JP2015027829A - 車両用ドア構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両本体に対するドア本体部の支持剛性を確保しつつ質量を効率よく低減させられる車両用ドア構造を得る。
【解決手段】ドアアウタパネル14とでドア本体部12を構成する樹脂製のドアインナパネル16と、ドアインナパネル16に設けられ、車両本体にドア本体部12を機械的に繋げるためのドア構成部品22が結合される金属製の結合部材24と、を有する車両用ドア構造10とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用のドア構造に関する。
自動車用のドアにおいて、ドアの剛性改良のために、内部モジュールが、プラスチックベース支持体に接合された金属フレームを備えているドア構造は、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特表2008−505804号公報
しかしながら、このドア構造では、ドアインナパネルの中央部がプラスチック体とされ、その外周部に金属フレームが設けられているため、質量低減効果が低いおそれがある。このように、車両本体に対するドアの支持剛性を確保しつつ効率よく質量を低減させるためのドア構造には、改善の余地がある。
そこで、本発明は、車両本体に対するドア本体部の支持剛性を確保しつつ質量を効率よく低減させられる車両用ドア構造を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の車両用ドア構造は、ドアアウタパネルとでドア本体部を構成する樹脂製のドアインナパネルと、前記ドアインナパネルに設けられ、車両本体に前記ドア本体部を機械的に繋げるためのドア構成部品が結合される金属製の結合部材と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、ドアインナパネルに設けられた金属製の結合部材に、車両本体にドア本体部を機械的に繋げるためのドア構成部品が結合されている。つまり、ドア構成部品が結合される部位にのみ、金属製の結合部材が設けられている。したがって、車両本体に対するドア本体部の支持剛性を確保しつつ、ドア本体部の質量が効率よく低減される。
また、請求項2に記載の車両用ドア構造は、請求項1に記載の車両用ドア構造であって、前記結合部材は、前記ドアインナパネルに形成された開口部を閉塞するように設けられていることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、ドアインナパネルに形成された開口部を閉塞するように結合部材が設けられている。したがって、車両本体に対するドア本体部の建て付け時や車両の衝突時に、ドア構成部品に負荷がかかっても、開口部から露出されている結合部材が変形して、その負荷を吸収するので、ドアインナパネルにかかる負荷が低減される。よって、ドアインナパネルにおいて、割れや亀裂の発生が抑制又は防止される。
また、請求項3に記載の車両用ドア構造は、請求項2に記載の車両用ドア構造であって、前記結合部材は、前記ドアインナパネルを挟み込むように一対で設けられていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、結合部材が、ドアインナパネルを挟み込むように一対で設けられている。したがって、結合部材が1枚しか設けられていない場合に比べて、車両本体に対するドア本体部の支持剛性が向上される。
また、請求項4に記載の車両用ドア構造は、請求項2又は請求項3に記載の車両用ドア構造であって、前記結合部材は、前記開口部から露出されている部位に脆弱部を有していることを特徴としている。
請求項4に記載の発明によれば、結合部材が、ドアインナパネルに形成された開口部から露出されている部位に脆弱部を有している。したがって、結合部材は、その脆弱部を支点として安定的に変形し易くなる。よって、車両本体に対するドア本体部の建て付け時や車両の衝突時に、ドア構成部品に負荷がかかっても、開口部から露出されている結合部材が効率よく変形して、その負荷を吸収するので、ドアインナパネルにかかる負荷が更に低減される。
以上、説明したように、請求項1に係る発明によれば、車両本体に対するドア本体部の支持剛性を確保しつつ、ドア本体部の質量を効率よく低減させることができる。
請求項2に係る発明によれば、車両本体に対するドア本体部の建て付け時や車両の衝突時に、ドアインナパネルにかかる負荷を低減させることができ、ドアインナパネルに割れや亀裂が発生するのを抑制又は防止することができる。
請求項3に係る発明によれば、車両本体に対するドア本体部の支持剛性を向上させることができる。
請求項4に係る発明によれば、車両本体に対するドア本体部の建て付け時や車両の衝突時に、ドアインナパネルにかかる負荷を更に低減させることができる。
ドアヒンジ部に適用した第1実施形態に係る車両用ドア構造を示す斜視図である。 図1のX−X線矢視断面図である。 第2実施形態に係る車両用ドア構造を示す図2に相当する断面図である。 第2実施形態に係る車両用ドア構造を示す図2に相当する断面図である。 第3実施形態に係る車両用ドア構造を示す図2に相当する断面図である。 第3実施形態に係る車両用ドア構造を示す図2に相当する断面図である。 第4実施形態に係る車両用ドア構造を拡大して示す斜視図である。 第4実施形態に係る車両用ドア構造を示す図2に相当する断面図である。 第4実施形態に係る車両用ドア構造の側面衝突時における結合部材の塑性変形を示す図2に相当する断面図である。 第4実施形態に係る車両用ドア構造を示す図2に相当する断面図である。 第4実施形態に係る車両用ドア構造を示す図2に相当する断面図である。 (A)比較例に係る車両用ドア構造のドアインナパネルのクリープを示す断面図である。(B)比較例に係る車両用ドア構造のドアインナパネルが割れた状態を示す断面図である。
以下、本発明に係る実施の形態について、図面を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各図において適宜示す矢印UPをドア上方向、矢印FRをドア前方向、矢印OUTをドア厚さ方向外側とする。また、以下の説明で、特記することなく上下、前後、内外の方向を記載した場合は、ドア上下方向の上下、ドア前後方向の前後、ドア厚さ方向の内外を示すものとする。
<第1実施形態>
まず、第1実施形態について説明する。図1、図2に示されるように、第1実施形態に係る車両用ドア構造10は、ドア厚さ方向外側に設けられた金属製のドアアウタパネル14と、ドア厚さ方向内側に設けられ、ドアアウタパネル14とで閉断面形状のドア本体部12を構成する繊維強化樹脂製(FRP製)、例えば炭素繊維強化樹脂製(CFRP製)のドアインナパネル16と、を備えている。そして、ドアインナパネル16の上部には、枠状に形成された金属製のドアフレーム18が設けられている。
図2に示されるように、ドアインナパネル16の前部は、平面視で略「Z」字状に屈曲形成されており、ドア厚さ方向外側でドア前方側へ突出されたドアインナパネル16の前端部16Fに、ドアアウタパネル14の前端部14Fが、ヘミング加工によって結合されている。なお、以下において、ドアインナパネル16の前部でドア前後方向を向く壁部を前壁部16Aとする。
図1に示されるように、ドアインナパネル16の前壁部16Aには、図示しない車両本体側に結合されるドアヒンジ部20が上下一対で設けられている。このドアヒンジ部20は、車両本体にドア本体部12を機械的に繋げるためのドア構成部品の一例である金属製のヒンジ本体22と、ヒンジ本体22が取り付けられる後述する結合部材24と、を有している。
ヒンジ本体22は、平面視で略「L」字状に形成されており、ドア前方側へ突出する先端部に上下方向を軸方向とする円筒部23が一体に連設されている。なお、ヒンジ本体22を含むドアヒンジ部20の構成は上下同一であるため、以下においては、上側のドアヒンジ部20についてのみ説明する。
図1、図2に示されるように、ドアインナパネル16のドアヒンジ部20に対応する部位には、上下方向が長手方向とされた矩形状の開口部17が形成されている。そして、その開口部17を閉塞するように、ドアヒンジ部20を構成する金属製の結合部材24が、ドアインナパネル16の前壁部16Aにインサート成形によって取り付けられている。
詳細には、結合部材24は、開口部17よりも一回り大きい平板状に形成されており、その周縁部が、開口部17周りの前壁部16Aの板厚内に一体的に埋設されている。そのため、ドアインナパネル16の前壁部16Aにおける板厚は、結合部材24の板厚よりも厚く形成されている。
そして、開口部17から露出されている結合部材24の略中央部には、ヒンジ本体22をボルト32及びナット34によって締結させるための貫通孔24Aが形成されており、ヒンジ本体22にも、結合部材24の貫通孔24Aと連通する貫通孔22Aが形成されている。
したがって、ヒンジ本体22は、結合部材24の前面側に配置され、ボルト32が、ドア前方側から貫通孔22A及び貫通孔24Aに挿通されて、結合部材24の後面側に設けられたナット34に螺合されることにより、その結合部材24の前面側に締結固定されるようになっている。なお、ナット34は、結合部材24の貫通孔24Aと同軸的に固着されたウエルドナットとされていてもよい。
以上のような構成とされた第1実施形態に係る車両用ドア構造10において、次にその作用について説明する。
まず、樹脂製のドアインナパネル16の前壁部16Aに開口部17が形成されておらず、金属製の結合部材24が設けられていない比較例に係る車両用ドア構造100について説明する。
図12に示されるように、この比較例に係る車両用ドア構造100の場合、ヒンジ本体102は、リテーナ104とでドアインナパネル106の前壁部106Aを挟持し、ヒンジ本体102、前壁部106A、リテーナ104にそれぞれ形成された貫通孔102A、106B、104Aにボルト112を挿通してナット114に螺合することにより、そのドアインナパネル106の前壁部106Aに締結固定されている。
したがって、この比較例に係る車両用ドア構造100の場合、図12(A)に示されるように、経時によってドアインナパネル106の前壁部106Aがクリープする(ドアインナパネル106の前壁部106Aがボルト112及びナット114の締結力により塑性変形する)おそれがあり、ボルト112及びナット114の締結力が低下するおそれがある。
また、ドアインナパネル106の前壁部106Aにおけるクリープを防ぐために、貫通孔106Bに金属製で円筒状のカラー部材108を設けたとしても、図12(B)に示されるように、車両本体に対してドア本体部110を建て付けた(組み付けた)ときや車両が側面衝突したときなど、ヒンジ本体102に荷重が加えられたときには、ドアインナパネル106の前壁部106Aが破断する(割れたり亀裂が発生したりする)おそれがある。
これに対し、第1実施形態に係る車両用ドア構造10では、図2に示されるように、樹脂製のドアインナパネル16の前壁部16Aに開口部17が形成され、その開口部17を閉塞するように金属製の結合部材24が設けられている。そして、その結合部材24に、ヒンジ本体22が締結固定されている。
つまり、ドアインナパネル16は、車両本体にドア本体部12を機械的に繋げるためのドア構成部品(ヒンジ本体22)が取り付けられる部位にのみ、金属製の結合部材24が設けられている。したがって、経時によるボルト32及びナット34の締結力の低下を抑制することができ、車両本体に対するドア本体部12(ドアヒンジ部20)の支持剛性を確保することができるとともに、ドア本体部12の質量を効率よく低減させることができる。
また、車両本体に対してドア本体部12を建て付けたときや車両が側面衝突したときなど、ヒンジ本体22に荷重が加えられたときでも、開口部17から露出されている結合部材24が塑性変形(折れ曲がり変形)して、その荷重(負荷)を吸収することができるので、ドアインナパネル16の前壁部16Aにかかる負荷を低減させることができる。よって、ドアインナパネル16の前壁部16Aが破断する(割れたり亀裂が発生したりする)のを抑制又は防止することができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。なお、上記第1実施形態と同等の部位には同じ符号を付して詳細な説明(共通する作用も含む)は適宜省略する。
図3に示されるように、第2実施形態に係る車両用ドア構造10では、同一形状とされた結合部材24が2枚(一対で)設けられ、各結合部材24が、ドアインナパネル16の開口部17周りにおける前壁部16Aを前後から挟持して、その開口部17を閉塞するように構成されている。
詳細には、各結合部材24は、ドアインナパネル16の前壁部16Aの板厚とほぼ同じ板厚とされ、互いに対向する周縁部が、接着剤Gにより、開口部17周りにおける前壁部16Aの前面側及び後面側にそれぞれ接合されている。そして、各結合部材24の略中央部には、それぞれ貫通孔24Aが形成されており、各結合部材24の間には、貫通孔24Aと連通する貫通孔26Aを備えた金属製で円筒状のカラー部材26が設けられている。
したがって、ヒンジ本体22は、前側の結合部材24の前面側に配置され、ボルト32が、ドア前方側から貫通孔22A、24A、26A、24Aに挿通されて、後側の結合部材24の後面側に設けられたナット34に螺合されることにより、前側の結合部材24の前面側に締結固定されるようになっている。そして、カラー部材26により、各結合部材24の各締結面の剛性(強度)が向上されるようになっている。
このような構成とされた第2実施形態に係る車両用ドア構造10によれば、結合部材24をドアインナパネル16にインサート成形によって設けるよりも、簡単かつ低コストで設けることができる。そして、結合部材24が1枚しか設けられない構成に比べて、車両本体に対するドア本体部12の支持剛性を向上させることができる。
なお、各結合部材24は、ドアインナパネル16の前壁部16Aに接着剤Gによって接合される構成に限定されるものではなく、図4に示されるように、ボルト32及びナット34によって、ドアインナパネル16に締結固定される構成とされていてもよいし、接着剤Gとボルト32及びナット34の両方によって、ドアインナパネル16に締結固定される構成とされていてもよい。
詳細には、各結合部材24の周縁部に貫通孔24Bが形成され、ドアインナパネル16の開口部17周りにおける前壁部16Aにも貫通孔16Bが形成されている。そして、その貫通孔16Bには、金属製で円筒状のカラー部材28が設けられ、その貫通孔28Aが各結合部材24の貫通孔24Bに連通されている。
したがって、例えばドア前方側からボルト32が貫通孔24B、28A、24Bに挿通されてナット34に螺合されることにより、各結合部材24がドアインナパネル16の開口部17周りにおける前壁部16Aに締結固定されるようになっている。なお、前壁部16Aの貫通孔16Bにはカラー部材28が設けられているので、経時による前壁部16Aのクリープは防止されるようになっている。
このような構成とされた第2実施形態に係る車両用ドア構造10によれば、ドアインナパネル16の前壁部16Aに対する結合部材24の接合(結合)強度を、接着剤Gによって接合するよりも向上させることができる。したがって、車両本体に対してドア本体部12を建て付けたときや車両が側面衝突したときなど、ヒンジ本体22に荷重が加えられたときに、結合部材24が前壁部16Aから脱落するのを(結合部材24と前壁部16Aとの接合破壊を)抑制又は防止することができる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。なお、上記第1実施形態及び第2実施形態と同等の部位には同じ符号を付して詳細な説明(共通する作用も含む)は適宜省略する。
図5に示されるように、第3実施形態に係る車両用ドア構造10では、ドアインナパネル16の開口部17周りにおける前壁部16Aに貫通孔16Bが形成され、その貫通孔16Bにポップナット36が設けられている。このポップナット36のナット部36Aは、前壁部16Aの後面側に配置されている。
そして、結合部材24は、ドアインナパネル16の前壁部16Aの板厚とほぼ同じ板厚とされ、前壁部16Aの前面側に、開口部17を閉塞するように1枚だけ設けられている。詳細には、この結合部材24は、ボルト32がドア前方側から貫通孔24Bに挿通されてポップナット36のナット部36Aに螺合されることにより、前壁部16Aの前面側に締結固定されるようになっている。
このような構成とされた第3実施形態に係る車両用ドア構造10によれば、結合部材24をドアインナパネル16にインサート成形によって設けるよりも、簡単かつ低コストで設けることができ、ドアインナパネル16の前壁部16Aに対する結合部材24の接合(結合)強度を、接着剤Gによって接合するよりも向上させることができる。そして、結合部材24が2枚必要な第2実施形態に比べて、ドア本体部12の質量を更に効率よく低減させることができる。
なお、図6に示されるように、結合部材24は、ドアインナパネル16における前壁部16Aの後面側に、開口部17を閉塞するようにボルト32及びポップナット36によって締結固定される構成としてもよい。この場合、ヒンジ本体22のドア前方側への突出量を、図5に示されているものよりも低減させることができるので、ドアインナパネル16の前部側において、省スペース化を図ることができる。
<第4実施形態>
最後に、第4実施形態について説明する。なお、上記第1実施形態〜第3実施形態と同等の部位には同じ符号を付して詳細な説明(共通する作用も含む)は適宜省略する。
図7に示されるように、第4実施形態に係る車両用ドア構造10では、結合部材24に環状(矩形リング状)の脆弱部30が形成されている。詳細には、図8に示される第2実施形態を例に採って説明すると、結合部材24の開口部17から露出されている部位で、かつヒンジ本体22の周辺部には、結合部材24の後面側が凹溝状となる脆弱部30が形成されている。
このような構成とされた第4実施形態に係る車両用ドア構造10によれば、車両がポール等の障害物に側面衝突したときなど、ドア本体部12の前後方向略中央部に車幅方向外側から衝突荷重が入力されたときには、図9に示されるように、結合部材24が、ドア本体部12の変形に伴って、ドア厚さ方向内側と外側の脆弱部30を支点にして効率よく折れ曲がり変形(塑性変形)することができるので、衝突荷重の一部を効率よく吸収することができる。
したがって、車両の側面衝突時におけるドアインナパネル16の破断(割れや亀裂の発生)を抑制又は防止することができる。なお、脆弱部30は、開口部17から露出されている結合部材24のヒンジ本体22よりもドア厚さ方向内側と外側のみに設けられる構成であってもよい(ヒンジ本体22と重ならない位置に形成されていればよく、環状に形成される構成に限定されるものではない)。
また、結合部材24は、脆弱部30を支点として安定して折れ曲がり変形(塑性変形)し易くなっているため、車両の側面衝突時だけではなく、ドア本体部12を車両本体に建て付けたときに、ヒンジ本体22に入力された荷重も、その脆弱部30を支点とした結合部材24の折れ曲がり変形によって効率よく吸収することができる。よって、車両本体に対してドア本体部12を建て付けたときのドアインナパネル16の破断(割れや亀裂の発生)も抑制又は防止することができる。
なお、ドア本体部12を車両本体に建て付ける場合を考慮すれば、ヒンジ本体22(結合部材24)に対して、どの方向から荷重が加えられてもよいように、脆弱部30は、環状に形成されることが望ましい。また、脆弱部30は、結合部材24の前面側が凹溝状となるように形成されてもよい。つまり、脆弱部30は、ヒンジ本体22(結合部材24)に荷重が入力されたときに、結合部材24の折れ曲がり変形(塑性変形)を促進できるような形状に形成されていればよい。
したがって、脆弱部30は、図示の凹溝状に限定されるものではない。詳細には、図10、図11に示される第3実施形態を例に採って説明すると、図10に示されるように、結合部材24の開口部17から露出されている部位で、かつヒンジ本体22の周辺部に、断面凹凸状(例えば図示のような鋸歯状)の脆弱部30を形成するようにしてもよい。
また、図11に示されるように、結合部材24の開口部17から露出されている部位の板厚を、結合部材24の周縁部(開口部17周りの前壁部16Aに接合する部位)の板厚よりも薄く形成し、その薄板部位(差厚部位)を脆弱部30としてもよい。図10、図11に示されるような脆弱部30としても、結合部材24が脆弱部30を支点にして安定して折れ曲がり変形(塑性変形)し易くなるため、ドア本体部12やヒンジ本体22に入力された荷重を結合部材24の折れ曲がり変形によって効率よく吸収することができる。
以上、本実施形態に係る車両用ドア構造10について、図面を基に説明したが、本実施形態に係る車両用ドア構造10は、図示のものに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えば、本実施形態に係る車両用ドア構造10は、車両本体に対するドア本体部12のドアロック部やドアチェック部にも同様に適用が可能である。つまり、本実施形態に係るドア構成部品は、ヒンジ本体22に限定されるものではない。
10 車両用ドア構造
12 ドア本体部
14 ドアアウタパネル
16 ドアインナパネル
17 開口部
22 ヒンジ本体(ドア構成部品)
24 結合部材
30 脆弱部

Claims (4)

  1. ドアアウタパネルとでドア本体部を構成する樹脂製のドアインナパネルと、
    前記ドアインナパネルに設けられ、車両本体に前記ドア本体部を機械的に繋げるためのドア構成部品が結合される金属製の結合部材と、
    を有する車両用ドア構造。
  2. 前記結合部材は、前記ドアインナパネルに形成された開口部を閉塞するように設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ドア構造。
  3. 前記結合部材は、前記ドアインナパネルを挟み込むように一対で設けられていることを特徴とする請求項2に記載の車両用ドア構造。
  4. 前記結合部材は、前記開口部から露出されている部位に脆弱部を有していることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の車両用ドア構造。
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