JP2015021085A - 二軸配向ポリエステルフィルム - Google Patents
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Abstract
Description
測定試料1gを精秤し、フェノール/テトラクロロエタン=50/50(重量部)の溶媒に溶解させて濃度c=0.01g/cm3の溶液を調製し、30℃にて溶媒との相対粘度ηrを測定し、極限粘度:IV[dl/g]を求めた。なお、Huggins定数を0.33と仮定した。
無張力状態で150℃雰囲気中30分間、熱処理しその前後のサンプルの長さを測定することにより次式にて計算した。評価は、長手方向(MD)に対して検討した。
加熱収縮率(%)=(L1−L0)/L0×100
(上記式中、L1は熱処理前のサンプル長(mm)、L0は熱処理後のサンプル長(mm)である)
SS:ターゲット値÷コントロール値×100≦80
S:80<ターゲット値÷コントロール値×100≦90
A:90<ターゲット値÷コントロール値×100≦94
B:94<ターゲット値÷コントロール値×100≦97
C:97<ターゲット値÷コントロール値×100≦100
得られたフィルムの中央より重量が6gとなるようにサンプルを採取し、島津製作所製アキュピック1330を用いて、密度:d(g/cm3)を求める。得られた密度:d(g/cm3)から、下記式により、結晶化度:χc(%)を求める。
ヘーズメータ(日本電色製 NDH−300A)により、フィルムのヘーズを測定した。
東洋精機製作所(株)のエルメンドルフ引裂試験装置を使用する。打ち抜き機にて、幅=76mm 長さ=63mm R=43mmのサンプル試験片を作成する。試験条件は下記とし、得られたデータを1枚当たりの引き裂き強度に換算する(試験時に重ねる枚数:10で除する)。評価は、長手方向(MD)に対して検討した。N=3回測定し、その平均値を求めた。
持ち上げ角:70
空振り角:70
引裂係数:2880
枚数:10
<ポリエステル原料(1)の製造法>
スラリー調製槽、およびそれに直列に接続された2段のエステル化反応槽、および2段目のエステル化反応槽に直列に接続された3段の溶融重縮合槽からなる連続重合装置を用い、スラリー調製槽に、テレフタル酸とエチレングリコールをそれぞれ毎時865重量部、485重量部で連続的に供給すると共に、エチルアシッドホスフェートの0.3重量%エチレングリコール溶液を、得られるポリエステル樹脂1t当たりの燐原子としての含有量が0.129モル/樹脂tとなる量で連続的に添加して、攪拌、混合することによりスラリーを調製した。このスラリーを、窒素雰囲気下で260℃、相対圧力50kPa(0.5kg/cm2)、平均滞留時間4時間に設定された第1段目のエステル化反応槽、次いで、窒素雰囲気下で260℃、相対圧力5kPa(0.05kg/cm2)、平均滞留時間1.5時間に設定された第2段目のエステル化反応槽に連続的に移送して、エステル化反応させた。また、その際、第2段目のエステル化反応槽に設けた上部配管を通じて、酢酸マグネシウム4水和物の0.6 重量% エチレングリコール溶液を、得られるポリエステル樹脂1t当たりのマグネシウム原子としての含有量が0.165モル/樹脂tとなる量で連続的に添加すると共に、第2段目のエステル化反応槽に設けた別の上部配管を通じてエチレングリコールを毎時60重量部連続的に追加添加した。
テレフタル酸ジメチル100重量部とエチレングリコール60重量部とを出発原料とし、触媒としてテトラ−n−ブチルチタネートを得られるポリエステル樹脂1t当たりのチタン原子としての含有量が5g/樹脂tとなる量で加えて反応器にとり、反応開始温度を150℃とし、メタノールの留去とともに徐々に反応温度を上昇させ、3時間後に230℃とした。4時間後、実質的にエステル交換反応を終了させた。この反応混合物を重縮合槽に移し、平均粒子径2 .5μmのシリカ粒子のエチレングリコールスラリーを、粒子のポリエステルに対する含有量が3.0重量%となるように添加し、4時間重縮合反応を行った。すなわち、温度を230℃から徐々に昇温し280℃とした。一方、圧力は常圧より徐々に減じ、最終的には0.3mmHgとした。反応開始後、反応槽の攪拌動力の変化により、極限粘度0.60に相当する時点で反応を停止し、窒素加圧下でポリエステル(2)のストランドを吐出させ、カッターにて裁断し、ポリエステル原料(2)のポリエステルチップを得た。極限粘度は0.64dl/gであった。
ポリエステル(1)のポリエステルチップ、ポリエステル(2)のポリエステルチップを96.0:4.0の比率で、日本シーム株式会社製、3HAND‘S MIXER KST−900で5分間混合した。当該ポリエステルチップの混合物をポリエステル樹脂Aとする。ポリエステル樹脂Aと1,2−ベンズイソチアゾール3(2H)−オン1,1−ジオキシドナトリウムを99.5:0.5とした原料をベント付二軸押出機中290℃で溶融押出し、口金から流出した非晶質のポリエステルシートを、静電印加密着法を用いて表面温度を40℃に設定したキャスティングドラム上で急冷固化させて未延伸の単層シートを得た。このときのシリンダー内径Dは44mm、吐出量Qは30kg/hr、スクリュー回転数Nは100rpm、ベント孔の減圧度は5mmHgとした。得られた単層シートを縦方向に83℃で3.0倍延伸した後、横方向に4.0倍延伸するために、予熱/横延伸/熱固定1/熱固定2/熱固定3/冷却の各ゾーンにおける温度[℃]を105/115/170/220/220/125℃に設定したテンターに導き、フィルム製膜を行い、ポリエステルフィルム(A1)を得た。得られたフィルムの平均厚さは50μmであった。得られたフィルムの特性および評価結果を下記表1に示す。
ポリエステルフィルムを製造する原料について、ポリエステル樹脂Aと1,2−ベンズイソチアゾール3(2H)−オン1,1−ジオキシドナトリウムを99.7:0.3とすることを除いて、実施例1と同様の方法でポリエステルフィルム(A2)を得た。得られたフィルムの特性および評価結果を下記表1に示す。
ポリエステルフィルムを製造する原料について、ポリエステル樹脂Aとベンゼンスルホンアミドナトリウムを99.5:0.5とすることを除いて、実施例1と同様の方法でポリエステルフィルム(A3)を得た。得られたフィルムの特性および評価結果を下記表1に示す。
ポリエステルフィルムを製造する原料について、ポリエステル樹脂Aとトルエン−4−スルホンアミドナトリウムを99.5:0.5とすることを除いて、実施例1と同様の方法でポリエステルフィルム(A4)を得た。得られたフィルムの特性および評価結果を下記表1に示す。
ポリエステルフィルムを製造する原料について、ポリエステル樹脂AとN−フェニル−ベンゼンスルホンアミドナトリウムを99.5:0.5とすることを除いて、実施例1と同様の方法でポリエステルフィルム(A5)を得た。得られたフィルムの特性および評価結果を下記表1に示す。
ポリエステルフィルムを製造する原料について、ポリエステル樹脂Aと1,2−ベンズイソチアゾール3(2H)−オン1,1−ジオキシドナトリウムを99.2:0.8とすることを除いて、実施例1と同様の方法でポリエステルフィルム(A6)を得た。得られたフィルムの特性および評価結果を下記表1に示す。
ポリエステルフィルムを製造する原料について、ポリエステル樹脂Aと1,2−ベンズイソチアゾール3(2H)−オン1,1−ジオキシドナトリウムを98.0:2.0とすることを除いて、実施例1と同様の方法でポリエステルフィルム(A7)を得た。得られたフィルムの特性および評価結果を下記表1に示す。
ポリエステルフィルムを製造する原料について、ポリエステル樹脂Aのみとすることを除いて、実施例1と同様なポリエステルフィルム(B1)を得た。評価結果を下記表1に示す。
ポリエステルフィルムを製造する原料について、ポリエステル樹脂Aと1,2−ベンズイソチアゾール3(2H)−オン1,1−ジオキシドナトリウムを99.9:0.1とすることを除いて、実施例1と同様の方法でポリエステルフィルム(B2)を得た。得られたフィルムの特性および評価結果を下記表1に示す。
Claims (2)
- ポリエステル樹脂からなる二軸配向ポリエステルフィルムであり、ポリエステル樹脂に対し、有機系窒素化合物からなる結晶核剤を0.2重量%以上含有することを特徴とする二軸配向ポリエステルフィルム。
- 有機系窒素化合物からなる結晶核剤が、スルホンアミド化合物金属塩またはスルホンイミド化合物塩である請求項1に記載の二軸配向ポリエステルフィルム。
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JP2013151168A JP2015021085A (ja) | 2013-07-20 | 2013-07-20 | 二軸配向ポリエステルフィルム |
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JP2013151168A JP2015021085A (ja) | 2013-07-20 | 2013-07-20 | 二軸配向ポリエステルフィルム |
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JP2013151168A Pending JP2015021085A (ja) | 2013-07-20 | 2013-07-20 | 二軸配向ポリエステルフィルム |
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2013
- 2013-07-20 JP JP2013151168A patent/JP2015021085A/ja active Pending
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