JP2015010430A - 幅木装置付き足場板 - Google Patents

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Abstract

【課題】不使用時には幅木を足場板に格納できる幅木装置付き足場板を提供する。
【解決手段】幅木装置付き足場板は、長尺の足場板10、幅木装置20、及び巻取り装置30を備える。幅木装置20は、足場板10の幅方向の第1側面11に沿って起立できる。巻取り装置30は、足場板10の内部に配置している。巻取り装置30は、防護シート3sを巻回状態で格納している。防護シート3sの端部は、把持バー2pに固定されている。把持バー2pを把持して、防護シート3sを足場板10から引き出すことができる。把持バー2pが起立状態では、防護シート3sは、その端部が巻取り装置30から引き出されて、把持バー2pと足場板10の床面1aとの間隙を防護するように、防護シート3sを第1側面11に当接している。
【選択図】図4

Description

本発明は、幅木装置付き足場板に関する。特に、建物の外壁面に沿って建設現場に仮設される枠組足場などに用いられ、幅木を足場板に格納可能な幅木装置付き足場板の構造に関する。
例えば、枠組足場は、建物の外壁面に沿って建設現場に仮設されている。枠組足場は、対向配置させた建枠の両側垂直面を「交差筋交い」で結合して枠組を補強すると共に、建枠を上方へ必要な高さだけ順次継ぎ足すことによって構築している。
近年では、足場などから作業員が墜落又は転落することを未然に防止する対策が強化されている。そして、足場の種類に対応した墜落防止措置が労働安全衛生規則で義務付けられている。例えば、枠組足場では、交差筋交いの下部の隙間からの墜落を防止するため、交差筋交いに加え、「下さん」や「幅木」の設置が義務付けられている。又、「手すり枠」の設置も義務付けられている。
この規則に基づき、枠組足場では、対向する一対の幅木を立設するように垂直方向に延ばし、略水平面に敷設された作業床の長手方向の両縁に一対の幅木を配置している。これにより、交差筋交いの下部の隙間からの墜落防止を強化している。
一般に、このような幅木は、作業床として敷設された帯状に延びる鋼製の長尺の足場板を使用(流用)している。そして、複数の幅木が長手方向に連設されて、所定の長さを有する、一対の幅木に防護される作業床を有する枠組足場を構成していた。
上述したような、足場板を使用した幅木は、足場バンドや番線を用いて、人手により枠組足場に取り付けている。しかし、このような幅木の取り付け作業は、非常に手間(時間)を要するばかりでなく、幅木を安定的に確実に取り付けるためには、熟練を要するという不具合があった。又、足場板を使用した幅木は、作業通路幅が狭くなるという不具合があった。
上述したような不具合を解消するため、枠組足場に簡単に取り付けることができ、施工性が格段に向上すると共に、確実でばらつきの無い取り付けが可能な枠組足場用幅木が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1による枠組足場用幅木は、作業床の幅方向の両翼に配置される一対の長尺の傾斜幅木を備えている。これらの傾斜幅木は、その長手方向の両翼に一対の鉤状の係脱金物を取り付けている。そして、これらの係脱金物は、傾斜幅木の面から離間して、一対の足場支柱にその内側から係脱可能な半円弧状のフックを有している。又、このフックの先端縁は、斜めにカットした傾斜縁を形成している。
特許文献1による枠組足場用幅木は、傾斜幅木の片側を下げて、一方の係脱金物を一方の足場支柱に係止した後、他方の係脱金物を他方の足場支柱を挟むように落とし込むことにより、傾斜幅木を足場に簡単に設置できる、としている。
又、幅木がその長手方向に伸縮する幅木装置としては、フェンスの下側の隙間を塞いで小さな積み荷の落下を確実に防止し、可動フェンスの開閉の都度、設置又は撤去する必要のない可動幅木装置が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2による可動幅木装置は、ゲートを開閉する可動フェンスの門柱の下部に巻取部を取り付け、この巻取部から繰り出された幅木シート及び拘束ワイヤをフェンス本体の可動端の引き手柱に繋着している。幅木シートは、フェンス本体と床面との隙間を塞ぐように張設され、拘束ワイヤは、フェンス本体の下部背面に沿って張設される。巻取部は、幅木シート及び拘束ワイヤの内、幅木シートにのみ繰り出し方向の引っ張り力が作用した場合に、幅木シートを巻き取る巻取ドラムの回転を拘束するロック機構を備える。
特許文献2による可動幅木装置は、フェンス本体の開閉動作に追随して、幅木シートが巻取部により繰り出され、又は巻き取られるので、従来のように仮設板などを幅木として用いる場合と異なり、フェンス本体を開閉する都度に、仮設板を設置又は撤去する必要がないので便利である、としている。
更に、足場板本体の両側縁に隙間を発生させることなく幅木を立設でき、足場板本体に対する幅木の着脱操作が容易であり、足場板を不使用時には、幅木を足場板本体の裏側に格納可能な幅木付き足場板が開示されている(例えば、特許文献3参照)。
特許文献3による幅木付き足場板は、略水平状態に配置された長尺の足場板本体と、足場板本体の両側縁に回転自在に連結された一対の幅木と、幅木を足場板本体の側縁に起立保持させる一つ以上のストッパと、を備え、足場板本体の下部と幅木の下部とがヒンジを介して回転可能に連結され、使用時には幅木を起立でき、不使用時には幅木を足場板本体の裏側に格納できる、としている。
特開2003−213927号公報 特開平11−190132号公報 特開平8−128192号公報
特許文献1による枠組足場用幅木は、傾斜幅木を足場に簡単に設置又は撤去できるが、結局は、傾斜幅木を現場で組み立てる必要があり、傾斜幅木を枠組足場に搬入又は搬出する必要があるという問題がある。
幅木を足場板と一体に構成すれば、足場板と幅木を別々に搬入又は搬出する必要が無くなり、かつ、足場板の内部に幅木を収納できるように構成すれば、足場板の保管スペースを幅木の保管スペースとして利用でき、枠組足場の構成品の保管スペースを削減できる。又、幅木を足場板と一体に構成し、幅木を容易に設置できるようになれば、設置時間を短縮できる。
又、特許文献2による可動幅木装置は、枠組足場用幅木として利用することは可能である。しかし、特許文献2による可動幅木装置は、その構造からして、幅木シートの下端縁と床面(作業床)との間に隙間ができ、小さな積み荷程度の落下を防止することはできても、小さいレンチ(工具)などの落下を防止することは困難であるという問題がある。
特許文献3による幅木付き足場板は、幅木と足場板本体とを一体に構成し、不使用時には幅木を足場板本体の裏側に格納できるので、枠組足場の構成品の保管スペースを削減できる。しかし、特許文献3による幅木付き足場板は、幅木が足場板本体と略同じ長さを有する箱状の金属部材からなり、幅木を重くしている。幅木を足場板本体にコンパクトに格納でき、かつ軽量化することが望まれている。そして、以上のことが本発明の課題といってよい。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、幅木と足場板とを一体に構成して、不使用時には幅木を足場板に格納でき、小型の物品が落下することを防止する、軽量かつコンパクトな幅木装置付き足場板を提供することを目的とする。
本発明者は、C型チャンネル状の足場板の少なくとも一側面に沿って幅木に相当する把持バーを配置し、把持バーの両端部に一対のアームの一端部を固定し、これらのアームの他端部を足場板にスライド自在に連結すると共に、防護シートを巻回状態で格納した巻取り装置を足場板の内部に配置し、防護シートの一端を把持バーに係止し、把持バーを足場板から引き出して、足場板の側面に起立させた状態では、足場板の床面と把持バーの間隙を防護シートで覆うことにより、これらの課題が解決可能なことを見出し、これに基づいて、以下のような新たな幅木装置付き足場板を発明するに至った。
(1)本発明による幅木装置付き足場板は、略水平状態に配置され、帯状に延びる長尺の足場板と、この足場板の幅方向の第1側面に沿って起立可能な幅木装置と、前記足場板の内部に配置され、前記足場板の長手方向の長さと略同じ長さを有する防護シートを巻回状態で格納した巻取り装置と、を備え、前記幅木装置は、前記防護シートの端部を固定して当該防護シートを引き出せると共に、前記第1側面に当接して当該防護シートの巻き取りが阻止される把持バーと、前記把持バーの両端縁に一端部を固定して対向配置され、前記足場板の長手方向の第2側面に他端部を連結した一対のアームと、を有し、前記足場板の第2側面は、前記アームの他端部を当該足場板の幅方向に沿ってスライド可能に案内する長穴と、前記長穴に連通すると共に、前記第1側面に近接して開口され、前記把持バーが起立可能に前記アームの他端部を回動可能に案内する円形開口と、を有し、前記把持バーが起立状態では、前記防護シートは、その端部が前記巻取り装置から引き出されて、前記把持バーと前記足場板の床面との間隙を防護するように、当該防護シートを前記第1側面に当接している。
(2)前記幅木装置を前記足場板の幅方向の両翼に備えると共に、前記巻取り装置を対向するように一対に配置してもよい。
(3)前記アームは、その他端部から突出して前記円形開口に嵌合する円柱状の軸部を有し、前記軸部は、前記長穴にスライド可能に、劣弧が切り欠かれた弦となる一対の平面を外周に有し、前記足場板の第2側面は、前記円形開口から前記足場板の底面に向かって切り欠かれ、一対の前記平面に当接して把持バーの起立状態を維持可能な切り欠き穴を更に有することが好ましい。
(4)前記把持バーが前記第1側面に当接した状態で、前記防護シートを外方から覆う保護カバーを更に備えることが好ましい。
(5)前記防護シートを巻回する方向に回転力が付勢された回転ドラムと、この回転ドラムを囲うと共に、この回転ドラムの軸方向と略平行に開口し、前記防護シートが出入り可能な開口部を前記第1側面に向かって配置した筒状のケースと、を有することが好ましい。
本発明による幅木装置付き足場板は、防護シートを巻回状態で格納した巻取り装置を足場板の内部に配置し、防護シートの一端を係止した把持バーを足場板から引き出して、把持バーを足場板の第1側面に起立させた状態では、足場板の床面と把持バーの間隙を防護シートで覆うことができるので、小型の物品が落下することを防止でき、不使用時には幅木装置を足場板に格納できる。
本発明の一実施形態による幅木装置付き足場板の構成を示す斜視図である。 前記実施形態による幅木装置付き足場板の要部を拡大した斜視分解組立図である。 前記実施形態による幅木装置付き足場板の要部を拡大した右側面図であり、把持バーを足場板から引き出した状態図である。 前記実施形態による幅木装置付き足場板の要部を拡大した縦断面図であり、把持バーを足場板の第1側面に当接した状態図である。 前記実施形態による幅木装置付き足場板を正面側から観た縦断面図であり、把持バーを起立した状態図である。 前記実施形態による幅木装置付き足場板の概略の構成を示す斜視図であり、図6(A)は、把持バーを足場板の第1側面に当接した状態図、図6(B)は、把持バーを足場板から引き出す途中の状態図、図6(C)は、把持バーを起立させる途中の状態図、図6(D)は、把持バーを起立させた状態図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための形態を説明する。
[幅木装置付き足場板の構成]
最初に、本発明の一実施形態による幅木装置付き足場板の構成を説明する。図1は、本発明の一実施形態による幅木装置付き足場板の構成を示す斜視図である。図2は、前記実施形態による幅木装置付き足場板の要部を拡大した斜視分解組立図である。
図3は、前記実施形態による幅木装置付き足場板の要部を拡大した右側面図であり、把持バーを足場板から引き出した状態図である。図4は、前記実施形態による幅木装置付き足場板の要部を拡大した縦断面図であり、把持バーを足場板の第1側面に当接した状態図である。図5は、前記実施形態による幅木装置付き足場板を正面側から観た縦断面図であり、把持バーを起立した状態図である。
(幅木装置付き足場板の概略構成)
図1から図5を参照すると、本発明の一実施形態による幅木装置付き足場板は、長尺の足場板10、一対の幅木装置20・20、及び一対の巻取り装置30・30を備えている。足場板10は、略水平状態に配置され、帯状に延びている。
図1から図5を参照すると、幅木装置20は、足場板10の幅方向の第1側面11に沿って起立できる。巻取り装置30は、足場板10の内部に配置している(図4参照)。又、巻取り装置30は、足場板10の長手方向の長さと略同じ長さを有する防護シート3sを巻回状態で格納している(図4参照)。
図1から図5を参照すると、防護シート3sの端部は、把持バー2pに固定されている。把持バー2pを把持して、防護シート3sを足場板10から引き出すことができる(図3参照)。把持バー2pを第1側面11に当接すると、防護シート3sの巻き取りが阻止される(図4参照)。
図1を参照すると、実施形態による幅木装置付き足場板は、足場板10の長辺側の両縁部から略垂直方向に、一対の幅木装置20・20を立設している。対向するこれらの幅木装置20・20は、足場板10の幅方向の両翼を防護している。又、足場板10は、それらの長手方向にも連設できる。なお、図2から図4では、一方の幅木装置20を図示し、他方の幅木装置20の図示を省略している。
(足場板の構成)
図1から図5を参照すると、足場板10は、アルミニウム合金などから成形され、作業員が往来可能な帯状に延びる床面1aを形成する床部11aを設けている。足場板10の長手方向の第2側面12には、床部11aの長手方向に延びる、枠部13を取り付けている(図5参照)。
図3から図5を参照すると、床部11aには、その長手方向と略平行に複数の補強リブ14を内部に突出している。複数の補強リブ14を床部11aに設けることにより、曲げ荷重に対する足場板10の強度を保障している。
又、図5を参照すると、枠部13は、半円弧状の切り欠き131を下部に切り欠いている。一対の枠部13・13を足場板10の長手方向の両翼に取り付け、これらの切り欠き131・131を図示しない丸パイプからなる水平部材に係合することにより、足場板10を水平状態に配置できる。なお、枠部13を利用して、長手方向に他の足場板10を隣接することができる。
(幅木装置の構成)
図1から図5を参照すると、実施形態による幅木装置20は、把持バー2pと一対のアーム2a・2aで構成している。把持バー2pは、防護シート3sの端部を固定している。把持バー2pを把持して、防護シート3sを足場板10から引き出すことができる(図3参照)。把持バー2pを第1側面11に当接すると、防護シート3sの巻き取りを阻止できる(図4参照)。
図1から図5を参照すると、一対のアーム2a・2aの一端部は、把持バー2pの両端縁に固定されている。又、一対のアーム2a・2aは、対向配置されている。つまり、把持バー2pと一対のアーム2a・2aは、門型に形成されている。一対のアーム2a・2aの他端部は、足場板10の長手方向の第2側面12に連結している。
一方、図2から図4を参照すると、足場板10の第2側面12は、長穴12aと円形開口12bを開口している。長穴12aは、足場板10の幅方向と略平行に延びている。そして、長穴12aは、アーム2aの他端部を足場板10の幅方向に沿ってスライド可能に案内できる。
図2から図4を参照すると、円形開口12bは、長穴12aの一端部に連通すると共に、第1側面11に近接して開口されている。そして、円形開口12bは、把持バー2pが起立可能にアーム2aの他端部を回動可能に案内できる。
図3から図5を参照すると、アーム2aは、その他端部から突出して円形開口12bに嵌合する円柱状の軸部21aを有している。軸部21aは、長穴12aにスライド可能に、劣弧が切り欠かれた弦となる一対の平面211・211を外周に有している。なお、一対の軸部21a・21aは、足場板10を間に配置して、対向配置されている。又、軸部21aには、鍔付きの係止ピン22aが第2側面12を間にして圧入されている。これにより、アーム2aの他端部が第2側面12から離反することを困難にしている。
一方、図2から図4を参照すると、足場板10の第2側面12は、円形開口12bから足場板10の底面に向かって切り欠かれた切り欠き穴12cを更に有している。軸部21aを切り欠き穴12cの他方の端縁に向かって押し下げると、一対の平面211・211が切り欠き穴12cに当接して、把持バー2pの起立状態を維持できる。切り欠き穴12cと軸部21aは、把持バー2pの起立状態を維持するロック装置を構成している。
(巻取り装置の構成)
図4又は図5を参照すると、巻取り装置30は、回転ドラム31と筒状のケース32を有している。ケース32は、回転ドラム31の周囲を囲っている。又、ケース32は、足場板10の底面から突出しないように、足場板10の内部に配置されている。
図1から図3及び図5を参照すると、巻取り装置30は、足場板10の第2側面12に一対の保持ブロック33・33を取り付けている。これらの保持ブロック33・33は、固定軸34の両端部を支持している。固定軸34は、軸受34aを介して、回転ドラム31を回転可能に連結している(図5参照)。
図4を参照すると、回転ドラム31は、防護シート3sを巻回している。図5を参照すると、回転ドラム31は、コイルばね35を内蔵している。コイルばね35は、固定軸34の外周を巻回するように配置されている。コイルばね35の一端部は、固定軸34に固定され、コイルばね35の他端部は、回転ドラム31に固定されている。そして、コイルばね35は、防護シート3sを回転ドラム31に巻回する方向に回転力を付勢している(図3参照)。なお、図5の左側にも、図5に示した構成のコイルばね35が配置されている。
図4を参照すると、ケース32は、その一端部に開口部321を設けている。開口部321は、回転ドラム31の軸方向と略平行に開口している(図5参照)。又、開口部321には、防護シート3sが出入り可能になっている。開口部321は、第1側面11に向かって配置されている。
図2から図4を参照すると、防護シート3sは、その端部に把持バー2pを取り付けている。把持バー2pは、第1側面11に開口したスリット開口11hの周縁に当接して、防護シート3sの巻き取りを阻止できる。又、把持バー2pを把持して、防護シート3sを容易に引き出すことができる。
図3又は図4を参照すると、把持バー2pを把持して、巻取り装置30から防護シート3sを引き出す場合に、防護シート3sを常に巻き取る方向に力を付与でき、把持バー2pが起立状態から、把持バー2pを持ち上げると、防護シート3sが回転ドラム31に巻回されるように、図示しないクラッチ装置を回転ドラム31の内部に設けている。
図4又は図5を参照して、例えば、前記クラッチ装置は、固定軸34と同軸にブレーキシャフトを回転ドラム31の中央部に設け、このブレーキシャフトに捩りコイルばね状のブレーキばねを締着又は弛緩可能に嵌め合わせ、防護シート3sの引き出し時と巻き取り時に、このブレーキばねを弛緩させ、防護シート3sの停止時に、このブレーキばねを締着させるカム装置を設けてもよい。なお、ブレーキシャフト、ブレーキばね、及びカム装置は、いずれも図示していない。
図4又は図5を参照して、前記クラッチ装置は、ブレーキシャフトに円筒状のカム筒を摺動自在に嵌め合わせ、このカム筒と一体に回転するように、ブレーキばねの一端部をカム筒に嵌め合わせ、カム筒の外周にカム溝を設けると共に、回転ドラム31と一体に回転するカム突起をこのカム溝に連結し、このカム突起は、カム溝に案内されて、防護シート3sの引き出し時と巻き取り時に、このブレーキばねの両端部のいずれか一方に作用してブレーキばねを弛緩させ、防護シート3sの停止時に、ブレーキばねの一端部に作用してブレーキばねを締着させるように構成することもできる。
例えば、前記カム溝は、カム突起の行き行程と帰り行程が不可逆なループしたハート状のカム溝からなることが好ましく、このハート状のカム溝にV字状に分岐するV字形分岐片を設け、カム突起がV字形分岐片の一方の頂点に位置しているときは、ブレーキばねが弛緩して、回転ドラム31から防護シート3sを引き出すことができる。
又、防護シート3sを引き出す過程で、把持バー2pを少しだけ戻すと、カム突起がV字形分岐片の底部に移動することにより、ブレーキばねが締着して、防護シート3sを所定の位置に停止できる。防護シート3sが静止した状態から把持バー2pを引くと、カム突起がV字形分岐片の他方の頂点に移動し、ブレーキばねが弛緩して、防護シート3sを回転ドラム31に巻き取ることができる。
このように、巻取り装置30は、防護シート3sを引き出して、任意の位置で停止でき、把持バー2pを引いて、防護シート3sを巻き取る動作を繰り返すことができる(図4参照)。なお、図2から図4を参照すると、実施形態による幅木装置付き足場板は、把持バー2pが第1側面11に当接した状態で、防護シート3sを外方から覆う保護カバー4を更に備えている。
図1又は図5を参照すると、防護シート3sは、網目が細かいメッシュシートを用いることが好ましく、例えば、このメッシュシートは、屈曲容易な強靭性の繊維で格子状に織られている。強靭性の繊維とは、靭性の高い繊維であってよく、スチール繊維、カーボン繊維、ガラス繊維、ポリエステルやアラミド繊維などの有機繊維、その他の繊維を含むことができる。
[幅木装置付き足場板の作用]
次に、実施形態による幅木装置付き足場板の操作方法を説明しながら、幅木装置付き足場板の作用及び効果を説明する。図6は、前記実施形態による幅木装置付き足場板の概略の構成を示す斜視図であり、図6(A)は、把持バーを足場板の第1側面に当接した状態図、図6(B)は、把持バーを足場板から引き出す途中の状態図、図6(C)は、把持バーを起立させる途中の状態図、図6(D)は、把持バーを起立させた状態図である。
図6(A)を参照して、足場板10を図示しない枠組足場に設置した段階では、把持バー2pは、足場板10の第1側面11に当接しており、防護シート3sは、巻取り装置30に略収納されている(図4参照)。
次に、図6(B)を参照して、把持バー2pを把持して、第1側面11から離反する方向に把持バー2pを移動できる。この場合、防護シート3sが巻取り装置30から引き出される。そして、図3又は図4を参照して、軸部21aが円形開口12bに到達すると、図6(C)に示されるように、軸部21aを回転中心として、把持バー2pを時計方向Rに回転できる(図4参照)。
次に、図6(D)を参照して、軸部21aを回転中心として、把持バー2pを略90度回動して、把持バー2pを押し下げると、軸部21aが切り欠き穴12cに移動して(図3参照)、把持バー2pの起立状態を維持することができる。図1又図6(D)を参照すると、把持バー2pが起立状態では、防護シート3sは、その端部が巻取り装置30から引き出されて、把持バー2pと足場板10の床面1aとの間隙を防護するように、防護シート3sを第1側面11に当接している(図4参照)。したがって、小型の物品が落下することを防止できる。
一方、図6(D)に示すように、把持バー2pが起立状態から、把持バー2pを持ち上げると、軸部21aが切り欠き穴12cから円形開口12bに移動して(図3参照)、軸部21aを回転中心として、把持バー2pを反時計方向Lに回転できる(図4参照)。この間、防護シート3sは、巻取り装置30に巻き取られる方向に力を付勢されている。
次に、図6(C)を参照して、把持バー2pを第1側面11に向かって押すと、軸部21aが長穴12aに移動し(図4参照)、把持バー2pを第1側面11まで、防護シート3sを巻取り装置30に巻き取って格納できる(図4参照)。そして、把持バー2pを第1側面11に当接して、図6(A)に示すように、幅木装置20を初期の状態に復帰できる。
実施形態による幅木装置付き足場板は、足場板10に連結した起立可能な幅木装置20と足場板10に格納された巻取り装置30を備え、幅木装置20は、防護シート3sの端部を固定した把持バー2pと、把持バー2pに一端部を固定し、第2側面12に他端部を連結した一対のアーム2a・2aとを有するので、把持バー2pを第1側面11に沿って起立させた状態では、幅木装置20を幅木として機能できる。
又、実施形態による幅木装置付き足場板は、防護シート3sの一端を係止した把持バー2pを足場板10から引き出して、把持バー2pを足場板10の第1側面11に起立させた状態では、足場板10の床面1aと把持バー2pの間隙を防護シート3sで覆うことができるので、小型の物品が落下することを防止できる。
実施形態による幅木装置付き足場板は、幅木相当品と足場板とを一体に構成しているので、従来のように、足場板と幅木を別々に搬入又は搬出する必要が無くなり、かつ、足場板の保管スペースを幅木の保管スペースとして利用できる。そして、枠組足場の構成品の保管スペースを削減できる。
又、実施形態による幅木装置付き足場板は、幅木相当品と足場板とを一体に構成しているので、工具などを使用することなく、幅木相当品を容易に設置でき、幅木の設置時間を短縮できる。
本発明による幅木装置付き足場板は、以下の効果が期待できる。
(1)工具などを使用することなく、幅木を容易に設置できる。
(2)幅木の設置時間を短縮できる。
(3)足場板の通路幅を狭めることなく幅木を設置できる。
(4)足場板を幅木に流用する必要がなくなり、余分な足場板が不要となる。
1a 床面
2a・2a 一対のアーム
2p 把持バー
3s 防護シート
10 足場板
11 第1側面
12 第2側面
12a 長穴
12b 円形開口
20 幅木装置
30 巻取り装置

Claims (5)

  1. 略水平状態に配置され、帯状に延びる長尺の足場板と、
    この足場板の幅方向の第1側面に沿って起立可能な幅木装置と、
    前記足場板の内部に配置され、前記足場板の長手方向の長さと略同じ長さを有する防護シートを巻回状態で格納した巻取り装置と、を備え、
    前記幅木装置は、
    前記防護シートの端部を固定して当該防護シートを引き出せると共に、前記第1側面に当接して当該防護シートの巻き取りが阻止される把持バーと、
    前記把持バーの両端縁に一端部を固定して対向配置され、前記足場板の長手方向の第2側面に他端部を連結した一対のアームと、を有し、
    前記足場板の第2側面は、
    前記アームの他端部を当該足場板の幅方向に沿ってスライド可能に案内する長穴と、
    前記長穴に連通すると共に、前記第1側面に近接して開口され、前記把持バーが起立可能に前記アームの他端部を回動可能に案内する円形開口と、を有し、
    前記把持バーが起立状態では、前記防護シートは、その端部が前記巻取り装置から引き出されて、前記把持バーと前記足場板の床面との間隙を防護するように、当該防護シートを前記第1側面に当接している幅木装置付き足場板。
  2. 前記幅木装置を前記足場板の幅方向の両翼に備えると共に、前記巻取り装置を対向するように一対に配置した請求項1記載の幅木装置付き足場板。
  3. 前記アームは、その他端部から突出して前記円形開口に嵌合する円柱状の軸部を有し、
    前記軸部は、前記長穴にスライド可能に、劣弧が切り欠かれた弦となる一対の平面を外周に有し、
    前記足場板の第2側面は、前記円形開口から前記足場板の底面に向かって切り欠かれ、一対の前記平面に当接して把持バーの起立状態を維持可能な切り欠き穴を更に有する請求項1又は2記載の幅木装置付き足場板。
  4. 前記把持バーが前記第1側面に当接した状態で、前記防護シートを外方から覆う保護カバーを更に備える請求項1から3のいずれかに記載の幅木装置付き足場板。
  5. 前記巻取り装置は、
    前記防護シートを巻回する方向に回転力が付勢された回転ドラムと、
    この回転ドラムを囲うと共に、この回転ドラムの軸方向と略平行に開口し、前記防護シートが出入り可能な開口部を前記第1側面に向かって配置した筒状のケースと、を有する請求項1から4のいずれかに記載の幅木装置付き足場板。
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