JP2015025353A - 雨水排水ポンプ制御装置、雨水排水ポンプ制御方法、雨水排水ポンプ制御プログラム、およびパラメータ提供装置 - Google Patents

雨水排水ポンプ制御装置、雨水排水ポンプ制御方法、雨水排水ポンプ制御プログラム、およびパラメータ提供装置 Download PDF

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【課題】雨水排水ポンプを好適に制御すること。【解決手段】実施形態の雨水排水ポンプ制御装置は、水位設定部と、ポンプ制御部とを持つ。水位設定部は、複数種類の流域監視データの時系列情報と、雨水が流入する貯留部への雨水の流入量の時系列情報とについて、時間をずらして相関係数を求め、前記相関係数が所定値を超える前記流域監視データを抽出する機能と、前記相関係数が最大値となるずらし時間に基づいて、前記抽出した流域監視データと前記貯留部への雨水の流入量との間の遅れ時間および寄与度を算出し、前記算出した遅れ時間および前記寄与度に基づいて、前記複数の雨水排水ポンプのそれぞれについて起動水位を設定する機能とを有する。ポンプ制御部は、前記複数の雨水排水ポンプのうち、前記貯留部の水位が前記起動水位以上となった雨水排水ポンプを起動する。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、雨水排水施設における雨水排水ポンプを制御する、雨水排水ポンプ制御装置、雨水排水ポンプ制御方法、雨水排水ポンプ制御プログラム、およびパラメータ提供装置に関する。
雨水排水施設では、雨水排水ポンプによって流入した雨水を河川等に排出することが行われている。こうした雨水排水施設では、雨水が貯留される雨水ポンプ井水位に対して基準水位を設定しておき、雨水ポンプ井水位と基準水位の比較に基づいて雨水排水ポンプの起動または停止を行うという制御が行われることが多い。これに関連し、その基準水位を可変にする技術が開示されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開平09−291888号公報 特開平07−259175号公報
従来の技術では、雨水排水ポンプを好適に制御することができない場合があった。
本発明が解決しようとする課題は、雨水排水ポンプを好適に制御することが可能な雨水排水ポンプ制御装置、雨水排水ポンプ制御方法、雨水排水ポンプ制御プログラム、およびパラメータ提供装置を提供することである。
実施形態の雨水排水ポンプ制御装置は、水位設定部と、ポンプ制御部とを持つ。水位設定部は、複数種類の流域監視データの時系列情報と、雨水が流入する貯留部への雨水の流入量の時系列情報とについて、時間をずらして相関係数を求め、前記相関係数が所定値を超える前記流域監視データを抽出する機能と、前記相関係数が最大値となるずらし時間に基づいて、前記抽出した流域監視データと前記貯留部への雨水の流入量との間の遅れ時間および寄与度を算出し、前記算出した遅れ時間および前記寄与度に基づいて、前記複数の雨水排水ポンプのそれぞれについて起動水位を設定する機能とを有する。ポンプ制御部は、前記複数の雨水排水ポンプのうち、前記貯留部の水位が前記起動水位以上となった雨水排水ポンプを起動する。
第1実施形態に係る雨水排水ポンプ制御装置100と、これに接続される機器とを模式的に示す図である。 雨水排水ポンプ制御装置100の機能構成の一例を示すブロック図である。 各ポンプについて設定される起動設定水位および停止設定水位の一例を示す図である。 下方補正された起動設定水位および停止設定水位を例示した図である。 雨水排水ポンプ制御装置100がパラメータ、寄与度、および遅れ時間を取得する様子を模式的に示す図である。 降雨強度を要因とした場合に、時間をずらして相関係数を求める様子を示す図である。 複数の要因についてそれぞれ相関係数が最大値となる遅れ時間と、その相関係数の最大値とを求める様子を示す図である。 表示部140により表示されるトレンドグラフの一例を示す図である。 第2実施形態に係る雨水排水ポンプ制御装置200の機能構成の一例を示す図である。 ピーク予測値とピーク予測値の誤差との関係の一例を示す図である。 設定水位決定部220により起動設定水位が設定される様子を説明するための説明図である。 設定水位決定部220により設定される起動設定水位を例示した図である。
以下、図面を参照し、雨水排水ポンプ制御装置、雨水排水ポンプ制御方法、雨水排水ポンプ制御プログラム、およびパラメータ提供装置の実施形態について説明する。
<第1実施形態>
[概略]
図1は、第1実施形態に係る雨水排水ポンプ制御装置100と、これに接続される機器とを模式的に示す図である。雨水排水ポンプ制御装置100は、例えば、雨水排水施設1内に設置され、雨水排水施設1の雨水排水ポンプP1〜Pn(nは任意の自然数)を制御する。雨水排水施設1では、流入幹線10から流入する雨水や工場排水等が、雨水ポンプ井20に貯留される。ポンプP1〜Pnは、雨水ポンプ井20に貯留された雨水(工場排水等を除外するものではない)を、河川等に排出する。なお、雨水ポンプ井20は、特許請求の範囲における「貯留部」の一例である。
流入幹線10には、幹線水位計12および流速計14が取り付けられており、これらの出力する水位および流速は、変換器16により単位時間あたりの流量(幹線流量[m3/s])の情報に変換されて雨水排水ポンプ制御装置100に入力される。なお、水位と流速がそのまま雨水排水ポンプ制御装置100に入力されてもよい。
また、雨水排水ポンプ制御装置100には、例えば、地上雨量計30から降雨量の情報が、降雨レーダ40からネットワークNWおよびコンピュータ50を介して降雨強度の情報が、それぞれ入力される。降雨レーダ40は、空中に電波を発信し、雨滴により反射された電波を受信することにより、ある観測範囲の降雨の状況を観測する。降雨レーダ40の出力する信号は、図示しない信号処理サーバによって、メッシュ毎の降雨強度[mm/h]に換算されて出力される。降雨量や降雨強度は、一地点の情報だけでなく、複数地点の情報が入力されてもよい。なお、上記説明した雨水排水ポンプ制御装置100に入力される情報は、あくまで一例であり、これらの一部が省略されてもよいし、後述するように他の情報が雨水排水ポンプ制御装置100に入力されてもよい。
雨水排水施設1は、流入幹線10と雨水ポンプ井20との間を遮断可能なゲート部22と、雨水ポンプ井20の水位Xを検出して出力する雨水ポンプ井水位計24とを備える。なお、図1において、水位Xは雨水ポンプ井20の底面を基準とした水位であるように記載したが、実際には、東京湾中等潮位(Tokyo Peil)等を基準とした水位であってもよい。雨水ポンプ井水位計24の検出値は、雨水排水ポンプ制御装置100に入力される。雨水排水ポンプ制御装置100は、上記入力される各種情報、雨水ポンプ井水位計24の検出値、および下流側の情報(後述)に基づいて、雨水排水ポンプP1〜Pnやゲート部22を制御する。
雨水排水ポンプ制御装置100には、雨水排水施設1の上流側の情報と、下流側の情報とが入力される。上流側の情報としては、上記した幹線流量、降雨量、降雨強度の他、ダム水位情報、上流ポンプ施設のポンプ吐出量情報等が挙げられる。また、下流側の情報としては、河川水位情報、潮位情報等が挙げられる。流域におけるこれらの情報は、雨水排水施設1における運用に密接に関係しており、雨水排水ポンプ制御装置100は、これらの情報を有効に活用しながら雨水排水施設1における雨水排水ポンプP1〜Pnの制御を、適切かつ効率的に行っていく必要がある。
[雨水排水ポンプ制御装置の構成]
図2は、雨水排水ポンプ制御装置100の機能構成の一例を示すブロック図である。雨水排水ポンプ制御装置100は、例えば、雨水排水ポンプ制御部110と、補正部120と、記憶部130と、表示部140とを備える。雨水排水ポンプ制御部110および補正部120は、例えば、雨水排水ポンプ制御装置100の図示しないCPU(Central Processing Unit)が、記憶部130に格納されたプログラムを実行することにより機能するソフトウェア機能部である。記憶部130は、例えば、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ、ROM(Read Only Memory)等である。また、これに限らず、雨水排水ポンプ制御部110と補正部120の一方または双方は、LSI(Large Scale Integration)やASIC(Application Specific Integrated Circuit)等のハードウェア機能部であってもよい。記憶部130には、上記プログラムの他、起動設定水位や停止設定水位の初期値、後述するパラメータ、遅れ時間、寄与度などが格納されている。
(ポンプ制御)
雨水排水ポンプ制御部110は、雨水ポンプ井水位計24の検出値である水位Xと、起動設定水位および停止設定水位とを比較することにより、雨水排水ポンプP1〜nを起動させ、または停止させる。以下、雨水排水ポンプの数(n)は4つであるものとして説明する。起動設定水位および停止設定水位は、例えば、ポンプP1〜P4のそれぞれについて設定される。
図3は、各ポンプについて設定される起動設定水位および停止設定水位の一例を示す図である。図中、H1はポンプP1の起動設定水位であり、L1はポンプP1の停止設定水位である。また、H2はポンプP2の起動設定水位であり、L2はポンプP2の停止設定水位である。また、H3はポンプP3の起動設定水位であり、L3はポンプP3の停止設定水位である。また、H4はポンプP4の起動設定水位であり、L4はポンプP4の停止設定水位である。例えば、雨水排水ポンプ制御部110は、水位Xが上昇して起動設定水位H1以上になると、ポンプP1を起動させて雨水の排出を開始する。その後、水位Xが低下して停止設定水位L1を下回ると、雨水排水ポンプ制御部110は、ポンプP1を停止させる。また、雨水排水ポンプ制御部110は、水位Xが上昇して起動設定水位H4以上となると、その過程でポンプP1、P2、P3、P4を順に起動させ、ポンプP1のみ起動している状態よりも大量の雨水を排出させる。このように、雨水排水ポンプ制御部110は、水位Xが高くなるとより多くのポンプを起動させ、水位Xが低くなると少ないポンプのみ起動させるように、ポンプP1〜P4を制御する。
(補正)
補正部120は、例えば、水位Xに影響を与える複数種類のパラメータと、複数種類のパラメータのそれぞれに対して設定されている寄与度および遅れ時間とに基づいて、例えば、起動設定水位および停止設定水位を補正する。パラメータとは、前述した上流側の情報(幹線流量、降雨量、降雨強度、ダム水位情報、上流ポンプ施設のポンプ吐出量情報)、および下流側の情報(河川水位情報、潮位情報)、その他の情報に含まれる各種数値をいう。補正部120は、例えば、上流側の情報に属するパラメータに基づいて起動設定水位および停止設定水位を補正し、下流側の情報に属するパラメータに基づいて停止設定水位の補正値を制限する。
具体例として、補正部120は、水位Xを上昇させるパラメータ(例えば降雨量)が大きくなると、その影響が現れるまでのタイムラグを考慮した上で、起動設定水位および停止設定水位を低下させる(より詳細には、後述する)。これによって、雨水排水ポンプ制御部110は、より早いタイミングで各ポンプを駆動させると共により遅いタイミングで各ポンプを停止させる傾向で制御を行うことになり、降雨量の影響が顕在化する丁度良いタイミングで雨水排水施設1の雨水排出機能を高めることができる。図4(A)は、下方補正された起動設定水位および停止設定水位の一例を示す図である。
この逆に、補正部120は、水位Xを上昇させるパラメータが小さくなると、その影響が現れるまでのタイムラグを考慮した上で、起動設定水位および停止設定水位を上昇させる。これによって、雨水排水ポンプ制御部110は、より早いタイミングで各ポンプを停止させると共により遅いタイミングで各ポンプを起動させる傾向で制御を行うことになり、無駄なポンプの動作を抑制して電力消費を低減することができる。また、下流側に過大な雨水を放出することを抑制することができる。
また、補正部120は、例えば下流側の情報である河川水位が高いときには、無制限に雨水を排出するのが適切でないため、そのときに停止設定水位が下方補正されていれば、その補正値を小さく変更してよい。このとき、雨水排水ポンプ制御装置100は、停止設定水位の下方補正を小さく変更することによって水位Xが上限水位を超えるような場合には、ゲート部22を遮断状態(或いは遮断に近い状態)に制御してよい。
また、補正部120は、起動設定水位H1〜H4、停止設定水位L1〜L4の全てを同程度補正してもよいし、起動順位の低い雨水排水ポンプ(例えばP4)に対する起動設定水位や停止設定水位の補正値を、起動順位の高い雨水排水ポンプ(例えばP1)に対する起動設定水位や停止設定水位の補正値よりも大きくしてもよい。すなわち、補正部120は、多くのポンプを起動する場面においてのみ起動する雨水排水ポンプに対する補正値を、少数のポンプのみ起動する場面において起動する雨水排水ポンプに対する補正値よりも大きくしてもよい。これによって、雨水排水ポンプ制御装置100は、緊急に雨水の排出が望まれる場面において、より機動的にポンプの運転台数を増加させることができる。図4(B)は、下方補正された起動設定水位および停止設定水位の他の例を示す図である。このように起動設定水位および停止設定水位を設定することで、水位Xが高い場面では、雨水排水ポンプの起動数を迅速に増加させることができ、急な大雨等に適切に対応することができる。
また、補正部120は、起動設定水位および停止設定水位を補正するのに代えて、雨水排水ポンプ制御部110に入力される水位Xの方を補正してもよい。すなわち、補正部120は、起動設定水位および停止設定水位を低下させるのに代えて水位Xを大きく補正し、起動設定水位および停止設定水位を上昇させるのに代えて水位Xを小さく補正してもよい。
[パラメータ等の決定]
以下、上記説明した処理において用いられるパラメータの選択手法、及び寄与度と遅れ時間の算出手法について説明する。図5は、雨水排水ポンプ制御装置100がパラメータ、寄与度、および遅れ時間を取得する様子を模式的に示す図である。雨水排水ポンプ制御装置100は、パラメータ提供装置70から、パラメータ、寄与度、および遅れ時間の情報を取得する。パラメータ提供装置70は、コンピュータ50と同一であってもよく、その他のコンピュータ装置でもよく、雨水排水ポンプ制御装置100の一機能であっても構わない。また、パラメータ等の取得タイミングも任意に定めてよく、雨水排水ポンプ制御装置100が現場に搬入される前に、一度だけパラメータ等が雨水排水ポンプ制御装置100にインストールされてもよいし、その後、雨水排水ポンプ制御装置100がパラメータ提供装置70からネットワークを介して随時、更新情報を取得してもよい。
パラメータ提供装置70は、例えば、パラメータ選択部72と、遅れ時間/寄与度算出部74とを備える。これらの機能部は、雨水排水ポンプ制御装置100の機能部と同様、CPUがプログラムを実行することにより機能するソフトウェア機能部であってもよいし、LSIやASIC等のハードウェア機能部であってもよい。パラメータ提供装置70には、例えば、前述した降雨量、降雨強度、ダム水位情報、上流ポンプ施設のポンプ吐出量情報その他の情報に含まれる各種数値(以下、パラメータ候補と称する)の時系列情報と、雨水排水施設1への雨水の流入量、或いは水位Xの時系列情報が入力される。
パラメータ選択部72は、パラメータ候補から、水位Xに与える影響の大きいパラメータを選択する。パラメータ選択部72は、例えば、多変量解析手法を用いて水位Xとパラメータ候補との相関係数を算出し、相関係数の大きいパラメータ候補を、雨水排水ポンプ制御装置100が使用するパラメータとして選択する。
[遅れ時間]
遅れ時間/寄与度算出部74は、パラメータ選択部72により選択されたパラメータが、水位Xに影響を与えるまでの遅れ時間と、パラメータが水位Xの変化に寄与する寄与度とを算出する。ここで、水位Xは、雨水排水施設1への雨水の流入量Yと高い相関関係を有するため、遅れ時間/寄与度算出部74は、例えば、過去に取得されたパラメータU1〜Um(mは任意の自然数)の時系列情報U1(t)〜Um(t)と、雨水排水施設1への雨水の流入量Yの時系列情報Y(t)とに基づいて、パラメータ毎の遅れ時間Liと寄与度aiを算出する(i=1〜m;以下同じ)。ここで、tは時間を表すパラメータである。また、流入量Y(t)は、幹線水位計12および流速計14が雨水排水施設1に十分近ければ幹線流量が用いられてもよいし、そうでなければ、雨水排水施設1の流入口付近または内部に取り付けられたセンサの検出値が用いられてもよい。なお、遅れ時間/寄与度算出部74は、流入量Y(t)に代えて、水位Xの時系列情報X(t)を用いて、以下の演算を行ってもよい。
まず、遅れ時間/寄与度算出部74は、所望のデジタルフィルタを用いて、流入量Y(t)とパラメータUi(t)とを平滑化し、更に、平均値を差し引いて標準偏差で除算する等の正規化処理を行う。遅れ時間/寄与度算出部74は、デジタルフィルタ処理として、単なる移動平均処理を行ってもよいし、各種の重み付き移動平均、Savitzky-Golayフィルタ、Kolmogorov-Zurbenkoフィルタ、指数フィルタなどのフィルタ、デジタル信号処理で用いられる各種ローパスフィルタ(例えば、チェビシェフフィルタ、バターワースフィルタ、ベッセルフィルタ、楕円フィルタなどのアナログフィルタを離散化したフィルタや、周波数特性を指定してフィルタ係数を最適化したローパスフィルタ)などを適用してもよい。移動平均処理を行う場合、遅れ時間/寄与度算出部74は、元データのサンプリング間隔が十[秒]〜数[分]程度であれば、1[分]〜十数[分]程度の移動平均を求める。以下、平滑化および正規化されたパラメータをUs1(t)〜Usm(t)、平滑化および正規化された流入量をYs(t)と表記する。なお、遅れ時間/寄与度算出部74は、平滑化に代えて、ある程度の時間内の値を積算する処理等を行ってもよい。
次に、遅れ時間/寄与度算出部74は、以下に例示する手法によって、パラメータ毎の遅れ時間を算出する。
(遅れ時間の算出手法1)
遅れ時間/寄与度算出部74は、例えば、パラメータUsi(t)毎に、流入量Ys(t)との相関係数の値を、時間tをずらしながら算出し、相関係数の絶対値が最大となるずれ時間を、パラメータ毎の遅れ時間Liとして算出する。この場合、遅れ時間Liは、次式(1)により算出される。式中、ABS()は絶対値を出力する関数であり、R()は相関係数を出力する関数である。
Li=Max_τ{ABS(R(Usi(t−τ),Ys(t)))} (i=1〜m) ‥(1)
(遅れ時間の算出手法2)
また、遅れ時間/寄与度算出部74は、パラメータUsi(t)が最大値となる時刻と、流入量Ys(t)が最大値となる時刻との差を、パラメータ毎の遅れ時間Liとして算出してもよい。この場合、遅れ時間Liは、次式(2)により算出される。式中、TuimaxはパラメータUsi(t)が最大値となる時刻であり、Tymaxは流入量Ys(t)が最大値となる時刻である。
Li=Tuimax−Tymax (i=1〜m) ‥(2)
(遅れ時間の算出手法3)
また、遅れ時間/寄与度算出部74は、パラメータUsi(t)の重心(パラメータの値を重み値として時刻の加重平均を求めたもの)と、流入量Ys(t)の重心(同)とを求め、重心の時間差を、パラメータ毎の遅れ時間Liとして算出してもよい。この場合、遅れ時間Liは、次式(3)により算出される。式中、TuicenterはパラメータUsi(t)の重心であり、Tycenterは流入量Ys(t)の重心である。なお、この場合、小雨の影響を排除するため、降雨量または降雨強度が閾値未満である時刻を排除してから重心を算出すると好適である。
Li=Tuicenter−Tycenter (i=1〜m) ‥(3)
(パラメータ選択と遅れ時間算出の一体処理)
なお、パラメータ提供装置70は、遅れ時間の算出に合わせてパラメータの選択を行ってもよい。例えば、パラメータ提供装置70において、雨水ポンプ井20への雨水の流入量と、幹線水位、幹線流速、幹線流量、降雨量、降雨強度等の各「要因」とに、それぞれ移動平均処理などの適切な平滑化処理を施した上で、上記(遅れ時間の算出手法1)により、時間をずらして相関係数を求め、相関係数の最大値が所定値を超える「要因」を、キーパラメータとして抽出する。各「要因」は、「流域監視データ」の一例である。なお、実際の処理としては、相関係数が所定値を超えた時点で、その「要因」をキーパラメータとして抽出してよい。そして、パラメータ提供装置70は、遅れ時間「Li」をキーパラメータ毎に同定する。式(4)で表されるキーパラメータのデータ行列Uij(jは降雨イベントの識別情報)中の各キーパラメータの時系列データと、式(5)で表される降雨イベント毎の雨水ポンプ井流入量データ(ベクトル)Yjとの相関係数を、遅れ時間Lijをサンプル周期dT刻みで前後にずらしながら相関係数R(k)を計算する。式中、「E」は平均値を、Tは転置を示す。相関係数は、式(6)で表される。式(6)で表される相関係数R(k)が最大値となる遅れ時間Lijを抽出し、同定値とする。
Yj=[{mvYj(1)−E(mvYj)},{mvYj(2)−E(mvYj)},‥,{mvYj(n)−E(mvYj)}]T ‥(4)
Uij=[{mvUij(1−Lij)−E(mvUij)},{mvUij(2−Lij)−E(mvUij)},‥,{mvUij(n−Lij)−E(mvUij)}] ‥(5)
Figure 2015025353
このような処理により遅れ時間を算出し、その際に算出されるパラメータ候補毎の相関係数の最大値が所定値(例えば0.5、或いは二乗すると0.5に近くなる0.7といった値)以上のものを、パラメータとして選択してよい。このようにして、キーパラメータ選択と遅れ時間算出の一体処理を実現する。
図6は、降雨強度を要因とした場合に、時間をずらして相関係数を求める様子を示す図である。この図の例では、ずらし時間が30分のときに降雨強度と流入量の時間変化が最も近いものになり、その結果、相関係数の最大値は0.9となっている。また、図7は、複数の要因(降雨強度、幹線流量、幹線水位、流入渠)についてそれぞれ相関係数が最大値となる遅れ時間と、その相関係数の最大値とを求める様子を示す図である。図7の例では、相関係数の最大値に対する「所定値」が0.7に設定され、その結果、降雨強度と幹線流量がキーパラメータとして抽出される。
また、遅れ時間/寄与度算出部74は、MLR(Multiple Linear Regression:重回帰分析)を用いて、各パラメータの遅れ時間を算出してもよい。
[寄与度]
次に、遅れ時間/寄与度算出部74は、以下に例示する手法によって、遅れ時間を考慮した上で、パラメータ毎の寄与度aiを算出する。遅れ時間/寄与度算出部74は、例えば、MLRを用いて寄与度を算出する。遅れ時間/寄与度算出部74は、MLRを適用し、最小二乗法または最尤法に基づいて、パラメータ毎の寄与度aiを算出する。次式(7)は、パラメータを用いて流入量Ys(t)を導出するモデル式である。
Ys(t)=a1×Us1(t−L1)+a2×Us2(t−L2)+‥+am×Usm(t−Lm) ‥(7)
ここで、パラメータUsi(t)の中には、例えば降雨量と幹線流量のように、互いに強い相関があるものが存在する。この場合、多重共線性または可同定性の問題により、パラメータ毎の寄与度aiを安定して算出することができない可能性がある。このような場合には、遅れ時間/寄与度算出部74は、以下に例示する手法のうちいずれか一つ以上を採用することができる。
(寄与度の算出手法1)
遅れ時間/寄与度算出部74は、例えば、次式(8)に示すように、パラメータUsi(t)がYs(t)に影響を与える程度bkを単回帰によって個別に同定し、これにパラメータUsi(t)とYs(t)の遅れ時間Lkを考慮した相関係数Riを乗算することにより、寄与度aiを算出する。この場合、aiは、bi×Ri/(R1+R2+‥Rm)で求められ、流入量Ys(t)を導出するモデル式は、次式(9)で表される。
Ys(t)=bi×Usi(t−Li) ‥(8)
Ys(t)={b1×R1×Us1(t−L1)+b2×R2×Us2(t−L2)+‥+bm×Rm×Usm(t−Lm)}/(R1+R2+‥Rm) ‥(9)
(寄与度の算出手法2)
また、遅れ時間/寄与度算出部74は、パラメータUsi(t)の中から、予め独立なパラメータを選定、または合成した上で、MLRを適用してもよい。この場合、遅れ時間/寄与度算出部74は、パラメータ同志の相関係数を求め、相関係数の絶対値が閾値(例えば0.7程度)以上のパラメータ群については、これらの中からYs(t)と最も相関の高いパラメータを代表パラメータとし、他のパラメータを使用しないものとする。また遅れ時間/寄与度算出部74は、上記パラメータ群のパラメータ同士の単純平均またはYs(t)との相関係数の大きさに応じた加重平均を算出し、これを新たなパラメータとしてもよい。遅れ時間/寄与度算出部74は、このようにして絞り込まれたパラメータに対してMLRを適用することができる。
(寄与度の算出手法3)
また、遅れ時間/寄与度算出部74は、PCR(Principal Component Regression:主成分回帰)に基づいて、寄与度aiを算出してもよい。この場合、遅れ時間/寄与度算出部74は、例えば、m個のパラメータUsi(t)にPCAを適用し、m個よりも十分に少ないh個の合成変数(潜在変数)Zk(t)(k=1〜h)を合成する。合成変数Zk(t)は次式(10)で表される。遅れ時間/寄与度算出部74は、この合成変数Zk(t)を入力としてMLRを適用することで、寄与度ai(I=1〜m)を算出することができる。
Zk(t)=p1×Us1(t−L1)+p2×Us2(t−L2)+‥+pm×Usm(t−Lm) (k=1〜h) ‥(10)
(寄与度の算出手法4)
また、遅れ時間/寄与度算出部74は、通常のMLRで問題となる多重共線性の問題を回避しながら、PCRの考え方を発展させたPLS(Partial Least Squires:部分最小二乗法による回帰分析)を利用して、寄与度aiを算出してもよい。これによって、遅れ時間/寄与度算出部74は、多重共線性の問題がある場合にも寄与度aiを安定的に同定することができる。なお、PCRでは、パラメータ同志の相関係数のみを考慮して潜在変数を求めるのに対し、PLSでは、パラメータとYs(t)の間の相関係数も同時に考慮して潜在変数を求める。
(寄与度の算出手法5)
また、遅れ時間/寄与度算出部74は、正則化の考えに基づいて、寄与度aiを算出してもよい。正則化とは、通常のMLRで同定することが困難な多重共線性の問題が、数学的には、最小二乗法でパラメータを同定する場合に現れる行列の逆行列が存在しなくなるという、ill-condition問題になることを回避する方法として、逆行列が存在しなくなる行列に正則化パラメータを導入して逆行列が存在するように修正を施す方法をいう。正則化では、パラメータの大きさ(ノルム)に制約を設けたMLRと結果が一致することが知られており、二乗ノルム(≒L2ノルム)で評価した正則化MLRはリッジ回帰とも呼ばれる。近年は、絶対値で定義されるL1ノルムを用いた正則化法の方が良い推定結果を得られる場合が多いことが明らかにされてきており、これを用いた方法はLassoなどと称される。また、正則化を行う際に必要となる正則化パラメータ自身も同時に推定する方法としてRVM(Regresssor Vector Machine:適合ベクトルマシン)などという方法も利用されるようになってきており、このような高度な正則化法を取り入れた学習アルゴリズムを用いて寄与度aiを算出してもよい。
なお、寄与度の算出手法は、後掲したもの(手法5、4など)程、システマティックな同定が可能になるが、計算過程がブラックボックス化するため、ユーザによる微調整などが困難となる。このため、精度の問題が無ければ、前掲したもの(手法1、2など)を用いる方が、様々な流域条件に柔軟に対応することができると考えられる。
[補正への反映]
雨水排水ポンプ制御装置100の補正部120は、パラメータ、寄与度、および遅れ時間をパラメータ提供装置70から取得すると、これらを反映させて補正値D[m]を決定する。補正値Dは、例えば次式(11)で求められる。式中、F〔〕は、流量Ys(t)から水位X(t)に変換するための変換関数であり、雨水ポンプ井20の底面積や任意の制御係数等に基づいて予め設定されている。また、ai#(i=1〜m)は、寄与度aiに対して、各パラメータに対して行われた正規化の逆の処理を行った値である。また、Av()は平均値を示しており、パラメータの性格によってはゼロに設定されてよい。
D=−F〔a1#×{Us1(t−L1)―Av(Us1)}+a2#×{Us2(t−L2)―Av(Us2)}+‥+am#×{Usm(t−Lm)―Av(Usm)}〕 ‥(11)
例えば、パラメータとして幹線流量と降雨量が選択され(m=2)、幹線流量の遅れ時間が5[分]、寄与度が0.2、降雨量の遅れ時間が10分、寄与度が0.05であった場合、補正値Dは、次式(12)で具体的に求められる。式(12)より、降雨量や幹線流量の値が大きいときには、補正値Dがマイナスの値として求められる。この結果、起動設定水位および停止設定水位が、より低く補正される。なお、パラメータが想定よりも大きくなった場合、補正値が過剰な値となる可能性がある。このため、補正部120は、補正値Dの絶対値に対して上限値を設定してもよい。
D=−C×〔{0.2×(5分前の幹線流量)}+{0.05×(10分前の降雨量)}〕 ‥(12)
なお、上記では、各パラメータに基づく値(パラメータの値に遅れ時間を反映させて平均値を差し引いた値)に、それぞれ寄与度に基づく値を乗算して線形和を求めることで、補正値Dを求めるものとしたが、これに限らない。例えば、各パラメータに基づく値に、それぞれ寄与度に基づく値を乗算した値の代表値を求め、これに対して変換関数Fなどを適用することで、補正値Dを求めてもよい。代表値とは、好ましくは中央値であり、ブートストラップやサブサンプリングと呼ばれる方法でロバストに推定された平均値、或いは単なる平均値であってもよい。
前述したように、補正値Dは、雨水排水ポンプ毎に異ならせる場合がある。この場合、例えば、上式で求められる補正値Dを雨水排水ポンプP1に対する補正値D(1)とし、次式(13)〜(15)により雨水排水ポンプP2〜P4に対する補正値D(2)〜D(4)を求めてもよい。式中、αは1よりも大きい任意の数である。
D(2)=D(1)×α ‥(13)
D(3)=D(1)×α ‥(14)
D(4)=D(1)×α ‥(15)
ここで、雨水排水ポンプP1〜Pnの起動設定水位および停止設定水位が可変になることで、雨水排水ポンプP1〜Pnがどのようなタイミングで起動または停止するのかわからないという理由で、運用者が不安を覚えることが想定される。これに対し、雨水排水ポンプ制御装置100は、表示部140によって、雨水ポンプ井水位の情報と合わせて、補正された起動設定水位および停止設定水位の値や補正値、雨水排水ポンプの起動台数等の推移(トレンドグラフ)を表示すると好適である。図8は、表示部140により表示されるトレンドグラフの一例を示す図である。これによって、雨水排水ポンプ制御装置100は、運用者に対して、雨水排水ポンプP1〜Pnが起動または停止するタイミングを、ある程度予測可能な情報を提供することができ、運用者の不安を緩和することができる。なお、図8では水位Xと設定水位を分離した領域に表示する様子を示したが、これらを同じ領域に重畳させて表示してもよい。
[まとめ]
以上説明した第1実施形態の雨水排水ポンプ制御装置100によれば、適切に選択されたパラメータとパラメータ毎の遅れ時間および寄与度に基づいて雨水排水ポンプP1〜Pnの制御タイミングを補正するため、雨水排水ポンプP1〜Pnを、流域状況に応じた丁度良いタイミングで起動または停止させることができる。この結果、雨水排水ポンプP1〜Pnを好適に制御することができる。
より具体的には、雨水排水ポンプ制御装置100は、降雨量などが大きくなると、起動設定水位および停止設定水位を低下させるため、降雨量などの影響が顕在化する丁度良いタイミングで雨水排水施設1の雨水排出機能を高めることができる。
また、雨水排水ポンプ制御装置100は、降雨量などのパラメータが小さくなると、起動設定水位および停止設定水位を上昇させるため、無駄なポンプの動作を抑制して電力消費を低減することができる。また、雨水排水ポンプ制御装置100は、下流側に過大な雨水を放出するのを抑制することができる。
<第2実施形態>
[構成]
以下、第2実施形態に係る雨水排水ポンプ制御装置200について説明する。第2実施形態において、第1実施形態における図1と、その説明を援用する。図9は、第2実施形態に係る雨水排水ポンプ制御装置200の機能構成の一例を示す図である。雨水排水ポンプ制御装置200は、雨水排水ポンプ制御部210と、設定水位決定部220と、記憶部230と、表示部240とを備える。雨水排水ポンプ制御装置200は、第1実施形態と同様、パラメータ提供装置70等の別体の装置から、パラメータ、パラメータ毎の遅れ時間および寄与度などの情報を取得してよい。雨水排水ポンプ制御部210の機能については、第1実施形態における雨水排水ポンプ制御部110と同様であるため、説明を省略する。
設定水位決定部220は、所定の周期Tで、起動設定水位と停止設定水位を決定する。設定水位決定部220は、時系列で入力されるパラメータに基づき、流入量Y(t)の期待値とピーク予測値とを算出し、更にピーク予測値の誤差を加味して、起動設定水位と停止設定水位を決定する。
(流入量の期待値)
流入量Y(t)の期待値は、例えば、次式(16)で表される。式中、ai#(i=1〜m)は、寄与度aiに対して、各パラメータに対して行われた正規化の逆の処理を行った値である。また、Av()は平均値を示しており、パラメータの性格によってはゼロに設定されてよい。
Y(t)=a1#×{Us1(t−L1)―Av(Us1)}+a2#×{Us2(t−L2)―Av(Us2)}+‥+am#×{Usm(t−Lm)―Av(Usm)} ‥(16)
(流入量のピーク予測値、その誤差)
ピーク予測値は、例えば、現在の時刻よりも遅れ時間分前の各パラメータの値を特定し、時系列情報の中で、該当するパラメータの値が出現した後、その遅れ時間後に現れた流入量Y(t)の最大値をパラメータ毎に求め、求められた最大値の最大値である。例えば、パラメータがAとBの2つであるとして、パラメータAの遅れ時間をTA、パラメータBの遅れ時間をTB、現在の時刻よりもTA前のパラメータAの値をVA、現在の時刻よりもTB前のパラメータBの値をVBとする。この場合、ピーク予測値は、時系列情報の中でパラメータAの値がVAであった全ての時点のTA後の流入量を全て抽出し、パラメータBの値がVBであった全ての時点のTB後の流入量を全て抽出し、抽出された流入量の中での最大値である。パラメータが3つ以上である場合も同様とする。
また、ピーク予測値の誤差は、例えば、ピーク予測値が大きくなる程、大きくなる値に設定される。図10は、ピーク予測値とピーク予測値の誤差との関係の一例を示す図である。なお、このようにピーク予測値の誤差が設定されるのに限らず、パラメータの値の組み合わせから統計的にピーク予測値の誤差が設定されてもよい。また、ピーク予測値の誤差は、固定値であっても構わない。
なお、設定水位決定部220の機能のうち、流入量の期待値、ピーク予測値、およびその誤差の算出機能は、第1実施形態におけるパラメータ提供装置70のように、雨水排水ポンプ制御装置200とは別体の装置によって実現されてもよい。この場合、雨水排水ポンプ制御装置200は、例えば、別体の装置から流入量の期待値、ピーク予測値、およびその誤差をリアルタイムに取得してよい。また、設定水位決定部220は、種々のパラメータのパターンと、流入量の期待値、ピーク予測値、およびその誤差とを対応付けた情報(マップ、テーブルデータ等)を、別体の装置から任意のタイミングで取得しておき(稼働開始時に既にインストールされていてもよい)、パラメータに対応する流入量の期待値、ピーク予測値、およびその誤差を、上記の演算を行うのではなく、マップやテーブルデータを用いて導出してもよい。
[制御手法]
図11は、設定水位決定部220により起動設定水位が設定される様子を説明するための説明図である。図中、水位HAは、上限水位LHから、ピーク予測値の誤差を時間T(設定水位の設定周期に等しい)で積算した流入量(流入量誤差)を水位Xに換算した値だけ、差し引いた水位である。そして、設定水位決定部220は、水位HAとベース水位(雨水の排出が不要な下限水位)LLとの差分に対応する流入量を時間Tで排出可能な雨水排水ポンプの起動台数を算出し、算出した起動台数に対応する起動設定水位を、HAとする。図11の例では、水位HAとベース水位LLとの差分に対応する流入量を時間Tで排出可能な雨水排水ポンプの台数が4台であったため、H4にHAが設定されたものとする。
また、図11におけるHBは、ベース水位LLに、流入量の期待値を時間Tで積算した流入量(期待流入量)を水位Xに換算した値を、加算した水位である。そして、設定水位決定部220は、期待流入量を時間Tで排出可能な雨水排水ポンプの起動台数を算出し、算出した起動台数に対応する起動設定水位を、HBとする。図11の例では、期待流入量を時間Tで排出可能な雨水排水ポンプの台数が2台であったため、H2にHBが設定された。
そして、設定水位決定部220は、その他の起動設定水位H3、H1については、例えば、LH、HA、HB、LLに対する線形補間(内挿)等を行って決定する。図11の例では、設定水位決定部220は、H4とH2の中間値をH3に設定し、H2とLLの中間値をH1に設定する。なお、H3にHAが設定されていれば、H4はLHとL3の中間値に設定される(図12(A)参照)。また、H2にHAが設定されていれば、H4はLHからHAまで1/3の値に、H3は、LHからHAまで2/3の値に設定される(図12(B)参照)。なお、設定水位決定部220は、水位HBの設定を省略し、水位LHとHAの間ではLHとHAの間で線形補間等を行い、水位HAとLLの間ではHAとLLの間で線形補間等を行って起動設定水位を決定してもよい(図12(C)参照)。また、設定水位決定部220は、停止設定水位については、起動設定水位をそれぞれ所定幅低下させた値に設定してよい。
このように起動設定水位が設定されると、流入量Y(t)がピークとなるときに、そのピーク流入量に対応する台数の雨水排水ポンプが起動することになるため、過不足なく雨水排水ポンプを起動させることができる。また、上限水位LHと水位HAとの間の水位が、バッファとして機能することになる。流入量Y(t)がピークとなるときに、そのピーク流入量に対応する台数の雨水排水ポンプが起動していれば、流入量と排出量が釣り合うため、水位Xはそれ以上上昇しない筈である。しかしながら、急な降雨等によってピーク流入量に誤差が生じる場合も考えられ、上限水位LH付近で流入量と排出量を釣り合わせるのは、安全面で不適切と考えられる。本実施形態の雨水排出ポンプ制御装置200では、予めピーク流入量の誤差分、上限水位LHから低下させた水位で流入量と排出量が釣り合うように起動設定水位を設定するため、ピーク予測値がある程度外れていたような場合でも、施設内が浸水するような事態が生じる可能性を低減することができる。
[まとめ]
以上説明した第2実施形態の雨水排水ポンプ制御装置200によれば、流入量のピーク予測値とその誤差に基づいて、水位HAおよび対応する起動台数を決定するため、上限水位LHと水位HAとの間の水位をバッファとして機能させつつ、過不足なく雨水排水ポンプP1〜Pnを起動させることができる。この結果、雨水排水ポンプP1〜Pnを好適に制御することができる。
以上説明した少なくともひとつの実施形態によれば、水位Xと設定水位との比較に基づき雨水排水ポンプP1〜Pnを制御する際に、設定水位を適切に補正または決定するため、雨水排水ポンプP1〜Pnを好適に制御することができる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
20 雨水ポンプ井
24 雨水ポンプ井水位計
70 パラメータ提供装置
72 パラメータ選択部
74 遅れ時間/寄与度算出部
100、200 雨水排水ポンプ制御装置
110、210 雨水排水ポンプ制御部
120 補正部
220 設定水位決定部
130、230 記憶部
140、240 表示部
P1〜Pn 雨水排水ポンプ

Claims (10)

  1. 複数の雨水排水ポンプを制御する雨水排水ポンプ制御装置であって、
    複数種類の流域監視データの時系列情報と、雨水が流入する貯留部への雨水の流入量の時系列情報とについて、時間をずらして相関係数を求め、前記相関係数が所定値を超える前記流域監視データを抽出する機能と、前記相関係数が最大値となるずらし時間に基づいて、前記抽出した流域監視データと前記貯留部への雨水の流入量との間の遅れ時間および寄与度を算出し、前記算出した遅れ時間および前記寄与度に基づいて、前記複数の雨水排水ポンプのそれぞれについて起動水位を設定する機能とを有する水位設定部と、
    前記複数の雨水排水ポンプのうち、前記貯留部の水位が前記起動水位以上となった雨水排水ポンプを起動するポンプ制御部と、
    を備える雨水排水ポンプ制御装置。
  2. 前記水位設定部は、前記複数種類のパラメータに基づく値にそれぞれ前記寄与度に基づく値を乗算した値の代表値に基づいて、前記複数の雨水排水ポンプの起動水位を設定する、
    請求項1記載の雨水排水ポンプ制御装置。
  3. 前記水位設定部は、前記複数種類のパラメータに基づく値にそれぞれ前記寄与度に基づく値を乗算して線形和を求めることにより、前記複数の雨水排水ポンプの起動水位を設定する、
    請求項1または2記載の雨水排水ポンプ制御装置。
  4. 前記ポンプ制御部は、複数の前記雨水排水ポンプを、各雨水排水ポンプに対して設定された設定値に基づいて段階的に起動または停止させ、
    前記水位設定部は、予め設定されている起動水位に対する補正を行うことで前記複数の雨水排水ポンプの起動水位を設定し、前記複数の雨水排水ポンプのうち、起動順位が低い雨水排水ポンプに対する補正値を、起動順位が高い雨水排水ポンプに対する補正値よりも大きくする、
    請求項1から3のうちいずれか1項記載の雨水排水ポンプ制御装置。
  5. 前記水位設定部は、前記雨水排水ポンプが雨水を排出した先の下流側の情報に基づいて、前記補正値を低減する、
    請求項4記載の雨水排水ポンプ制御装置。
  6. コンピュータが、
    複数種類の流域監視データの時系列情報と、雨水が流入する貯留部への雨水の流入量の時系列情報とについて、時間をずらして相関係数を求め、
    前記相関係数が所定値を超える前記流域監視データを抽出し、
    前記相関係数が最大値となるずらし時間に基づいて、前記抽出した流域監視データと前記貯留部への雨水の流入量との間の遅れ時間および寄与度を算出し、
    前記算出した遅れ時間および前記寄与度に基づいて、前記複数の雨水排水ポンプの起動水位を設定し、
    前記複数の雨水排水ポンプのうち、前記貯留部の水位が前記起動水位以上となった雨水排水ポンプを起動する、
    雨水排水ポンプ制御方法。
  7. コンピュータに、
    複数種類の流域監視データの時系列情報と、雨水が流入する貯留部への雨水の流入量の時系列情報とについて、時間をずらして相関係数を求めさせ、
    前記相関係数が所定値を超える前記流域監視データを抽出させ、
    前記相関係数が最大値となるずらし時間に基づいて、前記抽出した流域監視データと前記貯留部への雨水の流入量との間の遅れ時間および寄与度を算出させ、
    前記算出した遅れ時間および前記寄与度に基づいて、前記複数の雨水排水ポンプの起動水位を設定させ、
    前記複数の雨水排水ポンプのうち、前記貯留部の水位が前記起動水位以上となった雨水排水ポンプを起動させる、
    雨水排水ポンプ制御プログラム。
  8. 雨水が流入する貯留部の水位と設定値との比較に基づいて、前記雨水を排出する複数の雨水排水ポンプを段階的に制御するポンプ制御部と、
    前記貯留部への雨水の流入量のピーク予測値と、前記ピーク予測値の誤差とに基づいて、第1の設定値および前記第1の設定値に対応する前記雨水排水ポンプの起動台数を決定し、前記決定した第1の設定値および対応する起動台数に基づいて、前記複数の雨水排水ポンプに対する設定値を決定する決定部と、
    を備える雨水排水ポンプ制御装置。
  9. 前記決定部は、前記貯留部への雨水の流入量の期待値に基づいて、第2の設定値および前記第2の設定値に対応する前記雨水排水ポンプの起動台数を決定し、前記決定した第1の設定値および前記第1の設定値に対応する起動台数、および前記決定した第2の設定値および前記第2の設定値に対応する起動台数に基づいて、前記複数の雨水排水ポンプに対する設定値を決定する、
    請求項8記載の雨水排水ポンプ制御装置。
  10. 時系列情報に基づき、雨水が流入する貯留部の水位に与える影響が大きい複数種類のパラメータを、パラメータ候補の中から選択する選択部と、
    前記時系列情報に基づき、前記パラメータの変化が前記貯留部の水位を変化させるまでの遅れ時間と、前記パラメータの変化が前記貯留部の水位に寄与する寄与度とを、前記パラメータ毎に算出する算出部と、
    を備えるパラメータ提供装置。
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