JP2015026678A - 固体撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】オフセットゲート部内における電荷転送を高速かつ良好にするとともに、製造誤差に伴う、転送ゲート部とオフセットゲート部との間の電荷の転送特性の劣化を抑制することができる固体撮像装置を提供する。【解決手段】オフセットゲート部14は、第2の転送ゲート部15b(15c)と電荷検出部との間に設けられ、所定の定電圧が印加され、オフセットゲート部14は、半導体基板の表面に設けられたオフセットゲート層26、およびオフセットゲート層26を含む半導体基板の表面上に設けられたオフセットゲート電極27、を有し、オフセットゲート層26は、第2の転送ゲート部15b(15c)に近接する位置に複数の突起部26bを有し、オフセットゲート電極27は、オフセットゲート層26上に設けられる。【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、固体撮像装置に関する。
従来の固体撮像装置として、受光光に応じて電荷を発生させる各画素部と、各画素部において発生した電荷が転送され、転送された電荷量に応じて信号電圧を発生させる電荷検出部と、の間にそれぞれ、解像度の切替えを可能にするために、電荷蓄積部が設けられた固体撮像装置が知られている。この固体撮像装置において、電荷蓄積部と電荷検出部との間には、電荷検出部において発生する信号電圧の検出精度を向上させるために、オフセットゲート部が設けられている。
オフセットゲート部は、半導体基板表面のP型のウェル層の表面に設けられたN型のオフセットゲート層、およびオフセットゲート層上に設けられたオフセットゲート電極、からなる。
このようなオフセットゲート部には、複数個の画素部がそれぞれ電荷蓄積部を介して接続されるため、オフセットゲート層は、ウェル層の表面に、広範囲にわたって不純物を注入することにより設けられる。
しかし、オフセットゲート層を広範囲にわたって設けると、この層の中央部分に電位ポテンシャルの最深部が設けられる。すなわち、オフセットゲート層を広範囲にわたって設けると、この層の中央部分の電位ポテンシャルにディップが発生する。従って、オフセットゲート部内における電荷の転送特性が悪い、という問題がある。
さらに、オフセットゲート層の位置とオフセットゲート電極の位置とが相対的にずれると、オフセットゲート部と、オフセットゲート部と電荷蓄積層との間に設けられる転送ゲート部と、の間の電位ポテンシャルにディップまたは障壁が生じ、これらの間における電荷の転送特性を劣化させる、という問題がある。
特開2005−50951号公報
実施形態は、オフセットゲート部内における電荷転送を高速かつ良好にするとともに、製造誤差に伴う、転送ゲート部とオフセットゲート部との間の電荷の転送特性の劣化を抑制することができる固体撮像装置を提供することを目的とする。
実施形態に係る固体撮像装置は、画素部、電荷蓄積部、第1の転送ゲート部、電荷検出部、第2の転送ゲート部、およびオフセットゲート部、を具備する。前記画素部は、入射光の受光量に応じて電荷を発生させる。前記電荷蓄積部は、前記画素部において発生した前記電荷を蓄積する。前記第1の転送ゲート部は、前記画素部から前記電荷を読み出し、前記電荷蓄積部に転送する。前記電荷検出部は、前記電荷蓄積部において蓄積された前記電荷が転送され、転送された前記電荷の電荷量に応じた電圧降下を発生させる。前記第2の転送ゲート部は、前記電荷蓄積部に蓄積された前記電荷を読み出し、前記電荷検出部に転送する。前記オフセットゲート部は、前記第2の転送ゲート部と前記電荷検出部との間に設けられ、所定の定電圧が印加される。このオフセットゲート部は、オフセットゲート層およびオフセットゲート電極、を有する。前記オフセットゲート層は、半導体基板の表面に設けられており、前記第2の転送ゲート部に近接する位置に複数の突起部を有する。前記オフセットゲート電極は、前記オフセットゲート層を含む前記半導体基板の表面上に設けられる。
また、実施形態に係る固体撮像装置は、画素部、電荷検出部、転送ゲート部、およびオフセットゲート部、を具備する。前記画素部は、入射光の受光量に応じて電荷を発生させる。前記電荷検出部は、前記画素部において発生された前記電荷が転送され、転送された前記電荷の電荷量に応じた電圧降下を発生させる。前記転送ゲート部は、前記画素部に蓄積された前記電荷を読み出し、前記電荷検出部に転送する。前記オフセットゲート部は、前記転送ゲート部と前記電荷検出部との間に設けられ、所定の定電圧が印加される。このオフセットゲート部は、オフセットゲート層およびオフセットゲート電極、を有する。前記オフセットゲート層は、半導体基板の表面に設けられており、前記転送ゲート部に近接する位置に複数の突起部を有する。前記オフセットゲート電極は、前記オフセットゲート層を含む前記半導体基板の表面上に設けられる。
第1の実施形態に係る固体撮像装置の要部を模式的に示す平面図である。 図1の一点鎖線A−A´に沿った固体撮像装置の断面図である。 第2の画素部の変形例を示す断面図である。 第1の実施形態に係る固体撮像装置におけるオフセットゲート部およびその周辺を模式的に示す平面図である。 第1の実施形態に係る固体撮像装置に形成される電位ポテンシャルを説明するための図であって、同図(a)は、図2と同様の固体撮像装置の断面図、同図(b)は、同図(a)に示す断面における電位ポテンシャルを示す図である。 従来の固体撮像装置におけるオフセットゲート部およびその周辺を模式的に示す平面図である。 第1の実施形態に係る固体撮像装置におけるオフセットゲート部およびその周辺を模式的に示す平面図である。 従来の固体撮像装置において、オフセットゲート電極が設けられる位置と、オフセットゲート電極と第2の転送ゲート部の第2の転送電極との間の電位ポテンシャルと、の関係を説明するための図であって、同図(a)は、オフセットゲート部の要部を拡大して示す模式的な平面図、同図(b)は、同図(a)の一点鎖線B−B´に沿った断面図、同図(c)は、同図(b)の断面における電位ポテンシャルを示す。 従来の固体撮像装置において、オフセットゲート電極が設けられる位置と、オフセットゲート電極と第2の転送ゲート部の第2の転送電極との間の電位ポテンシャルと、の関係を説明するための図であって、同図(a)は、オフセットゲート部の要部を拡大して示す模式的な平面図、同図(b)は、同図(a)の一点鎖線B−B´に沿った断面図、同図(c)は、同図(b)の断面における電位ポテンシャルを示す。 従来の固体撮像装置において、オフセットゲート電極が設けられる位置と、オフセットゲート電極と第2の転送ゲート部の第2の転送電極との間の電位ポテンシャルと、の関係を説明するための図であって、同図(a)は、オフセットゲート部の要部を拡大して示す模式的な平面図、同図(b)は、同図(a)の一点鎖線B−B´に沿った断面図、同図(c)は、同図(b)の断面における電位ポテンシャルを示す。 第1の実施形態に係る固体撮像装置において、オフセットゲート電極が設けられる位置と、オフセットゲート電極と第2の転送ゲート部の第2の転送電極との間の電位ポテンシャルと、の関係を説明するための図であって、同図(a)は、オフセットゲート部の要部を拡大して示す模式的な平面図、同図(b)は、同図(a)の一点鎖線B−B´に沿った断面図、同図(c)は、同図(b)の断面における電位ポテンシャルを示す。 第1の実施形態に係る固体撮像装置において、オフセットゲート電極が設けられる位置と、オフセットゲート電極と第2の転送ゲート部の第2の転送電極との間の電位ポテンシャルと、の関係を説明するための図であって、同図(a)は、オフセットゲート部の要部を拡大して示す模式的な平面図、同図(b)は、同図(a)の一点鎖線B−B´に沿った断面図、同図(c)は、同図(b)の断面における電位ポテンシャルを示す。 第1の実施形態に係る固体撮像装置において、オフセットゲート電極が設けられる位置と、オフセットゲート電極と第2の転送ゲート部の第2の転送電極との間の電位ポテンシャルと、の関係を説明するための図であって、同図(a)は、オフセットゲート部の要部を拡大して示す模式的な平面図、同図(b)は、同図(a)の一点鎖線B−B´に沿った断面図、同図(c)は、同図(b)の断面における電位ポテンシャルを示す。 従来の固体撮像装置および第1の実施形態に係る固体撮像装置における、オフセットゲート層とオフセットゲート電極との相対的な位置ずれ量と、この位置ずれ量に対する電位ポテンシャルの変動量と、の関係を示す図である。 第2の実施形態に係る固体撮像装置におけるオフセットゲート部およびその周辺を模式的に示す平面図である。 第2の実施形態に係る固体撮像装置において、オフセットゲート電極が設けられる位置と、オフセットゲート電極と第2の転送ゲート部の第2の転送電極との間の電位ポテンシャルと、の関係を説明するための図であって、同図(a)は、オフセットゲート部の要部を拡大して示す模式的な平面図、同図(b)は、同図(a)の一点鎖線B−B´に沿った断面図、同図(c)は、同図(b)の断面における電位ポテンシャルを示す。 第2の実施形態に係る固体撮像装置において、オフセットゲート電極が設けられる位置と、オフセットゲート電極と第2の転送ゲート部の第2の転送電極との間の電位ポテンシャルと、の関係を説明するための図であって、同図(a)は、オフセットゲート部の要部を拡大して示す模式的な平面図、同図(b)は、同図(a)の一点鎖線B−B´に沿った断面図、同図(c)は、同図(b)の断面における電位ポテンシャルを示す。 第2の実施形態に係る固体撮像装置において、オフセットゲート電極が設けられる位置と、オフセットゲート電極と第2の転送ゲート部の第2の転送電極との間の電位ポテンシャルと、の関係を説明するための図であって、同図(a)は、オフセットゲート部の要部を拡大して示す模式的な平面図、同図(b)は、同図(a)の一点鎖線B−B´に沿った断面図、同図(c)は、同図(b)の断面における電位ポテンシャルを示す。 従来の固体撮像装置、および第1、第2の実施形態に係る固体撮像装置における、オフセットゲート層とオフセットゲート電極との相対的な位置ずれ量と、この位置ずれ量に対する電位ポテンシャルの変動量と、の関係を示す図である。 第3の実施形態に係る固体撮像装置の要部を模式的に示す平面図である。 図20の一点鎖線C−C´に沿った固体撮像装置の断面図である。 第3の実施形態に係る固体撮像装置のオフセットゲート部およびその周辺を模式的に示す平面図である。 第3の実施形態に係る固体撮像装置のオフセットゲート部の変形例を示す平面図である。 第1の実施形態に係る固体撮像装置を適用したラインセンサを示す斜視図である。 図24に示すラインセンサに適用される一つの固体撮像装置の回路ブロック図である。
以下に、実施形態に係る固体撮像装置について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、第1の実施形態に係る固体撮像装置10の要部を模式的に示す平面図である。なお、第1の実施形態の固体撮像装置10は、4画素を1セルとする複数のセルが一列に配列されたものであるが、実施形態は4画素1セルタイプの固体撮像装置に限定されず、1セル中に含まれる画素数は、4画素以上、例えば8画素であってもよい。
図1に示す固体撮像装置10において、4個の画素部(PD)11a、11b、11c、11dは、一列に配列されている。以下の説明において、4個の画素部11a、11b、11c、11dを、図面左側から順に、第1の画素部11a、第2の画素部11b、第3の画素部11c、第4の画素部11d、と称する。また、画素部11a、11b、11c、11dの列に対して平行な方向をX方向と称し、画素部11aから画素部11dに向かう方向をX(+)方向と称する。そして、X方向に対して垂直な方向をY方向と称し、各画素部11a、11b、11c、11dから離れる方向をY(+)方向と称する。すなわち、4個の画素部11a、11b、11c、11dは、X(+)方向に向かってこの順で、X方向に沿って配列されている。なお、それぞれの画素部11a、11b、11c、11dは、各画素部11a、11b、11c、11dの長手方向がX方向に向くように設けられているとする。
各画素部11a、11b、11c、11dはそれぞれ、この領域に照射される光(入射光)を受光し、受光量に応じた量の電荷を発生させる。
なお、実際の各画素部11a、11b、11c、11dはそれぞれ、X方向を長手方向とする多角形状であるが、X方向を長手方向とする長方形に近似した多角形状である。従って、上述の図1および以下に説明する各図において、各画素部11a、11b、11c、11dは長方形状であるものとして示している。そして、以下、各画素部11a、11b、11c、11dは長方形状であるものとして説明する。
第1の画素部11aに対してY(+)方向に離間した位置には、第1の電荷蓄積部(ST)12aが設けられている。同様に、第2の画素部11bに対してY(+)方向に離間した位置には、第2の電荷蓄積部(ST)12bが設けられており、第3の画素部11cに対してY(+)方向に離間した位置には、第3の電荷蓄積部(ST)12cが設けられており、第4の画素部11dに対してY(+)方向に離間した位置には、第4の電荷蓄積部(ST)12dが設けられている。これらの電荷蓄積部12a、12b、12c、12dは、画素部11a、11b、11c、11dの配列方向(X方向)に沿って一列に設けられている。
各電荷蓄積部12a、12b、12c、12はそれぞれ、対応する画素部11a、11b、11c、11dにおいて発生した電荷が転送され、転送された電荷を一時的に蓄積する。このような領域を設けることにより、解像度の切替えが可能となる。
互いに対応する画素部11a、11b、11c、11dと電荷蓄積部12a、12b、12c、12dとの間にはそれぞれ、第1の転送ゲート部(PDSH)13a、13b、13c、13dが設けられている。
第1の転送ゲート部13a、13b、13c、13dはそれぞれ、画素部11a、11b、11c、11dにおいて発生した電荷を読み出し、各画素部11a、11b、11c、11dに対応する電荷蓄積部12a、12b、12c、12dに転送する。
第2の電荷蓄積部12bおよび第3の電荷蓄積部12cに対してY(+)方向に離間した位置には、X方向を長手方向とする形状のオフセットゲート部(OG)14が設けられている。
オフセットゲート部14には、所定の定電圧V0(例えばV0=0V)が印加されている。このように定電圧が印加されることにより、オフセットゲート部14は、後述する電荷検出部16における信号電圧の読み出し精度を向上させる。
なお、実際のオフセットゲート部14は、X方向を長手方向とする多角形状であるが、長方形に近似した多角形状である。従って、上述の図1および以下に説明する各図において、オフセットゲート部14は長方形状であるものとして示している。そして、以下、オフセットゲート部14は長方形状であるものとして説明する。
オフセットゲート部14の形状を構成する一方の長辺と第2の電荷蓄積部12bおよび第3の電荷蓄積部12cとの間にはそれぞれ、第2の転送ゲート部(SH)15b、15cが設けられている。また、オフセットゲート部14の形状を構成する一方の短辺と第1の電荷蓄積部12aとの間には、第2の転送ゲート部(SH)15aが設けられており、オフセットゲート部14の一方の短辺に対向する他方の短辺と第4の電荷蓄積部12dとの間には、第2の転送ゲート部(SH)15dが設けられている。
すなわち、第2の電荷蓄積部12bおよび第3の電荷蓄積部12cは、オフセットゲート部14の長辺に、第2の転送ゲート部15b、15cを介して接続されており、第1の電荷蓄積部12aおよび第3の電荷蓄積部12aは、オフセットゲート部14の短辺に、第2の転送ゲート部15a、15dを介して接続されている。
第2の転送ゲート部15a、15b、15c、15dはそれぞれ、電荷蓄積部12a、12b、12c、12dに蓄積された電荷を読み出し、オフセットゲート部14を介して後述する電荷検出部16に転送する。
オフセットゲート部14の形状を構成する一方の長辺に対向する他方の長辺に隣接する位置には、フローティングジャンクションである電荷検出部(FJ)16が設けられている。
電荷検出部16は、この領域に転送された電荷の電荷量に応じて電圧降下を発生させ、発生した電圧降下分を信号電圧として読み出す領域である。
図2は、図1の一点鎖線A−A´に沿った固体撮像装置10の断面図である。なお、図2においては、本実施形態に係る固体撮像装置10の断面図の一例として、第2の画素部11bおよび第2の電荷蓄積部12bを通る断面を示している。
図2に示すように、第2の画素部(PD)11b、第1の転送ゲート部(PDSH)13b、第2の電荷蓄積部(ST)12b、第2の転送ゲート部(SH)15b、オフセットゲート部(OG)14、電荷検出部(FJ)16、はそれぞれ、例えばN型の半導体基板17に設けられたP型のウェル層18に設けられている。
第2の画素部11bにおいて、ウェル層18の表面には、受光層19が設けられている。受光層19は、例えばN+型の不純物層である。
この受光層19の表面には、受光層19をシールドするシールド層20が設けられている。シールド層20は、例えばP+型の不純物層である。
なお、図3に、第2の画素部の変形例を示すように、第2の画素部11b´において、受光層19の一部には、例えばN++型の不純物層である第2の受光層19´を、第1の転送ゲート部13bから離間するように設けてもよい。
図2を参照する。第2の電荷蓄積部12bにおいて、ウェル層18の表面には、平面状に第1の電荷蓄積層21が設けられている。また、第1の電荷蓄積層21の表面の一部には、第2の電荷蓄積層22が設けられている。第1の電荷蓄積層21は、例えばN+型の受光層19より高濃度のN+型の不純物層であり、第2の電荷蓄積層22は、例えば第1の電荷蓄積層21より高濃度のN++型の不純物層である。
この第2の電荷蓄積層22の表面には、一部が第1の電荷蓄積層21にはみ出すように、少なくとも第2の電荷蓄積層22をシールドするシールド層23が設けられている。シールド層23は、例えばP+型の不純物層である。なお、このシールド層23および上述の第2の画素部11bのシールド層20は、図示するように設けられていることが好ましいが、必ずしも設けられている必要はない。
なお、シールド層23の濃度を下げることで、第2の電荷蓄積部12bの電位ポテンシャルを調整することも可能である。
このような第2の電荷蓄積部12bにおいて、第1の電荷蓄積層21は、第2の転送ゲート部15bに接するように設けられており、第2の電荷蓄積層22は、第2の転送ゲート部15bと離間するように設けられている。第2の電荷蓄積層22は、必ずしも必要な不純物層ではなく、設けられなくてもよい。
第2の画素部11bと第2の電荷蓄積部12bとの間の第1の転送ゲート部13bにおいて、ウェル層18の表面には、第1の転送用不純物層24が設けられている。第1の転送用不純物層24は、ウェル層18の表面において、受光層19から離間し、かつ第2の電荷蓄積層22に接するように設けられている。第1の転送用不純物層24は、例えば第1の電荷蓄積層21より低濃度のN型の不純物層である。この第1の転送用不純物層24は、第1の転送ゲート部13bにおいて、電荷を良好に転送させるための不純物層である。従って、第2の電荷蓄積層22と同様に、第1の転送用不純物層24も、必ずしも必要な不純物層ではなく、設けられなくてもよい。
なお、第1の転送用不純物層24を設ける場合には、第2の電荷蓄積層22を設ける際に、N型の不純物層の一部を、第1の転送ゲート部13bにはみ出すように設けることにより、第2の電荷蓄積層22と一括して設けることができる。
この第1の転送用不純物層24の表面上を含むウェル層18の表面上には、第1の転送電極25が設けられている。第1の転送電極25は、この電極25に所定の電圧V1を印加することにより、第1の転送電極25の直下の電位ポテンシャルの深さを制御する。
次に、オフセットゲート部14において、ウェル層18の表面には、オフセットゲート層26が設けられている。オフセットゲート層26は、例えばN+型の不純物層であって、オフセットゲート部14および電荷検出部16を含む広範囲に設けられている。
このオフセットゲート層26の表面上の一部には、オフセットゲート電極27が設けられている。オフセットゲート電極27には、オフセットゲート部14の電位ポテンシャルが、少なくとも第2の電荷蓄積部12bより深いポテンシャルにおいて固定されるように、所定の定電圧V0(例えばV0=0V)が印加されている。このように定電圧を印加しておくことにより、第2の転送ゲート部15bの電位ポテンシャルの変動による電荷検出部16の電位ポテンシャルの変動が抑制され、電荷検出部16による電圧の読み出し精度が向上する。
図4は、オフセットゲート部14およびその周辺を模式的に示す平面図である。なお、図4において、オフセットゲート電極27および後述の第2の転送電極29は、点線で示されている。以下、図4を参照して、オフセットゲート部14の構造をさらに詳細に説明する。
図4に示すように、オフセットゲート層26は、凸型の形状であって、凸部26aが電荷検出部16に向くように設けられている。このオフセットゲート層26において、凸部26aに対向する長辺部分(第2の転送ゲート部15b、15cに隣接する領域)は、櫛状になっている。すなわち、オフセットゲート層26のうち、各画素部11a、11b、11c、11dの長手方向(X方向)に平行な一辺には、互いに長さが等しい複数個の突起部26bが、互いに離間するように設けられている。複数個の突起部26bは、第2の転送ゲート部15b、15c毎に設けられている。
複数個の突起部26bは、オフセットゲート部14内における電荷転送を高速かつ良好にするとともに、製造誤差に伴う、第2の転送ゲート部15b、15cとオフセットゲート部14との間の電荷の転送特性の劣化を抑制するために設けられるが、突起部26bの数、突起部26b間の距離、突起部26bの長さおよび幅は、シミュレーション等によって製品毎に最適化すればよい。なお、このように複数個の突起部26bを設けることにより、上述のような効果が得られる理由については、後述する。
なお、図1および図4に示すように、オフセットゲート層26の長辺部分と第2の転送ゲート部15b、15cとの間の幅は、各画素部11a、11b、11c、11dの長手方向における長さに実質的に等しくなっており、広いため、これらの間の電位ポテンシャルにディップまたは障壁が発生しやすい。従って、上述のように複数個の突起部26bを設けている。
これに対して、オフセットゲート層26の短辺部分(オフセットゲート層26のうち、各画素部11a、11b、11c、11dの長手方向(X方向)に垂直な一辺)と第2の転送ゲート部15a、15dとの間の幅は狭い。従って、これらの間の電位ポテンシャルは狭チャネル効果により浅くなるため、これらの間の電荷転送はスムーズに行われる。従って、オフセットゲート層26の短辺部分には、上述のような複数の突起部26bを設ける必要がない。
このようなオフセットゲート層26を有するオフセットゲート部14において、オフセットゲート層26を含むウェル層18の表面上には、オフセットゲート電極27が設けられている。オフセットゲート電極27は、例えば図示するように、この電極27の一辺である長辺Eが、突起部26bに重なるように設けられる。
なお、オフセットゲート電極27の位置は、必ずしもこの位置に設けられる必要はなく、複数の突起部26bを含むオフセットゲート層26上に設けられれば良い。オフセットゲート層26に対するオフセットゲート電極27の位置は、シミュレーション等によって製品毎に最適化すればよい。
再び図2を参照する。第2の転送ゲート部15bにおいて、ウェル層18の表面には、第2の転送用不純物層28が設けられている。第2の転送用不純物層28は、ウェル層18の表面において、第1の電荷蓄積層21およびオフセットゲート層26から離間するように設けられている。第2の転送用不純物層28は、例えば第1の転送用不純物層24と同程度の不純物濃度のN型の不純物層である。この第2の転送用不純物層28は、第1の転送用不純物層24と同様に、第2の転送ゲート部15bにおいて、電荷を良好に転送させるための不純物層である。従って、第2の電荷蓄積層22および第1の転送用不純物層24と同様に、第2の転送用不純物層28も、必ずしも必要な不純物層ではなく、設けられなくてもよい。
この第2の転送用不純物層28の表面上を含むウェル層18の表面上には、第2の転送電極29が設けられている。第2の転送電極29は、この電極29に所定の電圧V2を印加することにより、第2の転送電極29の直下の電位ポテンシャルの深さを制御する。
次に、電荷検出部16において、電荷検出部16に設けられたオフセットゲート層26、すなわちオフセットゲート層26の凸部26aの先端部の表面には、電荷検出層30が設けられている。電荷検出層30は、例えばオフセットゲート層26より高濃度のN++型の不純物層である。
また、この電荷検出層30の表面上の一部には、電荷検出層30に発生する電圧を信号電圧として読み出すための読み出し電極31が設けられている。
電荷検出層30に電荷が蓄積されると、電荷検出部16の電位は、電荷の蓄積量に応じた所定電圧となるが、この電圧が信号電圧として読み出し電極31によって読み出される。
以上に、本実施形態に係る固体撮像装置10の断面構造について説明したが、第3の画素部11cおよび第3の電荷蓄積部12cを通る断面構造も、図2に示す構造と同様である。
また、第1の画素部11aおよび第1の電荷蓄積部12aを通る断面構造、第4の画素部11dおよび第4の電荷蓄積部12dを通る断面構造も、オフセットゲート部14のオフセットゲート層26の形状を除いて、基本的には図2に示す構造と同様である。
次に、上述のように設けられた固体撮像装置10の図2に示す断面における電位ポテンシャルについて説明する。図5は、固体撮像装置10に形成される電位ポテンシャルを説明するための図であって、同図(a)は、図2に示す固体撮像装置10の断面図、同図(b)は、同図(a)に示す断面における電位ポテンシャルを示す図である。なお、図5(b)において、図面下方ほど、電位ポテンシャルが深いことを示している。
図5(a)に示すように、第2の画素部11bには受光層19が設けられており、第2の電荷蓄積部12bには第1の電荷蓄積層21および第2の電荷蓄積層22が設けられている。そして、受光層19と第1の電荷蓄積層21および第2の電荷蓄積層22とは、互いに離間している。従って、図5(b)に示すように、第2の画素部11bおよび第2の電荷蓄積部12bの電位ポテンシャルは、これらの間の第1の転送ゲート部13bの電位ポテンシャルより深くなる。
なお、シールド層23の濃度を調整(下げる)ことで、第2の電荷蓄積部12bの電位ポテンシャルを調整(上げる)することも可能である。
第2の電荷蓄積部12bにおいて、第1の電荷蓄積層21および第2の電荷蓄積層22は、第2の画素部11bの受光層19より高濃度に設けられている。従って、図5(b)に示すように、第2の電荷蓄積部12bの電位ポテンシャルは、第2の画素部11bの電位ポテンシャルより深くなる。
さらに、第2の電荷蓄積部12bにおいて、第1の電荷蓄積層21より高濃度の第2の電荷蓄積層22は、第1の電荷蓄積層21の表面において、第2の転送ゲート部15bから離間するように設けられている。
なお、第1の転送ゲート部13bには、第1の転送用不純物層24が設けられている。この不純物層24を設けることにより、図5(b)に示すように、第1の転送ゲート部13bの電位ポテンシャルは、第2の画素部11bから第2の電荷蓄積部12bに向かって階段状に深くなる。このような電位ポテンシャルにより、第1の転送ゲート部13bにおける電荷転送を良好にしている。
また、図5(a)に示すように、第2の電荷蓄積部12bには第1の電荷蓄積層21および第2の電荷蓄積層22が設けられており、オフセットゲート部14および電荷検出部16にはオフセットゲート層26が設けられている。そして、第1の電荷蓄積層21とオフセットゲート層26とは、互いに離間している。従って、第2の電荷蓄積部12bおよびオフセットゲート部14の電位ポテンシャルは、これらの間の第2の転送ゲート部15bの電位ポテンシャルより深くなっている。
オフセットゲート部14において、オフセットゲート層26の表面上の一部にはオフセットゲート電極27が設けられており、この電極27には、オフセットゲート部14の電位ポテンシャルが第2の電荷蓄積部12bより深い位置において固定されるように、所定の定電圧V0(例えばV0=0V)が印加されている。また、図5(b)に示すように、オフセットゲート部14の電位ポテンシャルは、第2の電荷蓄積部12bの電位ポテンシャルより深くなるように、オフセットゲート層26の濃度を調整している。
なお、第2の転送ゲート部15bには、第2の転送用不純物層28が設けられている。この不純物層28を設けることにより、図5(b)に示すように、第2の転送ゲート部15bの電位ポテンシャルは、第2の電荷蓄積部12bからオフセットゲート部14に向かって階段状に深くなる。このような電位ポテンシャルにより、第2の転送ゲート部15bにおける電荷転送を良好にしている。
また、電荷検出部16において、オフセットゲート層26の表面には、オフセットゲート層26より高濃度の電荷検出層30が設けられている。従って、電荷検出部16の電位ポテンシャルは、オフセットゲート部14より深くなっている。これにより、オフセットゲート部14に転送された電荷は、電荷蓄積部15に集まる。
以下に、図5を参照して、固体撮像装置10の動作について説明する。
第2の画素部11bに光が入射されると、光電変換によって受光層19において電荷が発生する。発生した電荷は、第1の転送ゲート部13bの電位ポテンシャルが障壁となり、第2の画素部11bに蓄積される。
第1の転送ゲート部13bの第1の転送電極25に所定電圧V1を印加し、第1の転送ゲート部13bの電位ポテンシャルを、第2の画素部11bの電位ポテンシャルより深くすると、第2の画素部11bにおいて発生した電荷は第1の転送ゲート部13bに転送され、第2の電荷蓄積部12bに到達する。転送された電荷は、第2の転送ゲート部15bの電位ポテンシャルが障壁となり、第2の電荷蓄積部12bに蓄積される。
第2の転送ゲート部15bの第2の転送電極29に所定電圧V2を印加し、第2の転送ゲート部15bの電位ポテンシャルを、第2の電荷蓄積部12bの電位ポテンシャルより深くすると、第2の電荷蓄積部12bにおいて蓄積された電荷は第2の転送ゲート部15bに転送され、オフセットゲート部14に到達し、最終的に電荷検出部16に集まる。
電荷が電荷検出部16に集まると、電荷検出部16には、この部分に蓄積された電荷の電荷量に応じた電圧降下が発生する。この電圧降下分が信号電圧として、読み出し電極31によって読み出される。固体撮像装置10は、このようにして、画像を形成するための読み出された信号電圧を形成する。
なお、上述のように、第2の転送ゲート部15bの電位ポテンシャルは、電荷を転送するために変動する。従って、仮に電荷検出部16が第2の転送ゲート部15bに直接接続されると、第2の転送ゲート部15bの電位ポテンシャルの変動に応じて、電荷検出部16の電位ポテンシャルも変動する。電荷検出部16の電位ポテンシャルが変動すると、信号電圧の読み出し精度が低下する。
これに対して、本実施形態のように、第2の転送ゲート部15bと電荷検出部16との間に、電位ポテンシャルが固定されたオフセットゲート部14を設けた場合、第2の転送ゲート部15bの電位ポテンシャルが変動しても、オフセットゲート部14の電位ポテンシャルが固定されているため、電荷検出部16の電位ポテンシャルの変動は抑制される。この結果、信号電圧の読み出し精度が向上する。このような理由により、オフセットゲート部14には、定電圧が印加されている。
このように動作する固体撮像装置10において、オフセットゲート部14のオフセットゲート層26に複数個の突起部26bを設けることにより、オフセットゲート部14内における電荷転送は高速かつ良好になるとともに、製造誤差に伴う、第2の転送ゲート部15b、15cとオフセットゲート部14との間の電荷の転送特性の劣化は抑制される。以下に、この理由について説明する。
まず、複数個の突起部26bを設けることにより、オフセットゲート部14内における電荷転送が高速かつ良好になる理由について、このような突起部26bが設けられない従来の固体撮像装置の構造と比較しながら説明する。図6は、従来の固体撮像装置におけるオフセットゲート部およびその周辺を模式的に示す平面図である。なお、図6において、オフセットゲート電極および第2の転送電極は、点線で示されている。また、図6において、本実施形態に係る固体撮像装置と同一の構造については、本実施形態に係る固体撮像装置と同一符号を付している。
図6に示すように、従来の固体撮像装置のオフセットゲート部114に設けられるオフセットゲート層126も凸型の形状であって、本実施形態に係る固体撮像装置10のオフセットゲート層26の凸部26と同様の第1の凸部126aが、電荷検出部に向くように設けられている。
しかし、このオフセットゲート層126において、第1の凸部126aに対向する長辺部分(本実施形態に係る固体撮像装置10のオフセットゲート層26の複数の突起部26bに対応する部分)には、X方向における幅がWxlの第2の凸部126bが、第2の転送ゲート部毎に設けられている。これにより、第2の凸部126bを含むオフセットゲート層126のY方向における幅は、Wy1となっている。
このようにオフセットゲート層126が設けられた場合、第2の転送ゲート部15aと第2の転送ゲート部15bとの間に設けられるオフセットゲート層126の面積は広いため、この領域のオフセットゲート部114の電位ポテンシャルは、この領域の中央である図中Rで示される領域において最も深くなる。すなわち、第2の転送ゲート部15aと第2の転送ゲート部15bとの間のオフセットゲート部114の電位ポテンシャルは、図中Rで示される領域においてディップを有する。
このようにディップが生じた場合、第2の転送ゲート部15a、15bから転送される電荷はそれぞれ、オフセットゲート部114の領域Rにおいてトラップされ、電荷が電荷検出層に転送されない。または、図中の矢印で示されるように、領域Rを迂回するように電荷転送の軌道が曲げられ、転送速度が低下する。
図7は、本実施形態に係る固体撮像装置10におけるオフセットゲート部14およびその周辺を模式的に示す平面図である。なお、図7において、オフセットゲート電極27および第2の転送電極29は、点線で示されている。
図7に示すように、本実施形態に係る固体撮像装置10のオフセットゲート層26において、凸部26aに対向する長辺部分、すなわち、従来のオフセットゲート層126の第2の凸部126bに対応する位置には、各々のX方向における幅がWx2(<Wx1)である複数の突起部26bが、第2の転送ゲート部毎に設けられている。これにより、複数の突起部26bを除くオフセットゲート層26のY方向における幅は、Wy2(<Wy1)となっている。
このようにオフセットゲート層26が設けられた場合、複数の突起部26bの幅Wx2は、従来のオフセットゲート層126の第2の凸部126bの幅Wx1より狭いため、各突起部26bの電位ポテンシャルは、狭チャネル効果の影響により、浅くなる。この結果、複数の突起部26bを含む、従来のオフセットゲート層126の第2の凸部126bに対応する領域の電位ポテンシャルは、第2の凸部126bの電位ポテンシャルより浅くなる。
さらに、複数の突起部26bを設けることにより、第2の転送ゲート部15aと第2の転送ゲート部15bとの間に設けられるオフセットゲート層26のY方向における幅Wy2は、従来のオフセットゲート層126の幅Wy1より狭くなる。従って、第2の転送ゲート部15aと第2の転送ゲート部15bとの間に設けられるオフセットゲート層26の面積は、従来のオフセットゲート層126より狭くなる。
これらの結果、第2の転送ゲート部15aと第2の転送ゲート部15bとの間のオフセットゲート部14の電位ポテンシャルにおいて、ディップが発生することは抑制される。
このようにディップの発生が抑制された場合、第2の転送ゲート部15a、15bから転送される電荷はそれぞれ、オフセットゲート部14内においてトラップされることなく、良好に転送される。さらに、図中の矢印で電荷転送の軌道を示すように、電荷は最短距離で転送されるため、転送速度が向上する。
次に、複数個の突起部26bを設けることにより、製造誤差に伴う、第2の転送ゲート部15b、15cとオフセットゲート部14との間の電荷の転送特性の劣化が抑制される理由について、従来の固体撮像装置の構造と比較しながら説明する。
図8、図9、および図10はそれぞれ、従来の固体撮像装置において、オフセットゲート電極27が設けられる位置と、オフセットゲート電極27と第2の転送ゲート部15bの第2の転送電極29との間の電位ポテンシャルと、の関係を説明するための図である。各図(a)は、オフセットゲート部114の要部を拡大して示す模式的な平面図、各図(b)は、各図(a)の一点鎖線B−B´に沿った断面図、各図(c)は、各図(b)の断面における電位ポテンシャルを示す。なお、各図(c)において、図面下方ほど、電位ポテンシャルが深いことを示している。
図8(a)、(b)に示すように、オフセットゲート層126の第2の凸部126bの先端の位置と、オフセットゲート電極27の長辺Eの位置と、が一致するように両者が設けられた場合を考える。この場合におけるオフセットゲート層126およびオフセットゲート電極27の位置を、設計された位置とする。オフセットゲート層126およびオフセットゲート電極27は、理想的にはこのように、設計された位置に設けられることが好ましい。
このように設計された位置に設けられた場合、図8(c)に示すように、第2の転送電極29とオフセットゲート電極27との間(以下、この間をゲート間ギャップと称する。)の電位ポテンシャルは、電位ポテンシャルが浅い第2の転送ゲート部15bから電位ポテンシャルが深いオフセットゲート部14に向かって、すなわち、電荷の転送方向(Y(+)方向)に向かって、深くなるように傾斜する。従って、この間の電荷転送は良好に行われる。
しかし、図9(a)、(b)に示すように、製造誤差によって、オフセットゲート層126が、オフセットゲート電極27の位置に対して、第2の転送電極29に近づく方向(Y(−)方向、すなわち、図中のY(+)方向に対して反対方向)に、例えばh1だけずれた位置に設けられた場合、ゲート間ギャップ内に、オフセットゲート層126が、入り込む。
このようにオフセットゲート層126が設けられた場合、図8(a)、(b)に示される場合と比較して、ゲート間ギャップ内のオフセットゲート層126の面積が、Sn´(=Wx1×h1)だけ増す。従って、ゲート間ギャップ内の電位ポテンシャルは、図8(c)に示される電位ポテンシャル(図9(c)において点線で示される電位ポテンシャル)より深くなり、図9(c)に示すように、ディップD´が発生する。このディップD´は、転送されるべき電荷をトラップする。従って、このようにディップD´が発生すると、ゲート間ギャップ内における電荷の転送特性が劣化する。
また、図10(a)、(b)に示すように、製造誤差によって、オフセットゲート層126が、オフセットゲート電極27の位置に対して、第2の転送電極29から離れる方向(図中のY(+)方向)に、例えばh2だけずれた位置に設けられた場合、オフセットゲート電極27の直下に、ウェル層18が入り込む。
このようにオフセットゲート層126が設けられた場合、図8(a)、(b)に示される場合と比較して、オフセットゲート電極27直下のウェル層18の面積が、Sp´(=Wx1×h2)だけ増す。従って、オフセットゲート電極27の直下の電位ポテンシャルは、図8(c)に示される電位ポテンシャル(図10(c)において点線で示される電位ポテンシャル)より浅くなり、図10(c)に示すように、障壁B´が発生する。この障壁B´は、電荷のY方向への転送を阻害する。従って、このように障壁B´が発生すると、ゲート間ギャップ内における電荷の転送特性が劣化する。
以上に説明したように、従来の固体撮像装置においては、オフセットゲート層126およびオフセットゲート電極27の相対的な位置が、製造誤差によって、理想的な位置からずれた場合、電位ポテンシャルにディップD´または障壁B´が発生し、これが、第2の転送ゲート部15b(15c)とオフセットゲート部114との間の電荷の転送特性を劣化させていた。
図11、図12、および図13はそれぞれ、本実施形態に係る固体撮像装置10において、オフセットゲート電極27が設けられる位置と、オフセットゲート電極27と第2の転送ゲート部15bの第2の転送電極29との間の電位ポテンシャルと、の関係を説明するための図である。各図(a)は、オフセットゲート部14の要部を拡大して示す模式的な平面図、各図(b)は、各図(a)の一点鎖線B−B´に沿った断面図、各図(c)は、各図(b)の断面における電位ポテンシャルを示す。なお、各図(c)において、図面下方ほど、電位ポテンシャルが深いことを示している。
図11(a)、(b)に示すように、オフセットゲート層26の突起部26bの先端の位置が、オフセットゲート電極27の長辺Eの位置からY(−)方向にH0だけ離れた位置に配置されるように、両者が設けられた場合を考える。この場合におけるオフセットゲート層26およびオフセットゲート電極27の位置を、設計された位置とする。オフセットゲート層26およびオフセットゲート電極27は、理想的にはこのように、設計された位置に設けられることが好ましい。
このように設計された位置に設けられた場合、図11(c)に示すように、ゲート間ギャップの電位ポテンシャルは、電位ポテンシャルが浅い第2の転送ゲート部15bから電位ポテンシャルが深いオフセットゲート部14に向かって、すなわち、電荷の転送方向(Y(+)方向)に向かって、深くなるように傾斜する。従って、この間の電荷転送は良好に行われる。
しかし、図12(a)、(b)に示すように、製造誤差によって、オフセットゲート層26が、オフセットゲート電極27の位置に対して、Y(−)方向に、例えばh1だけずれた位置に設けられた場合、突起部26bの先端が、オフセットゲート電極27の長辺Eの位置からY(−)方向にH1(=H0+h1)だけ離れた位置に配置されるようにオフセットゲート層26が設けられる。すなわち、ゲート間ギャップ内に、オフセットゲート層26の突起部26bがさらに入り込む。
このようにオフセットゲート層26が設けられた場合、図11(a)、(b)に示される場合と比較して、ゲート間ギャップ内のオフセットゲート層26の面積が、Sn1(=(Wx2×5)×h1)だけ増す。従って、ゲート間ギャップ内の電位ポテンシャルは、図11(c)に示される電位ポテンシャル(図12(c)において点線で示される電位ポテンシャル)より深くなり、図12(c)に示すように、ディップDが発生する。
ただし、ゲート間ギャップ内におけるオフセットゲート層26の面積の増加量Sn1は、従来の固体撮像装置において同量だけ位置ずれが生じた場合におけるオフセットゲート層126の面積の増加量Sn´より小さい。従って、本実施形態に係る固体撮像装置において発生するディップDの深さは、従来の固体撮像装置において発生するディップD´の深さより浅い。従って、従来の固体撮像装置と比較して、ゲート間ギャップ内における電荷の転送特性の劣化は抑制される。
また、図13(a)、(b)に示すように、製造誤差によって、オフセットゲート層26が、オフセットゲート電極27の位置に対して、Y(+)方向に、例えばh2だけずれた位置に設けられた場合、突起部26bの先端の位置と、オフセットゲート電極27の長辺Eの位置と、が一致するようにオフセットゲート層26が設けられる。すなわち、オフセットゲート電極27の直下に、ウェル層18がさらに入り込む。
このようにオフセットゲート層26が設けられた場合、図11(a)、(b)に示される場合と比較して、オフセットゲート電極27直下のウェル層18の面積が、Sp1(=(Wx2×5)×h2)だけ増す。従って、オフセットゲート電極27の直下の電位ポテンシャルは、図11(c)に示される電位ポテンシャル(図13(c)において点線で示される電位ポテンシャル)より浅くなり、図13(c)に示すように、障壁Bが発生する。
ただし、オフセットゲート電極27の直下のウェル層18の面積の増加量Sp1は、従来の固体撮像装置において同量だけ位置ずれが生じた場合におけるウェル層18の面積の増加量Sp´より小さい。従って、本実施形態に係る固体撮像装置において発生する障壁Bの高さは、従来の固体撮像装置において発生する障壁B´の高さより低い。従って、従来の固体撮像装置と比較して、ゲート間ギャップ内における電荷の転送特性の劣化は抑制される。
なお、互いに同じ長さの複数の突起部26bを設けた場合、オフセットゲート層26を設ける際に注入される不純物が熱拡散により横方向(Y方向に沿った方向)に拡散する。従って、複数の突起部26bが設けられるようにオフセットゲート層26を設けても、結果的に複数の突起部26bが互いにつながり、従来の固体撮像装置のオフセットゲート層126の第2の凸部26bに近い形状になる場合がある。この場合、ゲートギャップ間におけるオフセットゲート層26の面積の増加量、およびオフセットゲート電極27の直下のウェル層18の面積の増加量は、従来の固体撮像装置の場合とほとんど変わらなくなる。しかしながら、ゲートギャップ間、およびオフセットゲート電極27の直下における不純物量の増加量は抑制される。従って、複数の突起部26bが熱拡散によって互いにつながってしまった場合であっても、従来の固体撮像装置と比較して、ディップの深さ、および障壁の高さは抑制され、ゲート間ギャップ内における電荷の転送特性の劣化は抑制される。
図14は、従来の固体撮像装置および本実施形態に係る固体撮像装置10における、オフセットゲート層とオフセットゲート電極との相対的な位置ずれ量と、この位置ずれ量に対する電位ポテンシャルの変動量と、の関係を示す図である。図中において、横軸はY(+)方向およびY(−)方向における位置ずれ量を示し、縦軸は電位ポテンシャルの変動量を示す。
図14に示すように、従来の固体撮像装置においては、点線で示すように、オフセットゲート層126とオフセットゲート電極27との相対的な位置ずれ量が増すほど、急激に電位ポテンシャルの変動量が大きくなる。すなわち、オフセットゲート電極27の位置に対して、オフセットゲート層126の位置がY(−)方向に大きくなるほど、急激にディップの深さが深くなる。また、オフセットゲート電極27の位置に対して、オフセットゲート層126の位置がY(+)方向に大きくなるほど、急激に障壁の高さが高くなる。
これに対して本実施形態に係る固体撮像装置10においては、実線で示すように、オフセットゲート層26とオフセットゲート電極27との相対的な位置ずれ量が増すほど、電位ポテンシャルの変動量は大きくなるが、従来の固体撮像装置と比較して、位置ずれ量に対する電位ポテンシャルの変動量は、小さくなる。このため、製造誤差に伴う、第2の転送ゲート部15b(15c)とオフセットゲート部14との間の電荷の転送特性の劣化は、抑制される。
以上に説明したように、本実施形態に係る固体撮像装置10によれば、オフセットゲート層26に、複数の突起部26bが、第2の転送ゲート部12b、12c毎に設けられている。従って、オフセットゲート部14内における電荷転送を高速かつ良好にすることができる。さらに、製造誤差に伴う、第2の転送ゲート部15b、15cとオフセットゲート部14との間の電荷の転送特性の劣化を抑制することができ、歩留まりを向上させることができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る固体撮像装置について説明する。なお、第2の実施形態に係る固体撮像装置の全体構造は図1、図2に示される構造と同様であり、動作についても、図5を参照して説明した動作と同様である。従って、これらについての説明は省略し、以下に、第1の固体撮像装置10と比較して異なる部分について説明する。
図15は、第2の実施形態に係る固体撮像装置におけるオフセットゲート部およびその周辺を模式的に示す平面図である。図15に示すように、第2の実施形態に係る固体撮像装置においては、第1の実施形態に係る固体撮像装置10と比較して、オフセットゲート部34のオフセットゲート層36の構造が異なる。
図15に示すように、オフセットゲート層36は、凸型の形状であって、凸部36aが電荷検出部16に向くように設けられている。このオフセットゲート層36において、凸部36aに対向する長辺部分(第2の転送ゲート部15b、15cに隣接する領域)は、櫛状になっている。すなわち、オフセットゲート層36の長辺部分には、複数個の突起部36bが、互いに離間するように設けられている。複数個の突起部36bは、第2の転送ゲート部15b、15c毎に設けられている。これらの形状については、第1の実施形態に係る固体撮像装置10と同様である。
しかしながら、本実施形態に係る固体撮像装置において、複数の突起部36bの形状が異なっている。すなわち、本実施形態において、複数の突起部36bの長さは互いに異なっている。
第2の転送ゲート部15b、15c毎の複数の突起部36bは、中央部の突起部36b−1、端部の突起部26b−2、中央部と端部との間の中間部の突起部26b−3、からなり、これの長さは互いに異なっている。中央部の突起部36b−1は最も長く、端部の突起部36b−2は最も短く、そして、中間部の突起部36b−3は、中央部の突起部36b−1と端部の突起部36b−2との間の長さとなっている。従って、複数の突起部36bは、複数の突起部36bの先端を結ぶ線Mが、中央部の突起部36b−1の先端を頂点とする山形形状となるように設けられている。
このようなオフセットゲート層36を有するオフセットゲート部34において、オフセットゲート層36を含むウェル層18の表面上には、オフセットゲート電極27が設けられている。
このようなオフセットゲート部34において、上述のように複数の突起部36bを設けることにより、第2の転送ゲート部15b(15c)とオフセットゲート部34との間の電荷の転送特性の劣化は、より抑制される。以下に、この理由について説明する。
図16、図17、および図18はそれぞれ、第2の実施形態に係る固体撮像装置において、オフセットゲート電極27が設けられる位置と、オフセットゲート電極27と第2の転送ゲート部15bの第2の転送電極29との間の電位ポテンシャルと、の関係を説明するための図である。各図(a)は、オフセットゲート部34の要部を拡大して示す模式的な平面図、各図(b)は、各図(a)の一点鎖線B−B´に沿った断面図、各図(c)は、各図(b)の断面における電位ポテンシャルを示す。なお、各図(c)において、図面下方ほど、電位ポテンシャルが深いことを示している。
図16(a)、(b)に示すように、中央部の突起部36b−1の先端の位置が、オフセットゲート電極27の長辺Eの位置からY(−)方向にH2だけ離れ、端部の突起部36b−2の先端の位置とオフセットゲート電極27の長辺Eの位置とが重なるように、両者が設けられた場合を考える。この場合におけるオフセットゲート層36およびオフセットゲート電極27の位置を、設計された位置とする。オフセットゲート層36およびオフセットゲート電極27は、理想的にはこのように、設計された位置に設けられることが好ましい。
このように設計された位置に設けられた場合、図16(c)に示すように、ゲート間ギャップの電位ポテンシャルは、電位ポテンシャルが浅い第2の転送ゲート部15bから電位ポテンシャルが深いオフセットゲート部34に向かって、すなわち、電荷の転送方向(Y(+)方向)に向かって、深くなるように傾斜する。従って、この間の電荷転送は良好に行われる。
しかし、図17(a)、(b)に示すように、製造誤差によって、オフセットゲート層36が、オフセットゲート電極27の位置に対して、Y(−)方向に、例えばh1だけずれた位置に設けられた場合、中央部の突起部36b−1の先端が、オフセットゲート電極27の長辺Eの位置からY(−)方向にH3(=H2+h1)だけ離れるとともに、端部の突起部36b−2の先端が、オフセットゲート電極27の長辺Eの位置からY(−)方向にh1だけ離れるように、オフセットゲート層36が設けられる。すなわち、ゲート間ギャップ内に、オフセットゲート層36の全ての突起部36bが入り込む。
このようにオフセットゲート層36が設けられた場合、図16(a)、(b)に示される場合と比較して、ゲート間ギャップ内のオフセットゲート層36の面積が、Sn2(=(Wx2×5)×h1)(=Sn1)だけ増す。従って、ゲート間ギャップ内の電位ポテンシャルは、図16(c)に示される電位ポテンシャル(図17(c)において点線で示される電位ポテンシャル)より深くなる。
ここで、第1の実施形態に係る固体撮像装置10においては、全ての突起部26bの長さが等しいため、これらの突起部26bを形成する不純物の熱拡散により、互いにつながる。この場合、複数の突起部26bの各々の狭チャネル効果は弱くなり、電位ポテンシャルを浅くする効果はあまり得られない。従って、図12に示すように、従来のディップD´より浅いディップDが発生していた。
これに対して本実施形態に係る固体撮像装置によれば、各々の突起部36bの長さが異なるため、これらの突起部36bを形成する不純物が熱拡散しても、互いにつながることが抑制される。従って、複数の突起部36bの各々の狭チャネル効果は、第1の実施形態に係る固体撮像装置と比べて強くなり、複数の突起部36bを含む領域全体の電位ポテンシャルを浅くする効果は、第1の実施形態に係る固体撮像装置10と比べて強くなる。その結果、図17(c)に示すように、ゲート間ギャップ内におけるディップの発生を、さらに抑制することができ、第1の実施形態に係る固体撮像装置10と比較して、ゲート間ギャップ内における電荷の転送特性の劣化は、さらに抑制される。
また、図18(a)、(b)に示すように、製造誤差によって、オフセットゲート層36が、オフセットゲート電極27の位置に対して、Y(+)方向に、例えばh2だけずれた位置に設けられた場合、中央部の突起部36bの先端の位置と、オフセットゲート電極27の長辺Eの位置と、が一致するようにオフセットゲート層36が設けられる。すなわち、オフセットゲート電極27の直下に、ウェル層18の全てが入り込む。
このようにオフセットゲート層36が設けられた場合、図16(a)、(b)に示される場合と比較して、オフセットゲート電極27直下のウェル層18の面積が、Sp2(=(Wx2×4)×h2)だけ増す。従って、オフセットゲート電極27の直下の電位ポテンシャルは、図16(c)に示される電位ポテンシャル(図18(c)において点線で示される電位ポテンシャル)より浅くなる。
このように複数の突起部36bを設けることにより、オフセットゲート電極27直下のウェル層18の面積の増加量Sp2を、第1の固体撮像装置10における面積の増加量Sp1(=(Wx2×5)×h2)より減少させることができる。言い換えれば、オフセットゲート電極27の直下における不純物量の増加量は、第1の固体撮像装置10における不純物量の増加量より減少する。従って、図18(c)に示すように、オフセットゲート電極27の直下における障壁の発生を、さらに抑制することができ、第1の実施形態に係る固体撮像装置10と比較して、ゲート間ギャップ内における電荷の転送特性の劣化は、さらに抑制される。
図19は、従来の固体撮像装置、および第1、第2の実施形態に係る固体撮像装置における、オフセットゲート層とオフセットゲート電極との相対的な位置ずれ量と、この位置ずれ量に対する電位ポテンシャルの変動量と、の関係を示す図である。図中において、横軸はY(+)方向およびY(−)方向における位置ずれ量を示し、縦軸は電位ポテンシャルの変動量を示す。
図19に示すように、第2の実施形態に係る固体撮像装置においても、第1の実施形態に係る固体撮像装置と同様に、オフセットゲート層36とオフセットゲート電極27との相対的な位置ずれ量が増すほど、電位ポテンシャルの変動量が大きくなる。しかしながら、実線で示すように、第1の実施形態に係る固体撮像装置10と比較して、位置ずれ量に対する電位ポテンシャルの変動量は、小さくなる。このため、製造誤差に伴う、第2の転送ゲート部15b(15c)とオフセットゲート部14との間の電荷の転送特性の劣化は、さらに抑制される。
以上に説明した第2の実施形態に係る固体撮像装置においても、第1の実施形態に係る固体撮像装置10と同様に、オフセットゲート層36に、複数の突起部36bが、第2の転送ゲート部12b、12c毎に設けられている。従って、オフセットゲート部14内における電荷転送を高速かつ良好にすることができる。さらに、製造誤差に伴う、第2の転送ゲート部15b、15cとオフセットゲート部14との間の電荷の転送特性の劣化を抑制することができ、歩留まりを向上させることができる。
また、第2の実施形態に係る固体撮像装置によれば、複数の突起部36bの先端を結ぶ線Mが中央部の突起部36b−1の先端を頂点とする山形形状となるように、複数の突起部36bが設けられている。従って、第1の実施形態に係る固体撮像装置10と比較して、製造誤差に伴う、第2の転送ゲート部15b、15cとオフセットゲート部14との間の電荷の転送特性の劣化を、さらに抑制することができ、さらに歩留まりを向上させることができる。
以上に説明した第1、第2の実施形態に係る固体撮像装置は、CCDイメージセンサに関するものであったが、本願発明は、CMOSイメージセンサに対しても適用可能である。
(第3の実施形態)
図20は、第3の実施形態に係る固体撮像装置の要部を模式的に示す平面図である。なお、図20に示す固体撮像装置は、CMOSイメージセンサの一部である。実際のCMOSイメージセンサは、図20に示す構造が、格子状に複数個配列形成されたものである。
図20に示すように、この固体撮像装置40は、画素部(PD)41と電荷検出部(FJ)42との間に、転送ゲート部(SH)43およびオフセットゲート部44が形成されたものである。画素部41および電荷検出部42についてはそれぞれ、第1、第2の実施形態に係る固体撮像装置の各画素部11a〜11dおよび電荷検出部16と同様に動作する。これに対して、転送ゲート部(SH)43は、画素部41において発生した電荷を読み出し、読み出した電荷を、オフセットゲート部44を介して電荷検出部42に転送する。
図21は、図20の一点鎖線C−C´に沿った固体撮像装置40の断面図である。図21に示すように、画素部(PD)41、転送ゲート部(SH)43、オフセットゲート部(OG)44、および電荷検出部(FJ)42はそれぞれ、例えばN型の半導体基板45に設けられたP型のウェル層46に設けられている。
画素部41において、ウェル層46の表面には、例えばN+型の不純物層である受光層47が設けられている。また、この受光層47の表面には、例えばP+型の不純物層であり、受光層47をシールドする受光層用シールド層48が設けられている。また、半導体基板45はP型で、ウェル層46をN型層とすることも可能である。
電荷検出部42およびオフセットゲート部44において、ウェル層46の表面には、例えばN+型の不純物層であるオフセットゲート層49が設けられている。
オフセットゲート部44において、オフセットゲート層49の表面上の一部には、オフセットゲート電極50が設けられている。また、電荷検出部42において、オフセットゲート層49の表面には、オフセットゲート層49より高濃度の不純物層(例えばN++型の不純物層)である電荷検出層51が設けられている。そして、電荷検出層51の表面上には、読み出し電極52が設けられている。
図22は、オフセットゲート部44およびその周辺を模式的に示す平面図である。なお、図22において、オフセットゲート電極50および後述の転送電極53は、点線で示されている。以下、図22を参照して、オフセットゲート部44の構造をさらに詳細に説明する。
図22に示すように、オフセットゲート層49は、凸型の形状であって、凸部49aが電荷検出部42に向くように設けられている。このオフセットゲート層49において、凸部49aに対向する長辺部分(転送ゲート部43に隣接する領域)は、第1の実施形態に係る固体撮像装置10のオフセットゲート層26(図4)と同様に、櫛状になっている。すなわち、オフセットゲート層49のうち、転送ゲート部43に隣接する一辺には、互いに長さが等しい複数個の突起部49bが、互いに離間するように設けられている。
第1の実施形態に係る固体撮像装置10のオフセットゲート層26に複数の突起部26bを設けることと同様に、複数個の突起部49bも、オフセットゲート部44内における電荷転送を高速かつ良好にするとともに、製造誤差に伴う、転送ゲート部43とオフセットゲート部44との間の電荷の転送特性の劣化を抑制するために設けられる。突起部49bの数、突起部49b間の距離、突起部49bの長さおよび幅は、シミュレーション等によって製品毎に最適化すればよい。
このようなオフセットゲート層49を含むウェル層46の表面上には、オフセットゲート電極50が設けられる。オフセットゲート電極50は、例えば図示するように、この電極50の一辺である長辺E´が、突起部49bに重なるように設けられる。しかし、オフセットゲート電極50の位置は、必ずしもこの位置に設けられる必要はなく、複数の突起部49bを含むオフセットゲート層49上に設けられれば良い。オフセットゲート層49に対するオフセットゲート電極50の位置は、シミュレーション等によって製品毎に最適化すればよい。
なお、図23に、オフセットゲート部の変形例を示す。変形例に係るオフセットゲート部54において、オフセットゲート層59の凸部59aに対向する長辺部分に設けられる複数の突起部59bは、第2の実施形態に係る固体撮像装置のオフセットゲート層36(図15)と同様に、複数の突起部59bの先端を結ぶ線M´が、中央部の突起部59b−1の先端を頂点とする山形形状となるように設けられてもよい。
図21を参照する。このようなオフセットゲート部44と画素部41との間の転送ゲート部43において、ウェル層46の表面上には、転送用不純物層54が設けられており、この不純物層54を含むウェル層46の表面上には、転送電極53が設けられている。
このような固体撮像装置40においても、基本的には第1、第2の実施形態に係る固体撮像装置と同様に動作する。すなわち、転送電極53に所定の電圧を印加し、転送ゲート部53の電位ポテンシャルを画素部41の電位ポテンシャルより深くすることにより、画素部41において発生した電荷は、オフセットゲート部44を介して電荷検出部42に転送される。転送された電荷は、電荷検出部42の電位を降下させる。この電圧降下分が信号電圧として、読み出し電極52によって読み出される。固体撮像装置40は、このようにして、画像を形成するための信号電圧を形成する。
このような第3の実施形態に係る固体撮像装置40においても、第1の実施形態に係る固体撮像装置10と同様に、オフセットゲート層49には、図22に示すような複数の突起部49bが設けられている。従って、オフセットゲート部44内における電荷転送を高速かつ良好にすることができる。さらに、製造誤差に伴う、転送ゲート部43とオフセットゲート部44との間の電荷の転送特性の劣化を抑制することができ、歩留まりを向上させることができる。
さらに、図23に示すように、複数の突起部59bを、これらの先端を結ぶ直線M´が、中央部の突起部59b−1の先端を頂点とする山形形状となるように設けることにより、製造誤差に伴う、転送ゲート部43とオフセットゲート部54との間の電荷の転送特性の劣化をさらに抑制することができ、歩留まりをさらに向上させることができる。
以上に説明した第1〜第3の実施形態に係る固体撮像装置は、例えばラインセンサに適用される。以下に、応用例として、例えば第1の実施形態に係る固体撮像装置10を適用したラインセンサを説明する。
(応用例)
図24は、第1の固体撮像装置10を適用したラインセンサを示す斜視図である。ラインセンサ80は、回路基板81、複数の固体撮像装置10、セルフォック(登録商標)レンズアレー82、および導光体83を有する。図示は省略するが、これらは、筺体内に配置される。
複数の固体撮像装置10は、互いに隣接して、一直線状に回路基板81上に配置される。各固体撮像装置10は、その受光面がセルフォック(登録商標)レンズアレー82の出力面に対して対向するように、回路基板81上に配置され、回路基板81に設けられた配線と電気的に接続される。
なお、図示は省略するが、回路基板81は、各固体撮像装置10から出力される信号電圧に基づいて画像を形成する画像処理回路を有する。
セルフォック(登録商標)レンズアレー82、および導光体83は、回路基板81の上方にそれぞれ配置され、筺体(図示せず)により支持される。導光体83は、この端部に配置されたLED等の光源(図示せず)から出射された光を、原稿に向けて出射するための出射面83aを有する。
セルフォック(登録商標)レンズアレー82は、回路基板81の上方にて、原稿にて反射された光を固体撮像装置10において結像するように配置されている。従って、導光体83の出射面83aから出射された光は、原稿にて反射された後、セルフォック(登録商標)レンズアレー82に入射され、固体撮像装置10で結像する。
図25は、このようなラインセンサ80に適用される一つの固体撮像装置10の回路ブロック図を示している。なお、図25に示す回路ブロック図は、固体撮像装置10に設けられた一セル分の回路ブロック図であって、実際の固体撮像装置においては、図25に示される回路ブロック図が配列されている。
図25に示すように、各第1の転送ゲート部13a〜13dおよび各第2の転送ゲート部15a〜15dは、シフトレジスタ91に接続されている。各第1の転送ゲート部13a〜13dには、シフトレジスタ91から出力されるゲートパルスV1が所望のタイミングで入力され、各第2の転送ゲート部15a〜15dには、シフトレジスタ91から出力されるゲートパルスV2が所望のタイミングで入力される。
例えば4つの第1の転送ゲート部13a〜13dに同一タイミングでゲートパルスV1を入力し、4つの第2の転送ゲート部15a〜15dに同一タイミングでゲートパルスV2を入力すると、各画素部11a〜11dにおいて発生する電荷は全て、電荷検出部16に転送され、蓄積される。これにより、4つの画素部11a〜11dを一つの画素とみなせるため、セルの感度は高感度化される。
他方、4つの第1の転送ゲート部13a〜13dに異なるタイミングでゲートパルスV1を入力し、4つの第2の転送ゲート部15a〜15dに異なるタイミングでゲートパルスV2を入力すると、画素11a〜11d毎の電荷がそれぞれ異なるタイミングで、電荷検出部16に転送され、蓄積される。これにより、4つの画素部11a〜11dはそれぞれ異なる画素部であるとみなせるため、セルの解像度は高められる。
すなわち、この固体撮像装置は、ゲートパルスV1およびゲートパルスV2の印加タイミングを制御することにより、セルの感度および解像度を切り替えることができるものである。
また、電荷検出部16には、増幅器92を介してトランジスタ93が接続されている。このトランジスタ93は、固体撮像装置10に配列される複数のセルの中から一つのセルを選択するための選択トランジスタである。選択トランジスタ93のゲートは、シフトレジスタ91に接続されており、この選択トランジスタ93のゲートには、シフトレジスタ91から出力される選択パルスSLが所望のタイミングで入力される。
さらに、電荷検出部16には、リセットゲート部94および定電圧VDが印加されたドレイン95がこの順に接続されている。リセットゲート部94は、電荷検出部16に蓄積された不要電荷をドレイン95に転送して、電荷検出部16をリセットするためのゲートである。リセットゲート部94は、シフトレジスタ91に接続されており、このリセットゲート部94には、シフトレジスタ91から出力されるリセットパルスRSが所望のタイミングで入力される。
このような固体撮像装置において、電荷検出部16に電荷が蓄積されると、電荷検出部16において検出される信号電圧は、選択トランジスタ93に入力される。ここで、シフトレジスタ91から選択トランジスタ93のゲートに選択パルスSLが入力されると、選択トランジスタ93に入力される信号電圧は、選択トランジスタ93を介して増幅器96に入力され、その電力が増幅され、出力される。
他方、電荷検出部16において信号電圧を検出した後に電荷検出部16に蓄積される不要電荷は、シフトレジスタ91からリセットゲート部94にリセットパルスRSが入力し、リセットゲート部94をオンすることにより、ドレイン95に転送される。これにより、電荷検出部16はリセットされる。
図24に示すラインセンサ80に設けられる各固体撮像装置10は、この装置内に設けられる各セルに、図25を参照して説明したような動作をさせことにより、信号電圧を生成する。生成された信号電圧は、回路基板81に送られ、回路基板81上に設けられる画像処理回路において、画像が形成される。ラインセンサ80は、このようにして、画像を形成する。
以上に、本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これらの新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
例えば、上述の各実施形態に係る固体撮像装置は、N型の半導体基板17、45に設けられたP型のウェル層18、46に設けられているが、必ずしもウェル層18、46に設けられる必要はなく、P型の半導体基板に設けられていてもよい。
10、40・・・固体撮像装置
11a・・・(第1の)画素部
11b、11b´・・・(第2の)画素部
11c・・・(第3の)画素部
11d・・・(第4の)画素部
12a・・・第1の電荷蓄積部
12b・・・第2の電荷蓄積部
12c・・・第3の電荷蓄積部
12d・・・第4の電荷蓄積部
13a、13b、13c、13d・・・第1の転送ゲート部
14、34、44、54、114・・・オフセットゲート部
15a、15b、15c、15d・・・第2の転送ゲート部
16、42・・・電荷検出部
17、45・・・半導体基板
18、46・・・ウェル層
19、47・・・受光層
19´・・・第2の受光層
20、48・・・シールド層
21・・・第1の電荷蓄積層
22・・・第2の電荷蓄積層
23・・・シールド層
24・・・第1の転送用不純物層
25・・・第1の転送電極
26、36、49、59、126・・・オフセットゲート層
26a、36a、49a、59a・・・凸部
26b、36b、49b、59b・・・突起部
36b−1、59b−1・・・中央部の突起部
36b−2・・・端部の突起部
36b−3・・・中間部の突起部
27、50・・・オフセットゲート電極
28・・・第2の転送用不純物層
29・・・第2の転送電極
30、51・・・電荷検出層
31、52・・・読み出し電極
41・・・画素部
43・・・転送ゲート部
53・・・転送電極
54・・・転送用不純物層
80・・・ラインセンサ
81・・・回路基板
82・・・セルフォック(登録商標)レンズアレー
83・・・導光体
83a・・・出射面
91・・・シフトレジスタ
92、96・・・増幅器
93・・・(選択)トランジスタ
94・・・リセットゲート部
95・・・ドレイン
126a・・・第1の凸部
126b・・・第2の凸部

Claims (5)

  1. 入射光の受光量に応じて電荷を発生する画素部と、
    この画素部において発生した前記電荷を蓄積する電荷蓄積部と、
    前記画素部から前記電荷を読み出し、前記電荷蓄積部に転送する第1の転送ゲート部と、
    前記電荷蓄積部において蓄積された前記電荷が転送され、転送された前記電荷の電荷量に応じた電圧降下を発生させる電荷検出部と、
    前記電荷蓄積部に蓄積された前記電荷を読み出し、前記電荷検出部に転送する第2の転送ゲート部と、
    この第2の転送ゲート部と前記電荷検出部との間に設けられ、所定の定電圧が印加されるオフセットゲート部と、
    を具備し、
    前記オフセットゲート部は、半導体基板の表面に設けられ、前記第2の転送ゲート部に近接する位置に複数の突起部を有するオフセットゲート層と、
    このオフセットゲート層を含む前記半導体基板の表面上に設けられたオフセットゲート電極と、
    を具備し、
    前記複数の突起部は、前記オフセットゲート層のうち、前記画素部の長手方向に平行な一辺に、これらの突起部の先端を結ぶ線が山状になるように設けられたことを特徴とする固体撮像装置。
  2. 入射光の受光量に応じて電荷を発生する画素部と、
    この画素部において発生した前記電荷を蓄積する電荷蓄積部と、
    前記画素部から前記電荷を読み出し、前記電荷蓄積部に転送する第1の転送ゲート部と、
    前記電荷蓄積部において蓄積された前記電荷が転送され、転送された前記電荷の電荷量に応じた電圧降下を発生させる電荷検出部と、
    前記電荷蓄積部に蓄積された前記電荷を読み出し、前記電荷検出部に転送する第2の転送ゲート部と、
    この第2の転送ゲート部と前記電荷検出部との間に設けられ、所定の定電圧が印加されるオフセットゲート部と、
    を具備し、
    前記オフセットゲート部は、半導体基板の表面に設けられ、前記第2の転送ゲート部に近接する位置に複数の突起部を有するオフセットゲート層と、
    このオフセットゲート層を含む前記半導体基板の表面上に設けられたオフセットゲート電極と、
    を具備することを特徴とする固体撮像装置。
  3. 前記複数の突起部は、これらの突起部の先端を結ぶ線が山状になるように設けられたことを特徴とする請求項2に記載の固体撮像装置。
  4. 前記複数の突起部は、前記オフセットゲート層のうち、前記画素部の長手方向に平行な一辺に設けられたことを特徴とする請求項2または3に記載の固体撮像装置。
  5. 入射光の受光量に応じて電荷を発生する画素部と、
    この画素部において発生された前記電荷が転送され、転送された前記電荷の電荷量に応じた電圧降下を発生させる電荷検出部と、
    前記画素部に蓄積された前記電荷を読み出し、前記電荷検出部に転送する転送ゲート部と、
    この転送ゲート部と前記電荷検出部との間に設けられ、所定の定電圧が印加されるオフセットゲート部と、
    を具備し、
    前記オフセットゲート部は、半導体基板の表面に設けられ、前記転送ゲート部に近接する位置に複数の突起部を有するオフセットゲート層と、
    このオフセットゲート層を含む前記半導体基板の表面上に設けられたオフセットゲート電極と、
    を具備することを特徴とする固体撮像装置。
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