JP2015021804A - レプリカ採取装置および採取方法 - Google Patents

レプリカ採取装置および採取方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015021804A
JP2015021804A JP2013149043A JP2013149043A JP2015021804A JP 2015021804 A JP2015021804 A JP 2015021804A JP 2013149043 A JP2013149043 A JP 2013149043A JP 2013149043 A JP2013149043 A JP 2013149043A JP 2015021804 A JP2015021804 A JP 2015021804A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
replica
agent
inspected
pad
region
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013149043A
Other languages
English (en)
Inventor
長谷川 満
Mitsuru Hasegawa
長谷川  満
雅彦 荻野
Masahiko Ogino
雅彦 荻野
宮内 昭浩
Akihiro Miyauchi
昭浩 宮内
譲 島崎
Yuzuru Shimazaki
譲 島崎
隆太 鷲谷
Ryuta Washitani
隆太 鷲谷
渡邉 哲也
Tetsuya Watanabe
哲也 渡邉
昇雄 長谷川
Norio Hasegawa
昇雄 長谷川
有吾 小野田
Yugo ONODA
有吾 小野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi High Technologies Corp
Hitachi High Tech Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi High Technologies Corp, Hitachi High Tech Corp filed Critical Hitachi High Technologies Corp
Priority to JP2013149043A priority Critical patent/JP2015021804A/ja
Publication of JP2015021804A publication Critical patent/JP2015021804A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Sampling And Sample Adjustment (AREA)

Abstract

【課題】被検査体表面の形状を良好に転写可能とするレプリカ採取装置及びレプリカ採取方法を提供する。【解決手段】レプリカ剤101が保持又は塗布されるレプリカパッド102を、レプリカ剤101が被検査体106表面と対向するよう保持するレプリカ処理部103と、被検査体106を載置し、レプリカ処理部103と相対的に移動可能な被検体位置決め部105と、レプリカ剤101を被検査体表面と接触させ、被検査体表面の形状を転写するようレプリカ処理部103及び被検査体位置決め部105を制御する制御部303を有し、レプリカパッド102の表面にレプリカ剤101と親和性を有する親レプリカ剤領域を形成した。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体製造工程における被検査体等の立体形状の非破壊検査技術および評価・解析に関し、被検査体の形状レプリカを採取する装置、および、レプリカ採取方法に関する。
半導体デバイスは性能向上のため、デバイス構造の高集積化、複雑化が進んでおり、デバイスの歩留り向上のため、製造工程におけるパターンの出来栄え評価が重要になっている。出来栄え評価技術は種々あり、たとえば、一次元,二次元の形状評価にはCD−SEMが主に用いられている。また、パターンの断面形状評価には基板(ウエハ)を割って断面を観察する破壊検査が行われている。しかし、一方では半導体デバイスのコスト低減のため、ウエハの大口径化が進んでおり、ウエハを破壊検査に供することはコストの面で好ましくない。これに対し、ウエハを割らずに非破壊で評価する手法として、Narender Rena,”Bridging CD metrology gap of advanced patterning with assistance of nanomolding”, Proc. Of SPIE, 832483241-M(非特許文献1)がある。この非特許文献1は、パターンが形成された試料の表面を離形処理し、光硬化性樹脂をパターン上に滴下し、スペーサ及び接着層が塗布されたガラスプレートを光硬化性樹脂が塗布されたパターン面に押し付け、紫外線照射により樹脂を硬化させる。その後ガラスプレートを引きはがすことにより上記パターンが転写されたレプリカを採取し、レプリカの凹凸パターンをCD−AFMプローブにて観察するものである。
Narender Rena,Dario Goldfarb,"Bridging CD metrology gap of advanced patterning with assistance of nanomolding", Proc. Of SPIE, 8324, 83241-M,2012.
上記非特許文献1では、レプリカを採取するため光硬化性樹脂をパターン面に滴下する方式であるため、レプリカ作成の度に光硬化性樹脂を滴下する必要がある。そのため滴下位置の高精度な位置決めが必要となるものの、位置決め機構についての開示は無い。
本発明は、被検査体表面の形状を良好に転写可能とするレプリカ採取装置及びレプリカ採取方法を提供する。
上記課題を解決するため、本発明は、レプリカ剤が保持又は塗布されるレプリカパッドを、前記レプリカ剤が被検査体表面と対向するよう保持するレプリカ処理部と、前記被検査体を載置し、前記レプリカ処理部と相対的に移動可能な被検体位置決め部と、前記レプリカ剤を前記被検査体表面と接触させ、前記被検査体表面の形状を転写するよう前記レプリカ処理部及び前記被検査体位置決め部を制御する制御部を有し、前記レプリカパッドの表面に前記レプリカ剤と親和性を有する親レプリカ剤領域を形成したことを特徴とする。
本発明によれば、被検査体表面の形状を高精度に転写可能とし、採取後のレプリカ検査工程に供するに好適なレプリカ採取装置を提供できる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施例に係るレプリカ採取装置の全体構成図である。 図1のレプリカ採取装置のチャンバ扉が開かれた状態を示す図である。 レプリカ採取の工程を説明する図である。 レプリカ処理部の構造を説明する図である。 レプリカ処理部の構造を説明する図である。 被検査体がFIN型トランジスタの場合の表面形状を示す図である。 図6に示す被検査体に対応するレプリカパターンを示す図である。 本発明の実施例に係るレプリカ採取装置の要部構成図である。 本発明の実施例に係るレプリカ採取装置の要部構成図である。 レプリカパッドへレプリカ剤を供給する状態の説明図である。 レプリカパッドの構成図である。 レプリカパッドの他の構成図である。 本発明の実施例に係るレプリカ採取装置を備えたレプリカ検査装置の概略構成図である。 本発明の実施例に係るレプリカ採取装置を備えたレプリカ検査装置の他の概略構成図である。 採取後のレプリカへの処理を説明する図である。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例に係るレプリカ採取装置の全体構成図である。本発明のレプリカ採取装置100は、被検査体106を位置決めする被検査体位置決め部105、レプリカ剤101が保持又は塗布された台座としてのレプリカパッド102、レプリカ剤101が被検査体106に対向するようレプリカパッド102を保持するレプリカ処理部103、レプリカ処理部103を搬送するレプリカ搬送部104をチャンバ401内に収容し、これらを制御する制御部303から構成されている。レプリカ搬送部104は、被検査体106の表面に形成された凹凸形状を転写するためのレプリカ剤101を、被検査体106の面方向に略平行に移動可能とする平行移動部301と、被検査体106の表面の傾きに追従するようレプリカ剤101の向きを変更可能な角度追従部302を有している。角度追従部302は、例えば、球状のジョイントを介してその上下に位置する平行移動部301とレプリカ処理部103との間の角度を調整可能となっている。仮に、被検査体106の表面が水平方向から傾いた状態の場合、レプリカ剤101が被検査体106の表面に接触し更に押圧力が作用すると角度追従部302により、レプリカ剤101の表面が被検査体106の表面と当接するよう傾きを整合する。なお、レプリカ剤101の表面が被検査体106に接触後、更に押圧力を付与する機構は、レプリカ処理部103を被検査体106表面へ向かい移動させる図示しない機構にて実現される。角度追従部302を有することで、レプリカ剤101の一方の端部のみが被検査体106に接触する片当りを防止でき、レプリカ剤101の全面に均一に被検査体106の表面に形成された凹凸形状を転写することが可能となる。なお、ここでは角度追従部302が、押圧力により傾きを自動整合する例を説明したが、これに限られず、被検査体106及びレプリカ剤101の平行度を測定し、得られた平行度の差分に基づき制御部303がレプリカ搬送部104の傾きを制御するよう構成しても良い。
被検査体位置決め部105は、被検査体106を載置するステージ304、ステージ304に被検査体106を挟むよう保持する被検査体保持部305、移動用ガイドレール308に沿ってステージ304を所望の位置に移動用シャフト307を介して移動させるステージ駆動部306から構成される。制御部303は、レプリカ剤101が被検査体106の所望の領域と対向するようレプリカ搬送部104及びステージ駆動部306を制御すする。これにより、レプリカ剤101と被検査体106は相対的に水平方向(X−Y方向)に移動可能となっている。なお、レプリカ剤101と被検査体106とが相対的に水平方向に移動可能であれば良く、例えば、レプリカ搬送部104は水平方向にその位置が固定され、被検査体位置決め部105のみが水平方向に移動する構成であっても良い。
図2は、図1のレプリカ採取装置のチャンバ扉が開かれた状態を示す図である。レプリカ採取後に被検査体106を交換する場合を説明する。制御部303は、ステージ駆動部306を制御し、移動用シャフト307を介して移動用ガイドレール308に沿って、被検査体106が保持されたステージ304をチャンバ扉402の位置まで移動させる。チャンバ扉402の位置に到達後、被検査体保持部305を解除しチャンバ扉402を開け被検査体106の交換作業が行われる。本実施例においては、被検査体106を被検査体保持部305により機械的にステージ304に固定する例を説明したが、これに代えて、真空吸着するための真空チャックをステージ304に設けても良い。
本実施例において、チャンバ401内は真空状態または大気圧に維持される。
チャンバ401が大気圧に維持されている場合、レプリカ剤101を被検査体106の表面に接触させ押し当てると、被検査体106表面の凹凸パターンとレプリカ剤101との間に空気を巻き込む可能性が生じる。これは、被検査体106表面の凹凸パターンが深さ方向に対して高アスペクト比である場合に生じ易い。このような状態では、被検査体106表面の凹凸パターンの凹み内部に残留した空気によって、レプリカ剤101が凹み内部に流入することが阻害されることになり、被検査体106表面の凹凸パターンをレプリカ剤101に精度よく転写することが困難となる。よって、チャンバ401は真空チャンバとすることが望ましい。
なお、本実施例における被検査体106として、レプリカ剤101及びレプリカパッド102と比べて大きな円盤状ウエハを想定した構成を示したが、これに限らず、被検査体106はレプリカパッドと同程度の大きさであっても良い。また、被検査体106の形状も例えば矩形等他の形状であっても良い。
また、本実施例ではレプリカ剤101と被検査体106の水平方向(X−Y方向)の相対位置を制御部303によりレプリカ搬送部104及びステージ駆動部306を制御する構成を説明した。しかし、上述のように被検査体106とレプリカパッド102が同程度の大きさである場合には、例えば、被検査体106及びレプリカパット102の外周端に接するガイド部材を配置し、両者をこのガイド部材に沿わせることで水平方向の位置決めを行うよう構成しても良い。ガイド部材は、柱状のピンを複数配置したり、枠状の部材で被検査体106及びレプリカパッド102の外周を取り囲むよう配置すれば良い。
次に、レプリカ採取の工程について説明する。図3は、レプリカ採取の工程を説明する図である。レプリカ剤101は、レプリカパッド102に保持又は塗布されている(図3(a))。次に、図3(b)に示すように、レプリカ剤101が被検査体106表面に形成された凹凸形状に対向するように移動する。次に図3(c)に示すように、レプリカ剤101を被検査体106に接触させて、レプリカ剤101が被検査体106表面の凹凸形状に追従して変形するよう互いに押圧する。その後、図3(d)に示すように、レプリカ剤101を被検査体106から引き剥がすことで、被検査体106表面の凹凸形状と凹凸反転した形状が形成されたレプリカ剤101が得られる。
ここで、レプリカ剤101が熱可塑性樹脂である場合のレプリカ処理部103の構造について説明する。図4は、レプリカ処理部の構造を説明する図である。図4に示すように、レプリカ処理部103は加熱用ヒータ107を内蔵し、レプリカ剤101を被検査体106に押し当てる前の図3(b)の段階で加熱用ヒータ107を作動させてレプリカ剤101がガラス転移温度Tg以上になるよう加熱して軟化させる。その後被検査体106に押し当てることで、レプリカ剤101を被検査体106の凹凸形状に追従させることができる。また、レプリカ剤101と被検査体106を剥離する際に、レプリカ剤101がガラス転移温度Tg以上の温度のままだと、剥離時にレプリカ剤101が変形してしまい、被検査体106からレプリカ剤101に転写した凹凸形状が変形してしまう。そのため、レプリカ剤101と被検査体106を剥離する際には、加熱用ヒータ107を停止してレプリカ材料101がガラス転移温度Tgより低温になるまで冷却した後、被検査体106から剥離することが望ましい。
次に、レプリカ剤101が光硬化性樹脂である場合、図5に示すように、レプリカ処理部103は導光用光ファイバを内蔵し、外部に設けられた光照射ランプ108からの光をレプリカ剤101へ導光用ファイバ109を介して照射するよう構成されている。レプリカ剤101を被検査体106に押し当てて、レプリカ剤101を被検査体106の凹凸形状に追従するように変形させた後、導光用ファイバ109を介してレプリカ剤101へ照射し、レプリカ剤101を硬化させる。レプリカ剤101が硬化した後、被検査体106からレプリカ剤101を剥離することでレプリカの作製が完了する。ここで、レプリカ剤101に光を当てて硬化させるため、レプリカパッド102は、光照射ランプ108から照射される光のうち少なくともレプリカ剤101を硬化させる波長の光を透過させる材質で形成しておく。なお、ここでレプリカ剤101への照射光は、例えば紫外線であり、導光用ファイバ109の端部とレプリカパッド102との間に集光レンズを設けても良い。また、図5は光照射ランプ108をレプリカ処理部103の外部に設ける構成としたが、光照射ランプ109をレプリカ処理部103に内蔵する構成としても良い。
図6は被検査体がFIN型トランジスタの場合の表面形状を示す図であり、図7は図6に示す被検査体に対応するレプリカパターンを示す図である。図6に示すように、被検査体としてのFIN型トランジスタは、ソース電極1000、ゲート電極1001、ドレイン電極1002から成る。このFIN型トランジスタの検査、すなわち、上記電極形状の評価のため、例えば領域1003の形状をSEM等で観察しようとした場合、凹形状の底にあるため観察が困難となる。しかし、図6で示した素子の凹凸形状をレプリカ剤1004に転写すると、図6のように凹形状の底にあって観察が困難だった領域1003の形状が、図7に示すように、転写領域1005として凸形状の頂部付近に現れるため、SEM等で容易に観察することができるようになる。レプリカ剤1004の形状は被検査体である図6のFIN型トランジスタと凹凸反転した形状であるため、レプリカ剤1004の転写領域1005の観察を行うことで、これと対応した位置の被検査体であるFIN型トランジスタの領域1003の観察を行ったのと同じ効果を得ることができる。このとき、被検査体の直接測定が困難な領域についてはレプリカの形状を計測し、被検査体を直接計測したデータと組み合わせて処理することで、被検査体がどのような3次元形状を有しているか把握できる。また、本実施例ではレプリカ剤1004を表面から観察して形状評価する例を示したが、レプリカ剤1004を所定の位置で破断することで、断面形状の観察を行うことができる。この場合、被検査体には何のダメージを加えることも無く、被検査体の断面形状をより高精度に測定することができる。すなわち、転写後のレプリカ剤1004を断面観察することで、被検査体の形状を非破壊で計測することが可能となる。なお、レプリカ剤の種類によっては硬化時に収縮を伴うものがあり、被検査体の形状寸法とレプリカの形状寸法との間で乖離が生じる。このような場合、使用するレプリカ剤の収縮率、収縮方向とパターン形状の相関など予め調べておき、これをレプリカの測定結果に対する補正に用いることで対応可能となる。
次に、図4又は図5に示すレプリカパッド102のレプリカ処理部103への固定について説明する。図8は、本発明の実施例に係るレプリカ採取装置の要部構成図である。図8において、レプリカ剤101はレプリカパッド102に予め保持又は塗布されている。そしてレプリカパッド102はレプリカ処理部103にパッド固定爪111により固定されている。このとき、レプリカパッド102をレプリカ処理部103と着脱可能にしておけば、パッド固定爪111を外すことでレプリカパッド102を取り外すことができ、すなわち、レプリカ剤101を容易に回収できる。図9は、本発明の実施例に係るレプリカ採取装置の要部構成図である。レプリカ剤101に光硬化性樹脂を用いる場合、図9のように、レプリカ処理部3のレプリカパッド102側の面に、レプリカ処理部103に内蔵した光照射ランプ108からの光をレプリカパッド102へ通過できるように開口部を設けている。レプリカパッド102は光を透過する材料で構成されており、上記開口部を介して光照射ランプ108からの光がレプリカ剤101へ照射される。また、レプリカ剤101を熱可塑性樹脂とし、光照射ランプ108に代えて加熱用ヒータ107を設ける構成としても良い。
本実施例においては、レプリカ剤101を保持又は塗布されたレプリカパッド102をレプリカ処理部103に固定する構成を説明したがこれに限られず、レプリカ剤101をレプリカ処理部103の被検査体106と対向する面に直接保持又は塗布する構成としても良い。レプリカ剤101が光硬化性樹脂の場合、レプリカ剤101を保持又は塗布するレプリカ処理部103の面は光を透過する材料で構成する。但し、レプリカ剤101をレプリカ処理部103に直接保持又は塗布する構成の場合、被検査体106の表面に形成された凹凸形状をレプリカ剤101に転写後、検査に供する際、レプリカ処理部103を検査工程に搬送する必要がある。よって採取後のレプリカの検査が完了するまでの間までの間、レプリカ処理部103が検査工程に供されることになるため、レプリカ採取と採取後のレプリカの検査を並行して行うことは困難となる。また、仮に採取後のレプリカをレプリカ処理部103から剥離し検査工程へ搬送する場合、転写後のレプリカ剤101に無理な力が加わって変形し、転写した凹凸形状を損なう恐れがある。従って、レプリカ剤101をレプリカパッド102に保持又は塗布し、レプリカ処理部103に固定する構成が望ましい。レプリカパッド102をレプリカ処理部103に固定する構成とすることで、被検査体106の凹凸形状をレプリカ剤101へ転写した後、レプリカ処理部103より取り外し、レプリカパッド102を検査工程に搬送することが可能となり、レプリカ採取と採取後のレプリカの検査を並行して行うことができ、検査のスループットが向上する効果が得られる。
以下に、レプリカパッド102へのレプリカ剤101の供給を説明する。図10は、レプリカパッドへレプリカ剤を供給する状態の説明図である。被検査体106が半導体デバイスである場合、検査対象となる凹凸形状は数百ナノメートル以下の非常に微細な構造である。このような微小凹凸形状にレプリカ剤101を追従して変形させるためにはレプリカ剤101の粘度を低減することが望ましく、例えば室温下で液状の様相を示す光硬化性樹脂を用い、被検査体106に接触して凹凸形状に追従させた後、光照射して硬化させれば、より忠実に凹凸形状を転写したレプリカを得ることができる。図10は、液状のレプリカ剤101を、レプリカ処理部103にパッド固定爪111により固定されたレプリカパッド102上に、レプリカ剤供給用ノズル112により供給、塗布した状態を示している。このような構成にすれば、液状のレプリカ剤101を用いたレプリカ採取が可能になる。
ところで、液状のレプリカ剤101を用いる場合、凹凸形状を被検査体106から転写するために押し当てた際に、液状のレプリカ剤101は容易に流動するため、レプリカパッド102と被検査体106との間で平面方向に拡がる。このときレプリカ剤101を押し当て過ぎると検査対象領域よりも広範囲にレプリカ剤101が拡がり、検査と無関係な領域に付着してしまう恐れがある。そのため例えば図1においてレプリカ剤101と被検査体106との間隔を精密に調整するための機構を、レプリカ搬送部104又は被検査体位置決め部105に設けることが望ましい。この場合、レプリカ剤101と被検査体106との接触圧力を測定する圧力計又はレプリカパッド102と被検査体106との間隔(距離)を測定するセンサを用いることで実現できる。但しこの場合においても、レプリカ剤101と被検査体106との間隔を調整しても、被検査体106の表面がレプリカ剤101と親和性を示す場合には、レプリカ剤101が濡れ拡がってしまう可能性がある。液状のレプリカ剤101と固体であるレプリカパッド102との間での濡れ性に依存し上記濡れ広がりが発生する。レプリカ剤101の縁部における接触角が大きければ濡れ性は低く、接触角が小さければ濡れ性は高い。
レプリカ剤101の濡れ拡がりを防止するためのレプリカパッド102の構成について以下説明する。図11は、レプリカパッドの構成図である。図11(a)は、図10に示すレプリカ供給ノズル112により、レプリカ処理部103に保持されたレプリカパッド102の表面にレプリカ剤101が供給された後、レプリカ剤101が被検査体106の表面に対向するよう配置された状態を示している。レプリカパッド102のレプリカ剤101が保持又は塗布される表面には、図11(b)に示すように、レプリカ剤101と親和性を有する親レプリカ剤領域113と、親レプリカ剤領域113の外側に疎レプリカ剤領域114を形成している。親レプリカ剤領域113にはレプリカ剤101に対する濡れ性が高い膜、疎レプリカ剤領域114にはレプリカ剤101に対する濡れ性が低い膜を予め膜処理により形成している。これにより、レプリカ剤101が親レプリカ剤領域113に留まり易くなり、周辺部への濡れ拡がりを疎レプリカ剤領域114により抑制することができる。仮に、レプリカ剤101が押し広げられ疎レプリカ剤領域114に達したとしても、レプリカ剤を弾く性質を示す、すなわち、レプリカ剤に対する濡れ性が低い疎レプリカ剤領域114により、親レプリカ剤領域113と疎レプリカ剤領域114との境界部でのレプリカ剤101の接触角は大きくなり、それ以上濡れ拡がることを防止できる。また、図11(c)は、親レプリカ材料領域113の外側に疎レプリカ剤領域114を形成することに代えて、レプリカパッド102を除去して切欠き領域115を設けた構成を示す。切欠き領域115の形成は、レプリカパッド102の表面を削り出しにより行われる。なお、レプリカパッド102を金型により切欠き領域115に対応する位置に段差部を有するよう形成しても良い。レプリカ剤101が押し広げられて切欠き領域115又は段差部に達すると、レプリカパッド102と被検査体106の間隔が急激に拡がるため、レプリカ剤101がそれ以上拡がることが無くなる。なお、仮に、切欠き領域115の表面とレプリカ剤101との親和性が強い場合、レプリカ剤101が切欠き領域115に吸い出されるように移動してしまい、レプリカを採取する領域の周縁部でレプリカ剤101が不足する可能性がある。そこで図11(d)に示されるように、切欠き領域115の表面に疎レプリカ剤領域114を設ければ、レプリカ剤の拡がりすぎと、周縁部へのレプリカ剤の吸い出しを防ぐことができる。なお、ここではレプリカパッド102をレプリカ処理部103に保持した状態で液状のレプリカ剤101を塗布する場合について説明したが、レプリカパッド102に予めレプリカ剤101を塗布しておき、これをレプリカ処理部103に装着してレプリカを採取するよう構成しても良い。
本実施例によれば、被検査体の表面に形成された凹凸形状をレプリカ剤に凹凸反転して転写し、採取後のレプリカを断面加工観察することができ、被検査体を非破壊で検査することが可能となる。
また、レプリカ剤を保持又は塗布されたレプリカパッド102の表面に、レプリカ剤との親和性を有する親レプリカ剤領域113と、親レプリカ領域113の外側に疎レプリカ剤領域114を形成することで、レプリカパッド上でのレプリカ剤の濡れ拡がりを防止でき、被検査体106のレプリカ採取領域以外へのレプリカ剤の付着も防止できる。
また、レプリカ剤を保持又は塗布されたレプリカパッド102の表面に、レプリカ剤との親和性を有する親レプリカ剤領域と、親レプリカ領域113の外側に切欠き領域115又は段差部を有する構成とすることにより、濡れ性以外に物理的形状によりレプリカ剤の濡れ拡がりを防止できる。
また、親レプリカ領域113の外側に切欠き領域115又は段差部を設け、さらにこの切欠き領域115又は段差部を疎レプリカ剤領域114とすることで、濡れ性及び物理的形状によりレプリカ剤の濡れ拡がりを防止でき、より効果的にレプリカ採取領域以外へのレプリカ剤の付着を抑制できる。
図12は、レプリカパッドの構成図である。実施例1と同一の構成要素には同一の符号を付している。実施例1とは、レプリカパッド102の被検査体106と対向する面とは反対側の面よりレプリカ剤を供給する構成とした点が異なる。
実施例1では、予めレプリカ剤101をレプリカパッド102に保持又は塗布する構成としたが、レプリカ剤101の種類によっては周囲の雰囲気の影響で変質してしまうため、レプリカ採取の直前までレプリカ剤101を保管しておくことが望ましい場合がある。図12(a)は、レプリカパッド102に、被検査体106と対向する面(以下、表面)とその反対側の面(以下、裏面)とを貫通する複数の貫通孔116を設けると共に、レプリカ処理部103内にレプリカパッド102の裏面の上部にレプリカ剤供給用ノズル112を配置する構成を示している。レプリカ剤供給用ノズル112より供給されるレプリカ剤101は、貫通孔116を通過しレプリカパッド102の裏面から表面へ移動し、レプリカパッド102の表面に保持される。図12(a)に示す構成とすることで、レプリカパッド102と被検査体106とをレプリカ搬送部104又は被検査体位置決め部105により水平方向に相対的に位置決めした後、レプリカ剤101を供給し、レプリカ剤101をレプリカパッド102の表面に保持する。その後、レプリカ処理部103を被検査体106表面へ向かい移動させ、レプリカ剤101と被検査体106とを接触させることで凹凸形状の転写を行う。ここで、レプリカパッド102と被検査体106とを予め近接させた後でレプリカ剤101を供給すれば、貫通孔116を通過したレプリカ剤101がレプリカパッド102と被検査体106との隙間に充填することもできる。この場合、隙間に充填したレプリカ剤101の拡がりをCCDカメラ等で監視し、所定の範囲に拡がった時点でレプリカ剤101の供給を停止する、というような制御を行うことも可能となる。
図12(b)は、図12(a)に示すレプリカパッド102に設けた複数の貫通孔116の壁面と、レプリカ剤101が被検査体106と対向する側のレプリカパッド102の表面に、レプリカ剤101と親和性を有する親レプリカ剤領域113を設けた構成を示す。この構成とすることで、レプリカパッド102の裏面側から供給されたレプリカ剤101が貫通孔116を通過しレプリカパッド102の表面側に移動し易くなる。なお、レプリカ剤101の濡れ拡がりを防ぐため、レプリカパッド102の表面の周縁部には疎レプリカ剤領域114を設けている。すなわち、レプリカパッド102の表面の親レプリカ剤領域113の外側に疎レプリカ剤領域114を形成することで、レプリカ剤101が親レプリカ領域113と疎レプリカ領域114との境界部に達すると、レプリカ剤101の接触角は大きくなり、それ以上濡れ拡がることを防止できる。
図12(c)は、レプリカ剤101が被検査体106と対向する側のレプリカパッド102の表面に親レプリカ剤領域113を設け、複数の貫通孔116の壁面、レプリカパッド102の裏面及びレプリカパッド102の表面の周縁部に疎レプリカ材料領域114を設けた構成を示す。図12(b)に示す構成と比較し、レプリカパッド102の裏面側に供給されたレプリカ剤101が貫通孔116を通り難くなるものの、レプリカパッド102の裏面側にレプリカ剤101が残留することを防止できる。レプリカ採取後の検査工程において、レプリカパッド102の裏面に残留したレプリカ剤が、採取されたレプリカに対する検査内容又は検査条件によっては悪影響を与えることも考えられるため、レプリカパッド102の裏面へのレプリカ剤101の残留を防止することが望ましい。
ところで、レプリカ剤自体にフッ素系材料等を予め含有するなどして被検査体にレプリカ剤が付着してしまうのを防ぐ場合がある。このような場合、レプリカ剤は被検査体だけでなく、レプリカパッドとも付着し難い状態になるため、被検査体の凹凸形状を転写した後の剥離時にレプリカパッドからレプリカ剤が脱落してしまう恐れがある。このようなレプリカ剤を用いる場合、図12(d)に示すようにレプリカ剤101が貫通孔116を通してレプリカパッド102の表裏両面に存在した状態でレプリカを形成する。この場合、レプリカ剤101とレプリカパッド102の密着性が悪い場合であっても、レプリカパッド102とレプリカ剤101とが物理的に複合化した状態になっているので、レプリ剤101が脱落することを防止できる。すなわち、レプリカパッド102の裏面側に存在するレプリカ剤101が、貫通孔116及びレプリカパッド102表面に存在するレプリカ剤101と結合することによりアンカー効果が図られる。また図12(d)では、レプリカパッド102の周縁部に疎レプリカ剤領域114を形成し、レプリカ剤101の濡れ拡がりを防止できる。
なお、図12(b)に示すレプリカパッド102の構成において、レプリカパッド102の周縁部に形成された疎レプリカ剤領域114に代えて、この疎レプリカ剤領域114の位置に、図11(c)に示される切欠き領域115又は段差部を設ける構成としても良い。レプリカ剤101が押し広げられて切り欠き領域115又は段差部に達すると、レプリカパッド102と被検査体106の間隔が急激に拡がるため、レプリカ剤101がそれ以上拡がることを防止できる。また、更に、この切欠き領域115又は段差部に疎レプリカ剤領域114を形成しても良い。
図13は、本発明の実施例に係るレプリカ採取装置を備えたレプリカ検査装置の概略構成図である。図1と同様の構成要素には同一の符号を付している。図13に示すように、レプリカ検査装置200は、レプリカ剤101、レプリカ剤101が保持又は塗布されたレプリカパッド102、レプリカパッド102を搬送するレプリカ搬送部104、被検査体106を所望の位置に位置決めする被検査体位置決め部105、レプリカ情報読み取機構220及びレプリカ計測機構230から構成されている。なお、レプリカ検査装置200は、図13に示されないレプリカ処理部103も備え、レプリカ処理部103はレプリカ剤101が被検査体106に対向するよう保持する。レプリカ搬送部104及び被検査体位置決め部105は、被検査体106とレプリカ剤101との相対位置を調整し、レプリカ剤101が被検査体106表面の凹凸形状に追従して変形させるための、図示しない押圧機構を備えている。なお、被検査体106とレプリカ材剤101とが相対的に水平方向に移動可能であれば良く、例えは、レプリカ搬送部104は水平方向にその位置が固定され、被検査体位置決め部105のみが水平方向に移動する構成であっても良い。被検査体106の凹凸形状を転写したレプリカ剤101はレプリカパッド102とともに検査装置内に設けたレプリカ計測機構230に搬送され、レプリカ剤101に形成された凹凸形状を所定の手法で計測する。例えば、CD−SEM等により電子線を照射し、レプリカ剤101に形成された凹凸形状から得られる2次電子により形状を計測する。あるいは、レプリカ剤101に形成された凹凸形状に光を照射し、凹凸形状から得られる反射光及び回折光により立体形状を測定する等がある。このとき、被検査体106のレプリカを採取した際の位置情報等はレプリカ情報読取機構220によって記録し、レプリカ計測機構230での計測情報と紐付けすることにより、被検査体の製造過程での品質履歴を管理することが可能になるため、製造工程を最適化して歩留まり向上につなげることができる。
本実施例によれば、被検査体表面の凹凸形状が反転し転写されたレプリカ剤を採取し、その形状を計測することで、被検査体を非破壊で検査できると共に、製造工程を最適化し歩留まり向上を図ることができる。
図14は、本発明の実施例に係るレプリカ採取装置を備えたレプリカ検査装置の他の概略構成図である。図14において、図1又は図13と同様の構成要素には同一の符号を付付している。図14において、レプリカ検査システム300は、レプリカ採取装置100、レプリカ検査装置200、レプリカ採取装置100により採取されたレプリカを回収するためのレプリカ回収機構210及びレプリカ情報読取機構220から構成される。レプリカ情報読取機構220は、レプリカ採取時の位置情報等とレプリカ検査装置200による計測情報とを紐付けして管理する。実施例3ではレプリカ採取装置100とレプリカ検査装置200が一体になった構成を示したが、採取されたレプリカの検査又は計測の手法によっては多様な加工を施す必要があり、単独装置では対応が難しい場合がある。例えば、被検査体106の表面に形成された凹凸形状を反転し転写されたレプリカ剤101の形状を測定する際、FIB(集束イオンビーム装置)によりレプリカ剤101を断面加工し、加工された断面を観察することで立体形状を計測する場合等がある。そのため、採取されたレプリカをレプリカ回収機構210で回収した後、例えば、FIB加工により計測に適する形態に加工してレプリカ検査装置200に導入して検査を行う構成としている。また、このときレプリカ採取装置100、レプリカ回収機構210、レプリカ検査装置200での、位置情報、加工情報、検査情報を互いに紐付けして管理するためのレプリカ情報読み取り機構220を設けることで、被検査体の製造過程での品質履歴を管理することが可能になるため、製造工程を最適化して歩留まり向上につなげることができる。
ここで、例えばSEM等による観察時に明瞭な画像が得られるよう、採取後のレプリカへの処理について説明する。図15は、採取後のレプリカへの処理を説明する図である。図15(a)に示すように、被検査体106の表面形状が転写されたレプリカ剤101をより好適に観察可能とするため、レプリカ剤101の表面を高コントラスト被覆材料130で被覆する。この高コントラスト被覆材料130には、例えばレプリカ剤101にオスミウムやルテニウム等の元素を含有させたものでもよいし、金属薄膜を形成してもよい。このような被覆の形成には、レプリカ形状を変化させないよう、例えば、原子レベルで一層毎に製膜可能なAtomic Layer Deposition法等を用いることが好ましい。このように高コントラスト被覆材料130で被覆された採取後のレプリカ剤101をレプリカ検査装置200に供することで、SEM等による高コントラスト像を得ることが可能となる。また、図15(b)に示すように、採取後のレプリカ剤101を高コントラスト被覆材料130に埋設しても構わない。この場合においても、高コントラスト被覆材料130に埋設された採取後のレプリカ剤101をレプリカ検査装置200に供することで、図15(a)と同様に、高コントラスト像を得ることができる。さらに、図15(c)のようにレプリカ剤自体が所定の計測手法に対して高コントラストを示すレプリカ剤131を用いてもよいことは明らかである。また、被検査体106が半導体デバイスである場合、その製造工程において、レプリカ剤131に含まれる金属元素が汚染を引き起こしてデバイス性能を低下させる可能性があるため、レプリカ剤131材料はメタル汚染を生じない材料組成であることが望ましい。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の実施例の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
101 レプリカ剤
102 レプリカパッド
103 レプリカ処理部
104 レプリカ搬送部
105 被検査体位置決め部
106 被検査体
107 加熱用ヒータ
108 光照射ランプ
109 導光用ファイバ
112 レプリカ剤供給用ノズル
113 親レプリカ剤領域
114 疎レプリカ剤領域
115 切欠き領域
116 貫通孔

Claims (14)

  1. レプリカ剤が保持又は塗布されるレプリカパッドを、前記レプリカ剤が被検査体表面と対向するよう保持するレプリカ処理部と、
    前記被検査体を載置し、前記レプリカ処理部と相対的に移動可能な被検査体位置決め部と、
    前記レプリカ剤を前記被検査体表面と接触させ、前記被検査体表面の形状を転写するよう前記レプリカ処理部及び前記被検査体位置決め部を制御する制御部を有し、
    前記レプリカパッドの表面に前記レプリカ剤と親和性を有する親レプリカ剤領域を形成したことを特徴とするレプリカ採取装置。
  2. 請求項1に記載のレプリカ採取装置において、
    前記レプリカパッドは、前記レプリカパッドの周縁部に、前記親レプリカ剤領域に隣接して形成された疎レプリカ剤領域を有することを特徴とするレプリカ採取装置。
  3. 請求項1に記載のレプリカ採取装置において、
    前記レプリカパッドは、前記レプリカパッドの周縁部に切欠き領域又は段差部を有し、
    前記切欠き領域又は段差部と前記被検査体との距離が、前記親レプリカ剤領域と前記被検査体との距離よりも大となることを特徴とするレプリカ採取装置。
  4. 請求項3に記載のレプリカ採取装置において、
    前記切欠き領域又は段差部の表面に疎レプリカ剤領域を形成したことを特徴とするレプリカ採取装置。
  5. レプリカ剤が保持又は塗布されるレプリカパッドを、前記レプリカ剤が被検査体表面と対向するよう保持するレプリカ処理部と、
    前記被検査体を載置し、前記レプリカ処理部と相対的に移動可能な被検査体位置決め部と、
    前記レプリカ剤を前記被検査体表面と接触させ、前記被検査体表面の形状を転写するよう前記レプリカ処理部及び前記被検査体位置決め部を制御する制御部を有し、
    前記レプリカパッドは貫通孔を備え、前記貫通孔を介して前記レプリカ剤を前記レプリカパッドの前記被検査体表面と対向する面へ導入するレプリカ供給部を前記レプリカ処理部に設けたことを特徴とするレプリカ採取装置。
  6. 請求項5に記載のレプリカ採取装置において、
    前記レプリカパッドの前記被検査体表面と対向する面及び前記貫通孔の壁面に、前記レプリカ剤と親和性を有する親レプリカ剤領域を形成し、
    前記レプリカパッドの前記被検査体と対向する面の周縁部に、前記親レプリカ剤領域に隣接して疎レプリカ剤領域を形成したことを特徴とするレプリカ採取装置。
  7. 請求項5に記載のレプリカ採取装置において、
    前記レプリカパッドの前記被検査体表面と対向する面に、前記レプリカ剤と親和性を有する親レプリカ剤領域を形成し、
    前記レプリカパッドの前記被検査体と反対側の面、前記貫通孔の壁面及び前記レプリカパッドの前記被検査体表面と対向する面の周縁部に疎レプリカ剤領域を形成したことを特徴とするレプリカ採取装置。
  8. 請求項5に記載のレプリカ採取装置において、
    前記レプリカパッドの前記被検査体表面と対向する面及び前記貫通孔の壁面に、前記レプリカ剤と親和性を有する親レプリカ剤採取領域を形成し、
    前記レプリカパッドの前記被検査体表面と対向する面の周縁部に切欠き領域又は段差部を設け、
    前記切欠き領域又は段差部と前記被検査体との距離が、前記親レプリカ剤領域と前記被検査体との距離よりも大となることを特徴とするレプリカ採取装置。
  9. 請求項8に記載のレプリカ採取装置において、
    前記切欠き領域又は段差部の表面に疎レプリカ剤領域を形成したことを特徴とするレプリカ採取装置。
  10. 請求項1又は請求項5に記載のレプリカ採取装置において、
    前記レプリカ剤は光硬化性の樹脂であり、
    前記レプリカ処理部は、前記レプリカパッドを透過し前記レプリカ剤へ紫外線を照射する導光用ファイバを備えたことを特徴とするレプリカ採取装置。
  11. 請求項1又は請求項5に記載のレプリカ採取装置において、
    前記レプリカ剤は熱可塑性の樹脂であり、
    前記レプリカ処理部は、前記レプリカパッドを介して前記レプリカ剤に熱を供給する加熱用ヒータを備え、前記レプリカ剤をガラス転移温度以上に加熱した後、前記被検査体表面と接触させることを特徴とするレプリカ採取装置。
  12. レプリカ剤を保持するためのレプリカパッドの表面に、前記レプリカ剤と親和性を有する親レプリカ剤領域を形成する工程、
    前記親レプリカ剤領域に前記レプリカ剤を塗布する工程、
    前記レプリカ剤が塗布されたレプリカパッドと被検査体とを位置決めする工程、
    前記レプリカ剤が前記被検体表面と対向する状態で、前記レプリカ剤と被検査体とを接触させる工程、
    前記レプリカ剤と被検査体とを押圧し、前記レプリカ剤を硬化する工程、
    前記硬化後のレプリカ剤を前記被検査体表面より剥離する工程、
    を有するレプリカ採取方法。
  13. 請求項12に記載のレプリカ採取方法において、
    前記レプリカ剤を硬化する工程は、前記レプリカ剤である光硬化性樹脂に紫外線を照射ることを特徴とするレプリカ採取方法。
  14. 請求項12に記載のレプリカ採取方法において、
    剥離後のレプリカ剤の表面に、高コントラスト被覆材料の薄膜を形成する工程を更に有することを特徴とするレプリカ採取方法。
JP2013149043A 2013-07-18 2013-07-18 レプリカ採取装置および採取方法 Pending JP2015021804A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013149043A JP2015021804A (ja) 2013-07-18 2013-07-18 レプリカ採取装置および採取方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013149043A JP2015021804A (ja) 2013-07-18 2013-07-18 レプリカ採取装置および採取方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015021804A true JP2015021804A (ja) 2015-02-02

Family

ID=52486385

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013149043A Pending JP2015021804A (ja) 2013-07-18 2013-07-18 レプリカ採取装置および採取方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015021804A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015076504A (ja) * 2013-10-09 2015-04-20 大日本印刷株式会社 モールド管理システム
CN106226136A (zh) * 2016-08-09 2016-12-14 中国科学院东北地理与农业生态研究所 一种采集植物根际土壤的装置及利用其采集根际土壤的方法
JP2017055058A (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 株式会社東芝 テンプレート作製方法、テンプレート作製装置、およびテンプレート検査装置

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008183810A (ja) * 2007-01-30 2008-08-14 Toshiba Mach Co Ltd 転写方法及び装置
JP2009530136A (ja) * 2006-03-20 2009-08-27 ヘプタゴン・オサケ・ユキチュア スペーサ要素を組込んだツールを用いた微細構造素子の成型
JP2009260293A (ja) * 2008-03-18 2009-11-05 Canon Inc ナノインプリント方法及びナノインプリントに用いられるモールド
JP2011054755A (ja) * 2009-09-02 2011-03-17 Tokyo Electron Ltd インプリント方法、プログラム、コンピュータ記憶媒体及びインプリント装置
JP2012124390A (ja) * 2010-12-09 2012-06-28 Canon Inc インプリント装置およびデバイス製造方法
JP2013061323A (ja) * 2011-08-19 2013-04-04 Jfe Steel Corp クラック評価方法
JP2013098181A (ja) * 2011-10-27 2013-05-20 Canon Inc インプリント装置、インプリント方法、インプリントシステム及びデバイス製造方法

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009530136A (ja) * 2006-03-20 2009-08-27 ヘプタゴン・オサケ・ユキチュア スペーサ要素を組込んだツールを用いた微細構造素子の成型
JP2008183810A (ja) * 2007-01-30 2008-08-14 Toshiba Mach Co Ltd 転写方法及び装置
JP2009260293A (ja) * 2008-03-18 2009-11-05 Canon Inc ナノインプリント方法及びナノインプリントに用いられるモールド
JP2011054755A (ja) * 2009-09-02 2011-03-17 Tokyo Electron Ltd インプリント方法、プログラム、コンピュータ記憶媒体及びインプリント装置
JP2012124390A (ja) * 2010-12-09 2012-06-28 Canon Inc インプリント装置およびデバイス製造方法
JP2013061323A (ja) * 2011-08-19 2013-04-04 Jfe Steel Corp クラック評価方法
JP2013098181A (ja) * 2011-10-27 2013-05-20 Canon Inc インプリント装置、インプリント方法、インプリントシステム及びデバイス製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015076504A (ja) * 2013-10-09 2015-04-20 大日本印刷株式会社 モールド管理システム
JP2017055058A (ja) * 2015-09-11 2017-03-16 株式会社東芝 テンプレート作製方法、テンプレート作製装置、およびテンプレート検査装置
CN106226136A (zh) * 2016-08-09 2016-12-14 中国科学院东北地理与农业生态研究所 一种采集植物根际土壤的装置及利用其采集根际土壤的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8807978B2 (en) Template manufacturing method, template inspecting method and inspecting apparatus, nanoimprint apparatus, nanoimprint system, and device manufacturing method
JP5268524B2 (ja) 加工装置
US8221827B2 (en) Patterning method
US20060192928A1 (en) Pattern transferring apparatus and pattern transferring method
JP2005153091A (ja) 転写方法及び転写装置
JP4963718B2 (ja) インプリント方法及びインプリント装置、それを用いた物品の製造方法
KR101505242B1 (ko) 임프린트 방법, 임프린트 장치 및 물품의 제조 방법
KR101869671B1 (ko) 임프린트 방법, 임프린트 장치 및 디바이스 제조 방법
JP6896036B2 (ja) 情報処理装置、判定方法、インプリント装置、リソグラフィシステム、物品の製造方法及びプログラム
TW201233527A (en) Transferring system and transferring method
US9481114B2 (en) Imprint method
JP2007299994A (ja) 加工装置及び方法、並びに、デバイス製造方法
JP2004512676A (ja) レジストの流れによるピンホール欠陥修正
JP2018110239A (ja) インプリント装置、インプリント方法、および物品の製造方法
JP2015021804A (ja) レプリカ採取装置および採取方法
JP4774125B2 (ja) 転写装置、型、および、デバイス製造方法
TWI818183B (zh) 樹脂黏貼機
TW201705343A (zh) 薄膜框架握持裝置及薄膜框架握持方法
US10444646B2 (en) Lithography apparatus and method of manufacturing article
JP5448714B2 (ja) インプリント装置、及びそれを用いた物品の製造方法
US11804466B2 (en) Substrate processing apparatus, substrate processing method and bonding method
KR102059758B1 (ko) 임프린트 장치 및 물품 제조 방법
KR20060050528A (ko) 레이저광의 단면상의 촬상방법
KR102501462B1 (ko) 임프린트 장치를 관리하는 방법, 임프린트 장치, 평탄화층 형성 장치를 관리하는 방법, 및 물품 제조 방법
JP2015070226A (ja) インプリント装置及びインプリント方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151127

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160831

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161004

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161128

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170418