以下、本発明による端末装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。また、本実施の形態において説明する各情報の形式、内容などは、あくまで例示であり、各情報の持つ意味を示すことができれば、形式、内容などは問わない。
(実施の形態1)
本実施の形態において、端末装置11と、サーバ装置12とを備える情報処理システム1について説明する。端末装置11は、ユーザが乗車中の電車の状況に応じて異なる情報を出力する。また、サーバ装置12は、端末装置11の現在位置に応じた電車の状況を示す情報、または、当該電車の状況に応じた情報を取得し、端末装置11に送信する。
ここで、「電車」とは、いわゆる鉄道車両であり、列車である。また、「電車」には、気動車も含む。つまり、「電車」は、いわゆる電車であればよい。また、「電車」は、通常、乗車中の電車、または、乗車予定の電車である。
また、「電車の状況」とは、電車の走行状況または電車の運行状況である。「走行状況」とは、電車の走行に関する状況である。また、「運行状況」とは、電車の運行に関する状況である。「走行状況」は、例えば、駅間を走行中であることや、駅に停車中であること、駅を出発したこと、駅に到着したこと、駅を出発するために加速中であること、駅に到着するために減速中であること、駅間を走行中である場合はその駅名、駅に停車中である場合はその駅名、駅を出発した場合はその駅名、駅に到着した場合はその駅名などである。また、当該「駅名」は、例えば、駅の位置であってもよい。また、「運行状況」は、例えば、運休しているか否かや、遅れているか否か、遅れている場合はその時間などである。
なお、本実施の形態において、「電車の状況」とは、「乗車中の電車の走行状況」であるものとする。
図1は、本実施の形態における情報処理システム1の概念図である。図1において、端末装置11と、サーバ装置12とは、ネットワーク13を介して接続されている。また、情報処理システム1は、図1に示す様に、通常、1以上の端末装置11を備える。また、端末装置11は、例えば、携帯電話やPDAなどの携帯端末である。また、当該携帯端末は、通常、現在位置を示す位置情報である現在位置情報を取得できることが好適である。また、ネットワーク13は、無線または有線の通信回線であり、例えば、インターネットやイントラネット、LAN(Local Area Network)、公衆電話回線網などである。
図2は、本実施の形態における端末装置11およびサーバ装置12のブロック図である。端末装置11は、出力管理情報格納部111、現在位置情報取得部112、状況情報取得部113、出力情報取得部114、出力部115を備える。また、サーバ装置12は、サーバ状況管理情報格納部121、サーバ出力管理情報格納部122、サーバ受信部123、サーバ状況情報取得部124、サーバ出力情報取得部125、サーバ送信部126を備える。
出力管理情報格納部111には、1以上の出力管理情報が格納される。「出力管理情報」とは、出力情報を管理するための情報である。また、「出力管理情報」は、出力情報と、他の1以上の情報とが対応付いた情報である。なお、出力管理情報格納部111には、通常、状況条件と、出力情報とが対応付いた出力管理情報が格納される。「状況条件」とは、電車の状況に関する条件である。また、「出力情報」とは、後述の出力部115が出力するための情報である。また、「出力情報」とは、電車の状況に応じて出力する情報でもある。
上記「状況条件」は、通常、電車の状況を示す情報である状況情報に関する条件である。当該「状況情報」は、通常、電車の走行状況を示す情報である走行状況情報や、電車の運行状況を示す情報である運行状況情報などである。
「走行状況情報」は、例えば、駅間を走行中であることや、駅に停車中であること、駅を出発したこと、駅に到着したこと、駅を出発するために加速中であること、駅に到着するために減速中であること、駅間を走行中である場合はその駅名、駅に停車中である場合はその駅名、駅を出発した場合はその駅名、駅に到着した場合はその駅名などを示す情報である。また、当該「駅名」は、例えば、駅の位置であってもよい。また、「運行状況情報」は、例えば、運休しているか否かや、遅れているか否か、遅れている場合はその時間などを示す情報である。
つまり、上記より、「状況条件」は、例えば、電車が駅間を走行中であることや、電車が駅に停車中であること、電車が駅を出発したこと、電車が駅に到着したこと、駅を出発するために電車が加速中であること、駅に到着するために電車が減速中であること、電車が駅間を走行中であり、かつ、その駅名が予め決められた駅名であること、電車が駅に停車中であり、かつ、その駅名が予め決められた駅名であること、電車が駅を出発したところであり、かつ、その駅名が予め決められた駅名であること、電車が駅に到着したところであり、かつ、その駅名が予め決められた駅名であること、電車が駅に停車中または駅に到着したところであり、かつ、現在位置が予め決められた範囲内であること、電車が運休していること、電車が遅れていること、電車が遅れており、かつ、その時間が予め決められた時間以上であることなどである。
また、上記「出力情報」は、例えば、音声(音楽)や、画像(写真)、動画(映像)、テキストなどである。また、「出力情報」は、例えば、広告を示す広告情報であってもよい。「広告情報」が示す広告の内容は、問わない。広告の内容は、例えば、いわゆるセールの案内や、いわゆるクーポン券、店舗の紹介などである。また、「広告情報」の形式は、問わない。広告情報の形式は、例えば、画像や、文字列などである。
なお、本実施の形態において、上記「状況条件」は、通常、乗車中の電車の走行状況に関する条件である。また、本実施の形態において、上記「状況情報」は、通常、乗車中の電車の走行状況を示す走行状況情報である。また、出力管理情報格納部111に格納される出力管理情報が有する出力情報は、通常、音声や、画像、動画、テキストのいずれかである。
現在位置情報取得部112は、現在位置情報を取得する。「現在位置情報」とは、現在位置を示す位置情報である。また、「位置情報」とは、位置を示す情報である。当該位置は、通常、経緯度である。また、当該位置は、例えば、高さ(高度)を含んでもよい。
また、現在位置情報取得部112は、通常、定期的に現在位置情報を取得する。また、現在位置情報取得部112は、通常、衛星航法システム(GPS受信機など)や、移動体通信用の基地局から位置情報を受信する装置などから、現在位置情報を取得する。この場合、現在位置情報取得部112は、これらの装置を有していてもよいし、これらの装置で実現され得てもよい。また、現在位置情報取得部112の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。
状況情報取得部113は、現在位置情報が示す現在位置に対応する電車の状況を示す状況情報を取得する。当該「現在位置に対応する電車」は、通常、乗車中の電車である。また、当該「電車の状況」は、通常、電車の走行状況である。つまり、当該「状況情報」は、通常、走行状況情報である。また、当該「取得」には、通常、「受信」も含まれる。
具体的に、状況情報取得部113は、例えば、以下のいずれかの方法により、走行状況情報を取得する。
(A)現在位置情報と地図情報とを用いる方法
(B)現在位置情報と走行状況管理情報を用いる方法
(C)現在位置情報のみを用いる方法
(D)加速度のみを用いる方法
(A)の方法:当該方法は、現在位置情報と、地図情報とを用いて、走行状況情報を取得する方法である。「地図情報」とは、地図を示す情報である。なお、「地図情報」の詳細については、後述する。また、当該(A)の方法を用いる場合、状況情報取得部113は、通常、地図情報を保持している。そして、状況情報取得部113は、地図情報が示す地図において、現在位置情報が示す現在位置に応じて、電車の走行状況を判断する。そして、状況情報取得部113は、当該判断した走行状況を示す走行状況情報を取得する。
例えば、電車が駅間を走行中であると判断した場合、状況情報取得部113は、電車が駅間を走行中であることを示す走行状況情報を取得する。また、例えば、電車が駅に停車中であると判断した場合、状況情報取得部113は、電車が駅に停車中であることを示す走行状況情報を取得する。また、例えば、電車が駅に到着したと判断した場合、状況情報取得部113は、電車が駅に到着したことを示す走行状況情報を取得する。また、例えば、電車が駅を出発したと判断した場合、状況情報取得部113は、電車が駅を出発したことを示す走行状況情報を取得する。
また、例えば、地図情報が示す地図において、現在位置情報が示す現在位置が線路上である場合、状況情報取得部113は、電車が駅間を走行中であると判断する。また、例えば、地図情報が示す地図において、現在位置が移動しておらず、かつ、現在位置が駅上である場合、状況情報取得部113は、電車が駅に停車中であると判断する。また、例えば、地図情報が示す地図において、現在位置が線路上から駅上に移動した場合、状況情報取得部113は、電車が駅に到着したと判断する。また、例えば、地図情報が示す地図において、現在位置が駅上から線路上に移動した場合、状況情報取得部113は、電車が駅を出発したと判断する。
なお、「地図情報」が示す地図の種類や、「地図情報」のデータ形式などは、問わない。また、「地図情報」は、通常、線路を示す1以上の線路情報を有する。「線路情報」は、例えば、線路の名称や、線路の両端の位置などを示す情報を有する。また、「地図情報」は、通常、駅を示す1以上の駅情報を有する。「駅情報」は、例えば、駅の名称や、駅の中心位置、駅の範囲、駅に乗り入れている路線名などを示す情報を有する。
(B)の方法:当該方法は、現在位置情報と、走行状況管理情報とを用いて、走行状況情報を取得する方法である。「走行状況管理情報」とは、走行状況情報を管理するための情報である。また、「走行状況管理情報」は、走行状況情報と、他の1以上の情報とが対応付いた情報である。なお、当該(B)の方法における「走行状況管理情報」は、通常、走行中の電車の位置を示す位置情報である電車位置情報と、当該走行中の電車の走行状況を示す走行状況情報とが対応付いた情報である。また、「走行状況管理情報」は、通常、電車を識別する情報を有する。
当該(B)の方法を用いる場合、状況情報取得部113は、通常、1以上の走行状況管理情報を保持している。そして、状況情報取得部113は、例えば、当該1以上の各走行状況管理情報が有する電車位置情報について、当該電車位置情報が示す位置と現在位置情報が示す位置との距離(以下、適宜、電車距離)が、予め決められた条件(以下、適宜、電車距離条件)を満たすほど近いか否かを判断する。そして、状況情報取得部113は、電車距離条件を満たすほど近いと判断した電車位置情報に対応付いている走行状況情報を、走行状況管理情報から取得する。
例えば、現在位置情報が示す現在位置と、電車位置情報が示す位置との距離である電車距離が「2m」であるとする。また、電車距離条件が「電車距離≦5m」であるとする。当該電車距離条件は、電車距離が5m以下であることを意味する。この様な場合、状況情報取得部113は、当該電車距離が当該電車距離条件を満たすと判断する。
また、例えば、現在位置情報が示す現在位置と、電車位置情報が示す位置との距離が「5m」であるとする。また、電車距離条件が「電車距離≦3m」であるとする。この様な場合、状況情報取得部113は、当該電車距離が当該電車距離条件を満たさないと判断する。
なお、「走行状況管理情報」は、通常、定期的に更新される。当該更新の方法や手順などは、問わない。例えば、端末装置11は、図示しない受信部と蓄積部とを備えている。そして、受信部は、走行中の電車から、当該電車を識別する情報である電車識別情報と、当該電車の位置を示す電車位置情報と、当該電車の走行状況を示す走行状況情報とを受信する。そして、蓄積部は、受信部が受信した電車位置情報と走行状況情報とを対応付け、走行状況管理情報を構成し、予め決められた記憶領域に蓄積する。また、例えば、受信部が受信した識別情報と同一の識別情報を有する走行状況管理情報が既に格納されている場合、蓄積部は、構成した走行状況管理情報を、当該同一の識別情報を有する走行状況管理情報に上書きして、予め決められた記憶領域に蓄積する。
(C)の方法:当該方法は、現在位置情報のみを用いて、状況情報を取得する方法である。当該(C)の方法を用いる場合、状況情報取得部113は、例えば、まず、2以上の現在位置情報を用いて、当該2以上の各現在位置情報が示す位置間の距離と、端末装置11が当該距離を移動するに要した時間とを用いて、端末装置11の移動速度を算出する。そして、状況情報取得部113は、当該移動速度に応じて、電車の走行状況を判断する。そして、状況情報取得部113は、当該判断の結果に応じた当該電車の走行状況を示す走行状況情報を取得する。
例えば、移動速度が予め決められた条件(以下、適宜、走行中条件)を満たすほど速い場合(端末装置11が予め決められた条件を満たすほど速い速度で移動している場合)、状況情報取得部113は、電車が駅間を走行中であると判断する。また、例えば、移動速度が「0km/s」である場合(端末装置11が移動していない場合)、状況情報取得部113は、電車が駅に停車中であると判断する。また、例えば、移動速度が徐々に降下し、「0km/s」になった場合、状況情報取得部113は、電車が駅に到着したと判断する。また、例えば、移動速度が「0km」である状態から、徐々に上昇した場合、状況情報取得部113は、電車が駅を出発したと判断する。
また、(C)の方法を用いる場合、状況情報取得部113は、移動速度を、例えば、速度計や速度センサなどの装置から取得してもよい。
(D)の方法:当該方法は、加速度のみを用いて、状況情報を取得する方法である。当該「加速度」は、端末装置の加速度である。また、当該(D)の方法を用いる場合、状況情報取得部113は、例えば、まず、加速度を取得する。当該加速度は、例えば、加速度計や加速度センサなどの装置から取得する。そして、状況情報取得部113は、当該加速度に応じて、電車の走行状況を判断する。そして、状況情報取得部113は、当該判断の結果に応じた当該電車の走行状況を示す走行状況情報を取得する。
例えば、加速度の絶対値が予め決められた条件を満たすほど小さい場合、状況情報取得部113は、電車が駅間を走行中であると判断する。また、加速度が「0km/s・s」である場合、状況情報取得部113は、電車が駅に停車中であると判断する。当該「s・s」は、秒の2乗を表す。また、例えば、加速度の絶対値が予め決められた条件を満たすほど大きく、かつ、加速度の符号がマイナスである場合、状況情報取得部113は、電車が駅に到着したと判断する。また、例えば、加速度の絶対値が予め決められた条件を満たすほど大きく、かつ、加速度の符号がプラスである場合、状況情報取得部113は、電車が駅を出発したと判断する。
また、電車が一定の速度で走行している場合と、電車が停車している場合とでは、加速度は、同一(0km/s・s)である。従って、(D)の方法を用いる場合、電車が走行中であるか停車中であるかを判断するために、移動速度を用いてもよい。例えば、加速度が「0km/s・s」であり、かつ、移動速度が「0km/s」超過である場合、状況情報取得部113は、電車が走行中であると判断する。また、例えば、加速度が「0km/s・s」であり、かつ、移動速度が「0km/s」である場合、状況情報取得部113は、電車が停車中であると判断する。
また、状況情報を受信する場合、状況情報取得部113は、通常、現在位置情報をサーバ装置12に送信する。そして、状況情報取得部113は、当該現在位置情報の送信に応じて、サーバ装置12から、状況情報を受信する。また、状況情報を受信する場合、状況情報取得部113は、例えば、加速度を取得し、当該加速度をサーバ装置12に送信してもよい。この場合、状況情報取得部113は、当該加速度の送信に応じて、サーバ装置12から、状況情報を受信する。
出力情報取得部114は、現在位置情報が示す現在位置に対応する電車の状況に応じた出力情報を取得する。当該出力情報は、通常、電車の状況に応じて異なることが好適である。また、当該「電車の状況」は、状況情報取得部113が取得した状況情報が示す電車の状況である。また、当該「取得」には、通常、「受信」も含まれる。
具体的に、出力情報取得部114は、例えば、状況情報と出力管理情報とを用いる方法により、出力情報を取得する。当該方法は、状況情報と、出力管理情報とを用いて、出力情報を取得する方法である。当該「状況情報」は、状況情報取得部113が取得した状況情報である。また、当該(A)の方法を用いる場合、出力情報取得部114は、例えば、当該状況情報が、出力管理情報格納部111に格納されている1以上の状況条件のいずれに合致するか否かを判断する。そして、出力情報取得部114は、合致すると判断した状況条件に対応付いている出力情報を、出力管理情報格納部111から取得する。
例えば、状況情報が「走行中」であるとする。当該状況情報は、電車が駅間を走行中であることを示す。また、状況条件が「電車=走行中」であるとする。当該状況条件は、電車が駅間を走行中であることを意味する。この様な場合、出力情報取得部114は、当該状況情報が当該状況条件に合致すると判断する。
また、例えば、状況情報が「○○駅:出発」であるとする。当該状況情報は、電車が「○○駅」を出発したことを示す。また、状況条件が「電車=出発」であるとする。当該状況条件は、電車が駅を出発したことを意味する。この様な場合、出力情報取得部114は、当該状況情報が当該状況条件に合致すると判断する。
また、例えば、状況情報が「到着&(N34.1112,E135.1112)」であるとする。当該状況情報は、電車が駅に到着し、かつ、現在位置が「(N34.1112,E135.1112)」であることを示す。また、状況条件が「(電車=到着)&{(N34.1111,E135.1111),(N34.1111,E135.1114),(N34.1113,E135.1114),(N34.1113,E135.111)}」であるとする。当該状況条件は、電車が駅に到着し、かつ、現在位置が当該4つの位置で示される範囲内にあることを意味する。この様な場合、出力情報取得部114は、当該状況情報が当該状況条件に合致すると判断する。
また、出力情報を受信する場合、出力情報取得部114は、通常、現在位置情報または状況情報を、サーバ装置12に送信する。当該「状況情報」は、状況情報取得部113が取得した状況情報である。そして、出力情報取得部114は、当該現在位置情報または状況情報の送信に応じて、サーバ装置12から、出力情報を受信する。
現在位置情報を送信する場合、出力情報取得部114は、例えば、現在位置情報取得部112が現在位置情報を取得するたびに、当該現在位置情報を、サーバ装置12に送信してもよい。また、出力情報取得部114は、例えば、現在位置情報取得部112が取得した現在位置情報のうち、予め決められた条件を満たす現在位置情報を、サーバ装置12に送信してもよい。当該「予め決められた条件」とは、例えば、現在位置情報を取得した時刻や、現在位置情報を送信してからの時間などに関する条件である。
また、状況情報を送信する場合、出力情報取得部114は、例えば、状況情報取得部113が状況情報を取得するたびに、当該状況情報を、サーバ装置12に送信してもよい。また、出力情報取得部114は、例えば、状況情報取得部113が取得した状況情報のうち、予め決められた条件を満たす状況情報を、サーバ装置12に送信してもよい。当該「予め決められた条件」とは、例えば、状況情報を取得した時刻や、状況情報を送信してからの時間などに関する条件である。
出力部115は、出力情報取得部114が取得した出力情報を出力する。当該出力情報取得部114が取得した出力情報には、出力情報取得部114が受信した出力情報も含まれる。また、出力部115は、通常、出力情報取得部114が出力情報を取得するたびに、当該取得した出力情報を出力する。
また、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。なお、送信や蓄積、処理結果の引渡しについては、出力対象が最終的にユーザに提示されるものとする。
また、出力部115は、ディスプレイやスピーカーなどの出力デバイスを含むと考えてもよいし、含まないと考えてもよい。出力部115は、出力デバイスのドライバソフトまたは、出力デバイスのドライバソフトと出力デバイスなどで実現され得る。
サーバ状況管理情報格納部121には、1以上の状況管理情報が格納される。「状況管理情報」とは、状況情報を管理するための情報である。また、「状況管理情報」は、状況情報と、他の1以上の情報とが対応付いた情報である。なお、サーバ状況管理情報格納部121には、通常、電車位置情報と、状況情報とが対応付いた1以上の状況管理情報が格納される。また、本実施の形態において、当該状況情報は、通常、走行状況情報である。従って、サーバ状況管理情報格納部121には、通常、電車位置情報と、走行状況情報とが対応付いた1以上の走行状況管理情報が格納される。
また、サーバ状況管理情報格納部121に格納されている走行状況管理情報は、状況情報取得部113が保持している走行状況管理情報と同様に、通常、定期的に更新される。当該更新の方法や手順などは、問わない。例えば、サーバ装置12は、図示しないサーバ蓄積部を備えている。そして、サーバ受信部123は、走行中の電車から、当該電車を識別する電車識別情報と、当該電車の位置を示す電車位置情報と、当該電車の走行状況を示す走行状況情報とを受信する。そして、サーバ蓄積部は、サーバ受信部123が受信した電車位置情報と走行状況情報とを対応付け、走行状況管理情報を構成し、サーバ状況管理情報格納部121に蓄積する。また、例えば、サーバ受信部123が受信した識別情報と同一の識別情報を有する走行状況管理情報が既に格納されている場合、サーバ蓄積部は、構成した走行状況管理情報を、当該同一の識別情報を有する走行状況管理情報に上書きして、サーバ状況管理情報格納部121に蓄積する。
サーバ出力管理情報格納部122には、1以上の出力管理情報が格納される。サーバ出力管理情報格納部122に格納される出力管理情報が有する出力情報は、通常、広告情報である。
サーバ受信部123は、現在位置情報または状況情報を、端末装置11から受信する。また、端末装置11がサーバ装置12に送信する情報と、サーバ受信部123が受信する情報とは、一致する。また、サーバ受信部123は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されてもよい。
サーバ状況情報取得部124は、状況情報を取得する。当該「状況情報」は、通常、走行状況情報である。なお、サーバ状況情報取得部124において走行状況情報を取得する方法や手順などは、状況情報取得部113において走行状況情報を取得する方法や手順などと同様であるので、説明を省略する。具体的に、状況情報取得部113において用いる現在位置情報および加速度は、サーバ状況情報取得部124においては、サーバ受信部123が受信した現在位置情報および加速度である。また、状況情報取得部113において用いる走行状況管理情報は、サーバ状況情報取得部124においては、サーバ状況管理情報格納部121に格納されている走行状況管理情報である。
サーバ出力情報取得部125は、サーバ出力管理情報格納部122から、出力情報を取得する。なお、サーバ出力情報取得部125において出力情報を取得する方法や手順などは、出力情報取得部114において出力情報を取得する方法や手順などと同様であるので、説明を省略する。具体的に、出力情報取得部114において用いる状況情報は、サーバ出力情報取得部125においては、サーバ受信部123が受信した状況情報、または、サーバ状況情報取得部124が取得した状況情報である。また、出力情報取得部114において用いる出力管理情報は、サーバ出力情報取得部125においては、サーバ出力管理情報格納部122に格納されている出力管理情報である。
サーバ送信部126は、状況情報または出力情報を、端末装置11に送信する。当該状況情報は、サーバ状況情報取得部124が取得した状況情報である。また、当該出力情報は、サーバ出力情報取得部125が取得した出力情報である。また、サーバ送信部126は、当該状況情報または出力情報を、通常、サーバ受信部123が受信した現在位置情報などを送信した端末装置11に送信する。
また、サーバ送信部126は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されてもよい。
なお、出力管理情報格納部111、サーバ状況管理情報格納部121、サーバ出力管理情報格納部122は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。また、出力管理情報格納部111などに所定の情報が記憶される過程は、問わない。例えば、当該所定の情報は、記録媒体や、通信回線、入力デバイスなどを介して出力管理情報格納部111などに記憶されてもよい。
また、状況情報取得部113、出力情報取得部114は、通常、MPUやメモリ、無線または有線の通信手段、放送手段、放送を受信する手段等から実現され得る。また、状況情報取得部113などの処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。なお、状況情報取得部113などは、ハードウェア(専用回路)で実現されてもよい。
また、サーバ状況情報取得部124、サーバ出力情報取得部125は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。また、サーバ状況情報取得部124などの処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。なお、サーバ状況情報取得部124などは、ハードウェア(専用回路)で実現されてもよい。
次に、情報処理システム1の全体動作について、フローチャートを用いて説明する。なお、所定の情報におけるi番目の情報は、「情報[i]」と記載するものとする。まず、端末装置11の全体動作について、図3のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS301)端末装置11は、図示しない受付部が電源ONの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS302に進み、そうでない場合は、ステップS301に戻る。
(ステップS302)端末装置11は、電源ONの処理を行う。
(ステップS303)現在位置情報取得部112は、現在位置情報の取得を開始する。以降、現在位置情報取得部112は、通常、端末装置11の電源がOFFになるまで、現在位置情報を定期的に取得し続ける。
(ステップS304)出力情報取得部114は、受信する情報を判断する。当該判断は、例えば、受信する情報を示す情報が予め決められた記憶領域に格納されており、当該情報を用いて行う。そして、情報を受信しない場合は、ステップS305に進み、走行状況情報を受信する場合は、ステップS306に進み、出力情報を受信する場合は、ステップS309に進む。
(ステップS305)状況情報取得部113は、ステップS303で取得した現在位置情報に対応する走行状況情報を取得する。この処理の詳細は、図4および図5のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS306)状況情報取得部113は、ステップS303で取得した現在位置情報を、サーバ装置12に送信する。
(ステップS307)出力情報取得部114は、状況情報取得部113が、サーバ装置12から状況情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS308に進み、そうでない場合は、ステップS307に戻る。
(ステップS308)出力情報取得部114は、ステップS305で取得した走行状況情報またはステップS307で受信した走行状況情報に対応する出力情報を取得する。この処理の詳細は、図6のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS309)出力情報取得部114は、送信する情報を判断する。当該判断は、例えば、送信する情報を示す情報が予め決められた記憶領域に格納されており、当該情報を用いて行う。そして、現在位置情報を送信する場合は、ステップS310に進み、走行状況情報を送信する場合は、ステップS311に進む。
(ステップS310)出力情報取得部114は、ステップS303で取得した現在位置情報を、サーバ装置12に送信する。
(ステップS311)状況情報取得部113は、ステップS303で取得した現在位置情報に対応する走行状況情報を取得する。この処理の詳細は、図4および図5のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS312)出力情報取得部114は、ステップS311で取得した走行状況情報を、サーバ装置12に送信する。
(ステップS313)出力部115は、出力情報取得部114が、サーバ装置12から出力情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS314に進み、そうでない場合は、ステップS313に戻る。
(ステップS314)出力部115は、ステップS308で取得した出力情報またはステップS313で受信した出力情報を出力する。
(ステップS315)端末装置11は、図示しない受付部が電源OFFの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS316に進み、そうでない場合は、ステップS304に戻る。
(ステップS316)端末受付部11は、電源OFFの処理を行う。そして、ステップS301に戻る。
なお、図3のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
図4は、図3のフローチャートのステップS305およびステップS311の現在位置情報に対応する走行状況情報の取得処理を示すフローチャートである。なお、本取得処理は、現在位置情報と、走行状況管理情報とを用いた走行状況情報の取得処理である。また、図4のフローチャートにおいて、状況情報取得部113は、m個の走行状況管理情報を保持しているものとする。
(ステップS401)状況情報取得部113は、カウンタiに1をセットする。
(ステップS402)状況情報取得部113は、取得した現在位置情報と、走行状況管理情報[i]が有する電車位置情報である電車位置情報[i]とを用いて、電車距離を算出する。
(ステップS403)状況情報取得部113は、ステップS402で算出した電車距離が電車距離条件を満たすか否かを判断する。満たす場合は、ステップS404進み、そうでない場合は、ステップS405に進む。
(ステップS404)状況情報取得部113は、走行状況管理情報[i]が有する走行状況情報である走行状況情報[i]を取得する。そして、上位処理にリターンする。
(ステップS405)状況情報取得部113は、iがmであるか否かを判断する。mである場合は、上位処理にリターンし、そうでない場合は、ステップS406に進む。
(ステップS406)状況情報取得部113は、iを1インクリメントする。そして、ステップS402に戻る。
図5は、図3のフローチャートのステップS305およびステップS311の現在位置情報に対応する走行状況情報の取得処理を示すフローチャートである。なお、本取得処理は、現在位置情報のみを用いた走行状況情報の取得処理である。
(ステップS501)状況情報取得部113は、現在位置情報取得部112が取得した現在位置情報を取得する。
(ステップS502)状況情報取得部113は、先に取得した現在位置情報があるか否かを判断する。ある場合は、ステップS502に進み、ない場合は、ステップS501に戻る。
(ステップS503)状況情報取得部113は、ステップS501で取得した現在位置情報と、先に取得した現在位置情報とを用いて、端末装置11の移動速度を算出する。
(ステップS504)状況情報取得部113は、ステップS503で算出した移動速度が走行中条件を満たすか否かを判断する。満たす場合は、ステップS505に進み、そうでない場合は、ステップS506に進む。
(ステップS505)状況情報取得部113は、走行状況情報に対応する変数stateに、駅間を走行中であることを示す走行状況情報「走行中」をセットする。そして、上位処理にリターンする。
(ステップS506)状況情報取得部113は、ステップS503で算出した移動速度が「0km/s」であるか否かを判断する。「0km/s」である場合は、ステップS507に進み、そうでない場合は、ステップS508に進む。
(ステップS507)状況情報取得部113は、変数stateに、駅に停車中であることを示す走行状況情報「停車中」をセットする。そして、上位処理にリターンする。
(ステップS508)状況情報取得部113は、変数sateteが「停車中」であるか否かを判断する。「停車中」である場合は、ステップS509に進み、そうでない場合は、ステップS510に進む。
(ステップS509)状況情報取得部113は、変数stateに、駅を出発したことを示す走行状況情報「出発」をセットする。そして、上位処理にリターンする。
(ステップS510)状況情報取得部113は、変数stateに、駅に到着したことを示す走行状況情報「到着」をセットする。そして、上位処理にリターンする。
図6は、図3のフローチャートのステップS308の走行状況情報に対応する出力情報の取得処理を示すフローチャートである。なお、図6のフローチャートにおいて、出力管理情報格納部111には、m個の出力管理情報が格納されているものとする。
(ステップS601)出力情報取得部114は、カウンタiに1をセットする。
(ステップS602)出力情報取得部114は、取得または受信した走行状況情報が、出力管理情報[i]が有する状況条件である状況条件[i]を満たすか否かを判断する。満たす場合は、ステップS603に進み、そうでない場合は、ステップS604に進む。
(ステップS603)出力情報取得部114は、出力管理情報[i]が有する出力情報である出力情報[i]を取得する。そして、上位処理にリターンする。
(ステップS604)出力情報取得部114は、iがmであるか否かを判断する。mである場合は、上位処理にリターンし、そうでない場合は、ステップS605に進む。
(ステップS605)出力情報取得部114は、iを1インクリメントする。そして、ステップS602に戻る。
次に、サーバ装置12の全体動作について、図7のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS701)サーバ状況情報取得部124は、サーバ受信部123が現在位置情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS702に進み、そうでない場合は、ステップS705に進む。
(ステップS702)サーバ状況情報取得部124は、ステップS701で受信した現在位置情報に対応する走行状況情報を取得する。この処理の詳細は、図4および図5のフローチャートと同様であるので、説明を省略する。
(ステップS703)サーバ送信部126は、ステップS702で取得した走行状況情報を、端末装置11に送信するか否かを判断する。当該判断は、例えば、走行状況情報を送信するか否かを示す情報が予め決められた記憶領域に格納されており、当該情報を用いて行う。そして、走行状況情報を送信する場合は、ステップS704に進み、そうでない場合は、ステップS706に進む。
(ステップS704)サーバ送信部126は、ステップS702で取得した走行状況情報を、端末装置11に送信する。そして、ステップS701に戻る。
(ステップS705)サーバ出力情報取得部125は、サーバ受信部123が走行状況情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS706に進み、そうでない場合は、ステップS701に戻る。
(ステップS706)サーバ出力情報取得部125は、ステップS702で取得した走行状況情報またはステップS705で受信した走行状況情報に対応する出力情報を取得する。この処理の詳細は、図6のフローチャートと同様であるので、説明を省略する。
(ステップS707)サーバ送信部126は、ステップS706で取得した出力情報を、端末装置11に送信する。そして、ステップS701に戻る。
なお、図7のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
(具体例)
次に、情報処理システム1の動作の具体例について説明する。
(例1)
本例において、サーバ装置12からは何の情報も受信せずに、出力情報を取得する例について説明する。なお、本例において、出力管理情報格納部111には、図8に示す出力管理情報が格納されているものとする。当該出力管理情報は、レコードを一意に特定するためのIDと、状況条件(項目名:条件)と、出力情報(項目名:出力)とを有する。また、状況情報取得部113は、図9に示す走行状況管理情報を保持しているものとする。当該走行状況管理情報は、レコードを一意に特定するためのIDと、電車識別情報(項目名:電車識別子)と、電車位置情報(項目名:電車位置)と、走行状況情報(項目名:走行状況)とを有する。
まず、ユーザが、端末装置11の電源をONにしたとする。すると、現在位置情報取得部112は、現在位置情報の取得を開始する。
次に、状況情報取得部113は、取得した現在位置情報と、図9の各電車位置情報とを用いて、当該各電車位置情報に対応する電車距離を算出する。そして、状況情報取得部113は、当該算出した電車距離が電車距離条件を満たすか否かを判断する。ここで、図9の「ID=011」の電車位置情報「(N34.XX10,E135.XX55)」に対応する電車距離が、電車距離条件を満たすとする。すると、状況情報取得部113は、図9の「ID=011」の走行状況情報「走行中」を取得する。
次に、出力情報取得部114は、走行状況情報「走行中」が、図8の「ID=011」の状況条件「走行中」に合致すると判断する。そして、出力情報取得部114は、図8の「ID=011」の出力情報「running.mp3」を取得する。当該出力情報は、音楽である。
次に、出力部115は、出力情報「running.mp3」を再生し、音楽を、例えば、端末装置11が備えるスピーカーから出力する。
また、例えば、図9の「ID=018」の電車位置情報「(N34.XX23,E135.XX33)」に対応する電車距離が、電車距離条件を満たすとする。すると、状況情報取得部113は、図9の「ID=018」の走行状況情報「到着」を取得する。
次に、出力情報取得部114は、走行状況情報「到着」が、図8の「ID=018」の状況条件「到着」に合致すると判断する。そして、出力情報取得部114は、図8の「ID=014」の出力情報「arrival.mp3」を取得する。当該出力情報は、音楽である。
(例2)
本例において、サーバ装置12から走行状況情報を受信し、当該走行状況情報に対応する出力情報を取得する例について説明する。なお、本例において、出力管理情報格納部111には、図8に示す出力管理情報が格納されているものとする。また、サーバ状況管理情報格納部121には、図9に示す走行状況管理情報が格納されているものとする。
まず、例1と同様に、現在位置情報取得部112が、現在位置情報を取得しているとする。すると、状況情報取得部113は、予め決められたタイミングで、当該現在位置情報をサーバ装置12に送信する。当該予め決められたタイミングとは、例えば、予め決められた時刻になるたびや、予め決められた時間間隔ごとなどである。
次に、サーバ装置12のサーバ受信部123は、現在位置情報を受信する。
次に、サーバ状況情報取得部124は、受信した現在位置情報と、図9の走行状況管理情報とを用いて、例1の状況情報取得部113と同様の手順により、走行状況情報を取得する。ここで、サーバ状況情報取得部124は、図9の「ID=011」の走行状況情報「走行中」を取得したものとする。
次に、サーバ送信部126は、走行状況情報「走行中」を、端末装置11に送信する。
次に、端末装置11の状況情報取得部113は、走行状況情報「走行中」を受信する。
次に、出力情報取得部114は、例1と同様の手順により、図8の「ID=011」の出力情報「running.mp3」を取得する。
次に、出力部115は、出力情報「running.mp3」を再生し、音楽を、例えば、端末装置11が備えるスピーカーから出力する。
(例3)
本例において、サーバ装置12に現在位置情報を送信し、当該現在位置情報に基づく出力情報を受信する例について説明する。なお、本例において、サーバ状況管理情報格納部121には、図9に示す走行状況管理情報が格納されているものとする。また、サーバ出力管理情報格納部122には、図10に示す出力管理情報が格納されているものとする。当該出力管理情報が有する出力情報(項目名:出力)は、広告情報である。また、当該広告情報は、画像である。
まず、例1と同様に、現在位置情報取得部112が、現在位置情報を取得しているとする。すると、出力情報取得部114は、予め決められたタイミングで、当該現在位置情報をサーバ装置12に送信する。
次に、サーバ装置12のサーバ受信部123は、現在位置情報を受信する。
次に、サーバ状況情報取得部124は、受信した現在位置情報と、図9の走行状況管理情報とを用いて、例1の状況情報取得部113と同様の手順により、状況情報を取得する。ここで、サーバ状況情報取得部124は、図9の「ID=020」の走行状況情報「到着(△△駅)」を取得したものとする。当該走行状況情報は、電車が「△△駅」に到着したことを示す。
次に、サーバ出力情報取得部125は、走行状況情報「到着(△△駅)」が、図10の「ID=016」の状況条件「到着&△△駅」に合致すると判断する。当該状況条件は、電車が「△△駅」に到着したことを意味する。そして、サーバ出力情報取得部125は、図10の「ID=016」の出力情報「arrival02.jpg」を取得する。当該出力情報は、広告を示す画像である。
次に、サーバ送信部126は、出力情報「arrival02.jpg」を、端末装置11に送信する。
次に、端末装置11の出力情報取得部114は、出力情報「arrival02.jpg」を受信する。
次に、出力部115は、出力情報「arrival02.jpg」を、例えば、端末装置11が備える画面に出力する。
(例4)
本例において、サーバ装置12に走行状況情報を送信し、当該走行状況情報に対応する出力情報を受信する例について説明する。なお、本例において、状況情報取得部113は、図9に示す走行状況管理情報を保持しているものとする。また、サーバ出力管理情報格納部122には、図10に示す出力管理情報が格納されているものとする。
まず、状況情報取得部113が、例1と同様の手順により、走行状況情報を取得する。このとき、状況情報取得部113は、例えば、現在位置情報と地図情報とを用いて、走行状況情報を取得してもよい。ここで、状況情報取得部113は、走行状況情報「停車中」を取得したものとする。
次に、出力情報取得部114は、走行状況情報「停車中」をサーバ装置12に送信する。
次に、サーバ装置12のサーバ受信部123は、走行状況情報「停車中」を受信する。
次に、サーバ出力情報取得部125は、走行状況情報「停車中」が、図10の「ID=012」の状況条件「停車中」に合致すると判断する。そして、サーバ出力情報取得部125は、図10の「ID=012」の出力情報「waiting.jpg」を取得する。当該出力情報は、広告を示す画像である。
次に、サーバ送信部126は、出力情報「waiting.jpg」を、端末装置11に送信する。
次に、端末装置11の出力情報取得部114は、出力情報「waiting.jpg」を受信する。
次に、出力部115は、出力情報「waiting.jpg」を、例えば、端末装置11が備える画面に出力する。
以上、本実施の形態による情報処理システム1を構成する端末装置11によれば、ユーザが乗車している電車の状況(特に、走行状況)に応じて、異なる情報を出力することができる。また、これにより、ユーザは、例えば、乗車している電車の走行状況に応じて、当該走行状況に応じた異なるコンテンツ(例えば、音楽や、映像など)を楽しむことができる。
また、本実施の形態による情報処理システム1によれば、例えば、ユーザが乗車している電車の状況(特に、走行状況)に応じて、異なる広告をユーザに配信することができる。また、これにより、ユーザは、例えば、下車する駅近辺の店舗などに関連する広告を受信することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態において、端末装置21と、サーバ装置22とを備える情報処理システム2について説明する。端末装置21は、ユーザが乗車予定の電車の状況に応じて異なる情報を出力する。また、サーバ装置22は、端末装置21の現在位置などに応じた乗車予定の電車に関する情報、または、当該電車の状況を示す情報、または、当該電車の状況に応じた情報を取得し、端末装置21に送信する。
なお、本実施の形態において、「電車の状況」とは、「乗車予定の電車の運行状況」または「乗車予定の電車の走行状況」であるものとする。
また、本実施の形態における情報処理システム2の概念図は、図1と同様であり、図1の「情報処理システム1」を「情報処理システム2」と、「端末装置11」を「端末装置21」と、「サーバ装置12」を「サーバ装置22」と読み替えたものである。
図11は、本実施の形態における端末装置21およびサーバ装置22のブロック図である。端末装置21は、出力管理情報格納部211、現在位置情報取得部212、現在時刻情報取得部213、電車特定情報取得部214、状況情報取得部215、出力情報取得部216、出力部217を備える。また、サーバ装置22は、サーバ電車管理情報格納部221、サーバ状況管理情報格納部222、サーバ出力管理情報格納部223、サーバ受信部224、サーバ電車特定情報取得部225、サーバ状況情報取得部226、サーバ出力情報取得部227、サーバ送信部228を備える。
なお、出力管理情報格納部211に格納される出力管理情報は、当該出力管理情報が有する状況条件に、運行状況情報に関する条件が含まれること以外は、実施の形態1の出力管理情報格納部111に格納される出力管理情報と同様であるので、説明を省略する。
また、現在位置情報取得部212における処理や動作などは、実施の形態1の現在位置情報取得部112における処理や動作などと同様であるので、説明を省略する。
また、サーバ出力管理情報格納部223に格納される出力管理情報は、当該出力管理情報が有する状況条件に、運行状況条件に関する条件が含まれること以外は、実施の形態1のサーバ出力管理情報格納部122に格納される出力管理情報と同様であるので、説明を省略する。
現在時刻情報取得部213は、現在時刻情報を取得する。「現在時刻情報」とは、現在時刻を示す時刻情報である。また、「時刻情報」とは、時刻を示す情報である。また、現在時刻情報取得部213は、通常、定期的に現在時刻情報を取得する。また、現在時刻情報取得部213は、通常、いわゆる時計や、現在時刻情報を出力するプログラムなどから、現在時刻情報を取得する。この場合、現在時刻情報取得部213は、これらの装置を有していてもよいし、これらの装置で実現され得てもよい。また、現在時刻情報取得部213の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。
電車特定情報取得部214は、電車特定情報を取得する。「電車特定情報」とは、乗車予定の電車を特定する情報である。言い換えると、「電車特定情報」とは、ユーザが乗車予定である電車が、現在走行中の電車のうちのどの電車であるのかが特定できる情報である。「電車特定情報」は、通常、電車を識別する情報である電車識別情報である。「電車識別情報」は、例えば、いわゆる列車名や、電車を識別するための文字列などである。また、「電車特定情報」は、例えば、出発駅名を示す情報と、当該出発駅における発車時刻を示す情報とが対応付いた情報(以下、適宜、電車出発情報)であってもよい。また、電車出発情報は、例えば、電車の行き先や、電車の種別などを示す情報を有していてもよい。「種別」とは、例えば、特急、急行、準急、普通などである。
また、通常、一の電車特定情報により、一の電車が特定される。また、電車特定情報により特定される電車は、現在位置情報が示す現在位置および現在時刻情報が示す現在時刻に対応する電車である。
具体的に、電車特定情報取得部214は、通常、現在位置情報および現在時刻情報を、サーバ装置22に送信する。そして、電車特定情報取得部214は、当該現在位置情報および現在時刻情報の送信に応じて、サーバ装置22から、電車特定情報を受信する。
また、電車特定情報取得部214は、例えば、ユーザが駅のホームにいる場合に、当該ホームから発車する電車であり、ユーザが乗車予定である電車を特定する電車特定情報を、サーバ装置22から受信する。
状況情報取得部215は、現在位置情報が示す現在位置および現在時刻情報が示す現在時刻に対応する電車の状況を示す状況情報を取得する。当該「現在位置および現在時刻に対応する電車」は、通常、乗車予定の電車である。また、当該「電車の状況」は、通常、電車の運行状況または電車の走行状況である。つまり、当該「状況情報」は、運行状況情報または走行状況情報である。また、当該「取得」には、通常、「受信」も含まれる。
具体的に、状況情報取得部215は、例えば、以下のいずれかの方法により運行状況情報または走行状況情報を取得する。
(A)電車特定情報と状況管理情報とを用いる方法
(B)現在位置情報と現在時刻情報と状況管理情報とを用いる方法
(A)の方法:当該方法は、電車特定情報と、状況管理情報とを用いて、状況情報を取得する方法である。「状況管理情報」とは、運行状況および走行状況のいずれか一方または両方を管理するための情報である。また、「状況管理情報」は、状況情報と、他の1以上の情報とが対応付いた情報である。また、運行状況情報を有する状況管理情報を、以下、適宜、運行状況管理情報とする。また、走行状況情報を有する状況管理情報を、以下、適宜、走行状況管理情報とする。なお、当該(A)の方法における「状況管理情報」は、通常、電車特定情報と、状況情報とが対応付いた情報である。
当該(A)の方法を用いる場合、状況情報取得部215は、通常、上記の1以上の状況管理情報を保持している。そして、状況情報取得部215は、例えば、当該1以上の各状況管理情報が有する電車特定情報について、電車特定情報取得部214が取得した電車特定情報と同一であるか否かを判断する。そして、状況情報取得部215は、同一であると判断した電車特定情報に対応付いている状況情報を、状況管理情報から取得する。
例えば、電車特定情報取得部214が取得した電車特定情報が、電車識別情報「特急○○12号」であるとする。当該電車識別情報は、列車名である。また、運転状況管理情報が有する電車特定情報が、電車識別情報「特急○○12号」であるとする。この様な場合、状況情報取得部215は、当該2つの電車特定情報が同一であると判断する。
また、例えば、電車特定情報取得部214が取得した電車特定情報が、電車出発情報「○○駅13時20分発」であるとする。当該電車出発情報は、出発駅名と、発車時刻とのそれぞれを示す情報を有する。また、運転状況管理情報が有する電車特定情報が、電車出発情報「○○駅13時20分発」であるとする。この様な場合、状況情報取得部215は、当該2つの電車特定情報が同一であると判断する。
(B)の方法:当該方法は、現在位置情報と、現在時刻情報と、状況管理情報とを用いて、状況情報を取得する方法である。当該「状況管理情報」は、駅の位置を示す位置情報である駅位置情報と、当該駅から発車する電車の発車時刻を示す時刻情報である発車時刻情報と、当該電車の状況を示す状況情報とが対応付いた情報である。
当該(B)の方法を用いる場合、状況情報取得部215は、通常、上記の1以上の状況管理情報を保持している。そして、状況情報取得部215は、例えば、当該1以上の各状況管理情報が有する駅位置情報と発車時刻情報とについて、当該駅位置情報が示す位置と現在位置情報が示す位置との距離(以下、適宜、駅距離)が、予め決められた条件(以下、適宜、駅距離条件)を満たすほど近く、かつ、当該発車時刻情報が示す時刻と現在時刻情報が示す時刻との時間(以下、適宜、発車時間)が、予め決められた条件(以下、適宜、発車時間条件)を満たすほど短いか否かを判断する。そして、状況情報取得部215は、駅距離条件を満たすほど近いと判断した駅位置情報および発車時間条件を満たすほど短いと判断した発車時刻情報とに対応付いている状況情報を、状況管理情報から取得する。
なお、2つの位置情報を用いて算出した距離が予め決められた条件を満たすか否かを判断する例は、説明済みであるので、説明を省略する。
また、例えば、現在時刻情報が示す時刻と、発車時刻情報が示す時刻との時間である発車時間が「3分」であるとする。また、発車時間条件が「発車時間≦5分」であるとする。当該発車時間条件は、発車時間が5分以下であることを意味する。この様な場合、状況情報取得部215は、当該発車時間が当該発車時間条件を満たすと判断する。
また、例えば、現在時刻情報が示す時刻と、発車時刻情報が示す時刻との時間である発車時間が「5分」であるとする。また、発車時間条件が「発車時間≦3分」であるとする。この様な場合、状況情報取得部215は、当該発車時間が当該発車時間条件を満たさないと判断する。
なお、「状況管理情報」は、通常、定期的に更新される。当該更新の方法や手順などは、問わない。当該更新の方法や手順などは、実施の形態1の状況情報取得部113における走行状況管理情報の更新の方法や手順などと同様であるので、説明を省略する。
また、状況情報を受信する場合、状況情報取得部215は、通常、現在位置情報および現在時刻情報をサーバ装置22に送信する。そして、状況情報取得部215は、当該現在位置情報および現在時刻情報の送信に応じて、サーバ装置22から、状況情報を受信する。
出力情報取得部216は、現在位置情報が示す現在位置および現在時刻情報が示す現在時刻に対応する電車の状況に応じた出力情報を取得する。当該「電車の状況」は、状況情報取得部215が取得した状況情報が示す電車の状況である。また、当該「取得」には、通常、「受信」も含まれる。
また、出力情報取得部216は、状況情報と出力管理情報とを用いて、出力情報を取得する。なお、当該出力情報を取得する方法や手順などは、実施の形態1の出力情報取得部114において出力情報を取得する方法や手順などと同様であるので、説明を省略する。具体的に、出力情報取得部114において用いる状況情報および出力管理情報は、出力情報取得部216においては、状況情報取得部215が取得した状況情報および出力管理情報格納部211に格納されている出力管理情報である。
また、出力情報を受信する場合、出力情報取得部216は、通常、現在位置情報および現在時刻情報、または、状況情報を、サーバ装置22に送信する。当該「状況情報」は、状況情報取得部215が取得した状況情報である。そして、出力情報取得部216は、当該情報の送信に応じて、サーバ装置22から、出力情報を受信する。
なお、現在位置情報および現在時刻情報、または、状況情報をサーバ装置22に送信するタイミングなどは、実施の形態1の出力情報取得部114において現在位置情報または状況情報をサーバ装置12に送信するタイミングなどと同様であるので、説明を省略する。
出力部217は、出力情報取得部216が取得した出力情報を出力する。当該出力情報取得部216が取得した出力情報には、出力情報取得部216が受信した出力情報も含まれる。また、出力部217は、通常、出力情報取得部216が出力情報を取得するたびに、当該取得した出力情報を出力する。
また、例えば、電車特定情報取得部214が電車特定情報を取得した場合、出力部217は、当該電車特定情報を出力してもよい。この場合、出力部217は、通常、電車特定情報取得部214が電車特定情報を取得するたびに、当該取得した電車特定情報を出力する。
また、出力部217は、ディスプレイやスピーカーなどの出力デバイスを含むと考えてもよいし、含まないと考えてもよい。出力部217は、出力デバイスのドライバソフトまたは、出力デバイスのドライバソフトと出力デバイスなどで実現され得る。
サーバ電車管理情報格納部221には、1以上の電車管理情報が格納される。「電車管理情報」とは、電車特定情報を管理するための情報である。また、「電車管理情報」は、電車特定情報と、他の1以上の情報とが対応付いた情報である。なお、サーバ電車管理情報格納部221には、通常、ホーム場所情報と、発車時刻情報と、電車特定情報とが対応付いた電車管理情報が格納される。
上記「ホーム場所情報」とは、駅内のプラットホーム(以下、適宜、ホーム)の場所を示す1以上の位置情報を有する情報である。通常、当該1以上の位置情報により、プラットホームの範囲が示される。また、上記「発車時刻情報」は、プラットホーム場所情報により特定されるプラットホームから発車する電車の発車時刻を示す発車時刻情報である。また、上記「電車特定情報」は、当該プラットホームから当該発車時刻に発車する電車を特定する電車特定情報である。
また、「電車管理情報」は、例えば、ホームを識別する情報(以下、適宜、ホーム識別情報)を有していてもよい。ホーム識別情報は、例えば、ホームの番号や、ホームを発車する電車の行き先などを示す情報である。
また、「電車管理情報」が有する発車時刻情報は、電車特定情報が有していてもよい。
サーバ状況管理情報格納部222には、1以上の状況管理情報が格納される。当該「状況管理情報」は、運行状況管理情報または走行状況管理情報である。また、当該運行状況管理情報および走行状況管理情報は、状況情報取得部215が保持している運行状況管理情報および走行状況管理情報と同様である。
サーバ受信部224は、現在位置情報および現在時刻情報、または、状況情報を、端末装置21から受信する。サーバ受信部224は、当該現在位置情報および現在時刻情報と、当該状況情報とを、通常、別々に受信する。つまり、サーバ受信部224は、現在位置情報および現在時刻情報を共に受信する場合もあれば、状況情報のみを受信する場合もある。また、端末装置21がサーバ装置22に送信する情報と、サーバ受信部224が受信する情報とは、一致する。
また、サーバ受信部224は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されてもよい。
サーバ電車特定情報取得部225は、サーバ電車管理情報格納部221から、電車特定情報を取得する。サーバ電車特定情報取得部225は、通常、現在位置情報が示す位置に対応する場所を示すホーム場所情報が対応付いており、かつ、現在時刻情報との関係が予め決められた条件を満たす発車時刻情報が対応付いている電車特定情報を、サーバ電車管理情報格納部221から取得する。当該現在位置情報は、サーバ受信部224が受信した現在位置情報である。また、当該現在時刻情報は、サーバ受信部224が受信した現在時刻情報である。
また、上記「現在位置情報が示す位置に対応する場所を示すホーム場所情報」とは、現在位置情報が示す位置を含む範囲を示す1以上の位置情報を有するホーム場所情報である。また、上記「現在時刻情報との関係が予め決められた条件を満たす発車時刻情報」とは、現在時刻情報が示す時刻との時間が予め決められた条件を満たすほど短い時刻を示す発車時刻情報である。
具体的に、サーバ電車特定情報取得部225は、例えば、サーバ電車管理情報格納部221に格納されている1以上の各電車管理情報が有するホーム場所情報と発車時刻情報とについて、当該ホーム場所情報が示すホームの範囲内に、現在位置情報が示す位置が存在し、かつ、当該発車時刻情報が示す時刻と現在時刻情報が示す時刻との時間である発車時間が、予め決められた条件である発車時間条件を満たすほど短いか否かを判断する。そして、サーバ電車特定情報取得部225は、現在位置情報が示す位置が存在すると判断したホーム位置情報および発車時間条件を満たすほど短いと判断した発車時刻情報とに対応付いている電車特定情報を、電車管理情報から取得する。
例えば、現在位置情報が「(N34.1110,E135.1110)」であるとする。また、ホーム場所情報が有する1以上の位置情報が「(N34.1100,E135.1100)」、「(N34.1100,E135.1120)」、「(N34.1120,E135.1120)」、「(N34.1120,E135.1100)」の4つであるとする。この様な場合、サーバ電車特定情報取得部225は、当該現在位置情報が示す位置が、当該ホーム情報が示すホームの範囲内に存在すると判断する。
また、例えば、現在位置情報が「(N34.1150,E135.1150)」であるとする。また、ホーム場所情報が有する1以上の位置情報が「(N34.1100,E135.1100)」、「(N34.1100,E135.1120)」、「(N34.1120,E135.1120)」、「(N34.1120,E135.1100)」の4つであるとする。この様な場合、サーバ電車特定情報取得部225は、当該現在位置情報が示す位置が、当該ホーム情報が示すホームの範囲内に存在しないと判断する。
なお、2つの時刻情報を用いて算出した時間が予め決められた条件を満たすか否かを判断する例は、説明済みであるので、説明を省略する。
サーバ状況情報取得部226は、状況情報を取得する。当該「状況情報」は、通常、運行状況情報または走行状況情報である。なお、サーバ状況情報取得部226において状況情報を取得する方法や手順などは、状況情報取得部215において状況情報を取得する方法や手順などと同様であるので、説明を省略する。具体的に、状況情報取得部215において用いる電車特定情報は、サーバ状況情報取得部226においては、サーバ電車特定情報取得部225が取得した電車特定情報である。また、状況情報取得部215において用いる現在位置情報および現在時刻情報は、サーバ状況情報取得部226においては、サーバ受信部224が受信した現在位置情報および現在時刻情報である。また、状況情報取得部215において用いる状況管理情報は、サーバ状況情報取得部226においては、サーバ状況管理情報格納部222に格納されている状況管理情報である。
サーバ出力情報取得部227は、サーバ出力管理情報格納部223から、出力情報を取得する。なお、サーバ出力情報取得部227において出力情報を取得する方法や手順などは、出力情報取得部216において出力情報を取得する方法や手順などと同様であるので、説明を省略する。具体的に、出力情報取得部216において用いる状況情報は、サーバ出力情報取得部227においては、サーバ受信部224が受信した状況情報、または、サーバ状況情報取得部226が取得した状況情報である。また、出力情報取得部216において用いる出力管理情報は、サーバ出力情報取得部227においては、サーバ出力管理情報格納部223に格納されている出力管理情報である。
サーバ送信部228は、電車特定情報または状況情報または出力情報を、端末装置21に送信する。当該電車特定情報は、サーバ電車特定情報取得部225が取得した電車特定情報である。また、当該状況情報は、サーバ状況情報取得部226が取得した状況情報である。また、当該出力情報は、サーバ出力情報取得部227が取得した出力情報である。また、サーバ送信部228は、当該電車特定情報または状況情報または出力情報を、通常、サーバ受信部224が受信した現在位置情報などを送信した端末装置21に送信する。
また、サーバ送信部228は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されてもよい。
なお、サーバ電車管理情報格納部221、サーバ状況管理情報格納部222は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。また、サーバ電車管理情報格納部221に所定の情報が記憶される過程は、問わない。例えば、当該所定の情報は、記録媒体や、通信回線、入力デバイスなどを介してサーバ電車管理情報格納部221などに記憶されてもよい。
また、電車特定情報取得部214、状況情報取得部215、出力情報取得部216は、通常、MPUやメモリ、無線または有線の通信手段、放送手段、放送を受信する手段等から実現され得る。また、電車特定情報取得部214などの処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。なお、電車特定情報取得部214などは、ハードウェア(専用回路)で実現されてもよい。
また、サーバ電車特定情報取得部225、サーバ状況情報取得部226、サーバ出力情報取得部227は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。また、サーバ電車特定情報取得部225などの処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。なお、サーバ電車特定情報取得部225などは、ハードウェア(専用回路)で実現されてもよい。
なお、本実施の形態において、電車特定情報の取得は、端末装置21が行ってもよい。この場合、電車特定情報取得部214は、1以上の電車管理情報を保持している。そして、電車特定情報取得部214は、現在位置情報と現在時刻情報とを用いて、当該電車関連情報から、電車特定情報を取得する。なお、当該電車特定情報を取得する方法や手順などは、サーバ電車特定情報取得部225において電車特定情報を取得する方法や手順などと同様であるので、説明を省略する。
次に、情報処理システム2の全体動作について、フローチャートを用いて説明する。なお、所定の情報におけるi番目の情報は、「情報[i]」と記載するものとする。まず、端末装置21の全体動作について、図12のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1201)端末装置21は、図示しない受付部が電源ONの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS1202に進み、そうでない場合は、ステップS1201に戻る。
(ステップS1202)端末装置21は、電源ONの処理を行う。
(ステップS1203)現在位置情報取得部212は、現在位置情報の取得を開始する。以降、現在位置情報取得部212は、通常、端末装置21の電源がOFFになるまで、現在位置情報を定期的に取得し続ける。
(ステップS1204)現在時刻情報取得部213は、現在時刻情報の取得を開始する。以降、現在時刻情報取得部213は、通常、端末装置21の電源がOFFになるまで、現在時刻情報を定期的に取得し続ける。
(ステップS1205)出力情報取得部216は、受信する情報を判断する。当該判断は、例えば、受信する情報を示す情報が予め決められた記憶領域に格納されており、当該情報を用いて行う。そして、情報を受信しない場合は、ステップS1206に進み、電車特定情報を受信する場合は、ステップS1207に進み、状況情報を受信する場合は、ステップS1210に進み、出力情報を受信する場合は、ステップS1213に進む。
(ステップS1206)状況情報取得部215は、ステップS1203で取得した現在位置情報とステップS1204で取得した現在時刻情報とに対応する状況情報を取得する。この処理の詳細は、図13のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1207)電車特定情報取得部214は、ステップS1203で取得した現在位置情報とステップS1204で取得した現在時刻情報とを、サーバ装置22に送信する。
(ステップS1208)出力情報取得部216は、電車特定情報取得部214が電車特定情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS1209に進み、そうでない場合は、ステップS1208に戻る。
(ステップS1209)状況情報取得部215は、ステップS1208で受信した電車特定情報に対応する状況情報を取得する。この処理の詳細は、図14のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1210)状況情報取得部215は、ステップS1203で取得した現在位置情報とステップS1204で取得した現在時刻情報とを、サーバ装置22に送信する。
(ステップS1211)出力情報取得部216は、状況情報取得部215が状況情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS1212に進み、そうでない場合は、ステップS1211に戻る。
(ステップS1212)出力情報取得部216は、ステップS1206で取得した状況情報またはステップS1209で取得した状況情報またはステップS1211で受信した状況情報に対応する出力情報を取得する。この処理の詳細は、図6のフローチャートと同様であるので、説明を省略する。具体的に、この処理は、図6のフローチャートにおける「走行状況情報」を、「状況情報」に読み替えたものである。
(ステップS1213)出力情報取得部216は、送信する情報を判断する。当該判断は、例えば、送信する情報を示す情報が予め決められた記憶領域に格納されており、当該情報を用いて行う。そして、現在位置情報と現在時刻情報とを送信する場合は、ステップS1214に進み、状況情報を送信する場合は、ステップS1215に進む。
(ステップS1214)出力情報取得部216は、ステップS1203で取得した現在位置情報とステップS1204で取得した現在時刻情報とを、サーバ装置22に送信する。
(ステップS1215)状況情報取得部215は、ステップS1203で取得した現在位置情報とステップS1204で取得した現在時刻情報とに対応する状況情報を取得する。この処理の詳細は、図13のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1216)出力情報取得部216は、ステップS1215で取得した状況情報を、サーバ装置22に送信する。
(ステップS1217)出力部217は、出力情報取得部216が、サーバ装置22から出力情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS1218に進み、そうでない場合は、ステップS1217に戻る。
(ステップS1218)出力部217は、ステップS1212で取得した出力情報またはステップS1217で受信した出力情報を出力する。
(ステップS1219)端末装置21は、図示しない受付部が電源OFFの指示を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS1220に進み、そうでない場合は、ステップS1205に戻る。
(ステップS1220)端末受付部11は、電源OFFの処理を行う。そして、ステップS1201に戻る。
なお、図12のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
図13は、図12のフローチャートのステップS1206およびステップS1215の現在位置情報と現在時刻情報に対応する状況情報の取得処理を示すフローチャートである。なお、本取得処理は、駅位置情報と発車時刻情報と状況情報とを有する状況管理情報を用いた状況情報の取得処理である。また、図13のフローチャートにおいて、状況情報取得部215は、m個の状況管理情報を保持しているものとする。
(ステップS1301)状況情報取得部215は、カウンタiに1をセットする。
(ステップS1302)状況情報取得部215は、取得した現在位置情報と、状況管理情報[i]が有する駅位置情報である駅位置情報[i]とを用いて、駅距離を算出する。
(ステップS1303)状況情報取得部215は、ステップS1302で算出した駅距離が駅距離条件を満たすか否かを判断する。満たす場合は、ステップS1304に進み、そうでない場合は、ステップS1307に進む。
(ステップS1304)状況情報取得部215は、取得した現在時刻情報と、状況管理情報[i]が有する発車時刻情報である発車時刻情報[i]とを用いて、発車時間を算出する。
(ステップS1305)状況情報取得部215は、ステップS1304で算出した発車時間が発車時間条件を満たすか否かを判断する。満たす場合は、ステップS1306に進み、そうでない場合は、ステップS1307に進む。
(ステップS1306)状況情報取得部215は、状況管理情報[i]が有する状況情報である状況情報[i]を取得する。そして、上位処理にリターンする。
(ステップS1307)状況情報取得部215は、iがmであるか否かを判断する。mである場合は、上位処理にリターンし、そうでない場合は、ステップS1308に進む。
(ステップS1308)状況情報取得部215は、iを1インクリメントする。そして、ステップS1302に戻る。
図14は、図12のフローチャートのステップS1209の電車特定情報に対応する状況情報の取得処理を示すフローチャートである。なお、本取得処理は、電車特定情報と状況情報とを有する状況管理情報を用いた状況情報の取得処理である。また、図14のフローチャートにおいて、状況情報取得部215は、m個の状況管理情報を保持しているものとする。
(ステップS1401)状況情報取得部215は、カウンタiに1をセットする。
(ステップS1402)状況情報取得部215は、受信した電車特定情報と、状況管理情報[i]が有する電車特定情報である電車特定情報[i]とが同一であるか否かを判断する。同一である場合は、ステップS1403に進み、そうでない場合は、ステップS1404に進む。
(ステップS1403)状況情報取得部215は、状況管理情報[i]が有する状況情報である状況情報[i]を取得する。そして、上位処理にリターンする。
(ステップS1404)状況情報取得部215は、iがmであるか否かを判断する。mである場合は、上位処理にリターンし、そうでない場合は、ステップS1405に進む。
(ステップS1405)状況情報取得部215は、iを1インクリメントする。そして、ステップS1402に戻る。
次に、サーバ装置12の全体動作について、図15のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1501)サーバ電車特定情報取得部225は、サーバ受信部224が現在位置情報と現在時刻情報とを受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS1502に進み、そうでない場合は、ステップS1510に進む。
(ステップS1502)サーバ電車特定情報取得部225は、取得する情報を判断する。当該判断は、例えば、取得する情報を示す情報が予め決められた記憶領域に格納されており、当該情報を用いて行う。そして、電車特定情報を取得する場合は、ステップS1503に進み、状況情報を取得する場合は、ステップS1507に進む。
(ステップS1503)サーバ電車特定情報取得部225は、ステップS1501で受信した現在位置情報と現在時刻情報とに対応する電車特定情報を取得する。この処理の詳細は、図16のフローチャートを用いて説明する。
(ステップS1504)サーバ送信部228は、ステップS1503で取得した電車特定情報を、端末装置21に送信するか否かを判断する。当該判断は、例えば、電車特定情報を送信するか否かを示す情報が予め決められた記憶領域に格納されており、当該情報を用いて行う。そして、電車特定情報を送信する場合は、ステップS1505に進み、そうでない場合は、ステップS1506に進む。
(ステップS1505)サーバ送信部228は、ステップS1503で取得した電車特定情報を、端末装置21に送信する。そして、ステップS1501に戻る。
(ステップS1506)サーバ状況情報取得部226は、ステップS1503で取得した電車特定情報に対応する状況情報を取得する。この処理の詳細は、図14のフローチャートと同様であるので、説明を省略する。
(ステップS1507)サーバ状況情報取得部226は、ステップS1501で取得した現在位置情報と現在時刻情報とに対応する状況情報を取得する。この処理の詳細は、図13のフローチャートと同様であるので、説明を省略する。
(ステップS1508)サーバ送信部228は、ステップS1507で取得した状況情報を、端末装置21に送信するか否かを判断する。当該判断は、例えば、状況情報を送信するか否かを示す情報が予め決められた記憶領域に格納されており、当該情報を用いて行う。そして、状況情報を送信する場合は、ステップS1509に進み、そうでない場合は、ステップS1511に進む。
(ステップS1509)サーバ送信部228は、ステップS1507で取得した状況情報を、端末装置21に送信する。そして、ステップS1501に戻る。
(ステップS1510)サーバ出力情報取得部227は、サーバ受信部224が状況情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS1511に進み、そうでない場合は、ステップS1501に戻る。
(ステップS1511)サーバ出力情報取得部227は、ステップS1506で取得した状況情報またはステップS1510で受信した状況情報に対応する出力情報を取得する。この処理の詳細は、図6のフローチャートと同様であるので、説明を省略する。具体的に、この処理は、図6のフローチャートにおける「走行状況情報」を、「状況情報」に読み替えたものである。
(ステップS1512)サーバ送信部228は、ステップS1511で取得した出力情報を、端末装置21に送信する。そして、ステップS1501に戻る。
なお、図15のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
図16は、図15のフローチャートのステップS1503の現在位置情報と現在時刻情報に対応する電車特定情報の取得処理を示すフローチャートである。なお、図16のフローチャートにおいて、サーバ電車管理情報格納部221には、m個の電車管理情報が格納されているものとする。
(ステップS1601)サーバ電車特定情報取得部225は、カウンタiに1をセットする。
(ステップS1602)サーバ電車特定情報取得部225は、受信した現在位置情報と、電車管理情報[i]が有するホーム場所情報であるホーム場所情報[i]とを用いて、当該現在位置情報が示す位置が、当該ホーム場所情報[i]により示されるプラットホームの範囲内の位置であるか否かを判断する。範囲内の位置である場合は、ステップS1603に進み、そうでない場合は、ステップS1606に進む。
(ステップS1603)サーバ電車特定情報取得部225は、受信した現在時刻情報と、電車管理情報[i]が有する発車時刻情報である発車時刻情報[i]とを用いて、発車時間を算出する。
(ステップS1604)サーバ電車特定情報取得部225は、ステップS1603で算出した発車時間が発車時間条件を満たすか否かを判断する。満たす場合は、ステップS1605に進み、そうでない場合は、ステップS1606に進む。
(ステップS1605)サーバ電車特定情報取得部225は、電車管理情報[i]が有する電車特定情報である電車特定情報[i]を取得する。そして、上位処理にリターンする。
(ステップS1606)サーバ電車特定情報取得部225は、iがmであるか否かを判断する。mである場合は、上位処理にリターンし、そうでない場合は、ステップS1607に進む。
(ステップS1607)サーバ電車特定情報取得部225は、iを1インクリメントする。そして、ステップS1601に戻る。
(具体例)
次に、情報処理システム2の動作の具体例について説明する。
(例1)
本例において、サーバ装置22からは何の情報も受信せずに、出力情報を取得する例について説明する。なお、本例において、出力管理情報格納部211には、図17に示す出力管理情報が格納されているものとする。なお、図17の出力管理情報は、図8の出力管理情報に対して、電車の運行状況に関する状況条件(例えば、「ID=015」、「ID=016」)が追加されたものである。また、状況情報取得部215は、図18に示す状況管理情報を保持しているものとする。当該状況管理情報は、レコードを一意に特定するためのIDと、駅位置情報(項目名:駅位置)と、発車時刻情報(項目名:発車時刻)と、状況情報(項目名:状況)とを有する。
まず、ユーザが、端末装置21の電源をONにしたとする。すると、現在位置情報取得部212は、現在位置情報の取得を開始する。また、現在時刻情報取得部213は、現在時刻情報の取得を開始する。
次に、状況情報取得部215は、取得した現在位置情報と、図18の各駅位置情報とを用いて、当該各駅位置情報に対応する駅距離を算出する。また、状況情報取得部215は、取得した現在位置情報と、図18の各発車時刻情報とを用いて、当該各発車時刻情報に対応する発車時間を算出する。そして、状況情報取得部215は、当該算出した駅距離が駅距離条件を満たすか否か、および、当該算出した発車時間が発車時間条件を満たすか否かを判断する。ここで、図18の「ID=021」の駅位置情報「(N34.XX23,E135.XX33)」が、駅距離条件を満たすとする。また、当該「ID=021」の発車時刻情報「13:42」が、発車時間条件を満たすとする。すると、状況情報取得部215は、図18の「ID=021」の状況情報「遅れ」を取得する。
次に、出力情報取得部216は、状況情報「遅れ」が、図17の「ID=016」の状況条件「遅れ」に合致すると判断する。そして、出力情報取得部216は、図17の「ID=016」の出力情報「belated.mp3」を取得する。当該出力情報は、音楽である。
次に、出力部217は、出力情報「belated.mp3」を再生し、音楽を、例えば、端末装置21が備えるスピーカーから出力する。
また、例えば、図18の「ID=024」の駅位置情報「(N34.XX23,E135.XX33)」が、駅距離条件を満たし、かつ、当該「ID=024」の発車時刻情報「14:00」が発車時間条件を満たすとする。すると、状況情報取得部215は、図18の「ID=024」の状況情報「運休」を取得する。
次に、出力情報取得部216は、状況情報「運休」が、図17の「ID=015」の状況条件「運休」に合致すると判断する。そして、出力情報取得部216は、図17の「ID=015」の出力情報「cancell.mp3」を取得する。当該出力情報は、音楽である。
(例2)
本例において、サーバ装置22から電車特定情報を受信し、当該電車特定情報に基づいて出力情報を取得する例について説明する。なお、本例において、出力管理情報格納部211には、図17に示す出力管理情報が格納されているものとする。また、状況情報取得部215は、図19に示す状況管理情報を保持しているものとする。当該状況管理情報は、レコードを一意に特定するためのIDと、電車特定情報である電車識別情報(項目名:電車識別子)と、状況情報(項目名:状況)とを有する。また、サーバ電車管理情報格納部221には、図20に示す電車管理情報が格納されているものとする。当該電車管理情報は、レコードを一意に特定するためのIDと、ホーム場所情報(項目名:ホーム場所)と、発車時刻情報(項目名:発車時刻)と、電車特定情報である電車識別情報(項目名:電車識別子)とを有する。また、当該ホーム場所情報は、ホームの範囲(または形状)を示す4つの位置情報を有する。
まず、例1と同様に、現在位置情報取得部212および現在時刻情報取得部213が、それぞれ、現在位置情報および現在時刻情報を取得しているとする。すると、電車特定情報取得部214は、予め決められたタイミングで、当該現在位置情報および現在時刻情報をサーバ装置22に送信する。当該予め決められたタイミングとは、例えば、予め決められた時刻になるたびや、予め決められた時間間隔ごとなどである。
次に、サーバ装置22のサーバ受信部224は、現在時刻情報および現在時刻情報を受信する。
次に、サーバ電車特定情報取得部225は、受信した現在位置情報と、図20の各ホーム場所情報とを用いて、当該各ホーム場所情報について、ホーム場所情報が示すホームの範囲内に、現在位置情報が示す位置が存在するか否かを判断する。また、サーバ電車特定情報取得部225は、受信した現在時刻情報と、図20の各発車時刻情報とを用いて、当該各発車時刻情報に対応する発車時間を算出する。そして、状況情報取得部215は、当該算出した発車時間が発車時間条件を満たすか否かを判断する。ここで、図20の「ID=021」のホーム場所情報「(N34.XX23,E135.XX33),(N34.XX38,E135.XX33),(N34.XX38,E135.XX35),(N34.XX23,E135.XX35)」が示すホームの範囲内に、現在位置情報が示す位置が存在するとする。また、当該「ID=021」の発車時刻情報「13:42」が、発車時間条件を満たすとする。すると、サーバ電車特定情報取得部225は、図20の「ID=021」の電車識別情報「TEL01−021」を取得する。
次に、サーバ送信部228は、電車識別情報「TEL01−021」を、端末装置21に送信する。
次に、端末装置21の電車特定情報取得部214は、電車識別情報「TEL01−021」を受信する。
次に、状況情報取得部215は、取得した電車識別情報「TEL01−021」が、図19の「ID=021」の電車識別情報「TEL01−021」と同一であると判断する。そして、状況情報取得部215は、図19の「ID=021」の状況情報「遅れ」を取得する。
次に、出力情報取得部216は、例1と同様の手順により、図17の「ID=016」の出力情報「belated.mp3」を取得する。
次に、出力部217は、出力情報「belated.mp3」を再生し、音楽を、例えば、端末装置21が備えるスピーカーから出力する。
(例3)
本例において、サーバ装置22から状況情報を受信し、当該状況情報に対応する出力情報を取得する例について説明する。なお、本例において、出力管理情報格納部211には、図17に示す出力管理情報が格納されているものとする。また、サーバ電車管理情報格納部221には、図20に示す電車管理情報が格納されているものとする。また、サーバ状況管理情報格納部222には、図18および図19に示す状況管理情報が格納されているものとする。
まず、例1と同様に、現在位置情報取得部212および現在時刻情報取得部213が、それぞれ、現在位置情報および現在時刻情報を取得しているとする。すると、状況情報取得部215は、予め決められたタイミングで、当該現在位置情報および現在時刻情報をサーバ装置22に送信する。
次に、サーバ装置22のサーバ受信部224は、現在時刻情報および現在時刻情報を受信する。
次に、サーバ電車特定情報取得部225は、例2と同様の手順により、電車特定情報である電車識別情報を取得する。ここで、サーバ電車特定情報取得部225は、図20の「ID=024」の電車識別情報「TEL01−024」を取得したものとする。
次に、サーバ状況情報取得部226は、例2の状況情報取得部215と同様の手順により、図19の「ID=024」の状況情報「運休」を取得する。
また、サーバ状況情報取得部226は、例えば、例1の状況情報取得部215と同様の手順により、状況情報を取得してもよい。この場合、サーバ状況情報取得部226は、図18の状況管理情報から状況情報を取得する。また、この場合、サーバ電車特定情報取得部225は、電車特定情報を取得しない。
なお、ここで、サーバ状況情報取得部226は、図19の「ID=024」の状況情報「運休」を取得したものとする。
次に、サーバ送信部228は、状況情報「運休」を、端末装置21に送信する。
次に、状況情報取得部215は、状況情報「運休」を受信する。
次に、出力情報取得部216は、例1と同様の手順により、図17の「ID=015」の出力情報「cancell.mp3」を取得する。
次に、出力部217は、出力情報「cancell.mp3」を再生し、音楽を、例えば、端末装置21が備えるスピーカーから出力する。
(例4)
本例において、サーバ装置22に現在位置情報および現在時刻情報を送信し、当該現在位置情報および現在時刻情報に基づく出力情報を受信する例について説明する。なお、本例において、サーバ電車管理情報格納部221には、図20に示す電車管理情報が格納されているものとする。また、サーバ状況管理情報格納部222には、図18および図19に示す状況管理情報が格納されているものとする。また、サーバ出力管理情報格納部223には、図21に示す出力管理情報が格納されているものとする。当該出力管理情報が有する出力情報(項目名:出力)は、広告情報である。また、当該広告情報は、画像である。
まず、例1と同様に、現在位置情報取得部212および現在時刻情報取得部213が、それぞれ、現在位置情報および現在時刻情報を取得しているとする。すると、出力情報取得部216は、予め決められたタイミングで、当該現在位置情報および現在時刻情報をサーバ装置22に送信する。
次に、サーバ装置22のサーバ受信部224は、現在時刻情報および現在時刻情報を受信する。
次に、サーバ電車特定情報取得部225は、例2と同様の手順により、電車特定情報である電車識別情報を取得する。ここで、サーバ電車特定情報取得部225は、図20の「ID=022」の電車識別情報「TEL01−022」を取得したものとする。
次に、サーバ状況情報取得部226は、例2の状況情報取得部215と同様の手順により、図19の「ID=022」の状況情報「遅れ(5分)」を取得する。当該状況情報は、電車が遅れており、その時間が5分であることを示す。
また、サーバ状況情報取得部226は、例えば、例3と同様に、例1の状況情報取得部215と同様の手順により、状況情報を取得してもよい。この場合、サーバ状況情報取得部226は、図18の状況管理情報から状況情報を取得する。また、この場合、サーバ電車特定情報取得部225は、電車特定情報を取得しない。
なお、ここで、サーバ状況情報取得部226は、図19の「ID=022」の状況情報「遅れ(5分)」を取得したものとする。
次に、サーバ出力情報取得部227は、状況情報「遅れ(5分)」が、図21の「ID=20」の状況条件「遅れ&(5分≦時間<10分)」に合致すると判断する。当該状況条件は、電車が遅れており、かつ、その時間が5分以上10分未満であることを意味する。そして、サーバ出力情報取得部227は、図21の「ID=020」の出力情報「belated02.jpg」を取得する。当該出力情報は、広告を示す画像である。
次に、サーバ送信部228は、出力情報「belated02.jpg」を、端末装置21に送信する。
次に、端末装置21の出力情報取得部216は、出力情報「belated02.jpg」を受信する。
次に、出力部217は、出力情報「belated02.jpg」を、例えば、端末装置21が備える画面に出力する。
(例5)
本例において、サーバ装置22に状況情報を送信し、当該状況情報に対応する出力情報を受信する例について説明する。なお、本例において、状況情報取得部215は、図18に示す状況管理情報を保持しているものとする。また、サーバ出力管理情報格納部223には、図21に示す出力管理情報が格納されているものとする。
まず、状況情報取得部215が、例1と同様の手順により、状況情報を取得する。ここで、状況情報取得部215は、図18の「ID=011」の状況情報「走行中」を取得したものとする。
次に、出力情報取得部216は、状況情報「走行中」をサーバ装置22に送信する。
次に、サーバ装置22のサーバ受信部224は、状況情報「走行中」を受信する。
次に、サーバ出力情報取得部227は、例1の出力情報取得部216と同様の手順により、図21の「ID=011」の出力情報「running.jpg」を取得する。
次に、サーバ送信部228は、出力情報「running.jpg」を、端末装置21に送信する。
次に、端末装置21の出力情報取得部216は、出力情報「running.jpg」を受信する。
次に、出力部217は、出力情報「running.jpg」を、例えば、端末装置21が備える画面に出力する。
以上、本実施の形態による情報処理システム2を構成する端末装置21によれば、ユーザが乗車する予定の電車の状況(特に、運行状況)に応じて、異なる情報を出力することができる。また、これにより、ユーザは、例えば、乗車する予定の電車の状況を事前に知ることができたり、乗車する予定の電車の状況に応じて、当該状況に応じた異なるコンテンツ(例えば、音楽や、映像など)を楽しむことができたりする。
また、本実施の形態による情報処理システム2によれば、例えば、ユーザが乗車する予定の電車の状況(特に、運行状況)に応じて、異なる広告をユーザに配信することができる。また、これにより、ユーザは、例えば、乗車する駅付近の店舗などに関連する広告を受信することができる。
なお、上記各実施の形態において、ユーザが電車に乗車中であるか乗車予定であるかの判断は、例えば、図示しない判断部が行ってもよい。当該判断部は、通常、端末装置11および端末装置21が備える。また、当該判断部における判断の処理は、例えば、以下のとおりである。
例えば、現在位置情報が示す現在位置が、地図上の線路上を移動している場合、判断部は、ユーザが電車に乗車中であると判断する。
また、例えば、ユーザが、最寄駅までの経路探索を行った場合(最寄り駅までの経路案内を行っている場合)、判断部は、ユーザが電車に乗車予定であると判断する。また、この場合、通常、最寄駅の位置が目的地に設定されている。つまり、この場合、最寄駅の位置を示す位置情報(以下、適宜、最寄駅位置情報)が、予め決められた記憶領域に格納されている。従って、この場合、端末装置11および端末装置21は、現在位置情報に代えて、当該最寄駅位置情報を用いて、電車特定情報や、状況情報、出力情報などを取得してもよい。
また、上記各実施の形態において、端末装置11、サーバ装置12、端末装置21、サーバ装置22は、状況情報や出力情報などの情報を取得する場合において、当該情報の取得に用いない情報が格納されている部は、備えていなくてもよい。例えば、端末装置11において出力情報を取得しない場合(出力情報をサーバ装置12から受信する場合)、端末装置11は、出力管理情報格納部111を備えていなくてもよい。また、サーバ装置22において状況情報を取得しない場合(状況情報を端末装置21から受信する場合)、サーバ装置22は、サーバ状況管理情報格納部222を備えていなくてもよい。
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されてもよいことは言うまでもない。
また、上記各実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよいし、あるいは、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよいし、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
また、上記各実施の形態における端末装置を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、現在位置を示す現在位置情報を取得する現在位置情報取得部と、前記現在位置に対応する電車の状況に応じて出力する情報である出力情報であり、当該電車の状況に応じた異なる出力情報を取得する出力情報取得部と、前記出力情報取得部が取得した出力情報を出力する出力部として機能させるためのプログラムである。
また、上記各実施の形態におけるサーバ装置を実現するソフトウェアは、例えば、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、コンピュータを、現在位置情報を端末装置から受信するサーバ受信部と、前記サーバ受信部が受信した現在位置情報が示す現在位置に対応する電車の状況を示す情報である状況情報を取得するサーバ状況情報取得部と、前記サーバ状況情報取得部が取得した状況情報を、前記端末装置に送信するサーバ送信部として機能させるためのプログラムである。
なお、上記プログラムにおいて、上記プログラムが実現する機能には、ハードウェアでしか実現できない機能は含まれない。
また、上記プログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよいし、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよいし、複数であってもよい。つまり、集中処理を行ってもよいし、あるいは分散処理を行ってもよい。
また、図22は、前述のプログラムを実行して、前述の実施の形態の端末装置等を実現するコンピュータシステム9の概観図である。前述の実施の形態は、コンピュータハードウェア、およびその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
図22において、コンピュータシステム9は、CD−ROMドライブ9011、FDドライブ9012を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
図23は、コンピュータシステム9のブロック図である。図23において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ9011、FDドライブ9012に加えて、MPU9013と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM9014と、MPU9013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM9015と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、およびデータを記憶するためのハードディスク9016と、CD−ROMドライブ9011、FDドライブ9012、MPU9013等を相互に接続するバス9017とを備える。ここでは図示しないが、コンピュータ901は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを備えていてもよい。
コンピュータシステム9に、前述の実施の形態の端末装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM9101、またはFD9102に記憶されて、CD−ROMドライブ9011またはFDドライブ9012に挿入され、さらにハードディスク9016に転送されてもよい。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク9016に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM9015にロードされる。プログラムは、CD−ROM9101、FD9102またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
プログラムは、コンピュータ901に、前述の実施の形態の端末装置等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいればよい。コンピュータシステム9がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。