JP2015012087A - フレキシブルプリント配線板およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】金属シートを含むベースフィルムを有するFPCにおいて、FPCの信頼性を高める。【解決手段】FPC1aは、金属シート111と金属シート111の両面を被覆する絶縁膜112とを有するベースフィルム11と、絶縁膜112に積層された接着剤層12と、接着剤層12に積層する導体パターン13と、を有し、導体パターン13の表面にはメッキ層22が形成されるとともに、ベースフィルム11と接着剤層12とを一連に貫通するデバイスホール21が形成され、デバイスホール21の内周に露出している金属シート111の孔加工面211には、導体パターン13のメッキ層22と同じメッキ層23が形成される。【選択図】図1
Description
本発明は、フレキシブルプリント配線板およびその製造方法に関する。特には、本発明は、ベースフィルムに金属シートを含むフレキシブルプリント配線板と、その製造方法に関する。
半導体デバイスを実装するフレキシブルプリント配線板として、放熱性の向上を図るために金属シートからなる放熱層を設ける提案がされている(特許文献1参照)。そして、このようなフレキシブルプリント配線板が、比較的大電流を流す半導体デバイスを用いる電子機器に適用されるようになってきている。
また、このような金属シートを含むベースフィルムは、軽くて薄く、さらに柔軟に折り曲げることができるといった特性がある。このため、近年では電子機器のみならず、例えばLED(Light Emitting Diode)を光源とする照明装置等にも用いられている。そして、金属シートがフレキシブルプリント配線板の放熱層を構成している(特許文献2参照)。
また、このような金属シートを含むベースフィルムは、軽くて薄く、さらに柔軟に折り曲げることができるといった特性がある。このため、近年では電子機器のみならず、例えばLED(Light Emitting Diode)を光源とする照明装置等にも用いられている。そして、金属シートがフレキシブルプリント配線板の放熱層を構成している(特許文献2参照)。
金属シートを含むベースフィルムが適用されるフレキシブルプリント配線板を、TAB方式に用いる場合には、ベースフィルムに含まれる金属シートに、厚さ方向に貫通する開口部が形成されることになる。開口部が形成されると、この開口部の内周に金属シートの表面が露出する。このため、開口部が形成されて以降の製造工程や、半導体デバイスの実装工程や、実際の使用時において、湿度や雰囲気の影響により金属シートに腐食が生じるおそれがある。そこで、本発明の目的は、開口部の内側における金属シートの露出部の腐食を防止または抑制し、フレキシブルプリント配線板の信頼性の向上を図ることである。
前記課題を解決するため、本発明は、金属シートと前記金属シートの両面を被覆する絶縁膜とを有するベースフィルムと、前記絶縁膜に積層された接着剤層と、前記接着剤層に積層する導体パターンと、を有し、前記導体パターンの表面にはメッキ層が形成されるとともに、前記ベースフィルムと前記接着剤層とを一連に貫通する貫通孔が形成され、前記貫通孔の内周に露出している前記金属シートの孔加工面には、保護膜が形成されることを特徴とする。
本発明によれば、保護膜によって、金属シートの孔加工面において腐食等の化学変化が進行することを防止または抑制できる。したがって、フレキシブルプリント配線板の信頼性の向上を図ることができる。
以下に、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。以下の説明では、本発明の実施形態であるフレキシブルプリント配線板を『FPC』と記す。
≪FPCの構成≫
まず、FPC1aの構成について説明する。図1は、FPC1aの構成の例を示す断面模式図である。図1は、FPC1aにTAB方式によって半導体デバイス91が実装されるとともに、カバーレイフィルム5が貼り付けられている状態を示す。FPC1aに実装される半導体デバイス91としては、たとえば、半導体素子や表面実装型のLEDなどが挙げられる。
まず、FPC1aの構成について説明する。図1は、FPC1aの構成の例を示す断面模式図である。図1は、FPC1aにTAB方式によって半導体デバイス91が実装されるとともに、カバーレイフィルム5が貼り付けられている状態を示す。FPC1aに実装される半導体デバイス91としては、たとえば、半導体素子や表面実装型のLEDなどが挙げられる。
FPC1aは、ベースフィルム11と、導体パターン13と、これらを接着する接着剤層12とを有する。このため、FPC1aは、ベースフィルム11と接着剤層12と導体パターン13との積層構造を有する。
ベースフィルム11は、金属シート111とその両面を被覆する絶縁膜112とからなる積層構造を有する。
金属シート111には、たとえば厚さが約50μmのアルミニウム箔が適用される。なお、金属シート111としてのアルミニウム箔の厚さは50μmに限定されるものではない。アルミニウム箔の厚さは、約20〜400μmの範囲が適用できる。アルミニウム箔の厚さがこの範囲であると、FPC1aの製造などにおいて、アルミニウム箔の可撓性を利用することが容易である。
絶縁膜112は、電気的な絶縁性を有する膜である。絶縁膜112には、たとえば厚さが約4μmのポリイミド樹脂が適用できる。このほか、絶縁膜112には、各種有機絶縁膜が適用できる。
このような構成のベースフィルム11によれば、金属シート111によって放熱性と電磁シールド性を確保できる。また、絶縁膜112によって、表面の電気的な絶縁性を確保できる。
金属シート111には、たとえば厚さが約50μmのアルミニウム箔が適用される。なお、金属シート111としてのアルミニウム箔の厚さは50μmに限定されるものではない。アルミニウム箔の厚さは、約20〜400μmの範囲が適用できる。アルミニウム箔の厚さがこの範囲であると、FPC1aの製造などにおいて、アルミニウム箔の可撓性を利用することが容易である。
絶縁膜112は、電気的な絶縁性を有する膜である。絶縁膜112には、たとえば厚さが約4μmのポリイミド樹脂が適用できる。このほか、絶縁膜112には、各種有機絶縁膜が適用できる。
このような構成のベースフィルム11によれば、金属シート111によって放熱性と電磁シールド性を確保できる。また、絶縁膜112によって、表面の電気的な絶縁性を確保できる。
導体パターン13は、導体箔61(図3Cなど参照)から形成される。導体箔61は、接着剤層12によってベースフィルム11の絶縁膜112の表面に接着される。導体箔61には、たとえば厚さが35μmの電解銅箔(規格市販品)が適用できる。
接着剤層12は、導体パターン13(導体箔61)とベースフィルム11とを貼り合わせる。接着剤層12には、たとえば、厚さが約12μmの東レ株式会社製の商品名「TAB用接着剤#8200」が適用できる。この接着剤は、エポキシ樹脂を主成分とするシートであり、電気絶縁性が高く、熱伝導率は1W/m・K程度である。導体パターン13(導体箔61)の貼り付けには、たとえば加圧ラミネーションが適用される。なお、導体パターン13と金属シート111との間の熱伝導性を向上させるため、接着剤層12はできるだけ薄いことが好ましい。
FPC1aには、デバイスホール21が形成される。デバイスホール21は、ベースフィルム11と接着剤層12とを一連に貫通する貫通孔である。デバイスホール21は、たとえば金型を用いた打ち抜き加工により形成される。なお、デバイスホール21の位置や形状や寸法は、実装される半導体デバイス91などに応じて適宜設定されるものであり、特に限定されるものではない。
導体パターン13のうち、平面視において(図1中上方または下方から見て)デバイスホール21の内側に突出している部分は、フライングリード131となる。実装される半導体デバイス91の端子は、フライングリード131にボンディングされて接続される。
導体パターン13の表面には、メッキ層22が形成される。メッキ層22は、ニッケルメッキ層221と金メッキ層222の積層構造が適用される。ニッケルメッキ層221は下地となるメッキ層22であり、導体パターン13を被覆するよう形成される。金メッキ層222は、ニッケルメッキ層221に積層して形成される。
なお、導体パターン13のうちのフライングリード131は、上下両面が露出しており、上下両面にメッキ層22(ニッケルメッキ層221と金メッキ層222)が形成される。
導体パターン13の表面には、メッキ層22が形成される。メッキ層22は、ニッケルメッキ層221と金メッキ層222の積層構造が適用される。ニッケルメッキ層221は下地となるメッキ層22であり、導体パターン13を被覆するよう形成される。金メッキ層222は、ニッケルメッキ層221に積層して形成される。
なお、導体パターン13のうちのフライングリード131は、上下両面が露出しており、上下両面にメッキ層22(ニッケルメッキ層221と金メッキ層222)が形成される。
デバイスホール21の内周において、金属シート111の孔加工面211は、絶縁膜112の孔加工面212から後退している。なお、「孔加工面」とは、ベースフィルム11の貫通孔の内周面をいうものとする。本実施形態では、デバイスホール21を打ち抜き加工によって形成した後、金属シート111の孔加工面211をエッチングによって後退させる(後述)。
そして、後退している金属シート111の孔加工面211には、保護膜としてのメッキ層23が形成される。このメッキ層23は、導体パターン13の表面に形成されるメッキ層22と同じ構成を有する。すなわち、本実施形態では、金属シート111の孔加工面211を覆うように、下地のメッキ層23としてニッケルメッキ層231が形成される。さらに、ニッケルメッキ層231に積層して金メッキ層232が形成される。なお、導体パターン13の表面のメッキ層22と、金属シート111の孔加工面211のメッキ層23とは、同じ工程で形成される(後述)。
そして、後退している金属シート111の孔加工面211には、保護膜としてのメッキ層23が形成される。このメッキ層23は、導体パターン13の表面に形成されるメッキ層22と同じ構成を有する。すなわち、本実施形態では、金属シート111の孔加工面211を覆うように、下地のメッキ層23としてニッケルメッキ層231が形成される。さらに、ニッケルメッキ層231に積層して金メッキ層232が形成される。なお、導体パターン13の表面のメッキ層22と、金属シート111の孔加工面211のメッキ層23とは、同じ工程で形成される(後述)。
このような構成によれば、金属シート111の孔加工面211がメッキ層23により被覆される。このため、FPC1aの実装工程や使用時において、金属シート111に腐食などの化学反応が生じることが防止または抑制される。このように、メッキ層23が、金属シート111の孔加工面211を腐食などから保護する保護膜として機能する。したがって、FPC1aの信頼性の向上を図ることができる。
さらに、金属シート111の孔加工面211が絶縁膜112の孔加工面212から後退している構成であるため、金属シート111とフライングリード131との絶縁距離(短絡を防止するための距離)を大きくすることができる。すなわち、金属シート111とフライングリード131とは、絶縁膜112および接着剤層12を介して接近している。このため、金属シート111の孔加工面211が絶縁膜112の孔加工面212から後退していない構成では、金属シート111とフライングリード131とが短絡しやすくなるおそれがある。これに対して、本実施形態によれば、金属シート111とフライングリード131との距離(絶縁距離)が大きくなるため、短絡のおそれを低減できる。
金属シート111の孔加工面211に形成されるメッキ層23の表面は、絶縁膜112の孔加工面212から、50μm以上後退していることが好ましい。図中のL1は、後退距離を示す。後退距離L1は、平面視において、絶縁膜112の孔加工面212からメッキ層23の表面までの距離をいう。
金属シート111の孔加工面211に形成されるメッキ層23の表面は、絶縁膜112の孔加工面212から、50μm以上後退していることが好ましい。図中のL1は、後退距離を示す。後退距離L1は、平面視において、絶縁膜112の孔加工面212からメッキ層23の表面までの距離をいう。
また、FPC1aには、導体パターン13を覆うように、カバーレイフィルム5が貼り付けられる。カバーレイフィルム5には、たとえば、厚さが約5μmのアラミド樹脂フィルム51と、厚さが約30μmのエポキシ樹脂からなるカバーレイ接着剤層52との積層構造を有するフィルムが適用できる。
≪FPCの製造方法≫
次に、FPC1aの製造方法について説明する。本実施形態においては、FPC1aの製造方法に、ロール・トゥー・ロール(roll to roll)工法が適用される。ロール・トゥー・ロール工法では、ロールに巻いた長尺のベースフィルム11を開始材料とし、他のロールに巻取りながら連続的にFPC1aが製造される。また、FPC1aの製造においては、品質検査が完了するまで、ロール・トゥー・ロール工法で工程が進められる。
図2は、ロール・トゥー・ロール工法により製造されるFPC1aの構成の例を示す平面模式図である。本実施形態では、矢印方向を長手方向とするベースフィルム11の幅方向に、2列のFPC1aのピース101(小片)が連続的に並べて製造される。製造されたFPC1aは、打ち抜かれて個別のピース101に分離される。なお、FPC1aのピース101の列の数は限定されるものではない。
次に、FPC1aの製造方法について説明する。本実施形態においては、FPC1aの製造方法に、ロール・トゥー・ロール(roll to roll)工法が適用される。ロール・トゥー・ロール工法では、ロールに巻いた長尺のベースフィルム11を開始材料とし、他のロールに巻取りながら連続的にFPC1aが製造される。また、FPC1aの製造においては、品質検査が完了するまで、ロール・トゥー・ロール工法で工程が進められる。
図2は、ロール・トゥー・ロール工法により製造されるFPC1aの構成の例を示す平面模式図である。本実施形態では、矢印方向を長手方向とするベースフィルム11の幅方向に、2列のFPC1aのピース101(小片)が連続的に並べて製造される。製造されたFPC1aは、打ち抜かれて個別のピース101に分離される。なお、FPC1aのピース101の列の数は限定されるものではない。
図2に示すように、FPC1aには、デバイスホール21のほか、メッキ用ホール24とメッキ用リードパターン132とが形成される。メッキ用ホール24とメッキ用リードパターン132は、金属シート111の孔加工面211に電解メッキ法を用いてメッキ層23を形成する際に、金属シート111に電流を流すために用いられる。メッキ用リードパターン132は、メッキ用ホール24において、金属シート111と電気的に導通している。なお、メッキ用ホール24とメッキ用リードパターン132とは、ピース101の外側(カバーレイフィルム5の外側)に形成される。そして、FPC1aが個別のピース101に分離されると、ピース101にはメッキ用ホール24が残らない。このほか、FPC1aには、コンタクトホール25が形成されてもよい。コンタクトホール25においては、コンタクトパッド133が露出している。
図3A〜3Hは、FPC1aの製造方法の工程を示す断面模式図である。なお、これらの図は、説明のための模式図であり、必ずしも現実の特定の切断線に沿った断面ではない。
まず図3Aに示すように、ベースフィルム11の一方の絶縁膜112の表面に、接着剤層12が積層される。
本実施形態では、ベースフィルム11の金属シート111には、厚さが約50μmのアルミニウム箔が適用される。また、絶縁膜112には、厚さが約4μmのポリイミド樹脂が適用される。なお、金属シート111としてのアルミニウム箔の厚さは、可撓性を利用できる範囲であればよい。アルミニウム箔の可撓性を利用できる厚さの範囲として、20〜400μmが適用できる。さらに、ロール・トゥー・ロール工法でFPC1aを製造する場合には、アルミニウム箔の厚さが20〜150μmであることが好ましい。これ以上の厚さである場合には、カットシートの状態で加工することになる。
接着剤層12には、たとえば前記のとおり、厚さが約12μmの東レ株式会社製の商品名「TAB用接着剤#8200」が適用できる。
まず図3Aに示すように、ベースフィルム11の一方の絶縁膜112の表面に、接着剤層12が積層される。
本実施形態では、ベースフィルム11の金属シート111には、厚さが約50μmのアルミニウム箔が適用される。また、絶縁膜112には、厚さが約4μmのポリイミド樹脂が適用される。なお、金属シート111としてのアルミニウム箔の厚さは、可撓性を利用できる範囲であればよい。アルミニウム箔の可撓性を利用できる厚さの範囲として、20〜400μmが適用できる。さらに、ロール・トゥー・ロール工法でFPC1aを製造する場合には、アルミニウム箔の厚さが20〜150μmであることが好ましい。これ以上の厚さである場合には、カットシートの状態で加工することになる。
接着剤層12には、たとえば前記のとおり、厚さが約12μmの東レ株式会社製の商品名「TAB用接着剤#8200」が適用できる。
次に、図3Bに示すように、デバイスホール21などの貫通孔が形成される。デバイスホール21などの貫通孔の形成には、金型を用いた打ち抜き加工が適用される。この工程では、ベースフィルム11と接着剤層12とを一連に貫通する貫通孔が形成される。なお、デバイスホール21などの貫通孔が形成されると、貫通孔の内周には、金属シート111の孔加工面211が露出する。このため、このままの状態では、金属シート111には、腐食などの化学反応が生じやすくなるおそれがある。そこで、後述するメッキ工程において、金属シート111の孔加工面211にメッキ層23を形成する。
また、この工程の打ち抜き加工によって、メッキ用ホール24がデバイスホール21と同時に形成される。
また、この工程の打ち抜き加工によって、メッキ用ホール24がデバイスホール21と同時に形成される。
次いで、図3Cに示すように、接着剤層12の表面に、導体パターン13となる導体箔61が貼り付けられる。導体箔61には、たとえば厚さが35μmの電解銅箔(規格市販品)が適用される。なお、導体箔61の貼り付けには、たとえば加圧ラミネーションが適用される。導体箔61が貼り付けられると、ベースフィルム11と接着剤層12と導体箔61からなる3層積層構造のフィルムが形成される。そして、デバイスホール21などの貫通孔は、導体箔61によって全て塞がれる。
次いで、図3Dに示すように、導体箔61から導体パターン13が形成される。導体パターン13には、フライングリード131が含まれる。さらに、メッキ用リードパターン132や、メッキ用ホール24のランドや、コンタクトパッド133なども、導体パターン13の一部としてこの工程において形成される。導体パターン13の形成方法には、たとえば、従来公知の写真触刻法が適用できる。なお、導体箔61のエッチングに際し、導体箔61の図中における下側の面のうち、デバイスホール21などの貫通孔から露出している部分を、あらかじめエッチングレジスト(裏止剤)によりコートしておく。
次いで、図3Eに示すように、金属シート111の孔加工面211を、絶縁膜112の孔加工面212から後退させる加工を行う。後退距離L1を50μm以上とするため、孔加工面211を後退させる距離は、 (メッキ層23の厚さ)+(50μm) 以上とする。この加工は、金属シート111の孔加工面211とフライングリード131とが接着剤層12と絶縁膜112とを介して接近していることから、金属シート111とフライングリード131との絶縁性を高める(短絡し難くする)ために行われる。
この加工には、アルミエッチング液を用いたエッチングが適用できる。アルミエッチング液には、たとえば、扇化学工業株式会社製の商品名『ETCHITRON OES-11』が適用できる。なお、このアルミエッチング液による導体パターン13(導体箔61)へのエッチング作用は、無視できる程度である。
この加工には、アルミエッチング液を用いたエッチングが適用できる。アルミエッチング液には、たとえば、扇化学工業株式会社製の商品名『ETCHITRON OES-11』が適用できる。なお、このアルミエッチング液による導体パターン13(導体箔61)へのエッチング作用は、無視できる程度である。
次いで、図3Fに示すように、導体パターン13を覆うように、導体パターン13を保護するカバーレイフィルム5が貼り付けられる。本実施形態において、カバーレイフィルム5には、たとえば、厚さが約5μのアラミド樹脂フィルム51と、厚さが約30μmのエポキシ樹脂からなるカバーレイ接着剤層52との積層構造を有するフィルムが適用できる。
このカバーレイフィルム5は、貼り付けられる前に、あらかじめ分離後のFPC1aのピース101(小片)に応じた寸法および形状に形成される。本実施形態では、カバーレイフィルム5は、FPC1aのピース101よりも広い範囲に貼り付けられる。さらに、カバーレイフィルム5には、貼り付けられた状態でデバイスホール21や図略の端子パッドに対応する位置に、これらを露出させるための開口が形成される。そして、カバーレイフィルム5は、ベースフィルム11に、接着剤層12および導体パターン13を覆うように貼り付けられる。貼り付けられたカバーレイフィルム5は、加熱圧着される。
このカバーレイフィルム5は、貼り付けられる前に、あらかじめ分離後のFPC1aのピース101(小片)に応じた寸法および形状に形成される。本実施形態では、カバーレイフィルム5は、FPC1aのピース101よりも広い範囲に貼り付けられる。さらに、カバーレイフィルム5には、貼り付けられた状態でデバイスホール21や図略の端子パッドに対応する位置に、これらを露出させるための開口が形成される。そして、カバーレイフィルム5は、ベースフィルム11に、接着剤層12および導体パターン13を覆うように貼り付けられる。貼り付けられたカバーレイフィルム5は、加熱圧着される。
次いで、図3Gに示すように、メッキ用リードパターン132と金属シート111とを電気的に導通させる。たとえば、メッキ用ホール24に、印刷法を用いて導電ペースト241を充填し、その後所定の条件で硬化処理を行う。導電ペースト241には、たとえば、ハリマ化成株式会社製の製品名『導電性銀ペーストSV』が適用できる。この工程を経ると、金属シート111とメッキ用リードパターン132とは、メッキ用ホール24に充填された導電ペースト241を経由して電気的に接続する。したがって、金属シート111の孔加工面211に、電解メッキ法を用いてメッキ層23を形成できる。
次いで、図3Hに示すように、導体パターン13の露出している部分にメッキ層22を形成するとともに、金属シート111の孔加工面211にメッキ層23を形成する。具体的には、まず、これらの部分に下地となるニッケルメッキ層221,231を形成し、次いでその表面に金メッキ層222,232を形成する。メッキ層22,23の形成には、電解メッキ法が適用される。本実施形態では、ニッケルメッキ層221,231の厚さとして1〜4μmの範囲が適用され、金メッキ層222,232の厚さとして0.1〜1.0μmの範囲が適用される。
なお、フライングリード131は、導体パターン13のうちデバイスホール21に突出している部分であり、カバーレイフィルム5によって被覆されない。このため、フライングリード131は、表裏を含めて全面にメッキ層22(ニッケルメッキ層221と金メッキ層222)が形成される。このほか、導体パターン13として、他の電子機器との接続に用いられるボンディングパッドやコンタクトパッドにも、メッキ層22(ニッケルメッキ層221と金メッキ層222)が形成される。
さらに、これと同じ工程において、金属シート111の後退させた孔加工面211に、メッキ層23(ニッケルメッキ層231と金メッキ層232)が形成される。これらのニッケルメッキ層231と金メッキ層232とは、導体パターン13に形成されるニッケルメッキ層221と金メッキ層222と同じ構成である。
以上の工程を経て、カバーレイフィルム5が貼り付けられたFPC1aが製造される。その後、半導体デバイス91の実装や、検査等が行われる。
デバイスホール21において、フライングリード131と金属シート111の孔加工面211との絶縁距離は、主に、接着剤層12の厚さと絶縁膜112の厚さと後退距離L1とによって決まる。本実施形態では、接着剤層12の厚さを約12μmとし、絶縁膜112の厚さを約4μmとし、後退距離L1を約50μmとした。そして、FPC1aにLEDを実装して点灯させたところ、十分な絶縁性を有することが確認された。
なお、フライングリード131と金属シート111の孔加工面211との絶縁性をさらに高くするには、この後退距離L1をさらに大きくすればよい。
なお、フライングリード131と金属シート111の孔加工面211との絶縁性をさらに高くするには、この後退距離L1をさらに大きくすればよい。
本実施形態では、金属シート111の孔加工面211の防食のためメッキ工程と、フライングリード131のメッキ工程との共通化を図っているところに特徴と有する。FPC1aがフライングリード131を有さない場合には、金属シート111の孔加工面211の防食のためメッキ工程を、導体パターン13の他の部分の表面処理のためのメッキ工程と共通化すればよい。たとえば、エッジコネクタの表面処理のための硬質ニッケルメッキ工程および金メッキ工程や、はんだ付けパッドの表面処理のための錫メッキ工程と共通化を図る構成が適用できる。
≪他の実施の形態≫
次に、他の実施形態について説明する。前記の実施形態では、ベースフィルム11に形成される開口部として、半導体デバイス91などを実装するためのデバイスホール21を示したが、デバイスホール21以外にも開口部が形成されることがある。ここで説明する他の実施形態は、デバイスホール21以外の開口部に適用される形態である。なお、前記実施形態と共通の構成には同じ符号を付し、説明を省略する。
次に、他の実施形態について説明する。前記の実施形態では、ベースフィルム11に形成される開口部として、半導体デバイス91などを実装するためのデバイスホール21を示したが、デバイスホール21以外にも開口部が形成されることがある。ここで説明する他の実施形態は、デバイスホール21以外の開口部に適用される形態である。なお、前記実施形態と共通の構成には同じ符号を付し、説明を省略する。
図4に示すFPC1bには、ベースフィルム11にコンタクトホール25が形成される構成の例である。コンタクトホール25の差渡し径L2は約1.2mmである。また、図4は、FPC1bの適用例として、FPC1bが、インクジェットプリンタのインクタンクの底に固定される例を示す。FPC1bはコンタクトホール25を有しており、たとえばコンタクトピン29を備えたインクタンク装着部30に装着され電気的に接続される。コンタクトピン29は、FPC1bのコンタクトホール25に露出している導体パターン13に当接するように、インクタンク装着部30から突出している弾性接点部材である。またFPC1bは、カバーレイフィルム5がインクタンクの底板31に支持されている。このため、コンタクトホール25に露出している導体パターン13を被覆するメッキ層22とコンタクトピン29とが、確実に導通される。この構成では、インクタンクの状態についての情報が、インクタンク装着部30を経由して不図示のケーブルでプリンタ本体に伝達される。
図5に示すFPC1cは、ベースフィルム11に通気口26が形成される構成の例である。通気口26は、COF方式で半導体デバイス91をフェイスダウン状態で実装してから封止樹脂92で封止する際に、脱気を行うために形成される(通気口については、特開平11−97586号公報を参照)。通気口26の径L3は、たとえば約0.5mmである。
コンタクトホール25および通気口26における金属シート111の孔加工面211に対しても、腐食防止対策を施す必要がある。そこで、図4や図5に示すように、コンタクトホール25や通気口26の内周においても、金属シート111の孔加工面211にメッキ層23を形成する。コンタクトホール25や通気口26が形成されるFPC1b,1cの製造方法(特に、メッキ工程)には、前記実施形態と同じ製造方法(工程)が適用できる。このように、コンタクトホール25や通気口26の孔加工面211に対しても、デバイスホール21と同様に、腐食等を防止するためのメッキ層23が形成される。メッキ層23の構成も、前記同様に、ニッケルメッキ層231と金メッキ層232の積層構造が適用できる。
なお、1つのFPC1aのピース101に、デバイスホール21とコンタクトホール25の両方が形成される構成であれば、両方の孔加工面211にメッキ層23が形成される構成が適用できる。
なお、1つのFPC1aのピース101に、デバイスホール21とコンタクトホール25の両方が形成される構成であれば、両方の孔加工面211にメッキ層23が形成される構成が適用できる。
上記各実施形態によれば、メッキ層23によって、金属シート111の孔加工面211における腐食等の化学変化が進行することを防止または抑制できる。したがって、FPC1a,1b,1cの信頼性の向上を図ることができる。
また、本発明の各実施形態によれば、金属シート111の孔加工面211にメッキ層23を形成する工程を、導体パターン13にメッキ層22を形成する工程と共通化できる。したがって、金属シート111の孔加工面211の防食のために特別な工程が必要とならない。
また、本発明の各実施形態によれば、金属シート111の孔加工面211にメッキ層23を形成する工程を、導体パターン13にメッキ層22を形成する工程と共通化できる。したがって、金属シート111の孔加工面211の防食のために特別な工程が必要とならない。
なお、前記各実施形態では、金属シート111の孔加工面211の腐食等から保護する保護膜として、メッキ層23が適用される構成を示したが、メッキ層23でなくてもよい。図6は、孔加工面211の保護膜として絶縁性樹脂27が適用される構成の例を示す断面模式図である。図6に示すように、金属シート111の孔加工面211の表面を被覆するように絶縁性樹脂27の膜が形成される。絶縁性樹脂27には、たとえば、日本ポリテック株式会社の品名:NPR80 ID60といったソルダーレジストが適用できる。
図7A〜図7Dは、絶縁性樹脂27が適用されるFPC1aの製造方法の工程を示す断面模式図である。なお、メッキ層23が適用される構成と共通の部分については説明を省略する。
導体パターン13を形成するまでの工程は、メッキ層23が適用される構成と共通である(図3A〜図3D参照)。
導体パターン13を形成するまでの工程は、メッキ層23が適用される構成と共通である(図3A〜図3D参照)。
図7Aに示すように、孔加工面211に露出している金属シート111を後退させるために、エッチング処理(アルミエッチング処理)が施される。エッチング液には、たとえば、扇化学工業株式会社の製品:ETCHITRON OES-11が適用できる。後退距離(図6のL1)は、約50μmでよい。また、この処理においては、導体パターン13とは反対側(図中では下側)の薄葉である絶縁膜112は、金属シート111の後退距離と同じ距離がほぼ同時に削られる。なお、この工程において、エッチング液が導体パターン13である銅箔へ与える影響は無視できる程度である。
図7Bに示すように、導体パターン13を保護するためのカバーレイフィルム5が積層される。この工程は、図3Fに示す工程と共通である。
図7Bに示すように、導体パターン13を保護するためのカバーレイフィルム5が積層される。この工程は、図3Fに示す工程と共通である。
図7Cに示すように、金属シート111の孔加工面211を被覆するように、絶縁性樹脂27の膜が形成される。感光性のソルダーレジストが適用される場合には、絶縁性樹脂27の膜の形成には、たとえば次のような方法が適用できる。
まず、デバイスホール21の内周面およびその周辺に、印刷法によって絶縁性樹脂27が塗布される。塗布される絶縁性樹脂27の膜の厚さは、10〜20μm程度であることが好ましい。
塗布された絶縁性樹脂27には、フォトマスクを用いて感光処理が施され、続いて現像処理が施される。絶縁性樹脂27の膜は、デバイスホール21に露出する金属シート111の孔加工面を完全に被覆し、さらに絶縁膜112に重畳する範囲に形成されることが好ましい。現像処理が施された絶縁性樹脂27にアフターベークが施される。
以上の工程を経て、絶縁性樹脂27の膜が形成される。
このような工程により形成された絶縁性樹脂27の膜は、金属シート111の孔加工面211に密着している。このため、金属シート111の孔加工面211からの腐食が防止または抑制される。
まず、デバイスホール21の内周面およびその周辺に、印刷法によって絶縁性樹脂27が塗布される。塗布される絶縁性樹脂27の膜の厚さは、10〜20μm程度であることが好ましい。
塗布された絶縁性樹脂27には、フォトマスクを用いて感光処理が施され、続いて現像処理が施される。絶縁性樹脂27の膜は、デバイスホール21に露出する金属シート111の孔加工面を完全に被覆し、さらに絶縁膜112に重畳する範囲に形成されることが好ましい。現像処理が施された絶縁性樹脂27にアフターベークが施される。
以上の工程を経て、絶縁性樹脂27の膜が形成される。
このような工程により形成された絶縁性樹脂27の膜は、金属シート111の孔加工面211に密着している。このため、金属シート111の孔加工面211からの腐食が防止または抑制される。
図7Dに示すように、露出している導体パターン13に、メッキ層22が形成される。メッキ層22の形成工程は、前述の工程と共通である(図3H参照)。
なお、金属シート111の孔加工面211が絶縁性樹脂27の膜で被覆される構成においては、メッキ用ホール24に導電ペースト241を充填する処理は施されなくてもよい。
なお、金属シート111の孔加工面211が絶縁性樹脂27の膜で被覆される構成においては、メッキ用ホール24に導電ペースト241を充填する処理は施されなくてもよい。
以上、本発明の各種の実施形態を、図面を参照して詳細に説明したが、前記各実施形態は、本発明の実施にあたっての具体例を示したに過ぎない。本発明の技術的範囲は、前記各実施形態に限定されるものではない。本発明は、その趣旨を逸脱しない範囲において、種々の変更が可能であり、それらも本発明の技術的範囲に含まれる。
たとえば、実施形態で示したベースフィルムの材質や寸法は一例であり、前記材質や寸法に限定されるものではない。また、前記実施形態では、TAB方式で半導体素子などの実装を行うことができるFPCを示したが、半導体素子の実装方式は限定されるものではない。TAB方式のほか、COF方式であってもよい。
たとえば、実施形態で示したベースフィルムの材質や寸法は一例であり、前記材質や寸法に限定されるものではない。また、前記実施形態では、TAB方式で半導体素子などの実装を行うことができるFPCを示したが、半導体素子の実装方式は限定されるものではない。TAB方式のほか、COF方式であってもよい。
本発明は、金属シートを含むベースフィルムを有するFPCにおいて、金属シートの防食に有効な技術である。そして、本発明によれば、金属シートの孔加工面の腐食等を防止または抑制でき、FPCの信頼性の向上を図ることができる。
1a,1b,1c:フレキシブルプリント配線板
101:ピース
11:ベースフィルム
111:金属シート
112:絶縁膜
12:接着剤層
13:導体パターン
131:フライングリード
132:メッキ用リードパターン
133:コンタクトパッド
21:デバイスホール
211:金属シートの孔加工面
212:絶縁膜の孔加工面
22:導体パターンのメッキ層
221:ニッケルメッキ層
222:金メッキ層
23:金属シートのメッキ層
231:ニッケルメッキ層
232:金メッキ層
24:メッキ用ホール
241:導電ペースト
25:コンタクトホール
26:通気口
27:ソルダーレジスト
29:コンタクトピン
30:インクタンク装着部
31:インクタンク底板
5:カバーレイフィルム
51:アラミド樹脂フィルム
52:接着剤層
91:半導体デバイス
92:封止樹脂
61:導体箔
L1:後退距離
101:ピース
11:ベースフィルム
111:金属シート
112:絶縁膜
12:接着剤層
13:導体パターン
131:フライングリード
132:メッキ用リードパターン
133:コンタクトパッド
21:デバイスホール
211:金属シートの孔加工面
212:絶縁膜の孔加工面
22:導体パターンのメッキ層
221:ニッケルメッキ層
222:金メッキ層
23:金属シートのメッキ層
231:ニッケルメッキ層
232:金メッキ層
24:メッキ用ホール
241:導電ペースト
25:コンタクトホール
26:通気口
27:ソルダーレジスト
29:コンタクトピン
30:インクタンク装着部
31:インクタンク底板
5:カバーレイフィルム
51:アラミド樹脂フィルム
52:接着剤層
91:半導体デバイス
92:封止樹脂
61:導体箔
L1:後退距離
Claims (13)
- 金属シートと前記金属シートの両面を被覆する絶縁膜とを有するベースフィルムと、
前記絶縁膜に積層された接着剤層と、
前記接着剤層に積層する導体パターンと、
を有し、
前記導体パターンの表面にはメッキ層が形成されるとともに、
前記ベースフィルムと前記接着剤層とを一連に貫通する貫通孔が形成され、前記貫通孔の内周に露出している前記金属シートの孔加工面には、保護膜が形成されることを特徴とするフレキシブルプリント配線板。 - 前記金属シートは、厚さが20〜400μmのアルミニウム箔であることを特徴とする請求項1に記載のフレキシブルプリント配線板。
- 前記保護膜は、前記導体パターンの前記メッキ層と同じメッキ層であることを特徴とする請求項1または2に記載のフレキシブルプリント配線板。
- 前記メッキ層は、ニッケルメッキ層と金メッキ層であることを特徴とする請求項3に記載のフレキシブルプリント配線板。
- 前記金属シートの孔加工面に前記ニッケルメッキ層が形成され、前記ニッケルメッキ層に積層して前記金メッキ層が形成されることを特徴とする請求項4に記載のフレキシブルプリント配線板。
- 前記ニッケルメッキ層は厚さが1〜4μmであり、前記金メッキ層の厚さは0.1〜1.0μmであることを特徴とする請求項4または5に記載のフレキシブルプリント配線板。
- 前記金属シートの孔加工面は、前記絶縁膜の孔加工面から後退しており、前記金属シートの後退している前記孔加工面に、前記メッキ層が形成されることを特徴とする請求項3から6のいずれか1項に記載のフレキシブルプリント配線板。
- 前記金属シートの前記孔加工面に形成されるメッキ層の表面は、前記絶縁膜の前記孔加工面から50μm以上後退していることを特徴とする請求項7に記載のフレキシブルプリント配線板。
- 前記保護膜は、絶縁性樹脂からなることを特徴とする請求項1または2に記載のフレキシブルプリント配線板。
- 金属シートと前記金属シートの両面を被覆する絶縁膜とを有するベースフィルムと、前記絶縁膜に積層された接着剤層と、前記接着剤層に積層する導体パターンと、を有し、前記ベースフィルムと前記接着剤層とを一連に貫通する貫通孔が形成されるフレキシブルプリント配線板の製造方法において、
前記導体パターンの表面にメッキ層を形成する工程において、同時に、前記貫通孔の内周に露出している前記金属シートの孔加工面にメッキ層を形成することを特徴とするフレキシブルプリント配線板の製造方法。 - 電解メッキ法により前記メッキ層を形成することを特徴とする請求項10に記載のフレキシブルプリント配線板の製造方法。
- 前記貫通孔の内周に露出している前記金属シートの孔加工面を前記絶縁膜の孔加工面から後退させ、後退させた前記金属シートの前記孔加工面に前記メッキ層を形成することを特徴とする請求項10または11に記載のフレキシブルプリント配線板の製造方法。
- エッチングによって、前記金属シートの前記孔加工面を前記絶縁膜の孔加工面から後退させることを特徴とする請求項12に記載のフレキシブルプリント配線板の製造方法。
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JP2013135401A JP2015012087A (ja) | 2013-06-27 | 2013-06-27 | フレキシブルプリント配線板およびその製造方法 |
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CN108260279A (zh) * | 2017-12-04 | 2018-07-06 | 深圳市新宇腾跃电子有限公司 | 一种电池fpc的制作方法、电池fpc |
-
2013
- 2013-06-27 JP JP2013135401A patent/JP2015012087A/ja active Pending
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