JP2015020925A - プレパックドコンクリート工法やポストパックドコンクリート工法に使用される海水練りモルタル、及び、これらの工法を用いた寒中コンクリートの製造方法 - Google Patents

プレパックドコンクリート工法やポストパックドコンクリート工法に使用される海水練りモルタル、及び、これらの工法を用いた寒中コンクリートの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】プレパックドコンクリート工法やポストパックドコンクリート工法にて、大きなコンクリートがらを用いても、新たなコンクリート製品において必要な強度を確保する。【解決手段】200mm以上500mm以下の大きさに破砕されたコンクリートがらを粗骨材とするプレパックドコンクリート工法、又は、ポストパックドコンクリート工法に使用される注入用モルタルであって、結合材及び細骨材を練り混ぜる練り混ぜ水として海水を用いる。【選択図】図10

Description

本発明は、プレパックドコンクリート工法やポストパックドコンクリート工法に使用される海水練りモルタルに関する。また、これらの工法を用いた寒中コンクリートの製造方法に関する。
東日本大震災によって大量のコンクリートがれきが発生し、その有効利用が急務である。また、港湾施設は津波によって甚大な被害を受けており、今後、施設の復旧のためには大量のコンクリートが必要となるが、コンクリート用骨材の不足が懸念される。
このような中、コンクリートがれきを破砕してコンクリートがらを作製し、このコンクリートがらを粗骨材として利用できれば、コンクリートがれきの有効利用が図れ、かつ、コンクリート用骨材の不足を抑制できる。
コンクリートがらの利用に際し、特許文献1に記載されたプレパックドコンクリート工法を用いることが考えられる。このプレパックドコンクリート工法は、型枠にコンクリートがらを収容し、このコンクリートがらの空隙にモルタルやコンクリートを注入して養生することで、新たなコンクリート製品を製造する工法である。
また、プレパックドコンクリート工法に類似するポストパックドコンクリート工法を用いることも考えられる。このポストパックドコンクリート工法は、モルタルやコンクリートが注入された型枠にコンクリートがらを収容して養生することで、新たなコンクリート製品を製造する工法である。
特開2004−203633号公報
ここで、コンクリートがれきから作製されるコンクリートがらは、強度等の品質にばらつきがある。このため、新たなコンクリート製品を製造するに際しては、比較的強度の低いコンクリートがらを用いても十分な強度を確保しなければならない。
また、コンクリートがらの利用に際しては、できるだけ大きなコンクリートがらを使用したいという要望がある。大きなコンクリートがらを使用できれば、破砕の手間を軽減でき、新たなコンクリート製品の製造効率を高めることができるからである。しかしながら、大きなコンクリートがらを使用すると、養生時に発生するブリーディングにより、コンクリートがらとモルタルとが肌別れし易くなる。また、ブリーディングにより、新たなコンクリート製品の表面に砂筋が発生することもある。加えて、このブリーディングは、特に寒冷環境において顕著に発生する。
さらに、新たなコンクリート製品の製造に際しては、型枠の早期脱型が望ましい。脱型までの期間が短くなれば、繰り返し使用される型枠の使用頻度が高まり、型枠を効率よく使用できるからである。なお、特に寒冷環境においては、脱型までの期間が長期になる傾向がある。このため、早期脱型への要求が大きい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その主たる目的は、品質にばらつきのある大きなコンクリートがらを用いても、新たなコンクリート製品において必要な強度を確保することにある。また、他の目的は、特に寒冷環境においても、型枠の早期脱型によって製造効率を高めることができ、ブリーディングを抑制することにある。
前述の目的を達成するため、本発明は、200mm以上500mm以下の大きさに破砕されたコンクリートがらを粗骨材とするプレパックドコンクリート工法、又は、ポストパックドコンクリート工法に使用される注入用モルタルであって、結合材及び細骨材を練り混ぜる練り混ぜ水として、海水を用いることを特徴とする。
本発明によれば、200mm以上500mm以下の大きさに破砕されたコンクリートがらを使用しているので、破砕の手間を軽減できて作業性が向上される。コンクリートがらの最小寸法が200mm以上となることで、一般的なプレパックドコンクリートよりも粗骨材の量が減ってモルタル部分の強度負担が増すが、結合材及び細骨材を練り混ぜる練り混ぜ水として海水を用いているので、モルタルの強度を、真水を用いた場合よりも増進させることができる。これにより、新たなコンクリート製品において必要な強度を確保できる。
また、練り混ぜ水として真水を用いる場合よりも初期強度を向上させることができるため、脱型までの期間が短縮され、製造効率を高めることができるし、ブリーディング抑制にも寄与する。
前述の注入用モルタルにおいて、P漏斗流下時間が20秒以上90秒以下である場合には、コンクリートがらの最小寸法が大きいので、モルタルを硬練りで使用することができ、ブリーディング抑制にも寄与する。
前述の注入用モルタルにおいて、前記海水と前記結合材の水結合材比を40%以下にした場合には、新たなコンクリート製品における強度を高めることができ、かつ、ブリーディングも抑制できる。
前述の注入用モルタルにおいて、アルミニウム粉末の発泡剤を添加し、前記結合材として高炉セメントB種やフライアッシュセメントB種と膨張材とを用いた場合には、発泡剤及び膨張材の作用によってモルタルとコンクリートがらとの密着性を高めることができ、新たなコンクリート製品における一体性を高めることができる。また、モルタルを型枠の表面に隙間なく充填することもできる。さらに、普通ポルトランドセメントを用いた場合よりも高い強度が得られる。
また、本発明に係る寒中コンクリートの製造方法は、200mm以上500mm以下の大きさに破砕されたコンクリートがらの粗骨材と、結合材及び細骨材を海水で練り混ぜた注入用モルタルと、前記粗骨材が収容されるとともに、前記注入用モルタルが注入される型枠とを用い、前記粗骨材が収容された前記型枠に前記注入用モルタルを注入し、又は、前記注入用モルタルが注入された前記型枠に前記粗骨材を収容し、前記注入用モルタルの注入から初期強度の発現期間が経過したことを条件に、前記型枠を取り外すことを特徴とする。
本発明によれば、震災で大量に発生したコンクリートがらをできるだけ破砕せずに有効利用できる。そして、品質にばらつきのある大きなコンクリートがらを用いても、新たなコンクリート製品において必要な強度を確保できる。さらに、寒冷環境であってもブリーディングを抑制でき、製造効率を高めることができる。
配合検討の試験に使用したモルタルの材料を説明する図である。 コンクリートがらを説明する図である。 モルタルの目標性能と基本配合を説明する図である。 P漏斗流下時間と細骨材結合材比(S/B)の関係を示すグラフである。 空気量と細骨材結合材比(S/B)の関係を示すグラフである。 膨張率とアルミニウム粉末添加量の関係を示すグラフである。 決定された配合等を説明する図である。 圧縮強度試験の結果を示すグラフである。 防波堤復旧工事でのコンクリート製品の適用例を示す図である。 製造対象のコンクリート製品を説明する図である。 コンクリート製品の製造に使用したモルタルの材料を説明する図である。 モルタル及びコンクリートの配合を説明する図である。 プレパックドコンクリート工法による消波ブロックの施工フローを説明する図である。 ポストパックドコンクリート工法による根固めブロックの施工フローを説明する図である。 がら再生骨材コンクリートによるケーソンモデルの施工フローを説明する写真である。 プレパックドコンクリートから採取したコア供試体の写真である。 圧縮強度試験の結果を説明する図である。 気温5℃程度で給熱養生された各コンクリートの初期強度変化を示すグラフである。 異なる室温で養生された各コンクリートの初期強度変化を示すグラフである。
コンクリートがれきを有効利用すべく、本願発明者等は、コンクリートがれきの破砕によってコンクリートがらを作製し、これを粗骨材としたプレパックドコンクリート工法やポストパックドコンクリート工法により、コンクリート製品を製造することを着想した。その際、注入用のモルタルとして、結合材及び細骨材を海水で練り混ぜたものを使用することにした。これは、モルタルの練り混ぜ水として海水を用いることにより、コンクリート製品における初期強度や長期強度が向上すると考えたためである。
この製造方法を実現すべく、まず注入用のモルタルの配合を検討し、次いでプレパックドコンクリート工法やポストパックドコンクリート工法を用いた試験施工を行った。以下、これらの内容について説明する。
図1に示すように、注入用モルタルは、練り混ぜ用の水(W)、結合材(B)、細骨材(S)、及び、発泡剤(Al)を用いて作製した。
水は、真水と海水の2種類用意した。真水は上水道水を使用し、海水は塩化物イオン濃度が1.88%のものを使用した。結合材は、セメント(S)と膨張材(Ex)とを使用した。セメントは、密度が3.04g/cmの高炉セメントB種を使用し、膨張材は、密度が3.16g/cmの石灰系膨張材を使用した。細骨材は、密度が2.66g/cm、寸法が5mm以下の砕砂を使用した。発泡剤は、アルミニウム粉末を使用した。
図2(a)に示すように、粗骨材としてのコンクリートがらは、震災で発生したコンクリートがれきを破砕し、所定寸法範囲のものを選別することで作製した。本検討では、図2(b)に示すように、寸法が200〜400mmのものを選別した。なお、ここでいう寸法とは、個々のコンクリートがらにおいて最も大きな部分の寸法を意味する。そして、選別したコンクリートがらの密度は2.37g/cm、吸水率は7.18%、圧縮強度は37.2N/mmであった。
図3(a)にモルタルの目標性能を示す。同図に示すように、P漏斗流下時間、空気量、ブリーディング率、膨張率を指標とした。
P漏斗流下時間は、土木学会規準JSCE F 521に規定されるプレパックドコンクリートの注入用モルタルの流動性試験方法にて測定した。このP漏斗流下時間に関し、コンクリート標準示方書[施工編]に規定されるプレパックドコンクリートにおいて、P漏斗流下時間の標準値は16〜20秒に定められている。しかし、本検討で使用したコンクリートがらは寸法が200〜400mmであり、通常使用されるプレパックドコンクリート用の粗骨材よりも大きい。そこで、モルタルを硬練りで使用することを着想し、P漏斗流下時間の目標値を20〜40秒に定めて充填性の確保を試みた。
空気量は、JIS A 1128に規定されるフレッシュコンクリートの空気量の圧力による試験方法にて測定した。この空気量に関し、寒冷環境においてコンクリート製品が凍結融解作用を受けることを想定し、8.0〜12.0%を目標値として定めた。
ブリーディング率及び膨張率は、土木学会規準JSCE F 522に規定されるプレパックドコンクリートの注入用モルタルのブリーディング率および膨張率試験方法にて測定した。ブリーディング率に関し、3時間で3%以下を目標値として定めた。また、膨張率に関し、2〜5%を目標値として定めた。
図3(b)に海水を使用したモルタルの基本配合を示す。このモルタルでは、海水の単位量を357kg/m、高炉セメントB種の単位量を703kg/m、細骨材の単位量を844kg/mに定めた。そして、結合材と海水の水結合材比(W/B)を50%、細骨材結合材比(S/B)を1.2に定めた。この基本配合に対し、モルタルとコンクリートがらの一体性の確保や収縮によるひび割れの抑制を目的として、図1で説明した発泡剤(アルミニウム粉末)や膨張材を使用した。
基本配合をベースに、海水結合材比や細骨材結合材比を変更したり、発泡剤の添加量を変更したりして試験を行った。具体的には、水結合材比を50%と45%に定め、細骨材結合材比を1.0以上2.0以下の範囲で定め、発泡剤の添加量を20、40、60g/mに定めた。
図4に、P漏斗流下時間と細骨材結合材比の関係を示す。同図に示すように、細骨材結合材比1.0におけるP漏斗流下時間が20秒であり、結合材比1.7におけるP漏斗流下時間が40秒であった。このため、細骨材結合材比を1.0以上1.7以下に定めることで、P漏斗流下時間を目標範囲内(20〜40秒)に収められることが確認できた。この範囲では、モルタルを硬練りで使用することができるので、ブリーディングが抑制できる。
図5に、空気量と細骨材結合材比の関係を示す。同図に示すように、細骨材結合材比1.17における空気量が8%であり、結合材比2.0における空気量が12%であった。このため、細骨材結合材比を1.17以上2.0以下に定めることで、空気量を目標範囲内(8〜12%)に収められることが確認できた。
図6に、膨張率とアルミニウム粉末添加量の関係を示す。同図に示すように、20g/mのアルミニウム粉末を添加すると膨張率が1%になり、60g/mのアルミニウム粉末を添加すると膨張率が6%より多少高くなった。これらの結果から、30g/mのアルミニウム粉末を添加すると膨張率が2%になり、50g/mのアルミニウム粉末を添加すると膨張率が5%になると考えられた。そして、アルミニウム粉末の添加量を30g/m以上50g/m以下に定めることで、膨張率を目標範囲内(2〜5%)に収められると考えられた。また、練り混ぜ水として海水を使用した場合には、真水を使用した場合よりも膨張率が高くなる傾向も確認できた。
図7に、これらの結果を踏まえて決定したモルタルの配合を示す。この配合において、膨張材は、標準使用量を参考にモルタルに対して40kg/mを、高炉B種セメントから置き換えることとした。また、膨張率の目標値を満足するために、アルミニウム粉末の添加量を40g/mに定めた。
決定した配合のモルタルを使用し、プレパックドコンクリート工法によって1辺が800mmのコンクリートブロックを作製した。なお、練り混ぜ水に関しては、海水と真水の2種類を用い、それぞれについてコンクリートブロックを作製した。そして、材齢7日において、φ150mm×800mmのコア供試体をサンプリングした。また、モルタルのみのサンプルも作製した。このサンプルは、直径50mm、長さが100mmの円柱状であり、材齢28日で測定に供した。
図8に、圧縮強度試験の結果を示す。モルタルの圧縮強度は、海水で練り混ぜることによって、真水で練った場合の24N/mmから35N/mmと約1.5倍に増加した。また、海水を使用したプレパックドコンクリートの圧縮強度も、真水を使用したプレパックドコンクリートの圧縮強度の約1.5倍に増加し、27N/mmとなった。
作製されたプレパックドコンクリートは、海水を使用したものと、真水を使用したものの何れも、型枠の隅々までモルタルが充填されていた。また、サンプリングされたコアにおいて、モルタルとコンクリートがらとの界面に間隙が発生していないことが確認できた。このように、モルタルが密に充填された理由としては、アルミニウム粉末の発泡剤が添加されていること、及び、結合材として高炉セメントB種と膨張材とを用いていることが挙げられる。
図7に示すように、このモルタルのP漏斗流下時間は22.0秒であった。このことから、コンクリートがらの最小寸法が200mmである場合、モルタルのP漏斗流下時間を22.0秒に調整することで、充填性を確保できることが確認できた。加えて、ブリーディング率は2.4%であり、目標値である3%以下を実現できた。
なお、今回作製したプレパックドコンクリートにおいて、ブロック中におけるコンクリートがらの容積率は50〜53%であった。このことから、コンクリート製品1mあたり、0.5mのコンクリートがらを処理できることが確認できた。
次に、コンクリートがらを粗骨材として作製したコンクリート製品の防波堤復旧工事での適用例について説明する。図9に示すように、消波ブロック1と、根固めブロック2と、ケーソン3のモデル(ケーソンモデル)の3種のコンクリート製品を実際に作製し、試験を行った。
図10に示すように、消波ブロック1は、テトラポット25t型であり、設計基準強度を18N/mmに定めた。打設方法は、プレパックドコンクリート工法と通常工法(コンクリート)の2通りとした。粗骨材は、プレパックドコンクリート工法では300〜500mmのコンクリートがら(300mmがら)を用い、通常工法では25mmの普通骨材を用いた。なお、コンクリートがらは被災した既設ケーソンの破砕がらを使用した。練り混ぜ水に関し、プレパックドコンクリート工法では真水と海水の2種類用い、通常工法では海水を用いた。
根固めブロック2は、比較的扁平な直方体状(L4.0m×B3.0m×H1.5m)であり、設計基準強度を18N/mmに定めた。打設方法は、ポストパックドコンクリート工法と通常工法(コンクリート)の2通りとした。粗骨材は、ポストパックドコンクリート工法では300〜500mmのコンクリートがらを用い、通常工法では25mmの普通骨材を用いた。練り混ぜ水は、ポストパックドコンクリート工法において真水と海水の2種類用い、通常工法において海水を用いた。
ケーソン3のモデルは、側面視L字状のブロック体(L2.5m×B2.0m×H2.5m)であり、設計規準強度を24N/mmに定めた。打設方法は、通常工法(コンクリート)のみとした。粗骨材は、40mmコンクリートがらと25mm普通骨材を用いた。練り混ぜ水は、コンクリートがらについて真水と海水の2種類用い、普通骨材について海水を用いた。
図11に使用材料を、図12に配合をそれぞれ示す。使用材料に関し、練り混ぜ水Wは、現地で採取した海水と、水道水とを用いた。セメントCは、高炉セメントB種を用いた。膨張材Exは石灰系膨張材を用いた。混和材としてシリカフュームSFを用いた。細骨材Sは砕砂を、コンクリート用の粗骨材Gは砕石を使用した。発泡剤ALとして特殊アルミニウム粉末を用いた。なお、注入用モルタルには高性能AE減水剤SPを添加し、コンクリートには特殊混和剤AN及びAE減水剤WRを添加した。
配合に関し、プレパックドコンクリート工法やポストパックドコンクリート工法に用いる注入用モルタルでは、水結合材比W/Bを40.0%とし、細骨材結合材比S/Bを1.7に定めた。W/Bを40.0%とした理由は、製造されるコンクリート製品の強度を高め、ブリーディングを抑制するためである。そして、水Wの単位量を263kg/m、セメントCの単位量を618kg/m、膨張材Exの単位量を40kg/m、細骨材Sの単位量を1119kg/m、及び発泡剤ALの単位量を0.04kg/m(40g/m)に定めた。また、高性能AE減水剤SP、及びAE減水剤WRについては、所望の水結合材比W/B、及び単位水量が得られるように、量を調整して添加した。
なお、注入用モルタルの目標性能については、図3(a)で説明した通りであるが、P漏斗流下時間の目標値については、90秒程度まで延長した。すなわち、20〜90秒とした。これは、粗骨材寸法が300〜500mmと大きく、注入する空隙も大きいことによる。
また、通常工法に用いるコンクリートでは、水結合材比W/Bを64.6%とし、細骨材率s/aを48.8%に定めた。そして、水Wの単位量を172kg/m、セメントCの単位量を241kg/m、混和材の単位量を25kg/m、細骨材Sの単位量を886kg/m、粗骨材Gの単位量を944kg/m、及び特殊混和剤ANの単位量を13kg/mに定めた。
図13に、プレパックドコンクリート工法による消波ブロック1の施工フローを示す。同図に示すように、この工法では、まず、バックホウBH等によって型枠11の内部にコンクリートがら12を投入する。その後、型枠11の上端部を取り付けるとともに、モルタルの注入パイプ13をセットする。さらに、人力によって型枠の上端部にもコンクリートがら12を投入する。型枠11の全体にコンクリートがら12を投入したならば、注入用モルタル14を型枠内の底部から注入する。型枠11の上端まで注入用モルタル14が注入されたならば、注入パイプ13を取り外して天端を仕上げる。そして、所定期間が経過し、必要な初期強度が発現されたならば型枠11を取り外す。
図14に、ポストパックドコンクリート工法による根固めブロック2の施工フローを示す。同図に示すように、この工法では、まず、型枠21の内部に必要量よりも若干少ない量の注入用モルタル22を打設する。その後、バックホウBH等によって型枠22の内部にコンクリートがら23を投入する。コンクリートがら23を投入したならば、注入用モルタル22を型枠21の上端まで打設し、天端を仕上げる。そして、所定期間が経過し、必要な初期強度が発現されたならば型枠21を取り外す。
図15に、通常工法によるケーソン3のモデル33についての施工フローを示す。同図に示すように、通常工法では、まず、エポキシ塗装鉄筋31をL字状ブロックの形状に組み立てる。鉄筋31を組み立てたならば、この鉄筋31を囲むように型枠32を組み立てる。型枠32の組み立て後、コンクリートを型枠内に打設する。型枠の上端までコンクリートが注入されたならば、天端を仕上げる。そして、所定期間が経過し、必要な初期強度が発現されたならば型枠32を取り外し、ケーソン3のモデル33を得た。
次に、作製したコンクリート製品に関する品質の評価について説明する。品質は、圧縮強度によって評価した。圧縮強度を測定するための供試体に関し、消波ブロック1及び根固めブロック2については一辺が800mmのブロックから成型したφ150mm×300mmのコア供試体を用い、ケーソン3のモデル33についてはφ100mm×200mmの供試体を作成した。
図16に、プレパックドコンクリートから採取したコア供試体(φ150mm×800mm)の全体写真及び部分拡大写真を示す。この写真に示すように、モルタルとコンクリートがらの界面に間隙は発生していないことが確認できた。
図17に示すように、消波ブロック1、根固めブロック2、及びケーソン3のモデル33に関し、練り混ぜ水として真水と海水を用いた何れのサンプルであっても、設計基準強度(消波ブロック1及び根固めブロック2で18N/mm,ケーソン3のモデル33で24N/mm)を満足することが確認できた。特に、海水を用いたサンプルに関しては、材齢7日で設計基準強度を満足した。このことから、モルタルの練り混ぜ水として海水を用いると、初期強度の発現が早まることが確認できた。また、高炉セメントB種を用いているので、普通ポルトランドセメントを用いた場合よりも高い強度が得られたと考えられる。
図18は、気温5℃程度で給熱養生された各コンクリートの初期強度の変化を示すグラフである。このグラフにおいて、プレパックドコンクリートは、モルタルの練り混ぜ水として海水を用いたものである。また、ポストパックドコンクリートは、モルタルの練り混ぜ水として真水を用いたものである。そして、材齢1日、3日、7日の圧縮強度を測定し、プロットしている。
同図に示すように、海水を用いたプレパックドコンクリートでは、材齢1日で脱型に必要な強度(脱型強度)である5N/mmが発現されている。これに対し、真水を用いたポストパックドコンクリートは、5N/mmが発現されるまでに3日を要している。このことから、モルタルの練り混ぜ水として海水を用いることで、寒冷環境であっても初期強度の発現性に優れ、真水を用いるよりも脱型を早期に行えることが理解できる。これにより、製造効率を高めることができるし、ブリーディング抑制にも寄与する。
海水による初期強度発現の優位性を確認すべく、室内実験を行った。この室内実験では、3種類のコンクリートを比較した。1種類目は海水を用いたコンクリートであり、2種類目は真水を用いたコンクリートであり、3種類目は海水と、砕砂及び海砂とを用い、フライアッシュ及び特殊添加剤を添加した海水練りコンクリートである。なお、何れのコンクリートも、セメントは高炉セメントB種を用いた。そして、これらのコンクリートを、室温5℃の環境下と、室温20℃の環境下で養生し、材齢1日、3日、7日のそれぞれで圧縮強度を測定した。
図19(a)に示すように、室温5℃の環境下では、海水を用いて練り混ぜたコンクリート(海水練りコンクリート)は何れも、材齢3日の圧縮強度が、脱型強度である5N/mmよりも高くなった。これに対し、真水を用いて練り混ぜたコンクリートは、材齢7日で脱型強度である5N/mmを若干上回った。
図19(b)に示すように、室温20℃の環境下では、海水を用いて練り混ぜたコンクリートは何れも、材齢1日の圧縮強度が、脱型強度である5N/mmよりも高くなった。これに対し、真水を用いて練り混ぜたコンクリートは、材齢3日で脱型強度である5N/mmを上回った。
以上の実験結果より、練り混ぜ水として海水を用いることで、室温にかかわらず、真水を用いるよりも初期強度が早期に発現し、脱型が早期に行えることが確認できた。その理由としては、海水に含まれる塩分によって結合材が早期に反応したことが挙げられる。
また、脱型までの養生期間に関し、室温20℃の環境下では、海水を用いたコンクリートで1日、真水を用いたコンクリートで2日必要であったが、室温5℃の環境下では、海水を用いたコンクリートで3日、真水を用いたコンクリートで6日必要であった。このことから、海水を用いることで、特に寒冷環境における脱型までの養生期間を短くできることが確認できた。
以上の結果を総括する。今回、200mm以上500mm以下の大きさに破砕されたコンクリートがらを粗骨材として使用するとともに、モルタルの練り混ぜ水として海水を使用し、新たなコンクリート製品(消波ブロック1、根固めブロック2)を作製した。そして、コンクリート製品として必要な強度が得られていることを確認した。
このコンクリート製品では、200mm以上のコンクリートがらを粗骨材として使用しているので、破砕の手間を軽減できて作業性を向上させることができる。また、練り混ぜ水として海水を用いているので、モルタルの強度を、真水を用いた場合よりも増進させることができる。これにより、新たなコンクリート製品において必要な強度を確保できる。
また、海水に含まれる塩分によって結合材が早期に反応する。これにより、練り混ぜ水として真水を用いる場合よりも初期強度を向上させることができる。従って、脱型までの期間が短縮され、製造効率を高めることができる。
また、注入用モルタルの特殊混和剤として高性能AE減水剤を添加しているので、その流動性(Pロート流下時間で20〜90秒,より好ましくは20〜40秒)を確保しつつも、水結合材比W/Bを40%以下とし、かつ、単位水量を270kg/m以下とすることができる。
以上の実施形態の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれる。
例えば、結合材に関し、前述のコンクリート製品では、高炉セメントB種と膨張材とによって構成したが、これに限定されない。例えば、高炉セメントB種に代えて、或いは、高炉セメントB種とともに、フライアッシュセメントB種を用いてもよい。これにより、普通ポルトランドセメントを用いた場合よりも高い強度が得られる。また、結合材に関し、膨張材を除いて、セメントだけで構成してもよい。
1…消波ブロック,2…根固めブロック,3…ケーソンモデル,11…型枠,12…コンクリートがら,13…モルタルの注入パイプ,14…注入用モルタル,21…型枠,22…注入用モルタル,23…コンクリートがら,31…エポキシ塗装鉄筋,32…型枠,33…ケーソンのモデル,BH…バックホウ

Claims (5)

  1. 200mm以上500mm以下の大きさに破砕されたコンクリートがらを粗骨材とするプレパックドコンクリート工法、又は、ポストパックドコンクリート工法に使用される注入用モルタルであって、
    結合材及び細骨材を練り混ぜる練り混ぜ水として、海水を用いることを特徴とする注入用モルタル。
  2. P漏斗流下時間が20秒以上90秒以下であることを特徴とする請求項1に記載の注入用モルタル。
  3. 前記海水と前記結合材の水結合材比を40%以下にすることを特徴とする請求項1又は2に記載の注入用モルタル。
  4. アルミニウム粉末の発泡剤が添加され、
    前記結合材として、高炉セメントB種やフライアッシュセメントB種と膨張材とを用いることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の注入用モルタル。
  5. 200mm以上500mm以下の大きさに破砕されたコンクリートがらの粗骨材と、
    結合材及び細骨材を海水で練り混ぜた注入用モルタルと、
    前記粗骨材が収容されるとともに、前記注入用モルタルが注入される型枠とを用い、
    前記粗骨材が収容された前記型枠に前記注入用モルタルを注入し、又は、前記注入用モルタルが注入された前記型枠に前記粗骨材を収容し、
    前記注入用モルタルの注入から初期強度の発現期間が経過したことを条件に、前記型枠を取り外すことを特徴とする寒中コンクリートの製造方法。
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