JP2015027169A - 絶縁型マルチレベルコンバータ - Google Patents

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Abstract

【課題】一次側に共振チョークを挿入した位相シフト制御型のフルブリッジコンバータにおいて、整流ダイオードの電圧サージが大きく、スナバ回路が大型化する。【解決手段】出力チョークを短絡し、整流ダイオード11〜14を電流不連続モードで使用する。電流不連続モードにする事で電流波形が三角波となり、実効値が大きくなるために導通損失が増加する問題は、マルチレベルコンバータ化する事で電流のピーク値を小さく抑える事によって解決する。【選択図】図1

Description

本発明は、入力と出力が電気的に絶縁されたマルチレベルコンバータに関するものである。
大電力の絶縁型DC/DCコンバータで一般的に使われる回路方式の一つとして、フルブリッジコンバータがある。フルブリッジコンバータの一例を図7に示す。MOSFET1〜4がブリッジ接続され、その直流入力に入力端子41、42が接続されている。またダイオード11〜14がブリッジ接続され、その直流出力に出力チョーク21と出力コンデンサ31で構成されるLCフィルタが接続され、LCフィルタの出力に出力端子43、44が接続されている。MOSFET1〜4で構成されるブリッジ回路の交流出力と、ダイオード11〜14で構成されるブリッジ回路の交流入力はトランス22を介して接続されている。またトランス22の一次巻線とMOSFET1〜4で構成されるブリッジ回路の間に共振チョーク23が挿入されている。
このように接続されたフルブリッジコンバータにおいて、MOSFET1とMOSFET2とをデューティ50%で交互にオンオフさせ、MOSFET3とMOSFET4とをデューティ50%で交互にオンオフさせ、MOSFET1、MOSFET2の位相とMOSFET3、MOSFET4の位相をシフトする事で、共振チョーク23とトランス22の一次巻線の直列回路に印加する電圧をPWM制御する。これにより出力チョーク21と出力コンデンサ31で構成されるLCフィルタに入力される電圧をPWM制御して、出力電圧を制御する。
このような制御方法は位相シフト制御と呼ばれ、共振チョーク23に蓄積されたエネルギーを使って、MOSFET1〜4がオンする前にそれらの出力容量を放電する事で、ゼロ電圧スイッチングが可能になる事が知られている。位相シフト制御を行った場合の共振チョーク電流波形例を図8に示す。図8の細い線はゼロアンペアの電流レベルを表す。
この回路方式における問題は、整流ダイオード11〜14に発生するサージ電圧の実効値が大きい事である。その原因は整流ダイオード11〜14のリカバリー電流にある。リカバリー電流とは、ダイオードに順方向電流が流れている状態でダイオードが逆バイアスされた時に短期間流れる逆方向電流の事である。
整流ダイオード11〜14のいずれか一つにリカバリー電流が流れると、その電流はトランス22を介して共振チョーク23にも流れる。やがてリカバリー電流が流れ終わって、逆バイアスされたダイオードが高インピーダンスになっても、共振チョーク23はインダクタの持つ性質でそれまでの電流の流れを維持しようとする。ダイオードは既に高インピーダンスになっているので、その電流を流す事ができるのはダイオードの両端に存在する寄生容量しかなく、小容量の寄生容量に共振チョーク23に蓄積されたエネルギーが移動するので、そこに発生するサージ電圧の実効値が大きくなるのである。
サージ電圧がダイオードの耐圧を超えるとダイオードの破損を招くので、電圧抑制のためにスナバ回路を入れる方法がある。しかしスナバ回路はサージエネルギーを熱に変える作用を持つため、サージエネルギーが大きければ発熱も大きく、スナバ回路が大型化する問題があった。
その対策をした回路を図9に示す。共振チョーク23とトランス22の一次巻線の接続点にダイオード15とダイオード16を接続し、ダイオード15とダイオード16の他端をそれぞれの入力端子41、42に接続する事で、共振チョークに蓄積されたエネルギーを入力に返す方法が知られている。これらのダイオード15、16は、共振チョーク23とトランス22の一次巻線の接続点の電位を入力電圧かグランドにクランプする作用を持つため、クランプダイオードと呼ばれている。
クランプダイオード15、16によって、整流ダイオード11〜14のいずれか一つにリカバリー電流が流れた際に共振チョークに蓄積されたエネルギーは、リカバリー電流が流れ終わってからダイオードの寄生容量を充電するのではなく、入力に帰ってゆく。これにより整流ダイオード11〜14に発生するサージ電圧の実効値を下げる事ができる。
クランプダイオードはサージ電圧対策としては有効だが、クランプダイオード追加による大型化がデメリットである。また他のデメリットとして、共振チョーク23をトランスの漏れインダクタンスで代用する事ができなくなることがある。以下、この事を説明する。
トランス22の一次巻線から発生した磁束は、その全てが二次巻線と鎖交する事はなく、一部は漏れ磁束となる。この漏れ磁束は変圧作用に寄与しないので、チョークと等価な成分となって生じる。これが漏れインダクタンスである。このように漏れインダクタンスはあくまでも「チョークと等価な成分」に過ぎないので、チョークとしての物理的実体は存在しない。
さて、この漏れインダクタンスをトランスの作り方を工夫する事で所望のインダクタンスとして作り出す事ができれば、共振チョーク23と同じ働きをさせる事ができるので、共振チョーク23を削除する事が可能である。これによりコンバータを小型化、軽量化する事ができる。しかしながらクランプダイオードを入れて整流ダイオードのサージ電圧を抑制する事が必要な場合、共振チョーク23をトランスの漏れインダクタンスで代用する事はできない。なぜなら漏れインダクタンスに物理的実体は存在しないため、「漏れインダクタンスと一次巻線の間」は存在せず、クランプダイオードを接続する事が不可能になるからである。
整流ダイオード11〜14に発生するサージ電圧を抑制するには、リカバリー電流を減らせばよいので別の手段もある。その一つの手段は、出力チョーク21を短絡して共振チョーク23を電流不連続モードで動作させる事である。出力チョーク21を短絡した回路を図10に示す。この動作モードでは整流ダイオード11〜14の電流がゼロになってから、整流ダイオードに印加される電圧が切替わるため、リカバリー電流を大幅に抑制する事が可能である。電流不連続モードにおける共振チョークの電流波形例を図11に示す。
しかしながら電流不連続モードでは共振チョークの電流波形が図11に示す様に三角波になるため、同じ電力を出力する際に電流連続モードと比べて、電流のピーク値と実効値が大幅に大きくなる。この為、MOSFET1〜4の導通損失とトランス22の銅損が大きくなる問題があった。
整流ダイオードのリカバリー電流を減らす別の手法として、直列共振コンバータを使う方法も知られている。直列共振コンバータの一例を図12に示す。MOSFET1〜4の4つの素子がブリッジ接続され、その直流入力に入力端子41、42が接続されている。またダイオード11〜14の4つの素子がブリッジ接続され、その直流出力に出力コンデンサ31と出力端子43、44が接続されている。MOSFET1〜4で構成されるブリッジ回路の交流出力と、ダイオード11〜14で構成されるブリッジ回路の交流入力はトランス22を介して接続されている。またトランス22の一次巻線とMOSFET1〜4で構成されるブリッジ回路の間に共振チョーク23と共振コンデンサ32で構成される直列共振回路が挿入されている。またトランス22の一次巻線と並列にチョーク24が接続されている。
このように接続された直列共振コンバータにおいて、MOSFET1と2をデューティ50%で交互にオンオフし、MOSFET3と4をデューティ50%で交互にオンオフし、MOSFET1と2の位相とMOSFET3と4の位相を180度ずらし、スイッチング周波数を制御する。これにより整流ダイオード11〜14に流れる電流が正弦波に近づき、整流ダイオード11〜14の電流がゼロになってから、整流ダイオードに印加される電圧が切替わるため、リカバリー電流を大幅に抑制する事が可能になる。
MOSFET1〜4をゼロ電圧スイッチングさせるために必要な電流は、トランス22の一次巻線と並列に接続したチョーク24で確保する。このチョークはトランス22の励磁インダクタンスで代用する事も可能である。共振チョーク23の電流波形例を図13に示す。
しかしながら直列共振コンバータの場合、共振コンデンサ32に大電流が流れるため大型部品が必要となる問題があり、装置を小型化する事が難しい。また図13の様に電流がゼロになる期間を最小限にできるのは入力電圧と出力電圧の比がある狭い範囲に収まっている場合に限られ、そこから外れると電流の実効値が大きくなる問題があった。その場合の波形例を図14に示す。この問題は出力電圧の変動幅が大きいバッテリーチャージャーに使う場合に顕著に表れる。
これとは別に、電流不連続モードや直列共振コンバータの様に出力チョークをなくすのではなく、小型化する方法としてマルチレベルコンバータが知られている。マルチレベルコンバータとインバータの一般形は非特許文献1で開示されている。
マルチレベルコンバータの一例を図15に示す。この回路は、図7のフルブリッジコンバータに対してMOSFET1をMOSFET1とMOSFET5の直列回路に置き換え、MOSFET2をMOSFET6とMOSFET2の直列回路に置き換え、MOSFET1とMOSFET5の接続点と、MOSFET6とMOSFET2の接続点の間にコンデンサ33を接続したものである。
このように構成されたマルチレベルコンバータにおいて、MOSFET3とMOSFET4をデューティ50%で交互にオンオフし、それに合わせてMOSFET1、2、5、6のオン時間を制御する事で出力電圧とコンデンサ33の電圧を制御する。共振チョーク23とトランス22の一次巻線の直列回路に印加される電圧を図16に示す。このように電圧を階段状に変化させることによって、出力チョーク21と出力コンデンサ31で構成されるLCフィルタの入力電圧も階段状になり、階段状でない場合に比べて出力チョークのリップル電流が減る。これは同じリップル電流を確保する為に必要なインダクタンスが減る事を意味するので、出力チョークを小型化する事が可能になる。
しかしながら整流ダイオード11〜14のリカバリー電流によって、整流ダイオード11〜14にサージ電圧が発生する点はフルブリッジコンバータと同様であるので、スナバ回路、あるいはクランプダイオードの様な対策が必要になる点ではフルブリッジコンバータと同じ課題を持つ。
T.A.MEYNARD and H.FOCH, "MULTI-LEVEL CONVERSION:HIGH VOLTAGE CHOPPERS AND VOLTAGE-SOURCE INVERTERS", Power Electronics Specialists Conference, 1992. PESC '92 Record., pp.397 - 403 vol.1
出力チョークを短絡したマルチレベルコンバータにおいて、整流ダイオードを電流不連続モードで使用する事により、課題を解決する。
従来のフルブリッジコンバータには、整流ダイオードのリカバリー電流が共振チョークに流れ、それにより蓄積されたエネルギーが整流ダイオードの寄生容量に移動する事で発生するサージ電圧の実効値が大きい問題がある。
このサージ電圧のピーク値が整流ダイオードの耐圧を超えないようにするためにスナバ回路を追加すると、スナバ回路の損失が大きいためにスナバ回路が大型化する問題がある。別の対策としてクランプダイオードを追加する方法もあるが、部品追加による大型化の問題と、トランスの漏れインダクタンスを活用して共振チョークを削除する事ができなくなる問題がある。
別の手段として出力チョークを短絡して電流不連続モードで動作させる方法もあるが、この場合はMOSFETの導通損失とトランスの銅損が大きくなる問題が発生する。
更に別の手段として共振回路を追加する方法もあるが、入出力電圧比が最適点から外れると電流の実効値が大きくなり、MOSFETの導通損失とトランスの銅損が大きくなる問題が発生する。
またマルチレベルコンバータを使うと出力のLCフィルタを小型化できることが知られているが、整流ダイオードのサージ電圧が大きくなる問題は、フルブリッジコンバータと同様に存在する。
本発明の内の第1の発明の絶縁型マルチレベルコンバータは、ブリッジ接続されたMOSFET1〜4と、その直流入力に接続された入力端子41、42と、ブリッジ接続されたダイオード11〜14と、その直流出力に接続された出力チョーク21と出力コンデンサ31で構成されるLCフィルタと、LCフィルタの出力に接続された出力端子43、44と、MOSFET1〜4で構成されるブリッジ回路の交流出力とダイオード11〜14で構成されるブリッジ回路の交流入力を接続するトランス22と、トランス22の一次巻線とMOSFET1〜4で構成されるブリッジ回路の間に挿入される共振チョーク23とを備えるフルブリッジコンバータに対して、MOSFET1をMOSFET1とMOSFET5の直列回路に置き換え、MOSFET2をMOSFET6とMOSFET2の直列回路に置き換え、MOSFET1とMOSFET5の接続点と、MOSFET6とMOSFET2の接続点の間にコンデンサ33を接続し、トランス22の一次巻線と並列にチョーク24を接続し、出力チョーク21を短絡し、ダイオード11〜14が電流不連続モードで使用される事を特徴とする。
本発明の内の第2の発明の絶縁型マルチレベルコンバータは、ブリッジ接続されたMOSFET1〜4と、その直流入力に接続された入力端子41、42と、ブリッジ接続されたダイオード11〜14と、その直流出力に接続された出力チョーク21と出力コンデンサ31で構成されるLCフィルタと、LCフィルタの出力に接続された出力端子43、44と、MOSFET1〜4で構成されるブリッジ回路の交流出力とダイオード11〜14で構成されるブリッジ回路の交流入力を接続するトランス22と、トランス22の一次巻線とMOSFET1〜4で構成されるブリッジ回路の間に挿入される共振チョーク23とを備えるフルブリッジコンバータに対して、MOSFET1をMOSFET1とMOSFET5の直列回路に置き換え、MOSFET2をMOSFET6とMOSFET2の直列回路に置き換え、入力端子41、42間にコンデンサ34とコンデンサ35の直列回路を接続し、MOSFET1とMOSFET5の接続点にカソードを接続してコンデンサ34とコンデンサ35の接続点にアノードを接続したダイオード17を備え、MOSFET6とMOSFET2の接続点にアノードを接続してコンデンサ34とコンデンサ35の接続点にカソードを接続したダイオード18を備え、トランス22の一次巻線と並列にチョーク24を接続し、出力チョーク21を短絡し、ダイオード11〜14が電流不連続モードで使用される事を特徴とする。
本発明の内の第3の発明の絶縁型マルチレベルコンバータは、ブリッジ接続されたMOSFET1〜4と、その直流入力に接続された入力端子41、42と、ブリッジ接続されたダイオード11〜14と、その直流出力に接続された出力チョーク21と出力コンデンサ31で構成されるLCフィルタと、LCフィルタの出力に接続された出力端子43、44と、MOSFET1〜4で構成されるブリッジ回路の交流出力とダイオード11〜14で構成されるブリッジ回路の交流入力を接続するトランス22と、トランス22の一次巻線とMOSFET1〜4で構成されるブリッジ回路の間に挿入される共振チョーク23とを備えるフルブリッジコンバータに対して、MOSFET1をMOSFET1、MOSFET5、MOSFET7の直列回路に置き換え、MOSFET2をMOSFET8、MOSFET6、MOSFET2の直列回路に置き換え、MOSFET1とMOSFET5の接続点と、MOSFET6とMOSFET2の接続点の間にコンデンサ33を接続し、MOSFET5とMOSFET7の接続点と、MOSFET8とMOSFET6の接続点の間にコンデンサ36を接続し、トランス22の一次巻線と並列にチョーク24を接続し、出力チョーク21を短絡し、ダイオード11〜14が電流不連続モードで使用される事を特徴とする。
本発明の絶縁型マルチレベルコンバータによれば、次の効果がある。
第一に、整流ダイオードの電流を電流不連続モードで使用する事ができるので、整流ダイオードのリカバリー電流を抑制できる。したがって整流ダイオードに発生するサージ電圧が大幅に小さくなる。これによりスナバ回路が小型になる。
第二に、電流不連続モードで動作させるにもかかわらず、マルチレベルコンバータの性質によって共振チョークの電圧が階段状となるため、その電流のピーク値と実効値が抑制される。したがって電流不連続モードと比べてMOSFETの導通損失と、トランスの銅損を削減する事ができる。しかも直列共振コンバータの様に共振回路を必要としないので共振コンデンサが不要である。
第三に、トランス一次巻線と並列に接続したチョークの電流によってMOSFETのゼロ電圧スイッチングが可能である。このチョークはトランスの励磁インダクタンスによって代用できるので、トランスのコアにギャップを入れて調整するだけで良く、部品点数増加による大型化を招かずにゼロ電圧スイッチングを実現できる。直列共振コンバータにも同様の作用はあるが、こちらはスイッチング周波数を変調するため、軽負荷で周波数が高い時にゼロ電圧スイッチングさせるために、励磁インダクタンスを設定すると、重負荷で周波数が下がると必要以上の励磁電流が流れる問題がある。しかし本発明のコンバータは周波数一定で動作させることが可能であるため、このような無駄はない。
第四に、出力チョークを削除できるのでフルブリッジコンバータよりも小型・軽量化できる。
第五に、電流不連続モードで動作させることにより、整流ダイオードのサージ電圧対策としてクランプダイオードが不要になるので、トランスの構造を工夫して所望の漏れインダクタンスを作り出すことにより、共振チョークを削除する事ができる。
図1は本発明の実施例1を示す回路図である。 図2は図1の共振チョーク23の電圧波形例である。 図3は図1の共振チョーク23の電流波形例である。 図4は本発明の実施例2を示す回路図である。 図5は本発明の実施例3を示す回路図である。 図6は図5の共振チョーク23の電流波形例である。 図7は従来のフルブリッジコンバータを示す回路図である。 図8は図7の共振チョーク23の電流波形例である。 図9は図7の回路に対するサージ電圧対策回路の例である。 図10は従来のフルブリッジコンバータを電流不連続モードで使う場合の回路例である。 図11は図10の共振チョーク23の電流波形例である。 図12は従来の直列共振コンバータを示す回路例である。 図13は図12の共振チョーク23の電流波形例である。 図14は図12の共振チョーク23の電流波形の他の例である。 図15は従来のマルチレベルコンバータを示す回路例である。 図16は図15の共振チョーク23とトランス22一次巻線の直列回路電圧の波形例である。
本発明を実施するための形態は、以下の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、明らかである。但し、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
(実施例1の構成)
図1は、本発明の実施例1における絶縁型DC/DCコンバータを示す回路図である。
この絶縁型DC/DCコンバータは、3レベル(n=3)のマルチレベルコンバータである。本発明の第一の発明のnレベル絶縁型DC/DCコンバータは、入力端子対と、一端が前記入力端子の一方に接続され、還流手段を有する(n−1)個のスイッチ素子が直列接続された第一の直列回路と(n≧3)、一端が前記第一の直列回路に接続され、他端が前記入力端子の他方に接続され、その間に還流手段を有する(n−1)個のスイッチ素子が直列接続された第二の直列回路と、前記第一の直列回路の第(m+1)のスイッチ素子と第(m+2)のスイッチ素子の接続点と、前記第二の直列回路の第(n−2−m)のスイッチ素子と第(n−1−m)のスイッチ素子の接続点と、の間にそれぞれ接続された(n−2)個のコンデンサと(0≦m≦n−3)、入力端子対の間に接続された第一のスイッチ素子と第二のスイッチ素子の直列回路と、前記第一の直列回路と第二の直列回路の接続点と、前記第一のスイッチ素子と前記第二のスイッチ素子の接続点の間に接続された第一のチョークと第二のチョークの直列回路と、前記第二のチョークに並列接続されたトランスの一次巻線と、前記トランスの二次巻線に接続された整流回路と、前記整流回路に接続された平滑回路と、前記平滑回路に接続された出力端子対とで構成される。
図1のレベル数は3であるのでn=3、0≦m≦n−3=0となる。すなわちm=0である。したがってこの場合、第一の直列回路及び第二の直列回路にはそれぞれ(n−1)個、すなわち2個、合計4個のスイッチ素子が直列に接続される。具体的には、この絶縁型DC/DCコンバータは、以下の構成になる。この絶縁型DC/DCコンバータは、入力端子41と、入力端子42と、入力端子41、42の間に接続されたスイッチ素子であるMOSFET1(第一の直列回路の第一のスイッチ素子)、MOSFET5(第一の直列回路の第二のスイッチ素子)、MOSFET6(第二の直列回路の第一のスイッチ素子)、MOSFET2(第二の直列回路の第二のスイッチ素子)の直列回路とを備えている。なお、MOSFET6は第二の直列回路の第(n−2−m)のスイッチ素子であり、MOSFET2は第二の直列回路の第(n−1−m)のスイッチ素子である。上記の通りn=3であり、m=n−3=0となるため、MOSFET6は第二の直列回路の第1のスイッチ素子であり、MOSFET2は第二の直列回路の第2のスイッチ素子となる。また、この絶縁型DC/DCコンバータは、入力端子41、42間に接続されたMOSFET3とMOSFET4の直列回路を備えている。また、この絶縁型DC/DCコンバータは、MOSFET5とMOSFET6の直列回路と並列に接続されたコンデンサ33を備えている。なお、本実施例においては、コンデンサは(n−2)個、すなわち1個であるため、コンデンサ33のみとなる。また、この絶縁型DC/DCコンバータは、MOSFET5とMOSFET6との接続点と、MOSFET3とMOSFET4との接続点と、の間に接続された共振チョーク23とトランス22の一次巻線との直列回路を備えている。また、この絶縁型DC/DCコンバータは、トランス22の一次巻線と並列に接続されたチョーク24を備えている。またトランス22の二次巻線には整流ダイオード11、整流ダイオード12、整流ダイオード13、整流ダイオード14で構成される整流回路が接続されている。この整流回路にはコンデンサ31で構成される平滑回路が接続され、この平滑回路には出力端子43と出力端子44が接続されている。
(実施例1の動作)
このように構成された実施例1における絶縁型DC/DCコンバータにおいて、MOSFET3とMOSFET4をデューティ50%で交互にオンオフさせ、それに合わせてMOSFET1、MOSFET2、MOSFET5、および、MOSFET6のオン時間を制御する事で出力電圧とコンデンサ33の電圧を制御する。そして共振チョーク23のインダクタンスを調整して整流ダイオード11、整流ダイオード12、整流ダイオード13、および、整流ダイオード14を電流不連続モードで動作させる。これによりリカバリー電流を抑制する事ができ、サージ電圧の実効値を小さくする事ができる。サージ電圧の実効値が小さくなる事で、スナバ回路が小型になるメリットがある。
電流不連続モードでリカバリー電流が小さくなるのは、ダイオード電流がゼロになってから電圧が印加される動作となる事が原因である。
従来の回路では単に電流不連続モードにすると、共振チョークの電流波形が三角波になって同じ電力を出力するのに必要な実効値が増え、MOSFETの導通損失と共振チョークおよびトランスの銅損が増える問題があったが、本発明はその問題を解決している。
本発明の回路は一次側が図15と同じである。したがって、共振チョーク23とトランス22の一次巻線の直列回路に印加される電圧の波形は図16と同じとなる。一方、二次側の回路は出力チョークが短絡されている点が異なる。出力チョークが存在しないため、整流ダイオード11と整流ダイオード14あるいは整流ダイオード12と整流ダイオード13が導通している期間、トランス22の二次巻線電圧は出力電圧と等しくなり、したがって、トランス22の一次巻線電圧は出力電圧がトランス22の一次巻線と二次巻線の巻数比で変換された値になる。共振チョーク電圧は図16の階段状に変化する電圧からトランス22の一次巻線電圧を引いた電圧となる為、図2の波形となる。この電圧波形により共振チョーク電流は図3の電流波形のように変化する。このため共振チョーク電流は三角波の頭が削られたような波形となり、三角波と比べてピーク値が下がり、実効値を抑える事が可能となる。
また本発明の回路は、整流ダイオード11と整流ダイオード14あるいは整流ダイオード12と整流ダイオード13の電流がゼロになった後に共振チョーク23に流れる電流がチョーク24の電流と等しくなる、という点で直列共振コンバータと同じになる。図3の波形と図13の波形の類似性を見ても、それは明らかである。したがってチョーク24の電流を使ってMOSFET1〜4の出力容量を放電し、ゼロ電圧スイッチングを可能にする作用は、直列共振コンバータと同様に本発明の回路にも存在する。これにより出力容量を短絡する事によるスイッチングノイズを抑制できるメリットがある。
出力容量をゼロボルトまで放電した後にMOSFET電圧を反転させない為に、MOSFETの順方向に対して逆方向にダイオードが並列接続されている必要があるが、これはMOSFETの寄生ダイオードを活用する事ができる。
なおチョーク24はトランス22の励磁インダクタンスを活用する事で部品を追加せずとも同じ作用が得られることが直列共振コンバータで知られているが、この点は本発明の回路でも同様である。
加えて直列共振コンバータよりも優れた点もある。直列共振コンバータは周波数制御であるため、負荷が重くなってスイッチング周波数が下がると、チョーク24の電流が増える。したがって軽負荷でMOSFET1〜4の出力容量を放電するのに十分な電流を確保すると、重負荷でチョーク24の電流が必要以上に増える問題があった。図14はそのような状態の電流波形を示したものであるが、電流の実効値が増えるためMOSFET1〜4の導通損失、トランス22の銅損が増えてしまう。
これに対して本発明の回路は直列共振回路を持たない為、周波数制御をする必要がない。周波数一定でMOSFET1、MOSFET5、MOSFET6、および、MOSFET2のオン時間を制御すればコンデンサ33の電圧と出力電圧を制御できる。したがって、負荷によらずチョーク24の電流を一定にでき、必要以上の電流が流れてしまう無駄がない。
フルブリッジコンバータと比較すれば出力チョークが存在しない点で小型化に有利である。
また電流不連続モードで動作させることで整流ダイオードのサージ電圧対策をしているので、クランプダイオードが不要である。クランプダイオードが不要であるため、トランスの構造を工夫して所望の漏れインダクタンスを作り出す事ができれば、共振チョーク23とトランス22を一体化する事ができる。チョーク24はトランス22の励磁インダクタンスで代用できる事は既に述べたので、共振チョーク23とトランス22、チョーク24の三部品を一体化する事も可能になる。これにより巻線部品が一つに集約されるので、更に小型化が実現できる。
(実施例1の効果)
以上の作用により、本発明の回路を使う事で整流ダイオードのスナバ回路を小型化でき、単なる電流不連続モードと比べてMOSFET1〜6の導通損失と共振チョーク23およびトランス22の銅損を減らす事ができ、MOSFET1〜6のゼロ電圧スイッチングによってスイッチングノイズを抑制でき、かつ負荷によってゼロ電圧スイッチングを実現するために無駄な電流が流れる事もなく、クランプダイオードが不要になるため共振チョーク23とトランス22を一体化する事が可能になってコンバータの小型化を実現できる。
(実施例2の構成)
図4は、本発明の実施例2における絶縁型DC/DCコンバータを示す回路図である。
この絶縁型DC/DCコンバータも、3レベル(n=3)のマルチレベルコンバータである。本発明の第二の発明のnレベル絶縁型DC/DCコンバータは、入力端子対と、一端が前記入力端子の一方に接続され、還流手段を有する(n−1)個のスイッチ素子が直列接続された第一の直列回路と(n≧3)、一端が前記第一の直列回路に接続され、他端が前記入力端子の他方に接続され、その間に還流手段を有する(n−1)個のスイッチ素子が直列接続された第二の直列回路と、入力端子対の間に(n−1)個のコンデンサが直列接続されたコンデンサの直列回路と、前記第一の直列回路の第(m+1)のスイッチ素子と第(m+2)のスイッチ素子の接続点にカソードが接続され、前記コンデンサの直列回路の第(m+1)のコンデンサと第(m+2)のコンデンサとの接続点にアノードが接続された(n−2)個のダイオードと(0≦m≦n−3)、前記第二の直列回路の第(n−2−m)のスイッチ素子と第(n−1−m)のスイッチ素子の接続点にアノードが接続され、前記コンデンサの直列回路の第(n−2−m)のコンデンサと第(n−1−m)のコンデンサの接続点にカソードが接続された(n−2)個のダイオードと、入力端子対の間に接続された第一のスイッチ素子と第二のスイッチ素子の直列回路と、前記第一の直列回路と第二の直列回路の接続点と、前記第一のスイッチ素子と前記第二のスイッチ素子の接続点の間に接続された第一のチョークと第二のチョークの直列回路と、前記第二のチョークに並列接続されたトランスの一次巻線と、前記トランスの二次巻線に接続された整流回路と、前記整流回路に接続された平滑回路と、前記平滑回路に接続された出力端子対とで構成される。
図2のレベル数は3であるのでn=3、0≦m≦n−3=0となる。したがって実施例1と同様に、m=0となる。この絶縁型DC/DCコンバータは、前記実施例1における絶縁型DC/DCコンバータと以下の点で相違する。先ず、この絶縁型DC/DCコンバータは、コンデンサ33を有しない。その一方、この絶縁型DC/DCコンバータは、入力端子41と入力端子42との間に、コンデンサ34とコンデンサ35との直列回路を接続し、ダイオード17のアノードとダイオード18のカソードをコンデンサ34とコンデンサ35との接続点に接続し、ダイオード17のカソードをMOSFET1とMOSFET5の接続点に接続し、ダイオード18のアノードをMOSFET6とMOSFET2の接続点に接続した構成を有する。なお、本実施例においては、コンデンサの直列回路は、(n−1)個のコンデンサが直列接続される構成であるため、2個のコンデンサ34、35を有する。また、第一の直列回路には(n−2)個のダイオードが接続され、第二の直列回路にも(n−2)個のダイオードが接続される構成であるから、それぞれ1個のダイオード、計2個のダイオード17、18を有する。
このように構成された実施例2における絶縁型DC/DCコンバータは、実施例1がフライングキャパシタ型マルチレベルコンバータと呼ばれるのに対して、ダイオードクランプ型マルチレベルコンバータと呼ばれている。
(実施例2の動作)
このように構成された実施例2における絶縁型DC/DCコンバータにおいて、MOSFET3とMOSFET4をデューティ50%で交互にオンオフさせ、それに合わせてMOSFET1、MOSFET2、MOSFET5、および、MOSFET6のオン時間を制御する事で出力電圧とコンデンサ34あるいはコンデンサ35の電圧を制御する。そして共振チョーク23のインダクタンスを調整してダイオード11、ダイオード12、ダイオード13、および、ダイオード14を電流不連続モードで動作させる。
(実施例2の効果)
フライングキャパシタ型でもダイオードクランプ型でも共振チョーク23とトランス22の一次巻線の直列回路に図16に示す階段状の電圧を印加できる事に変わりはないので、実施例1と全く同じ効果が得られる。
(実施例3の構成)
図5は、本発明の実施例3における絶縁型DC/DCコンバータを示す回路図である。
この絶縁型DC/DCコンバータは、図1図示の実施例1における絶縁型DC/DCコンバータに係るMOSFET5をMOSFET5とMOSFET7の直列回路に置き換え、同じくMOSFET6をMOSFET8とMOSFET6の直列回路に置き換える。また、MOSFET5とMOSFET7との接続点とMOSFET8とMOSFET6との接続点の間にコンデンサ36を接続した構成となっている。
このように構成された実施例3における絶縁型DC/DCコンバータは、実施例1がフライングキャパシタ型3レベルコンバータと呼ばれるのに対して、フライングキャパシタ型4レベル(n=4)コンバータと呼ばれている。この場合、0≦m≦n−3より、m=0、1となる。従って、第一の直列回路及び第二の直列回路にはそれぞれ3個、合計6個のMOSFET1、5、7、8、6、2が直列に接続される。また、コンデンサは(n−2)個、すなわち2個であるため、本実施例ではコンデンサ33およびコンデンサ36となる。
(実施例3の動作)
このように構成された実施例3における絶縁型DC/DCコンバータにおいて、MOSFET3とMOSFET4をデューティ50%で交互にオンオフさせ、それに合わせてMOSFET1、MOSFET2、MOSFET5、MOSFET6、MOSFET7、および、MOSFET8のオン時間を制御する事で出力電圧とコンデンサ33およびコンデンサ36の電圧を制御する。そして共振チョーク23のインダクタンスを調整してダイオード11、ダイオード12、ダイオード13、および、ダイオード14を電流不連続モードで動作させる。
(実施例3の効果)
実施例1では共振チョーク23とトランス22の一次巻線の直列回路に印加される電圧は、図16に示す様に入力電圧、入力電圧/2、ゼロの3レベルからなる階段状の波形であったが、実施例3では入力電圧、入力電圧×2/3、入力電圧/3、ゼロの4レベルからなる階段状の波形となる。これにより共振チョーク電流は図6に示す波形となるが、実施例1と大きくは変わらない。したがって実施例1と同じ効果が得られる。
実施例3はMOSFET1、2、5、6、7、8として実施例1のMOSFET1、2、5、6よりも低耐圧のMOSFETを使う事ができるため、MOSFETのオン抵抗が下がり、トータルの導通損失を減らす事ができる。
ここでは3レベルのマルチレベルコンバータと、4レベルのマルチレベルコンバータを例として挙げたが、レベル数はこの二つに限定されるものではない。
例えば、6レベル(n=6)のフライングキャパシタ型マルチレベルコンバータは、0≦m≦n−3より、m=0〜3となる。この場合、第一の直列回路及び第二の直列回路にはそれぞれ5個、合計10個のスイッチ素子が直列に接続される。また、第一の直列回路の第一のスイッチ素子と第二のスイッチ素子との接続点と、第二の直列回路の第五のスイッチ素子と第四のスイッチ素子の接続点と、の間にコンデンサが接続される。同様に、第一の直列回路の第二のスイッチ素子と第三のスイッチ素子との接続点と、第二の直列回路の第四のスイッチ素子と第三のスイッチ素子との接続点と、の間にコンデンサが接続される。また同様に、第一の直列回路の第三のスイッチ素子と第四のスイッチ素子との接続点と、第二の直列回路の第三スイッチ素子と第二のスイッチ素子との接続点と、の間にコンデンサが接続される。また同様に、第一の直列回路の第四のスイッチ素子と第五のスイッチ素子との接続点と、第二の直列回路の第二スイッチ素子と第一のスイッチ素子との接続点と、の間に、それぞれコンデンサが接続される。
また、例えば、6レベル(n=6)のダイオードクランプ型マルチレベルコンバータは、フライングキャパシタ型マルチレベルコンバータと同様に、m=0〜3となる。この場合、第一の直列回路及び第二の直列回路にはそれぞれ5個、合計10個のスイッチ素子が直列に接続される。また、コンデンサの直列回路には5個のコンデンサが直列に接続される。また、第一の直列回路の第一のスイッチ素子と第二のスイッチ素子との接続点に第一のダイオードのカソードが接続され、コンデンサの直列回路の第一のコンデンサと第二のコンデンサとの接続点に第一のダイオードのアノードが接続される。また、第二の直列回路の第五のスイッチ素子と第四のスイッチ素子との接続点に別の第一のダイオードのアノードが接続され、コンデンサの直列回路の第一のコンデンサと第二のコンデンサとの接続点に別の第一のダイオードのカソードが接続される。同様に、第一の直列回路の第二のスイッチ素子と第三のスイッチ素子との接続点に第二のダイオードのカソードが接続され、コンデンサの直列回路の第二のコンデンサと第三のコンデンサとの接続点に第二のダイオードのアノードが接続される。また、第二の直列回路の第四のスイッチ素子と第三のスイッチ素子との接続点に別の第二のダイオードのアノードが接続され、コンデンサの直列回路の第二のコンデンサと第三のコンデンサとの接続点に別の第二のダイオードのカソードが接続される。また同様に、第一の直列回路の第三のスイッチ素子と第四のスイッチ素子との接続点に第三のダイオードのカソードが接続され、コンデンサの直列回路の第三のコンデンサと第四のコンデンサとの接続点に第三のダイオードのアノードが接続される。また、第二の直列回路の第三のスイッチ素子と第二のスイッチ素子との接続点に別の第三のダイオードのアノードが接続され、コンデンサの直列回路の第三のコンデンサと第四のコンデンサとの接続点に別の第三のダイオードのカソードが接続される。さらに、第一の直列回路の第四のスイッチ素子と第五のスイッチ素子との接続点に第四のダイオードのカソードが接続され、コンデンサの直列回路の第四のコンデンサと第五のコンデンサとの接続点に第四のダイオードのアノードが接続される。また、第二の直列回路の第二のスイッチ素子と第一のスイッチ素子との接続点に別の第四のダイオードのアノードが接続され、コンデンサの直列回路の第四のコンデンサと第五のコンデンサとの接続点に別の第四のダイオードのカソードが接続される。
また二次側の回路として全波整流回路の例を挙げたが、センタータップ整流回路に変形するなどの応用が可能である。
また整流素子として整流ダイオードを使用する回路を例に挙げているが、整流ダイオードに限定されるものではない。例えばスイッチ素子と駆動回路を組み合わせて整流素子の機能を実現する同期整流回路とする事も可能である。
更なる応用として、これまでの説明ではスイッチ素子としてMOSFETを使う回路を例として挙げたが、IGBTその他スイッチ素子を使うこともできる。この場合、スイッチ素子の順方向に対して逆方向に接続される還流ダイオードを追加することにより、MOSFETと等価なスイッチ素子に置き換える変形も可能である。
また、これまでの説明では、図10で示す回路のMOSFET1、MOSFET2で構成されるアームをマルチレベル化し、MOSFET3、MOSFET4で構成されるアームはそのまま残しておく例を挙げたが、MOSFET3、MOSFET4で構成されるアームも合わせてマルチレベル化する応用も可能である。
この場合、各アームが交互にMOSFET3、MOSFET4で構成されるアームと同じ役割を果たすように制御すればよい。例えば図1で示す回路を用いた場合、MOSFET1とMOSFET5を同時にオンさせ、MOSFET2とMOSFET6を同時にオンさせれば、MOSFET3、MOSFET4で構成されるアームと同じ役割を果たさせる事が可能である。
1 MOSFET
2 MOSFET
3 MOSFET
4 MOSFET
5 MOSFET
6 MOSFET
7 MOSFET
8 MOSFET
11 整流ダイオード
12 整流ダイオード
13 整流ダイオード
14 整流ダイオード
15 ダイオード
16 ダイオード
17 ダイオード
18 ダイオード
21 チョーク
22 トランス
23 共振チョーク
24 チョーク
31 コンデンサ
32 コンデンサ
33 コンデンサ
34 コンデンサ
35 コンデンサ
36 コンデンサ
41 入力端子
42 入力端子
43 出力端子
44 出力端子

Claims (12)

  1. 入力端子対と、
    前記入力端子対に接続され、前記入力端子間電圧の±k/(n−1)の電圧を出力するマルチレベル出力回路と(n≧3、0≦k≦n−1、k、nは整数)、
    前記マルチレベル出力回路に接続された第一のチョークと第二のチョークの直列回路と、
    前記第二のチョークに並列接続されたトランスの一次巻線と、
    前記トランスの二次巻線に接続された整流回路と、
    前記整流回路に接続された平滑回路と、
    前記平滑回路に接続された出力端子対と、
    を有し、
    前記平滑回路にはチョークが含まれず、
    前記整流回路が電流不連続モードで使用されることを特徴とする絶縁型マルチレベルコンバータ。
  2. 前記マルチレベル出力回路が、前記入力端子対に接続された第一のアームと、前記入力端子対に接続された第二のアームで構成され、
    前記第一のアームは、
    一端が前記入力端子対の一方に接続され、還流手段を有する(n−1)個のスイッチ素子が直列接続された第一の直列回路と(n≧3、nは整数)、
    一端が前記第一の直列回路に接続され、他端が前記入力端子対の他方に接続され、その間に還流手段を有する(n−1)個のスイッチ素子が直列接続された第二の直列回路と、
    前記第一の直列回路の第(m+1)のスイッチ素子と第(m+2)のスイッチ素子の接続点と、前記第二の直列回路の第(n−2−m)のスイッチ素子と第(n−1−m)のスイッチ素子の接続点と、の間にそれぞれ接続された(n−2)個のコンデンサと(0≦m≦n−3、mは整数)、
    を有することを特徴とする請求項1記載の絶縁型マルチレベルコンバータ。
  3. 前記マルチレベル出力回路が、前記入力端子対に接続された第一のアームと、前記入力端子対に接続された第二のアームで構成され、
    前記第一のアームは、
    一端が前記入力端子対の一方に接続され、還流手段を有する(n−1)個のスイッチ素子が直列接続された第一の直列回路と(n≧3)、
    一端が前記第一の直列回路に接続され、他端が前記入力端子対の他方に接続され、その間に還流手段を有する(n−1)個のスイッチ素子が直列接続された第二の直列回路と、
    前記入力端子対の間に(n−1)個のコンデンサが直列接続されたコンデンサの直列回路と、
    前記第一の直列回路の第(m+1)のスイッチ素子と第(m+2)のスイッチ素子の接続点にカソードが接続され、前記コンデンサの直列回路の第(m+1)のコンデンサと第(m+2)のコンデンサとの接続点にアノードが接続された(n−2)個のダイオードと(0≦m≦n−3)、
    前記第二の直列回路の第(n−2−m)のスイッチ素子と第(n−1−m)のスイッチ素子の接続点にアノードが接続され、前記コンデンサの直列回路の第(n−2−m)のコンデンサと第(n−1−m)のコンデンサの接続点にカソードが接続された(n−2)個のダイオードと、
    を有することを特徴とする請求項1記載の絶縁型マルチレベルコンバータ。
  4. 前記第一のチョークは、前記トランスの漏れインダクタンスで構成されることを特徴とする請求項1、請求項2、または請求項3記載の絶縁型マルチレベルコンバータ。
  5. 前記第二のチョークは、前記トランスの励磁インダクタンスで構成されることを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3または請求項4記載の絶縁型マルチレベルコンバータ。
  6. 前記出力端子対にバッテリーが接続され、出力電圧の代わりに出力電流を制御する事を特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5記載の絶縁型マルチレベルコンバータ。
  7. 前記スイッチ素子は、MOSFETで構成され、
    前記還流手段として、前記MOSFETの寄生ダイオードを用いる事を特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5または請求項6記載の絶縁型マルチレベルコンバータ。
  8. 前記スイッチ素子は、IGBTで構成され、
    前記還流手段として、前記IGBTの順方向に対して逆方向に並列接続される還流ダイオードを用いる事を特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5または請求項6記載の絶縁型マルチレベルコンバータ。
  9. 前記整流回路は、
    前記出力端子対に接続された第一の整流ダイオードと第二の整流ダイオードの直列回路と、
    前記出力端子対に接続された第三の整流ダイオードと第四の整流ダイオードの直列回路と、
    で構成され、
    前記第一の整流ダイオードと第二の整流ダイオードの接続点と、前記第三の整流ダイオードと第四の整流ダイオードの接続点の間に前記トランスの二次巻線が接続される事を特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7または請求項8記載の絶縁型マルチレベルコンバータ。
  10. 前記整流回路は、
    スイッチ素子と駆動回路を組み合わせたものを整流素子とし、
    これら整流素子を用いて同期整流回路を構成する事を特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7または請求項8記載の絶縁型マルチレベルコンバータ。
  11. 前記第二のアームは、
    前記入力端子対の間に接続された第一のスイッチ素子と第二のスイッチ素子の直列回路で構成された事を特徴とする請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9または請求項10記載の絶縁型マルチレベルコンバータ。
  12. 前記第二のアームは、
    前記第一のアームと同じ回路構成になっている事を特徴とする請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9または請求項10記載の絶縁型マルチレベルコンバータ。
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