JP2015023296A - 光学装置および撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置本体部を把持した状態でケラレの発生を回避しつつ、良好な無線通信を行えるようにすること。
【解決手段】撮像装置は、レンズ部と、撮像部と、無線通信部を備える。撮像装置本体部の第1の側面部には、撮影者の親指Oによって、レンズ光軸と垂直方向に操作されるレリーズノブ92が操作部材として設けられる。撮影者は、レリーズノブ92を配置した第1の側面部を親指Oで支え、レンズ部を跨いで対向する第2の側面部を、他の指(人差し指)で支えるようにして、撮像装置を把持する。無線通信部5は、レリーズノブ92の近傍にて、アンテナ部501の周囲を撮影者の把持手に覆われることなく無線通信が可能である。
【選択図】 図17

Description

本発明は、外部機器と無線通信を行う無線通信部を備える光学装置や撮像装置に関する。
小型撮像装置は広画角での撮影が可能である。図18は広角撮影機能をもつ従来のスチルカメラ1000を示す。広角レンズ1001は対角画角1002が略170°である。カメラの把持形態において、図示のように撮影者の手によりケラレが起こる場合がある。その対策として、カメラ本体から広角レンズ1001を、ケラレの生じない位置へ突出させる対策がとられている。しかし、この対策では、広角レンズ1001がカメラ本体よりも突出するため、装置の小型化の阻害原因となる。小型化対策として、広角レンズのレンズ鏡筒をカメラ本体に対して沈胴させる形態では、レンズ鏡筒の収納時にカメラ本体からレンズ鏡筒部は突出しない。撮影時に撮影者の手によりケラレが起きることなくカメラの小型化が可能となる。しかし、沈胴構造の実現にはレンズ鏡筒の径方向の増加や、アクチュエータを含む沈胴機構部品の追加によるコスト上昇を伴う。
ところで、撮像装置では内部の無線通信部を利用して外部機器と無線通信を行い、撮影中に撮影情報を送信して記録する記録方式(以下、ストリーミングRECという)が実現される。一般的に無線通信部は、無線通信用電波を遮蔽する金属部材や人体によって無線通信部のアンテナ部が覆われると、電波強度が著しく低下してしまう。この為、撮像装置に無線通信部を配置する場合、アンテナ部の位置が金属部材や撮影者の把持手で覆われない位置に設計することが重要である。特許文献1には、放射電界強度の低下や受信感度の鈍化を抑え、良好な無線通信を行うことができる電子スチルカメラが開示されている。
特開2008−109215号公報
広角撮影可能な小型撮像装置の場合に、ケラレの発生を回避しつつ良好な無線通信を行うには、撮影者がカメラ本体を把持した状態でアンテナ部が撮影者の把持手に覆われない状態で撮影が行われるようにするための工夫が必要である。換言すれば、無線通信用電波強度の低下や受信感度の鈍化を抑えるためのカメラの把持形態が求められる。
本発明の目的は、装置本体部を把持した状態でケラレの発生を回避しつつ、良好な無線通信を行えるようにすることである。
上記課題を解決するために、本発明に係る装置は、レンズ部を備え、装置本体部を構成する複数の側面部のうち、前記レンズ部の光軸を挟んで対向する第1の側面部及び第2の側面部を把持して使用する光学装置であって、前記第1の側面部に配置された操作部材と、前記装置本体部の内部における前記操作部材の近傍にアンテナ部が配置された無線通信部と、を備える。
本発明によれば、撮影者が装置本体部を把持した状態でケラレの発生を回避しつつ、良好な無線通信を行える。
図2ないし図17と併せて本発明の実施形態に係る撮像装置を説明するために、装置本体部の外観を示す斜視図である。 撮像装置を底面側から見た場合の斜視図である。 撮像装置の撮影状態を示す斜視図である。 撮像装置の側面蓋を開いた状態を示す斜視図である。 撮像装置の把持撮影状態を示す図である。 撮像装置のシステム構成を示すブロック図である。 主基板部を示す図である。 主基板部及びレンズユニットを示す図である。 主基板部及びレンズユニットを示す模式図である。 主基板部及びフロントユニットを示す図である。 主基板部及び無線通信部を示す図である。 主基板部及び無線通信部を示す斜視図である。 無線モジュールを示す図である。 無線通信部の分解斜視図である。 主基板部及び無線通信部の側面図である。 図13(B)のδ−δ線で切断した場合の断面図である。 主基板部、無線通信部及びレリーズノブを示す図である。 従来の撮像装置の把持形態を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。本実施形態では、広角撮影可能な小型で薄型の撮像装置への適用例を示すが、本発明は無線通信機能を有する光学装置や携帯型電子機器等に適用可能である。
本実施形態の説明において、図1(A)に矢印で示す各方向を、X方向、Y方向、Z方向と定める。X方向はレンズ部の光軸方向を示し、Y方向はX方向に直交し、撮像装置の厚み方向を示す。Z方向は、X方向及びY方向と直交する撮像装置の幅方向を示す。また、撮像装置において被写体側を光軸方向前側とし、レンズ(バリア)側から見た面(図1(A)のX方向の手前側から見た面)を正面する。正面と対向する面を背面とし、正面に対して右側から見た面を右側面、正面に対して左側から見た面を左側面とする。正面に対して上側から見た面を天面(上面)とし、正面に対して下側から見た面を底面とする。
まず、図1〜図4に示す外観斜視図を参照して、本実施形態に係る撮像装置の各構成要素及びその機能を説明する。撮像装置本体部(以下、装置本体部という)は薄型で略直方体状に形成されている。撮影者が本体底面側を手掌で包み込むように把持する形態(いわゆるフラットカム)であるため、撮影者の手によるケラレが起こらないという利点がある。
フロントユニット4は撮像装置の正面側に配置される。フロントカバー40はフロントユニット4の外観を成し、撮像装置の正面側及び天面側を覆う金属製部材である。マイクR42及びマイクL43は撮像装置の正面に配置され、音声入力信号を電気信号に変換する。バリア410は撮像装置内部のレンズ部1(図3参照)を保護する。バリア電源ノブ45は撮像装置の左側面部に配置され、スライド操作によりバリア410を開閉すると共に、撮像装置の電源のON/OFF操作に使用する。電源のON/OFF状態に応じてLED等の発光部の光は、透明部材で形成された電源LED窓46から外部へ出射する。フロントカバー40の天面側に形成されたスピーカー孔402は、装置本体部内に配置されたスピーカーが出力する音声を外部へ伝える。表示ユニット7は収納状態において撮像装置の天面に配置される。LCD(液晶表示パネル)等を有する表示部70は、撮影画像や再生画像を表示する。タッチパネル部71は表示部70の表面に配置され、ユーザのタッチ操作入力に使用する。
図2に示すボトムユニット8は撮像装置の底面部に配置される。ボトムカバー80は撮像装置の底面側を覆う外装カバーである。アクセスLED窓81はボトムカバー80の右側面側に配置された透明部材であり、カード状記録媒体と撮像装置の本体制御部(後述)が通信を行う際に発光するLED等の発光部からの光を外部へ導光する。再生ノブ82(図1(B)参照)はボトムカバー80の左側面に配置され、再生モードへの移行時に操作される。スタンドユニット83はボトムカバー80の底面に配置されている。バッテリ蓋84はボトムカバー80の背面側に配置され、装置本体部に対して開閉可能である。ストラップを装着する為のストラップ穴802は、ボトムカバー80の左右側面の背面側に形成されている。三脚ベース33は装置本体部の底面に配置され、三脚ネジに締結される雌ネジ部を有する。
撮影時に操作するレリーズノブ92は、装置本体部の右側面部に配置された操作部材である。装置本体部を構成する側面部のうち、レリーズノブ92を配置した右側面部を第1の側面部とし、第1の側面部に対してレンズ部1の光軸を挟んで対向する左側面部を第2の側面部とする。蓋93は装置本体部の右側面部に配置され、蓋94は装置本体部の左側面部に配置され、いずれも装置本体部に対して開閉可能である。
図3〜図5を参照して、撮像装置における各可動要素を操作した後、撮影を行う際の様子を説明する。図3(A)は、図1(A)の状態から、バリア410を開状態に操作し、表示ユニット7及びスタンドユニット83を所定量だけ開いた状態を示す斜視図である。レンズ部1は被写体の光学情報を得る為の複数のレンズ群で構成される。ヒンジ部72により、表示ユニット7は装置本体部に対して回転移動可能に取り付けられる。第2回転軸721は、表示部70及びタッチパネル部71をヒンジ部72に対して回転可能に取り付ける。トップカバー73は、ヒンジ部72に締結され装置本体部に固定される。
次に、画像撮影時の動作を説明する。
撮影者がバリア電源ノブ45をスライド操作すると、バリア410は装置本体部内に収納される。装置本体部内のバリア検知スイッチ(後述)はバリアが開かれたことを検知し、本体制御部(後述)が撮像装置の電源を投入する。バリア410が開くことで、図3(A)に示すようにレンズ部1が露出する。レンズ部1に被写体からの光が入射し、撮像部に結像する。撮像部は光像を電気情報(画像情報)へ光電変換し、後述の主基板部へ出力する。画像情報は表示ユニット7へ伝達され、表示部70は画像を表示する。
図3(A)に示すように、表示ユニット7は装置本体部に対して回転可能に構成される。ヒンジ部72は本体内部の背面側の締結部によって装置本体部に締結される。また、ヒンジ部72はこの締結部近傍に第1回転軸(不図示)を有し、装置本体部に対する表示ユニット7の回転を可能にする。撮影者は表示ユニット7を回転させることで、表示内容を見やすい位置に調整可能である。
図3(B)は、図3(A)の状態から表示ユニット7を装置本体部に対してさらに回転させ、略90°の角度にした後、第2回転軸721により表示部70をヒンジ部72に対して180°の角度に回転させ、表示部70が撮像装置正面側に向いた状態を示す。この状態ではレンズ部1と表示部70が同じ方向を向く。撮影者がレンズ側にいる状態で撮影を行う場合(自分撮り)、撮影画像を表示部70で確認しながら撮影できるので便利である。
図4は、撮像装置の側面部にそれぞれ配置された蓋部材を開いた状態を示す。図4(A)に示すサイドカバー90は、装置本体部の右側面側の外観を成す外装部材である。外部機器と情報通信を行う情報通信端子309は、サイドカバー90に設けられた開口部より露出する。カードコネクタ310は、サイドカバー90に設けられた開口部より露出し、カード状記録媒体を装着することでデータの読み書きが可能である。
装置本体部の右側面に配置された蓋93を開くと、情報通信端子309及びカードコネクタ310が露出した状態となる。蓋93は、底面側にエラストマーで形成されたヒンジ部が設けられており、このヒンジ部により装置本体部に対して開閉可能である。情報通信端子309及びカードコネクタ310は、後述するメイン基板30に実装され、本体制御部によって各情報が制御される。情報通信端子309は、例えば、USB(Universal Serial Bus)端子などである。情報通信ケーブルの一端部を情報通信端子309に装着し、他端部をコンピュータなどの外部機器に装着することで、撮像装置と外部機器との間で情報通信が可能となる。カードコネクタ310には、カード状記録媒体を挿入することで撮影画像データを記録可能である。また、カード状記録媒体に記録されている撮影画像データを読み出し、撮像装置で再生画像を表示して視聴できる。尚、情報通信端子309及びカードコネクタ310は、装置本体部の右側面部において、X方向の中央付近に配置される。
図4(B)は、撮像装置の左側面部に配置された蓋94を開いて、DC端子307と映像端子308を露出させた状態を示す。蓋94は、底面側にエラストマーで形成されたヒンジ部が設けられており、このヒンジ部により装置本体部に対して開閉可能である。DC端子307及び映像端子308は後述するメイン基板30に実装されている。DC端子307は外部より電源を供給する為の端子であり、DCケーブルの一端部を装着し、他端部を外部電源に装着することで、撮像装置に外部からの電源を供給可能である。
映像端子308に映像通信ケーブルの一端部を装着し、他端部をテレビジョン装置などの外部機器に装着することにより、撮像装置と外部機器との間で映像情報の通信が可能である。DC端子307及び映像端子308は、装置本体部の左側面側において、X方向の中央付近に配置される。
図5は、撮像装置の把持形態を示す。図5(A)は、撮影者が左手で撮像装置を把持して撮影を行う場合の斜視図である。図5(B)は、撮影者が左手で撮像装置を把持して撮影を行う場合の底面図である。
図5(A)にて撮影者は、左手親指Oとの左手人差し指Hで撮像装置を把持した状態で、右手人差し指MHでタッチ操作を行う。図5(A)は、撮像装置の底面部を左手掌上に載せて、左手で包み込むように把持した状態を示す。この時、撮影者の親指Oは、撮像装置の右側面部(第1の側面部)の正面寄りに配置されたレリーズノブ92を操作可能な位置にある。レリーズノブ92は、撮影時に使用する操作ノブであり、その押圧操作によって撮影が行われる。一方、撮影者の左手人指し指Hは、レリーズノブ92とレンズ部を跨いで対向する撮像装置の左側面部(第2の側面部)のバリア電源ノブ45付近に添えられ、装置本体部を支えている。また撮影者は、左手で撮像装置を把持した状態にて、右手人差し指MHで表示部70のタッチパネル部71を操作できる。
このような把持形態によれば、撮影画像に撮影者の把持手が写り込んでしまうという問題を回避できる。また、撮像装置の幅方向(Z方向)寸法については、左手親指Oと人差し指Hで挟みやすい寸法(70mm前後)に設定されている。
図5(B)は、図5(A)の状態を底面側から見た場合の底面図である。撮像装置の右側面部の一部は親指Oで覆われ、左側面部は左手人差し指Hと他の指で覆われる。また、撮像装置の底面部は所定の範囲に亘って、左手掌で覆われる。底面部はレンズ部1の光軸方向と平行な方向であって、撮像装置の右側面部(第1の側面部)および左側面部(第2の側面部)に対して略直交する方向に延在する側面部である。図5(B)の状態にて底面部のうち、左手親指Oと左手人指し指Hとの間の略三角形を成すスペース(Wで示す範囲)は、撮影者の把持手がかかっておらず、外部に露出していることがわかる。後述するが、範囲Wに対応する装置内部には無線通信部5が配置されている。
次に、図6に示すブロック図を参照して、撮像装置のシステム構成を説明する。尚、図6に示す構成要素において、複数の構成部からなる要素には、「*」印を付している。
レンズユニットはレンズ部1とセンサ部2から構成される。レンズ群を有するレンズ部1に入射した光は、センサ部2が受光して光電変換により光像を電気信号(画像情報)へ変換する。センサ部2は、撮像素子であるセンサ200を備える。
装置本体部は主基板部3を有する。主基板部3は、本体制御部*wとメモリ部*mを備える。本体制御部*wは、画像及び音声情報の入出力、圧縮及び変換等の画像処理、記録及び再生等の処理を、メモリ部*mと通信しながら行う。本体制御部*wは、後述するメインIC301、電源IC302、オーディオIC303等の信号処理ICを含む。センサ部2が光電変換により出力した画像信号は、本体制御部*wに伝達される。本体制御部*wは画像信号に対して画像処理等を行う。また本体制御部*wは画像情報に応じて、絞りユニットを制御し、撮像画像の明度調整を行う。画像記録時には本体制御部*wが、外部記憶装置部320に画像情報を出力してカード状記録媒体へ撮影した画像データを記録させる。
操作部*rは、レリーズノブ92、再生ノブ82等の操作部材を有する。各操作部材が操作されると、主基板部3に実装された後述のレリーズスイッチ311、再生スイッチ313等の操作信号が検出される。本体制御部*wは操作信号に基づき、画像記録モードや再生モード等へのモード切り替えを行う。
発光部*sは、後述する電源LED305、アクセスLED314等を有する。本体制御部*wは、電源のON操作や外部記憶装置部320との通信情報に応じて各発光部の発光制御を行う。各LED素子による光は、透明材料で形成された電源LED窓46やアクセスLED窓81を通して出射される。電源部*tは、DC端子307、バッテリ端子306等を有する。DC端子307には外部電源ケーブルを介して外部電源より電力が供給される。バッテリ端子306には後述するバッテリ60より電力が供給される。電源部*tが得た電力は本体制御部*wに供給される。本体制御部*wは、各駆動要素に必要な電圧への電圧変換を行い、各部へ給電する。
検知部*uは、後述するバリア検知スイッチ312等を備える。バリア検知スイッチ312は、バリア電源ノブ45の開閉操作によるバリア410の開閉状態を検知する。バリア410の開閉検知情報は本体制御部*wへ伝達される。本体制御部*wは、バリア410の開閉検知情報に応じて撮像装置の電源のON・OFF制御を行う。外部接続端子部*vは、映像端子308や情報通信端子309等を有する。外部接続端子部*vに外部接続ケーブルが接続されると、その接続を各接続端子により検知し、本体制御部*wは、接続された外部接続ケーブルに応じて画像情報の入出力等の制御を行う。
無線通信部5は後述する無線モジュール50を有する。無線モジュール50は外部無線機器と、無線通信により情報を送受信するための無線通信回路部である。無線モジュール50は、無線通信による情報を本体制御部*wに出力する。本体制御部*wは、画像情報の入出力等の無線通信制御を行う。
表示ユニット7はパネル基板部Pを有する。パネル基板部Pは本体制御部*wと電気的に接続され、本体制御部*wとの間で情報伝達を行う。例えば、レンズユニットで撮影される画像情報を本体制御部*wが取得して画像処理を行う。その後、本体制御部*wはパネル基板部Pへ処理済みの画像情報を伝送する。パネル基板部Pは取得した画像情報を処理した後、表示部70へ伝送し、表示部70は撮影画像を表示する。また、撮影者が表示部70に設けたタッチパネル部71を操作した場合、その操作情報はパネル基板部Pへ伝達される。パネル基板部Pから本体制御部*wへ操作情報が伝送されると、本体制御部*wは操作情報に応じて各構成要素を制御する。
次に、主基板部3の構成について説明する。図9は、レンズ部1及びセンサ部2を含むレンズユニットと、主基板部3との配置関係を模式的に示す。図9(A)は、レンズユニットと主基板部3との位置関係を天面側から見た場合の図である。図9(B)は、レンズユニットと主基板部3との位置関係を正面側から見た場合の図である。尚、図9(A)では主基板部3の各要素を透視図として表裏関係なく示している。
図9(B)に示すように、主基板部3はレンズ部1の高さ方向における寸法Vの範囲内において、センサ部2と垂直に配置される。ここで、レンズユニットの背面側において、単純に矩形状の主基板部3を背面側に延伸させる方向へ配置したのでは、レンズユニットの左右のスペースを有効に活用し難くなる。特に、図5に示す把持形態の装置では、左右側面部の範囲に操作系の要素の配置が望まれる。レンズユニットの左右スペースを活用しようとして、例えば、操作系専用の基板を別途に配置すると、部品点数及び工数が増加し、コストアップの原因となる。そこで、本実施形態の主基板部3は、図9(A)に示すように、レンズユニットの左右側面及び背面側の3辺を、コの字状に囲む配置とすることで、レンズユニットの左右のスペースを有効に活用できる。しかも、主基板部3の実装面積を確保できる。また、主基板部3は後述する切り欠き(図7(A)のP,Q参照)の形成により、略H形状を成している。
次に、図7を参照して、主基板部3を詳細に説明する。図7(A)は、主基板部3を撮像装置の天面側から見た場合の上面図である。図7(B)は、主基板部3を撮像装置の底面側から見た場合の下面図である。以下では、主基板部3の図7(A)面視側を表面と称し、図7(B)面視側を裏面と称する。主基板部3は領域J,K,L,Mを有する。また領域J,K,L,M以外の、略矩形に広い面積を有する領域を、領域Uと称する。領域Pは領域JとKとの間のスペースを表し、領域Qは領域LとMとの間のスペースを表す。領域Uを中心に見た場合、領域J(延伸部),K,L,Mは各々、領域Uの4隅にてX方向に延伸された領域を成す。また、主基板部3の最大外形(略正方形の形状)に関して、領域P及び領域Qは各々、領域JとKとの間及び領域LとMとの間で主基板部3を切り欠いた部分に相当する。以下では領域P及び領域Qを、切り欠きP及び切り欠きQと称する。
図7にて、メイン基板30は各IC、コネクタ、端子等の主基板部3の各構成要素を実装するプリント基板である。メインIC301は画像処理や圧縮及び記録等の主要な情報処理及び制御を行う。電源IC302は電源制御を行う。オーディオIC303は、マイクより入力される音声信号に対してA/D変換等の音声信号処理を行う。センサ凹コネクタ304は、センサ基板に実装されたセンサ凸コネクタと嵌合する接続部材である。電源LED305は電源のON/OFF状態に応じて点消灯する。バッテリ端子306は、バッテリから電源を受給する端子である。DC端子307は外部電源を受給する端子である。映像端子308は外部機器へ撮像画像を出力する。情報通信端子309は外部機器との間で画像情報等の入出力を行う。カードコネクタ310は、カード状記録媒体を装着して情報の読み書きを行うための接続部材である。レリーズスイッチ311は撮像画像を記録する際にユーザが操作する操作スイッチである。バリア検知スイッチ312はバリア410の開閉を検知する。再生スイッチ313は再生モードへと移行させる際にユーザが操作する。アクセスLED314は、カード状記録媒体との通信の有無及び通信状態に応じて点消灯する。絞りFPC(フレキシブルプリント基板)コネクタ315は絞りFPC106(図8(B)参照)と接続される。無線FPCコネクタ316は後述する無線FPC53と接続される。マイクワイヤーコネクタ317は後述するマイクワイヤー44と接続される。ダンパー部材36はメイン基板30の表面側に貼り付けられるスポンジ等の弾性部材である。
図7(A)において、メインIC301はメイン基板30の領域Uの表面側にて中心部に配置される。メインIC301は、主基板部3の構成要素と電気的に接続され、各構成要素を電気的に制御する。
領域Uにはバッテリ端子306、DC端子307、映像端子308、情報通信端子309、カードコネクタ310等が配置される。各要素は、メイン基板30への実装にあたり、その周辺回路を含めた所定の面積を必要とする。例えば、カードコネクタ310は図7(B)に示すように、左右方向に所定の長さを有する。また、バッテリ端子306やDC端子307は、バッテリ及び外部電源から電源を受給し、電源信号を伝える電源パターンは他のメイン基板要素の信号パターンに影響を及ぼす場合がある。この為、電源信号は、電源受給後、直ちに電源IC302に伝送し、電源制御される。バッテリ端子306やDC端子307は、電源IC302とセットで各々近傍に配置される必要があり、メイン基板30にこれらの要素を配置する際、所定の面積を確保する必要がある。情報通信端子309や映像端子308も同様に、各端子の近傍にて各端子からの信号を制御するICを配置する必要がある為、所定の面積が必要となる。このような理由から、主基板部3の構成要素は、比較的広い面積を有する領域Uに配置される。
次に、領域J,K,L,Mへの、主基板部3の構成要素の配置を説明する。これらの領域は、切り欠きP,Qの形成により、比較的狭い面積からなる領域である。この為、領域JないしMは、各要素を単独で完結できる、回路規模の小さい構成要素の配置に適する。さらに、領域JないしMは、撮像装置の左右側面部と近接する部位を含むので、外部とのインタフェース要素の配置に適する。
図7(A)及び図7(B)にて、領域J(延伸部)には、レリーズスイッチ311、マイクワイヤーコネクタ317、オーディオIC303、絞りFPCコネクタ315が配置される。また、領域Kには電源LED305、バリア検知スイッチ312、領域LにはアクセスLED314、領域Mには再生スイッチ313が配置される。発光部(電源LED305/アクセスLED314)、操作スイッチ類(レリーズスイッチ311/バリア検知スイッチ312/再生スイッチ313)は大規模な周辺処理回路を必要としない。これらは、単独で完結可能であって、ユーザインタフェース要素である為、領域JないしMへの配置に最適である。マイクワイヤーコネクタ317及びオーディオIC303に関しては、セットで近傍に配置する必要がある為、所定の面積を要する。これらの要素を領域Jに配置する有効性に関しては、後述する。
バッテリ60(図9(A)参照)は、切り欠きQ部の内側において、メイン基板30の主面に対し、所定の角度をもって傾斜して配置される。
次に、レンズユニットとメイン基板の位置関係を説明する。
図8(A)は、レンズユニットと主基板部3との位置関係を表した上面図である。図8(B)は、レンズユニットと主基板部3との位置関係を表した下面図である。メイン基板30は、その主面(実装面)が、センサ基板の主面(センサ200の実装面)と垂直となる方向へ配置される。
主基板部3は、レンズユニットの左右側面及び背面の3辺を、コの字状に囲んでいる。レンズユニットは、メイン基板30の切り欠きP内に配置される。図8(B)に示すように、レンズユニットの右側面側にて延伸された領域Jには、レリーズスイッチ311が撮像装置の右側面側に臨んで配置される。レリーズスイッチ311は光軸に対して垂直(図中の矢印方向)に操作されるスイッチである。レリーズスイッチ311は、図17(B)にて後述するレリーズノブ92と対向する位置にある。図17(B)における撮影者の親指Oによって、レリーズノブ92が操作され、レリーズスイッチ311がオン動作する。
以上のように、レンズ部1の光軸側方にて、撮影時に使用される操作スイッチは、光軸と垂直な方向に操作させるように配置される。このため、撮影時のスイッチ操作による、レンズ部1の光軸の回転方向への移動を防止できる為、撮影操作時のブレを低減できる。また、撮像装置の把持形態において、レリーズスイッチ311の領域Jへの配置は、撮影者が親指で操作する場合に操作上最適である。図17に示すように、レリーズスイッチ311を操作する面と対向する面については、撮影者の人差し指にて支えることになるため、レリーズスイッチ311の撮影操作時のブレを低減できる。また、操作スイッチ専用の他基板を用いることなく、領域J(延伸部)にレリーズスイッチ311を実装することで、コストダウンに繋がる。
次に、領域Jにおけるマイクワイヤーコネクタ317及びオーディオIC303の配置について説明する。図9(A)に示すように、領域Jの先端(撮像装置正面側)には、マイクL43が配置される。マイクワイヤー44は、マイクR42及びマイクL43からそれぞれ延出される配線部材であり、破線で図示している。尚、マイクR42及びマイクL43に従って、マイクワイヤー44Rとマイクワイヤー44Lとを区別する。
マイクR42及びマイクL43で集音された音声は、アナログ音声信号としてマイクR42及びマイクL43から出力される。他の電気信号の影響により、アナログ音声信号にノイズが混入すると、音声信号品質が劣化する可能性がある。そのため、メイン基板30の内部にて信号線パターンとして引き廻すことは好ましくない。また、マイクからメイン基板30までのマイクワイヤー44による接続距離を、極力短縮することが望まれる。
そこで本撮像装置では、マイクL43に向けて延伸させた領域Jにマイクワイヤーコネクタ317を配置している。マイクL43のアナログ音声信号は、メイン基板30の内部を引き廻されることなく、マイクワイヤー44Lによって、マイクワイヤーコネクタ317に直近で接続される。
一方、マイクR42側にはバリアユニットを駆動させるバリア駆動部411が配置される。この為、マイクR42側ではメイン基板30を、マイクR42に向かって十分に延伸することができず、領域Kの面積も広く設定できない。この為、バリア駆動部411とレンズ部1を跨いで反対側に位置する領域Jに、マイクワイヤーコネクタ317及びオーディオICを配置するのが適切である。マイクR42から延出されるマイクワイヤー44Rは、マイクワイヤーコネクタ317が実装される領域Jに向かってレンズ部1を跨ぎ、マイクワイヤー44L側へ引き廻される。図10(B)に示すように、マイクワイヤー44Rは、レンズ部1の天面側を跨いで、マイクワイヤー44Lと合流する。マイクワイヤー44Rは、センサ部2等のノイズ源を避けた経路でマイクワイヤー44Lと合流する。両ワイヤーをマイクワイヤーコネクタ317に接続することにより(図10(A)参照)、ワイヤー接続の作業工数を削減できる。図10(B)にて、太い破線で示す部位はバリア駆動部411を表している。
図8(A)に示すように、オーディオIC303及びその周辺回路は、メイン基板30の表面側の領域Jに配置される。マイクワイヤーコネクタ317とオーディオICは領域Jにおいて表裏の位置関係で配置される。領域Jの片面側にマイクワイヤーコネクタ317を配置し、他面側にオーディオIC303を配置することで、両者を接近させて配置できる。マイクR42及びマイクL43により集音された各アナログ音声信号は、マイクワイヤーコネクタ317に伝達され、直ちに、真裏に配置されたオーディオIC303に入力される。アナログ音声信号は、オーディオIC303及びその周辺回路でA/D変換される。変換されたデジタル音声信号は、他の信号の影響を受けにくくノイズに強い為、メイン基板30内の信号パターンを介しても問題はなく、メインIC301に入力される。
このように、マイクL43に向けて延伸されたメイン基板30の領域Jに、マイクワイヤーコネクタ317を配置することで、マイクL43とメイン基板30との間の、マイクワイヤー44による接続距離を短縮できる。よって、マイクから出力されるアナログ音声信号の信号品質の劣化防止と、マイクワイヤー44自体の短縮によるコストダウンに繋がる。さらには、オーディオIC303を、マイクワイヤーコネクタ317と表裏の位置関係で配置することによって、アナログ音声信号を直ちにオーディオICでA/D変換可能であるので、音声信号の品質劣化を防止できる。
図8(B)に示すように、絞りFPCコネクタ315はメイン基板30裏面側の領域Jに配置され、絞りFPC106と接続される。領域Jはレンズ部1の側面近傍の領域を含む為、この位置で絞りFPC106を接続させることで、絞りFPC106の接続距離を短縮できるので、コストダウンに寄与する。
図10(A)は、フロントユニット4を取り付けた状態を示す底面図である。図10(B)は、フロントカバー40と、フロントユニット4の構成部品の一部を非表示にした状態を示す図である。
組み立て工程の順番としては、フロントユニット4に対して、先にレンズユニットを組み込んでもよい。また、メイン基板30は、単独でメインホルダ31に締結して一体化しておいてもよい。このような組み立て工程によると、レンズユニットが組み込まれたフロントユニット4に対して、メイン基板30が一体化されたメインホルダ31を組み込むこととなる。三脚ベース33はこの状態において、メインホルダ31に対して組み込むことができる。
図10(A)に示すボス401は、フロントユニット4に含まれる2本のフロントユニット位置決め用のボスである。メインホルダ31は、フロントユニット4に対して底面側から組み込まれ、ボス401にて位置決めされる。この状態で、メインホルダ31は、メイン基板ビス35によって、フロントユニット4に対して締結固定される。ここで、マイクR42から延出されるマイクワイヤー44Rと、マイクL43から延出されるマイクワイヤー44Lとが合流した、マイクワイヤー44が、主基板部3のマイクワイヤーコネクタ317に接続される。図10(B)に示すように、フロントユニット4の内部には、バリア駆動部411が配置される。バリア駆動部411において、バリア410は、バリア電源ノブ45を介して駆動される。また、スピーカー部はフロントユニット4の内部において、天面側に向かって保持される。
次に、無線通信部5の配置及び構造について説明する。
無線通信部5は、アンテナ部より放射状に無線通信用電波を送信することで、外部機器と無線通信を行う。近年の撮像装置では、ストリーミングRECが実現されている。
一般的に無線通信部は、無線通信用電波を遮蔽する金属部材や人体によってアンテナ部が覆われると、電波強度が低下する可能性がある。この為、撮像装置において無線通信部5を配置する場合には、アンテナ部を金属部材や撮影者の把持手で覆われない位置に配置することが非常に重要である。本実施形態に係る撮像装置は、天面側が金属外装(フロントカバー40)と表示ユニット7によって覆われる。また図5(B)に示すように、底面側の大部分は、撮影者の把持手によって覆われる。そこで、図5(B)に示す領域Wの装置内部に無線通信部5を配置する構造が採用される。
以下に、無線通信部5の構造を説明する。尚、図13(B)に示す無線モジュール50にて上側の端を前端部とし、下側の端を後端部と称する。また、同図における紙面表面側を表面とし、紙面裏側を裏面と称する。
図11(A)は、図10(A)の状態から、無線通信部5の構成要素を組み込んだ状態を表した底面図である。図11(B)は、図11(A)に示す円形枠I部の詳細図である。また、図12は図11(A)の状態での斜視図である。
図11(B)において、無線ホルダ51は無線モジュール50の前端側部分を保持する保持部材である。2本の無線ホルダ位置決めボス510は、無線ホルダ51よりメイン基板30(紙面裏側)へ向かって突出している。無線モジュール50の位置決めボス511は、無線ホルダ51より底面方向(紙面表側)へ突出している。無線モジュール受け部512は、無線ホルダ51より底面方向(紙面表側)へ突出している。無線ホルダビス513は無線ホルダ51を締結する部材である。
無線ホルダ51は、2本の位置決めボス510によって、メイン基板30に対して位置決めされる。その後、無線ホルダビス513によって、図示しないフロントユニット4の締結部に対してメイン基板30と共に締結される。この時、マイクワイヤー44は、無線ホルダ51の空隙部に収納される。図11(B)に破線で示すマイクワイヤー44の部位は、無線ホルダ51に覆われている範囲である。無線ホルダ51は透明な樹脂材料で形成されている為、マイクワイヤー44の収納状態を目視で確認可能である。
図11(B)に示す保持板金52は無線モジュール50の後端側部分を保持する金属製部材である。無線モジュール位置決めリブR521は保持板金52より紙面左側に突出している。保持板金52は、三脚ベース33に対して図示しない締結部にて締結され、三脚ベース33と電気的に導通される。無線位置決めリブR521は、保持板金52の一側面から、図中左方向に突出して形成される。三脚ベース33には、無線位置決めリブL331が形成され、図中右方向に突出している。
図13(A)は、図11(A)の状態から、無線モジュール50を取り付けた際の様子を表した底面図である。図13(B)は、図13(A)における円形枠I部の詳細図である。図14は、無線通信部5と、図17に示すレリーズノブ92及びサイドカバー90を示す分解斜視図である。
図13(A)に示すように、無線モジュール50はメイン基板30の領域J付近の底面側においてメイン基板30と重なった状態で配置される。図13(B)において、略矩形を成す基板上にアンテナ部501、無線モジュールコネクタ502、及び図示しない無線制御IC等が実装され、無線モジュール50が構成される。無線FPC53は、一端側の部分が無線モジュール50に実装された無線モジュールコネクタ502と接続される。無線FPC53の他端側部分はメイン基板30に実装された無線FPCコネクタ316と接続されることで、無線モジュール50とメイン基板30とを相互に情報通信可能とする。
無線モジュール50は、前端部の表面側にアンテナ部501が配置され、後端部の裏面側に図示しないグランド接続部が配置されている。図13(B)に示すように、無線モジュール50は、前端部側で無線ホルダ51の位置決めボス511と嵌合する。また、後端部側では、無線位置決めリブR521と、無線位置決めリブL331とによって、無線モジュール50の後端側部分が挟まれて回転止めされることで、無線モジュール50の位置が決まる。この状態において、無線モジュール50は、保持板金52に対して、無線ホルダビス513によって締結される。この時、無線モジュール50の後端部の裏面側に設けた図示しないグランド接続部と、保持板金52とが接続され、両者の間で電気的導通が確保される。一方、無線モジュール50の前端部側の部分にはアンテナ部501が配置される。無線ホルダ51は樹脂材料で構成されている為、無線通信用電波に影響を与える虞はない。
次に、撮像装置における無線通信部5の配置及び構造上の課題に関して説明する。
先ず、第1の課題について説明すると、無線モジュール50のアンテナ部501から放射される無線通信用電波は、アンテナ部501から球面波状に放射される。つまり、図13(B)において、無線通信用電波は、紙面表側だけでなく紙面裏側にも放射されることとなる。撮像装置の底面側(図13(A)の紙面表面側)に、無線通信用電波が放射される場合、ある方向の電波強度が下がると、他方向の電波強度にも影響を与えてしまうという特性がある。この為、図13(A)における、紙面裏側での電波強度にも注意が必要となる。しかしながら、前述したように、無線モジュール50はメイン基板30と重ねて配置される。この為、図13(A)における無線モジュールの紙面裏側において、無線モジュール50とメイン基板30が近接する場合、無線モジュール50の電波強度がメイン基板30の影響を受けて低下する虞がある。
次に第2の課題について説明する。前述したように、マイクワイヤー44を通る音声信号はアナログ信号である為、他の信号の影響を受け易い。マイクワイヤー44と無線モジュール50のアンテナ部501とが接近してしまうと、無線モジュール50の無線通信用電波がマイクワイヤー44に影響することで、ノイズとして出力される虞がある。
図15及び図16を参照しながら、前記第1および第2の課題への対策を講じた無線通信部5の構造について詳細に説明する。
図15は、図13(A)の状態を右側から見た側面図である。無線モジュール50のアンテナ部501の付近は、無線ホルダ51の無線モジュール受け部512によって、メイン基板30に対して寸法dの距離で離間している。さらに、この寸法dの範囲内に、レリーズスイッチ311が配置されている。
無線モジュール受け部512は、無線モジュール50の前端側より後端側に向かって、メイン基板30に近接する方向に傾斜している。これにより、無線モジュール50は前端側、つまりアンテナ部501を設けた第1の端部側の部位にてメイン基板30と離間される。また、無線モジュール50は後端側、つまり、グランド接続部を設けた第2の端部側の部位でメイン基板30に近接する。このように無線モジュール50は傾斜して配置される。本構成により前記第1の課題が解決される。すなわち、第1の端部側ではアンテナ部501をメイン基板30から離間させつつ、第2の端部側では撮像装置の底面側スペース(図15中の領域N)を有効に活用することができる。この領域Nには、ボトムカバー80のスタンド凹部801(図17参照)が配置される。
また、無線モジュール50の前端部において、寸法dの範囲内にレリーズスイッチ311が配置されている。図13(B)にて、装置本体部の上面方向から見た場合に、レリーズスイッチ311と無線モジュール50とが重なって配置される。無線通信部5とレリーズスイッチ311との配置構成において、図13(B)の左右方向(Z方向)にて装置の小型化が可能となる。
図16は、図13(B)に示すδ−δ線に沿う面で切断して、右側からみた場合の断面図である。図16において、空隙部fは、メイン基板30に取り付けられた無線ホルダ51によって形成される。間隔gは、無線ホルダ51と無線モジュール50との離間距離を表す。マイクワイヤー44は、無線ホルダ51とメイン基板30との間の空隙部f内に収納される。マイクワイヤー44は、この空隙部fを通過してから、メイン基板30のマイクワイヤーコネクタ317に接続される。
このように、マイクワイヤー44は空隙部fに収納されることによって位置が規制されるため、無線ホルダ51と無線モジュール50との間の離間距離gが確実に確保され、前記第2の課題が解決される。すなわち、マイクワイヤー44に対し、無線モジュール50が放射する無線通信用電波の影響により音声信号が劣化するのを抑制することができる。
図17(A)は、図15の状態からサイドカバー90とレリーズノブ92及びボトムカバー80を取り付けた状態を示す。尚、分かりやすくするために、サイドカバー90は図中左側半分を切り取った状態で示している。また、ボトムカバー80については、スタンド凹部801が見える位置にて切断して断面を示す。レリーズノブ92は、撮像装置の側面に沿う方向に長く形成されているので、撮影者が撮像装置の側面に親指を沿わせてレリーズノブ92を操作する際の操作性が向上する。
図17(B)は、図17(A)の状態を撮像装置の底面側から見た場合の底面図である。撮影者は親指Oでレリーズノブ92を図中の矢印方向に操作する。レリーズノブ92は図中の矢印方向に移動し、レリーズスイッチ311がオン動作する。レリーズスイッチ311がオン動作すると、主基板部3の本体制御部は撮影画像の記録動作を行う。図17(B)に示すように、無線モジュール50のアンテナ部501の位置では、撮像装置の底面側にて、撮影者の把持手がかかることなく、撮像装置の底面側に向かって露出している。
このように、撮像装置の一側面部に配置されるレリーズノブ92に対し、その近傍の底面側においてアンテナ部501を底面側に向けて実装した無線モジュール50が配置されるので、撮影者の把持手によりアンテナ部501が覆われることなく撮影を行える。
本実施形態によれば、広角撮影が可能な小型撮像装置において、前述した無線通信部5の配置および構成により、撮影者が撮像装置を把持した状態でも、ケラレの発生を回避しつつ、良好な無線通信を実現できる。よって、撮影者は、無線機能を使用しながら撮影できるので利便性が高まる。
1‥‥レンズ部
2‥‥センサ部
3‥‥主基板部
311‥‥レリーズスイッチ(操作スイッチ)
42,43‥‥マイク
44‥‥マイクワイヤー(配線部材)
5‥‥無線通信部
50‥‥無線モジュール
501‥‥アンテナ部
51‥‥無線ホルダ
52‥‥保持板金
92‥‥レリーズノブ(操作部材)

Claims (8)

  1. レンズ部を備え、装置本体部を構成する複数の側面部のうち、前記レンズ部の光軸を挟んで対向する第1の側面部及び第2の側面部を把持して使用する光学装置であって、
    前記第1の側面部に配置された操作部材と、
    前記装置本体部の内部における前記操作部材の近傍にアンテナ部が配置された無線通信部と、を備えることを特徴とする光学装置。
  2. 前記光学装置を制御する基板部と、
    前記基板部に実装されて前記操作部材の操作により動作する操作スイッチと、をさらに備え、
    前記装置本体部の上面方向から見た場合に、前記操作スイッチと前記無線通信部とが重なって配置されることを特徴とする請求項1に記載の光学装置。
  3. 音声信号を出力するマイクと、
    前記マイクから前記音声信号を前記基板部へ伝送する配線部材と、
    前記無線通信部を保持する、樹脂材料で形成された保持部材と、をさらに備え、
    前記装置本体部の上面方向から見た場合に、前記基板部及び配線部材及び保持部材及び無線通信部が重なって配置されることを特徴とする請求項2に記載の光学装置。
  4. 前記配線部材は、前記基板部と前記保持部材との間に配置され、前記無線通信部は前記保持部材に対して前記配線部材とは反対側に配置されることを特徴とする請求項3に記載の光学装置。
  5. 前記無線通信部は、前記基板部に対して傾斜して配置されており、前記アンテナ部を設けた第1の端部と、前記基板部に近接する第2の端部を有することを特徴とする請求項3または4に記載の光学装置。
  6. 前記第2の端部は金属製部材によって保持されることを特徴とする請求項5に記載の光学装置。
  7. レンズ部と、撮像素子を有する撮像部とを備え、装置本体部を構成する複数の側面部のうち、前記レンズ部の光軸を挟んで対向する第1の側面部及び第2の側面部を把持して使用する撮像装置であって、
    前記第1の側面部に配置された操作部材と、
    前記装置本体部の内部における前記操作部材の近傍にアンテナ部が配置された無線通信部と、を備えることを特徴とする撮像装置。
  8. 基板部に実装されて前記操作部材により前記レンズ部の光軸と垂直な方向に動作するレリーズスイッチを備えることを特徴とする請求項7に記載の撮像装置。


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