JP2015009382A - 記録装置、及び、搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】被記録媒体を含む被搬送媒体を媒体経路に通し直す作業を極力減らすことが可能な技術を提供する。【解決手段】記録装置(搬送装置)1は、被記録媒体(被搬送媒体)R3に記録を行う記録部12と、記録部12に被記録媒体R3を搬送する搬送部U1と、被記録媒体R3を支持して搬送部U1に対して相対移動可能な媒体支持部(40)と、媒体支持部(40)から搬送部U1に被記録媒体R3が搬送された状態のときに、搬送部U1と媒体支持部(40)との相対移動量Dxが所定量Tx以上であった場合、搬送部U1による被記録媒体R3の搬送の停止状態を維持する制御部U2と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、記録装置、及び、搬送装置に関する。
大型のインクジェットプリンター等の記録装置には、記録部に通すロール紙(被記録媒体)を装着する給紙ユニットが本体に対して引出可能に設けられたものがある。このような記録装置には、ロール紙から繰り出されたシート状の被記録媒体が通る媒体経路が給紙ユニットと本体とに設けられている。本体に給紙ユニットが収容されているとき、給紙ユニットに装着されたロール紙から繰り出された被記録媒体は、媒体経路を通って本体内の記録部へ送り出され、搬送ローラー対で挟持される。この状態で給紙ユニットが不用意に引き出されるとロール紙が引き出し量に応じて繰り出されてしまい、給紙ユニットがそのまま本体に収容されると媒体経路の被記録媒体が折れ曲がることがある。被記録媒体が折れ曲がると傷が付くうえ記録ヘッドが被記録媒体に接触して印刷物の汚れに繋がるため、被記録媒体を媒体経路に通し直す必要がある。
なお、特許文献1に記載の技術は、用紙カセットに入れられたカット紙を印刷する技術であるが、印刷中に用紙カセットが抜かれて用紙無しとなったとき、印刷が全て終了していない場合にはエラー検出し、印刷が全て終了したが用紙排出確認中の場合にはエラー検出しない。この処理は、プリンターに対する用紙カセットの引き出し量に関係しない。
特開平5−229236号公報
本体から給紙ユニットを少し引き出しただけでは、給紙ユニットを元に戻しても媒体経路の被記録媒体は折れ曲がらない。この場合、媒体経路の被記録媒体は、印刷可能な状態である。しかし、ユーザーは、給紙ユニットを引き出して元に戻したときに媒体経路の被記録媒体の状態が分からないので、例えば、常に被記録媒体を媒体経路に通し直す作業を行うことになる。
特許文献1に記載の技術は、プリンターに対する用紙カセットの引き出し量に関係無く処理が行われるので、用紙カセットがプリンターから離れた後にプリンターに装着されても印刷終了時の用紙排出確認中の場合にエラー検出されない。この場合、媒体経路の被記録媒体が折れ曲がることがある。従って、特許文献1に記載の技術は、上述した問題を解決することができない。
また、上述した問題は、インクジェットプリンターに限らず、種々の記録装置及び搬送装置に同様に存在する。
以上を鑑み、本発明の目的の一つは、被記録媒体を含む被搬送媒体を媒体経路に通し直す作業を極力減らすことが可能な技術を提供することにある。
本発明の態様の一つとして、本発明の記録装置は、被記録媒体に記録を行う記録部と、
前記記録部に前記被記録媒体を搬送する搬送部と、
前記被記録媒体を支持し、前記搬送部に対して相対移動可能な媒体支持部と、
前記媒体支持部から前記搬送部に前記被記録媒体が搬送された状態のときに、前記搬送部と前記媒体支持部との相対移動量が所定量以上であった場合、前記搬送部による前記被記録媒体の搬送の停止状態を維持する制御部と、を備えた、態様を有する。
すなわち、媒体支持部から搬送部に被記録媒体が搬送された状態のときに、搬送部と媒体支持部との相対移動量が所定量以上であった場合、搬送部による被記録媒体の搬送の停止状態が維持される。媒体支持部が所定量以上、相対移動したときは、媒体支持部を元に戻しても被記録媒体の折れ曲がり等が生じる可能性が高い。従って、上記態様は、被記録媒体を媒体経路に通し直す作業を極力減らすことが可能な記録装置を提供することができる。
ここで、上記記録装置には、インクジェットプリンター、ワイヤドットプリンター、レーザープリンター、ラインプリンター、複写機、ファクシミリ、等が含まれる。
媒体支持部が相対移動することには、搬送部が移動しないで媒体支持部が移動すること、媒体支持部が移動しないで搬送部が移動すること、及び、搬送部と媒体支持部がともに移動すること、のいずれも含まれる。
相対移動量が所定量以上であることには、相対移動量を示す値が所定値以上であることと、相対移動量を示す値が所定値よりも大きいことと、の両方が含まれる。相対移動量が所定量未満であることには、相対移動量を示す値が所定値よりも小さいことと、相対移動量を示す値が所定値以下であることと、の両方が含まれる。「未満」と「以上」を用いるのは、表現上の制約に過ぎず、技術思想を制約しない。
ところで、前記制御部は、前記媒体支持部から前記搬送部に前記被記録媒体が搬送された状態のときに、前記搬送部と前記媒体支持部との相対移動量が所定量以上であった場合であり、且つ前記搬送部と前記媒体支持部との相対移動によって前記媒体支持部と前記搬送部との間の前記被記録媒体の搬送経路が延びた場合、前記搬送部による前記被記録媒体の搬送の停止状態を維持してもよい。
すなわち、搬送部と媒体支持部との相対移動によって媒体支持部と搬送部との間の被記録媒体の搬送経路が延びた場合は、媒体支持部を元に戻しても被記録媒体の折れ曲がり等が生じる可能性が高い。従って、上記態様は、被記録媒体を媒体経路に通し直す作業を極力減らすことが可能な好適な例を提供することができる。
また、前記制御部は、前記媒体支持部から前記搬送部に前記被記録媒体が搬送された状態のときに、前記搬送部と前記媒体支持部との相対移動量が前記所定量未満であった場合、前記搬送部による前記被記録媒体の搬送を許可してもよい。
すなわち、媒体支持部から搬送部に被記録媒体が搬送された状態のときに、搬送部と媒体支持部との相対移動量が所定量以上であった場合、搬送部による被記録媒体の搬送が禁止される。媒体支持部が所定量以上、相対移動したときは、媒体支持部を元に戻しても被記録媒体の折れ曲がり等が生じる可能性が高い。一方、媒体支持部から搬送部に被記録媒体が搬送された状態のときに、搬送部と媒体支持部との相対移動量が所定量未満であった場合、搬送部による被記録媒体の搬送が許可される。媒体支持部が所定量以上、相対移動しなかったときは、媒体支持部を元に戻しても被記録媒体の折れ曲がり等が生じない可能性が高い。従って、上記態様は、被記録媒体を媒体経路に通し直す作業を極力減らすことが可能な好適な例を提供することができる。
ところで、前記制御部は、前記媒体支持部で支持される前記被記録媒体の前記媒体支持部からの送り出し量を検出する送出量検出部を有してもよいし、検出される前記送り出し量に基づいて前記搬送部と前記媒体支持部との相対移動量を求める移動量取得部を有してもよい。この態様は、媒体支持部の相対移動量を求める好適な例を提供することができる。
前記制御部は、前記搬送部と前記媒体支持部とが相対移動したか否かを検出する移動有無検出部を有してもよいし、前記媒体支持部の相対移動が検出されたときに前記搬送部と前記媒体支持部との相対移動量を検出する移動量検出部を有してもよい。この態様は、媒体支持部の相対移動量を検出する処理を軽減することが可能になる。
また、前記制御部は、前記送出量検出部で検出される前記送り出し量に基づいて前記搬送部と前記媒体支持部とが相対移動したか否かを検出する移動有無検出部を有してもよい。前記移動量取得部は、前記媒体支持部の相対移動が検出されたときに前記送出量検出部で検出される前記送り出し量に基づいて前記搬送部と前記媒体支持部との相対移動量を求めてもよい。この態様は、移動有無検出部用の専用のセンサーを不要にすることが可能になる。
前記制御部は、前記媒体支持部で支持されるロール状の前記被記録媒体の径を検出する径検出部を有してもよい。前記媒体支持部は、回転可能に支持する前記ロール状の被記録媒体を送り出すサーボモーターを有してもよい。前記送出量検出部は、前記媒体支持部で支持される前記ロール状の被記録媒体の回転量を検出してもよい。前記移動量取得部は、検出される前記径及び前記回転量に基づいて前記相対移動量を求めてもよい。この態様は、媒体支持部の相対移動量を検出する専用の検出部を不要にすることが可能になる。
前記所定量は、前記被記録媒体の種類に応じて変更されてもよい。この態様は、被記録媒体を媒体経路に通し直す作業を極力減らすことが可能な好ましい例を提供することができる。
前記媒体支持部は、支持する前記被記録媒体を引き戻し可能な媒体送出部を有してもよい。この場合、前記媒体支持部は、前記搬送部と前記媒体支持部とが相対移動したときに前記媒体送出部で引き戻す方向への力を前記被記録媒体に加えてもよい。これにより、媒体支持部のさらなる相対移動がし難くなり、媒体支持部の所定量以上の相対移動が抑制される。従って、本態様は、被記録媒体を媒体経路に通し直す作業を極力減らすことが可能な好ましい例を提供することができる。
また、本発明の搬送装置は、被搬送媒体を搬送する搬送部と、
前記被搬送媒体を支持し、前記搬送部に対して相対移動可能な媒体支持部と、
前記媒体支持部から前記搬送部に前記被搬送媒体が搬送された状態のときに、前記搬送部と前記媒体支持部との相対移動量が所定量以上であった場合、前記搬送部による前記被搬送媒体の搬送の停止状態を維持する制御部と、を備えた、態様を有する。
すなわち、媒体支持部から搬送部に被搬送媒体が搬送された状態のときに、搬送部と媒体支持部との相対移動量が所定量以上であった場合、搬送部による前記被搬送媒体の搬送の停止状態が維持される。媒体支持部が所定量以上、相対移動したときは、媒体支持部を元に戻しても被搬送媒体の折れ曲がり等が生じる可能性が高い。従って、上記態様は、被搬送媒体を媒体経路に通し直す作業を極力減らすことが可能な搬送装置を提供することができる。
さらに、本発明の記録装置は、被記録媒体に記録を行う記録部と、
前記被記録媒体を把持し、前記記録部に前記被記録媒体を搬送する搬送部と、
前記被記録媒体が巻かれて形成されるロール媒体を支持し、前記搬送部に対して相対移動可能な媒体支持部と、
前記媒体支持部から前記搬送部に前記被記録媒体が把持された状態のときに、前記搬送部と前記媒体支持部とが相対移動した場合、前記搬送部による前記被記録媒体の搬送の停止状態を維持する制御部と、を備えた、態様を有する。
すなわち、ロール媒体を支持する媒体支持部から搬送部に被記録媒体が搬送された状態のときに、搬送部と媒体支持部とが相対移動した場合、搬送部による被記録媒体の搬送の停止状態が維持される。従って、上記態様は、被記録媒体を媒体経路に通し直す作業を極力減らすことが可能な記録装置を提供することができる。
相対移動量Dxが所定量Tx未満の給紙ユニット(媒体支持部)40が元に戻された例を模式的に説明する図。 相対移動量Dxが所定量Tx以上の給紙ユニット40が元に戻された例を模式的に説明する図。 記録装置1の外観を例示する斜視図。 給紙ユニット40を収容した状態の記録装置1を例示する縦断面図。 (a)は移動有無検出部(SE1)の例を模式的に示す図、(b)は給紙ユニット40の相対移動量Dxに応じた処理を模式的に例示する図、(c)は所定量テーブルTA1を模式的に例示する図。 記録装置1の電気的構成を例示するブロック図。 搬送制御処理を例示するフローチャート。 搬送制御処理の変形例を示すフローチャート。
以下、本発明の実施形態を説明する。むろん、以下の実施形態は本発明を例示するものに過ぎず、実施形態に示す特徴の全てが発明の解決手段に必須になるとは限らない。
図1は、所定量Tx未満の相対移動をした給紙ユニット(媒体支持部)40が本体10に収容されたときの記録装置(搬送装置)1の様子を模式的に示している。図2は、所定量Tx以上の相対移動をした給紙ユニット40が本体10に収容されたときの記録装置1の様子を模式的に示している。図3は、記録装置1の例として大型のインクジェットプリンターの外観を示す斜視図である。図4は、スタッカー19を省略して記録装置1を示す縦断面図であり、給紙ユニット40から共通搬送部26(搬送部U1)に被記録媒体R3が搬送される状態の例を示し、給紙ユニット40が所定の媒体搬送位置L1にある状態を示している。図5(a)は、記録装置1の別の縦断面を示し、特にセンサー(移動有無検出部)SE1を示している。図5(b)は、共通搬送部26と給紙ユニット40との相対移動量Dxに応じた処理を模式的に示している。図5(c)は、被記録媒体と所定量Txとを対応付けた情報テーブルである所定量テーブルTA1を模式的に示している。図6は、記録装置1の電気的構成例を示している。
上述した図中、符号D1は、本体10に対する給紙ユニット40のスライド方向を示している。符号D2は、スライド方向D1の一方側であり、媒体搬送位置L1から引出位置L2へ向かう引出方向を示している。符号D3は、スライド方向D1の他方側であり、引出位置L2から媒体搬送位置L1へ向かう収容方向を示している。符号D4はロール紙R2から繰り出された被記録媒体R3の送り方向を示し、符号D21は送り方向D4の一方側である送り出し方向を示し、符号D22は送り方向D4の他方側である巻き戻し方向(引き戻し方向)を示している。符号D7は、被記録媒体R3の設計上の幅方向を示し、図示の例では送り方向D4に直交する記録装置幅方向を示している。図1,2,4は、記録装置1を幅方向D7の外側から側面視した図である。符号SE1は、媒体搬送位置L1から給紙ユニット40が相対移動したか否かを検出するセンサー(移動有無検出部)を示している。符号SE2〜SE5は、被記録媒体の有無を検出するセンサーを示している。
なお、分かり易く示すため、各図は整合していないことがある。また、本明細書で説明する位置関係は、発明を説明するための例示に過ぎず、発明を限定するものではない。従って、本体の下以外の位置、例えば、上、前、後、左、右、といった位置に給紙ユニットが配置されることなども、本発明に含まれる。
上述した図に示す記録装置1は、記録部12及び共通搬送部26を有する本体10と、この本体10に対して相対移動可能に設けられた給紙ユニット40とを備え、装置上部奥の上側ロール紙(被記録媒体)R1と装置下部の下側ロール紙(被記録媒体)R2とを切り替えて印刷する(記録を行う)ことが可能である。ロール紙(被記録媒体が巻かれて形成されるロール媒体)は、シートをロール状に巻いた連続紙である。両ロール紙R1,R2は、外側が印刷面とされている。むろん、繰り出し機構21,51の位置を変えると、内側が印刷面とされたロール紙も使用可能である。ロール紙には、紙、布、プラスチックシート、皮革、等、種々の材質の巻回被記録媒体を使用することができる。
図4等に示す本体10は、媒体経路11A,20、記録部12、繰り出し機構21、給紙機構23、共通搬送部26、排出部17、カッター18、スタッカー19、狭義の制御部100、等を備えている。また、本体10は、キャスター37付き脚部36に支持されている。給紙ユニット40は、媒体経路11B、繰り出し機構51、給紙機構44を有する機構部42、等を備えている。
媒体経路には、記録部12を通る共通経路、上側ロール紙R1用の媒体経路20、及び、給紙ユニット40から本体10にかけて設けられた下側ロール紙R2用の媒体経路30が含まれる。共通経路は、共通搬送部26のローラー26a,26bの間を通り、センサーSE2が設けられている。媒体経路20は、共通経路まで繰り出し機構21からの被記録媒体(R1)が通る経路であり、コロローラー(従動ローラー)25及びセンサーSE3が設けられている。媒体経路30は、共通経路まで繰り出し機構51からの被記録媒体R3が通る経路であり、コロローラー(従動ローラー)33及びセンサーSE4,SE5が設けられている。以下の説明では、下側ロール紙R2から繰り出された被記録媒体R3が通る媒体経路を媒体経路11と総称する。媒体経路11には、共通経路を含む本体10側の第一媒体経路11Aと、給紙ユニット40側の第二媒体経路11Bとが含まれる。両媒体経路11A,11Bは、給紙ユニット40が媒体搬送位置L1にあるときに繋がる。
記録部12は、記録ヘッド13とプラテン14を有し、共通経路を通る被記録媒体に印刷する。記録ヘッド13は、プラテン14と対向する上側に配置され、インクを被記録媒体に対して吐出して記録可能である。プラテン14は、被記録媒体を支持し、被記録媒体と記録ヘッド13との間を所定の距離にする。
繰り出し機構21,51は、ホルダー21a,51aとモーター22,52を有し、ロール紙R1,R2を回転可能に支持して送り出し及び巻き戻し(引き戻し)可能である。ホルダー21a,51aは、ロール紙R1,R2の両端部の位置にそれぞれ設けられ、ロール紙R1,R2の両端部を支持する。モーター22,52は、エンコーダー22a,52aを有するサーボモーターであり、ホルダー21a,51aを送り出し方向及び巻き戻し方向へ回転駆動する。モーター52は、被記録媒体R3を引き戻し可能な媒体送出部である。
給紙機構23,44は、給紙ローラー対(23a,23b),(44a,44b)とモーター24,45を有し、繰り出し機構21,51から送り出された被記録媒体を搬送する。上側の給紙ローラー対は、下側に配置された駆動ローラー23aと、上側に配置された従動ローラー23bとを備える。下側の給紙ローラー対は、上側に配置された駆動ローラー44aと、下側に配置された従動ローラー44bとを備える。従動ローラー23b,44bは、駆動ローラー23a,44aから離間可能であり、近接時に駆動ローラー23a,44aとで被記録媒体を挟持する。モーター24,45は、エンコーダー24a,45aを有するサーボモーターであり、駆動ローラー23a,44aを回転駆動する。
共通搬送部26(搬送部U1)は、搬送ローラー対(26a,26b)とモーター27を有し、繰り出し機構21,51から送り出された被記録媒体を解放可能に挟持(把持)する。前記搬送ローラー対は、下側に配置された駆動ローラー26aと、上側に配置された従動ローラー26bとを備える。従動ローラー26bは、駆動ローラー26aから離間可能であり、近接時に駆動ローラー26aとで被記録媒体を挟持する。モーター27は、エンコーダー27aを有するサーボモーターであり、駆動ローラー26aを回転駆動する。
排出部17から送り出される被記録媒体は、カッター18で切断されると、スタッカー19にスタックされる。
図6に示す制御部100は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)といった不揮発性メモリー、RAM(Random Access Memory)、音声出力部、表示部、操作入力部、I/F(Interface)、等を有し、外部のホスト装置から記録用のデータを受け取って被記録媒体に印刷する等、記録装置1の各部の動作を制御する。制御部100には、記録ヘッド13、エンコーダー27aを含む共通搬送部26、エンコーダー22a,52aを含む繰り出し機構21,51、エンコーダー24a,45aを含む給紙機構23,44、センサーSE1〜SE5、等が接続されている。
本記録装置1は、記録部12、給紙ユニット(媒体支持部)40、搬送部U1、制御部U2、を備える。給紙ユニット40は、被記録媒体R3を支持し、記録部12に対して相対移動可能である。記録部12は、被記録媒体R3に記録を行う。搬送部U1は、記録部12に被記録媒体R3を搬送する。例えば、搬送部U1は、給紙ユニット40が記録部12と繋がる媒体搬送位置L1にあるときに被記録媒体R3を搬送し、給紙ユニット40が媒体搬送位置L1にないときには被記録媒体R3を搬送しない。制御部U2は、図1,2等に例示するように、給紙ユニット40から搬送部U1に被記録媒体R3が搬送された状態のときに、搬送部U1と給紙ユニット40とが相対移動した場合、例えば、給紙ユニット40から搬送部U1に被記録媒体R3が把持された状態のときに、搬送部U1と給紙ユニット40との相対移動量Dxが所定量Tx以上であった場合、搬送部U1による被記録媒体R3の搬送の停止状態を維持する。例えば、制御部U2は、給紙ユニット40から搬送部U1に被記録媒体R3が搬送された状態のときに、搬送部U1と給紙ユニット40との相対移動量Dxが所定量Tx以上であった場合であり、且つ搬送部U1と給紙ユニット40との相対移動によって給紙ユニット40と搬送部U1との間の被記録媒体R3の搬送経路が延びた場合、搬送部U1による被記録媒体R3の搬送の停止状態を維持する。また、制御部U2は、給紙ユニット40から搬送部U1に被記録媒体R3が搬送された状態のときに、搬送部U1と給紙ユニット40との相対移動量Dxが所定量Tx未満であった場合、搬送部U1による被記録媒体R3の搬送を許可する。例えば、制御部U2は、媒体搬送位置L1からの給紙ユニット40の相対移動量Dx(Dx≧0)に応じて給紙ユニット40相対移動時の処理を変える。図4等に示す制御部U2には、狭義の制御部100、エンコーダー27a,52a、センサーSE1、が含まれる。
図1は、給紙ユニット40から搬送部U1に被記録媒体R3が搬送された状態のときに、相対移動量Dxが所定量Tx(Tx>0)未満であった場合に媒体搬送位置L1に戻った給紙ユニット40から本体10への搬送部U1による被記録媒体R3の搬送を許可する制御部U2を例示している。ステップST1(以下、「ステップ」の記載を省略。)は、給紙ユニット40が媒体搬送位置L1にあり、本体側の媒体経路11Aと給紙ユニット側の媒体経路11Bとが繋がり、媒体経路11B,11Aを介して繰り出し機構51から記録部12へ被記録媒体R3が送り出された様子を示している。図1では、被記録媒体R3の先端部R4が記録部12にあり、共通搬送部26のローラー対26a,26bで被記録媒体R3が挟持されていることが示されている。
ST2は、給紙ユニット40から共通搬送部26に被記録媒体R3が搬送された状態のときに、共通搬送部26に対して給紙ユニット40が引出方向D2へ少し引き出された様子を示している。このときの給紙ユニット40の引き出し量(Dx)は、給紙ユニット40を媒体搬送位置L1に戻したときに媒体経路11の被記録媒体R3が折れ曲がらない程度の所定量Tx未満である。本体側の媒体経路11Aで被記録媒体R3が共通搬送部26で挟持されているので、給紙ユニット40の引き出し動作に応じて繰り出し機構51から被記録媒体R3が送り出し方向D21へ少し送り出される。
ST3は、Dx<Txの給紙ユニット40が元に戻された様子を示している。繰り出し機構51から巻き戻す方向D22への力が被記録媒体R3に加えられている場合には、被記録媒体R3が巻き戻し方向D22へ巻き戻される。図1に示す媒体経路11の被記録媒体R3は、折れ曲がっておらず、印刷可能な状態である。そこで、制御部U2は、媒体搬送位置L1の給紙ユニット40から本体10への搬送部U1による被記録媒体R3の搬送を即座に許可する。
図2は、給紙ユニット40から搬送部U1に被記録媒体R3が搬送された状態のときに、相対移動量Dxが所定量Tx以上であった場合に媒体搬送位置L1に戻った給紙ユニット40から本体10への搬送部U1による被記録媒体R3の搬送を禁止する制御部U2を例示している。ST4は、ST1と同様、媒体搬送位置L1の給紙ユニット40の繰り出し機構51から記録部12に被記録媒体R3が送り出され、共通搬送部26で被記録媒体R3が挟持されていることが示されている。
ST5は、給紙ユニット40から共通搬送部26に被記録媒体R3が搬送された状態のときに、共通搬送部26に対して給紙ユニット40が媒体搬送位置L1から引出方向D2へ大きく引き出された様子を示している。このとき、共通搬送部26と給紙ユニット40との相対移動によって給紙ユニット40と共通搬送部26との間の被記録媒体R3の搬送経路が延び、給紙ユニット40の引き出し量(Dx)は給紙ユニット40を媒体搬送位置L1に戻したときに媒体経路11の被記録媒体R3が折れ曲がる程度の所定量Tx以上である。本体側の媒体経路11Aで被記録媒体R3が共通搬送部26で挟持されているので、給紙ユニット40の引き出し動作に応じて繰り出し機構51から被記録媒体R3が送り出し方向D21へ大きく送り出される。
ST6は、Dx>Txの給紙ユニット40が元に戻された様子を示している。繰り出し機構51から巻き戻す方向D22への力が被記録媒体R3に加えられている場合には、被記録媒体R3が巻き戻し方向D22へ少し巻き戻される。しかし、図1に示す媒体経路11の被記録媒体R3は、折れ曲がり、この状態で記録部12に搬送されると傷が付くうえ記録ヘッド13が被記録媒体R3に接触して汚れが生じる。そこで、制御部U2は、エラーが解除されるまで、すなわち、被記録媒体R3が媒体経路11に通し直されるまで、媒体搬送位置L1の給紙ユニット40から本体10への搬送部U1による被記録媒体R3の搬送を禁止する。
以上のことから、搬送部U1と給紙ユニット40とが相対移動した場合には、給紙ユニット40が元に戻されても被記録媒体R3の搬送が禁止される。従って、本記録装置1は、被記録媒体R3を媒体経路11に通し直す作業を極力減らすことが可能である。
また、被記録媒体R3の折れ曲がり等が生じる可能性の高い所定量Tx以上、給紙ユニット40が相対移動した場合には、給紙ユニット40が元に戻されても被記録媒体R3の搬送が禁止される。従って、本記録装置1は、被記録媒体R3を媒体経路11に通し直す作業をさらに減らすことが可能である。
一方、被記録媒体R3の折れ曲がり等が生じない可能性の高い所定量Tx未満の範囲内で給紙ユニット40が相対移動した場合には、給紙ユニット40が元に戻されると被記録媒体R3の搬送が許可される。この場合、被記録媒体R3を媒体経路11に通し直す作業時間が不要となる。従って、本記録装置1は、被記録媒体R3を媒体経路11に通し直す作業をさらに減らすことが可能である。
なお、上述した折れ曲がり等が生じるのは、給紙ユニット40で送り出し可能に支持される被記録媒体R3が記録部12又はその近傍で保持される連続状であるためである。従って、本発明は、カット紙に適用可能であるものの、ロール状といった連続状の被記録媒体に適用すると特に好適である。
給紙ユニット40の相対移動量Dxは、例えば、繰り出し機構51に支持されるロール紙R2の径と回転量(送り出し量)に基づいて求めることができる。ここで、ロール紙R2の径を直径φとし、ロール紙R2の回転量を回転数Rxとする。直径φは、共通搬送部26と繰り出し機構51とで被記録媒体R3を搬送するときのロール紙R2の回転速度に対する共通搬送部26の駆動ローラー26aの回転速度の比をRrとし、駆動ローラー26aの直径をφcとすると、Rr×φcとなる。ロール紙R2及び駆動ローラー26aの回転速度は、エンコーダー52a,27aで生成される検出パルスの単位時間当たりの数とすることができる。媒体経路11Aの被記録媒体R3が共通搬送部26で挟持された状態で給紙ユニット40が引き出されると、繰り出し機構51からの被記録媒体R3の繰り出し量は、ほぼ、給紙ユニットの相対移動量Dxとなる。ロール紙R2の周の長さはπ×φであるので、Dx=Rx×π×φの計算式から相対移動量Dxを求めることができる。むろん、ロール紙R2の径が半径rで表される場合、Dx=Rx×π×2×rとなる。
検出される回転量Rxに基づいて相対移動量Dxを求めると、相対移動量を検出する専用の検出部を不要にすることが可能になる。なお、ロール紙R2の径は、給紙機構44の駆動ローラー44aの回転速度と径を利用して求めてもよい。
相対移動量Dxの検出は、媒体搬送位置L1から給紙ユニット40が相対移動したことが検出されたときに開始されてもよい。図5(a)は、媒体搬送位置L1から給紙ユニット40が相対移動したか否かを検出するセンサー(移動有無検出部)SE1の例を模式的に示している。図5(a)に示す本体10の後部には、給紙ユニット側へ出た凸部10aが形成されている。給紙ユニット40の背面には、給紙ユニット40が媒体搬送位置L1にあるときに凸部10aに突き当たる機械式(接触式)のセンサーSE1が設けられている。このセンサーSE1は、凸部10aと接触しているか否かを検出する。従って、センサーSE1は、給紙ユニット40が媒体搬送位置L1にあるか否かを検出することができる。
給紙ユニット40の相対移動が検出されたとき、共通搬送部26と給紙ユニット40との相対移動量Dxが検出される。これにより、相対移動量Dxを検出する処理が軽減される。
また、繰り出し機構51に支持されるロール紙R2の回転量(送り出し量)Rxに基づいて媒体搬送位置L1から給紙ユニット40が相対移動したか否かを検出してもよい。例えば、記録装置1としてはロール紙R2を繰り出す制御をしていないときにロール紙R2の繰り出しを表す検出パルスがエンコーダー52aで生成されたときに相対移動量Dxの検出を開始することができる。また、ロール紙R2を繰り出す制御をしているときに該繰り出し制御によるタイミングよりも早いタイミングの検出パルスがエンコーダー52aで生成されたときに相対移動量Dxの検出を開始することができる。これらの場合、エンコーダー52aが移動有無検出部を構成し、移動有無検出部用の専用のセンサーを不要にすることが可能になる。
図5(b)は、移動有無検出部(SE1)を有する記録装置1について、給紙ユニット40の相対移動量Dxに応じた処理を模式的に示している。最大相対移動量Dmaxは、給紙ユニット40が引出位置L2まで相対移動したときの相対移動量Dxである。
給紙ユニット40が本体10の一番奥まで収容された状態(完全閉)からごく僅かに引出方向D2へ移動しても、センサーSE1が凸部10aに接触している間は、給紙ユニット40の相対移動は検出されず、繰り出し機構51から記録部12へ被記録媒体R3を搬送することが可能である。センサーSE1が凸部10aから離間すると、給紙ユニット40の引き出し(相対移動)が検出される。図5(b)では、センサーSE1が接触状態から非接触状態に切り替わる時点を相対移動量Dx=0としている。「完全閉」からDx=0までは、給紙ユニット40が媒体搬送位置L1にあることになる。給紙ユニット40の引き出しが検出されると、警告ブザー音が出力され、相対移動量Dxが監視される。相対移動量Dxが所定量Tx(0<Tx<Dmax)を超えずにセンサーSE1が非接触状態から接触状態に切り替わると、復帰可能と判断され、即座に被記録媒体R3の搬送が許可される。一方、相対移動量Dxが所定量Tx以上になってからセンサーSE1が非接触状態から接触状態に切り替わると、復帰不能と判断され、被記録媒体R3が媒体経路11に通し直されるまで被記録媒体R3の搬送が禁止される。
相対移動量Dxと対比される所定量Txは、被記録媒体R3の種類に応じて変更されてもよい。図5(c)に示す所定量テーブルTA1は、n種類の被記録媒体(iとする。)に対してそれぞれ所定量Txiが設定されていることを示している。例えば、給紙ユニットの相対移動に対して折れ曲がり難い性質を有する被記録媒体については所定量Txを比較的大きくし、給紙ユニットの少しの相対移動でも折れ曲がり易い性質を有する被記録媒体については所定量Txを比較的小さくしてもよい。被記録媒体の種類に応じて所定量を変更する例は、被記録媒体を媒体経路に通し直す作業を極力減らすことが可能な好ましい例である。
次に、記録装置1の動作の例を説明する。
図7は、記録装置1で行われる搬送制御処理を例示している。この処理は、制御部100が主体となって実行し、記録装置1の電源がオンであるときに繰り返し行われる。なお、ステップS110〜S112(以下、「ステップ」の記載を省略。)は、共通搬送部26(搬送部U1)と給紙ユニット(媒体支持部)40との相対移動量Dxを検出する移動量検出部に対応している。S110とエンコーダー27a,52aは、ロール紙R2の径φを検出する径検出部に対応している。S110とエンコーダー52aは、ロール紙R2の回転量(送り出し量)Rxを検出する送出量検出部に対応している。S112は、共通搬送部26と給紙ユニット40との相対移動量Dxを求める移動量取得部に対応している。
給紙ユニット40から共通搬送部26に被記録媒体R3が搬送されて把持された状態のとき、処理を開始すると、記録装置1は、共通搬送部26と給紙ユニット40とが相対移動したか否かを判断する(S102)。例えば、センサーSE1により給紙ユニット40が媒体搬送位置L1に無いことが検出されると条件成立となり、給紙ユニット40が媒体搬送位置L1にあることが検出されると条件不成立となる。また、ロール紙R2を繰り出す制御をしていないときにロール紙R2の繰り出しを表す検出パルスがエンコーダー52aで生成されると条件成立となり、該検出パルスが生成されていないと条件不成立となる。さらに、ロール紙R2を繰り出す制御をしているときに該繰り出し制御によるタイミングよりも早いタイミングの検出パルスがエンコーダー52aで生成されると条件成立となり、該検出パルスが生成されていないと条件不成立となる。条件不成立時は、図1のST1や図2のST4に示す状態である。この場合、記録装置1は搬送制御処理を一旦終了させるが、再び搬送制御処理が開始される。
条件成立時は、図1のST2や図2のST5に示すように給紙ユニット40が引出方向D2へ相対移動した状態である。ここで、印刷中など被記録媒体R3が送り方向D4へ搬送されているとき、記録装置1は被記録媒体R3の搬送を停止させる(S104)。S106では、繰り出し機構51のモーター52で巻き戻す方向D22への力を被記録媒体R3に加える。これにより、給紙ユニット40が引き出され難くなり、給紙ユニット40の所定量Tx以上の相対移動が抑制される。従って、S106の処理は、被記録媒体を媒体経路に通し直す作業を極力減らすことが可能な好ましい例である。
S108では、警告ブザー音を出力するといった警告出力を行う。警告出力は、音声出力部からの音声出力、表示部への表示、音声出力と表示の組合せ、等がある。S110では、繰り出し機構51に支持されているロール紙R2の径φと回転量Rxを検出する。S112では、例えばDx=Rx×π×φの計算式から相対移動量Dxを求め、給紙ユニット40の相対移動が検出されてからの相対移動量Dxの最大値をメモリー(例えばRAM)に記憶する。S114では、給紙ユニット40が媒体搬送位置L1に戻ったか否かを判断する。元に戻っていなければ、S110〜S114の処理が繰り返される。
給紙ユニット40が元に戻った場合、記録装置1は、相対移動量Dxと所定量Txとを対比して即座に復帰可能であるか否かを判断する(S116)。図5(c)で示したように被記録媒体の種類に応じた所定量Txiが設定されている場合には、所定量テーブルTA1等から所定量Txを設定し、この所定量Txと相対移動量Dxとを対比すればよい。媒体搬送位置L1からの給紙ユニット40の相対移動量Dxが所定量Tx未満であった場合、条件成立となる。条件成立時は、図1のST3に示すように媒体経路11の被記録媒体R3が印刷可能な状態である。この場合、記録装置1は、警告出力を停止し(S118)、媒体搬送位置L1の給紙ユニット40から本体10への搬送部U1による被記録媒体R3の搬送を許可して(S120)、処理を終了させる。
一方、共通搬送部26と給紙ユニット40との相対移動によって給紙ユニット40と共通搬送部26との間の被記録媒体R3の搬送経路が延び、共通搬送部26と給紙ユニット40との相対移動量Dxが所定量Tx以上であった場合、条件不成立となる。条件不成立時は、図2のST6に示すように媒体経路11の被記録媒体R3が印刷不可の状態である。この場合、記録装置1は、被記録媒体R3を媒体経路11に通し直すように促すエラー出力を行い、エラーを解除する操作が行われるまで媒体搬送位置L1の給紙ユニット40から本体10への搬送部U1による被記録媒体R3の搬送を禁止する(S122)。被記録媒体の通し直しを促す出力は、表示部への表示、音声出力部からの音声出力、表示と音声出力の組合せ、等がある。S124では、被記録媒体R3の通し直しを確認したか否かを判断する。ユーザーが被記録媒体R3を媒体経路11に通し直し、例えば、操作入力部に通し直し確認を意味する操作入力を行うと、条件成立となり、記録装置1は、エラーを解除、すなわち、媒体搬送位置L1の給紙ユニット40から本体10への搬送部U1による被記録媒体R3の搬送を許可して(S126)、処理を終了させる。
以上の処理により、共通搬送部26と給紙ユニット40とが相対移動した場合には、給紙ユニット40が元に戻されても被記録媒体R3の搬送が禁止される。従って、本記録装置1は、被記録媒体R3を媒体経路11に通し直す作業を極力減らすことが可能である。
また、給紙ユニット40が所定量Tx以上、相対移動したときは、給紙ユニット40を元に戻しても、被記録媒体R3の折れ曲がり等が生じる可能性が高いので、被記録媒体R3の搬送が禁止される。従って、本記録装置1は、被記録媒体R3を媒体経路11に通し直す作業を極力減らすことが可能である。
一方、給紙ユニット40が所定量Tx未満の範囲内で相対移動したときは、給紙ユニット40を元に戻しても被記録媒体R3の折れ曲がり等が生じない可能性が高いので、被記録媒体R3の搬送が禁止されない。従って、本記録装置1は、被記録媒体R3を媒体経路11に通し直す作業をさらに減らすことが可能である。
なお、本発明は、種々の変形例が考えられる。
例えば、本発明を適用可能な被記録媒体は、ロール紙以外にも、折り畳んだ連続紙、カット紙、等でもよい。
上述したローラー対を構成する駆動ローラー及び従動ローラーは、上述した位置関係の逆の配置でもよい。また、従動ローラーの代わりに駆動ローラーを用いてローラー対を一対の駆動ローラーで構成してもよい。
記録装置は、複数の被記録媒体を切り替えて記録を行う装置以外にも、一つの被記録媒体に記録を行う装置でもよいし、3以上の被記録媒体を切り替えて記録を行う装置でもよい。
媒体支持部が移動しない代わりに搬送部が媒体搬送位置と引出位置との間で移動してもよいし、媒体支持部と搬送部がともに媒体搬送位置と引出位置との間で移動してもよい。
さらに、本発明は、被搬送媒体を搬送する搬送装置にも適用可能である。
相対移動量Dxの検出は、0〜Dmaxの全領域とする以外にも、0〜Dmaxの一部でもよい。例えば、図1,2に示すように、給紙ユニット40の相対移動量Dxが所定量Tx以上であるか否かを検出するセンサーSE6を記録装置1に設けてもよい。このセンサーSE6は、相対移動量Dxを検出する移動量検出部となる。なお、センサーSE6は、所定量Tx以上の相対移動量Dxを検出したときに検出信号を出力するものでもよいし、所定量Tx未満の相対移動量Dxを検出したときに検出信号を出力するものでもよい。
図8は、センサーSE6による検出を利用して処理を分岐させる変形例の搬送制御処理を示している。図7で示した処理と同じ処理を行う箇所には、同じ符号を付している。本変形例では、S202,S204,S206の処理が加わっている。
記録装置1は、媒体搬送位置L1からの給紙ユニット40の相対移動を検出すると(S102)、被記録媒体R3が送り方向D4へ搬送されていると被記録媒体R3の搬送を停止させ(S104)、センサーSE6の検出に基づいて相対移動量Dxが所定量Tx以上であるか否かを判断する(S202)。なお、S104の後に図7のS106,S108の少なくとも一方の処理を行ってもよい。相対移動量Dxが所定量Tx以上である場合、記録装置1は、復帰不能を表す情報をメモリーに記憶する(S204)。その後、S114では、給紙ユニット40が媒体搬送位置L1に戻ったか否かを判断する。元に戻っていなければ、S202に戻る。従って、給紙ユニット40が元に戻るまでに一度でも相対移動量Dxが所定量Tx以上になると、復帰不能を表す情報が記憶される。
給紙ユニット40が元に戻った場合、記録装置1は、メモリーの記憶情報に基づいて即座に復帰可能であるか否かを判断する(S116)。復帰不能を表す情報がメモリーに記憶されていない場合、図1のST3に示すように媒体経路11の被記録媒体R3が印刷可能な状態となっている。この場合、記録装置1は、被記録媒体R3の搬送を許可して(S120)、処理を終了させる。一方、復帰不能を表す情報がメモリーに記憶されている場合、図2のST6に示すように媒体経路11の被記録媒体R3が印刷不可の状態になっている。この場合、記録装置1は、エラーを解除する操作が行われるまで被記録媒体R3の搬送を禁止する(S206)。このとき、図7のS122のように、被記録媒体R3を媒体経路11に通し直すように促すエラー出力を行ってもよい。S124で被記録媒体R3の通し直しを確認すると、記録装置1は、被記録媒体R3の搬送を許可して(S126)、処理を終了させる。
以上の処理により、給紙ユニット40が所定量Tx以上、相対移動した場合には、給紙ユニット40が元に戻されても被記録媒体R3の搬送が禁止される。一方、給紙ユニット40が所定量Tx未満の範囲内で相対移動した場合には、給紙ユニット40が元に戻されると被記録媒体R3の搬送が許可され、被記録媒体を媒体経路に通し直さなくてもよい。
以上説明したように、本発明によると、種々の態様により、被記録媒体を含む被搬送媒体を媒体経路に通し直す作業を極力減らすことが可能な技術等を提供することができる。むろん、従属請求項に係る構成要件を有しておらず独立請求項に係る構成要件のみからなる技術等でも、上述した基本的な作用、効果が得られる。
また、上述した実施形態及び変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、公知技術並びに上述した実施形態及び変形例の中で開示した各構成を相互に置換したり組み合わせを変更したりした構成、等も実施可能である。本発明は、これらの構成等も含まれる。
1…記録装置(搬送装置)、10…本体、11,11A,11B…媒体経路、12…記録部、20…媒体経路、21…繰り出し機構、23…給紙機構、26…共通搬送部、26a…駆動ローラー、26b…従動ローラー、27…モーター、27a…エンコーダー(径検出部の一部)、30…媒体経路、40…給紙ユニット(媒体支持部)、44…給紙機構、51…繰り出し機構、52…モーター(媒体送出部)、52a…エンコーダー(送出量検出部及び径検出部の一部、移動有無検出部の変形例)、100…狭義の制御部、D1…スライド方向、D2…引出方向、D3…収容方向、D4…送り方向、D21…送り出し方向、D22…巻き戻し方向(引き戻し方向)、L1…媒体搬送位置、L2…引出位置、R1,R2…ロール紙(ロール媒体、被記録媒体)、R3…繰り出された被記録媒体(被搬送媒体)、R4…先端部、SE1…センサー(移動有無検出部)、SE2〜SE6…センサー、TA1…所定量テーブル、U1…搬送部、U2…制御部。

Claims (11)

  1. 被記録媒体に記録を行う記録部と、
    前記記録部に前記被記録媒体を搬送する搬送部と、
    前記被記録媒体を支持し、前記搬送部に対して相対移動可能な媒体支持部と、
    前記媒体支持部から前記搬送部に前記被記録媒体が搬送された状態のときに、前記搬送部と前記媒体支持部との相対移動量が所定量以上であった場合、前記搬送部による前記被記録媒体の搬送の停止状態を維持する制御部と、を備えた記録装置。
  2. 前記制御部は、
    前記媒体支持部から前記搬送部に前記被記録媒体が搬送された状態のときに、前記搬送部と前記媒体支持部との相対移動量が所定量以上であった場合であり、且つ前記搬送部と前記媒体支持部との相対移動によって前記媒体支持部と前記搬送部との間の前記被記録媒体の搬送経路が延びた場合、前記搬送部による前記被記録媒体の搬送の停止状態を維持する、請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記制御部は、
    前記媒体支持部から前記搬送部に前記被記録媒体が搬送された状態のときに、前記搬送部と前記媒体支持部との相対移動量が前記所定量未満であった場合、前記搬送部による前記被記録媒体の搬送を許可する、請求項1又は請求項2に記載の記録装置。
  4. 前記制御部は、
    前記媒体支持部で支持される前記被記録媒体の前記媒体支持部からの送り出し量を検出する送出量検出部と、
    検出される前記送り出し量に基づいて前記搬送部と前記媒体支持部との相対移動量を求める移動量取得部と、を有する、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の記録装置。
  5. 前記制御部は、
    前記搬送部と前記媒体支持部とが相対移動したか否かを検出する移動有無検出部と、
    前記媒体支持部の相対移動が検出されたときに前記搬送部と前記媒体支持部との相対移動量を検出する移動量検出部と、を有する、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の記録装置。
  6. 前記制御部は、
    前記送出量検出部で検出される前記送り出し量に基づいて前記搬送部と前記媒体支持部とが相対移動したか否かを検出する移動有無検出部を有し、
    前記移動量取得部は、前記媒体支持部の相対移動が検出されたときに前記送出量検出部で検出される前記送り出し量に基づいて前記搬送部と前記媒体支持部との相対移動量を求める、請求項4に記載の記録装置。
  7. 前記制御部は、前記媒体支持部で支持されるロール状の前記被記録媒体の径を検出する径検出部を有し、
    前記媒体支持部は、回転可能に支持する前記ロール状の被記録媒体を送り出すサーボモーターを有し、
    前記送出量検出部は、前記媒体支持部で支持される前記ロール状の被記録媒体の回転量を検出し、
    前記移動量取得部は、検出される前記径及び前記回転量に基づいて前記相対移動量を求める、請求項4又は請求項6に記載の記録装置。
  8. 前記所定量が前記被記録媒体の種類に応じて変更される、請求項1〜請求項7のいずれか一項に記載の記録装置。
  9. 前記媒体支持部は、支持する前記被記録媒体を引き戻し可能な媒体送出部を有し、前記搬送部と前記媒体支持部とが相対移動したときに前記媒体送出部で引き戻す方向への力を前記被記録媒体に加える、請求項1〜請求項8のいずれか一項に記載の記録装置。
  10. 被搬送媒体を搬送する搬送部と、
    前記被搬送媒体を支持し、前記搬送部に対して相対移動可能な媒体支持部と、
    前記媒体支持部から前記搬送部に前記被搬送媒体が搬送された状態のときに、前記搬送部と前記媒体支持部との相対移動量が所定量以上であった場合、前記搬送部による前記被搬送媒体の搬送の停止状態を維持する制御部と、を備えた搬送装置。
  11. 被記録媒体に記録を行う記録部と、
    前記被記録媒体を把持し、前記記録部に前記被記録媒体を搬送する搬送部と、
    前記被記録媒体が巻かれて形成されるロール媒体を支持し、前記搬送部に対して相対移動可能な媒体支持部と、
    前記媒体支持部から前記搬送部に前記被記録媒体が把持された状態のときに、前記搬送部と前記媒体支持部とが相対移動した場合、前記搬送部による前記被記録媒体の搬送の停止状態を維持する制御部と、を備えた記録装置。
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