JP2015011456A - 車両用情報提供装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】自車両の走行速度と制限速度との差を直感的に判断させ易くする【解決手段】車両用情報提供装置1では、車速センサ4により自車両の走行速度を示す情報(以下、自車両速度情報という)を取得するとともに、カメラ3が撮影した前景画像データを用いて画像認識処理を行うことにより、自車両が走行している道路の制限速度を示す情報(以下、制限速度情報という)を取得する。さらに、自車両速度情報と制限速度情報とに基づいて、自車両の走行速度と制限速度との差である差分速度を算出する。そして、差分速度に応じて予め設定された色を有するとともに、差分速度と正の相関を有するように予め設定された大きさを有する差分速度画像DPを表示する。【選択図】図1
Description
本発明は、車両の乗員に対して情報を提供する車両用情報提供装置に関する。
従来、自車両が走行している道路の制限速度と自車両の走行速度との差に応じた色で表示することにより、制限速度への接近に対する注意を促すことができるように構成された車両用表示装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
しかし、色の変化のみでは、運転者は自車両の走行速度と制限速度との差を直感的に判断し難いという問題があった。
本発明は、こうした問題に鑑みてなされたものであり、自車両の走行速度と制限速度との差を直感的に判断させ易くすることを目的とする。
本発明は、こうした問題に鑑みてなされたものであり、自車両の走行速度と制限速度との差を直感的に判断させ易くすることを目的とする。
上記目的を達成するためになされた本発明の車両用情報提供装置は、自車両速度取得手段と、制限速度取得手段と、差分速度算出手段と、差分速度表示手段とを備える。
そして本発明の車両用情報提供装置では、自車両速度取得手段が、当該車載通信装置が搭載された車両である自車両の走行速度を示す自車両速度情報を取得する。また制限速度取得手段が、自車両が走行している道路の制限速度を示す制限速度情報を取得する。さらに差分速度算出手段が、自車両速度取得手段により取得された自車両速度情報と、制限速度取得手段により取得された制限速度情報とに基づいて、自車両の走行速度と制限速度との差である差分速度を算出する。そして差分速度表示手段が、差分速度算出手段により算出された差分速度に応じて予め設定された色を有するとともに、差分速度算出手段により算出された差分速度と正の相関を有するように予め設定された大きさを有する画像である差分速度画像を表示する。
そして本発明の車両用情報提供装置では、自車両速度取得手段が、当該車載通信装置が搭載された車両である自車両の走行速度を示す自車両速度情報を取得する。また制限速度取得手段が、自車両が走行している道路の制限速度を示す制限速度情報を取得する。さらに差分速度算出手段が、自車両速度取得手段により取得された自車両速度情報と、制限速度取得手段により取得された制限速度情報とに基づいて、自車両の走行速度と制限速度との差である差分速度を算出する。そして差分速度表示手段が、差分速度算出手段により算出された差分速度に応じて予め設定された色を有するとともに、差分速度算出手段により算出された差分速度と正の相関を有するように予め設定された大きさを有する画像である差分速度画像を表示する。
このように構成された本発明の車両用情報提供装置は、自車両の走行速度と制限速度との差(差分速度)に応じて予め設定された色を有する差分速度画像を表示する。このため、自車両の運転者は、差分速度と色との相関関係を予め把握しておくことで、表示されている差分速度画像を視認することによって自車両の走行速度と制限速度との差を判断することができる。さらに本発明の車両用情報提供装置は、差分速度と正の相関を有するように予め設定された大きさを有する差分速度画像を表示する。このため、自車両の運転者は、差分速度画像が大きくなるほど差分速度が大きいと判断することができる。すなわち、本発明の車両用情報提供装置によれば、自車両の走行速度と制限速度との差を運転者に直感的に判断させ易くすることができる。
なお本発明の車両用情報提供装置では、差分速度画像の大きさだけではなく差分速度画像の色を用いて差分速度を示している。このため、自車両の運転者は、大きさに基づく直感だけではなく、予め把握している色の上記相関関係に基づいて、差分速度画像が示す差分速度を認識することができる。これにより、差分速度画像の大きさに基づいた直感による差分速度の判断が正しいか否かという不安を運転者に抱かせてしまうという事態の発生を抑制することができる。
(第1実施形態)
以下に本発明の第1実施形態を図面とともに説明する。
本実施形態の車両用情報提供装置1は、車両に搭載され、図1に示すように、ヘッドアップディスプレイ(Head Up Display)装置2(以下、HUD装置2という)、カメラ3、車速センサ4および制御部5を備えている。
以下に本発明の第1実施形態を図面とともに説明する。
本実施形態の車両用情報提供装置1は、車両に搭載され、図1に示すように、ヘッドアップディスプレイ(Head Up Display)装置2(以下、HUD装置2という)、カメラ3、車速センサ4および制御部5を備えている。
HUD装置2は、画像を表示するための表示光を、ウインドシールドの下方からウインドシールドに向けて照射する。これにより、運転者は、その投影された虚像を車両前方の実際の風景に重ねて視認することになる。なおHUD装置2は、ウインドシールドの下側に設けられた矩形状の表示画面領域DRに画像を表示する(図2を参照)。
カメラ3は、運転者がウインドシールド越しに視認可能な自車両前方の風景(以下、前景ともいう)を連続して撮影する。なお以下、カメラ3が撮影することにより取得された画像データを前景画像データという。
車速センサ4は、車両用情報提供装置1が搭載された車両の走行速度を検出する。
制御部5は、CPU、ROM、RAM、I/O及びこれらの構成を接続するバスラインなどからなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成されている。そして制御部5は、カメラ3および車速センサ4からの入力に基づいて各種処理を実行し、HUD装置2を制御する。
制御部5は、CPU、ROM、RAM、I/O及びこれらの構成を接続するバスラインなどからなる周知のマイクロコンピュータを中心に構成されている。そして制御部5は、カメラ3および車速センサ4からの入力に基づいて各種処理を実行し、HUD装置2を制御する。
このように構成された車両用情報提供装置1において、制御部5は、後述する情報提供処理を実行する。
次に、制御部5が実行する情報提供処理の手順を説明する。情報提供処理は、車両用情報提供装置1の動作中に繰り返し実行される処理である。
次に、制御部5が実行する情報提供処理の手順を説明する。情報提供処理は、車両用情報提供装置1の動作中に繰り返し実行される処理である。
この情報提供処理が実行されると、制御部5は、図3に示すように、まずS10にて、カメラ3が撮影した最新の前景画像データを用いて、画像認識処理(例えばパターンマッチング)を行うことにより、道路標識または電光掲示板に表示されている制限速度を検出する。
そしてS20にて、S10の検出結果に基づいて、道路標識または電光掲示板に制限速度が表示されていたか否かを判断する。ここで、制限速度が表示されていなかった場合には(S20:NO)、S50に移行する。一方、制限速度が表示されていた場合には(S20:YES)、S30にて、制限速度が変化したか否かを判断する。
ここで、制限速度が変化していない場合には(S30:NO)、S60に移行する。一方、制限速度が変化した場合には(S30:YES)、S40にて、現在走行している道路の制限速度を示す現制限速度を、S10で検出された制限速度に更新する。さらにS50にて、S10での検出結果を示す制限速度報知画像(図4を参照。詳細は後述)をHUD装置2に表示させ、S60に移行する。
そしてS60に移行すると、車速センサ4で検出した走行速度(以下、自車両走行速度という)から現制限速度を減算した速度(以下、差分速度という)を算出する。その後S70にて、S60で算出した差分速度を示す差分速度報知画像(図5を参照。詳細は後述)をHUD装置2に表示させ、情報提供処理を一旦終了する。
次に、制限速度報知画像の内容を説明する。
制限速度報知画像は、図4(a)に示すように、標識画像TPと、補足画像SPを含む。
制限速度報知画像は、図4(a)に示すように、標識画像TPと、補足画像SPを含む。
標識画像TPは、制限速度を道路標識の形式で示す。図4(a)では、制限速度が40km/hであることを示す。補足画像SPは、制限速度に関連して補足する情報を示す。図4(a)では、補足画像SPは、「一時」という文字を表示しており、40km/hの制限速度が一時的なものであることを示している。
また、図4(b)の制限速度報知画像において、標識画像TPは、制限速度が40km/hであることを示し、補足画像SPは、40km/hの制限速度が雪であるためであることを示している。
また、図4(c)の制限速度報知画像において、標識画像TPは、制限速度が40km/hであることを示し、補足画像SPは、40km/hの制限速度が18時までであることを示している。
次に、差分速度報知画像の内容を説明する。
差分速度報知画像は、図5(a)に示すように、現在速度画像VPと、差分速度画像DPを含む。
差分速度報知画像は、図5(a)に示すように、現在速度画像VPと、差分速度画像DPを含む。
現在速度画像VPは、自車両の走行速度を数字と単位で示す画像である。
差分速度画像DPは、差分速度を示す画像である。差分速度画像DPは、図5(b)に示すように、複数(本実施形態では13)の矩形状画像RP01,RP02,RP03,RP04,RP05,RP06,RP07,RP08,RP09,RP10,RP11,RP12,RP13を含む。
差分速度画像DPは、差分速度を示す画像である。差分速度画像DPは、図5(b)に示すように、複数(本実施形態では13)の矩形状画像RP01,RP02,RP03,RP04,RP05,RP06,RP07,RP08,RP09,RP10,RP11,RP12,RP13を含む。
矩形状画像RP01〜RP13は、矩形状に形成された画像である。そして、左から右に向かって矩形状画像RP01,RP02,RP03,RP04,RP05,RP06,RP07,RP08,RP09,RP10,RP11,RP12,RP13の順に水平方向に沿って整列するように配置されている。
矩形状画像RP01は、差分速度が−15km/h以下である場合に強調表示される。本実施形態では、矩形状画像RP01は緑色で強調表示される。
同様に、矩形状画像RP02,RP03,RP04,RP05,RP06はそれぞれ、差分速度が−10,−8,−6,−4,−2km/h以下である場合に強調表示される。本実施形態では、矩形状画像RP02,RP03,RP04,RP05,RP06は水色で強調表示される。
同様に、矩形状画像RP02,RP03,RP04,RP05,RP06はそれぞれ、差分速度が−10,−8,−6,−4,−2km/h以下である場合に強調表示される。本実施形態では、矩形状画像RP02,RP03,RP04,RP05,RP06は水色で強調表示される。
また、矩形状画像RP07,RP08,RP09,RP10,RP11はそれぞれ、差分速度が+2,+4,+6,+8,+10km/h以上である場合に強調表示される。本実施形態では、矩形状画像RP07,RP08,RP09,RP10,RP11は黄色で強調表示される。
また、矩形状画像RP12,RP13はそれぞれ、差分速度が+15,+20km/h以上である場合に強調表示される。本実施形態では、矩形状画像RP12,RP13は赤色で強調表示される。
また、矩形状画像RP02〜RP11の幅は互いに同じであり、矩形状画像RP01,RP12,RP13の幅は互いに同じである。そして、矩形状画像RP02〜RP11の幅は矩形状画像RP01,RP12,RP13の幅より小さい。
このため差分速度画像DPは、差分速度に応じて、以下に示す色および大きさで表示される。
まず、差分速度をVdと表記し、−2<Vd<+2[km/h]の場合には、矩形状画像RP01〜RP13は強調表示されない。
まず、差分速度をVdと表記し、−2<Vd<+2[km/h]の場合には、矩形状画像RP01〜RP13は強調表示されない。
+2≦Vd<+4[km/h]の場合には、矩形状画像RP07が黄色で強調表示される。すなわち、差分速度画像DPの色は黄色であり、差分速度画像DPの大きさは、矩形状画像RP07と同じ幅を有する大きさである。
+4≦Vd<+6[km/h]の場合には、矩形状画像RP07,RP08が黄色で強調表示される。すなわち、差分速度画像DPの色は黄色であり、差分速度画像DPの大きさは、矩形状画像RP07の左端から矩形状画像RP08の右端までの幅を有する大きさである。
+6≦Vd<+8[km/h]の場合には、矩形状画像RP07,RP08,RP09が黄色で強調表示される。すなわち、差分速度画像DPの色は黄色であり、差分速度画像DPの大きさは、矩形状画像RP07の左端から矩形状画像RP09の右端までの幅を有する大きさである。
+8≦Vd<+10[km/h]の場合には、矩形状画像RP07,RP08,RP09,RP10が黄色で強調表示される。すなわち、差分速度画像DPの色は黄色であり、差分速度画像DPの大きさは、矩形状画像RP07の左端から矩形状画像RP10の右端までの幅を有する大きさである。
+10≦Vd<+15[km/h]の場合には、矩形状画像RP07,RP08,RP09,RP10,RP11が黄色で強調表示される。すなわち、差分速度画像DPの色は黄色であり、差分速度画像DPの大きさは、矩形状画像RP07の左端から矩形状画像RP11の右端までの幅を有する大きさである。
+15≦Vd<+20[km/h]の場合には、矩形状画像RP07,RP08,RP09,RP10,RP11が黄色で強調表示されるとともに、矩形状画像RP12が赤色で強調表示される。すなわち、差分速度画像DPの色は黄色と赤色であり、差分速度画像DPの大きさは、矩形状画像RP07の左端から矩形状画像RP12の右端までの幅を有する大きさである。
+20≦Vd[km/h]の場合には、矩形状画像RP07,RP08,RP09,RP10,RP11が黄色で強調表示されるとともに、矩形状画像RP12,RP13が赤色で強調表示される。すなわち、差分速度画像DPの色は黄色と赤色であり、差分速度画像DPの大きさは、矩形状画像RP07の左端から矩形状画像RP13の右端までの幅を有する大きさである。
−4<Vd≦−2[km/h]の場合には、矩形状画像RP06が水色で強調表示される。すなわち、差分速度画像DPの色は水色であり、差分速度画像DPの大きさは、矩形状画像RP06と同じ幅を有する大きさである。
−6<Vd≦−4[km/h]の場合には、矩形状画像RP05,RP06が水色で強調表示される。すなわち、差分速度画像DPの色は水色であり、差分速度画像DPの大きさは、矩形状画像RP05の左端から矩形状画像RP06の右端までの幅を有する大きさである。
−8<Vd≦−6[km/h]の場合には、矩形状画像RP04,RP05,RP06が水色で強調表示される。すなわち、差分速度画像DPの色は水色であり、差分速度画像DPの大きさは、矩形状画像RP04の左端から矩形状画像RP06の右端までの幅を有する大きさである。
−10<Vd≦−8[km/h]の場合には、矩形状画像RP03,RP04,RP05,RP06が水色で強調表示される。すなわち、差分速度画像DPの色は水色であり、差分速度画像DPの大きさは、矩形状画像RP03の左端から矩形状画像RP06の右端までの幅を有する大きさである。
−15<Vd≦−10[km/h]の場合には、矩形状画像RP02,RP03,RP04,RP05,RP06が水色で強調表示される。すなわち、差分速度画像DPの色は水色であり、差分速度画像DPの大きさは、矩形状画像RP02の左端から矩形状画像RP06の右端までの幅を有する大きさである。
Vd≦−15[km/h]の場合には、矩形状画像RP02,RP03,RP04,RP05,RP06が水色で強調表示されるとともに、矩形状画像RP01が緑色で強調表示される。すなわち、差分速度画像DPの色は水色と緑色であり、差分速度画像DPの大きさは、矩形状画像RP01の左端から矩形状画像RP06の右端までの幅を有する大きさである。
次に、図6(a),(b),(c)に示すように、自車両MCが、まず制限速度が60km/hである道路を55km/hで走行しており(図6(a)を参照)、その後に制限速度が60km/hから40km/hに変化する地点を通過することにより(図6(b)を参照)、制限速度が40km/hである道路を41km/hで走行する(図6(c)を参照)という状況において表示される制限速度報知画像と差分速度報知画像を説明する。
まず制限速度が60km/hである道路を55km/hで走行している場合には(図6(a)を参照)、図7(a)に示すように、差分速度報知画像が表示される。このときの差分速度は−5km/h(=55km/h−60km/h)であるため、差分速度報知画像の現在速度画像VPでは、「55km/h」が表示され、差分速度画像DPでは、矩形状画像RP05,RP06が強調表示される。
また、制限速度が60km/hから40km/hに変化する地点を通過する場合には(図6(b)を参照)、図7(b)に示すように、制限速度報知画像と差分速度報知画像が表示される。このときの制限速度は40km/hであるため、制限速度報知画像の標識画像TPでは、「40」が記載された道路標識が表示される。また、このときの差分速度は+15km/h(=55km/h−40km/h)であるため、差分速度報知画像の現在速度画像VPでは、「55km/h」が表示され、差分速度画像DPでは、矩形状画像RP07,RP08,RP09,RP10,RP11,RP12が強調表示される。
また、制限速度が40km/hである道路を41km/hで走行している場合には(図6(c)を参照)、図7(c)に示すように、差分速度報知画像が表示される。このときの差分速度は+1km/h(=41km/h−40km/h)であるため、差分速度報知画像の現在速度画像VPでは、「41km/h」が表示され、差分速度画像DPでは、矩形状画像RP01〜RP13が強調表示されない。
このように構成された車両用情報提供装置1では、車速センサ4により自車両の走行速度を示す情報(以下、自車両速度情報という)を取得するとともに、カメラ3が撮影した前景画像データを用いて画像認識処理を行うことにより、自車両が走行している道路の制限速度を示す情報(以下、制限速度情報という)を取得する(S10)。さらに、自車両速度情報と制限速度情報とに基づいて、自車両の走行速度と制限速度との差である差分速度を算出する(S60)。そして、差分速度に応じて予め設定された色を有するとともに、差分速度と正の相関を有するように予め設定された大きさを有する差分速度画像DPを表示する(S70)。
このように車両用情報提供装置1は、自車両の走行速度と制限速度との差(差分速度)に応じて予め設定された色を有する差分速度画像を表示する。このため、自車両の運転者は、差分速度と色との相関関係を予め把握しておくことで、表示されている差分速度画像DPを視認することによって自車両の走行速度と制限速度との差を判断することができる。さらに車両用情報提供装置1は、差分速度と正の相関を有するように予め設定された大きさを有する差分速度画像を表示する。このため、自車両の運転者は、差分速度画像DPが大きくなるほど差分速度が大きいと判断することができる。すなわち、車両用情報提供装置1によれば、自車両の走行速度と制限速度との差を直感的に判断し易くすることができる。
なお車両用情報提供装置1では、差分速度画像DPの大きさだけではなく差分速度画像DPの色を用いて差分速度を示している。このため、自車両の運転者は、大きさに基づく直感だけではなく、予め把握している色の上記相関関係に基づいて、差分速度画像DPが示す差分速度を認識することができる。これにより、差分速度画像DPの大きさに基づいた直感による差分速度の判断が正しいか否かという不安を運転者に抱かせてしまうという事態の発生を抑制することができる。
また車両用情報提供装置1は、制限速度情報に基づいて、自車両が走行している道路の制限速度が変化したか否かを判断し(S30)、制限速度が変化したと判断した場合に(S30:YES)、その旨を示す制限速度報知画像を表示する(S50)。これにより、自車両の運転者は、制限速度の変化を認識することができ、制限速度の変化に応じた走行速度の変更を遅滞なく行うことができる。
また車両用情報提供装置1では、HUD装置2が、自車両の運転者の前方に配置されたウインドシールドに向けて、差分速度報知画像と制限速度報知画像を照射することによって、運転者に対して、差分速度報知画像と制限速度報知画像を、ウインドシールドを介した虚像として表示する。
これにより、自車両の運転者は、虚像として表示された差分速度報知画像と制限速度報知画像を、車両前方の実際の風景に重ねて視認することになる。このため、自車両の運転者は、差分速度報知画像と制限速度報知画像を、視線を大きく移動させることなく確認することができる。
以上説明した実施形態において、車速センサ4は本発明における自車両速度取得手段、S10の処理は本発明における制限速度取得手段、S60の処理は本発明における差分速度算出手段、S70の処理は本発明における差分速度表示手段、S30の処理は本発明における変化判断手段、S50の処理は本発明における変化表示手段である。
(第2実施形態)
以下に本発明の第2実施形態を図面とともに説明する。なお第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分を説明する。
以下に本発明の第2実施形態を図面とともに説明する。なお第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分を説明する。
第2実施形態の車両用情報提供装置1は、情報提供処理が変更された点以外は第1実施形態と同じである。
そして第2実施形態の情報提供処理は、図8に示すように、S80,S90の処理が追加された点以外は第1実施形態と同じである。
そして第2実施形態の情報提供処理は、図8に示すように、S80,S90の処理が追加された点以外は第1実施形態と同じである。
すなわち、第2実施形態の情報提供処理では、S70の処理が終了すると、S80にて、自車両の走行速度および燃料噴射量等に基づき瞬間燃費を算出する。そしてS90にて、S80で算出した瞬間燃費を示す瞬間燃費報知画像(図9を参照。詳細は後述)をHUD装置2に表示させ、情報提供処理を一旦終了する。
瞬間燃費報知画像は、図9に示すように、瞬間燃費計の表示であることを文字で示す瞬間燃費計画像IPと、瞬間燃費を数字と単位で示す瞬間燃費画像FPを含む。そして瞬間燃費報知画像は、差分速度報知画像の下方に配置されている。
このように構成された車両用情報提供装置1では、自車両の瞬間燃費を算出し(S80)、算出した瞬間燃費を示す瞬間燃費報知画像を表示する(S90)。これにより、自車両の運転者は、自車両の走行速度と制限速度との差と自車両の瞬間燃費の両方、すなわち安全運転とエコ運転の両方を認識しながら運転を行うことができる。
以上説明した実施形態において、S80の処理は本発明における瞬間燃費算出手段、S90の処理は本発明における瞬間燃費表示手段である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採ることができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採ることができる。
例えば上記第1実施形態では、現在速度画像VPの下方に差分速度画像DPが配置されているものを示した。しかし、差分速度画像DPの配置はこれに限定されるものではない。例えば図10(a)に示すように、現在速度画像VPの上方に差分速度画像DPが配置されるようにしてもよい。また図10(b)に示すように、現在速度画像VPの左側に差分速度画像DPが配置されるようにしてもよい。また図10(c)に示すように、現在速度画像VPの右側に差分速度画像DPが配置されるようにしてもよい。
また上記第2実施形態では、差分速度報知画像の下方に瞬間燃費報知画像が配置されているものを示した。しかし、瞬間燃費報知画像の配置はこれに限定されるものではない。例えば図10(d)に示すように、差分速度報知画像の上方に瞬間燃費報知画像が配置されるようにしてもよい。
また上記実施形態では、カメラ3で撮影した画像を用いて画像認識処理を行うことにより、道路標識または電光掲示板に表示されている制限速度を検出するものを示した。しかし、制限速度を示す情報を取得する方法はこれに限定されるものではない。例えば、自車両の前方にレーダ波を照射するレーザーレーダにより取得された画像を用いて画像認識処理を行うことにより制限速度を検出するようにしてもよい。また、地図データを記憶する地図データベースを自車両に搭載し、地図データベースを参照することにより、走行している道路の制限速度を示す情報を取得するようにしてもよい。また、車両の走行経路付近に設置された路上機との間で無線通信を行う路車間通信機能、または自車両の周辺に存在する他車両との間で無線通信を行う車車間通信機能を有する無線通信機を自車両に搭載し、路車間通信または車車間通信を行うことにより、走行している道路の制限速度を示す情報を取得するようにしてもよい。
また上記実施形態では、HUD装置2により差分速度報知画像と制限速度報知画像を表示するものを示した。しかし、表示装置はこれに限定されるものではない。例えば、カーナビゲーション装置の表示画面に表示するようにしてもよいし、運転席の前方のインストルメントパネルに設けられるメータに表示するようにしてもよい。
また上記第1実施形態では、矩形状画像RP01〜RP13を整列させることで差分速度画像DPを形成するものを示した。しかし、図11に示すように、差分速度を数字で示す画像により、差分速度画像DPを形成するようにしてもよい。図11に示す差分速度報知画像は、現在速度画像VPと、現在速度画像VPの右側に配置された差分速度画像DPを含む。なお、差分速度画像DPは、差分速度が0km/h以上である場合には赤色で表示され、差分速度が0km/h以上である場合には青色で表示される。図11の差分速度画像DPは、差分速度が−5km/hであることを示すために、「(−5)」を表示している。
次に、第1実施形態と同様に、図6(a),(b),(c)に示す状況において表示される制限速度報知画像と差分速度報知画像を説明する。
まず制限速度が60km/hである道路を55km/hで走行している場合には(図6(a)を参照)、図12(a)に示すように、差分速度報知画像が表示される。このときの差分速度は−5km/h(=55km/h−60km/h)であるため、差分速度報知画像の現在速度画像VPでは、「55km/h」が表示され、差分速度画像DPでは、「(−5)」が青色で表示される。
まず制限速度が60km/hである道路を55km/hで走行している場合には(図6(a)を参照)、図12(a)に示すように、差分速度報知画像が表示される。このときの差分速度は−5km/h(=55km/h−60km/h)であるため、差分速度報知画像の現在速度画像VPでは、「55km/h」が表示され、差分速度画像DPでは、「(−5)」が青色で表示される。
また、制限速度が60km/hから40km/hに変化する地点を通過する場合には(図6(b)を参照)、図12(b)に示すように、制限速度報知画像と差分速度報知画像が表示される。このときの制限速度は40km/hであるため、制限速度報知画像の標識画像TPでは、「40」が記載された道路標識が表示される。また、このときの差分速度は+15km/h(=55km/h−40km/h)であるため、差分速度報知画像の現在速度画像VPでは、「55km/h」が表示され、差分速度画像DPでは、「(+15)」が赤色で表示される。
また、制限速度が40km/hである道路を41km/hで走行している場合には(図6(c)を参照)、図12(c)に示すように、差分速度報知画像が表示される。このときの差分速度は+1km/h(=41km/h−40km/h)であるため、差分速度報知画像の現在速度画像VPでは、「41km/h」が表示され、差分速度画像DPでは、「(+1)」が赤色で表示される。
なお図11では、現在速度画像VPの右側に差分速度画像DPが配置されているものを示した。しかし、差分速度画像DPの配置はこれに限定されるものではない。例えば図13(a)に示すように、差分速度画像DPの中に差分速度画像DPが配置されているようにしてもよい。また図13(b)に示すように、現在速度画像VPの左側に差分速度画像DPが配置されるようにしてもよい。また図13(c)に示すように、現在速度画像VPの下方に差分速度画像DPが配置されるようにしてもよい。また図13(d)に示すように、現在速度画像VPの上方に差分速度画像DPが配置されるようにしてもよい。
また、図11では差分速度を数字で示す画像により差分速度画像DPを形成するものを示したが、差分速度に応じて形が変化する画像により差分速度画像DPを形成するようにしてもよい。
1…車両用情報提供装置、2…HUD装置、3…カメラ、4…車速センサ、5…制御部
Claims (4)
- 車両に搭載され、前記車両の乗員に対して情報を提供する車両用情報提供装置(1)であって、
当該車両用情報提供装置が搭載された車両である自車両の走行速度を示す自車両速度情報を取得する自車両速度取得手段(4)と、
前記自車両が走行している道路の制限速度を示す制限速度情報を取得する制限速度取得手段(S10)と、
前記自車両速度取得手段により取得された前記自車両速度情報と、前記制限速度取得手段により取得された前記制限速度情報とに基づいて、前記自車両の走行速度と前記制限速度との差である差分速度を算出する差分速度算出手段(S60)と、
前記差分速度算出手段により算出された前記差分速度に応じて予め設定された色を有するとともに、前記差分速度算出手段により算出された前記差分速度と正の相関を有するように予め設定された大きさを有する画像である差分速度画像を表示する差分速度表示手段(S70)とを備える
ことを特徴とする車両用情報提供装置。 - 前記自車両の瞬間燃費を算出する瞬間燃費算出手段(S80)と、
前記瞬間燃費算出手段により算出された前記瞬間燃費を示す画像を表示する瞬間燃費表示手段(S90)とを備える
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用情報提供装置。 - 前記制限速度取得手段により取得された前記制限速度情報に基づいて、前記制限速度が変化したか否かを判断する変化判断手段(S30)と、
前記制限速度が変化したと前記変化判断手段が判断した場合に、その旨を示す画像を表示する変化表示手段(S50)とを備える
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両用情報提供装置。 - 前記差分速度表示手段は、
前記自車両の運転者の前方に配置されたウインドシールドに向けて、前記差分速度画像を照射することによって、前記運転者に対して、前記差分速度画像を、前記ウインドシールドを介した虚像として表示する
ことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の車両用情報提供装置。
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