JP2015018864A - 電子機器の熱管理構造 - Google Patents
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Abstract
Description
ところで、このような熱管理構造を備える電子機器では、基板上に形成された回路(電子部品・配線等によって構成される回路)中にも、冷却を要する部分(要冷却部)が存在する。なお、要冷却部には、通電により発熱する熱源部分の他、前述したヒートシンク上の発熱部品や基板上の熱源部分によって加熱されることが好ましくない部分も含まれる。従来では、ヒートシンクと基板との隙間を放熱樹脂(熱伝導性に優れた材質の樹脂)で埋めることにより、基板上に形成された要冷却部の加熱を防ぐことが考えられている。
特許文献1のように仕切り板を設けることで放熱樹脂の使用量を抑制できるものの、仕切り板は基板を収容するケースに一体に設けられるため、基板における発熱部品の配置に応じた形状のケースを製造する必要があり、汎用性が低い、という問題がある。
さらに、要冷却部の近傍に別の熱源(例えば発熱部品)が設けられる場合、この熱源の熱が放熱樹脂に伝わることで、要冷却部の放熱効率が低下したり、要冷却部が別の熱源によって加熱されてしまう、という問題もある。
以下、図1〜6を参照して本発明の第一実施形態について説明する。
図1に示すように、この実施形態に係る電子機器の熱管理構造は、基板1と、二つの放熱部材2,3と、二つの樹脂充填ケース4,5と、放熱樹脂6と、二つの断熱部材7,8とを備えている。
基板1には配線パターン(不図示)が形成されており、この配線パターンに電子部品9〜12が電気接続されることで回路が形成されている。本実施形態では、基板1の両主面(上面1a及び下面1b)に電子部品9,10,12が搭載されている。また、本実施形態では、第一放熱部材2に搭載された電子部品11(以下、第一発熱部品(発熱部)11と呼ぶ。)が基板1に電気接続されている。
本体部12Aは、例えば通電により発熱する半導体素子(不図示)を樹脂内に埋設して構成されている。この本体部12Aは、ネジ止めやはんだ付け等によって基板1の上面1aに固定されている。一方、外部端子12Bの先端部は、はんだ(不図示)により基板1に接合されている。これにより、第二発熱部品12が基板1の配線パターンに電気接続されている。なお、図示例の第二発熱部品12は、外部端子12Bの先端部を基板1の上面1aに配した上ではんだにより接合する表面実装型の半導体装置であるが、例えば外部端子12Bを基板1に挿通させて接合するスルーホール実装型の半導体装置であってもよい。この第二発熱部品12は、第二電子部品10の近くに配されている。
本体部11Aは、例えば通電により発熱する半導体素子(不図示)を樹脂内に埋設して構成されている。この本体部11Aは、ネジやばね等を利用して第一放熱部材2の上面2aに固定されている。一方、外部端子11Bは、本体部11Aから基板1に向けて突出している。この外部端子11Bの先端部は、基板1の厚さ方向に貫通するスルーホール13に挿通された上で、基板1の上面1aにおいてはんだ14で基板1に接合されている。これにより、第一発熱部品11が基板1の配線パターンに電気接続されている。この第一発熱部品11は、第一電子部品9の近くに配されている。
本実施形態では、各放熱部材2,3側に位置する各樹脂充填ケース4,5の軸方向の一端(第一端部21,31)に、樹脂充填ケース4,5の径方向に延在する平板部23,33が形成されている。平板部23,33は、各放熱部材2,3に面接触可能となっている。本実施形態では、平板部23,33が径方向内側に延在している。すなわち、本実施形態の各樹脂充填ケース4,5は有底筒状に形成され、平板部23,33は各樹脂充填ケース4,5の底壁板部23,33となっている。底壁板部23,33には、その厚さ方向に貫通する貫通孔24,34が形成されている。
また、樹脂充填ケース4,5は、例えば、金属製でもよいし樹脂製あってもよいが、放熱樹脂6よりも熱伝導率の高い材料によって形成されていることがより好ましい。また、樹脂充填ケース4,5は、導電性を有していることが好ましい。
例えば、図2に示す平面視矩形の有底筒状に形成された金属製の樹脂充填ケース4,5を折り曲げ加工により製造する場合には、例えば図3に示すように、打ち抜き加工等により底壁板部23,33の各辺に側壁部26,36を接続した金属平板を形成した後、底壁板部23,33と側壁部26,36との境界線において折り曲げればよい。なお、折り曲げ後の状態において隣り合う側壁部26,36の間に隙間がある場合には、樹脂充填ケース4,5内に充填される放熱樹脂6がこの隙間から外部に漏れ出さないように、溶接等によって隙間を埋めればよい。
樹脂充填ケース4,5が樹脂製である場合には、樹脂成形等により容易に製造することが可能である。なお、樹脂製の樹脂充填ケース4,5を図1のようにはんだ15で基板1に固定する場合には、金属製の接続突起25,35をインサート成形すればよい、あるいは、樹脂製の接続突起25,35にスズメッキを施してもよい。
また、本実施形態では、第一樹脂充填ケース4の第一端部21(底壁板部23)と第一放熱部材2の上面2aとの間に、放熱シート43あるいは放熱グリス44が挟み込まれている。これら放熱シート43や放熱グリス44は、第一樹脂充填ケース4や第一放熱部材2よりも柔らかく変形可能であるため、寸法公差等によって第一樹脂充填ケース4の第一端部21と第一放熱部材2との間に生じた隙間を埋めることができる。
本実施形態では、第一樹脂充填ケース4の接続突起25が、基板1の厚さ方向に貫通するスルーホール17に挿通された上で、基板1の上面1aにおいてはんだ15により接合されている。なお、接続突起25が接合された状態において、基板1の下面1bと第一樹脂充填ケース4の第二端部22との間に隙間が生じている場合には、この隙間が樹脂等からなる接着剤18によって埋められる。
また、本実施形態では、第一樹脂充填ケース4の場合と同様に、第二樹脂充填ケース5の第一端部31(底壁板部33)と第二放熱部材3との間に放熱シート43あるいは放熱グリス44が挟み込まれているため、第二樹脂充填ケース5の第一端部31と第二放熱部材3との間に生じる隙間を埋めることができる。
本実施形態では、第二樹脂充填ケース5の接続突起35が、基板1の厚さ方向に貫通するスルーホール17に挿通された上で、基板1の下面1bにおいてはんだ15により接合されている。なお、接続突起35が接合された状態において、基板1の上面1aと第二樹脂充填ケース5の第二端部32との間に隙間が生じている場合には、この隙間が接着剤18によって埋められる。
また、各断熱部材7,8は、樹脂充填ケース4,5の外側を囲むように設けられている。本実施形態では、各断熱部材7,8が樹脂充填ケース4,5の外周面に対して間隔をあけて配されている。そして、樹脂充填ケース4,5と断熱部材7,8との隙間には、断熱層71,81が形成されている。本実施形態の断熱層71,81は、熱伝導率の低い空気からなる空気層である。
各断熱部材7,8の軸方向の他端には、断熱部材7,8の軸方向に突出する断熱突起部52,62が形成されている。断熱突起部52,62は、各断熱部材7,8の軸方向の他端のうち周方向の一部から突出している。本実施形態の断熱突起部52,62は、図4のように平面視矩形の筒状に形成された断熱部材7,8の一つの辺全体から突出する平板状に形成されてもよいが、これに限ることはない。例えば、断熱突起部52,62が平面視矩形の筒状に形成された断熱部材7,8の角部から突出する場合、断熱突起部52,62は平板を折り曲げた形状に形成されてもよい。また、例えば断熱部材7,8が円筒状に形成される場合には、断熱突起部52,62が湾曲した板状に形成されてもよい。
各断熱部材7,8は、例えば金属製でもよいし樹脂製であってもよいが、熱伝導率の低い材料からなることが好ましい。熱伝導率の低い材料としては、例えばポリブチレンテレフタレート等の樹脂材料が挙げられる。
各断熱部材7,8は、前述した樹脂充填ケース4,5と同様に製造することが可能である。
第一断熱部材7の軸方向の一端は、基板1の下面1b側に配されている。本実施形態では、第一樹脂充填ケース4の場合と同様に、第一断熱部材7の接続突起51が、基板1の厚さ方向に貫通するスルーホール53に挿通された上で、基板1の上面1aにおいてはんだや樹脂等からなる接着剤59により接合されている。なお、接続突起51が接合された状態で、基板1の下面1bと第一断熱部材7との間に隙間が生じている場合には、例えばこの隙間を接着剤等により埋めてもよい。
第一断熱部材7の他端に形成された断熱突起部52は、第一放熱部材2に形成された遮断孔54に挿入されている。遮断孔54は、図1,5に示すように、第一放熱部材2の上面2aにおける第一発熱部品11の設置領域と、第一樹脂充填ケース4の配置領域との間において、第一放熱部材2の上面2aから窪んで形成されている。本実施形態では、遮断孔54が第一放熱部材2の厚さ方向に貫通している。
また、遮断孔54は、第一放熱部材2の上面2aにおいて、第一発熱部品11の設置領域と第一樹脂充填ケース4の配置領域との間の領域を、これら設置領域及び配置領域の配列方向に交差する方向(図示例では直交する方向)に横断するように形成されている。すなわち、遮断孔54は、上述した設置領域と配置領域とを区画している。
なお、図示例では、遮断孔54に挿入された断熱突起部52と、上述した設置領域及び配置領域の配列方向に対向する遮断孔54の内側面との間に隙間が形成されているが、これに限ることはない。ただし、上述した配置領域側に位置する遮断孔54の内側面と断熱突起部52との間には隙間がある方がより好ましい。
なお、図示例の位置決め溝55は、第一断熱部材7の他端よりも幅広に形成されているが、これに限ることはない。また、第一断熱部材7の他端及び断熱突起部52は、それぞれ位置決め溝55及び遮断孔54に挿入された状態で、接着剤によって第一放熱部材2に固定されてもよいが、例えば固定されなくてもよい。さらに、位置決め溝55は例えば形成されなくてもよく、この場合、断熱突起部52の形成部分を除く第一断熱部材7の他端は第一放熱部材2の上面2aに配される。
第二断熱部材8の軸方向の一端は、第二放熱部材3側に配されている。本実施形態では、第二断熱部材8の接続突起61が、第二放熱部材3の厚さ方向に貫通する挿通孔63に挿通されている。なお、挿通孔63に挿通された接続突起61は、例えば接着剤により第二放熱部材3に固定されてもよいが、例えば固定されなくてもよい。
第二断熱部材8の他端に形成された断熱突起部62は、基板1に形成された遮断孔64に挿入されている。遮断孔64は、第一放熱部材2の場合と同様に、基板1の上面1aにおける第二発熱部品12の設置領域と、第二樹脂充填ケース5の配置領域との間において、基板1の上面1aから窪んで形成されている。本実施形態では、遮断孔64が基板1の厚さ方向に貫通している。図示例では、第二断熱部材8の断熱突起部62が遮断孔64に挿通され、基板1の下面1bから突出しているが、例えば第一断熱部材7の断熱突起部52の場合と同様に突出しなくてもよい。
なお、図示例では、遮断孔64の内側面と遮断孔64に挿入された断熱突起部62との間に隙間が無いが、例えば第一放熱部材2及び第一断熱部材7の場合と同様の隙間があってもよい。
また、断熱突起部62の形成部分を除く第二断熱部材8の他端には、例えば第一断熱部材7と同様の接続突起が形成され、この接続突起を基板1のスルーホールに挿通させてもよい。また、この接続突起をはんだ等により基板1に固定してもよい。
また、樹脂充填ケース4,5の外側に断熱部材7,8が配されていることで、電子部品9,10の近傍に発熱部品11,12(別の熱源)が配されていても、これら発熱部品11,12の熱が樹脂充填ケース4,5や放熱樹脂6を介して各放熱部材2,3に到達することを抑制できる。したがって、前述した電子部品9,10の放熱効率の低下を防いだり、電子部品9,10が発熱部品11,12によって加熱されることを防止できる。
また、本実施形態の熱管理構造では、基板1に搭載される電子部品9,10の大きさや、基板1と各放熱部材2,3との隙間に合わせたサイズの樹脂充填ケース4,5及び断熱部材7,8を用意し、電子部品9,10の位置に合わせて樹脂充填ケース4,5及び断熱部材7,8を配すればよいため、汎用性の高い熱管理構造を提供することが可能となる。
これにより、発熱部品11,12からこれを設置した第一放熱部材2や基板1に伝わった熱が、発熱部品11,12の設置領域から樹脂充填ケース4,5の配置領域に伝わることを防止できる。したがって、第一発熱部品11が第一放熱部材2の上面2aに設けられていても、第一電子部品9の熱を効率よく第一放熱部材2における第一樹脂充填ケース4の配置領域に逃がすことができる。また、第二発熱部品12が基板1の上面1aに設けられていても、基板1の上面1aに設けられた第二電子部品10が第二発熱部品12によって加熱されることをより確実に防止できる。
さらに、樹脂充填ケース4,5が接地されるため、基板1に形成された回路の電位を安定させることができる。
例えば、第一樹脂充填ケース4に放熱樹脂6を注入する際には、第一樹脂充填ケース4をはんだ15やネジ41によって基板1と第一放熱部材2との間に取り付ければよい。この取付の際には、第一樹脂充填ケース4の第二端部22と基板1の下面1bとの間に隙間が生じないように、この隙間を接着剤18等により埋めてもよい。これにより、第一樹脂充填ケース4内が樹脂注入孔19のみを介して外部に連通するため、放熱樹脂6を樹脂注入孔19から第一樹脂充填ケース4内に注入することができる。
また、本実施形態では、第一放熱部材2に、第一断熱部材7の端部を挿入する遮断孔54、位置決め溝55が形成されているため、第一放熱部材2に対する第一断熱部材7の位置決めも容易に行うことができる。
また、本実施形態の熱管理構造では、ネジ41,42によって各樹脂充填ケース4,5が各放熱部材2,3に固定されるため、同一の放熱部材2,3に対して様々な形状や大きさの樹脂充填ケース4,5を固定することが可能である。したがって、さらに汎用性の高い熱管理構造を提供できる。
さらに、各樹脂充填ケース4,5の底壁板部23,33が各放熱部材2,3に固定されることで、各樹脂充填ケース4,5から各放熱部材2,3に効率よく熱を逃がすことができる。
次に、図9,10を参照して本発明の第二実施形態について説明する。
この実施形態では、第一実施形態の熱管理構造と比較して、樹脂充填ケース4,5と断熱部材7,8との間に形成される断熱層及びこれに付随する構成のみが異なっており、その他の構成については第一実施形態と同様である。本実施形態では、第一実施形態と同一の構成要素について同一符号を付す等して、その説明を省略する。
図9に示すように、この実施形態の熱管理構造では、樹脂充填ケース4,5と断熱部材7,8との間の断熱層が、放熱樹脂6よりも熱伝導率の低い樹脂材料からなる断熱樹脂層72,82となっている。断熱樹脂層72,82をなす樹脂材料の具体例としては、エポキシ樹脂などが挙げられる。
本実施形態では、樹脂注入孔57,67が、平面視矩形状に形成された第一樹脂充填ケース4や断熱部材7,8の各辺の中間部分に対応する位置に形成されている。これにより、樹脂注入孔57,67が、第一樹脂充填ケース4や断熱部材7,8の角部に対応する位置に形成されたスルーホール17,53や挿通孔63と干渉することを防いでいる。また、本実施形態では、樹脂注入孔57,67が複数形成されている。複数の樹脂注入孔57,67は、第一樹脂充填ケース4や断熱部材7,8の周方向に間隔をあけて配列されている。
また、本実施形態の熱管理構造によれば、樹脂充填ケース4,5と断熱部材7,8との隙間に、放熱樹脂6よりも熱伝導率の低い樹脂材料からなる断熱樹脂層72,82が形成されるため、電子部品9,10の近傍に設けられた発熱部品11,12の熱が、樹脂充填ケース4,5や放熱樹脂6に到達しにくくなる。また、電子部品9,10の熱が放熱樹脂6を介して断熱樹脂層72,82に伝わることも抑制できる。したがって、前述した電子部品9,10の放熱効率低下や、発熱部品11,12による電子部品9,10の加熱を確実に防止できる。
樹脂充填ケース4,5と断熱部材7,8との隙間に溶融樹脂を注入して断熱樹脂層72,82を形成する場合には、樹脂充填ケース4,5と断熱部材7,8との隙間が樹脂注入孔57,67以外の部分において外部に連通しないように、予め断熱部材7,8の各端部と基板1や放熱部材2,3との間を接着剤等により埋めておけばよい。例えば、位置決め溝55の内面と位置決め溝55に収容された第一断熱部材7の他端との間を接着剤により埋めればよい。また、例えば図9に示すように、第一樹脂充填ケース4の配置領域側に位置する遮断孔54の内側面と遮断孔54に挿入された断熱突起部52とを接着剤により隙間なく接着すればよい。
例えば、放熱樹脂6は、上記実施形態のように第一樹脂充填ケース4内に隙間なく充填されることに限らず、少なくとも基板1に搭載された電子部品9に接触するように充填されればよい。したがって、放熱樹脂6は、例えば図9に示すように、基板1との間に隙間が生じるように充填されてもよい。この構成では、使用する放熱樹脂6の量をさらに減少できるため、電子機器の軽量化をさらに図ることが可能である。
なお、上記のように放熱樹脂6を第一樹脂充填ケース4内に充填する場合には、放熱樹脂6を注入する際に基板1と第一樹脂充填ケース4の第二端部22との隙間から放熱樹脂6が漏れ出すことが無い。したがって、この隙間を接着剤18によって埋める必要が無くなり、電子機器の製造を簡便に行うことができる。
さらに、上記実施形態では、樹脂充填ケース4,5の外周面と断熱部材7,8との間に断熱層が形成されているが、例えば、断熱部材7,8が樹脂充填ケース4,5の外周面に接触して断熱層が形成されなくてもよい。
さらに、各断熱部材7,8には、例えば接続突起51,61が形成されなくてもよい。この場合、断熱部材7,8の軸方向の一端は、例えば接着剤により基板1の下面1bや、基板1の上面に対向する第二放熱部材3の対向面に接着されてもよい。
なお、放熱部材2,3と樹脂充填ケース4,5の第一端部21,31とを放熱シート43や放熱グリス44のみによって接続する場合は、基板1や第二放熱部材3を第一放熱部材2に固定する力を利用して、樹脂充填ケース4,5を各放熱部材2,3に押し付けるようにすればよい。
また、樹脂充填ケース4,5を接着によって放熱部材2,3に固定する場合、樹脂充填ケース4,5の第一端部21,31には平板部23,33が形成されていなくてもよい。ただし、樹脂充填ケース4,5が平板部23,33を有していれば、樹脂充填ケース4,5と放熱部材2,3との接着面積が平板部23,33によって拡大するため、容易かつ確実に樹脂充填ケース4,5を放熱部材2,3に固定できる、という利点がある。
また、樹脂充填ケース4,5及び断熱部材7,8は、基板1の両主面(上面1a及び下面1b)に配されることに限らず、少なくとも電子機器の要冷却部を囲むように少なくとも基板1の一方の主面(上面1aあるいは下面1b)に配されていればよい。
さらに、断熱部材7,8の外側に配される発熱部品11,12は、一つに限らず例えば複数であってもよい。また、断熱部材7,8の外側に配される発熱部は、一つあるいは複数の発熱部品11,12によって構成されることに限らず、例えば、基板1に形成されて大きな電流が流れる配線パターンであってもよいし、これら発熱部品11,12及び配線パターンを組み合わせたものであってよい。
1a 上面(主面)
1b 下面(主面)
2 第一放熱部材
2a 上面(対向面)
3 第二放熱部材
4 第一樹脂充填ケース
5 第二樹脂充填ケース
6 放熱樹脂
7 第一断熱部材
8 第二断熱部材
9 第一電子部品(要冷却部)
10 第二電子部品(要冷却部)
11 第一発熱部品(発熱部)
12 第二発熱部品(発熱部)
21,31 第一端部
22,32 第二端部
52,62 断熱突起部
54,64 遮断孔
57,67 樹脂注入孔
71,81 断熱層
72,82 断熱樹脂層(断熱層)
Claims (6)
- 少なくとも一方の主面に電子部品が搭載されて回路を形成した基板と、該基板の主面に間隔をあけた位置に配された放熱部材と、前記基板の主面から前記放熱部材まで延びる筒状の樹脂充填ケースと、該樹脂充填ケースに充填された放熱樹脂と、前記樹脂充填ケースの外側を囲むように設けられると共に前記基板の主面から前記放熱部材まで延びる筒状の断熱部材と、を備え、
前記樹脂充填ケースが、前記回路のうち冷却を要する要冷却部を囲むように配され、
前記放熱樹脂が、前記放熱部材側に位置する樹脂充填ケースの第一端部において隙間なく充填され、かつ、前記基板側に位置する樹脂充填ケースの第二端部において少なくとも前記要冷却部に接触することを特徴とする電子機器の熱管理構造。 - 前記基板の主面、及び、該主面に対向する前記放熱部材の対向面のうち、少なくとも一方の面に通電により発熱する発熱部が設けられ、
前記一方の面における前記発熱部の設置領域と前記樹脂充填ケースの配置領域との間に、前記一方の面から窪んで前記設置領域と前記配置領域とを区画する遮断孔が形成され、
前記断熱部材が、前記遮断孔に挿入される断熱突起部を有することを特徴とする請求項1に記載の電子機器の熱管理構造。 - 前記遮断孔が、前記一方の面に直交する前記基板あるいは前記放熱部材の厚さ方向に貫通していることを特徴とする請求項2に記載の電子機器の熱管理構造。
- 前記断熱部材が、前記樹脂充填ケースの外周面に対して間隔をあけて配され、
前記樹脂充填ケースと前記断熱部材との隙間に断熱層が形成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電子機器の熱管理構造。 - 前記断熱層が、前記放熱樹脂よりも熱伝導率の低い樹脂材料からなる断熱樹脂層であることを特徴とする請求項4に記載の電子機器の熱管理構造。
- 前記放熱部材あるいは前記基板に、前記樹脂充填ケースと前記断熱部材との隙間に連通する樹脂注入孔が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の電子機器の熱管理構造。
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