JP2015016712A - 乗物用シート - Google Patents

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誠 浅野
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誠 浅野
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【課題】着座乗員の身体を支える支持面の形を着座乗員の体格に合わせて適切に調整できるようにする。【解決手段】着座乗員の身体を支えるシートクッション3の中央部3Aのクッション構造が幅方向に分割された複数のクッションピース21によって構成されている乗物用シート1であって、各クッションピース21の個々の支持面の張り出し量を調整可能な調整機構40を有する。調整機構40は、各クッションピース21の個々の支持面の張り出し量を個別に調整する構成となっている。【選択図】図2

Description

本発明は、乗物用シートに関する。詳しくは、着座乗員の身体を支える支持面部のクッション構造が支持面部の面内方向に分割された複数のクッションピースによって構成されている乗物用シートに関する。
従来、車両用シートにおいて、シートバックに可動式のサイドサポート機構が設けられており、着座乗員の体格に合わせてサイドサポートの強弱を調整できるようになっているものが知られている(特許文献1)。具体的には、上述したサイドサポート機構は、シートバックの各サイドサポート部が、本体部に対して、前後方向に揺動可能にヒンジ連結された構成となっており、各サイドサポート部を各ヒンジ連結点を中心に前方側へ揺動させることにより、各サイドサポート部を互いに内向させる前方内側へ突出させて、着座乗員に対するサイドサポートを強める構成となっている。
特開2009−165735号公報
しかし、上記従来技術では、各サイドサポート部が本体部の左右両側部にそれぞれヒンジ連結されて設けられた構成となっているために、各サイドサポート部を着座乗員の体格に合わせた横幅に調整することで各サイドサポート部の起立角度が変化してしまい、着座乗員の体格に合わせた適切な支持をすることができない。本発明は、上記問題を解決するものとして創案されたものであって、本発明が解決しようとする課題は、着座乗員の身体を支える支持面の形を着座乗員の体格に合わせて適切に調整できるようにすることにある。
上記課題を解決するために、本発明の乗物用シートは次の手段をとる。
第1の発明は、着座乗員の身体を支える支持面部のクッション構造が支持面部の面内方向に分割された複数のクッションピースによって構成されている乗物用シートであって、複数のクッションピースの個々の支持面の張り出し量を調整可能な調整機構を有する。調整機構は、複数のクッションピースの個々の支持面の張り出し量を個別に調整する構成となっている。
この第1の発明によれば、調整機構によって複数のクッションピースの個々の支持面の張り出し量が個別に調整されるようになっていることで、個々のクッションピースを着座乗員の体格に適合する位置にそれぞれ張り出させるように調整することができる。これにより、着座乗員の身体を支える支持面の形を着座乗員の体格に合わせて適切に調整することができる。
第2の発明は、上述した第1の発明において、次の構成とされているものである。複数のクッションピースは、着座乗員の身体を軟らかく受け止めることのできるパッド材によって形成されており、各々がシートフレームに固定されたガイド部材によって個別に支持面の張り出し量を変化させる方向に移動案内された状態として設けられている。
この第2の発明によれば、複数のクッションピースの個々の張り出し位置を適切に調整することができ、着座乗員の身体を支える支持面の形を着座乗員の体格に合わせてより適切に調整することができるようになる。
第3の発明は、上述した第1又は第2の発明において、次の構成とされているものである。調整機構は、複数の空気袋の膨張収縮によって複数のクッションピースを個別に持ち上げて張り出させたり戻し込んだりする構成となっている。
この第3の発明によれば、各クッションピースの張り出し量を複数の空気袋の膨張収縮によって個別に調整するようにすることで、各クッションピースの軟らかさを空気袋の軟らかさによって適切に保ちながら各クッションピースの支持面の位置を適切に調整することができる。
実施例1の乗物用シートの概略構成を示す斜視図である。 図1のII-II線断面図である。 各サイドサポート部が体格の大きな乗員に適したサイドサポート状態に調整された状態を表した断面図である。 各サイドサポート部が基準体格の乗員に適したサイドサポート状態に調整された状態を表した断面図である。 各サイドサポート部が体格の小さな乗員に適したサイドサポート状態に調整された状態を表した断面図である。
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
始めに、実施例1のシート1(乗物用シート)の構成について、図1〜図5を用いて説明する。図1に示すように、本実施例のシート1は、自動車の助手席シートとして構成されており、着座乗員の背凭れとなるシートバック2と、着座部となるシートクッション3と、頭凭れとなるヘッドレスト4と、を備えた構成となっている。ここで、シートクッション3が本発明の「シート本体」に相当する。
上述したシートクッション3は、着座乗員の尻部や大腿部を下方側から受け止めることのできる構成となっている。具体的には、シートクッション3は、そのシート幅方向の中央部3Aが、比較的平坦な表面形状をもつ形に形成されており、この中央部3Aにおいて、着座乗員の尻部や大腿部を下方側から広く面で受け止めて支持することができるようになっている。また、シートクッション3は、上述した中央部3Aの左右両隣の部位が、それぞれサイドサポート部3Bとして、中央部3Aとの境界から両外側に向かって山状に大きく膨らんだ形に形成されており、これらサイドサポート部3Bによって着座乗員の尻部や大腿部を両外側からあてがえて支持することのできる構成となっている。ここで、上述したシートクッション3の中央部3Aが、本発明の「支持面部」に相当する。
上述した各サイドサポート部3Bは、着座乗員の尻部横となる後方側領域において、その上方側に山状に膨らむ形が最も大きくなっており、そこから大腿部の横を通って前方側にいくにしたがってその膨らみ形状が徐々に小さくなっていく形に形成されている。上述した各サイドサポート部3Bを備えた構成により、シートクッション3は、着座乗員の尻部や大腿部を両外側から適度な硬さであてがえて拘束し、これらを左右に傾かせないように安定して支えることができるようになっている。上述した各サイドサポート部3Bは、それらの着座乗員の尻部や大腿部にあてがわれる支持面3B1が、シート内側上方に斜めに面を向けた状態に形成されており、これら支持面3B1間に着座乗員の尻部や大腿部が押し当てられる形で着座されて、尻部や大腿部を両外側からあてがえて支持するようになっている。
しかし、各サイドサポート部3Bは、上述した各支持面3B1の位置が定位置に固定された構成となっていると、着座乗員の体格が大きい場合と小さい場合とで尻部や大腿部の横幅が異なるために、体格の異なる着座乗員の尻部や大腿部を同じような支持態様でサイドサポートすることができない。そこで、本実施例では、上述したシートクッション3の中央部3Aがシート幅方向に分割された複数(5個)のピース3A1により構成されていて、各ピース3A1が個々に着座乗員の体格に合わせる形で高さ方向の張り出し量が調整される構成となっていることにより、体格の異なる様々な乗員を同じような支持態様で支持することができるようになっている。上述した各ピース3A1の張り出し量の調整は、各ピース3A1内に設けられた調整機構40の各空気袋41が個々に膨張収縮するように操作されることで行われるようになっている。
以下、上述したシートクッション3の各部の具体的な構成について詳しく説明する。シートクッション3は、図2に示すように、その内部骨格を成す金属製のクッションフレーム10と、クッションフレーム10の上部にセットされて着座乗員の荷重を和らげて受け止める発泡ウレタン製のクッションパッド20と、クッションパッド20の表面全体を覆うように上方側から被せ付けられて張設された布製のクッションカバー30と、上述した中央部3Aの各ピース3A1の張り出し量を調整する調整機構40と、を有する。
クッションフレーム10は、左右一対の前後方向に長尺な鋼板材より成るサイドフレーム11と、これらの間に架橋された面状の鋼板材より成るクッションパン12と、を一体的に有する骨格構造となっている。上述したクッションパン12は、上述した各サイドフレーム11の上面部間に跨って架橋されるように上方側からセットされて、各サイドフレーム11との当接部がそれぞれ溶接されて強固に一体的に結合された状態とされている。上記クッションパン12は、後述するクッションパッド20の各クッションピース21を裏側から支えたり、これらクッションピース21との間に設けられた調整機構40の各空気袋41が膨張展開した際にこれらを裏側から支えたりするものとなっている。
上述したクッションパン12の上部には、立板状の複数のガイド部材13がシート幅方向に並んで一体的に設けられた状態とされている。これらガイド部材13は、それぞれ、上述したクッションパン12の上部にセットされるクッションパッド20の各クッションピース21の側面にあてがわれて、これらクッションピース21が後述する調整機構40の各空気袋41の膨張収縮によって上下移動する動きをガイドする構成となっている。各ガイド部材13は、各クッションピース21が各空気袋41の膨張展開によって上方側に最も大きく押し出された状態となっても、各クッションピース21の側面にあてがえられた状態となる高さを有した形状に形成されている。ここで、クッションパン12が本発明の「シートフレーム」に相当する。
クッションパッド20は、軟質ポリウレタンフォーム原料を発泡成形して形成したものであり、上述したクッションフレーム10の上部にセットされた後、その表面全体を覆うように布製のクッションカバー30が上方側から被せ付けられて張設されることにより、このクッションカバー30の張設力によってクッションフレーム10の上部に位置決めされた状態にセットされた状態とされている。上記クッションパッド20は、詳しくは、上述したクッションパン12の上部にセットされて、クッションパン12によって下方側から広く面であてがわれて支持された状態とされている。
上述したクッションパッド20は、上述したシートクッション3の中央部3Aのクッション構造を成す中央パッド部20Aと、この中央パッド部20Aの左右両隣に位置して上述したシートクッション3の各サイドサポート部3Bのクッション構造を成すサイドパッド部20Bと、を有した形に形成されている。上記クッションパッド20は、上述した中央パッド部20Aや各サイドパッド部20Bの形状が、シートクッション3の基本形状を形作っている。すなわち、シートクッション3の中央部3Aの比較的平坦な表面形状は、クッションパッド20の中央パッド部20Aの形状によって形作られており、シートクッション3の各サイドサポート部3Bの山状に膨らんだ表面形状は、クッションパッド20の各サイドパッド部20Bの山状に膨らんだ形状によってそれぞれ形作られている。
このように、クッションパッド20は、その表面にクッションカバー30が被せ付けられて、常時、クッションフレーム10に押し付けられる方向の圧縮力を受けた状態とされているが、その基本形状によってシートクッション3の外形形状を形作れる程度の硬さ(弾発力)を備えた構成となっている。また、上述したクッションパッド20は、その着座乗員の尻部や大腿部を受け止める中央パッド部20Aが、シート幅方向に分割された複数(5個)のクッションピース21によって構成されている。
各クッションピース21は、それぞれ、それらの前端部では互いに一つに繋がって構成されているが、その他の部分では互いに分離されて別々に撓んだり変位したりすることができる構成とされている。各クッションピース21は、前述したクッションパン12上の各ガイド部材13によって区画されたシート幅方向の各領域内にそれぞれ1つずつセットされて組み付けられている。これにより、各クッションピース21は、各ガイド部材13によってそれぞれ個別に高さ方向に真っ直ぐに移動することができるようにガイドされた状態として、クッションパン12上に設けられた状態とされている。詳しくは、各クッションピース21は、各々が別個に分離された構成となっていることにより、後述する調整機構40の各空気袋41の膨張展開によって下方側から上方側に押し出されるように力を受けた際に、他のクッションピース21の影響を受けることなく個々に自由に高さを変えるように移動することができるようになっている。
クッションカバー30は、上述したクッションパッド20の起伏のついた各面の形状に沿って形作られた複数枚の布材が一枚の袋状に繋ぎ合わされた構成とされている。上述したクッションカバー30は、上述したクッションパッド20の表面全体を覆い被せるようにクッションパッド20に上方側から被せ付けられた後、その周縁部が下方側に引き込まれてクッションフレーム10に止着されることにより、クッションパッド20の表面に広く密着するように左右両側と前後両側とからそれぞれ引張り込まれた状態に張設された状態とされている。
上述したクッションカバー30は、上述したクッションパッド20の中央パッド部20Aの表面に被せ付けられる中央カバー部30Aと、各サイドパッド部20Bの表面に被せ付けられる各サイドカバー部30Bと、を有する構成となっている。中央カバー部30Aは、その前述した中央パッド部20Aの各クッションピース21の表面に被せ付けられる領域部が、各クッションピース21毎に個別の布材(カバーピース31)が被せ付けられて、各布材(カバーピース31)が各クッションピース21をそれぞれ個別に横断面方向に包み込むように被覆されて張設された構成となっている。
また、各サイドカバー部30Bは、それらの中央パッド部20Aとの境界にかかる面部が、それぞれ、中央パッド部20Aとの間に形成された各溝内に吊り込まれて止着された状態とされている。上記構成により、クッションカバー30は、クッションパッド20の表面全体に広く密着した状態に張設された状態として、各クッションピース21の高さが個別に変えられて、各クッションピース21の間や中央パッド部20Aと各サイドパッド部20Bとの間に谷状に窪む段差が形成されることがあっても、これら谷状に窪んだ部分や他の部分に浮きや皺を生じさせないようになっている。
調整機構40は、上述したクッションパッド20の各クッションピース21とこれらを裏面側から支えるクッションパン12との間にそれぞれ1個ずつ挟まれて配置された複数(5個)の空気袋41を有して構成されている。各空気袋41は、図1に示すように、それぞれ、各クッションピース21の裏面形状に沿って前後方向に長尺状に延びる形に形成されている。各空気袋41は、図2に示すように、それらの膨張収縮によって各クッションピース21を個別に裏面側から押し上げたり戻し込んだりするようになっている。なお、各空気袋41が収縮した際には、各クッションピース21は、それらの表面に被覆されたクッションカバー30の各中央カバー部30Aにかけられている前後側から引張り込まれるテンションによって、それぞれクッションパン12の上部に向かって引き戻されていくようになっている。
上述した各空気袋41は、それらの外部に接続された図示しないエア供給装置の作動制御により、それらの内部に供給される圧縮空気の供給量や外部に排出される空気の排出量が個々に自由に調整されるようになっている。これら各空気袋41内に供給される圧縮空気の供給量(又は排出量)は、各クッションピース21の表面とこれらを覆う各中央カバー部30Aの裏面との間に挟まれて配設された図示しない各接触センサから送られる検知信号に基づいて制御されるようになっている。具体的には、各空気袋41は、シートクッション3に着座する乗員の体格に合わせて、中央部3Aの各ピース3A1の押し上げる量を調整して、これらピース3A1によって着座乗員の尻部や大腿部を両外側からあてがえて支持する可動式のサイドサポート形状を形作るようになっている。
より具体的には、各空気袋41は、乗員がシートクッション3に着座した際に、その乗員の体格が大きかったり小さかったりすることで上述した図示しない各接触センサに乗員の着座による接触圧がかけられたりかけられなかったりする信号情報に基づいて、その着座した乗員の体格に合わせて各ピース3A1の押し上げ量を適切に変化させるように膨張収縮制御されるようになっている。本実施例では、各空気袋41を、図3〜図5に示すように、JIS規格やSAE規格によって規格されている代表的な3つの体格モデル(JF05(JIS規格)、AM50(SAE規格)、AM95(SAE規格))の体格に合わせて、各ピース3A1の押し上げ量を調整する構成について説明する。
すなわち、図3に示すように、各空気袋41は、シートクッション3に体格の大きな乗員(AM95)が着座した場合には、上述した図示しない各接触センサの検知信号に基づいて、それぞれ内部の空気が完全に抜かれた状態とされて、各ピース3A1をそれぞれ互いに面一状の形に押し下げた状態にして、これら各ピース3A1によって着座乗員の尻部や大腿部を下方側から支持する状態にして、各サイドサポート部3Bによって着座乗員の尻部や大腿部を両外側から支持する状態にする。
また、図4に示すように、各空気袋41は、シートクッション3に基準体格の乗員(AM50)が着座した場合には、上述した図示しない各接触センサの検知信号に基づいて、それぞれ内部の圧縮空気の供給量(膨らみ量)が調整されて、両外側の各ピース3A1をそれぞれ持ち上げた状態にして、これら持ち上げたピース3A1によって着座乗員の尻部や大腿部を両外側から支持する支持面3A2を形成した状態にする。これにより、上述した図3に示した時の状態と比べて、着座乗員の尻部や大腿部を両外側から支持する面がシート内側に移動した位置に形成された状態となる。
また、図5に示すように、各空気袋41は、シートクッション3に体格の小さな乗員(JF05)が着座した場合には、上述した図示しない各接触センサの検知信号に基づいて、それぞれ内部の圧縮空気の供給量(膨らみ量)が調整されて、両外側から2番目の各ピース3A1もそれぞれ持ち上げた状態にして、これら持ち上げた両外側から2番目の各ピース3A1によって着座乗員の尻部や大腿部を両外側から支持する支持面3A2を形成した状態にする。これにより、上述した図4に示した時の状態と比べて、着座乗員の尻部や大腿部を両外側から支持する面が更にシート内側に移動した位置に形成された状態となる。
このように、本実施例のシート1は、着座乗員の身体を支えるシートクッション3の中央部3Aのクッション構造が中央部3Aの幅方向(面内方向)に分割された複数のクッションピース21によって構成されたものとなっており、複数のクッションピース21の個々の支持面の張り出し量を調整可能な調整機構40を有する構成となっている。調整機構40は、複数のクッションピース21の個々の支持面の張り出し量を個別に調整する構成となっている。このように、調整機構40によって複数のクッションピース21の個々の支持面の張り出し量が個別に調整されるようになっていることで、個々のクッションピース21を着座乗員の体格に適合する位置にそれぞれ張り出させるように調整することができる。これにより、着座乗員の身体を支える支持面の形を着座乗員の体格に合わせて適切に調整することができる。
また、複数のクッションピース21は、着座乗員の身体を軟らかく受け止めることのできるパッド材によって形成されており、各々がクッションパン12(シートフレーム)に固定されたガイド部材13によって個別に支持面の張り出し量を変化させる方向に移動案内された状態として設けられている。このような構成となっていることにより、複数のクッションピース21の個々の張り出し位置を適切に調整することができ、着座乗員の身体を支える支持面の形を着座乗員の体格に合わせてより適切に調整することができるようになる。
また、調整機構40は、複数の空気袋41の膨張収縮によって各クッションピース21を個別に持ち上げて張り出させたり戻し込んだりする構成となっている。このように、各クッションピース21の張り出し量を複数の空気袋41の膨張収縮によって個別に調整するようにすることで、各クッションピース21の軟らかさを空気袋41の軟らかさによって適切に保ちながら各クッションピース21の支持面の位置を適切に調整することができる。
なお、本実施例では、中央のピース3A1は特に動作することがなかったが、着座乗員の体格によって異なる体圧を適切に分散させられるように、他のピース3A1と合わせて適切に動かすようにしてもよい。
以上、本発明の実施形態を1つの実施例を用いて説明したが、本発明は上記実施例のほか各種の形態で実施することができるものである。例えば、本発明の「乗物用シート」は、自動車の助手席シート以外のシートの他、鉄道等の自動車以外の車両に適用されるシートであってもよく、また、航空機、船舶等の様々な乗物用に供されるシートにも広く適用することができるものである。また、本発明の構成は、乗物用シートのシートクッションの他、シートバックやヘッドレストにも適用することができるものである。
また、支持面部のクッション構造が複数のクッションピースに分割される分割方向は、着座乗員の身体を支える支持面部の面内方向であればよく、シートクッションにおける前後方向、シートバックにおける高さ方向等、シート幅方向以外の方向であってもよい。また、支持面部のクッション構造は、特定の一方向に分割されるものの他、格子状に区切られて分割されるものや特定形状毎に区切られて分割されるものであってもよく、着座乗員の特定部位を支持する支持面を使用目的に合わせた形に張り出させるものであればよい。
また、クッションピースの個々の支持面の張り出し量を調整する調整機構は、使用者の手動操作によって調整操作されるものであってもよい。また、調整機構は、各サイドサポート部の支持面の位置を2段階、もしくは4段階以上に調整するものであってもよい。また、調整機構は、接触センサ以外に設けられる何らかのセンサの検知信号に基づいて作動するものであっても良い。
また、空気袋の形状は、各クッションピースの形状に合わせて適宜定められるものであり、特定の形に限定されるものではない。また、各クッションピースにクッション構造を成すパッドがなく、調整機構を構成する空気袋自体によって、各クッションピースのクッション構造が構成されているものであってもよい。また、実施例1で示した構成において、各クッションピースの表面に被せられる各カバーピースを、それぞれ各クッションピースの底部には被せ付けずクッションパンに引き込んで止着させる構成とすることにより、各クッションピースとクッションパンとの間に調整機構の各空気袋を設定することで、各空気袋が収縮した際に各クッションピースを各カバーピースの張設されたテンションによってクッションパン上に押し付ける方向に戻しやすくする構成とすることができる。
また、各空気袋は、分割された各クッションピース全体の支持面の張り出し量を調整するものでなくてもよく、各クッションピース毎にそれぞれ調整したい領域部だけを部分的に調整するように設けられていてもよい。また、各空気袋は、分割された各クッションピースを個々に一律に高さ調整するものでなくてもよく、個々のクッションピースを領域毎に異なる調整量で張り出し量の調整を行うものであってもよい。
また、上記実施例では、調整機構によって各クッションピースの個々の支持面の張り出し量を調整することによって、着座乗員の身体を両外側から支えるサイドサポートの形状を調整するようにしたものを例示した。しかし、上記調整機構による調整は、各クッションピースの個々の支持面の張り出し量を調整することによって、着座乗員の身体を受け止める支持面の形を着座圧を広く分散させられる形に変えるなど、サイドサポートの支持幅の広狭を変える目的以外のために行われるものであってもよい。
1 シート(乗物用シート)
2 シートバック
3 シートクッション(シート本体)
3A 中央部(支持面部)
3A1 ピース
3A2 支持面
3B サイドサポート部
3B1 支持面
4 ヘッドレスト
10 クッションフレーム
11 サイドフレーム
12 クッションパン(シートフレーム)
13 ガイド部材
20 クッションパッド
20A 中央パッド部
20B サイドパッド部
21 クッションピース
30 クッションカバー
30A 中央カバー部
30B サイドカバー部
31 カバーピース
40 調整機構
41 空気袋

Claims (3)

  1. 着座乗員の身体を支える支持面部のクッション構造が該支持面部の面内方向に分割された複数のクッションピースによって構成されている乗物用シートであって、
    前記複数のクッションピースの個々の支持面の張り出し量を調整可能な調整機構を有し、
    前記調整機構は、前記複数のクッションピースの個々の支持面の張り出し量を個別に調整する構成となっていることを特徴とする乗物用シート。
  2. 請求項1に記載の乗物用シートであって、
    前記複数のクッションピースは、着座乗員の身体を軟らかく受け止めることのできるパッド材によって形成されており、各々がシートフレームに固定されたガイド部材によって個別に支持面の張り出し量を変化させる方向に移動案内された状態として設けられていることを特徴とする乗物用シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の乗物用シートであって、
    前記調整機構は、複数の空気袋の膨張収縮によって前記複数のクッションピースを個別に持ち上げて張り出させたり戻し込んだりする構成となっていることを特徴とする乗物用シート。
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