JP2015015226A - 燃料電池用ガス拡散電極基材およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 多孔体である電極基材の片面に、マイクロポーラス層を配置させたガス拡散電極基材であって、前記マイクロポーラス層には、その厚み方向に貫通する空孔を有し、前記空孔が電極基材においてマイクロポーラス層が配置されている面と反対の面に連結している、燃料電池用ガス拡散電極基材およびその製造方法。
【選択図】なし
Description
(1)多孔体である電極基材の片面に、マイクロポーラス層を配置させたガス拡散電極基材であって、前記マイクロポーラス層には、その厚み方向に貫通する空孔を有し、前記空孔が電極基材においてマイクロポーラス層が配置されている面と反対の面に連結している、燃料電池用ガス拡散電極基材。
(2)前記貫通する空孔は、その最大幅がマイクロポーラス層の厚みよりも大きく、マイクロポーラス層の厚みの3倍以下である、前記(1)記載の燃料電池用ガス拡散電極基材。
(3)前記貫通する空孔は、マイクロポーラス層の表面側の開口幅が、貫通する空孔の最大幅よりも小さい、前記(1)または(2)記載の燃料電池用ガス拡散電極基材。
(4)マイクロポーラス層に、アスペクト比が30〜5000の範囲内であり、直径が1〜500nmの範囲内である繊維状カーボンを含む、前記(1)〜(3)のいずれかに記載の燃料電池用ガス拡散電極基材。
(5)前記貫通する空孔は、マイクロポーラス層において、表面側の開口幅より電極基材側の開口幅のほうが大きい、前記(1)〜(4)のいずれかに記載の燃料電池用ガス拡散電極基材。
(6)前記貫通する空孔がマイクロポーラス層の面内に1000個/cm2以上の密度で形成されている、前記(1)〜(5)のいずれかに記載の燃料電池用ガス拡散電極基材。
(7)多孔体である電極基材の片面に、マイクロポーラス層の厚みよりも大きい直径または長辺を有する消失材を含むマイクロポーラス層前駆体を形成せしめ、その後、焼結して、前記消失材を消失または縮小させて、前記したガス拡散電極基材を得る、燃料電池用ガス拡散電極基材の製造方法。
(8)多孔体である電極基材の片面に、消失材を配置し、その上からカーボン塗液を塗布し、乾燥してマイクロポーラス層前駆体を形成せしめ、その後、焼結して、前記消失材を消失または縮小させて、前記したガス拡散電極基材を得る、燃料電池用ガス拡散電極基材の製造方法。
(9)マイクロポーラス層前駆体には、アスペクト比が30〜5000の範囲内である繊維状カーボンを含む、前記(7)または(8)に記載の燃料電池用ガス拡散電極基材の製造方法。
(10)前記消失材が大気中にて380℃で10分保管において炭化収率が20%未満であり、かつ直径または長辺が30μm以上である有機粒子である、前記(7)〜(9)のいずれかに記載の燃料電池用ガス拡散電極基材の製造方法。
(11)前記有機粒子にはメタクリル酸エステル重合体を含む、前記(10)に記載の燃料電池用ガス拡散電極基材の製造方法。
本発明において、炭素繊維を含む抄紙体を得るためには、炭素繊維を液中に分散させて製造する湿式抄紙法や、空気中に分散させて製造する乾式抄糸法などが用いられる。中でも、生産性が優れることから、湿式抄紙法が好ましく用いられる。
本発明において、炭素繊維を含む抄紙体に樹脂組成物を含浸する方法として、樹脂組成物を含む溶液中に抄紙体を浸漬する方法、樹脂組成物を含む溶液を抄紙体に塗布する方法、樹脂組成物からなるフィルムを抄紙体に重ねて転写する方法などが用いられる。中でも、生産性が優れることから、樹脂組成物を含む溶液中に抄紙体を浸漬する方法が好ましく用いられる。
本発明においては、炭素繊維を含む抄紙体に樹脂組成物を含浸した予備含浸体を形成した後、炭素化を行うに先立って、予備含浸体の張り合わせや、熱処理を行うことができる。
本発明において、炭素繊維を含む抄紙体に樹脂組成物を含浸した後、炭素化するために、不活性雰囲気下で焼成を行う。かかる焼成は、バッチ式の加熱炉を用いることもできるし、連続式の加熱炉を用いることもできる。また、不活性雰囲気は、炉内に窒素ガス、アルゴンガスなどの不活性ガスを流すことにより得ることができる。
本発明において、排水性を向上する目的で、炭素繊維焼成体に撥水加工を施すことが好ましい。撥水加工は、炭素繊維焼成体に撥水材を塗布、熱処理することにより行うことができる。ここで、撥水材としては、耐腐食性が優れることから、フッ素系のポリマーを用いることが好ましい。フッ素系のポリマーとしては、ポリクロロトリフルオロエチレン樹脂(PCTFE)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリフッ化ビニリデン樹脂(PVDF)、テトラフルオロエチレンとヘキサフルオロプロピレンの共重合体(FEP)、テトラフルオロエチレンとパーフルオロアルキルビニルエーテルの共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレンとエチレンの共重合体(ETFE)などが挙げられる。撥水材の塗布量は、炭素繊維焼成体100質量部に対して1〜50質量部であることが好ましく、2〜40質量部であることがより好ましく、さらには3〜30質量部であることが好ましい。撥水材の塗布量が1質量部以上であると、電極基材が排水性に優れたものとなり好ましい。一方、50質量部以下であると、電極基材が導電性の優れたものとなり好ましい。
マイクロポーラス層は、多孔体である電極基材の片面に、マイクロポーラス層の厚みよりも大きい直径または長辺を有する消失材を、導電性、熱伝導性を持ったカーボンブラックなどの炭素系フィラー、および撥水性をもつ疎水性樹脂と混合したカーボン塗液に配合し電極基材に塗布してマイクロポーラス層前駆体を配置し、それを焼結することにより形成される。カーボン塗液には、前記した特定アスペクト比を有する炭素系フィラーを混合してマイクロポーラス層前駆体を形成するのが良い。より具体的には次のようにして形成する。
A:導電性フィラー(アスペクト比が30〜5000の範囲内である炭素系フィラー)
・気相成長炭素繊維“VGCF”(登録商標)(昭和電工(株)製、平均直径:0.15μm、平均繊維長:8μm、アスペクト比:50、繊維状カーボンの一種)
・多層カーボンナノチューブ(チープ チューブス社製、平均直径:0.015μm、平均繊維長:20μm、アスペクト比:1300、繊維状カーボンの一種)
B.その他の導電性フィラー
・“デンカブラック”(登録商標)(アセチレンブラック、電気化学工業(株)製、平均粒子径:0.035μm、アスペクト比:1)
C.消失材
・PMMAビーズ“MBX−50”(登録商標)球状(積水化成工業社製、粒子直径:50μm、アスペクト比:1、380℃で10分保管での炭化収率0.5%以下)
・ADCA“ビニホール”(登録商標)不定形(永和化成工業社製、粒子長辺:30μm、アスペクト比1.5、380℃で10分保管での炭化収率0.5%以下)
・マイクロバルーン“Expansel”(登録商標)球状(日本フィライト社製、粒子直径:10μm、アスペクト比:1、加熱時最大径:50μm、380℃で10分保管での炭化収率0.5%以下)
D.撥水材
・“ポリフロン”(登録商標)D−1E(PTFE樹脂、ダイキン工業株式会社製)
E.界面活性剤
・“TRITON”(登録商標)X−100(ノニオン系界面活性剤、ナカライテスク株式会社製)
・目付60g/m2の電極基材の作製
炭素繊維を平均長さ12mmにカットし、水中に分散させて湿式抄紙法により連続的に抄紙した。さらに、バインダーとしてポリビニルアルコールの10質量%水溶液を塗布、乾燥させ、炭素繊維目付37.5g/m2の抄紙体を作製した。ポリビニルアルコールの塗布量は、抄紙体100質量部に対して、22質量部であった。
a.室温から昇温速度500℃/分で2400℃まで昇温
b.2400℃で5分間保持
c.2400℃から室温まで放冷
消失材とエチレングリコールを混合した塗液をバーコーターを用いて、電極基材に塗布し、大気中で150℃の温度に5分間曝してエチレングリコールを揮発させ乾燥させて消失材層を形成した後、その上からカーボン塗液を全面に塗布し、大気中で150℃で5分間曝して乾燥し、その後380℃で60分間焼結させて、マイクロポーラス層を形成した。ここで用いた消失材とエチレングリコールを混合した塗液は表3に示す組成比になるようにするとともに、カーボン塗液は、導電性フィラー、撥水材を表3に示す組成比となるようにし、界面活性剤を導電性フィラー100重量部に対して200重量部加え、精製水で調整したものを用いた。界面活性剤及び精製水は加熱により除去されるため、マイクロポーラス層の組成比は表3に示す組成比となる。組成比は重量部で記載した。
ダイコーターを用いて電極基材の触媒側に消失材を混合したカーボン塗液を面状に塗工後、120℃で10分、380℃で20分加熱し、面状のマイクロポーラス層を形成した。ここで用いた消失材を混合したカーボン塗液は、消失材、導電性フィラー、撥水材を表1、2および4に示す組成比となるようにし、界面活性剤を導電性フィラー100重量部に対して200重量部加え、精製水で調整したものを用いた。界面活性剤及び精製水は加熱により除去されるため、マイクロポーラス層の組成比は表1、2および4に示す組成比となる。組成比は重量部で記載した。
得られたガス拡散電極基材について導電率測定を行い、面直方向の電気抵抗を次のようにして測定した。40mm×40mmのサイズにガス拡散電極基材を切り取り、上下を金めっきされた平滑な金属の剛体電極で挟み、0.15kPaの平均圧力をかける。この状態で上下の電極に電圧をかけ、単位面積当たりの電気抵抗を測定した。
消失材の大きさは光学顕微鏡によって計測した。粉体を150μmのメッシュによりふるいをかけ、ガラス上に散布した。この粉体を光学顕微鏡により100倍の倍率で観察を行った。消失材のうち、5μm以上の大きさを持つ粒子を無作為に30個選択しその大きさを計測した。“MBX−50”、および“Expansel”は球状であり、その直径を測定した。また“ビニホール”は不定形のため個々の粒子の長辺を測定し、それぞれの平均した値を求めた。
まず電極基材の重量[g]を精密はかりを用いて10cm角の正方形の形状にて測定した。次に、マイクロポーラス層が形成されたガス拡散電極基材の重量[g]を同様に10cm角の正方形の形状にて測定した。ガス拡散電極基材の重量から電極基材の重量を引き、0.01で除した数値をマイクロポーラス層の目付け[g/m2]とした。
マイクロポーラス層の単位面積当たりの貫通孔の密度は、次のようにして測定した。まず、マイクロポーラス層の表面上の1mm角のエリアを(株)日立製作所製電子顕微鏡S−4800を用いて50倍の倍率で観察した。画像処理により画像全体の平均明るさの半分以下となる部分を抽出し、その中で200μm2以上の面積を持つ部分を空孔個数として面積当たりの個数を計算した。このうち無作為に選んだ30個の空孔の内部を観察し、電極基材の空隙が長辺で5μm以上確認できる空孔を貫通孔として計測した。観察された空孔30個のうち貫通孔となっている個数を調べ、空孔個数に対して貫通孔の比率を算出し、先ほどの単位面積当たりの孔個数に対し貫通孔の比率を掛け合わせ、単位面積当たりの貫通孔密度を求めた。
マイクロポーラス層に形成された貫通孔の開口幅および最大幅は次のように測定した。まずガス拡散電極基材を日立ハイテクノロジーズ社製イオンミリング装置E−3500を用いてガス拡散電極基材を面直方向に切断した断面を作成し、断面方向から貫通孔を10個任意に選択し観察した。マイクロポーラス層の表面側の開口幅、電極基材側の開口幅、および貫通孔の最大幅を測定し、それぞれその平均値を求めた。貫通孔の最大幅はその断面を観察してマイクロポーラス層においてその表面に水平な方向で貫通孔が最大の幅を持つ部分の幅長さとした。
白金担持炭素(田中貴金属工業(株)製、白金担持量:50質量%)1.00g、精製水 1.00g、“Nafion”(登録商標)溶液(Aldrich社製 “Nafion”(登録商標)5.0質量%)8.00g、イソプロピルアルコール(ナカライテスク社製)18.00gを順に加えることにより、触媒液を作成した。
<電極基材の作製>および<消失材を混合したカーボン塗液塗布によるマイクロポーラス層の形成>に記載した方法に従って、表1、2に示すような、電極基材の触媒側に貫通孔を持つ面状のマイクロポーラス層を有するガス拡散電極基材を得た。このとき貫通孔は立体的に球状の構造を持ち、貫通孔の開口幅の平均を比較すると貫通孔のマイクロポーラス層の表面側の開口幅は電極基材側に比べてほぼ同じであるが少し小さい結果となった。また、最大幅は貫通孔のマイクロポーラス層の表面側の開口幅より大きくなった。マイクロポーラス層の厚みと最大幅と比較すると実施例1はマイクロポーラス層の厚みに対して最大幅が3倍以上と大きいため、比較例に比べ小幅な性能改善となった。一方、実施例2〜15はマイクロポーラス層の厚みに対して最大幅は1〜3倍の範囲にあり、このガス拡散電極基材を用いて発電性能を評価した結果、表1、2に示すように、耐フラッディング性、耐ドライアップ性ともに比較例より大きく向上した。
<電極基材の作製>および<消失材層へのカーボン塗液塗布によるマイクロポーラス層の形成>に記載した方法に従って、表3に示すような、電極基材の触媒側に貫通孔を持つ面状のマイクロポーラス層を有するガス拡散電極基材を得た。得られたガス拡散電極基材は、消失材が電極基材の空孔部に入り、その部分はマイクロポーラス層が浸透しなかったため電極基材とマイクロポーラス層の界面において空孔となった。この空孔は電極基材の他の空孔と連続してつながっているため、排水パスとして有効に機能した。実施例16〜20ではこの貫通孔はマイクロポーラス層内では電極基材側に中心を持った立体的な球状の構造を持ち、マイクロポーラス層の厚みに対して最大幅は1〜3倍の範囲にあり、また、貫通孔のマイクロポーラス層の表面側の開口幅に比べ、貫通孔のマイクロポーラス層の電極基材側の開口幅が大きい形状となっていた。このガス拡散電極基材を用いて発電性能を評価した結果、表3に示すように、耐フラッディング性、耐ドライアップ性ともに更に大きく向上した。
<電極基材の作製>および<消失材を混合したカーボン塗液塗布によるマイクロポーラス層の形成>に記載した方法に従って、表4に示す、電極基材の触媒側に面状のマイクロポーラス層を有するガス拡散電極基材を得た。この時このガス拡散電極基材の発電性能を評価した結果、表4に示すように、耐フラッディング性、耐ドライアップ性が不十分であった。
2 貫通孔(消失材痕による空孔)
3 電極基材の炭素繊維
4 底部の電極基材の空隙
5 貫通孔のマイクロポーラス層の表面側の開口幅
6 貫通孔の最大幅
7 貫通孔のマイクロポーラス層の電極基材側の開口幅
8 貫通孔のマイクロポーラス層の表面側の開口の長辺
9 貫通孔のマイクロポーラス層の電極基材側の開口の長辺
Claims (11)
- 多孔体である電極基材の片面に、マイクロポーラス層を配置させたガス拡散電極基材であって、前記マイクロポーラス層には、その厚み方向に貫通する空孔を有し、前記空孔が電極基材においてマイクロポーラス層が配置されている面と反対の面に連結している、燃料電池用ガス拡散電極基材。
- 前記貫通する空孔は、その最大幅がマイクロポーラス層の厚みよりも大きく、マイクロポーラス層の厚みの3倍以下である、請求項1記載の燃料電池用ガス拡散電極基材。
- 前記貫通する空孔は、マイクロポーラス層の表面側の開口幅が、貫通する空孔の最大幅よりも小さい、請求項1または2記載の燃料電池用ガス拡散電極基材。
- マイクロポーラス層に、アスペクト比が30〜5000の範囲内であり、直径が1〜500nmの範囲内である繊維状カーボンを含む、請求項1〜3のいずれかに記載の燃料電池用ガス拡散電極基材。
- 前記貫通する空孔は、マイクロポーラス層において、表面側の開口幅より電極基材側の開口幅のほうが大きい、請求項1〜4のいずれかに記載の燃料電池用ガス拡散電極基材。
- 前記貫通する空孔がマイクロポーラス層の面内に1000個/cm2以上の密度で形成されている、請求項1〜5のいずれかに記載の燃料電池用ガス拡散電極基材。
- 多孔体である電極基材の片面に、マイクロポーラス層の厚みよりも大きい直径または長辺を有する消失材を含むマイクロポーラス層前駆体を形成せしめ、その後、焼結して、前記消失材を消失または縮小させて、請求項1~6のいずれかに記載のガス拡散電極基材を得る、燃料電池用ガス拡散電極基材の製造方法。
- 多孔体である電極基材の片面に、消失材を配置し、その上からカーボン塗液を塗布し、乾燥してマイクロポーラス層前駆体を形成せしめ、その後、焼結して、前記消失材を消失または縮小させて、請求項1〜6のいずれかに記載のガス拡散電極基材を得る、燃料電池用ガス拡散電極基材の製造方法。
- マイクロポーラス層前駆体には、アスペクト比が30〜5000の範囲内である繊維状カーボンを含む、請求項7または8に記載の燃料電池用ガス拡散電極基材の製造方法。
- 前記消失材が大気中にて380℃で10分保管において炭化収率が20%未満であり、かつ直径または長辺が30μm以上である有機粒子である、請求項7〜9のいずれかに記載の燃料電池用ガス拡散電極基材の製造方法。
- 前記有機粒子にはメタクリル酸エステル重合体を含む、請求項10に記載の燃料電池用ガス拡散電極基材の製造方法。
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