JP2015023999A - 吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の吸収性物品1における吸収体4は、吸収性シートの積層体からなり、排泄部対向部Bに、縦方向Xに沿う縦スリット43,44が複数、分散した状態に形成された排泄部スリット領域Sを有し、排泄部対向部における吸収体4の中央部に、縦スリット43が特定の配置で形成された中央スリット領域S1が形成されている。また、吸収体4は、後方部Cに、横方向Yへ長手方向を有するように延びる後方スリット45を有し、該後方スリットは、スリットの長手方向の中央部が該長手方向の両端部の位置より前方部側に位置する形状を有し、縦方向Xに間隔を開けて複数本形成されている。後方スリット45で形成される後方スリット領域S3の横方向Yの長さが、排泄部スリット領域Sの同方向Yの長さより短い。
【選択図】図1
Description
例えば、特許文献1には、吸収体における、周辺を除く部分に所定の長さを有する4列以上のスリットを所定間隔で形成することが記載されている(特許文献1参照)。
また、特許文献2には、吸収体に、剛性の異なる3つの領域を形成し、そのうちの一つの領域の形成方法として、該吸収体に、複数本の細長い孔を、該吸収体の材料を取り除くことによって形成することが記載されている。
特許文献1には、吸収体に形成するスリットに関し、吸収体の長手方向に沿ってスリットを形成したものと幅方向に沿ってスリットを形成したものが、それぞれ別個に開示されているが、長手方向に沿うスリットについては、吸収体の略全長に亘って連続的に形成されている。吸収体に、その長手方向に沿うようにスリットを設けたとしても、吸収性物品の長手方向に延びる皺が生じ易く、その皺によって、着用者が違和感を覚えたり、漏れが誘発される恐れがある。
他方、特許文献2に記載の吸収体のように、吸収体の材料を無くして開口を形成した場合には、表面シートに液が残りやすくなることがある。
縦スリット43,44は、図2に示すように、吸収体4を構成する吸収性シートの積層体を貫通していることが好ましい。縦スリット43,44は、吸収体4の上下に配される表面シート2及び裏面シート3には、形成されておらず、表面シート2と吸収体4との間に配されることのある不織布からなる中間シートにも形成されていないことが好ましい。
(条件1)吸収性物品の横方向Yに離間した複数本の縦スリット43からなるスリット列R1,R2が、吸収性物品の縦方向Xに複数列形成されている。図3(a)及び図3(b)には、横方向Yに離間した2本の縦スリット43からなるスリット列R1と、横方向Yに離間した3本の縦スリット43からなるスリット列R2とが、縦方向Xに交互に形成されている例を示したが、本発明における中央スリット領域には、最低、横方向Yに離間した2本の縦スリットからなるスリット列が縦方向Xに2列形成されていれば良い。但し、スリット列は、縦方向Xに3列以上形成されていることが好ましく、4列以上がより好ましく、5列以上が更に好ましい。また、個々のスリット列に含まれる横方向Xに離間した縦スリットの本数は、好ましくは2本以上であり、より好ましくは3本以上、更に好ましくは4本以上である。
(条件2)吸収性物品の縦方向Xに隣り合うスリット列間に間隔Pを有しない。即ち、縦方向Xに隣り合う2つのスリット列R1,R2間には、図4(a)に示すような間隔Pは設けない。隣り合うスリット列間に間隔Pを有しないという表現には、図3(a)に示すように、隣り合うスリット列のスリット43の端部どうしの位置が一致している場合と、図3(b)に示すように、隣り合うスリット列が、縦方向Xにおいて一部重複している場合とが含まれる。図3(b)に示すように、2本のスリット列を互いの一部を重複させた状態で縦方向Xに配置する場合、その重複させる長さL1は、スリット列を構成する縦スリットの同方向Xの長さL2の20%以下であることが好ましく、10%以下であることが好ましい。
(条件3)吸収性物品の縦方向Xに隣り合うスリット列のスリットの位置が、吸収性物品の横方向Yにずれている。図3(a)及び図3(b)に示すように、縦方向Xに隣り合う2つのスリット列R1,R2における縦スリット43は、一方のスリット列R1のスリット43が、他方のスリット列R2のスリット43間の中央部に位置することが好ましいが、一方のスリット列R1のスリット43が、他方のスリット列R2のスリット43間における何れか一方の側に偏倚させて形成されていても良い。図4(b)は、縦方向Xに隣り合うスリット列R1,R2のスリットの位置が、横方向Yにずれていない例を示す図である。
図1(b)には、排泄部スリット領域Sを、縦方向X及び横方向Yにいずれについても、見易さの観点から便宜的に、縦スリット43,44が分布する範囲よりやや広い範囲として示してある。しかし、本発明における排泄部スリット領域Sは、縦スリット43,44が分布する範囲であり、その横方向Yの長さL4は、図1(b)に示す通り、横方向Yの両端に位置する縦スリット44の外縁間の距離である。
また、後方スリット45で形成される後方スリット領域S3は、縦方向Xに沿う2辺及び横方向Yに沿う2辺を有する長方形であって、後方スリット43の全体(複数本ある場合にはその全部)を囲む長方形のうち最小のものの内側の領域である。後方スリット領域S3についても、図1(b)には、見易さ等の観点から便宜的に、やや広い範囲として示されている。図6(b)に示すように、後方スリット45が、横方向Yの位置をずらして縦方向Xに複数形成されている場合、後方スリット領域S3の横方向Yの長さL3は、最も外側に位置する端部どうし間の距離とする。
また、複数の後方スリット45,45各々について、長手方向の長さはほぼ同じである。ここで「略同じ」とは、その長さの差が、後方スリット領域S3の横方向Yの長さL3の5%以内に収まっていることを意味する。
さらに、複数の後方スリット45,45各々は、中心位置45cがほぼ一致している。ここで「ほぼ一致」とは、吸収体4の横方向長さの5%の長さ分、ずれていても良いことを意味する。
後方スリット領域45の前記長さL3は、排泄部スリット領域Sの前記長さ4の50%以上100%以下であることが、より好ましい。
後方スリット45は、吸収体等の搬送時のちぎれ防止、後述する隙間の形成性、加工性等の観点から、前方部側に向かって凸に湾曲した平面視形状、例えば、円弧状、放物線状、U字状等であることが好ましい。
中央スリット領域S1における縦スリット43の長さL2(図3参照)は、好ましくは10mm以上、更に好ましくは15mm以上であり、また、好ましくは35mm以下、更に好ましくは25mm以下であり、また、好ましくは10mm以上、35mm以下、更に好ましくは15mm以上、25mm以下である。
中央スリット領域S1における同一スリット列内における縦スリット43の間隔L5(図3参照)は、好ましくは3mm以上、更に好ましくは7mm以上、また、好ましくは20mm以下、更に好ましくは15mm以下であり、また、好ましくは3mm以上20mm以下、更に好ましくは7mm以上15mm以下である。
また、後方スリット45で形成される後方スリット領域の横方向Yの長さL3の、排泄部スリット領域Sの横方向Yの長さL4に対する比は、好ましくは1以下、更に好ましくは5/6以下であり、また、好ましくは2/5以上であり、更に好ましくは1/2以上である。
また、後方スリット45で形成される後方スリット領域の前記横方向Yの長さL3は、好ましくは20mm以上、更に好ましくは25mm以上であり、また、好ましくは50mm以下、更に好ましくは45mm以下である。また、後方スリット45は、前記縦方向Xの長さL6が、前記横方向Yの長さL3の、好ましくは2.5%以上、更に好ましくは7.5%以上であり、また、好ましくは17.5%以下、更に好ましくは15%以下である。
そのため、排泄部対向部Bに形成される中央スリット領域には、大腿部からの圧力と身体の複雑な形状と動きが加わるため、多層にすることにより剛性を高め、ヨレを防止できる。後方スリット領域は、臀部に当たる部位に形成されるため、中央領域ほど複雑な変形は起こらない。また、特に着座時の違和感を防ぐことができる。
本発明における後方スリット45は、中央部45aが両端部45b,45bの位置より前方部側に位置しており、その中央部45aに、該スリットが開いた隙間46を有することにより、身体形状に沿った形状への変形性が一層向上する。しかし、中央部45a以外の部分も大きく開口すると、後方スリット45と重なる部位の吸収阻害が生じることがあるため、後方スリット45は、長手方向の両端部45b付近に、それぞれ、スリットの非開口領域を有することが好ましい。
多層部42の後方に位置する該多層部よりも剛性の低い部位に、後方スリット45を形成することにより、スリット形成後の吸収体等を搬送方向に引っ張ることで、吸収体等を適度にネックインさせることができ、中央部45aに隙間を有する一方、両端部45b,45bに、スリットの非開口領域を有する後方スリット45を容易に形成させることができる。
このように配置することによって、縦方向Xにおいて、後方スリット45どうし間に、スリットのない領域を形成することができる。これにより、製品加工時の吸収体をスリットする際に吸収体幅方向のスリット刃の圧力の分散を防ぐことができ、頂部から両端部にかけてきれいにスリットすることができる。また、後方スリットが臀部にそって装着されるとき、開口した頂部が閉じるか、わずかに重なるようにして曲がるが、この身体形状に沿うための変形のしやすさの点でも有利になる。
このよう観点から、縦方向Xにおいて隣り合う前方の後方スリットの後端位置P1と後方の前端位置P2との間の距離L8〔図1(b)〕は、好ましくは2mm以上、更に好ましくは4mm以上であり、また、臀部へのフィット性の観点から、好ましくは10mm以下、更に好ましくは7mm以下である。
また、同様の観点から、前記距離L8は、後方スリット45で形成される後方スリット領域S3の前記長さL3に対して、好ましくは3%以上、更に好ましくは5%以上であり、また好ましくは30%以下、更に好ましくは40%以下である。
なお、本実施形態における吸収体4は、図1(b)に示すように、吸収体4の周縁部に、スリットが存在しない環状の非スリット領域を有している。
排泄部対向部Bにおける吸収体4の両側部は、ナプキンの着用中に大腿部によって圧縮されやすいため、側部スリット領域S2,S2を設けて、その部分の変形性を高めることにより、深い折れ皺やヨレが一層発生しにくくなり、フィット性、漏れ防止性、着用感が一層向上する。
測定対象物である吸収体を水平な場所にシワや折れ曲がりがないように静置し、5cN/cm2の荷重下での厚みを測定する。本発明における厚みの測定には、厚み計 PEACOCK DIAL UPRIGHT GAUGES R5-C(OZAKI MFG.CO.LTD.製)を用いた。このとき、厚み計の先端部と測定対象物における測定部分との間に、平面視円形状又は正方形状のプレート(厚さ5mm程度のアクリル板)を配置して、荷重が5cN/cm2となるようにプレートの大きさを調整する。
なお、吸水性ポリマーとしては、例えば、ポリアクリル酸ナトリウム、(アクリル酸−ビニルアルコール)共重合体、ポリアクリル酸ナトリウム架橋体、(でんぷん−アクリル酸)グラフト共重合体、(イソブチレン−無水マレイン酸)共重合体及びそのケン化物、ポリアスパラギン酸等が挙げられる。また、吸収体4を構成する吸収性シートは、そのいずれもが吸水性ポリマーを含有する吸水性シートであることが好ましいが、吸水性ポリマーを含有する吸水性シートと、吸水性ポリマーを含有しない吸水性シートを組み合わせて、吸収体を構成する吸水性シートの積層体としても良い。
例えば、ナプキン1は、ウイング部7を有しないものであっても良い。また、吸収性本体5の後方部における両側に、ショーツの内面に広げて固定する後方フラップ部を有するものであっても良い。また、排泄部スリット領域Sは、排泄部対向部Bのみに形成されていても良いし、排泄部対向部Bから後方部Cの一部に延在していても良いし、排泄部対向部Bから、前方部Aの一部及び後方部Cの一部に延在していても良い。また、多層部42における吸収性シートの積層数は、4枚に代えて、2枚又は3枚でも良く、5枚以上であっても良い。また、多層部42とそれ以外の部分との吸収性シートの積層枚数の差も1枚又は3枚以上であっても良い。また、後方スリット45は、本数が2本、3本又は5本以上であっても良く、また、中央部45aに、スリットが開口した隙間46を有する後方スリットと、そのような隙間のない後方スリットとが混在していても良い。また、後方スリット45は、2本の直線がスリットの中央部で角度を持って結合した形状であっても良い。
また、本発明の吸収性物品は、生理用ナプキンの他、パンティライナ(おりものシート)、失禁パッド等であっても良い。
<1> 液保持性の吸収体並びに該吸収体の肌対向面側に配置された表面シート及び該吸収体の非肌対向面側に配置された裏面シートを具備し、着用時に着用者の排泄部に対向配置される排泄部対向部と、該排泄部対向部より着用者の腹側に配される前方部と、該排泄部対向部より着用者の背側に配される後方部とを有する吸収性本体を備え、着用者の前後方向に相当する縦方向とこれに直交する横方向とを有する吸収性物品であって、前記吸収体は、吸収性シートの積層体からなり、前記排泄部対向部に、前記縦方向に沿う縦スリットが複数、分散した状態に形成された排泄部スリット領域を有しており、前記排泄部対向部における前記吸収体の前記横方向の中央部に、前記縦スリットが特定の配置で形成された中央スリット領域が形成されており、該特定の配置は、前記横方向に離間した複数本の縦スリットからなるスリット列が前記縦方向に複数列形成され、該縦方向に隣り合うスリット列間に間隔を有さず、且つ該縦方向に隣り合うスリット列のスリットの位置が前記横方向にずれている配置であり、前記吸収体は、前記後方部に、前記横方向へ長手方向を有するように延びる後方スリットを有しており、該後方スリットは、該後方スリットの長手方向の中央部が該長手方向の両端部の位置より前方部側に位置する平面視形状を有し、前記縦方向に間隔を開けて複数本形成されており、前記後方スリットで形成される後方スリット領域の前記横方向の長さが、前記排泄部スリット領域の同方向の長さと同じか短い吸収性物品。
<3> 前記後方スリットは、前記縦方向に隣り合う後方スリットのうちの前方に位置する後方スリットの後端位置が、後方に位置する後方スリットの前端位置より前方に位置するように形成されている前記<1>又は<2>に記載の吸収性物品。
<4> 前記後方スリットは、その長手方向の中央部に、該スリットが開いた隙間を有する、前記<1>〜<3>の何れか1に記載の吸収性物品。
<5> 前記後方スリットは、前記前方部側に向かって凸に湾曲した平面視形状を有する、前記<1>〜<4>の何れか1に記載の吸収性物品。
<6> 前記排泄部スリット領域は、前記中央スリット領域の両側に、該中央スリット領域の縦スリットと長さが同じか短い縦スリットが形成された側部スリット領域を有しており、該側部スリット領域には、前記縦方向に複数の縦スリットが配置されているとともに、該縦方向に隣り合う縦スリットどうしは、前記横方向に位置をずらし且つ前記縦方向に重複部を有するように配置されている、前記<1>〜<5>の何れか1に記載の吸収性物品。
<7> 前記複数の後方スリット各々の長さがほぼ同じである、前記<1>〜<6>の何れか1に記載の吸収性物品。
<8> 前記複数の後方スリットが、前方側よりも後方側の方が短い、前記<1>〜<7>の何れか1に記載の吸収性物品。
<9> 前記吸収体は、該吸収体の外形を形成する主吸収体と、主吸収体の一部に重ねて配された主吸収体より小型の補助吸収体とを有している、前記<1>〜<8>の何れか1に記載の吸収性物品。
<10> 前記吸収体は、前記補助吸収体を構成する1枚の吸収性シートを折り畳んだ構造のものを、主吸収体を構成する2枚の吸収性シート間に配したものである、前記<1>〜<9>の何れか1に記載の吸収性物品。
<12> 前記吸収性物品が左右一対のウィング部を有しており、該一対のウィング部間が前記排泄部対向部である、前記<1>〜<11>の何れか1に記載の吸収性物品。
<13> 前記吸収性物品がウィング部を有しておらず、個包装された状態では、前記縦方向に3つ折りされており、前記排泄部対向部が該吸収性物品を横方向に横断する2本の折曲線について、該吸収性物品の縦方向の前端から数えて第1折曲線と第2折曲線とに囲まれた領域である、前記<1>〜<12>の何れか1に記載の吸収性物品。
<14> 中央スリット領域における縦スリットの長さは、好ましくは10mm以上35mm以下である、前記<1>〜<13>の何れか1に記載の吸収性物品。
<15> 中央スリット領域における同一スリット列内における縦スリットの間隔は、3mm以上20mm以下である、前記<1>〜<14>の何れか1に記載の吸収性物品。
<16> 排泄部スリット領域の横方向の長さは、排泄部対向部における吸収体の同方向の長さの、30%以上85%以下である、前記<1>〜<15>の何れか1に記載の吸収性物品。
<17> 排泄部スリット領域の横方向の長さは、30mm以上55mm以下である、前記<1>〜<16>の何れか1に記載の吸収性物品。
<18> 後方スリットで形成される後方スリット領域の横方向の長さの、排泄部スリット領域の横方向の長さに対する比は1/2以上1以下である、前記<1>〜<17>の何れか1に記載の吸収性物品。
<19> 後方スリットで形成される後方スリット領域の前記横方向の長さは、20mm以上50mm以下である、前記<1>〜<18>の何れか1に記載の吸収性物品。
<20> 前記後方スリットは、前記縦方向の長さが、前記後方スリット領域の前記横方向の長さの2.5%以上17.5%以下である、前記<1>〜<19>の何れか1に記載の吸収性物品。
<22> 側部スリット領域の縦スリットは、前記縦方向の長さが、中央スリット領域の縦スリットの同方向の長さに対して50%以上85%以下である、前記<1>〜<21>の何れか1に記載の吸収性物品。
<23> 前記吸収性シートは、構成繊維同士が接着した構造のものである、前記<1>〜<22>の何れか1に記載の吸収性物品。
<24> 前記吸収性シートは、湿潤状態の吸水性ポリマーに生じる粘着力や別に添加した接着剤や接着性繊維等のバインダーを介して、構成繊維間や構成繊維と吸水性ポリマーとの間を結合させてシート状としたものである、前記<1>〜<23>の何れか1に記載の吸収性物品。
<25> 吸収性本体の肌対向面における縦方向Xに沿う両側部には、平面視において吸収体の縦方向Xに沿う左右両側部に重なるように、一対のサイドシートが吸収性本体の縦方向Xの略全長に亘って配され、一対のサイドシートは、それぞれ、排泄部対向部に位置する線状の第1接合線と、該第1接合線の縦方向Xの前後に位置する線状の第2接合線とで吸収性本体に接合されており、該第1接合線及び第2接合線よりも横方向の内方に、サイドシートと表面シートとで画成される空間部が形成されている、前記<1>〜<24>の何れか1に記載の吸収性物品。
<26> 吸収性本体の肌対向面には、表面シート及び吸収体が裏面シート側に向かって一体的に凹陥してなる線状溝が形成されており、該線状溝は、排泄部対向部を縦方向に延びる縦溝1と、前方部及び後方部に、それぞれ横方向に延びるように形成された第1及び第2の横溝が形成されている、前記<1>〜<25>の何れか1に記載の吸収性物品。
<27> 前記スリットが、前記サイドシートよりも横方向内側にのみ存在している、前記<1>〜<26>の何れか1に記載の吸収性物品。
<28> 前記線状溝が、前記サイドシートよりも横方向内側のみに存在している、前記<1>〜<27>の何れか1に記載の吸収性物品。
<29> 前記排泄部スリット領域は、前記中央スリット領域の両側に、該中央スリット領域の縦スリットと長さが同じか短い縦スリットが形成された側部スリット領域を有しており、該側部スリット領域には、前記縦方向に複数の縦スリットが配置されているとともに、該縦方向に隣り合う縦スリットどうしは、前記横方向に位置をずらし且つ前記縦方向に重複部を有しないように配置されている、前記<1>〜<28>の何れか1に記載の吸収性物品。
<30> 前記吸収性物品が生理用ナプキンである前記<1>〜<29>の何れか1に記載の吸収性物品。
2 表面シート
3 裏面シート
4 吸収体
401〜403 吸収性シート
S 排泄部スリット領域
S1 中央スリット領域
S2 側部スリット領域
R1,R2 スリット列
42 多層部
43,44 縦スリット
S3 後方スリット領域
45 後方スリット
45a 中央部
45b,45b 両端部
46 隙間
5 吸収性本体
51 縦溝(線状溝)
52,53 横溝
7 ウイング部
10 サイドシート
A 前方部
B 排泄部対向部
C 後方部
X 縦方向
Y 横方向
Claims (6)
- 液保持性の吸収体並びに該吸収体の肌対向面側に配置された表面シート及び該吸収体の非肌対向面側に配置された裏面シートを具備し、着用時に着用者の排泄部に対向配置される排泄部対向部と、該排泄部対向部より着用者の腹側に配される前方部と、該排泄部対向部より着用者の背側に配される後方部とを有する吸収性本体を備え、着用者の前後方向に相当する縦方向とこれに直交する横方向とを有する吸収性物品であって、
前記吸収体は、吸収性シートの積層体からなり、前記排泄部対向部に、前記縦方向に沿う縦スリットが複数、分散した状態に形成された排泄部スリット領域を有しており、
前記排泄部対向部における前記吸収体の前記横方向の中央部に、前記縦スリットが特定の配置で形成された中央スリット領域が形成されており、該特定の配置は、前記横方向に離間した複数本の縦スリットからなるスリット列が前記縦方向に複数列形成され、該縦方向に隣り合うスリット列間に間隔を有さず、且つ該縦方向に隣り合うスリット列のスリットの位置が前記横方向にずれている配置であり、
前記吸収体は、前記後方部に、前記横方向へ長手方向を有するように延びる後方スリットを有しており、該後方スリットは、該後方スリットの長手方向の中央部が該長手方向の両端部の位置より前方部側に位置する平面視形状を有し、前記縦方向に間隔を開けて複数本形成されており、
前記後方スリットで形成される後方スリット領域の前記横方向の長さが、前記排泄部スリット領域の同方向の長さと同じか短い吸収性物品。 - 前記吸収体は、前記排泄部対向部に多層部を有し、該多層部は、その周囲に位置する部分よりも吸収性シートの積層枚数が多い部分であり、前記中央スリット領域は、該多層部に形成され、前記後方スリットは、該多層部より後方に位置する、該多層部より吸収性シートの積層枚数が少ない部位に形成されている、請求項1に記載の吸収性物品。
- 前記後方スリットは、前記縦方向に隣り合う後方スリットのうちの前方に位置する後方スリットの後端位置が、後方に位置する後方スリットの前端位置より前方に位置するように形成されている請求項1又は2に記載の吸収性物品。
- 前記後方スリットは、その長手方向の中央部に、該スリットが開いた隙間を有する、請求項1〜3の何れか1項に記載の吸収性物品。
- 前記後方スリットは、前記前方部側に向かって凸に湾曲した平面視形状を有する、請求項1〜4の何れか1項に記載の吸収性物品。
- 前記排泄部スリット領域は、前記中央スリット領域の両側に、該中央スリット領域の縦スリットと長さが同じか短い縦スリットが形成された側部スリット領域を有しており、該側部スリット領域には、前記縦方向に複数の縦スリットが配置されているとともに、該縦方向に隣り合う縦スリットどうしは、前記横方向に位置をずらし且つ前記縦方向に重複部を有するように配置されている、請求項1〜5の何れか1項に記載の吸収性物品。
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