JP2015022109A - 光学フィルタ及び光学フィルタ積層体 - Google Patents

光学フィルタ及び光学フィルタ積層体 Download PDF

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Abstract

【課題】特定の波長を高い選択性、かつ高い透過率で透過する金属薄膜による光学フィルタ及び光学フィルタ積層体を提供すること。
【解決手段】本発明の光学フィルタは、金属薄膜101の薄膜面内に同形状の開口部104が一定間隔Aの周期で配置された光学フィルタ100で、開口部104の形状は、金属薄膜101を貫通する貫通孔102の内側に金属薄膜101と同じ材質からなる島状構造体103が配置された形状である。開口部104の配置は、対称性のある配置が好ましく、三角格子配列が最適である。
【選択図】図1

Description

本発明は、光学フィルタ及び光学フィルタ積層体に関し、より詳細には、特定の波長を高い選択性、かつ高い透過率で透過する金属薄膜による光学フィルタ及び光学フィルタ積層体に関する。
特定の波長帯域のみを透過させる光学フィルタ、いわゆるバンドパスフィルタは、一般に誘電体の多層膜で構成されたものが多い。これは光学薄膜の干渉の原理を利用したものである。誘電体の多層膜は、透過させたい波長や透過率などの光学特性によって、膜数,膜厚,誘電体の誘電率が細かく制御されており、直進光に対して非常に選択性の高いバンドパスフィルタが可能である。また、その透過率は理論的にほぼ100%に近いものも設計可能である。
一方、近年、金属薄膜に開口を周期的に配列し、表面プラズモン共鳴を利用して波長選択を行なう金属薄膜のバンドパスフィルタについては、例えば、特許文献1,2に提案されている。
特許文献1に記載のものは、直径が透過光の波長よりも小さな開口を有するアレイにおける光の透過効率を向上させるための高光透過開口アレイに関するもので、薄い金属プレートが、複数の開口が矩形状に配列されたアレイを有し、開口同士が、所定の波長の入射光が表面プラズモンエネルギ帯で金属プレートを撹乱して個々の開口を通過する光の量を向上させるように、アレイへの入射光の波長に応じて周期Pで配列されているものである。
また、特許文献2に記載のものは、金属薄膜を用いた光学フィルタの光学特性の自由度を増すと共に透過率の向上を図るようにした光学フィルタに関するもので、基板の表面上に複数の開口部を備えた遮光性の導電体層を配して構成され、第1の波長の光を選択的に透過せしめる光学フィルタであって、開口の大きさが、第1の波長以下の大きさであり、基板表面の面積に対する導電体層の面積の割合が、36%以上74%以下の範囲にあるとともに、導電体層に接して誘電体層を備え、導電体層に入射する光により開口部に誘起される表面プラズモンにより第1の波長の透過率を極大値とさせるものである。
特開平11−72607号公報 特開2010−9025号公報
しかしながら、上述した誘電体多層膜のバンドパスフィルタは、特定の波長のみを透過させるために、光学薄膜を複数層積層させる必要があり、製造工程が煩雑になり、積層することによる成膜バラつきは精度を上げるのが困難であるという問題がある。
また、デバイスに直接積層する場合、層間に生じる歪によって、膜剥れやヒビ割れなどを生じさせてしまうこともある。それを回避するために数100um厚の基板の表裏面両面に同じ構成で複数層成膜することも可能であるが、その場合、デバイス上に直接積層することができず、別の基板を使用するために厚みが大きくなってしまうという問題がある。
一方、上述した特許文献1では、金属薄膜に開口部を周期的に形成することによって、金属表面に誘起される表面プラズモン共鳴の波長に依存した透過スペクトルを持つバンドパスフィルタを実現している。この場合、透過させたい所望の波長(周波数)制御は、周期的な開口を回折格子と見立てて、下記式(1)のように、金属及び隣接する材質が固定されれば、開口部の間隔のみで制御が可能である。
Figure 2015022109
m:整数(回折次数)、f:周波数、A:開口部の間隔、ε1:金属の誘電率、
ε2:金属と隣接する材質の誘電率、c:光速度
開口を有する金属薄膜によるバンドパスフィルタの場合、光学薄膜干渉によるものと異なり、複数層の構造は必要なく、少なくとも数100nmレベルの金属薄膜とパッシベーション膜を含めた数層のみで構成することが可能なので、上述した厚み問題は解消され、基板上へ直接設置することも可能である。
しかしながら、上述した特許文献1に記載されている開口部を有する金属薄膜フィルタでは、透過率は、開口部面積比率から類推される以上の値ではあるが、実用上の観点からすると低い値であり、また、透過スペクトル全体におけるピークが複数あることや透過スペクトル全体がブロードであるため、所望の波長帯での急峻な波長選択性をもつことが要求されるバンドパスフィルタなどには適応することができない。
それに対し、上述した特許文献2では、誘電体基板上の開口を有する金属膜を、基板と対向する面側に対して、誘電体基板と同じ誘電率の物質で積層することによって、金属膜両面を挟みこみ、金属膜両面で生じる表面プラズモン共鳴を同調させている。
これにより、透過する波長が複数に分かれることなく、透過スペクトル全体におけるピークを一つとし、上述する問題を解決している。しかし、透過率を確保するために導電体層の面積割合をある程度抑える必要があることから、透過する波長帯域の幅が広くなってしまい、高い透過率を保ちつつ、所望の波長帯での急峻な波長選択性をもつことが要求されるバンドパスフィルタなどには適応することはできない。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、特定の波長を高い選択性、かつ高い透過率で透過する金属薄膜による光学フィルタ及び光学フィルタ積層体を提供することにある。
本発明は、このような目的を達成するためになされたもので、請求項1に記載の発明は、金属薄膜(101)の薄膜面内に同形状の開口部(104)が一定間隔(A)の周期で配置された光学フィルタ(100)において、前記開口部(104)の形状が、前記金属薄膜(101)を貫通する貫通孔(102)の内側に前記金属薄膜(101)と同じ材質からなる島状構造体(103)が配置された形状であることを特徴とする。(図1,図3乃至図9;実施例1乃至7)
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記島状構造物(103)の前記貫通孔(102)に対する面積割合が、1%以上80%未満であることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、前記金属薄膜(101)を構成する材料が、Au,Ag,Al,Pt,Ti,Cr,Ni,Pd,Cu,Znの中から少なくとも1種類以上の金属を含有することを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1,2又は3に記載の発明において、前記金属薄膜(101)が、前記材料の中から形成された多層構造であることを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、前記開口部(104)の配列が、三角格子配列であることを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の光学フィルタ(100)が、支持基板(201)上に積層されていることを特徴とする光学フィルタ積層体である。(図3;実施例1)
また、請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記支持基板(201)と前記光学フィルタ(100)との間に第1の誘電体層(202)が設けられていることを特徴とする。(図4;実施例2)
また、請求項8に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記支持基板(201)と前記光学フィルタ(100)の接する対向面に第2の誘電体層(203)が設けられていることを特徴とする。(図5;実施例3)
また、請求項9に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記光学フィルタ(100)が、前記第1及び第2の一対の誘電体層(202,203)で挟持されていることを特徴とする。(図6;実施例4)
また、請求項10に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記支持基板(201)と前記光学フィルタ(100)の接する対向面に、前記光学フィルタ(100)の前記貫通孔(102)を除いて第2の誘電体層(203)が設けられていることを特徴とする。(図7;実施例5)
また、請求項11に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記光学フィルタ(100)が、前記第1及び第2の一対の誘電体層(202,203)で挟持された2層構造であることを特徴とする。(図8;実施例6)
また、請求項12に記載の発明は、請求項6に記載の発明において、前記支持基板(201)上に前記開口部(102)の前記間隔(A1,A2)の異なるパターンが複数エリアに設けられていることを特徴とする。(図9;実施例7)
本発明による光学フィルタは、金属薄膜面内に、同形状の開口部が一定間隔の周期で配置され、開口部の形状が、金属薄膜を貫通する孔の内側に金属薄膜と同じ材質から成る島状構造体が配置された形状であるので、特定の波長を高い選択性、かつ高い透過率で透過する金属薄膜の薄型光学フィルタ及び光学フィルタ積層体を実現することが可能である。
本発明に係る光学フィルタの実施形態を説明するための平面構成図である。 図1に示した本発明の光学フィルタと比較するための光学フィルタの平面構成図である。 本発明に係る光学フィルタ積層体の実施例1を説明するための断面構成図で、 本発明に係る光学フィルタ積層体の実施例2を説明するための断面構成図である。 本発明に係る光学フィルタ積層体の実施例3を説明するための断面構成図である。 本発明に係る光学フィルタ積層体の実施例4を説明するための断面構成図である。 本発明に係る光学フィルタ積層体の実施例5を説明するための断面構成図である。 本発明に係る光学フィルタ積層体の実施例6を説明するための断面構成図である。 本発明に係る光学フィルタ積層体の実施例7を説明するための断面構成図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明に係る光学フィルタの実施形態を説明するための平面構成図で、図中符号100は光学フィルタ、101は金属薄膜、102は貫通孔、103は島状構造物、104は開口部を示している。
本実施形態の光学フィルタは、金属薄膜101の薄膜面内に同形状の開口部104が一定間隔Aの周期で配置された光学フィルタ100で、開口部104の形状は、金属薄膜101を貫通する貫通孔102の内側に金属薄膜101と同じ材質からなる島状構造体103が配置された形状である。
なお、所望の光学フィルタ特性として、透過率のピーク波長をλp(透過させたい所望の波長)とするときに、選択性については、透過スペクトルの半値全幅(FWHM)をλpの40%以下、かつ、透過率については、λpにおける透過量が全透過量の60%以上を満たすことを特性指標とする。
金属薄膜による光学フィルタ100は、金属からなる平坦な金属薄膜101内に貫通した貫通孔102が周期的に開けられており、この貫通孔102内には、金属薄膜101と同じ層構成による島状構造物103が設けられている。開口部104は、貫通孔102から島状構造物103を除くもので、図1に示した斜線部以外の領域を示すものである。
開口部104の隣接開口部間の間隔Aは、上述した式(1)に従い、所望の透過波長を制御することが可能である。間隔Aの長さは、サブミクロンメートルから数十ミクロンメートル程度が好ましい。
また、金属薄膜101及び島状構造物103を構成する材料は、Au,Ag,Al,Pt,Ti,Cr,Ni,Pd,Cu,Znのうち少なくとも1種類以上の金属を含有することが好ましい。特性、加工性や耐久性の観点より、Au,Ag,Alのうち少なくとも1種類を主成分とすることがより好ましい。例えば、上述の材料の中から選択された、AuPdCu,AuZnあるいは上述の材料を主成分としたAuGeのような合金であっても構わない。
また、後述する基板又は隣接する部材間との密着性向上及び耐久性の観点より、上述した選ばれた材料から形成された多層構造であっても良い。
また、金属薄膜101及び島状構造物103は、蒸着法,スパッタリング法,めっき法,印刷法,塗布法のいずれかの方法で作製することができる。
また、貫通孔102及び島状構造物103は、金属薄膜101を作製した後に、金属薄膜101上に所望のパターンを得るためのレジストパタンを作製し、ドライエッチング法,ウエットエッチング法を用いて作製することができる。
また、予め所望のパターンを得るためのレジストパタンを作製し、その上に蒸着法,スパッタリング法を用いて金属薄膜101を作製した後にリフトオフ法を用いて作製することもできる。
また、金属薄膜101の膜厚は、50nm以上500nm以下であることが好ましい。50nm以上の金属膜厚があれば、半値全幅を狭くすることが可能であり、500nm以下の金属膜厚であれば、高い透過率を保つことが可能である。つまり、前述の範囲内の金属膜厚であれば、高い選択性かつ高い透過率を同時に満たす所望の光学フィルタ特性を発現することが可能である。
また、開口部104の配置は、対称性のある配置が好ましい。図1に示した三角格子配列であれば、最隣接する開口部が全て等間隔であるので、対称性は高くより好ましい。
また、開口部104の大きさは、図1に示した斜線部以外の領域の面積のことであり、貫通孔102の面積から開口部内の島状構造物103を除いた面積で定義される。
また、開口部104の面積割合は、光学フィルタ100の格子単位面積に対する格子単位内に占める開口部104の面積の割合で定義される。ここでいう光学フィルタ100の格子単位面積とは、開口部104が配置されている格子配列の一格子単位の領域を示す。例えば、三角格子の場合、隣接する開口部104の中心を頂点とする一辺がAの正三角形の領域(図1のC参照)を示し、正方格子の場合であれば、隣接する開口部104の中心を頂点とする一辺がAの正方形の領域を示す。
図2は、図1に示した本発明の光学フィルタと比較するための光学フィルタの平面構成図である。図2に示すような単に貫通孔102のみの開口部を有する光学フィルタと、開口部104の面積割合が等しく、図1に示すような島状構造物103を含む開口部104の光学フィルタとを比較した場合、同じ開口部面積割合にも関わらず、透過率は、島状構造物103を含む開口部を有する光学フィルタの方が高く、高い選択性を満たしつつ、高い透過率を維持することが可能である。
これは、開口部を有する金属薄膜の光学フィルタの特性であり、透過率が開口部面積に比例して変化するのではなく、金属薄膜内の開口部形状及びその周期的配置による効果を表している。
開口部内の島状構造物103の大きさは、貫通孔102に対して1%以上80%未満が好ましい。島状構造物103が貫通孔102に対して少なくとも1%以上で設けられることで、光学フィルタ特性に影響する。特に、所望の透過波長以外のノイズ成分の抑制又は半値全幅を狭くすることが可能である。
島状構造物103の大きさが80%以上の場合、開口部104の形状は、非常に細い細線の環形状となるため、作製上、微細な制御や高解像を要し、非常に高価な装置を用い、スループットの悪い工程となってしまう。
また、そのような工程を以てしても、例えば、近赤外以下の波長の場合、貫通孔102と島状構造物103が100nm程度又はそれ以下の距離でギリギリ接するかどうかの形状であるため、プロセスマージンの観点からも80%未満であることが望ましい。
また、図1に示すように、開口部104の形状は、円形のリング形状で示されてあるが、貫通孔102及び島状構造物103の形状は、上記条件を満たす限りは、円形,三角形,四角形,六角形,星型など、いずれの形でも良い。つまり、四角の貫通孔に三角形の島状構造物が配置されている構造やその他組み合わせは限定されない。
ただし、作製上の観点から、あまり複雑な形状は作製困難であり、比較的単純な形状が好ましい。特に、対称性の観点から円形の形状が好ましい。また、貫通孔102内における島状構造物103の配置位置は、対称性の観点より、貫通孔102の重心点に配置することが好ましい。
図3は、本発明に係る光学フィルタ積層体の実施例1を説明するための断面構成図で、図1のB−B線断面図で、支持基板201に光学フィルタ100を積層したものの断面図である。つまり、本実施例1の光学フィルタ積層体は、上述した実施形態の光学フィルタ100を支持基板201上に積層されたものである。
光学フィルタ100は、薄膜のため、自立することが難しく、支持基板201で支持することが必須である。この支持基板201は、誘電体又は半導体から成り、透過させたい所望の波長において透明であることが望ましい。また、積層されている光学フィルタの金属の誘電率と支持基板201の誘電率の組み合わせによっても、所望の波長が制御可能なので、上述した開口部間隔Aを含め、式(1)を満たす条件の誘電率を有する基板を選ぶのが好ましい。
また、選択した基板内に、透過させたくない波長帯域において、その波長の光を吸収する物質を混ぜることにより、所望の光学特性の選択性を上げることも可能である。
また、支持基板201は、無機材料でも高分子の有機化合物のような材料でも、透過させたい所望の波長において透明であれば特に限定はされない。安定性・耐久性の観点より無機材料がより好ましい。支持基板201は、例えば、Si,SiC,GaAs,GaP,AlN,GaN,SiO,Al,ZnOなどが挙げられる。
図4は、本発明に係る光学フィルタ積層体の実施例2を説明するための断面構成図である。上述したように、光学フィルタ100の特性は、隣接する材料の誘電率によって光学特性が変化するので、図4に示すように、本実施例2の光学フィルタ積層体は、支持基板201と光学フィルタ100との間に、所望の誘電率を有する第1の誘電体層202が積層された構成である。
図5は、本発明に係る光学フィルタ積層体の実施例3を説明するための断面構成図である。図5に示すように、本実施例3の光学フィルタ積層体は、支持基板201と光学フィルタ100の接する対向面に所望の誘電率を有する第2の誘電体層203が積層された構成である。
図6は、本発明に係る光学フィルタ積層体の実施例4を説明するための断面構成図である。図6に示すように、図4に示した実施例2と図5に示した実施例3との構成を組み合わせて、図6に示すように、光学フィルタ100を所望の誘電率を有する第1の誘電体層202と第2の誘電体層203で挟み込む構成でも良い。
つまり、本実施例4の光学フィルタ積層体における光学フィルタ100は、第1及び第2の一対の誘電体層202,203で挟持されている。
特に、図6に示すような構成において、第1及び第2の誘電体層202,203は、各々、光学フィルタ100の上下面と接するので、透過する波長が2分割されることなく、1つの急峻なピークを持つためには、第1及び第2の誘電体層202,203の誘電率は、同じであることがより好ましい。
また、第1及び第2の誘電体層202,203は、誘電体から成り、透過させたい所望の波長において透明であることが望ましい。また、透過させたくない波長帯域において、その波長の光を吸収する物質を混ぜることにより、所望の光学特性の選択性を上げることも可能である。
また、第1及び第2の誘電体層202,203は、無機材料でも高分子の有機化合物のような材料でも、透過させたい所望の波長において透明であれば特に限定はされない。安定性・耐久性の観点より無機材料がより好ましい。第1及び第2の誘電体層202,203は、例えば、SiN,SiO,Al,TiOなどが挙げられる。
図7は、本発明に係る光学フィルタ積層体の実施例5を説明するための断面構成図である。図5に示した第2の誘電体層203は、光学フィルタ100の開口部104を充填しているが、特に開口部全てを充填しなくても良く、図7に示すように、開口部102を除いて積層されている構成でも構わない。
つまり、本実施例5の光学フィルタ積層体は、支持基板201と光学フィルタ100の接する対向面に、光学フィルタ100の貫通孔102を除いて第2の誘電体層203を設けたものである。これは図6に示した実施例4の構成においても同様である。
また、第1及び第2の誘電体層202,203は、光学フィルタ100の隣接する層として光学フィルタの特性を制御する機能を有する層のみならず、密着層や保護層としても機能するので、単層ではなく、2種類以上の誘電体を含む複層を有する構造でも構わない。
図8は、本発明に係る光学フィルタ積層体の実施例6を説明するための断面構成図である。図8に示すように、上述した光学フィルタ100を含んだ構成を2層積層した場合は、特に半値全幅が狭くなり、単層以上の高い選択性を得ることが可能である。
つまり、本実施例6の光学フィルタ積層体における光学フィルタ100は、第1及び第2の一対の誘電体層202,203で挟持された2層構造である。
図9は、本発明に係る光学フィルタ積層体の実施例7を説明するための断面構成図である。図9のように、同一基板上に開口部の間隔Aが異なるパターンを複数エリアに設けることにより、各エリアに応じた透過特性を持つ光学フィルタを得ることが可能である。
つまり、本実施例6の光学フィルタ積層体における光学フィルタ100は、支持基板201上に開口部102の間隔A1,A2が異なるパターンを複数エリア設けたものである。なお、図9においては、図3と同様の層構成であるが、図4(実施例2)乃至図8(実施例6)の層構成であっても構わない。
<光学フィルタの第1の製造方法>
次に、本発明に係る光学フィルタの第1の製造方法について以下に説明する。
本発明の光学フィルタ(100)の第1の製造方法は、金属薄膜101の薄膜面内に同形状の開口部104が一定間隔Aの周期で配置された光学フィルタ100の製造方法である。
まず、SiO基板上にマグネトロンスパッタ法によりAl膜を形成する工程と、次に、Al膜をエッチングする際のマスク膜としてSiO膜を積層する工程と、次に、SiO膜上にポジ型レジストをスピンコート法により塗布する工程と、次に、円形状の貫通孔が空いた中に円形状の島があり、周期的に三角格子配置されたパターンのマスクを用いて、フォトリソグラフィ法によりマスク通りのパターンのレジストをSiO膜上に形成する工程と、次に、ドライエッチング法によりAl膜をエッチングするためのマスクとなるSiO膜をエッチングし、その後にAl膜をエッチングする工程と、次に、表面に付着したAl化合物をウエットエッチングする工程と、最後に、SOG法によりカバー層を形成する工程とを有している。
つまり、SiO基板上にマグネトロンスパッタ法により150nm厚のAl層と、Al膜をエッチングする際のマスク膜として、50nm厚のSiO2膜を積層した。Al膜はAlターゲットを用い、圧力0.4Pa、Ar流量50sccm、DC印加電圧200Wで成膜した。SiO膜はSiOターゲットを用い、圧力0.5Pa、Ar流量60sccm、RF印加電圧200Wで成膜した。
次に、その上にポジ型レジストをスピンコート法により約500nm厚に塗布をし、ピッチが3.0um、直径が1.5umの円形状の貫通孔が空いた中に、直径が0.8umの円形状の島がある、周期的に三角格子配置されたパタン(図1参照)のマスクを用い、フォトリソグラフィ法によりマスク通りのパターンのレジストをSiO膜上に作製した。
次に、ドライエッチング法によりCHFガスを用いて、Al膜をエッチングするためのマスクとなるSiO膜をエッチングし、その後、Clガスを用いて、Al膜をエッチングした。
CHFガスによるドライエッチングは、圧力0.5Pa、流量20sccm、アンテナ電力50W/バイアス電力50Wの条件で、Clガスによるドライエッチングは圧力0.15Pa、流量20sccm、アンテナ電力50W/バイアス電力100Wの条件で行った。
次に、Clガスを用いたドライエッチングによる、アフターコロージョン対策として、水酸化ナトリウム水溶液を用いて、表面に付着したCl成分を含んだAl化合物をウエットエッチングした。その際の水酸化ナトリウム水溶液は0.5wt%に希釈したものを用いた。
ウエットエッチング後、一部分のみ貫通孔内の金属構造物が消失し、単なる貫通孔のみのパターンが観察されたが、ほぼ全面にドーナツ形状の開口部形状を形成した。
最後に、Spin On Glass(SOG)法によりカバー層を1um程度成膜した。その後、余分な溶媒成分・水分を飛ばし、焼成するためにホットプレート上で150℃、5minの条件でベークした。
<光学フィルタの第2の製造方法>
次に、本発明に係る光学フィルタの第2の製造方法について以下に説明する。
本発明の光学フィルタ100の第2の製造方法は、金属薄膜101の薄膜面内に同形状の開口部104が一定間隔Aの周期で配置された光学フィルタ100の製造方法である。
まず、GaAs基板上にマグネトロンスパッタ法によりSiO膜とAl膜を形成する工程と、次に、Al膜をエッチングする際のマスク膜としてSiO膜を積層する工程と、次に、SiO膜上にポジ型レジストをスピンコート法により塗布する工程と、次に、円形状の貫通孔が空いた中に円形状の島があり、周期的に三角格子配置されたパターンのマスクを用いて、フォトリソグラフィ法によりマスク通りのパターンのレジストをSiO2膜上に形成する工程と、次に、ドライエッチング法によりAl膜をエッチングするためのマスクとなるSiO2膜をエッチングし、その後にAl膜をエッチングする工程と、次に、表面に付着したAl化合物をウエットエッチングする工程と、最後に、SOG法によりカバー層を形成する工程とを有している。
つまり、基板をSiOからGaAs基板に変更し、GaAs基板上に、マグネトロンスパッタ法により900nm厚のSiO層と150nm厚のAl層と、Al膜をエッチングする際のマスク膜として、50nm厚のSiO膜を積層した。以降は、上述した第1の製造方法と同様の製造方法で光学フィルタを作製した。
<比較例>
上述した第1の製造方法と同じ製造方法で、フォトリソグラフィの際のマスクを、ピッチが3.0um、直径が1.25umの円形状の貫通孔のみが空いた周期的に三角格子配置されたパターンとして金属膜にそれに準ずるパターンを用いて光学フィルタを作製した。
上述した第1の製造方法と第2の製造方法及び比較例で作製した光学フィルタの透過率を赤外線透過率測定装置FT−IRを用いて測定した。
第1の製造方法と第2の製造方法及び比較例の透過率のピーク波長λpは、4.3umであった。これは、上述した式(1)から求められるSiOとAlの誘電率及び透過波長と金属膜上の開口部の間隔の関係とほぼ一致する。
以下、表1に第1の製造方法と第2の製造方法及び比較例で作製した光学フィルタの島状構造物の貫通孔に対する面積割合、前述で定義した開口部面積割合及び透過スペクトルの半値全幅と透過率を示す。
第1の製造方法及び比較例において、SiO基板のみでの透過率は92%で、第2の製造方法において、GaAs基板のみでの透過率は55%であった。表1に記載する透過率は、各々基板のみの透過率で規格化した値である。
Figure 2015022109
第1の製造方法と第2の製造方法に関して、各値は前述のバンドパスフィルタの選択性について、透過スペクトルの半値全幅40%以下、かつ透過率について、全透過量の60%以上を満たしている。
比較例に関して、各値は前述のバンドパスフィルタの選択性について、透過スペクトルの半値全幅40%以下、かつ透過率について、全透過量の60%以上を満たしていない。
以上、第1の製造方法と第2の製造方法及び比較例で示すように、本発明における光学フィルタは、金属膜上に島状構造物を有する開口部を周期的に配置することによって、高選択率かつ高透過率の光学フィルタ及び光学フィルタ積層体を実現することが可能である。
100 光学フィルタ
101 金属薄膜
102 貫通孔
103 島状構造物
104 開口部
201 支持基板
202 第1の誘電体層
203 第2の誘電体層

Claims (12)

  1. 金属薄膜の薄膜面内に同形状の開口部が一定間隔の周期で配置された光学フィルタにおいて、
    前記開口部の形状が、前記金属薄膜を貫通する貫通孔の内側に前記金属薄膜と同じ材質からなる島状構造体が配置された形状であることを特徴とする光学フィルタ。
  2. 前記島状構造物の前記貫通孔に対する面積割合が、1%以上80%未満であることを特徴とする請求項1に記載の光学フィルタ。
  3. 前記金属薄膜を構成する材料が、Au,Ag,Al,Pt,Ti,Cr,Ni,Pd,Cu,Znの中から少なくとも1種類以上の金属を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の光学フィルタ。
  4. 前記金属薄膜が、前記材料の中から形成された多層構造であることを特徴とする請求項1,2又は3に記載の光学フィルタ。
  5. 前記開口部の配列が、三角格子配列であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の光学フィルタ。
  6. 請求項1乃至5のいずれかに記載の光学フィルタが、支持基板上に積層されていることを特徴とする光学フィルタ積層体。
  7. 前記支持基板と前記光学フィルタとの間に第1の誘電体層が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の光学フィルタ積層体。
  8. 前記支持基板と前記光学フィルタの接する対向面に第2の誘電体層が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の光学フィルタ積層体。
  9. 前記光学フィルタが、前記第1及び第2の一対の誘電体層で挟持されていることを特徴とする請求項6に記載の光学フィルタ積層体。
  10. 前記支持基板と前記光学フィルタの接する対向面に、前記光学フィルタの前記貫通孔を除いて第2の誘電体層が設けられていることを特徴とする請求項6に記載の光学フィルタ積層体。
  11. 前記光学フィルタが、前記第1及び第2の一対の誘電体層で挟持された2層構造であることを特徴とする請求項6に記載の光学フィルタ積層体。
  12. 前記支持基板上に前記開口部の前記間隔の異なるパターンが複数エリアに設けられていることを特徴とする請求項6に記載の光学フィルタ積層体。
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