JP6878806B2 - 電子制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子制御装置に関する。
従来、特許文献1に記載されるように、発熱素子を実装した基板と、基板を支持する放熱板としての第1放熱材としての金属ベースとを有する車載用電子制御装置が知れられている。
基板は、その厚み方向に貫通している伝熱経路としての貫通ビアを有している。貫通ビアは、基板における発熱素子が設置される位置に設けられている。基板における発熱素子の搭載箇所と反対側の面には凸形状の放熱部材が設けられている。金属ベースには、凸形状の放熱部材を挿入するための凹部が設けられている。放熱部材と金属ベースの凹部との間には、第2放熱材としての放熱材が充填されている。放熱部材と金属ベースとは放熱材を介して熱的に接触している。このような構成とすることで、発熱素子により生じる熱は基板の貫通ビア、放熱部材、および放熱材を介して金属ベースに伝わる。
また、特許文献2に記載されるように、基板における発熱素子が設けられている面に対向するように、第1放熱材としての放熱板を設ける半導体装置が知られている。放熱板と発熱素子との間には隙間が存在し、その隙間の一部を埋めるように第2放熱材としての放熱材が設けられている。放熱板と発熱素子とは放熱材を介して熱的に接触している。発熱素子により生じる熱は放熱材を介して放熱板に伝わる。
特開2014−135418号公報 特開2015−135852号公報
しかし、特許文献1の構成では、基板を金属ベースに搭載したときに、放熱材が放熱部材と金属ベースとの間に適切に充填されているかどうかを確認することが困難である。また、特許文献2の構成においても、放熱材を放熱板と発熱素子との間に設けたときに、放熱材が放熱板と発熱素子との間に適切に充填されているかどうかを確認することが困難である。
本発明の目的は、基板と第1放熱材との間および発熱素子と第1放熱材との間の少なくとも一方に介在される第2放熱材の状態を確認できる電子制御装置を提供することである。
上記目的を達成し得る電子制御装置は、一方面に発熱素子が設けられている基板と、前記基板における前記一方面と反対側の他方面、および前記発熱素子における前記基板と反対側の面のうち少なくとも一方に設けられている第2放熱材と、前記基板の前記他方面および前記発熱素子における前記基板と反対側の面のうち前記第2放熱材が設けられている面との間に前記第2放熱材を介在させて設けられている第1放熱材と、を備えることを前提としている。前記基板の前記他方面に前記第2放熱材が設けられている場合、前記基板は、前記発熱素子の周縁から離間した位置、且つ前記第2放熱材が介在されている位置にその厚み方向へ貫通して設けられた貫通孔を有し、前記発熱素子における前記基板と反対側の面に前記第2放熱材が設けられている場合、前記発熱素子との間に前記第2放熱材を介在させる前記第1放熱材は、その前記発熱素子に対応する部分の範囲以内においてその厚み方向へ貫通して設けられた貫通孔を有している。
上記構成によれば、基板の他方面に第2放熱材が設けられている場合、基板における発熱素子の周縁から離間した位置、且つ前記第2放熱材が介在されている位置においてその厚み方向に貫通して設けられた貫通孔を介して、基板の他方面と第1放熱材との間に設けられている第2放熱材の状態を確認することができる。また、発熱素子における基板と反対側の面に第2放熱材が設けられている場合、発熱素子と第2放熱材を介して対向している第1放熱材において、発熱素子に対応する部分の範囲以内においてその厚み方向に貫通して設けられた貫通孔を介して、発熱素子と放熱板との間に設けられている第2放熱材の状態を貫通孔を介して確認することができる。
上記の電子制御装置において、前記発熱素子は、その周縁に複数の端子を有し、前記基板は、基板電極を有し、前記端子は、前記基板電極に半田にて接続され、前記基板電極の一部は、前記基板の前記貫通孔の内部に露出していることが好ましい。
上記の電子制御装置によれば、基板の他方面と第1放熱材との間に第2放熱材が配置されることにより、少なからず貫通孔の内部に第2放熱材が進入する。そのため、発熱素子から発生した熱が端子に伝わり、端子から基板の基板電極を介して、貫通孔の内部の第2放熱材に伝わる。このようにすることで発熱素子から発生する熱の放熱効果をより向上することができる。
上記の電子制御装置において、前記基板の前記他方面に前記第2放熱材が設けられている場合、前記第2放熱材は、前記基板に設けられる前記貫通孔を介して前記基板の前記一方面に露出していることが好ましい。
上記の電子制御装置によれば、第2放熱材が基板の貫通孔を介して基板の一方面に露出している。第2放熱材が基板の貫通孔を介して基板の一方面まで露出していることは、基板と第1放熱材との間には十分に第2放熱材が配置されていることを示している。このため、基板の一方面に第2放熱材が露出していることを確認するだけでよいので、基板の他方面と第1放熱剤との間に第2放熱材が適切に配置されていることをより簡単に確認できる。
上記の電子制御装置において、前記発熱素子は、その周縁に複数の端子を有し、前記端子は、前記基板の前記一方面に設けられている基板電極に半田にて接続され、前記端子の少なくとも一部は、前記基板の前記一方面に露出している前記第2放熱材に覆われていることが好ましい。
上記の電子制御装置では、発熱素子の端子の少なくとも一部が、基板の一方面に露出している第2放熱材により覆われていることにより、発熱素子から発生する熱が第2放熱材に直接伝わるため、発熱素子から発生する熱の放熱効果をより向上することができる。
上記の電子制御装置において、前記第2放熱材は、硬化性および絶縁性を有していることが好ましい。
上記の電子制御装置では、基板電極に半田で接続された発熱素子の端子が、基板の一方面に露出した第2放熱材に覆われる。第2放熱材は、硬化性を有しているため、基板電極に対する発熱素子の端子の結線保持性を向上することができる。また、放熱材は絶縁性を有しているため、隣り合う端子同士の絶縁性も向上することができる。
上記の電子制御装置において、前記発熱素子における前記基板と反対側の面に前記第2放熱材が設けられている場合、前記発熱素子における前記基板と反対側の面に設けられている前記第2放熱材は、前記発熱素子との間に前記第2放熱材を介在させる前記第1放熱材の前記貫通孔を介して外部に露出していることが好ましい。
上記構成によれば、発熱素子における基板と反対側の面側に設けられている第1放熱材の貫通孔を介して第2放熱材が外部に露出している。発熱素子の基板と反対側に設けられている第1放熱材の貫通孔を介して第2放熱材が外部に露出していることは、発熱素子と第1放熱材との間には十分に第2放熱材が介在されていることを示している。このため、外部に第2放熱材が露出していることを確認するだけでよいので、発熱素子と第1放熱材との間に第2放熱材が適切に介在されていることをより簡単に確認できる。
本発明の電子制御装置によれば、基板と第1放熱材との間および発熱素子と第1放熱材との間の少なくとも一方に介在される第2放熱材の状態を確認できる。
電子制御装置の一実施の形態における発熱素子近傍を示す部分平面図。 第1の実施形態における電子制御装置の断面構造を示す断面図。 第2の実施形態における電子制御装置の断面構造を示す断面図。
<第1の実施形態>
以下、本発明の電子制御装置を具体化した第1の実施形態を説明する。
図1に示すように、電子制御装置1は、例えば車両に搭載される電動パワーステアリング装置のモータ等の作動を制御するために用いられるものである。電子制御装置1は、発熱素子10と、矩形板状の回路基板20と、仮想線にて示される矩形板状の第1放熱材としての放熱板30と、を有している。
発熱素子10は、複数の接続端子13を有している。発熱素子10としては、例えばIC(集積回路)やFET(電界効果型トランジスタ)等が挙げられる。接続端子13は回路基板20に半田14によって固定されている。半田14は、接続端子13の全体を覆っている。放熱板30は、例えばアルミ合金等の熱伝導性の高い金属材料からなる。
図2に示すように、回路基板20は、その一方面としての回路主面20a,およびその他方面としての回路主面20bを有している。電子制御装置1は、放熱板30を回路基板20の回路主面20bと対向するように設け、発熱素子10を回路基板20の回路主面20a上に設けている。回路基板20は、所定の厚みT1を有している。回路基板20は、第1〜第4の回路導体層20c〜20f間に第1〜第3の絶縁層20g〜20iをそれぞれ介在させて積層した多層構造を有している。具体的には、回路基板20は、発熱素子10側から順に、第1の回路導体層20c、第1の絶縁層20g、第2の回路導体層20d、第2の絶縁層20h、第3の回路導体層20e、第3の絶縁層20iおよび第4の回路導体層20fが積層されてなる。第1〜第4の回路導体層20c〜20fは、エッチング等により銅箔等の導体箔の一部を除去することにより形成される基板電極としての配線パターン21をそれぞれ有している。第2および第3の回路導体層20d,20eのそれぞれの層が構成する配線パターン21間の隙間は絶縁性樹脂材料により埋められている。一方、第1〜第3の絶縁層20g〜20iは、絶縁性樹脂材料から構成されており、回路基板20に直交する方向に隣接する配線パターン21同士の絶縁を保っている。また、回路基板20には、定められた回路導体層および絶縁層を貫通して積層方向(図2における上下方向)に延びる複数のビアホール(積層間接続孔)20jが形成されている。ビアホール20jの内部には、銅等の導体材料からなる接続部材20kが挿入されている。異なる層の配線パターン21同士が接続部材20kを介して電気的に接続されている。回路基板20は、複数の円筒状の貫通孔22を有している。貫通孔22は、回路基板20をその厚み方向に貫通している。貫通孔22は、回路主面20aおよび回路主面20bにそれぞれ開口している。貫通孔22は、その内周面を銅箔等の導体メッキ22aによりコーティングされている。貫通孔22の内周面に設けられる導体メッキ22aは、第1〜第4の回路導体層20c〜20fにおける所定の配線パターン21と接触している。
図1に示すように、回路基板20は、8つの貫通孔22を有している。8つの貫通孔22は、発熱素子10の接続端子13の先端(発熱素子10の周縁)から基板の厚みT1以下の距離T2だけ離間して配置されている。8つの貫通孔22は、発熱素子10の全周に亘って間隔を持って配置されている。具体的には、貫通孔22は発熱素子10の各辺に2つずつ対応するように配置されている。
図2に示すように、回路基板20の回路主面20bと放熱板30との間には、放熱材40が塗布されている。また、放熱材40は、貫通孔22の内部に充填されている。貫通孔22に充填された放熱材40は回路基板20の回路主面20aに露出している。放熱材40は、絶縁性および硬化性を有する放熱グリスである。放熱材40は、例えば空気中の湿気を吸収することにより徐々に硬化する。尚、上記した放熱材40は一例であり、製品仕様によって適宜変更してもよい。
図1に示すように、回路主面20aに露出した放熱材40は、半田14にて固定された発熱素子10の接続端子13のうち、貫通孔22の近傍に位置する任意の複数の接続端子13の先端を覆っている。詳しくは、放熱材40は、接続端子13を覆っている半田14をさらに覆うように塗布されている。
次に、電子制御装置1の組み立て方法について説明する。
まずは、発熱素子10の接続端子13を回路基板20における回路主面20aの配線パターン21に半田14で固定する。次に、放熱板30の表面に所定の塗布量の放熱材40を塗布する。その後、回路基板20の回路主面20bと、放熱板30の放熱材40を塗布した面とを対向させる。回路主面20bと放熱板30の放熱材40を塗布した面とを互いに近接させる。放熱材40は、回路基板20および放熱板30の双方から組み付け方向に押圧する力を受けて、回路主面20bおよび放熱板30の表面にまんべんなく広がる。また、放熱材40は、回路基板20および放熱板30の双方から受ける押圧する力により、回路基板20に設けられた貫通孔22に入り込み、かつ貫通孔22に充填されていく。放熱材40が貫通孔22に充填されて、回路基板20の回路主面20aに露出したとき、回路主面20bと放熱板30の放熱材40を塗布した面とを互いに近接させることをやめる。最後に、回路主面20aの表面に露出した硬化前の放熱材40を、接続端子13を覆う半田14をさらに覆うように塗布する。放熱材40が空気中の湿気を含み十分に硬化したところで電子制御装置1の組み立てが完了する。
以上詳述したように、本実施形態にかかる電子制御装置1によれば、次の作用および効果が得られる。
(1)回路基板20における発熱素子10の接続端子13の先端(発熱素子10の周縁)から離間した位置に、回路基板20をその厚み方向に貫通する円筒状の貫通孔22が設けられている。そのため、回路基板20の回路主面20bと放熱板30との間に塗布されている放熱材40の状態を貫通孔22を介して確認することができる。
(2)貫通孔22の内周面に設けられる導体メッキ22aは、回路基板20の第1〜第4の回路導体層20c〜20fにおける任意の配線パターン21と接触している。このため、発熱素子10から発生した熱は接続端子13に伝わり、さらに接続端子13から回路基板20の配線パターン21を介して、貫通孔22に充填されている放熱材40に伝わる。したがって、発熱素子10から発生する熱の放熱効果をより向上することができる。
(3)放熱材40が貫通孔22を介して回路基板20の回路主面20aに露出している。放熱材40が貫通孔22を介して回路基板20の回路主面20aにまで露出していることは、回路基板20と放熱板30との間には十分に放熱材40が塗布されていることを示している。このため、回路主面20aに放熱材40が露出していることを確認するだけでよいので、回路基板20の回路主面20bと放熱板30との間に放熱材40が適切に塗布されていることをより簡単に確認できる。
(4)発熱素子10の接続端子13の少なくとも一部が、回路基板20の回路主面20aに露出している放熱材40により覆われていることにより、発熱素子10から発生する熱が放熱材40に直接伝わるため、発熱素子10から発生する熱の放熱効果をより向上することができる。
(5)また、電子制御装置1によれば、放熱材40は、硬化性および絶縁性を有する放熱グリスである。配線パターン21に半田14で接続された発熱素子10の接続端子13が、回路基板20の回路主面20aに露出した硬化性を有する放熱材40に覆われている。そのため、発熱素子10の接続端子13の配線パターン21に対しての結線保持性を向上することができる。また、放熱材40は絶縁性を有しているため、接続端子13と配線パターン21とを接続した状態において、隣り合う接続端子13同士の絶縁性も向上することができる。
(6)一般的に熱は熱源を基準として放射状に伝達されることが知られている。そのため、発熱素子10の全周に沿って回路基板20に貫通孔22が設けられることにより、発熱素子10から発生する熱をより効果的に放熱することができる。
(7)貫通孔22が発熱素子10の接続端子13の先端から基板の厚みT1以下の距離T2に設けられている。このため、発熱素子10から発生する熱が回路基板20の回路主面20aから回路主面20bに伝わり、さらに放熱材40を介して放熱板30に伝わる経路に加えて、回路基板20の回路主面20aから貫通孔22に充填されている放熱材40を介して放熱板30に伝わる経路も伝熱経路として使用できる。すなわち、発熱素子10の放熱効果を向上することができる。
<第2の実施の形態>
以下、電子制御装置の第2の実施形態を説明する。本実施の形態の電子制御装置は、放熱板30とは別の放熱板を有している点で第1の実施形態と異なる。このため、第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付してその詳細な説明は割愛する。
図3に示すように、発熱素子10の回路基板20と反対側の面には、第2放熱材としての放熱材45を介して第1放熱材としての放熱板50が設けられている。
放熱板50は、主面50a,50bを有している。主面50aは、放熱板50における回路基板20と反対側の面であり、主面50bは、放熱板50における回路基板20と対向する面である。放熱板50は、矩形をなしており、放熱板30よりも若干サイズの大きいものを採用している。放熱板50は、発熱素子10を覆うように設けられている。放熱板50において、発熱素子10を除く部分は、隙間をおいて回路基板20に対向している。尚、放熱板50の形状としては、矩形に限らず発熱素子10を覆うことのできる程度の形状および大きさを有していれば適宜変更してもよい。
放熱板50は、複数の円筒状の貫通孔51を有している。貫通孔51は、放熱板50における発熱素子10の回路基板20と反対側の面10aと対向している部分の範囲以内に設けられている。貫通孔51は、放熱板50をその厚み方向に貫通している。貫通孔51は、放熱板50の主面50aおよび主面50bにそれぞれ開口している。
発熱素子10の面10aと放熱板50との間には、放熱材45が塗布されている。また、放熱材45は、貫通孔51の内部に充填されている。貫通孔51に充填された放熱材45は、放熱板50の主面50aに露出している。放熱材45は、回路基板20の回路主面20bと放熱板30との間に介在されている放熱材40と同じものである。
次に、電子制御装置1の組み立て方法について説明する。尚、発熱素子10、回路基板20および放熱板30については、第1の実施形態と同様にして組み立てられる。
発熱素子10、回路基板20、および放熱板30が組み立てられて放熱材40の塗布状態を確認した後、発熱素子10の面10aに所定の塗布量の放熱材45を塗布する。その後、発熱素子10の面10aと、放熱板50の主面50bとを対向させた状態で、面10aと主面50bとを互いに近接させる。放熱材45は、発熱素子10および放熱板50の双方から組み付け方向に押圧する力を受けて、面10aと主面50aにおける面10aと対向する部分との間にまんべんなく広がる。また、放熱材45は、発熱素子10および放熱板50の双方から受ける押圧する力により、放熱板50の貫通孔51に入り込み、かつ貫通孔51に充填されていく。放熱材45が貫通孔51に充填されて、放熱板50の主面50aに露出したとき、面10aと主面50bとを互いに近接させることをやめる。最後に、放熱材45が空気中の湿気を含み十分に硬化したところで電子制御装置1の組み立てが完了する。
本実施の形態によれば、第1の実施形態の(1)〜(6)の効果に加えて、次の効果が得られる。すなわち、発熱素子10の面10aと放熱板50の主面50bとの間に介在される放熱材45の状態を貫通孔51を介して確認することができる。また、放熱材45が硬化性を有している。このため、放熱材45が貫通孔51の内部に進入して硬化することにより発熱素子10と放熱板50との間の接着性が向上する(アンカー効果)。
尚、第1の実施形態および第2の実施形態は、技術的に矛盾が生じない範囲で以下のように変更してもよい。
・第1および第2の実施形態において、放熱材40,45は、貫通孔22,51を介して回路基板20の回路主面20aおよび放熱板50の主面50aに露出していたが、放熱材40,45が回路主面20aおよび主面50aに露出していなくてもよい。たとえば、貫通孔22,51の内部の途中まで放熱材40,45が充填されていてもよい。放熱材40,45が貫通孔22,51に入り込んでいることにより、回路基板20と放熱板30との間に放熱材40が、発熱素子10と放熱板50との間に放熱材45が適切に塗布されていることを確認できる。
・第1および第2の実施形態では、回路基板20には8つの貫通孔22を設けていたが、これに限らない。例えば、貫通孔22の数を8つよりも多くしてもよい。このようにすることで、発熱素子10から発生する熱の放熱効果を向上することができる。また、貫通孔22を8つ未満としてもよい。その場合、少なくとも発熱素子10の各辺に対応する箇所に貫通孔22を設けることが効果的であるが、製品仕様によって適宜変更してもよい。例えば、発熱素子10の全ての辺ではなく、一部の辺に対応する位置に貫通孔22を設けてもよい。
・また、第2の実施形態では、放熱板50には複数の貫通孔51を設けていたが、貫通孔51を1つだけとしてもよい。このようにしても発熱素子10と放熱板50との間に介在されている放熱材45の状態を確認することができる。
・第1および第2の実施形態において、貫通孔22は、発熱素子10の周縁から回路基板20の厚みT以下の距離T2だけ離間して設けられているが、これに限らない。例えば、回路基板20の厚みTより大きい距離だけ離間して設けてもよい。ただし、貫通孔22は、回路基板20の回路主面20bと放熱板30との間の塗布される放熱材40の塗布範囲内に設ける。
・第1および第2の実施形態において、貫通孔22は導体メッキ22aを介して配線パターン21と接触していたが、これに限らない。例えば、導体メッキ22aを割愛してもよい。その場合、貫通孔22の内部に充填されている放熱材40と配線パターン21が接触するようにしていればよい。また、例えば、配線パターン21が導体メッキ22aを貫通していてもよい。
・第1および第2の実施形態において、回路主面20aに露出した放熱材40は、半田14にて固定された発熱素子10の接続端子13のうち、任意の接続端子13の先端を覆うように塗布されていたが、これに限らない。例えば、全ての接続端子13の先端を覆うように放熱材40を塗布してもよい。
・第1および第2の実施形態において、放熱材40は、半田14を覆うように塗布されているが、これに限らない。例えば、隣り合う接続端子13(半田14)同士の隙間を埋めるかたちで放熱材40を塗布してもよい。このようにしても、隣り合う接続端子13同士の絶縁性を確保でき、且つ接続端子13の配線パターン21への結線保持性を向上することができる。また、放熱材40を接続端子13の少なくとも一部を覆うように塗布することで、少なくとも接続端子13の配線パターン21への結線保持性を向上することができる。
・第1および第2の実施形態において、放熱材40,45は、空気中の湿気を吸収して徐々に硬化していく性質を有しているが、これに限らない。例えば、放熱材40,45は、常温で放置することで硬化するタイプのものでもよい。また、放熱材40,45は、二液性の硬化型グリスでもよい。そのような構成としても、第1の実施形態においては、接続端子13の一部を放熱材40により覆うことにより接続端子13の配線パターン21への結線保持性を向上することができる。第2の実施形態においては、アンカー効果により発熱素子10と放熱板50との間の接着性を向上させることができる。
・第1および第2の実施形態において、回路基板20は、第1〜第4の回路導体層20c〜20f間に第1〜第3の絶縁層20g〜20iをそれぞれ介在させて積層した多層構造を有しているが、これに限らない。例えば、回路基板20は、単層構造をとってもよい。
・第1および第2の実施形態において、放熱板30は、放熱材40を介して回路基板20と接触しているが、これに限らない。例えば、放熱板30のサイズを回路基板20と同等の大きさにし、放熱板30と回路基板20とをその周縁部で接触させてもよい。この場合、回路基板20と放熱板30とが接触した箇所においてボルト等で固定してもよい。
・また、第1および第2の実施形態において、放熱材40,45は硬化性および絶縁性を有するものを使用していたが、これに限らない。例えば、放熱材40,45は、硬化性を有していなくてもよい。常にペースト状の放熱グリスでもよい。その場合、回路基板20と放熱板30との間、および回路基板20と放熱板30と放熱板50との間をボルト等で固定できていればよい。また、例えば、発熱素子10において、絶縁性を要求しない部位に放熱材40,45を塗布するならば、放熱材40,45は絶縁性を有していなくてもよい。
・第2の実施形態において、回路基板20と放熱板30との間に放熱材40を介在させ、発熱素子10と放熱板50との間に放熱材45を塗布させていたが、これに限らない。例えば、回路基板20と放熱板30との間に放熱材40を介在させなくてもよい。この場合、放熱板30は割愛し、発熱素子10と放熱板50との間に放熱材45を塗布させる構成だけとしてもよい。
・また、放熱板30,50は、矩形板状をなしているが、回路基板20および発熱素子10との間に放熱材40,45を介在できる構成を有していればよい。ただし、放熱材40,45の状態を貫通孔22,51を介して確認できるようにする。
1…電子制御装置、10…発熱素子、10a…面、13…接続端子、14…半田、20…回路基板、20a,20b…回路主面、21…配線パターン、22,51…貫通孔、30,50…放熱板、40,45…放熱材。

Claims (4)

  1. 一方面に発熱素子が設けられている基板と、
    前記基板における前記一方面と反対側の他方面、および前記発熱素子における前記基板と反対側の面にそれぞれ設けられている第2放熱材と、
    前記基板の前記他方面との間、および前記発熱素子における前記基板と反対側の面との間にそれぞれ前記第2放熱材を介在させて設けられている第1放熱材と、を備え、
    前記基板は、前記発熱素子の周縁から離間した位置、且つ前記第2放熱材が介在されている位置にその厚み方向へ貫通して設けられた貫通孔を有し、
    前記発熱素子との間に前記第2放熱材を介在させる前記第1放熱材は、その前記発熱素子に対応する部分の範囲以内においてその厚み方向へ貫通して設けられた貫通孔を有し、
    前記基板の前記他方面に設けられた前記第2放熱材は、前記基板に設けられる前記貫通孔を介して前記基板の前記一方面に露出し、
    前記発熱素子における前記基板と反対側の面に設けられている前記第2放熱材は、前記発熱素子との間に前記第2放熱材を介在させる前記第1放熱材の前記貫通孔を介して外部に露出し、
    前記発熱素子は、その周縁に複数の端子を有し、
    前記端子は、前記基板の前記一方面に設けられている基板電極に半田にて接続され、
    前記端子の少なくとも一部は、前記基板の前記一方面に露出している前記第2放熱材に覆われている電子制御装置。
  2. 請求項1に記載の電子制御装置において、
    前記基板電極の一部は、前記基板の前記貫通孔の内部に露出している電子制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電子制御装置において、
    前記第2放熱材は、硬化性および絶縁性を有している電子制御装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の電子制御装置において、
    前記第2放熱材は、絶縁性を有する放熱グリスであって、
    前記端子の一部は、前記基板の前記一方面に露出している前記放熱グリスに覆われている電子制御装置。
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