JP2015028851A - 荷電粒子線装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明に係る荷電粒子線装置は、2次電子を検出する複数の検出器と2次電子を検出器に向かって偏向させる偏向器を備え、荷電粒子線の走査座標に応じて異なる検出器に向けて2次電子を偏向させる。
【選択図】図4
Description
以下では本発明の理解を容易にするため、まず従来の荷電粒子線装置の1例として走査型電子顕微鏡の構成とその課題を説明し、その後に本発明の基本原理と実施形態について説明する。
検出系の応答遅れを減少させるため、本発明に係る荷電粒子線装置は、複数の検出器107を並行して用いる。具体的には、N個(N≧2)の検出器107を設け、1次ビームの走査と同期して各検出器107を循環的に用いる。以下にN=3の場合を説明するが、N≧2場合の一般化も容易である。
第2検出器:ピクセル2→5→8→・・・
第3検出器:ピクセル3→6→9→・・・
図4は、本発明の実施形態1に係る荷電粒子線装置100が備える検出器107の配置例を示す図である。図4(a)は3つの検出器107を直線上に等間隔配置した例、図4(b)は3つの検出器107を円周上に等間隔配置した例を示す。その他の構成は図1〜図2および<本発明の基本的な考え方>で説明したものと同様である。
荷電粒子線装置100の構成によっては、走査分解能を高めるため、対物レンズとして磁場レンズと静電レンズを重畳的に併用する場合がある。その場合、静電レンズは試料105に負の高電圧を入力する。その結果、試料105が放出するSEは電源GND基準で数KeVのエネルギーを有する。
本発明の実施形態3においては、SE偏向器112と検出器107の間の距離Lについて説明する。その他の構成は実施形態1〜2と同様である。
図8は、本発明の実施形態4に係る荷電粒子線装置100のSE偏向器112周辺における構成を示す図である。その他の構成は実施形態1〜3と同様であるため、以下では図8に係る事項を中心に説明する。
試料105から放出されるSEを荷電粒子線102から分離せず、かつ直接検出する場合は、荷電粒子線102を偏向させる偏向器103を用いてSEを偏向させることができる。そこで本発明の実施形態5においては、偏向器103をSE偏向器として兼用する構成例を説明する。その他の構成は実施形態1〜4と同様であるため、以下では差異点を中心に説明する。
図10に示す例においては、簡単のために分割数=8、ピクセル数=4とした。走査倍率MのときSEは検出器107の検出部位3〜6の範囲で偏向され、走査倍率M/2のときSEは検出部位1〜8の範囲で偏向される。そこで、走査倍率Mのときは1つの検出部位を1ピクセルに割り当て、走査倍率M/2のときは2つの検出部位を1ピクセルに割り当てる。
本発明の実施形態6においては、検出器107に対して電圧を印加して検出器107周辺に電場を発生させ、これによりSEを偏向させる構成例について説明する。荷電粒子線装置100のその他の構成は実施形態1〜5と同様である。
従来の荷電粒子線装置においては、SE信号が隣接するピクセル間で重なる可能性があるため、AMP108の出力のうちピーク値のみを用いるなどして、信号をピクセル間で分離する必要があった。他方、実施形態1〜6で説明した構成により、隣接したピクセルに対応するSE信号を分離して信号の重なりを抑制することができる。本発明の実施形態7に係る荷電粒子線装置100は、このことを利用して、AMP108の出力を全般的に用いて信号強度をより正確に求める構成例を説明する。その他の構成は実施形態1〜6と同様である。
Claims (11)
- 試料に対して荷電粒子線を照射する荷電粒子線源と、
前記試料から放出される2次電子を検出する複数の検出部と、
前記2次電子を前記検出部のいずれかに向けて偏向する偏向部と、
を備え、
前記偏向部は、
前記荷電粒子線源が前記荷電粒子線を前記試料上の第1走査座標に対して照射するときは前記2次電子を第1の前記検出部に向かって偏向させ、
前記荷電粒子線源が前記荷電粒子線を前記試料上の前記第1走査座標とは異なる第2走査座標に対して照射するときは前記2次電子を第2の前記検出部に向かって偏向させる
ことを特徴とする荷電粒子線装置。 - 前記偏向部は、前記荷電粒子線源が前記荷電粒子線を前記試料上に対して照射する走査座標に応じて、前記2次電子を向かわせる前記検出部を循環させる
ことを特徴とする請求項1記載の荷電粒子線装置。 - 前記荷電粒子線装置はさらに、前記検出部の出力を増幅する増幅器を備え、
前記荷電粒子線装置は、前記増幅器が増幅信号を出力するために要する時間を、前記荷電粒子線源が前記試料上の1走査座標に対して前記荷電粒子線を照射し続ける時間により除算した値以上の個数の前記検出部を備えている
ことを特徴とする請求項2記載の荷電粒子線装置。 - 前記荷電粒子線装置は、前記2次電子が前記偏向部によって偏向される前に前記2次電子を減速する減速部を備える
ことを特徴とする請求項1記載の荷電粒子線装置。 - 前記減速部は、前記2次電子を通過させる穴を有し、前記試料と前記検出部との間に配置され、負電圧を印加される、電極を用いて構成されている
ことを特徴とする請求項4記載の荷電粒子線装置。 - 前記検出部と前記偏向部との間の距離は、前記複数の検出部間の最大距離を、前記偏向部に印加される電圧に対する前記偏向の角度変化の割合で除算し、さらにその値を前記偏向部に印加される最大電圧で除算した値に設定されている
ことを特徴とする請求項1記載の荷電粒子線装置。 - 前記荷電粒子線装置は、前記2次電子を集束するレンズを備える
ことを特徴とする請求項1記載の荷電粒子線装置。 - 前記偏向部は、
前記荷電粒子線と前記2次電子をともに偏向させるように構成されており、
前記検出部は、
前記2次電子を検出する複数の検出部位に分割されており、
前記荷電粒子線源が前記荷電粒子線を前記試料に対して照射する際の走査倍率に応じて、使用する前記検出部位を変更する
ことを特徴とする請求項1記載の荷電粒子線装置。 - 前記検出部は、電場を出力して前記2次電子を偏向させるように構成されている
ことを特徴とする請求項1記載の荷電粒子線装置。 - 前記荷電粒子線装置は、前記検出部の出力を前記荷電粒子線の前記試料上に対する走査座標毎に積分し、前記積分の結果を前記走査座標毎の検出結果として用いる
ことを特徴とする請求項1記載の荷電粒子線装置。 - 前記荷電粒子線装置は、
前記検出器が検出した2次電子の強度をデジタル値に変換するA/D変換器と、
前記A/D変換器が出力するデジタル値を前記試料上の走査座標に対応させて記憶する画像メモリと、
を備えることを特徴とする請求項1記載の荷電粒子線装置。
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JP2013157424A JP2015028851A (ja) | 2013-07-30 | 2013-07-30 | 荷電粒子線装置 |
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2013
- 2013-07-30 JP JP2013157424A patent/JP2015028851A/ja active Pending
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