JP2015018034A - 画像加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートの種類に応じた適正な実行間隔で摺擦モードを実行して、不必要な摺擦モードの実行を回避しつつ、出力画像の光沢ムラを阻止できるようにした画像加熱装置を提供する。【解決手段】定着装置9は、回転する定着ローラ40にリフレッシュローラ52を当接させて定着ローラ40の周面を摺擦させる摺擦モードを実行可能である。制御部110は、シートのエッジのバリの高さの程度で、摺擦モードの実行間隔が段階的に短くなるように摺擦モードの開始時期を制御する。制御部110は、シートの表面粗さの程度で、摺擦モードの実行間隔が段階的に短くなるように摺擦モードの開始時期を制御する。【選択図】図2

Description

本発明は、シートをニップして加熱する回転体に摺擦部材を摺擦させて回転体の周面の表面状態を均一に近付ける摺擦モードを実行可能な画像加熱装置、詳しくはシートの種類に応じて摺擦モードの実行間隔を変更する制御に関する。
トナー像を担持したシートを、画像加熱装置の一例である定着装置で加熱処理して画像をシートに定着させる画像形成装置が広く用いられている。トナー像の定着画像又は半定着画像を担持したシートを加熱して画像の表面状態を調整する画像加熱装置も広く用いられている。画像加熱装置は、回転体(ローラ部材又はベルト部材)に回転体(ローラ部材又はベルト部材)を当接させたニップ部においてシートを挟持搬送して加熱する。
画像加熱装置においてシートの加熱処理が累積すると、回転体の母線方向におけるシート接触領域は、シート接触領域の外側のシート非接触領域に比較して表面状態が荒れてくる。回転体の母線方向におけるシートのエッジ(コバ)が通過するエッジ接触領域(コバ接触領域)は、記録材のエッジを繰り返し押し付けられるため、表面状態が特に荒れ易い。回転体のシート接触領域とシート非接触領域とエッジ接触領域とにおける表面状態の差は、ひとまわり大きなサイズのシートを加熱処理した際に、画像表面に転写されて光沢ムラを引き起こす可能性がある。
特許文献1には、不織布のクリーニングウエブを間欠的に回転体に摺擦させて、回転体の母線方向の各領域の表面状態を均一に近付ける画像加熱装置が示される。特許文献2、3には、周面に砥粒が固定され、回転体と周速差を持たせて回転駆動されて回転体の周面を荒らす荒らしローラを搭載した画像加熱装置が示される。ここでは、シートの加熱処理を所定枚数累積するごとに、シートの加熱処理を中止して、荒らしローラを回転体に摺擦させる摺擦モードを実行する。
特開平4−213482号公報 特開2007−199596号公報 特開2005−266785号公報
同一サイズ、所定枚数のシート加熱処理を行った場合、回転体のシート接触領域とシート非接触領域とエッジ接触領域とにおける表面状態の差は、加熱処理したシートの種類によって大きく異なることが判明した。特に、裁断されたエッジにバリが観察されるシートでは、エッジ接触領域の表面状態の荒れの進行が想定外に速いため、通常の所定枚数ごとに摺擦モードをしたのでは、加熱処理された画像面に光沢ムラが発生し易くなる。
一方、表面粗さの小さいコート紙では、摺擦モードを実行することなく通常の所定枚数の3倍の加熱処理を累積しても、回転体のシート接触領域とシート非接触領域とエッジ接触領域とにおける表面状態の差がほとんど生じていないことが判明した。
本発明は、シートの種類に応じた適正な実行間隔で摺擦モードを実行して、不必要な摺擦モードの実行を回避しつつ、出力画像の光沢ムラを阻止できるようにした画像加熱装置を提供することを目的としている。
本発明の画像加熱装置は、シートに当接して回転してシートを加熱処理する回転体と、前記回転体に対して接離可能に配置され、前記回転体の周面を摺擦可能な摺擦部材と、前記回転体から離間して待機させた前記摺擦部材を、回転する前記回転体に当接させて前記回転体の周面を均一な表面状態に近付ける摺擦モードを実行可能な実行部と、シートのエッジのバリの高さが所定の第一高さのとき、前記第一高さより低い所定の第二高さのときよりも前記摺擦モードの実行間隔が短くなるように、加熱処理されたシートの数を累積して前記摺擦モードの開始時期を制御する制御部と、を備えるものである。
本発明の画像加熱装置では、エッジのバリの高さの大きいシートに対して摺擦モードの実行間隔を短くするので、加熱処理された画像面に光沢ムラが発生する前に摺擦モードを実行して光沢ムラの発生を阻止できる。エッジのバリの高さの小さいシートに対しては摺擦モードの実行間隔を長くするので、加熱処理された画像面に光沢ムラが発生するはるか前に不必要な摺擦モードが実行されて画像形成装置にダウンタイムが発生することを阻止できる。
したがって、シートの種類に応じた適正な実行間隔で摺擦モードを実行して、不必要な摺擦モードの実行を回避しつつ、出力画像の光沢ムラを阻止できる。
画像形成装置の構成の説明図である。 定着装置の構成の説明図である。 定着装置がシートをニップして搬送する状態の説明図である。 コバ傷の説明図である。 リフレッシュローラの配置と動作の説明図である。 リフレッシュローラの断面構造の模式図である。 定着装置におけるシートのエッジのニップ状態の説明図である。 シートのエッジの拡大図である。 シートの坪量と紙種によるバリ高さの傾向の説明図である。 実施例1の制御のフローチャートである。 実施例2の制御のフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
(画像形成装置)
図1は画像形成装置の構成の説明図である。図1に示すように、画像形成装置100は、中間転写ベルト130に沿ってイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdを配置したタンデム型中間転写方式のフルカラープリンタである。
画像形成部Paでは、感光ドラム3aにイエロートナー像が形成されて中間転写ベルト130に転写される。画像形成部Pbでは、感光ドラム3bにマゼンタトナー像が形成されて中間転写ベルト130に転写される。画像形成部Pc、Pdでは、それぞれ感光ドラム3c、3dにシアントナー像、ブラックトナー像が形成されて中間転写ベルト130に転写される。
中間転写ベルト130に転写された四色のトナー像は、二次転写部T2へ搬送されてシートPへ二次転写される。分離ローラ16は、シートカセット10から引き出したシートPを1枚ずつに分離して、レジストローラ12へ送り出す。レジストローラ12は、中間転写ベルト130のトナー像にタイミングを合わせてシートPを二次転写部T2へ送り込む。四色のトナー像を二次転写されたシートPは、定着装置9で加熱処理されて表面にトナー像を定着される。
(画像形成部)
画像形成部Pa、Pb、Pc、Pdは、それぞれの現像装置1a、1b、1c、1dで用いるトナーの色がイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと異なる以外は、ほぼ同一に構成される。以下では、画像形成部Paについて説明し、他の画像形成部Pb、Pc、Pdに関する重複説明を省略する。
画像形成部Paは、感光ドラム3aを囲んで、帯電装置2a、露光装置La、現像装置1a、転写ローラ24a、ドラムクリーニング装置4aを配置している。感光ドラム3aは、アルミニウム製シリンダの外周面に感光層を形成しており、所定のプロセススピードで矢印方向に回転する。
帯電装置2aは、感光ドラム3aを一様な負極性の電位に帯電させる。露光装置Laは、各色の画像を展開した走査線画像信号をON−OFF変調したレーザービームを回転ミラーで走査して、感光ドラム3aに静電像を書き込む。現像装置1aは、トナーを感光ドラム3aに移転させて静電像をトナー像に現像する。画像形成によって現像装置1aで消費されたトナー量に見合った量の新しいトナーが、トナーカートリッジEaから現像装置1aに供給される。
転写ローラ24aは、中間転写ベルト130を押圧して、感光ドラム3aと中間転写ベルト130の間に転写部を形成する。転写ローラ24aに正極性の直流電圧が印加されることにより、感光ドラム3aに担持された負極性のトナー像が中間転写ベルト130へ転写される。
中間転写ベルト130は、テンションローラ15、二次転写内ローラ14、及び駆動ローラ13に掛け渡して支持され、駆動ローラ13に駆動されて矢印A方向に回転する。二次転写外ローラ11は、二次転写内ローラ14に支持された中間転写ベルト130に当接して二次転写部T2を形成する。二次転写外ローラ11に正極性の直流電圧が印加されることで、中間転写ベルト130上のトナー像がシートPへ移転する。
ドラムクリーニング装置4aは、感光ドラム3aにクリーニングブレードを摺擦させて感光ドラム3a上の転写残トナーを回収する。ベルトクリーニング装置22は、中間転写ベルト130にクリーニングウエブを摺擦させて中間転写ベルト130上の転写残トナーを回収する。
<実施例1>
図2に示すように、回転体の一例である定着ローラ40は、シートに当接して回転してシートを加熱処理する。摺擦部材の一例であるリフレッシュローラ52は、定着ローラ40に対して接離可能に配置され、定着ローラ40の周面を摺擦可能である。リフレッシュローラ52は、周面に砥粒が固定され、定着ローラ40と周速差を持たせて回転駆動されることにより定着ローラ40の周面を荒らす荒らしローラである。
実行部の一例である制御部110は、定着ローラ40から離間して待機させたリフレッシュローラ52を、回転する定着ローラ40に当接させて定着ローラ40の周面を均一な表面状態に近付ける摺擦モードを実行可能である。
(定着装置)
図2は定着装置の構成の説明図である。図2に示すように、画像加熱装置の一例である定着装置9は、定着ローラ40と加圧ローラ41の間にシートのニップ部Nを形成する。
定着ローラ40は、外径68mmのアルミニウムからなる基層40bの周囲に、ゴム硬度20°(JIS−A1kg加重)の厚さ1.0mmのシリコンゴムの弾性層40cを配置している。弾性層40cの表面は、厚さ30μmのPFA樹脂チューブからなる離型層40dにより被覆されている。
加圧ローラ41は、外径48mmのアルミニウムからなる基層41bの周囲に、ゴム硬度20°(JIS−A1kg加重)の厚さ1.0mmのシリコンゴムの弾性層41cを配置している。弾性層41cの表面は、厚さ30μmのPFA樹脂チューブからなる離型層41dにより被覆されている。
離型層40d、41dは、PFA樹脂(4フッ化エチレン樹脂、パーフロロアルコキシエチレン樹脂の共重合体)、PTFE(4フッ化エチレン樹脂)、その他のフッ素樹脂等でもよい。離型層40d、41dの厚さは、10μm以上60μm以下が好ましい。定着ローラ40の外径はφ70mmである。加圧ローラ41の外径は、φ50mmである。
定着ローラ40の基層40bの回転軸線方向の両端部は、不図示の軸受部材によって回転自在に支持される。加圧ローラ41の基層41bの回転軸線方向の両端部は、不図示の軸受部材によって回転自在に支持される。定着ローラ40は、駆動モータ44によって図中矢印R40方向に回転駆動される。加圧ローラ41は、不図示のギア列によって定着ローラ40に連動して、図中矢印R41方向に回転する。定着ローラ40及び加圧ローラ41の周速度は、画像形成装置(100:図1)のプロセススピード(画像形成速度)に相当する220mm/secである。
加圧ローラ41は、両端部を支持する軸受部材が不図示の加圧バネによって定着ローラ40に向かって付勢されることにより、定着ローラ40に当接する。加圧ローラ41は、定着ローラ40に対して総圧800Nで加圧される。加圧によって弾性層40c、41cが押し潰されて、定着ローラ40と加圧ローラ41の間に、シートの搬送方向に所定幅を有するニップ部Nが形成される。
加圧ローラ41は、シートがニップされない間は定着ローラ40を加圧する必要が無い。制御部110は、シートがニップされない間、接離機構46によって定着ローラ40から加圧ローラ41を離間させている。接離機構46は、カム機構を用いて、不図示の加圧バネに逆らって加圧ローラ41を下降させて、定着ローラ40から加圧ローラ41を強制的に離間させる。
定着ローラ40の内部にハロゲンヒータ40aが配置される。定着ローラ40の表面に接触させて温度センサ42aが配置される。温度制御回路45は、温度センサ42aの検出温度を、トナーがシートPに定着可能な温度である目標温度150〜180℃程度に立ち上げて、その後、維持するように、ハロゲンヒータ40aをON/OFF制御する。目標温度は、シートPの種類などによって異なる。
加圧ローラ41の内部にハロゲンヒータ41aが配置される。加圧ローラ41の表面に接触させて温度センサ42bが配置される。温度制御回路45は、温度センサ42bの検出温度を、トナーを溶解しない目標温度120〜150℃程度に立ち上げて、その後、維持するように、ハロゲンヒータ41aをON/OFF制御する。
(定着ローラの荒れ)
図3は定着装置がシートをニップして搬送する状態の説明図である。図4はコバ傷の説明図である。
図2に示すように、定着装置9は、オイルレス定着方式のため、定着ローラにシリコーンオイル等を塗布するオイル定着方式と比較して、定着画像にオイルスジ等による画像の光沢ムラ(グロスムラ)が発生し難い。図1に示すように、画像形成装置100は、溶融性を高めたトナーを使用しているので、定着装置9においてトナーが良好に溶けて、定着画像の表面状態が均一で平滑なものとなり、光沢度が向上する。溶融性を高めたトナーは、コート紙のような高光沢のシートに対して、高い光沢度の高画質な画像を形成可能である。
オイルレス定着方式において溶融性が高いトナーを使用する場合、定着ローラ40の表面状態がトナー層の表面状態に反映され易くなるため、定着ローラ40の表面の細かい凹凸の影響が出力画像の表面状態に現れ易い。このような性質を定着画像の写像性と呼ぶ。トナーの溶融性が向上して写像性が高まると、光沢度が高くて高画質の画像を形成するために、定着ローラ40の表面状態を維持することが重要になる。
図3に示すように、初期状態の定着ローラ40は、全体が一様な鏡面状態であって、周面の表面粗さRzは、0.1μm〜0.3μm程度であった。以下、表面粗さRzは、(株)小坂研究所の表面粗さ測定器SE−3400を使用して測定したJIS十点平均粗さである。測定条件は、送り速さ:0.5mm/sec、カットオフ:0.8mm、測定長さ:2.5mmである。
定着装置9において、シートの定着処理が累積すると、シートのエッジとの接触や、紙粉、オフセットトナーなどの汚れによって定着ローラ40の表面状態が変化して、定着ローラ40の表面が徐々に荒れてくる。定着ローラ40の回転軸線方向の一定の位置をシートが繰り返し通過することで、定着ローラ40の(I)通過部、(II)非通過部、及び(III)境界領域における定着ローラ40の表面の荒れ方が異なってくる。
(I)通過部では、シートが通過して紙面が接触する。(I)通過部では、紙の繊維、紙の填料、現像剤の外添剤等が接触して定着ローラ40の表面が徐々に均される。定着処理の累積に伴って、(I)通過部の表面粗さRzは、0.5μm〜1.0μm程度まで徐々に大きくなっていた。
(II)非通過部では、シートが通過しないため紙面に接触することがない。(II)非通過部では、定着ローラ40の表面40dが専ら加圧ローラ41の表面に当接する。定着処理の累積に伴って、(II)非通過部の表面粗さRzは、0.4μm〜0.7μm程度で飽和する。
(III)境界領域は、通紙域と非通紙域の境界に位置してシートのエッジ(コバ部)に繰り返し接触するため、(I)通過部よりも表面粗さRzが大きくなる。摺擦モード直前の荒れた周面(方向性の無い凹部)の表面粗さRzは、0.5μm〜2.0μm程度であった。
図4に示すように、未定着のトナー像をシートPに定着させる過程で、定着ローラ40の微小な表面形状が定着画像の表面に転写される。定着ローラ40の(I)通過部と(III)境界領域とで表面状態が異なると、それに対応して定着画像の表面に表面状態の差が生じ、定着画像に光沢ムラ(グロスムラ)が生じる。
(III)境界領域と(I)通過部の間、及び(III)境界領域と非通過部(II)の間で生じる光沢差(グロス差)をコバ傷と呼ぶ。また、(I)通過部と(II)非通過部の間で生じる光沢差(グロス差)をグロス段差と呼ぶ。(III)境界領域の幅は、1〜2mm程度で狭いため、(III)境界領域の荒れ方に関わらず、(I)通過部と(II)非通過部の間で生じるグロス段差は、広い領域での光沢ムラ(グロスムラ)として印象が大きい。
画像面における正反射光像の再現性が高いと画像は高光沢と評価される。蛍光灯照明下で銀塩写真を見る場合、写真画像の表面状態は凹凸の少ない鏡面状態であるため、蛍光灯の光が反射するだけでなく、蛍光灯の形状まで写り込む。この状態を高光沢と判断する。一方、画像面における正反射光像の再現性が低いか或いは無い状態は低光沢と評価される。低光沢の場合、画像の表面状態は、凹凸が大きく、蛍光灯の光は乱反射してその形状が画像上に写りこむことはない。このように、画像表面の凹凸と出力画像の光沢には相関がある。
また、定着画像の光沢ムラは、シートの紙種に依存する。普通紙では視認できないレベルの光沢ムラであっても、表面の平滑性が高く、高画質を要求される、高光沢のグロスコート紙上の定着画像では光沢ムラが目立って顕著になる。グロスコート紙上の定着画像では、定着ローラ40の荒れた(III)境界領域に対応する位置に低光沢のスジとなってコバ傷が目立つとともに、(I)通過部と(II)非通過部の間で生じるグロス段差も目立つので、定着画像に光沢ムラが顕著になる。
このように、(I)通過部と(II)非通過部とで定着ローラ40の表面の荒れが異なってくることで、定着画像上に光沢度の差が生じる。特に、(III)境界領域は荒れやすく、(I)通過部と(II)非通過部の両方に対して光沢度の差を生じる。
(リフレッシュローラ)
図5はリフレッシュローラの配置と動作の説明図である。図6はリフレッシュローラの断面構造の模式図である。
図5に示すように、リフレッシュローラ52は、摺擦モードにおいて、定着ローラ40に摺擦して、定着ローラ40の表面状態を回復させる。
モータ56は、定着ローラ40とリフレッシュローラ52との間に所定の相対速度差を持たせてリフレッシュローラ52を回転駆動する。制御部110は、モータ56を制御して、リフレッシュローラ52の回転/停止を制御する。リフレッシュローラ52は、定着ローラ40の表面の移動方向と同一方向に相対速度を持たせても、逆方向に相対速度差を持たせてもよい。
図6に示すように、リフレッシュローラ52は、外径12mmのステンレスパイプ(SUS304)の基材53の周面に、接着層54を介して砥粒を密に接着した摺擦層55を設けている。
市販されている各種の砥粒又は各種の砥粒の混合物を接着層54で接着処理して摺擦層55を形成することができる。市販されている砥粒の例は、酸化アルミニウム、水酸化酸化アルミニウム、酸化ケイ素、酸化セリウム、酸化チタン、ジルコニア、リチウムシリケート、窒化ケイ素、炭化ケイ素、酸化鉄、酸化クロム、酸化アンチモン、ダイヤモンド等である。
ここでは、摺擦層55の砥粒として、酸化アルミニウム砥粒(アルミナ系砥粒、アランダム、モランダム)を用いた。酸化アルミニウム砥粒は、最も幅広く用いられる砥粒で、定着ローラ40に比べて十分硬度が高く、鋭角形状のため切削性に優れており、摺擦層55として好適である。定着ローラ40の表面のリフレッシュ効果を確保しつつ、リフレッシュされた定着ローラ40の表面粗さが後述する基準を満たすためには、摺擦層55の砥粒の粒径は、5μm以上20μm以下が好ましいことが実験により確認されている。
図5に示すように、リフレッシュローラ52は、定着ローラ40の表面状態を改善する。リフレッシュローラ52は、シートPの通過によって荒れた定着ローラ40の表面と、荒れていない表面との両方に対して細かい摺擦傷を多数付けて所望のレベルまで荒らすことにより、定着ローラ40全体の表面状態の差を小さくする。
リフレッシュローラ52による摺擦の目的は、定着ローラ40の表面に細かい摺擦傷をつけることであり、定着ローラ40の表面を削り取って新しい面を出すことではない。リフレッシュローラ52は、定着ローラ40の表面を実質的に削り取らずに、摺擦傷を付ける。リフレッシュローラ52による摺擦は、定着ローラ40を研磨するレベルではなく、定着ローラ40の表面の凹凸状態を初期の状態に戻す型押し程度のレベルである。
リフレッシュローラ52は、アクチュエータ51によって定着ローラ40に対する当接と離間が制御される。リフレッシュローラ52は、基材53の回転軸線方向の両端部に設けられた一対の支持部材58によって回転自在に支持される。一対の支持部材58は、加圧バネ59によって定着ローラ40へ向かって付勢されて、定着ローラ40に加圧される。
(摺擦モード)
図2に示すように、画像形成中は、リフレッシュローラ52が定着ローラ40を摺擦する必要が無いため、制御部110は、アクチュエータ51を作動させて、リフレッシュローラ52を定着ローラ40から離間させる。
アクチュエータ51は、加圧バネ59の付勢力に逆らって支持部材58を回動させて、リフレッシュローラ52を強制的に定着ローラ40から離間させる。アクチュエータ51を解除すると、リフレッシュローラ52は、加圧バネ59に付勢されて定着ローラ40に所定の圧力で当接して、定着ローラ40の回転方向に所定幅を有する摺擦部が形成される。
図5に示すように、摺擦モードでは、リフレッシュローラ52が定着ローラ40を摺擦する必要があるため、制御部110は、アクチュエータ51を解除して、リフレッシュローラ52を定着ローラ40に当接させる。
制御部110は、画像形成ジョブが終了するのを待って摺擦モードを開始する。摺擦モードでは、定着ローラ40から加圧ローラ41を離間させた後に、アクチュエータ51を解除して、リフレッシュローラ52を定着ローラ40に当接させる。
制御部110は、加圧ローラ41が定着ローラ40から離間すると、定着ローラ40を通常の画像形成時の周速度で回転させる。制御部110は、モータ56を作動させてリフレッシュローラ52を所定の周速差で回転させる。
制御部110は、必要な時間だけ摺擦モードを実行すると、アクチュエータ51を作動させて定着ローラ40からリフレッシュローラ52を離間させた後に、モータ56を停止してリフレッシュローラ52の回転を停止させる。
制御部110は、摺擦モードが終了すると、接離機構46を作動させて、加圧ローラ41を定着ローラ40に当接させてニップ部Nを形成し、再び画像形成状態に移行する。
(摺擦モードの効果)
摺擦モードにおいて、リフレッシュローラ52は、10点平均表面粗さRzが0.5μm以上2.0μm以下となるような無数の摺擦傷(方向性のある細い凹部)を定着ローラ40の回転方向に沿って形成する。リフレッシュローラ52は、幅が10μm以下の摺擦傷(凹部)を、回転軸線方向に沿った100μmあたり10本以上の密度で形成する。
摺擦モードにおいて、リフレッシュローラ52が摺擦して、定着ローラ40の周面全体に細かい多数の摺擦傷が形成されると、定着ローラ40の表面は修復される。(I)通過部と(II)非通過部と(III)境界領域とで凹凸の差がなくなり、定着ローラ40上の傷が目立たなくなる。
これにより、定着ローラ40の表面状態が転写される定着画像上の光沢差(グロス差)が視認できないレベルに低下して、定着ローラ40上の傷も出力画像上で視認困難となる。定着画像の(III)境界領域に対応する位置の低光沢のスジがほぼ解消され、定着画像の(I)通過部と(II)非通過部の間で生じるグロス段差も目立たなくなる。
(比較例)
比較例1では、摺擦モードは、ユーザーモードとして操作パネルを通じて実行される。オペレータは、自ら選択した任意のタイミングで摺擦モードを実行することができる。オペレータは、定着画像の光沢ムラが目立つようになると、画像形成を中断して、操作パネル上にサービスモードのメニュー画面を表示させる。サービスモードのメニュー画面から摺擦モードを選択して実行することで、直ちに摺擦モードが開始されて、定着ローラ40の表面状態が回復される。
比較例2では、画像形成装置100の制御部110が所定枚数の画像形成の累積ごとに摺擦モードを自動的に実行する。制御部110には、画像形成累積枚数のカウンタが設けられ、制御部110は、A3サイズよりも搬送幅の小さいサイズのシートPで画像形成を行うごとにカウントを1アップする。制御部110は、カウンタの画像形成累積枚数が500を超えると、画像形成動作を一旦停止して、摺擦モードを実行して、定着ローラ40の表面状態を回復させて、カウンタをリセットする。
比較例1では、定着画像の光沢ムラが実際に目立つまで摺擦モードを実行しないため、摺擦モードの実行が手遅れになる可能性がある。摺擦モードの開始時期を人間が判断するので、定着ローラ40の表面傷の進行状態を正確に把握できない問題がある。
比較例2では、一定枚数の画像形成ごとに摺擦モードを実行しているため、比較例1の問題はある程度解決できる。しかし、シートの厚み、銘柄、紙種等に依らずに一律に500枚の画像形成ごとに摺擦モードを実行しているため、実際には定着画像に光沢ムラが発生するはるか以前の段階で不必要な摺擦モードが実行される場合があった。
ここで、摺擦モードにおいて、定着ローラ40の離型層40dの削れ量は、定着ローラ40の寿命に渡っても測定不可能なレベルか、測定誤差レベルしかない。但し、リフレッシュローラ52によって定着ローラ40の離型層40dに傷を付けているため、摺擦モードを行うごとに、定着ローラ40の寿命は確実に損なわれている。また、摺擦モードは、画像形成装置100にダウンタイムを発生させて総合的な稼働率を低下させる。したがって、不必要な摺擦モードは実行しないほうが望ましい。
以下の実施例では、シートの厚み、銘柄、紙種等を考慮して、不必要な摺擦モードの実行を回避している。そして、定着画像に光沢ムラが発生する直前には確実に摺擦モードを実行して、定着画像の品質を一定に確保できるようにしている。
(紙種の影響)
図7は定着装置におけるシートのエッジのニップ状態の説明図である。
リフレッシュモード実行後、シートの紙種、厚さ、幅(搬送方向に直角な方向の長さ)を異ならせてそれぞれ1000枚の連続画像形成を行い、続いてグロスコート紙に画像形成して定着画像のグロス段差とコバ傷とを観察して光沢ムラを評価した。
Figure 2015018034
表1に示すように、普通紙では、マットコート紙、グロスコート紙に比較して定着画像にコバ傷が目立つ。これは、マットコート紙、グロスコート紙に比較して、普通紙は記録材のエッジのバリが多いためと考えられる。
厚みの大きい普通紙では、薄い普通紙よりも定着画像にコバ傷が目立つ。これは、普通紙は、繊維の集まりであるため、厚みが大きくて裁断面に繊維が多い普通紙のほうがバリの高さが大きくなるためと考えられる。加えて、厚みの大きい普通紙では、裁断時に強い力が加わってバリが立ち易い。シートのエッジに接する定着ローラ40の張力が大きくなって、同じバリでも定着ローラ40の表面の損傷が大きくなる。
幅の狭い普通紙では、広い普通紙よりも定着画像にコバ傷が目立つ。これは、広い普通紙では、バリが評価画像の外側を通過したためと考えられる。
定着画像のコバ傷は、シートの裁断時に発生するバリが大きい紙で顕著になる。定着ローラ40の表面状態を荒らす最も大きな要因は、シートの搬送方向と平行なエッジのバリである。バリが小さい銘柄の紙であれば、普通紙であってもグロスコート紙並みに定着画像のコバ傷が目立たない。
シートの紙の裁断工程は鋭利なカッターで行なわれるが、その裁断跡としてエッジにバリが生じる。バリは、裁断に用いるカッターの刃が磨耗して切れ味が低下したときに発生し易くなる。グロスコート紙、マットコート紙は、顔料で表面をコートしているため、裁断工程でエッジの繊維が乱れにくいため、バリが発生しにくい。
図3に示すように、バリが定着ローラ40と加圧ローラ41とに挟み込まれると、定着ローラ40の表面に微小な穴が生じる。シートの表面状態とシートエッジの圧力が、定着ローラ40の荒れ進行を支配する。シートがニップ部の圧力を受けながら連続して通過する過程で、離型層40dは、シートエッジを押し付けられて表面状態が徐々に変化する。
図4に示すように、同一サイズの普通紙が連続的に加熱処理されると、穴は、定着ローラ40の狭い帯状の領域に、シートのエッジが通過しない領域よりも大きく且つ深い状態で連続的に連なって集中的に分布する。定着ローラ40の狭い帯状の領域は、荒らされて方向性の無い傷がついた状態となる。
その後、連続的に加熱処理した普通紙よりも幅の広いグロスコート紙を加熱処理すると、定着画像上にコバ傷が発生して光沢ムラとなる。普通紙のエッジのバリが荒らして微細な穴が集中的に分布した定着ローラ40の狭い帯状の領域で定着工程が行われることによって、定着画像上では微細な穴を転写した凹凸が形成される。凹凸が集中的に分布した定着画像上の帯状の領域は、その外側の領域に比べて光沢度が低くなって、コバ傷と呼ばれる光沢ムラを発生させる。光沢度が低い部分が連続的に形成されるので、画像スジとも呼ばれる。
定着ローラ40の通過部は、シートがニップ部Nを通過する過程でシートの表面の微小な凹凸状態が定着ローラ40の離型層40dに転写されるので、徐々に表面粗さが増して離型層40dが荒らされる。定着ローラ40の非通過部は、加圧ローラ41との接触によって初期状態よりも表面が荒れる。
図7に示すように、シートの厚みが大きい場合、定着ローラ40の表面の荒れが進行しやすい。普通紙であるUPm Fine 300[g/m]紙は、シートエッジの裁断が良好でバリが少ないため、コバ傷が認識される以前に、グロス段差が認識される。
これは、厚みに応じて通過部のニップを形成している部分の圧力が、非通過部の圧力に対して相対的に高くなるためである。幅210mm、厚さ300μmの普通紙の場合、シートがニップ部Nを通過する際のピーク圧は、ニップ圧力の2倍に達する。この結果、500枚程度のシートを連続的に加熱処理すると、通過部の表面粗さは0.9μm程度に、非通過部の表面粗さは0.5μm程度になって、両者がグロス段差として認識される。
(紙種とバリの関係)
図8はシートのエッジの拡大図である。図9はシートの坪量と紙種によるバリ高さの傾向の説明図である。
図8に示すように、シートのエッジでシートの表面線から起立したバリ部の高さをバリ高さと定義した。そして、シートの紙種(銘柄)と単位面積当たり重量(坪量)の組み合わせごとに、バリ高さと、シートの表面性の物性値として一般的なベック平滑度とを測定した。代表的な普通紙とコート紙の各銘柄について、坪量、厚み、ベック平滑度(平均値)、バリ高さ(平均値)を測定した。
Figure 2015018034
表2に示すように、シートのバリ高さは、紙種によって異なり、大きなものでは数μm〜十数μmに達する。坪量の大きいシートは、坪量の小さいシートに比較してバリ高さが大きい。200[g/m]を超える普通紙では、15μmを超えるバリ高さが測定された。コート紙は、普通紙に比較してバリ高さが低く、端部切断面に付着した紙粉も少ない。
普通紙及びマットコート紙のベック平滑度は、グロスコート紙よりも大きい。これは、シートの表面粗さが低いほど光沢度が高くなるためと考えられる。
図9に示すように、普通紙は、コート紙よりも平均的なバリ高さは大きくなる。普通紙もコート紙も、シートの坪量が高くなるほど、平均的なバリ高さは大きくなる。
(実施例1の制御)
図10は実施例1の制御のフローチャートである。図2に示すように、制御部110は、シートのエッジのバリの高さが所定の第一高さのときは第一高さより低い所定の第二高さのときよりも摺擦モードの実行間隔が短くなるように、加熱処理されたシートの数を累積して摺擦モードの開始時期を制御する。エッジのバリの高さが大きいシートほど摺擦モードの実行間隔が連続的または段階的に短くなるように前記摺擦モードの開始時期を連続的または段階的に変化させる。エッジのバリの高さが大きいシートほどコバ傷の進行が早まるからである。制御部110は、シートの表面粗さが所定の第一粗さのときは第一粗さより小さい所定の第二粗さのときよりも摺擦モードの実行間隔が短くなるように、摺擦モードの開始時期を制御する。表面粗さが大きいシートほどグロス段差の進行が早まるからである。
制御部110は、シートの厚みが所定の第一厚さのときは第一厚さより小さい第二厚さのときよりも摺擦モードの実行間隔が短くなるように、摺擦モードの開始時期を制御する。厚みが大きいシートほど、等しいバリ高さでもコバ傷が深くなるからである。制御部110は、シートの単位面積当たり重量が所定の第一重量のときは第一重量よりも小さい所定の第二重量のときよりも摺擦モードの実行間隔が短くなるように、摺擦モードの開始時期を制御する。単位面積当たり重量の大きいシートほど、等しいバリ高さでもコバ傷が深くなるからである。制御部110は、シートの搬送方向に直角な方向の長さが所定の第一長さのときは第一長さよりも短い第二長さのときよりも摺擦モードの実行間隔が短くなるように、摺擦モードの開始時期を制御する。搬送方向に直角な方向の長さが小さいシートほどコバ傷あるいはグロス段差が位置的に目立つからである。制御部110は、搬送方向に直角な方向のシートの長さごとに加熱処理されたシートの数を累積して摺擦モードの開始時期を決定する。搬送方向に直角な方向の長さが等しいシートの加熱処理の累積がコバ傷を集中させ、グロス段差を際立たせるからである。
実施例1では、表3に示すように、加熱処理されるシートの1枚数当たり損傷推定値をカウントアップ値として用いる。1枚数当たり損傷推定値は、シートの紙種と坪量とで重み付けして、シートのエッジのバリ高さが高いほど大きくなるように定めた。
Figure 2015018034
表3に示すように、単位枚数当たり定着ローラ損傷量は、表1に基づいて求めたグロス段差影響量と、表2に基づいて求めたコバ傷影響量とにより重み付けした。
図2に示すように、制御部110は、シートの幅ごとのn個のエッジ部カウンタC1、C2、・・Cnを有する。A4サイズ横送り、A3サイズ縦送りのシートが加熱処理されると、297mm幅用のエッジ部カウンタC1に、表3の紙種と坪量に応じたカウントアップ値が積算される。A4サイズ縦送り、A5サイズ横送りのシートが加熱処理されると、210mm幅用のエッジ部カウンタC2に、表3の紙種と坪量に応じたカウントアップ値が積算される。ハガキサイズ横送りのシートが加熱処理されると100mm幅用のエッジ部カウンタC3に表3の紙種と坪量に応じたカウントアップ値が積算される。
制御部110は、エッジ部カウンタC1、C2、・・Cnにおいて、シートの紙種と坪量に応じたカウントアップ値を、該当するサイズのシートが1枚加熱処理されるごとに積算して、それぞれ累積値を求める。そして、エッジ部カウンタC1、C2、・・Cnのいずれかにおいて、累積値が予め定めた規定値に達するのを待って、摺擦モードを実行する。これにより、バリ高さが大きくてカウントアップ値が大きい紙種と坪量のシートでは、少ない累積枚数で摺擦モードが実行される。コバ傷が発生しにくいシートは、表3のカウントアップ値が小さいため、かなり大量の累積枚数に達しないと摺擦モードが実行されない。
制御部110は、グロス段差を推定するための通過域カウンタTを有する。制御部110は、通過域カウンタTにおいて、シートの紙種と坪量に応じたカウントアップ値を、シートが1枚加熱処理されるごとに積算して累積値を求める。そして、通過域カウンタTにおいて、累積値が予め定めた規定値に達するのを待って、摺擦モードを実行する。これにより、グロス段差が発生し易い紙種と坪量のシートでは、少ない累積枚数で摺擦モードが実行される。グロス段差が発生しにくいシートは、表3のカウントアップ値が小さいため、かなり大量の累積枚数に達しないと摺擦モードが実行されない。
図2を参照して図10に示すように、制御部110は、シートの加熱処理が1枚行われると、シートの紙種と坪量を取得して(S11)、シートの紙種と坪量に応じて重み付けしたカウントアップ値をエッジ部カウンタC1、C2、・・Cnと通過域カウンタTとに積算する(S12)。
制御部110は、通過域カウンタTが規定値Tmaxに達していなければ(S13のYES)、エッジ部カウンタC1、C2、・・Cnが規定値Cmaxに達しているか否かを判定する(S14)。
制御部110は、通過域カウンタTが規定値Tmaxに達すると(S13のNO)、摺擦モードを実行する(S15)。実施例1ではTmax=2000とした。
制御部110は、エッジ部カウンタC1、C2、・・Cnが規定値Cmaxに達すると(S14のNO)、摺擦モードを実行する(S15)。実施例1ではCmax=2000とした。
摺擦モード(S15)では、上述したように、画像形成が中断され、加圧ローラ41を離間してニップ部Nが開放され、回転する定着ローラ40にリフレッシュローラ52が摺擦する。
制御部110は、摺擦モード(S15)の実行後、エッジ部カウンタC1、C2、・・Cnと通過域カウンタTとをリセットする(S16)。
制御部110は、画像形成が終了するまで(S17のYES)、画像形成に伴って摺擦モードを制御する(S17のNO、S11〜S17)。この流れが、画像形成の1枚毎に繰り返される。
(紙種1)
銘柄:UPm Fine 300[g/m]、幅:297mm(A4)にて連続画像形成した。紙種1では、表3に示すように、1枚の加熱処理を行うごとに、通過域カウンタTは+4ポイント、エッジ部カウンタCnは+6ポイントが積算される。紙種1では、334枚通紙で通過域カウンタT=1336、エッジ部カウンタCn(297mm)=2004となった。エッジ部カウンタCnが規定値Cmaxを超えたため、摺擦モードが実行された。
(紙種2)
銘柄1:OKトップコート+85[g/m]、幅:297mm(A3)、枚数:10枚、銘柄2:UPm Finesse Premium Silk 256[g/m]、幅:320mm(A3ノビ)、枚数:1枚のジョブを繰り返した。シートがラージサイズ(幅220mm以上)のため、シート1枚につき、カウントアップ値は、表3のカウントアップ値よりも1大きい値とした。銘柄1では、1枚の加熱処理を行うごとに、通過域カウンタTは+3ポイント、エッジ部カウンタCnは+3ポイントが積算される。銘柄2では、1枚の加熱処理を行うごとに、通過域カウンタTは+5ポイント、エッジ部カウンタCnは+7ポイントが積算される。紙種2では、銘柄1のシートが716枚、銘柄2のシートが71枚加熱処理された時点で、エッジ部カウンタCn(297mm)=1432、エッジ部カウンタCn(209mm)=1432となり、通過域カウンタT=2000となった。通過域カウンタTが規定値Tmaxに達したため、摺擦モードが実行された。
(実施例1の効果)
実施例1の制御によれば、シートエッジのバリが増えてもコバ傷が発生する前に摺擦モードを実行し、シートの表面粗さが増えてもグロス段差が発生する前に摺擦モードを実行して、定着ローラ40の周面全体の表面粗さを一定状態に回復させる。様々な紙種、銘柄、厚み、幅、単位面積当たり重量のシートにおいて、同一のシートを連続して加熱処理した際の定着画像上の光沢ムラを抑制できる。摺擦モードが実行される前に定着画像にコバ傷が認識されてしまう状況を回避して、定着画像の品質を高く維持して、紙種によらない安定した画質を得ることができる。
実施例1の制御によれば、シートの厚みや表面性、定着画像の濃度や光沢度などによって最終的な画質を決定する定着条件の細かい調整が可能である。多種類のシートにおけるコバ傷の問題に対して、定着ローラ40の表面性を維持して、多様化するシートに合わせた摺擦モードの頻度を設定できる。
実施例1の制御によれば、摺擦モードの実行回数が必要最小限になるため、画像形成中にダウンタイムが発生することが少なくなる。不必要な摺擦モードを行わないので、リフレッシュローラ52の寿命と定着ローラ40の交換寿命が延びる。比較例2の条件であれば、250枚(A4で500枚イメージ)毎に摺擦モードが実行されることを回避して、摺擦モードの実行間隔を700枚以上(約3倍)に広げることができる。定着ローラ40やリフレッシュローラ52の長寿命化が実現し、摺擦モードのダウンタイム回数の削減も実現する。1回の摺擦モードで回復すべき表面粗さの均し量のばらつきが小さくなるため、1回の摺擦モードの摺擦時間に大きな余裕度を持たせる必要が無く、必要最小限の時間で1回の摺擦モードを実行できる。このため、リフレッシュローラ52に摺擦されて発生する定着ローラ40の離型層40dの微粉末の発生量が少なくなる。定着ローラ40とリフレッシュローラ52の間隔に異物が混入して定着ローラ40の周面に表層傷が発生する可能性も減る。
なお、実施例1では、通過域カウンタTは、シートの幅と関係なく1個としたが、エッジ部カウンタCnと同様に、シートの異なる幅ごとに通過域カウンタT1、T2、T3、・・・Tnを設けて個別にカウントしてもよい。同じ幅のグロス段差でも隣接している方が、グラデーションを挟んで離れて存在するより目立つからである。
<実施例2>
図11は実施例2の制御のフローチャートである。実施例2では、シートの銘柄に合わせた設定と、オペレータによるシートの観察結果や定着画像の評価結果に応じた設定とを共に可能にすることで、実施例1よりも摺擦モードの実行間隔を細かく適正に設定できるようにした。
図2に示すように、入力手段の一例である操作パネル120は、シートの種類を入力可能である。記録部の一例である制御部110は、シートの種類に応じて予め定められたシート1枚当たりの積算単位を記録している。制御部110は、シートの種類に応じた積算単位の累積値が所定の閾値に達した際に摺擦モードを開始させるように、操作パネル120に入力されたシートの種類に応じて制御する。
操作パネル120は、シートのエッジのバリの評価値と、シートの表面粗さの評価値とを入力可能である。制御部110は、シートのエッジのバリの評価値に応じて予め定められたシート1枚当たりの積算単位と、シートの表面粗さの評価値に応じて予め定められたシート1枚当たりの積算単位とを記録している。制御部110は、シートのバリの評価値に応じた積算単位の累積値が所定の閾値に達した際、もしくはシートの表面粗さの評価値に応じた積算単位の累積値が所定の閾値に達した際に摺擦モードを開始させる。
図2を参照して図11に示すように、画像形成に先立たせて、ユーザが操作パネル120を通じて画像形成するシートの銘柄又はシート情報を入力する(S21)。制御部110は、表4に示すように、シートの銘柄ごとにエッジ部カウンタCnのカウントアップ値と通過部カウンタTのカウントアップ値とが規定された固定テーブルを有する。
Figure 2015018034
制御部110は、オペレータが選択したシートの銘柄が表4の固定リストに登録されていれば(S22のYES)、それらのカウントアップ値を使用して、実施例1と同様な摺擦モードの制御を実行する(S25〜S27)。
制御部110は、オペレータが選択したシートの銘柄が制御部110に記録された固定リストに登録されていなければ(S22のNO)、操作パネル120に表5の設定項目を表示して、オペレータに手動入力を促す。
Figure 2015018034
表5に示すように、入力画面121には、バリ高さを入力するための「バリレベル」項目があって、オペレータは、顕微鏡による断面観察結果等に基づいて、シートのバリレベルを1(小)から5(大)の間のいずれかに設定する(S23)。
表5に示すように、入力画面121には、シートの表面性を入力するための「表面性」項目があって、オペレータは、目視観察結果等に基づいて表面性のレベルを1(平滑)から5(粗い)の間のいずれかに設定する(S24)。
制御部110は、オペレータが設定したバリレベルに応じて、表4に示すように、エッジ部カウンタCnのカウントアップ値を設定する(S25)。制御部110は、オペレータが設定した表面製に応じて、表4に示すように、通過部カウンタTのカウントアップ値を設定する(S25)。
制御部110は、オペレータが画像形成の開始を指令すると(S26)、画像形成に伴って摺擦モードを制御する(S27)。
図2を参照して図10に示すように、摺擦モードを実行するごとにエッジ部カウンタCnと通過域カウンタTとをリセットする(S16)。そして、通過域カウンタTが規定値Tmaxに達するか(S13のNO)、エッジ部カウンタCnが規定値Cmaxに達するか(S14のNO)すると、摺擦モードを実行する(S15)。
(実施例2の効果)
実施例2では、ユーザが指定可能な用紙設定リストの中に、シートのバリ高さや表面性の情報を入れることで、実施例1と同様に、摺擦モードの実行頻度の重みづけを銘柄ごとに行うことができる。
実施例2では、シートのバリ高さや表面性の情報をシートの中に持つことで、シートを選択した後に、プリント時、「バリ量レベル」と「表面性情報」の項目を考慮して摺擦モードの実行頻度を決定する。
実行頻度を1/2倍〜2倍まで可変にすることで、シートの条件に合った設定が可能となる。
なお、操作パネル120の入力画面121は、バリ高さや表面性の評価値に代えて、バリ高さや表面粗さの測定値の生データを入力するようにしてもよい。画像形成装置のシート搬送路に測定装置を設けてバリ高さや表面粗さの測定値をリアルタイムに取得してもよい。
<その他の実施例>
本発明は、回転体の周面の荒れの進行状況に応じて摺擦モードの実行間隔(枚数)が自動的に変更される限りにおいて、実施形態の構成の一部または全部を、その代替的な構成で置き換えた別の実施形態でも実施できる。実施例1、2に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。本実施形態では、トナー像の形成/転写に係る主要部のみを説明するが、本発明は、必要な機器、装備、筐体構造を加えて、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途で実施できる。
判別手段の一例であるシート判別装置が、シートの種類を自動的に判別可能としてもよい。制御部110は、シート判別装置が判別したシートの種類に応じて摺擦モードの開始時期を制御することができる。シート判別装置の例は、厚みセンサである。
回転体は、ローラ部材に限らずベルト部材であってもよい。回転体は、定着部材に限らず加熱部材、加圧部材であってもよい。シートのエッジによって生じる定着ローラ40の周面の傷は、典型的には、そのシートよりも大きなサイズに変更したときに定着画像上で顕在化するものなので、最大サイズのシートの画像形成ではカウントアップをしないで済ませてもよい。リフレッシュローラ52は、専用の駆動手段によって駆動されることに限定されない。駆動ギアによって、定着ローラ40に対して周速差を持って回転駆動されるように定着ローラ40の駆動手段から駆動力が伝達されてもよい。定着ローラ40とリフレッシュローラ52とを1対2のギア比のギア列で連結することにより、定着ローラ40の表面速度の2倍の周速度でリフレッシュローラ52を回転させてもよい。
1a、1b、1c、1d 現像装置
3a、3b、3c、3d 感光ドラム
9 定着装置、10 シートカセット、11 二次転写ローラ
40 定着ローラ、40a ハロゲンヒータ
40b 基層、40c 弾性層、40d 離型層
41 加圧ローラ、44 駆動モータ、45 温度制御回路
50 リフレッシュ機構、51 アクチュエータ、52 リフレッシュローラ
56 モータ、58 支持部材、110 制御部
120 操作パネル、121 入力画面、130 中間転写ベルト
P シート、Pa、Pb、Pc、Pd 画像形成部、T トナー

Claims (15)

  1. シートに当接して回転してシートを加熱処理する回転体と、
    前記回転体に対して接離可能に配置され、前記回転体の周面を摺擦可能な摺擦部材と、
    前記回転体から離間して待機させた前記摺擦部材を、回転する前記回転体に当接させて前記回転体の周面を均一な表面状態に近付ける摺擦モードを実行可能な実行部と、
    シートのエッジのバリの高さが第一高さのとき、前記第一高さより低い第二高さのときよりも前記摺擦モードの実行間隔が短くなるように、加熱処理されたシートの数を累積して前記摺擦モードの開始時期を制御する制御部と、を備えることを特徴とする画像加熱装置。
  2. シートに当接して回転してシートを加熱処理する回転体と、
    前記回転体に対して接離可能に配置され、前記回転体の周面を摺擦可能な摺擦部材と、
    前記回転体から離間して待機させた前記摺擦部材を、回転する前記回転体に当接させて前記回転体の周面を均一な表面状態に近付ける摺擦モードを実行可能な実行部と、
    シートの表面粗さが第一粗さのとき、前記第一粗さより小さい第二粗さのときよりも前記摺擦モードの実行間隔が短くなるように、加熱処理されたシートの数を累積して前記摺擦モードの開始時期を制御する制御部と、を備えることを特徴とする画像加熱装置。
  3. シートに当接して回転してシートを加熱処理する回転体と、
    前記回転体に対して接離可能に配置され、前記回転体の周面を摺擦可能な摺擦部材と、
    前記回転体から離間して待機させた前記摺擦部材を、回転する前記回転体に当接させて前記回転体の周面を均一な表面状態に近付ける摺擦モードを実行可能な実行部と、
    シートの厚みが第一厚さのとき、前記第一厚さよりも小さな第二厚さのときよりも前記摺擦モードの実行間隔が短くなるように、加熱処理されたシートの数を累積して前記摺擦モードの開始時期を制御する制御部と、を備えることを特徴とする画像加熱装置。
  4. シートに当接して回転してシートを加熱処理する回転体と、
    前記回転体に対して接離可能に配置され、前記回転体の周面を摺擦可能な摺擦部材と、
    前記回転体から離間して待機させた前記摺擦部材を、回転する前記回転体に当接させて前記回転体の周面を均一な表面状態に近付ける摺擦モードを実行可能な実行部と、
    シートの単位面積当たり重量が第一重量のとき、前記第一重量よりも小さい第二重量のときよりも前記摺擦モードの実行間隔が短くなるように、加熱処理されたシートの数を累積して前記摺擦モードの開始時期を制御する制御部と、を備えることを特徴とする画像加熱装置。
  5. シートに当接して回転してシートを加熱処理する回転体と、
    前記回転体に対して接離可能に配置され、前記回転体の周面を摺擦可能な摺擦部材と、
    前記回転体から離間して待機させた前記摺擦部材を、回転する前記回転体に当接させて前記回転体の周面を均一な表面状態に近付ける摺擦モードを実行可能な実行部と、
    シートの搬送方向に直角な方向の長さが第一長さのとき、前記第一長さよりも大きな第二長さのときよりも前記摺擦モードの実行間隔が短くなるように、加熱処理されたシートの数を累積して前記摺擦モードの開始時期を制御する制御部と、を備えることを特徴とする画像加熱装置。
  6. 搬送方向に直角な方向のシートの長さごとに加熱処理されたシートの数を累積して前記摺擦モードの開始時期を決定することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像加熱装置。
  7. シートの種類を入力可能な入力手段と、シートの種類に応じて予め定められたシート1枚当たりの積算単位を記録した記録部と、を備え、
    前記制御部は、シートの種類に応じた前記積算単位の累積値が所定の閾値に達した際に前記摺擦モードを開始させるように、前記入力手段に入力されたシートの種類に応じて制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像加熱装置。
  8. シートの種類を判別可能な判別手段と、シートの種類に応じて予め定められたシート1枚当たりの積算単位を記録した記録部と、を備え、
    前記制御部は、シートの種類に応じた前記積算単位の累積値が所定の閾値に達した際に前記摺擦モードを開始させるように、前記判別手段が判別したシートの種類に応じて制御することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像加熱装置。
  9. シートのエッジのバリの評価値を入力可能な入力手段と、前記評価値に応じて予め定められたシート1枚当たりの積算単位を記録した記録部と、を備え、
    前記制御部は、シートのバリの評価値に応じた前記積算単位の累積値が所定の閾値に達した際に前記摺擦モードを開始させるように、前記入力手段に入力されたシートのバリの評価値に応じて制御することを特徴とする請求項1に記載の画像加熱装置。
  10. シートの表面粗さの評価値を入力可能な入力手段と、前記評価値に応じて予め定められたシート1枚当たりの積算単位を記録した記録部と、を備え、
    前記制御部は、シートの表面粗さの評価値に応じた前記積算単位の累積値が所定の閾値に達した際に前記摺擦モードを開始させるように、前記入力手段に入力されたシートの表面粗さの評価値に応じて制御することを特徴とする請求項2に記載の画像加熱装置。
  11. 前記摺擦部材は、周面に砥粒が固定され、前記回転体と周速差を持たせて回転駆動されることにより前記回転体の周面を荒らす荒らしローラであることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像加熱装置。
  12. エッジのバリの高さが大きいシートほど前記摺擦モードの実行間隔が連続的に、または段階的に短くなるように、加熱処理されたシートの数を累積して前記摺擦モードの開始時期を制御する制御部と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の画像加熱装置。
  13. 表面粗さが大きいシートほど前記摺擦モードの実行間隔が連続的に、または段階的に短くなるように、加熱処理されたシートの数を累積して前記摺擦モードの開始時期を制御する制御部と、を備えることを特徴とする請求項2に記載の画像加熱装置。
  14. 厚みが大きいシートほど前記摺擦モードの実行間隔が連続的に、または段階的に短くなるように、加熱処理されたシートの数を累積して前記摺擦モードの開始時期を制御する制御部と、を備えることを特徴とする請求項3に記載の画像加熱装置。
  15. 単位面積当たり重量の大きいシートほど前記摺擦モードの実行間隔が連続的に、または段階的に短くなるように、加熱処理されたシートの数を累積して前記摺擦モードの開始時期を制御する制御部と、を備えることを特徴とする請求項4に記載の画像加熱装置。
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