JP6774683B2 - コンテンツ配信装置、コンテンツ配信方法及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、コンテンツ配信装置、コンテンツ配信方法及びプログラムに関する。
近年、デジタルサイネージ装置が様々な場所に設置されている。
デジタルサイネージ装置は、コンテンツを柔軟に切り替えて再生することが可能である。そのため、場所や時間、天候などに応じて、適宜コンテンツを切り替えて再生することにより、固定的な表示しかできない看板やポスターなどに比べて、より高い訴求効果を期待することができる。
またデジタルサイネージ装置に関しては様々な技術が開発されており、例えば、デジタルサイネージ装置がコンテンツを再生する際にビーコン信号を送信し、デジタルサイネージ装置の近傍でこのビーコン信号を受信した端末にも、関連するコンテンツを再生させるようにすることで、より効果的な情報提供を可能にする技術が開発されている(例えば特許文献1参照)。
特開2015−222880号公報
しかしながら、多くの場合、視聴者はデジタルサイネージ装置の前をそのまま通り過ぎる。さらにこの場合、視聴者がデジタルサイネージ装置に接近するタイミングがコンテンツの再生タイミングと合っていないことが多く、視聴者の注意はますますコンテンツに向かいにくい。
このため、コンテンツを適切なタイミングで再生し、デジタルサイネージ装置がもつ高い訴求効果をさらに向上させることを可能とする技術が求められている。
本発明はこのような課題を鑑みてなされたものであり、デジタルサイネージ装置に適切なタイミングでコンテンツを再生することが可能なコンテンツ配信装置、コンテンツ配信方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一実施形態に係るコンテンツ配信装置は、デジタルサイネージ装置にコンテンツを配信するコンテンツ配信装置であって、ユーザの属性情報を、前記ユーザのユーザIDと対応付けて記憶する属性情報記憶部と、前記ユーザIDを記憶し、前記ユーザと共に移動する第1無線機と、前記デジタルサイネージ装置の周辺に複数設置され、前記第1無線機が所定距離以内に近づいた場合に前記第1無線機と通信を行う第2無線機と、の間で前記通信が行われた際に、前記第1無線機から送信される前記ユーザIDを、前記第1無線機又は前記第2無線機から受信するユーザID受信部と、前記第2無線機毎に、前記第2無線機から前記デジタルサイネージ装置までの距離に応じた値と、前記第2無線機を一意に識別可能な第2無線機IDと、をそれぞれ対応付けて記憶する第2無線機管理部と、前記ユーザIDの受信履歴を記憶する履歴情報記憶部と、前記履歴情報記憶部に前記ユーザIDが初めて記憶された場合に、前記属性情報記憶部を参照して、前記ユーザIDに対応付けて記憶された前記ユーザの属性情報に基づいて、前記ユーザに視聴させるコンテンツを決定し、前記ユーザが前記デジタルサイネージ装置に到達すると見込まれるタイミングで前記デジタルサイネージ装置に前記コンテンツが再生されるように、前記デジタルサイネージ装置に前記コンテンツを配信するコンテンツ配信部と、を備え、前記第2無線機は、前記所定距離以内で受信可能な強度で前記第2無線機IDが含まれるビーコン信号を周期的に送信し、前記第1無線機は、いずれかの前記第2無線機から前記ビーコン信号を受信した際に、前記ビーコン信号に含まれる前記第2無線機IDを、前記ユーザIDと共に送信し、前記ユーザID受信部は、前記第1無線機から送信される前記ユーザID及び前記第2無線機IDを受信し、前記コンテンツ配信部は、前記第2無線機IDによって特定される第2無線機から前記デジタルサイネージ装置までの距離に応じた値に基づいて、前記ユーザが前記デジタルサイネージ装置に到達すると見込まれる前記タイミングを算出する。
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄の記載、及び図面の記載等により明らかにされる。
デジタルサイネージ装置に適切なタイミングでコンテンツを再生することが可能となる。
本実施形態に係るコンテンツ配信システムの全体構成図である。 本実施形態に係る情報端末、コンテンツ配信装置、デジタルサイネージ装置、ビーコンのハードウェア構成を示す図である。 本実施形態に係るコンテンツ配信装置の記憶装置を示す図である。 本実施形態に係るユーザ属性テーブルを示す図である。 本実施形態に係るデジタルサイネージ装置管理テーブルを示す図である。 本実施形態に係るコンテンツ視聴対象者設定テーブルを示す図である。 本実施形態に係る接近ユーザ管理テーブルを示す図である。 本実施形態に係るユーザ検知を説明するための図である。 本実施形態に係るコンテンツ配信装置の機能構成を示す図である。 本実施形態に係るデジタルサイネージ装置の記憶装置を示す図である。 本実施形態に係るデジタルサイネージ装置の機能構成を示す図である。 本実施形態に係る処理の流れを示すフローチャートを示す図である。 本実施形態に係るコンテンツの決定方法の一例を示す図である。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。以下、本発明をその一実施形態に即して添付図面を参照しつつ説明する。
[第1実施形態]
==全体構成==
図1に、本発明の一実施形態に係るコンテンツ配信システム1000の全体構成図を示す。
コンテンツ配信システム1000は、駅の構内やショッピングモール、街頭などに設置されるデジタルサイネージ装置300に対して、様々なコンテンツを再生させる装置である。コンテンツは、例えば動画や写真、イラスト、文字、図形などの画像情報であり、音声情報が含まれていても良い。
デジタルサイネージ装置300は、画像情報を表示するためのモニタや、音声情報を出力するためのスピーカを備え、コンテンツ配信システム1000から配信あるいは指定されるコンテンツを再生する装置である。図1には、通路沿いに1台のデジタルサイネージ装置300が設けられている様子が記載されているが、複数台のデジタルサイネージ装置300が設けられていてもよい。
コンテンツ配信システム1000は、情報端末100と、コンテンツ配信装置200と、ビーコン400と、を備えて構成される。情報端末100及びコンテンツ配信装置200は、ネットワーク500を通じて通信可能に接続されている。またコンテンツ配信装置200とデジタルサイネージ装置300との間もネットワーク500を介して通信可能に接続されている。
ネットワーク500は、インターネットやLAN(Local Area Network)、電話網等の各種の情報通信網を含むが、情報端末100とコンテンツ配信装置200との間は、無線LANや携帯電話網等の無線網で接続されており、コンテンツ配信装置200とデジタルサイネージ装置300との間は、無線網あるいは有線網で接続されている。
ビーコン400は、デジタルサイネージ装置300の周辺に設置され、半径数メートルから数10メートル程度の所定距離以内を通信可能範囲とするような強度で所定のビーコン信号を周期的に送信する無線機(第2無線機)である。ビーコン信号には、ビーコン信号を送信したビーコン400を一意に特定可能なビーコンID(第2無線機ID)が含まれている。
情報端末100は、歩行者等のユーザによって携帯されるスマートフォンや携帯電話機、ノートパソコン、タブレットなどの可搬型の情報処理装置であり、ビーコン信号を受信可能な無線機(第1無線機)としての機能を有している。なお情報端末100はユーザと共に移動する装置であればよく、例えば、ユーザが乗車する自動車やバイク等の移動体に搭載される機器であっても良い。
情報端末100は、ユーザを一意に特定可能なユーザIDを内部に記憶している。そして情報端末100は、ビーコン400に上記所定距離以内に近づいた際にビーコン信号を受信し、ビーコン信号に含まれているビーコンIDを、ユーザIDと共にコンテンツ配信装置200に送信する。
ユーザID及びビーコンIDはコンテンツ配信装置200に事前に登録されており、コンテンツ配信装置200は、情報端末100から送信されてくるユーザID及びビーコンIDによって、ユーザ及びビーコン400をそれぞれ一意に特定する。これによりコンテンツ配信装置200は、どのユーザがどのビーコン400の付近にいるかを特定することができる。
またコンテンツ配信装置200は、ユーザIDと対応付けて、ユーザの年齢や住所、性別、趣味等の属性情報を記憶している。そのためコンテンツ配信装置200は、このユーザの属性情報を元に、ユーザに視聴させる最適なコンテンツを複数の候補の中から選び出すことができる。
さらにコンテンツ配信装置200は、ビーコン400とデジタルサイネージ装置300との間の距離あるいは移動時間等の距離に関する値を記憶している。そのためコンテンツ配信装置200は、この距離に関する値に基づいて、現在、ビーコン400の付近にいるユーザがデジタルサイネージ装置300に到達すると見込まれるタイミングを算出することができる。
このようにしてコンテンツ配信装置200は、ユーザがデジタルサイネージ装置300に到達すると見込まれるタイミングで、このユーザ向けに選出したコンテンツがデジタルサイネージ装置300で再生されるように、デジタルサイネージ装置300にコンテンツを配信する。
コンテンツの配信は、例えばコンテンツ配信装置200がデジタルサイネージ装置300に対して、コンテンツを再生するための指示(コマンド)を送信することにより行われる。このコマンドには、コンテンツの保存場所を示すURL(Uniform Resource Locator)やコンテンツの再生開始時刻が含まれており、デジタルサイネージ装置300は、上記URLで指定される保存場所からコンテンツを取得し、指定された再生開始時刻に再生を開始する。もちろん、コンテンツ配信装置200がデジタルサイネージ装置300にコンテンツのデータを送信する形態でも良い。
またデジタルサイネージ装置300からコンテンツ配信装置200に対してリクエストを送信し、このリクエストに応じてコンテンツ配信装置200がビーコン400の周辺で検出されたユーザのユーザIDを元に最適なコンテンツを選び出し、デジタルサイネージ装置300に配信(コマンドを送信)するような形態でもよい。
以上のような態様により、本実施形態に係るコンテンツ配信装置200及びコンテンツ配信システム1000は、ユーザがデジタルサイネージ装置300に到達するタイミングで、このユーザに最適なコンテンツを再生することができる。これにより、デジタルサイネージ装置300の訴求効果をより一層向上させることが可能となる。
なお本実施形態では、コンテンツ配信システム1000は、一例として、情報端末100、ビーコン400及びコンテンツ配信装置200を構成要素とし、デジタルサイネージ装置300を構成要素に含まないこととしているが、情報端末100、ビーコン400及びコンテンツ配信装置200に加え、デジタルサイネージ装置300を構成要素に含んでも良い。
そして後者の場合、デジタルサイネージ装置300は、コンテンツ配信装置200から配信されるコンテンツを再生するのみでなく、上述したように、デジタルサイネージ装置300からコンテンツ配信装置200に対してリクエストを送信し、このリクエストに応じてコンテンツ配信装置200から配信されるコンテンツを再生するような形態も可能である。
図1には、デジタルサイネージ装置300の近隣に3人のユーザA〜Cが存在し、そのうち、ユーザAがビーコンA400Aの近傍を通り過ぎるところであり、ユーザCがビーコンB400Bの近傍を通り過ぎるところであることが示されている。
この場合、コンテンツ配信装置200は、ユーザAが携帯する情報端末A100Aから取得したユーザAのユーザIDを元にユーザAの年齢や性別等の属性を特定し、このユーザAのような属性を持つユーザを視聴対象とするコンテンツを選出する。
またコンテンツ配信装置200は、情報端末A100Aから取得したビーコンIDを元に、ユーザAが通り過ぎようとしているビーコンA400Aを特定し、ビーコンA400Aとデジタルサイネージ装置300との間の距離に関する値を元に、ユーザAがデジタルサイネージ装置300に到達するまでの見込み時間を計算する。そしてコンテンツ配信装置200は、ユーザAがデジタルサイネージ装置300に到達すると見込まれるタイミングで、このコンテンツがデジタルサイネージ装置300に再生されるように、デジタルサイネージ装置300にコンテンツを配信する。
一方、ユーザC向けに再生するコンテンツを選出する際には、ユーザCが通り過ぎようとしているビーコンB400Bが使用される。この場合は、コンテンツ配信装置200は、ユーザCが所持する情報端末C100Cから、ビーコンB400Bから送信されるビーコン信号を受信することで、ユーザCが通り過ぎようとしているビーコンB400Bを特定する。そしてコンテンツ配信装置200はビーコンB400Bとデジタルサイネージ装置300との間の距離に関する値を元に、ユーザCがデジタルサイネージ装置300に到達すると見込まれるタイミングを求め、このタイミングで、ユーザC向けに選出したコンテンツがデジタルサイネージ装置300に再生されるように、デジタルサイネージ装置300にコンテンツを配信する。
このように、デジタルサイネージ装置300を複数のビーコン400と関連付けることによって、ユーザが通路上のどの方向からデジタルサイネージ装置300に接近してもユーザの接近を検出できる。
ここで、ユーザAがデジタルサイネージ装置300に到達すると見込まれるタイミングと、ユーザCがデジタルサイネージ装置300に到達すると見込まれるタイミングと、が同一時間帯となる場合もあり得るが、その場合は、コンテンツ配信装置200は、ユーザAの属性情報とユーザCの属性情報の両方を考慮して、デジタルサイネージ装置300に再生させるコンテンツを選び出し、ユーザA及びユーザCがデジタルサイネージ装置300に到達するタイミングでこのコンテンツを再生させる。複数のユーザの属性情報からコンテンツを選出する方法については後述する。
また図1において、情報端末B100Bを所持するユーザBは、ビーコンA400A及びビーコンB400Bのいずれのビーコン信号も受信不可能な場所にいるため、コンテンツ配信装置200は、ユーザBに向けたコンテンツの配信は行わない。
このように、本実施形態に係るコンテンツ配信システム1000によれば、デジタルサイネージ装置300の前を通り過ぎる不特定多数の個人に向け、パーソナライズしたコンテンツを配信することができる。
以下、詳細に説明する。
==コンテンツ配信装置==
まず、コンテンツ配信装置200のハードウェア構成について、図2を参照しながら説明する。なお、図2は、説明の重複を避けるため情報端末100、デジタルサイネージ装置300及びビーコン400のハードウェア構成図も兼ねている。
本実施形態に係るコンテンツ配信装置200は、CPU(Central Processing Unit)210、メモリ220、通信装置230、記憶装置240、入力装置250、出力装置260、及び記録媒体読取装置270を備えて構成されるコンピュータである。
記憶装置240は、CPU210によって実行されるコンテンツ配信装置制御プログラム720等の各種のプログラムやデータを格納する。
記憶装置240に記憶されているコンテンツ配信装置制御プログラム720や各種のデータがメモリ220に読み出されてCPU210によって実行あるいは処理されることにより、コンテンツ配信装置200の各種機能が実現される。
ここで、記憶装置240は例えばハードディスクやSSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶装置である。
記憶装置240には、図3に示すようにコンテンツ配信装置制御プログラム720、ユーザ属性テーブル600、デジタルサイネージ装置管理テーブル610、コンテンツ視聴対象者設定テーブル620、コンテンツプール630A、及び接近ユーザ管理テーブル650が記憶されている。
記録媒体読取装置270は、CDやDVD、SDカード等の記録媒体800に記録されたコンテンツ配信装置制御プログラム720やデータを読み取り、記憶装置240に格納する。
通信装置230は、ネットワーク500を介して、情報端末100やデジタルサイネージ装置300、さらには不図示の他のコンピュータと各種データやコンテンツ配信装置制御プログラム720の授受を行う。例えば他のコンピュータに上述したコンテンツ配信装置制御プログラム720やデータを格納しておき、コンテンツ配信装置200がこのコンピュータからコンテンツ配信装置制御プログラム720やデータをダウンロードするようにすることができる。
入力装置250は、ユーザによるコマンドやデータの入力を受け付ける各種ボタンやスイッチ、マウス、キーボードなどの装置である。
また出力装置260は、例えばディスプレイなどの表示装置、スピーカなどの装置である。
<ユーザ属性テーブル>
記憶装置240に記憶されるユーザ属性テーブル600を図4に示す。ユーザ属性テーブル600は、ユーザIDと、ユーザの性別や年齢、住所等の属性情報と、を対応付けて記憶したテーブルである。ユーザ属性テーブル600には、ユーザの属性情報として、家族構成や職業、出身地、趣味、商品の購買履歴などが含まれていてもよい。
<デジタルサイネージ装置管理テーブル>
次に、デジタルサイネージ装置管理テーブル610を図5に示す。デジタルサイネージ装置管理テーブル610には、デジタルサイネージ装置300を一意に識別可能なサイネージIDと、そのデジタルサイネージ装置300の周辺に設置されるビーコン400を一意に識別するビーコンIDと、デジタルサイネージ装置300と各ビーコン400までの距離と、そのデジタルサイネージ装置300で再生可能なコンテンツの候補が記憶されている。
デジタルサイネージ装置管理テーブル610には、コンテンツ配信装置200によって管理されているすべてのデジタルサイネージ装置300が記載されている。図5に示す例は、コンテンツ配信装置200によって管理されるデジタルサイネージ装置300が複数であると共に、各デジタルサイネージ装置300の周囲に複数のビーコン400が設置される場合を示す。
図5に示す例では、例えばY0001で特定されるデジタルサイネージ装置300の周辺には、ビーコンIDがB0124とB0125で特定される2つのビーコン400が設置され、Y0002で特定されるデジタルサイネージ装置300の周辺には、ビーコンIDがB1228、B5115、B3154で特定される3つのビーコン400が設置されていることが示されている。
またY0001で特定されるデジタルサイネージ装置300は、コンテンツA、B、Cが再生可能な候補として指定され、Y0002で特定されるデジタルサイネージ装置300は、コンテンツA、D、Eが再生可能な候補として指定されている。このように、各デジタルサイネージ装置300について、再生可能なコンテンツの候補を特定しておくことで、例えば、特定のコンテンツを特定の店舗の周辺に設置されるデジタルサイネージ装置300でのみ再生するようにすることが可能となる。
さらには、図示はしていないが、デジタルサイネージ装置管理テーブル610には、各コンテンツの再生時間帯(例えば8時から18時まで等)や、再生期間(例えば3月1日及び4月31日まで等)などの情報を記憶してもよい。
このような態様により、デジタルサイネージ装置300によって再生されるコンテンツの時間帯や期間を指定することが可能になる。
なお、デジタルサイネージ装置300とビーコン400との間が規定の距離(例えば20メートル前後など)になるように各ビーコン400が設置される場合には、デジタルサイネージ装置管理テーブル610の「距離」欄は省略してもよい。
またデジタルサイネージ装置管理テーブル610の「距離」欄の代わりに、あるいは「距離」欄に加えて、各ビーコン400からデジタルサイネージ装置300までの移動に要する時間を記録する「移動時間」欄を設けるようにしても良い。
<コンテンツ視聴対象者設定テーブル>
次に、コンテンツ視聴対象者設定テーブル620を図6に示す。コンテンツ視聴対象者設定テーブル620は、各コンテンツを、どのような属性を持つユーザに向けて配信するかを設定するためのテーブルである。つまり、コンテンツ視聴対象者設定テーブル620は、デジタルサイネージ装置300によって再生されるコンテンツの候補毎に、視聴対象者を特定する情報を対応付けて記憶する。
コンテンツ視聴対象者設定テーブル620は、コンテンツID欄と、属性欄と、を有している。
コンテンツID欄には、各コンテンツの識別情報が記録される。属性欄には、コンテンツをどのような属性を持つユーザに視聴させたいかというコンテンツの視聴対象者を設定するための情報が記録される。
図6に示す例では、n種類の属性(属性1〜属性n)に対して、それぞれ例えば10段階(0〜9)で数値を設定することで、コンテンツを視聴させたいユーザ層を設定する。例えばコンテンツAは、男性にはa1、女性にはa2、という数値が設定されているが、コンテンツAが男性を対象としたコンテンツである場合には、例えばa1に9を設定し、a2には0を設定する。またコンテンツAが若年層をターゲットにしたコンテンツである場合には、属性3(10代)のa3や属性4(20代)のa4の値を大きな値に設定する。
コンテンツ配信装置200は、ビーコン信号を受信した情報端末100からユーザIDを取得すると、ユーザ属性テーブル600を参照してこのユーザの属性情報を特定するとともに、デジタルサイネージ装置管理テーブル610を参照し、ビーコン信号に含まれるビーコンIDに対応付けられているデジタルサイネージ装置300で再生可能なコンテンツの候補を特定する。そしてこれらの各コンテンツの候補について、コンテンツ視聴対象者設定テーブル620の設定内容と、ユーザの属性情報と、を比較し、この比較の結果に基づいて、デジタルサイネージ装置300に再生させるコンテンツを決定する。
例えば、あるユーザが、ビーコンIDがB0124で特定されるビーコン400に近づいている場合、コンテンツ配信装置200は、デジタルサイネージ装置管理テーブル610を参照し、このビーコン400に関連付けられている、サイネージIDがY0001で特定されるデジタルサイネージ装置300が再生可能なコンテンツの候補A,B,Cについて、それぞれ、式(1)から式(3)を用いて、ユーザの属性情報と、各コンテンツ(A,B,C)の視聴対象者を特定する情報と、の適合度合いを示す指標値S(SA,SB,SC)を算出する。
SA=(x1×a1)+(x2×a2)+…+(xn×an) …(1)
SB=(x1×b1)+(x2×b2)+…+(xn×bn) …(2)
SC=(x1×c1)+(x2×c2)+…+(xn×cn) …(3)
ここで、x1〜xnはそれぞれ、このユーザの属性が、コンテンツ視聴対象者設定テーブル620の属性1〜属性nに当てはまれば1、当てはまらなければ0となる値である。例えばx1の値は、このユーザが男性であれば1、女性であれば0となる。
そしてコンテンツ配信装置200は、指標値SA,SB,SCのうち、値が最大となったコンテンツの候補を、このデジタルサイネージ装置300に再生させるコンテンツとして決定する。
このような態様により、このユーザに最も訴求効果の高いコンテンツを再生することが可能となる。
<コンテンツプール>
コンテンツプール630Aは、デジタルサイネージ装置300に再生させる1つ以上のコンテンツのデータが記録されている。本実施形態では、コンテンツ配信装置200の記憶装置240にコンテンツプール630Aが実現されているが、コンテンツ配信装置200と通信可能に接続された他のコンピュータにコンテンツプール630Aが設けられてもよい。
<接近ユーザ管理テーブル>
次に、接近ユーザ管理テーブル650を図7に示す。接近ユーザ管理テーブル650は、情報端末100から送信されてくるユーザIDの受信履歴を記憶するテーブルである。また接近ユーザ管理テーブル650には、情報端末100から送信されてくるビーコンIDと、ビーコンIDに対応付けられているサイネージIDも、受信履歴として記憶されている。
コンテンツ配信装置200が情報端末100から受信したユーザID及びビーコンIDは、接近ユーザ管理テーブル650の「ユーザID」欄、「ビーコンID」欄にそれぞれ記録される。またコンテンツ配信装置200は、この時の時刻を「ビーコン検出時刻」欄に記録する。
さらにコンテンツ配信装置200は、デジタルサイネージ装置管理テーブル610を参照することにより、ビーコンIDに対応付けられているサイネージIDを特定し、「サイネージID」欄に記録する。
またコンテンツ配信装置200は、新たな受信履歴を接近ユーザ管理テーブル650に記録する際に、ユーザIDとサイネージIDの同一の組み合わせが接近ユーザ管理テーブル650に記録されていない場合には、「初回検出フラグ」欄に”Yes”を記録し、ユーザIDとサイネージIDの同一の組み合わせが既に記録されている場合には、「初回検出フラグ」欄に”No”を記録する。
これにより、コンテンツ配信装置200は、「ユーザID」欄に記録されているユーザIDにより特定されるユーザが、「サイネージID」欄に記録されているサイネージIDにより特定されるデジタルサイネージ装置300に接近しているか、あるいは遠ざかっているかを推測することが可能となる。
例えば図8には、ユーザAが、初めにビーコンA400Aに近づき、その後デジタルサイネージ装置300の前を通り過ぎた後、ビーコンB400Bに近づいている様子が示されている。
この様子が図7の接近ユーザ管理テーブル650に示されており、X0125で特定されるユーザAは、16時28分16秒に、B0124で特定されるビーコンA400Aに近づき、その後、16時30分12秒に、B0125で特定されるビーコンB400Bに近づいている。
しかしながら、これら2つのビーコン400は、いずれも、Y0001で特定される同一のデジタルサイネージ装置300の周辺に設置されるビーコン400であるから、このユーザAは、ユーザIDが最初に検出された16時28分16秒の時点ではデジタルサイネージ装置300に近づいており、2回目に検出された16時30分12秒の時点ではデジタルサイネージ装置300から遠ざかっていると推測することができる。
そのため、上述したように、コンテンツ配信装置200は、ユーザIDとサイネージIDの組み合わせが接近ユーザ管理テーブル650に記録されていない場合(初めての組み合わせの場合)には「初回検出フラグ」に”Yes”を記録することで、ユーザがデジタルサイネージ装置300に近づいていることを示すことができ、逆に、ユーザIDとサイネージIDの組み合わせが既に記録されている場合には、「初回検出フラグ」に”No”を記録することで、ユーザがデジタルサイネージ装置300から遠ざかっていることを示すことができる。
また図8において、ユーザBはデジタルサイネージ装置300に近づいているところであるが、このユーザBが所持する情報端末100は、ビーコンA400Aのビーコン信号と、ビーコンC400Cのビーコン信号の両方を受信している。このような場合であっても、接近ユーザ管理テーブル650に先に記録された方の受信履歴についてのみ「初回検出フラグ」が”Yes”になるため、ユーザBがデジタルサイネージ装置300に接近していることを、重複なく正しく検知することができる。
またコンテンツ配信装置200は、「ビーコン検出時刻」欄に記録されている時刻から所定時間以上(例えば5分あるいは10分程度)経過した受信履歴を順次削除するようにしている。このような態様により、例えば一度デジタルサイネージ装置300の前を通り過ぎて他の場所に移動したユーザが、しばらくして戻ってきた場合であっても、再びこのユーザがデジタルサイネージ装置300に近づいていることを正しく検出することができる。
なお、コンテンツ配信装置200が1台のデジタルサイネージ装置300しか管理していない場合には、接近ユーザ管理テーブル650の「サイネージID」欄を省略することができる。そしてこの場合、コンテンツ配信装置200は、接近ユーザ管理テーブル650に記録されていないユーザIDが記録された場合(そのユーザIDが初めて記録された場合)に「初回検出フラグ」に”Yes”を記録し、すでに同一のユーザIDが記録されている場合には「初回検出フラグ」に”No”を記録するようにすればよい。
<コンテンツ配信装置の機能構成>
次に、コンテンツ配信装置200の機能構成について、図9に示す機能構成図を参照しながら説明する。
上述したように、コンテンツ配信装置200は、記憶装置240に記憶されているコンテンツ配信装置制御プログラム720や各種のデータがメモリ220に読み出されてCPU210によって実行あるいは処理されることにより、コンテンツ配信装置200としての各種機能を実現する。
具体的には、コンテンツ配信装置200は、属性情報記憶部201、ユーザID受信部202、履歴情報記憶部203、コンテンツ配信部204、第2無線機管理部205、視聴対象者記憶部206、コンテンツ記憶部207の各機能を有する。
属性情報記憶部201は、ユーザを一意に特定するユーザIDと、ユーザの属性情報と、を複数のユーザについてそれぞれ対応付けて記憶する。本実施形態では、属性情報記憶部201はユーザ属性テーブル600として具現化されている。
ユーザID受信部202は、情報端末100とビーコン400との間で通信が行われた際に情報端末100から送信されるユーザIDとビーコンIDを情報端末100から受信する。
履歴情報記憶部203は、ユーザID受信部202による上記ユーザIDとビーコンIDの受信履歴を記憶する。本実施形態では、履歴情報記憶部203は接近ユーザ管理テーブル650として具現化されている。
また接近ユーザ管理テーブル650に例示したように、本実施形態に係る履歴情報記憶部203には、ユーザIDとビーコンIDの他に、さらにビーコンIDに対応するサイネージIDが受信履歴として記憶される。
第2無線機管理部205は、ビーコン400からデジタルサイネージ装置300までの距離に応じた値と、ビーコンIDと、をビーコン400毎にそれぞれ対応付けて記憶する。本実施形態では、第2無線機管理部205はデジタルサイネージ装置管理テーブル610として具現化されている。なお、デジタルサイネージ装置管理テーブル610には、ビーコン400とデジタルサイネージ装置300との間の距離が記録されているが、ビーコン400とデジタルサイネージ装置300との間の移動時間を記録するようにしてもよい。
コンテンツ記憶部207には、デジタルサイネージ装置300に再生させるコンテンツの候補が記憶されている。本実施形態では、コンテンツ記憶部207はコンテンツプール630Aとして具現化されている。
視聴対象者記憶部206は、デジタルサイネージ装置300に再生させるコンテンツの候補毎に、視聴対象者を特定する情報を対応付けて記憶している。本実施形態では、視聴対象者記憶部206はコンテンツ視聴対象者設定テーブル620として具現化されている。
コンテンツ配信部204は、ユーザIDとサイネージIDの初めての組み合わせが履歴情報記憶部203に記憶された場合に、属性情報記憶部201に記憶されている当該ユーザの属性情報を元に、このユーザに視聴させるコンテンツを決定し、サイネージIDで特定されるデジタルサイネージ装置300にこのユーザが到達すると見込まれるタイミングで、デジタルサイネージ装置300にコンテンツが再生されるように、デジタルサイネージ装置300にコンテンツを配信する。
具体的には、まずコンテンツ配信部204は属性情報記憶部201を参照し、ユーザID受信部202が取得したユーザIDと対応付けて記憶されているユーザの属性情報を特定し、この属性情報を元に、ユーザに視聴させるコンテンツを決定する。
例えばコンテンツ配信部204は、ユーザが女性であれば女性向けのコンテンツを選ぶ。この場合コンテンツ配信部204は、視聴対象者記憶部206を参照し、ユーザの属性情報に適合するコンテンツを選ぶようにするとよい。このような態様により、各コンテンツを最適なユーザに視聴させることが可能となる。例えばコンテンツ配信部204は、視聴対象者記憶部206を参照し、ユーザの属性情報と、各コンテンツの候補の視聴対象者を特定する情報と、の比較の結果に基づいて、デジタルサイネージ装置300に再生させるコンテンツを決定する。この時、コンテンツ配信部204は、ユーザの属性情報と、視聴対象者記憶部206に記載されているコンテンツの各候補の視聴対象者を特定する情報と、の適合度合いを示す指標値Sを所定の算出式に従って算出し、この指標値Sをもとに、コンテンツを選ぶようにしてもよい。
そしてコンテンツ配信部204は、第2無線機管理部205を参照し、ユーザID受信部202が取得したビーコンIDから特定されるビーコン400とデジタルサイネージ装置300との距離を示す値を元に、このユーザがこのデジタルサイネージ装置300に到達すると見込まれるタイミングを算出する。
例えばコンテンツ配信部204は、ユーザの移動速度を毎分80メートルと仮定することで、このユーザがデジタルサイネージ装置300に到達するまでに要する時間を算出する。あるいはコンテンツ配信部204は、ユーザIDからユーザの年齢や性別を特定し、年齢や性別に応じてこのユーザの移動速度を仮定しても良い。このような態様によって、より正確にユーザがデジタルサイネージ装置に到達するタイミングを算出することが可能となる。
そしてコンテンツ配信部204は、ユーザがデジタルサイネージ装置300に到達すると見込まれるタイミングでこのユーザ向けに選出したコンテンツがデジタルサイネージ装置300で再生されるように、デジタルサイネージ装置300に所定のコマンドを送信する。
なお、デジタルサイネージ装置300が1台しかない場合のように、情報端末100がビーコン信号を受信した際に、どのビーコン400からビーコン信号を受信したのかを特定しなくても良い場合もある。例えば図8に示す例では、デジタルサイネージ装置300は1台しかない。そしてこのデジタルサイネージ装置300の両側に、通路に沿って3つのビーコンA400AとビーコンB400BとビーコンC400Cが設けられている。このような場合は、各ビーコン400を特に区別しなくても、ユーザと共に通路に沿って移動する情報端末100がいずれかのビーコン400からのビーコン信号を最初に検出した場合には、このユーザはデジタルサイネージ装置300に近づいていると予想できる。
また各ビーコン400を、デジタルサイネージ装置300からそれぞれほぼ等距離に設置することにより、情報端末100がビーコン信号を最初に受信してからこのユーザがデジタルサイネージ装置300に到達するまでの時間も、ビーコン400を区別せずに計算できる。
このような場合、情報端末100はビーコン信号を受信してもビーコンIDを送信しないで良い。そのため、ユーザID受信部202は、情報端末100からユーザIDのみを受信する。
そして履歴情報記憶部203は、ユーザID受信部202による上記ユーザIDの受信履歴を記憶する。
そしてコンテンツ配信部204は、履歴情報記憶部203に記憶されていない初めてのユーザIDが履歴情報記憶部203に記憶された場合に、属性情報記憶部201に記憶されている当該ユーザの属性情報を元に、このユーザに視聴させるコンテンツを決定し、このユーザがデジタルサイネージ装置300に到達すると見込まれるタイミングでデジタルサイネージ装置300にコンテンツが再生されるように、デジタルサイネージ装置300にコンテンツを配信する。
また1台のデジタルサイネージ装置300に対して設置されるビーコン400は一つで良い場合もある。例えば、図8に示す通路がエスカレータである場合や、一方通行路である場合、あるいは行き止まりである場合には、ユーザは一方向からしかデジタルサイネージ装置300に接近しない。このような場合は、このデジタルサイネージ装置300の手前側に最低一つのビーコン400を設置しておけば、ユーザがこのデジタルサイネージ装置300に接近していることを検知できる。またさらに、デジタルサイネージ装置300が全体で1台しかない場合は、ビーコンIDを用いなくても良い。
あるいは、デジタルサイネージ装置300の設置位置に対して、ユーザの移動経路沿いの同じ側にデジタルサイネージ装置300からの距離がそれぞれ異なるように複数のビーコン400を設置しておくようにすると、各ビーコン400から送信されるビーコン信号の検出時間差を用いてユーザの移動速度を求めることができる。そしてこの場合、コンテンツ配信部204は、このユーザの移動速度を用いて、ユーザがデジタルサイネージ装置300に到達するタイミングを求めることもできる。
==情報端末==
次に情報端末100について説明する。情報端末100のハードウェア構成を図2に示すが、基本的な構成はコンテンツ配信装置200と共通しているため、重複する説明は省略する。
本実施形態に係る情報端末100は、CPU110、メモリ120、通信装置130、記憶装置140、入力装置150、出力装置160、及び記録媒体読取装置170を備えて構成されるスマートフォン等のコンピュータである。
情報端末100は、記憶装置140に記憶されている情報端末制御プログラム710や各種のデータがメモリ120に読み出されてCPU110によって実行あるいは処理されることにより、情報端末100の各種機能が実現される。
また情報端末100は、記憶装置140あるいはメモリ120にユーザIDを記憶している。このユーザIDは、一例として、ユーザが情報端末100に情報端末制御プログラム710をインストールして、コンテンツ配信装置200にユーザ登録を行った際にコンテンツ配信装置200から付与される。情報端末100は、ビーコン400に接近してビーコン信号を受信すると、このビーコン信号に含まれているビーコンIDと共に、ユーザIDを送信する。
なお上記ユーザ登録の際には、ユーザの氏名や住所、性別、年齢等の各種属性情報が、ユーザIDと共にコンテンツ配信装置200のユーザ属性テーブル600に記録される。
また上述したように、ビーコン400を区別不要な場合には、情報端末100はビーコン信号を受信した際にビーコンIDを送信しないようにすることもできる。
==デジタルサイネージ装置==
次にデジタルサイネージ装置300について説明する。デジタルサイネージ装置300のハードウェア構成を図2に示すが、情報端末100と同様に、基本的な構成はコンテンツ配信装置200と共通しているため、重複する説明は省略する。
本実施形態に係るデジタルサイネージ装置300は、CPU310、メモリ320、通信装置330、記憶装置340、入力装置350、出力装置360、及び記録媒体読取装置370を備えて構成されるコンピュータである。
デジタルサイネージ装置300は、記憶装置340に記憶されているデジタルサイネージ装置制御プログラム730や各種のデータがメモリ320に読み出されてCPU310によって実行あるいは処理されることにより、デジタルサイネージ装置300の各種機能が実現される。
記憶装置340には、図10に示すようにデジタルサイネージ装置制御プログラム730、及びコンテンツプール630Bが記憶されている。
<コンテンツプール>
コンテンツプール630Bは、デジタルサイネージ装置300が再生可能な1つ以上のコンテンツのデータが記録されている。本実施形態では、デジタルサイネージ装置300の記憶装置340にコンテンツプール630Bが実現されているが、デジタルサイネージ装置300と通信可能に接続された他のコンピュータにコンテンツプール630Bが実現されてもよい。
<デジタルサイネージ装置の機能構成>
続いて、デジタルサイネージ装置300の機能構成について、図11に示す機能構成図を参照しながら説明する。
デジタルサイネージ装置300は、コマンド受信部301、コンテンツ取得部302、コンテンツ再生部303の各機能を有する。
コマンド受信部301は、コンテンツ配信装置200がデジタルサイネージ装置300に送信したコマンドを受信する。このコマンドには、コンテンツの保存場所を示すURLや、コンテンツの再生開始時刻を示す情報が含まれている。
コンテンツ取得部302は、コンテンツ配信装置200から送信されたコマンドに含まれているURLにより特定される保存場所から、コンテンツを取得する。
コンテンツ再生部303は、コンテンツ取得部302が取得したコンテンツを、コンテンツ配信装置200から送信されたコマンドに含まれている再生開始時刻に再生する。
==ビーコン==
次にビーコン400について説明する。ビーコン400は、半径数メートルから数10メートル程度の所定距離以内を通信可能範囲とするような強度で所定のビーコン信号を周期的に(例えば1秒毎、5秒毎など)送信する無線機である。ビーコン信号は、所定のプロトコルに準拠する無線信号であり、例えばBluetooth(登録商標)やWi-Fi(登録商標)、BLE(Bluetooth Low Energy)などに準拠している。
ビーコン400のハードウェア構成を図2に示す。ビーコン400は上述したように無線機であるが、CPU410、メモリ420、通信装置430、記憶装置440、入力装置450、出力装置460、及び記録媒体読取装置470を備えて構成され、基本的な構成は、情報端末100やデジタルサイネージ装置300、コンテンツ配信装置200と共通しているため、重複する説明は省略する。
ビーコン400は、記憶装置440に記憶されているビーコン制御プログラム740や各種のデータがメモリ420に読み出されてCPU410によって実行あるいは処理されることにより、ビーコン400としての各種機能が実現される。
またビーコン400は、記憶装置440またはメモリ420に、ビーコンIDを記憶している。
==処理の流れ==
次に、本実施形態に係るコンテンツ配信システム1000による処理の流れを、図12に示すフローチャートを参照しながら説明する。
なお図12のフローチャートには記載されていないが、各ユーザは事前にコンテンツ配信装置200へのユーザ登録を行っており、ユーザIDが付与されている。またコンテンツ配信装置200は、ユーザ登録の際に各ユーザの属性情報を取得しており、この属性情報をユーザIDと対応付けてユーザ属性テーブル600に記憶している。
その状態において、情報端末100は、情報端末制御プログラム710の実行を開始すると、コンテンツ配信装置200に対するログイン要求を送信する。そしてその際に、情報端末100はコンテンツ配信装置200にユーザIDを送信する(S1000)。これによりコンテンツ配信装置200はユーザIDを取得する。
そして情報端末100は、コンテンツ配信装置200へのログインが成功すると、ビーコン信号の受信待ち状態になる(S1010)。
この状態で、情報端末100を携帯するユーザがビーコン400から所定距離以内に近づくと、情報端末100はビーコン信号を受信する(S1010)。
そして情報端末100は、ビーコン信号に含まれているビーコンIDを、ユーザIDと共にコンテンツ配信装置200に送信する(S1020)。
コンテンツ配信装置200は、情報端末100から受信したビーコンIDとユーザIDを、接近ユーザ管理テーブル650に、時刻情報とともに受信履歴として追加する(S1030)。またコンテンツ配信装置200は、デジタルサイネージ装置管理テーブル610を参照し、ビーコンIDと対応付けられているサイネージIDを特定し、このサイネージIDも受信履歴として接近ユーザ管理テーブル650に記録する。
またこのとき、コンテンツ配信装置200は、上記ユーザID及びサイネージIDと同じ組み合わせが既に接近ユーザ管理テーブル650に記録されている場合には、接近ユーザ管理テーブル650の初回検出フラグ欄に”No”を記録すると共に、S1040においてNoに進み、次のビーコンIDの受信を待つ。
一方コンテンツ配信装置200は、上記ユーザID及びサイネージIDと同じ組み合わせが接近ユーザ管理テーブル650に記録されていない場合には、接近ユーザ管理テーブル650の初回検出フラグ欄に”Yes”を記録する。
そしてコンテンツ配信装置200は、このユーザに視聴させるコンテンツを決定すると共に、ユーザがデジタルサイネージ装置300に到達するタイミングを計算する(S1050)。
具体的には、まずコンテンツ配信装置200はユーザ属性テーブル600を参照し、このユーザIDと対応付けて記憶されているユーザの属性情報を特定し、この属性情報を元に、デジタルサイネージ装置300に再生させるコンテンツを決定する。
そしてコンテンツ配信装置200は、デジタルサイネージ装置管理テーブル610を参照し、上記のビーコンID及びサイネージIDを元に、ビーコン400とデジタルサイネージ装置300との間の距離を求め、予め定められているユーザの移動速度(例えば分速80メートル)を用いて、このユーザがデジタルサイネージ装置300に到達するまでの所要時間を求め、現在時刻と上記所要時間から、ユーザがデジタルサイネージ装置300に到達する到達予想時刻を計算する。
そしてコンテンツ配信装置200は、上記サイネージIDによって特定されるデジタルサイネージ装置300に対して、再生開始時刻及びコンテンツを指定したコマンドを送信する(S1060)。なお再生開始時刻は、到達予想時刻と同一の時刻でもよいし、到達予想時刻の誤差を考慮して、所定時間だけ早めた時刻としてもよい。
そしてデジタルサイネージ装置300は、コンテンツ配信装置200から指定されたコンテンツを指定された時刻に再生する(S1070)。
このような態様によりデジタルサイネージ装置300に適切なタイミングでコンテンツを再生することが可能となる。
なお、S1050において、複数のユーザが同一のデジタルサイネージ装置300に同一時間帯に到達する可能性があることが判明した場合には(例えば各ユーザの到達予想時刻が、デジタルサイネージ装置300におけるコンテンツの同じ再生時間枠内の時刻である場合や、あるいは、各ユーザの到達予想時刻の差が所定時間以内である場合など)、コンテンツ配信装置200は、これらの各ユーザの属性情報を元に、デジタルサイネージ装置300に再生させるコンテンツを決定する。
例えばコンテンツ配信装置200は、これらの各ユーザの属性情報と、コンテンツ視聴対象者設定テーブル620に記載されているコンテンツの視聴対象者を特定する情報と、の適合度合いを表す指標値Sを、ユーザとコンテンツの組み合わせ毎に算出し、指標値Sの合計値Tをコンテンツごとに算出し、合計値Tが最大となったコンテンツを、デジタルサイネージ装置300に再生させるコンテンツとして決定する。
このような態様により、同一時間帯に同一デジタルサイネージ装置300のコンテンツを視聴する複数のユーザに適合するコンテンツを再生することが可能となる。
具体的に説明すると、コンテンツ配信装置200は、図5に示すデジタルサイネージ装置管理テーブル610において、サイネージIDがY0001であるデジタルサイネージ装置300に、ユーザ1とユーザ2が近づいている場合、このデジタルサイネージ装置300が再生可能なコンテンツの候補A,B,Cについて、それぞれ、以下の式(4)〜式(9)を用いて、各ユーザ1、2の属性情報と、図6のコンテンツ視聴対象者設定テーブル620に記載されている各コンテンツの候補(A,B,C)の視聴対象者を特定する情報と、の適合度合いを示す指標値S(S1A,S1B,S1C,S2A,S2B,S2C)を算出する。
S1A=(x11×a1)+(x12×a2)+…+(x1n×an) …(4)
S1B=(x11×b1)+(x12×b2)+…+(x1n×bn) …(5)
S1C=(x11×c1)+(x12×c2)+…+(x1n×cn) …(6)
S2A=(x21×a1)+(x22×a2)+…+(x2n×an) …(7)
S2B=(x21×b1)+(x22×b2)+…+(x2n×bn) …(8)
S2C=(x21×c1)+(x22×c2)+…+(x2n×cn) …(9)
ここで、x11〜x1nはそれぞれ、ユーザ1の属性が、コンテンツ視聴対象者設定テーブル620の属性1〜属性nに当てはまれば1、当てはまらなければ0となる値である。またx21〜x2nはそれぞれ、ユーザ2の属性が、コンテンツ視聴対象者設定テーブル620の属性1〜属性nに当てはまれば1、当てはまらなければ0となる値である。
そしてコンテンツ配信装置200は、式(10)〜(12)を用いて、コンテンツ毎に指標値Sの合計値T(TA,TB,TC)を算出する。
TA=S1A+S2A …(10)
TB=S1B+S2B …(11)
TC=S1C+S2C …(12)
そしてコンテンツ配信装置200は、TA,TB,TCの各値を比較し、最大値となったコンテンツを、デジタルサイネージ装置300に再生させるコンテンツとして決定する。
なおコンテンツ配信装置200は、S1A,S1B,S1C,S2A,S2B,S2Cの各値を、下記の式(13)〜式(18)のように、百分率を用いた相対値S’(S1A’,S1B’,S1C’,S2A’,S2B’,S2C’)に変換し、これらの値を用いて式(19)〜式(21)から、TA’,TB’,TC’を算出してもよい。
S1A’(%)=100×S1A/(S1A+S1B+S1C) …(13)
S1B’(%)=100×S1B/(S1A+S1B+S1C) …(14)
S1C’(%)=100×S1C/(S1A+S1B+S1C) …(15)
S2A’(%)=100×S2A/(S2A+S2B+S2C) …(16)
S2B’(%)=100×S2B/(S2A+S2B+S2C) …(17)
S2C’(%)=100×S2C/(S2A+S2B+S2C) …(18)
TA’=S1A’+S2A’ …(19)
TB’=S1B’+S2B’ …(20)
TC’=S1C’+S2C’ …(21)
このようにして、複数のユーザがデジタルサイネージ装置300に接近している場合に、コンテンツ配信装置200がこのデジタルサイネージ装置300に再生させるコンテンツ(広告)を決定する様子を図13に示す。
図13に示す例では、あるデジタルサイネージ装置300におけるコンテンツの再生時間枠として、t1〜t4が例示されており、そのうち、t2の時間枠にユーザA,B,Cの3人が到達する可能性があることが示されている。なお、図13において各ユーザの到達予想時刻に幅があるのは、到達予想時刻に誤差があることを表している。
また、時間枠t1にはデジタルサイネージ装置300に到達するユーザが存在しない。その場合コンテンツ配信装置200は、あらかじめ設定しておいた所定のコンテンツを選択するようにする。
時間枠t2に再生するコンテンツを決定する場合、コンテンツ配信装置200は、時間枠t2の時間帯にデジタルサイネージ装置300に到達する可能性があるユーザA,B,Cについて、上述したコンテンツとの適合度合いを示す指標値S’(百分率の相対値)を算出する。図13には、指標値S’を算出した結果、ユーザAはコンテンツbが100%、ユーザBはコンテンツbが30%、コンテンツcが70%、ユーザCは、コンテンツaが50%、コンテンツcも50%となったことが示されている。
そしてコンテンツ配信装置200は、これらの指標値S’の値をコンテンツ毎に合計する。そうすると、コンテンツaは50、コンテンツbは130(100%+30%)、コンテンツcは120(70%+50%)となる。このようにしてコンテンツ配信装置200は、指標値S’の合計値が最大となったコンテンツbを、時間枠t2において再生するコンテンツとして決定することができる。
このような態様により、同一時間帯に同一デジタルサイネージ装置300のコンテンツを視聴する複数のユーザに最も適合するコンテンツを再生することが可能となる。
[第2実施形態]
第1実施形態では、情報端末100が、ビーコン400から送信されるビーコン信号を受信し、ビーコンIDとユーザIDをコンテンツ配信装置200に送信していた。
第2実施形態では、情報端末100が、ユーザIDを所定距離以内で受信可能な強度で周期的に送信する。そして情報端末100がビーコン400に所定距離以内に近づいた際に、ビーコン400がこのユーザIDを受信する。そしてビーコン400が、ユーザIDとビーコンIDをコンテンツ配信装置200に送信する。
なお一般的に「ビーコン」と称する機器は、電波を送信する機器を意味することが多い。そのため第2実施形態においては、情報端末100から周期的に送信されるユーザIDを受信する機器を「ビーコン」とは異なる名称にしても良い。しかしながら、第2実施形態は、ユーザIDとビーコンIDの伝達経路が第1実施形態と異なるだけであるので、第1実施形態に合わせて、上記機器をビーコン400と称して説明する。
また第2実施形態では、コンテンツ配信装置200がビーコン400からビーコンIDとユーザIDを受信した後の処理内容は第1実施形態と同様であるため、重複する説明を省略する。
このような態様によっても、第1実施形態と同様に、デジタルサイネージ装置300に適切なタイミングでコンテンツを再生することが可能となる。
なお第1実施形態と同様に、各ビーコン400を区別する必要がない場合には、ビーコンIDを用いないことも可能である。
すなわちこの場合、ビーコン400は情報端末100からユーザIDを受信すると、このユーザIDをコンテンツ配信装置200に送信する。
そしてコンテンツ配信装置200はこのユーザIDを受信すると、受信履歴として接近ユーザ管理テーブル650に記録する。
コンテンツ配信装置200がビーコン400からユーザIDを受信した後の処理内容は第1実施形態と同様である。
以上、第1実施形態及び第2実施形態について説明したが、いずれの実施形態によっても、デジタルサイネージ装置300に適切なタイミングでコンテンツを再生することが可能となる。そして、ユーザがデジタルサイネージ装置300に到達するタイミングでコンテンツを再生できるようになるため、より高い訴求効果を期待することが可能となる。
また本実施形態では、GPS(Global Positioning System)を用いていないため、屋内や地下などのようなGPSの電波が届かない場所でも用いることができる。
なお上述した実施の形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
例えば、コンテンツ配信装置200がコンテンツを決定する方法は、上述した式(1)〜(21)の多項式とは異なる多項式を用いた方法とすることもできるし、if〜then形式(例えば、if "ユーザが30代" then "コンテンツa" )のようにルールを複数定めておいて、これらのルールに沿ってコンテンツを決定するようにしてもよい。
またコンテンツ配信装置200は、情報端末100からユーザの状態を表す情報を取得し、ユーザの属性情報に加えて、このユーザの状態を表す情報を加味してユーザに視聴させるコンテンツを決定するようにしても良い。
例えば情報端末100が歩数計の機能を有している場合には、コンテンツ配信装置200は、この歩数計のデータを、ユーザの状態を表す情報として情報端末100から取得し、この歩数計のデータを加味してデジタルサイネージ装置300に再生させる広告を決定してもよい。
またユーザが、情報端末100と連動するウェアラブル端末を携帯している場合には、コンテンツ配信装置200は、このウェアラブル端末によって計測された心拍数や血圧、体温等の生体情報を、ユーザの状態を表す情報として情報端末100を介して取得し、これらのユーザの状態を表す情報を加味して、ユーザに視聴させるコンテンツを決定するようにしても良い。
以上のような態様により、コンテンツ配信装置200は、ユーザの属性のみならず、ユーザの状態に応じた最適なコンテンツを決定することが可能となる。つまり、静的なユーザの属性情報だけでなく、その時々に変化するユーザの動的な状態によって、最適なコンテンツを決定することも可能となる。
例えばデジタルサイネージ装置300が飲料の自動販売機に設けられる場合には、ユーザのその時々の状態に応じた最適な飲料の広告をデジタルサイネージ装置300に再生することも可能となる。
なお、ユーザの状態を表す情報は、第1実施形態の場合は情報端末100からコンテンツ配信装置200に直接送信され、第2実施形態の場合は情報端末100からビーコン400を介してコンテンツ配信装置200に送信されるようにすればよい。
その他、本実施形態では、コンテンツ配信装置200は1台のコンピュータにより構成されていたが、複数台のコンピュータによって構成されてもよい。
100 情報端末
110 CPU
120 メモリ
130 通信装置
140 記憶装置
150 入力装置
160 出力装置
170 記録媒体読取装置
200 コンテンツ配信装置
201 属性情報記憶部
202 ユーザID受信部
203 履歴情報記憶部
204 コンテンツ配信部
205 第2無線機管理部
206 視聴対象者記憶部
207 コンテンツ記憶部
210 CPU
220 メモリ
230 通信装置
240 記憶装置
250 入力装置
260 出力装置
270 記録媒体読取装置
300 デジタルサイネージ装置
301 コマンド受信部
302 コンテンツ取得部
303 コンテンツ再生部
310 CPU
320 メモリ
330 通信装置
340 記憶装置
350 入力装置
360 出力装置
370 記録媒体読取装置
400 ビーコン
410 CPU
420 メモリ
430 通信装置
440 記憶装置
450 入力装置
460 出力装置
470 記録媒体読取装置
500 ネットワーク
600 ユーザ属性テーブル
610 デジタルサイネージ装置管理テーブル
620 コンテンツ視聴対象者設定テーブル
630 コンテンツプール
650 接近ユーザ管理テーブル
710 情報端末制御プログラム
720 コンテンツ配信装置制御プログラム
730 デジタルサイネージ装置制御プログラム
740 ビーコン制御プログラム
800 記録媒体
1000 コンテンツ配信システム

Claims (10)

  1. デジタルサイネージ装置にコンテンツを配信するコンテンツ配信装置であって、
    ユーザの属性情報を、前記ユーザのユーザIDと対応付けて記憶する属性情報記憶部と、
    前記ユーザIDを記憶し、前記ユーザと共に移動する第1無線機と、前記デジタルサイネージ装置の周辺に複数設置され、前記第1無線機が所定距離以内に近づいた場合に前記第1無線機と通信を行う第2無線機と、の間で前記通信が行われた際に、前記第1無線機から送信される前記ユーザIDを、前記第1無線機又は前記第2無線機から受信するユーザID受信部と、
    前記第2無線機毎に、前記第2無線機から前記デジタルサイネージ装置までの距離に応じた値と、前記第2無線機を一意に識別可能な第2無線機IDと、をそれぞれ対応付けて記憶する第2無線機管理部と、
    前記ユーザIDの受信履歴を記憶する履歴情報記憶部と、
    前記履歴情報記憶部に前記ユーザIDが初めて記憶された場合に、前記属性情報記憶部を参照して、前記ユーザIDに対応付けて記憶された前記ユーザの属性情報に基づいて、前記ユーザに視聴させるコンテンツを決定し、前記ユーザが前記デジタルサイネージ装置に到達すると見込まれるタイミングで前記デジタルサイネージ装置に前記コンテンツが再生されるように、前記デジタルサイネージ装置に前記コンテンツを配信するコンテンツ配信部と、
    を備え
    前記第2無線機は、前記所定距離以内で受信可能な強度で前記第2無線機IDが含まれるビーコン信号を周期的に送信し、
    前記第1無線機は、いずれかの前記第2無線機から前記ビーコン信号を受信した際に、前記ビーコン信号に含まれる前記第2無線機IDを、前記ユーザIDと共に送信し、
    前記ユーザID受信部は、前記第1無線機から送信される前記ユーザID及び前記第2無線機IDを受信し、
    前記コンテンツ配信部は、前記第2無線機IDによって特定される第2無線機から前記デジタルサイネージ装置までの距離に応じた値に基づいて、前記ユーザが前記デジタルサイネージ装置に到達すると見込まれる前記タイミングを算出する、
    コンテンツ配信装置。
  2. 請求項1に記載のコンテンツ配信装置であって、
    前記デジタルサイネージ装置は複数であると共に、前記各デジタルサイネージ装置の周囲にそれぞれ複数の前記第2無線機が設置され、
    前記第2無線機管理部には、前記各第2無線機IDと、前記第2無線機IDにより特定される第2無線機が設置される前記デジタルサイネージ装置を一意に識別可能なサイネージIDと、が対応付けて記憶され、
    前記履歴情報記憶部には、前記ユーザIDと、前記ユーザIDと共に送信されてきた前記第2無線機IDに対応する前記サイネージIDと、が前記受信履歴として記憶され、
    前記コンテンツ配信部は、前記履歴情報記憶部に前記ユーザID及び前記サイネージIDの初めての組み合わせが記憶された際に、当該ユーザIDにより特定されるユーザに視聴させるコンテンツを決定し、前記サイネージIDにより特定される前記デジタルサイネージ装置に、前記コンテンツを配信する、
    コンテンツ配信装置。
  3. デジタルサイネージ装置にコンテンツを配信するコンテンツ配信装置であって、
    ユーザの属性情報を、前記ユーザのユーザIDと対応付けて記憶する属性情報記憶部と、
    前記ユーザIDを記憶し、前記ユーザと共に移動する第1無線機と、前記デジタルサイネージ装置の周辺に複数設置され、前記第1無線機が所定距離以内に近づいた場合に前記第1無線機と通信を行う第2無線機と、の間で前記通信が行われた際に、前記第1無線機から送信される前記ユーザIDを、前記第1無線機又は前記第2無線機から受信するユーザID受信部と、
    前記第2無線機毎に、前記第2無線機から前記デジタルサイネージ装置までの距離に応じた値と、前記第2無線機を一意に識別可能な第2無線機IDと、をそれぞれ対応付けて記憶する第2無線機管理部と、
    前記ユーザIDの受信履歴を記憶する履歴情報記憶部と、
    前記履歴情報記憶部に前記ユーザIDが初めて記憶された場合に、前記属性情報記憶部を参照して、前記ユーザIDに対応付けて記憶された前記ユーザの属性情報に基づいて、前記ユーザに視聴させるコンテンツを決定し、前記ユーザが前記デジタルサイネージ装置に到達すると見込まれるタイミングで前記デジタルサイネージ装置に前記コンテンツが再生されるように、前記デジタルサイネージ装置に前記コンテンツを配信するコンテンツ配信部と、
    を備え
    前記第1無線機は、前記所定距離以内で受信可能な強度で前記ユーザIDを送信し、
    前記第2無線機は、それぞれ前記第2無線機IDを記憶すると共に、前記第1無線機から前記ユーザIDを受信した際に、前記ユーザIDと共に前記第2無線機IDを送信し、
    前記コンテンツ配信部は、前記第2無線機IDによって特定される第2無線機から前記デジタルサイネージ装置までの距離に応じた値に基づいて、前記ユーザが前記デジタルサイネージ装置に到達すると見込まれる前記タイミングを算出する、
    コンテンツ配信装置。
  4. 請求項3に記載のコンテンツ配信装置であって、
    前記デジタルサイネージ装置は複数であると共に、前記各デジタルサイネージ装置の周囲にそれぞれ複数の前記第2無線機が設置され、
    前記第2無線機管理部には、前記各第2無線機IDと、前記第2無線機IDにより特定される第2無線機が設置される前記デジタルサイネージ装置を一意に識別可能なサイネージIDと、が対応付けて記憶され、
    前記履歴情報記憶部には、前記ユーザIDと、前記ユーザIDと共に送信されてきた前記第2無線機IDに対応する前記サイネージIDと、が前記受信履歴として記憶され、
    前記コンテンツ配信部は、前記履歴情報記憶部に前記ユーザID及び前記サイネージIDの初めての組み合わせが記憶された際に、当該ユーザIDにより特定されるユーザに視聴させるコンテンツを決定し、前記サイネージIDにより特定される前記デジタルサイネージ装置に、前記コンテンツを配信する、
    コンテンツ配信装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載のコンテンツ配信装置であって、
    前記デジタルサイネージ装置に再生させるコンテンツの候補を記憶するコンテンツ記憶部と、
    前記コンテンツの候補毎に、視聴対象者を特定する情報を対応付けて記憶する視聴対象者記憶部と、
    をさらに備え、
    前記コンテンツ配信部は、
    前記ユーザの属性情報と、前記各候補の視聴対象者を特定する情報と、の比較の結果に基づいて、前記デジタルサイネージ装置に再生させるコンテンツを決定する、
    コンテンツ配信装置。
  6. 請求項5に記載のコンテンツ配信装置であって、
    前記コンテンツ配信部は、
    前記ユーザの属性情報と、前記各候補の視聴対象者を特定する情報と、の適合度合いを示す指標値を前記候補毎に算出し、前記指標値が最大となった候補を、前記デジタルサイネージ装置に再生させるコンテンツとして決定する、
    コンテンツ配信装置。
  7. 請求項5に記載のコンテンツ配信装置であって、
    同一の前記デジタルサイネージ装置に複数のユーザが同一時間帯に到達することが見込まれる場合には、
    前記コンテンツ配信部は、
    前記各ユーザの属性情報と、前記各候補の視聴対象者を特定する情報と、の適合度合いを表す指標値を、前記ユーザと前記候補の組み合わせ毎に算出し、前記指標値の合計値を前記候補ごとに算出し、前記合計値が最大となった候補を、前記デジタルサイネージ装置に再生させるコンテンツとして決定する、
    コンテンツ配信装置。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載のコンテンツ配信装置であって、
    前記履歴情報記憶部に記憶される前記受信履歴は、前記履歴情報記憶部に記憶されてから所定時間が経過すると削除される、
    コンテンツ配信装置。
  9. デジタルサイネージ装置にコンテンツを配信するコンテンツ配信方法であって、
    ユーザの属性情報を、前記ユーザのユーザIDと対応付けて記憶するコンテンツ配信装置が、
    前記ユーザIDを記憶し、前記ユーザと共に移動する第1無線機と、前記デジタルサイネージ装置の周辺に複数設置され、前記第1無線機が所定距離以内に近づいた場合に前記第1無線機と通信を行う第2無線機と、の間で前記通信が行われた際に、前記第1無線機から送信される前記ユーザIDを、前記第1無線機又は前記第2無線機から受信する第1ステップと
    前記第2無線機毎に、前記第2無線機から前記デジタルサイネージ装置までの距離に応じた値と、前記第2無線機を一意に識別可能な第2無線機IDと、をそれぞれ対応付けて記憶する第2ステップと、
    前記ユーザIDの受信履歴を記憶する第3ステップと
    前記受信履歴として前記ユーザIDが初めて記憶された場合に、前記ユーザIDに対応付けて記憶された前記ユーザの属性情報に基づいて、前記ユーザに視聴させるコンテンツを決定し、前記ユーザが前記デジタルサイネージ装置に到達すると見込まれるタイミングで前記デジタルサイネージ装置に前記コンテンツが再生されるように、前記デジタルサイネージ装置に前記コンテンツを配信するする第4ステップと
    を実行する際に、
    前記第1ステップにおいて、
    前記第2無線機が、前記所定距離以内で受信可能な強度で前記第2無線機IDが含まれるビーコン信号を周期的に送信し、前記第1無線機が、いずれかの前記第2無線機から前記ビーコン信号を受信し、前記ビーコン信号に含まれる前記第2無線機IDを、前記ユーザIDと共に送信した際に、前記コンテンツ配信装置が、前記第1無線機から送信される前記ユーザID及び前記第2無線機IDを受信し、
    前記第4ステップにおいて、
    前記コンテンツ配信装置が、前記第2無線機IDによって特定される第2無線機から前記デジタルサイネージ装置までの距離に応じた値に基づいて、前記ユーザが前記デジタルサイネージ装置に到達すると見込まれる前記タイミングを算出する、
    コンテンツ配信方法。
  10. コンピュータに、
    ユーザの属性情報を、前記ユーザのユーザIDと対応付けて記憶する第1手順と、
    前記ユーザIDを記憶し、前記ユーザと共に移動する第1無線機と、デジタルサイネージ装置の周辺に複数設置され、前記第1無線機が所定距離以内に近づいた場合に前記第1無線機と通信を行う第2無線機と、の間で前記通信が行われた際に、前記第1無線機から送信される前記ユーザIDを、前記第1無線機又は前記第2無線機から受信する第2手順と、
    前記第2無線機毎に、前記第2無線機から前記デジタルサイネージ装置までの距離に応じた値と、前記第2無線機を一意に識別可能な第2無線機IDと、をそれぞれ対応付けて記憶する第3手順と、
    前記ユーザIDの受信履歴を記憶する第4手順と、
    前記受信履歴として前記ユーザIDが初めて記憶された場合に、前記ユーザIDに対応付けて記憶された前記ユーザの属性情報に基づいて、前記ユーザに視聴させるコンテンツを決定し、前記ユーザが前記デジタルサイネージ装置に到達すると見込まれるタイミングで前記デジタルサイネージ装置に前記コンテンツが再生されるように、前記デジタルサイネージ装置に前記コンテンツを配信する第5手順と、
    を実行させるためのプログラムであって、
    前記第2手順において、
    前記第2無線機が、前記所定距離以内で受信可能な強度で前記第2無線機IDが含まれるビーコン信号を周期的に送信し、前記第1無線機が、いずれかの前記第2無線機から前記ビーコン信号を受信して、前記ビーコン信号に含まれる前記第2無線機IDを、前記ユーザIDと共に送信する際に、前記コンピュータに、前記第1無線機から送信される前記ユーザID及び前記第2無線機IDを受信させ、
    前記第5手順において、
    前記コンピュータに、前記第2無線機IDによって特定される第2無線機から前記デジタルサイネージ装置までの距離に応じた値に基づいて、前記ユーザが前記デジタルサイネージ装置に到達すると見込まれる前記タイミングを算出させる、プログラム
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