浄を行うことができ、スコープに大きな損傷を与えて
しまう場合があった。
【0005】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、何らかの損傷によりスコープ内部の気密が損な
われている場合に、洗浄を行うことによりスコープ内部
に洗浄水が侵入し、スコープ内部にまで損傷が及ぶこと
を防止する内視鏡洗浄装置を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するために、各種部材を収納する内部が気密されて外表
面全体を洗浄水により洗浄することが可能な内視鏡を洗
浄する内視鏡洗浄装置において、前記内視鏡の外表面に
洗浄水を流し、又は、前記内視鏡を洗浄水に浸漬して前
記内視鏡の外表面を洗浄する洗浄作業を実行する洗浄手
段と、前記内視鏡の内部が気密であるか否かを検査する
気密チェックを実行する気密チェック手段と、前記洗浄
手段及び前記気密チェック手段を制御する制御手段であ
って、前記洗浄手段による洗浄作業を実行する際に、前
記気密チェック手段による気密チェックを実行し、前記
内視鏡の内部が気密であることを確認した場合にのみ前
記洗浄作業を実行させる制御手段と、からなることを特
徴としている。
【0007】本発明によれば、内視鏡を洗浄する前に気
密チェックを行い、気密チェックにより内視鏡内部が気
密であることを確認した場合にのみ洗浄作業を実行する
ようにしたため、何らかの損傷により内視鏡内部の気密
が損なわれている場合には洗浄作業は実行されず、内視
鏡内部に損傷がおよぶことが確実に防止されるようにな
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る内視鏡洗浄装置の好ましい実施の形態について詳説す
る。図1は本発明に係る内視鏡洗浄装置の一実施の形態
を示した構成図である。同図に示すように、内視鏡洗浄
装置は操作パネル10、表示パネル12及び洗浄槽14
から構成される。
【0009】上記操作パネル10は、洗浄作業の内容に
関する各種設定や洗浄開始等の指示を入力する。また、
上記表示パネル12は、洗浄作業の残り時間や、作業終
了までの時間、トラブル発生時の警告等を表示する。上
記洗浄槽14は、その内部の網状の支持台16にスコー
プを載置し、回転型噴射部材18、18を回転させなが
らその噴射口18A、18A、…から洗浄水を噴出して
スコープ全体を洗浄する。また、支持台16の各所に設
けられたノズル16A、16A、16A、…からも洗浄
水が噴出されるようになっており、スコープ全体の細部
に渡って洗浄水がかけられるようになっている。また、
洗浄槽14の開口部には蓋20が設けられ、外部に洗浄
水が飛散するのを防止している。尚、洗浄槽14では、
洗浄槽14の内部に溜めた洗浄水や消毒液にスコープ全
体を浸漬してスコープの外表面等を洗浄・消毒すること
も可能である。
【0010】また、洗浄槽14の内部にはスコープの気
密チェックを行うための気密チェックアダプタ22が設
けられる。この気密チェックアダプタ22は空気ポンプ
24にチューブ26を介して接続され、空気ポンプ24
からの加圧空気を放出する。また、チューブ26にはバ
ルブ(電磁バルブ)28を介して気密テスタ30が装着
され、この気密テスタ30によってスコープ内部の気密
チェックが行われる。尚、気密チェックの詳細に関して
は後述する。
【0011】次に、上記内視鏡洗浄装置によって洗浄す
るスコープの全体構成を図2に示す。図2に示すように
スコープ40は、操作部42、軟性部44、湾曲部4
6、先端部48、LG(ライトガイド)軟性部50、L
Gコネクター部52、電気信号コネクター部54とから
構成される。上記操作部42には、湾曲部46の湾曲方
向を操作する操作ノブ60A(左右方向)、60B(上
下方向)、空気・水を送出するための送気・送水ボタン
62、吸引するための吸引ボタン64、鉗子を挿入する
鉗子挿入口66等の各種操作部材等が設けられる。
【0012】先端部48には、図3に示すように鉗子挿
入口66から挿入された鉗子を送出するとともに、吸引
ボタン64によって吸引された吸引物を取り込む鉗子・
吸引口70、送気・送水ボタン62によって空気又は水
を送出する送気・送水用ノズル72、ライトガイドによ
って導かれた照明光を照射する照明窓74、74、対象
物を撮影するための対物レンズ76及びその結像位置に
配置されたCCDセンサが設けられる。
【0013】上記軟性部44、湾曲部46には、上記操
作部42の鉗子挿入口66から挿入された鉗子を上記先
端部48の鉗子、吸引孔70に挿通する鉗子挿通用チュ
ーブ、上記先端部48の送気・送水用ノズル72に空気
又は水を搬送する送気・送水チューブ、先端部48の照
明窓74、74に照明光を導く光学繊維からなるライト
ガイド、先端部48のCCDセンサによって変換された
映像信号を送る導線等からなる信号ケーブルが配設され
る。
【0014】また、上記LG軟性部50には、上記送気
・送水チューブ、ライトガイド、信号ケーブルが配設さ
れ、送気・送水チューブはLGコネクタ−52の送水口
82、送気口84に、ライトガイドはLGコネクタ−5
2のライトガイド端子80に、信号ケーブルはEVEコ
ネクタ54に導かれる。上記スコープ40を検査に使用
する場合には、LGコネクタ−52、電気信号コネクタ
−54を図示しないプロセッサーに接続し、LGコネク
タ−52のライトガイド端子80に照射光を供給すると
ともに、先端部48のCCDセンサで変換された映像信
号を前記プロセッサー内で画像信号に変換し、モニタに
表示する。
【0015】ところで、上記スコープ40は、上記内視
鏡洗浄装置による外表面全体の洗浄が可能なように全体
が防水構造に構成され、スコープ40内部は外装体によ
り完全に外部と遮蔽されて気密にされている。上記鉗子
挿通用チューブ、送気・送水チューブ、ライトガイド及
び信号ケーブル等はスコープ40内部に挿通され、ま
た、操作部42の回路部品等の浸水から保護すべき部材
もスコープ40内部に収納されて気密保護されている。
【0016】しかしながら、スコープ40の軟性部の繰
返し使用により湾曲部46表皮等に亀裂等が生じて、ス
コープ40内部の気密が損なわれる場合があり、この場
合、損傷部分から洗浄水等がスコープ40内部に入り込
み、内部の電気部材等にまで大きな損傷を与えるおそれ
がある。このため、上記内視鏡洗浄装置は、スコープ4
0の洗浄作業を開始する前に、必ずスコープ40内部の
気密チェックを行い、スコープ40内部の気密が保たれ
ていることを確認してから洗浄・消毒の作業を開始する
ようにしている。
【0017】そこで、図2に示すようにスコープ40の
上記電気信号コネクタ−54の後端には、スコープ40
内部の気密の状態をチェック(気密チェック)するため
の通気アダプタ90が取り付けられている。この通気ア
ダプタ90は上記内視鏡洗浄装置の洗浄槽14内に設け
られた上記気密チェックアダプタ22に接続されるよう
になっており、気密チェックアダプタ22から送出され
る加圧空気がこの通気アダプタ90からスコープ40内
部に注入されるようになっている。これにより、スコー
プ40内部の気圧を上昇させてスコープ40の損傷部分
からの気体漏れがないかを検出し、気密チェックを行う
ことができる。尚、気密チェックの方法の詳細は後述す
る。
【0018】図4、図5は、上記気密チェックアダプタ
22及び通気アダプタ90の構成を示した断面図であ
る。尚、図4は気密チェックアダプタ22と通気アダプ
タ90を取り外した時の状態を示し、図5はこれらを接
続した時の状態を示す。図4、図5に示すように気密チ
ェックアダプタ22は、アダプタ本体100、連結具1
02、連結具104とを備え、アダプタ本体100の後
端部に連結具102がねじ込まれて連結されるととも
に、連結具102に連結具104がねじ込まれて連結さ
れる。連結具104は空気ポンプ24と接続されたチュ
ーブ26内に差し込まれてチューブ26と接続される。
【0019】上記アダプタ本体100はアダプタ接合部
106を有し、このアダプタ接合部106に通気アダプ
タ90が装着される。アダプタ接合部106に通気アダ
プタ90を装着した際には、Oリング108によってシ
ールされる。上記連結具102は、通気孔102A、1
02A、…を有し、上記連結具104の貫通孔104A
と連通する。従ってチューブ26を介して空気ポンプ2
4から送られた加圧空気は、連結部104の貫通孔10
4Aから連結具102に導かれ、連結具102の通気孔
102A、102A、…からアダプタ本体100のアダ
プタ接合部106に送出される。
【0020】一方、電気信号コネクタ−54に設けられ
た通気アダプタ90は、上記気密チェックアダプタ22
のアダプタ接合部106に装着されるケース120と、
ケース120内に可動弁体122を備え、可動弁体12
2はバネ123によりケース120内前方に付勢されて
いる。尚、ケース120と可動弁体122の間はOリン
グ124、124、124によって気密シールされてい
る。
【0021】ケース120の先端には可動弁体122を
後方に押し込むための孔120Aが設けれる。図5に示
すように、通気アダプタ90を気密チェックアダプタ2
2のアダプタ接合部106に装着すると、気密チェック
アダプタ22の連結具102の突起部102Bがこの孔
120Aから挿入され、可動弁体122が付勢力に抗し
て後方に押し込まれる。
【0022】これにより、可動弁体122に設けられた
空気孔122A、122A、…とケース120の側面に
設けられた空気孔120B、120B、…とが隣接した
位置(通気可能な状態)となり、スコープ40内部に通
じる通気孔122Cとケース120の外部とが通気され
る。尚、図4に示すように、通気アダプタ90を気密チ
ェックアダプタ22のアダプタ接合部106から取り外
した状態では、可動弁体122が前方に付勢され、可動
弁体122に設けられた空気孔122A、122A、…
がケース120の外部から気密された状態となり、スコ
ープ40内部が気密される。
【0023】図5に示すように通気アダプタ90を気密
チェックアダプタ22のアダプタ接合部106に装着し
た状態で、空気ポンプ24を作動させ、空気ポンプ24
からチューブ26内に加圧空気を流すと、上述したよう
に加圧空気は連結具102の通気孔102A、102
A、…からアダプタ本体100のアダプタ接合部106
に送出される。アダプタ接合部106に送出された加圧
空気は、アダプタ本体100の内面とケース120の外
面の隙間107、ケース120及び可動弁体122の空
気孔120B、122Aを介してスコープ40内部に送
気される。
【0024】尚、気密チェックアダプタ22のアダプタ
接合部106には、通気アダプタ取付確認スイッチ11
0が設けられる。図5に示すように、アダプタ接合部1
06に通気アダプタ90を装着すると、この通気アダプ
タ取付確認スイッチ110が通気アダプタ90によって
押圧されオフからオンの状態になる。これにより、通気
アダプタ90が気密チェックアダプタ22に装着された
ことを確認することができる。
【0025】次に上記内視鏡洗浄装置の気密チェックに
関する制御について説明する。図6は、上記内視鏡洗浄
装置の気密チェックにかかわる構成部をブロック図で示
したものである。同図に示すブロック図には、中央制御
演算部150の他、上記操作パネル10、表示パネル1
2、空気ポンプ24、バルブ28、気密テスタ30(以
上図1参照)、通気アダプタ取付確認スイッチ110
(図4参照)が示されている。上述したように、空気ポ
ンプ24は、加圧空気を生成し、スコープ40内部に加
圧空気を送気するものであり、バルブ28は、その加圧
空気が流れるチューブ26を開閉するものである。気密
テスタ30は、スコープ40内部の気圧を測定し、通気
アダプタ取付確認スイッチ110は、気密チェックアダ
プタ22に通気アダプタ90が装着されたか否かを検出
する。尚、上記空気ポンプ24、バルブ28は、中央制
御演算部150によって自動制御される。
【0026】上記中央制御演算部150は、洗浄プログ
ラムに従って図示しない各部の動作を制御しスコープ4
0の洗浄開始から終了までを自動で制御する。この洗浄
プログラムには、気密チェックを行う気密チェック処理
ルーチンが挿入されており、その気密チェック処理ルー
チンの詳細を示したフローチャートを図7に示す。図7
に示すようにスコープ40が洗浄槽にセットされ、操作
パネル10によって洗浄開始が指示されると、上記中央
制御演算部150は、まず、通気アダプタ取付確認スイ
ッチ110のオン・オフ状態を検出し、通気アダプタ9
0が気密チェックアダプタ22に装着されているか否か
を判定する(ステップS10)。もし、通気アダプタ取
付確認スイッチ110がオフの状態で通気アダプタ90
が装着されていないと判定した場合には、表示パネル1
2に通気アダプタ90を装着するように警告を表示する
とともに、アラームを発生させる(ステップS12)。
このステップS10とステップS12の処理は、通気ア
ダプタ90が気密チェックアダプタ22に装着されるま
で行われるため、特別の指定がないかぎり気密チェック
を行わずにスコープ40の洗浄を行うことができないよ
うになっている。
【0027】一方、通気アダプタ取付確認スイッチ11
0がオンで通気アダプタ90が気密チェックアダプタ2
2に装着されていると判定した場合には、以下に示す気
密チェック処理ルーチンを実行する。気密チェック処理
ルーチンでは、中央制御演算部150は、まず、空気ポ
ンプ24を作動させて、スコープ40内部に加圧空気を
送気する(ステップS14)。尚、このときバルブ28
を開けておく。そして、気密テスタ30によりスコープ
40内部の気圧を検出しながらスコープ40内部の気圧
を上昇させ、所定の気圧まで上昇した時点でバルブ28
を閉じ、スコープ40内部への加圧空気の送気を停止さ
せる(ステップS16)。
【0028】この状態で所定時間(例えば、数十秒)放
置し(ステップS18)。スコープ40内部全体の気圧
の状態を安定させる。ステップS18により所定時間が
経過すると、次に、中央制御演算部150は、スコープ
40内部の気圧を気密テスタ30から入力し、所定時間
(例えば数十秒)でどれだけ気圧が減少するかを検出す
る(気密チェックの開始)(ステップS20)。
【0029】そして、上記中央制御演算部150は、こ
のスコープ40内部の気圧の減少が所定値未満か否かを
判定する(ステップS22)。気圧の減少が所定気圧未
満であった場合には、スコープ40内部は気密が保たれ
ている(気密チェックOK)と判断し、この場合には、
次の洗浄作業のプログラムを実行する(ステップS2
4)。
【0030】一方、スコープ40内部の気圧の減少が所
定値以上であった場合には、スコープ40内部の気密が
損なわれていない(気密チェックエラー)と判断し、こ
の場合には、表示パネル12に警告を表示するととも
に、アラームを発生させる(ステップS26)。そし
て、洗浄作業を実行せずに、洗浄プログラムを中止す
る。これにより、スコープ40に損傷が生じてスコープ
40内部の気密が保持されていない場合には、洗浄作業
が実行されないため、スコープ40内部の部材が洗浄水
により浸食されて大きな損傷を受けることがなくなる。
【0031】なお、内視鏡洗浄装置と電話回線を接続可
能にし、上記ステップS22において気密チェックエラ
ーであった場合には、自動で電話回線と接続し、電話回
線を通じて気密チェックエラーが発生したことをメーカ
に自動通知するようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、内
視鏡を洗浄する前に気密チェックを行い、気密チェック
により内視鏡内部が気密であることを確認した場合にの
み洗浄作業を実行するようにしたため、何らかの損傷に
より内視鏡内部の気密が損なわれている場合には洗浄作
業は実行されず、内視鏡内部に損傷がおよぶことが確実
に防止されるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係る内視鏡洗浄装置の一実施
の形態を示した構成図である。
【図2】図2は、スコープの全体構成を示した図であ
る。
【図3】図3は、スコープの先端部の構成を示した図で
あ。
【図4】図4は、気密チェックアダプタ及び通気アダプ
タの構成を示した断面図である。
【図5】図5は、気密チェックアダプタ及び通気アダプ
タの構成を示した断面図である。
【図6】図6は、内視鏡洗浄装置の気密チェックにかか
わる構成部を示したブロック図である。
【図7】図7は、気密チェック処理ルーチンの詳細を示
したフローチャートである。
【符号の説明】
10…操作パネル 12…表示パネル 14…洗浄槽 16…支持台 18…回転型噴射部材 20…蓋 22…気密チェックアダプタ 24…空気ポンプ 26…チューブ 28…バルブ 30…気密テスタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森住 雅明 埼玉県大宮市植竹町1丁目324番地 富士 写真光機株式会社内 (72)発明者 小林 理 埼玉県大宮市植竹町1丁目324番地 富士 写真光機株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種部材を収納する内部が気密されて外
    表面全体を洗浄水により洗浄することが可能な内視鏡を
    洗浄する内視鏡洗浄装置において、 前記内視鏡の外表面に洗浄水を流し、又は、前記内視鏡
    を洗浄水に浸漬して前記内視鏡の外表面を洗浄する洗浄
    作業を実行する洗浄手段と、 前記内視鏡の内部が気密であるか否かを検査する気密チ
    ェックを実行する気密チェック手段と、 前記洗浄手段及び前記気密チェック手段を制御する制御
    手段であって、前記洗浄手段による洗浄作業を実行する
    際に、前記気密チェック手段による気密チェックを実行
    し、前記内視鏡の内部が気密であることを確認した場合
    にのみ前記洗浄作業を実行させる制御手段と、 からなることを特徴とする内視鏡洗浄装置。
  2. 【請求項2】 前記気密チェック手段は、前記内視鏡の
    気密された内部の気圧を一定気圧まで上昇させた後、前
    記内部の気圧の減少を検出し、前記気圧の減少が所定気
    圧以内の場合には、前記内視鏡の内部が気密であると判
    断し、前記気圧の減少が所定気圧以上の場合には、前記
    内視鏡の内部が気密ではないと判断することを特徴とす
    る請求項1の内視鏡洗浄装置。
  3. 【請求項3】 前記気密チェック手段によって前記内視
    鏡の内部が気密ではないと判断した場合には、公衆回線
    を使用して自動でメーカに気密チェックエラーを通知す
    ることを特徴する請求項1の内視鏡洗浄装置。
JP9053167A 1997-03-07 1997-03-07 内視鏡洗浄装置 Pending JPH10243914A (ja)

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Cited By (4)

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