JP2015020196A - 板材送り装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一つの駆動モーターを駆動源として利用した両側駆動方式で、「ロール間隔調整」、「リリース動作」に対応でき、しかも、一対のロールの回転同期性にも優れた送り装置の提供。
【解決手段】メインロール3に駆動モーターが結合される。保持部材25にはサブロール9が回転可能に保持されると共に、中間ギア39、アイドラギア41が回転可能に保持されており、サブロールギア37と中間ギア39、アイドラギア41は噛合っている。この保持部材25は揺動可能になっており、揺動によりメインロール3とサブロール9とのリリース動作が作り出される。サブロール9を保持部材25にカップリング等を介さずに剛性的に支持させているので、一対のロールの回転同期性が担保される。
【選択図】 図4

Description

本発明は板材送り装置に係り、特にプレス装置に板材を間欠的に供給するのに適した板材送り装置に関するものである。
プレス装置に板材を間欠的に供給するのに利用する板材送り装置は、特許文献1に記載のものが代表的なものである。この特許文献1に記載の板材送り装置では、一方のロールをメインロールとして駆動モーターに結合させ、他方のロールをサブロールとして、メインロールからロール間で挟持された板材を介して回転力が伝達される、所謂片側ロール駆動方式になっている。メインロールのロール軸は偏心フランジに保持されており、この偏心フランジの回転によりメインロールが上下に変位することで、板材の厚さに応じてロール間隔が調整可能になっている。また、サブロール側に保持されたカムフォロアが、ハウジング側にスライド可能に保持された直進カム部材と係合されており、この直進カム部材の直進移動による係合位置の変位によりサブロールを上下動させることで、プレス作業時の位置決めピンの挿入動作に同期させる板材のリリース動作の動きが作り出されている。
この特許文献1の板材送り装置は、完成度が高く、広く実際に利用されている。
而して、板厚寸法が大きく、重量のある板材を搬送する場合には、ロール間隔を狭めて挟持圧を大きくすることになるが、挟持圧が大きくなると凹痕が板材に出来易い。
最近では、外観に対する要求も厳しくなっており、これら凹痕の存在が看過できないものとなっている。
凹痕は、一対のロールを両方とも駆動させる両側ロール駆動方式にすれば挟持圧を小さくできるので出来難くなるが、特許文献1に記載の板材送り装置のように、板材の板厚に対応して行う「ロール間隔調整」と、位置決めピン挿入動作に同期させる「リリース動作」とに対応できる機構を組み込むことが必須となっており、ギア噛合いでメインロール側の回転駆動力をサブロール側に単純に伝達させれば良いと言うことにはならない。
一方、ロール毎に駆動モーターを結合するのは、装置が複雑化・大型化して、プレス品のコストアップを招くので現実的ではない。
本出願人は、先に、特許文献2に記載の板材送り装置で、一対のロールをギア噛合いにより両方とも一つの駆動モーターで駆動する両側ロール駆動方式も提案している。この装置では、上ロールに駆動モーターを結合させ、下ロールにはそのロール軸に自在カップリングを介して回転力を伝達させることで、ギアの噛合いを維持しながら、ロール軸を連続的に上下することでリリース動作に必要な動きが作り出されているが、自在カップリングを介してロール軸を支持しているので、自在カップリングに撓みが出て、下ロールの回転が遅れがちであり、上下ロールの回転の同期性を確保するのは難しい。同期性は送りの精度に影響するので、特にプレス装置に送る場合には同期性の確保は重要である。
特開2009−106990号公報 特開平4−313556号公報
本発明は上記従来の問題に着目して為されたものであり、一つの駆動モーターを駆動源として利用した両側駆動方式で、「ロール間隔調整」、「リリース動作」に対応でき、しかも、一対のロールの回転同期性にも優れた両側ロール駆動方式の板材送り装置を提供することを、その目的とする。
本発明者は、鋭意研究の結果、メインロールとサブロールとの間をギアの噛合いを維持しながら、サブロール側に、板材の板厚に対応して行う「ロール間隔調整」と、位置決めピン挿入動作に同期させる「リリース動作」とに対応できる工夫した動きを作り出す機構を組み込みながら、ロールの同期性を維持できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
本発明の請求項1の発明は、上下一対のメインロール及びサブロールを有し、板材を前記ロール間で挟持する板材挟持手段と、前記一対のロールを回転駆動するロール回転駆動手段と、前記一対のロールによる板材の挟持をリリースするリリース手段と、前記一対のロールのロール間隔を調整するロール間隔調整手段とを備えた板材送り装置において、前記ロール回転駆動手段は、メインロールに結合された駆動モーターと、前記メインロールに固設されたメインロールギアと、前記サブロールに固設されたサブロールギアと、前記両ギアの間に介装された複数の伝達ギアによるギア噛合式の駆動伝達部とで構成され、前記リリース手段は、前記サブロールギアを回転可能に保持する保持部材と、前記保持部材をギアの噛合いを維持しながら揺動させる保持部材揺動手段とで構成され、リリース動作時には、前記保持部材の揺動により前記サブロールが前記メインロールに対して離間することを特徴とする板材送り装置である。
請求項2の発明は、請求項1に記載した板材送り装置において、保持部材は、サブロールギアと共に偶数個の伝達ギアを相対的な位置関係固定で回転可能に保持するものであり、その揺動中心はメインロールギアに噛合う伝達ギアの回転中心と同軸上にあることを特徴とする板材送り装置である。
請求項3の発明は、請求項1または2に記載した板材送り装置において、板材挟持手段及び保持部材揺動手段は、ピストンを進退方向に延出するエアピストンと、前記ピストンの一方側延出部に設けられたカムフォロアと前記カムフォロアが係合するリフトカム部材とで構成されるカム機構と、保持部材側に固設され、前記ピストンの他端側延出部と回転対偶で接触する作動部とで構成され、前記ピストンの上下動により前記作動部と一体に前記保持部材がクランプ・リリース方向に揺動することを特徴とする板材送り装置である。
請求項4の発明は、請求項3に記載した板材送り装置において、作動部をピストンとの回転対偶側と対向する位置にリリース方向に弾性的に付勢する付勢手段を備えることを特徴とする板材送り装置である。
請求項5の発明は、請求項3または4に記載した板材送り装置において、ピストンのクランプ・リリース時の上下動距離はリフトカム部材のカム溝に係合するカムフォロアの上下動距離に一致していることを特徴とする板材送り装置である。
請求項6の発明は、請求項3から5のいずれかに記載した板材送り装置において、ロール間隔調整手段は、リフトカム部材に形成された傾斜しながら横方向に延在するカム溝と、前記カム溝の変位手段とで構成されることを特徴とする板材送り装置である。
請求項7の発明は、請求項6に記載した板材送り装置において、変位手段は、リフトカム部材を横方向に移動可能に収容するハウジングと、前記ハウジングの側部を貫通して形成された雌ネジ部と、前記リフトカム部材に連結され、外面に雄ネジが形成された連結軸と、前記連結軸に取り付けられ、前記ハウジングから延出したハンドルとで構成され、前記ハンドルによる前記連結軸の相対的な螺進退操作により、カムフォロアが係合するカム溝が変位することを特徴とする板材送り装置である。
請求項8の発明は、請求項1から7のいずれかに記載した板材送り装置において、ロール回転駆動手段は、前記一対のロールを間欠的に回転駆動するものであり、板材をプレス装置に間欠的に供給することを特徴とする板材送り装置である。
本発明の板材送り装置によれば、一つの駆動モーターを駆動源として利用した両側駆動方式で、「ロール間隔調整」、「リリース動作」に対応でき、しかも、一対のロールの回転同期性にも優れている。
本発明の実施の形態に係る板材送り装置の斜視図である。 図1の板材送り装置の一部破断斜視図である。 図1の板材送り装置の一部破断斜視図である。 図1の板材送り装置の概略的側面図である。 図1の板材送り装置の一対のロール側の概略的断面図である。 図1の板材送り装置のピストン〜カムフォロアの斜視図である。 図6のピストン〜カム機構の斜視図である。 図5の板材送り装置の概略的断面図である。 図1の板材送り装置のリリース動作及びクランプ動作のピストン側の説明図である。 図9のギア側の説明図である。 図1の板材送り装置のロール間隔調整の説明図である。 図1の板材送り装置のピストン昇降システムの説明図である。 図1の板材送り装置とプレス装置との動作連係の説明図である。
本発明の実施の形態に係る板材送り装置1について、図面にしたがって説明する。
図1、図2、図3に示すように、この板材送り装置1の板材挟持手段として、上下で一対のロール3、9が対向しており、それぞれのロール部5、11間に板材を挟持させ、それぞれのロール軸7、13の回転によりその板材を送るようになっており、下側のロール3がメインロールで、上側のロール9がサブロールに設定されている。
符号15はベース側ハウジングを示し、このベース側ハウジング15の立ち上がった一対の側部には一対の軸受17、17がそれぞれ対向して設けられている。メインロール3のロール軸7の一端側はこの一方の軸受17に回転可能に支持されており、その外方に延出した先端部にはメインロールギア19が固設されている。ロール軸7の他端側はサーボ式の駆動モーター21のモーター軸23(図4参照)に同軸状に連結されている。このモーター軸23は他方の軸受17に回転可能に支持されており、駆動モーター21の本体はベース側ハウジング15の外面に固定されている。この構成により、メインロール3はベース側ハウジング15により回転可能に支持され、駆動モーター21からの回転力が伝達されるようになっている。
また、ベース側ハウジング15の両側部からは内方に向かって、一対の材料ガイド16がそれぞれ延出している。この材料ガイド16は上記したメインロール3のロール部5とサブロール9のロール部11の間で挟持された板材(S)の両縁部を載せて、板材(S)の送りをガイドしている。
符号25は保持部材を示す。この保持部材25では前方から見ると「コ」の字状で下方に開口した状態になっており、連結部27の左右両縁部からはそれぞれロール支持部29、29が下方に延びており、図5に示すように、各ロール支持部29からは更にアーム部31が傾斜して下方に延びている。右側のアーム31の縁33はメインロール3側に干渉しないように凹状に湾曲して一定の距離だけ離れている。
図4に示すように、ロール支持部29、29には一対の軸受35、35が対向して設けられており、サブロール9のロール軸13の両端側がこの軸受35、35にそれぞれ回転自在に支持されている。そして、メインロールギア19側で外方に延出した先端部にはサブロールギア37が固設されている。
図5で示すように、右側のアーム部31には、伝達ギアとして中間ギア39とアイドラギア41が回転可能に保持されており、中間ギア39とアイドラギア41は噛合い、アイドラギア41はサブロールギア37と噛合っている。
サブロールギア37と、中間ギア39と、アイドラギア41とからなるギア列は、保持部材25に対して平面移動不能に保持されているので、上記した噛合いは常時維持される。
また、保持部材25は後述するように揺動するが、その揺動中心と中間ギア39の回転中心40は同軸上にあり、中間ギア39とメインロールギア19は噛合いが常時維持される。この噛合いにより、揺動に関係なく、サブロール9には、駆動モーター21からの回転力が伝達される。
なお、図4は板材(S)の送り動作時の位置関係を示しており、サブロール9のロール部11とメインロール3のロール部5のそれぞれの回転中心が一つの鉛直上にある。
図2に示すように、保持部材25のアーム部31、31を貫通して支持軸43が横架されており、この支持軸43の両端部(図示省略)はベース側ハウジング15に回転可能に支持されている。この支持軸43の回転により保持部材25が揺動する。すなわち、支持軸43の軸芯が保持部材25の揺動中心となっている。支持軸43の揺動中心は中間ギア39の回転中心と同軸上にある。支持軸43は回転中心より上側寄りは切断されてその外面は平面45になっているが、軸芯は支持軸43を切断せずに断面円形と仮想したときの中心である。
ベース側ハウジング15上には保持部材25の揺動手段が一体に設けられている。
図2、図3において符号47はカム収容室を示し、このカム収容室47は横長矩形の板体を左右方向に横長となるように立たせた状態で収容可能に設計されている。カム収容室47には水平方向に孔49、51(図3参照)が設けられている。駆動モーター21側は閉じた閉鎖孔49になっており、この閉鎖孔49にバネ53の大部分が収納されており、カム収容室47に一部が突出している。メインロールギア19側は貫通孔51になっている。
符号55はカム板を示し、このカム板55は横長矩形をしている。カム板55のカム溝57は長円形を為しており、その長軸が水平方向から斜め下方に傾斜した形状になっている。このカム板55に雌ネジ孔59が連続して形成されている。
カム板55をカム収容室47に収容すると、横長に立てた状態で、板面がメインロール3やサブロール9のロール軸7、13の軸心方向と平行になる。カム収容室47内には余裕が有るので、この立たせた状態で平行関係を維持しながら左右方向にスライド移動可能になっている。
符号61はハンドルを示し、このハンドル61の雄ネジ軸63が貫通孔51を介して雌ネジ孔59に挿入され螺合している。従って、ハンドル61を回して雄ネジ軸63をカム板55に対して相対的に螺進または螺退させることでカム板55を移動させることができる。
カム板55はカム収容室47側に突出しているバネ53にも弾性的に当接しているので、このバネ作用を併用することで、ハンドル操作によるカム板55の微小な移動が可能となっている。
カム収容室47には上側に連通してエアピストン用のエア室65が設けられている。このエア室65には底面側と天面側にそれぞれポートが設けられている。このエア室65はカム収容室47側と連通する下側の貫通穴67と対向して上側にも貫通穴69が設けられている。
図6で符号71はカムフォロア一体型ピストンを示し、ピストン部73の外周にはフランジ75が張り出している。また、ピストン部73の底部側からは一対の取付け片77、77が下りており、この取付け片77、77に円柱状のカムフォロア79がその軸方向を水平して吊下げ支持されている。このカムフォロア79が、図6に示すように、カム板55のカム溝57に通されて係合している。
このカムフォロア一体型ピストン71は、上記した室内に収容されている。図2、3に示すように、ピストン部73は軸方向を上下にしてエア室65に収容されており、フランジ75がエア室65の内周面に摺接してエア室65を上下に区画している。また、ピストン部73の頭部側は貫通穴69と摺接し、底部側は貫通穴67と摺接している。従って、ピストン部73は頭部側底部側ともエア室65の貫通穴67、69とそれぞれ摺接状態を維持し、フランジ75より上側の区画は天部側のポートとのみ連通した閉鎖室を形成し、下側の区画は底部側のポートとのみ連通した閉鎖室を形成している。
取付け片77、77は貫通穴67からカム収容室47内に入り込んでおり、カムフォロア79がそこに収容されたカム板55のカム溝57に係合している。カム溝57はカムフォロア79がリフト可能に上下に隙間が設けられており、カム溝57の上下の溝縁の範囲でカムフォロア79が上下動可能である。ピストン71の上下方向の移動量は、この範囲で規制され、閉鎖室の上面または下面にフランジ75が当接する前にピストン71の上下動は不能となるので、エアの供給の精度が高くなくとも、ピストン71の微小距離の移動が可能となっている。
図2、図3に示すように、ピストン部73の頭部上面は大きく半球状に凹んで大受部81が形成されている。
符号83は板棒状の作動片を示す。この作動片83は前後方向に長くなるように配置されており、その前端側ではその下面に半球状に凸した接触部85が取り付けられている。この接触部85はピストン部73側の大受部81と回転対偶的に接触している。また、作動片83の後端側は、保持部材25に固定された支持軸43の平面45に載せられ、ボルト87により固定されている。
作動片83の前端側の上面にも小さく半球状に凹んで小受部89が形成されている。
作動片83と直交するようにブロック91が配設されており、ブロック91の底凹部にはバネ93を介してキノコ状の押圧部95の軸部が取り付けられており、その球頭部が下方を向いて小受部89と回転対偶的に接触している。
ブロック91側の押圧部95と作動片83側の接触部85は相似関係にあり、上下で同軸上にある。
上記の機構を概略的に示すと、図8に示すようになっている。なお、この図では、視認の便宜のために、エアピストン〜カム機構を、ハンドル61が左側にくるように90度位置を変えて図示している。以下、図9、図11も同様である。
図示するように、ピストン部73の上下動が、回転対偶部での接触を介して作動片83の揺動に変換され、揺動中心を挟んで反対側の保持部材25も同方向に揺動する。バネ93は常時縮んでおり、作動片83をピストン部73に向けて押しているので、ピストン部73と作動片83とが連結していなくとも、ピストン部73の下降に作動片83の揺動は追従する。
上記した揺動手段によってリリース・クランプ手段が構成されており、揺動によりリリース・クランプ動作に対応する動きが作り出される。
図9、図10の説明図にしたがって、リリース・クランプ動作を説明する。
〈リリース動作〉
図9に示すように、カム収容室47の上側ポート97にエアを供給すると、ピストン部73は矢印に示すように下降し、その下降に応じて下側ポート99からエアが排出される。ピストン部73の下降により、作動片83は回転対偶関係を維持しながら矢印に示すように反時計回りに揺動する。
図10に示すように、作動片83の反時計回りの揺動と一体となって、保持部材25も同方向に揺動するので、上下方向から言えば上方に移動することになり、サブロール9のロール部11はメインロール3のロール部5から離間して、「リリース動作」の動きが作り出される。
〈クランプ動作〉
クランプ動作は逆の動きである。
図9に示すように、カム収容室47の下側ポート99にエアを供給すると、ピストン71は矢印に示すように上昇し、その上昇に応じて上側ポート97からエアが排出される。ピストン部73の上昇により、バネ93の下方への付勢力に抗して作動片83は、回転対偶関係を維持しながら矢印に示すように時計回りに揺動する。
図10に示すように、作動片83の時計回りの揺動と一体となって、保持部材25も同方向に揺動するので、上下方向から言えば下方に移動することになり、サブロール9のロール部11はメインロール3のロール部5に接近して、「クランプ動作」の動きが作り出される。
〈サブロールの離間距離〉
リリース動作の際のピストン部73の下降は、カムフォロア79がカム溝57の下側縁に当接するところで限界となり、クランプ動作の際のピストン部73の上昇は、カムフォロア79がカム溝57の上側縁に当接するところで限界となる。このように、カムフォロア79の上下動は、カム溝57の上下縁の間で規制されるので、カム溝57の上下間隔、すなわちリフト量を小さく設定してピストン部73を往復動させることで、エアピストン側の構成に依存せず、リリース・クランプ動作の際のサブロール9の微小移動が実現されている。
〈ロール間隔調整〉
次に、クランプ動作に関連する「ロール間隔調整」について説明する。
板材(S)のクランプ動作中には、メインロール3とサブロール9のそれぞれのロール部5、11が最接近しているときであり、このときピストン部73は上昇限界にあり、カムフォロア79がカム溝57の上側縁に当っている。
カム板55のカム溝57の上下間隔は一定の左右範囲では同じであるが、カム溝57が傾斜しているので、その上側縁は右方から左方に向かうにつれて低くなる。従って、ハンドル61を回してカム板55を矢印に示すように、左右方向に移動することで、カム溝57を変位させてカムフォロア79が係合する部位の上縁側の高さを変更できる。
図11は高さを変更してロール間隔を調整した例を示す。「厚板対応」では、カム溝57は上側縁が下がった部位がカムフォロア79の上下動する部位となっており、「厚板対応」では、カム溝57は上側縁が上がった部位がカムフォロア79の上下動する部位となっている。
板材送り装置1には、図12に示すように制御系101が付設されている。
制御系101は、プレス装置(P)からのプレス角度信号に応答して、コントローラ103でソレノイドバルブ105の切り替えを行い、エア源107からエア室65へのエアの供給を制御する。また、ドライバ109を介して駆動モーター21の動作を制御する。
これによりプレス装置(P)と連係して板材送り装置1が動作する。
以下、連係動作について、図13に従って説明する。
「送り開始」〜「送り」〜「送り終了」で板材(S)の所定部位をプレス装置(P)に供給し、プレス装置(P)の上側型(U)のパイロットピン(p1)が下側型(L)に向かって下降を始めると、リリース動作を開始して板材(S)をリリース(解放)し、パイロットピン(p1)の挿入による位置決め〜打抜きポンチ(p2)や穴あけポンプ(p3)による材料加工までリリース状態を維持し、パイロットピン(p1)が上昇を始めるとクランプ動作を開始する。
この一連の動作が繰り返されて、板材送り装置1からプレス装置(P)に板材(S)が間欠的に供給され、プレス装置(P)でプレス加工が施される。
本発明の板材送り装置1によれば、サブロール9を保持部材25にカップリング等を介さずに剛性的に支持させているので、回転中に撓んだりせず、メインロール3との回転の同期性が維持される。
また、材料の送りは駆動モーター21を回転させるだけ、材料の板厚に応じたロール間隔の調整は、カム板を移動させるだけ、リリース動作はソレノイドバルブ等を組み合わせたエアの供給の切り替えだけで対応できるので、簡易な構成の組み合わせで、プレス作業に必要な動作を全て作りだすことが可能となっている。
また、カム機構を利用することで、エアピストンのピストンの微小移動を可能としており、特段の寸法管理や特殊なエアピストンを利用する必要が無く、装置全体の構成の簡易化を達成できる。
さらに、必要な動作を作り出すための揺動機構を上側のサブロール側に集約しているので、上記した構成の簡易化も相まって、装置全体の小型化を達成できる。
加えて、ギアは上記噛合いが維持されるので、ギアの噛合い開始時の衝撃を考慮する必要が無く、メンテナンスがし易い。
以上、本発明の実施の形態について詳述してきたが、具体的構成は、この実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計の変更などがあっても発明に含まれる。
すなわち、特許請求されている機能的特徴を満たすものであれば、構造上の違いがあっても、本発明の範囲に含まれる。
1‥‥板材送り装置
3‥‥メインロール 5‥‥ロール部 7‥‥ロール軸
9‥‥サブロール 11‥‥ロール部 13‥‥ロール軸
15‥‥ベース側ハウジング 16‥‥材料ガイド 17‥‥軸受
19‥‥メインロールギア 21‥‥駆動モーター
23‥‥モーター軸 25‥‥保持部材 27‥‥連結部
29‥‥ロール支持部 31‥‥アーム部 33‥‥縁
35‥‥軸受 37‥‥サブロールギア 39‥‥中間ギア
40‥‥回動中心 41‥‥アイドラギア 43‥‥支持軸
45‥‥平面 47‥‥カム収容室 49‥‥閉鎖孔
51‥‥貫通孔 53‥‥バネ 55‥‥カム板 57‥‥カム溝
59‥‥雌ネジ孔 61‥‥ハンドル 63‥‥雄ネジ軸
65‥‥エア室 67、69‥‥貫通穴
71‥‥カムフォロア一体型ピストン 73‥‥ピストン部
75‥‥フランジ 77‥‥取付け片 79‥‥カムフォロア
81‥‥大受部 83‥‥作動片 85‥‥接触部
87‥‥ボルト 89‥‥小受部 91‥‥ブロック
93‥‥バネ 95‥‥押圧片 97‥‥上側ポート
99‥‥下側ポート
101‥‥制御系 103‥‥コントロール
105‥‥ソレノイドバルブ 107‥‥エア源 109‥‥ドライバ
S‥‥板材 P‥‥プレス装置

Claims (8)

  1. 上下一対のメインロール及びサブロールを有し、板材を前記ロール間で挟持する板材挟持手段と、前記一対のロールを回転駆動するロール回転駆動手段と、前記一対のロールによる板材の挟持をリリースするリリース手段と、前記一対のロールのロール間隔を調整するロール間隔調整手段とを備えた板材送り装置において、
    前記ロール回転駆動手段は、メインロールに結合された駆動モーターと、前記メインロールに固設されたメインロールギアと、前記サブロールに固設されたサブロールギアと、前記両ギアの間に介装された複数の伝達ギアによるギア噛合式の駆動伝達部とで構成され、
    前記リリース手段は、前記サブロールギアを回転可能に保持する保持部材と、前記保持部材をギアの噛合いを維持しながら揺動させる保持部材揺動手段とで構成され、
    リリース動作時には、前記保持部材の揺動により前記サブロールが前記メインロールに対して離間することを特徴とする板材送り装置。
  2. 請求項1に記載した板材送り装置において、
    保持部材は、サブロールギアと共に偶数個の伝達ギアを相対的な位置関係固定で回転可能に保持するものであり、その揺動中心はメインロールギアに噛合う伝達ギアの回転中心と同軸上にあることを特徴とする板材送り装置。
  3. 請求項1または2に記載した板材送り装置において、
    板材挟持手段及び保持部材揺動手段は、ピストンを進退方向に延出するエアピストンと、前記ピストンの一方側延出部に設けられたカムフォロアと前記カムフォロアが係合するリフトカム部材とで構成されるカム機構と、保持部材側に固設され、前記ピストンの他端側延出部と回転対偶で接触する作動部とで構成され、
    前記ピストンの上下動により前記作動部と一体に前記保持部材がクランプ・リリース方向に揺動することを特徴とする板材送り装置。
  4. 請求項3に記載した板材送り装置において、
    作動部をピストンとの回転対偶側と対向する位置にリリース方向に弾性的に付勢する付勢手段を備えることを特徴とする板材送り装置。
  5. 請求項3または4に記載した板材送り装置において、
    ピストンのクランプ・リリース時の上下動距離はリフトカム部材のカム溝に係合するカムフォロアの上下動距離に一致していることを特徴とする板材送り装置。
  6. 請求項3から5のいずれかに記載した板材送り装置において、
    ロール間隔調整手段は、リフトカム部材に形成された傾斜しながら横方向に延在するカム溝と、前記カム溝の変位手段とで構成されることを特徴とする板材送り装置。
  7. 請求項6に記載した板材送り装置において、
    変位手段は、リフトカム部材を横方向に移動可能に収容するハウジングと、前記ハウジングの側部を貫通して形成された雌ネジ部と、前記リフトカム部材に連結され、外面に雄ネジが形成された連結軸と、前記連結軸に取り付けられ、前記ハウジングから延出したハンドルとで構成され、前記ハンドルによる前記連結軸の相対的な螺進退操作により、カムフォロアが係合するカム溝が変位することを特徴とする板材送り装置。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載した板材送り装置において、
    ロール回転駆動手段は、前記一対のロールを間欠的に回転駆動するものであり、板材をプレス装置に間欠的に供給することを特徴とする板材送り装置。
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