JP2015018684A - マイクロ波プラズマ処理装置、スロットアンテナ及び半導体装置 - Google Patents

マイクロ波プラズマ処理装置、スロットアンテナ及び半導体装置 Download PDF

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俊彦 岩尾
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Abstract

【課題】2種類の異なるマイクロ波を適切に伝送すること。【解決手段】マイクロ波プラズマ処理装置は、1つの実施形態において、冷却プレートと中間金属板とを連続して貫通して中間金属体において中心側の部分に設けられる貫通孔に設けられる同軸導波管であって、内側導体と中間導体と外側導体とを有し、中間導体の中空部分に設けられる内側導体と中間導体との間の空間と、外側導体の中空部分に設けられる中間導体と外側導体との間の空間とがそれぞれマイクロ波を伝送し、内側導体の外径と中間導体の内径との差よりも、外側導体の内径と中間導体の外径との差が大きくなる同軸導波管を有する。【選択図】図13

Description

本発明の種々の側面及び実施形態は、マイクロ波プラズマ処理装置、スロットアンテナ及び半導体装置に関するものである。
マイクロ波電界により励起された高密度プラズマを用いるマイクロ波プラズマ処理装置がある。例えば、マイクロ波プラズマ処理装置は、均一なマイクロ波を発生するように配列された多数のスロットを有する平面状のアンテナを有する。マイクロ波プラズマ処理装置では、スロットアンテナから処理容器内にマイクロ波を放射し、真空容器内のガスを電離してプラズマを励起させる。
特開平9−63793号公報 特開平3−191074号公報 特開2007−213994号公報
しかしながら、上述した技術では、処理容器内のプラズマ濃度が均一にならないという問題がある。
開示するマイクロ波プラズマ処理装置は、1つの実施態様において、冷却プレートを有する。また、マイクロ波プラズマ処理装置は、1つの実施態様において、冷却プレートの処理容器側に間隔をあけて設けられる中間金属板であって、中間金属板の処理容器側の面を中心側の部分と外周側の部分とに分けるドーナッツ状の凸部を有する中間金属板を有する。また、マイクロ波プラズマ処理装置は、1つの実施態様において、中間金属板の処理容器側に凸部と接触しながら設けられるスロット板であって、スロット板の処理容器側の面に、マイクロ波を放射するためのスロットとして、凸部と接触する部分より中心側の部分に設けられる第1のスロットと、外周側の部分に設けられる第2のスロットとを有するスロット板を有する。また、マイクロ波プラズマ処理装置は、1つの実施態様において、冷却プレートと中間金属板とを連続して貫通して中間金属体において中心側の部分に設けられる貫通孔に設けられる同軸導波管であって、内側導体と中間導体と外側導体とを有し、中間導体の中空部分に設けられる内側導体と中間導体との間の空間と、外側導体の中空部分に設けられる中間導体と外側導体との間の空間とがそれぞれマイクロ波を伝送し、内側導体の外径と中間導体の内径との差よりも、外側導体の内径と中間導体の外径との差が大きくなる同軸導波管を有する。また、マイクロ波プラズマ処理装置は、1つの実施態様において、前記内側導体と前記中間導体との間の空間を介して、前記スロット板と前記中間金属体との間の空間のうち前記凸部より中心側にある中心側空間においてマイクロ波を伝送することで前記第1のスロットにマイクロ波を伝送する内側導波路を有する。また、マイクロ波プラズマ処理装置は、1つの実施態様において、前記中間導体と前記外側導体との間の空間と、前記中間金属体と前記冷却プレートとの間の空間とを順に介して、前記スロット板と前記中間金属体との間の空間のうち前記凸部より外周側にある外周側空間においてマイクロ波を伝送することで前記第2のスロットにマイクロ波を伝送する外側導波路を有する。また、マイクロ波プラズマ処理装置は、1つの実施態様において、スロット板の処理容器側に設けられる誘電体を有する。また、マイクロ波プラズマ処理装置は、1つの実施態様において、誘電体により密閉されるように設けられる処理容器を有する。
開示するマイクロ波プラズマ処理装置の1つの態様によれば、2種類の異なるマイクロ波を適切に伝送可能となるという効果を奏する。
図1は、第1の実施形態に係るマイクロ波プラズマ処理装置の構成の一例を示す図である。 図2は、第1の実施形態におけるスロットアンテナの全体像の一例を示す外観図である。 図3は、第1の実施形態におけるスロットアンテナの全体像の一例を示す外観図である。 図4は、第1の実施形態におけるスロットアンテナの全体像の一例を示す外観図である。 図5は、第1の実施形態におけるスロットアンテナの詳細な構成の一例を示す断面図である。 図6は、図5に示すスロットアンテナの断面図の一部を拡大した断面図である。 図7は、図5に示すスロットアンテナの断面図の一部を拡大した断面図である。 図8は、第1の実施形態における中間金属体の一例を示す誘電体窓側から見た外観図である。 図9は、第1の実施形態における中間金属体の一例を示す冷却プレート側から見た外観図である。 図10は、第1の実施形態におけるスロットアンテナに設けられる処理ガスの供給路及びマイクロ波の導波路を示す図である。 図11は、第1の実施形態における中間金属体と内側遅波板及び外側遅波板との関係を示す誘電体窓側から見た外観図である。 図12は、第1の実施形態における中間金属体と内側遅波板及び外側遅波板との関係を示す冷却プレートから見た外観図である。 図13は、第1の実施形態における同軸導波管の径の一例を示す図である。 図14は、第1の実施形態における内側導波路のうち、第1の部材が設けられる箇所についての輪郭を示す図である。 図15は、第1の実施形態における内側導波路のうち、内側遅波板と空の空間との界面における輪郭を示す図である。 図16は、第1の実施形態における内側導波路におけるマイクロ波の伝送状態を示す図である。 図17は、第1の実施形態における外側導波路の輪郭を示す図である。 図18は、第1の実施形態における外側導波路の輪郭を示す図である。 図19は、第1の実施形態における外側導波路の輪郭を示す図である。 図20は、第1の実施形態における外側導波路におけるマイクロ波の伝送状態を示す図である。 図21は、中間金属体と冷却プレートとが接触している部分が外側遅波板に囲まれている場合におけるマイクロ波の反射係数を示す図である。 図22は、中間金属体と冷却プレートとが接触している部分が外側遅波板に囲まれていない場合におけるマイクロ波の反射係数を示す図である。 図23は、第1の実施形態における誘電体窓の一例を示す処理容器側から見た外観図である。 図24は、図23に示す誘電体窓の詳細な構成を示す縦断面図である。 図25は、第1の実施形態における誘電体窓のシミュレーション結果を説明するための図である。 図26は、同軸導波管の寸法の一例を示す図である。 図27は、外側導波路の変形例の一例を示す図である。 図28は、中間金属体の冷却機構の一例を示す図である。 図29は、中間金属体の均熱部の一例を示す図である。
以下に、開示するマイクロ波プラズマ処理装置の実施形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により開示する発明が限定されるものではない。各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
(第1の実施形態)
第1の実施形態におけるマイクロ波プラズマ処理装置は、1つの実施形態において、冷却プレートを有する。また、マイクロ波プラズマ処理装置は、冷却プレートの処理容器側に間隔をあけて設けられる中間金属板であって、中間金属板の処理容器側の面を中心側の部分と外周側の部分とに分けるドーナッツ状の凸部を有する中間金属板を有する。また、マイクロ波プラズマ処理装置は、中間金属板の処理容器側に凸部と接触しながら設けられるスロット板であって、スロット板の処理容器側の面に、マイクロ波を放射するためのスロットとして、凸部と接触する部分より中心側の部分に設けられる第1のスロットと、外周側の部分に設けられる第2のスロットとを有するスロット板を有する。また、マイクロ波プラズマ処理装置は、冷却プレートと中間金属板とを連続して貫通して中間金属体において中心側の部分に設けられる貫通孔に設けられる同軸導波管であって、内側導体と中間導体と外側導体とを有し、中間導体の中空部分に設けられる内側導体と中間導体との間の空間と、外側導体の中空部分に設けられる中間導体と外側導体との間の空間とがそれぞれマイクロ波を伝送し、内側導体の外径と中間導体の内径との差よりも、外側導体の内径と中間導体の外径との差が大きくなる同軸導波管を有する。また、マイクロ波プラズマ処理装置は、1つの実施形態において、前記内側導体と前記中間導体との間の空間を介して、前記スロット板と前記中間金属体との間の空間のうち前記凸部より中心側にある中心側空間においてマイクロ波を伝送することで前記第1のスロットにマイクロ波を伝送する内側導波路を有する。また、マイクロ波プラズマ処理装置は、1つの実施形態において、前記中間導体と前記外側導体との間の空間と、前記中間金属体と前記冷却プレートとの間の空間とを順に介して、前記スロット板と前記中間金属体との間の空間のうち前記凸部より外周側にある外周側空間においてマイクロ波を伝送することで前記第2のスロットにマイクロ波を伝送する外側導波路を有する。また、マイクロ波プラズマ処理装置は、スロット板の処理容器側に設けられる誘電体を有する。また、マイクロ波プラズマ処理装置は、誘電体により密閉されるように設けられる処理容器を有する。
また、第1の実施形態におけるマイクロ波プラズマ処理装置は、1つの実施形態において、同軸導波管の内側導体の下部に、スロット板と中間金属体との間の空間のうち凸部より中心側にある中心側空間へと突出する第1の段差部を有する部材であって、第1の段差部における径の長さが中間導体の内径以下となる第1の部材を有する。
また、第1の実施形態におけるマイクロ波プラズマ処理装置は、1つの実施形態において、内側導波路において、第1のスロットの上部に設けられる内側遅波板を有する。また、マイクロ波プラズマ処理装置は、同軸導波管の内側導体の処理容器側の端部に、中心側空間へと突出する第1の段差部を有する部材であって、第1の段差部における径の長さが中間導体の内径以下となる第1の部材を更に有する。また、マイクロ波プラズマ処理装置では、中心側空間において内側遅波板と内側遅波板が設けられていない部分との界面において内側遅波板が傾斜もしくは段差を有するか、又は、中心側空間の内側遅波板が設けられていない部分に突出する凸部を中間金属体又はスロット板が有する。
また、第1の実施形態におけるマイクロ波プラズマ処理装置は、1つの実施形態において、外側導波路に設けられる外側遅波板と、同軸導波管の中間導体の処理容器側の端部に、中間金属体と冷却プレートとの間の空間へと突出する第3の段差部を有する部材であって、第3の段差部における径の長さが外側導体の内径以下となる第2の部材とを更に有する。また、中間金属体と冷却プレートとの間の空間において、外側遅波板と外側遅波板が設けられていない部分との界面において内側遅波板が中心側に向かって突出する第2の段差部を傾斜もしくは段差を有するか、又は、冷却プレート又は記中間金属体が中間金属体と冷却プレートとの間の空間に突出する凸部を有する。
また、第1の実施形態におけるマイクロ波プラズマ処理装置は、1つの実施形態において、外側導波管の内径は、マイクロ波の自然波長の0.25から0.35倍であり、より好ましくは、マイクロ波の自然波長の0.28から0.33倍である。
また、第1の実施形態におけるスロットアンテナは、1つの実施形態において、冷却プレートを有する。また、スロットアンテナは、冷却プレートの処理容器側に間隔をあけて設けられる中間金属板であって、中間金属板の処理容器側の面を中心側の部分と外周側の部分とに分けるドーナッツ状の凸部を有する中間金属板を有する。また、スロットアンテナは、中間金属板の処理容器側に凸部と接触しながら設けられるスロット板であって、スロット板の処理容器側の面に、マイクロ波を放射するためのスロットとして、凸部と接触する部分より中心側の部分に設けられる第1のスロットと、外周側の部分に設けられる第2のスロットとを有するスロット板を有する。また、スロットアンテナは、冷却プレートと中間金属板とを連続して貫通して中間金属体において中心側の部分に設けられる貫通孔に設けられる同軸導波管であって、内側導体と中間導体と外側導体とを有し、中間導体の中空部分に設けられる内側導体と中間導体との間の空間と、外側導体の中空部分に設けられる中間導体と外側導体との間の空間とがそれぞれマイクロ波を伝送し、内側導体の外径と中間導体の内径との差よりも、外側導体の内径と中間導体の外径との差が大きくなる同軸導波管を有する。
また、第1の実施形態における半導体装置は、第1の実施形態におけるマイクロ波プラズマ処理装置によって製造される。
(第1の実施形態に係るマイクロ波プラズマ処理装置)
図1は、第1の実施形態に係るマイクロ波プラズマ処理装置の構成の一例を示す図である。図1に示すように、マイクロ波プラズマ処理装置10は、処理容器100と、スロットアンテナ200と、誘電体窓300とを有する。また、マイクロ波プラズマ処理装置10は、処理容器100内に、基板Wが載置される支持台101と、図示しないガス供給源から開口部102Aを介して処理ガスを処理容器100内に供給するガスシャワー102を有する。
処理容器100は、支持台101に載置される基板Wに対してプラズマ処理を行うための処理空間Sを画成する。また、処理容器100には、真空ポンプなどの排気系と接続される開口103が形成される。
誘電体窓300は、処理容器100の処理空間Sを真空密閉するように、処理容器100の上部に設けられる。誘電体窓300は、天板とも呼ばれる。誘電体窓300には、処理空間Sに対向する対向面300aが形成される。なお、誘電体窓300の詳細な構成については、後述する。
スロットアンテナ200は、誘電体窓300の対向面300aの反対側の上面300b上に設けられる。スロットアンテナ200は、図示しない外部のマイクロ波源と接続され、マイクロ波源からのマイクロ波をスロットアンテナ200に設けられたマイクロ波透過スロットから透過させる。そして、スロットアンテナ200は、誘電体窓300を介してプラズマ励起用のマイクロ波を処理容器100の処理空間Sへ放射することで、処理容器100内に放出された処理ガスを電離してプラズマを励起させる。
図2〜図4は、第1の実施形態におけるスロットアンテナの全体像の一例を示す外観図である。図2〜図4に示す例では、記載の便宜上、誘電体窓300については図示していない。図2〜図4に示すように、スロットアンテナ200は、同軸導波管201と、冷却プレート202と、スロットアンテナ板203と、処理ガスを処理容器100内に供給するガス供給孔204と、同軸導波管201を冷却するための冷却管205及び冷却管206と、スロットアンテナ200に処理ガスが供給されるガス流入孔207とを有する。
スロットアンテナ板203は、例えば、薄板状であって、円板状である。スロットアンテナ板203には、複数のマイクロ波透過スロット203c及び複数のマイクロ波透過スロット203bが形成される。スロットアンテナ板203の板厚方向の両面は、それぞれ平らであることが好ましい。スロットアンテナ板203は、板厚方向に貫通し、スロットアンテナ板203の内周側に設けられる複数のマイクロ波透過スロット203cと、外周側に設けられる複数のマイクロ波透過スロット203bとを有する。複数あるマイクロ波透過スロット203cの各々は、互いに交差又は直交する方向に延びる長孔である2つのスロット203f,203gを含んでいる。複数あるマイクロ波透過スロット203bの各々は、互いに交差又は直交する方向に延びる長孔である2つのスロット203d,203eを含んでいる。複数あるマイクロ波透過スロット203cは、それぞれ、内周側の周方向に所定の間隔に配置され、複数あるマイクロ波透過スロット203bは、外周側の周方向に所定の間隔に配置される。
言い換えれば、複数のマイクロ波透過スロット203cは、2つのスロット203f,203gが、スロットアンテナ板203の円周方向に沿って複数配置されて形成された内側スロット群203c−1となる。また、複数のマイクロ波透過スロット203bは、第1のスロット群203c−1よりもスロットアンテナ板203の径方向の外側において、2つのスロット203d,203eが、スロットアンテナ板203の円周方向に沿って複数配置されて形成された外側スロット群203b−1となる。
内側スロット群203c−1は、後述する内側導波路によって誘電体窓300の中心側に導かれるマイクロ波を透過させ、外側スロット群203b−1は、後述する外側導波路によって誘電体窓300の周縁側に導かれるマイクロ波を透過させる。
図5は、第1の実施形態におけるスロットアンテナの詳細な構成の一例を示す断面図である。図6及び図7は、図5に示すスロットアンテナの断面図の一部を拡大した断面図である。図6及び図7は、それぞれ、図5における破線及び実線で囲んだ部分に相当する。図6及び図7に示すように、スロットアンテナ200は、冷却プレート202と、中間金属体208と、スロットアンテナ板203と、同軸導波管201とを有する。
図5〜図7に示すように、冷却プレート202は、同軸導波管201の後述する中間導体201bの外形面との間に間隔を空けて設けられる。冷却プレート202は、冷媒を流通させるための流通孔202cを有する。冷却プレート202は、中間金属体208や誘電体窓300の冷却に用いられる。
中間金属体208は、冷却プレート202の処理容器100側に間隔を空けて設けられる。中間金属体208は、中間金属体208の処理容器100側の面を中心側の部分と外周側の部分とに分けるドーナッツ状の凸部208fを有する。また、中間金属体208の厚さは、好ましくは一定である。より詳細には、中間金属体208の厚さは、凸部208fが設けられた箇所を除き、同一であることが好ましい。
スロットアンテナ板203は、中間金属体208の処理容器100側に凸部208fと接触しながら設けられる。スロットアンテナ板203は、スロットアンテナ板203の処理容器100側の面に、マイクロ波を放射するためのスロットとして、凸部208fと接触する部分より中心側の部分に設けられるマイクロ波透過スロット203cと、凸部208fと接触する部分より外周側の部分に設けられるマイクロ波透過スロット203bとを有する。
同軸導波管201は、冷却プレート202と中間金属体208とに連続して貫通する貫通孔に設けられる。図5に示す例では、同軸導波管201の処理容器100側の端部が貫通孔内に位置する。貫通孔は、中間金属体208において、凸部208fにより形成される中心側の部分に設けられる。
また、同軸導波管201は、内側導体201aと、中間導体201bと、外側導体201cとを有する。内側導体201aと中間導体201bと外側導体201cとは、それぞれ、円筒状であり、好ましくは、径方向の中心が一致するように設けられる。内側導体201aと中間導体201bとは、内側導体201aの外形面と中間導体201bの内径面との間に間隔を空けて設けられる。また、中間導体201bと外側導体201cとは、中間導体201bの外形面と外側導体201cの内径面との間に間隔を空けて設けられる。
ここで、同軸導波管201では、内側導体201aの中空部分は、ガス供給孔204に流入された処理ガスをガス流入孔207に供給する供給路となる。また、同軸導波管201では、中間導体201bの中空部分に設けられる内側導体201aと中間導体201bとの間の空間と、外側導体201cの中空部分に設けられる中間導体201bと外側導体201cとの間の空間とがそれぞれ図示されないマイクロ波源からのマイクロ波を伝送する。すなわち、内側導体201aの外形面と中間導体201bの内径面とで形成される中空部分、及び、中間導体201bの外形面と外側導体201cの内径面とで形成される中空部分とが、それぞれ、マイクロ波を伝送する。
同軸導波管201の端部には、第1の部材213及び第2の部材214が設けられる。例えば、第1の部材213は、同軸導波管201の内側導体201aの処理容器100側の端部に設けられる。貫通孔を有する第1の部材213は、スロットアンテナ板203と中間金属体208との間の空間のうち凸部208fより中心側にある中心側空間へと突出する第1の段差部213aを有する。第1の段差部213aにおける径の長さは、中間導体201bの内径以下となる。また、図7に示す例では、第1の部材213は、ガス供給孔204と固定される。
また、例えば、第2の部材214は、同軸導波管201の中間導体201bの処理容器100側の端部に設けられる。貫通孔を有する第2の部材214は、中間金属体208と冷却プレート202との間の空間へと突出する第3の段差部214aを有する。第3の段差部214aにおける径の長さは、外側導体201cの内径以下となる。また、図7に示す例では、中間金属体208に固定される。
図7に示すように、第1の部材213及び第2の部材214は、テーパ状ではなく、段差を有する形状となっている。また、第1の部材213は、中間金属体208と間隔を空けて設けられ、第2の部材214は、冷却プレート202と間隔を空けて設けられる。
なお、貫通孔と、同軸導波管201と、第1の部材213及び第2の部材214との関係の一例について補足する。図7に示す例では、同軸導波管201の内側導体201aは、冷却プレート202に設けられた貫通孔を貫通する。また、中間導体201bは、端部が冷却プレート202の貫通孔の内部にあり、中間導体201bの端部に第2の部材214が設けられる。また、同軸導波管201の外側導体201cの端部は、冷却プレート202に固定される。
また、図7に示す例では、同軸導波管201の内側導体201aは、端部が中間金属体208の貫通孔の内部にあり、内側導体201aの端部に第1の部材213が設けられる。また、同軸導波管201の中間導体201bと冷却プレート202の貫通孔の側面202bとの間には間隔があり、同軸導波管201の内側導体201aと中間金属体208の貫通孔の側面208cとの間には間隔があり、それぞれマイクロ波を伝送する導波路の一部を形成している。
図8は、第1の実施形態における中間金属体の一例を示す誘電体窓側から見た外観図である。図9は、第1の実施形態における中間金属体の一例を示す冷却プレート側から見た外観図である。
ここで、図8及び図9を用いて、中間金属体208について更に説明する。図8に示すように、中間金属体208は、ドーナッツ状の凸部208fを有する。この結果、中間金属体208は、ドーナッツ状の凸部208fにおいてスロットアンテナ板203と接触することになる。言い換えると、中間金属体208のドーナッツ状の凸部208fが、スロットアンテナ板203の上面に設けられる。
ここで、中間金属体208は、中間金属体208の中心側からドーナッツ状の凸部208fまでの範囲において、中間金属体208の下面208dとスロットアンテナ板203の上面203aとの間に中心側空間が形成される。中心側空間は、図5に示す例では、後述する内側遅波板209が設けられる空間及び空の空間211とに相当する。また、中間金属体208は、中間金属体208の外周から中間金属体208のドーナッツ状の凸部208fまでの範囲において、中間金属体208の下面208eとスロットアンテナ板203の上面203aとの間に外周側空間が形成される。外周側空間は、図5に示す例では、後述する外側遅波板210bが設けられる空間に対応する。
また、図9に示すように、中間金属体208は、冷却プレート202と1つ又は複数の凸部208gを有する。ここで、中間金属体208は、1つ又は複数の凸部208gにおいて、冷却プレート202と接触している。言い換えると、冷却プレート202は、中間金属体208の1つ又は複数の凸部208g上に設けられる。すなわち、中間金属体208と冷却プレート202とは、1つ又は複数の凸部208gを除いて、中間金属体208の外形面と冷却プレート202との間に間隔を空けて設けられる。言い換えると、1つ又は複数の凸部208gを除いて、冷却プレートの下面202aと中間金属体208の上面208a及び側面202bとの間に間隔を空けて設けられる。
ここで、冷却プレート202は、中間金属体208と冷却プレート202との間の空間に突出する凸部202dを有する。凸部202dは、中間金属体208とは接触していない。
また、中間金属体208と冷却プレート202とは、中間金属体208に設けられる1つ又は複数の凸部208gにおいて接触している。言い換えると、中間金属体208と冷却プレート202とは、中間金属体208の1つ又は複数の凸部208gを除いて間隔を空けて設けられる。なお、中間金属体208は、冷却プレート202と中間金属体208とが接触している1つ又は複数の凸部208を介して、冷却プレート202の流通孔202cと連結している流通孔が設けられることで、中間金属体208の冷却能力を向上しても良い。また、1つ又は複数の凸部208gは、外側遅波板210が設けられていない箇所に設けられることが好ましい。
また、スロットアンテナ200は、中間金属体208の外形面上の一部分に、遅波板が設けられる。具体的には、スロットアンテナ200は、内側遅波板209と外側遅波板210とを有する。
図10は、第1の実施形態におけるスロットアンテナに設けられる処理ガスの供給路及びマイクロ波の導波路を示す図である。図10の矢印301は、スロットアンテナ200に設けられる処理ガスの供給路を示し、矢印302は、スロットアンテナ板203の内周側に設けられた内側スロット群203c−1へと供給されるマイクロ波の導波路を示し、矢印303は、スロットアンテナ板203の外周側に設けられた外側スロット群203b−1へと供給されるマイクロ波の導波路を示す。
図10の矢印301に示すように、スロットアンテナ200では、図示しない処理ガス供給源から処理ガスがガス流入孔207に供給されると、冷却プレート202及び中間金属体208を貫通している内側導体201aの中空部分を通って、ガス供給孔204から処理ガスが処理容器100内に供給される。
また、図10の矢印302に示すように、スロットアンテナ200は、内側導体201aと中間導体201bとの間の空間を介して、スロットアンテナ板203と中間金属体208との間の空間のうち凸部208fより中心側にある中心側空間においてマイクロ波を伝送することでマイクロ波透過スロット203c(内側スロット群203c−1)にマイクロ波を伝送する導波路である内側導波路を有する。また、内側導波路には、マイクロ波透過スロット203c(内側スロット群203c−1)の上部に内側遅波板209が設けられる。
すなわち、内側導波路では、マイクロ波源から供給されるマイクロ波は、内側導体201aの外形面と中間導体201bの内径面とで形成される中空部分と、内側導体201aの外形面と中間金属体208に設けられる貫通孔の側面208cとで形成される中空部分と、第1の部材213と中間金属体208との間の空間と、中間金属体208の下面とスロットアンテナ板203の上面とで形成される空の空間212と、内側遅波板209とを順に通った上で、マイクロ波透過スロット203c(内側スロット群203c−1)から誘電体窓300の中心側へマイクロ波が放出される。
また、図10の矢印303に示すように、スロットアンテナ200は、中間導体201bと外側導体201cとの間の空間と、中間金属体208と冷却プレート202との間の空間とを順に介して、スロットアンテナ板203と中間金属体208との間の空間のうち凸部208fより外周側にある外周側空間においてマイクロ波を伝送することでマイクロ波透過スロット203b(外側スロット群203b−1)にマイクロ波を伝送する導波路である外側導波路を有する。外側導波路には、マイクロ波透過スロット203b(外側スロット群203b−1)の上部に外側遅波板210が設けられる。
すなわち、外側導波路では、マイクロ波源から供給されるマイクロ波は、中間導体201bの外形面と外側導体201cの内径面とで形成される中空部分と、中間導体201bの外形面と冷却プレート202の側面202bとで形成される中空部分と、第2の部材214と冷却プレート202との間の空間と、中間金属体208の上面208aと冷却プレート202の下面202aとで形成される空の空間211と、外側遅波板210aと、外側遅波板210bとを順に通った上で、マイクロ波透過スロット203b(外側スロット群203b−1)から誘電体窓300の周縁側へマイクロ波が放出される。
図11は、第1の実施形態における中間金属体と内側遅波板及び外側遅波板との関係を示す誘電体窓側から見た外観図である。図12は、第1の実施形態における中間金属体と内側遅波板及び外側遅波板との関係を示す冷却プレートから見た外観図である。
図11及び図12に示すように、内側遅波板209は、中心側空間のうち、マイクロ波透過スロット203cの上部を含む一部又は全ての部分に設けられる。また、内側遅波板209は、好ましくは、中心側空間において内側遅波板209と内側遅波板209が設けられていない空の空間211との界面において、内側遅波板209が傾斜もしくは段差を有する。
すなわち、図5〜図12に示すように、内側遅波板209は、中間金属体208の下面208dとスロットアンテナ板203の上面203aとの間に設けられた空間を埋めるように、中間金属体208の凸部208fから内周側に所定の長さに渡って設けられる。この結果、中間金属体208の下面208dとスロットアンテナ板203の上面203aとの間に設けられた空間のうち、中間金属体208の凸部208fから内周側にある部分において、中間金属体208の凸部208fから所定の長さにある範囲については内側遅波板209が設けられており、中間金属体208の貫通孔から内側遅波板209が設けられる箇所までは空の空間211となる。また、内側遅波板209は、空間211との界面において、好ましくは、斜めの形状を有する。
図11及び図12に示すように、外側遅波板210は、外周側空間と、中間金属体208と冷却プレート202との間の空間の一部とに連続して設けられる。例えば、外側遅波板210は、外周側空間に設けられる第1の外側遅波板210bと、第1の外側遅波板210bの端部から連続するように設けられて中間金属体208と冷却プレート202との間の空間の一部に設けられる第2の外側遅波板210aとを有する。
すなわち、図5〜図12に示すように、外側遅波板210bは、中間金属体208の下面208eとスロットアンテナ板203の上面203aとの間に設けられた空間を埋めるように設けられる。また、外側遅波板210aは、冷却プレート202の下面202aと中間金属体208の上面208a及び側面208bとの間に設けられた空間を埋めるように、外側遅波板210bの端部から所定の長さに渡って設けられる。
また、外側遅波板210aは、中間金属体208の上面208aのうち、中間金属体208の外周部から所定の長さの範囲まで設けられる。この結果、中間金属体208の上面208aと冷却プレート202の下面202aとの間に設けられた空間のうち、中間金属体208の貫通孔から外側遅波板210aが設けられる箇所までは空の空間212となる。冷却プレート202と中間金属体208とが接触している1つ又は複数の凸部208gは、中間金属体208の貫通孔から外側遅波板210aが設けられるまでの空の空間212に設けられる。また、外側遅波板210は、中間金属体208と冷却プレート202との間の空間において、外側遅波板210と外側遅波板210が設けられていない部分との界面において、中心側に向かって突出する第2の段差部210abを有する。好ましくは、内側導波路において外側遅波板210が設けられる長さが、外側導波路において内側遅波板209が設けられる長さより長くなる。
外側導波路と、中間金属体208に設けられる1つ又は複数の凸部208gとの関係について説明する。上述したように、中間金属体208と冷却プレート202とは、中間金属体208に設けられる1つ又は複数の凸部208gにおいて接触している。ここで、複数の1つ又は複数の凸部208gは、空の空間211に設けられる。言い換えると、複数の1つ又は複数の凸部208gは、外側遅波板210に囲まれていない。
図13は、第1の実施形態における同軸導波管の径の一例を示す図である。図13の310は、外側導体201cの内径を示し、311は、中間導体201bの外形を示し、312は、中間導体201bの内径を示し、313は、内側導体201bの外径を示す。ここで、好ましくは、内側導体201aの外径と中間導体201bの内径との差よりも、外側導体201cの内径と中間導体201bの外径との差が大きい。図13に示す例では、同軸導波管201の径としては、中間導体201bの外形面の直径が「30mm」であり、外側導体201cの内径面の直径が「38mm」であることが好ましい。また、内側導体201aの外形面の直径が「12mm」であり、中間導体201bの内径面の直径が「18mm」であることが好ましい。このように同軸導波管201の内側導体201a、中間導体201b及び外側導体201cの直径を設定することで、内側導体201aの中空部分に冷媒や処理ガスを通すことが可能となる。
図14は、第1の実施形態における内側導波路のうち、第1の部材が設けられる箇所についての輪郭を示す図である。図14に示すように、第1の部材213は、中間導体201bの内径面よりも底部が大きいテーパ状ではなく、誘電体窓300側の幅が広く、同軸導波管201の内側導体201a側の幅が狭くなることで形成される段差を有する形状となる。また、第1の部材213において、誘電体窓300側の幅は、中間導体201bの内径面以下となる。また、図14に示す例では、一例として、スロットアンテナ200の中心からの距離を示した。
図15は、第1の実施形態における内側導波路のうち、内側遅波板と空の空間との界面における輪郭を示す図である。図15に示すように、内側遅波板209は、中間金属体208の下面208dやスロットアンテナ板203の上面203aと垂直とはならない面を有する。図15に示す例では、内側遅波板209は、直径が「59.5mm」となる位置において、スロットアンテナ板203の上面203aから垂直方向に1mm延びたのち、中間金属体208の下面208dにおける位置であって直径が「64.5mm」となる位置へと延びることで、傾斜もしくは段差を有する形状となる。なお、図15に示す例では、内側遅波板209の傾斜もしくは段差がスロットアンテナ板203の上面203aから垂直方向に1mm延びた位置から開始される場合を例に示したが、これに限定されるものではない。例えば、スロットアンテナ板203の上面203aから傾斜もしくは段差が開始されても良い。このように内側導波路を形成することで、反射によりマイクロ波源へと戻るマイクロ波を減少させることが可能となる。
図16は、第1の実施形態における内側導波路におけるマイクロ波の伝送状態を示す図である。図16に示すように、第1の部材213に第1の段差部213aを設け、内側遅波板209に傾斜もしくは段差を設けることで、マイクロ波が反射されることなく伝送可能となる。
図17〜図19は、第1の実施形態における外側導波路の輪郭を示す図である。図17〜図19に示すように、外側導波路において、第2の部材214は、第1の部材213と同様の段差を有する。また、外側導波路は、中間金属体208の上面208aと冷却プレート202の下面202aとで形成される空の空間211において、冷却プレート202の下面202aに凸部202dを有する。また、外側導波路に設けられる外側遅波板210aは、空の空間211との界面において、凸部210aaを有する。このように外側導波路を形成することで、反射によりマイクロ波源へと戻るマイクロ波を減少させることが可能となる。
図20は、第1の実施形態における外側導波路におけるマイクロ波の伝送状態を示す図である。図20に示すように、外側遅波板210が、第2の段差部210abを有し、第2の部材214が第3の段差部214aを有し、冷却プレート202が、中間金属体208と冷却プレート202との間の空間に突出する凸部202dを有することで、マイクロ波が反射されることなく伝送可能となる。
図21は、中間金属体と冷却プレートとが接触している部分が外側遅波板に囲まれている場合におけるマイクロ波の反射係数を示す図である。図22は、中間金属体と冷却プレートとが接触している部分が外側遅波板に囲まれていない場合におけるマイクロ波の反射係数を示す図である。反射係数の値が高い場合には、反射係数の値が低い場合と比較してより多くのマイクロ波が反射することを示す。図21及び図22において、横軸では、外側遅波板210が設けられ始める位置を同軸導波管の中心からの半径として示す。図21に示すように、複数の1つ又は複数の凸部208gが外側遅波板210に囲まれている場合には、図22に示すように、複数の1つ又は複数の凸部208gが外側遅波板210に囲まれていない場合と比較して、外側導波路において外側遅波板210がより早い位置に設けられることになる。
ここで、図21と図22とに示されるように、外側遅波板210を設ける位置を変化させることで、反射係数は変化する。ここで、図22に示されるように、外側遅波板210により複数の1つ又は複数の凸部208gが囲まれないように複数の1つ又は複数の凸部208g及び外側遅波板210を設けることで、外側遅波板210の位置を変化させることによる反射係数の変化度合いは、外側遅波板210により複数の1つ又は複数の凸部208gが囲まれる場合と比較して小さくすることが可能となる。このように、複数の1つ又は複数の凸部208gが外側遅波板210に囲まれていないように配置することで、囲む場合と比較して、反射係数を良好な値に維持しつつ、外側遅波板210の開始位置を柔軟に決定可能となる。
ここで、図23及び図24を用いて、誘電体窓300の詳細な構成について説明する。図23は、第1の実施形態における誘電体窓の一例を示す処理容器側から見た外観図である。図24は、図23に示す誘電体窓の詳細な構成を示す縦断面図である。なお、図24は、図1に示した誘電体窓を拡大した断面図に相当する。
図23及び図24に示すように、誘電体窓300は、誘電体窓300の対向面300aのうちスロットアンテナ板203の内側スロット群203c−1に対応する領域に形成された内側窪み部300cと、誘電体窓300の対向面300aのうちスロットアンテナ板203の外側スロット群203b−1に対応する領域に形成された窪む外側窪み部300dとを有する。
内側窪み部300cは、誘電体窓300の対向面300aのうちスロットアンテナ板203の内側スロット群203c−1に対応する領域に環状に延在して形成される。また、内側窪み部300cの深さ及び幅は、誘電体窓300のスロットアンテナ板203の内側スロット群203c−1に対応する部分の強度が処理容器100内の真空圧を吸収する強度に保持されるように、設定される。例えば、誘電体窓300の直径が「608mm」である場合、内側窪み部300cの深さ及び幅は、それぞれ、「18.2mm」及び「70mm」に設定される。
また、外側窪み部300dは、誘電体窓300の対向面300aのうちスロットアンテナ板203の外側スロット群203b−1に対応する領域に環状に複数配置されて形成される。より詳細には、複数の外側窪み部300dの各々は、誘電体窓300の対向面300aのうちスロットアンテナ板203の外側スロット群203b−1に含まれる複数のスロットの対の各々に対応する領域に配置される。また、複数の外側窪み部300dの各々は、平面視で円形状に形成される。複数の外側窪み部300dの各々の深さ及び直径は、誘電体窓300のスロットアンテナ板203の外側スロット群203b−1に対応する部分の強度が処理容器100内の真空圧を吸収する強度に保持されるように、設定される。例えば、誘電体窓300の直径が「608mm」である場合、複数の外側窪み部300dの各々の深さ及び直径は、それぞれ、「18.2mm」及び「70mm」に設定される。
なお、図23及び図24に示す例では、外側窪み部300dが、誘電体窓300の対向面300aのうちスロットアンテナ板203の外側スロット群203b−1に対応する領域に環状に複数配置されて形成される例を示したが、これに限定されない。例えば、1つの外側窪み部300dが、誘電体窓300の対向面300aのうちスロットアンテナ板203の外側スロット群203b−1に対応する領域に環状に延在して形成されても良い。
ここで、スロットアンテナ板203に内側スロット群203c−1及び外側スロット群203b−1が形成され、かつ誘電体窓300の対向面300aが窪み部を含まない平面状に形成される場合が考えられる。しかしながら、この場合、誘電体窓300の中心側に導波されるマイクロ波と、周縁側に導波されるマイクロ波とが相互に干渉し、結果として、誘電体窓300の下でマイクロ波により励起されるプラズマの密度の均一性が損なわれる。
図25は、第1の実施形態における誘電体窓のシミュレーション結果を説明するための図である。図25において、「Window/k7」は、スロットアンテナ板203に内側スロット群203c−1及び外側スロット群203b−1が形成され、かつ誘電体窓300の対向面300aに内側窪み部300c及び外側窪み部300dが形成される場合(第1の実施形態)のシミュレーション結果を示す。また、「Window/17.3mm flat」は、スロットアンテナ板203に内側スロット群203c−1及び外側スロット群203b−1が形成され、かつ厚さ17.3mmの誘電体窓300が窪み部を含まない平面状に形成される場合のシミュレーション結果を示す。また、「Window/26mm flat」は、スロットアンテナ板203に内側スロット群203c−1及び外側スロット群203b−1が形成され、かつ厚さ26mmの誘電体窓300が窪み部を含まない平面状に形成される場合のシミュレーション結果を示す。
また、図25の「Pin/Pout」は、(マイクロ波源から内側導波路へ供給されるマイクロ波のパワー)/(マイクロ波源から外側導波路へ供給されるマイクロ波のパワー)を示す。図25の「Pint[%]」は、誘電体窓300の中心側に導波されるマイクロ波と、周縁側に導波されるマイクロ波との相互干渉の度合いを示す。なお、相互干渉の度合いとは、マイクロ波源から内側導波路又は外側導波路へマイクロ波が供給された場合に、処理容器100内の処理空間Sに吸収されるマイクロ波のパワーに対する、反射により外側導波路又は内側導波路からマイクロ波源へと戻るマイクロ波のパワーの割合である。相互干渉の度合いは、値が小さいほど、誘電体窓300の中心側に導波されるマイクロ波と、周縁側に導波されるマイクロ波との相互干渉が抑えられることを示す。
図25に示すように、誘電体窓300の対向面300aに内側窪み部300c及び外側窪み部300dが形成される場合、誘電体窓300が窪み部を含まない平面状に形成される場合と比較して、相互干渉の度合いが小さくなった。
このように、誘電体窓300が窪み部を含まない平面状に形成される場合と比較して、第1の実施形態によれば、誘電体窓300の中心側に導波されるマイクロ波と、周縁側に導波されるマイクロ波との相互干渉を抑えることが可能となる。すなわち、マイクロ波透過スロットから透過されるマイクロ波を内側窪み部300c及び外側窪み部300dに集中させることができるので、誘電体窓300の中心側に導波されるマイクロ波と、周縁側に導波されるマイクロ波との相互干渉を抑えることが可能となる。その結果、誘電体窓300の下でマイクロ波により励起されるプラズマの密度の均一性を保つことが可能となる。
図26は、同軸導波管の寸法の一例を示す図である。図26の縦軸は、中間導体の外径を示し、横軸は、外側導体201cの内径を示す。縦軸と横軸の単位は「mm」である。また、図26の(1)に示す破線は、内側導体201a及び中間導体201bに冷却媒体を流せる寸法下限を示し、図26の(2)は、冷却媒体に加えて、処理ガスを内側導体201aに流せる寸法下限を示す。
図26は、外側導体内径をパラメータとした場合における中間導体外径が取り得る最大直径を示す。なお、図26に示す例は、外側導体内径と中間導体外径の差が、異常放電防止と組立精度の観点から、直径で6mm以上あることを条件とした。また、高次モードT11を抑制できることも条件とした。具体的には、T11モードの遮断周波数がマイクロ波周波数2.45GHzの1.1倍(2.7GHz)以上であることを条件とした。
図26に示すように、外側導体内径がマイクロ波の自然波長に対して0.25から0.35の範囲であれば、冷却媒体を流せる結果、中間導体内と内導体内を冷却できることがわかった。更に、外側導体内径がマイクロ波の自然波長に対して0.28から0.33の範囲において、最も中間導体最大外径が大きく取れることになり、更には、内導体内にガス配管を施すなどのスペースを取ることが可能であった。すなわち、中間導体内と内導体内を冷却しつつ、処理ガスを適切に流すことが可能であった。
図27は、外側導波路の変形例の一例を示す図である。すなわち、上述した実施形態では、外側導波路がこの字の形状を有する場合について説明したが、これに限定されるものではない。すなわち、外側導波路が、外側から折り返するように設けられ、外周側空間に対して、外側から内側へとマイクロ波が流れる場合を例に示したが、これに限定されるものではない。すなわち、図27に示すように、外側導波路において、マイクロ波が、内側から外側へとマイクロ波が外周側空間において流れるようにしても良い。さらに、図27に示す例では、中間金属体を小さくすることも可能となる。
図28は、中間金属体の冷却機構の一例を示す図である。図28に示すように、マイクロ波プラズマ処理装置10は、中間金属体208の内部へと続く冷却水導入孔208hを更に有し、中間金属体208が、中間金属体208の内部に冷却水路208iを更に有しても良い。この場合、冷却水導入孔208hから導入された冷媒が冷却水路208iを介して循環されることで、中間金属体208が直接かつ確実に冷却されることになる。
図29は、中間金属体の均熱部の一例を示す図である。図29に示すように、中間金属体は、均熱部を有しても良い。すなわち、マイクロ波プラズマ処理装置10は、中間金属体208の内部へと続く冷却水導入孔208hを更に有するのとともに、ヒートパイプ208jを更に有しても良い。ヒートパイプ208jを更に有することで、中間金属体208全体の温度の均一性を更に向上可能となる。なお、図29に示す例では、ヒートパイプ208jが冷却導入孔208hにより導入される冷媒により温度が調整される場合を例に示したが、これに限定されるものではない。
(第1の実施形態による効果)
上述したように、第1の実施形態によれば、マイクロ波プラズマ処理装置10は、冷却プレート202を有する。また、マイクロ波プラズマ処理装置10は、冷却プレート202の処理容器100側に間隔をあけて設けられる中間金属体208であって、中間金属体208の処理容器100側の面を中心側の部分と外周側の部分とに分けるドーナッツ状の凸部208fを有する中間金属体208を有する。また、マイクロ波プラズマ処理装置10は、中間金属体208の処理容器100側に凸部208fと接触しながら設けられるスロットアンテナ板203であって、スロットアンテナ板203の処理容器100側の面に、マイクロ波を放射するためのスロットとして、凸部208fと接触する部分より中心側の部分に設けられるマイクロ波透過スロット203cと、外周側の部分に設けられるマイクロ波透過スロット203bとを有するスロットアンテナ板203を有する。また、マイクロ波プラズマ処理装置10は、冷却プレート202と中間金属体208とに連続して設けられて中間金属体208において中心側の部分に設けられる貫通孔に設けられる同軸導波管201であって、内側導体201aと中間導体201bと外側導体201cとを有し、中間導体201bの中空部分に設けられる内側導体201aと中間導体201bとの間の空間と、外側導体201cの中空部分に設けられる中間導体201bと外側導体201cとの間の空間とがそれぞれとマイクロ波を伝送し、内側導体201aの外径と中間導体201bの内径との差よりも、外側導体201cの内径と中間導体201bの外径との差が大きくなる同軸導波管201を有する。また、マイクロ波プラズマ処理装置10は、内側導波路と、外側導波路とを有する。また、マイクロ波プラズマ処理装置10は、スロットアンテナ板203の処理容器100側に設けられる誘電体300を有する。また、マイクロ波プラズマ処理装置10は、誘電体300により密閉されるように設けられる処理容器100を有する。この結果、2種類の異なるマイクロ波を適切に伝送可能となり、処理容器内のプラズマ濃度が均一にすることが可能となる。
より詳細には、高次非対称モードを防止可能となり、同軸導波管201内の電界の異常な上昇を防止可能となる。また、上述の実施形態によれば、同軸導波管201の水冷も可能となる。
また、上述したように、第1の実施形態によれば、アンテナ直下の広い領域に渡って高いプラズマ密度を実現でき、短時間で均一なプラズマ処理を行うことが可能となる。また、第1の実施形態によれば、マイクロ波プラズマではマイクロ波によりプラズマを励起するため電子温度が低く、被処理基板のダメージや金属汚染を回避することが可能となる。また、第1の実施形態によれば、大面積基板上にも均一なプラズマを容易に励起できるため、大口径半導体基板を使った半導体装置の製造工程や大型液晶表示装置の製造にも容易に対応可能となる。
また、上述したように、第1の実施形態によれば、同軸導波管201の内側導体201aの下部に、スロットアンテナ板203と中間金属体208との間の空間のうち凸部208fより中心側にある中心側空間へと突出する第1の段差部213aを有する第1の部材213であって、第1の段差部213aにおける径の長さが中間導体201bの内径以下となる第1の部材213を有する。この結果、内側導体が同軸変換器側から挿入することが可能になり、また、内側導体の肉厚が薄いにも関わらず、ネジによるスロットアンテナとの連結が可能になるため、簡略で信頼性が高い構造が可能となる。
すなわち、同軸導波管201に3つの導体が設けられた結果、各導体の径が相対的に狭くなっている。この結果、テーパ状の部材を端部に設けることで、マイクロ波を反射させることなくスロットアンテナ板203と中間金属体208との間の空間に導くことが困難となっている。これに対して、上述したように、中心側空間へと突出する第1の段差部を有する部材であって、第1の段差部における径の長さが中間導体201bの内径以下となる第1の部材213を設けることで、マイクロ波の反射を抑えつつ、端部に設置可能となる。
また、上述したように、第1の実施形態によれば、内側導波路において、第1のスロットの上部に設けられる内側遅波板と、同軸導波管の内側導体の処理容器側の端部に、中心側空間へと突出する第1の段差部を有する部材であって、第1の段差部における径の長さが中間導体の内径以下となる第1の部材とを更に有する。また、中心側空間において内側遅波板と内側遅波板が設けられていない部分との界面において内側遅波板が傾斜もしくは段差を有するか、又は、中心側空間の内側遅波板が設けられていない部分に突出する凸部を中間金属体又はスロット板が有する。この結果、マイクロ波の反射を軽減可能となる。
また、上述したように、第1の実施形態によれば、外側導波路に設けられる外側遅波板と、同軸導波管の中間導体の処理容器側の端部に、中間金属体と冷却プレートとの間の空間へと突出する第3の段差部を有する部材であって、第3の段差部における径の長さが外側導体の内径以下となる第2の部材とを更に有する。また、中間金属体と冷却プレートとの間の空間において、外側遅波板と外側遅波板が設けられていない部分との界面において内側遅波板が傾斜もしくは段差を有するか、又は、冷却プレート又は記中間金属体が中間金属体と冷却プレートとの間の空間に突出する凸部を有するこの結果、マイクロ波の反射を軽減可能となる。
また、上述したように、第1の実施形態によれば、外側導波管201cの内径がマイクロ波の自然波長の0.25から0.35倍である。この結果、冷却媒体を流すことが可能となり、中間導体内と内導体内を冷却可能となる。また、外側導波管の内径をマイクロ波の自然波長の0.28から0.33倍とすることで、中間導体内と内導体内を冷却しつつ、処理ガスを適切に流すことが可能となる。
また、上述したように、第1の実施形態によれば、内側導波路において、マイクロ波透過スロット203cの上部に設けられる内側遅波板209を更に有する。また、マイクロ波プラズマ処理装置10は、同軸導波管201の内側導体201aの処理容器100側の端部に、中心側空間へと突出する第1の段差部を有する第1の部材213であって、第1の段差部における径の長さが中間導体201bの内径以下となる第1の部材213とを更に有する。また、中心側空間において内側遅波板209と内側遅波板209が設けられていない部分との界面において、内側遅波板209が傾斜もしくは段差を有する。この結果、マイクロ波の反射を軽減可能となる。
すなわち、同軸導波管201に3つの導体が設けられた結果、各導体の径が相対的に狭くなっている。この結果、テーパ状の部材を端部に設けることで、マイクロ波を反射させることなくスロットアンテナ板203と中間金属体208との間の空間に導くことが困難となっている。これに対して、上述したように、中心側空間へと突出する第1の段差部を有する部材であって、第1の段差部における径の長さが中間導体201bの内径以下となる第1の部材213を設けることで、マイクロ波の反射を抑えつつ、端部に設置可能となる。また、ここで、更に、内側導波路の界面における形状に傾斜もしくは段差を持たせることで、界面におけるマイクロ波の反射を軽減可能となる。
このように、同軸導波管201におけるマイクロ波の導波路から、中間金属体208に沿って形成される導波路へとマイクロ波が移動する接続部において、段差部を設けることで、マイクロ波が反射してマイクロ波源へと戻ることを抑えることが可能となる。
また、上述したように、第1の実施形態によれば、マイクロ波プラズマ処理装置10は、外側導波路において、マイクロ波透過スロット203bの上部に設けられる外側遅波板210を更に有する。また、マイクロ波プラズマ処理装置10は、外側遅波板210は、中間金属体208と冷却プレート202との間の空間において、外側遅波板210と外側遅波板210が設けられていない部分との界面において、中心側に向かって突出する第2の段差部210abを有する。また、冷却プレート202は、中間金属体208と冷却プレート202との間の空間に突出する凸部202dを有し、同軸導波管201の中間導体201bの処理容器100側の端部に、中間金属体208と冷却プレート202との間の空間へと突出する第3の段差部214aを有する部材であって、第3の段差部214aにおける径の長さが外側導体の内径以下となる第2の部材214を有する。この結果、マイクロ波の反射を軽減可能となる。
すなわち、同軸導波管201に3つの導体が設けられた結果、各導体の径が相対的に狭くなっている。この結果、テーパ状の部材を端部に設けることで、マイクロ波を反射させることなくスロットアンテナ板203と中間金属体208との間の空間に導くことが困難となっている。これに対して、上述したように、中間金属体208と冷却プレート202との間の空間に突出する凸部を設け、外側導波路の界面における形状に突出部を持たせ、更には、中間金属体208と冷却プレート202との間の空間に突出する突出部を冷却プレート202に付与することで、マイクロ波の反射を軽減可能となる。
このように、同軸導波管201におけるマイクロ波の導波路から、中間金属体208に沿って形成される導波路へとマイクロ波が移動する接続部において、段差部を設けることで、マイクロ波が反射してマイクロ波源へと戻ることを抑えることが可能となる。
(その他の実施形態)
さて、これまで、第1の実施形態について説明したが、上述した実施形態以外にも、その他の実施形態にて実施されても良い。そこで、以下では、その他の実施形態について説明する。
例えば、上述の実施形態では、処理ガスが、スロットアンテナ200と、ガスシャワー102とから供給される場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、処理容器100の側面に処理ガスの供給孔が設けられている場合には、スロットアンテナ200とガスシャワー102とのうちいずれか一方又はその両方と、処理容器100の側面に処理ガスの供給孔とを用いて処理ガスを供給しても良い。
(導波路)
また、例えば、上述の実施形態では、内側導波路と外側導波路とが、中間金属体208の外周に沿って形成される場合を例に示したが、これに限定されるものではない。例えば、内側導波路と外側導波路とのうち、いずれか一方又は両方が、導波路の一部又は全てが中間金属体208の内部に導波路を形成することで形成されても良い。
(内側遅波板)
また、例えば、上述の実施形態では、内側遅波板209が、中心側空間のうち、マイクロ波透過スロット203cの上部を含む一部又は全ての部分に設けられる場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、内側遅波板209は、中心側空間の全てに設けられた上で、更に、中心側空間に設けられた内側遅波板と連続して、内側導体201aと中間導体201bとの間の空間の一部又は全てにも設けられても良い。言い換えると、内側導体201aと中間導体201bとの間の空間に対して、内側遅波板として用いられる物質を充填しても良い。
(外側導波板)
また、例えば、上述の実施形態では、外側遅波板210が、外周側空間と、中間金属体208と冷却プレート202との間の空間の一部とに設けられる場合を例に示したが、これに限定されるものではない。例えば、上述の実施形態では、外側遅波板210が、中間金属体208の上面208aにも設けられる場合を例に示したが、スロットアンテナ板203から適切にマイクロ波を放出できる範囲において、中間金属体208の上面208aにまで外側遅波板210が延びることなく、中間金属体208の側面の一部又は全てを覆うに留まっても良い。また、例えば、外側遅波板210は、中間金属体208の上面208aの全てを覆っても良く、更には、中間金属体208の上面208aの全てに加えて、中間導体201bと外側導体201cとの間の空間に延びても良い。
また、例えば、上述の実施形態では、外側遅波板210が、外周側空間に設けられる第1の外側遅波板210bと、第1の外側遅波板210bの端部から連続するように設けられて中間金属体208と冷却プレート202との間の空間の一部に設けられる第2の外側遅波板210aとに分けて設けられる場合を例に示したが、これに限定されるものではない。例えば、外側遅波板210は、1つの遅波板で形成されても良く、3つ以上の遅波板に分割されて形成されても良い。例えば、外周側空間に設けられる遅波板と、中間金属体208の側面に設けられる遅波板と、中間金属体208の上面208aに設けられる遅波板とに分割して製造されて設けられても良い。
(内側導波路と外側導波路)
また、例えば、上述の実施形態では、内側導波路において外側遅波板210が設けられる長さが、外側導波路において内側遅波板209が設けられる長さより長い場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、外側遅波板210が設けられる長さと内側遅波板209が設けられる長さとが同一であっても良く、内側遅波板209が設けられる長さより短くても良い。
(中間金属体)
また、例えば、上述の実施形態では、中間金属体208の厚さが一定である場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、中間金属体208の厚さは、一定でなくても良い。
(中間金属体の凸部)
また、例えば、上述の実施形態では、中間金属体208と冷却プレート202とが、中間金属体208の1つ又は複数の凸部208gにおいて接触している場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、中間金属体208が1つ又は複数の凸部208gを有さず、中間金属体208と冷却プレート202とが接触していなくても良い。
(中間金属体の凸部)
また、例えば、上述の実施形態では、1つ又は複数の凸部208gは、外側遅波板210が設けられていない箇所に設けられる場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、1つ又は複数の凸部208gは、外側遅波板210が設けられている箇所に設けられても良い。言い換えると、1つ又は複数の凸部208gは、その一部又は全てが外側遅波板210に囲まれていても良い。
(冷媒の流通孔)
また、例えば、上述の実施形態では、冷却プレート202が、冷媒を流通させるための流通孔202cを有する場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、冷却プレート202は、流通孔202cを有することなく、他の公知の手法を用いて冷却機能を有しても良い。
また、例えば、上述の実施形態では、中間金属体208が、冷却プレート202と中間金属体208とが接触している1つ又は複数の凸部208gを介して、冷却プレート202の流通孔202cと連結している流通孔を有する場合を例に示したが、これに限定されるものではない。例えば、中間金属体208は、凸部208gを介して流通孔202cと連結している流通孔を有さなくても良く、そもそも、中間金属体208の内部に冷媒の流通孔が設けられていなくても良い。
(同軸導波管)
また、例えば、上述の実施形態では、同軸導波管201の内側導体201aの下部に、第1の段差部213aを有する第1の部材213が設けられる場合を例に示したが、これに限定されるものではない。例えば、第1の部材213は、第1の段差部213aを有さなくても良く、第1の部材213そのものがなくても良い。第1の部材213がない場合、例えば、同軸導波管201の内側導体201aが、スロットアンテナ板203の上面にまで達するように形成しても良い。
(内側導波路)
また、例えば、上述の実施形態では、同軸導波管201の内側導体201aの処理容器100側の端部に、第1の段差部213aを有する第1の部材213が設けられ、第1の段差部213aの径の長さが中間導体201bの内径以下となり、中心側空間において内側遅波板209と内側遅波板209が設けられていない空の部分211との界面において、内側遅波板209が傾斜もしくは段差を有する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、第1の部材213が第1の段差部213aを有さなくても良く、第1の部材213そのものがなくても良く、第1の段差部213aの径が中間導体201bの内径より大きくても良く、内側遅波板209が傾斜もしくは段差を有さなくても良く、これら1つ又は複数の組み合わせであっても良い。
(外側導波路)
また、例えば、上述の実施形態では、外側遅波板210が第2の段差部210abを有し、冷却プレート202が凸部202dを有し、同軸導波管201の中間導体201bの処理容器100側の端部に、中間金属体208と冷却プレート202との間の空間へと突出する第3の段差部214aを有し、第3の段差部214aにおける径の長さが外側導体201cの内径以下となる第2の部材214を有する場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、外側遅波板210が第2の段差部210abを有さなくても良く、冷却プレート202が凸部202dを有さなくても良く、同軸導波管201の中間導体201bの処理容器100側の端部に第2の部材214が設けられていなくても良く、第2の部材214が第3の段差214aを有さなくても良く、第3の段差部214aにおける径の長さが外側導体201cの内径より大きくなっても良く、これら1つ又は複数の組み合わせであっても良い。
(1つ又は複数の凸部)
また、例えば、上述の実施形態では、1つ又は複数の凸部208gが中間金属体208の一部である場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、1つ又は複数の凸部208gは、冷却プレート202の一部であっても良く、中間金属体208と冷却プレート202とは別の部材であっても良い。
(段差と凸部、又は遅波板端部の組み合わせについて)
また、例えば、上述の実施形態では、内側導波路において、マイクロ波透過スロット203cの上部に設けられる内側遅波板209を更に有する場合について説明した。また、マイクロ波プラズマ処理装置10が、同軸導波管201の内側導体201aの処理容器100側の端部に、中心側空間へと突出する第1の段差部を有する第1の部材213であって、第1の段差部における径の長さが中間導体201bの内径以下となる第1の部材213とを更に有する。また、中心側空間において内側遅波板209と内側遅波板209が設けられていない部分との界面において、内側遅波板209が傾斜もしくは段差を有する場合を例に説明した。ただし、これに限定されるものではない。例えば、内側導波路において、中心側空間において内側遅波板209と内側遅波板209が設けられていない部分との界面において、内側遅波板209が傾斜もしくは段差を設けるのではなく、上述の実施形態における外側導波路のように、中心側空間の内側遅波板が設けられていない部分に突出する凸部を中間金属体又はスロット板に設けても良い。
また、同様に、上述の実施形態では、外側導波路において、マイクロ波透過スロット203bの上部に設けられる外側遅波板210を更に有する場合について説明した。また、マイクロ波プラズマ処理装置10は、外側遅波板210は、中間金属体208と冷却プレート202との間の空間において、外側遅波板210と外側遅波板210が設けられていない部分との界面において、中心側に向かって突出する第2の段差部210abを有する場合について説明した。また、冷却プレート202は、中間金属体208と冷却プレート202との間の空間に突出する凸部202dを有し、同軸導波管201の中間導体201bの処理容器100側の端部に、中間金属体208と冷却プレート202との間の空間へと突出する第3の段差部214aを有する部材であって、第3の段差部214aにおける径の長さが外側導体の内径以下となる第2の部材214を有する場合について説明した。ただし、これに限定されるものではない。例えば、外側導波路において、冷却プレート202は、中間金属体208と冷却プレート202との間の空間に突出する凸部202dを有するのではなく、中間金属体が凸部を有しても良い。また、凸部を設けるのではなく、内側導波路のように、中間金属体と冷却プレートとの間の空間において、外側遅波板と外側遅波板が設けられていない部分との界面において内側遅波板が傾斜もしくは段差を有するようにしても良い。
(中間金属体)
また、例えば、中間金属体208は、内部に、1つ又は複数の凸部を通じて中間金属体の温度を測定する温度測定部を更に設けても良い。この結果、温度測定部を簡単に設けることが可能となり、中間金属体208の温度を確実に測定可能となる。
また、例えば、中間金属体208の内部に、1つ又は複数の凸部を通じて中間金属体208を加熱する加熱部を更に設けても良い。この結果、マイクロ波の照射により中間金属体208の温度が上がる前の段階において、適切な温度に加熱しておくことが可能となる。
10 マイクロ波プラズマ処理装置
102A 開口部
100 処理容器
101 支持台
102 ガスシャワー
103 開口
201 同軸導波管
201a 内側導体
201b 中間導体
201c 外側導体
202 冷却プレート
202a 下面
202b 側面
202c 流通孔
202d 凸部
203 スロットアンテナ板
203a 上面
203b マイクロ波透過スロット
203b−1 外側スロット群
203c マイクロ波透過スロット
203c−1 内側スロット群
204 ガス供給孔
205 冷却管
206 冷却管
207 ガス流入孔
208 中間金属体
208a 上面
208b 側面
208c 側面
208d 下面
208e 下面
208f 凸部
208g 凸部
209 内側遅波板
210 外側遅波板
210a 外側遅波板
210b 外側遅波板
210aa 凸部
211 空間
212 空間
213 第1の部材
214 第2の部材
300 誘電体窓
300a 対向面
300b 上面
300c 内側窪み部
300d 外側窪み部

Claims (8)

  1. 冷却プレートと、
    前記冷却プレートの処理容器側に間隔をあけて設けられる中間金属板であって、前記中間金属板の処理容器側の面を中心側の部分と外周側の部分とに分けるドーナッツ状の凸部を有する前記中間金属板と、
    前記中間金属板の処理容器側に前記凸部と接触しながら設けられるスロット板であって、前記スロット板の処理容器側の面に、マイクロ波を放射するためのスロットとして、前記凸部と接触する部分より中心側の部分に設けられる第1のスロットと、外周側の部分に設けられる第2のスロットとを有する前記スロット板と、
    前記冷却プレートと前記中間金属板とを連続して貫通して前記中間金属体において前記中心側の部分に設けられる貫通孔に設けられる同軸導波管であって、内側導体と中間導体と外側導体とを有し、前記中間導体の中空部分に設けられる前記内側導体と前記中間導体との間の空間と、前記外側導体の中空部分に設けられる前記中間導体と前記外側導体との間の空間とがそれぞれマイクロ波を伝送し、前記内側導体の外径と前記中間導体の内径との差よりも、前記外側導体の内径と前記中間導体の外径との差が大きくなる前記同軸導波管と
    前記内側導体と前記中間導体との間の空間を介して、前記スロット板と前記中間金属体との間の空間のうち前記凸部より中心側にある中心側空間においてマイクロ波を伝送することで前記第1のスロットにマイクロ波を伝送する内側導波路と、
    前記中間導体と前記外側導体との間の空間と、前記中間金属体と前記冷却プレートとの間の空間とを順に介して、前記スロット板と前記中間金属体との間の空間のうち前記凸部より外周側にある外周側空間においてマイクロ波を伝送することで前記第2のスロットにマイクロ波を伝送する外側導波路と、
    前記スロット板の処理容器側に設けられる誘電体と、
    前記誘電体により密閉されるように設けられる処理容器と
    を備えることを特徴とするマイクロ波プラズマ処理装置。
  2. 前記外側導波管の内径は、マイクロ波の自然波長の0.25から0.35倍であることを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波プラズマ処理装置。
  3. 前記同軸導波管の内側導体の下部に、前記スロット板と前記中間金属体との間の空間のうち前記凸部より中心側にある中心側空間へと突出する第1の段差部を有する部材であって、前記第1の段差部における径の長さが前記中間導体の内径以下となる第1の部材を有することを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波プラズマ処理装置。
  4. 前記内側導波路において、前記第1のスロットの上部に設けられる内側遅波板と、
    前記同軸導波管の前記内側導体の前記処理容器側の端部に、前記中心側空間へと突出する第1の段差部を有する部材であって、前記第1の段差部における径の長さが前記中間導体の内径以下となる第1の部材とを更に有し、
    前記中心側空間において前記内側遅波板と前記内側遅波板が設けられていない部分との界面において前記内側遅波板が傾斜もしくは段差を有するか、又は、前記中心側空間の前記内側遅波板が設けられていない部分に突出する凸部を前記中間金属体又は前記スロット板が有することを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波プラズマ処理装置。
  5. 前記外側導波路に設けられる外側遅波板と、
    前記同軸導波管の中間導体の前記処理容器側の端部に、前記中間金属体と前記冷却プレートとの間の空間へと突出する第3の段差部を有する部材であって、前記第3の段差部における径の長さが前記外側導体の内径以下となる第2の部材とを更に有し、
    前記中間金属体と前記冷却プレートとの間の空間において、前記外側遅波板と前記外側遅波板が設けられていない部分との界面において前記内側遅波板が前記中心側に向かって突出する第2の段差部を傾斜もしくは段差を有するか、又は、前記冷却プレート又は記中間金属体が前記中間金属体と前記冷却プレートとの間の空間に突出する凸部を有することを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波プラズマ処理装置。
  6. 前記外側導波管の内径は、マイクロ波の自然波長の0.28から0.33倍であることを特徴とする請求項1に記載のマイクロ波プラズマ処理装置。
  7. 冷却プレートと、
    前記冷却プレートの処理容器側に間隔をあけて設けられる中間金属板であって、前記中間金属板の処理容器側の面を中心側の部分と外周側の部分とに分けるドーナッツ状の凸部を有する前記中間金属板と、
    前記中間金属板の処理容器側に前記凸部と接触しながら設けられるスロット板であって、前記スロット板の処理容器側の面に、マイクロ波を放射するためのスロットとして、前記凸部と接触する部分より中心側の部分に設けられる第1のスロットと、外周側の部分に設けられる第2のスロットとを有する前記スロット板と、
    前記冷却プレートと前記中間金属板とを連続して貫通して前記中間金属体において前記中心側の部分に設けられる貫通孔に設けられる同軸導波管であって、内側導体と中間導体と外側導体とを有し、前記中間導体の中空部分に設けられる前記内側導体と前記中間導体との間の空間と、前記外側導体の中空部分に設けられる前記中間導体と前記外側導体との間の空間とがそれぞれマイクロ波を伝送し、前記内側導体の外径と前記中間導体の内径との差よりも、前記外側導体の内径と前記中間導体の外径との差が大きくなる前記同軸導波管と
    を備えることを特徴とするスロットアンテナ。
  8. 冷却プレートと、
    前記冷却プレートの処理容器側に間隔をあけて設けられる中間金属板であって、前記中間金属板の処理容器側の面を中心側の部分と外周側の部分とに分けるドーナッツ状の凸部を有する前記中間金属板と、
    前記中間金属板の処理容器側に前記凸部と接触しながら設けられるスロット板であって、前記スロット板の処理容器側の面に、マイクロ波を放射するためのスロットとして、前記凸部と接触する部分より中心側の部分に設けられる第1のスロットと、外周側の部分に設けられる第2のスロットとを有する前記スロット板と、
    前記冷却プレートと前記中間金属板とを連続して貫通して前記中間金属体において前記中心側の部分に設けられる貫通孔に設けられる同軸導波管であって、内側導体と中間導体と外側導体とを有し、前記中間導体の中空部分に設けられる前記内側導体と前記中間導体との間の空間と、前記外側導体の中空部分に設けられる前記中間導体と前記外側導体との間の空間とがそれぞれマイクロ波を伝送し、前記内側導体の外径と前記中間導体の内径との差よりも、前記外側導体の内径と前記中間導体の外径との差が大きくなる前記同軸導波管と
    前記スロット板の処理容器側に設けられる誘電体と、
    前記誘電体により密閉されるように設けられる処理容器と
    を備えるマイクロ波プラズマ処理装置によって製造されたことを特徴とする半導体装置。
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