JP2015005690A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015005690A
JP2015005690A JP2013131422A JP2013131422A JP2015005690A JP 2015005690 A JP2015005690 A JP 2015005690A JP 2013131422 A JP2013131422 A JP 2013131422A JP 2013131422 A JP2013131422 A JP 2013131422A JP 2015005690 A JP2015005690 A JP 2015005690A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor device
semiconductor
insulating film
film
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013131422A
Other languages
English (en)
Inventor
飯田 哲也
Tetsuya Iida
哲也 飯田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Electronics Corp
Original Assignee
Renesas Electronics Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Renesas Electronics Corp filed Critical Renesas Electronics Corp
Priority to JP2013131422A priority Critical patent/JP2015005690A/ja
Publication of JP2015005690A publication Critical patent/JP2015005690A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Thin Film Transistor (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Metal-Oxide And Bipolar Metal-Oxide Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

【課題】SOI基板を用いた半導体装置において、SOI基板の裏面側の膜をパターニングする際に行うフォトマスクの位置合わせの精度を向上させる。
【解決手段】SOI基板の裏面側の金属膜をパターニングして裏面電極REを形成するフォトリソグラフィ工程において、BOX膜BXを貫通する貫通ビアTSVからなるマークをSOI基板の裏面側から観測することで、当該フォトリソグラフィ工程におけるフォトマスクの位置合わせを行い、これによりフォトマスクの位置合わせの精度を高める。
【選択図】図4

Description

本発明は、半導体装置およびその製造方法に関し、特に、SOI(Silicon On Insulator)基板を貫通するビアを含む半導体装置およびその製造方法に適用して有効な技術に関するものである。
短チャネル特性の抑制および、素子ばらつきの抑制が可能な半導体装置として、現在、SOI基板を用いた半導体装置が使用されている。SOI基板は、高抵抗なSi(シリコン)などからなる支持基板上にBOX(Buried Oxide)膜(埋め込み酸化膜)が形成され、BOX膜上にSi(シリコン)を主に含む薄い層(シリコン層、SOI層)が形成された基板である。SOI基板上にMISFET(Metal Insulator Semiconductor Field Effect Transistor:MIS型電界効果トランジスタ)を形成した場合、チャネル層に不純物をドープすることなく短チャネル特性の抑制が可能である。結果、移動度を向上し、また、不純物ゆらぎによる素子バラツキを改善することが可能になる。このため、SOI基板を用いて半導体装置を製造することで、半導体装置の集積密度および動作速度の向上、ばらつき低減による動作マージンの向上が期待できる。
SOI基板の一種として、サファイアからなる絶縁膜上にシリコン層を形成したSOS(Silicon On Sapphire)基板がある。サファイアは絶縁性が高いため、SOS基板上に形成した素子は、応答速度が速いという特性を持つ。これを生かし、SOS基板上に携帯電話向けの高周波スイッチを形成するなどの応用が進んでいる。
また、SOI基板の主面上に形成された素子に接続される電極をSOI基板の裏面側に形成する場合に、当該素子と裏面電極とを接続するために、SOI層およびBOX膜を貫通する貫通ビアを設けることが知られている。
特許文献1(特開2010−147230号公報)には、裏面照射型のイメージセンサにおいて、Siエピタキシャル層を貫通する裏面取り出し電極をアライメントマークとして使用することが記載されている。なお、特許文献1に記載の装置はイメージセンサであるため、BOX膜は有していない。また、裏面取り出し電極はフォトダイオードの引き出し配線として用いられており、回路を構成している。
特許文献2(特開2001−160612号公報)には、第1のシリコン基板および第2のシリコン基板を貫通する貫通孔をアライメントマークとして用いることが記載されている。
特開2010−147230号公報 特開2001−160612号公報
無線通信回路に流れる信号に高調波またはノイズなどが発生することを抑えるためには、基板の干渉を受けて信号に生じる歪みの発生を抑え、低歪特性を実現することが重要となる。SOS基板を用いた装置は、SOI基板を用いた装置の中でも特に低歪特性に優れているが、サファイアを基板に用いているため装置が高価となる問題がある。SOI基板の歪特性を向上させることを目的として、BOX膜の下の支持基板にサファイア基板ではなく高抵抗なシリコン基板を用いることが考えられるが、高抵抗なシリコン基板も比較的高価であるため、半導体装置の製造コストが増大する問題がある。
これに対し、SOI基板の主面に素子および配線を形成した後、SOI基板の主面の反対の裏面側から支持基板を一部除去し、低コストで歪特性を向上させる方法がある。また、当該裏面に露出する貫通ビアに接続する裏面電極を形成する際には、当該裏面を覆うように形成した金属膜を一部除去する工程を行う。
当該支持基板または当該金属膜を加工する際に用いるフォトレジストパターンを基板の裏面側に形成する工程では、基板の主面上の第1配線層などに形成されたアライメントマークを用いてフォトマスクの位置合わせを行うことが考えられる。この場合、フォトレジストパターンの形成工程では、露光装置内において基板の裏面側のフォトレジスト膜を露光してフォトマスクのパターンを転写するために、基板の主面側からアライメントマークを観測してフォトマスクの位置合わせを行う。しかし、露光する側の反対側、つまり基板の主面側からアライメントマークを確認すると、上記位置合わせの精度が著しく低下する問題がある。
その他の目的と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される実施の形態のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
一実施の形態である半導体装置は、SOI基板を構成するBOX膜を貫通する貫通ビアにより、SOI基板の裏面側から観測することが可能なアライメントマークを構成するものである。
また、一実施の形態である半導体装置の製造方法は、SOI基板の裏面側の膜をパターニングするフォトリソグラフィ工程において、BOX膜を貫通する貫通ビアからなるマークをSOI基板の裏面側から観測することで、当該フォトリソグラフィ工程におけるフォトマスクの位置合わせを行うものである。
本願において開示される一実施の形態によれば、半導体装置の信頼性を向上させることができる。特に、半導体装置の動作不良を防ぐことができる。
また、本願において開示される一実施の形態によれば、半導体装置の性能を向上させることができる。特に、半導体素子の歪特性を向上させることができる。
本発明の実施の形態1である半導体装置を示す平面図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置を示す平面図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置を示す平面図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置を示す断面図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置を示す平面図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置を示す平面図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置を示す平面図である。 本発明の実施の形態1である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図8に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図9に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図10に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図11に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図12に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図13に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図14に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図15に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図16に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図17に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図18に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図19に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図20に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図21に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 本発明の実施の形態1の第1の変形例である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図23に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 本発明の実施の形態1の第2の変形例である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 本発明の実施の形態1の第3の変形例である半導体装置を示す断面図である。 本発明の実施の形態2である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図27に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図28に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図29に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 本発明の実施の形態2の第2の変形例である半導体装置の製造方法を示す断面図である。 図31に続く半導体装置の製造方法を示す断面図である。 本発明の実施の形態3の第2の変形例である半導体装置を示す断面図である。
以下、実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、以下の実施の形態では、特に必要なとき以外は同一または同様な部分の説明を原則として繰り返さない。
(実施の形態1)
本実施の形態では、SOI基板の裏面を覆う膜をパターニングする際に行うフォトリソグラフィ工程において、フォトマスクの位置合わせを、SOI層およびBOX膜を貫通する貫通ビアをアライメントマークとして用いて行うことについて説明する。
まず、図1〜図7を用いて、本実施の形態の半導体装置について説明する。図1〜図3は、本実施の形態の半導体装置を示す平面図である。図4は本実施の形態の半導体装置を示す断面図である。図5〜図7は、本実施の形態の半導体装置において形成するマークの例を示す平面図である。
なお、以下では、基板の面であって半導体素子を形成する面を主面と呼び、その反対側の面を裏面と呼ぶ。半導体素子の形成工程において、基板の主面は上向きとなり、基板の裏面は下向きとなるが、ここでは、当該基板の上下を逆さにした場合であっても、上向きとなった面を依然裏面と呼び、その反対側の下向きの面であって半導体素子が設けられた面を主面と呼ぶ。例えば、基板を上下をひっくり返して基板の裏面を上向きにした後、当該裏面を覆う膜を形成する場合には、当該裏面の上に当該膜が形成されるものとして説明する。
図1には、SOI基板を含む半導体ウエハの主面側に複数形成されたチップ領域CPRを示している。つまり、図1は半導体ウエハの主面の一部を示す平面図である。チップ領域CPRは半導体ウエハの主面にマトリクス状に並んで配置されており、隣り合うチップ領域CPR同士の間にはスクライブ領域SRが存在している。スクライブ領域SRは、ダイシング工程において半導体ウエハを複数の半導体チップに個片化する際に、ダイシングブレードにより切削される領域である。複数のチップ領域CPRは、上記ダイシング工程により切り分けられ、それぞれ半導体チップとなる領域である。
本実施の形態の半導体装置は、SOI基板上に形成された高周波デバイスを有するものであり、アンテナで受けた信号をスイッチングし、また、増幅するなどの機能を有する半導体チップを含むものである。図1に示すように、各チップ領域CPR内には、アンテナスイッチ部ASW、アナログ・デジタル回路部ADCおよび増幅部AMPがある。
アンテナスイッチ部ASWは、無線通信機器の送信/受信信号の切り替えを行う役割を有する。アナログ・デジタル回路部ADCは、ノイズの発生を抑えつつ信号のアナログ−デジタル変換を行う役割を有する。増幅部AMPは、アンテナから入力され、アンテナスイッチ部ASWを通過した微弱な信号を増幅するなどの役割を有する。ここでは、アンテナスイッチ部ASW、アナログ・デジタル回路部ADCおよび増幅部AMPは、いずれもSOI基板上に形成されたMIS型電界効果トランジスタ(以下単にMISFETと呼ぶ)を複数有している。
スクライブ領域SRには、例えばアライメントマークとして用いるパターン、SOI基板の主面上に形成したパターンの位置の確認用に用いるパターン、または各種の検査に用いるTEG(Test Elemental Group)などが形成されている。アライメントマークは、SOI基板の主面上にレジストパターンを形成する際にフォトマスクの位置合わせをするために用いられるマークである。TEGは、例えば配線、ビアまたは層間絶縁膜の信頼性を検査することなどを目的として設けられている。
ここで、スクライブ領域SRには、本実施の形態の特徴である貫通ビアを有するマーク部MK1が形成されている。また、チップ領域CPRには、本実施の形態の特徴である貫通ビアを有するマーク部MK2が形成されている。マーク部MK1、MK2は、SOI基板上の層間絶縁膜と、SOI基板を構成するSOI層およびBOX膜とを貫通する貫通ビアからなるマークを有する領域である。当該貫通ビアの底部はBOX膜の底面から露出しているため、SOI基板の裏面側から確認することが可能である。当該マークは、OX膜の底面から露出した貫通ビアにより構成されている。
図2および図3に、上記マークの平面図を示す。図2および図3のそれぞれは、図1に示す半導体ウエハの裏面側から見た上記マークの平面図である。図2にはマーク部MK1に形成されたアライメントマークを示し、図3にはマーク部MK2に形成された位置合わせ用のマークを示している。
図2および図3には、SOI基板を構成するBOX膜の底面から露出する貫通ビアTSVの底面を示している。図2および図3に示すように、BOX膜から露出する貫通ビアTSVは所定のレイアウトを有している。つまり、図において貫通ビアTSVの周囲はBOX膜(図示しない)により囲まれている。また、図には貫通ビアTSVの底面を覆う裏面電極の図示を省略している。これらのことは、後述する図5〜図7も同様である。
図2に示すように、SOI基板の裏面側には、複数の貫通ビアTSVが並んで配置されている。具体的には、各貫通ビアTSVはSOI基板の主面に沿う第1方向に延在している。また、貫通ビアTSVは、SOI基板の主面に沿う方向であって、前記第1方向に直交する第2方向に並んで複数配置されている。図2に示すアライメントマークは、第2方向に並ぶ複数の貫通ビアTSVからなる。第2方向における両端の貫通ビアTSVのそれぞれの間の貫通ビアTSVは、第2方向における両端の貫通ビアTSVよりも、第1方向における長さが短い。
図2に示すアライメントマークは、スクライブ領域SR(図1参照)のマーク部MK1(図1参照)に形成された貫通ビアTSVにより構成され、SOI基板の裏面側に形成された裏面電極を形成するパターニング工程において用いられる。つまり当該アライメントマークは、当該パターニング工程において、エッチングマスクとして使用するフォトレジストパターンを形成する際にフォトマスクの位置合わせに用いるマークである。なお、図2に示す1群の貫通ビアTSVからなるアライメントマークの第2方向の幅は、隣り合うチップ領域CPR(図1参照)間のスクライブ領域SRの幅よりも小さいため、当該アライメントマークはスクライブ領域SR内に収まるパターンである。
また、平面視において、図3に示すマークを構成する貫通ビアTSVのうちの一つは環状で形成され、矩形の形状を有している。矩形のレイアウトを有する当該貫通ビアTSVの各辺は、第1方向および第2方向に対して斜めの方向に延在している。また、当該環状の貫通ビアTSVの内側には、第1方向に延在するパターンと第2方向に延在するパターンとを交差させた+型の貫通ビアTSVのパターンが形成されている。
上記の環状パターンおよび+型パターンの2つの貫通ビアTSVからなるマークは、例えば、半導体ウエハ上に素子、配線層およびバンプ電極(図示しない)を形成し、続いてダイシングなどにより半導体ウエハを個片化した後に、これにより形成した半導体チップと他の半導体チップとをバンプを介して積層する際の半導体チップ同士の位置合わせに用いるアライメントマークである。このアライメントマークは図1に示すスクライブ領域SRではなくチップ領域CPR内のマーク部MK2に形成されているため、ダイシング工程によりスクライブ領域SRが切削された後においても半導体チップに残る。つまり、チップ領域CPR内のマーク部MK2に形成されたアライメントマークは、ダイシングにより半導体チップを形成した後においても利用することができる。
また、図3に示すマークは、SOI基板の主面上に半導体素子および配線層を形成した後に、SOI基板の裏面側に再配線層(図示しない)を形成する際にも、フォトリソグラフィ工程での位置合わせ用のマークとして用いることができる。再配線層は、複数の半導体チップを積層する場合に、当該積層工程を容易にすることなどを目的として形成する導電膜であって、例えば半導体チップの裏面の中央部に形成するパッドなどを構成するものである。再配線層は、例えばCu(銅)により形成する。
次に、図4を用いて、本実施の形態の半導体装置の貫通ビアおよびMISFETの構造について説明する。図4では、図の左側から順にマーク部1A、増幅部1Bおよびスイッチ部1Cの3つの領域の断面図を示している。マーク部1A、増幅部1Bおよびスイッチ部1Cは、図1に示すマーク部MK1、増幅部AMPおよびアンテナスイッチ部ASWのそれぞれに対応している。マーク部1A、つまりSOI基板上の第1領域の断面は、図2のA−A線における断面図である。マーク部1Aには、図2を用いて説明した貫通ビアTSVの断面を示している。図3を用いて説明した貫通ビアTSVの構造も、図4のマーク部1Aの貫通ビアTSVと同様である。つまり、図1に示すマーク部MK2に形成される貫通ビアTSVも、図4に示すマーク部1Aの貫通ビアTSVと同様の構造を有している。
スイッチ部1C、つまりSOI基板上の第2領域には、SOI基板上に設けられたスイッチング用の第1半導体素子であるMISFETQ2を示し、増幅部1B、つまりSOI基板上の第3領域には、SOI基板上に形成した増幅用の第2半導体素子であるMISFETQ1を示している。なお、図1のアナログ・デジタル回路部ADCに形成されたMISFETも、増幅用のMISFETQ1と同様の構造で形成されているため、ここでは当該MISFETの構造の図示を省略し、例として増幅用のMISFETQ1を示している。
図4に示すように、本実施の形態の半導体装置のSOI基板は、酸化シリコン膜からなるBOX膜BXと、BOX膜BX上に形成された第1半導体層であるSOI層(シリコン層)SLとにより構成されている。SOI層SLには、BOX膜BXを露出する溝が形成され、当該溝内にはSOI層SLを分離する素子分離領域STIが形成されている。BOX膜BXの膜厚は例えば400nmであり、SOI層SLの膜厚は例えば60nmである。SOI層SLの上面は層間絶縁膜CLにより覆われており、層間絶縁膜CLは、増幅部1BのSOI層SL上に形成された増幅用のMISFETQ1およびスイッチ部1CのSOI層SL上に形成されたスイッチング用のMISFETQ2を覆っている。
図示は省略しているが、層間絶縁膜CLと、SOI基板、増幅用のMISFETQ1およびスイッチング用のMISFETQ2との間には、半導体装置の製造工程においてエッチングストッパ膜として機能する絶縁膜が形成されている。当該絶縁膜は例えば窒化シリコン膜からなり、層間絶縁膜CLは例えば酸化シリコン膜からなる。また素子分離領域STIは主に酸化シリコン膜からなる。
マーク部1Aおよび増幅部1Bでは、BOX膜BXの上面を覆う素子分離領域STI上に形成された層間絶縁膜CLと、素子分離領域STIおよびBOX膜BXを貫通する貫通ビアTSVが、貫通孔VH内に埋め込まれて形成されている。貫通ビアTSVは層間絶縁膜CLの上面の高さから、BOX膜BXの底面の高さに亘って形成されており、ここではBOX膜BXの底面から下方に突出していない。貫通ビアTSVは主にW(タングステン)などを含む主導体膜からなり、図示は省略しているが、当該主導体膜と貫通孔VHの内側の側壁との間には例えばTi(チタン)を含むバリア導体膜が形成されており、当該バリア導体膜も貫通ビアTSVを構成している。
マーク部1Aおよび増幅部1Bにおいて、貫通ビアTSVの底面およびBOX膜BXの底面は裏面電極REにより覆われており、貫通ビアTSVはその底部において裏面電極REと直接接している。増幅部1Bにおいて、裏面電極REが増幅用のMISFETQ1の直下のBOX膜BXの底面を覆っているのに対し、スイッチ部1Cの裏面電極REは、スイッチング用のMISFETQ2の直下のBOX膜BXの底面を覆っていない。これは、スイッチング用のMISFETQ2の歪特性が、高周波回路のノイズの発生などに大きく影響を与えることから、SOI層SLより下の層の抵抗値を高め、MISFETQ2の低歪特性を実現するためである。
すなわち、高周波回路を含む無線通信回路では、基板の構造などに起因して生じるノイズを低減することが重要となるところ、シリコン層の下にサファイア基板を有するSOS基板では、シリコン層の下の絶縁性が高く、歪特性が小さくなるため、SOS基板上に形成した素子の応答速度が速いという特性を有している。しかし、SOS基板は高価であるため、代わりに比較的安価なSOI基板を用いる場合、シリコン層の下の絶縁性を高めることで、SOS基板のような低歪特性を実現することができる。
本実施の形態のSOI基板はシリコン層、つまりSOI層SLと、BOX膜BXとの下に、Si(シリコン)を主に含む支持基板を有していない。これにより、SOI層SLの下の絶縁性を高め、SOI基板上の素子の歪特性を低減し、ノイズの発生を防ぐことができるため、半導体装置の性能を向上させることができる。また、ノイズの発生に大きな影響を与えない増幅部1B、および図示していないアナログ・デジタル回路部の素子の直下には裏面電極REを形成している。
これに対し、ノイズの発生が大きな課題となるスイッチ部1Cでは、MISFETQ2の直下の裏面電極REを除去し、素子の下の絶縁性を高めることで、MISFETQ2の歪特性を改善し、ノイズの発生を防ぐことができるため、半導体装置の性能を向上させることを可能としている。このように、裏面電極REをパターニングして、選択的にBOX膜BXの裏面を覆うことで、特定の素子の特性を向上させることができる。
増幅部1BのMISFETQ1、スイッチ部1CのMISFETQ2、および図示していないアナログ・デジタル回路部のMISFETは、いずれもSOI層SL上にゲート絶縁膜GFを介して形成されたゲート電極GEと、ゲート電極GEの横のSOI層内に形成された一対のソース・ドレイン領域とにより構成されている。ゲート絶縁膜GFは例えば酸化シリコン膜からなり、ゲート電極GEは例えばポリシリコン膜からなる。ゲート電極GEの膜厚は例えば250nmである。ゲート電極GEの側壁には、例えば酸化シリコン膜および窒化シリコン膜の積層膜からなるサイドウォールSWが形成されている。
上記ソース・ドレイン領域は、ゲート電極GEの直下のSOI層SL、つまりチャネル領域のSOI層SL内にn型の不純物(例えばAs(ヒ素))を打ち込んで形成された、比較的低い不純物濃度を有するエクステンション領域EXを有している。また、チャネル領域に対してエクステンション領域EXよりも外側のSOI層SL内に、n型の不純物(例えばAs(ヒ素))を打ち込んで形成された、比較的高い不純物濃度を有する拡散層D1を含んでいる。このように、上記ソース・ドレイン領域は、高濃度の不純物を含む拡散層D1とチャネル領域との間に、低濃度の不純物を含むエクステンション領域EXを有するLDD(Lightly Doped Drain)構造を有している。
層間絶縁膜CL上の第1配線層は、層間絶縁膜IL1と、層間絶縁膜IL1により側壁および上面を覆われた第1配線M1とを含んでいる。層間絶縁膜IL1の上面は平坦化されている。第1配線M1は、層間絶縁膜CLの上面に接して形成された、例えばAL(アルミニウム)を主に含む導体膜からなるパターンである。第1配線M1は、その底面に接続されたコンタクトプラグCPを介して、MISFETQ1、Q2のそれぞれのソース・ドレイン領域に電気的に接続されている。複数のコンタクトプラグCPは、層間絶縁膜CLを貫通してMISFETQ1、Q2に接続されている。
なお、図示はしていないが、層間絶縁膜IL1と、第1配線M1および層間絶縁膜CLとの間には、窒化シリコン膜などからなる薄い絶縁膜が形成されている。また、層間絶縁膜IL1は例えば酸化シリコン膜からなる。
また、ここでは図示していないが、ゲート電極GEの上面と、ゲート絶縁膜GFおよびサイドウォールSWから露出するSOI層SLの上面とには、例えばCoSi(コバルトシリサイド)などからなるシリサイド層が形成されていてもよい。シリサイド層は、半導体層であるソース・ドレイン領域およびゲート電極GEに対し、W(タングステン)およびTi(チタン)などを含むコンタクトプラグCPを接続する際の接触抵抗を低減するために設けられるものである。シリサイド層の膜厚は例えば25nm〜50nmである。
つまり、貫通ビアTSVと同様の構造を有しているコンタクトプラグCPはシリサイド層を介してソース・ドレイン領域に接続されている。また、図示していない領域では、ゲート電極GEにもコンタクトプラグCPが接続されている。第1配線M1およびコンタクトプラグCPは各MISFETQ1、Q2などに所定の電位を供給するために設けられている。
第1配線上には第2配線層が形成されている。第2配線層は、層間絶縁膜IL2と、層間絶縁膜IL2により側壁および上面を覆われた第2配線M2とを含んでいる。第2配線M2は、層間絶縁膜IL1の上面に接して形成された、例えばAL(アルミニウム)を主に含む導体膜からなるパターンである。第2配線M2は、その底面に接続されたビアV1を介して、MISFETQ1、Q2のそれぞれのソース・ドレイン領域に電気的に接続されている。
ただし、マーク部1Aの貫通ビアTSVの上面には第1配線M1が接続されているが、当該第1配線M1はビアV1および第2配線M2に接続されておらず、他の領域の第1配線M1とも接続されていない。つまり、マーク部1Aの第1配線M1が直接接続されているのは、その下部の貫通ビアTSVのみである。
ビアV1はコンタクトプラグCPと同様の構造を有しており、層間絶縁膜IL1を貫通して第1配線M1の上面に接続されている。層間絶縁膜IL2と、第2配線M2および層間絶縁膜IL1との間には、窒化シリコン膜などからなる薄い絶縁膜IFが形成されている。なお、図示はしていないが、絶縁膜IFと、第2配線M2および層間絶縁膜IL1との間には薄い酸化シリコン膜が形成されていてもよい。
また、層間絶縁膜IL2は例えば酸化シリコン膜からなる。第2配線M2を覆う層間絶縁膜IL2の上面は平坦化されている。図示していない領域において、層間絶縁膜IL2上には第2配線M2に接続された電極パッドが形成されており、第1配線M1および第2配線M2などを介して、MISFETQ1、Q2に電位を供給する当該電極パッドが、SOI基板の主面側の配線層上に引き出されている。
第2配線M2はビアV1、第1配線M1およびコンタクトプラグCPを介してMISFETQ1、Q2に所定の電位を供給するために設けられた導体パターンである。ここでは、スイッチ部1CのMISFETQ2を構成する一対のソース領域およびドレイン領域のそれぞれに接続された第1配線M1に対して第2配線M2が接続されている。これに対し、増幅部1BのMISFETQ1のドレイン領域には第1配線M1を介して第2配線M2が接続されているが、MISFETQ1のソース領域に接続された第1配線M1には、第2配線M2が接続されていない。
つまり、増幅部1Bに示すように、コンタクトプラグCPを介してソース・ドレイン領域に接続された複数の第1配線M1のうちの一部は、貫通ビアTSVを介して裏面電極REに接続されている。具体的には、MISFETQ1のソース領域に接続された第1配線M1の底面には、コンタクトプラグCPおよび貫通ビアTSVの両方が接続されており、当該ソース領域は裏面電極REと電気的に接続されている。すなわち、MISFETQ1に接続された電極の一部およびMISFETQ2に接続された電極は、SOI基板の主面側の配線層上に引き出されているが、MISFETQ1のソース領域に接続された電極は、SOI基板の裏面側に引き出されている。
裏面電極REは、高周波回路のグランドに接続される電極である。本実施の形態では、複数のMISFETのソース領域などの、グランドに接続する領域に給電する電極を、裏面電極REとしてSOI基板の裏面側に形成している。これにより、グランドに接続するための引き出し配線の経路を短くして簡略化し、グランドインピーダンスを低減することで、ノイズの発生を抑えることを可能としている。つまり、グランドを強化することが可能である。
また、ソース領域から裏面電極REまでの引き出し配線を単純化し、短くすることができるため、ソース領域および裏面電極RE間の導通経路の接触抵抗を低減することができる。また、裏面電極REは、SOI基板の主面側に形成する電極よりも大きい面積で形成することができるため、半導体チップを外部と接続する際にも接触抵抗を低減することができる。また、電極をSOI基板の裏面に引き出すことで、配線レイアウトの自由度を向上させることができる。つまり、SOI基板の主面上の配線層の配線またはビアの数を減らし、当該配線層上に引き出す電極数を減らすことができる。
なお、貫通ビアTSVを当該ソース領域に接するようにSOI層SLを貫通させて形成し、貫通ビアTSVを介してソース領域と裏面電極REとを電気的に接続することも考えられる。しかしそのような場合、貫通ビアTSVと接するソース領域またはソース領域上のシリサイド層(図示しない)との間の接触面積が小さくなり、貫通ビアTSVおよびソース領域間の接触抵抗が増大する虞がある。これに対し本実施の形態では、ソース領域の上面に接続されたコンタクトプラグCPを介してソース領域と裏面電極REとを電気的に接続しているため、コンタクトプラグCPとソース領域との間に十分な接触面積を確保することができる。また、ここでは貫通ビアTSVと裏面電極REとは直接接続されており、それらの間に半導体層は形成されていない。
マーク部1Aの裏面電極REと増幅部1Bの裏面電極REとは互いに電気的に接続されていてもよいが、ここでは互いに絶縁されている。つまり、マーク部1Aの貫通ビアTSVは裏面電極REおよび第1配線M1には接続されているが、他の素子および当該素子に接続された配線などとは絶縁されており、回路を構成していない。仮にマーク部1Aの貫通ビアTSVが裏面電極REを介してMISFETQ1などに接続されていたとしても、マーク部1Aの貫通ビアTSVの上部の第1配線M1は貫通ビアTSV以外の導体物に接続されていないため、貫通ビアTSVは回路を構成しない。したがって、本実施の形態の半導体装置に電位を供給して動作させても、貫通ビアTSVに電流は流れない。
なお、図4のマーク部1AのBOX膜BX上にはSOI層SLではなく素子分離領域STIが形成されており、マーク部1Aの貫通ビアTSVは素子分離領域STIに接して形成されているが、マーク部1Aの貫通ビアTSVはSOI層SLに接して形成されていてもよい。つまり、図4に示すマーク部1Aの素子分離領域STIに代えてSOI層SLが形成されていてもよい。ただし、この場合も貫通ビアTSVは回路を構成しないため、マーク部1Aにおいて貫通ビアTSVに接するSOI層SLは他の増幅部1BなどのSOI層SLとは素子分離領域STIを介して分離されている。
マーク部1Aに形成する貫通ビアTSVは、図2および図3を用いて説明したように、位置合わせ用のマークとして用いられるパターンである。このようなパターンを形成する領域は、チップ領域またはスクライブ領域においてある程度広い領域を要するため、貫通ビアなどにより構成されるガードリング、または増幅部1Bに示すような回路を構成する貫通ビアTSVを、位置合わせ用のマークとして用いることは困難である。したがって、位置合わせ用のマークを構成するマーク部1Aの貫通ビアTSVは回路を構成していない。
次に、本実施の形態の半導体装置の効果について説明する。本実施の形態の半導体装置は、支持基板である半導体基板をBOX膜BXの下に有していないSOI基板を含む半導体装置において、BOX膜BXの底面に、位置合わせ用のマークとして使用可能な貫通ビアTSVからなるパターンを露出させ、SOI基板の底面に電極パターンを形成するものである。
上記のように、本実施の形態では、BOX膜BXの下に半導体からなる基板を形成せず、パターニングされた裏面電極REを形成している。これは、MISFETQ2などのノイズの発生を抑えるためである。このような裏面電極REを形成する際の加工工程では、図4に示すSOI基板の上下が逆になるように基板を裏返し、BOX膜BXの底面を覆う金属膜を加工することとなる。その際、フォトリソグラフィ技術を用いる場合には、露光装置を用いてアライメントマークを確認し、フォトマスクの位置合わせを行う必要がある。
露光装置を用いてアライメントマークを確認する際には、アライメントマークを構成する溝の側壁の角部を、露光装置に備え付けられた光学装置により検出する。当該角部とはつまり、マークのパターンを構成する溝の側壁の上端の角である。アライメントマークを観測する工程では、顕微鏡を用いてマークを観測する方法、または赤外線もしくはレーザー光などを照射してマークを検出する方法などが用いられる。つまりマークの検出工程では、マークのパターン形状を規定している溝を検出する。
ここで、比較例として、フォトマスクの位置合わせに用いるアライメントマークを、第1配線層に形成することが考えられる。すなわち、図4に示す第1配線層に形成した第1配線M1の側壁に接する層間絶縁膜IL1の面、第1配線M1の底面に接する層間絶縁膜CLの上面およびコンタクトプラグCPの上面を含む溝をアライメントマークとして利用することが考えられる。ここで説明する上記比較例では、図1に示すマーク部MK1、MK2は設けられていない。つまり、図4の増幅部1Bの貫通ビアTSVのように、回路を構成する貫通ビアTSVは設けられているが、マーク部1Aの貫通ビアTSVのように、位置合わせのためのマークとしても用いられる貫通ビアTSVは形成されていない。
上記のように第1配線層にアライメントマークを形成した場合、SOI基板の裏面側から第1配線層の当該アライメントマークを確認することは、厚いBOX膜BXが存在するため困難である。したがって、第1配線層の当該アライメントマークを確認する際には、SOI基板の主面側から上記光学装置を用いてマークの検出を行う。
つまり、上記比較例において、図4に示す基板を逆さにし、上向きとなったBOX膜BXの裏面を覆う金属膜を加工するためのフォトリソグラフィ工程におけるフォトマスクの位置合わせでは、フォトレジストパターンを形成する側、つまりSOI基板の裏面側ではなく、その反対側、つまりSOI基板の主面側から第1配線層のアライメントマークを観測して当該位置合わせを行う。言い換えれば、第1配線層にアライメントマークを設ける上記比較例では、フォトレジスト膜を露光する側の反対側からアライメントマークを検出する必要がある。
露光装置は露光対象の基板の面に対し、露光する側と同じ側からアライメントマークを確認することで、フォトマスクの位置合わせを高い精度で行うことができる。逆に、上記の比較例のように、露光する側に対して逆側からアライメントマークを観測しようとしても、高い精度で位置合わせを行うことは困難である。
このように比較例の場合において位置合わせ精度が低下する理由の一つは、第1配線M1を覆う層間絶縁膜IL1、第2配線層およびサポート基板SSB(図21参照)などの膜厚が厚いことにある。つまり、アライメントマークを検出するために用いるレーザ光などは、アライメントマークを構成する溝に反射して往復する間に、膜厚が厚い複数の膜を透過することとなるため、直進することが困難である。また、当該レーザ光などが通過する光路に存在する各膜に温度差が生じている場合、温度差によりレーザ光が曲がり、正確にアライメントマークを検出することができない。
よって、SOI基板の裏面側の膜をパターニングする場合において、精度よくフォトマスクの位置合わせを行うためには、当該裏面側にアライメントマークを配置することが重要となる。
したがって、比較例ではフォトマスクの位置合わせの精度が低くなる。よって、SOI基板の裏面側の裏面電極REを所望の位置でパターニングすることが困難となるため、裏面電極REの形成位置がずれる可能性が高くなる。裏面電極REが所望の位置に形成されなければ、例えばスイッチ部1CのMISFETQ2の直下においてBOX膜BXの裏面が裏面電極REに覆われ、MISFETQ2の歪特性が悪化し、ノイズの発生が顕著になる虞がある。これにより、半導体装置の信頼性が低下し、また、半導体装置の性能が低下する問題が生じる。
また、比較例では、上記のように裏面電極REの加工工程における問題の他に、再配線層の形成工程においても、同様にパターニングの位置精度が低下する問題が生じる。また、比較例ではパターニングにおける位置ずれの問題の他に、複数の半導体チップを重ねて、積層チップ構造を形成する場合に、半導体チップ同士を重ねる際の位置合わせの精度が低下する問題が生じる。
つまり、ダイシングなどにより形成した複数の半導体チップを重ねる際に用いる位置合わせ用のマークが半導体チップの第1配線層に形成されていると、当該マークの位置を正確に検出することができず、半導体チップ同士を重ねる位置の精度が低下する虞が生じる。この場合、チップ同士を重ねる位置がずれることで、一方の半導体チップの電極と、他方の半導体チップのバンプ電極とが正常に接続されず、半導体装置が正常に動作しなくなる問題が生じる。
また、フォトリソグラフィ工程において露光光を照射する側であるSOI基板の裏面側の反対側、つまりSOI基板の主面側からマークを観測するためには特殊な装置を用いる必要があるため、半導体装置の製造コストが増大する問題が生じる。
これに対し、本実施の形態の半導体装置は、SOI基板の裏面側、つまりBOX膜の裏面側に露出する貫通ビアTSVの底部からなるマーク(図2および図3参照)を位置合わせ用のマークとして使用するものである。図4に示すマーク部1Aに形成された貫通ビアTSVはBOX膜BXの裏面から露出している。したがって、当該貫通ビアTSVにより構成される位置合わせ用のマークは、SOI基板の裏面側から観測することが可能である。
この場合、マークを検出する光学装置とマークとの間には、BOX膜BXのような厚い絶縁膜は形成されておらず、後述するサポート基板SSB(図21参照)または層間絶縁膜IL2なども存在しないため、マークの検出は容易である。なお、SOI基板の裏面および当該マークが、裏面電極REを形成するための金属膜などに覆われていたとしても、当該金属膜の膜厚は薄いため、マークを精度よく検出することができる。
上記位置合わせ用のマークを、SOI基板の裏面側から観測する際は、上記光学装置により、当該マークを構成する貫通ビアTSVを囲む溝の角部を検出する。当該角部とは、つまりマーク部1Aの貫通孔VHの側壁と、BOX膜BXの底面とが接する箇所の角である。
本実施の形態では、SOI基板の裏面を覆う金属膜をパターニングして裏面電極REまたは再配線層を形成する際、フォトリソグラフィ工程においてフォトマスクの位置合わせに用いる上記マークを、SOI基板の裏面側、つまり露光を行う側から観測することができる。したがって、位置合わせ用のマークを精度よく検出することができるため、フォトレジスト膜に対してフォトマスクのパターン転写を行う場合に、露光位置のずれが発生することを防ぐことができる。よって、フォトレジストパターンを所望の位置に精度よく形成することができるため、当該フォトレジストパターンをマスクとして上記金属膜を加工することで、裏面電極REまたは再配線層を高い位置精度で形成することができる。
裏面電極REの形成位置のずれを防ぐことで、例えばスイッチ部1CのMISFETQ2の直下に裏面電極REが形成されることを防ぐことができるため、MISFETQ2の歪特性を向上させ、ノイズの発生を防ぐことが可能である。したがって、半導体素子の特性が悪化することを防ぐことができるため、半導体装置の信頼性を向上させることができる。また、半導体装置の低抵抗化、応答速度の向上、およびのノイズの低減を実現することができるため、半導体装置の性能を向上させることができる。
また、SOI基板の裏面の一部を覆う再配線層を形成する場合には、上記のように貫通ビアTSVをフォトマスクの位置合わせ用のマークとして使用することで、再配線層の形成位置のずれを防ぐことができる。このため、再配線層と他の電極などとを確実に接続し、また、それらの間の接触抵抗の増加を防ぐことができる。例えば、再配線層により構成される電極パッドと、当該再配線層を含む半導体チップに接続される外部の電極とを確実に接続することができる。したがって、半導体装置の信頼性を向上することができる。また、再配線層と、当該再配線層に接続される他の電極などとの間の接触抵抗の増大を防ぐことで、半導体装置の性能を向上させることができる。
また、複数の半導体チップを積層する場合には、上記SOI基板の裏面側のアライメントマークを位置合わせ用に用いることで、半導体チップ同士を接続する際の位置合わせを精度よく行うことができる。半導体チップを積層する際には、例えば半導体チップの裏面側に形成された電極と、半導体チップの主面側に形成されたバンプ電極とを接続させることが考えられるが、本実施の形態では対向するこれらの電極同士を接続する際に位置ずれが生じることを防ぐことができる。したがって、これらの電極同士を確実に接続することができるため、半導体装置の信頼性を向上することができる。また、接続位置のずれによる接触抵抗の増大を防ぐことができるため、半導体装置の性能を向上させることができる。
以上に述べたように、本実施の形態では、SOI基板の裏面側から観測できるアライメントマークを、BOX膜BXを貫通する貫通ビアTSVにより構成することで実現し、当該裏面側の膜に対して行うフォトリソグラフィ工程、または半導体チップの積層工程などにおける位置合わせの精度を向上させることができる。
したがって、上記実施の形態のように、半導体素子の特性を向上させる効果を得ることを目的としてSOI基板の支持基板を除去し、裏面電極を形成するような半導体装置では、より容易に、より高い信頼性をもって、当該効果を得ることができる。
以下では、本実施の形態の位置合わせ用のマークのレイアウトの例を図5〜図7に示す。図5〜図7は、図1に示す半導体ウエハの裏面側から見た場合の上記マークの平面図であり、それらのマークはいずれもBOX膜から露出する貫通ビアTSVにより構成されている。
図5に示すマークは、矩形の環状パターンと、当該パターンの内側に、当該パターンとは別の矩形の環状パターンとを有している。このようなマークは、例えば半導体チップを積層する際の位置合わせに用いられる。また、このようなマークは、SOI基板の裏面に形成した裏面電極などのパターンの形成位置を検査するために用いられる。つまり、パターンの加工工程の後に、当該工程の位置精度を検査するために用いられる。このようなマークは、図1に示すマーク部MK1、MK2のいずれに形成してもよいが、半導体チップを積層する際の位置合わせに用いる場合は、チップ領域CPRの内側であるマーク部MK2に形成する必要がある。
図6に示すマークを構成する貫通ビアTSVのうちの一つは環状に形成され、矩形の形状を有している。また、当該環状の貫通ビアTSVの内側には、第1方向に延在するパターンと第2方向に延在するパターンとを交差させた+型の貫通ビアTSVのパターンが形成されている。上記の環状パターンおよび+型パターンの2つの貫通ビアTSVからなるマークは、図2に示したマークと同様に、露光工程におけるフォトマスクの位置合わせに用いることができる。図6に示すマークは、図1に示すマーク部MK1、MK2のいずれに形成してもよい。
図7に示すマークを構成する貫通ビアTSVのうちの一つは、第1方向に延在するパターンと第2方向に延在するパターンとを交差させた+型のパターンを有している。また、当該マークを構成する他の貫通ビアTSVは環状に形成され、平面視において前述した+型のパターンの周囲を一定距離離間して囲むような形状を有している。つまり、+型のパターンの外側の他のパターンは、当該+型のパターンの側壁に沿うように形成されている。
上記の環状パターンおよび+型パターンの2つの貫通ビアTSVからなるマークは、図3に示したマークと同様に、SOI基板の裏面に再配線層を形成する場合におけるフォトマスクの位置合わせに用いることができる。図7に示すマークは、図1に示すマーク部MK1、MK2のいずれに形成してもよい。なお、図3および図7に示すマークの平面視における最大幅は、例えば40nmである。
次に、本実施の形態の半導体装置の製造方法について、図8〜図22を用いて説明する。図8〜図22は製造工程中の本実施の形態の半導体装置の断面図であり、いずれも図4に示す断面図と対応する位置の断面を示している。つまり、図8〜図22では、図の左側から順にマーク部1A、増幅部1Bおよびスイッチ部1Cを示している。また、増幅部1Bの構造は、アナログ・デジタル回路のMISFETの形成工程に適用することもできる。
本実施の形態の半導体装置の特徴は、BOX膜を貫通し、BOX膜の裏面側に露出する貫通ビアTSVにより構成される位置合わせ用のマークを形成し、これをフォトリソグラフィ工程などにおいて利用することにあるため、SOI基板上に素子を形成する工程についての具体的な説明は省略する。
まず、図8に示すように、上方にBOX膜BXおよびSOI層(シリコン層)SLが積層された半導体基板SBを用意する。第2半導体層である半導体基板SBはSi(シリコン)からなる支持基板であり、半導体基板SB上のBOX膜BX、つまり第1絶縁膜は酸化シリコン膜であり、BOX膜BX上のSOI層SLは1〜10Ωcm程度の抵抗を有する単結晶シリコンからなる層である。
SOI層SLの膜厚は例えば60nmであり、BOX膜BXの膜厚は例えば400nmである。ここで、半導体基板SBは500μm〜700μm程度の厚さを有しているため、BOX膜BXおよびSOI層SLの膜厚が薄くても、SOI基板が曲がるなどして変形することを防ぐことができる。
本願では、支持基板である半導体基板SBと、半導体基板SB上の埋め込み酸化膜であるBOX膜BXと、BOX膜BX上のSOI層SLとをまとめてSOI基板と呼ぶが、後述するように半導体基板SBが全て除去された場合には、SOI層SLおよびBOX膜BXをまとめてSOI基板と呼ぶ。
SOI基板を含む半導体装置では、基板上に形成する素子の応答速度を向上させ、ノイズを低減するなどの目的で、支持基板である半導体基板SBの材料として、750Ωcm以上の高抵抗なシリコン基板を用いることが考えられる。このような高抵抗基板は価格が高いため、高抵抗基板を用いると半導体装置の製造コストが増大する。しかし、後述するように本実施の形態の半導体基板SBは後の工程で除去されるため、図8に示すSOI基板の底部を構成する半導体基板SBに上記のような高抵抗なシリコン基板を用いる必要はない。よって、本実施の形態では半導体装置の製造コストを低減し、かつ、SOI基板上に形成する素子の応答速度の向上およびノイズの低減などを実現し、半導体装置の性能を向上させることができる。
半導体基板SB、BOX膜BXおよびSOI層SLからなるSOI基板は、以下の手順により形成することができる。つまり、まず、Si(シリコン)からなる半導体基板SBの主面に高いエネルギーでO(酸素)をイオン注入し、その後の熱処理でSi(シリコン)と酸素とを結合させ、半導体基板の表面よりも少し深い位置に埋め込み酸化膜(BOX膜)を形成するSIMOX(Silicon Implanted Oxide)法で形成することができる。
また、SOI基板は、表面に酸化膜を形成した半導体基板SBと、もう1枚のSi(シリコン)からなる半導体基板とを高熱および圧力を加えることで接着して貼り合わせた後、片側のシリコン層を研磨して薄膜化することで形成することもできる。
続いて、周知の方法を用いて、半導体基板SB上にSTI(Shallow Trench Isolation)構造を有する絶縁膜からなる素子分離領域STIを形成する。素子分離領域STIを形成する工程では、まず、例えばSOI層SL上に絶縁膜からなるハードマスクパターン(図示しない)を形成し、当該ハードマスクパターンをマスクとしてドライエッチングを行うことで、SOI層SLの上面から、BOX膜BXの上面に達する複数の溝を形成する。当該溝は、SOI層SLを開口して形成されている。また、その後、当該溝の内側に露出するSi(シリコン)を熱酸化することでライナー酸化膜を形成してもよい。
続いて当該溝内をCVD(Chemical Vapor Deposition)法により形成した酸化シリコン膜により完全に埋め込んだ後、当該酸化シリコン膜の上面をCMP(Chemical Mechanical Polishing)法などを用いて研磨する。その後、ハードマスクを除去する。これにより、当該酸化シリコン膜を主に含む素子分離領域STIを形成する。
素子分離領域STIは、半導体基板SB上の複数の活性領域同士を分離する不活性領域である。つまり、活性領域であるSOI層SLの平面視における形状は、素子分離領域STIに囲まれることで規定されている。ここでは、マーク部1AのBOX膜BX上のSOI層SLを除去し、素子分離領域STIによりBOX膜BXの上面を覆う。増幅部1Bおよびスイッチ部1Cの活性領域にはSOI層SLを残し、増幅部1Bでは、後の工程で裏面電極に接続する貫通ビアを形成する領域の近傍のSOI層SLを除去して溝を形成し、当該溝内に素子分離領域STIを形成する。
次に、図9に示すように、周知の方法を用いて、増幅部1Bおよびスイッチ部1CのそれぞれのSOI層SL上にゲート絶縁膜GFを介してゲート電極GEを形成する。その後、増幅部1Bおよびスイッチ部1CのそれぞれのSOI層SLに対し、ゲート電極GEをマスクとしてn型の不純物(例えばAs(ヒ素))をイオン注入することで、比較的不純物濃度が低いエクステンション領域EXを形成する。
次に、図10に示すように、周知の方法を用いて、ゲート電極GEの側壁を覆う絶縁膜からなるサイドウォールSWを形成する。その後、増幅部1Bおよびスイッチ部1CのそれぞれのSOI層SLに対し、ゲート電極GEおよびサイドウォールSWをマスクとしてn型の不純物(例えばAs(ヒ素))をイオン注入することで、比較的不純物濃度が高い拡散層D1を形成する。これにより、エクステンション領域EXおよび拡散層D1を含むソース・ドレイン領域が形成され、増幅部1Bおよびスイッチ部1Cに、ソース・ドレイン領域およびゲート電極GEを含むMISFETQ1、Q2がそれぞれ形成される。
ここでは図示していないが、ゲート電極GEおよびサイドウォールSWから露出するソース・ドレイン領域の上面上に、エピタキシャル成長法を用いて、Si(シリコン)からなるエピタキシャル層を形成してもよい。この場合、拡散層D1は、エピタキシャル層の形成後に行うイオン注入により形成する。
その後、周知のサリサイド技術を用いて、ソース・ドレイン領域の上面およびゲート電極GEの上面のそれぞれを覆うシリサイド層(図示しない)を形成する。
次に、図11に示すように、窒化シリコン膜からなりエッチングストッパ膜として利用される絶縁膜(図示しない)、および酸化シリコン膜からなる層間絶縁膜CLを、例えばCVD法を用いて順に形成する。その後、例えばCMP法を用いて層間絶縁膜CLの上面を平坦化する。
次に、図12に示すように、周知の方法を用いて、層間絶縁膜CLを貫通し、ゲート電極GEおよびソース・ドレイン領域に達するコンタクトプラグCPを形成する。コンタクトプラグCPは主にタングステン膜からなり、図示していない領域においてゲート電極GEに接続されている。なお、コンタクトプラグCPは、ソース・ドレイン領域およびゲート電極GEに対し、シリサイド層(図示しない)を介して電気的に接続されている。
次に、図13に示すように、フォトリソグラフィ技術およびドライエッチング法を用いて、マーク部1Aおよび増幅部1Bの層間絶縁膜CL、素子分離領域STI、BOX膜BXを貫通し、半導体基板SBの上面を露出する貫通孔VHを形成する。ここでは、上記ドライエッチングにより半導体基板SBの一部が除去され、貫通孔VHの底面が、半導体基板SBとBOX膜BXの界面よりも低い位置に形成される。つまり、貫通孔VHは半導体基板SBの途中深さまで達する。なお、貫通孔VHの底面は、半導体基板SBとBOX膜BXの界面と同じ高さに位置していてもよい。各貫通孔VHは素子分離領域STIを貫通しており、SOI層SLを露出していない。
次に、図14に示すように、例えばスパッタリング法を用いて貫通孔VH内の表面をTi(チタン)またはTiN(窒化チタン)などからなるバリア導体膜により覆い、続いて例えばスパッタリング法を用いて貫通孔VH内をW(タングステン)などからなる主導体膜により完全に埋め込む。その後、例えばCMP法を用いて層間絶縁膜CL上の余分なバリア導体膜および主導体膜を除去することで層間絶縁膜CLの上面を露出する。これにより、貫通孔VH内に埋め込まれたバリア導体膜および主導体膜からなる貫通ビアTSVを形成する。貫通ビアTSVの上面と層間絶縁膜CLの上面とは、上記CMP法による研磨工程により平坦化されている。
貫通ビアTSVはSOI層SLに接しておらず、SOI層SLとは素子分離領域STIを介して絶縁されている。また、貫通ビアTSVの底面は半導体基板SBの途中深さまで達している。なお、図13および図14を用いて説明した工程では貫通ビアTSVと同様の構造を有するガードリング領域(図示しない)をチップ領域CPR(図1参照)内に形成する。ガードリング領域は導体膜からなる環状のパターンであり、回路に対して外部からノイズが入ること、またはノイズが外部の回路に広がることなどを防ぐために、回路が形成された特定の領域を囲むように形成される。
次に、図15に示すように、層間絶縁膜CL上、コンタクトプラグCP上および貫通ビアTSV上を覆うように、例えばAl(アルミニウム)からなる金属膜をスパッタリング法などにより形成する。続いて、フォトリソグラフィ技術およびドライエッチング法を用いて当該金属膜を加工し、層間絶縁膜CLの上面を露出させる。これにより、当該金属膜からなる第1配線M1を複数形成する。第1配線M1は、マーク部1A、増幅部1Bおよびスイッチ部1Cのいずれにおいても、コンタクトプラグCPまたは貫通ビアTSVの上面を覆うように形成する。
ここで、増幅部1BのMISFETQ1を構成する一対のソース・ドレイン領域のうちの一方、つまりソース領域に接続されたコンタクトプラグCPの上面と、増幅部1Bの貫通ビアTSVの上面とに、一つの第1配線M1を接続する。つまり、当該ソース領域に接続されたコンタクトプラグCPと当該貫通孔VHとは、第1配線M1を介して電気的に接続される。
次に、図16に示すように、例えば窒化シリコン膜などからなる薄い絶縁膜(図示しない)および酸化シリコン膜などからなる層間絶縁膜IL1を、例えばCVD法を用いて順に形成する。その後、CMP法を用いて層間絶縁膜IL1の上面を平坦化する。続いて、コンタクトプラグCPを形成した方法と同様の方法を用いて、層間絶縁膜IL1を貫通し、第1配線M1の上面に接続されたビアV1を複数形成する。ビアV1はマーク部1Aには形成されておらず、マーク部1Aの第1配線M1の側壁および上面は層間絶縁膜IL1により覆われている。つまり、マーク部1Aの第1配線M1に接続されている導体膜は貫通ビアTSVのみである。
増幅部1Bにおいて、ビアV1はMISFETQ1のドレイン領域に接続された第1配線M1に接続されているが、MISFETQ1のソース領域に接続された第1配線M1には接続されていない。これに対して、スイッチ部1CのビアV1は、MISFETQ2のソース領域に接続された第1配線M1およびドレイン領域に接続された第1配線M1のそれぞれに接続されている。
次に、図17に示すように、第1配線M1の形成工程と同様の工程を行うことで、ビアV1上および層間絶縁膜IL1上に、ビアV1の上面に接続された複数の第2配線M2を形成する。第2配線M2はビアV1の上面を覆うように形成され、ビアV1に接続されるため、マーク部1Aには形成されておらず、マーク部1Aの貫通ビアTSVには電気的に接続されていない。
ビアV1および第2配線M2は、後の工程でSOI基板の主面側の配線層上に形成される電極パッドとMISFETQ1、Q2などの各半導体素子などとを接続し、各MISFETに所定の電位を供給するために形成されている。つまり、ビアV1および第2配線M2が接続されていないMISFETQ1のソース領域に電位を供給する導電経路は、SOI基板の主面側の配線層上には引き出されない。当該ソース領域は、後述するように、SOI基板の裏面側に形成された裏面電極に対し、貫通ビアTSVを介して電気的に接続される。
次に、図18に示すように、例えば窒化シリコン膜などからなる絶縁膜IFおよび酸化シリコン膜などからなる層間絶縁膜IL2を、例えばCVD法を用いて順に形成する。その後、例えばCMP法を用いて層間絶縁膜IL2の上面を平坦化する。
次に、図19に示すように、平坦化した層間絶縁膜IL2の上面に対し、サポート基板SSBを貼り付ける。サポート基板SSBは厚さが例えば500μm〜700μm程度であり、サポート基板SSBは、例えばガラス基板、シリコン基板またはサファイア基板などからなる。サポート基板SSBの貼り付けは常温で行い、接着剤などは使用せず、クーロン力またはファンデルワールス力などにより層間絶縁膜IL2に密着させる。なお、絶縁膜IFを形成する前に、CVD法などを用いて薄い酸化シリコン膜を形成してもよい。
続いて、SOI基板の上下をひっくり返すことで、SOI基板の裏面を上向きに設置する。図18では図の左側から順にマーク部1A、増幅部1Bおよびスイッチ部1Cを示したが、ここでは基板を逆さに示しているため、図19では図の左側から順にスイッチ部1C、増幅部1Bおよびマーク部1Aを示す。続いて、例えばCMP法およびエッチング法を併用することで、SOI基板の裏面側から半導体基板SBを除去する。つまり、半導体基板SBの裏面をCMP法により研磨することで半導体基板SBを薄膜化した後、ドライエッチングおよびウェットエッチングを行うことで、半導体基板SBを除去し、BOX膜BXの裏面および貫通ビアTSVの底面を露出させる。
ここで支持基板である半導体基板SBを除去しても、SOI基板の主面側には十分な厚さを有するサポート基板SSBが貼り付けてあるため、SOI基板が曲がるなどして変形することを防ぐことができる。なお、図14を用いて説明したように、貫通ビアTSVは半導体基板SBの途中深さまで達するため、半導体基板SBを除去した後において、貫通ビアTSVの底面はBOX膜BXの裏面よりも上方に突出していることが考えられる。BOX膜BXの裏面から露出するマーク部1Aの貫通ビアTSVのレイアウトは、図2または図3に示すような構造となっている。
ただし、ここでは半導体基板SBの除去工程に伴い、BOX膜BXから突出する部分の貫通ビアTSVも除去され、貫通ビアTSVの底面およびBOX膜BXの裏面は同一面において平坦化されている場合について説明する。
次に、図20に示すように、例えばスパッタリング法を用いて、BOX膜BXの裏面およびBOX膜BXから露出する貫通ビアTSVの表面を覆うように、金属膜RMを形成する。金属膜RMは、BOX膜BXの裏面側から順に例えばNi(ニッケル)膜、Ti(チタン)膜およびAu(金)膜を積層することで形成された積層金属膜からなる。
次に、図21に示すように、金属膜RM上にフォトレジストパターンRPを形成した後、フォトレジストパターンRPをマスクとしてエッチングを行い、金属膜RMを一部除去することで、金属膜RMからなる裏面電極REを形成する。ここでは、スイッチ部1Cの金属膜RMを除去する。フォトレジストパターンRPは、金属膜RM上にフォトレジスト膜を塗布した後、露光装置内において、フォトマスクを介してフォトレジスト膜を露光することでパターン転写を行い、続いて現像液によりフォトレジスト膜を一部除去することで形成する。
このとき、フォトレジスト膜に対してパターン転写を行う位置が所望の位置からずれると、フォトレジストパターンRPを用いてエッチングにより形成する裏面電極REの形成位置にずれが生じるため、SOI基板に対するフォトマスクの位置合わせの精度を高めることが重要となる。フォトリソグラフィ工程においてフォトマスクの位置合わせを行う際は、露光対象であるフォトレジスト膜が塗布された製造工程中の半導体装置に形成されたマークを、露光装置に備えられた光学装置にて検出することで当該位置合わせを行う。
位置合わせ用のマークとしては、図4を用いて上述したように、例えば第1配線M1を囲む溝を利用することが比較例として考えられるが、BOX膜BXを透過して当該マークを検出することが困難となるため、この方法ではSOI基板の主面側から当該マークを観測することでフォトマスクの位置合わせを行う。つまり、露光光を照射する側に対しSOI基板の反対側から当該マークを観測することでフォトマスクの位置合わせを行う。しかし、露光光を照射する側ではなく、その反対側から位置合わせ用のマークを観測しようとしても、マークの像を正確に検出することは困難であるため、フォトマスクの位置合わせの精度が低下する問題が生じる。
これに対し、本実施の形態ではBOX膜BXの裏面側に露出する貫通ビアTSVからなるパターンをアライメントマークとして使用することができるため、SOI基板の裏面側、つまりフォトレジスト膜が形成され、露光光が照射される側から、光学装置を用いてマークを観測することができる。この場合、上記のように第1配線M1をマークとして用い、露光を行う側の反対側から当該マークを観測する場合に比べて、フォトマスクの位置合わせ精度を向上させることができる。例えば本実施の形態では、上記比較例に比べて10〜20倍程、位置合わせの精度を向上させることができる。なお、金属膜は膜厚が薄いため、当該マークは金属膜を透過して精度よく検出することが可能である。
また、ここではMISFETQ1などの接地電極として使用される裏面電極REを形成する際に、マーク部1AのBOX膜BXの裏面のマークを用いることについて説明した。これに対し、裏面電極REを形成する工程と同様の工程により、BOX膜BXの裏面を覆う再配線層を形成する場合にも、上記マークを用いることで、上記のようにフォトマスクの位置合わせ精度を向上させ、再配線層の形成位置がずれることを防ぐことができる。
次に、図22に示すように、フォトレジストパターンRPを除去してから再びSOI基板の上下を逆さにすることで、SOI基板の裏面を下側に向け、SOI基板の主面を上側に向ける。その後、サポート基板SSBを層間絶縁膜IL2から剥がし取ることにより、本実施の形態の半導体装置が完成する。このときの、SOI基板を含む半導体ウエハ上のチップ領域CPRなどのレイアウトを図1に示している。上述したように、図22に示すマーク部1Aの断面は、図1のマーク部MK1またはMK2の構造を示す断面である。図22に示すスイッチ部1CのMISFETQ2は、図1に示すアンテナスイッチ部ASWに形成されている。また、図22に示すMISFETQ1は、図1に示す増幅部AMPまたはアナログ・デジタル回路部ADCに形成されている。
その後、例えばダイシング工程を行い、ウエハを個片化することで半導体チップを形成する。
半導体チップを積層する場合には、上記ダイシング工程前に、第1配線層および第2配線層を含む配線層上に、第2配線M2などに接続されたバンプ電極を形成し、ダイシング工程により形成した複数のチップを重ねて接続する。この場合、マーク部1AのBOX膜BXの裏面に形成されたアライメントマークを観測して半導体チップを積層することで、半導体チップ同士を重ねる位置がずれることを防ぐことができる。ここで行う位置合わせでも、上記比較例のように、第1配線M1などにより構成されたマークを使用する場合よりも、本実施の形態のようにSOI基板の裏面近傍に形成されたマークを用いる方が、より高い精度でマークを検出することができる。
以上に述べたように、本実施の形態では、SOI基板の裏面側から観測できるマークを、BOX膜BXを貫通する貫通ビアTSVにより構成することで実現し、当該裏面側の膜に対して行うフォトリソグラフィ工程、または半導体チップの積層工程などにおける位置合わせの精度を向上させることができる。
したがって、裏面電極REまたは再配線層の形成位置にずれが生じることを防ぐことができるため、図4を用いて説明したように、MISFETQ1などに接続された貫通ビアTSVと裏面電極REまたは再配線層との間の抵抗が増大することを防ぐことができる。これにより、半導体装置の性能を向上させることができる。また、上記貫通ビアTSVと裏面電極REまたは再配線層との間において接触不良が起きることを防ぐことができるため、半導体装置の信頼性を向上させることができる。
また、半導体チップを積層する場合には、半導体チップ間を接続する電極同士が、積層位置のずれにより接触不良を起こし、互いの半導体チップ間における接触抵抗の増大を防ぐことができる。また、互いの半導体チップ間における接触抵抗の増大、または電極同士の非接触などが起きることを防ぐことができるため、半導体装置の信頼性を向上させることができる。
また、裏面電極REまたは再配線層の形成位置にずれが生じることを防ぐことができるため、SOI基板の底面の半導体基板SB(図18参照)を除去し、さらに裏面電極REまたは再配線層を選択的に除去することで得られる半導体素子の歪特性などの特性を向上させる効果を、上記比較例に比べてより確実に得られる。したがって、半導体素子の特性を向上させることが容易となり、半導体装置の性能を向上させることができる。また、裏面電極REまたは再配線層の形成位置がずれることを防ぎ、上記効果が得られなくなることを防ぐことができるため、半導体装置の信頼性を向上させることができる。
また、ここでは、半導体素子の特性を向上させる効果を得ることを目的として、半導体基板SB(図18参照)に高抵抗な基板を用いる必要がない。これは、半導体装置の製造工程において半導体基板SBを除去することで(図19参照)、完成した半導体装置には半導体基板SBが残らないためである。よって、サファイア基板または高抵抗な半導体基板SBなどを用いなくとも、図22に示すスイッチ部1Cのように、半導体基板SBを除去し、さらに裏面電極REを選択的に除去することで、SOI層SLの下の抵抗を増大させることができる。このため、SOI基板上に形成する素子の応答速度の向上させ、また、高周波回路におけるノイズを低減することが可能な半導体装置を、低コストで実現することができる。
次に、本実施の形態の半導体装置およびその製造方法の第1の変形例について説明する。第1の変形例は、図8〜図22を用いて説明した半導体装置の製造工程において、マーク部の貫通ビアの底部がBOX膜の裏面から下方に突出した状態で裏面電極を形成するものである。
第1の変形例では、図8〜図18を用いて説明した工程を行った後、図19を用いて説明した工程と同様にして半導体基板SB(図18参照)を除去する。ただし、ここでは図23に示すように、貫通ビアTSVの底部はBOX膜BXの裏面から上方に向かって突出している。つまり、半導体基板SBを、例えばCMP法による研磨、ドライエッチングおよびウエットエッチングにより除去することでBOX膜BXの裏面を露出させても、貫通ビアTSVの底部の一部はBOX膜BXの裏面から突き出して残るため、貫通ビアTSVの底面とBOX膜BXの裏面とは平坦化されていない。
その後、図20〜図22を用いて説明した工程と同様の工程を行うことで、図24に示す本実施の形態の第1の変形例である半導体装置が完成する。図24に示すように、貫通ビアTSVの底部はBOX膜BXの裏面から下方に向かって突出しているため、BOX膜BXの裏面および貫通ビアTSVの底部を覆うように形成された裏面電極REは、BOX膜BXから突出している貫通ビアTSVの底面および側面を覆うように形成される。したがって、裏面電極REは、単にSOI基板の裏面に沿って平坦に形成されるのではなく、貫通ビアTSVに接する領域において突出するように形成される。
この第1の変形例において、SOI基板の裏面側に裏面電極REまたは再配線層を形成するためのフォトレジストパターンを形成する際には、フォトマスクの位置合わせを行う工程で貫通ビアTSVまたは貫通ビアTSVが埋め込まれた溝を直接検出せず、マーク部1Aの貫通ビアTSVの底部を覆うことで形成された金属膜RM(図20参照)の凹凸を検出することが可能である。また、半導体装置の完成後、複数の半導体チップ同士を重ねる際に用いる位置合わせ用のマークを観測する工程では、貫通ビアTSVまたは貫通ビアTSVが埋め込まれた溝を直接検出せず、マーク部1Aの貫通ビアTSVの底部を覆う裏面電極REの凹凸を検出することが可能である。
つまり、金属膜RM(図20参照)または裏面電極REにより覆われている貫通ビアTSVまたは貫通ビアTSVが埋め込まれた溝を、露光装置に備えられた光学装置により検出しようとすると、金属膜RMまたは裏面電極REの厚さ、組成または形状などに起因して、精度の高いマーク検出ができない場合が考えられる。そのような場合であっても、マーク部1Aの金属膜RMの表面の凹凸を観測することで、SOI基板の裏面側にフォトレジストパターンを形成する際のフォトマスクの位置合わせを、高い精度で行うことができる。また、マーク部1Aの裏面電極REの表面の凹凸を観測することで、半導体チップの積層工程における半導体チップの位置合わせを、高い精度で行うことができる。
これは、第1の変形例におけるマーク部1Aの金属膜RMまたは裏面電極REが、BOX膜BXの裏面から突出する貫通ビアTSVの表面に沿って形成されており、半導体チップの裏面側に露出している金属膜RM自体または裏面電極RE自体が、例えば図3に示すようなレイアウトの凹凸を有しており、この凹凸を位置合わせ用のマークとして使用することができるためである。
したがって、金属膜RMまたは裏面電極REに覆われた位置合わせ用のマークを精度よく検出することが困難な場合であっても、裏面電極REの突出した部分からなるパターンを位置合わせ用のマークとして使用することができるため、フォトマスクの位置合わせ、または半導体チップを積層する際の位置合わせの精度を高めることができる。
なお、BOX膜BXから突き出た貫通ビアTSVを形成するためには、図13を用いて説明した貫通孔VHの形成工程において、半導体基板SBの途中深さまで達するように貫通孔VHを開口する必要がある。ドライエッチング法により貫通孔VHを開口する際、丁度BOX膜BXを貫通して半導体基板SBの上面を露出したで時点でエッチングを停止させることは困難であり、意図的にエッチング工程にかける時間を延ばすなどしなくても、半導体基板SBはその上面から途中深さまで除去される。ただし、確実に貫通ビアTSVを突出させるため、意図的に上記エッチング工程にかける時間を延ばし、半導体基板SBを開口してもよい。
次に、本実施の形態の半導体装置およびその製造方法の第2の変形例について説明する。第2の変形例は、図1〜図22を用いて説明した実施の形態とほぼ同様の構造を有するものであるが、図25に示すように、貫通ビアTSVの上面の直上に第1配線M1が形成されていない。
つまり、第1配線M1は、貫通ビアTSVの上面に接続させなくてもよい。貫通ビアTSVは回路を構成せず、半導体装置の動作に寄与する配線ではないため、第1配線M1を接続する必要はない。
次に、本実施の形態の半導体装置およびその製造方法の第3の変形例について説明する。第3の変形例は、図1〜図22を用いて説明した実施の形態とほぼ同様の構造を有するものであるが、図26に示すように、MISFETQ2のソース領域に接してSOI層SLを貫通する貫通ビアTSVにより、当該ソース領域と裏面電極REとを電気的に接続している。図26は本発明の実施の形態の第3の変形例である半導体装置を示す断面図である。
つまり、図22に示すように、ソース領域に接続されたコンタクトプラグCP、第1配線M1および貫通ビアTSVを介してソース領域と裏面電極REとを電気的に接続するのではなく、第3の変形例では、コンタクトプラグCPおよび第1配線M1を介さずにソース領域と裏面電極REとを電気的に接続している。この場合、ソース領域と裏面電極REと間の導通経路が短くなり、ソース領域および裏面電極RE間に介在する導体膜も少なくなるため、MISFETQ2の動作の低抵抗化、および高速化を実現することができる。
また、増幅部1Bの貫通ビアTSVを活性領域外の素子分離領域STIを貫通するように形成する必要がなく、当該貫通ビアTSVとコンタクトプラグCPとを接続するように延在する第1配線M1を形成する必要がない。このため、半導体装置のレイアウトの自由度を高め、半導体装置の微細化が可能となる。
このような半導体装置を形成するためには、図12を用いて説明した工程では増幅部1BのMISFETQ2のソース領域に接続されるコンタクトプラグCPを形成せず、図13を用いて説明した工程において、素子分離領域STIではなく当該ソース領域を開口する貫通孔VHを形成すればよい。
なお、図26ではソース領域に接する貫通ビアTSVの上面の直上に第1配線M1を形成しているが、当該貫通ビアTSVはソース領域と裏面電極REとの間を電気的に接続するために設けられたものであるから、第1配線M1は、当該貫通ビアTSVの上面に接するように形成しなくてもよい。
(実施の形態2)
本実施の形態では、前記実施の形態1と異なり、SOI基板を構成する半導体基板の一部を、完成した半導体装置の一部として残す場合について説明する。ここで示す図27〜図30は、本実施の形態の半導体装置の製造工程を説明する断面図である。また、図31および図32は、本実施の形態の第1の変形例の半導体装置の製造工程を説明する断面図である。また、図33は、本実施の形態の第2の変形例の半導体装置の断面図である。
本実施の形態の半導体装置の製造工程では、まず、図8〜図13を用いて説明した工程と同様の工程を行うことにより、SOI基板の主面上に半導体素子、層間絶縁膜、コンタクトプラグおよび貫通孔を形成する。
次に、図27に示すように、イオン注入法を用いて、半導体基板SBの上面にp型の不純物(例えばB(ホウ素))を比較的高濃度で打ち込むことで、拡散層D2を形成する。ここでは貫通孔VHから露出する半導体基板SBの上面に不純物イオンが注入されるため、拡散層D2は貫通孔VHの底部の近傍の半導体基板SB内に形成される。上記イオン注入は、層間絶縁膜CLをマスクとして行なってもよいが、図13を用いて説明した貫通ビアTSVの形成工程において用いたフォトレジストパターン(図示しない)をそのままマスクとして用いてもよい。
なお、拡散層D2は貫通孔VHの形成後の時点に限らず、例えば図8〜図10を用いて説明した工程の何れかの時点で形成してもよい。その場合、フォトリソグラフィ技術を用いることで、後の工程で形成される貫通孔VHの底部の近傍の半導体基板SBの上面にイオン注入を行う。
次に、図14〜図18を用いて説明した工程と同様の工程を行うことで、貫通ビアおよびその上の配線層を形成する。
次に、図28に示すように、サポート基板SSBを層間絶縁膜IL2に密着させた後、SOI基板の上下をひっくり返すことで、SOI基板の裏面を上向きに設置する。続いて、例えばCMP法およびエッチング法を併用することで、SOI基板の裏面側から半導体基板SBの底面側の一部を除去して薄膜化する。つまり、半導体基板SBの裏面をCMP法により研磨することで半導体基板SBを薄膜化した後、ドライエッチングおよびウェットエッチングを行うことで、半導体基板SBをさらに薄膜化させる。ただし、前記実施の形態1と異なり、半導体基板SBを完全には除去しないため、BOX膜BXの裏面は露出しない。このように、本実施の形態と前記実施の形態1との違いは、半導体基板SBを一部残すことにある。
また、ここで貫通ビアTSVはBOX膜BXの裏面から突出しているが、半導体基板SBは貫通ビアTSVの底面を露出しない程度に薄膜化する。BOX膜BXに接し、上記工程により薄膜化された半導体基板SBの膜厚は例えば1μmとする。
次に、図20および図21を用いて説明した工程と同様の工程を行うことで裏面電極REを形成する。
次に、図29に示すように、フォトレジストパターンRPを除去した後、裏面電極REをマスクとしてエッチングを行うことにより、裏面電極REから露出する半導体基板SBを除去し、スイッチ部1CのBOX膜BXの裏面を露出させる。なお、フォトレジストパターンRP(図21参照)を除去せずに、フォトレジストパターンRPをマスクとして用いてエッチングを行い、裏面電極REから露出する半導体基板SBを除去してもよい。
次に、図22を用いて説明した工程と同様の工程を行うことで、図30に示す本実施の形態の半導体装置が完成する。前記実施の形態1と異なり、BOX膜BXおよび貫通ビアTSVと、裏面電極REとの間には半導体基板SBが形成されている。また、貫通ビアTSVの底部を覆う半導体基板SB内には、不純物濃度が他の領域の半導体基板SBよりも高い拡散層D2が形成されている。すなわち、貫通ビアTSVは直接裏面電極REに接続されているのではなく、それらの間には不純物濃度の高い半導体層である拡散層D2が介在している。
また、拡散層D2は、平面視において貫通ビアTSVよりも広い範囲に亘って形成されており、裏面電極REに接する拡散層D2の底面の面積は、BOX膜BXから下方に露出している貫通ビアTSVの底部の表面の面積よりも大きい。
増幅部1Bの貫通ビアTSVはMISFETQ2と裏面電極REとを電気的に接続する役割を有しているが、貫通ビアTSVは例えば柱状に形成されており、SOI基板の主面に沿う面における貫通ビアTSVの断面積は小さいため、BOX膜BXの裏面から露出する貫通ビアTSVの面積が小さい場合がある。このとき、貫通ビアTSVの底面と裏面電極REとを直接接続させると、互いの接触面積が小さくなるため、接触抵抗が増大する虞がある。
また、BOX膜BXのような絶縁膜の裏面に直接接触するように裏面電極REを形成した場合、BOX膜BXと裏面電極REとの間の接合強度が低くなり、裏面電極REが剥がれる虞がある。
そこで、本実施の形態では、貫通ビアTSVと裏面電極REとの間に、拡散層D2が形成された半導体基板SBを介在させることにより、貫通ビアTSVと裏面電極REとの間をオーミックに、かつ広い接触面積を確保して接続することを可能としている。これにより、貫通ビアTSVと裏面電極REとの間の抵抗を低減することができるため、MISFETQ1などの半導体装置の動作速度を向上させ、また、低抵抗化によりノイズの発生を抑えることができる。これにより、半導体装置の性能を向上させることができる。なお、貫通ビアTSVと裏面電極REとをオーミックに接続するために、半導体基板SBの膜厚は例えば1μm程度であることが望ましい。
ここでは、図30に示すように、MISFETQ1のソース領域に接続された貫通ビアTSVの底面近傍およびマーク部1Aの貫通ビアTSVの底面近傍のそれぞれに拡散層D2を形成している。ただし、マーク部1Aの貫通ビアTSVの底面近傍には、拡散層D2を形成する必要はない。上記のように、拡散層D2は貫通ビアTSVと裏面電極REとの接触抵抗を低減するために設けられる半導体領域であり、回路を構成せず、位置合わせ用のマークとして用いられる貫通ビアTSVと裏面電極REとはオーミックに接続されている必要がないからである。
また、本実施の形態では、裏面電極REとBOX膜BXとの間に半導体基板SBを介在させることで、SOI基板に対する裏面電極REの接合強度を高めることができる。したがって、裏面電極REに機械的な圧力が加わった場合などにおいても、裏面電極REがSOI基板から剥がれることを防ぐことができる。これにより、裏面電極REと半導体素子などとの導通を保つことができるため、半導体装置の信頼性を向上させることができる。
また、半導体基板SBがスイッチング用のMISFETQ2の直下のBOX膜BXの下に形成されていると、MISFETQ2の応答速度が低下し、さらに歪特性が悪化してノイズの発生が顕著になる虞がある。本実施の形態では、増幅部1Bの貫通ビアTSVと裏面電極REとの間の抵抗を低減することなどを目的に半導体基板SBを残しているが、上記のようにスイッチ部1CのMISFETQ2の特性が低下することを防ぐため、図29を用いて説明したように、スイッチ部1Cの半導体基板SBを除去している。これにより、MISFETQ2の歪特性を改善し、半導体装置の性能を向上させることができる。
以上に述べたように、本実施の形態では、マーク部の貫通ビアを位置合わせ用のマークとして使用することで前記実施の形態1と同様の効果が得られ、さらに、貫通ビアおよび裏面電極間の抵抗値を低減する効果、裏面電極の接合強度を高める効果を得ることができ、かつ、スイッチ部のMISFETの特性が低下することを防ぐことができる。
本実施の形態では裏面電極REに加えて半導体基板SBもパターニングしており(図29参照)、ここでもフォトレジストパターンの形成時に貫通ビアTSVをフォトマスクの位置合わせ用のパターンとして用いることで、高い精度で半導体基板SBを加工することができる。
なお、図示はしていないが、拡散層D2に加えて、増幅部1BのMISFETQ1の直下の半導体基板SB中に他の拡散層を形成してもよい。当該拡散層は、例えば図8に示す工程の後であって図9に示すゲート電極GEの形成工程の前に、半導体基板SBの上面にp型の不純物(例えばB(ホウ素))を比較的高濃度で打ち込むことで形成する。当該拡散層を形成することにより、MISFETQ1(図30参照)の電界を緩和し、MISFETQ1にノイズが生じることを防ぐことが可能となる。
次に、本実施の形態の半導体装置およびその製造方法の第1の変形例について説明する。第1の変形例が図27〜図30を用いて説明した上記の構成と異なる点は、スイッチ部においても半導体基板SBを残し、さらに、貫通ビアTSVが裏面電極と直接接している点にある。
本実施の形態の第1の変形例の半導体装置の製造工程では、まず、図8〜図18を用いて説明した工程と同様の工程を行うことにより、SOI基板の主面上に半導体素子および配線層を形成する。ここで、図27を用いて説明したように、拡散層D2を形成しても構わない。
次に、図31に示すように、サポート基板SSBを層間絶縁膜IL2に密着させた後、SOI基板の上下を裏返すことで、SOI基板の裏面を上向きに設置する。続いて、例えばCMP法およびエッチング法を併用することで、SOI基板の裏面側から半導体基板SBの底面側の一部を除去して薄膜化し、貫通ビアTSVの底部を露出させる。つまり、半導体基板SBの裏面をCMP法により研磨することで半導体基板SBを薄膜化した後、ドライエッチングおよびウェットエッチングを行うことで、半導体基板SBをさらに薄膜化させる。ただし、図28を用いて説明した構成とは異なり、半導体基板SBをさらに薄膜化させ、貫通ビアTSVの底部を、半導体基板SBの裏面から突出するように露出させる。このとき、BOX膜BXの裏面は露出しておらず、BOX膜BXの裏面に接する半導体基板SBの膜厚は、例えば20nm〜30nmである。
次に、図20〜図22を用いて説明した工程と同様の工程を行うことで、図32に示す本実施の形態の第1の変形例の半導体装置が完成する。ここでは、スイッチ部1Cに半導体基板SBを残しているが、上記のように半導体基板SBは非常に膜厚が小さいため、MISFETQ2の歪特性が悪化しない程度に十分に高抵抗になっている。つまり、スイッチ部1CのBOX膜BXの裏面に接する半導体基板SBを全て除去しなくても、十分に薄膜化して高抵抗化させれば、MISFETQ2の特性が低下することを防ぐことができ、半導体装置の性能を向上させることができる。なお、半導体基板SBは例えば750Ωcm程度の高抵抗基板であればより望ましい。
また、ここでは、図23および図24を用いて説明した前記実施の形態1の第1の変形例のように、マーク部1Aの貫通ビアTSVはBOX膜BXの裏面から下側に突出している。また、貫通ビアTSVは半導体基板SBを貫通し、さらに半導体基板SBの裏面から下側に突出している。このため、半導体基板SBから突出した貫通ビアTSVの底部を覆う金属膜RM(図20参照)自体または裏面電極RE自体の凹凸を位置合わせ用のマークとして用いることができる。したがって、裏面電極REまたは再配線層を形成するための金属膜RMの加工工程、または半導体チップ同士を積層する工程などにおいて、位置合わせの精度を向上させることができ、前記実施の形態1の第1の変形例と同様の効果を得ることができる。
なお、スイッチ部1Cの半導体基板SBを上記のように例えば20nm〜30nm薄く残して高抵抗化し、かつ、図30を用いて説明したように、増幅部1Bの半導体基板SBの膜厚を1μm程度に大きくする場合は、下記のような方法を用いればよい。すなわち、図8〜図13、図27、図14〜図18、図28に示す工程を順に行って半導体基板SBの膜厚を例えば1μmにした後、図29の工程において、選択的にスイッチ部1Cの半導体基板SBを20nm程度に薄膜化すればよい。
上記のスイッチ部1Cの半導体基板SBの薄膜化工程では、フォトリソグラフィ技術を用いて、増幅部1Bの半導体基板SBの裏面側を覆い、スイッチ部1Cの半導体基板SBの裏面側を露出するフォトレジストパターンを形成する。当該フォトレジストパターンの形成工程においてもマーク部1Aの貫通ビアTSVをアライメントマークとして使用することができ、高い精度でフォトマスクの位置合わせを行うことが可能である。
次に、本実施の形態の半導体装置およびその製造方法の第2の変形例について説明する。第2の変形例は、前記実施の形態1の第3の変形例のように、増幅部のMISFETに接続する貫通ビアを、当該MISFETのソース領域に接するように形成するものである。
図33に、本実施の形態の第2の変形例の半導体装置の断面図を示す。図33に示すように、ここでは、MISFETQ2のソース領域に接してSOI層SLを貫通する貫通ビアTSVにより、当該ソース領域と裏面電極REとを電気的に接続している。その他の構成は、図31および図32を用いて上述した本実施の形態の第1の変形例と同様である。
これにより、ソース領域と裏面電極REと間の導通経路が短くなり、MISFETQ2の動作の低抵抗化、および高速化を実現することができ、また、半導体装置のレイアウトの自由度を高め、半導体装置の微細化が可能となるため、前記実施の形態1の第3の変形例と同様の効果を得ることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態1、2では、SOI基板上にn型のMISFETを形成することについて説明したが、形成する半導体素子はp型のMISFETでもよく、電界効果トランジスタ以外の半導体素子であってもよい。
また、前記実施の形態1、2ではSOI基板上に第1配線層および第2配線層を積層する構造について説明したが、SOI基板上にはより多くの配線層を積層してもよい。
1A マーク部
1B 増幅部
1C スイッチ部
ADC アナログ・デジタル回路部
AMP 増幅部
ASW アンテナスイッチ部
BX BOX膜
CL 層間絶縁膜
CP コンタクトプラグ
CPR チップ領域
D1、D2 拡散層
EX エクステンション領域
GE ゲート電極
GF ゲート絶縁膜
IL1、IL2 層間絶縁膜
IF 絶縁膜
M1 第1配線
M2 第2配線
MK1、MK2 マーク部
RE 裏面電極
RM 金属膜
RP フォトレジストパターン
Q1、Q2 MISFET
SB 半導体基板
SL SOI層(シリコン層)
SR スクライブ領域
SSB サポート基板
STI 素子分離領域
SW サイドウォール
TSV 貫通ビア
V1 ビア
VH 貫通孔

Claims (18)

  1. 絶縁膜および前記絶縁膜上の第1半導体層を含み、第1領域および第2領域を有するSOI基板と、
    前記第1領域の前記絶縁膜を貫通して前記絶縁膜の裏面側に露出し、前記絶縁膜の裏面側から観測されるアライメントマークとして用いられる第1貫通ビアと、
    前記第2領域のSOI基板上に形成された第1半導体素子と、
    前記絶縁膜の裏面の一部を覆い、前記第2領域の前記絶縁膜の裏面を露出する導体膜と、
    を有する、半導体装置。
  2. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記第1領域の前記第1貫通ビアは回路を構成していない、半導体装置。
  3. 請求項2記載の半導体装置において、
    前記第1領域の前記第1貫通ビアの上面には配線が接続されていない、半導体装置。
  4. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記第1貫通ビアと前記導体膜とが直接接している、半導体装置。
  5. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記絶縁膜の裏面と前記導体膜との間に第2半導体層が形成されている、半導体装置。
  6. 請求項5記載の半導体装置において、
    第3領域の前記SOI基板上に形成された第2半導体素子と、
    前記第3領域の前記絶縁膜を貫通して前記絶縁膜の裏面側に露出する第2貫通ビアと、
    をさらに有し、
    前記第1半導体素子は、前記第2貫通ビアおよび前記第2半導体層を介して前記導体膜と電気的に接続されている、半導体装置。
  7. 請求項5記載の半導体装置において、
    前記第2領域の前記絶縁膜の裏面は第2半導体層から露出している、半導体装置。
  8. 請求項1記載の半導体装置において、
    前記第1貫通ビアは前記絶縁膜の裏面から突出している、半導体装置。
  9. 請求項8記載の半導体装置において、
    前記導体膜は前記絶縁膜の裏面から突出する前記第1貫通ビアの表面に沿って形成され、
    前記第1貫通ビアを覆う前記導体膜の凹凸がアライメントマークとして使用される、半導体装置。
  10. (a)半導体基板、前記半導体基板上の絶縁膜、および前記絶縁膜上の半導体層を有し、第1領域および第2領域を有し、主面およびその反対側の裏面を有するSOI基板を用意する工程、
    (b)前記第2領域の前記半導体層上に第1半導体素子を形成する工程、
    (c)前記第1半導体素子を覆う層間絶縁膜を、前記SOI基板の前記主面上に形成する工程、
    (d)前記層間絶縁膜を貫通し、前記第1半導体素子に接続されたコンタクトプラグを形成する工程、
    (e)前記第1領域の前記層間絶縁膜および前記絶縁膜を貫通して前記絶縁膜の裏面側に露出する第1貫通ビアを形成する工程、
    (f)前記(e)工程の後、前記層間絶縁膜上に配線層を形成する工程、
    (g)前記(f)工程の後、前記半導体基板を一部または全部除去する工程、
    (h)前記(g)工程の後、前記SOI基板の裏面を覆う導体膜を形成する工程、
    (i)前記導体膜をフォトリソグラフィ技術を用いて加工し、前記第2領域の前記導体膜を除去する工程、
    を有し、
    前記(i)工程では、前記第1貫通ビアにより構成されるアライメントマークを、前記SOI基板の裏面側から観測することでフォトマスクの位置合わせを行う、半導体装置の製造方法。
  11. 請求項10記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1貫通ビアは回路を構成していない、半導体装置の製造方法。
  12. 請求項11記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1領域の前記第1貫通ビアの上面には配線が接続されていない、半導体装置の製造方法。
  13. 請求項10記載の半導体装置の製造方法において、
    前記第1貫通ビアと前記導体膜とが直接接している、半導体装置の製造方法。
  14. 請求項10記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(b)工程では、前記SOI基板の第3領域の前記半導体層上に第2半導体素子を形成し、
    前記(e)工程では、前記第3領域の前記層間絶縁膜および前記絶縁膜を貫通して前記絶縁膜の裏面側に露出する第2貫通ビアを形成し、
    前記(g)工程では、前記半導体基板を一部除去し、
    前記絶縁膜と前記導体膜との間に前記半導体基板が形成されており、
    前記第2半導体素子は前記第2貫通ビアおよび前記半導体基板を介して前記導体膜に電気的に接続されている、半導体装置の製造方法。
  15. 請求項10記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(g)工程では、前記半導体基板を一部除去し、
    前記(i)工程では、フォトリソグラフィ技術を用いて前記導体膜および前記半導体基板を加工することで、前記SOI基板の裏面側で前記第2領域の前記絶縁膜を露出させ、
    前記絶縁膜と前記導体膜との間に前記半導体基板が形成されている、半導体装置の製造方法。
  16. 請求項10記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(e)工程で形成された前記第1貫通ビアは前記SOI基板の裏面側で前記絶縁膜から突出している、半導体装置の製造方法。
  17. 請求項16記載の半導体装置の製造方法において、
    前記(g)工程では、前記導体膜は、前記SOI基板の裏面側で前記絶縁膜から突出する前記第1貫通ビアの表面に沿って形成され、
    前記(i)工程では、前記第1貫通ビアを覆う前記導体膜の凹凸をアライメントマークとして使用する、半導体装置の製造方法。
  18. 請求項10記載の半導体装置の製造方法において、
    (j)前記(i)工程の後、前記SOI基板を個片化して半導体チップを複数形成する工程、
    (k)前記半導体チップを複数重ねて積層する工程、
    をさらに有し、
    前記(k)工程では、前記第1貫通ビアにより構成される前記アライメントマークを前記SOI基板の裏面側から観測することで前記半導体チップの位置合わせを行う、半導体装置の製造方法。
JP2013131422A 2013-06-24 2013-06-24 半導体装置およびその製造方法 Pending JP2015005690A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013131422A JP2015005690A (ja) 2013-06-24 2013-06-24 半導体装置およびその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013131422A JP2015005690A (ja) 2013-06-24 2013-06-24 半導体装置およびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015005690A true JP2015005690A (ja) 2015-01-08

Family

ID=52301331

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013131422A Pending JP2015005690A (ja) 2013-06-24 2013-06-24 半導体装置およびその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015005690A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9922724B2 (en) 2015-09-25 2018-03-20 Samsung Electronics Co., Ltd. Methods of operating buffered multi-rank memory modules configured to selectively link rank control signals
KR20190035878A (ko) * 2016-10-19 2019-04-03 레이던 컴퍼니 멀티 레벨 상호 연결된 반도체 웨이퍼를 위한 동축 커넥터 피드 스루
CN109979807A (zh) * 2017-12-28 2019-07-05 富士电机株式会社 半导体装置的制造方法
JP2019140162A (ja) * 2018-02-07 2019-08-22 株式会社岡本工作機械製作所 半導体装置の製造方法
KR20200086918A (ko) * 2019-01-10 2020-07-20 삼성전자주식회사 집적회로 칩과 이를 포함하는 집적회로 패키지 및 디스플레이 장치
WO2020262131A1 (ja) * 2019-06-26 2020-12-30 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 撮像装置
US11222851B2 (en) 2017-12-28 2022-01-11 Fuji Electric Co., Ltd. Method of manufacturing semiconductor device
JP2022122969A (ja) * 2017-12-28 2022-08-23 富士電機株式会社 半導体装置の製造方法

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9922724B2 (en) 2015-09-25 2018-03-20 Samsung Electronics Co., Ltd. Methods of operating buffered multi-rank memory modules configured to selectively link rank control signals
KR20190035878A (ko) * 2016-10-19 2019-04-03 레이던 컴퍼니 멀티 레벨 상호 연결된 반도체 웨이퍼를 위한 동축 커넥터 피드 스루
JP2019530239A (ja) * 2016-10-19 2019-10-17 レイセオン カンパニー 多階層相互接続半導体ウエハ用の同軸コネクタフィードスルー
KR102176121B1 (ko) 2016-10-19 2020-11-09 레이던 컴퍼니 멀티 레벨 상호 연결된 반도체 웨이퍼를 위한 동축 커넥터 피드 스루
JP2022122969A (ja) * 2017-12-28 2022-08-23 富士電機株式会社 半導体装置の製造方法
CN109979807A (zh) * 2017-12-28 2019-07-05 富士电机株式会社 半导体装置的制造方法
JP2019120769A (ja) * 2017-12-28 2019-07-22 富士電機株式会社 半導体装置の製造方法
CN109979807B (zh) * 2017-12-28 2024-06-04 富士电机株式会社 半导体装置的制造方法
JP7298752B2 (ja) 2017-12-28 2023-06-27 富士電機株式会社 半導体装置の製造方法
US11222851B2 (en) 2017-12-28 2022-01-11 Fuji Electric Co., Ltd. Method of manufacturing semiconductor device
JP7163577B2 (ja) 2017-12-28 2022-11-01 富士電機株式会社 半導体装置の製造方法
JP2019140162A (ja) * 2018-02-07 2019-08-22 株式会社岡本工作機械製作所 半導体装置の製造方法
JP7121499B2 (ja) 2018-02-07 2022-08-18 株式会社岡本工作機械製作所 半導体装置の製造方法
TWI825071B (zh) * 2018-02-07 2023-12-11 日商岡本工作機械製作所股份有限公司 半導體裝置的製造方法
KR102633136B1 (ko) * 2019-01-10 2024-02-02 삼성전자주식회사 집적회로 칩과 이를 포함하는 집적회로 패키지 및 디스플레이 장치
KR20200086918A (ko) * 2019-01-10 2020-07-20 삼성전자주식회사 집적회로 칩과 이를 포함하는 집적회로 패키지 및 디스플레이 장치
WO2020262131A1 (ja) * 2019-06-26 2020-12-30 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 撮像装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2015005690A (ja) 半導体装置およびその製造方法
US11205598B2 (en) Double sided NMOS/PMOS structure and methods of forming the same
CN112424929B (zh) 单层转移集成电路的热提取
TWI411059B (zh) 雙面絕緣層上半導體結構及其製造方法
US9159807B2 (en) Semiconductor device and manufacturing method thereof
TWI742249B (zh) 半導體裝置及其製造方法
WO2012120951A1 (ja) 半導体装置の製造方法、及び、半導体装置
US20210013119A1 (en) Semiconductor structure with heat dissipation structure and method of fabricating the same
US8659096B2 (en) Semiconductor device
CN113711338A (zh) 摄像装置
US9437556B2 (en) Semiconductor device
US9147641B2 (en) Semiconductor device
JP4940533B2 (ja) 半導体集積回路装置の製造方法
JP2013168487A (ja) 半導体装置の製造方法および半導体装置
US11652017B2 (en) High resistivity wafer with heat dissipation structure and method of making the same
US9576881B2 (en) Semiconductor device
US11380710B2 (en) Semiconductor device and method for manufacturing semiconductor device
JP2007287813A (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2018018941A (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP2009194249A (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP2013110149A (ja) 半導体装置およびその製造方法
WO2022097427A1 (ja) 撮像装置、撮像装置の製造方法及び電子機器
KR20000061188A (ko) 반도체장치의 배선 구조체 및 그 제조방법
JPWO2012120951A1 (ja) 半導体装置の製造方法、及び、半導体装置
JP2006237376A (ja) 半導体装置およびその製造方法