JP2015017352A - 編糸の解れ止め方法、および編地 - Google Patents
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[S1]切り替え前の編糸(第一編糸1)で前針床(FB)に編成されたベース編地部10の特定編目12を後針床(BB)に目移しした後、その特定編目12が係止されていたFBの編針Cに切り替え後の編糸(第二編糸2)を例えば右行給糸して掛け目27(第一新規編目21)を形成する。
[S2]第二編糸2を給糸する第二給糸口4を左行して掛け目27を通過させて戻す。
[S3]掛け目27をBBの編針cに目移しし、特定編目12を掛け目27が係止されていたFBの編針Cに移し戻す。
[S4]第二編糸2を右行給糸し、BBに目移しした掛け目27に第二新規編目22を形成する。
[S5]第二新規編目22を特定編目12が係止されている編針Cに目移しすることで、重ね目を形成する。その後、この重ね目に第二編糸2で第三新規編目23を形成して、重ね目を固定する。続けて、ベース編地部10の編目列に繋がる編目列を第二編糸2で編成して柄編地部20を形成する。
[工程α]…第一編糸又は第二編糸の一方の編糸で編成される既編成編地部のうち、一方の針床に係止される特定編目を他方の針床に目移しすると共に、編糸余端部が生じる第二編糸を特定編目から引出し、一方の針床に第一新規編目を形成する割増やしを行う。
[工程ε]…第一新規編目に対して第二編糸で第二新規編目を形成し、特定編目の一方のシンカーループに対して、第一新規編目の両シンカーループを交差させる。
[工程β]…他方の針床に目移しされた特定編目を一方の針床に目移しする。
[工程γ]…第一新規編目を形成する第二編糸の給糸口を、第一新規編目の形成時とは逆方向に移動させ、特定編目を通過させて戻す。
[工程δ]…工程βで一方の針床に目移しした特定編目を他方の針床に移し戻す。
本発明の実施形態1に係る編糸の解れ止め方法を図1に基づいて説明する。本実施形態1に記載の編成には、左右方向に延び、かつ前後方向に互いに対向する一対の針床を備え、前後の針床間で編目の目移しが可能であると共に、少なくとも一方の針床がラッキング可能な2枚ベッド横編機を用いた。この横編機に備わる編針は、編針の側面に目移し用の羽根を備えず、フックを有する針本体とフックを開閉する2枚のブレードを有するスライダーとを備え、2枚のブレードの間で編目の受け渡しをすることができる複合針である。なお、使用する横編機は、4枚ベッド横編機であってもよい。
実施形態1では、第二新規編目22を後続編目25に重ね合わせることで解れ止めを確定した。これに対して、第二新規編目に対して同じ第二編糸でさらに第三新規編目を形成して、第三新規編目で特定編目の一方のシンカーループに対して結び目を形成することで解れ止めを行うことができる。実施形態2は、上記結び目を形成する工程ηを工程εの後に備える点のみが実施形態1と異なり、他の工程については実施形態1と同じである。以下、実施形態1との相違点を中心に説明する。
実施形態1,2では、第一編糸1でベース編地部10を編成し、そのベース編地部10の編幅方向の途中で第二編糸2を糸入れして柄編地部20を編成する形態を説明した。つまり、第一編糸1と第二編糸2との切り替えを、第二編糸2の糸入れ→第一編糸1の糸出しの順序で行った。この場合、第二編糸2の糸入れ時に生じる第二編糸2の編糸余端部29の解れ止めは、第一編糸1による特定編目12のシンカーループ12aに対して行った。第一編糸と第二編糸との切り替えは、第一編糸の糸出し→第二編糸の糸入れの順序で行うこともできる。この場合、第一編糸の糸出し時に生じる第一編糸の編糸余端部は、第一編糸による特定編目の一方のシンカーループに対して解れ止めを行う。つまり、切り替えを行う二つの編糸の一方の編糸のみを用いて糸出し時の解れ止めを行う。また、実施形態1,2では、糸入れ・糸出し時に生じる各編糸余端部の解れ止めを同じ方法で行った。これに対して、糸入れ・糸出し時に生じる編糸余端部の解れ止めのうち、先に行う編糸余端部(ここでは、糸出し時に生じる編糸余端部)の解れ止めは、実施形態1,2に記載した方法を行うが、後に行う編糸余端部(ここでは、糸入れ時に生じる編糸余端部)の解れ止めは、実施形態1で記載した方法を用いずに容易に行うことができる。実施形態3では、この糸入れ・糸出しの順序と、後に生じる編糸余端部の解れ止め方法とが実施形態1とは異なり、他の工程については実施形態1と同じである。以下、実施形態1との相違点を中心に説明する。
実施形態1〜3では、目移し用の羽根を有さない複合針(例えば、特許第5032822号公報などを参照)を備える横編機を用いた場合の解れ止め方法を説明した。これに対して、羽根針を備える横編機を用いても解れ止めを行うことができる。羽根針は、その一方の側面に目移し用の羽根を備えたべら針(例えば、特許第5032822号公報などを参照)や、複合針(例えば、特開平5−78962号公報などを参照)で、その羽根を介して対向する針床間で編目の目移しを行う構造を備える。そのため、対向する針床の羽根針のフック同士は針床の長手方向に若干ずれている。このずれによって、羽根針を備える横編機を用いて割増やしを行った場合、特定編目の一方の根元に第一新規編目の両シンカーループが巻き付く。つまり、割増やしを行うと特定編目の一方のシンカーループに第一新規編目が引っ掛かった状態となるため、実施形態1〜3で行った工程β〜工程δ(図1のS3及びS4)を省略することができる。
12 特定編目 12a,12b シンカーループ
2 第二編糸 20 柄編地部
21 第一新規編目 22 第二新規編目
23 第三新規編目
25 後続編目
27 掛け目
29 編糸余端部
111 第一切替編目 112 第二切替編目
115 編目
4 第二給糸口
Claims (8)
- 少なくとも前後一対の針床と、針床に第一編糸と第二編糸の各々を給糸する第一給糸口及び第二給糸口とを有し、前後の針床間で編目の目移しが可能な横編機を用いて、編地の編成途中で、編糸を切り替えることで生じる編糸余端部を処理する編糸の解れ止め方法において、
前記第一編糸又は前記第二編糸の一方の編糸で編成される既編成編地部のうち、一方の針床に係止される特定編目を他方の針床に目移しすると共に、前記編糸余端部が生じる前記第二編糸を前記特定編目から引出し、一方の針床に第一新規編目を形成する割増やしを行う工程αと、
前記第一新規編目に対して前記第二編糸で第二新規編目を形成し、前記特定編目の一方のシンカーループに対して、前記第一新規編目の両シンカーループを交差させる工程εとを備えることを特徴とする編糸の解れ止め方法。 - 前記工程αと前記工程εの間に、
他方の針床に目移しされた前記特定編目を一方の針床に目移しする工程βと、
前記第一新規編目を形成する前記第二編糸の給糸口を、前記第一新規編目の形成時とは逆方向に移動させ、前記特定編目を通過させて戻す工程γと、
前記工程βで一方の針床に目移しした前記特定編目を他方の針床に移し戻す工程δとを備えることを特徴とする請求項1に記載の編糸の解れ止め方法。 - 前記工程αの前に、
前記工程αでの割増やし後に前記特定編目が所定の編針に係止されるように、前記特定編目を前記所定の編針の針床と対向する針床の編針に目移しする工程ωを備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の編糸の解れ止め方法。 - 前記工程εの後に、
前記第二新規編目を、前記第二編糸で前記既編成編地部の最終編目列に続いて編成された後続編目又は前記特定編目に重ねる工程ζを備えることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の編糸の解れ止め方法。 - 前記工程εの後に、
前記第二新規編目に対して前記第二編糸で第三新規編目を形成する工程ηを備えることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の編糸の解れ止め方法。 - 前記工程εの後に、
前記第二新規編目に対して前記第一編糸で第一切替編目を形成し、さらに前記第一切替編目に対して前記第一編糸で第二切替編目を形成する工程θを備えることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の編糸の解れ止め方法。 - 少なくとも前後一対の針床と、針床に第一編糸と第二編糸の各々を給糸する第一給糸口及び第二給糸口とを有し、前後の針床間で編目の目移しが可能な横編機を用いて、編糸の切り替えによって生じる編糸余端部が解れ止めされた編地において、
前記第一編糸又は前記第二編糸の一方の編糸で形成された特定編目と、
前記編糸余端部が生じる前記第二編糸で形成された新規編目と、
前記新規編目の一方のシンカーループから延びる第二編糸が、前記特定編目の一方のシンカーループに引っ掛かり、前記新規編目の双方のシンカーループを周回し、この双方のシンカーループを近づく方向に引き締めて形成された固定ループとを備え、
前記編糸余端部は、前記新規編目の他方のシンカーループまたは前記固定ループに繋がる第二編糸であることを特徴とする編地。 - 前記新規編目に対して前記第一編糸で形成された第一切替編目と、
前記第一切替編目に対して前記第一編糸で続けて形成された第二切替編目とを備え、
前記新規編目及び前記第一切替編目は、前記特定編目の一方のシンカーループに近づく方向に引き締められ、
前記第一編糸による編糸余端部が、前記新規編目又は前記第一切替編目のループによって固定されていることを特徴とする請求項7に記載の編地。
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DE102016010859A1 (de) | 2015-09-09 | 2017-03-09 | Shima Seiki Mfg., Ltd. | Verfahren zum Fixieren eines Strickfadens |
CN106757719A (zh) * | 2016-12-15 | 2017-05-31 | 珠海建轩服装有限公司 | 下摆具有停针区的针织裁片的编织方法 |
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WO2001016416A1 (fr) * | 1999-08-31 | 2001-03-08 | Shima Seiki Mfg., Ltd. | Procede de tricotage pour la mise au rebut des dechets de fil |
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KR20170030436A (ko) | 2015-09-09 | 2017-03-17 | 가부시키가이샤 시마세이키 세이사쿠쇼 | 편사의 고정방법 |
CN106757719A (zh) * | 2016-12-15 | 2017-05-31 | 珠海建轩服装有限公司 | 下摆具有停针区的针织裁片的编织方法 |
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