JP2015008383A - 磁界アンテナ - Google Patents

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Abstract

【課題】フィーダー線から発生する不要放射を効果的に低減すること。【解決手段】第1の電流出力フィーダー線13aと第2の電流出力フィーダー線13bを、電流入力フィーダー線12と各自身でそれぞれ形成される矩形状の各電流ループR1,R2の内面積と、各自身にそれぞれ流れる各電流値I1,I2とを積算した各磁気モーメントの総和が0になるように配置する。【選択図】図1

Description

本発明は、磁界を利用したアンテナの技術に関する。
約10MHz以下の低周波磁界は、人体や物といった周囲環境との相互作用が電界等と比べて著しく低いことから、通信エリアを限定した無線通信用の通信媒体として利用される。
特許文献1では、ループアンテナを流れる電流ループにより磁界を生成するアンテナを提供している。特に、ループアンテナと送受信装置間に介在する電流入出用と電流出力用の各フィーダー線を一定の距離内で平行に配置することにより、フィーダー線から発生する不要な磁界を低減している。
特開平5−145451号公報
しかしながら、磁界の強度は磁気モーメント(電流値×電流ループの内面積)に比例し、フィーダー線間の距離は当該電流ループの内面積に関する1つの要因のみを決定するにすぎないため、不要磁界の低減効果は限定的である。
本発明は、上記事情を鑑みてなされたものであり、フィーダー線から発生する不要放射を効果的に低減することを目的とする。
請求項1に記載の磁界アンテナは、導線で構成される同心状の複数のアンテナの各一端に接続され、前記複数のアンテナに電流を入力するための1つの直線状の電流入力フィーダー線と、各一端が前記複数のアンテナの各他端にそれぞれ接続され、前記電流入力フィーダー線に一定の近接距離内で平行配置された直線状の複数の電流出力フィーダー線と、を有し、前記複数の電流出力フィーダー線は、前記電流入力フィーダー線と各自身でそれぞれ形成される矩形状の各電流ループの内面積と、各自身にそれぞれ流れる各電流値とを積算した各第1の磁気モーメントの総和が0になるように配置されていることを要旨とする。
請求項2に記載の磁界アンテナは、請求項1に記載の磁界アンテナにおいて、前記電流出力フィーダー線は、前記電流入力フィーダー線と自身に沿って矩形状に巻回され、巻回数を更に積算した前記第1の磁気モーメントとの総和が0になるように配置されていることを要旨とする。
請求項3に記載の磁界アンテナは、請求項1又は2に記載の磁界アンテナにおいて、前記電流出力フィーダー線は、最も内側の最内アンテナに接続されている最長の電流出力フィーダー線を除き、前記最長の電流出力フィーダー線の長さと等しくなるように前記最内アンテナ側へ延出され、前記延出された部分を一部として前記最内アンテナと前記電流入力フィーダー線に沿った矩形状のループ経路を有し、前記ループ経路による電流ループの内面積と自身に流れる電流値とを積算した第2の磁気モーメントとの更なる総和が0になるように配置されていることを要旨とする。
請求項4に記載の磁界アンテナは、前記電流出力フィーダー線は、前記ループ経路のループ数を更に積算した前記第2の磁気モーメントとの総和が0になるように配置されていることを要旨とする。
請求項5に記載の磁界アンテナは、請求項1乃至4のいずれかに記載の磁界アンテナにおいて、前記複数のアンテナは、同一平面上に配置され、流れる電流の進行方向が異なることを要旨とする。
請求項6に記載の磁界アンテナは、請求項1乃至5のいずれかに記載の磁界アンテナにおいて、前記複数のアンテナは、同心円状のループアンテナであることを要旨とする。
以上より、本発明によれば、複数の電流出力フィーダー線を、電流入力フィーダー線と各自身でそれぞれ形成される矩形状の各電流ループの内面積と、各自身にそれぞれ流れる各電流値とを積算した各磁気モーメントの総和が0になるように配置するため、フィーダー線から発生する不要放射を効果的に低減できる。
本発明によれば、フィーダー線から発生する不要放射を効果的に低減できる。
第1の実施の形態に係る磁界アンテナの構造を示す図である。 磁界強度グラフを示す図である。 第2の実施の形態に係る磁界アンテナの構造を示す図である。 第3の実施の形態に係る磁界アンテナの構造を示す図である。 第4の実施の形態に係る磁界アンテナの構造を示す図である。 第5の実施の形態に係る磁界アンテナの構造を示す図である。 第6の実施の形態に係る磁界アンテナの構造を示す図である。 第7の実施の形態に係る磁界アンテナの構造を示す図である。
以下、本発明を実施する一実施の形態について図面を用いて説明する。
〔第1の実施の形態〕
図1は、第1の実施の形態に係る磁界アンテナ1の構造を示す図である。この磁界アンテナ1は、2つのループアンテナ11a,11bと、各ループアンテナ11a,11bに電流を入力するための1つの電流入力フィーダー線12と、各ループアンテナ11a,11bに流れる各電流をそれぞれ出力するための2つの電流出力フィーダー線13a,13bとを備えている。
第1のループアンテナ11a及び第2のループアンテナ11bは、それぞれ円弧状の導線で構成され、径の小さい第1のループアンテナ11aが径の大きい第2のループアンテナ11bの内側になるように同一平面上で同心円状に配置されている。
電流入力フィーダー線12は、直線状の導線で構成され、第1のループアンテナ11aと第2のループアンテナ11bに流す各電流の進行方向を互いに逆方向(反時計回り・時計回り)にするようにそれらの各一端に接続されている。
第1の電流出力フィーダー線13a及び第2の電流出力フィーダー線13bは、それぞれ直線状の導線で構成され、各一端が第1のループアンテナ11aと第2のループアンテナ11bの各他端にそれぞれ接続され、電流入力フィーダー線12に対して一定の距離内で平行かつ近接するように配置されている。
ここで、電流入力フィーダー線12に(I+I)の電流が入力され、Iの電流が第1のループアンテナ11aを介して第1の電流出力フィーダー線13aを流れ、Iの電流が第2のループアンテナ11bを介して第2の電流出力フィーダー線13bを流れるとする。
また、電流入力フィーダー線12と第1の電流出力フィーダー線13aとの間の距離をlとし、第1の電流出力フィーダー線13aの長さをhとする。同様に、電流入力フィーダー線12と第2の電流出力フィーダー線13bとの間の距離をlとし、第2の電流出力フィーダー線13bの長さをhとする。
このとき、電流入力フィーダー線12と第1の電流出力フィーダー線13aによって等価的な矩形状の電流ループR1が形成され、h×l×Iの値をもつ磁気モーメントが生じる。同様に、電流入力フィーダー線12と第2の電流出力フィーダー線13bによって等価的な矩形状の電流ループR2が形成され、h×l×Iの値をもつ磁気モーメントが生じる。それぞれに流れるIとIの電流の向き(正負の符号)は逆であるため、これら2つの磁気モーメントの正負の符号も逆になっている。
そこで、本実施の形態では、それら2つの磁気モーメントの総和が0(磁気モーメントの相殺)になるように、第1の電流出力フィーダー線13aと第2の電流出力フィーダー線13bをそれぞれ配置する。具体的には、以下の式(1)を満たすように配置する。
Figure 2015008383
ここで、このような配置構成と従来の配置構成で計測された各磁界強度グラフを図2に示す。縦軸は磁界強度であり、ループアンテナからの距離が0[m]の場合の値を用いて規格化している。横軸はループアンテナからの距離であり、第2のループアンテナ11bの半径で規格化している。
また、式(1)を満たすように、h=20[cm],h=15[cm],l=3[mm],l=1[mm],I=1[A],I=−4[A],第1のループアンテナ11aの半径=5[cm],第2のループアンテナ11bの半径=10[cm]としている。
100[dB/dec]の直線の傾きは2つのループアンテナ11a,11bのみにより生成される理想的な磁界分布を示しており、従来のような単なる平行配置のみでは、ループアンテナから離れた距離(2.0〜7.0付近)での磁界強度は理想的な磁界強度と乖離し、フィーダー線からの不要放射の影響が見受けられる。一方、本実施の形態の場合、同距離での磁界強度は理想的な磁界強度に近づいているため、従来よりも不要放射の影響が低減されていることを確認できる。
本実施の形態によれば、電流ループR1の内面積(h×l)と第1の電流出力フィーダー線13aに流れる電流値(I)とを積算した磁気モーメントと、電流ループR2の内面積(h×l)と第2の電流出力フィーダー線13bに流れる電流値(I)とを積算した磁気モーメントとの総和が0になるように第1の電流出力フィーダー線13aと第2の電流出力フィーダー線13bを配置するので、フィーダー線により生じる磁気モーメントを打ち消すことができる。これにより、フィーダー線からの不要放射を効果的に低減でき、ループアンテナによる所望の磁界分布をより正確に実現できる。
〔第2の実施の形態〕
次に、第1の実施の形態の変形例について説明する。図3は、第2の実施の形態に係る磁界アンテナ1の構造を示す図である。
本実施の形態では、第2の電流出力フィーダー線13bを第1の電流出力フィーダー線13aの長さ(h)と同程度になるように第1のループアンテナ11aの側へ延出(延長)し、その延出した部分を一部に用いて、第1のループアンテナ11aと電流入力フィーダー線12に沿った(h−h)の辺を持つ矩形状のループ経路を形成する。それ以外の構成は、第1の実施の形態と同様である。
このとき、第1の実施の形態で説明した電流ループR1,R2以外に、延出による新たなループ経路によって等価的な矩形状の電流ループR2’が更に形成され、(h−h)×l×Iの値をもつ磁気モーメントが更に生じる。
そこで、本実施の形態では、各電流ループR1,R2,R2’に対応する3つの磁気モーメントの総和が0になるように、第1の電流出力フィーダー線13aと第2の電流出力フィーダー線13bをそれぞれ配置する。具体的には、以下の式(2)を満たすように配置する。
Figure 2015008383
本実施の形態によれば、第2の電流出力フィーダー線13bの長さを第1の電流出力フィーダー線13aの長さと同程度にしたので、電流入力フィーダー線12を中心軸とした磁気モーメントの線対称性が向上することから、より効果的に不要磁界を低減できる。
〔第3の実施の形態〕
続いても、第1の実施の形態の変形例について説明する。図4は、第3の実施の形態に係る磁界アンテナ1の構造を示す図である。
本実施の形態では、第1の電流出力フィーダー線13aを電流入力フィーダー線12と自身に沿って矩形状に1回巻回し、第2の電流出力フィーダー線13bを電流入力フィーダー線12と自身に沿って矩形状に2回巻回する。それ以外の構成は、第1の実施の形態と同様である。
ここで、第1の電流出力フィーダー線13aの巻回数をnとし、第2の電流出力フィーダー線13bの巻回数をnとすると、電流ループR1にはh×l×n×Iの値をもつ磁気モーメントが生じ、電流ループR2にはh×l×n×Iの値をもつ磁気モーメントが生じる。
そこで、本実施の形態では、巻回数が更に積算されたそれら2つの磁気モーメントの総和が0になるように、第1の電流出力フィーダー線13aと第2の電流出力フィーダー線13bをそれぞれ配置する。具体的には、以下の式(3)を満たすように配置する。
Figure 2015008383
本実施の形態によれば、第1の電流出力フィーダー線13aや第2の電流出力フィーダー線13bを巻回したので、例えば、hを1/n倍にし、hを1/n倍にできる。これにより、適切な回数で巻回することでl=lが可能になるため、電流入力フィーダー線12を中心軸とした磁気モーメントの線対称性が向上し、より効果的に不要磁界を低減できる。また、hをhと同程度になるように延出せずとも、hやhの大きさを決定する選択肢を広げることが可能になり、不要磁界の低減効果を保持した状態でユーザに適した配置方法を選択できる。
〔第4の実施の形態〕
次に、第2及び第3の実施の形態を組み合わせた変形例について説明する。図5は、第4の実施の形態に係る磁界アンテナ1の構造を示す図である。
本実施の形態では、(h−h)の辺を持つループ経路に該当する導線部位を2回巻回する。それ以外の構成は、第2及び第3の実施の形態と同様である。
ここで、このループ経路のループ数をn’とすると、第2の実施の形態で説明した電流ループR2’には、(h−h)×l×n’×Iの値をもつ磁気モーメントが生じる。
そこで、本実施の形態では、巻回数やループ数が更に積算された各電流ループR1,R2,R2’に対応する3つの磁気モーメントの総和が0になるように、第1の電流出力フィーダー線13aと第2の電流出力フィーダー線13bをそれぞれ配置する。具体的には、以下の式(4)を満たすように配置する。
Figure 2015008383
本実施の形態によれば、(h−h)の辺を持つループ経路の導線部位を複数回巻回したので、電流入力フィーダー線12を中心軸とした磁気モーメントの線対称性が更に向上することから、より更に効果的に不要磁界を低減できる。特に、l=lとすると、各電流出力フィーダー線13a,13bまでの距離とそれらの長さが共に一致し、理想的な線対称になるため、最も効果的に不要磁界を低減できる。
〔第5の実施の形態〕
これ以降の実施の形態では、ループアンテナを3つ以上に拡張した変形例について説明する。図6は、第5の実施の形態に係る磁界アンテナ1の構造を示す図である。
本実施の形態では、第3のループアンテナ11cと、第3の電流出力フィーダー線13cとを更に備えている。それ以外の構成は、第1の実施の形態と同様である。
第3のループアンテナ11cは、円弧状の導線で構成され、一端が電流入力フィーダー線12に接続され、第2のループアンテナ11bの外側になるように同一平面上で同心円状に配置されている。
第3の電流出力フィーダー線13cは、直線状の導線で構成され、一端が第3のループアンテナ11cの他端に接続され、電流入力フィーダー線12に対して一定の距離内で平行かつ近接するように配置されている。
ここで、電流入力フィーダー線12に(I+I+I)の電流が入力され、Iの電流が第3のループアンテナ11cを介して第3の電流出力フィーダー線13cを流れるとする。また、電流入力フィーダー線12と第3の電流出力フィーダー線13cとの間の距離をlとし、第3の電流出力フィーダー線13cの長さをhとする。
このとき、第1の実施の形態で説明した電流ループR1,R2以外に、電流入力フィーダー線12と第3の電流出力フィーダー線13cによって等価的な矩形状の電流ループR3が更に形成され、h×l×Iの値をもつ磁気モーメントが更に生じる。
そこで、本実施の形態では、各電流ループR1,R2,R3に対応する3つの磁気モーメントの総和が0になるように、第1〜第3の電流出力フィーダー線13a〜13cをそれぞれ配置する。具体的には、以下の式(5)を満たすように配置する。
Figure 2015008383
すなわち、電流ループRがN個の場合には、式(1)や式(5)を一般化した以下の式(6)を満たすように配置する。
Figure 2015008383
本実施の形態によれば、電流ループR3の内面積(h×l)と第3の電流出力フィーダー線13cに流れる電流値(I)とを積算した磁気モーメントとの更なる総和が0になるように第1〜第3の電流出力フィーダー線13a〜13cを配置するので、フィーダー線からの不要放射を効果的に低減できる。
〔第6の実施の形態〕
次に、第2及び第5の実施の形態を組み合わせた変形例について説明する。図7は、第6の実施の形態に係る磁界アンテナ1の構造を示す図である。
本実施の形態では、第2の実施の形態で説明したように(h−h)の辺を持つ矩形状のループ経路を形成すると共に、第3の電流出力フィーダー線13cを第1の電流出力フィーダー線13aの長さ(h)と同程度になるように第1のループアンテナ11aの側へ延出して(h−h)の辺を持つ矩形状のループ経路を更に形成する。それ以外の構成は、第5の実施の形態と同様である。
このとき、第5の実施の形態で説明した電流ループR1,R2,R3以外に、延出による新たな2つのループ経路によって等価的な矩形状の電流ループR2’と電流ループR3’が更に形成され、(h−h)×l×Iの値をもつ磁気モーメントと(h−h)×l×Iの値をもつ磁気モーメントが更に生じる。
そこで、本実施の形態では、各電流ループR1,R2,R2’,R3,R3’に対応する5つの磁気モーメントの総和が0になるように、第1〜第3の電流出力フィーダー線13a〜13cをそれぞれ配置する。具体的には、以下の式(7)を満たすように配置する。
Figure 2015008383
すなわち、電流ループRがN個の場合には、式(2)や式(7)を一般化した以下の式(8)を満たすように配置する。
Figure 2015008383
本実施の形態によれば、第2の電流出力フィーダー線13bの長さと第3の電流出力フィーダー線13cの長さを第1の電流出力フィーダー線13aの長さと同程度にしたので、電流入力フィーダー線12を中心軸とした磁気モーメントの線対称性が向上することから、より効果的に不要磁界を低減できる。
〔第7の実施の形態〕
次に、第4及び第6の実施の形態を組み合わせた変形例について説明する。図8は、第7の実施の形態に係る磁界アンテナ1の構造を示す図である。
本実施の形態では、第1の電流出力フィーダー線13aを電流入力フィーダー線12と自身に沿って矩形状に1回巻回(巻回数:n)し、第2の電流出力フィーダー線13bを電流入力フィーダー線12と自身に沿って矩形状に2回巻回(巻回数:n)し、第3の電流出力フィーダー線13cを電流入力フィーダー線12と自身に沿って矩形状に2回巻回(巻回数:n)する。
また、(h−h)の辺を持つループ経路に該当する導線部位を2回巻回(ループ数:n’)し、(h−h)の辺を持つループ経路に該当する導線部位を2回巻回(ループ数:n’)する。それ以外の構成は、第6の実施の形態と同様である。
そして、本実施の形態では、巻回数やループ数が更に積算された各電流ループR1,R2,R2’,R3,R3’に対応する5つの磁気モーメントの総和が0になるように、第1〜第3の電流出力フィーダー線13a〜13cをそれぞれ配置する。具体的には、以下の式(9)を満たすように配置する。
Figure 2015008383
すなわち、電流ループRがN個の場合には、式(4)や式(9)を一般化した以下の式(10)を満たすように配置する。
Figure 2015008383
本実施の形態によれば、第1〜第3の電流出力フィーダー線13a〜13cを巻回し、(h−h)の辺を持つループ経路や(h−h)の辺を持つループ経路の各導線部位をそれぞれ巻回したので、電流入力フィーダー線12を中心軸とした磁気モーメントの線対称性が更に向上することから、より更に効果的に不要磁界を低減できる。
最後に、各実施の形態では、同心円状のループアンテナを例に説明したが、そのような円弧形のループアンテナ以外に、円弧状に近い正十二角形のアンテナや、それほど円弧状に近くない正方形や長方形のアンテナを同心状に配置した場合でも、類似の効果を得ることができる。
1…磁界アンテナ
11a〜11c…第1〜第3のループアンテナ
12…電流入力フィーダー線
13a〜13c…第1〜第3の電流出力フィーダー線

Claims (6)

  1. 導線で構成される同心状の複数のアンテナの各一端に接続され、前記複数のアンテナに電流を入力するための1つの直線状の電流入力フィーダー線と、
    各一端が前記複数のアンテナの各他端にそれぞれ接続され、前記電流入力フィーダー線に一定の近接距離内で平行配置された直線状の複数の電流出力フィーダー線と、を有し、
    前記複数の電流出力フィーダー線は、
    前記電流入力フィーダー線と各自身でそれぞれ形成される矩形状の各電流ループの内面積と、各自身にそれぞれ流れる各電流値とを積算した各第1の磁気モーメントの総和が0になるように配置されていることを特徴とする磁界アンテナ。
  2. 前記電流出力フィーダー線は、
    前記電流入力フィーダー線と自身に沿って矩形状に巻回され、巻回数を更に積算した前記第1の磁気モーメントとの総和が0になるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の磁界アンテナ。
  3. 前記電流出力フィーダー線は、
    最も内側の最内アンテナに接続されている最長の電流出力フィーダー線を除き、前記最長の電流出力フィーダー線の長さと等しくなるように前記最内アンテナ側へ延出され、前記延出された部分を一部として前記最内アンテナと前記電流入力フィーダー線に沿った矩形状のループ経路を有し、前記ループ経路による電流ループの内面積と自身に流れる電流値とを積算した第2の磁気モーメントとの更なる総和が0になるように配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の磁界アンテナ。
  4. 前記電流出力フィーダー線は、
    前記ループ経路のループ数を更に積算した前記第2の磁気モーメントとの総和が0になるように配置されていることを特徴とする請求項3に記載の磁界アンテナ。
  5. 前記複数のアンテナは、
    同一平面上に配置され、流れる電流の進行方向が異なることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の磁界アンテナ。
  6. 前記複数のアンテナは、
    同心円状のループアンテナであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の磁界アンテナ。
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