JP2015008076A - 超電導線材の接続部及び超電導電流リード - Google Patents

超電導線材の接続部及び超電導電流リード Download PDF

Info

Publication number
JP2015008076A
JP2015008076A JP2013132758A JP2013132758A JP2015008076A JP 2015008076 A JP2015008076 A JP 2015008076A JP 2013132758 A JP2013132758 A JP 2013132758A JP 2013132758 A JP2013132758 A JP 2013132758A JP 2015008076 A JP2015008076 A JP 2015008076A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
superconducting
superconducting wire
layer
wedge member
electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013132758A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6125350B2 (ja
Inventor
高橋 亨
Toru Takahashi
亨 高橋
康雄 引地
Yasuo Hikichi
康雄 引地
昌啓 箕輪
Masahiro Minowa
昌啓 箕輪
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SWCC Corp
Original Assignee
SWCC Showa Cable Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SWCC Showa Cable Systems Co Ltd filed Critical SWCC Showa Cable Systems Co Ltd
Priority to JP2013132758A priority Critical patent/JP6125350B2/ja
Publication of JP2015008076A publication Critical patent/JP2015008076A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6125350B2 publication Critical patent/JP6125350B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

Landscapes

  • Containers, Films, And Cooling For Superconductive Devices (AREA)
  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Abstract

【課題】接続抵抗を低減できるとともに、所望の接続抵抗を安定的に得ることができる超電導線材の接続部及び超電導電流リードを提供する。【解決手段】超電導線材の接続部は、金属基板上に中間層、超電導層、安定化層が順に積層されたテープ状の超電導線材の端部が半田層を介して金属電極に接続されてなる。金属電極は、超電導線材の端部を収容する収容凹部を有し、収容凹部に超電導線材の端部が挿入されるとともに、超電導線材の金属基板側の第1の面に沿って断面V字状の楔部材が挿入される。超電導線材は、楔部材によって超電導層側の第2の面が半田層を介して金属電極に押し付けられた状態で固着される。【選択図】図4

Description

本発明は、超電導線材の端部に金属電極が接続されてなる超電導線材の接続部に関し、特に、低温部に設置される超電導応用機器と常温部に設置される外部機器を接続するための超電導電流リードに有用な技術に関する。
近年、超電導ケーブルや超電導マグネット等、超電導を利用した超電導応用機器の分野では、実用化に向けてさかんに研究、開発が行われている。一般に、超電導応用機器は低温部(低温容器)に設置され、常温部に設置された外部機器(例えば電源)と、電流リードを介して接続される。
超電導応用機器の運転は、極低温環境下で行われるため、低温部の断熱性が極めて重要となる。低温部の断熱性が悪く、低温部への熱侵入が大きいと、超電導応用機器の冷却効率が低下して超電導状態を維持するための冷却コストが増大することとなり、場合によっては超電導応用機器を運転できなくなってしまうためである。この低温部への熱侵入の経路としては、低温容器を伝熱する経路、電流リードを伝熱する経路が考えられる。
低温容器を介した熱侵入を防止するための手法としては、液体窒素等の冷媒及び超電導応用機器を収容する冷媒槽と、冷媒槽の外側に設けられる真空槽とを有する二重構造の低温容器が知られている。この低温容器によれば、真空断熱により低温部への熱侵入が低減される。
電流リードを介した熱侵入を防止するための手法としては、酸化物超電導体を用いた超電導電流リードが提案されている。酸化物超電導体は、銅などの金属導体に比較して電気抵抗が小さく、かつ熱伝導率が小さい(銅の数10分の1)。そのため、超電導電流リードにおいては、通電時にジュール熱の発生はなく、低温部への伝熱量も極めて小さくなる。したがって、超電導電流リードによれば、低温部への熱侵入が低減される。
従来の超電導電流リード50を図1に示す。図1Aは超電導電流リード50の全体図である。図1Bは図1AのI−I矢視断面図である。
図1Aに示すように、超電導電流リード50は、テープ状の超電導線材51と、超電導線材51の一端部(高温側)に配置される第1の金属電極52、及び超電導線材51の他端部(低温側)に配置される第2の金属電極53を備える。図1Bに示すように、第1の金属電極52は超電導線材51が挿入される凹部521を有する。
一般に、接続作業が容易であり、良好な電気特性が得られることから、超電導線材51と第1の金属電極52とは半田によって接続される(例えば特許文献1)。具体的には、溶融した半田を金属電極52の凹部521に充填した状態で、凹部521に超電導線材51を挿入し、支持部材(図示略)によって鉛直に支持する。そして、冷却により半田が凝固すると、超電導線材51は金属電極52に固着される。つまり、超電導線材51と金属電極52とは、半田56を介して電気的に接続されることになる。超電導線材51と第2の金属電極53との接続部も同様である。
特開平10−275641号公報
しかしながら、上述した超電導線材の接続部においては、超電導線材の超電導層側の面(第1の面)と金属電極との間に介在する半田層の厚さが1mm程度になるため、接続抵抗が高くなる(例えば0.08〜0.20μΩ)。また、半田層の厚さが均一に制御されないため、所望の接続抵抗を安定的に得ることは困難である。さらには、複数の超電導線材を並べて1つの金属電極に接続する場合には、それぞれの接続部間で接続抵抗のばらつきが大きくなり、クエンチの原因となる偏流が生じる虞がある。
本発明の目的は、接続抵抗を低減できるとともに、所望の接続抵抗を安定的に得ることができる超電導線材の接続部及び超電導電流リードを提供することである。
本発明に係る超電導線材の接続部は、金属基板上に中間層、超電導層、安定化層が順に積層されたテープ状の超電導線材の端部が半田層を介して金属電極に接続されてなる超電導線材の接続部であって、
前記金属電極は、前記超電導線材の端部を収容する収容凹部を有し、
前記収容凹部に前記超電導線材の端部が挿入されるとともに、前記超電導線材の前記金属基板側の第1の面に沿って断面V字状の楔部材が挿入され、
前記超電導線材は、前記楔部材によって前記超電導層側の第2の面が半田層を介して前記金属電極に押し付けられた状態で固着されることを特徴とする。
本発明に係る超電導電流リードは、低温部に設置される超電導応用機器と常温部に設置される外部機器とを接続するための超電導電流リードであって、上記の超電導線材の接続部を備えることを特徴とする。
本発明によれば、楔部材によって超電導線材は金属電極に均一な押圧力で押し付けられるので、超電導線材と金属電極との間に介在する半田層は極めて薄く、均一な厚さで形成される。したがって、接続抵抗を低減できるとともに、所望の接続抵抗を安定的に得ることができる。
従来の超電導電流リードにおける超電導線材と電極との接続構造を示す図である。 本発明の一実施の形態に係る超電導電流リードを用いた超電導磁石装置を示す図である。 超電導線材の一般的な構成を示す図である。 超電導電流リードにおける超電導線材と第1の電極及び第2の電極との接続構造を示す図である。 超電導線材と第1の電極との接続部を分解して示す斜視断面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図2は、本発明の一実施の形態に係る超電導電流リードを用いた超電導磁石装置を示す図である。図2に示すように、超電導磁石装置1は、超電導電流リード10、常電導電流リード15、超電導コイル20、電源30、及び低温容器40等を備える。
低温容器40は、内側の冷媒槽41と外側の真空槽42とからなる二重構造を有する。冷媒槽41は冷凍機(図示略)に接続され、例えば液体ヘリウムによって内部を極低温(例えば77K)に保持される。真空槽42は真空ポンプ(図示略)に接続され、内部を真空状態に保持される。
超電導コイル20は、超電導線材を巻線したコイルである。超電導コイル20は、低温部となる冷媒槽41内に配置される。超電導コイル20は、超電導電流リード10と接続するためのコイル電極21を有する。
電源30は、常温部となる低温容器40外に配置される。電源30は、常電導電流リード15及び超電導電流リード10を介して、超電導コイル20に電流を供給する。常電導電流リード15は、例えば銅線である。
超電導電流リード10は、超電導線材11、第1の電極12、及び第2の電極13を有する。超電導電流リード10は、冷媒槽41内に配置される。
超電導線材11は、超電導層113(図3参照)を有するテープ状の線材である。超電導線材11の高温側となる一端部は第1の電極12に接続され、低温側となる他端部は第2の電極13に接続される。
第1の電極12(高温側電極)は、銅又は銅合金等の金属材料で構成される。第1の電極12は、冷媒槽41の底面近傍に配置され、導体引出部(図示略)を介して常電導電流リード15に接続される。第1の電極12の近傍の温度は、例えば77Kである。
第2の電極13(低温側電極)は、銅又は銅合金等の金属材料で構成される。第2の電極13は、超電導コイル20の近傍に配置され、超電導コイル20のコイル電極21に接続される。第2の電極13の近傍の温度は、例えば4.2Kである。
図3は、超電導線材11の一般的な構成を示す図である。図3に示すように、超電導線材11は、テープ状の金属基板111上に、中間層112、超電導層113、安定化層114が順に形成された積層構造を有する。
金属基板111は、Ni−Cr系(例えばハステロイ(登録商標))、W−Mo系、Fe−Cr系(例えばオーステナイト系ステンレス)、又はFe−Ni系の材料に代表される低磁性の無配向金属基板である。
中間層112は、例えば金属基板111からの元素の拡散が超電導層113に及ぶのを防止するための第1の中間層(拡散防止層)と、超電導層113の結晶を一定の方向に配向させるための第2の中間層(配向層)とを有する。第1の中間層は、例えばガリウムドープ酸化亜鉛層(GZO)又はイットリウム安定化ジルコニア層(YSZ)で構成される。第1の中間層の成膜には、例えばイオンビームアシスト蒸着法(IBAD:Ion Beam Assisted Deposition)を適用できる。第2の中間層は、例えば酸化セリウム層(CeO)で構成される。第2の中間層の成膜には、例えばRFスパッタ法を適用できる。
超電導層113は、例えばRE系超電導体(RE:希土類元素)等の酸化物超電導体で構成される。RE系超電導体としては、YBaCuで表されるイットリウム系超電導体が代表的である。超電導層113の成膜には、パルスレーザ蒸着法(PLD:Pulsed Laser Deposition)又は有機金属気相成長法(MOCVD:Metal Organic Chemical Vapor Deposition)を適用できる。
安定化層114は、超電導層113を保護するとともに、超電導状態が部分的に破れて抵抗が発生(常電導転移)した場合に電流を迂回させるための層である。安定化層114は、例えば銀で構成される。安定化層114の成膜には、例えばスパッタ法を適用できる。
超電導線材11において、金属基板111側の面を第1の面11A、超電導層113側(安定化層114側)の面を第2の面11Bと称する。
本実施の形態では、超電導線材11と第1の電極12及び第2の電極13とを接続するに際し、断面V字状(先端が平坦な形状を含む)の楔部材14を用いる。
図4は、超電導電流リード10における超電導線材11と第1の電極12との接続部を示す図である。図4Aは超電導電流リード10の全体図である。図4Bは図4AのIV−IV矢視断面図である。図5は、超電導線材11と第1の電極12との接続部を分解して示す斜視断面図である。図5では、半田層16が省略されている。
なお、図4、図5には超電導線材11と第1の電極12との接続部を示しているが、超電導線材11と第2の電極13との接続部も同様である。
図4、5に示すように、楔部材14は、超電導線材11に当接する第1の楔面14A及び第1の電極12に当接する第2の楔面14Bを有する。第2の楔面14Bは、第1の楔面14Aに対して、先端角度θで傾斜する。先端角度θは1〜5°であることが好ましい。先端角度θが1°未満の場合は、楔としての機能が発揮されない。また、先端角度θが5°よりも大きい場合は、所定の固定力を得るために第1の電極12が大きくなる虞がある。すなわち、楔部材14の先端角度θを1〜5°とすることにより、楔としての機能を喪失することなく、電流リードの小型化を図ることができる。
楔部材14は、第1の電極12と同等の熱収縮性を有するのが好ましく、より好ましくは、同じ材料(例えば銅又は銅合金)で構成される。超電導電流リード10が極低温環境下で用いられると、第1の電極12と楔部材14は、それぞれ熱収縮する。このとき、第1の電極12と楔部材14の熱収縮性が異なると、接合部が損壊する虞がある。本実施の形態では、楔部材14が第1の電極12と同等の熱収縮性を有しているので、極低温環境下において両者は同じように収縮する。したがって、熱収縮性の違いによって楔部材14と第1の電極12との接合部が損壊するのを防止できる。
第1の電極12は、超電導線材11の端部及び楔部材14を収容する収容凹部121を有する。収容凹部121は略直方体状に形成される。収容凹部121の寸法は、収容する超電導線材11及び楔部材14に応じて適宜設定される。
収容凹部121は、収容される超電導線材11の厚さ方向に対向する第1の凹部内面121A、及び第2の凹部内面121Bを有する。
第1の凹部内面121Aは平坦に形成される。第2の凹部内面121Bには、深さ方向略中央部に段部121Cが形成される。この段部121Cは、段部121Cの角部と収容凹部121の開口端縁を結ぶ稜線が、楔部材14の第2の楔面14Bと平行になるように形成される。
収容凹部121に半田を充填して溶融させた状態で、収容凹部121に超電導線材11の端部が挿入される。このとき、超電導線材11の第2の面11Bが収容凹部121の第1の凹部内面121Aに対向し、超電導線材11の第1の面11Aが収容凹部121の第2の凹部内面121Bに対向する。
また、収容凹部121には、超電導線材11の第1の面11Aに沿って楔部材14が挿入される。楔部材14を所定の挿入力で収容凹部121に押し込む(例えばハンマーによる叩打)ことにより、超電導線材11の第2の面11Bが半田層16を介して第1の電極12に押し付けられる。この状態で、冷却により半田が凝固すると、超電導線材11は金属電極12に固着される。
収容凹部121に楔部材14を挿入する際、超電導線材11の第1の面11Aによって第1の楔面14Aが支持されるとともに、収容凹部121の開口端縁及び段部121Cの角部によって第2の楔面14Bが支持される。つまり、楔部材14は安定した状態で収容凹部121に挿入され、超電導線材11に対して均一な押圧力を付与する。
楔部材14によって超電導線材11は均一な押圧力で第1の電極12に押し付けられるので、超電導線材11と第1の電極12との間に介在する半田層16は、極めて薄く(例えば10〜100μm)、均一な厚さで形成される。したがって、超電導線材11と第1の電極12との接続部における接続抵抗は、従来の構造に比較して格段に低減される。また、複数の電流リード10を作製する場合に、所望の接続抵抗を安定的に得ることができる。
さらには、第2の凹部内面121Bに設けられる段部121Cによって楔部材14の挿入方向が自己調整されるので、楔部材14をより安定した状態で容易に収容凹部121に挿入することができる。
このように、実施の形態に係る超電導電流リード10に適用される超電導線材の接続部は、金属基板(111)上に中間層(112)、超電導層(113)、安定化層(114)が順に積層されたテープ状の超電導線材(111)の端部が半田層(16)を介して金属電極(第1の電極12、第2の電極13)に接続された構成を有する。金属電極(12、13)は、超電導線材(11)の端部を収容する収容凹部(121)を有する。収容凹部(121)に超電導線材(11)の端部が挿入されるとともに、超電導線材(11)の金属基板(111)側の第1の面(11A)に沿って断面V字状の楔部材(14)が挿入される。超電導線材(11)は、楔部材(14)によって超電導層(113)側の第2の面(11B)が半田層(16)を介して金属電極(12、13)に押し付けられた状態で固着される。
楔部材(14)によって超電導線材(11)は金属電極(12、13)に均一な押圧力で押し付けられるので、超電導線材(11)と金属電極(12、13)との間に介在する半田層(16)が極めて薄く、均一になる。したがって、所望の接続抵抗を安定的に得ることができるとともに、接続抵抗を低減することができる。
[実施例]
実施例では、実施の形態で示した構造の超電導電流リードを作製し、複数のサンプルについて超電導線材と金属電極との接続部の評価を行った。具体的には、超電導電流リードを液体窒素中(77K)に配置し、臨界電流値(Ic)の測定、及び超電導線材と低温側電極との接続部の接続抵抗の測定を行った。
また、比較例として、従来の構造(図1参照)の超電導電流リードを作製し、実施例と同様の評価を行った。評価結果を表1に示す。
Figure 2015008076
表1に示すように、超電導線材と低温側電極との接続部の接続抵抗は、比較例では0.096μΩであったのに対して、実施例では0.016μΩと約1/6に低減された。接続抵抗に基づいて算出されるジュール発熱量も1/6となり、全体の熱侵入量(熱伝導による熱侵入量+ジュール発熱量)としては、約1割低減することができた。
また、接続抵抗の標準偏差(サンプル間のばらつき)は、比較例では0.25であったのに対して、実施例では0.020と約1/10に抑えられていた。
さらに、比較例では設計通りの臨界電流値が得られなかったが、実施例では設計通りの臨海電流値が得られた。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、実施の形態では、超電導電流リードにおいて、超電導線材と低温側電極との接続部及び超電導線材と高温側電極との接続部の両方に、本発明に係る超電導線材の接続部を適用しているが、いずれか一方にだけ適用してもよい。
また例えば、収容凹部の第2の凹部内面には、複数の段部を設けるようにしてもよい。
また、本発明は、超電導線材を複数本有する超電導電流リードに適用することもできる。それぞれの超電導線材と金属電極との接続部においては、安定した接続抵抗が得られるので、接続抵抗のばらつきは小さく、クエンチの要因となる偏流が生じるのを防止することができる。
また、本発明は、円筒状のフォーマに複数の超電導線材を螺旋状に巻き付けた構造を有する超電導ケーブルと金属電極との接続部に適用することもできる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 超電導磁石装置
10 超電導電流リード
11 超電導線材
11A 第1の面(金属基板側)
11B 第2の面(超電導層側)
111 金属基板
112 中間層
113 超電導層
114 安定化層
12 第1の電極(高温側電極)
121 収容凹部
121A 第1の凹部内面
121B 第2の凹部内面
121C 段部
13 第2の電極(低温側電極)
14 楔部材
14A 第1の楔面
14B 第2の楔面
15 常電導電流リード
16 半田層
20 超電導コイル
30 電源
40 低温容器

Claims (6)

  1. 金属基板上に中間層、超電導層、安定化層が順に積層されたテープ状の超電導線材の端部が半田層を介して金属電極に接続されてなる超電導線材の接続部であって、
    前記金属電極は、前記超電導線材の端部を収容する収容凹部を有し、
    前記収容凹部に前記超電導線材の端部が挿入されるとともに、前記超電導線材の前記金属基板側の第1の面に沿って断面V字状の楔部材が挿入され、
    前記超電導線材は、前記楔部材によって前記超電導層側の第2の面が半田層を介して前記金属電極に押し付けられた状態で固着されることを特徴とする超電導線材の接続部。
  2. 前記収容凹部は、前記超電導線材の前記第2の面が押し付けられる第1の凹部内面と、前記第1の凹部内面に対向する第2の凹部内面を有し、
    前記第2の凹部内面は、前記楔部材に線接触する少なくとも1つの段部を有し、
    前記楔部材は、前記収容凹部の開口端縁と前記段部によって支持されることを特徴とする請求項1に記載の超電導線材の接続部。
  3. 前記楔部材の先端角度が1〜5°であることを特徴とする請求項1又は2に記載の超電導線材の接続部。
  4. 前記半田層の厚さが10〜100μmであることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の超電導線材の接続部。
  5. 前記楔部材は、前記金属電極と同等の熱収縮性を有することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の超電導線材の接続部。
  6. 低温部に設置される超電導応用機器と常温部に設置される外部機器とを接続するための超電導電流リードであって、請求項1から5のいずれか一項に記載の超電導線材の接続部を備えることを特徴とする超電導電流リード。
JP2013132758A 2013-06-25 2013-06-25 超電導線材の接続部及び超電導電流リード Active JP6125350B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013132758A JP6125350B2 (ja) 2013-06-25 2013-06-25 超電導線材の接続部及び超電導電流リード

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013132758A JP6125350B2 (ja) 2013-06-25 2013-06-25 超電導線材の接続部及び超電導電流リード

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015008076A true JP2015008076A (ja) 2015-01-15
JP6125350B2 JP6125350B2 (ja) 2017-05-10

Family

ID=52338224

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013132758A Active JP6125350B2 (ja) 2013-06-25 2013-06-25 超電導線材の接続部及び超電導電流リード

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6125350B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018202845A1 (de) * 2017-05-04 2018-11-08 Vision Electric Super Conductors Gmbh Stromschienensystemelement mit einem supraleiterstrang und einem verbindungsstück sowie stromschiene mit einer vielzahl von solchen stromschienensystemelementen

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS517683U (ja) * 1974-07-03 1976-01-20
JPH09306565A (ja) * 1996-05-13 1997-11-28 Sumitomo Electric Ind Ltd 超電導導体の接続構造
JP2002524833A (ja) * 1998-09-09 2002-08-06 ピレリ・ケーブルス(2000)・リミテッド 超伝導導線
JP2012004029A (ja) * 2010-06-18 2012-01-05 Fujikura Ltd 超電導線材の金属端子接合構造体、および超電導線材と金属端子の接合方法

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS517683U (ja) * 1974-07-03 1976-01-20
JPH09306565A (ja) * 1996-05-13 1997-11-28 Sumitomo Electric Ind Ltd 超電導導体の接続構造
JP2002524833A (ja) * 1998-09-09 2002-08-06 ピレリ・ケーブルス(2000)・リミテッド 超伝導導線
JP2012004029A (ja) * 2010-06-18 2012-01-05 Fujikura Ltd 超電導線材の金属端子接合構造体、および超電導線材と金属端子の接合方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018202845A1 (de) * 2017-05-04 2018-11-08 Vision Electric Super Conductors Gmbh Stromschienensystemelement mit einem supraleiterstrang und einem verbindungsstück sowie stromschiene mit einer vielzahl von solchen stromschienensystemelementen

Also Published As

Publication number Publication date
JP6125350B2 (ja) 2017-05-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4810268B2 (ja) 超電導線材の接続方法及び超電導線材
US9875833B2 (en) Superconduting coil device comprising coil winding and contacts
JP5022279B2 (ja) 酸化物超電導電流リード
JP2013175293A (ja) 超電導電流リードおよび電流リード装置と超電導マグネット装置
JP2012256744A (ja) 超電導コイル
JP5266852B2 (ja) 超電導電流リード
JP6125350B2 (ja) 超電導線材の接続部及び超電導電流リード
JP5675232B2 (ja) 超電導電流リード
JP5011181B2 (ja) 酸化物超電導電流リード
JP6444549B2 (ja) 超電導電流リード
JP5789696B1 (ja) 超電導電流リード及び超電導電流リードの製造方法
JP2018055990A (ja) 超電導電流リード及び酸化物超電導線材
JP6314022B2 (ja) 超電導電流リード及び超電導電流リードの製造方法
JP5925827B2 (ja) 超電導電流リード
JP6353334B2 (ja) 超電導電流リード
JP5882402B2 (ja) 超電導電流リード
JP6238623B2 (ja) 超電導電流リード
JP6364235B2 (ja) 超電導コイルの電極構造
JP2012064323A (ja) 超電導電流リード
JP5496175B2 (ja) 超電導電流リード
JP2008130860A (ja) 超電導装置および電流リード
JP3766448B2 (ja) 超電導電流リード
JP5614831B2 (ja) 酸化物超電導電流リード
JP2015122163A (ja) 超電導電流リード
JP2006269184A (ja) 超電導電流リード

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160412

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161220

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170307

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170405

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6125350

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350