JPH08308786A - カバー式内視鏡 - Google Patents

カバー式内視鏡

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JPH08308786A
JPH08308786A JP7118822A JP11882295A JPH08308786A JP H08308786 A JPH08308786 A JP H08308786A JP 7118822 A JP7118822 A JP 7118822A JP 11882295 A JP11882295 A JP 11882295A JP H08308786 A JPH08308786 A JP H08308786A
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fluid control
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Kiyoshi Miyake
清士 三宅
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カバー用内視鏡にカバーを確実に取り付けな
くては内視鏡検査に使用できないような、安全性を確保
できるカバー式内視鏡を提供すること。 【構成】 カバー用内視鏡2の操作部4の外周面には押
しボタンスイッチ16が設けられ、内視鏡カバー1を構
成するシース8の後端に設けた口体部12を操作部4に
固定する位置に設定することにより、押しボタンスイッ
チ16の接点22a,22bはONした場合にのみ、接
続コード15a,15bを介して光源装置13に設けた
制御部23に電力が供給される状態にし、光源装置13
の使用が可能な状態にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカバー用内視鏡と、この
カバー用内視鏡を覆う内視鏡カバーとからなるカバー式
内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、人体内の観察等に用いられる内視
鏡は体腔内への挿入部に体液等が付着するのを防止する
ために挿入部に保護チューブを被せて用いられるものが
知られている。内視鏡の使用後は保護チューブが取り外
せて、新たな保護チューブと交換される。したがって挿
入部が汚染されるのを防止することができ、それらを洗
浄する必要がなく洗浄の手間か省ける。
【0003】具体的に例えばUSP4,809,678
の図2のように観察光学系の前面に透明部を設けたカバ
ーで挿入部全体を覆うようにしたものがある。この際の
挿入部カバーと内視鏡挿入部との固定は、カバー手元側
に設けた弾性端の摩擦力により行われていた。
【0004】また特願平7−18194号のようにカバ
ー手元側の支持体(口体部)に移動規制手段を設け、確
実にカバーと内視鏡を固定できる方法も示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来例では内
視鏡にカバーを固定するように様々な手段が設けられて
はいるものの、万が一内視鏡にカバーを取り付けるのを
忘れてしまった場合でも、カバー用内視鏡のみで使用さ
れる可能性があり、カバー式内視鏡の特徴である、洗
浄、消毒の手間が省けるといった効果を発揮するどころ
か、通常の内視鏡と同様に洗浄、消毒を行わねばならな
い。
【0006】また、カバー用内視鏡のみで使用した後
に、そのままカバーを取り付けてしまい、万が一、カバ
ーに孔等が開いていた場合には、汚染された内視鏡を次
の患者に使用してしまい感染症を発生させてしまう事態
が起こる可能性もあり得る。
【0007】本発明は上述した点に鑑みてなされたもの
で、カバー用内視鏡にカバーを確実に取り付けなくては
内視鏡検査に使用できないような、安全性を確保できる
カバー式内視鏡を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のカバー式内視鏡
は、挿入部と操作部とを有するカバー用内視鏡と、前記
挿入部を覆う挿入部カバーと、前記挿入部カバーの手元
側に連設され、前記挿入部カバーを前記操作部の所定の
位置に固定する口体部とを有する内視鏡カバーとを具備
し、前記口体部と操作部のとのいずれか一方に内視鏡周
辺機器を作動させる作動手段に信号を伝達する信号伝達
手段と、他方に前記信号伝達手段に送る信号を発生させ
る信号発生手段とを設けて構成されている。
【0009】
【作用】本発明のカバー式内視鏡では口体部と操作部と
の間に設けた電気的接続部が口体部と操作部の接続手段
により接続し、信号発生手段の信号を信号伝達手段によ
り作動手段に伝達し、内視鏡周辺機器が作動する構造で
あるため、確実に挿入部カバーをカバー用内視鏡に装着
しないと内視鏡検査が行えず、カバーつけ忘れ、カバー
誤装着を防止して安全性を確保している。
【0010】
【実施例】
(第1実施例)以下、図面を参照して本発明の実施例を
具体的に説明する。図1ないし図4は本実施例の第1実
施例に係り、図1はカバー式内視鏡の構成を示す構成
図、図2はカバー用内視鏡に内視鏡カバーを装着する途
中の説明図、図3(A)は図1のA−A線断面図を、図
3(B)は図2のB−B線断面図を示し、図4は変形例
におけるA−A線等の断面図である。
【0011】図1に示すようにカバー式内視鏡は内視鏡
カバー1と、この内視鏡カバー1が装着されて覆われる
内視鏡カバー用内視鏡(カバー用内視鏡と略記)2との
組み合わせにより構成されている。カバー用内視鏡2は
細長の挿入部3を有し、挿入部3の手元側の基端部に折
れ止め9と把持部を兼ねた操作部4が連設され、この操
作部4よりライトガイド等を内蔵するユニバーサルコー
ド5が延出して構成されている。
【0012】このユニバーサルコード5の端部には内視
鏡検査の際に接続して使用されるカバー式内視鏡の外部
装置、より詳しくは内視鏡周辺機器としての光源装置1
3に接続するためのコネクタ6が設けられている。挿入
部3は基端側より軟性の可撓管(或いは軟性部)7と湾
曲可能な湾曲部(図示しない)と観察光学系等を備えた
先端構成部(図示しない)とが連設して構成されてい
る。
【0013】カバー用内視鏡2に装着される汚染防止用
の内視鏡カバー1はカバー用内視鏡2の挿入部3を覆う
シース(或いは挿入部カバー)8と、折れ止め9を覆う
ゴム等の柔軟な樹脂からなる折れ止めカバー10と、操
作部4及びユニバーサルコード5を覆う操作部カバー1
1と、折れ止めカバー10と操作部カバー11の間に設
けられ、操作部4の前端付近に固定する口体部(支持
部)12とからなっている。これら内視鏡カバー1の各
部は予め内視鏡検査に使用される前に滅菌されているも
のが使用され、内視鏡検査に使用した後は廃棄される。
【0014】カバー用内視鏡2のコネクタ6は照明光を
供給する光源装置13に着脱自在で接続される。この光
源装置13及びその動作を司る制御部23に外部の電源
20から電力を供給する電源ケーブル14はコネクタ6
部分でコネクタ6、ユニバーサルコード5、操作部4内
を通る接続コード15a,15bと接続し、接続コード
15a,15bは操作部4内で操作部4の外周面に設け
た接続検出手段としての押しボタンスイッチ16に接続
されている。
【0015】この押しボタンスイッチ16は通常はOF
Fであり、操作部4に口体部12が固定された状態で
は、この口体部12によって押されて押しボタンスイッ
チ16がONされ、光源装置13の作動を制御する作動
手段としての制御部23に(操作部4に口体部12が固
定されていることを検出した接続検出信号としての)O
N状態に対応する信号を接続コード15a,15bを介
して伝達する。
【0016】この実施例では操作部4の外周面に設けた
接続検出手段は押しボタンスイッチ16で構成され、こ
の押しボタンスイッチ16は口体部12による押圧でO
Nになる信号を発生し、接続コード15a,15bを介
して給電手段を構成する制御部23に伝達する。このた
め、この実施例では信号を発生する信号発生手段或いは
信号発生駆動手段は口体部12と見なすことができ、信
号伝達手段は押しボタンスイッチ16及び接続コード1
5a,15bと見なすことができる。
【0017】光源装置13から供給された照明光はライ
トガイドにより伝送され、挿入部3の先端部に形成され
た先端構成部の照明窓に取り付けた先端面から出射さ
れ、患部などの被写体を照明する。照明された被写体像
は先端構成部の観察窓に設けた観察光学系によりCCD
などの固体撮像素子の撮像面に結像され、固体撮像素子
により変換された電気信号、つまり撮像信号は画像処理
装置17に入力され、ビデオ信号に変換して画像処理装
置17に接続したモニタ18に内視鏡像を写し出すよう
になっている。またカバー式内視鏡の送気送水等の流体
の流れを制御する流体制御装置19が設けられている。
【0018】図3に示すように上記操作部4の外周面に
設けた押しボタンスイッチ16には少なくとも押圧ボタ
ン21と、押圧ボタン21押圧時に当接する電気接点
(単に接点と略記)22a、22bと、押圧ボタン21
を押圧状態から復帰させるばね部材33とを有し、接続
コード15a,15bは押しボタン21押圧時に導通す
るようコネクタ6の反対側の一端をそれぞれ接点22
a、接点22bに接続している。
【0019】シース8は図示していないが挿入部3の先
端部まで気密的に覆っている。シース8と折れ止めカバ
ー10と口体部12は気密的に結合されている。口体部
12の例えば(シース8と反対側の)開口端寄りの内周
面には周溝が設けられ、この口体部12の内周面に嵌合
する操作部4の前端付近の外周面には気密が保てるよう
に密着すると共に、密着した場合の摩擦力により口体部
12を操作部4に固定するOリング等によるシール部2
4が設けてある。
【0020】また、このシール部24より前方位置で、
口体部12の内周面は操作部4の外周面に設けた押しボ
タンスイッチ16内の接点22a,22bが当接する程
度まで押圧できるように、操作部4の前端付近と殆ど嵌
合する大きさ(内径)となっている。
【0021】また、口体部12の開口端の内周面には開
口端側になるほど内径が大きくなる斜面部12aが設け
てあり、操作部4への装着の際に押圧ボタン21を円滑
に押圧して接点22a,22bをONできるようにして
いる。光源装置13、画像処理装置17、モニタ18、
流体制御装置19には電源ケーブル14と接続され、各
光源装置13、画像処理装置17、モニタ18、流体制
御装置19をそれぞれ起動させる起動スイッチ13S,
17S,18S,19Sが設けられている。
【0022】次に作用を説明する。図2において、内視
鏡カバー1を装着する時、口体部12は折れ止め9を越
えて、操作部4に嵌合し始める。その後、口体部12の
基端(開口端)側に設けた斜面部12aが徐々に押しボ
タンスイッチ16の押圧ボタン21を押圧していき、押
しボタンスイッチ16の押圧ボタン21を押圧した状態
まで口体部12は操作部4側に進み、図1のようにシー
ル部24と操作部4との摩擦力により口体部12は操作
部4に固定される固定状態或いは装着状態になる。
【0023】カバー装着状態、つまり図1のように口体
部12が操作部4に固定した状態では、押しボタンスイ
ッチ16の押圧ボタン21は押し込まれ、図3(A)に
示すように接点22a,22bが接触しているので接続
コード15a,15bが電気的に導通した状態になる。
【0024】この状態で、光源装置13の起動スイッチ
13SをONにし、光源装置13の電源ケーブル14が
電源20に接続した状態では、電源20から電源ケーブ
ル14、接続コード15b、接続コード15aを通り、
光源装置13の作動を司る制御部23へと電気的に導通
した状態となり制御部23へ電力が供給されることによ
り、光源装置13の使用が可能となる。
【0025】カバー未装着の状態では光源装置13の起
動スイッチ13SがONでも図2或いは図3(B)のよ
うに押しボタンスイッチ16は接点22a,22bが接
触していないOFF状態であり、電源20と制御部23
は電気的に非導通状態となるため、光源装置13が使用
できない。
【0026】この第1実施例は以下の効果を有する。内
視鏡カバー1がカバー用内視鏡2に完全に装着されてい
ない状態、つまり口体部12が操作部4に完全に嵌合し
ていない状態では押しボタンスイッチ16はON状態と
ならないため、光源装置13が作動せず、誤って内視鏡
カバー1を装着し忘れた状態や、装着が不確実な状態で
は、使用できないため、感染等の事故を未然に防ぐこと
ができ、カバー式内視鏡としての機能を十分に発揮した
安全な内視鏡検査を行うことができる。
【0027】なお本実施例において押しボタンスイッチ
16は図3(A)に示すように口体部12の(操作部4
の外周面に嵌合する)嵌合内周面で押されてONする構
造にしているが、これに限定されるものでなく図4
(A)に示すように押しボタンスイッチ16を押す部分
は口体部12内面に設けた凸部25であっても良く、口
体部12が回転方向にずれた不確実な状態では押しボタ
ンスイッチ16は押圧されないため、より確実な口体部
12の固定を確認することができ、より安全な検査がと
り行えるという効果がある。
【0028】また、押しボタンスイッチ16を図4
(B)のように1段階の押圧時に接点22aと22bが
接触し、2段階の押圧時に図4(C)のように接点22
aと22bが非接触となる2段式押しボタンスイッチ2
7を設け、口体部12内面には口体部12を操作部4の
所定の位置に固定した際、2段式押しボタンスイッチ2
7と対向する位置に、2段式押しボタンスイッチ27を
1段だけ押圧する凹部30を図4(B)に示すように設
けても良い。
【0029】そして、回転方向に口体部12がずれた場
合、2段式押しボタンスイッチ27は口体部12内面に
より2段押圧されるためより確実な口体部12の固定が
求められ、口体部12をより完全に固定しなければなら
ず、より安全な検査がとり行えるという効果がある。な
お、カバーを装着しない場合には2段式押しボタンスイ
ッチ27は押圧されないので、図4(D)のように接点
22aと22bは非接触となる。
【0030】また、本実施例において起動スイッチ13
Sを設けずに押しボタンスイッチ16がONであれば直
接、光源装置13に直接給電されることにより作動する
ようにしても良い。なお、押しボタンスイッチ16の2
つの接点22a,22bには制御部23に電力を供給す
る電源ラインに接続されているので、この場合には十分
に低い電圧の電源ラインを利用することがより望ましい
(例えばトランス等で低電圧にした電源ライン)。
【0031】また、電源ラインを利用しないで、電源ラ
インでの電力の通電/遮断を制御する制御ラインに押し
ボタンスイッチ16の2つの接点22a,22bを接続
するようにしても良い。これは、他の実施例に適用して
も良い。
【0032】(第2実施例)次に第2実施例について説
明する。図5,6,7は本発明の第2実施例に係り、図
5はカバー式内視鏡の構成を示す構成図、図6は口体部
12、操作部4の構成及び作用を説明した説明図、図7
は変形例を示したものであり、図5のC−C線断面に相
当する。この第2実施例は第1実施例と殆ど同じである
ので異なる構成のみ説明し、同一の構成部材には同じ符
号をつけ、その説明を省略する。
【0033】操作部4の外周面には押しボタンスイッチ
16に加え、第2の押しボタンスイッチ26を設けてい
る。ここで第2の押しボタンスイッチ26は少なくとも
押圧ボタン31と、押圧ボタン31を押圧しない状態で
は接触し、押圧した状態では接触しない接点32a,3
2bとを有する。つまりこの押しボタンスイッチ26は
押すとOFFで、押さないとONの押しボタンスイッチ
である。この押しボタンスイッチ26の押圧ボタン31
はばね部材28で押圧ボタン31が突出する方向に付勢
されている。
【0034】接続コード25a,25bはコネクタ6の
反対側の一端が接点32b,22bにそれぞれ接続し、
接続コード25cは各端部が接点22a,32aに接続
されている。
【0035】口体部12にはその基端部に、基端側にい
くほど内径が大きくなる斜面部12aと、また口体部1
2が操作部4に固定された時に、押しボタンスイッチ2
6と対向する位置に押しボタンスイッチ26を押圧しな
い凹部30と、この凹部30の軸方向両端に傾斜面が設
けられている。
【0036】また、流体制御装置19、画像処理装置1
7、モニタ18、それぞれに電力を供給する電源ケーブ
ル19a,17a,18aは光源装置13に電力を供給
する電源ケーブル14に直列に接続されている。
【0037】次に作用を説明する。内視鏡カバー1を装
着する時、口体部12は折れ止め9を越えて操作部4に
嵌合し始める。その後、口体部12の基端側に設けた斜
面部12aが徐々に押しボタンスイッチ16の押圧ボタ
ン21を押圧しながら口体部12は進み、次に斜面部1
2aが押しボタンスイッチ26の押圧ボタン31を押圧
しながら進んでいき、図6(B)に示すシール部24と
操作部4との摩擦力により口体部12は固定される状態
になる。
【0038】図6(B)よりもさらに口体部12を操作
部4側に移動して内視鏡カバー装着状態、つまり図5の
ように口体部12が操作部4に固定した状態では、押し
ボタンスイッチ16の押圧ボタン21は押し込んだ状態
となり、また、第2の押しボタンスイッチ26の押圧ボ
タン31は凹部30に収納されるために押し込まれてい
ない状態で保持される。
【0039】この時、対となる接点22a,22b及び
接点32a,32bはそれぞれ接触しているため、接続
コード25a,25b,25cは電気的に導通した状態
となる。従ってこの時、電源20に電源ケーブル14が
接続されている状態では電源20から電源ケーブル1
4、接続コード25b、接続コード25c、接続コード
25a、制御部23、流体制御装置19、画像処理装置
17、モニタ18に電力を供給する電源ケーブル18a
等へと電気的に導通した状態となる。
【0040】そして、光源装置13の制御部23及び流
体制御装置19、画像処理装置17、モニタ18に電力
が供給されることにより、光源装置13、画像処理装置
17、モニタ18、流体制御装置19が作動し、光源装
置13、画像処理装置17、モニタ18、流体制御装置
19の使用が可能となる。
【0041】カバー未装着の状態では図6(A)のよう
に押しボタンスイッチ16はOFF状態であり、電源2
0とは制御部23、画像処理装置17、モニタ18、流
体制御装置19は電気的に不通状態となるため、光源装
置13、画像処理装置17、モニタ18、流体制御装置
19は使用できない状態となる。
【0042】また、図6(B)に示すように正しい装着
状態でない状態でも押しボタンスイッチ16及び26は
OFF状態となり、光源装置13、画像処理装置17、
モニタ18、流体制御装置19は使用できない状態とな
る。
【0043】この第2実施例は以下の効果を有する。第
1実施例と同様に、内視鏡カバー1がカバー用内視鏡2
に装着されていない状態では、図6(A)のように押し
ボタンスイッチ16はOFF状態となっているため、ま
た不完全な装着状態では口体部12が図6(B)のよう
に第2の押しボタンスイッチ26を押圧もしくは押しボ
タンスイッチ16を押圧しない状態で位置するため、こ
の場合も押しボタンスイッチ16または押しボタンスイ
ッチ26はON状態とならない。従って、正しく内視鏡
カバー1がカバー用内視鏡2に装着されていない状態で
は、光源装置13やその他の外部装置であるモニタ1
8、画像処理装置17、流体制御装置19が作動せず、
誤って内視鏡カバー1を装着し忘れた状態や装着が不確
実な状態では使用できないため、感染等の事故を未然に
防ぐことができ、カバー式内視鏡としての機能を十分に
発揮した安全な検査を行うことができる。
【0044】なお、本実施例において、図5の押しボタ
ンスイッチ16、第2の押しボタンスイッチ26は図5
に示すように操作部4の軸方向(長手方向)に設置する
ものに限定されるものでなく、図7に示す第2実施例の
変形例のように周方向に設置しても良い。
【0045】図7(A)は図5のC−C線断面の構造を
示し、図5の押しボタンスイッチ16は長手方向に形成
されていないで、周方向に隣接して形成されており、図
7(B)は操作部4への口体部12の装着が周方向にず
れて装着された誤装着の状態のC−C線断面に相当する
場合を示す。
【0046】この変形例でもも口体部12が操作部4の
所定の位置に、周方向の位置を正しく設定して装着した
場合には、図7(A)に示すように対となる接点22
a,22b及び接点32a,32bはそれぞれ接触し、
接続コード25a,25b,25cは電気的に導通した
状態となる。
【0047】一方、図7(B)のように、誤装着の場合
は押しボタンスイッチ26が押圧され、第2の押しボタ
ンスイッチ26はOFF状態となるため、第2実施例と
同様の効果が得られる。
【0048】(第3実施例)次に本発明の第3実施例に
ついて説明する。図8ないし図10は本発明の第3実施
例に係り、図8はカバー式内視鏡の構成を示す構成図、
図9は図8のD−D線断面を示し、図10は変形例にお
ける図8のD−D線断面を示す。第3実施例は第1、第
2実施例とほとんど同じであるので、異なる構成のみ説
明し、同一の構成部材には同じ符号をつけ、その説明を
省略する。
【0049】操作部4の外周面には導電性部材でできた
2つの端子部34a,34b(図9参照、図8では符号
34で代表して示している)を、端子部34a,34b
の周辺の操作部4とは電気的に導通しない状態で離間し
て設けられており、図9に示すように端子部34aには
接続コード15bが、端子部34bには接続コード15
aが接続されている。
【0050】また口体部12内周面には、口体部12を
操作部4に固定した時、操作部4の端子部34a,34
bに対向する位置に端子部34a,34bの両方に接触
し、両者を電気的に導通させる導電性部材でできた(円
弧状の)導電板35が周辺の口体部12とは電気的に導
通しない状態で設けられている。
【0051】次に作用を説明する。内視鏡カバー1を装
着する時、口体部12は折れ止め9を越えて、操作部4
に嵌合し始める。その後、口体部12内周に設けたシー
ル部24と操作部4との摩擦力により口体部12は固定
される。
【0052】内視鏡カバー装着状態、つまり図8のよう
に口体部12が操作部4に固定された状態では、図9に
示すように操作部4外周に設けた端子部34a,34b
に導電板35が接触し、電源20から電源ケーブル1
4、接続コード15b、接続コード15a、光源装置1
3の動作を司る制御部23は、電気的に導通した状態と
なり、制御部23に電力が供給され、光源装置13が作
動する。
【0053】内視鏡カバー1を完全に装着していない
時、つまり口体部12が操作部4に確実に固定されてい
ない時、端子部34a,34bは電気的に接触していな
いため、接続コード15a,15bは電気的に導電して
おらず、制御部23には電力が供給されず、光源装置1
3は使用できない状態となる。
【0054】この実施例は以下の効果がある。第1、第
2実施例と同様に内視鏡カバー1がカバー用内視鏡2に
装着されていない状態では、端子部34a,34bどう
しが導通しないため、光源装置13が作動せず、誤って
内視鏡カバー1を装着し忘れた状態や装着が不完全な状
態では使用できないため、内視鏡検査時には必ず内視鏡
カバー1を装着した状態で使用することとなり、カバー
式内視鏡としての機能を十分に発揮した安全な検査をと
り行うことができる。
【0055】また本実施例において端子部34は図9に
示すように2個ではなくより多くの複数個、例えば図1
0のように4つの端子部34a〜34dを設け、その複
数個の端子部34a〜34dと結ぶ接続コード15a,
15b,15cを複数本設けても良いし、その複数個の
端子部34a〜34dを導通させるよう複数個の導電板
35a,35bを設けても良い。
【0056】この場合は、より確実に端子部34a,3
4bと導電板35a、端子部34c,34dと導電板3
5bをそれぞれ接触させなければ、接続コード15a,
15b,15c、電力ケーブル14等が電気的に導通さ
れないため、より確実な内視鏡カバー1の装着が求めら
れ、より高いレベルでの安全性を確保できる。
【0057】(第4実施例)次に本発明の第4実施例に
ついて説明する。図11,12は本発明の第4実施例に
係り、図11はカバー式内視鏡の構成を示す構成図、図
12は図11のF−F線断面を示す。この実施例は例え
ば第1実施例において、押しボタンスイッチ16を操作
部4側に設けないで、口体部12側に設けたものであ
る。
【0058】つまり、図11,12のように押しボタン
スイッチ16を口体部側に、また、押しボタンスイッチ
16を押圧する部材を操作部4外周面に設け、接続コー
ド15a,15bは操作部4、ユニバーサルコード5の
外側を添い、コネクタ6とは別の接続部で接続コード1
5a,15bと電源コード14を接続している。
【0059】この実施例は第1実施例と同様の作用及び
効果を有する。この第4実施例は第1実施例に適用した
が、第2〜第3実施例に適用することもでき、その場合
にも第2〜第3実施例と同様の作用及び効果が得られ
る。また、この場合、押しボタンスイッチ16が端子部
34で押しボタンスイッチ16を押圧する部材の代わり
に導電板35でも良い。
【0060】(第5実施例)次に本発明の第5実施例に
ついて説明する。図13,14は本発明の第5実施例に
係り、図13はカバー式内視鏡の構成を示す構成図、図
14(A)は図13のE−E線断面を示し、図14
(B)は図14(A)においてカバー用内視鏡に未装着
状態での図13のE−E線断面の一部を示したものであ
る。第5実施例は第4実施例とほとんど同じであるので
異なる構成のみ説明し、同一の構成部材には同じ符号を
つけてその説明を省略する。
【0061】第1〜第4実施例では装着時ON、未装着
時OFFであるが、この実施例ではそれとは反対に装着
時にはOFF、未装着時にはONとなる押しボタンスイ
ッチ27を口体部12に設けたものである。
【0062】図13に示すように口体部12の内周面に
は凹部を形成して押しボタンスイッチ27が設けてあ
る。この押しボタンスイッチ27は少なくとも押圧ボタ
ン31と、押圧ボタン31を付勢するばね部材28と、
押圧ボタン31を押圧しない状態では接触し、押圧した
状態では接触しない接点22a,22bとを有し、接続
コード25a,25bが接点22a,22bにそれぞれ
接続されている。
【0063】つまり、この押しボタンスイッチ27は通
常はONであり、押しボタンスイッチ27が押し込まれ
た状態ではOFFとなり、ON状態での信号を受信して
いる間は光源装置13、画像処理装置17、モニタ1
8、流体制御装置19に電力を供給しない制御部23に
接続コード25a,25bを介し接続されている。
【0064】換言すると、制御部23はON状態での信
号からOFF状態の信号を受信すると、装着されたと判
断して光源装置13、画像処理装置17、モニタ18、
流体制御装置19に電力を供給する。
【0065】押しボタンスイッチ27を口体部12側
に、また、押しボタンスイッチ27を押圧する部材を操
作部4外周面に設け、接続コード25a,25bは操作
部4、ユニバーサルコード5の外側を添い、コネクタ6
とは別の接続部で接続コード25a,25bを介して制
御部23と接続している。また、接続コード25a,2
5bが制御部23に接続していない場合には光源装置1
3が作動しない構成としておく。
【0066】次に作用を説明する。内視鏡カバー1を装
着する時、口体部12は折れ止め9を越えて操作部4に
嵌合し始める。その時、折れ止め9が徐々に押しボタン
スイッチ27を押圧しながら口体部12は進む。そし
て、さらに挿入が進むと、押しボタンスイッチ27は押
圧された状態で保持され、口体部12はシール部24と
操作部4の摩擦力により操作部4に固定される。また、
それと前後して接続コード25a,25bは制御部23
と接続させる。
【0067】このように内視鏡カバー1の装着が完了し
た状態では、押しボタンスイッチ27は押圧した状態
で、図13及び図14(A)の接点22a,22bは接
触していないため、押しボタンスイッチ27はOFF状
態となり制御部23はONの信号を受信しなくなり、制
御部23は画像処理装置17、モニタ18、流体制御装
置19に電力を供給するようになり、光源装置13、画
像処理装置17、モニタ18、流体制御装置19が作動
し、光源装置13、画像処理装置17、モニタ18、流
体制御装置19の使用が可能となる。
【0068】カバー未装着の状態では、押しボタンスイ
ッチ27は押圧されないためON状態となる信号を制御
部23に発信するため、制御部23は光源装置13、画
像処理装置17、モニタ18、流体制御装置19を作動
させない。
【0069】つまり、制御部23が画像処理装置17、
モニタ18、流体制御装置19に電力を供給しないた
め、光源装置13、画像処理装置17、モニタ18、流
体制御装置19は使用できない。
【0070】この実施例は以下の効果を有する。内視鏡
カバー1を装着していない状態では押しボタンスイッチ
27はON状態のためモニタ18、画像処理装置17、
流体制御装置19等の内視鏡外部装置は作動させること
はなく、誤って内視鏡カバー1を装着し忘れた状態では
使用できないため内視鏡カバー1を使用することとなり
感染等の事故を未然に防ぐことができ、カバー式内視鏡
としての機能を十分に発揮した安全な検査を行うことが
できる。
【0071】(第6実施例)次に第6実施例について説
明する。図15,図16,図17は本発明の第6実施例
に係り、図15はカバー式内視鏡の構成を示す構成図、
図16は本実施例の作用を示す説明図であり、図17は
図16(C)のH−H線断面を示す。
【0072】図15のように流体制御装置19、光源装
置13、画像処理装置17、モニタ18に電源20から
電源を受信する電源ケーブル14の間に光源装置13以
外の流体制御装置19、画像処理装置17、モニタ18
への電力供給の中断供給を行う主電源スイッチ176が
設けられており、主電流スイッチ176がONの場合は
電力が流体制御装置19、画像処理装置17、モニタ1
8の各装置に供給されるよう設けられている。
【0073】図16(A)に示すように口体部12内周
には、対向する位置にフォトカプラ等の発光体37と、
発光体37からの光を受光する受光体38とが設けら
れ、発光体37と受光体38との間は切り欠かれて光が
通る切り欠き部が形成され、受光体38は発光体37か
らの光を受光できるようにしている。
【0074】また、図15に示すように口体部12が操
作部4に装着された内視鏡カバー装着状態では、図16
(C)に示すように操作部4外周面には発光体37と受
光体38に対向する切り欠き部に嵌合し、発光体37と
受光体38の間を遮光する凸部39が設けられている。
【0075】発光体37への電力を供給する接続コード
40a及び受光体38からの信号を伝える信号ケーブル
40bは光源装置13に着脱自在に取り外しができる構
成である。
【0076】この受光体38は光を受けていない時は、
信号を発する構成としており、信号を受信した場合、主
電源スイッチ76をON状態にする制御部23に信号ケ
ーブル40bを介して伝送する。
【0077】次にこの実施例の作用を説明する。接続コ
ード40a、信号ケーブル40bを光源装置13に取り
付けると発光体37は発光し、受光体38は光を受光す
るようになる。この様子を図16(A)で示す。そして
図16(B)に示すように内視鏡カバー1を挿入部3に
装着していく。この状態でも受光体38は発光体37の
光を受光する状態を維持する。さらに口体部12を進め
ると、口体部12は折れ止め9を越えて操作部4に嵌合
する図15の装着状態の位置になる。
【0078】すると、図16(C)及び図17に示すよ
うに操作部4外周に設けた凸部39が発光体37から受
光体38への光の伝達を遮るため、受光体38は光を受
光しなくなり、受光体38は制御部23へ信号を発し、
制御部23は主電源スイッチ176をONにし、流体制
御装置19、画像処理装置17、モニタ18の各装置へ
電力を供給する。その結果、流体制御装置19、画像処
理装置17、モニタ18は使用可能状態となる。
【0079】内視鏡カバー1を装着していない場合は受
光部38は受光し続けるため信号は制御部23へは送信
されず、流体制御装置19、画像処理装置17、モニタ
18の各装置へ電力は供給されない。
【0080】この実施例は以下の効果を有する。内視鏡
カバーを装着していない状態ではモニタ18、画像処理
装置17、流体制御装置19等の内視鏡外部装置は作動
せず、誤って内視鏡カバー1を装着し忘れた状態や装着
が不完全な状態では使用できないため、内視鏡検査時は
毎回、必ず内視鏡カバー1を装着することとなり、カバ
ー用内視鏡2には汚物等がつかず汚染を防止でき、ま
た、次の検査では新しいカバーを装着するため感染の事
故を未然に防ぐことができカバー式内視鏡としての機能
を十分に発揮した安全な検査を行うことができる。
【0081】また、図18は本実施例の変形例を示し、
この変形例は第1〜第4実施例とほとんど同じであるの
で異なる構成のみ説明し、同一の構成には同じ符号をつ
け説明は省略する。
【0082】図18のように、発光体37からの光が操
作部4外周面に設けたミラー等の反射板41により受光
体38が受光できるようにしても良く、この場合は受光
体38は光を受光した場合に信号を発するものとする。
【0083】次に気密検知手段を備えたカバー式の内視
鏡について説明する。まず、その背景を説明する。実開
平6−58902号公報の従来例のカバー式内視鏡にお
いて、万が一、孔の開いたカバーを誤って装着し検査に
使用してしまわないよう内視鏡カバーとカバー用内視鏡
がなす空間が気密的に保持されていることを確認するた
め、検査前に内視鏡カバーとカバー用内視鏡がなす空間
を加圧する加圧手段と加圧した空間の圧力変化を検知す
る圧力検知手段を設けたものが知られている。
【0084】しかし、上記従来例では気密検知手段は設
けられているものの、万が一、気密が確実でないことを
検知したとしても、カバー式内視鏡自体が使用不可能と
はならず、気密が不完全にもかかわらず誤ってそのまま
使用してしまういう危惧があった。
【0085】そこで以下の実施例ではカバー用内視鏡と
内視鏡カバーとがなす空間の気密が不完全な場合には、
検査自体ができないようなカバー式内視鏡を提供するこ
とを目的とし、この目的を達成するために以下のカバー
式内視鏡は内視鏡と内視鏡の挿入部を覆う内視鏡カバー
との間の気密を検知する気密検知手段を備えたカバー式
内視鏡装置において、気密検知手段が異常を検出した場
合に周辺機器の作動を中止する検査中止手段を設けた構
成にしている。
【0086】従って、このカバー式内視鏡では気密検知
手段が気密が不完全と検知した場合、検査中止手段を作
動させ、内視鏡検査を行うことを不可能とする。以下、
具体的に説明する。
【0087】図19及び図20は気密検知手段を備えた
カバー式内視鏡装置の第1実施例に係り、図19はカバ
ー用内視鏡に挿入部カバー及び操作部カバーを装着した
状態のカバー式内視鏡装置の全体構成を示す構成図、図
20はカバー式内視鏡の外部装置の構成を示す構成図で
ある。
【0088】図19に示すようにカバー式内視鏡は内視
鏡カバー1とこの内視鏡カバー1が装着されて覆われる
内視鏡カバー用内視鏡2との組み合わせにより構成され
ている。カバー用内視鏡2は細長の挿入部3を有し、挿
入部3の手元側の基端部に把持部を兼ねた操作部4が連
設され、この操作部4よりライトガイド等を内蔵するユ
ニバーサルコード5が延出して構成されており、ユニバ
ーサルコード5の端部には外部装置に接続するコネクタ
6が設けられている。
【0089】挿入部3は基端側より軟性の可撓管7と、
湾曲可能な湾曲部44と、観察光学系等を備えた先端構
成部45とが連設されて構成されている。
【0090】カバー用内視鏡2に装着される汚染防止用
の内視鏡カバー1はカバー用内視鏡2の挿入部3を覆う
シース(挿入部カバー)8と、操作部4及びユニバーサ
ルコード5を覆う操作部カバー11と、操作部4の一部
に固定する口体部(支持部)12と、先端部に設けた先
端カバー部材46とからなっている。これら内視鏡カバ
ー3の各部は予め内視鏡検査に使用される前に滅菌され
ているものが使用され、内視鏡検査に使用した後は廃棄
される。
【0091】カバー用内視鏡2のコネクタ6は照明光を
供給する光源装置13に接続されており、このコネクタ
6の側部にはスコープケーブル37が延出しており、ス
コープケーブル37を介してコネクタ6と画像処理装置
17が接続されている。
【0092】コネクタ6内のライトガイド後端面には光
源装置13からの照明光が入射するようになっており、
この照明光をユニバーサルコード5、挿入部3内に配設
したライトガイド36を介して内視鏡先端部まで伝送
し、先端構成部45に設けた照明用レンズ48からレン
ズカバー47を介して照明光を出射するようになってい
る。
【0093】そして照明された被写体の像を先端構成部
45に設けた対物レンズ49によって結像し、この結像
した被写体像をCCD50で電気信号に変換して画像処
理装置17に送り、ビデオ信号に変換して画像処理装置
17に接続したモニタ18に内視鏡像を写し出すように
なっている。
【0094】また、図20に示すように吸引制御弁5
1、吸引リーク弁52、送気制御弁53、送気リーク弁
54、送水制御弁55を備えた流体制御装置19を設け
ており、これらの弁は弁体に挟んだ流体が内部を流れる
軟性チューブをつぶすことによって流路を開閉するいわ
ゆるピンチバルブ方式の電磁弁で、非電通時には常時流
路を開路し通電時には流路を閉路する方式のいわゆる常
時開型の電磁弁で構成されている。
【0095】先端カバー部材46には、レンズカバー4
7、送気ノズル58、送水ノズル(不図示)、吸引口5
9が設けられている。内視鏡カバー1内には吸引管路6
0が挿通されており、前記吸引口59と連通し、基端側
では口体部12に設けられた鉗子挿入口61に連通し、
口体部12より外部へ延出している。
【0096】また、内視鏡カバー1内には送気管路62
及び送水管路63が挿通されており、先端側で送気ノズ
ル58、送水ノズル(不図示)にそれぞれ連通しており
口体部12より外部へ延出している。
【0097】操作部4には送気送水スイッチ64、吸引
スイッチ65が設けられており、ユニバーサルコード5
内に配設された信号線66を介して流体制御装置19の
流体制御部73と電気的に接続されている。
【0098】図20に示すように送気管路62は送気制
御弁53に着脱自在に装着され、この送気制御弁53よ
りも送気ポンプ67側には一端に開口を有する送気リー
ク管路68が分岐しており、この送気リーク管路68は
開口までの途中で送気リーク弁54に着脱自在に装着さ
れている。
【0099】また、送水管路63は送水制御弁55より
も送気ポンプ57側にて開口端を送水タンク69に接続
された送水用送気管路70が分岐した後、送気ポンプ6
7に接続されている。
【0100】吸引管路60は吸引制御弁51に着脱自在
に装着され、流体制御装置19の近傍に設けられ吸引源
71に接続された吸引ビン56に端部を接続されてい
る。また、吸引管路60は吸引制御弁51よりも吸引源
71側で一端を開口した吸引リーク管路72が分岐して
おり、この吸引リーク管路72は吸引管路60と開口の
途中で吸引リーク弁52に着脱自在に装着されている。
また、送水管路63は一端を送水タンク69内の液体中
に浸した状態で途中で送水制御弁55に着脱自在に装着
されている。
【0101】内視鏡カバー1にそのカバー1内を加圧
し、その圧力変動により気密をチェックするカバー拡張
器83が設けてあり、カバー拡張器83にはカバー拡張
用送気ポンプ74、カバー拡張用送気管路75、圧力検
知部76、圧力制御部77が設けてある。
【0102】カバー拡張用送気ポンプ74からカバー拡
張用送気管路75を介して拡張チューブ79へ送気する
ようカバー拡張用送気ポンプ74とカバー拡張用送気管
路75の接続端部75aに拡張チューブ79の接続端部
79aが接続されている。
【0103】カバー拡張用送気管路75は途中で分岐
し、カバー拡張用送気管路75の圧力を検知する圧力検
知部76に接続されている。
【0104】外部からの操作または圧力検出部76から
の信号で送気ポンプ74の送気動作を制御する圧力制御
部77がカバー拡張用送気ポンプ74と圧力検知部76
に接続されている。
【0105】なお、カバー拡張器83の機能を使用しな
い場合には、図19に示すように拡張チューブ79の末
端を拡張チューブ口体80に接続する状態にはしない
で、外気に開口し、カバー拡張用送気ポンプ74からの
空気を外部にリークする構成としている。
【0106】圧力検知部76はカバー拡張用送気管路7
5内の圧力を検知し、圧力が変動するような場合、つま
りカバー内の気密が不完全な場合には、不完全であるこ
とを示す信号を伝達コード84によって接続された流体
制御部73に発信する。この流体制御部73は各弁の動
作を制御し、気密が不完全である信号を受信した場合は
弁の動作を停止させる。
【0107】本カバー式内視鏡装置は圧力検知手段を備
え、気密が不完全であることを検知した場合には圧力検
知部76は伝達コード84を介して流体制御部にその信
号を伝達し、流体制御部73はその信号を受信した場合
は弁の動作を停止させる。つまり、流体の動作を中止し
て流体制御装置19を使用不能にする制御動作を行うよ
うにしている。
【0108】次に作用を説明する。カバー用内視鏡2に
内視鏡カバー1を図19のように装着し、吸引管路60
等の管路数及びコネクタ6を図20のように取り付けた
後、内視鏡カバー1の気密チェックを行うため、拡張チ
ューブ口体80に拡張チューブ79を接続し、内視鏡カ
バー1内にカバー拡張器83から空気を送り込む。
【0109】内視鏡カバー1内の圧力すなわちカバー拡
張用送気管路75内の圧力がある一定の圧力になれば圧
力検知部76からの信号で圧力制御部77はカバー拡張
用送気ポンプ74を止める。
【0110】この後の圧力変化を調べることで、内視鏡
カバー1内の気密が保たれているかを確認するが、圧力
が気密時に比べ変動する場合、気密が保たれていない場
合は圧力検知部76から流体制御部73に伝達コード8
4を介して気密が不完全である信号を伝え、流体制御部
73は送水制御弁55、送気リーク弁54、送気制御弁
53、吸引制御弁51、吸引リーク弁52の動作を停止
する指示を発する。その結果弁が動かないため、送気、
送水、吸引は行われず流体制御装置19は使用不能とな
る。
【0111】この実施例は以下の効果を有する。カバー
用内視鏡2に内視鏡カバー1が確実に装着されていな
い、ないしは内視鏡カバー1に孔が開いているような内
視鏡カバー1内が気密的に保たれていない状態では、気
密チェックを行うことで気密の確認が行え、流体制御装
置19の流体制御部73に弁の機能を停止する指令が出
るため、流体制御装置19は使用できなくなり、その結
果、内視鏡検査自体が行えなくなるため、内視鏡カバー
1内が汚染してしまうような状態下では使用できず、汚
染、感染を防止して安全なカバー式内視鏡を提供するこ
とができる。
【0112】また本実施例において内視鏡カバー1とカ
バー用内視鏡2の色を変え、色の組み合わせで内視鏡カ
バー1とカバー用内視鏡2の正しい組み合わせを確認す
るようにしておいても良い。その場合、誤った組み合わ
せでは色の組み合わせも間違いであるから、異なったカ
バーを用いた誤装着を防止することができる。
【0113】また、流体制御部73が弁の動作を停止さ
せる際の弁は少なくとも送水制御弁55、送気制御弁5
3、吸引制御弁51のうち1つでも、複数でも良い。ま
た、本実施例において流体制御部73は弁を停止せずに
送気ポンプ67を停止しても同様の効果が得られる。
【0114】次に気密検知手段を備えたカバー式内視鏡
装置の第2実施例について説明する。図21は第2実施
例におけるカバー式内視鏡装置の外部装置の構成を示す
構成図である。この第2実施例は図19及び図20の
(気密検知手段を備えた)第1実施例とほとんど同じで
あるので異なる構成のみ説明し、同一の構成部材には同
じ符号をつけ、その説明は省略する。
【0115】図21のようにカバー拡張器63、流体制
御装置19、光源装置13、画像処理装置17、モニタ
18とこれら装置に電源20から電力を受給する電源ケ
ーブル14の間に電力供給の中断供給を行う主電源スイ
ッチ176が設けられており、主電源スイッチ176が
ONの場合は電力が各装置に供給されるように設けられ
ている。
【0116】カバー拡張器83内の圧力検知部76は、
伝達コード84によって気密が不完全であるという信号
を受信した場合には主電源スイッチ176をOFF状態
にする主電源スイッチ制御部87に接続されている。
【0117】次に作用を説明する。カバー用内視鏡2に
内視鏡カバー1を装着した後、カバー式内視鏡の気密チ
ェックを行うため、拡張チューブ口体80に拡張チュー
ブ79を接続し、内視鏡カバー1内にカバー拡張器83
から空気を送り込む。
【0118】内視鏡カバー1内の圧力すなわちカバー拡
張用送気管路75内の圧力がある一定の圧力になれば圧
力検知部76からの信号で圧力制御77はカバー用拡張
用送気ポンプ74を止める。この後の圧力変化を調べる
ことで、内視鏡カバー1内の気密が保たれているか確認
するが、気密が保たれていない場合は圧力検知部76か
ら主電源スイッチ制御部87に伝達コード84を通じ信
号を伝え、主電源スイッチ制御部87は主電源スイッチ
176をOFFにする指令を発する。この結果、内視鏡
の外部装置(つまり、モニタ18、画像処理装置17、
光源装置13、流体制御装置19)の電源が入らなくな
る。
【0119】この実施例は以下の効果を有する。内視鏡
の外部装置が使用できない為、気密が不確実なままのカ
バー式内視鏡を使用することがなく、汚染、感染が起こ
るような状態下では使用不能であるため、汚染、感染を
防止した安全なカバー式内視鏡装置を提供することがで
きる。
【0120】また、本実施例において主電源スイッチ1
76に電源コード14を接続している外部装置はモニタ
18、画像処理装置17、光源装置13、流体制御装置
19のうち少なくとも1つでも良く、この場合について
も、内視鏡カバー1内の気密が不完全な場合はモニタ1
8が写らない、画像が出ない、照明光が出ない、送気送
水吸引ができない等のどれかの不具合が出るため内視鏡
検査が行えず、同様の効果が得られる。
【0121】次に気密検知手段を備えた第3実施例につ
いて説明する。図22は気密検知手段を備えたカバー式
内視鏡装置の第3実施例に係り、カバー式内視鏡の外部
装置の構成を示す構成図である。
【0122】第3実施例は気密検知手段を備えた第1、
第2実施例とほとんど同じであるため異なる構成のみ説
明し、同一の構成部材には同じ符号をつけ、その説明を
省略する。
【0123】図22のように、光源装置13内にはライ
トガイド36の端面に照明光を入射するよう光源ランプ
88と、光源ランプ88を発光させる制御を行い、伝達
コード84によりカバー拡張器83内の圧力検知部76
から気密が不完全という信号を伝達コード84を介して
受信した場合、光源ランプ88の点灯を中止する光源制
御部89を設けている。
【0124】次に作用を説明する。第2実施例の作用と
同様に気密をチェックし、内視鏡カバー1内の気密が保
たれていない場合は、圧力検知部76より光源制御部8
9に伝達コード84を通じ、気密が不完全であるという
信号を伝え、光源制御部89は光源ランプ88の照明を
停止させる。その結果、光源装置13は使用不可能とな
る。
【0125】この実施例は以下の効果を有する。光源装
置13が使用できないため、気密が不確実なままのカバ
ー式内視鏡を使用することがなく、汚染、感染が起こる
ような状況下では使用不能であるため、汚染、感染を防
止した安全なカバー式内視鏡装置を提供することができ
る。また、本実施例において気密が不完全な場合、照明
を停止するのではなく、使用上必要な明るさ以下に照明
を落としても同様の効果が得られる。
【0126】次に気密検知手段を備えた第4実施例につ
いて説明する。図23は気密検知手段を備えたカバー式
内視鏡装置の第4実施例に係り、この図23はカバー式
内視鏡の外部装置の構成を示す構成図である 第4実施例は気密検知手段を備えた第1〜第3実施例と
ほとんど同じであるための異なる構成のみ説明し、同一
の構成部材には同じ符号をつけ、その説明は省略する。
【0127】図23のように画像処理装置17内にはC
CD50から電気信号で送信されてくる被写体像をビデ
オ信号に変換する画像処理部90と色調等、画像の状態
を制御し、通常はビデオ信号を画像出力コード92を介
しモニタ18に伝達するが、伝達コード84によりカバ
ー拡張器83内の圧力検知部76から気密が不完全とい
う信号を伝達コード84を介して受信した場合、ビデオ
信号をモニタ18に伝達するのを中止する画像制御部9
1を設けている。
【0128】次に作用を説明する。気密検知手段を備え
た第1〜第3実施例の作用と同様に気密チェックし、内
視鏡カバー1内の気密が保たれていない場合は圧力検知
部76から画像制御部91に伝達コード84を通じ信号
を伝え、画像制御部91はモニタ18に画像を出力する
のを中止する。その結果、画像処理装置17及びモニタ
18は使用不可能となる。
【0129】また本実施例において気密が不完全な場
合、モニタ18への画像出力を中止するのではなく、内
視鏡検査とは全く関係のない画像を出力したり、また警
告を表示したり、また、画像を凍結させてしまっても良
く、この場合も同様の効果が得られる。
【0130】通常、図19の鉗子挿入口61には汚物等
の流出を防止するための別体の鉗子栓を装着するように
なっているが、図24のように口体部12と二色成形、
インサート成形等で一体的に成形し、口体部12部分と
鉗子栓93部分の硬度を変えても(例えば鉗子栓93部
分は軟質、口体部12部分は硬質)良い。
【0131】また、鉗子栓93を別体にする場合でも図
25のように吸引管路接続口94を鉗子栓93と一体で
設け、口体部12から外部へ延出する部分の吸引管路6
0は吸引管路接続口94に接続しても良い。
【0132】また、鉗子挿入口61に図26のように未
接続時には漏れ出ないよう逆止弁95等の逆流防止でき
る口金97を有する薬液の封入された弾性袋96を接続
できる構成にしても良い。この場合は容易に薬液散布や
中身が色素なら色素分散を行うことができる。
【0133】次に流体の動作確認手段を備えたカバー式
内視鏡装置の実施例を説明する。まず、その背景を説明
する。
【0134】吸引管路内には体液内の汚物等を吸引する
ため非常に汚く、十分な洗浄、消毒を行われないと感染
の危険性があり、また、送気、送水、管路においては、
何らかの理由でかびや病院内に介在する病原菌が従来の
流体制御装置内に混入した場合汚染源が上流側にあるた
め、汚染が拡がることが十分に考えられ非常に危険であ
り、装置自体が汚染された場合、流体制御装置内を分解
洗浄、消毒しなければならなかった。
【0135】そこで実開平5−65301号公報の従来
例のように流体制御装置において電磁弁制御による着脱
自在の送液吸引管路を設けた流体制御装置が知られてい
る。この従来例では電磁弁制御に加え、電磁弁に管路類
を着脱自在に設けたことで、使用後の汚染された管路類
は廃棄または洗浄消毒され、また流体制御装置内には流
路がないため、汚染物質が装置内に入ることがなく、装
置の汚染については十分に解消できるものとなった。
【0136】しかし、電磁弁方式にしたことで、万が
一、電磁弁及び電磁弁に弁動作のための信号を発する制
御部に何らかの故障が起こった場合、故障がある状態で
体内に内視鏡を挿入した場合、送気が止まらない等の故
障であれば重大な事故につながる危険性がある。またカ
バー式内視鏡においては内視鏡カバー側の送気、送水、
吸引管路に何らかの不良がある場合、検査に不具合が生
じる危険性がある。
【0137】そこで以下の実施例では、送気、送水、吸
引機能の故障を回避するため検査前に流体制御の動作確
認、具体的には送気、送水、吸引の動作確認を行い、故
障がある場合には内視鏡検査が行えないカバー式内視鏡
装置を提供することを目的とし、この目的を達成するた
めにカバー式内視鏡装置は、カバー用内視鏡と、カバー
用内視鏡の少なくとも挿入部に外装され、送気、送水、
吸引管路の少なくとも1つの流体管路を有する内視鏡カ
バーと、流体管路と接続する流体制御装置とその他内視
鏡外部装置を組み合わせて用いるカバー式内視鏡装置に
おいて、送気、送水、吸引等の流体制御の動作確認を行
う確認手段を設け、確認手段が内視鏡外部装置の作動手
段である構成とし、この構成により検出前の送気、送
水、吸引等の流体制御の動作が確認がされた場合のみ、
内視鏡外部装置が使用できるという作用を有する。
【0138】以下の実施例で具体的に説明する。図27
ないし図29は流体制御の動作確認手段を備えたカバー
式内視鏡装置の第1実施例に係り、図27はカバー用内
視鏡に挿入部カバー及び操作部カバーを装着した状態の
カバー式内視鏡を備えたカバー式内視鏡装置の全体構成
を示す構成図、図28はカバー式内視鏡の外部装置の構
成を示す説明図、図29は本実施例の動作手順を示すフ
ローチャートである。
【0139】図27に示すカバー式内視鏡は内視鏡カバ
ー1と、この内視鏡カバー1が装着されて覆われるカバ
ー用内視鏡2との組み合わせにより構成されている。カ
バー用内視鏡2は細長の挿入部3を有し、挿入部3の手
元側の基端部に把持部を兼ねた操作部4が連設され、こ
の操作部4よりライトガイド等を内蔵するユニバーサル
コード5が延出して構成されており、ユニバーサルコー
ド5の端部には外部装置に接続するコネクタ6が設けら
れている。
【0140】挿入部3は基端側より軟性の可撓管7と、
湾曲可能な湾曲部44と、観察光学系等を備えた先端構
成部45とが連設して構成されている。カバー用内視鏡
2に装着された汚染防止用の内視鏡カバー1はカバー用
内視鏡2の挿入部3を覆う(或いは外装される)シース
(挿入部カバー)8と、操作部4及びユニバーサルコー
ド5を覆う操作部カバー11と、操作部4の一部に固定
する口体部(支持部)12と、先端部の先端カバー部材
46とからなっている。これら内視鏡カバー1の各部は
予め内視鏡検査に使用される前に滅菌されているものが
使用され、内視鏡検査に使用した後に廃棄される。
【0141】カバー用内視鏡2のコネクタ6は照明光を
供給する光源装置13に接続されており、このコネクタ
6の側部にはスコープケーブル37が延出しており、ス
コープケーブル37を介してコネクタ6と画像処理装置
17が接続されている。
【0142】コネクタ6内のライトガイド36の後端面
には光源装置13からの照明光が入射するようになって
おり、この照明光をユニバーサルコード5、挿入部3内
に配設したライトガイド36を介して内視鏡先端構成部
45側に伝送され、照明窓に設けた照明用レンズ48か
ら照明光を出射するようになっている。
【0143】そして照明された被写体の像を先端構成部
45に設けた対物レンズ49によって結像し、この結像
した被写体像をCCD50で電気信号に変換して画像処
理装置17に送り、ビデオ信号に変換して画像処理装置
17に接続したモニタ18に内視鏡像を写し出すように
なっている。
【0144】図28に示すように吸引制御弁51、吸引
リーク弁52、送気制御弁53、送気リーク弁54、送
水制御弁55を備えた流体制御装置19が設けてあり、
これらの弁は弁体に挟んだ流体が内部を流れる軟性チュ
ーブをつぶすことによって流路を開閉するいわゆるピン
チバルブ方式の電磁弁で、非電通時には常時流路を開路
し通電時には流路を閉路する方式のいわゆる常時開型の
電磁弁で構成されている。
【0145】先端カバー部材46には、カバーガラス4
7、送気ノズル58、送水ノズル(不図示)、吸引口5
9が設けられている。内視鏡カバー1内には吸引管路6
0が挿通されており、前記吸引口59と連通し、基端側
では口体部12に設けられた鉗子挿入口61に連通し、
口体部12より外部へ延出している。
【0146】また、内視鏡カバー1内には送気管路62
及び送水管路63が挿通されており、先端側で送気ノズ
ル58、送水ノズル(不図示)にそれぞれ連通してお
り、口体部12より外部へ延出している。
【0147】操作部4には送気送水スイッチ64、吸引
スイッチ65が設けられており、ユニバーサルコード5
内に配設された信号線66を介して流体制御装置19の
流体制御部73と電気的に接続されている。
【0148】送気管路62は送気制御弁53に着脱自在
に装着され、この送気制御弁53よりも送気ポンプ67
側には一端に開口を有する送気リーク管路68が分岐し
ており、この送気リーク管路68は開口までの途中で送
気リーク弁54に着脱自在に装着されている。
【0149】また、送水管路63は送水制御弁55より
も送気ポンプ67側にて開口端を送水タンク69に接続
された送水用送気管路70が分岐した後、送気ポンプ6
7に接続されている。
【0150】吸引管路60は吸引制御弁51に着脱自在
に装着され、流体制御装置19の近傍に設けられ吸引源
71に接続された吸引ビン56に端部を接続されてい
る。また、吸引管路60は吸引制御弁51よりも吸引源
71側で一端を開口した吸引リーク管路72が分岐して
おり、この吸引リーク管路72は吸引管路60と開口の
途中で吸引リーク弁52に着脱自在に装着されている。
また、送水管路63は一端を送水タンク69内の液体中
に浸した状態で途中を送水制御弁55に着脱自在に装着
されている。
【0151】また、各電磁弁、吸引制御弁51、吸引リ
ーク弁52、送気制御弁53、送気リーク弁54、送水
制御弁55の故障の有無を確認するため、流体制御部7
3に吸引制御弁51、吸引リーク弁52、送気制御弁5
3、送気リーク弁54、送水制御弁55を複数回開閉さ
せる信号を発する電磁弁チェックボタン98と、電磁弁
の動作を確認した後、了解の信号を出す確認ボタン99
が流体制御部73と接続されている。
【0152】内視鏡カバー1にカバー内を加圧しその圧
力変動により気圧をリークするカバー拡張器83が設け
てあり、このカバー拡張器83にはカバー拡張用送気ポ
ンプ74、カバー拡張用送気管路75、圧力検知部7
6、圧力制御部77が設けてある。
【0153】カバー拡張用送気ポンプ74からカバー拡
張用送気管路75を介して拡張チューブ79へ送気する
ようカバー拡張用送気ポンプ74とカバー拡張用送気管
路75とが接続され、またカバー拡張用送気管路75の
接続端部75aは拡張チューブ79の接続端部79aと
接続されている。
【0154】カバー拡張用送気管路75は途中で分岐
し、カバー拡張用送気管路75の圧力を検知する圧力検
知部76に接続されている。外部からの操作または圧力
検出部76からの信号で送気ポンプ74の送気防止を制
御する圧力制御部77がカバー拡張用送気ポンプ74と
圧力検知部76に接続されている。
【0155】なお、カバー拡張器83の機能を使用しな
い場合には、拡張チューブ79の末端は拡張チューブ口
体80と接続する(図27参照)ことをしないで、外気
に開口し、カバー拡張用送気ポンプ74からの空気を外
部にリークする構成としている。
【0156】カバー拡張用送気管路75内の圧力を検知
し、圧力が変動するような場合、つまりカバー内の気密
が不完全な場合には、不完全であることを示す信号を、
弁の動作と制御し、気密が不完全である信号を受信した
場合は弁の動作を停止させる流体制御装置73に発信す
るよう伝達コード84によって接続されている。
【0157】モニタ18、画像処理装置17、光源装置
13、流体制御装置19、カバー拡張器83には電力を
供給する電源ケーブル14を接続し、各装置を起動させ
る起動スイッチ18S,17S,13S,19S,83
Sが設けられている。
【0158】そして、各モニタ18、画像処理装置1
7、光源装置13、カバー拡張器83に電力を供給する
電源ケール14と電源20との間には電磁弁チェックボ
タン98と確認ボタン99に接続され、電磁弁チェック
ボタン98からの信号と、次に確認ボタン99からの信
号がくるまでは各モニタ18、画像処理装置17、光源
装置13、カバー拡張器83と電源20とは電気的に未
接続の状態のOFF状態で待機している主電源スイッチ
176が設けてある。
【0159】また、電磁弁は電磁弁チェック終了後は送
気制御弁53は閉、送気リーク弁54は開、送水制御弁
55は閉、吸引制御弁51は閉、吸引リーク弁52は開
という吸引、送気、送水が行われない初期状態で待機す
る構成とする。
【0160】光源装置13内にはライトガイド36の端
面に照明光を入射するよう光源ランプ88と、光源ラン
プ88を発光させる制御を行い、電源コード14により
主電源スイッチ14に接続された光源制御部89が設け
てある。
【0161】また、画像処理装置17内にはCCD50
から電気信号で送信されてくる被写体像をビデオ信号に
変換する画像処理部90と色調等、画像の状態を制御
し、ビデオ信号を画像出力コード92を介しモニタ18
に伝達する画像制御部91が設けてあり、起動スイッチ
17SをONすることにより電源コード14を介して電
源が供給されるようになっている。
【0162】この実施例では流体制御装置19に電磁弁
チェックボタン98と確認ボタン99とが設けてあり、
流体制御装置19を起動させた状態で電磁弁チェックボ
タン98をONすることにより流体制御部73は吸引制
御弁51、吸引リーク弁52、送気制御弁53、送気リ
ーク弁54送水制御弁55の各電磁弁を複数回開閉させ
るように制御し、使用者はこれを目視で確認し、正常に
動作を確認できた場合に確認ボタン99をONする操作
を行うことにより内視鏡外部装置の電源をONにでき、
この確認ボタン99を操作しない限り内視鏡外部装置の
電源を入れることができないようにして、内視鏡検査を
行うことができないようにしていることが特徴となって
いる。
【0163】次に作用を説明する。図29のステップS
1に示すようにカバー用内視鏡2に内視鏡カバー1を装
着し、ステップS2のように送水管路等の管路類を電磁
弁に接続する。吸引、送気、送水の管路を図28のよう
に送気制御弁55、送気リーク弁54、送気制御弁5
3、吸引制御弁51、吸引リーク弁52に接続すると共
に吸引ビン56、送水タンク69、送水ポンプ67、吸
引源71に接続する。
【0164】そしてステップS3に示すように流体制御
装置19の起動スイッチ19SをONにすると、流体制
御装置19は起動し、各電磁弁は導電状態となりすべて
閉となる。
【0165】そしてステップS4のように電磁弁チェッ
クボタン98をONにすることで、電磁弁は開及び閉に
複数回作動する(ステップS5a,S5b参照)。つま
り、電磁弁チェックボタン98をONにすることで、流
体制御部73は送水制御弁55、送気リーク弁54、送
気制御弁53、吸引制御弁51、吸引リーク弁52に複
数回の作動を指示する信号を発し、吸引制御弁51、吸
引リーク弁52、送気制御弁53、送気リーク弁54、
送水制御弁55は複数回開閉の動作を行う。
【0166】この時、ステップS6に示すように電磁弁
が正常に動作しているかを目視で確認し、正常な動作を
しているか否かの確認を行う。正常な動作の確認ができ
たならば、ステップS7のように確認ボタン99をON
にする。
【0167】すると、ステップS8に示すように内視鏡
外部装置の電源がONとなる。つまり、確認ボタン99
からの信号が主電源スイッチ176に伝わり、主電源ス
イッチ176はOFFの待機状態からON状態になり、
モニタ18、画像処理装置17、光源装置13、カバー
拡張器83に電力が供給され、内視鏡外部装置が使用可
能となる。
【0168】そして、ステップS9に示すように電磁弁
は初期状態で待機することになり、内視鏡検査を行うこ
とができる。
【0169】一方、ステップS6で電磁弁の正常な動作
が確認できず、確認ボタン99をONしない限り、内視
鏡外部装置は使用できないで検査は中止となる。この実
施例は以下の効果を有する。
【0170】検査に取りかかる前にはカバー用内視鏡2
に内視鏡カバーを装着し、流体管路を使用状態に設置
し、流体制御の機能を確認するという一行程が加わるこ
とにより内視鏡カバー1のつけ忘れを防止することがで
きる。そして一度は、電磁弁を作動させて、正常な動作
をしていることを確認しないと内視鏡外部装置が作動し
ないため、電磁弁が故障したまま例えば常時送気が行わ
れたままのような状態で内視鏡を体内に挿入することが
なく、未然に事故の発生を防止できる。
【0171】なお、図28では主電源スイッチ176に
接続されているのはモニタ18、画像処理装置17、光
源装置13であるが、モニタ18、画像処理装置17、
光源装置13のうちの1つでも良く、その場合は画像が
写らないことや照明が出ない等の不具合が出るため、内
視鏡検査には使用できず、同様の効果が得られる。
【0172】またはモニタ18、画像処理装置17、光
源装置13、カバー拡張器83の起動スイッチ18S,
17S,13S,83Sはなく、主電源スイッチ176
を介して直に電力供給がされる構成でも良い。
【0173】次に流体制御の動作確認手段を備えた第2
実施例について説明する。図30〜図36は流体制御の
動作確認手段を備えた第2実施例に係り、図30はカバ
ー式内視鏡の外部装置の構成を示す構成図、図31は電
磁弁の外形を示し、図32(A)は開状態での電磁弁の
内部構造を示し、図32(B)は閉状態での電磁弁の内
部構造を示し、図33は電磁弁の機能確認の手順のフロ
ーチャートを示し、図34は電磁弁チェック時等の接触
センサの動作を電磁弁の動作と共に示し、図35は変形
例の電磁弁の構造を示し、図36は変形例の電磁弁等の
動作を示す。
【0174】流体制御の動作確認手段を備えた第2実施
例は、図27及び図28の第1実施例とほとんど同じで
あるので異なる構成のみ説明し、同一の構成部材には同
符号をつけ、その説明を省略する。
【0175】図30に示すように確認ボタン99を設け
る代わりに、吸引制御弁51、吸引リーク弁52、送気
制御弁53、送気リーク弁54、送水制御弁55の各電
磁弁106(符号106は図31、32で示し、図30
では省略している)部分にセンサ部100を設けてい
る。
【0176】図31でその外観を示す電磁弁106の内
部構造は図32のように、この電磁弁106は少なくと
も管路60(或いは62或いは63)を押圧する可動部
材102と、管路を位置決めする受け部材103からな
る。
【0177】またセンサ部100は接触時に信号を発す
る接触センサA104、接触センサB105からなり、
センサ部100は電磁弁106ないしはその周辺の非可
動部分に設けられ、可動部材102には電磁弁106が
開の時は接触センサA104と、閉の時は接触センサB
105と接触する接触部107が設けられている。
【0178】また、接触センサA104、接触センサB
105からの接触時の信号を複数回受信すると、主電源
スイッチ176をON状態にする流体制御部73がセン
サ部100に電気信号線101を介して接続され、流体
制御部73はこの信号を複数回受信すると信号線を介し
て主電源スイッチ176を動作状態、つまり外部装置に
電源を供給するようにしている。
【0179】この実施例ではセンサ部100を各電磁弁
106に設けることにより、電磁弁チェックボタン98
をONした場合における各電磁弁106の動作を検出
し、各検出信号は電気信号線101を介して流体制御部
73に送られ、流体制御部73は全ての電磁弁が正常に
動作しているか否かをセンサ部100の検出信号で判断
を行い、正常に動作していることを判断した場合にの
み、主電源スイッチ176を動作状態に設定する構成に
していることが特徴となっている。
【0180】次に作用を説明する。図33のステップS
11に示すようにカバー用内視鏡に内視鏡カバーを装着
し、た後、ステップS12に示すように送水管路等の管
路類を電磁弁に接続し、図30のように設定した後、ス
テップS13に示すように流体制御装置19の起動スイ
ッチ19SをONにすると一旦各電磁弁106が閉じら
れる。
【0181】次にステップS14に示すように電磁弁チ
ェックボタン98を押すと、ステップS15a,15b
に示すように電磁弁106が開閉を複数回(例えば3
回)繰り返す。その時、図32(A),(B)のように
電磁弁106は開及び閉、つまり管路60(62、6
3)が開及び閉となる。
【0182】電磁弁106が開いている時には接触部1
07が接触センサA104と接触し、センサ部100か
らは接触センサA104の信号が送られる。また、電磁
弁106が閉じている時には接触部107が接触センサ
B105と接触し、センサ部100からは接触センサB
105の信号が送られる。
【0183】図34は電磁弁チェック前とチェック時の
接触センサA104と接触センサB105の動作の様子
を示している。複数回(例えば3回)弁の動作が行われ
るため、流体制御部73にはこの図34のように複数回
(例えば3回)の接触センサA,Bの接触したという信
号が送信される。
【0184】従って、ステップS16に示すように流体
制御装置19(の流体制御部73)は一定回数(例えば
3回)接触センサA104,B105の信号を受信した
か否かの判断を行う。その結果、接触センサA104,
B105両方からの信号を受信した場合にはステップS
17に示すように内視鏡外部装置の電源をONにする。
【0185】つまり、接触センサA104,B105両
方からの信号を受信した場合には流体制御部73から主
電源スイッチ176にOFFの待機状態を解除する信
号、つまりONにする信号が送られ、内視鏡外部装置が
使用可能となる。その後、ステップS18に示すように
電磁弁は初期状態で待機する状態になる。
【0186】また、ステップS16で接触センサA10
4,B105両方の複数回の接触信号が確認されなけれ
ば、ステップS19に示すように内視鏡外部装置の電源
をOFFに保つ。つまり、複数回の接触信号が完全に確
認されなければ、流体制御部73からOFF待機の解除
信号は流体制御部73に発せられないので、OFF状態
のままとなり、検査を行うことができない。
【0187】この実施例の効果は図27〜29の第1実
施例とほぼ同様である。また第1実施例に比べ、電磁弁
の動作確認はセンサ部100により自動的に行われるた
め、目視の場合より確実に動作確認を行うことができ
る。また本実施例においてセンサ部100を可動部材1
02に、接触部107を非可動部分に設けても良い。
【0188】また電磁弁106の構造としては図32に
示すものに限定されるものでなく、センサ部100と接
触部107が図35に示すように電気接点108aと1
08bからなるスイッチA109と、電気接点108c
と108bからなるスイッチB110であっても良く、
その場合は図36のような信号が流体制御部73に伝達
されることになる。なお、電磁弁チェック後はセンサ部
100は機能を停止させても良い。
【0189】次に流体制御の動作確認手段を備えた第3
実施例について説明する。図37は流体制御の動作確認
手段を備えた第3実施例に係り、図37は外部装置の構
成を示す構成図である。また図38は本実施例の手順を
追ったフローチャートである。
【0190】この第3実施例は流体制御の動作確認手段
を備えた第1,2実施例とほとんど同じであるので異な
る構成のみ説明し、同一の構成部材には同符号をつけ、
その説明を省略する。
【0191】図37に示すように流体制御装置73に数
秒間送気、送水、吸引を行う指令を発するチェックボタ
ン112と送気管路62、送水管路63、吸引管路60
の流量を測定する流量計113と、流量計113による
流量の検知信号が入力され、検査に適当な一定の流量値
が確保されている場合、主電源スイッチ176をON状
態にする信号を主電源スイッチ176に発信する流量検
知部114とを設けている。
【0192】次に作用を説明する。図38のステップS
21に示すようにカバー用内視鏡2に内視鏡カバー1を
装着し、た後、ステップS22に示すように送水管路等
の管路類を電磁弁に接続し、図37のように設定した
後、ステップS23に示すように流体制御装置19の起
動スイッチ19SをONにすると一旦各電磁弁が閉じら
れる。
【0193】次にステップS24に示すようにチェック
ボタン112を押してONにすると、ステップS25
a,S25b,S25cに示すように数秒間送気、送
水、吸引が行われる。この時の流量を流量計113によ
り測定する。
【0194】そしてステップS26に示すように送気、
送水、吸引の流量全てが規定範囲内か否かの判断が行わ
れる。つまり、流量計113で検出された流量の検知信
号は流量検知部114に送られ、ある一定範囲の流量で
あるか否かが流量検知部114により検知される。一定
範囲の流量であると判断すると、ステップS27に示す
ように内視鏡外部装置の電源がONになる。
【0195】つまり、一定範囲の流量であると判断する
と、主電源スイッチ176に主電源スイッチ176をO
Nにする信号が流量検知部114から送信され、主電源
スイッチ176はONとなり、内視鏡外部装置に電力が
供給され使用可能となる。その後、ステップS28のよ
うに電磁弁は初期状態となり待機する。
【0196】一方、ステップS26において、ある一定
範囲外の流量であれば主電源スイッチ176には信号が
送信されないため内視鏡外部装置の電源はOFFの状態
が維持され、内視鏡外部装置には電源が入らないので検
査は中止となる。
【0197】この実施例は以下の効果を有する。検査に
取りかかる前にはカバー用内視鏡2に内視鏡カバー1を
装着し、送気管路62、送水管路63、吸引管路60の
流体管路を使用状態に設置し、送気、送水、吸引の動作
機能を確認するという一行程が加わることにより内視鏡
カバー1のつけ忘れを防止することができる。そして一
度は、送気、送水、吸引を行って正常であることを確認
しないと内視鏡装置が作動しないため流体制御装置19
が故障したまま内視鏡を体内に挿入することがなく、事
故の発生を未然に防ぐことができる。
【0198】また、図27〜36の第1、第2実施例と
は異なり、実際に送気、送水、吸引の動作を行うため、
管路に孔等の破損がある場合を流量が変化し流量検知部
114によって検知でき、流路すべてを事前に検査で
き、より有効な効果が得られる。
【0199】次に内視鏡カバーを装着しないと所定の観
察範囲を観察できないようにしたカバー式内視鏡を説明
する。まず、その背景を説明する。
【0200】従来、人体内の観察等に用いられる内視鏡
は体腔内への挿入部に体液等が付着するのを防止するた
めに挿入部に保護チューブを被せて用いられるものが知
られている。内視鏡の使用後は保護チューブが取り外さ
れ、新たな保護チューブと交換される。従って挿入部が
汚染されるのを防止することができ、それらを洗浄する
必要がなく、洗浄の手間が省ける。
【0201】具体的には例えばUSP4809678の
図2のように観察光学系の前面に透明部を設けたカバー
で挿入部全体を覆うようにしたものがある。また他には
USP5347990のように観察光学系の前面に透明
部や透明部の代わりにレンズを設けたものが知られてい
る。
【0202】しかし、これらの従来例では内視鏡と内視
鏡に装着するカバーとを組み合わせて使用する構成では
あるが、内視鏡単体でも使用できる可能性があり、万が
一、カバーを取り付けるのを忘れてしまった場合でも検
査に使用されてしまう場合もある。このような場合で
は、検査後に洗浄、消毒を行わねばならず、カバー式内
視鏡の特徴である洗浄、消毒の手間が省けるというメリ
ットが活かせなくなる。また、カバーを装着せず、カバ
ー用内視鏡のみで使用した後、そのままカバーを取り付
けてしまい、万が一カバーに孔等が開いていた場合には
汚染された内視鏡を次の患者に使用してしまうという可
能性もある。
【0203】そこで以下の実施例ではカバー用内視鏡の
みでは焦点は使用状態にはなく、内視鏡カバーを装着
し、観察窓越しで使用する時のみ、焦点が使用状態とな
り、検査に使用できる画像を得ることのできるカバー式
内視鏡を提供することを目的とし、その目的を達成する
ために、先端に対物系と撮像部を有するカバー用内視鏡
と、カバー用内視鏡の少なくとも挿入部を外装する内視
鏡カバーとを組み合わせて用いるカバー式内視鏡におい
て、所望の観察範囲で合焦しない対物系を有するカバー
用内視鏡と、前記カバー用内視鏡の対物系と組み合わせ
て所望の観察範囲で合焦する光学系を有する内視鏡カバ
ーとを設けた構成にしている。この構成によりカバー用
内視鏡のみでは検査時の観察範囲外に観察範囲があり、
検査にはカバー用内視鏡単体では使用できない作用を持
つ。
【0204】以下、具体的な実施例でその構成等を説明
する。図39ないし図44は内視鏡カバー未装着の場合
には所定の観察範囲を観察できないようにしたカバー式
内視鏡の第1実施例に係り、図39はカバー式内視鏡の
全体構成を示し、図40は図39の先端側の構造を図3
9と異なる断面位置で具体的に示し、図41は内視鏡カ
バー未装着の状態での対物レンズ系の合焦位置を示し、
図42は対物レンズ系を1つのレンズと見なした結像機
能を示し、図43の(A)及び(B)は内視鏡カバー未
装着の状態と装着の状態での合焦位置をそれぞれ示し、
図44は変形例における内視鏡カバー未装着の状態での
結像機能を示す。
【0205】図39に示すようにカバー式内視鏡は内視
鏡カバー1とこの内視鏡カバー1が装着されて覆われる
内視鏡カバー用内視鏡2との組み合わせにより構成され
ている。カバー用内視鏡2は細長の挿入部3を有し、挿
入部3の手元側の基端部に把持部を兼ねた操作部4が連
設され、この操作部4よりライトガイド等を内蔵するユ
ニバーサルコード5が延出して構成されている。
【0206】このユニバーサルコード5の端部には外部
装置に接続するコネクタ6が設けられている。挿入部3
は基端側より軟性の可撓管7と湾曲可能な湾曲部44と
観察光学系等を備えた先端構成部45とが連設されて構
成されている。
【0207】カバー用内視鏡2に装着された汚染防止用
の内視鏡カバー1はカバー用内視鏡2の挿入部3を覆う
シース(挿入部カバー)8と、操作部4及びユニバーサ
ルコード5を覆う操作部カバー11と、操作部4の一部
に固定する口体部(支持部)12と、先端部の先端カバ
ー部材46とからなっている。これら内視鏡カバー3の
各部は予め内視鏡検査に使用される前に滅菌されている
ものが使用され、内視鏡検査に使用した後は廃棄され
る。
【0208】カバー用内視鏡2のコネクタ6は照明光を
供給する光源装置13に接続されており、このコネクタ
6の側部にはスコープケーブル37が延出しており、ス
コープケーブル37を介してコネクタ6と画像処理装置
17が接続されている。
【0209】コネクタ6内のライトガイド後端面には光
源装置13からの照明光が入射するようになっており、
この照明光をユニバーサルコード5、挿入部3内に配設
したライトガイド36を介して内視鏡先端構成部45側
まで伝送し、図40に示すように先端構成部45に設け
た照明用レンズ48からレンズカバー47を介して照明
光を出射するようになっている。
【0210】図40に示すように前記カバー用内視鏡2
の先端構成部45には観察対象物を撮像するため、対物
レンズ系149と観察視野像を電気信号に変換する固体
撮像素子150及びアンプ等を内蔵した撮像ユニット1
21とが設けられている。この撮像ユニット121の基
端側からは画像信号を画像処理装置17へ伝達する信号
ケーブル124が延出している。
【0211】前記先端構成部45の先端面は、図40に
示す先端カバー部材46の基端側の突き当て面131に
当設して固定されるようになっている。また、前記突き
当て面131には凸形状の遮光部126が形成されてい
る。
【0212】先端カバー部材46には前記対物レンズ系
149の最先端部に設けた第1対物レンズ149aに対
向する位置に、透明な光学部材からなるレンズカバー4
7が設けられている。
【0213】図39に示すように先端カバー部材46に
は、送気ノズル58、送水ノズル(不図示)、吸引口5
9が設けられている。内視鏡カバー1内には吸引管路6
0が挿通されており、前記吸引口59と連通し、基端側
では口体部12に設けられた鉗子挿入口61に連通し、
口体部12より外部へ延出している。
【0214】また、内視鏡カバー1内には送気管路62
及び送水管路63が挿通されており、先端側で送気ノズ
ル58、送水ノズル(不図示)にそれぞれ連通してお
り、口体部12より外部へ延出している。また送気管路
62、送水管路63、吸引管路60は流体制御を行う流
体制御装置19に接続されている。
【0215】操作部4には送気、送水スイッチ64、吸
引スイッチ65が設けられており、ユニバーサルコード
5内に配設された信号線66を介して流体制御装置19
の流体制御部73と電気的に接続されている。
【0216】対物レンズ系149は図41のように固体
撮像素子150に被写体像を結像し、対物レンズ系14
9は対物レンズ149aに対向する位置にレンズカバー
47がない場合、すなわちカバー用内視鏡2単体では、
所定の観察範囲の遠点より遠方の超遠点(例えば対物レ
ンズ面から200mm以上の範囲)に被写界深度範囲がく
るよう設定されている。
【0217】より分かり易くするために、対物レンズ系
149を図42に示すように1枚のレンズで示した場
合、レンズカバー47がない場合、つまり内視鏡カバー
未装着の場合には図43(A)に示すように対物レンズ
系149による結像機能は実際の検査時の被写界深度範
囲(例えばレンズカバー97面から3mm以上100mm以
内)よりはずれ、遠方の被写界深度範囲となるように設
定される。
【0218】この状態に対し、この対物レンズ系149
の第1対物レンズ149aと対向する位置にレンズカバ
ー47を設けた場合、つまり内視鏡カバー装着の場合に
は図43(B)に示すように実際の検査に使用する被写
界深度範囲に被写界深度範囲がくるような光学的な構成
となるようレンズカバー47として光学レンズ119を
設けている。
【0219】次に作用を説明する。対物レンズ系149
は簡略化すると図42のように固体撮像素子150に被
写体像を結像させる1枚のレンズを考えることもでき、
対物レンズ系149は第1対物レンズ149aに対向す
る位置にレンズカバー47、ここでは光学レンズ119
がない場合、すなわちカバー用内視鏡2単体では図43
(A)のように超遠点に被写界深度がきている。つまり
検査に使用できないような遠点にピントが合っているこ
ととなる。
【0220】次にカバー用内視鏡2に内視鏡カバー1を
装着、すなわち対物レンズ149aと対向する位置にレ
ンズカバー47、ここでは光学レンズ119が配置され
ると図43(B)のようにレンズカバー47から約10
0mm以内の位置に焦点がくるようになり被写体像は固体
撮像素子150に結像される。つまり、この場合のみピ
ントが使用できるような状態(レンズカバー47面から
前方100mm以内)となる。
【0221】この実施例は以下の効果を有する。カバー
用内視鏡2に内視鏡カバー1を装着しないとカバー用内
視鏡2の対物レンズ系149は検査時の使用外の位置に
ピントがあるため、実際の検査では使用できない。その
ため検査に使用するには必ず内視鏡カバー1を装着せね
ばならないため、カバー用内視鏡2のみで使用されるこ
とはなく、内視鏡カバー1を装着することによるカバー
式内視鏡の特有の洗浄、消毒の手間が省け、検査ごとに
清潔な内視鏡カバー1に取り換えるということで、汚
染、感染を防止するというメリットを確保することがで
き、安全な検査を確保することができる。
【0222】本実施例においては対物レンズ系149
は、第1対物レンズ149aに対向する位置にレンズカ
バー47がない場合には超遠点に被写界深度範囲がくる
ように設定し、レンズカバー47が装着された場合に実
際に使用する観察範囲をカバーするように被写界深度範
囲が設定されるようにした。
【0223】本実施例はこれに限定されるものでなく、
図44に示す変形例のようにしても良い。つまり、対物
レンズ系149は、第1対物レンズ149aに対向する
位置にレンズカバー47がない場合にはレンズカバー4
7が配置される位置よりも対物レンズ系149側に被写
界深度範囲がくるような超近点すなわち、検査に使用で
きないような対物レンズ面から3mm以内にピントが合う
よう設定する(図44(A)参照)。
【0224】そして、内視鏡カバー1を装着した際、つ
まり第1対物レンズ149aと対向する位置にレンズカ
バー47を設けた場合には実際の検査に使用できる被写
界深度範囲D(レンズカバー47面から3mm以上100
mm以内)に被写界深度範囲がくるような光学レンズ12
0をレンズカバー47として設けても良い(図4(B)
参照)。このレンズカバー47の場合にも上記実施例と
同様の効果が得られる。
【0225】次に内視鏡カバー未装着の場合には所定の
観察範囲を観察できないようにしたカバー式内視鏡の第
2実施例について説明する。図45〜47はこの第2実
施例に係り、図45は対物レンズ系を説明した説明図、
図46,47は対物レンズ系の作用を示した説明図であ
る。
【0226】第2実施例は図39〜43の第1実施例と
ほとんど同じであるので異なる構成のみ説明し、同一の
構成部材には同符号をつけ、その説明を省略する。
【0227】内視鏡カバー1を装着していない場合、す
なわち第1対物レンズ149aにレンズカバー47が対
向していない場合、対物レンズ系149は図45及び図
47(A)のように3mm〜100mm程度の被写界深度範
囲Dに対しては、固体撮像素子150には合焦で結像し
ない光学的構成とし、第1対物レンズ149aに対向す
る位置にレンズカバー47を配置した場合には、図47
(B)のように固体撮像素子150に合焦で結像させる
光学的な構成となるよう光学レンズ122をレンズカバ
ー47として設けている。
【0228】次に作用を説明する。対物レンズ系149
は簡略化すると図46のように1枚のレンズとして考え
ることもできる。対物レンズ系149は第1対物レンズ
149aに対向する位置にレンズカバー47ここでは光
学レンズ122がない場合、すなわちカバー用内視鏡2
単体では図47(A)のように内視鏡検査に適した被写
界深度範囲Dに対しては、固体撮像素子150には合焦
で結像していない。つまり被写体像がぼやけた画像とし
てしか得られないため検査として使用できるような画像
ではない。
【0229】次にカバー用内視鏡2に内視鏡カバー1を
装着、すなわち第1対物レンズ149aと対向する位置
にレンズカバー47、ここでは光学レンズ122が配置
されると図47(B)のように固体撮像素子150に合
焦で結像するようになる。つまり内視鏡カバー1を装着
して初めて固体撮像素子150に結像したピントの合っ
た画像が得られ検査に使用できるようになる。
【0230】この実施例は以下の効果を有する。カバー
用内視鏡2に内視鏡カバー1を装着しないとカバー用内
視鏡2の対物レンズ系149は、内視鏡検査に適した被
写界深度範囲Dの被写体に対しては、固体撮像素子15
0に合焦で結像していない、つまりピントが合わず実際
の検査では使用できない。そのため検査に使用するには
必ず内視鏡カバー1を装着せねばならず、カバー用内視
鏡2のみでは使用できないため、内視鏡カバー1を装着
することによるカバー式内視鏡特有の洗浄、消毒の手間
が省け検査ごとに清潔な内視鏡カバー1に取り換えると
いうことで汚染、感染を防止するというメリットを確保
することができ、安全な検査を確保することができる。
【0231】本実施例において対物レンズ系149に加
え新たにレンズカバー47を光学レンズ122にするの
ではなく、対物レンズ系149の先端側にある第1対物
レンズ149aを内視鏡カバー1に設けても良く、残り
の対物レンズ系のみでは固体撮像素子150に結像しな
いため同様の効果が得られる。なお、上述した実施例等
を部分的に組み合わせる等して異なる実施例等を構成し
ても良い。
【0232】[付記] 2.作動手段は給電手段である請求項1記載のカバー式
内視鏡。 3.作動手段は起動手段である請求項1記載のカバー式
内視鏡。 4.信号発生手段は操作部に、信号伝達手段は口体部に
設けた請求項1記載のカバー式内視鏡。 5.信号発生手段は口体部に、信号伝達手段は操作部に
設けた請求項1記載のカバー式内視鏡。
【0233】6.信号伝達手段は作動手段に信号を送る
信号線を中断するよう設けた電気接点からなり、信号発
生手段は電気接点間を電気的に導通状態とする導電体で
ある請求項1記載のカバー式内視鏡。 7.信号伝達手段は作動手段に信号を送る信号線上に設
けた押し込み時に信号線が導通となるスイッチからな
り、信号発生手段はスイッチを押し込む押圧部である請
求項1記載のカバー式内視鏡。 8.信号伝達手段は作動手段に信号を送る信号線上に設
けた信号線が非押し込み時に導通となるスイッチからな
り、信号発生手段はスイッチを押し込まない非押圧部で
ある請求項1記載のカバー式内視鏡。 9.信号伝達手段は発光体と非受光時に信号を発する受
光センサとからなり、信号発生手段は発光体と受光セン
サを遮る遮光部である請求項1記載のカバー式内視鏡。 10.信号伝達手段は発光体と受光時に信号を発する受
光センサとからなり、信号発生手段は発光体からの光を
受光センサに送る光伝達部材からなる請求項1記載のカ
バー式内視鏡。
【0234】11.信号伝達手段は作動手段に通じる信
号線を中継するように設けた、押し込み時に信号線が接
続状態となる第1のスイッチと押し込み時に未接続とな
る第2のスイッチとからなり、信号発生手段は第1のス
イッチを押圧する押圧部と第2のスイッチを押圧しない
非押圧部とからなる請求項1記載のカバー式内視鏡。 12.信号発生手段は作動手段に通じる信号線を中継す
るように設けた、1段目押し込み時接続状態に、2段目
押し込み時に未接続状態になる2段スイッチと、信号発
生手段は前記2段スイッチを1段目押し込むだけの押圧
部からなる請求項1記載のカバー式内視鏡。 13.スイッチは少なくとも1個以上からなる付記7、
8、12記載のカバー式内視鏡。 14.第1、第2の押しボタン式スイッチは少なくとも
各1個以上からなる付記11記載のカバー式内視鏡。 15.電気接続は少なくとも2個以上からなる付記6記
載のカバー式内視鏡。
【0235】16.導電体は導電性を有する金属である
付記6記載のカバー式内視鏡。 17.導電体は少なくとも1個からなる付記6記載のカ
バー式内視鏡。 18.押圧部は凸部である付記7、11、12記載のカ
バー式内視鏡。 19.接続手段としての押圧部は口体部の内周面である
付記4、7、11、12記載のカバー式内視鏡。 20.接続手段としての押圧部は操作部外周面である付
記5、7、11、12記載のカバー式内視鏡。
【0236】21.押圧部は少なくとも1個以上からな
る付記7、11、12記載のカバー式内視鏡。 22.非押圧部は凹部又は空間である付記8、11記載
のカバー式内視鏡。 23.遮光部は操作部に設けた凸部である付記9記載の
カバー式内視鏡。 24.光伝達部材は反射性の良い反射部からなる付記1
0記載のカバー式内視鏡。 25.反射部はミラーである付記24記載のカバー式内
視鏡。
【0237】26.凹部は少なくとも1個以上からなる
付記22記載のカバー式内視鏡。 27.内視鏡と内視鏡挿入部を覆う内視鏡カバーとの間
の気密を検知する気密検知手段を備えたカバー式内視鏡
装置において、気密検知手段が異常を決めた場合に作動
する検査中止手段を設けたことを特徴とするカバー式内
視鏡装置。 効果:内視鏡カバー内の気密を気密検知手段で確認し、
気密が確保されていない場合は検査中止手段が働き検査
に使用することができなくなるため、カバーのつけ忘れ
やカバー誤装着、また、カバーに孔等の損傷がある状態
での使用を防止することができる、つまりカバー式内視
鏡の検査のごとに清潔な内視鏡カバーを使用して洗浄、
消毒の手間を省き汚染、感染を防止するといったメリッ
トを十分に発揮でき安全な検査をとり行うことができる
という効果がある。
【0238】28.検査中止手段がカバー式内視鏡装置
の一部を構成する内視鏡外部装置への電力供給を停止す
る電源遮断手段である請求項27記載のカバー式内視鏡
装置。 29.検査中止手段がカバー式内視鏡装置の一部を構成
する流体制御装置の流体制御機能停止手段である請求項
27記載のカバー式内視鏡装置。 30.検査中止手段がカバー式内視鏡装置の一部を構成
する光源装置の照明機能停止手段である請求項27記載
のカバー式内視鏡装置。
【0239】31.検査中止手段がカバー式内視鏡装置
の一部を構成する画像処理装置の画像出力中止手段であ
る請求項27記載のカバー式内視鏡装置。 32.流体制御機能停止手段は送水機能停止手段である
付記29記載のカバー式内視鏡装置。 33.流体制御機能停止手段は送気機能停止手段である
付記29記載のカバー式内視鏡装置。 34.流体制御機能停止手段は吸引機能停止手段である
付記29記載のカバー式内視鏡装置。 35.内視鏡外部装置が流体制御装置である付記28記
載のカバー式内視鏡装置。
【0240】36.内視鏡外部装置が光源装置である付
記28記載のカバー式内視鏡装置。 37.内視鏡外部装置が画像処理装置である付記28記
載のカバー式内視鏡装置。 38.内視鏡外部装置がモニタである付記28記載のカ
バー式内視鏡装置。 39.カバー用内視鏡と、カバー用内視鏡の少なくとも
挿入部に外装され、送気、送水、吸引管路の少なくとも
1の流体管路を有する内視鏡カバーと流体管路と接続す
る流体制御装置とその他内視鏡外部装置を組み合わせて
用いるカバー式内視鏡装置において、流体管路を介して
の送気、送水、吸引の少なくとも1つの機能を確認する
確認手段を設け、確認手段が内視鏡外部装置の作動手段
であることを特徴とするカバー式内視鏡装置。 効果:送気、送水、吸引の機能が検査前に確認された場
合のみ内視鏡外部装置が作動するため、検査に取りかか
る前には、カバー用内視鏡に内視鏡カバーを装着し、流
体管路を使用状態に設置し、機能を確認するという一行
程が加わることより、カバーのつけ忘れを防止すること
ができ、また送気、送水、吸引機能が不完全な場合は他
の内視鏡外部装置が作動せず、検査が行えない。つま
り、検査が行える時はカバーをきちんと装着し、送気、
送水、吸引機能に問題がない時であるため、安全な検査
をとり行えるという効果がある。
【0241】40.流体制御装置は電磁弁方式によるも
ので確認手段は電磁弁動作確認手段である付記39記載
のカバー式内視鏡装置。 41.電磁弁動作確認手段は、電磁弁の複数回開閉動作
をその動作確認である付記40記載のカバー式内視鏡装
置。 42.動作確認は目視での確認である付記41記載のカ
バー式内視鏡装置。 43.動作確認は電磁弁に設けたセンサで開閉確認のあ
る付記41記載のカバー式内視鏡装置。 44.確認手段は数秒間の送気、送水、吸引動作とその
動作確認であること付記39記載のカバー式内視鏡装
置。 45.動作確認は送気、送水、吸引が行われる経路上に
設けた流量計による流量確認である付記44記載のカバ
ー式内視鏡装置。
【0242】46.内視鏡装置の外部装置作動手段が内
視鏡装置の外部装置への給電手段である付記39記載の
カバー式内視鏡装置。 47.内視鏡装置の外部装置作動手段が内視鏡装置の外
部装置の起動手段である付記39記載のカバー式内視鏡
装置。 48.内視鏡装置の外部装置がカバー式内視鏡装置に照
明光を供給する光源装置である付記47、48記載のカ
バー式内視鏡装置。 49.内視鏡装置の外部装置がカバー式内視鏡装置によ
って得られた被写体像を画像出力する画像処理装置であ
る付記47、48記載のカバー式内視鏡装置。 50.内視鏡装置の外部装置がカバー式内視鏡装置によ
って得た被写体像を写し出すモニタである付記47、4
8記載のカバー式内視鏡装置。
【0243】51.センサは弁が開時ないしは閉時に接
触し、接触時に信号を発する接触センサと開閉確認は接
触センサから送信される信号の受信である付記44記載
のカバー式内視鏡装置。 52.センサは弁が開時ないしは閉時に導通する電極端
子からなり、開閉確認は電極端子の導通、非導通での確
認である付記44記載のカバー式内視鏡装置。 53.先端に対物系と撮像部を有するカバー用内視鏡
と、カバー用内視鏡の少なくとも挿入部を外装する内視
鏡カバーとを組み合わせて用いるカバー式内視鏡におい
て、所望の観察範囲で合焦しない対物系を有するカバー
用内視鏡と、前記カバー用内視鏡の対物系と組み合わせ
て所望の観察範囲で合焦する光学系を有する内視鏡カバ
ーと、を設けたことを特徴とするカバー式内視鏡。 効果:カバー用内視鏡のみでは検査に使用できる画像得
られず、内視鏡カバーを装着した時のみ、検査に使用で
きる画像が得られるため、カバー用内視鏡単体に使用さ
れることはない。つまりカバー式内視鏡の検査のごとに
清潔な内視鏡カバーを使用して洗浄、消毒の手間を省
き、汚染、感染を防止するといったメリットを十分に発
揮でき安全な検査をとり行えるという効果がある。
【0244】54.所望の観察範囲で合焦しない対物系
は被写界深度が所望の観察範囲よりも深い付記53記載
のカバー式内視鏡。 55.所望の観察範囲で合焦しない対物系は被写界深度
が所望の観察範囲よりも浅い付記53記載のカバー式内
視鏡。 56.所望の観察範囲で合焦しない対物系は前記撮像部
に結像しない付記53記載のカバー式内視鏡。 57.所望の観察範囲は対物系前方3mm〜100mmであ
る付記53記載のカバー式内視鏡。 58.光学系は前記カバー用内視鏡と組み合わせた際、
被写界深度を所望の観察範囲まで浅くするよう設けたレ
ンズである付記53,54記載のカバー式内視鏡。 59.光学系は前記カバー用内視鏡と組み合わせた際、
被写界深度を所望の観察範囲まで深くするよう設けたレ
ンズである付記53、55記載のカバー式内視鏡。 60.光学系は撮像部に結像するよう設けたレンズであ
る付記53、56記載のカバー式内視鏡。
【0245】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、挿
入部と操作部とを有するカバー用内視鏡と、前記挿入部
を覆う挿入部カバーと、前記挿入部カバーの手元側に連
設され、前記挿入部カバーを前記操作部の所定の位置に
固定する口体部とを有する内視鏡カバーとを具備したカ
バー式内視鏡において、口体部と操作部のとのいずれか
一方に内視鏡周辺機器を作動させる作動手段に信号を伝
達する信号伝達手段と、他方に信号伝達手段に送る信号
を発生させる信号発生手段とを設けているので、口体部
を操作部に確実に固定しなければ、内視鏡周辺機器が作
動しないため、カバー用内視鏡に内視鏡カバーを確実に
装着しないと内視鏡検査が行えないため、カバーのつけ
忘れ、カバー誤装着を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例のカバー式内視鏡装置の構
成を示す構成図。
【図2】カバー用内視鏡装置に内視鏡装置カバーを装着
する途中の説明図。
【図3】図1のA−A線及び図2のB−B線断面図。
【図4】変形例における断面図。
【図5】本発明の第2実施例のカバー式内視鏡装置の構
成を示す構成図。
【図6】第2実施例における口体部及び操作部の構成及
び作用の説明図。
【図7】図5のC−C線等により変形例の構成を示す断
面図。
【図8】本発明の第3実施例のカバー式内視鏡装置の構
成を示す構成図。
【図9】図8のD−D線断面図。
【図10】変形例における断面図。
【図11】本発明の第4実施例のカバー式内視鏡装置の
構成を示す構成図。
【図12】図11のF−F線等の断面図。
【図13】本発明の第5実施例のカバー式内視鏡装置の
構成を示す構成図。
【図14】図13のE−E線断面図。
【図15】本発明の第6実施例のカバー式内視鏡装置の
構成を示す構成図。
【図16】図16のG−G線等の断面で作用を説明する
説明図。
【図17】図16(C)のH−H線断面図。
【図18】第6実施例の変形例の概略の構成を示す断面
図。
【図19】気密検知手段を備えた第1実施例のカバー式
内視鏡装置装置の全体構成図。
【図20】カバー式内視鏡装置の外部装置の構成を示す
構成図。
【図21】気密検知手段を備えた第2実施例のカバー式
内視鏡装置装置の外部装置の構成図。
【図22】気密検知手段を備えた第3実施例のカバー式
内視鏡装置装置の外部装置の構成図。
【図23】気密検知手段を備えた第4実施例のカバー式
内視鏡装置装置の外部装置の構成図。
【図24】一体的に形成した鉗子挿入口及び鉗子栓部分
を示す断面図。
【図25】一体的に形成した吸引管路接続部と鉗子栓部
分を示す断面図。
【図26】鉗子挿入口に弾性袋を接続できる口金を設け
たことを示す断面図。
【図27】流体制御の動作確認手段を備えたカバー式内
視鏡装置装置の第1実施例の全体構成図。
【図28】カバー式内視鏡装置の外部装置の構成を示す
説明図。
【図29】本実施例の動作手順を示すフローチャート
図。
【図30】流体制御の動作確認手段を備えたカバー式内
視鏡装置装置の第2実施例における外部装置の構成図。
【図31】電磁弁の外観を示す斜視図。
【図32】開及び閉の場合の電磁弁の内部構造を示す断
面図。
【図33】本実施例の動作手順を示すフローチャート
図。
【図34】電磁弁チェック時等の接触センサの動作を示
す説明図。
【図35】変形例における電磁弁の構造を示す断面図。
【図36】変形例における電磁弁チェック時等の接触セ
ンサの動作を示す説明図。
【図37】流体制御の動作確認手段を備えたカバー式内
視鏡装置装置の第3実施例における外部装置の構成図。
【図38】本実施例の動作手順を示すフローチャート
図。
【図39】内視鏡カバー未装着の場合には所定の観察範
囲を観察できないようにした第1実施例のカバー式内視
鏡の全体構成図。
【図40】図39の先端側の構造を具体的に示す断面
図。
【図41】内視鏡カバー未装着の状態での対物レンズ系
の合焦位置を示す説明図。
【図42】対物レンズ系を1つのレンズと見なした結像
機能の説明図。
【図43】内視鏡カバー未装着の状態と装着の状態での
合焦位置の説明図。
【図44】変形例における内視鏡カバー未装着の状態で
の結像機能の説明図。
【図45】内視鏡カバー未装着の場合には所定の観察範
囲を観察できないようにした第2実施例のカバー式内視
鏡の対物レンズ系の結像機能の説明図。
【図46】対物レンズ系を1つのレンズと見なした結像
機能の説明図。
【図47】内視鏡カバー未装着の状態と装着の状態での
結像機能の説明図。
【符号の説明】
1…内視鏡装置カバー 2…カバー用内視鏡装置 3…挿入部 4…操作部 5…ユニバーサルコード 6…コネクタ 8…シース 11…操作部カバー 12…口体部(支持部) 13…光源装置 14…電源ケーブル 15a,15b…接続コード 16…押しボタンスイッチ 17…画像処理装置 18…モニタ 19…流体制御装置 20…電源 21…押圧ボタン 22a,22b…(電気)接点 23…制御部 24…シール部 33…ばね部材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿入部と操作部とを有するカバー用内視
    鏡と、 前記挿入部を覆う挿入部カバーと、 前記挿入部カバーの手元側に連設され、前記挿入部カバ
    ーを前記操作部の所定の位置に固定する口体部とを有す
    る内視鏡カバーとを具備したカバー式内視鏡において、 前記口体部と操作部のとのいずれか一方に内視鏡周辺機
    器を作動させる作動手段に信号を伝達する信号伝達手段
    と、 他方に前記信号伝達手段に送る信号を発生させる信号発
    生手段とを設けたことを特徴とするカバー式内視鏡。
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