JP2015013561A - 車両用ワイパ装置、及びワイパアーム付勢部材 - Google Patents

車両用ワイパ装置、及びワイパアーム付勢部材 Download PDF

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Abstract

【課題】組付け性を向上させることができる車両用ワイパ装置提供する。【解決手段】車両用ワイパ装置に備えられるワイパアーム付勢部材2は、駆動装置1にて往復回動される駆動軸部14と一体回動可能に設けられる揺動部材21を有する。また、ワイパアーム付勢部材2は、揺動部材21に駆動軸部14の回動軸A1とねじれの位置関係にある傾動軸A2中心で傾動可能に支持され、ワイパアーム3aを固定するためのワイパ固定部24が設けられた傾動部材22を有する。更に、ワイパアーム付勢部材2は、揺動部材21及び傾動部材22に係止されてワイパアーム3aを払拭面側に付勢するための付勢力を傾動部材22に付与する引張りばね23を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用ワイパ装置、及びワイパアーム付勢部材に関するものである。
従来、車両用ワイパ装置としては、車体にピボット軸を回動可能に支持するピボットホルダが固定され、ピボットホルダの下端から突出するピボット軸の基端部に揺動レバーの基端部が固定され、ピボットホルダの上端から突出するピボット軸の先端部にワイパアームが連結されるものがある。揺動レバーは、その先端部がワイパモータにより作動するリンク機構のリンクに連結されて所定角度で揺動する。そして、揺動レバーの揺動と共にピボット軸及びワイパアームが回動し、ワイパアームに連結されたワイパブレードにて払拭面を払拭する払拭動作が行われる。
このような車両用ワイパ装置には、例えば特許文献1に記載されているように、ワイパアームの先端側が払拭面に対して接離可能となるようにワイパアームの基端部がピボット軸の先端部に回動(傾動)可能に連結され、更に、ワイパアームと揺動レバーとに直接又は間接的に(伝達部材を介して)付勢部材が係止されたものがある。この車両用ワイパ装置では、ワイパアームと揺動レバーとの間に介在された付勢部材の付勢力によって、ワイパアームを払拭面側に付勢している。
特開2008−273239号公報
しかしながら、上記した車両用ワイパ装置は、ピボットホルダの下側の揺動レバーとピボットホルダの上側のワイパアームとの間に付勢部材や伝達部材を介在させる構成となっている。従って、付勢部材や伝達部材は、ピボットホルダの下側と上側とでそれぞれ係止することになるため、組付け性に問題があった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、組付け性を向上させることができる車両用ワイパ装置、及びワイパアーム付勢部材を提供することにある。
上記課題を解決する車両用ワイパ装置は、駆動装置にて往復回動される駆動軸部と一体回動可能に設けられる揺動部材と、前記揺動部材に前記駆動軸部の回動軸と交差またはねじれの位置関係にある傾動軸中心で傾動可能に支持され、ワイパアームを固定するためのワイパ固定部が設けられた傾動部材と、前記揺動部材及び前記傾動部材に係止されて前記ワイパアームを払拭面側に付勢するための付勢力を前記傾動部材に付与する引張りばねとを有するワイパアーム付勢部材を備えた。
この構成によれば、傾動部材が揺動部材に支持されるとともに、引張りばねが揺動部材及び傾動部材に係止されて傾動部材に付勢力を付与する構成であるため、ワイパアームを付勢するための部材がワイパアーム付勢部材として集約される。そして、引張りばねを含むワイパアーム付勢部材を駆動軸部に固定し、当該ワイパアーム付勢部材のワイパ固定部にワイパアームを固定することで車両用ワイパ装置の組み付けを完了させることが可能である。また、ワイパアーム付勢部材を単純に駆動軸部とワイパアームとの間に介在させるだけでワイパアームを付勢することができる。これらのことから、上記構成の車両用ワイパ装置は、付勢部材等をピボットホルダの下側と上側とでそれぞれ係止する必要がある従来の車両用ワイパ装置に比べて、組付け性が向上している。更に、引張りばねによって傾動部材に付勢力を付与するため、引張りばねをガイドするガイド部材等が無くても、引張りばねによる傾動部材の付勢方向が定まりやすい。従って、ワイパアーム付勢部材の構成が複雑化されることが抑制されるため、車両用ワイパ装置の組付け性がより向上される。
上記車両用ワイパ装置において、前記ワイパ固定部には、前記ワイパアームの基端部が固定され、前記引張りばねは、前記駆動軸部よりも前記ワイパアームの先端側となる位置で前記揺動部材に係止されていることが好ましい。
この構成によれば、ワイパアームが延出する方向と反対側に、引張りばね及び揺動部材が駆動軸部よりも突出することを抑制可能となる。そして、ワイパアームが延出する方向と反対側に、引張りばね及び揺動部材が駆動軸部よりも突出することが抑制されると、駆動軸部の周囲でワイパアームが延出する方向とは反対側となる領域において、車両用ワイパ装置を小型化することができる。
上記車両用ワイパ装置において、前記ワイパアーム付勢部材は、前記揺動部材に対する前記傾動部材の傾斜角度に応じて前記引張りばねの付勢方向が前記ワイパアームを前記払拭面側に付勢する通常付勢状態と前記ワイパアームを起立側に付勢する起立付勢状態との何れかに切り替わるように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、組付け性が向上された車両用ワイパ装置において、ワイパアームを起立した状態に維持することができる。そして、ワイパアームを起立した状態に維持することで、ワイパアームの先端に連結されるワイパブレードのメンテナンス等を容易に行うことができる。
上記課題を解決するワイパアーム付勢部材は、駆動装置にて往復回動される駆動軸部と一体回動可能に設けられる揺動部材と、前記揺動部材に前記駆動軸部の回動軸と交差またはねじれの位置関係にある傾動軸中心で傾動可能に支持され、ワイパアームを固定するためのワイパ固定部が設けられた傾動部材と、前記揺動部材及び前記傾動部材に係止されて前記ワイパアームを払拭面側に付勢するための付勢力を前記傾動部材に付与する引張りばねとを備えた。
この構成によれば、傾動部材が揺動部材に支持されるとともに、引張りばねが揺動部材及び傾動部材に係止されて傾動部材に付勢力を付与する構成であるため、ワイパアームを付勢するための部材がワイパアーム付勢部材として集約される。そして、引張りばねを含むワイパアーム付勢部材を駆動軸部に固定し、当該ワイパアーム付勢部材のワイパ固定部にワイパアームを固定することで、当該ワイパアーム付勢部材を備えた車両用ワイパ装置の組み付けを完了させることが可能である。また、ワイパアーム付勢部材を単純に駆動軸部とワイパアームとの間に介在させるだけでワイパアームを付勢することができる。これらのことから、上記構成のワイパアーム付勢部材は、引張りばねをピボットホルダの下側と上側とでそれぞれ係止しなくてもよいため、当該ワイパアーム付勢部材を備えた車両用ワイパ装置の組付け性を向上させることができる。更に、引張りばねによって傾動部材に付勢力を付与するため、引張りばねをガイドするガイド部材等が無くても、引張りばねによる傾動部材の付勢方向が定まりやすい。従って、ワイパアーム付勢部材の構成が複雑化されることが抑制されるため、ワイパアーム付勢部材の組付け性も向上されている。
本発明の車両用ワイパ装置及びワイパアーム付勢部材によれば、組付け性を向上させることができる。
第1実施形態のワイパアーム付勢部材を備えた車両用ワイパ装置の斜視図。 (a)及び(b)は第2実施形態のワイパアーム付勢部材を備えた車両用ワイパ装置の斜視図。
(第1実施形態)
以下、ワイパアーム付勢部材を備えた車両用ワイパ装置の一実施形態を説明する。
図1に示すように、車両用ワイパ装置は、駆動装置1と、ワイパアーム付勢部材2と、ワイパ3とを備えている。この車両用ワイパ装置は、車両のフロントウインドの外側面(払拭面)を払拭するためのものである。そして、本実施形態の車両用ワイパ装置は、駆動装置1及びワイパアーム付勢部材2が、自動車のフロントウインドの下方における車幅方向両端部間にそれぞれ設けられる。また、ワイパアーム付勢部材2の各々にワイパ3が連結される。ワイパ3は、ワイパアーム付勢部材2に基端部が連結される棒状のワイパアーム3aと、該ワイパアーム3aの先端部に連結されてフロントウインドの払拭面を払拭するワイパブレード(不図示)とを有している。
駆動装置1は、駆動源としてのモータ11とリンク機構12とを有する。駆動装置1は、モータ11の回転力をリンク機構12に伝達し、同リンク機構12を構成する揺動レバー12aが連結された駆動軸部14を所定の回動角度範囲(例えば90°の回動角度範囲)で往復回動させる。駆動軸部14は、円柱状をなしており、その基端部(図1において下端部)に揺動レバー12aが連結されている。また、本実施形態では、駆動軸部14は、駆動装置1に設けられた筒状のピボットホルダ15に挿通され同ピボットホルダ15によって回動可能に支持されている。このピボットホルダ15は、車体に固定されるものである。
前記ワイパアーム付勢部材2は、駆動軸部14に固定された揺動部材21と、該揺動部材21に連結された傾動部材22と、該傾動部材22に付勢力を付与する引張りばね23とを有する。
揺動部材21は、駆動軸部14の先端部(図1において上端部)に固定される揺動基部21aと、該揺動基部21aから駆動軸部14の基端側に延びる付勢支持部21bとから構成されている。付勢支持部21bは、その先端部に、引張りばね23の一端部を係止するための揺動側係止部21cを有する。揺動側係止部21cは、駆動軸部14の回動軸A1(回動軸線)とねじれの位置関係となるように延びる棒状をなしている。そして、この揺動部材21は、駆動軸部14の回動軸A1を回動転中心として同駆動軸部14と一体回動する。
また、前記傾動部材22は、揺動部材21に対して回動可能に連結された傾動基部22aを有する。傾動基部22aは、揺動基部21aにおける付勢支持部21bが延設された側と反対側の端部に回動可能に連結されている。そして、傾動基部22aは、駆動軸部14の回動軸A1とねじれの位置関係にある傾動軸A2中心で傾動可能に揺動基部21aにて支持されている。尚、前記揺動側係止部21cは、傾動軸A2と平行に延びている。また、傾動基部22aには、引張りばね23の他端部を係止するための傾動側係止部22bが設けられている。傾動側係止部22bは、傾動基部22aにおいて前記傾動軸A2と反対側の端部(即ち揺動基部21aと連結された端部と反対側の端部)に設けられている。そして、傾動側係止部22bは、傾動軸A2と平行に延びる棒状をなしている。即ち、傾動側係止部22bは、前記揺動側係止部21cと平行をなしている。
また、傾動基部22aには、ワイパアーム3aを固定するためのワイパ固定部24が設けられている。ワイパ固定部24は、傾動基部22aの上端面から延びる略円柱の軸状をなしている。そして、ワイパアーム3aは、その基端部がワイパ固定部24の先端部に固定される。
前記引張りばね23は、コイル状をなすばね本体23aと、該ばね本体23aの両端部からそれぞれ突出した掛止部23b,23cとから構成されている。掛止部23b,23cは、それぞれ鉤状をなしている。このような引張りばね23は、一方の掛止部23bが揺動側係止部21cに引っ掛けられて係止されるとともに、他方の掛止部23cが傾動側係止部22bに引っ掛けられて係止されている。そして、引張りばね23は、ピボットホルダ15(駆動軸部14)の径方向の一方側で回動軸A1に沿うようにして配置されている。また、揺動側係止部21c及び傾動側係止部22bは、何れも駆動軸部14よりもワイパアーム3aの先端側に位置するため、引張りばね23は、駆動軸部14よりもワイパアーム3aの先端側となる位置で揺動部材21に係止されるとともに、駆動軸部14よりもワイパアーム3aの先端側となる位置で傾動部材22に係止されている。従って、引張りばね23は、駆動軸部14よりもワイパアーム3aの先端側となる位置に配置されている。そして、この引張りばね23は、揺動側係止部21cと傾動側係止部22bとの間に引張り力を作用させる。即ち、引張りばね23は、傾動部材22に対し、傾動側係止部22bを揺動側係止部21cの方へ付勢する付勢力F1を付与している。
次に、本第1実施形態の車両用ワイパ装置の作用を説明する。
モータ11が駆動されると、リンク機構12が作動されて揺動レバー12aが所定の回動角度範囲(例えば90°の回動角度範囲)で揺動されるとともに、揺動レバー12aと駆動軸部14とが一体回動する。すると、駆動軸部14と共にワイパアーム付勢部材2及びワイパ3(ワイパアーム3a)が所定の回動角度範囲(例えば90°の回動角度範囲)で一体的に往復回動され、ワイパ3にて払拭面を払拭する払拭動作が行われる。
このとき、ワイパアーム付勢部材2においては、引張りばね23の付勢力F1は、傾動側係止部22bを揺動側係止部21cの方へ付勢する。そのため、傾動部材22は、この付勢力F1によってワイパアーム3aを払拭面側(図1において下側)に付勢する方向(図1において傾動軸A2を中心として時計方向)に付勢される。よって、上記のようにワイパ3(ワイパアーム3a)が90°の回動角度範囲で往復回動されるときにワイパ3が払拭面の形状に倣って僅かに上下動しても、傾動部材22に設けられたワイパ固定部24に固定されたワイパ3は払拭面に適切に押圧されて良好に払拭動作が行われる。
上記したように、本第1実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)傾動部材22が揺動部材21に支持されるとともに、引張りばね23が揺動部材21及び傾動部材22に係止されて傾動部材22に付勢力F1を付与する構成であるため、ワイパアーム3aを付勢するための部材がワイパアーム付勢部材2として集約される。そして、引張りばね23を含むワイパアーム付勢部材2を駆動軸部14に固定し、当該ワイパアーム付勢部材2のワイパ固定部24にワイパアーム3aを固定することで車両用ワイパ装置の組み付けを完了させることが可能である。また、本実施形態のワイパアーム付勢部材2は、引張りばね23をピボットホルダ15の下側と上側とでそれぞれ係止しなくてもよく、ワイパアーム付勢部材2を単純に駆動軸部14とワイパアーム3aとの間に介在させるだけでワイパアーム3aを付勢することができる。これらのことから、本実施形態の車両用ワイパ装置は、引張りばね等の付勢部材をピボットホルダの下側と上側とでそれぞれ係止する必要がある従来の車両用ワイパ装置に比べて、組付け性が向上している。更に、引張りばね23によって傾動部材22に付勢力F1を付与するため、引張りばね23をガイドするガイド部材等が無くても、引張りばね23による傾動部材22の付勢方向が定まりやすい。従って、ワイパアーム付勢部材2の構成が複雑化されることが抑制されるため、ワイパアーム付勢部材2の組付け性も向上されている。その結果、車両用ワイパ装置の組付け性がより向上される。
(2)引張りばね23は、駆動軸部14よりもワイパアーム3aの先端側となる位置で揺動部材21に係止されている。更に、引張りばね23は、駆動軸部14よりもワイパアーム3aの先端側となる位置で傾動部材22に係止されている。そのため、引張りばね23は、駆動軸部14よりもワイパアーム3aの先端側に配置されることになる。従って、ワイパアーム3aが延出する方向と反対側に、引張りばね23、揺動部材21及び傾動部材22が駆動軸部14よりも突出することをより抑制できる。よって、駆動軸部14の周囲でワイパアーム3aが延出する方向とは反対側となる領域において、車両用ワイパ装置をより小型化することができる。例えば、ワイパアーム3aが延出する方向(即ちワイパアーム3aの基端から先端に向かう方向)とは反対側に引張りばね23、揺動部材21及び傾動部材22が駆動軸部14よりも突出することを抑制できると、ワイパアーム付勢部材2が駆動軸部14よりもエンジンルーム側に突出することを抑制できる。その結果、車両用ワイパ装置を搭載するためのスペースをエンジンルーム側において小さくすることができる。即ち、車両用ワイパ装置を搭載するためのスペースがエンジンルームにおいて狭い場合であっても、当該車両用ワイパ装置を車両に搭載し易くなる。従って、車両用ワイパ装置の車両への搭載性が向上する。
(3)引張りばね23は、ワイパアーム付勢部材2に1つのみ備えられている。従って、引張りばね23がワイパアーム付勢部材2に複数備えられる場合に比べて、ワイパアーム付勢部材2の組付けが容易になるとともに、ワイパアーム付勢部材2を小型化することが可能となる。
(4)引張りばね23は、掛止部23bを揺動部材21の揺動側係止部21cに引っ掛けるとともに、掛止部23cを傾動部材22の傾動側係止部22bに引っ掛けるだけで、揺動部材21及び傾動部材22に係止されるとともに、傾動部材22に付勢力F1を付与する位置に配置される。従って、引張りばね23を容易に組み付けることができる。
(第2実施形態)
以下、ワイパアーム付勢部材を備えた車両用ワイパ装置の一実施形態を説明する。尚、上記第1実施形態と同一の構成には同一の符号を付してその説明を省略する。
図2(a)及び図2(b)に示す本第2実施形態の車両用ワイパ装置は、上記第1実施形態のワイパアーム付勢部材2に代えて、ワイパアーム付勢部材30を備えている。
図2(a)及び図2(b)に示すように、ワイパアーム付勢部材30は、駆動軸部14に固定される揺動部材31と、該揺動部材31に連結される傾動部材32と、該傾動部材32に付勢力を付与する一対の引張りばね23とを有する。
揺動部材31は、駆動軸部14の先端部(図2(a)において上端部)に固定される揺動基部31aと、該揺動基部31aから延びる付勢支持部31bとから構成されている。付勢支持部31bは、同付勢支持部31bの基端から先端に向かうに連れて駆動軸部14の基端部に近づくように揺動基部31aに対して僅かに傾斜している。また、付勢支持部31bは、その先端部に、一対の引張りばね23の一端側の掛止部23bを係止するための揺動側係止部31cを有する。揺動側係止部31cは、付勢支持部31bの先端部から同付勢支持部31bの延びる方向と直交する方向の両側に突出している。更に、この揺動側係止部31cは、駆動軸部14の回動軸A1(回動軸線)とねじれの位置関係となるように延びる棒状をなしている。そして、この揺動部材31は、駆動軸部14の回動軸A1を回動転中心として同駆動軸部14と一体回動する。
また、前記傾動部材32は、揺動部材31に対して回動可能に連結された傾動基部32aと、該傾動基部32aから延びる付勢支持部32bとを有する。傾動基部32aは、揺動基部31aにおける付勢支持部31bが延設された側と反対側の端部に回動可能に連結されている。そして、傾動基部32aは、駆動軸部14の回動軸A1とねじれの位置関係にある傾動軸A3中心で傾動可能に揺動基部31aにて支持されている。尚、前記揺動側係止部31cは、傾動軸A3と平行に延びている。また、傾動基部32aの上端面には、ワイパアーム3aを固定するためのワイパ固定部24が設けられている。
付勢支持部32bは、傾動基部32aにおける傾動軸A3が設けられた端部(即ち揺動基部31aと連結された端部)に一体に形成されている。そして、付勢支持部32bは、揺動部材31の付勢支持部31bとは反対方向に傾動基部32aから延びている。更に、付勢支持部32bは、同付勢支持部32bの基端から先端に向かうに連れて回動軸A1方向に駆動軸部14の先端部から遠ざかるように傾動基部32aに対して僅かに傾斜している。また、付勢支持部32bは、その先端部に、引張りばね23の他端側の掛止部23cを係止するための傾動側係止部32cを有する。傾動側係止部32cは、付勢支持部32bの先端部から同付勢支持部32bの延びる方向と直交する方向の両側に突出している。更に、この傾動側係止部32cは、傾動軸A3と平行に延びる棒状をなしている。即ち、傾動側係止部32cは、前記揺動側係止部31cと平行をなしている。
前記一対の引張りばね23は、互いの間に揺動部材31及び駆動軸部14が位置するように同揺動部材31の両側に配置されている。そして、一対の引張りばね23は、揺動部材31の両側で、一方の掛止部23bが揺動側係止部31cに引っ掛けられて係止されるとともに、他方の掛止部23cが傾動側係止部32cに引っ掛けられて係止されている。揺動側係止部31cは、駆動軸部14よりもワイパアーム3aの先端側に位置する一方、傾動側係止部32cは、駆動軸部14よりもワイパアーム3aの基端側(ワイパアーム3aの先端から遠く)に位置する。そのため、各引張りばね23は、駆動軸部14よりもワイパアーム3aの先端側となる位置で揺動部材31に係止されるとともに、駆動軸部14よりもワイパアーム3aの基端側となる位置(ワイパアーム3aの先端から遠い位置)で傾動部材32に係止されている。そして、各引張りばね23は、揺動側係止部31cと傾動側係止部32cとの間に引張り力を作用させる。即ち、引張りばね23は、傾動部材32に対し、傾動側係止部32cを揺動側係止部31cの方へ付勢する付勢力F2を付与している。
次に、本第2実施形態の車両用ワイパ装置の作用を説明する。
図2(a)に示すように、モータ11が駆動されると、リンク機構12が作動されて揺動レバー12aが所定の回動角度範囲(例えば90°の回動角度範囲)で揺動されるとともに、揺動レバー12aと駆動軸部14とが一体回動する。すると、駆動軸部14と共にワイパアーム付勢部材30及びワイパ3(ワイパアーム3a)が所定の回動角度範囲(例えば90°の回動角度範囲)で一体的に往復回動され、ワイパ3にて払拭面を払拭する払拭動作が行われる。
ここで、揺動側係止部31cにおける引張りばね23の掛止部23bの係止点O1と傾動側係止部32cにおける引張りばね23の掛止部23cの係止点O2とを結ぶ直線を直線L1とする。尚、図2(a)及び図2(b)においては、図面が煩雑となることを避けるために、手前側の引張りばね23に対してのみ、係止点O1、係止点O2、直線L1及び付勢力F2を図示している。傾動軸A3よりも直線L1の方がワイパアーム3aに近い状態(即ち図2(a)に示す状態)では、係止点O2から係止点O1に向かう引張りばね23の付勢力F2は、傾動部材32に対してワイパアーム3aを払拭面側(図2(a)において下側)に付勢する方向(図2(a)において傾動軸A3を中心として時計方向)に作用する。即ち、引張りばね23による傾動部材32の付勢方向が、ワイパアーム3aを払拭面側に付勢する通常付勢状態に維持される。従って、上記のようにワイパ3(ワイパアーム3a)が90°の回動角度範囲で往復回動されるときにワイパ3が払拭面の形状に倣って僅かに上下動しても、傾動部材32に設けられたワイパ固定部24に固定されたワイパ3は払拭面に適切に押圧されて良好に払拭動作が行われる。
また、例えばモータ11の停止状態において作業者等がワイパ3(ワイパアーム3a)を払拭面から離間するように持ち上げていくと、揺動部材31に対する傾動部材32の傾斜角度が変化し、図2(b)に示すように、直線L1よりも傾動軸A3の方がワイパアーム3aに近い状態に切り替わる。直線L1よりも傾動軸A3の方がワイパアーム3aに近い状態では、引張りばね23の付勢力F2は、傾動部材32に対してワイパアーム3aを起立側(払拭面から遠ざかる方向であって図2(b)において上側)に付勢する方向(図2(b)において傾動軸A3を中心として反時計方向)に作用する。即ち、引張りばね23による傾動部材32の付勢方向が、ワイパアーム3aを起立側に付勢する起立付勢状態に切り替わる。そして、この起立付勢状態では、引張りばね23の付勢力F2によって、ワイパアーム3aは起立した状態に維持される。
上記したように、本第2実施形態によれば、以下の効果を有する。
(1)傾動部材32が揺動部材31に支持されるとともに、一対の引張りばね23が揺動部材31及び傾動部材32に係止されて傾動部材32に付勢力F2を付与する構成であるため、ワイパアーム3aを付勢するための部材がワイパアーム付勢部材30として集約される。そして、引張りばね23を含むワイパアーム付勢部材30を駆動軸部14に固定し、当該ワイパアーム付勢部材30のワイパ固定部24にワイパアーム3aを固定することで車両用ワイパ装置の組み付けを完了させることが可能である。また、本実施形態のワイパアーム付勢部材30は、引張りばね23をピボットホルダ15の下側と上側とでそれぞれ係止しなくてもよく、ワイパアーム付勢部材30を単純に駆動軸部14とワイパアーム3aとの間に介在させるだけでワイパアーム3aを付勢することができる。これらのことから、本実施形態の車両用ワイパ装置は、引張りばね等の付勢部材をピボットホルダの下側と上側とでそれぞれ係止する必要がある従来の車両用ワイパ装置に比べて、組付け性が向上している。更に、引張りばね23によって傾動部材32に付勢力F2を付与するため、引張りばね23をガイドするガイド部材等が無くても、引張りばね23による傾動部材32の付勢方向が定まりやすい。従って、ワイパアーム付勢部材30の構成が複雑化されることが抑制されるため、ワイパアーム付勢部材30の組付け性も向上されている。その結果、車両用ワイパ装置の組付け性がより向上される。
(2)ワイパアーム付勢部材30は、揺動部材31に対する傾動部材32の傾斜角度に応じて引張りばね23の付勢方向がワイパアーム3aを払拭面側に付勢する通常付勢状態とワイパアーム3aを起立側に付勢する起立付勢状態との何れかに切り替わるように構成されている。従って、組付け性が向上された車両用ワイパ装置において、ワイパアーム3aを起立した状態に維持することができる。そして、ワイパアーム3aを起立した状態に維持することで、ワイパアーム3aの先端に連結されるワイパブレードのメンテナンス等を容易に行うことができる。
(3)引張りばね23は、駆動軸部14よりもワイパアーム3aの先端側となる位置で揺動部材31に係止されている。そのため、ワイパアーム3aが延出する方向と反対側に、引張りばね23及び揺動部材31が駆動軸部14よりも突出することを抑制可能である。そして、ワイパアーム3aが延出する方向と反対側に、引張りばね23及び揺動部材31が駆動軸部14よりも突出することが抑制されると、駆動軸部14の周囲でワイパアーム3aが延出する方向とは反対側となる領域において、車両用ワイパ装置を小型化することができる。その結果、車両用ワイパ装置の車両への搭載性を向上させることができる。
(4)各引張りばね23は、掛止部23bを揺動部材31の揺動側係止部31cに引っ掛けるとともに、掛止部23cを傾動部材32の傾動側係止部32cに引っ掛けるだけで、揺動部材31及び傾動部材32に係止されるとともに、傾動部材32に付勢力F2を付与する位置に配置される。従って、2つの引張りばね23を容易に組み付けることができる。
尚、上記各実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記第1実施形態では、引張りばね23は、ワイパアーム付勢部材2に1つのみ備えられている。しかしながら、揺動部材21及び傾動部材22に係止される引張りばね23は、ワイパアーム付勢部材2に複数備えられてもよい。また、上記第2実施形態では、引張りばね23は、ワイパアーム付勢部材30に一対備えられている。しかしながら、ワイパアーム付勢部材30に備えられて揺動部材31及び傾動部材32に係止される引張りばね23の数は、これに限らず、1つ若しくは3つ以上であってもよい。ワイパアーム付勢部材30に備えられる引張りばね23の数を1つとすると、引張りばね23がワイパアーム付勢部材30に複数備えられる場合に比べて、ワイパアーム付勢部材30の組付けが容易になるとともに、ワイパアーム付勢部材30を小型化することが可能となる。
・上第1記実施形態では、引張りばね23は、駆動軸部14よりもワイパアーム3aの先端側となる位置で揺動部材21に係止されている。更に、引張りばね23は、駆動軸部14よりもワイパアーム3aの先端側となる位置で傾動部材22に係止されている。しかしながら、引張りばね23は、駆動軸部14よりもワイパアーム3aの基端側となる位置(ワイパアーム3aの先端から遠い位置)で揺動部材21に係止されてもよい。また、引張りばね23は、駆動軸部14よりもワイパアーム3aの基端側となる位置(ワイパアーム3aの先端から遠い位置)で傾動部材22に係止されてもよい。また、第2実施形態では、各引張りばね23は、駆動軸部14よりもワイパアーム3aの先端側となる位置で揺動部材31に係止されている。しかしながら、各引張りばね23は、駆動軸部14よりもワイパアーム3aの基端側となる位置(ワイパアーム3aの先端から遠い位置)で揺動部材31に係止されてもよい。
・上記第1実施形態では、傾動軸A2は、回動軸A1に対してねじれの位置関係となっているが、回動軸A1と交差するように設けられてもよい。また、上記第2実施形態では、傾動軸A3は、回動軸A1に対してねじれの位置関係となっているが、回動軸A1と交差するように設けられてもよい。
・上記各実施形態では、車両用ワイパ装置は、車両のフロントウインドの払拭面を払拭するものとして説明した。しかしながら、車両用ワイパ装置は、車両の後部に設けられたリヤガラスの外側面(払拭面)を払拭するものであってもよい。この場合、車両用ワイパ装置は、駆動装置1及びワイパアーム付勢部材2,30を1つずつ備えた構成であってもよい。
上記各実施形態及び上記各変更例から把握できる技術的思想を以下に記載する。
(イ)請求項2に記載の車両用ワイパ装置において、前記引張りばねは、前記駆動軸部よりも前記ワイパアームの先端側となる位置で前記傾動部材に係止されていることを特徴とする車両用ワイパ装置。
この構成によれば、引張りばねは、駆動軸部よりもワイパアームの先端側に配置されることになる。従って、ワイパアームが延出する方向と反対側に、引張りばね、揺動部材及び傾動部材が駆動軸部よりも突出することをより抑制できる。よって、駆動軸部の周囲でワイパアームが延出する方向とは反対側となる領域において、車両用ワイパ装置をより小型化することができる。
(ロ)請求項1乃至請求項3及び前記(イ)の何れか1項に記載の車両用ワイパ装置において、前記引張りばねは、1つのみ備えられていることを特徴とする車両用ワイパ装置。
この構成によれば、引張りばねが複数備えられる場合に比べて、ワイパアーム付勢部材の組付けが容易になるとともに、ワイパアーム付勢部材を小型化することが可能となる。
1…駆動装置、2,30…ワイパアーム付勢部材、3a…ワイパアーム、14…駆動軸部、21,31…揺動部材、22,32…傾動部材、23…引張りばね、24…ワイパ固定部、A1…回動軸、A2,A3…傾動軸、F1,F2…付勢力。

Claims (4)

  1. 駆動装置にて往復回動される駆動軸部と一体回動可能に設けられる揺動部材と、
    前記揺動部材に前記駆動軸部の回動軸と交差またはねじれの位置関係にある傾動軸中心で傾動可能に支持され、ワイパアームを固定するためのワイパ固定部が設けられた傾動部材と、
    前記揺動部材及び前記傾動部材に係止されて前記ワイパアームを払拭面側に付勢するための付勢力を前記傾動部材に付与する引張りばねと
    を有するワイパアーム付勢部材を備えたことを特徴とする車両用ワイパ装置。
  2. 請求項1に記載の車両用ワイパ装置において、
    前記ワイパ固定部には、前記ワイパアームの基端部が固定され、
    前記引張りばねは、前記駆動軸部よりも前記ワイパアームの先端側となる位置で前記揺動部材に係止されていることを特徴とする車両用ワイパ装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の車両用ワイパ装置において、
    前記ワイパアーム付勢部材は、前記揺動部材に対する前記傾動部材の傾斜角度に応じて前記引張りばねの付勢方向が前記ワイパアームを前記払拭面側に付勢する通常付勢状態と前記ワイパアームを起立側に付勢する起立付勢状態との何れかに切り替わるように構成されていることを特徴とする車両用ワイパ装置。
  4. 駆動装置にて往復回動される駆動軸部と一体回動可能に設けられる揺動部材と、
    前記揺動部材に前記駆動軸部の回動軸と交差またはねじれの位置関係にある傾動軸中心で傾動可能に支持され、ワイパアームを固定するためのワイパ固定部が設けられた傾動部材と、
    前記揺動部材及び前記傾動部材に係止されて前記ワイパアームを払拭面側に付勢するための付勢力を前記傾動部材に付与する引張りばねと
    を備えたことを特徴とするワイパアーム付勢部材。
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