JP2015024796A - 自動二輪車用タイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】旋回性能及びドライグリップ性能をバランス良く向上させる。
【解決手段】トレッド部2に、第1傾斜溝11と、第1傾斜溝11よりもトレッド端2t側に配された第2傾斜溝12とが設けられた自動二輪車用タイヤである。第1傾斜溝11は、直進接地領域ESに設けられる。第2傾斜溝12の内端12iは、直進接地領域ESの端縁Seを中心としてトレッド展開半幅CWの2%の範囲の領域内に設けられる。第2傾斜溝12の外端12eは、第2傾斜溝12の内端12iからトレッド展開半幅CWの20%〜30%をトレッド端2t側に隔てた位置に設けられる。第2傾斜溝形成領域E2には、第2傾斜溝12以外の他の溝が設けられていないか、又は、他の溝が第2傾斜溝形成領域E2に存在している展開幅方向の領域長さは、第2傾斜溝形成領域E2の展開幅の25%以下である。
【選択図】図1

Description

本発明は、旋回性能及びドライグリップ性能をバランス良く向上させた自動二輪車用タイヤに関する。
一般に、自動二輪車用タイヤの旋回性能を向上するためには、旋回走行時のロール軽快性と過渡特性とを改善することが必要とされている。
ロール軽快性とは、直進走行状態から自動二輪車をわずかに傾けた旋回初期及び旋回初期からさらに自動二輪車を傾けた旋回中期での旋回性能である。ロール軽快性は、ライダーの操舵によって、自動二輪車が直進走行から旋回初期、又は旋回初期から旋回中期に至るまでの時間の大小で表される。この時間が短いほど、ロール軽快性が良いとされる。ロール軽快性を向上させるためには、旋回初期及び旋回中期において、タイヤの変形が促進されることが必要である。
一方、過渡特性とは、旋回中期以降での旋回性能である。過渡特性は、ライダーの操舵によって、自動二輪車が旋回中期からさらにロールするまでの時間の大小で表される。この時間が長いほど、旋回安定性が高く過渡特性が良いとされる。過渡特性を向上させるには、旋回中期以降において、タイヤの変形が抑制されることが必要である。本発明に関連する技術としては、次のものがある。
特開2001−39120号公報
本発明は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、第1傾斜溝及び第2傾斜溝の配置を改善することを基本として、旋回性能及びドライグリップ性能をバランス良く向上させた自動二輪車用タイヤを提供することを主たる目的としている。
本発明は、トレッド部を有する自動二輪車用タイヤであって、前記トレッド部は、タイヤ赤道の右側領域と、タイヤ赤道の左側領域とを含み、前記右側領域及び前記左側領域それぞれに、タイヤ赤道側に配されかつタイヤ周方向に隔設された複数本の第1傾斜溝と、前記第1傾斜溝よりもトレッド端側に配されかつタイヤ周方向に隔設された複数本の第2傾斜溝とが設けられ、前記第1傾斜溝は、前記右側領域に設けられた右側第1傾斜溝と、前記左側領域に設けられた左側第1傾斜溝とを含み、前記第2傾斜溝は、前記右側領域に設けられた右側第2傾斜溝と、前記左側領域に設けられた左側第2傾斜溝とを含み、前記第1傾斜溝は、タイヤが正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填されしかも正規荷重が負荷されてキャンバー角0度で平面に接地する部分である直進接地領域に設けられ、前記右側領域及び前記左側領域において、前記第2傾斜溝のタイヤ軸方向の内端は、前記直進接地領域の端縁を中心としてトレッド展開半幅の2%の範囲の領域内に設けられており、かつ、前記第2傾斜溝のタイヤ軸方向の外端は、前記内端からトレッド展開半幅の20%〜30%をトレッド端側に隔てた位置に設けられ、前記第2傾斜溝をタイヤ周方向に投影した第2傾斜溝形成領域には、第2傾斜溝以外の他の溝が設けられていないか、又は、前記他の溝が第2傾斜溝形成領域に存在している展開幅方向の領域長さは、第2傾斜溝形成領域の展開幅の25%以下であることを特徴とする。
本発明に係る前記自動二輪車用タイヤは、前記トレッド部は、回転方向が指定されており、前記第1傾斜溝は、それぞれ、タイヤ軸方向の内端から、前記回転方向と反対方向に向かって、タイヤ軸方向の外端へのび、前記第2傾斜溝は、それぞれ、タイヤ軸方向の内端から、前記回転方向に向かって、タイヤ軸方向の外端へのびていることが望ましい。
本発明に係る前記自動二輪車用タイヤは、前記右側領域及び前記左側領域において、前記第1傾斜溝のタイヤ軸方向の内端は、タイヤ赤道と交差することなくトレッド端側に設けられている請求項1又は2記載の自動二輪車用タイヤである。
本発明に係る前記自動二輪車用タイヤは、前記第1傾斜溝は、タイヤ周方向に対して5〜20度の角度を有し、前記第2傾斜溝は、タイヤ周方向に対して10〜30度の角度を有することが望ましい。
本発明に係る前記自動二輪車用タイヤは、前記トレッド部の前記直進接地領域のランド比は0.90〜0.95であり、前記トレッド部の前記第2傾斜溝形成領域のランド比は0.91〜0.97であることが望ましい。
本発明に係る前記自動二輪車用タイヤは、前記右側領域及び前記左側領域それぞれにおいて、前記第1傾斜溝と、前記第2傾斜溝とは、タイヤ周方向に交互に設けられている請求項1乃至5のいずれかに記載の自動二輪車用タイヤである。
本発明に係る前記自動二輪車用タイヤは、前記右側第1傾斜溝と、前記左側第1傾斜溝とは、タイヤ周方向に交互に設けられていることが望ましい。
本発明に係る前記自動二輪車用タイヤは、前記右側領域及び前記左側領域それぞれにおいて、第3傾斜溝がタイヤ周方向に隔設されており、前記第3傾斜溝のタイヤ軸方向の内端は、前記第2傾斜溝のタイヤ軸方向の内端よりもタイヤ軸方向外側に設けられていることが望ましい。
本発明に係る前記自動二輪車用タイヤは、前記第3傾斜溝は、前記第2傾斜溝と同じ方向の傾斜を有し、かつ、前記第2傾斜溝よりも大きなタイヤ周方向に対する角度を有していることが望ましい。
本発明に係る前記自動二輪車用タイヤは、前記右側領域及び前記左側領域それぞれにおいて、第4傾斜溝がタイヤ周方向に隔設されており、前記第4傾斜溝のタイヤ軸方向の内端は、前記第3傾斜溝のタイヤ軸方向の内端よりもタイヤ軸方向外側に設けられていることが望ましい。
本発明に係る前記自動二輪車用タイヤは、前記第4傾斜溝は、前記第3傾斜溝と同じ方向の傾斜を有し、かつ、前記第3傾斜溝よりも大きなタイヤ周方向に対する角度を有していることが望ましい。
本発明の自動二輪車用タイヤでは、第1傾斜溝が、直進接地領域に設けられる。これにより、直進接地領域のパターン剛性が小さくなり、直進走行から旋回走行に移行する際、タイヤの変形が促進される。このため、ロール軽快性が向上する。
第2傾斜溝のタイヤ軸方向の内端は、直進接地領域の端縁の近傍に設けられる。これにより、直進接地領域の端縁近傍のパターン剛性が小さくなり、旋回初期及び旋回中期において、タイヤの変形が促進される。このため、ロール軽快性が、さらに向上する。
第2傾斜溝のタイヤ軸方向の外端が、第2傾斜溝のタイヤ軸方向の内端からトレッド展開半幅の20%〜30%をトレッド端側に隔てた位置に設けられる。これにより、トレッド部のタイヤ軸方向の外側のパターン剛性が高く維持され、旋回中期以降において、タイヤの変形が抑制される。このため、過渡特性及びドライグリップ性能が向上する。
第2傾斜溝形成領域に第2傾斜溝以外の他の溝が設けられていないか、又は、他の溝の展開幅方向の領域長さが、第2傾斜溝形成領域の展開幅の25%以下に規定される。これにより、第2傾斜溝形成領域の剛性が確保され、旋回中期以降において、タイヤの変形が、さらに、抑制される。このため、過渡特性及びドライグリップ性能が、一層、向上する。
従って、本発明の自動二輪車用タイヤは、旋回性能及びドライグリップ性能がバランス良く向上する。
本発明の一実施形態を示す自動二輪車用タイヤのトレッド部の展開図である。 図1のX−X断面に相当する自動二輪車用タイヤの断面図である。 本発明の一実施形態を示す自動二輪車用タイヤのトレッド部の展開図である。 本発明の他の実施形態を示すトレッド部の展開図である。 本発明のさらに他の実施形態を示すトレッド部の展開図である。 比較例の実施形態を示すトレッド部の展開図である。
以下、本発明の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態の自動二輪車用タイヤ(以下、単に「タイヤ」ということがある。)のトレッド部の展開図、図2は、図1のX−X断面相当図である。本明細書では、接地状態等、特に断りがない限り、タイヤの各部の寸法等は、正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填された無負荷の正規状態において特定される値である。
「正規リム」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば "標準リム" 、TRAであれば "Design Rim" 、ETRTOであれば "Measuring Rim" である。
「正規内圧」とは、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、各規格がタイヤ毎に定めている空気圧であり、JATMAであれば "最高空気圧" 、TRAであれば表 "TIRE LOAD LIMITS AT VARIOUS COLD INFLATION PRESSURES" に記載の最大値、ETRTOであれば "INFLATION PRESSURE" である。
本実施形態のタイヤは、タイヤの回転方向Rが指定された非対称のトレッドパターンを具える。タイヤの回転方向Rは、例えばサイドウォール部(図示せず)に、文字等で表示される。
図2に示されるように、タイヤは、キャンバーアングルが深い旋回時においても十分な接地面積が得られるように、トレッド部2のトレッド端2t、2t間の外面2aが、タイヤ半径方向外側に凸の円弧状に湾曲してのびる。トレッド端2t、2t間のタイヤ軸方向距離であるトレッド幅TWaがタイヤ最大幅である。トレッド端2t、2t間の外面2aの展開長さがトレッド展開幅TWである。トレッド端2tとタイヤ赤道Cとの間の外面の展開長さがトレッド展開半幅CWである。
タイヤは、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、このカーカス6のタイヤ半径方向外側かつトレッド部2の内部に配されるトレッド補強層7とを具えている。
カーカス6は、例えば、1枚のカーカスプライ6Aにより構成される。このカーカスプライ6Aは、トレッド部2からサイドウォール部3を経てビード部4に埋設されたビードコア5に至る本体部6aと、本体部6aに連なりかつビードコア5の回りで折り返される折返し部6bとを含む。
カーカスプライ6Aは、タイヤ赤道Cに対して、例えば75〜90度、より好ましくは80〜90度の角度で傾けて配列されたカーカスコードを有する。このカーカスコードには、例えば、ナイロン、ポリエステル又はレーヨン等の有機繊維コード等が好適に採用される。なお、カーカスプライ6Aの本体部6aと折返し部6bとの間には、硬質のゴムからなるビードエーペックス8が配設される。
トレッド補強層7は、ベルトコードをタイヤ赤道Cに対して、例えば5〜40度の小角度で傾けて配列した少なくとも1枚以上、本実施形態ではタイヤ半径方向内、外2枚のベルトプライ7A、7Bをベルトコードが互いに交差する向きに重ね合わせて構成される。また、ベルトコードには、例えば、スチールコード、アラミド又はレーヨン等が好適に採用される。
図1に示されるように、本実施形態のタイヤのトレッド部2は、タイヤ赤道Cの右側に配される右側領域REと、タイヤ赤道Cの左側に配される左側領域LEとを含む。
タイヤのトレッド部2は、正規状態のタイヤに、正規荷重が負荷されてキャンバー角0度で平面に接地する部分である直進接地領域ESを有する。直進接地領域ESの端縁Se、Se間の展開幅SWは、例えば、トレッド展開半幅CWの40%〜60%である。直進接地領域ESのタイヤ軸方向の中心が、タイヤ赤道C上に設けられる。
本実施形態では、トレッド部2の右側領域RE及び左側領域LEのそれぞれには、タイヤ赤道Cからトレッド端2tに向かって、第1傾斜溝11と、第2傾斜溝12と、第3傾斜溝13と、第4傾斜溝14とがタイヤ周方向に隔設されている。これにより、右側領域RE及び左側領域LEのそれぞれには、第2傾斜溝12をタイヤ周方向に投影した第2傾斜溝形成領域E2(図3に示す)、第3傾斜溝13をタイヤ周方向に投影した第3傾斜溝形成領域E3を有する。
第1傾斜溝11は、直進接地領域ESに設けられている。これにより、直進接地領域ESのパターン剛性が小さくなり、直進走行から旋回走行に移行する際、タイヤの変形が促進される。このため、旋回初期のロール軽快性が向上する。
第1傾斜溝11は、それぞれ、タイヤ軸方向の内端11iから、回転方向Rと反対方向に向かって、タイヤ軸方向の外端11eへのびている。これにより、第1傾斜溝11のタイヤ軸方向外側の横剛性が回転方向後着側に向かって小さくなる。このため、直進走行から旋回走行に移行する際のタイヤの変形が、さらに、促進される。従って、ロール軽快性がさらに向上する。
上述の作用を効果的に発揮させるため、第1傾斜溝11は、タイヤ周方向に対して5〜20度の角度θ1を有しているのが望ましい。即ち、第1傾斜溝11の角度θ1が5度未満の場合、タイヤの回転後着側へ向かって、第1傾斜溝11のタイヤ軸方向外側の横剛性を効果的に小さくすることができず、旋回初期のロール軽快性が低下するおそれがある。また、第1傾斜溝11の角度θ1が20度を超える場合、直進接地領域ESのパターン剛性を効果的に小さくできないおそれがある。本明細書では、第1傾斜溝11の角度θ1は、第1傾斜溝11のタイヤ軸方向の内端11iとタイヤ軸方向の外端11eとを結ぶ仮想直線で定義される(他の傾斜溝についても同様とする)。
第1傾斜溝11のタイヤ軸方向の内端11iは、本実施形態では、タイヤ赤道Cと交差することなくトレッド端2t側に設けられている。これにより、タイヤ赤道C上のトレッド部2のパターン剛性が高く確保され、直進走行時のドライグリップ性能が高く確保される。第1傾斜溝11のタイヤ軸方向の内端11iとタイヤ赤道Cとの展開幅方向の長さL1が大きい場合、直進接地領域ES全体のパターン剛性を小さくできず、ロール軽快性が悪化するおそれがある。このため、第1傾斜溝11の内端11iとタイヤ赤道Cとの展開幅方向の長さL1は、好ましくはトレッド展開半幅CWの1.0%〜3.0%である。
本実施形態の第1傾斜溝11のタイヤ軸方向の外端11eは、直進接地領域ESの端縁Seよりもタイヤ軸方向外側に設けられている。これにより、直進接地領域ESの端縁近傍のパターン剛性が、さらに、小さくなり、旋回初期から旋回中期におけるタイヤの変形が、より一層、促進される。第1傾斜溝11の外端11eが、直進接地領域ESの端縁Seよりもタイヤ軸方向外側に大きく離間して設けられる場合、旋回中期以降においても、タイヤの変形が促進されるおそれがある。このため、第1傾斜溝11の外端11eと直進接地領域ESの端縁Seとの展開幅方向の長さL2は、好ましくはトレッド展開半幅CWの2%〜10%である。
直進接地領域ESのランド比R1は、0.90〜0.95に設定されるのが望ましい。これにより、直進走行時のドライグリップ性能と旋回初期のロール軽快性とがバランス良く向上する。直進接地領域ESのランド比R1が0.90未満の場合、直進接地領域ESのパターン剛性が小さくなり、ドライグリップ性能、とりわけ直進走行時のドライグリップ性能が悪化するおそれがある。直進接地領域ESのランド比R1が0.95を超える場合、直進接地領域ESのパターン剛性が高くなり、旋回初期のロール軽快性が悪化するおそれがある。直進接地領域ESのランド比R1は、直進接地領域ESの踏面の全表面積Maと、第1傾斜溝11又は第2傾斜溝12を埋めて得られる直進接地領域ESの仮想踏面の仮想表面積Mbとの比(Ma/Mb)である。
右側領域REに設けられた右側第1傾斜溝11Aと、左側領域LEに設けられた左側第1傾斜溝11Bとは、本実施形態では、タイヤ周方向に交互に設けられている。これにより、直進接地領域ESのパターン剛性が、タイヤ赤道Cの両側でバランス良く確保され、さらに旋回性能が向上する。
本実施形態の第1傾斜溝11は、第1傾斜溝11のタイヤ周方向の長さL3の70%以上において、タイヤ周方向の一方側(図1では下側)に向かって溝幅W1が漸減する漸減部11aを含む。このような第1傾斜溝11は、直進接地領域ESのパターン剛性の過度の低下を抑制して、ドライグリップ性を確保する。
ロール軽快性とドライグリップ性能とをバランス良く向上させるため、第1傾斜溝11の溝幅(長手方向に沿った展開幅)W1は、2.0〜7.0mm程度が望ましい。第1傾斜溝11の溝深さD1(図2に示す)は、2.0〜6.0mm程度が望ましい。
第2傾斜溝12のタイヤ軸方向の内端12iは、直進接地領域ESの端縁Seを中心としてトレッド展開半幅CWの2%の範囲の領域内に設けられている。これにより、直進接地領域ESの端縁Se近傍のパターン剛性が小さくなり、旋回初期及び旋回中期において、タイヤの変形が、より一層、促進される。このため、ロール軽快性が、さらに向上する。第2傾斜溝12のタイヤ軸方向の内端12iが、直進接地領域ESの端縁Seのタイヤ軸方向の内方にトレッド展開半幅CWの2%を超えて設けられる場合、直進走行時のドライグリップ性能が大きく低下する。第2傾斜溝12のタイヤ軸方向の内端12iが、直進接地領域ESの端縁Seのタイヤ軸方向の外方にトレッド展開半幅CWの2%を超えて設けられる場合、直進接地領域ESの端縁Se近傍のパターン剛性を小さくできない。このため、旋回初期から旋回中期にかけて、タイヤの変形が抑制される。
第2傾斜溝12のタイヤ軸方向の外端12eは、第2傾斜溝12のタイヤ軸方向の内端12iからトレッド展開半幅CWの20%〜30%をトレッド端2t側に隔てた位置に設けられている。これにより、トレッド部2のタイヤ軸方向の外側のパターン剛性が高く維持され、旋回中期以降において、タイヤの変形が抑制される。このため、過渡特性及びドライグリップ性能が向上する。
第2傾斜溝の外端12eが、内端12iからトレッド展開半幅CWの20%未満の位置に設けられる場合、旋回中期に接地するトレッド部2のパターン剛性を小さくすることができない。このため、旋回中期のロール軽快性が悪化する。第2傾斜溝の外端12eが、内端12iからトレッド展開半幅CWの30%を超えた位置に設けられる場合、トレッド部2のタイヤ軸方向の外側のパターン剛性が低下し、旋回中期から旋回終期においても、タイヤの変形が促進される。このため、過渡特性及びドライグリップ性能が悪化する。
図3に示されるように、第2傾斜溝形成領域E2には、第2傾斜溝12以外の他の溝が第2傾斜溝形成領域E2に存在している。本実施形態の第2傾斜溝形成領域E2には、第1傾斜溝11及び第3傾斜溝13が存在している。これら第2傾斜溝12以外の他の溝11、13の展開幅方向の領域長さ(L4+L5)は、第2傾斜溝形成領域E2の展開幅AWの25%以下である。これにより、第2傾斜溝形成領域E2の剛性が確保され、旋回中期以降において、タイヤの変形が、さらに、抑制される。
なお、第2傾斜溝形成領域E2のタイヤ軸方向内側の剛性を小さくして、旋回初期から旋回中期でのタイヤの変形をスムーズする観点より、第2傾斜溝形成領域E2に存在している第1傾斜溝11の展開幅方向の領域長さL4は、第2傾斜溝形成領域E2の展開幅AWの15%以下で設けられるのが望ましい。第2傾斜溝形成領域E2のタイヤ軸方向の外側に存在している第3傾斜溝13の展開幅方向の領域長さL5は、旋回中期以降において、タイヤの変形を確実に抑制するため、第2傾斜溝形成領域E2の展開幅AWの5%以下で設けられるのが望ましい。
過渡特性及びドライグリップ性能を、一層、向上させる観点より、第2傾斜溝形成領域E2には、第2傾斜溝12以外の他の溝が存在しない態様でも良い。
第2傾斜溝形成領域E2のランド比R2は、0.91〜0.97であるのが望ましい。即ち、第2傾斜溝形成領域E2のランド比R2が0.91未満の場合、旋回中期でのドライグリップ性能が低下するおそれがある。第2傾斜溝形成領域E2のランド比R2が0.97を超える場合、旋回初期から旋回中期において、タイヤの変形が促進されないおそれがある。第2傾斜溝形成領域E2のランド比R2は、第2傾斜溝形成領域E2の踏面の全表面積Mcと、第1傾斜溝11乃至第3傾斜溝13を埋めて得られる第2傾斜溝形成領域E2の仮想踏面の仮想表面積Mdとの比(Mc/Md)である。
第2傾斜溝形成領域E2のランド比R2は、直進接地領域ESのランド比R1よりも大きいのが望ましい。これにより、第2傾斜溝形成領域E2のパターン剛性が、直進接地領域ESのパターン剛性よりも大きく確保されるため、旋回中期以降のタイヤの変形が、確実に抑制される。従って、旋回初期のロール軽快性と、旋回中期以降の過渡特性とがバランス良く向上する。
本実施形態の第2傾斜溝12は、タイヤ軸方向の内端12iから、回転方向Rに向かって、タイヤ軸方向の外端12eへのびている。これにより、第2傾斜溝12のタイヤ軸方向外側の横剛性が回転後着側に向かって大きく確保される。従って、旋回中期以降において、タイヤの変形が抑制されるため、過渡特性が、より一層、向上する。
上述の作用を効果的に発揮させるため、第2傾斜溝12は、タイヤ周方向に対して10〜30度の角度θ2を有するのが望ましい。即ち、第2傾斜溝12の角度θ2が30度を超える場合、第2傾斜溝12のタイヤ周方向の長さL6が過度に小さくなる。このため、第2傾斜溝形成領域E2のパターン剛性が過度に大きくなり、旋回中期のロール軽快性が悪化するおそれがある。第2傾斜溝12の角度θ2が10度未満の場合、第2傾斜溝12のタイヤ周方向の長さL6が過度に大きくなり、第2傾斜溝形成領域E2のパターン剛性が低下し、旋回中期以降の過渡特性が低下するおそれがある。
第2傾斜溝12の角度θ2は、第1傾斜溝11の角度θ1よりも大きいのが望ましい。これにより、旋回時、直進接地領域ESよりも大きなタイヤ軸方向の荷重が作用する第2傾斜溝形成領域E2の横剛性が高められる。このため、旋回性能がさらに向上する。このような観点より、第2傾斜溝12の角度θ2は、第1傾斜溝11の角度θ1よりも5〜15度大きいのが望ましい。
右側領域RE及び左側領域LEそれぞれにおいて、第1傾斜溝11と、第2傾斜溝12とは、タイヤ周方向に交互に設けられているのが望ましい。これにより、右側領域RE及び左側領域LEのそれぞれにおいて、パターン剛性をバランス良く確保できる。このため、旋回性能とドライグリップ性能とがさらにバランス良く向上する。
本実施形態の第2傾斜溝12は、第2傾斜溝12のタイヤ周方向の長さL6の70%以上において、タイヤ軸方向の外側に向かって溝幅W2が漸減する漸減部12aを含む。このような第2傾斜溝12は、第2傾斜溝形成領域E2のタイヤ軸方向外側のパターン剛性を高めて、ドライグリップ性や過渡特性を向上させる。
ロール軽快性とドライグリップ性能とをバランス良く向上させるため、第2傾斜溝12の溝幅W2は、1.5〜6.5mm程度が望ましい。第2傾斜溝12の溝深さD2(図2に示す)は、好ましくは第1傾斜溝11の溝深さD1の70%〜90%程度が望ましい。
図1に示されるように、第3傾斜溝13のタイヤ軸方向の内端13iは、第2傾斜溝12のタイヤ軸方向の内端12iよりもタイヤ軸方向外側に設けられている。これにより、第2傾斜溝形成領域E2の剛性が確保され、旋回中期以降において、タイヤの変形が抑制される。第3傾斜溝13の内端13iと第2傾斜溝12の内端12iとの展開幅方向の長さL7が過度に大きい場合、第2傾斜溝12のタイヤ軸方向の外端12e近傍において剛性段差が大きくなり、スムーズに旋回できないおそれがある。このため、第3傾斜溝13の内端13iと第2傾斜溝12の内端12iとの展開幅方向の長さL7は、好ましくは第2傾斜溝形成領域E2の展開幅AW(図3に示す)の85%〜100%である。
第3傾斜溝13は、第2傾斜溝12と同じ方向に傾斜している。即ち、第3傾斜溝13は、第3傾斜溝13のタイヤ軸方向の内端13iから、回転方向Rに向かって、タイヤ軸方向の外端13eへのびている。これにより、第3傾斜溝13よりタイヤ軸方向外側の陸部の横剛性が、回転方向の後着側に向かって、一層、大きくなる。このため、旋回中期から旋回後期において、タイヤの変形が、抑制される。
第3傾斜溝13は、第2傾斜溝12よりも大きなタイヤ周方向に対する角度θ3を有しているのが望ましい。これにより、第2傾斜溝形成領域E2よりも大きな横力が作用する第3傾斜溝形成領域E3の横剛性が大きく確保される。このため、さらに旋回性能が向上する。第3傾斜溝13の角度θ3が、第2傾斜溝12の角度θ2よりも過度に大きい場合、第2傾斜溝形成領域E2と第3傾斜溝形成領域E3との剛性の段差が大きくなり、スムーズに旋回できないおそれがある。このような観点より、第3傾斜溝13の角度θ3は、第2傾斜溝12の角度θ2よりも2〜15度大きいのが望ましい。同様の観点より、第3傾斜溝13の角度θ3は、好ましくは20〜40度である。
特に限定されるものではないが、第3傾斜溝形成領域E3の展開幅BWは、好ましくはトレッド展開半幅CWの15%〜25%である。
第4傾斜溝14のタイヤ軸方向の内端14iは、第3傾斜溝13のタイヤ軸方向の内端13iよりもタイヤ軸方向外側に設けられている。これにより、第3傾斜溝形成領域E3のパターン剛性が高く確保される。第4傾斜溝14の内端14iと第3傾斜溝13の内端13iとの展開幅方向の長さL8は、好ましくは第3傾斜溝形成領域E3の展開幅BWの85%〜100%である。
第4傾斜溝14は、第3傾斜溝13と同じ方向の傾斜を有している。即ち、第4傾斜溝14は、第4傾斜溝14のタイヤ軸方向の内端14iから、回転方向Rに向かって、タイヤ軸方向の外端14eへのびている。これにより、第4傾斜溝14のタイヤ軸方向外側の横剛性が回転後着側に向かって、さらに大きく確保される。従って、旋回終期において、タイヤの変形が抑制されるため、過渡特性が、より一層、向上する。
第4傾斜溝14は、第3傾斜溝13の角度θ3よりも大きなタイヤ周方向に対する角度θ4を有している。これにより、第3傾斜溝形成領域E3よりも大きな横力が作用する第3傾斜溝形成領域E3より外側の陸部の横剛性が高められる。第4傾斜溝14の角度θ4が、第3傾斜溝13の角度θ3よりも過度に大きい場合、第3傾斜溝形成領域E3と第3傾斜溝形成領域E3より外側の陸部との横剛性段差が大きくなる。このため、第4傾斜溝14の角度θ4は、第3傾斜溝13の角度θ3よりも20〜40度大きいのが望ましい。同様の観点より、第4傾斜溝14の角度θ4は、好ましくは50〜70度である。
第4傾斜溝14の外端14eは、トレッド端2tに達することなくトレッド部2内で終端している。これにより、最大旋回時における過渡特性が、さらに向上する。
ロール軽快性とドライグリップ性能とをバランス良く向上させるため、第3傾斜溝13の溝幅W3及び第4傾斜溝14の溝幅W4は、好ましくは1.0〜6.0mmが望ましい。第3傾斜溝13の溝深さD3(図2に示す)及び第4傾斜溝14の溝深さ(図示せず)は、好ましくは第1傾斜溝11の溝深さD1の70%〜90%程度が望ましい。
以上、本発明の実施形態が詳細に説明されたが、本発明は上記の具体的な実施形態に限定されるものでなく、種々の態様に変更して実施される。
本発明の効果を確認するために、図1の基本パターンを有し、表1の仕様に基づいた自動二輪車用タイヤがテストされた。各タイヤの主な共通仕様やテスト方法は以下の通りである。
トレッド幅TWa:122mm
トレッド展開半幅CW:83mm
直進接地領域の展開幅SW:41mm
第1傾斜溝の溝深さD1:4.1mm
第2傾斜溝の溝深さD2:3.7mm
第3傾斜溝の溝深さD3:3.5mm
第3傾斜溝の角度θ3:35度
第4傾斜溝の溝深さ:3.3mm
第4傾斜溝の角度θ4:60度
第1傾斜溝の1ピッチL(図1に示す):188mm
<旋回性能及びドライグリップ性能>
各テストタイヤが、下記の条件で、排気量1000ccの自動二輪車の全輪に装着された。そして、テストライダーが、ドライアスファルト路面のテストコースを走行させ、このときのロール軽快性及び過渡特性による旋回性能、並びに、ドライグリップ力に関する走行特性がテストライダーの官能により評価された。結果は、従来例を4.0とする5点法で表示されている。数値が大きいほど良好である。
(フロントタイヤ)
サイズ:120/70ZR17
リム:MT3.50×17
内圧:250kPa
(リアタイヤ)
サイズ:190/55ZR17
リム:MT6.00×17
内圧:290kPa
テストの結果などが表1に示される。
Figure 2015024796
Figure 2015024796
テストの結果、実施例のタイヤは、比較例及び従来例のタイヤに比べて、各性能がバランス良く向上していることが確認できる。また、タイヤサイズを変化させて同じテストを行ったが、このテスト結果と同じ傾向が示された。
2 トレッド部
11 第1傾斜溝
12 第2傾斜溝
ES 直進接地領域
Se 直進接地領域の端縁
CW トレッド展開半幅
2t トレッド端

Claims (11)

  1. トレッド部を有する自動二輪車用タイヤであって、
    前記トレッド部は、タイヤ赤道の右側領域と、タイヤ赤道の左側領域とを含み、
    前記右側領域及び前記左側領域それぞれに、タイヤ赤道側に配されかつタイヤ周方向に隔設された複数本の第1傾斜溝と、前記第1傾斜溝よりもトレッド端側に配されかつタイヤ周方向に隔設された複数本の第2傾斜溝とが設けられ、
    前記第1傾斜溝は、前記右側領域に設けられた右側第1傾斜溝と、前記左側領域に設けられた左側第1傾斜溝とを含み、
    前記第2傾斜溝は、前記右側領域に設けられた右側第2傾斜溝と、前記左側領域に設けられた左側第2傾斜溝とを含み、
    前記第1傾斜溝は、タイヤが正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填されしかも正規荷重が負荷されてキャンバー角0度で平面に接地する部分である直進接地領域に設けられ、
    前記右側領域及び前記左側領域において、前記第2傾斜溝のタイヤ軸方向の内端は、前記直進接地領域の端縁を中心としてトレッド展開半幅の2%の範囲の領域内に設けられており、かつ、前記第2傾斜溝のタイヤ軸方向の外端は、前記内端からトレッド展開半幅の20%〜30%をトレッド端側に隔てた位置に設けられ、
    前記第2傾斜溝をタイヤ周方向に投影した第2傾斜溝形成領域には、第2傾斜溝以外の他の溝が設けられていないか、又は、前記他の溝が第2傾斜溝形成領域に存在している展開幅方向の領域長さは、第2傾斜溝形成領域の展開幅の25%以下であることを特徴とする自動二輪車用タイヤ。
  2. 前記トレッド部は、回転方向が指定されており、
    前記第1傾斜溝は、それぞれ、タイヤ軸方向の内端から、前記回転方向と反対方向に向かって、タイヤ軸方向の外端へのび、
    前記第2傾斜溝は、それぞれ、タイヤ軸方向の内端から、前記回転方向に向かって、タイヤ軸方向の外端へのびている請求項1記載の自動二輪車用タイヤ。
  3. 前記右側領域及び前記左側領域において、前記第1傾斜溝のタイヤ軸方向の内端は、タイヤ赤道と交差することなくトレッド端側に設けられている請求項1又は2記載の自動二輪車用タイヤ。
  4. 前記第1傾斜溝は、タイヤ周方向に対して5〜20度の角度を有し、
    前記第2傾斜溝は、タイヤ周方向に対して10〜30度の角度を有する請求項2記載の自動二輪車用タイヤ。
  5. 前記トレッド部の前記直進接地領域のランド比は0.90〜0.95であり、
    前記トレッド部の前記第2傾斜溝形成領域のランド比は0.91〜0.97である請求項1乃至4のいずれかに記載の自動二輪車用タイヤ。
  6. 前記右側領域及び前記左側領域それぞれにおいて、前記第1傾斜溝と、前記第2傾斜溝とは、タイヤ周方向に交互に設けられている請求項1乃至5のいずれかに記載の自動二輪車用タイヤ。
  7. 前記右側第1傾斜溝と、前記左側第1傾斜溝とは、タイヤ周方向に交互に設けられている請求項1乃至6のいずれかに記載の自動二輪車用タイヤ。
  8. 前記右側領域及び前記左側領域それぞれにおいて、第3傾斜溝がタイヤ周方向に隔設されており、
    前記第3傾斜溝のタイヤ軸方向の内端は、前記第2傾斜溝のタイヤ軸方向の内端よりもタイヤ軸方向外側に設けられている請求項1乃至7のいずれかに記載の自動二輪車用タイヤ。
  9. 前記第3傾斜溝は、前記第2傾斜溝と同じ方向の傾斜を有し、かつ、前記第2傾斜溝よりも大きなタイヤ周方向に対する角度を有している請求項8に記載の自動二輪車用タイヤ。
  10. 前記右側領域及び前記左側領域それぞれにおいて、第4傾斜溝がタイヤ周方向に隔設されており、
    前記第4傾斜溝のタイヤ軸方向の内端は、前記第3傾斜溝のタイヤ軸方向の内端よりもタイヤ軸方向外側に設けられている請求項8又は9に記載の自動二輪車用タイヤ。
  11. 前記第4傾斜溝は、前記第3傾斜溝と同じ方向の傾斜を有し、かつ、前記第3傾斜溝よりも大きなタイヤ周方向に対する角度を有している請求項10記載の自動二輪車用タイヤ。
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