JP2015016982A - エレベータの終点スイッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】エレベータの非常動作時または異常動作時等に、カムがスイッチを完全に通り過ぎないまま途中で戻ったとしても、スイッチが開状態のままとなってしまうことを防止することができるエレベータの終点スイッチ装置を得る。
【解決手段】第1接点部12及びスイッチの開状態の保持/解除が切り換わる機構部を含むスイッチ本体10と、下部に第1接点部12と係合する第2接点部22を含むレバー20と、ローラ30とを有する制限スイッチ4、及び制限スイッチ4と係合可能にかご2の側面に設けられ、ローラ30とかご2の側面から最も離れた頂点部7bとが接触することで、ローラ30をかご2の側面から最も離れた状態に押し込む形状を有するカム7を備え、第1接点部12と第2接点部22とは、かご2の移動に伴って頂点部7bがローラ30と接触する状態を通過する毎にスイッチの開閉状態が切り換えられ、切り換えに応じて機構部がスイッチの開状態を保持/解除する。
【選択図】図1

Description

この発明は、昇降路の端階付近に設けられ、かごが端階を過ぎても停止しないときにエレベータの運行を停止させるエレベータの終点スイッチ装置に関するものである。
従来、昇降路の各端階(最上階及び最下階)付近には、ローラを設けたオルタネイト形スイッチが、昇降路の高さ方向に沿って複数配置されている。また、かごのオルタネイト形スイッチと対向する面には、昇降路の高さ方向に長いカムが設けられているエレベータの端階安全装置が知られている。かごの移動に伴ってかごと共に移動するカムにローラが押されることで、スイッチが閉路状態から開路状態に切り換わる。かごが減速せずに端階付近に接近すると、カムがかごの移動に伴ってスイッチを順次通り過ぎながらローラを押すので、スイッチが順に閉路状態から開路状態に切り換えられ、徐々にかごへの電源が遮断され、エレベータの運行が停止する。
かごの移動に伴ってカムに一度押されたローラは、カムが通り過ぎるとカムに押される前の位置に戻るが、スイッチはかごが停止してから反転移動され、再びカムによりローラが押されてスイッチが元の状態である閉路状態に切り換えられるまで、開路状態を維持している(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−262473号公報
しかしながら、特許文献1に示された従来のエレベータの端階安全装置では、カム全体が一方方向に通過した後に再びカム全体が反対方向に通過しなければ、スイッチは、開路状態から閉路状態に切り換えられない。地震等によるエレベータの非常動作時またはエレベータの故障等によるエレベータの異常動作時等にかごが途中で反転移動し、カムがスイッチを完全に通り過ぎないまま途中で戻ったとき、スイッチは開路状態から閉路状態に切り換えられないままになってしまう。これにより、かごが、昇降路の各端階付近に設けられたスイッチを通り過ぎていない位置にいるにもかかわらず、スイッチが開路状態のままとなってしまい、スイッチによる状態検出ができない状況が生じてしまう。
この発明は、上記の様な課題を解決するためになされたものであり、エレベータの非常動作時または異常動作時等に、カムがスイッチを完全に通り過ぎないまま途中で戻ったとしても、スイッチが開状態のままとなってしまうことを防止することができるエレベータの終点スイッチ装置を得ることを目的とする。
この発明によるエレベータの終点スイッチ装置は、開閉状態が切り換わるスイッチを含むスイッチ本体と、スイッチ本体に回動可能に設けられたレバーと、レバーの先端部に設けられたローラとを有し、昇降路内の終端階近傍に配置され、ローラが押し込まれることでスイッチの開閉状態が切り換わる制限スイッチ、及びかごが終端階近傍まで移動してしまった場合に制限スイッチと係合可能となるようにかごの側面に設けられ、ローラを押し込むことでスイッチの開閉状態の切り換えを行う接触面を有するカムを備え、カムは、接触面内にかごの側面から最も離れた頂点部を有し、ローラと頂点部とが接触することで、ローラをかごの側面から最も離れた状態に押し込む形状を有しており、スイッチ本体の内部には、スイッチの開状態の保持/解除が切り換わる機構部と、第1接点部とが設けられており、レバーの下部には、第1接点部と係合する第2接点部が設けられており、第1接点部と第2接点部とは、かごの移動に伴って頂点部がローラと接触する状態を通過することで、ローラをかごの側面から最も離れた状態に押し込む毎に、スイッチの開閉状態が切り換えられ、スイッチの開閉状態の切り換えに応じて、機構部がスイッチの開状態を保持/解除する。
この発明によるエレベータの終点スイッチ装置によれば、カムの頂点部が制限スイッチ側に向けられており、かごの移動に伴って頂点部がローラをかごから最も離れた状態に押し込む毎にスイッチ本体に設けられた第1接点部とレバーに設けられた第2接点部とが係合し、スイッチの接点の開閉状態が切り換わり、かつ、保持されるので、エレベータの非常動作時または異常動作時等に、カムがスイッチを完全に通り過ぎないまま途中で戻ったとしても、スイッチが開状態のままとなってしまうことを防止することができる。
この発明の実施の形態1によるエレベータの終点スイッチ装置を示す全体図である。 図1の制限スイッチがカムに接触する直前の状態を示す拡大図である。 図2の制限スイッチを示す二面図である。 図2の制限スイッチの下部を示す拡大図である。 図2のスイッチケース内に設けられた状態保持溝体を示す拡大図である。 図2のラッチ部材を示す拡大図である。 図2のラッチ部材とラッチ係合部材とを示す拡大図である。 図1のカムが制限スイッチに下方から接触し始めた状態を示す構成図である。 かごが上昇しているときに、ローラが図8の点A及び点Bでカムと接触している状態における制限スイッチの動作を示す構成図である。 かごが上昇しているときに、ローラが図8の点Cでカムと接触している状態における制限スイッチの動作を示す構成図である。 かごが上昇しているときに、ローラが図8の点Dでカムと接触している状態、及びローラとカムとが非接触状態における制限スイッチの動作を示す構成図である。 かごが下降しているときに、ローラとカムとが非接触状態、及びローラが点Dでカムと接触している状態における制限スイッチの動作を示す構成図である。 かごが下降しているときに、ローラが図8の点Cでカムと接触している状態における制限スイッチの動作を示す構成図である。 かごが下降しているときに、ローラが図8の点B及び点Aでカムと接触している状態における制限スイッチの動作を示す構成図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエレベータの終点スイッチ装置を示す全体図である。図1において、昇降路内には、一対のガイドレール1が設置されている。各ガイドレール1は、昇降路の上下方向(図1の上下方向)に沿って配置されている。各ガイドレール1間には、かご2が配置されている。かご2は、ガイドレール1に案内されながらガイドレール1に沿って移動される。なお、図1では、一対のガイドレール1のうち、一方のガイドレール1のみが示されている。
昇降路の終端階(上端部及び下端部)付近には、かご2が終端階を行き過ぎることを防止するために使用する終点スイッチ装置3が設けられている。終点スイッチ装置3は、一方のガイドレール1に支持されている。なお、図1では、一例として、昇降路内の上端部に終点スイッチ装置3が設けられた場合を示している。昇降路内の下端部に設けられた終点スイッチ装置の構成は、後述する上端部に設けられた終点スイッチ装置3の構成と同様でもよいし、後述する上端部に設けられた終点スイッチ装置3の上下逆さまにした構成と同様でもよい。
終点スイッチ装置3は、複数(この例では、2つ)の制限スイッチ4と、ガイドレール1に設けられた一対のスイッチ取付腕5と、各制限スイッチ4が設けられスイッチ取付腕5に取り付けられたスイッチ保持体6と、各制限スイッチ4と対向して配置されたカム7と、カム7をかご2に取り付けるカム取付腕8とを有している。
スイッチ取付腕5は、かご2の移動方向(昇降路の上下方向)に互いに間隔を置いて、ガイドレール1にレールクリップ(図示せず)で固定されている。また、各スイッチ取付腕5は、ガイドレール1からそれぞれ水平に突出している。
スイッチ保持体6は、各スイッチ取付腕5のガイドレール1から最も離れた端部間を繋いでいる。また、スイッチ保持体6は、かご2の移動方向に沿って各スイッチ取付腕5に取り付けられている。さらに、スイッチ保持体6には、制限スイッチ4が、かご2の移動方向に沿って互いに距離を置いて設けられている。
各制限スイッチ4と係合可能なカム7には、底辺部7aと、底辺部7aと対向する位置に設けられた頂点部7bと、底辺部7aの両端部から頂点部7bに向かって延びる2つの傾斜部7cとで形成された断面略三角形状の部材が用いられている。この例では、2つの傾斜部7cの長さが同じになった断面略二等辺三角形状のカム7が用いられている。このとき、頂点部7b及び傾斜部7cは、制限スイッチ4の開閉状態の切り換えを行う接触面となっている。断面略二等辺三角形状のカム7は、頂点部7bを制限スイッチ4側に向け、かつ、底辺部7aをかご2の移動方向に向けた状態で、かご2からスイッチ保持体6に向かって延びかご2の側面上部に設けられたカム取付腕8に設けられている。即ち、カム7は、長手方向をかご2の移動方向に向けた状態で、カム取付腕8を介してかご2の側面に取り付けられている。また、カム7では、接触面内にかご2から最も離れた頂点部7bを有している。
図2は、図1の制限スイッチ4がカム7に接触する直前の状態を示す拡大図である。また、図3は、図2の制限スイッチ4を示す二面図である。さらに、図4は、図2の制限スイッチ4の下部を示す拡大図である。また、図5は、図2のスイッチケース11内に設けられた状態保持溝体を示す拡大図である。
まず始めに、図2及び図3を用いて各制限スイッチ4の構成を説明する。各制限スイッチ4は、開閉状態が切り換わるスイッチ(図示せず)を含むスイッチ本体10と、スイッチ本体10に回動可能に設けられたレバー20と、レバー20の先端部に設けられたローラ30とを有している。また、制限スイッチ4は、先の図1に示したように、かご2の移動方向に沿って互いに間隔を置いて複数配置されている。スイッチとしては、接触式のスイッチが用いられており、このスイッチが動作することで、かご2が終端階を越えて行き過ぎることを防止するために、エレベータの制御装置に減速指令信号または停止指令信号となる接点信号を、エレベータの制御装置に送ることができる。
次に、図2、図3、図4、及び図5を用いてスイッチ本体10を説明する。スイッチ本体10は、スイッチ保持体6に設けられたスイッチケース11と、スイッチケース11の内部に設けられた第1スイッチ接点部12と、第1スイッチ接点部12と対向してスイッチケース11の内部に設けられた状態保持溝体13とを有している。
スイッチケース11は、取付部材10aを介してスイッチ保持体6に取り付けられている。スイッチケース11の内壁は、カム7側の内壁(内側壁)11aと、カム7から離れた内壁(外側壁)11bとを有している。
第1スイッチ接点部12は、内側壁11aに設けられ外側壁11bに向かう方向に突出したばね14と、ばね14の端部に設けられたラッチ部材15とで構成されている。
図6は、図2のラッチ部材15を示す拡大図である。図6に示すように、ラッチ部材15は、環状のばね取付部15aと、ばね取付部15aの内周部から突出した内側凹凸部15bと、内側凹凸部15bの径方向外側に設けられた外側凹凸部(保持溝用凹凸部)16cとで構成されている。ラッチ部材15は、ばね取付部15aと内側凹凸部15bと外側凹凸部15cとを一体として成型されている。ばね取付部15aの軸線方向について、ばね取付部15aの一端面には、図6に図示されていないが、ばね14が設けられている。
内側凹凸部15bは、ばね取付部15aの内周部からばね14が設けられていない他端面側に突出した筒状体になっている。また、筒状体の先端部には、互いに距離を置いて複数(この例では、8つ)の内凸部150bが設けられている。
内凸部150bは、ばね取付部15aの周方向について、互いに距離を置いて等間隔に設けられている。また、各内凸部150bの形状は、断面略台形となっている。
外側凹凸部15cには、内凸部150bの幾つかからばね取付部15aの径方向外側に向かって突出した複数(この例では、4つ)の外凸部151cが設けられている。また、外側凹凸部15cは、ばね取付部15aの軸線方向について、各外凸部151cがばね取付部15aの他端面まで延びた形状になっている。
外凸部151cは、内凸部150bの全てからばね取付部15aの径方向外側に向かって突出しているのではなく、図6の例では、1つ置きに内凸部150bから突出している。各外凸部151cの径方向外側端部は、ばね取付部15aの径方向外側端部と一致している。また、各外凸部151cの形状は、断面略台形形状の内凸部150bをばね取付部15aの軸線方向について、線対称に中央で割った片側の形状となっている。内凸部150bと外凸部151cとの傾斜している面が同一面となるように、外凸部151cは、内凸部150bから突出している。
状態保持溝体13は、図5に示すように、互いに間隔を置いて環状に配置された複数の保持溝13aと、各保持溝13a間に形成されたガイド溝13bとを有している。これにより、保持溝13aとガイド溝13bとは、周方向に沿って交互に設けられている。保持溝13aは、ラッチ部材15と同軸上で、かつ、外側凹凸部15cと対向した状態で、周方向に沿って等間隔に配置されている。ガイド溝13bは、第1スイッチ接点部12をスイッチケース11内の内側壁11aと外側壁11bとの間で案内する溝として用いられている。状態保持溝体13で囲まれる外側壁11bには、貫通孔(図示せず)が空けられている。
保持溝13a及びガイド溝13bと、外側凹凸部15cとは同じ径になっており、ラッチ部材15は、外凸部151cがガイド溝13bに係合している(嵌っている)状態と、外凸部151cが保持溝13aに係合している(嵌っている)状態とが交互にくるように回動移動される。この係合状態に応じてスイッチの開状態の保持/解除が切り換わる。従って、スイッチ本体10内には、スイッチの開状態の保持/解除か切り換わる機構部が設けられている。図4に示すように、かご2が昇降路内の終端階付近に設けられた制限スイッチ4まで到達しておらず、制限スイッチ4がカム7に接触していない状態(以下、このような状態を「通常時」と称す)では、外凸部151cは、ガイド溝13bに完全に嵌った状態であり、外凸部151cと保持溝13aとの係合状態は解除されている。
次に、レバー20の構成について説明する。レバー20は、レバー本体21と、レバー本体21の下部に設けられた第2スイッチ接点部22とを有している。
図1及び図3を用いて、レバー本体21を説明する。レバー本体21は、スイッチケース11のガイドレール1側の側面に挿通されたレバー回動軸23を中心に回動される。レバー本体21は、かご2の移動方向に長手方向を向けレバー回動軸23を含むレバー部21aと、ガイドレール1から離れる方向に向かってレバー部21aの下端部から突出する突出部21bとで形成されている。これにより、レバー本体21を昇降路の上方からみたとき、L字状に見えている。
突出部21bは、突出部21bと対向するスイッチケース11の側面に対して傾斜した面になっている。傾斜角度は、突出部21bに設けられた第2スイッチ接点部22がレバー本体21の回動に伴って水平移動できる角度に設定されている。
第2スイッチ接点部22は、一端部が突出部21bに設けられた押し込み棒24と、押し込み棒24の他端部に設けられラッチ部材15と係合するラッチ係合部材25とを有している。ラッチ係合部材25は、スイッチケース11内部の外側壁11b側に配置されている。第2スイッチ接点部22は、ラッチ係合部材25がレバー本体21の回動に伴って押し込み棒24が押されることで、スイッチケース11に設けられた貫通孔を通って内側凹凸部15bに向かって押される構造になっている。
図7は、図2のラッチ部材15とラッチ係合部材25とを示す拡大図である。図7に示すように、ラッチ係合部材25には、筒状体の先端部に互いに距離を置いて設けられた係合凸部25aが設けられている。係合凸部25aは、内凸部150bと係合する(嵌め合わせる)ことができる形状になっている。ラッチ係合部材25の筒状体の外径は、内側凹凸部15bの筒状体の外径と同じ径になっている。ラッチ係合部材25は、レバー本体21の回動に伴って押し込み棒24に押され、内側凹凸部15bに向かって水平にスライド移動するようにスイッチケース11内部に設置されている。
また、図7に示すように、通常時では、ラッチ部材15とラッチ係合部材25とが、完全に係合せず、ずれた状態で接している。このとき、スイッチの接点部は、閉状態となっている。ラッチ部材15とラッチ係合部材25とが完全に係合したとき、スイッチの接点部は、開状態となり、この接点部の動作により、エレベータの制御装置に減速指令信号または停止指令信号を送ることができる。なお、この接点部の開閉状態に関しては、図8〜図10Cを用いて、後述する。
次に、ローラ30の構成について説明する。ローラ30は、かご2の移動方向について、スイッチ本体10の端部よりも高い位置に設けられている。また、ローラ30は、レバー20に設けられたローラ回転軸31に回転自在に取り付けられている。カム7によりローラ30が押されたとき、ローラ30は傾斜部7cに沿って移動し、ローラ30とかご2との距離が変位する。ローラ回転軸31は、かご2の移動方向について、レバー回動軸23と直線上に重ならない位置であり、かつ、レバー回動軸23よりもカム7側に近い位置に設けられている。
次に、終点スイッチ装置3の動作について説明する。この例では、終点スイッチ装置3が昇降路内の上端部に設けられているので、カム7は、かご2の上昇移動に伴い、終点スイッチ装置3よりも下から上に移動している。
図8は、図1のカム7が制限スイッチ4に下方から接触し始めた状態を示す構成図である。ここで、図8中の点A、点Bは、最初にローラ30と接触する傾斜部7c上にある点に相当し、点Cは、頂点部7bに相当し、さらに、点Dは、点Cを通過した後にローラ30と接触する傾斜部7c上にある点に相当する。図9Aは、かご2が上昇しているときに、ローラ30が図8の点A及び点Bでカム7と接触している状態における制限スイッチ4の動作を示す構成図である。また、図9Bは、かご2が上昇しているときに、ローラ30が図8の点Cでカム7と接触している状態における制限スイッチ4の動作を示す構成図である。さらに、図9Cは、かご2が上昇しているときに、ローラ30が図8の点Dでカム7と接触している状態、及びローラ30とカム7とが非接触状態における制限スイッチ4の動作を示す構成図である。
図9Aに示すように、ローラ30は、カム7の点Aでカム7に接触しはじめる(ステップS101)。このとき、内側凹凸部15bと係合凸部25aとの関係、及び外側凹凸部15cとガイド溝13bとの関係は、カム7が制限スイッチ4に接していない状態と同じ状態である。即ち、外凸部151cが、ガイド溝13bに完全に嵌った状態であり、外凸部151cと保持溝13aとの係合状態は解除されている。また、このとき、スイッチは閉状態である。
その後、カム7がさらに上昇し点Bに移動すると、ローラ30はカム7の傾斜によってかご2から離れる方向へ押される。これに伴い、レバー20がレバー回動軸23を中心に回動するので、レバー20の下部に設けられている第2スイッチ接点部22がかご2に近付く方向に押される。このとき、内側凹凸部15bと係合凸部25aとは、ずれた状態になっているので、押し込み棒24によってかご2に近付く方向に押されるラッチ係合部材25の移動に合わせて、ラッチ部材15もかご2に近付く方向に押される。これに伴い、ラッチ部材15に設けられたばね14が縮んでいく。ばね14が縮んでいくとき、ラッチ部材15は、外側凹凸部15cがガイド溝13bに沿って案内されながら外側壁11bから離れていく(ステップS102)。
その後、図9Bに示すように、カム7がさらに上昇し点Cに移動すると、ローラ30はかご2から最も離れる位置まで押されたことになる。このとき、外側凹凸部15cは、ガイド溝13bから外れる(ステップS103)。外側凹凸部15cがガイド溝13bから外れると、ばね14の反力によりラッチ部材15がかご2から離れる方向に付勢されているので、ラッチ部材15は、外側凹凸部15cが保持溝13aの傾斜に沿ってスライドして保持溝13aに嵌るように回動する。これに伴って内側凹凸部15bも回動し、内側凹凸部15bと係合凸部25aとが、ずれていた状態から完全に係合した状態になる(ステップS104)。このとき、スイッチが開状態になり、エレベータの制御装置は、かご2が上端階を過ぎて上昇した位置にいると判断し、かご2に減速指令または停止指令を送る。このとき、外側凹凸部15cは、保持溝13aに完全に嵌っていない(ステップS105)。これは、ラッチ係合部材25がラッチ部材15をカム7に近付く方向に押しているためである。
その後、図9Cに示すように、カム7がさらに上昇し点Dに移動すると、カム7の傾斜部7cが反対になるので、ローラ30は、かご2に近付く方向に移動し始める。これに伴い、第2スイッチ接点部22がかご2から離れる方向に移動されるので、係合凸部25aがかご2から離れる方向に移動される。これにより、外側凹凸部15cは、保持溝13aに完全に嵌る。このとき、外凸部151cが、ガイド溝13bから外れた状態であり、外凸部151cと保持溝13aとが係合状態を保持している。これにより、内側凹凸部15bと係合凸部25aとの係合が外れるが、再び内側凹凸部15bと係合凸部25aとが係合してスイッチが押されるまで、スイッチは開状態を維持する(ステップS106)。
その後、カム7がさらに上昇しローラ30がカム7から離れたとき、外側凹凸部15cは、保持溝13aに完全に嵌った状態、即ちステップS106の状態を維持している。これにより、ラッチ部材15の外側凹凸部15cがガイド溝13bに完全に嵌ったステップS101の状態には戻らないので、第2スイッチ接点部22も途中までしか戻らない(ステップS107)。この後、カム7がさらに上昇すると、上方に複数設けられている制限スイッチ4に順次あたり、それぞれの制限スイッチ4が同様の動作を行うことで、エレベータの制御装置は、それぞれの制限スイッチ4から終点スイッチの状態を順次読み取ることができ、かご2の運転を停止させることができる。
次に、上端階を過ぎて停止したかご2を降下させ、スイッチを閉状態にする動作について説明する。カム7は、かご2の降下移動に伴い、終点スイッチ装置3よりも上から下に移動している。図10Aは、かご2が下降しているときに、ローラ30とカム7とが非接触状態、及びローラ30が点Dでカム7と接触している状態における制限スイッチ4の動作を示す構成図である。また、図10Bは、かご2が下降しているときに、ローラ30が図8の点Cでカム7と接触している状態における制限スイッチ4の動作を示す構成図である。さらに、図10Cは、かご2が下降しているときに、ローラ30が図8の点B及び点Aでカム7と接触している状態における制限スイッチ4の動作を示す構成図である。
図10Aに示すように、ローラ30は、カム7が図8の点Dにくるまでカム7と接触することはない。これは、ラッチ部材15の外側凹凸部15cがガイド溝13bに完全に嵌ったステップS101の状態には戻らず、第2スイッチ接点部22が途中までしか戻っていないためである。従って、このときの内側凹凸部15bと係合凸部25aとの関係、及び外側凹凸部15cと保持溝13aとの関係は、ステップS107と同じ状態である(ステップS201〜ステップS202)。即ち、外凸部151cが、ガイド溝13bから外れた状態であり、外凸部151cと保持溝13aとが係合状態を保持している。
その後、図10Bに示すように、カム7がさらに下降して点Cに移動すると、ローラ30は、かご2から最も離れる位置まで押される。これに伴い、ラッチ係合部材25が押し込み棒24によってカム7に近付く方向に押されるので、外側凹凸部15cは、保持溝13aから外れる(ステップS203)。外側凹凸部15cが保持溝13aから外れると、ばね14の反力によりラッチ部材15がかご2から離れる方向に付勢されているので、ラッチ部材15は、外側凹凸部15cがガイド溝13bにスライドして嵌るように回動する。これに伴って、内側凹凸部15bと係合凸部25aとが、完全に係合した状態になる。このとき、スイッチが閉状態になる(ステップS204〜ステップS205)。
その後、図10Cに示すように、カム7がさらに下降し、ローラ30が点Bから点Aの位置に移動するに連れて、ラッチ係合部材25がかご2から離れる方向に移動する。このとき、ばね14の付勢力によりラッチ部材15もラッチ係合部材25と共にかご2から離れる方向に移動する。これに伴って、外側凹凸部15cは、ばね14の付勢力によりガイド溝13bに沿って案内されながらステップS101の状態に近づいていく(ステップS206)。ローラ30が点Aに移動すると、ラッチ部材15の外側凹凸部15cがガイド溝13bに完全に嵌ったステップS101の状態に戻る(ステップS207)。このとき、外凸部151cが、ガイド溝13bに完全に嵌った状態であり、外凸部151cと保持溝13aとの係合状態は解除されている。これにより、内側凹凸部15bと係合凸部25aとの係合が外れるが、再び内側凹凸部15bと係合凸部25aとが係合してスイッチが押されるまで、スイッチは閉状態を維持する。
上記により、頂点部7bにあたる図8の点Cが制限スイッチ4を通過する毎に、スイッチの接点部の開閉状態が切り換わる。また、ラッチ部材15とラッチ係合部材25との関係は、カム7とローラ30との移動に伴ってスイッチが押される奇数回の押し込みに対しては外側凹凸部15cと保持溝13aとが係合するように設けられ、偶数回の押し込みに対しては外側凹凸部15cと保持溝13aとの係合が外れるように設けられている。
このように、実施の形態1における終点スイッチ装置3は、断面略三角形状のカム7の頂点部7bが制限スイッチ4を通過することでスイッチの接点部の開閉状態が切り換わるので、スイッチの接点部の開閉状態を瞬時に切り換えることができる。また、カム7全体が制限スイッチ4を抜けきらずに反対方向へ移動しても、頂点部7bが一度制限スイッチ4を通過したときは、頂点部7bは再び制限スイッチ4を通過することができる。これにより、確実にスイッチの接点部の開閉状態を切り換えることができる。さらに、エレベータの非常動作時または異常動作時等に、カム7が制限スイッチ4を完全に通り過ぎないまま途中で戻ったとしても、スイッチが開状態のままとなってしまうことを防止することができる。
また、ラッチ部材15とラッチ係合部材25とが係合し、スイッチの接点部の開閉状態が切り換わる毎に外凸部151cと保持溝13aとの係合状態の保持または解除が切り換わるので、制限スイッチ4が、スイッチの状態保持と状態解除との機能を備え持つことができる。これにより、スイッチの接点部の開閉状態を保持する別の機構を設ける必要を無くすことができる。制限スイッチ4以外にスイッチの接点部の開閉状態を保持する別の機構を設ける必要を無くすことができるので、別スイッチ等の部品点数の削減及び製造の手間を省くことができる。
さらに、カム7は、スイッチの開閉状態を切り換えるポイントとなる頂点部7bを有していればよいので、従来のような昇降路に沿って長い断面略台形のカムを用いる必要はなく、カム7の長さを短く設定することができる。これにより、カム7の製造コストを削減することができる。
以上のように、実施の形態1によれば、エレベータの終点スイッチ装置は、開閉状態が切り換わるスイッチの開状態を保持または解除する機構部を含む制限スイッチと、制限スイッチ側に頂点部を持ったカムとを有している。このような構成を備えることで、カム全体ではなく頂点部が制限スイッチを通過すればスイッチの開閉状態を切り換えることができる。また、頂点部が制限スイッチを通過した回数が奇数回のとき、外側凹凸部と保持溝との係合が保持でき、頂点部が制限スイッチを通過した回数が偶数回のとき、外側凹凸部と保持溝との係合状態が解除できる。この結果、昇降路の各端階付近に設けられた制限スイッチを通り過ぎていない位置にかごがいるにもかかわらず、スイッチが開状態のままとなることを防ぐことができ、スイッチによる状態検出が確実に行えるという効果を得ることができる。
なお、上記実施の形態では、カム7に断面略二等辺三角形の形状のものを用いているが、これに限るものではない。ローラ30がかご2から一番離れ外側凹凸部15cとガイド溝13bとが離れた状態にできる頂点部7bを有していればよいので、例えば、二等辺ではない三角形状のカム7でもよい。また、曲線形状のカム7でもよい。
また、上記実施の形態では、終点スイッチ装置3が、複数(この例では、2つ)の制限スイッチ4を有しているが、少なくとも1つの制限スイッチ4を有していればよい。
2 かご、3 終点スイッチ装置、4 制限スイッチ、7 カム、7b 頂点部、10 スイッチ本体、12 第1スイッチ接点部(第1接点部)、13 状態保持溝体、13a 保持溝、15 ラッチ部材、15c 外側凹凸部(保持溝用凹凸部)、20 レバー、22 第2スイッチ接点部(第2接点部)、30 ローラ。

Claims (3)

  1. 開閉状態が切り換わるスイッチを含むスイッチ本体と、上記スイッチ本体に回動可能に設けられたレバーと、上記レバーの先端部に設けられたローラとを有し、昇降路内の終端階近傍に配置され、上記ローラが押し込まれることで上記スイッチの開閉状態が切り換わる制限スイッチ、及び
    上記かごが上記終端階近傍まで移動してしまった場合に上記制限スイッチと係合可能となるように上記かごの側面に設けられ、上記ローラを押し込むことで上記スイッチの開閉状態の切り換えを行う接触面を有するカム
    を備え、
    上記カムは、上記接触面内に上記かごの側面から最も離れた頂点部を有し、上記ローラと上記頂点部とが接触することで、上記ローラを上記かごの側面から最も離れた状態に押し込む形状を有しており、
    上記スイッチ本体の内部には、上記スイッチの開状態の保持/解除が切り換わる機構部と、第1接点部とが設けられており、
    上記レバーの下部には、上記第1接点部と係合する第2接点部が設けられており、
    上記第1接点部と上記第2接点部とは、上記かごの移動に伴って上記頂点部が上記ローラと接触する状態を通過することで、上記ローラを上記かごの側面から最も離れた状態に押し込む毎に、上記スイッチの開閉状態が切り換えられ、
    上記スイッチの開閉状態の切り換えに応じて、上記機構部が上記スイッチの開状態を保持/解除する
    エレベータの終点スイッチ装置。
  2. 上記機構部は、
    上記スイッチ本体の内部で上記第1接点部と対向して環状に配置されており、上記第1接点部と上記第2接点部とが係合し上記スイッチの開閉状態を保持する保持溝を含む状態保持溝体、及び
    上記保持溝と係合可能な保持溝用凹凸部を含むラッチ部材を有する上記第1接点部
    を有し、
    上記保持溝と上記保持溝用凹凸部との係合状態に応じて上記スイッチの開状態の保持/解除が切り換えられる請求項1に記載のエレベータの終点スイッチ装置。
  3. 上記カムは、上記頂点部に対向する底辺部と、上記底辺部の両端部から上記頂点部に向かって延びる2つの傾斜部とで形成された断面三角形状を有する請求項1または請求項2に記載のエレベータの終点スイッチ装置。
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