JP2015012753A - オンデマンド型電力制御システム、オンデマンド型電力制御方法及びオンデマンド型電力制御プログラム - Google Patents

オンデマンド型電力制御システム、オンデマンド型電力制御方法及びオンデマンド型電力制御プログラム Download PDF

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Takashi Matsuyama
隆司 松山
加藤 丈和
Takekazu Kato
丈和 加藤
勇志 高井
Takeshi Takai
勇志 高井
健人 田村
Taketo Tamura
健人 田村
喜広 浜尾
Yoshihiro Hamao
喜広 浜尾
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Abstract

【課題】工場の持つ特性を踏まえた効率的なオンデマンド型電力制御を行うこと。【解決手段】物品の生産に直接又は間接的に関係する複数の電気機器80と、制御装置30とをネットワークを介して接続する。制御装置30は、電気機器80の電力使用パターンを学習して電気機器80を分類し、分類結果及び物品の生産計画に基づいて複数の電気機器80に対する電力供給計画を自動的に策定し、策定した電力供給計画と複数の電気機器80の使用電力とに基づいて、複数の電気機器80への電力供給を制御する。【選択図】図3

Description

この発明は、工場の持つ特性を踏まえた効率的なオンデマンド型電力制御を行うことができるオンデマンド型電力制御システム、オンデマンド型電力制御方法及びオンデマンド型電力制御プログラムに関する。
従来、家庭やオフィスなどの各電力需要者に対して電力を供給する場合には、電力会社等の電力供給者主導のいわゆる「プッシュ型」の電力供給制御が行われてきたが、近年の省エネルギーやCO2排出削減の気運の高まりとともに、各電力需要者から電力制御を行ういわゆる「プル型」のオンデマンド型電力制御システム(EoD制御システム)が注目されている。
例えば、特許文献1には、家庭又はオフィスにおいて、ユーザの生活の質(Quality of Life:QoL)を損なわずに、電気機器間の優先度を動的に変えて消費電力量の上限値を超えないように電力の供給を制御するオンデマンド型電力制御システムが開示されている。かかる特許文献1を用いることにより、家庭又はオフィスに対して、ユーザが日々の生活を通じて必要とするQoLに合致した電力を安定的に供給することが可能となる。
国際公開第2013/008934号
しかしながら、上記特許文献1のものは、家庭やオフィスでの電力制御を行う場合には有効である反面で、重要な電力需要者の一つである工場が電力制御の対象とされていないため、かかる工場を対象としたオンデマンド型電力制御をいかにして行うかが重要な課題となっている。工場の場合には、家庭やオフィスと異なる下記に示す特徴を有しており、ユーザの生活の質という観点のみでは、最適なオンデマンド型電力制御が担保されないためである。
この点を具体的に説明すると、(1)工場には、製品の生産等を行う複数の電気機器が配設されているが、この種の電気機器を用いて製品の生産等を行う場合には、ユーザの生活の質という観点ではなく、生産計画等に基づく電力制御が必要となる。
(2)上記複数の電気機器の中には、常時一定電力を供給して稼働させる電力制御対象外の電気機器と、電力供給量を適宜制御する電力制御対象の電気機器とが混在するため、これらの電気機器の特性を考慮しつつ電力制御を行う必要がある。
(3)工場向けの電気料金制度によれば、30分単位における平均使用電力の1ヶ月内の最大値(最大需要電力)によって当月以降に電力会社と契約する基本料金が決まるため、最大需要電力の管理を行って突出した電力使用を避けること、つまり、使用電力の平準化が特に重要となる。
かかる工場の持つ特性を踏まえつつ、効率的なオンデマンド型電力制御を行うことができるオンデマンド型電力制御システムをいかに実現するかが重要な課題となっているのである。特に、比較的小規模な工場の場合には、電力消費量の低減が収益に直結するため、かかるオンデマンド型電力制御システムの実現が重要となる。
なお、蓄電池、小型発電機、ソーラーパネル等を該工場に導入し、工場で使用する電力を平準化する対策も考えられるが、たとえこの種の対策が講じられたとしても、現実的には工場での全電力需要を賄える訳ではなく、また省エネルギーやCO2排出削減の要請等のニーズも存在するため、工場を対象とするオンデマンド型電力制御システムの構築が重要となる。
本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであって、工場の持つ特性を踏まえた効率的なオンデマンド型電力制御を行うことができるオンデマンド型電力制御システム、オンデマンド型電力制御方法及びオンデマンド型電力制御プログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、商用電源と、物品の生産を行う工場に配設された複数の第1の電気機器と、該工場に設けられた前記第1の電気機器を除く第2の電気機器と、前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器の電力制御を行う電力制御装置とを所定のネットワークを介して接続したオンデマンド型電力制御システムであって、前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器の電力使用パターンを学習データとして取得する学習データ取得手段と、前記学習データ取得手段により取得された学習データ及び前記物品の生産計画に基づいて、前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器に供給する電力供給計画を自動的に策定する電力供給計画策定手段と、前記電力供給計画策定手段により自動的に策定された電力供給計画と前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器の使用電力に基づいて、前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器への電力供給を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記学習データ取得手段により取得した電力使用パターンに応じて、前記複数の第1の電気機器を、動作開始時間を変更不可能な必須機器と、動作開始時間を変更可能な機能提供機器とに分類する分類手段をさらに備え、前記電力供給計画策定手段は、前記分類手段により機能提供機器に分類された第1の電気機器について、当該第1の電気機器に電力供給を行う時間を定めた電力供給計画を自動的に策定することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記分類手段は、前記電力供給計画策定手段により策定された電力供給計画及び/又は前記制御手段による電力供給の制御状況に応じて、前記機能提供機器に分類された第1の電気機器を前記必須機器に変更可能であることを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記電力供給計画策定手段は、前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器に供給する電力を合計した合計電力を所定時間単位で平均した平均使用電力を算出し、前記物品の生産計画を満たしつつ前記平均使用電力が目標値以下となる電力供給計画を策定することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記電力供給計画策定手段は、前記第1の電気機器に供給する電力に合わせて前記第2の電気機器に供給する電力を低減することで前記平均使用電力が目標値以下となるよう前記電力供給計画を策定することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記電力供給計画策定手段は、前記分類手段により機能提供機器に分類された第1の電気機器及び/又は前記第2の電気機器について、当該電気機器に電力供給を行う時間を調整することで前記平均使用電力が目標値以下となるよう前記電力供給計画を策定することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記電力供給計画策定手段は、前記学習データ取得手段により取得された学習データ及び前記物品の生産計画に基づいて、前記物品の生産計画を満たしつつ前記平均使用電力を目標値以下とするために必要な蓄電池の容量を決定し、該蓄電池の充放電計画を含んだ電力供給計画を策定することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器に設けられ、当該電気機器が動作時に要する電力を計測するとともに、当該電気機器の動作開始時に前記制御手段に対して電力供給を要求する電力供給要求手段をさらに備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記制御手段は、前記電力供給計画策定手段により自動的に策定された電力供給計画と前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器の使用電力との差を補正しつつ、前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器への電力供給を制御することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記制御手段は、前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器の使用電力が前記電力供給計画から逸脱することを予測した場合に、前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器の動作に対する変更を提案する報知を行うことを特徴とする。
また、本発明は、商用電源と、物品の生産を行う工場に配設された複数の第1の電気機器と、該工場に設けられた前記第1の電気機器を除く第2の電気機器と、前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器の電力制御を行う電力制御装置とを所定のネットワークを介して接続したオンデマンド型電力制御システムにおけるオンデマンド型電力制御方法であって、前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器の電力使用パターンを学習データとして取得する学習データ取得ステップと、前記学習データ取得ステップにより取得された学習データ及び前記物品の生産計画に基づいて、前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器に供給する電力供給計画を自動的に策定する電力供給計画策定ステップと、前記電力供給計画策定ステップにより自動的に策定された電力供給計画と前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器の使用電力に基づいて、前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器への電力供給を制御する制御ステップとを含んだことを特徴とする。
また、本発明は、商用電源と、物品の生産を行う工場に配設された複数の第1の電気機器と、該工場に設けられた前記第1の電気機器を除く第2の電気機器と、前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器の電力制御を行う電力制御装置とを所定のネットワークを介して接続したオンデマンド型電力制御システムにおける電力制御をおこなうオンデマンド型電力制御プログラムであって、前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器の電力使用パターンを学習データとして取得する学習データ取得手順と、前記学習データ取得手順により取得された学習データ及び前記物品の生産計画に基づいて、前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器に供給する電力供給計画を自動的に策定する電力供給計画策定手順と、前記電力供給計画策定手順により自動的に策定された電力供給計画と前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器の使用電力に基づいて、前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器への電力供給を制御する制御手順とをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、複数の第1の電気機器及び第2の電気機器の電力使用パターンを学習データとして取得し、学習データ及び物品の生産計画に基づいて、複数の第1の電気機器及び第2の電気機器に供給する電力供給計画を自動的に策定し、電力供給計画と複数の第1の電気機器及び第2の電気機器の使用電力に基づいて、複数の第1の電気機器及び第2の電気機器への電力供給を制御するよう構成したので、工場の持つ特性を踏まえた効率的なオンデマンド型電力制御を行うことができる。
図1は、実施例1に係るオンデマンド型電力制御システムのシステム構成を示すシステム構成図である。 図2は、電力計測制御器及び電力計測器について説明するための説明図である。 図3は、図1に示した制御装置の機能構成を示す機能構成図である。 図4は、図3に示した機器データの具体例を説明するための説明図である。 図5は、機器分類と電力供給計画の修正について説明するための説明図である。 図6は、タイムシフトについて説明するための説明図である。 図7は、電力調整について説明するための説明図である。 図8は、電力供給計画の修正の具体例について説明するための説明図である。 図9は、論理的な電気機器について説明するための説明図である。 図10は、電力供給計画の策定に係る処理手順を示すフローチャートである。 図11は、電力供給制御部の処理手順を示すフローチャートである。 図12は、図11に示した電力要求処理の詳細について説明するフローチャートである。 図13は、図11に示した使用電力予測の詳細について説明するフローチャートである。 図14は、図11に示した使用電力監視の詳細について説明するフローチャートである。 図15は、実施例2に係るオンデマンド型電力制御システムのシステム構成を示すシステム構成図である。 図16は、図15に示した制御装置の機能構成を示す機能構成図である。 図17は、蓄電池の動作の具体例について説明するための説明図である。 図18は、蓄電池充放電計画について説明するための説明図である。 図19は、図3に示した制御装置の各機能部をプログラムにより実現する場合の説明図である。
以下に、添付図面を参照して、本発明に係るオンデマンド型電力制御システム、オンデマンド型電力制御方法及びオンデマンド型電力制御プログラムの好適な実施例を詳細に説明する。
図1は、実施例1に係るオンデマンド型電力制御システムのシステム構成を示すシステム構成図である。図1に示すオンデマンド型電力制御システム10は、建屋の1階と2階に各種電気機器を設置しており、受電設備20が商用電源から電力を受電して各種電気機器に対する電力供給を行っている。
建屋の1階と2階に設置した各種電気機器には、生産用機器40と環境提供機器50とが含まれる。生産用機器40は、物品の生産に直接関与する電気機器であり、コンプレッサやプレス機等である。環境提供機器50は、物品の生産に直接関与しない電気機器であり、空調機や照明機器等である。
受電設備20は、商用電源を各種電気機器に分配して供給する分電盤21を有する。この分電盤21は、電力計測器70を介して商用電源と接続されている。分電盤21に接続された電力計測器70は、分電盤21による使用電力を計測して制御装置30に送信する。すなわち、分電盤21に接続された電力計測器70は、オンデマンド型電力制御システム10全体の使用電力の合計を示すことになる。
制御装置30は、生産用機器40及び環境提供機器50の使用電力を監視するとともに、生産用機器40及び環境提供機器50から電力要求を受信し、電力供給可否を応答することで生産用機器40及び環境提供機器50に対する電力供給を制御する。生産用機器40及び環境提供機器50は、制御装置30から電力供給を許可された場合に電力の供給を受けることができる。すなわち、制御装置30は、オンデマンドで電力供給を制御している。
このようにオンデマンドで電力供給を制御するためには、生産用機器40及び環境提供機器50の使用電力を計測して制御装置30に送信する電力計測機能と、生産用機器40及び環境提供機器50から制御装置30に電力要求を送信し、該電力要求に対する応答に応じて電力の供給を制御する電力制御機能とが必要である。
生産用機器40及び環境提供機器50には、電力計測機能及び電力制御機能の双方を備えたものと、電力制御機能を備えるが電力計測機能を備えないものと、電力制御機能及び電力計測機能の双方を備えないものとがある。電力制御機能を備えるが電力計測機能を備えない電気機器については、当該電気機器と分電盤21との間に電力計測器70を設ける。また、電力制御機能及び電力計測機能の双方を備えない電気機器については、当該電気機器と分電盤21との間に電力計測制御器60を設ける。
このように、電力計測器70及び電力計測制御器60を必要に応じて設けることにより、制御装置30は、生産用機器40及び環境提供機器50の全てについて使用電力を監視し、電力供給を制御することができる。
また、制御装置30は、生産用機器40及び環境提供機器50の電力使用パターンを事前に学習し、学習結果及び物品の生産計画に基づいて生産用機器40及び環境提供機器50に対する電力供給計画を策定する。そして、策定した電力供給計画と生産用機器40及び環境提供機器50の使用電力とに基づいて、生産用機器40及び環境提供機器50への電力供給を制御する。
制御装置30は、学習段階において、生産用機器40及び環境提供機器50から使用電力を受信して、電力使用パターンを特定する。電力使用パターンは、当該電気機器の動作時にその使用電力がどのように変動するかを示したものであり、少なくとも使用電力の大きさと動作に要する時間とを含む。
さらに、制御装置30は、電力使用パターンによって生産用機器40を必須機器と機能提供機器に分類する。必須機器とは、工場の運営に必須であるため、常時一定電力を供給して稼働させる電気機器である。機能提供機器とは、必須機器以外で生産に関する特定の機能を提供する電気機器であり、必要に応じて電力を供給すれば足りる。
かかる分類により、制御装置30は、物品の生産に直接又は間接的に関与する電気機器を、必須機器、機能提供機器及び環境提供機器のいずれかに分類することとなる。この分類の結果を「機器分類」という。
制御装置30は、電力供給計画を策定する段階において、物品の生産計画を満たしつつ最大電力が目標値以下となる電力供給計画を策定する。ここで、最大電力とは、各電気機器の使用電力を予測又は計測し、各電気機器の使用電力を合計して合計使用電力を算出し、合計使用電力を所定時間単位(例えば30分)で平均して平均使用電力を算出し、平均使用電力の計画期間内の最大値を求めたものである。
制御装置30は、最大電力が目標値を超える場合には、機器分類に基づいて電力供給計画を修正する。電力供給計画の修正には、タイムシフトと電力調整とを用いる。タイムシフトは、電気機器に電力供給を行う時間の変更である。具体的には、複数の電気機器が同時に動作して最大電力が目標値を超える場合に、いずれかの電気機器の動作開始時間を変更することにより、最大電力が目標値以下となるよう電力供給計画を修正する。
電力調整は、電気機器に供給する電力の調整である。具体的には、最大電力が目標値を超える場合に、電気機器に供給する電力を低減することにより、最大電力が目標値以下となるよう電力供給計画を修正する。ここで、電力調整は供給する電力自体を制御対象としてもよいし、電気機器の運転状態を制御対象としてもよい。例えば、照明機器に対しては電力自体を制御対象として電力調整を行えばよい。また、空調機に対しては、温度設定等を変更することにより、その結果として電力調整を行えばよい。
制御装置30は、機器分類によりタイムシフト及び電力調整の実施可否を決定する。具体的には、機器分類が必須機器である電気機器に対しては、タイムシフト及び電力調整の双方について実施不可とし、機器分類が機能提供機器である電気機器に対しては、タイムシフトのみ実施する。そして、機器分類が環境提供機器である電気機器に対しては、タイムシフト及び電力調整の双方について実施する。すなわち、制御装置30は、機能提供機器に対するタイムシフトと、環境提供機器に対するタイムシフト及び電力調整により、最大電力が目標値以下となる電力供給計画を策定するのである。
このようにして策定した電力供給計画に基づいて、制御装置30は、各電気機器への電力供給を制御する。具体的には、物品の生産を実施している段階において、制御装置30は、各電気機器の使用電力をリアルタイムで受信し、その使用電力と電力使用パターンに基づいて最大電力をリアルタイムで予測し、監視する。
そして、最大電力が目標値を超えることを予測したならば、制御装置30は、機器分類が環境提供機器である電気機器に対して電力調整を行って、最大電力が目標値を超えることのないよう制御する。また、機能提供機器や環境提供機器について、動作タイミングの変更などを提案するアドバイス報知を行う。さらに、最大電力が目標値を超えたならば、工場の人員に対して報知を行う。
このように、本実施例1に係るオンデマンド型電力制御システム10は、生産用機器40及び環境提供機器50と、制御装置30とをネットワークを介して接続した構成を有する。制御装置30は、生産用機器40及び環境提供機器50の電力使用パターンを学習データとして取得し、学習データ及び物品の生産計画に基づいて、生産用機器40及び環境提供機器50に供給する電力供給計画を自動的に策定する。そして、策定された電力供給計画と生産用機器40及び環境提供機器50の使用電力とに基づいて、生産用機器40及び環境提供機器50への電力供給を制御するので、工場の持つ特性を踏まえた効率的なオンデマンド型電力制御を行うことができる。
次に、電力計測制御器60及び電力計測器70について説明する。図2は、電力計測制御器60及び電力計測器70について説明するための説明図である。電力計測制御器60は、電力制御機能及び電力計測機能の双方を備えたスマートタップである。図2(a)に示すように、電力計測制御器60は、電力制御機能及び電力計測機能を備えない電気機器81と分電盤21との間に設ける。電力計測制御器60は、制御装置30に対して電気機器81の使用電力を送信する。また、電気機器81を使用する場合には、電力計測制御器60が制御装置30に対して電力要求を送信し、制御装置30から電力供給の許可を示す応答を受けた場合に、電気機器81に対して電力供給を行う。
電力計測器70は、電力計測機能を備えた計測器である。図2(b)に示すように、電力計測器70は、電力制御機能を備えるが電力計測機能を備えない電気機器82と分電盤21との間に設ける。電力計測器70は、制御装置30に対して電気機器82の使用電力を送信する。なお、電気機器82を使用する場合には、電気機器82が制御装置30に対して電力要求を送信し、制御装置30から電力供給の許可を示す応答を受けた場合に、動作を開始することとなる。
図2(c)に示すように、電力計測機能及び電力制御機能の双方を備えた電気機器83であれば、電気機器83と分電盤21との間に電力計測制御器60も電力計測器70も必要としない。電気機器83は、制御装置30に対して自らの使用電力を送信する。また、電気機器83を使用する場合には、電気機器83が制御装置30に対して電力要求を送信し、制御装置30から電力供給の許可を示す応答を受けた場合に、動作を開始する。
次に、図1に示した制御装置30の機能構成について説明する。図3は、図1に示した制御装置30の機能構成を示す機能構成図である。図3に示す複数の電気機器80は、図1に示した生産用機器40及び環境提供機器50である。制御装置30と複数の電気機器80とは、所定のネットワークを介して接続されている。このネットワークは、全て有線通信により接続してもよいし、その一部又は全てを無線通信により接続してもよい。
制御装置30は、その内部に電力使用パターン学習部31、分類部32、電力供給計画策定部33、電力供給制御部34及び記憶部35を有する。記憶部35は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスである。記憶部35は、機器データ35a、最大電力目標値データ35b、生産計画データ35c及び電力供給計画データ35dを有する。
機器データ35aは、制御装置30に接続された各電気機器80に関するデータである。具体的には、機器データ35aは、電気機器を特定するための電気機器IDに、機器種別、機器分類及び電力使用パターン等を対応付けたデータである。
最大電力目標値データ35bは、最大電力の目標値を定めるデータである。最大電力目標値データ35bは、予め指定することが好適である。生産計画データ35cは、物品の生産計画を示すデータである。生産計画データ35cについても、予め策定しておく。電力供給計画データ35dは、制御装置30が自動的に策定した電力供給計画を示す。
電力使用パターン学習部31は、各電気機器80(生産用機器40及び環境提供機器50)から使用電力を受信して、電力使用パターンを特定し、学習する処理部である。電力使用パターンは、当該電気機器80の動作時にその使用電力がどのように変動するかを示す。
分類部32は、電力使用パターン学習部31が取得した電力使用パターンによって電気機器80を必須機器、機能提供機器及び環境提供機器のいずれかに分類する処理部である。分類部32は、分類結果である機器分類と電力使用パターンとを含む機器データ35aを生成し、記憶部35に格納する。
電力供給計画策定部33は、電力供給計画を策定する処理部である。電力供給計画策定部33は、機器データ35a、最大電力目標値データ35b及び生産計画データ35cを用い、物品の生産計画を満たしつつ最大電力が目標値以下となる電力供給計画を策定する。
電力供給計画策定部33は、最大電力が目標値を超える場合には、機能提供機器に対するタイムシフトと、環境提供機器に対するタイムシフト及び電力調整により、最大電力が目標値以下となるよう電力供給計画を修正する。
電力供給計画策定部33は、策定した電力供給計画を電力供給計画データ35dとして記憶部35に格納する。
電力供給制御部34は、物品の生産を実施している段階において、電力供給計画データ35dに基づいて各電気機器80からの電力要求に応答することで、電力供給を制御する。
また、電力供給制御部34は、各電気機器80の使用電力をリアルタイムで受信し、その使用電力と電力使用パターンに基づいて最大電力をリアルタイムで予測し、監視する。電力供給制御部34は、最大電力が目標値を超えることを予測したならば、制御装置30は、機器分類が環境提供機器である電気機器80に対して電力調整を行って、最大電力が目標値を超えることのないよう制御する。また、機能提供機器や環境提供機器について、動作タイミングの変更などを提案するアドバイス報知を行う。さらに、合計電力が最大電力の目標値を超えたならば、工場の人員に対して報知を行う。
次に、図3に示した機器データ35aの具体例について説明する。図4は、図3に示した機器データ35aの具体例を説明するための説明図である。図4に示すように、機器データ35aは、電気機器を特定するための電気機器IDに、機器種別、機器分類及び電力使用パターン等を対応付けている。
具体的には、機器データ35aは、電気機器ID「1001」の電気機器が機器種別「コンプレッサ」であり、「必須機器」に分類されていることを示している。また、機器データ35aは、電気機器ID「1002」の電気機器が機器種別「計算機サーバ」であり、「必須機器」に分類されていることを示している。
また、機器データ35aは、電気機器ID「1003」の電気機器が機器種別「プレス機」であり、「機能提供機器」に分類されていることを示している。また、機器データ35aは、電気機器ID「1004」の電気機器が機器種別「洗浄機」であり、「機能提供機器」に分類されていることを示している。
また、機器データ35aは、電気機器ID「1005」の電気機器が機器種別「組付け機」であり、「機能提供機器」に分類されていることを示している。また、機器データ35aは、電気機器ID「1006」の電気機器が同じく機器種別「組付け機」であり、「機能提供機器」に分類されていることを示している。
また、機器データ35aは、電気機器ID「1007」の電気機器が機器種別「空調機」であり、「環境提供機器」に分類されていることを示している。また、機器データ35aは、電気機器ID「1008」の電気機器が機器種別「空調機」であり、「必須機器」に分類されていることを示している。
ここで、空調機は通常、生産に直接関与しないので環境機器に分類されるのであるが、計算機サーバが設置されたサーバルームの空調機等、生産に密接に関係する場合には、空調機であっても「必須機器」に格上げして分類することが好適である。
環境提供機器から機能提供機器又は必須機器への格上げや、機能提供機器から必須機器への格上げは、工場の人員からの操作入力により行う。また、分類部32が自動的に格上げを行うようにしてもよい。例えば、機能提供機器であっても、生産計画を満たすために動作開始時間を変更できない、すなわち事実上タイムシフトが不可能であるならば、必須機器に格上げする。また、環境提供機器であっても電力調整を行うと適正に動作することができないならば、機能提供機器に格上げする。また、環境提供機器であっても、サーバルームに設けた空調機器のように常時稼働が必要であるならば、必須機器に格上げする。
機器データ35aは、電気機器ID「1009」の電気機器が機器種別「プリンタ」であり、「環境提供機器」に分類されていることを示している。また、機器データ35aは、電気機器ID「1010」の電気機器が機器種別「照明機器」であり、「環境提供機器」に分類されていることを示している。そして、機器データ35aは、電気機器ID「1011」の電気機器が機器種別「照明機器」であり、「環境提供機器」に分類されていることを示している。
次に、機器分類と電力供給計画の修正について説明する。図5は、機器分類と電力供給計画の修正について説明するための説明図である。図5に示すように、機器分類が「必須機器」であれば、タイムシフトは「不可」であり、電力調整も「不可」である。機器分類が「機能提供機器」であれば、タイムシフトは「可」であるが、電力調整は「不可」である。そして、機器分類が「環境提供機器」であれば、タイムシフトは「可」であり、電力調整も「可」である。電力供給計画策定部33は、この対応関係に基づいてタイムシフト及び電力調整を行ない、電力供給計画を修正する。
図6は、タイムシフトについて説明するための説明図である。図6(a)は、時刻t11から時刻t12までの間、必須機器A1、機能提供機器B1及び機能提供機器B2が同時に動作し、その結果、合計使用電力が最大電力目標値を超過することを示している。
そこで、電力供給計画策定部33は、図6(b)に示すように、機能提供機器B2の動作開始時を遅らせ、時刻t13から時刻t14まで動作するように電力供給計画を修正する。このため、時刻t11から時刻t12までの間は、必須機器A1と機能提供機器B1とが動作するが、その合計使用電力は、最大電力目標値以下となる。また、時刻t13から時刻t14までの間は、必須機器A1と機能提供機器B2とが動作するが、その合計使用電力は、最大電力目標値以下となる。したがって、全ての時間における合計使用電力の最大値である最大電力についても、最大電力目標値以下を維持することができる。
図7は、電力調整について説明するための説明図である。図7(a)は、時刻t21から時刻t22までの間、必須機器A1、機能提供機器B1及び環境提供機器C1が同時に動作し、その結果、合計使用電力が最大電力目標値を超過することを示している。
そこで、電力供給計画策定部33は、図7(b)に示すように、環境提供機器C1に供給する電力を低減し、合計使用電力が最大電力目標値以下となるように電力供給計画を修正する。このため、必須機器A1、機能提供機器B1及び環境提供機器C1の動作時間を変更することなく、その合計使用電力を最大電力目標値以下とすることができる。
図8は、電力供給計画の修正の具体例について説明するための説明図である。図8(a)は修正前の電力供給計画であり、図8(b)は修正後の電力供給計画である。なお、図8(a)及び図8(b)では、横軸を時間とし、各電気機器の使用電力を縦軸の幅で示している。
図8(a)に示した修正前の電力供給計画では、時刻t30から必須機器A1及び環境提供機器C2が動作している。また、時刻t31から時刻t32まで機能提供機器B1及び機能提供機器B2が動作し、時刻t33から時刻t34まで機能提供機器B1及び環境提供機器C1が動作している。そして、時刻t36から時刻t37まで機能提供機器B1及び機能提供機器B2が動作し、時刻t38から時刻t39まで機能提供機器B1及び環境提供機器C1が動作している。
この修正前の電力供給計画に対し、電力供給計画策定部33がタイムシフトと電力調整を用いて修正を行ったものが図8(b)である。
具体的には、機能提供機器B2に対してタイムシフトが行われ、時刻t32から時刻t33までの間と、時刻t37から時刻t38までの間動作するように修正されている。この結果、機能提供機器B1と機能提供機器B2とが同時に動作することはない。
また、環境提供機器C1に対しては、時刻t33から時刻t34であった動作時間を時刻t34から時刻t35までにタイムシフトするとともに、時刻t38から時刻t39までは電力調整により供給する電力を低減している。
また、環境提供機器C2に対しては、時刻t31から時刻t35までの間と、時刻t36から時刻t39までの間、電力調整により供給する電力を低減するよう修正を行っている。
ここで、電気機器の分類について説明する。電気機器は、その物理的な筐体により制限されることなく、電力の使用の態様により論理的に取り扱うことが可能である。図9は、論理的な電気機器について説明するための説明図である。
図9(a)に示すように、電気機器D1が機能Faと機能Fbを有する場合には、この電気機器D1は、機能Faを有する論理的な電気機器D1aと機能Fbを有する論理的な電気機器D1bとに分割して取り扱うことができる。
また、図9(b)に示すように、電気機器D2と電気機器D3とが存在する場合であっても、電気機器D2の動作後に遅滞なく電気機器D3が動作する必要がある等、常に連携して動作することが求められるならば、電気機器D2に対応する機能F2と電気機器D3に対応する機能F3とを有する単一の電気機器D4と見なすことができる。
このように、電気機器を論理的に分割又は統合することにより、電力供給計画の策定及び修正を効率的に行うことができる。
次に、電力供給計画の策定に係る処理手順について説明する。図10は、電力供給計画の策定に係る処理手順を示すフローチャートである。電力供給計画策定部33は、まず、記憶部35から生産計画データ35cを読み取る(ステップS101)。また、電力供給計画策定部33は、記憶部35から最大電力目標値データ35bを読み取る(ステップS102)。
そして、電力供給計画策定部33は、記憶部35から機器データ35aを読み取り(ステップS103)、機器データ35a及び生産計画データ35cに基づいて電力供給計画を策定する(ステップS104)。
電力供給計画策定部33は、ステップS104で策定した電力供給計画について、最大電力を算定し(ステップS105)、算定した最大電力が最大電力目標値データ35bに示された目標値以下であるかを判定する(ステップS106)。
算定した最大電力が目標値を超えるならば(ステップS106;No)、電力供給計画策定部33は、機能提供機器に対するタイムシフトと、環境提供機器に対するタイムシフト及び電力調整とを用いて、電力供給計画を修正する(ステップS107)。そして、修正した電力供給計画について、最大電力を算定し(ステップS105)、算定した最大電力が最大電力目標値データ35bに示された目標値以下であるかを判定する(ステップS106)。
最大電力が目標値以下となったならば(ステップS106;Yes)、電力供給計画策定部33は、策定した電力供給計画を電力供給計画データ35dとして記憶部35に格納し(ステップS108)、処理を終了する。
次に、電力供給制御部34の処理手順について説明する。図11は、電力供給制御部34の処理手順を示すフローチャートである。電力供給制御部34は、各電気機器80からの電力要求を処理し(ステップS201)、各電気機器80から使用電力を受信する(ステップS202)。電力供給制御部34は、受信した使用電力と電力使用パターンに基づいて最大電力をリアルタイムで予測する使用電力予測(ステップS203)を行うとともに、使用電力をリアルタイムで監視する使用電力監視(ステップS204)を行う。
電力供給制御部34は、このステップS201〜S204を繰り返し実行している。以下、ステップS201、ステップS203及びステップS204の詳細について説明を行う。
図12は、図11に示した電力要求処理(ステップS201)の詳細について説明するフローチャートである。図12に示すように、電力供給制御部34は、まず、いずれかの電気機器80から電力要求を受信したか否かを判定する(ステップS301)。その結果、いずれの電気機器80からも電力要求を受信していなければ(ステップS301;No)、電力要求処理を終了する。
電力要求を受信したならば(ステップS301;Yes)、電力供給制御部34は、機器データ35aを参照し、電力要求の送信元の電気機器80の機器分類を判定する(ステップS302)。ここで、電力要求の送信元の電気機器80の機器分類が「必須機器」であるならば、当該電力要求を「必須デマンド」という。また、電力要求の送信元の電気機器80の機器分類が「機能提供機器」であるならば、当該電力要求を「機能デマンド」という。そして、電力要求の送信元の電気機器80の機器分類が「環境要求機器」であるならば、当該電力要求を「環境デマンド」という。
ステップS302による判定の結果、電力要求が「必須デマンド」であれば(ステップS303;Yes)、電力供給制御部34は、必須デマンドの要求元の電気機器80に対して電力供給許可を示す応答を返し(ステップS304)、処理を終了する。
電力要求が「必須デマンド」ではなく(ステップS303;No)、「機能デマンド」であるならば(ステップS305;Yes)、電力供給制御部34は、電力供給計画データ35dを参照し、受信した機能デマンドが電力供給計画に適合しているか否かを判定する(ステップS306)。その結果、受信した機能デマンドが電力供給計画に適合しているならば(ステップS306;Yes)、機能デマンドの要求元の電気機器80に対して電力供給許可を示す応答を返し(ステップS304)、処理を終了する。一方、受信した機能デマンドが電力供給計画に適合していなければ(ステップS306;No)、機能デマンドの要求元の電気機器80に対して電力供給不許可を示す応答を返し(ステップS307)、処理を終了する。
電力要求が「機能デマンド」でなければ(ステップS305;No)、電力供給制御部34は、電力要求が「環境デマンド」であるか否かを判定する(ステップS308)。電力要求が環境デマンドでもなければ(ステップS308;No)、正規の電力要求でないため電力要求処理を終了する。
電力要求が「環境デマンド」であるならば(ステップS308;Yes)、電力供給制御部34は、電力供給計画データ35dを参照し、受信した環境デマンドが電力供給計画に適合しているか否かを判定する(ステップS309)。その結果、受信した環境デマンドが電力供給計画に適合していなければ(ステップS309;No)、環境デマンドの要求元の電気機器80に対して電力供給不許可を示す応答を返し(ステップS307)、処理を終了する。
受信した環境デマンドが電力供給計画に適合しているならば(ステップS309;Yes)、電力供給制御部34は、電力調整が必要であるか否かを判定する(ステップS310)。具体的には、環境デマンドの要求元の電気機器80が動作することにより、合計使用電力が最大電力の目標値を超えるか否かを予測し、合計使用電力が最大電力の目標値を超える場合に電力調整が必要と判定する。
電力調整が必要でなければ(ステップS310;No)、電力供給制御部34は、環境デマンドの要求元の電気機器80に対して電力供給許可を示す応答を返し(ステップS304)、処理を終了する。一方、電力調整が必要であるならば(ステップS310;Yes)、電力供給制御部34は、環境デマンドの要求元の電気機器80に対して使用可能な電力の上限を指定し、この電力調整を条件に電力供給を許可することを示す応答を返し(ステップS311)、処理を終了する。
次に、図11に示した使用電力予測(ステップS203)の詳細について説明する。図13は、図11に示した使用電力予測(ステップS203)の詳細について説明するフローチャートである。
図13に示すように、電力供給制御部34は、まず、各電気機器80から受信した使用電力と、各電気機器80の電力使用パターンを用い、最大電力を予測する(ステップS401)。
電力供給制御部34は、予測した最大電力と最大電力の目標値とを比較し(ステップS402)、予測した最大電力が最大電力の目標値以下であるならば(ステップS402;Yes)、そのまま使用電力予測を終了する。
電力供給制御部34は、予測した最大電力が最大電力の目標値を超えるならば(ステップS402;No)、機器分類が環境提供機器である電気機器80に対して電力調整を行って、最大電力が目標値を超えることのないよう制御する(ステップS403)。また、機能提供機器や環境提供機器の使用について、動作タイミングの変更などを提案するアドバイス報知を行って(ステップS404)、使用電力予測を終了する。
次に、図11に示した使用電力監視(ステップS204)の詳細について説明する。図14は、図11に示した使用電力監視(ステップS204)の詳細について説明するフローチャートである。
図14に示すように、電力供給制御部34は、まず、各電気機器80から受信した使用電力を合計し、合計使用電力を算出する(ステップS501)。
電力供給制御部34は、合計使用電力と最大電力の目標値とを比較し(ステップS502)、合計使用電力が最大電力の目標値を超えた場合には(ステップS502;No)、工場の人員に対して報知を行う(ステップS503)。
ステップS503の報知の後、若しくは合計使用電力が最大電力の目標値以下である場合(ステップS502;Yes)には、それまでに各電気機器80から受信した使用電力を積算した積算電力量を算出する(ステップS504)。
電力供給制御部34は、積算電力量と積算電力閾値とを比較し(ステップS505)、積算電力量が積算電力閾値を超えた場合には(ステップS505;No)、工場の人員に対して報知を行う(ステップS506)。ステップS506の報知の後、若しくは積算電力量が積算電力閾値以下である場合(ステップS505;Yes)には、電力供給制御部34は、使用電力監視を終了する。
上述してきたように、本実施例1に係るオンデマンド型電力制御システム10は、生産用機器40及び環境提供機器50を含む複数の電気機器80と、制御装置30とをネットワークを介して接続し、電気機器80の電力使用パターンを学習し、電力使用パターン及び物品の生産計画に基づいて複数の電気機器80に対する電力供給計画を自動的に策定し、策定した電力供給計画と複数の電気機器80の使用電力とに基づいて、複数の電気機器80への電力供給を制御する。このため、工場の持つ特性を踏まえた効率的なオンデマンド型電力制御を行うことができる。
また、電力供給計画の策定にあたって、電気機器を電力使用パターンから「必須機器」、「機能提供機器」又は「環境提供機器」に分類しておき、「機能提供機器」に対するタイムシフトと、「環境提供機器」に対するタイムシフト及び電力調整とを用いて電力供給計画を策定するので、最大電力が目標値以下となる電力供給計画を効率的に策定することができる。
また、工場の持つ特性を踏まえた効率的なオンデマンド型電力制御を行うことで、常時一定電力を供給して稼働させる電力制御対象外の電気機器と、電力供給量を適宜制御する電力制御対象の電気機器とが混在する場合であっても効率的な電力制御が可能である。
また、使用電力の平準化を実現することができるので、最大需要電力を管理して突出した電力使用を避けることが可能である。使用電力の平準化により、当該工場において電気料金を低減できるのに加え、電力会社等の電力供給者にとっても安定した電力供給が可能となるというメリットがある。複数の工場で最大需要電力のピークが重なり、電力会社が供給可能な電力を超えて障害が発生するといった事態を避けることができるためである。また、家庭で発電した電力が工場等に供給されるようになると、電力供給者側の供給可能な電力が変動する可能性があるが、工場側でどの程度電力が必要であるかが事前に精度よく計画されていれば、工場に対する電力供給を効率的に制御できるのである。
上記実施例1では、電源として商用電源のみを用いる構成について説明したが、蓄電池や発電機等の電源を併用することにより、より柔軟な電力供給計画が策定可能である。本実施例2では、蓄電池を補助的な電源として使用する場合について説明を行う。
図15は、実施例2に係るオンデマンド型電力制御システムのシステム構成を示すシステム構成図である。図15に示すオンデマンド型電力制御システム110は、蓄電池111を有する。蓄電池111は分電盤121に接続され、商用電源からの充電と、生産用機器40及び環境提供機器50への電力供給(放電)とを行うことができる。また、蓄電池111は制御装置130に接続されており、蓄電池111の充電及び放電は制御装置130によって制御される。
制御装置130は、蓄電池111の充電及び放電を含む電力供給計画を策定し、生産用機器40、環境提供機器50及び蓄電池111の動作を制御することとなる。その他の構成及び動作は図1に示したオンデマンド型電力制御システム10と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
図16は、図15に示した制御装置130の機能構成を示す機能構成図である。制御装置130は、電力供給計画策定部133が蓄電池動作策定部133aをさらに備え、電力供給計画データ135dが蓄電池充放電計画135eを更に備え、電力供給制御部134が蓄電池制御部134aをさらに備える点が図3に示した制御装置30と異なる。その他の構成及び動作は図3に示した制御装置30と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
電力供給計画策定部133の蓄電池動作策定部133aは、蓄電池111の動作計画を策定する処理部である。具体的には、電気機器80の合計使用電力が最大電力の目標値未満である場合には、その差分により蓄電池111を充電し、電気機器80の合計使用電力が最大電力の目標値を超える場合には、まず、蓄電池111の放電によりその超過分を賄うよう蓄電池111の動作計画を策定する。
このため、電力供給計画策定部133は、蓄電池111の放電を用いてもなお電気機器80の合計使用電力が最大電力の目標値を超える場合に、タイムシフト及び電力調整を用いて電力供給計画を修正することとなる。
このようにして電力供給計画策定部133により策定された電力供給計画は、電力供給計画データ135dとして記憶部35に格納される。電力供給計画データ135dに含まれる蓄電池充放電計画135eは、蓄電池111の動作計画を示すものであり、その他については図3に示した電力供給計画データ35dと同様である。
電力供給制御部134の蓄電池制御部134aは、電力供給計画データ135dに基づいて各電気機器80からの電力要求に応答し、使用電力を予測及び監視するとともに、蓄電池充放電計画135eに基づいて蓄電池111の充電及び放電を制御することとなる。
次に、蓄電池111の動作の具体例についてさらに説明する。図17は、蓄電池111の動作の具体例について説明するための説明図である。図17(a)は、時刻t41から時刻t42までの間、必須機器A1と機能提供機器B1とが同時に動作するが、合計使用電力が最大電力目標値に満たない状態を示している。この場合、合計使用電力と最大電力目標値との差分は、蓄電池111の充電に用いられる。
一方、図17(b)に示すように、時刻t41から時刻t42までの間、必須機器A1、機能提供機器B1及び機能提供機器B2が同時に動作し、その結果、合計使用電力が最大電力目標値を超過するならば、その超過分は蓄電池111の放電により賄われる。
図18は、蓄電池充放電計画135eについて説明するための説明図である。図18(a)は、時刻t50から時刻t51まで合計使用電力が最大電力目標値未満となり、時刻t51から時刻t52まで合計使用電力が最大電力目標値を超過し、時刻t52から時刻t54まで合計使用電力が最大電力目標値未満となり、時刻t54から時刻t55まで合計使用電力が最大電力目標値を超過し、時刻t55以降は合計使用電力が最大電力目標値未満となる状態を示している。
蓄電池111は、合計使用電力が最大電力目標値未満であれば充電され、合計使用電力が最大電力目標値を超過すれば放電される。このため、図18(b)に示すように、時刻t50から時刻t51までは満充電状態を維持し、時刻t51から時刻t52まで放電され、時刻t52から充電されて時刻t53に満充電状態となる。そして、時刻t54から時刻t55まで放電され、時刻t55以降は充電されることとなる。
ここで、図18(a)に示した合計使用電力の最大値である最大電力と、最大電力目標値との差分が、蓄電池111に必要な最大出力である。また、図18(b)に示した蓄電池容量の最小値と満充電状態との差が、蓄電池111に必要な容量となる。このように、蓄電池充放電計画135eを策定することにより、蓄電池111に要求される仕様を特定することが可能である。
上述してきたように、本実施例2に係るオンデマンド型電力制御システム110は、蓄電池111をさらに備える構成において、蓄電池111を有効に利用しつつ複数の電気機器80への電力供給を制御するので、最大電力が目標値以下となるようにオンデマンド型電力制御を行うことができる。
上記実施例1及び実施例2に示した制御装置30は、プログラムにより実現することも可能である。本実施例3では、実施例1に示した制御装置30をプログラムにより実現する場合について説明する。
図19は、図3に示した制御装置30の各機能部をプログラムにより実現する場合の説明図である。本実施例では、メインメモリを含むCPU(Central Processing Unit)211、フラッシュメモリ212、ディスプレイユニット213、操作受付ユニット214、通信インタフェース215及びハードディスクドライブ(HDD)216をバス219で接続したコンピュータを制御装置として使用することとなる。
ここで、フラッシュメモリ212には、電力制御プログラム230が格納されている。CPU211は、この電力制御プログラム230をフラッシュメモリ212から読み出して図示しないメインメモリに電力制御プログラム220として展開し、電力制御プログラム220が有するプロセスを実行する。
具体的には、展開された電力制御プログラム220により、電力使用パターン学習プロセス220a、分類プロセス220b、電力供給計画策定プロセス220c及び電力供給制御プロセス220dが生成される。
この電力使用パターン学習プロセス220aが図3に示した電力使用パターン学習部31に対応し、分類プロセス220bが図3に示した分類部32に対応し、電力供給計画策定プロセス220cが図3に示した電力供給計画策定部33に対応し、電力供給制御プロセス220dが図3に示した電力供給制御部34に対応する。
また、フラッシュメモリ212又はHDD216が記憶部35に対応し、機器データ35a、最大電力目標値データ35b、生産計画データ35c及び電力供給計画データ35dの格納に用いられる。そして、各電気機器80とは、通信インタフェース215を用いて通信することとなる。
上述してきたように、本実施例3では、電力制御プログラム230をコンピュータに実行させることにより、コンピュータを制御装置として用い、工場の持つ特性を踏まえた効率的なオンデマンド型電力制御を行うことができる。
なお、上記実施例1〜3では、物品の生産を行う工場を例に説明を行ったが、本発明は最終的な製品を生産する工場に限定されるものではなく、部品の生産や物品の加工等、所定の計画に基づいて電力使用パターンの異なる複数の電気機器を使用する場合に広く適用可能である。
また、上記実施例1〜3では、機器種別としてコンプレッサ、計算機サーバ、プレス機、洗浄機、組付け機、空調機、プリンタ、照明機器を例示したが、機器種別としては任意のものを採用可能である。
また、上記実施例2では、蓄電池を併用する場合について説明を行ったが、発電機を併用する場合であっても同様に適用可能である。また、蓄電池及び発電機の双方を併用してもよく、複数の蓄電池等、同種の電源を複数併用する場合にも適用可能である。
また、上記実施例3では、実施例1に対応する電力制御プログラムについて説明を行ったが、実施例2に対応する電力制御プログラムについても同様に実施可能であることは言うまでもない。
以上のように、本発明に係るオンデマンド型電力制御システム、オンデマンド型電力制御方法及びオンデマンド型電力制御プログラムは、工場の持つ特性を踏まえた効率的なオンデマンド型電力制御に適している。
10、110 オンデマンド型電力制御システム
20 受電設備
21、121 分電盤
30、130 制御装置
31 電力使用パターン学習部
32 分類部
33、133 電力供給計画策定部
34、134 電力供給制御部
35 記憶部
35a 機器データ
35b 最大電力目標値データ
35c 生産計画データ
35d、135d 電力供給計画データ
40 生産用機器
50 環境提供機器
60 電力計測制御器
70 電力計測器
80〜83 電気機器
111 蓄電池
133a 蓄電池動作策定部
134a 蓄電池制御部
135e 蓄電池充放電計画
211 CPU
212 フラッシュメモリ
213 ディスプレイユニット
214 操作受付ユニット
215 通信インタフェース
216 HDD
219 バス
220、230 電力制御プログラム
220a 電力使用パターン学習プロセス
220b 分類プロセス
220c 電力供給計画策定プロセス
220d 電力供給制御プロセス
A1 必須機器
B1〜B2 機能提供機器
C1〜C2 環境提供機器

Claims (12)

  1. 商用電源と、物品の生産を行う工場に配設された複数の第1の電気機器と、該工場に設けられた前記第1の電気機器を除く第2の電気機器と、前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器の電力制御を行う電力制御装置とを所定のネットワークを介して接続したオンデマンド型電力制御システムであって、
    前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器の電力使用パターンを学習データとして取得する学習データ取得手段と、
    前記学習データ取得手段により取得された学習データ及び前記物品の生産計画に基づいて、前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器に供給する電力供給計画を自動的に策定する電力供給計画策定手段と、
    前記電力供給計画策定手段により自動的に策定された電力供給計画と前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器の使用電力に基づいて、前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器への電力供給を制御する制御手段と
    を備えたことを特徴とするオンデマンド型電力制御システム。
  2. 前記学習データ取得手段により取得した電力使用パターンに応じて、前記複数の第1の電気機器を、動作開始時間を変更不可能な必須機器と、動作開始時間を変更可能な機能提供機器とに分類する分類手段をさらに備え、
    前記電力供給計画策定手段は、前記分類手段により機能提供機器に分類された第1の電気機器について、当該第1の電気機器に電力供給を行う時間を定めた電力供給計画を自動的に策定する
    ことを特徴とする請求項1に記載のオンデマンド型電力制御システム。
  3. 前記分類手段は、前記電力供給計画策定手段により策定された電力供給計画及び/又は前記制御手段による電力供給の制御状況に応じて、前記機能提供機器に分類された第1の電気機器を前記必須機器に変更可能であることを特徴とする請求項2に記載のオンデマンド型電力制御システム。
  4. 前記電力供給計画策定手段は、前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器に供給する電力を合計した合計電力を所定時間単位で平均した平均使用電力を算出し、前記物品の生産計画を満たしつつ前記平均使用電力が目標値以下となる電力供給計画を策定することを特徴とする請求項1、2又は3に記載のオンデマンド型電力制御システム。
  5. 前記電力供給計画策定手段は、前記第1の電気機器に供給する電力に合わせて前記第2の電気機器に供給する電力を低減することで前記平均使用電力が目標値以下となるよう前記電力供給計画を策定することを特徴とする請求項4に記載のオンデマンド型電力制御システム。
  6. 前記電力供給計画策定手段は、前記分類手段により機能提供機器に分類された第1の電気機器及び/又は前記第2の電気機器について、当該電気機器に電力供給を行う時間を調整することで前記平均使用電力が目標値以下となるよう前記電力供給計画を策定することを特徴とする請求項4又は5に記載のオンデマンド型電力制御システム。
  7. 前記電力供給計画策定手段は、前記学習データ取得手段により取得された学習データ及び前記物品の生産計画に基づいて、前記物品の生産計画を満たしつつ前記平均使用電力を目標値以下とするために必要な蓄電池の容量を決定し、該蓄電池の充放電計画を含んだ電力供給計画を策定することを特徴とする請求項4、5又は6に記載のオンデマンド型電力制御システム。
  8. 前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器に設けられ、当該電気機器が動作時に要する電力を計測するとともに、当該電気機器の動作開始時に前記制御手段に対して電力供給を要求する電力供給要求手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載のオンデマンド型電力制御システム。
  9. 前記制御手段は、前記電力供給計画策定手段により自動的に策定された電力供給計画と前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器の使用電力との差を補正しつつ、前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器への電力供給を制御することを特徴とする請求項1〜8のいずれか一つに記載のオンデマンド型電力制御システム。
  10. 前記制御手段は、前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器の使用電力が前記電力供給計画から逸脱することを予測した場合に、前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器の動作に対する変更を提案する報知を行うことを特徴とする請求項1〜9のいずれか一つに記載のオンデマンド型電力制御システム。
  11. 商用電源と、物品の生産を行う工場に配設された複数の第1の電気機器と、該工場に設けられた前記第1の電気機器を除く第2の電気機器と、前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器の電力制御を行う電力制御装置とを所定のネットワークを介して接続したオンデマンド型電力制御システムにおけるオンデマンド型電力制御方法であって、
    前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器の電力使用パターンを学習データとして取得する学習データ取得ステップと、
    前記学習データ取得ステップにより取得された学習データ及び前記物品の生産計画に基づいて、前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器に供給する電力供給計画を自動的に策定する電力供給計画策定ステップと、
    前記電力供給計画策定ステップにより自動的に策定された電力供給計画と前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器の使用電力に基づいて、前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器への電力供給を制御する制御ステップと
    を含んだことを特徴とするオンデマンド型電力制御方法。
  12. 商用電源と、物品の生産を行う工場に配設された複数の第1の電気機器と、該工場に設けられた前記第1の電気機器を除く第2の電気機器と、前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器の電力制御を行う電力制御装置とを所定のネットワークを介して接続したオンデマンド型電力制御システムにおける電力制御をおこなうオンデマンド型電力制御プログラムであって、
    前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器の電力使用パターンを学習データとして取得する学習データ取得手順と、
    前記学習データ取得手順により取得された学習データ及び前記物品の生産計画に基づいて、前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器に供給する電力供給計画を自動的に策定する電力供給計画策定手順と、
    前記電力供給計画策定手順により自動的に策定された電力供給計画と前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器の使用電力に基づいて、前記複数の第1の電気機器及び前記第2の電気機器への電力供給を制御する制御手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とするオンデマンド型電力制御プログラム。
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