JP2015009960A - 段ばらし装置 - Google Patents

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将之 唐谷
Masayuki Karatani
将之 唐谷
光弘 増田
Mitsuhiro Masuda
光弘 増田
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Toyota Motor Kyushu Inc
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Abstract

【課題】段積みされたパレットを最小限の動力で自動的に分離可能にすると共に、シンプルな構造でありなら安全性の高い段ばらし装置を提供する。【解決手段】段積みされた複数のパレット101を分離する段ばらし装置1であって、パレット101の自重を利用してパレット101を所定の搬送方向に搬送する搬送部9と、搬送部9を昇降させる昇降部10と、搬送部9上の所定の段ばらし位置にある複数のパレット101を分離するための分離機構部2と、搬送部9上を搬送方向に移動するパレット101に所定の高さ位置で停止板20を接触させことで、パレット101を段ばらし位置で停止させる停止部18と、を備えた。【選択図】図1

Description

本発明は、段積みされた複数のパレットを分離する段ばらし装置に関する。
従来、例えば自動車を構成する各種部品等の中には、例えば単体で数百キログラムの質量を有するエンジンやエンジン本体を構成する部品等の重量物が存在する。このような重量物としての部品は、パレットと呼ばれる金属製の頑丈な収容体に収められた状態で組立工場に運搬される場合がある。部品の運搬に際しては、効率を考慮してパレットを二段以上に段積みしてトラックに積載し組立工場に搬送することが行われている。組立工場においては、段積みされた各パレットが、フォークリフト等によって所定の一次保管場所に積み下ろされる。この場合、保管場所のスペースを有効に活用するために各パレットは部品ごとに再び数段に段積みされた状態で保管されることになる。
組立工場内の各組立工程においては、組立効率を考慮して、予定される生産に必要な一定数の部品を適宜工程内、又はその近傍に確保しておく必要がある。しかしながら各工程においては、パレットが段積みされた状態では必要な部品をパレットから取り出すことができない。従って、パレットは単体(一段)として各工程で保管される必要があるため、フォークリフト等によって、一次保管場所で段積み保管されているパレットを最上段から一パレットずつ順次積み下ろし、所定の工程に運び入れるか、複数段のパレットを運び入れ、運び入れたフォークリフトによって一パレットずつに段ばらしを行うことになる。
このように、段積みされたパレットは内部に収容された部品を取り出すために必ず一段にしなければならないため、段ばらし作業が必須である。そして、従来は、段ばらしの作業がフォークリフト等による煩わしい作業となっていた。
これを改善する技術として例えば特許文献1のような技術が開示されている。本技術によれば、段積みされたパレットの進行方向に対して左右にコンベア装置を備え、コンベア装置の間に配設された昇降装置がパレットを下方から上方へと持上げる。更に、モータ駆動によって回動動作する板状の係脱体が、一段目と二段目のパレットの間(フォーク挿入空間)に左右側から二段目のパレットの略底面に位置する。その後、昇降装置が下降することで係脱体が二段目のパレットを支持しつつ、一段目のパレットは単体となって下方のコンベア装置上に載置される。このように一段目のパレットと二段目のパレットが切り離されることで段ばらしが達成される。
特開2004−67304号公報
確かに、特許文献1の技術においては段積みされたパレットを効率よく単体のパレットに分離することができるため、一定の用途においては有効な技術である。
しかしながら、特許文献1の技術においてはパレットを支持する係脱体がモータ駆動による回動によって進退する機構であることから、電気的に数百キロ程度の重量物を安全確実に支持させるためには、複数の安全機構を備えた制御盤が必要となる。このため、段ばらし装置が高価なものとなってしまい、一つの工場内で複数の段ばらし装置を導入するには費用面での負担が大きかった。
また、特許文献1の技術においては、パレットを支持する係脱体が単なる板状の部材であるという構造上、数百キロ程度の重量物を支持するには大掛かりな補強構造が必要となることから、装置構成が複雑なものとなる。更に、装置構成が複雑になることは、段ばらし装置が高価なものとなってしまう要因となる。
また、特許文献1に開示されているような従来の装置は、少なくともパレットを搬送するコンベア装置、パレットを昇降させる昇降装置、パレットを支持する係脱体等の各装置構成の動作のために電気を使用するため、ランニングコストが高くなるといった問題も有していた。
本発明は、以上のような事情に鑑みてなされたものであり、段積みされたパレットを最小限の動力で自動的に分離可能にすると共に、シンプルな構造でありなら安全性の高い段ばらし装置を提供することにある。
以上のような目的を達成するために、本発明は以下のようなものを提供する。
請求項1に係る発明では、段積みされた複数のパレットを分離する段ばらし装置であって、前記パレットの自重を利用して前記パレットを所定の搬送方向に搬送する搬送部と、前記搬送部を昇降させる昇降部と、前記搬送部上の所定の段ばらし位置にある前記複数のパレットを分離するための分離機構部と、前記搬送部上を前記搬送方向に移動する前記パレットに所定の高さ位置で停止部材を接触させことで、前記パレットを前記段ばらし位置で停止させる停止部と、を備え、前記分離機構部は、前記段ばらし位置にある前記複数のパレットのうち最下段のパレットを除く所定の被支持パレットを所定の高さ位置で支持する支持片と、前記支持片を、前記搬送部上を移動する前記複数のパレットに干渉しない待機位置と前記被支持パレットを支持する支持位置との間で前記待機位置側に付勢した状態で移動可能に支持する支持部材と、前記昇降部の下降動作による下向きの力を受けて下降することで、前記支持片が前記待機位置から前記支持位置へと移動するように、前記支持部材を動作させる昇降部材と、を有し、前記停止部により、前記搬送部上を前記搬送方向に移動する前記複数のパレットを前記段ばらし位置で停止させ、前記昇降部を下降させることにより、前記段ばらし位置にある前記複数のパレットを下降させるとともに前記下向きの力により前記昇降部材を下降させることで、前記支持部材の動作によって前記支持片を前記待機位置から前記支持位置へと移動させ、さらに前記昇降部を下降させることにより、前記支持片によって支持された状態の前記被支持パレットから前記最下段のパレットを分離させて前記停止部材よりも下方に位置させることで、前記最下段のパレットを前記搬送部により前記搬送方向に送り出し、前記最下段のパレットを送り出した後、前記昇降部を上昇させることにより、前記支持片により支持された状態の前記被支持パレットを上昇させて前記支持片による前記被支持パレットの支持を解除して前記支持片を前記支持位置から前記待機位置へと戻し、前記昇降部を下降させることにより、前記被支持パレットを前記停止部材よりも下方に位置させることで、前記被支持パレットを前記搬送部により前記搬送方向に送り出すことを特徴とする段ばらし装置。
本発明に係る段ばらし装置によれば、一連の段ばらし処理を行うための構成の大部分を自動的に動作する機械式とすることができ、安価でありながら安全性が高くランニングコストも低くすることができる。
本発明の実施形態に係る段ばらし装置の正面図である。 本発明の実施形態に係る段ばらし装置の平面図である。 本発明の実施形態に係る段ばらし装置の右側面図である。 本発明の実施形態に係る段ばらし装置の右側面図である。 本発明の実施形態に係る段ばらし装置で用いるパレットの斜視図である。 本発明の実施形態に係る段ばらし装置の水平機構部の正面図である。 本発明の実施形態に係る段ばらし装置の戻り機構部の左側面図である。 本発明の実施形態に係る段ばらし装置の垂直機構部の右側面図である。 本発明の実施形態に係る段ばらし装置の支持片の動作を示す右側面図である。 本発明の実施形態に係る段ばらし装置の水平・垂直機構部の斜視図である。 本発明の実施形態に係る段ばらし装置の各処理時の状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る段ばらし装置の各処理時の状態を示す図である。 本発明の実施形態に係る段ばらし装置の処理の流れの一例を示す図である。
本発明は、自動車等の組立工場で用いられる段ばらし装置において、段積みされたパレットに収納された部品を最小限の動力で取り出すことができるようにするために、昇降動作以外の部分には電気的動力を使用せず、段積みされたパレットを機械的に自動で分離することにより、構造の単純化と安全性の向上、及びランニングコストの低下を図ろうとするものである。
以下、本発明に係る段ばらし装置1の一実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、本説明中の段ばらし装置1における前後左右の関係は、段ばらし装置1によるパレットの所定の搬送方向の下流側(図1において左側)を前方、同搬送方向の上流側(図1において右側)を後方とし、同搬送方向に向かって右側(図1の紙面と直交する方向の奥側)を右方、同搬送方向に向かって左側(図1の紙面と直交する方向の手前側)を左方とする。すなわち、図2に示す平面図における左側は前方、右側は後方、上側は右、下側は左となる。
また、本発明に係る段ばらし装置1において左右対称の構成については、原則として同一の符号を付し、原則として左側の構成についてのみを説明して、右側の構成については説明を適宜省略する。
本実施形態に係る段ばらし装置1は、段積みされた二つのパレット101を搬送の過程で分離するものである。各パレット101には、例えば自動車部品等の所定の部品が収容されている。図1、図2に示すように、段ばらし装置1は、パレット101を所定の搬送方向(図1及び図2において右側から左側に向かう方向)に搬送する搬送部9、及び搬送部9を昇降させる昇降部10を含む昇降搬送部5と、搬送部9上の所定の段ばらし位置にある二段のパレット101を分離するための分離機構部2と、二段のパレット101を段ばらし位置で停止させる停止部18とを備える。
図1及び図2に示すように、本実施形態の段ばらし装置1は、搬入側搬送部3と搬出側搬送部4との間に設けられる。段ばらし装置1は、搬送部9により、搬入側搬送部3及び搬出側搬送部4とともに、パレット101を所定の搬送方向に搬送する搬送経路を構成する。つまり、パレット101の搬送方向の上流側から下流側にかけて、搬入側搬送部3、段ばらし装置1の搬送部9、及び搬出側搬送部4が略連続するように配置され、これら三つの搬送部により、パレット101を所定の搬送方向に搬送する一連の搬送経路が構成される。
段ばらし装置1は、二段に段積みされたパレット101を上段パレット101Uと下段パレット101Dとに分離し、下段パレット101D、上段パレット101Uの順に送り出す機能を有する。搬入側搬送部3は、段ばらし装置1の搬送部9の上流側に設けられ、二段に段積みされたパレット101を搬送して搬送部9に搬入するための搬送部である。搬出側搬送部4は、段ばらし装置1の搬送部9の下流側に設けられ、段ばらし装置1の搬送部9上で分離されて一段ずつ送り出されるパレット101を受け入れて搬出し、所定の搬送場所へと搬送するための搬送部である。
パレット101の搬送経路を構成する搬入側搬送部3、搬送部9、及び搬出側搬送部4の各搬送部は、いずれも搬送方向に直交する水平方向を回転軸方向とする複数の搬送コロにより搬送面を形成するとともに、その搬送面を後側から前側に向けて下るように傾斜させている。このような構成により、各搬送部は、パレット101の自重を利用してパレット101を所定の搬送方向に搬送する。つまり、各搬送部は、搬送面上に載置されたパレット101が自重により搬送面上を搬送方向に移動する程度に搬送面を傾斜させている。
以上のような構成によって、二段に段積みされたパレット101は、例えばフォークリフト(図示せず)によって搬入側搬送部3に投入されることで、搬入側搬送部3の搬送面の傾斜によって自動的に段ばらし装置1側に移動して搬送部9上に搬入され、搬送部9上において昇降部10の昇降動作等によって段ばらしを受けて上下のパレット101に分離される。分離された各パレット101は、順次搬送部9の搬送面の傾斜によって搬出側搬送部4へと自動的に搬出されることになる。
本実施形態の段ばらし装置1において、昇降部10は、電動により昇降動作するものであるが、電気的動力によって駆動する箇所は当該部分のみであり、段ばらし装置1は、一連の段ばらしの処理を低消費電力で、かつシンプルな構造で達成するものである。
ここで、本実施形態の段ばらし装置1の段ばらしの対象であるパレット101について、図5を用いて説明する。図5に示すように、パレット101は、金属製の頑丈な収容体であり、全体として略直方体状の外形を有しながら上部開口の箱状に形成されている。パレット101は、上面視で略長方形状の四隅に位置する4本の脚柱102と、パレット101の底部を構成する底板103と、互いに隣接する脚柱102間に架設された4枚の側壁104とを有する。また、各脚柱102の下端部には、開口部(図示せず)を下側とした凹状部を有する嵌合凹部105が設けられている。また、各脚柱102の上端部には、嵌合凹部105と嵌合可能な、先端側に凸状の曲面を有する嵌合凸部106が設けられている。
このような構成のパレット101によれば、下段パレット101Dの4本の脚柱102の各嵌合凸部106上に、上段パレット101Uの4本の脚柱102の各嵌合凹部105を嵌合させることで、2つのパレット101が4本の脚柱102をそれぞれ上下に連ねた状態で段積みされる。このようなパレット101に対して、例えばエンジンやエンジン本体を構成する部品等の重量物である部品(図示せず)が収納されていることになる。
次に、本実施形態に係る段ばらし装置1の各部の構造について詳述する。
段ばらし装置1は、概略的には、搬送部9及び昇降部10を含む昇降搬送部5と、分離機構部2及び停止部18を含む段ばらし部8とで構成されている。
まず、昇降搬送部5について説明する。昇降搬送部5を構成する昇降部10は、床面等の所定の設置面上に設けられ、昇降搬送部5を構成する搬送部9を下側から支持した状態で、昇降動作によって搬送部9を昇降(上下方向に移動)させる。昇降部10は、昇降動作として、上下方向に伸縮する動作を行う。すなわち、昇降部10は、上下方向に伸びることで搬送部9を上昇させ、上下方向に縮むことで搬送部9を下降させる。昇降部10は、設置面上に設けられた基台11と、基台11上においてパンタアーム方式の連結機構(図示せず)で基台11に連結された上板12とを有する。上板12上に、搬送基台13を介して搬送部9が設けられる。昇降部10は、電動又は油圧によるパンタアーム方式の連結機構の動作を制御することで昇降動作し、この搬送部9の昇降動作によって、搬送部9を支持する上板12の高さが変化する。
搬送部9は、昇降部10上に設けられ、昇降部10の昇降動作、つまり昇降部10の上下方向の伸縮動作によって昇降する。搬送部9は、所定の方向に並べられた多数の搬送コロ14により、パレット101の搬送面を形成する。搬送部9は、その搬送面が後方から前方にかけて下るように水平面に対して数度程度(例えば4°)傾斜するように構成されている。
搬送部9は、図3に示すように、昇降部10の上板12上に載置固定された搬送基台13上に設けられる。搬送基台13は、上板12よりも幅広の板状の部材であり、上板12に対して、幅方向(左右方向)の両側の端面を上板12の左右両側の端面よりも外側に位置させるように設けられる。
搬送部9において搬送面を形成する多数の搬送コロ14は、パレット101の進行方向に対して略水平方向に沿って直交する方向(図2における上下方向)を回転軸方向として、搬送方向に所定の間隔を隔てて直線状の搬送方向に沿って配設される。各搬送コロ14は、内部の回動軸部分にベアリング機構(図示せず)を有する。本実施形態の搬送部9においては、搬送方向に沿って直線状に配置された多数の搬送コロ14により構成される一対の搬送ユニットが、搬送部9の後端から前端にかけて左右両側に独立して2列、略同一平面に沿う搬送面を形成するように互いに平行に配設されている(図2参照)。
搬送部9において、パレット101は、4本の脚柱102のうち、互いに隣り合う2本の脚柱102を左右一側の搬送ユニットの搬送面上に載置させ、他の2本の脚柱102を左右他側の搬送ユニットの搬送面上に載置させた状態で搬送される。搬送コロ14の外径と長さ、及び隣接する搬送コロ14間のピッチの各寸法は、脚柱102の下端部に設けられた嵌合凹部105を搬送面に対する接触部分として搬送されるパレット101が搬送コロ14上で可能な限り上下に振動しないようにスムーズに搬送されるような寸法とされている。
また、左右2列に配される各搬送ユニットにおいて、搬送方向に並ぶ搬送コロ14の左右両側には、搬送コロ14の上端面よりも上方に突出する搬送ガイド15が配設されている。搬送ガイド15は、搬送ユニットの全長にわたって多数の搬送コロ14により形成される搬送面の左右両側で側壁を形成し、搬送ユニットにおいて多数の搬送コロ14により形成される搬送面とともにレール状をなす部分である。このような構成により、左右の搬送ユニットの搬送面上に2本ずつ脚柱102を載置させた状態で搬送されるパレット101の搬送態様において、搬送コロ14上を移動中のパレット101の脚柱102が搬送ユニット上から脱落することが防止される。
また、搬送部9には、昇降部10による下降動作にともなって分離機構部2を作動させるために、分離機構部2を構成する所定の部材(ブラケット50)に対して下向きの力を作用させるための部分が設けられている。具体的には、かかる部分として、搬送基台13上であって、パレット101の進行方向に対する略中央部に、押し下げ部16が設けられている。押し下げ部16は、搬送基台13の左右両側から進行方向に対して略直角に左右外側に向けて突出する部分である。押し下げ部16は、略L字状の板面形状を有する板状部材により構成されており、この板状部材によって左右方向突出側の端部から前側に突出する部分を有するように上面視で略L字状の部分として設けられている(図2参照)。押し下げ部16は、搬送部9の下降動作にともない、後述する分離機構部2が備えるブラケット50を下方へ押し下げる役割を果たすものである。
このように、昇降搬送部5は、搬送部9によってパレット101を所定の搬送方向に搬送可能とし、昇降部10によって搬送部9と共にパレット101を上下動自在としながら、押し下げ部16によって分離機構部2に作用することで分離機構部2を動作させる。
次に、段ばらし部8について説明する。段ばらし部8は、昇降搬送部5の略前半分の位置に配設されている(図1参照)。段ばらし部8は、昇降搬送部5の一部を門状に囲むように設けられる支持フレーム部65と、支持フレーム部65に支持された状態で設けられる分離機構部2及び停止部18とを備える。
支持フレーム部65は、昇降搬送部5の左右両側に2本ずつ、昇降搬送部5とは独立した形で床上に設置された合計4本の支柱L1,L2,R1,R2と、これらの支柱間に架設された連結材17とを有し、これらの支柱及び連結材によって昇降搬送部5の一部を左右側と上側から略囲繞するような門状の枠体を構成する。具体的には、後側に位置する左右の支柱L1,R1同士、及び前側に位置する左右の支柱L2,R2同士は、それぞれ搬送方向について同じ位置に設けられる。4本の支柱L1,L2,R1,R2は同じ高さであり、前後・左右に隣り合う支柱の上端部間に支柱同士を連結する連結材17が梁状に架設される。
停止部18について説明する。停止部18は、支持フレーム部65に支持された状態で設けられる構成である。停止部18は、支持フレーム部65を構成する4本の支柱のうち前側に位置する左右の支柱L2,R2間に設けられる。
停止部18は、支柱L2,R2間に架設された架設棒19と、架設棒19に支持された状態で設けられる停止部材としての停止板20とを有する。本実施形態では、架設棒19は、横断面が矩形状となる角柱状の部材であり、前側の支柱L2,R2間において、上下方向の中央部より若干だけ上方の位置に架設されている。停止板20は、略矩形板状の部材であり、長手方向を上下方向とする向きで架設棒19の後面に固定されることで、架設棒19に支持される。停止板20は、長手方向となる上下方向の両側の端部を段ばらし装置1の前方に向けて屈曲させた形状を有する。本実施形態では、停止板20は、架設棒19において左右両側の2箇所に配設されている。
停止部18は、搬送部9上を移動するパレット101に停止板20を接触させることで、パレット101を搬送部9上の段ばらし位置で停止させる。停止板20は、搬送部9が段ばらしのための動作を行う前の高さ位置にある状態において、搬送部9上を移動するパレット101の脚柱102上端の嵌合凸部106に対応する高さ位置に設けられる。本実施形態では、停止板20は、下段パレット101Dの上端部の嵌合凸部106と上段パレット101Uの下端部の嵌合凹部105とを互いに嵌合させることで段積みされた2段のパレット101に対して、2段に段積みされたパレット101の嵌合凸部106と嵌合凹部105との嵌合部107に当接することで、パレット101を停止させる。
停止板20は、パレット101が意図せず搬送部9から脱落しないようにパレット101の搬送方向への移動を規制するためのものである。また、停止板20は、上下2段のパレット101の段ばらしによって互いに分離された上下のパレット101のうち、下段パレット101Dを送り出す際、上段パレット101Uを段ばらし位置に保持するために、上段パレット101Uのみに当接して上段パレット101Uを段ばらし位置に停止させる。
すなわち、停止部18は、自重により搬送部9上を移動するパレット101に停止板20を接触させることでパレット101を停止させるための構成であり、昇降部10の下降動作によってパレット101が下降して停止板20との接触を離れる位置に達することで、停止部18によるパレット101の移動の規制が解除され、搬送部9の搬送面の傾斜によってパレット101が自動的に前方へ移動する。したがって、停止板20は、搬送部9を昇降させる昇降部10の昇降範囲との関係において、搬送部9上のパレット101が停止板20よりも下方に位置して停止板20との接触を離れることができるような位置に設けられる。以上のように、停止部18は、搬送部9上を搬送方向に移動するパレット101に所定の高さ位置で停止板20を接触させことで、パレット101を段ばらし位置で停止させる。
続いて、分離機構部2について説明する。分離機構部2は、搬送部9上の段ばらし位置にある2段のパレット101のうち被支持パレットとなる上段パレット101Uを所定の高さ位置で支持する支持片としての支持爪21と、支持爪21を所定の範囲で付勢した状態で回動可能に支持する支持部材としての回動軸24と、昇降部10の下降動作にともなって下降することで回動軸24を介して支持爪21を作動させる昇降部材としての作動軸36とを有する。分離機構部2は、支持爪21及び回動軸24を含む水平機構部6と、作動軸36を含む垂直機構部7とから構成されている。
水平機構部6は、左側の支柱L1,L2間、及び右側の支柱R1,R2間のそれぞれの支柱間に架設された態様で設けられる。水平機構部6は、上記のとおり支持爪21を含み、支持爪21は、各支柱の長手方向の中央部近傍において回動可能に設けられ、下段パレット101Dから上段パレット101Uを分離して保持するための係止部材である。
支持爪21は、搬送部9上における段ばらし位置にある2段のパレット101のうち最下段のパレット101である下段パレット101Dを除く被支持パレットとしての上段パレット101Uを所定の高さ位置で支持する。支持爪21は、水平機構部6において、後述する垂直機構部7の上下の動きに連動して前後方向を軸方向として回動するように設けられる。このように回動可能に設けられる支持爪21は、その回動動作に関し、水平機構部6が有するバネを含む戻り機構部22の付勢力によって、基本的に、開いた状態となる所定の位置に保持される。ここで、支持爪21について、開いた状態となる所定の位置とは、支持爪21の回動範囲において支持爪21が戻り機構部22の付勢力によって保持され位置決めされる待機位置であり、支持爪21が搬送部9上のパレット101に干渉したりパレット101を支持したりしない位置である。
水平機構部6の具体的な構成について説明する。図6、図7、図10に示すように、水平機構部6において、支持爪21は、回動軸24に固定支持された状態で回動軸24の回動により回動可能に設けられる。回動軸24は、支持フレーム部65を構成する前後の支柱L1,L2間に架設された態様で設けられる。具体的には、前後の各支柱L1,L2の左右方向の内側(搬送部9側)の側面にベアリング部23が固設されており、このベアリング部23を介して、回動軸24が前後の支柱L1,L2間に回動可能に支持された状態で架設される。回動軸24は、前後の端部をそれぞれ前後のベアリング部23から前側または後側に突出させた状態で設けられる。このように前後の支柱L1,L2間に架設される回動軸24の支柱L1,L2間の部分の前後の二箇所に支持爪21が設けられている。
支持爪21は、側面視(回動軸24の軸方向視)で2箇所の屈曲部分を有する略Z字状あるいはクランク状の形状を有する部材であり、一方の屈曲部分に回動軸24を貫通させた態様で回動軸24に支持される。したがって、支持爪21は、回動軸24による支持部分を起点として一方側は、側面視で略L字状に屈曲した部分となり、他方側は側面視で略直線状の部分となる。
そして、支持爪21は、待機位置で、側面視で略L字状の屈曲部分を上側に位置させ、側面視で略直線状の部分を下側に位置させた状態となる。つまり、待機位置にある支持爪21は、長手方向を略上下方向に沿わせて立った姿勢となる。支持爪21は、待機位置での立った姿勢から、回動軸24の回動にともなって内側(搬送部9側)に倒れるように回動することで、段ばらし位置にある上段パレット101Uを支持する支持位置に達する。支持爪21は、支持位置にある状態で、待機位置で上側に位置する略L字状の屈曲部分のうち先端側の部分の平面状の外側面21aを略水平方向に沿わせる。この支持爪21が支持位置にある状態にて略水平方向に沿う外側面21aが、支持爪21において上段パレット101Uを支持する支持面となる。
以上のように、回動軸24により回動可能に支持される支持爪21は、回動位置として、搬送部9上を移動する2段のパレット101に干渉しない待機位置、及び上段パレット101Uを支持する支持位置の各位置にて位置決めされ、この待機位置と支持位置との間の範囲で回動可能に設けられる。すなわち、回動軸24は、支持爪21を、待機位置と支持位置との間で回動方向の待機位置側に付勢した状態で移動可能に支持する。そして、左右両側の水平機構部6の支持爪21の動作状態として、支持爪21が待機位置にある状態が、支持爪21が閉じた状態であり、支持爪21が支持位置にある状態が、支持爪21が閉じた状態である。
なお、本実施形態では、支持爪21は、左右の水平機構部6それぞれにおいて前後に2個配置されているが、支持爪21の数は特に限定されるものではない。各水平機構部6において支持爪21を設ける数は、例えば、1個でもよく3個以上であってもよい。
また、支持爪21の外側面21aには、位置補正片25が設けられている。位置補正片25は、支持爪21の外側面21aに対して略垂直方向に突出するとともに板面を左右方向に向ける板状の部分であり、略L字状に折り曲げ形成された板状の部材により構成されている。すなわち、略L字状の板状の部材が一方の辺部(面部)を外側面21a上に固定させることで、板状の部材の他方の辺部(面部)によって外側面21aから突出した板状(壁状)の部分が構成される。また、位置補正片25の上側には外側面21aから略垂直方向に突出する部分に対して左右方向の外側(搬送部9側と反対側)に屈曲する傾斜部が設けられている。位置補正片25は支持爪21によって支持される上段パレット101Uの左右方向の位置を適正な位置に保持するためのものである。つまり、位置補正片25は、支持爪21が支持位置にある状態において、支持爪21によって支持される上段パレット101Uの左右両側に位置し、上段パレット101Uの左右方向の移動を規制する壁面を形成する。
また、支持フレーム部65には、上述したような待機位置及び支持位置の各位置にて支持爪21の回動を規制して位置決めさせるための構成として、ストッパー部26が設けられている。ストッパー部26は、前後の支柱L1,L2のそれぞれに支持された状態で、前後2箇所に設けられている各支持爪21に対して設けられる。つまり、ストッパー部26は、前側に位置する支持爪21に対しては、前側の支柱L2から、支柱L2の後側に位置する支持爪21側に向けて突設され、後側に位置する支持爪21に対しては、後側の支柱L1から、支柱L1の前側に位置する支持爪21側に向けて突設される。
ストッパー部26は、前後の各支柱L1,L2から対応する支持爪21側に向けて突出する突設片27と、突設片27に対して下側からねじ込まれるストッパーボルト28とを有する。突設片27は、面方向を上下とする略長方形状の板状の部分であり、前後方向に対向する支柱L1,L2の各側面から突出するように設けられる。ストッパーボルト28は、このような突設片27の先端側の部分において突設片27を下面側から上面側に貫通するように螺入されている。つまり、ストッパーボルト28は、頭部側が下側となる向きで、突設片27を上下方向に貫通するようにねじ込まれる。
このような構成のストッパー部26が、待機位置にある支持爪21に対して、回動軸24による支持部分を含む下側の略L字状の屈曲部分の内側(左右方向については外側)に位置するように設けられる。これにより、支持爪21の待機位置及び支持位置の各位置における各方向への回動が規制される。
具体的には、支持爪21が支持位置にある状態においては、図9(b)に示すように、支持爪21の回動軸24による支持部分から下側の直線状の部分が、ストッパーボルト28の頭部に下側から当接することにより、支持爪21の待機位置から支持位置側へと向かう回動方向(図9(b)において右回り方向、時計方向)の移動が規制される。従って、ストッパーボルト28の突設片27に対するねじ込み量を調整することで、支持位置にある支持爪21がストッパーボルト28に当接する位置、つまり支持位置にてパレット101を支持する支持爪21の角度を変えることができる。なお、ストッパーボルト28の下端部に緩衝材(図示せず)を設けることで、ストッパーボルト28に対する支持爪21の接触時の騒音や振動を防止できると共に、支持爪21等の損傷を防止することができる。
一方、支持爪21が待機位置にある状態においては、図9(a)に示すように、支持爪21の回動軸24による支持部分から上側の屈曲部分のうち回動軸24側の部分が、突設片27に上側から当接することにより、支持爪21の支持位置側から待機位置側へと向かう回動方向(図9(a)において左回り方向、反時計方向)の移動が規制される。以上のように、ストッパー部26は、待機位置及び支持位置の各位置において支持爪21の所定の方向への回動を規制し、支持爪21の回動範囲を決める役割を果たす。
次に、回動軸24によって支持される支持爪21を待機位置側に向けて付勢する戻り機構部22について説明する。戻り機構部22は、前側の支柱L2の前側に設けられている。戻り機構部22は、回動軸24に連結されるステー29と、一端側がステー29に連結されステー29を所定の方向に付勢する戻りバネ31とを有する。
ステー29は、直線状の部材であり、その一端側が、上述したようにベアリング部23から前側に突出する回動軸24の前側の端部に、回動軸24の径方向に沿って左右方向の外側(左側の水平機構部6においては左側)に伸びるように連結された状態で設けられる。ステー29は、回動軸24と一体的に回動するように、回動軸24に固設される。ステー29の回動軸24に対する連結側と反端側の端部には、戻りバネ31の一端側が係止される可動側突片30が設けられている。本実施形態では、可動側突片30は、前側の支柱L2よりも前側に位置するステー29から、後側(支柱L2側)に向けて突出するように設けられている。
戻りバネ31の他端側は、可動側突片30よりも下方の位置において前側の支柱L2の前面に固設された固定側突片32に係止される。本実施形態では、固定側突片32は、支柱L2の前面から、前側に向けて突出するように設けられている。このように、戻りバネ31は、その上端側をステー29に設けられた可動側突片30に係止させるとともに、下端側を支柱L2に設けられた固定側突片32に係止させ、略上下方向を伸縮方向とする姿勢で設けられる。
このように戻り機構部22を構成する戻りバネ31は、引っ張りバネであり、回動軸24に連結されるステー29に対して、可動側突片30が設けられる側の端部を下方に向けて引っ張る方向に付勢力を作用させる。このような戻りバネ31の付勢力は、ステー29を介して、支柱L1,L2に固設されたベアリング部23に支持された回動軸24に作用し、回動軸24を所定の回動方向に付勢する。具体的には、戻りバネ31の付勢力は、回動軸24を、後面視で左回りの方向、つまり回動軸24と一体的に回動する支持爪21が支持位置側から待機位置側へ向かう回動方向に付勢する。
このように戻り機構部22によって回動軸24を介して支持爪21が支持位置側から待機位置側に向かう回動方向に常時付勢される構成において、支持爪21は、上述したように待機位置においてストッパー部26によって付勢される方向への移動が規制され位置決めされる。すなわち、支持爪21は、戻り機構部22による付勢力及びストッパー部26による係止作用によって、自動的に待機位置に保持されるように構成されている。このように、水平機構部6は、戻り機構部22及びストッパー部26によって、外力を受けない限り支持爪21が待機位置に保持されるように構成されている。
続いて、水平機構部6において、回動軸24の戻り機構部22が設けられる前側と反対側である後側に設けられる回動支点部33について説明する。回動支点部33は、後側の支柱L1の後側に設けられている。回動支点部33は、回動軸24に連結される支点ブロック34と、支点ブロック34に設けられるローラ支点部35とを有する。
支点ブロック34は、略直方体状の部材であり、その長手方向の一側が、上述したようにベアリング部23から後側に突出する回動軸24の後側の端部に設けられている。支点ブロック34は、回動軸24と一体的に回動するように、回動軸24に固設されている。支点ブロック34の後側の面に、ローラ支点部35が設けられている。
ローラ支点部35は、支点ブロック34の後側の面から後側に向けて突出する円柱状の突起部分である。ローラ支点部35は、例えば外周が軸回りに回転自在のベアリング等により、支点ブロック34に対して相対的に回転する部分として設けられている。ただし、ローラ支点部35は、支点ブロック34と一体的な部分として設けられてもよい。ローラ支点部35は、支点ブロック34において、回動軸24の軸線上の位置からずれた位置に設けられている。つまり、円柱状のローラ支点部35の軸心位置と回動軸24の軸心位置とは互いに所定の間隔を隔てた位置関係にある。
ローラ支点部35は、後述する垂直機構部7の押動板37の下面と当接し、押動板37の下方への移動にともなって下方に移動することで、支点ブロック34を介して回動軸24を回動させる。この回動支点部33による回動軸24の回動方向は、上述した戻り機構部22によって付勢される回動方向と反対方向である。したがって、押動板37の下方への移動による回動軸24の回動は、戻り機構部22の付勢力に逆らう方向の回動であり、押動板37の上方への移動に対しては、戻り機構部22の付勢力が支配的となって回動軸24が回動することになる。
次に、垂直機構部7の具体的な構成について説明する。図8、図10に示すように、垂直機構部7は、上記のとおり作動軸36を含み、この作動軸36は、上述したように搬送基台13上に設けられた押し下げ部16によって昇降部10の下降動作による下向きの力を受けて下降することで、支持爪21が待機位置から支持位置へと移動するように、支持爪21を支持する回動軸24を動作(回動)させる。
作動軸36は、後側の支柱L1の後側かつ左右方向の内側(搬送部9側)に、軸方向が略鉛直方向に沿うように設けられている。作動軸36の上端部に、押動板37が連結されており、その下方に上支持部38、更に下方に保持部39、更に下方に保持解除部40が設けられている。作動軸36は、回動支点部33との関係において、押動板37をローラ支点部35の直上に位置させるような位置に設けられる。本実施形態では、作動軸36は、ローラ支点部35の左右方向の外側の位置に設けられている。作動軸36は、上支持部38の上支持ガイド44と保持部39の中支持ガイド48とによって後側の支柱L1に固定支持されている。
作動軸36の上端部に設けられた押動板37は、長手方向を左右方向に沿わせるとともに板面を上下方向に向けた矩形板状の部分である。押動板37は、その下面の略中央部近傍において作動軸36と連結している。そして、押動板37は、作動軸36の上端部からローラ支点部35を上側から覆うように、つまり押動板37が下方に移動することでローラ支点部35に接触するように延設されている。
上支持部38は、作動軸36と連結する案内ステー42と、案内ステー42と連結する案内軸43と、作動軸36及び案内軸43を挿通させる上支持ガイド44とで構成されている。具体的には、案内ステー42は、板面方向を上下とし、左右方向を長手方向とする略矩形板状の部材であり、長手方向の一方の端部近傍に作動軸36が挿入された状態で作動軸36と連結される。また、案内ステー42は、長手方向の他方の端部近傍に案内軸43を垂設し、案内軸43の下端部は、上支持ガイド44を貫通する。案内軸43は、作動軸36の上下の可動範囲において、下方に位置する上支持ガイド44を常に貫通する長さに形成されている。
上支持ガイド44は、板面方向を上下とし、左右方向を長手方向とする略矩形板状の部材であり、長手方向の一方の端部側の横側壁が支柱L1の後側面と連結されている。また、上支持ガイド44の長手方向の他方の端部近傍には、作動軸36を挿入して上下に滑らかに摺動可能なようにベアリング等の摺動部材(図示せず)が内設されている。また、上支持ガイド44の中央部近傍においては、上方からの案内軸43を挿通可能な案内軸孔45がベアリング等の摺動部材(図示せず)を内設した状態で形成されている。
このように上支持部38を構成することで、作動軸36の上下の摺動をスムーズにさせると共に、特に案内軸43は、作動軸36のコジリによる摺動不良を防止する役割を果たす。
保持部39は、第一上固定部46と保持用バネ47と中支持ガイド48とで構成されている。具体的には、第一上固定部46は、作動軸36に対する拡径部分であって、作動軸36において固定の位置で、保持用バネ47の上端を支持する。保持用バネ47は、作動軸36に挿通した状態で第一上固定部46と中支持ガイド48との間に配設される。中支持ガイド48は、板面方向を上下とし、左右方向を長手方向とする略矩形板状の部材であり、中支持ガイド48の長手方向の一方の端部側の横側壁が支柱L1の後側面と連結されている。また、中支持ガイド48の長手方向の他方の端部近傍は作動軸36を挿入して上下に滑らかに摺動可能なようにベアリング等の摺動部材(図示せず)が内設されている。
このように保持部39を構成することで、保持用バネ47が作動軸36、及び作動軸36に連結した他の部材の全重量と共に保持することになる。
保持解除部40は、第二上固定部49と、昇降部10の下降動作にともなって下向きに押圧される被押圧部となるブラケット50と、保持解除用バネ51と、下固定部52とで構成されている。具体的には、第二上固定部49は、作動軸36に対する拡径部分であって、作動軸36において固定の位置で、ブラケット50の上端を支持する。ブラケット50は作動軸36を挿通可能な孔部(図示せず)を中央部に形成し、上部の外径が下部の外径よりも大きい側面視略T字状に形成されている。つまり、ブラケット50は、その上部に拡径部分である鍔状の当接部53を有する。当接部53は、昇降搬送部5が備える押し下げ部16によって上方からの接触を受けることで、下向きの押圧力を受ける。ブラケット50には、ブラケット50が作動軸36に対して上下に摺動自在とするために、ベアリング等の摺動部材(図示せず)が内設されている。ブラケット50及び保持解除用バネ51は、作動軸36に挿通した状態で第二上固定部49と下固定部52との間に配設される。下固定部52は、作動軸36に対する拡径部分であって、作動軸36において固定の位置で、保持解除用バネ51の下端を支持する。
以上のような水平機構部6及び垂直機構部7を含む分離機構部2は、次のように動作する。まず、分離機構部2に外力が作用していない状態(待機状態)においては、支持爪21は、戻り機構部22及びストッパー部26によって待機位置に保持されている。分離機構部2の待機状態から、昇降搬送部5が下降動作することで、昇降搬送部5が備える押し下げ部16によって、ブラケット50が下方へ押し下げられる。ブラケット50が押し下げられることにより、保持解除用バネ51が圧縮され、保持解除用バネ51の付勢力が下固定部52に伝わり、下固定部52を介して作動軸36に下方へ押し下げようとする力が働く。
作動軸36が下方に押し下げられる力を受けることで、保持部39の保持用バネ47が押動板37の位置を維持しようとする付勢力に抗して作動軸36が下方へ移動する。この作動軸36の下方への移動により、作動軸36一体的に押動板37も下降し、押動板37によって回動支点部33のローラ支点部35が回動軸24周りに押し下げられ、支点ブロック34を介して回動軸24が回動する。この回動軸24の回動により、回動軸24に支持された支持爪21が待機位置から支持位置側へと回動し、ストッパー部26によって支持位置にて保持される。上述したように、支持爪21が待機位置から支持位置へと回動する際には、水平機構部6が備える戻り機構部22の戻りバネ31の付勢力に抗する力が必要であることから、作動軸36の下方への移動は、保持部39の保持用バネ47の付勢力に加えて、戻りバネ31の付勢力も含めた力に抗するような構成とする必要がある。
そして、昇降搬送部5の上昇動作により、押し下げ部16によるブラケット50に対する押し下げ作用の解除にともない、戻り機構部22の付勢力によって支持爪21は支持位置から待機位置に戻り、ストッパー部26によって待機位置にて保持される。これにより、分離機構部2は、待機状態へと戻る。
次に、搬入側搬送部3の具体的な構成について説明する
図1、図2に示すように、搬入側搬送部3は段ばらし装置1の搬送部9に、段積みされたパレット101を投入するまでのストック箇所としての役割を果たすものである。搬入側搬送部3は上部に第一搬送部54を備え、第一搬送部54は左右各3本で合計6本の搬入脚柱55によって支持されている。具体的には、第一搬送部54は進行方向を長手方向とする略長方形状の板材で形成された搬入基台56の上に、上述した段ばらし装置1の搬送部9と同構造の搬送コロ14と搬送ガイド15を有している。また、搬入基台56について進行方向に対して略三分割となる位置であって搬入基台56の下面の両端部近傍から搬入脚柱55を垂設している。また、床から第一搬送部54の搬送コロ14の搬送面までの高さは、段ばらし装置1の搬送部9が段ばらしを行うためにパレット101を受け入れる高さと同じとなるように構成されている。なお、第一搬送部54の搬送面は、パレット101が搬送コロ14上を自重によって移動できるように、進行方向に対して前方に傾斜させておく必要がある。この場合の傾斜角度は、その搬送面が後方から前方にかけて下るように水平面に対して数度程度(例えば4°)傾斜するように構成されている。
また、段ばらし装置1へのパレット101の投入は、原則として縦列とならないように、つまり2段に段積みされたパレット101が搬送方向の前後で互いに接触した状態とならないように行う必要があるため、搬入側搬送部3の前方にはストッパー(図示せず)を設けても良い。ストッパーを設けることで、予め搬入側搬送部3に複数の段積みされたパレット101をストックさせることができる。
次に、搬出側搬送部4の具体的な構成について説明する
図1、図2に示すように、搬出側搬送部4は段ばらし装置1によって段ばらしされた単体のパレット101を搬送部9から搬出する役割を果たすものである。搬出側搬送部4は上部に第二搬送部57を備え、第二搬送部57は左右各2本で合計4本の搬出脚柱58によって支持されている。具体的には、第二搬送部57は進行方向を長手方向とする略長方形状の板材で形成された搬出基台59の上に、上述した段ばらし装置1の搬送部9と同構造の搬送コロ14と搬送ガイド15を有している。また、搬出基台59について進行方向に対して前端部近傍、及び後端部近傍において搬出基台59の下面の両端部近傍から搬出脚柱58を垂設している。また、床から第二搬送部57の搬送コロ14の搬送面までの高さは、段ばらし装置1の搬送部9が昇降部10によって下降する最下点の高さ、すなわち、段ばらし装置1が搬入側搬送部3からパレット101を受け入れる際の高さよりも低い位置、に構成されている。なお、第二搬送部57の搬送面は、パレット101が搬送コロ14上を自重によって移動できるように、進行方向に対して前方に傾斜させておく必要がある。この場合の傾斜角度は、その搬送面が後方から前方にかけて下るように水平面に対して数度程度(例えば4°)傾斜するように構成されている。
また、搬出側搬送部4の前方にはストッパー(図示せず)を設けても良い。ストッパーを設けることで、搬出側搬送部4に搬出されたパレット101をリフター等で移動させるまでの間、パレット101をストックさせることができる。
このように搬出側搬送部4を構成することで、段ばらし装置1における搬送部9の昇降動作で一段に分離されたパレット101が、搬送部9の下降動作の最下点に移動すると共に、段ばらし装置1の停止板20に当接していた下段のパレット101の嵌合凸部106が離れ、傾斜する搬送部9から第二搬送部57へとパレット101が自重によって移動することになる。
以上のような構成を備える本実施形態の段ばらし装置1は、次のように動作する。段ばらし装置1においては、上下2段のパレット101が搬入側搬送部3から搬送部9に搬入された後、停止部18により、搬送部9上を自重によって搬送方向に移動する上下2段のパレット101が搬送部9上の段ばらし位置で停止する。ここでは、分離機構部2は待機状態にあり、支持爪21は待機位置にある(図11A(a)参照)。
次に、昇降部10を下降させることにより、段ばらし位置にある上下2段のパレットを下降させるとともに押し下げ部16により昇降部10の下降動作による下向きの力によりブラケット50等を介して作動軸36を下降させることで、回動支点部33等を介して回動軸24が回動し、回動軸24の回動動作によって支持爪21が戻り機構部22の付勢力に抗して待機位置から支持位置へと移動する。これにより、4箇所の支持爪21によって上段パレット101Uが支持された状態あるいは支持が準備された状態となる(図11A(b)参照)。その後さらに昇降部10が下降することにより、支持爪21によって支持された状態の上段パレット101Uから下段パレット101Dが分離して停止板20よりも下方に位置することで、下段パレット101Dが自重によって搬送部9により搬送方向に送り出される(図11A(c)参照)。
下段パレット101Dが送り出された後、昇降部10を上昇させることにより、支持爪21により支持された状態の上段パレット101Uを上昇させて支持爪21による上段パレット101Uの支持が解除される(図11B(d)参照)。これにより、支持爪21が戻り機構部22の付勢力によって支持位置から待機位置へと戻る。そして、昇降部10を下降させることにより(図11B(e)参照)、上段パレット101Uを停止板20よりも下方に位置させることで、上段パレット101Uが自重によって搬送部9により搬送方向に送り出される(図11B(f)参照)。なお、上段パレット101Uを送り出すための昇降部10の下降の過程においては、分離機構部2が垂直機構部7によって押し下げ部16からの押し下げ作用を受けて、水平機構部6において支持爪21が待機位置から支持位置へと移動する(図11B(e)参照)。
[段ばらし処理の流れ]
次に、本実施形態に係る段ばらし装置1の各部の動作や機構の役割等を説明するために、本装置1を自動化した場合の処理の流れの一例として図11A、図11B、図12を参照しながら説明する。
まず、二段に段積みされたパレット101をフォークリフトによって搬入側搬送部3へ投入する(ステップS1)。段積みされたパレット101は、搬入側搬送部3の第一搬送部54が有する傾斜を利用して自重によって段ばらし装置1方向へ移動し、更に、段ばらし装置1の搬送部9が有する傾斜を利用して自重によって前方へ移動し、段ばらし位置となる段ばらし部8の停止板20に上下段パレット101U,101Dの嵌合部107が当接して停止する(図11A(a)、ステップ2)。
次に、段ばらし部8にパレット101が存在することを別途のセンサ(図示せず)にて検出し(ステップS3)、昇降部10による下降動作によって搬送部9が下降する(図11A(b)、ステップS4)。
搬送部9の下降と共に搬送部9に形成された押し下げ部16も下降し、段ばらし部8の垂直機構部7のブラケット50が有する当接部53を上方から下方にかけて押し下げる(ステップS5)。ブラケット50は保持解除用バネ51に付勢力を与え、保持用バネ47、及び戻りバネ31の付勢力に抗して作動軸36を下方へ移動させる。
また、作動軸36の下方への移動に伴い、作動軸36の上端部で連結する押動板37がローラ支点部35を回動軸24周りに下方へ回動させる。回動軸24の回動により支持爪21も同時に回動して、上段パレット101Uと下段パレット101Dとの間に支持爪21が略水平状態(閉じた状態)となる。このとき、搬送部9の下降は継続させている(ステップS6)。
搬送部9の下降により、下段パレット101Dは搬送部9と共に下降し、上段パレット101Uは全4個の支持爪21によってパレット101Uの底板103の底面を支持しながら当該位置に留まることになる。これにより、上段パレット101Uと下段パレット101Dは分離される。
また、搬送部9が予め規定した最下点(搬出側搬送部4の第二搬送部57の搬送面と搬送部9の搬送面とが略同じ高さとなる位置)まで下降したか否かを別途のセンサ(図示せず)によって検出する(ステップS7)。所定時間経過しても検出されない場合は、全ての動作を停止して、エラーを報知する(ステップS8)。報知の方法は、ブザーやランプによって行われる。
最下点を検出した場合(ステップS7)、下段パレット101Dの嵌合凸部106が、段ばらし部8の停止板20と離れた状態となることから、下段パレット101Dの前方への移動が自由となる。従って、搬送部9から第二搬送部57へと夫々の傾斜を利用して自重によって、単体となった下段パレット101Dが搬出される(図11A(c)、ステップS9)。
次に、段ばらし部8が有する別途のセンサ(図示せず)によって下段パレット101Dが搬送部9上に存在しないことを検出する(ステップS10)。検出されない場合には、全ての動作を停止して、エラーを報知する(ステップS11)。報知の方法は、ブザーやランプによって行われる。
下段パレット101Dが搬送部9上に存在しないことが検出された場合(ステップS10)は、昇降部10によって搬送部9が上昇して、上方で留まっている上段パレット101Uを下方から持ち上げ(図11B(d)、ステップS12)、更に、上昇する。
なお、搬送部9の上昇に伴い、押し下げ部16によるブラケット50の下方への押し下げが解除され作動軸36が上昇するが、上段パレット101Uを支持したままの支持爪21は、作動軸36上端部の押動板37が作動軸36と共に上昇しても、上段パレット101Uが搬送部9によって持ち上げられるまでは、上段パレット101Uを支持している支持爪21が待機位置に戻ることはない。これは、押動板37とローラ支点部35とが完全な係合状態で構成されていないことによる。
すなわち、作動軸36の下方への移動に対してはローラ支点部35を上方から回動軸24回りに回動させることができるが、作動軸36の上方への移動に対しては、支持爪21に対する外部からの負荷(パレット101の支持)が優先して、必ずしも作動軸36の移動に追従しないように構成されているからである。
しかし、上段パレット101Uが搬送部9によって持ち上げられると、戻り機構部22の戻りバネ31の付勢力によって、支持爪21は待機位置へと外側に回動することになる。
次に、搬送部9が予め規定した最上点(搬送部9上に上段パレット101Uが載置され、かつ、支持爪21が完全に待機位置へと外側に回動した状態となる所定の位置)にまで上昇したか否かを、別途のセンサ(図示せず)によって検出する(ステップS13)。所定時間経過しても、最上点が検出されない場合には、全ての動作を停止して、エラーを報知する(ステップS14)。報知の方法は、ブザーやランプによって行われる。
搬送部9が最上点まで上昇したことが検出された場合(ステップS13)、上昇動作を停止する(ステップS15)。
次に、搬送部9が上段パレット101Uを載置した状態で下降する(ステップS16)。また、搬送部9が、上述した最下点まで下降したか否かを別途のセンサ(図示せず)によって検出する(ステップS17)。所定時間経過しても検出されない場合は、全ての動作を停止して、エラーを報知する(ステップS18)。報知の方法は、ブザーやランプによって行われる。
最下点を検出した場合(図11B(e)、ステップS17)、上段パレット101Uの嵌合凸部106が、段ばらし部8の停止板20と離れた状態となることで、上段パレット101Uの前方への移動が自由となる。従って、搬送部9から第二搬送部57へと夫々の傾斜を利用して自重によって単体となった上段パレット101Uが搬出される(図11B(f)、ステップS19)。
二段に段積みされたパレット101の一連の段ばらし処理は以上の通りであり、次に投入すべき段積みされたパレット101が存在する場合には(ステップS20)、再びステップ1に戻って、上述した処理を繰り返すことになる。
投入すべき段積みされたパレット101が存在しない場合には、全ての処理の終了となる。
以上のような構成を備える本実施形態の段ばらし装置1によれば、一連の段ばらし処理を行うための構成の大部分を自動的に動作する機械式とすることができ、安価でありながら安全性が高くランニングコストも低くすることができる。すなわち、本実施形態の段ばらし装置1によれば、電気的動力によって駆動する構成は昇降部10のみであり、それ以外は重力等を利用して自動的に動作する機械式の構成であることから、例えば搬送部9や支持爪21の動作等に際して電力が不要であり、省コスト・省エネの観点から非常に有利な構成を実現することができる。
なお、上述した一連の段ばらしの処理例は、段ばらし装置1を自動化した場合についての説明であるが、本実施形態に係る段ばらし装置1の処理方法は、本実施形態に限定されるものではなく、例えば、人手による昇降部10のスイッチ操作等を伴う等、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において種々の変形・変更が可能である。
また、本実施形態では、段ばらしの対象は2段に段積みされたパレット101であるが、本発明に係る段ばらし装置による段ばらしの対象は、3段以上段積みされたパレットであってもよい。段ばらしの対象が3段以上の場合、支持片により支持される被支持パレットは、最下段のパレットの直上に積まれたパレットでなくてもよい。例えば、段ばらしの対象が4段に段積みされたパレットである場合、段ばらしの態様としては、最上段のパレットから下3段のパレットを分離させる態様であったり、上2段のパレットから下2段のパレットを分離させる態様であったり、上3段のパレットから最下段のパレットを分離させる態様であったりしてもよく、また、下側のパレットから1段ずつ分離して搬送部により順次送り出す態様であってもよい。
以上説明したように、本実施形態に係る段ばらし装置1は、作業者が二段に段積みされたパレット101をフォークリフト等によって搬入側搬送部3に投入した後は、何ら人手を加えることなく、上下のパレット101U,101Dが分離された状態となって搬出側搬送部4から搬出させることができる。
また、パレット101の進行方向への移動に動力を必要とせず、搬送部9の昇降動作のみで一連の段ばらし処理を行うことができるため、装置の構造を簡易なものとでき、安価に製造することができる。従って、工場内に複数の段ばらし装置1を導入することが可能となる。
また、パレット101の進行方向への移動に動力を必要とせず、搬送部9の昇降動作のみで一連の段ばらし処理を行うことができるため、昇降部10を駆動させるための電力だけを必要とすることから、段ばらしにかかる一連の処理にかかる電力量を大幅に削減することができ、ランニングコストの面で有利となる。
また、パレット101の支持を、電気駆動ではない機械的構造としたことで、電気的な誤動作の心配がなく、安全なものとすることができる。特に数百キロ程度の重量物を扱う場合には、安全面から非常に有効な構造となる。
また、パレット101を支持する支持片21の構造がシンプルであるため、数百キロ程度の重量物を安定して支持することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、例えば、投入されるパレット101の段積み数が3段以上であってもよく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 段ばらし装置
2 分離機構部
9 搬送部
10 昇降部
18 停止部
20 停止部材(停止板)
21 支持爪(支持片)
24 支持部材(回動軸)
36 昇降部材(作動軸)
101 パレット
101U 上段パレット(被支持パレット)
101D 下段パレット
請求項1に係る発明では、一定の間隙を保持して段積みされた複数のパレットを分離する段ばらし装置であって、段積みされた前記複数のパレットを載置して搬送するために搬送コロを多数敷設して構成した傾斜状の搬送部と前記搬送部を昇降させる昇降部とで構成する昇降搬送部と、前記昇降搬送部の前端部近傍に配設し、所定の段ばらし位置に搬送されてきた段積みされた前記複数のパレットから最下段のパレットのみを分離し、その他のパレットは定置に保持した状態にするための分離機構部と、を備えたことを特徴とする段ばらし装置。
請求項2に係る発明では、前記搬送部上を移動する前記パレットに所定の高さ位置で停止部材を接触させることで、前記複数のパレットを前記段ばらし位置で停止させる停止部を備えたことを特徴とする請求項1に記載の段ばらし装置。
請求項3に係る発明では、前記分離機構部は、前記搬送部より搬送されてきた段積みされた前記複数のパレットの前記最下段のパレットとその上方の被支持パレットとの間の間隙に挿入して前記最下段のパレットより前記上方の被支持パレットを持上げた状態で保持するための支持片を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の段ばらし装置。
請求項4に係る発明では、前記分離機構部は、前記支持片を、前記搬送部上を移動する前記複数のパレットに干渉しない待機位置と前記被支持パレットを支持する支持位置との間で前記待機位置側に付勢した状態で移動可能に支持する支持部材を備えたことを特徴とする請求項3に記載の段ばらし装置。
請求項5に係る発明では、前記分離機構部は、前記昇降部の下降動作による下向きの力を受けて下降することで、前記支持片が前記待機位置から前記支持位置へと移動するように、前記支持部材を動作させる昇降部材を備えたことを特徴とする請求項4に記載の段ばらし装置。

Claims (1)

  1. 段積みされた複数のパレットを分離する段ばらし装置であって、
    前記パレットの自重を利用して前記パレットを所定の搬送方向に搬送する搬送部と、
    前記搬送部を昇降させる昇降部と、
    前記搬送部上の所定の段ばらし位置にある前記複数のパレットを分離するための分離機構部と、
    前記搬送部上を前記搬送方向に移動する前記パレットに所定の高さ位置で停止部材を接触させことで、前記パレットを前記段ばらし位置で停止させる停止部と、を備え、
    前記分離機構部は、
    前記段ばらし位置にある前記複数のパレットのうち最下段のパレットを除く所定の被支持パレットを所定の高さ位置で支持する支持片と、
    前記支持片を、前記搬送部上を移動する前記複数のパレットに干渉しない待機位置と前記被支持パレットを支持する支持位置との間で前記待機位置側に付勢した状態で移動可能に支持する支持部材と、
    前記昇降部の下降動作による下向きの力を受けて下降することで、前記支持片が前記待機位置から前記支持位置へと移動するように、前記支持部材を動作させる昇降部材と、を有し、
    前記停止部により、前記搬送部上を前記搬送方向に移動する前記複数のパレットを前記段ばらし位置で停止させ、
    前記昇降部を下降させることにより、前記段ばらし位置にある前記複数のパレットを下降させるとともに前記下向きの力により前記昇降部材を下降させることで、前記支持部材の動作によって前記支持片を前記待機位置から前記支持位置へと移動させ、
    さらに前記昇降部を下降させることにより、前記支持片によって支持された状態の前記被支持パレットから前記最下段のパレットを分離させて前記停止部材よりも下方に位置させることで、前記最下段のパレットを前記搬送部により前記搬送方向に送り出し、
    前記最下段のパレットを送り出した後、前記昇降部を上昇させることにより、前記支持片により支持された状態の前記被支持パレットを上昇させて前記支持片による前記被支持パレットの支持を解除して前記支持片を前記支持位置から前記待機位置へと戻し、
    前記昇降部を下降させることにより、前記被支持パレットを前記停止部材よりも下方に位置させることで、前記被支持パレットを前記搬送部により前記搬送方向に送り出す
    ことを特徴とする段ばらし装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107444917A (zh) * 2016-05-31 2017-12-08 北京北大维信生物科技有限公司 盛装容器分拆叠装的装置和方法
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