JP2015015532A - 自動利得制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】入力信号の信号レベルの変動に対応しつつ、出力信号の信号レベルを変更することが可能な自動利得制御装置を提供する。
【解決手段】自動利得制御装置1において、第1の自動利得制御部2は、入力信号の出力レベルを調整する第1の利得調整部21A〜21Cと、その出力レベルを検出する第1のレベル検出部22と、当該出力レベルと、第1の目標レベルとを比較し、第1の利得調整部21A〜21Cの利得を変更する第1の利得変更部23と、を備える。第2の自動利得制御部3は、第1の利得調整部2から出力された信号の出力レベルを調整し、第1の利得調整部2よりも利得の調整可能範囲が小さい第2の利得調整部31と、その出力レベルを検出する第2のレベル検出部32と、当該出力レベルと、目標変更部34を介して変更可能な第2の目標レベルとを比較し、第2の利得調整部31の利得を変更する第2の利得変更部33と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、周波数信号の出力レベルを自動的に調整する自動利得制御装置に関する。
無線通信の基地局などに設けられている受信設備には、受信した周波数信号(受信信号)の信号レベルの変動(フェージング)の影響を低減するための自動利得制御装置(Auto Gain Control device、以下「AGC装置」という)を備えているものがある。
AGC装置は、受信信号の信号レベルを検出し、この検出結果と目標の信号レベル(目標レベル)とを比較して、これらのレベルが揃うように可変利得増幅器(Variable Gain Amplifier、以下「VGA」という)や可変アッテネータの出力レベルを調整する制御を行う。
一般に、AGC装置は、その出力信号の信号レベル(出力レベル)が固定されており、例えば試験や実運用中に出力レベル調整を安定して行うため、出力レベルを変更できるように構成されたAGC装置はあまり知られていない。
ここで特許文献1には、CDMA(Code Division Multiple Access)通信装置にて受信された受信信号のレベルを調整するにあたり、アナログ/ディジタル変換部への入力位置と、このアナログ/ディジタル変換部から出力されたディジタル信号のから所望の周波数帯域の信号を抽出するディジタルフィルタの出力位置とに各々自動利得制御回路(AGC回路)を設けた例が記載されている。
特開2000−252868号公報(請求項1、段落0041、0048、図1)
引用文献1に係る通信装置は、受信信号の信号レベルの変動、及び受信信号に含まれる雑音レベルの変動に応じて2つのAGC回路を使い分けることにより、復調部へ入力される入力信号の信号レベルを所定の範囲に保っている。
しかしながら引用文献1には、AGC装置の出力レベルを変更する技術に関する何らの記載もない。
本発明はこのような事情の下になされたものであり、その目的は、入力信号の信号レベルの変動に対応しつつ、出力信号の信号レベルを変更することが可能な自動利得制御装置を提供することにある。
本発明に係る自動利得制御装置は、入力された信号の出力レベルを調整する第1の利得調整部と、
前記第1の利得調整部の出力レベルを検出する第1のレベル検出部と、
前記第1のレベル検出部にて検出された前記出力レベルと、予め設定された第1の目標レベルとの比較結果に基づいて、前記第1の利得調整部の利得を変更する第1の利得変更部と、を備えた第1の自動利得制御部と、
前記第1の利得調整部により出力レベルが調整された信号が入力され、その出力レベルを調整すると共に、当該第1の利得調整部よりも利得の調整可能範囲が小さい第2の利得調整部と、
前記第2の利得調整部の出力レベルを検出する第2のレベル検出部と、
前記第2のレベル検出部にて検出された前記出力レベルと、第2の目標レベルとの比較結果に基づいて、前記第2の利得調整部の利得を変更する第2の利得変更部と、
前記第2の利得変更部に対し、前記第2の目標レベルの変更を行う目標変更部と、を備えた第2の自動利得制御部と、を備えたことを特徴とする。
前記自動利得制御装置は、下記の特徴を備えていてもよい。
(a)前記第1の利得調整部は、単位時間当たりの利得調整幅が、前記第2の利得調整部における単位時間当たりの利得調整幅よりも大きいこと。
(b)前記第1の利得調整部は、互いに利得の調整可能範囲が揃った複数の利得調整機構を直列に接続して構成されていること。
本発明は、入力信号のレベル変動に応じ、第1の目標レベルとの比較結果に基づいてその出力レベルを調整する第1の自動利得制御部と、この第1の自動利得制御部にて出力レベルが調整された後の信号のレベルと第2の目標レベルとの比較結果に基づき、出力レベルを調整する第2の自動利得制御部とを備えている。第1の自動利得制御部は、利得の調整幅が第2の利得制御部よりも大きいので、入力信号のレベルの大きな変動に対応して出力レベルの調整が可能である。一方、第1の自動利得制御部に比較して利得の調整幅が小さい第2の自動利得制御部は、外部から第2の目標レベルの変更を受け付ける目標変更部を備えているので、自動利得制御装置から出力される出力信号の信号レベルの変更を安定した状態で実行することができる。
本発明の実施の形態に係るAGC装置を備える受信設備のブロック図である。 前記AGC装置のブロック図である。 前記AGC装置に設けられている第1のAGC部の構成例である。 前記AGC装置に設けられている第2のAGC部の構成例である。 前記AGC装置に入力される入力信号の信号レベルが変化したときの各AGC部からの出力信号の信号レベルの応答を示す説明図である。
図1は、本発明の実施の形態に係るAGC装置1を備えた受信設備の構成例を示している。アンテナ81にて受信された受信信号は、バンドパスフィルタ(以下、「BPF」という)1、BPF2や増幅器(以下、「AMP」という)1を経て所望の帯域の信号が取り出された後、発振部83から出力された周波数信号を用いてミキサ82にて周波数変換される。周波数変換後の受信信号はBPF3にて不要な周波数が取り除かれ、AMP2にて増幅された後、AGC装置1を経て信号処理部84に入力され、復調される。
AGC装置1は、信号処理部84に入力される前の受信信号の信号レベルを検出して目標レベルと比較し、この比較結果に基づいてAGC装置1から出力される出力信号の信号レベルの調整を行う。本例のAGC装置1は、出力信号の信号レベルが目標レベルと揃うように信号レベルの調整を行い、且つ、この目標レベルを変更することができる。
図2に示したブロック図を参考に、上記の機能を備えたAGC装置1の構成について説明する。AGC装置1は、入力信号のレベル(入力レベル)の変動応じて、所定の目標レベルに基づき、出力信号のレベルを調整する第1のAGC部2と、外部から目標レベルの変更を受け付け可能に構成され、変更後の目標レベルに基づいて、第1のAGC部2にて出力レベルが調整された後の信号の出力レベルを再調整する第2のAGC部3と、を備えている。以下、AGC装置1、第1のAGC部2における目標レベルを各々第1の目標レベル、第2の目標レベルという。
第1のAGC部2は、フェージングにより例えば70dBの範囲で入力レベルが変動する可能性のある信号が入力されたとき、予め設定された第1の目標レベルと揃うように出力レベルの調整を行う。第1のAGC部2は、入力信号の出力レベルの調整を実行するVGA21A〜21Cと、最終段のVGA21Cから出力された出力信号の出力レベルを検出する第1のレベル検出部22と、第1のレベル検出部22にて検出した出力レベルと第1の目標レベルとを比較して、そのレベル差に基づいてVGA21A〜21Cの利得を変更する第1の利得変更部23と、を備えている。
図3を参照しながら第1のAGC部2の構成例について述べると、本例のVGA21A〜21Cは、互いに利得の調整可能範囲が揃っており、これらのVGA21A〜21Cを直列に接続することにより第1の利得調整部が構成されている。この第1の利得調整部(3個のVGA21A〜21Cの直列回路)は、入力レベルが70dBの範囲で変動する可能性のある入力信号が入力された場合であっても、最終段のVGA21Cから出力される信号の出力レベルが第1の目標レベルと揃うように利得調整を実行する。また、第1の利得調整部を構成する各VGA21A、VGA21B、VGA21Cは、本例における利得調整機構に相当する。
最終段のVGA21Cの出力ラインには、第2のAGC部3へ入力される前の出力信号をサンプリングし、その出力レベルを検出するための第1のレベル検出部22が接続されている。第1のレベル検出部22は、ダイオード41の前後に、インダクタ42と抵抗43及びコンデンサ44とを並列に接続し、これらの素子41、42、43の他端側を接地した検波回路として構成され、VGA21Cから出力された信号の振幅レベルに対応する直流電圧を出力する。なお、検波回路の構成は、図4に示した例に限定されるものではなく、例えばオペアンプを用いるタイプのものや検波用の専用IC(例えばログアンプ)であってもよい。
第1のレベル検出部22から出力された直流電圧は、A/D変換部251にてディジタル値に変換され、第1の利得変更部23に入力される。第1の利得変更部23は、例えばマイクロコントローラから構成され、第1のレベル検出部22から取得した出力レベルと、第1の目標レベルとの比較を行うレベル比較部231と、レジスタなどの記憶部からなり、第1の目標レベルに対応するディジタル値を記憶するレベル記憶部233と、レベル比較部231による出力レベルと第1の目標レベルとの比較結果に基づいて、VGA21A〜21Cの利得の変更量に対応するディジタル値を出力する利得算出部232と、を備えている。
レベル比較部231は、VGA21Cの出力信号の出力レベルと第1の目標レベルとの差分値に対応する値の演算を行う。
レベル記憶部233は、第1のAGC部2の設計時などに設定された第1の目標レベルが記憶されている。例えば第1の目標レベルは、後段の第2のAGC部3における第2の目標レベルの可変範囲の中央値に相当する値が設定されている。
利得算出部232は、レベル比較部231にて得られた差分値を解消する(差分値がゼロとなる)方向にVGA21A〜21Cの利得を変更するための制御電圧に対応するディジタル値(以下、「変更値」という)の演算を行う。例えば利得算出部232は、前記差分値を解消するのに必要な変更量を3個のVGA21A〜21Cに平均して分配するように変更値を算出する。具体例を挙げると、VGA21A〜21C全体で+12dBだけ利得を増加させる必要がある場合には、各VGA21A〜21Cにて+4dBずつ利得を増加させるように変更値が決定される。ここで前記差分値が予め設定された範囲を超えている場合には、利得算出部232は予め設定された変更値(例えば第1の利得変更部23から出力可能な変更値の最大値)を出力するように構成してもよい。
またレベル比較部231、利得算出部232は、フェージングの発生などによる入力レベルの変動を短時間で静定するために、例えばサブミリ秒〜数ミリ秒程度の比較的短い間隔で差分値や変更値の算出を実行する。
利得算出部232にて算出された変更値は、第1の利得変更部23から出力され、D/A変換部252にて直流電圧に変換された後、VGA21A〜21Cに供給される。
こうしてVGA21Cの出力レベルと第1の目標レベルとを比較した結果が各VGA21A〜21Cへとフィードバックされ、これらのレベルが揃うようにVGA21A〜21Cの利得が調整される。
次いで図4を参照しながら第2のAGC部3の構成例について説明する。図3を用いて説明したものと共通の構成要素には、図3と共通の符号を付してある。
第2のAGC部3は、第1のAGC部2にて出力レベルが調整された信号が入力され、その出力レベルの再調整を行う役割を果たす。第2のAGC部3は、入力信号の出力レベルの調整を実行するVGA31と、VGA31から出力された出力信号の出力レベルを検出する第2のレベル検出部32と、第2のレベル検出部32にて検出した出力レベルと第2の目標レベルとを比較して、そのレベル差に基づいてVGA31の利得を変更する第2の利得変更部33と、を備えている。
VGA31は第2の利得調整部に相当し、第1のAGC部2にて出力レベルが調整された信号の出力レベルの再調整を実行する。本例のVGA31は、第1の目標レベルと揃うように出力レベルが調整された信号に対して、その出力レベルを「第1の目標レベル±5dB」の範囲で再調整する。即ち、第1の目標レベルに変更量を加算した値が第2のAGC部3における第2の目標レベルとなっている。
第2のAGC部3においては、第2の利得調整部(VGA31)における出力レベルの調整可能範囲(±5dB)が、第1の利得調整部(VGA21A〜21C)における出力レベルの調整可能範囲よりも小さいため、本例では1個のVGA31にて出力レベルの調整を実行する。
第1の利得調整部(VGA21A〜21C)と第2の利得調整部(VGA31)との利得の可能範囲の配分AGC装置1の設計によっても変化するが、例えば入力信号のレベル変動を吸収する第1の利得調整部が−20〜50dBの範囲、出力レベルの変更を行う第2の利得調整部が7〜17dBの範囲であり、且つ、第2の利得調整部の調整可能範囲が第1の利得調整部の調整可能範囲よりも小さくなるように設定される。
最終段のVGA31の出力ラインには、後段の信号処理部84へ入力される前の出力信号をサンプリングし、その出力レベルを検出するための第2のレベル検出部32が接続されている。本例において第2のレベル検出部32は、図3を用いて説明した第1のAGC部2の第1のレベル検出部22と共通の構成を備えた検波回路として構成されているので、再度の説明を省略する。なお、検波回路の構成は、例えばオペアンプや検波用の専用IC(例えばログアンプ)を用いるタイプのものであってもよい点は、第1のAGC部2の場合と同様である。
第2のレベル検出部32から出力された直流電圧は、A/D変換部351にてディジタル値に変換され、第2の利得変更部33に入力される。第2の利得変更部33は、例えばマイクロコントローラから構成され、第2のレベル検出部32から取得した出力レベルと、第2の目標レベルとの比較を行うレベル比較部331と、第2の目標レベルとの比較結果に基づいて、VGA31の変更値を出力する利得算出部332と、を備えている。
レベル比較部331は、VGA31の出力信号の出力レベルと第2の目標レベルとの差分値に対応する値の演算を行い、利得算出部332はレベル比較部331にて得られた差分値を解消する(差分値がゼロとなる)方向にVGA31の利得を変更する変更値の演算を行う点は、既述の第1の利得変更部23におけるレベル比較部231、利得算出部232と共通している。
但し、第2のAGC部3は1個のVGA31にて利得調整を行うので、例えば+2dBだけ利得を増加させる必要がある場合には、利得算出部332は当該増加量に応じた変更値の算出を行う点が第1のAGC部2の利得算出部232と異なっている。
さらに、第2の利得変更部33は、予め設定された第1の目標レベルを記憶するレベル記憶部233に替えて、外部から第2の目標レベルの変更を受け付ける機能を備えている点が、既述の第1の利得変更部23と異なる。具体例を挙げると、第2の利得変更部33は可変抵抗34を介して制御電圧Vcを印加する直流電源と接続されており、可変抵抗34の抵抗を変化させて制御電圧を変化させることにより第2の目標レベルの変更を行うことができる。
例えば可変抵抗34の抵抗値の可変範囲は、第2の目標レベルの可変範囲(既述の±5dB)に対応しており、可変抵抗34の抵抗値を変化させて得られた制御電圧をA/D変換部352にて変換して得られたディジタル値が第2の利得変更部33に入力される。レベル比較部331は、この第2の目標レベルに対応する値と第2のレベル検出部32から取得したVGA31の出力レベルに対応する値とを比較して差分値を得る。なお、第2の利得変更部33の内部に第1の目標レベルに対応する値を予め記憶しておき、外部からその目標レベルの変更量の入力を受け付けて、これらを加算して第2の目標レベルを算出する構成としてもよい。
可変抵抗34やA/D変換部352は、本例の目標変更部に相当する。
またレベル比較部331、利得算出部332は、第1のAGC部2のレベル比較部231、利得算出部232よりも長い間隔、例えば10〜100ミリ秒程度の間隔で差分値や変更値の算出を行う。第2のAGC部3は、第1のAGC部2にて予め出力レベルが調整された信号の出力レベルの再調整を行い、且つ、その調整可能範囲(±5dB)は、第1のAGC部2の調整可能範囲(±数十dB)よりも小さいので、演算の実行頻度が低くても速やかに出力レベルの再調整を行うことができる。
利得算出部332にて算出された変更値は、第2の利得変更部33から出力され、D/A変換部353にて直流電圧に変換された後、VGA31に供給される。
こうしてVGA31の出力レベルと第2の目標レベルとを比較した結果がVGA31へとフィードバックされ、これらのレベルが揃うようにVGA31の利得が調整される。
以上に説明した構成を備えたAGC装置1の作用について図5(a)〜(c)のタイムチャートを参照しながら説明する。図5(a)はAGC装置1への入力レベルの経時変化を示し、図5(b)、(c)は各々第1のAGC部2、第2のAGC部3からの出力レベルの経時変化を示している。なお、第2のAGC部3の出力レベルはAGC装置1全体の出力レベルに相当する。また図5(c)には、第1のAGC部2からの出力レベルを破線にて併記し、第2の目標レベルの変更範囲を一点鎖線にて併記してある。
図5(a)〜(c)に示すように、一定の入力レベルを持つ入力信号がAGC装置1に入力され、第1のAGC部2、第2のAGC部3からは各々第1の目標レベル(L)、第2の目標レベル(L:第1の目標レベルよりも高い値に設定されている)に出力レベルが調整された信号が出力されている理想的な状態を考える。
この状態において時刻tにて入力レベルがステップ状に低下したとする。このとき、第1のAGC部2の出力レベルは入力レベルの変化に合わせて一旦、低下する。このレベル変化は、第1のレベル検出部22にて検出され、第1の利得変更部23は、第1の目標レベルとの差分値を解消するようにVGA21A〜21Cの利得を変更する(本例の場合は利得を増大させる方向に調整が行われる)。この結果、第1のAGC部2の出力レベルは次第に上昇し、時刻tにて第1の目標レベルと揃った値にほぼ収束する。
一方、第1のAGC部2から出力された信号が入力される第2のAGC部3においても第1のAGC部2の出力レベルの変化に伴って第2のAGC部3の出力レベルが低下する。そして、前段の第1のAGC部2における出力レベルの回復、及び第2のAGC部3内の第2のレベル検出部32、第2の利得変更部33の作用によって、第2の目標レベルとの差分値を解消するようにVGA31の利得が変更される(第2のAGC部3においてもVGA31の利得を増大させる方向に調整が行われる)。
ここで既述のように第2のAGC部3が出力レベルの調整を実行する時間間隔(本例では10〜100ミリ秒)は第1のAGC部2が出力レベルの調整を実行する時間間隔(サブミリ秒〜数ミリ秒)よりも長い。このため、第2のAGC部3は単位時間当たりの利得調整幅が第1のAGC部2よりも小さく(即ち、第1のAGC部2は単位時間当たりの利得調整幅が第2のAGC部3よりも大きい)、また、第2の目標レベルは第1の目標レベルよりも高い値に設定されているので、第2のAGC部3の出力レベルは、第1のAGC部2の出力レベルが収束する時刻tよりも後の、時刻tにて第2の目標レベルにほぼ収束する。
このように、変動幅が大きくなるおそれのある外部からの入力レベルの変動に対しては第1のAGC部2を高速で作動させて迅速なレベル調整を実行する。一方、信号処理部84へと信号を出力する第2のAGC部3においては、比較的ゆっくりであっても確実に出力レベルの調整を行うことにより、安定したレベル調整を実行できる。
その後、入力レベルが変化しない場合であっても、時刻tにて可変抵抗34を調整し、第2の目標レベルをLからL’に低下させると、第2のレベル検出部32、第2の利得変更部33の作用により出力レベルが調整され、その後L’の出力レベルを持つ信号が信号処理部84へ向けて出力されることになる。
本実施の形態に係るAGC装置1によれば以下の効果がある。入力レベルの変動に応じ、第1の目標レベルとの比較結果に基づいて出力レベルを調整する第1のAGC部2(第1の自動利得制御部)と、この第1のAGC部2にて出力レベルが調整された後の信号のレベルと第2の目標レベルとの比較結果に基づき、出力レベルを調整する第2のAGC部3(第2の自動利得制御部)とを備えている。第1のAGC部2は、利得の調整幅が第2のAGC部3よりも大きいので、入力信号のレベルの大きな変動に対応して出力レベルの調整が可能である。一方、第1のAGC部2に比較して利得の調整幅が小さい第2のAGC部3は、外部から第2の目標レベルの変更を受け付ける機構(可変抵抗34やA/D変換部352;目標変更部)を備えているので、AGC装置1から出力される出力信号の信号レベルの変更を安定した状態で実行することができる。
ここで第1のAGC部2における第1の利得調整部は、複数のVGA21A〜21C(利得調整機構)を直列に接続して構成する場合に限らず、必要とされる範囲の利得を調整することが可能な1個のVGAを用いてもよい。また、第1、第2の利得調整部は、VGA21A〜21C、31を用いて構成する場合に限られるものではなく、例えば可変アッテネータを用いてこれらの利得調整部を構成してもよい。
また、第1のAGC部2の単位時間当たりの利得の調整幅(利得の調整速度)が第2のAGC部3の利得の調整速度よりも大きいことは必須の要件ではない。第1のAGC部2の利得調整速度が入力信号のレベルの変動に対応可能な速度であり、また、第2のAGC部3の利得調整速度がAGC装置から出力される信号のレベルを安定して変更することができる速度であれば、第2のAGC部3の方が第1のAGC部2よりも高速で利得を調整することが可能であってもよい。
この他、本例ではマイクロコントローラを用いて第1、第2の利得変更部23、33を構成した例を示したが、差動増幅器と直流増幅器などを組み合わせた回路によりこれらの利得変更部23、33を構成してもよい。
そして、AGC装置1は第1のAGC部2と第2のAGC部3とを直接、接続することにより構成する場合に限らず、第1の利得調整部の出力側(図2の例では最終段のVGA21Cの出力側)と第2の利得調整部(同図のVGA31)の入力側との間にフィルタや固定の増幅器を設けてもよい。
1 AGC装置
2 第1のAGC部
21A〜21C
VGA
22 第1のレベル検出部
23 第1の利得変更部
3 第2のAGC部
31 VGA
32 第1のレベル検出部
33 第2の利得変更部
34 可変抵抗

Claims (3)

  1. 入力された信号の出力レベルを調整する第1の利得調整部と、
    前記第1の利得調整部の出力レベルを検出する第1のレベル検出部と、
    前記第1のレベル検出部にて検出された前記出力レベルと、予め設定された第1の目標レベルとの比較結果に基づいて、前記第1の利得調整部の利得を変更する第1の利得変更部と、を備えた第1の自動利得制御部と、
    前記第1の利得調整部により出力レベルが調整された信号が入力され、その出力レベルを調整すると共に、当該第1の利得調整部よりも利得の調整可能範囲が小さい第2の利得調整部と、
    前記第2の利得調整部の出力レベルを検出する第2のレベル検出部と、
    前記第2のレベル検出部にて検出された前記出力レベルと、第2の目標レベルとの比較結果に基づいて、前記第2の利得調整部の利得を変更する第2の利得変更部と、
    前記第2の利得変更部に対し、前記第2の目標レベルの変更を行う目標変更部と、を備えた第2の自動利得制御部と、を備えたことを特徴とする自動利得制御装置。
  2. 前記第1の利得調整部は、単位時間当たりの利得調整幅が、前記第2の利得調整部における単位時間当たりの利得調整幅よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の自動利得制御装置。
  3. 前記第1の利得調整部は、互いに利得の調整可能範囲が揃った複数の利得調整機構を直列に接続して構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の自動利得制御装置。
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