JP2015011395A - 警報器のスイッチ手段 - Google Patents

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Hironori Tatsumi
裕紀 辰巳
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Abstract

【課題】コンパクト化を図りつつ、スイッチ手段と接点部との接触を確実に行える警報器のスイッチ手段を提供する。
【解決手段】外部環境の変化を検知するセンサを備えた検知部を備えた警報器のスイッチ手段50であって、一端側に筐体に揺動可能に軸支される軸支部51と、他端側に基板部30上に配設した接点部34を押圧して接触する押圧部52と、を設け、さらに、軸支部51および押圧部52の間に、操作者が押圧操作する操作部53と、を備えた。
【選択図】図4

Description

本発明は、外部環境の変化を検知するセンサを備えた検知部を備えた警報器のスイッチ手段に関する。
従来、外部環境の変化を検知するセンサを備えた検知部と、センサの出力に基づいて外部環境の変化を判定するマイコン回路部と、を備えた警報器が知られていた。当該検知部は外部環境の変化を検知するセンサとして、酸素センサ、COセンサ、都市ガスセンサ、LPガスセンサなどのガスセンサや、火災センサなどを使用していた。
センサが例えばガス検知素子の場合、センサが警報レベル以上の被検知ガスを継続して検知したことをマイコン回路部が判定した場合、当該マイコン回路部から警報信号を受け取り、音声により警報を発するように構成してあった。
尚、本発明における従来技術となる上述した警報器は、一般的な技術であるため、特許文献等の従来技術文献は示さない。
上述した警報器は、天井や天井付近の壁など、室内の高い位置に設置されることが多い。また、警報器には警報停止スイッチなどのスイッチ手段が設けてある。当該スイッチ手段は、高い位置に設置される警報器の場合、警報器の下方に配設したほうが操作性がよい。
また、警報器は、電源として乾電池を筐体内に収容するものがある。当該乾電池は、警報器の内部に収容されるセンサなどの他の構成部材よりも重いことが多い。そのため、警報器に乾電池を収容する位置は、重量バランスを考慮して、警報器の設置姿勢における左右方向の中心線上とするのがよい。
さらに、センサは、その感度を最大に確保できるように、警報器内における配設位置を決定する場合がある。そのため、センサの配設位置は、警報器内において限定されることが多い。
このように、警報器に配設する各構成部材は、それぞれ適切な位置が存在するため、例えば警報器のコンパクト化を図る場合、それぞれの構成部材の配設位置が重なることがあり、当該構成部材の配設位置を決定するのが困難な場合があった。特に、スイッチ手段は操作性の観点から、設計に自由度を持たせるのが望ましい。
従って、本発明の目的は、コンパクト化を図りつつ、スイッチ手段と接点部との接触を確実に行える警報器のスイッチ手段を提供することにある。
上記目的を達成するための本発明に係る警報器のスイッチ手段は、外部環境の変化を検知するセンサを備えた検知部を備えた警報器のスイッチ手段であって、その第一特徴構成は一端側に筐体に揺動可能に軸支される軸支部と、他端側に基板部上に配設した接点部を押圧して接触する押圧部と、を設け、さらに、前記軸支部および前記押圧部の間に、操作者が押圧操作する操作部と、を備えた点にある。
本構成によれば、スイッチ手段において、軸支部、押圧部および操作部を、それぞれ距離を持たせて設計することができる。即ち、操作者が、軸支部および押圧部の間に位置する操作部を押圧操作すれば、軸支部を支点とし、押圧部を作用点として、軸支部と押圧部とを離間した異なる位置に設定して、基板部上に配設した接点部を押圧することができる。
このようなスイッチ手段を警報器に配設する場合には、軸支部を揺動可能に軸支し、押圧部を接点部に接触するように構成する。この場合、軸支部および押圧部に割り当てられるスペースは、それぞれ小さいスペースのみで済む。さらに、両者に割り当てられるスペースは離間した位置でよい。従って、スイッチ手段の配設位置を決定するのが困難な場合であったとしても、軸支部および押圧部に割り当てられる小さい2つのスペースがあればスイッチ手段を筐体内の限られた狭い空間に配設できる。そのため、例えば警報器のコンパクト化を図る場合、軸支部および押圧部をそれぞれ離間して設計することで、押圧部を接点部に接触するように設計できるため、軸支部および押圧部の設計の自由度が向上し、かつスイッチ手段と接点部との接触を確実に行えるスイッチ手段を供することができる。このとき操作部は軸支部および押圧部の間の任意の位置に配置するように設計すればよいため、操作部の設計の自由度も向上する。
本発明に係る警報器のスイッチ手段の第二特徴構成は、少なくとも前記スイッチ手段の一部が、前記警報器の構成部材を覆うように配設した点にある。
本構成によれば、スイッチ手段を、構成部材を覆うような例えば板状の態様で構成することができる。このような態様であれば、例えば警報器のコンパクト化を図る場合、警報器内部の構成部材の配設位置が重なることがあったとしても、スイッチ手段が他の構成部材を覆うようにすれば、スイッチ手段および他の構成部材のそれぞれの動作や機能に支障が無い様態でそれぞれを配設することができるため、警報器のコンパクト化を図るうえで、警報器内部の各構成部材の配設位置を設計する自由度が向上する。
本発明に係る警報器のスイッチ手段の第三特徴構成は、前記構成部材を、電池を収容する電池収容部とした点にある。
電池収容部は、例えば乾電池を収容する略筒状の容器状に構成できる。即ち、スイッチ手段の操作部の下方に容器状の電池収容部を配置することができる。スイッチ手段は、操作者が通常の押圧力で操作部を押圧しても電池収容部には接触しないような位置関係で筐体の内部に配設する。このとき、仮に操作者が操作部を強く押圧した場合、操作部の下面が電池収容部の上面に接触し、これ以上スイッチ手段を押し下げることができなくなる。そのため、本構成では、スイッチ手段を押し下げすぎて接点部を破損するのを未然に防止することができる。
本発明に係る警報器のスイッチ手段の第四特徴構成は、前記スイッチ手段を側面視でアーチ状に形成した点にある。
本構成によれば、スイッチ手段が電池収容部などの警報器の構成部材を跨ぐようにして覆うことができるため、スイッチ手段を押圧しない通常時には、スイッチ手段および当該構成部材はそれぞれに接触することが無い様態でそれぞれを配設することができる。
警報器の概要を示す斜視図である。 警報器の概要を示す分解斜視図である。 スイッチ手段付近の分解斜視図である。 スイッチ手段付近の断面図である。 スイッチ手段付近の断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜5に示したように、本発明の警報器Xのスイッチ手段は、外部環境の変化を検知するセンサを備えた検知部31を備えた警報器に使用されるスイッチ手段50であって、一端側に筐体に揺動可能に軸支される軸支部51と、他端側に基板部30上に配設した接点部34を押圧して接触する押圧部52と、を設け、さらに、軸支部51および押圧部52の間に、操作者が押圧操作する操作部53と、を備える。
警報器Xは、検知部31のほか、センサの出力に基づいて外部環境の変化を判定するマイコン回路部(図外)と、検知部31からの信号を受けて警報音を発する報知部32とを備える。
警報器Xは、屋内や屋外で壁面に設置する態様であればどのような態様であってもよい。当該壁面に設置する警報器Xとしては、例えば防災用又は防犯用の警報器が挙げられる。当該警報器Xは、その内部に外部環境の変化を検知する検知部31を備える。当該検知部31は外部環境の変化を検知するセンサであればよく、このようなセンサとして、酸素センサ、COセンサ、都市ガスセンサなどのガスセンサ、火災センサなどを使用することができるが、これに限られるものではない。
尚、本実施形態では、本発明を警報器に適用した場合について説明するが、上述した検知部31およびスイッチ手段を備えるものであれば、本発明は例えば検知器でも適用できる。
ガスセンサは、被検知ガスを検知するものであればどのような態様であってもよい。例えば酸素センサは酸素ガスを検出でき、COセンサは不完全燃焼で発生する一酸化炭素ガスを検出でき、都市ガスセンサは炭化水素ガス等の漏洩ガスを検出することができるものであれば、公知の半導体式センサ素子や接触燃焼式センサ素子などが使用できる。
火災センサは、温度の上昇を感知する温度センサや、煙感知機能を有する公知の散乱光式煙センサなどが使用できる。
本実施形態では、検知部31として、COセンサ31a、火災センサ31bおよびメタンセンサ31cを備えた複合型の警報器Xを天井に設置する態様について説明する。本実施形態では、COセンサ31aとして、電気化学式COセンサを使用した場合について説明する。電気化学式COセンサとは、COガスを、隔膜を通して触媒作用を有する作用電極上に導き、COガスを酸化することによりガス濃度に応じた電圧または電流を出力するセンサである。
当該警報器Xの形状は特に限定されるものではないが、本実施形態では上面視で矩形状であり、厚板状(例えば105×105×36.5mm)の形状を呈するものを例示する。
警報器Xの筐体Yは、機器本体10および当該機器本体10少なくとも一部を覆う封止体20によって構成される。
機器本体10は基板部30を収容しており、底面11と側面12とを一体に形成して構成されている。即ち、底面11および側面12とで囲まれた空間に基板部30が収容される。側面12の端部(封止体20の側)には、封止体20の端部(封止端部21)と重ね配置される本体周縁端部12aが形成してある。本実施形態では、機器本体10に封止体20を組み付けた際、本体周縁端部12aと封止端部21とが重ね配置されたときに、本体周縁端部12aが内側に位置する場合について説明する。
また、機器本体10には、警報器Xの駆動電源である乾電池41を収容する電池収容部40を配設してある。
封止体20には、その中心から火災センサ31bが臨む火災センサ開口部22、および、火災センサ31bを覆って機械的に保護する保護部23が形成してある。保護部23は、封止体20と接続部材23aによって接続してある。本実施形態では、火災センサ開口部22および保護部23の形状を略正方形とし、四本の接続部材23aを設けた場合について説明するが、このような態様に限定されるものではない。
また、封止体20には、報知部32が発した警報音を外部に放音するスピーカ開口部24、スイッチ操作を行うスイッチ手段50が臨むスイッチ手段開口部25、被検知ガスをCOセンサ31aおよびメタンセンサ31cに導入する被検知ガス導入口26、および、ライトガイド33aが臨むLED開口部27が形成してある。
基板部30には、検知部31、報知部32、LED33およびスイッチ手段50で押圧される接点部34などが配設してある。報知部32は、検知部31からの信号を受けて警報音を発するものであればどのような態様であってもよく、例えば圧電スピーカなどを使用することができる。LED33が発した光は、ライトガイド33aおよびLED開口部27を介して外部に放出される。
上述したように、スイッチ手段50は、軸支部51、押圧部52および操作部53を備える(図3〜5)。本構成では、軸支部51、押圧部52および操作部53を、それぞれ距離を持たせて設計することができる。即ち、操作者が、軸支部51および押圧部52の間に位置する操作部53を押圧操作すれば、軸支部51を支点とし、押圧部52を作用点として、軸支部51と押圧部52とを離間した異なる位置に設定して、基板部30上に配設した接点部34を押圧することができる。
このようなスイッチ手段50を警報器Xに配設する場合には、軸支部51を揺動可能に軸支し、押圧部52を接点部34に接触するように構成する。この場合、軸支部51および押圧部52に割り当てられるスペースは、それぞれ小さいスペースのみで済む。さらに、両者に割り当てられるスペースは離間した位置でよい。従って、スイッチ手段50の配設位置を決定するのが困難な場合であったとしても、軸支部51および押圧部52に割り当てられる小さい2つのスペースがあればスイッチ手段50を筐体Y内の限られた狭い空間に配設できる。そのため、警報器Xのコンパクト化を図る場合、軸支部51および押圧部52をそれぞれ離間して設計することで、スイッチ手段50と接点部34との接触を確実に行えるスイッチ手段50を供することができる。
本実施形態におけるスイッチ手段50の取り付け状態は以下のとおりであるが、このような態様に限定されるものではない。
即ち、軸支部51は、筐体Yに揺動可能に軸支される。具体的には、軸支部51は、スイッチ手段50の一端側に一対設けられ、この一対の軸支部51を結んだ直線を軸芯としてスイッチ手段50を筐体Yに対して揺動させる。それぞれの軸支部51は、機器本体10の本体周縁端部12aに形成した軸受部12bと、封止体20の封止端部21に形成した軸受部21aとに挟持された状態で筐体Yに配設される。これにより、操作者が操作部53を押圧操作すると、一対の軸支部51を結んだ直線を軸芯としてスイッチ手段50を筐体Yに対して押圧方向に揺動させることができる。一方、操作者が操作部53の押圧操作を停止して押圧力を加えない場合は、当該押圧方向の反対方向にスイッチ手段50を揺動させることができる。
当該スイッチ手段50は、少なくともその一部が、警報器Xの構成部材を覆うように配設してある。
上述したように、スイッチ手段50は、軸支部51、押圧部52および操作部53を、それぞれ距離を持たせて設計することができるため、例えば板状の態様で構成することができる。このような態様であれば、例えば警報器Xのコンパクト化を図る場合、警報器X内部の構成部材の配設位置が重なることがあったとしても、スイッチ手段50が他の構成部材を覆うようにすれば、スイッチ手段50および他の構成部材のそれぞれの動作や機能に支障が無い様態でそれぞれを配設することができる。
本実施形態では、上面視で、操作部53が乾電池41を収容する電池収容部40を覆うように構成した場合について説明するが、電池収容部40に替えて他の構成部材を覆うような態様であってもよい。
電池収容部40は、乾電池41を収容する略筒状の容器状に構成できる。本実施形態では、スイッチ手段50の操作部53の下方に容器状の電池収容部40を配置している。スイッチ手段50は、操作者が通常の押圧力で操作部53を押圧しても電池収容部40には接触しないような位置関係で筐体Yの内部に配設する。このとき、仮に操作者が操作部53を強く押圧した場合、操作部53の下面が電池収容部40の上面に接触し、これ以上スイッチ手段50を押し下げることができなくなる。そのため、本構成では、スイッチ手段50を押し下げすぎて接点部34を破損するのを未然に防止することができ、電池収容部40はスイッチ手段50の押下ストッパーの役割を果たすように構成できる。
本実施形態では、スイッチ手段50を側面視でアーチ状に形成してある。このように構成すれば、スイッチ手段50が電池収容部40を跨ぐようにして覆うことができるため、スイッチ手段50を押圧しない通常時には、スイッチ手段50および電池収容部40はそれぞれに接触することが無い様態でそれぞれを配設することができる。
また、電池収容部40の上面は、乾電池41の円柱の形状に沿うように円弧状に形成することがある。この場合、スイッチ手段50を側面視でアーチ状に形成すると、電池収容部40の上面の形状に沿うように構成できる。そのため、操作者が操作部53を強く押圧して操作部53の下面が電池収容部40の上面に接触した場合は、点接触ではなく線接触となるため、両者の接触部分における押圧力をある程度分散させることができ、両者の破損を未然に防止することができる。
さらに、スイッチ手段50を側面視でアーチ状に形成すると、押圧操作時に、種々の角度から押圧することができる。即ち、操作者が操作部53に触れた位置(平面部53a、傾斜面部53b)によって押圧する角度が異なるが、このように種々の角度から押圧しても、確実にスイッチ手段50を押圧してスイッチ操作を行うことができる。
警報器Xの設置位置(天井、壁)によっては、操作者がスイッチ手段50を押圧する角度は異なる。本構成では、警報器Xの設置位置によらず、確実にスイッチ操作を行うことができる。
本発明は、外部環境の変化を検知するセンサを備えた検知部を備えた警報器のスイッチ手段に利用できる。
X 警報器
30 基板部
31 検知部
34 接点部
50 スイッチ手段
51 軸支部
52 押圧部
53 操作部

Claims (4)

  1. 外部環境の変化を検知するセンサを備えた検知部を備えた警報器のスイッチ手段であって、
    一端側に筐体に揺動可能に軸支される軸支部と、他端側に基板部上に配設した接点部を押圧して接触する押圧部と、を設け、さらに、前記軸支部および前記押圧部の間に、操作者が押圧操作する操作部と、を備えた警報器のスイッチ手段。
  2. 少なくとも前記スイッチ手段の一部が、前記警報器の構成部材を覆うように配設してある請求項1に記載の警報器のスイッチ手段。
  3. 前記構成部材が、電池を収容する電池収容部である請求項2に記載の警報器のスイッチ手段。
  4. 前記スイッチ手段が側面視でアーチ状に形成してある請求項2または3に記載の警報器のスイッチ手段。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018142254A (ja) * 2017-02-28 2018-09-13 富士電機株式会社 火災警報器及び複合ガス警報器

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