JP2015008930A - 使い捨ておむつ - Google Patents

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Abstract

【課題】表面に敷かれるパッドタイプ使い捨ておむつの不適切な変形や位置ズレを防止することにある。
【解決手段】上記課題は、幅方向両側に立体ギャザー40を備えており、この立体ギャザー40は、おむつの幅方向両側から表面上に突出して肌に弾性的にフィットする自由部分44が前後方向に延在されているものであり、立体ギャザー40の自由部分44に、表面に敷かれるパッドタイプ使い捨ておむつ200の側部が幅方向に挿し通されるパッド挿通部70が設けられている、ことを特徴とする使い捨ておむつにより解決される。
【選択図】図11

Description

本発明は、使い捨ておむつに関するものである。
使い捨ておむつとしては、パッドタイプ、テープタイプ、パンツタイプ等の形態のものが提供されている。また、パッドタイプの一形態として、表裏両面から吸収可能な補助吸収性物品も提供されている。
パッドタイプ使い捨ておむつ(特許文献1,2参照)は、テープタイプやパンツタイプ等のアウター使い捨ておむつ(外側に用いられる)の内面に敷いて使用されることが想定されている。一般的なアウター使い捨ておむつは、表面の両側部に、身体側に突出する立体ギャザーがそれぞれ前後方向に沿って延在しているため、その内面にパッドタイプ使い捨ておむつを敷く場合、パッドタイプ使い捨ておむつがアウター使い捨ておむつの立体ギャザーの間に収まることにより、アウター使い捨ておむつの立体ギャザーが脚周りにフィットするようになる。
しかし、パッドタイプ使い捨ておむつの幅がアウター使い捨ておむつの左右立体ギャザーの間隔より広いと、アウター使い捨ておむつの立体ギャザーが邪魔になり、パッドタイプ使い捨ておむつをアウターの立体ギャザーの間に収めようとすると、アウターの立体ギャザーの不適切な変形や、パッドタイプ使い捨ておむつの側部の不適切な変形をもたらすおそれがあるだけでなく、パッドタイプ使い捨ておむつの位置ズレや側部の捲れをもたらすおそれもある。
また、このようなパッドタイプの併用においては、アウターとして左右立体ギャザーの間隔が広いテープタイプ使い捨ておむつを用いることが多いが、左右立体ギャザー間隔の狭いパンツタイプ使い捨ておむつを使用する場合にも、パッドタイプを併用することがある。さらに、前者の場合はもちろん、後者の場合にも、就寝時等の漏れの不安を解消するために、より大きなパッドタイプ使い捨ておむつ、つまり股間部よりもその前後両側の幅が広いパッドタイプ使い捨ておむつ(一般に夜用などとして販売されている)を無理に使用することがある。しかし、多くの場合、パッドタイプ部使い捨ておむつの股間部はアウター使い捨ておむつの左右の立体ギャザー間に収まるが、その前後両側は収まらないため、これを無理やり収めることでパッドタイプ使い捨ておむつ全体がヨレて、パッドタイプ使い捨ておむつの立体ギャザーが外側に反ったりすることになる。そして、このような装着状態では、アウター使い捨ておむつ及びパッドタイプ使い捨ておむつのいずれか一方、又は両方の立体ギャザーが脚周りにフィットせず漏れを引き起こすおそれがある。
特許第4451294号公報 特許第4284217号公報
そこで、本発明の主たる課題は、表面に敷かれるパッドタイプ使い捨ておむつの不適切な変形や位置ズレを防止することにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
幅方向両側に立体ギャザーを備えた使い捨ておむつにおいて、
前記立体ギャザーは、おむつの幅方向両側から表面上に突出して肌に弾性的にフィットする自由部分が前後方向に延在されているものであり、
前記立体ギャザーの自由部分に、表面に敷かれるパッドタイプ使い捨ておむつの側部が幅方向に挿し通されるパッド挿通部が設けられている、
ことを特徴とする使い捨ておむつ。
(作用効果)
本発明の使い捨ておむつでは、表面に敷かれるパッドタイプ使い捨ておむつの幅がアウター使い捨ておむつの左右立体ギャザーの間隔より広い場合でも、パッドタイプ使い捨ておむつの側部をパッド挿通部に挿し通すことができるため、パッドタイプ使い捨ておむつの幅を無理に縮めて収める必要がない。よって、本発明の使い捨ておむつでは、表面に敷かれるパッドタイプ使い捨ておむつの不適切な変形が発生し難くなり、その結果として、またパッドタイプ使い捨ておむつの側部がパッド挿通部に挿し通されて移動が規制することもあって、パッドタイプ使い捨ておむつの位置ズレも発生し難くなる。さらに、パッドタイプ使い捨ておむつの側部がパッド挿通部に挿し通されて立体ギャザーと一体化するため、単にパッドタイプ使い捨ておむつの側部が立体ギャザー上に載っている場合と比べて、立体ギャザーが不適切な状態となり難い。
<請求項2記載の発明>
前記立体ギャザーの自由部分の先端部に、前後方向に延在する伸縮バンドが前後方向に間隔を空けて複数個所で固定されており、この伸縮バンドの固定部間の非固定部と前記立体ギャザーの自由部分の先端部との隙間が前記パッド挿通部とされている、請求項1記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
このように伸縮バンドを立体ギャザーの自由部分の先端部に取り付けてパッド挿通部を形成する形態では、伸縮バンドの伸縮によりパッドタイプ使い捨ておむつの側部をしっかりと保持することができ、また外すのも容易となる。さらに、この形態では別途伸縮バンドを設けるだけであるため、既存のおむつへの適用が容易となる利点もある。
<請求項3記載の発明>
前記パッド挿通部の前後に位置する前記伸縮バンドの固定部は、それらの対向縁の間隔が幅方向中央側に向かうにつれて狭くなる形状とされている、請求項2記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
伸縮バンドの固定部の形状をこのような形状とすることにより、伸縮バンドの幅方向中央側が持ち上がり難くなり、パッドタイプ使い捨ておむつの側部がしっかりと保持され、パッド挿通部の入口側の前後方向長さが狭くなることも相まって、パッドタイプ使い捨ておむつの側部がパッド挿通部から外れ難くなる。
<請求項4記載の発明>
前記パッド挿通部が、前記立体ギャザーの自由部分に形成された前後方に沿うスリット又はこれを形成するためのミシン目である、請求項1記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
パッド挿通部は、専用の部材を取り付けることにより形成しても良いが、立体ギャザー自体にスリット又はミシン目を形成することにより設けると、資材コストが不要であり、廃材が発生せず、加工も容易であるため好ましい。
前記立体ギャザーは股間部の前側から股間部の後側まで延在されており、
前記パッド挿通部が、股間部の前側及び後側にそれぞれ形成され、股間部には形成されていない、請求項1〜4のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
(作用効果)
前述のとおり、股間部よりもその前後両側の幅が広いパッドタイプ使い捨ておむつは、股間部は使い捨ておむつの左右の立体ギャザー間に収まるが、股間部の前後両側が使い捨ておむつの左右の立体ギャザー間に収まり難い。よって、このようなパッドタイプ使い捨ておむつに特に好適な形態として、パッド挿通部が、股間部の前側及び後側にそれぞれ形成され、股間部には形成されていない形態も提案される。この形態では、装着状態で、股間部ではパッドタイプ使い捨ておむつが左右の立体ギャザー間に収まり、股間部より前側及び後側ではパッドタイプ使い捨ておむつの側部をパッド挿通部に挿し通すことができる。これにより、前述の本発明の利点を有するとともに、前後別々のパッド挿通部によりパッドの側部を前後独立に保持することができるため、保持性に優れるようになるといった利点や、股間部にパッド挿通部が無いため、パッド挿通部を介した漏れのおそれが無いといった利点も有するようになる。
本発明によれば、パッドタイプ使い捨ておむつを併用したときの立体ギャザーの不適切な変形、及びパッドタイプ使い捨ておむつの側部の不適切な変形や位置ズレを防止できるようになる、等の利点がもたらされる。
パッドタイプ使い捨ておむつの展開状態の表面側を示す平面図である。 パッドタイプ使い捨ておむつの展開状態の裏面側を示す平面図である。 図1のY−Y断面図である。 図1のZ−Z断面図である。 展開状態のパンツタイプ使い捨ておむつの平面図(内面側)である。 展開状態のパンツタイプ使い捨ておむつの平面図(外面側)である。 展開状態のパンツタイプ使い捨ておむつの要部平面図である。 図5のC−C断面図である。 図5のA−A断面図である。 図5のB−B断面図である。 図5のD−D断面図である。 パンツタイプ使い捨ておむつの装着状態の斜視図である。 図5のA−A断面に相当する断面図である。 図5のB−B断面に相当する断面図である。 図5のD−D断面に相当する断面図である。 図5のD−D断面に相当する断面図である。 展開状態のパンツタイプ使い捨ておむつの要部平面図である。 展開状態のパンツタイプ使い捨ておむつの要部平面図である。 展開状態のパンツタイプ使い捨ておむつの要部平面図である。 展開状態のパンツタイプ使い捨ておむつの要部平面図である。
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照しながら詳説する。なお、本発明の用語のうち「股間部」とは使用時に身体の股間と対応させる部分を意味し、製品によって、図示形態のように物品の前後方向中央若しくはその近傍から前側の所定部位までの範囲であったり、物品の前後方向中央の所定範囲であったりするものである。物品の前後方向中間あるいは吸収体の前後方向中間に幅の狭い括れ部分を有する場合は、括れ部分の最小幅部位を前後方向中央とする前後方向範囲を意味する。また、「前側部分(腹側部分)」は股間部よりも前側の部分を意味し、「後側部分(背側部分)」は股間部よりも後側の部分を意味する。
<パッドタイプ使い捨ておむつの例>
(基本構造)
図1〜図4は、本発明の使い捨ておむつの表面に敷いて使用されるパッドタイプ使い捨ておむつ200の一例を示している。図中の部材相互の貼り合わせ部分は、点模様で示されており、ホットメルト接着剤、ヒートシール、超音波シールにより形成できる。このパッドタイプ使い捨ておむつ200は、股間部C2と、その前後両側に延在する前側部分F2及び後側部分B2とを有するものである。 パッドタイプ使い捨ておむつ200の平面形状は、吸収体の形状に合わせて、股間部C2を含む前後方向中間の所定部分がその前後両側よりも幅の狭い括れ部分200nとなる括れ形状(略砂時計形状)とされているが、矩形状等、他の適宜の形状とすることもできる。各部の寸法は適宜定めることができ、例えば、物品全長(前後方向長さ)Lは350〜700mm程度、全幅W1は130〜400mm程度とすることができ、この場合における股間部C2の前後方向長さは10〜150mm程度、前側部分F2の前後方向長さは50〜350mm程度、及び後側部分B2の前後方向長さは50〜350mm程度とすることができる。また、括れ部分200nを有する場合、その最小幅W6は、全幅W1の50〜90%程度であるのが好ましい。
パッドタイプ使い捨ておむつ200は、液不透過性シート221の内面と、液透過性のトップシート222との間に、吸収体223が介在された基本構造を有している。
吸収体223の裏側には、液不透過性シート221が吸収体223の周縁より若干食み出すように設けられている。液不透過性シート221としては、ポリエチレンフィルム等の他、ムレ防止の点から遮水性を損なわずに透湿性を備えたシートも用いることができる。この遮水・透湿性シートは、例えばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートを用いることができる。なお、液不透過性シート221の外面は、不織布等の外装シートにより覆うこともできる。
吸収体223の表側は、トップシート222により覆われている。図示形態ではトップシート222の側縁から吸収体223の前後端部が一部食み出しているが、吸収体223の前後端部の側縁が食み出さないようにトップシート222の幅を広げることもできる。トップシート222としては、有孔または無孔の不織布や穴あきプラスチックシートなどが用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維を用いることができる。
トップシート222と吸収体223との間には、中間シート225を介在させるのが望ましい。この中間シート225は、吸収体223により吸収した尿の逆戻りを防止するために設けられるものであり、保水性が低く、且つ液透過性の高い素材、例えば各種の不織布やメッシュフィルム等を用いるのが望ましい。トップシート222の前端を0%としトップシート222の後端を100%としたとき、中間シート225の前端は0〜11%の範囲に位置しているのが好ましく、中間シート225の後端は92〜100%の範囲に位置しているのが好ましい。また、中間シート225の幅W4は後述する吸収体223の幅W2の50〜90%程度であるのが好ましい。
パッドタイプ使い捨ておむつ200の前後方向両端部では、液不透過性シート221およびトップシート222が吸収体223の前後端よりも前後両側にそれぞれ延在されて貼り合わされ、吸収体223の存在しないエンドフラップ部EFが形成されている。パッドタイプ使い捨ておむつ200の両側部では、液不透過性シート221が吸収体223の側縁よりも外側にそれぞれ延在され、この延在部からトップシート222の側部までの部分の内面には、インナー立体ギャザー224を構成するギャザーシート224sの幅方向外側の部分224xが前後方向全体にわたり貼り付けられ、吸収体223の存在しないサイドフラップ部SFを構成している。
ギャザーシート224sの素材としては、プラスチックシートやメルトブローン不織布を使用することもできるが、肌への感触性の点で、不織布にシリコンなどにより撥水処理をしたものが好適に使用される。
ギャザーシート224sの幅方向中央側の部分224cはトップシート222上にまで延在しており、その幅方向中央側の端部には、細長状弾性部材224Gが前後方向に沿って伸張状態でホットメルト接着剤等により固定されている。この細長状弾性部材224Gとしては、糸状、紐状、帯状等に形成された、スチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等、通常使用される素材を用いることができる。
また、ギャザーシート224sは、幅方向外側の部分224xが前後方向全体にわたり液不透過性シート221に貼り合わされて固定されるとともに、幅方向中央側の部分224cは、前後方向の両端部では倒伏状態で物品内面(図示形態ではトップシート222表面)に貼り合わされて固定され、かつ前後方向の両端部間では物品内面(図示形態ではトップシート222表面)に固定されていない。この非固定部分は、図4に二点鎖線で示されるように、物品内面(図示形態ではトップシート222表面)に対して起立可能なバリヤ部となる部分であり、その起立基端224bはギャザーシート224sにおける幅方向外側の固定部分224xと内側の部分224cとの境に位置する。
吸収体223としては、パルプ繊維の積繊体、セルロースアセテート等のフィラメントの集合体、あるいは不織布を基本とし、必要に応じて粒子状等の高吸収性ポリマーを混合、固着等してなるものを用いることができる。高吸収性ポリマー粒子を混合する場合等、必要に応じて、吸収体223はクレープ紙等の包装シート226(断面図中には図示せず)により包むことができる。
吸収体223における繊維目付け及び高吸収性ポリマーの目付けは適宜定めることができるが、繊維目付けは100〜600g/m2程度とするのが好ましく、また吸収性ポリマーの目付け0〜400g/m2程度とするのが好ましい。
吸収体223の平面形状は、股間部C2を含む前後方向中間の所定部分がその前後両側よりも幅の狭い括れ部分223nとなる括れ形状(略砂時計形状)とされている。この括れ部分223nの最小幅W5は、括れ部分223nの前後に位置する非括れ部分の幅W2の50〜75%程度であるのが好ましい。また、物品前端を0%とし物品後端を100%としたとき、括れ部分223nの前端は10〜25%の範囲に位置しているのが好ましく、括れ部分223nの後端は40〜65%の範囲に位置しているのが好ましく、括れ部分223nの最小幅W5となる部位(最小幅部位)は25〜30%の範囲に位置しているのが好ましい。もちろん、吸収体223を矩形状等の他の適宜の形状とすることもできる。
パッドタイプ使い捨ておむつ200の裏面には、必要に応じてアウターの内面に対するずれ止め部が設けられる。このようなずれ止め部は粘着剤層又はメカニカルファスナー(面ファスナー)のフックテープ(雄材)を用いることができる。ずれ止め部は吸収体223と重なる部位に設けることが望ましい。
<使い捨ておむつの例>
本発明に係る使い捨ておむつは特に限定されず、より大きなパッドタイプ使い捨ておむつとしたり、テープタイプ使い捨ておむつとしたりすることもできるが、装着時に立体ギャザーの股間幅が狭くなるという点でパンツタイプ使い捨ておむつが好適である。そこで以下では、パンツタイプ使い捨ておむつへの適用例を引いて本発明について説明する。
図5〜図12はパンツタイプ使い捨ておむつを示している。図中の部材相互の貼り合わせ部分は、点模様で示されており、ホットメルト接着剤、ヒートシール、超音波シールにより形成できる。このパンツタイプ使い捨ておむつ(以下、単におむつともいう。)は、前身頃F及び後身頃Bをなす外装体20と、この外装体20の内面に固定され一体化された内装体10とを有しており、内装体10は液透過性表面シート11と液不透過性裏面側シート12との間に吸収体13が介在されてなるものである。製造に際しては、外装体20の内面(上面)に対して内装体10の裏面がホットメルト接着剤などの接合手段によって接合(図7の点模様部分)された後に、内装体10および外装体20が前身頃F及び後身頃Bの境界である縦方向(前後方向)中央で折り畳まれ、その両側部が相互に熱溶着またはホットメルト接着剤などによって接合されてサイドシール部21が形成されることによって、ウエスト開口部及び左右一対のレッグ開口部が形成されたパンツタイプ使い捨ておむつとなる。
(内装体の構造例)
内装体10は、図8〜図11に示すように、不織布などからなる液透過性表面シート11と、ポリエチレン等からなる液不透過性裏面側シート12との間に、吸収体13を介在させた構造を有しており、表面シート11を透過した排泄液を吸収保持するものである。内装体10の平面形状は特に限定されないが、図示形態のように略長方形とすることが一般的である。
吸収体13の表面側(肌当接面側)を覆う液透過性表面シート11としては、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維は、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。液透過性表面シート11に多数の透孔を形成した場合には、尿などが速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。液透過性表面シート11は、吸収体13の側縁部を巻き込んで吸収体13の裏面側まで延在している。
吸収体13の裏面側(非肌当接面側)を覆う液不透過性裏面側シート12は、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどの液不透過性プラスチックシートが用いられるが、近年はムレ防止の点から透湿性を有するものが好適に用いられる。この遮水・透湿性シートは、たとえばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートである。
吸収体13としては、公知のもの、例えばパルプ繊維の積繊体、セルロースアセテート等のフィラメントの集合体、あるいは不織布を基本とし、必要に応じて高吸収性ポリマーを混合、固着等してなるものを用いることができる。この吸収体13は、形状及びポリマー保持等のため、必要に応じてクレープ紙等の、液透過性及び液保持性を有する包装シート14によって包装することができる。
吸収体13の形状は、股間部に前後両側よりも幅の狭い括れ部分13Nを有する略砂時計状に形成されているが、長方形状等、適宜の意形状とすることができる。括れ部分13Nの寸法は適宜定めることができるが、括れ部分13Nの前後方向長さはおむつ全長の20〜50%程度とすることができ、その最も狭い部分の幅は吸収体13の全幅の40〜60%程度とすることができる。このような括れ部分13Nを有する場合において、内装体10の平面形状が略長方形とされていると、内装体10における吸収体13の括れ部分13Nと対応する部分に、吸収体13を有しない余り部分が形成される。
内装体10の幅方向両側には、おむつの幅方向両側から表面上に突出して肌に弾性的にフィットする自由部分44を有する立体ギャザー40が形成されている。この立体ギャザー40は、図9〜図11に示されるように、内装体の裏面の側縁部に固定された固定部41と、この固定部41から内装体10の側方を経て内装体10の表面の側縁部まで延在する本体部42と、本体部42の前後端部が倒伏状態で内装体の表面の側縁部に固定されて形成された倒伏部分43と、この倒伏部分間が非固定とされて形成された自由部分44とを有しており、不織布等のギャザーシート15を折返して二重にすることより形成されている。
また、ギャザーシート15の二重部分のシート間には、自由部分44の先端部等に細長状のギャザー弾性部材16が前後方向に沿って伸長状態で固定されている。ギャザー弾性部材16は、製品状態において、弾性伸縮力により内装体10側縁部より突出する自由部分44を起立させて立体ギャザー40を形成するためのものである。
液不透過性裏面側シート12は、二重シート状のギャザーシート15の内部まで進入し、図9に示されるように、立体ギャザー40の下端側において防漏壁を構成するようになっている。この液不透過性裏面側シート12としては、排便や尿などの褐色が出ないように不透明のものを用いるのが望ましい。不透明化としては、プラスチック中に、炭酸カルシウム、酸化チタン、酸化亜鉛、ホワイトカーボン、クレイ、タルク、硫酸バリウムなどの顔料や充填材を内添してフィルム化したものが好適に使用される。
ギャザー弾性部材16としては、通常使用されるスチレン系ゴム、オレフィン系ゴム、ウレタン系ゴム、エステル系ゴム、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、スチレンブタジエン、シリコン、ポリエステル等の素材を用いることができる。また、外側から見え難くするため、太さは925dtex以下、テンションは150〜350%、間隔は7.0mm以下として配設するのがよい。なお、ギャザー弾性部材16としては、図示形態のような糸状の他、ある程度の幅を有するテープ状のものを用いることもできる。
前述のギャザーシート15を構成する素材繊維も液透過性表面シート11と同様に、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、アミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工方法に得られた不織布を用いることができるが、特にはムレを防止するために坪量を抑えて通気性に優れた不織布を用いるのがよい。さらにギャザーシート15については、尿などの透過を防止するとともに、カブレを防止しかつ肌への感触性(ドライ感)を高めるために、シリコン系、パラフィン金属系、アルキルクロミッククロイド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布を用いるのが望ましい。
(外装体の構造例)
外装体20は、図5〜図8にも示されるように、それぞれ不織布等からなる第1シート20A及び第2シート20B(つまり、この形態では第2シートが物品外面を形成する)からなる2層構造の不織布シートとされ、第1シート20Aと第2シート20Bとの間、及び第2シート20Bをウエスト開口縁で内面側に折り返してなる折り返し部分20Cの不織布間に各種弾性部材が配設され、伸縮性が付与されている。平面形状は、中間両側部にそれぞれレッグ開口部を形成するために形成された凹状の脚回りライン29により、全体としてほぼ砂時計形状をなしている。
第1シート20A及び第2シート20Bはそれぞれ一枚の基材から構成される他、いずれか一方又は両方は複数枚の不織布等の基材が張り合わされて形成された積層体であっても良い。
図示形態の外装体20においては、弾性部材として、図5〜図7に示される展開形状において、ウエスト開口部近傍23に配置されたウエスト部弾性部材24と、前身頃F及び後身頃Bに、縦方向に間隔をおいて幅方向に沿って配置された複数の腰回り弾性部材25とを有するとともに、前身頃F及び後身頃Bのそれぞれにおいて、腰回り弾性部材群25とは別に、一方のサイドシール部21から一方のレッグ開口部に沿って股間部に向かい、股間部を横断し、かつ他方のレッグ開口部に沿って他方のサイドシール部21に至るパターンで湾曲しつつ延在する、互いに交差することなく間隔をおいて配置された複数本の湾曲弾性部材26,28を備えている。これら、弾性部材24〜28は、それぞれその延在方向に沿って所定の伸長率で伸長された状態で固定されている。なお、本外装体20では、脚回りライン29に沿って前身頃Fのサイドシール部から後身頃Bのサイドシール部まで連続する、所謂脚回り弾性部材は設けられていない。
ウエスト部弾性部材24は、前身頃Fと後身頃Bとが接合されたサイドシール部21の範囲の内、ウエスト開口縁近傍に縦方向に間隔をおいて配置された複数条の糸ゴム等の細長状弾性部材であり、身体のウエスト部回りを締め付けるように伸縮力を与えることによりおむつを身体に装着するためのものである。ウエスト部弾性部材24は、ある程度の広さのフィット用伸縮部を形成するように2〜10mm、好ましくは4〜7mm程度の間隔を空けて、2本以上、好ましくは5本以上配置される。このウエスト部弾性部材24は、糸状のものの他、テープ状のものを用いてもよい。また、図示形態のウエスト部弾性部材24は、ウエスト部における第2シート20Bの折り返し部分20Cの不織布間に挟持されているが、第1シート20Aと第2シート20Bとの間に挟持しても良い。
腰回り弾性部材25は、サイドシール部21の内、概ね上部から下部までの範囲に亘り、縦方向に間隔をおいて配置された糸ゴム等の細長状弾性部材であり、前身頃F及び後身頃Bの腰回り部分に夫々幅方向の伸縮力を与え、おむつを身体に密着させるためのものである。腰回り弾性部材25は、ある程度の広さのフィット用伸縮部を形成するように2〜15mm、好ましくは5〜10mm程度の間隔を空けて、20本以上、好ましくは40本以上配置される。なお、ウエスト部弾性部材24と腰回り弾性部材25との境界は必ずしも明確でなくてよい。例えば、前身頃F及び後身頃Bに縦方向に間隔をおいて幅方向に配置された弾性部材の内、数は特定できなくても、上部側の何本かがウエスト部弾性部材として機能し、残りの弾性部材が腰回り弾性部材として機能していればよい。
後身頃Bにおいて、腰回り弾性部材25とは別に配設された背側湾曲弾性部材26は、糸ゴム等の細長状弾性部材であり、所定の曲線に沿って配置されている。背側湾曲弾性部材26は、一本であっても良いが複数本であるのが好ましく、図示例では5本の糸ゴム等の細長状弾性部材であり、これら背側湾曲弾性部材26は互いに交差することなく、間隔をおいて配置されている。この背側湾曲弾性部材群26は、2,3本程度の弾性部材を間隔を密にして実質的に一束として配置されるのではなく、ある程度の広さのフィット用伸縮部を形成するように3〜20mm、好ましくは6〜16mm程度の間隔を空けて、3本以上、好ましくは5本以上配置される。
外装体20の前身頃Fにおいて、腰回り弾性部材群25とは別に配設された腹側湾曲弾性部材28は糸ゴム等の細長状弾性部材であり、所定の曲線に沿って配置されている。腹側湾曲弾性部材28は、一本であっても良いが複数本であるのが好ましく、図示例では5本の糸状弾性部材であり、これら腹側湾曲弾性部材28は、互いに交差することなく、間隔をおいて配置されている。この腹側湾曲弾性部材群28も、2,3本程度の弾性部材を間隔を密にして実質的に一束として配置されるのではなく、ある程度の広さのフィット用伸縮部を形成するように3〜20mm、好ましくは6〜16mm程度の間隔を空けて、3本以上、好ましくは5本以上配置される。
なお、図示例では、前身頃F及び後身頃Bに配置された腰回り弾性部材25及び湾曲弾性部材26,28は、図7に示すように、製造時に外装体に対して連続的に固定した後に、内装体と重なる部分の一部または全部が、所定の切断パターンCPで細かく切断されて収縮力が作用しない非収縮部分(つまり、図7の切断パターンCPと重なる部分)とされ、この非収縮部分より側方に湾曲しつつ延在する部分が収縮力の作用する収縮部分(つまり、図7の切断パターンCPより側方の、腰回り弾性部材25及び湾曲弾性部材26,28が連続的に残された部分)とされている。このため、腰回り弾性部材25及び湾曲弾性部材26,28は、一方側のサイドシール部21から内装体10を横切って他方(反対)側のサイドシール部21まで連続的に設けた後に、内装体と重なる部分の一部または全部が、細かく切断される。これにより、内装体(特に吸収体13)の幅方向の縮こまりをより防止することができる。もちろん、腰回り弾性部材25及び湾曲弾性部材26,28を、内装体10を横切って連続的に配置することもできる。
上述した外装体20は、例えば特開平4−28363号公報や、特開平11−332913号公報記載の技術により製造することができる。また、湾曲弾性部材26,28を内装体10上で切断し不連続化するには、特開2002−35029号公報、特開2002−178428号公報及び特開2002-273808号公報に記載される切断方法が好適に採用される。
図示例とは異なり、湾曲弾性部材26,28を、前身頃F及び後身頃Bのいずれか一方にのみ設けるだけでも、また両方ともに省略しても良い。また、湾曲弾性部材26,28を、前身頃F及び後身頃Bの両方に設ける場合、前身頃F側に配置された湾曲弾性部材28の群の一部又は全部と、後身頃B側に配置された湾曲弾性部材26の群の一部又は全部とが交差する形態(図示せず)も採用できるが、図示例のように、前身頃F側に配置された湾曲弾性部材28の群と、後身頃B側に配置された湾曲弾性部材26の群とは互いに交差することなく前後方向中間部、特に前身頃Fに若干偏った位置で縦方向に離間している形態が好適であり、その縦方向離間範囲における最小縦方向離間距離は10〜15mm程度とし、この部分に後述する広幅の固定領域を設けるのが好ましい。
さらに、湾曲弾性部材26,28はその全体が湾曲していなくても良く、部分的に直線状の部分を有していても良い。
弾性部材24〜28の固定時の伸長率(伸長率は自然長を100%としたときの値である)は適宜定めることができるが、通常の成人用の場合、ウエスト部弾性部材24は230〜320%程度、腰回り弾性部材25は230〜320%程度、湾曲弾性部材26,28は230〜320%程度とすることができる。
図5及び図8にも示されるように、外装体20の内面上に取り付けられた内装体10の前後端部をカバーし、且つ内装体10の前後縁からの漏れを防ぐために、前後押えシート50,60が設けられている。図示形態について更に詳細に説明すると、前押えシート50は、前身頃F内面のうちウエスト側端部の折り返し部分20Cの内面から内装体10の前端部と重なる位置まで幅方向全体にわたり延在しており、後押えシート60は、後身頃B内面のうちウエスト側端部の折り返し部分20Cの内面から内装体10の後端部と重なる位置まで幅方向全体にわたり延在している。前後押えシート50,60の股下側縁部に幅方向の全体にわたり(中央部のみでも良い)若干の非接着部分を設けると、接着剤が食み出ないだけでなく、この部分を表面シートから若干浮かせて防漏壁として機能させることができる。
図示形態のように、前後押えシート50,60を別体として取り付けると、素材選択の自由度が高くなる利点があるものの、資材や製造工程が増加する等のデメリットもある。そのため、外装体20をおむつ内面に折り返してなる折り返し部分20Cを、吸収パッド200と重なる部分まで延在させて、前述の押えシート50,60と同等の部分を形成することもできる。
(パッド挿通部)
特徴的には、立体ギャザー40の自由部分44に、表面に敷かれるパッドタイプ使い捨ておむつ200の側部が幅方向に挿し通されるパッド挿通部70が設けられている。よって、表面に敷かれるパッドタイプ使い捨ておむつ200の幅がアウター使い捨ておむつの左右立体ギャザー40の間隔より広い場合でも、図11に示すように、パッドタイプ使い捨ておむつ200の側部をパッド挿通部70に挿し通すことができるため、パッドタイプ使い捨ておむつ200の幅を無理に縮めて収める必要がない。よって、本使い捨ておむつでは、表面に敷かれるパッドタイプ使い捨ておむつ200の不適切な変形が発生し難くなり、その結果として、またパッドタイプ使い捨ておむつ200の側部がパッド挿通部70に挿し通されて移動が規制することもあって、パッドタイプ使い捨ておむつ200の位置ズレも発生し難くなる。さらに、パッドタイプ使い捨ておむつ200の側部がパッド挿通部70に挿し通されて立体ギャザー40と一体化するため、単にパッドタイプ使い捨ておむつ200の側部が立体ギャザー40上に載っている場合と比べて、立体ギャザー40が不適切な状態となり難い。
パッド挿通部70の数及び前後方向位置は適宜定めることができ、図19に示すように立体ギャザー40の自由部分44の前後方向略全体にわたる1つのパッド挿通部70(図示例は後述の伸縮バンド71を用いてパッド挿通部70を形成した例)を設けても良いが、図1〜図4に示すような股間部よりもその前後両側の幅が広く、股間部は使い捨ておむつの左右の立体ギャザー40間に収まるが、股間部の前後両側が使い捨ておむつの左右の立体ギャザー40間に収まり難いパッドタイプ使い捨ておむつ200との組み合わせを想定し、図17、図18、図20に示すように、パッド挿通部70を、股間部の前側及び後側にそれぞれ形成し、股間部には形成しない形態とするのも好ましい。この形態では、装着状態で、股間部ではパッドタイプ使い捨ておむつ200が左右の立体ギャザー40間に収まり、股間部より前側及び後側ではパッドタイプ使い捨ておむつ200の側部をパッド挿通部70に挿し通すことができる。これにより、前述の本発明の利点を有するとともに、前後別々のパッド挿通部70によりパッドの側部を前後独立に保持することができるため、保持性に優れるようになるといった利点や、股間部にパッド挿通部70が無いため、パッド挿通部70を介した漏れのおそれが無いといった利点も有するようになる。
パッド挿通部70は、表面に敷かれるパッドタイプ使い捨ておむつ200の側部が幅方向に挿し通される限り、その構造は特に限定されないが、図1〜図11に示す形態では、図17にも示すように、立体ギャザー40の自由部分44の先端部に、前後方向に延在する伸縮バンド71が前後方向に間隔を空けて複数個所で固定されており、この伸縮バンド71の固定部74間の非固定部(固定部74間の部分)と立体ギャザー40の自由部分44の先端部との隙間がパッド挿通部70とされている。このように伸縮バンド71を立体ギャザー40の自由部分44の先端部に取り付けてパッド挿通部70を形成する形態では、伸縮バンド71の伸縮によりパッドタイプ使い捨ておむつ200の側部をしっかりと保持することができ、また外すのも容易となる。さらに、この形態では別途伸縮バンド71を設けるだけであるため、既存のおむつへの適用が容易となる利点もある。
伸縮バンド71は立体ギャザー40における展開状態で上面となる領域に固定することが望ましいが、他の部位に固定することも可能である。
パッド挿通部70を前後方向に間隔を空けて複数設ける場合、図17、図18に示すように全てのパッド挿通部70をカバーする一体的な伸縮バンド71を設け、パッド挿通部70とする領域以外を固定する他、図20に示すように各パッド挿通部70に個別の伸縮バンド71を設けることもできる。
図示形態の伸縮バンド71は、不織布等のバンド用シート72を折り返して二重にした部分に細長状弾性伸縮部材73を前後方向に沿って伸長状態で固定することにより形成しており、立体ギャザー40と類似の構造となっているが、ゴムシートや平ゴム等を用いても良い。また、伸縮バンド71は立体ギャザー40に固定するものであるため、立体ギャザー40の伸縮性を阻害しないように、自然長時の固定部74間の長さが立体ギャザー40の対応する部分と等しく、かつ自然長時からの伸長可能長さが立体ギャザー40の対応する部分以上となるようにすることが好ましい。
また、上記伸縮バンド71を付加する形態では、パッド挿通部70の前後に位置する伸縮バンド71の固定部74は、図17に示すようにそれらの対向縁74eがともに幅方向に沿う形状とする他、図18に示すように、固定部74の対向縁74eを斜めにして対向縁74eの間隔が中央側に向かうにつれて狭くなる形状とするのも好ましい。伸縮バンド71の固定部74の形状をこのような形状とすることにより、伸縮バンド71の幅方向中央側が持ち上がり難くなり、パッドタイプ使い捨ておむつ200の側部がしっかりと保持され、パッド挿通部70の入口側の前後方向長さが狭くなることも相まって、パッドタイプ使い捨ておむつ200の側部がパッド挿通部70から外れ難くなる。
また、図示形態のように、伸縮バンド及び立体ギャザーともに幅方向に間隔を空けて複数本の弾性伸縮部材を備えている形態では、幅方向中央側(パッド挿通部70の入口側)に向かうにつれて段階的又は連続的に弾性伸縮部材の固定時の伸長率を高くし、自然長時の前後方向収縮量を幅方向中央側ほど多くすると、自然長時の伸縮バンドと立体ギャザーとの隙間はパッド入口側ほど狭くなる。よって、このような構造を採用することで、前述のように固定部74の対向縁74eを斜めにしなくても(もちろん斜めにしても良い)、伸縮バンド71の幅方向中央側が持ち上がり難くなり、パッドタイプ使い捨ておむつ200の側部がしっかりと保持され、パッド挿通部70の入口側の前後方向長さが狭くなることも相まって、パッドタイプ使い捨ておむつ200の側部がパッド挿通部70から外れ難くなる。
パッド挿通部70は、上述の伸縮バンド71のような専用の部材を取り付けることにより形成しても良いが、図13〜図16に示すように、立体ギャザー40の自由部分44自体に前後方に沿うスリット80(又はこれを形成するためのミシン目でも良い)を形成することにより設けると、資材コストが不要であり、廃材が発生せず、加工も容易であるため好ましい。この場合、図13〜図15に示す例のように、立体ギャザー40を本体部の中間で幅方向外側に折り返して高く起立するように構成し、自由部分44の高さ方向中間位置、特に図示例のように折り返し位置又はその近傍にスリット80を形成すると漏れ防止の観点からは好ましいが、図16に示すように折り返さない形態においても自由部分44の高さ方向中間位置に設ければある程度の漏れ防止効果は発揮される。もちろん、これ以外の位置にスリット80を形成しても良い。なお、スリット80やミシン目を設けた場合、当該スリット80やミシン目を介して漏れが発生するおそれもあるが、表面に敷かれるパッドタイプ使い捨ておむつ200に立体ギャザー40を備えていれば、その立体ギャザー40により漏れ防止が図られる。また、前述のようにパッド挿通部70の位置を股間部の前側及び後側のみとすれば、スリット80やミシン目を介した漏れのおそれは更に少ないものとなる。
本発明は、上記例のようなパンツタイプ使い捨ておむつの他、テープタイプ使い捨ておむつ、パッドタイプ使い捨ておむつ等、使い捨ておむつ全般に適用できるものである。
B…後身頃、F…前身頃、10…内装体、11…液透過性表面シート、12…液不透過性裏面側シート、13…吸収体、14…包装シート、15…ギャザーシート、16…糸状弾性伸縮部材、20…外装シート、20C…外装シート折り返し部、21…サイドシール部、24…ウエスト部弾性部材、25…腰回り弾性部材、26…背側湾曲弾性部材、28…腹側湾曲弾性部材、29…レッグ開口縁、40…立体ギャザー、70…パッド挿通部、71…伸縮バンド、72…バンドシート、73…細長状弾性伸縮部材、74…固定部、74e…対向縁、80…スリット、200…パッドタイプ使い捨ておむつ、221…液不透過性シート、222…トップシート、223…吸収体、223n…括れ部分、224…立体ギャザー、224s…ギャザーシート、225…中間シート、226…包装シート。

Claims (5)

  1. 幅方向両側に立体ギャザーを備えた使い捨ておむつにおいて、
    前記立体ギャザーは、おむつの幅方向両側から表面上に突出して肌に弾性的にフィットする自由部分が前後方向に延在されているものであり、
    前記立体ギャザーの自由部分に、表面に敷かれるパッドタイプ使い捨ておむつの側部が幅方向に挿し通されるパッド挿通部が設けられている、
    ことを特徴とする使い捨ておむつ。
  2. 前記立体ギャザーの自由部分の先端部に、前後方向に延在する伸縮バンドが前後方向に間隔を空けて複数個所で固定されており、この伸縮バンドの固定部間の非固定部と前記立体ギャザーの自由部分の先端部との隙間が前記パッド挿通部とされている、請求項1記載の使い捨ておむつ。
  3. 前記パッド挿通部の前後に位置する前記伸縮バンドの固定部は、それらの対向縁の間隔が幅方向中央側に向かうにつれて狭くなる形状とされている、請求項2記載の使い捨ておむつ。
  4. 前記パッド挿通部が、前記立体ギャザーの自由部分に形成された前後方に沿うスリット又はこれを形成するためのミシン目である、請求項1記載の使い捨ておむつ。
  5. 前記立体ギャザーは股間部の前側から股間部の後側まで延在されており、
    前記パッド挿通部が、股間部の前側及び後側にそれぞれ形成され、股間部には形成されていない、請求項1〜4のいずれか1項に記載の使い捨ておむつ。
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